説明

携帯電話機を用いた救助システム

【課題】通信回線を使用しないで、救助者側の携帯電話機による救助活動を助ける方法を提供する。
【解決手段】一台の携帯電話機に救難信号発信システムと救難信号受信システム機能をつけることにより、大災害時の通信回線が使用できない場合においても、又サービスエリア外においても携帯電話機の機能が働く場合には、救難信号発信システムにより災害者は救助を求める救難信号として救難パルス信号を発信続けることができる。又捜索者側は救難信号受信システムにより、災害者の発信した救難パルス信号を受信できる場所を探しレベル表示の強い場所に捜査範囲を絞り込み救助活動に役に立つことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯電話機に救難信号発信機能を持たせ、救助側の携帯電話機に救難信号の受信機能を持たせ、大災害時に電話回線が麻痺した時にも、携帯電話所持者による救助活動が出来る方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯電話機を利用した救難信号発信システム、受信システムは基地局を通し救難信号発信場所を特定し救助活動をする事が出来たが、大災害の時は基地局の使用不能また電話回線の麻痺などにより受信システム機能が使用できず救助活動が出来なかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
携帯電話機に救難信号発信システムと救難信号受信システム機能を持たせ、通信回線を使用しないで遭難者側の携帯電話機より発信された救難信号は、救助者側の携帯電話機で救難信号を受信でき救助活動を助ける方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、第一発明は、携帯電話機に救難信号発信システム機能をつける、救難信号発信システムは携帯電話機のキーにSOSキーを設け、SOSキーを遭難者が押した時に作動し、一定間隔で数秒間の救難パルス信号を発信する、救難パルス信号は、発信元より半径10〜20mの範囲に届く微弱電波であり、携帯電話機の電池が切れるまで発信続ける事ができる。
また、第二発明は、携帯電話機に救難信号受信システム機能をつける、救難信号受信システムは携帯電話機にSOS受信キーを設け、SOS受信キーを救助者が押したときに作動し、救難パルス信号は基地局を通さずに携帯電話機により直接受信することが出来る。受信した救難パルス信号は、携帯電話機の表示画面上に救難パルス信号の強弱をレベル表示ができる。
【発明の効果】
【0005】
第一発明、またわ第二発明によれば、一台の携帯電話機に救難信号発信システムと救難信号受信システム機能を持たせることにより、遭難者側は携帯電話機のSOSキーを押して救助されるまで体力の維持に勤めることができる。救助者側は遭難現場近くに行き、携帯電話機のSOS受信キーを押して救難パルス信号を受信できる強い場所を特定し捜査範囲を絞り込みすばやい救助活動に当たることが出来る。
【0006】
大災害時には通信回線が麻痺した時に携帯電話機で救助を求める事が出来ない。高い普及率で多くの人々に所持されている携帯電話機に救難信号発信システムと救難信号受信システム機能を付加した携帯電話機が普及する事により、多くの救助者側の携帯電話機を捜査機器として活用することが出来すばやい救助活動ができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】この発明の一実施形態に係る救難信号発信システムと救難信号受信システム機能付き携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
この発明の一実施形態を、図1に示す。
救難信号発信システムは、携帯電話機1に救難信号発信用SOS発信キー2を設ける、SOS発信キー2が押された時にSOSパルス発信部3が作動し発信された信号は制御部4により一定間隔で数秒間発信される救難パルス信号として無線部5とアンテナ6により救難パルス信号として発信する。SOSパルス発信部3より作り出される信号はどの携帯電話機でも共通化されたものであり、誤作動によりSOS発信キー2が押されて救難パルス信号が発信されても、一般の通信回線及び電波使用機器に影響しない微弱電波強度と周波数帯に設定されている。救難バルス信号は、発信元より半径10〜20mの範囲に届く電波強度であり、SOSパルス発信部3より作り出される信号は一般の電気機器より出されるノイズなどと違い決められた周波数であり、一定間隔で数秒間連続的に発信できるものであり、携帯電話機1の電源が切れるまで発信続けることができる。
【0009】
救難信号受信システムは、携帯電話機1にSOS受信キー7を設ける、SOS受信キー7が押された時にSOS受信感度検出部8が作動し、アンテナ6より受信した微弱電波を無線部5制御部4により増幅し、SOS受信感度検出部8により救難パルス信号がメモリー部10に登録された周波数の電波と判別し、救難パルス信号の場合にレベル表示9にレベル感度の強弱を表示する。レベル表示9は救難パルス信号の強弱を数段階の棒グラフとして表示し、又発信元までのおおよその距離を表示できる。
【実施形態の効果】
この実施形態によれば、一台の携帯電話機に救難信号発信システムと救難信号受信システム機能をつけることにより、災害時に遭遇した場合は救難信号発信機として使用することが出来、又災害時に救助側の立場の場合は、救難信号受信システムの機能を持った携帯電話機を持ったあらゆる人達が捜索活動に協力することが出来、救助隊員に遭難者の場所を知らせることができる。
【符号の説明】
【0010】
1 携帯電話機
2 SOS発信キー
3 SOSパルス発信部
4 制御部
5 無線部
6 アンテナ
7 SOS受信キー
8 SOS受信感度検出部
9 レベル表示
10 メモリー部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
災害時の混乱時に煩わしい操作をなくし、ボタン一つで一定間隔で数秒間の救難パルス信号が連続的に発信することができ、救難パルス信号は通信回線を使用しないで、携帯電話機より直接発信することができることを特徴とする救難信号発信システム機能付き携帯電話機。
【請求項2】
災害時に捜査活動に協力できるように、ボタン一つで救難パルス信号を通信回線を使用しないで受信できるようにし、救難パルス信号の強弱によりレベル表示し、又発信元までの距離を表示できることを特徴とする救難信号受信システム機能付き携帯電話機。
【請求項3】
請求項1に記載の救難信号発信システム機能と請求項2に記載の救難信号受信システム機能を一台に付けた携帯電話機。

【図1】
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【公開番号】特開2012−209910(P2012−209910A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−90487(P2011−90487)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(511009097)
【Fターム(参考)】