説明

搾乳器セット

母親の乳房に設置され、ミルク回収容器(2)に接続する結合部(12)を有する少なくとも1つの胸カップ(1)と、電動吸引ポンプを有する吸引ポンプユニット(4)を有し、吸引ポンプユニット(4)に信号を送信する信号送信及び/又は受信ユニット(5)を胸カップ(1)側に備え、信号送信ユニットが例えば吸引ポンプユニットの手動又は自動プログラミングのプログラミング装置を含むヒト母乳を搾乳するための搾乳器セット。本発明の搾乳器セットは、搾乳中に母親がポンプと胸カップを操作することを容易にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搾乳器セット、胸カップ、吸引管、搾乳器セットの操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒト母乳を搾乳する搾乳器はよく知られている。基本的に2つの異なるタイプがある。1方は手動で操作される、すなわち搾乳に必要な減圧は吸引ポンプの手動操作により生じる。他方では吸引ポンプは電動で操作され、この場合吸引ポンプはコンセントに接続することが可能であり、及び/又はバッテリーや他のエネルギー保存手段により操作することも可能である。
【0003】
搾乳器の機能が母親のニーズに最も良く答えることを確実にするために、幾つかのポンプでは母親が減圧を調整することができる。例えば、特許文献1,2は調節可能なバルブを有する手動操作搾乳器を開示する。手動操作ポンプの場合、ポンプの吸引容量は、母親の要求に合わせて母親がポンプ強度を大きく又は小さくすることにより、追加して制御される。
【0004】
電動ポンプにおいても、空気解放口を胸カップ又は吸引ポンプへの接続ライン上に設けることは通例である。これは例えば特許文献3,4の場合である。
【0005】
特許文献5は手動又は電動操作の搾乳器を提案し、この搾乳器は胸カップの領域に吸引ポンプで生じた減圧を調整する減圧調整機を有する。この調整機は搾乳器を使用中に操作し、胸カップ内の減圧を調整することができる。
【0006】
吸引ポンプで生じた減圧を胸カップ領域内で変えることを可能にする上記の解決法に加えて、ポンプ装置自体の吸引リズム又は減圧を変えることのできる電動搾乳器もある。ポンプ装置自体の吸引リズム又は減圧は、吸引ポンプに設けられる対応操作スイッチ又はボタンを介して行われる。しかし、これらのボタンを操作するために、母親は片手を自由にしなければならない。しかし母親が同時に両乳房から搾乳したいと思う場合、これは不可能であり又は困難である。
【0007】
特許文献6はプログラム可能な搾乳器を開示し、この搾乳器は様々なポンププログラムに従って、吸引容量及び時間を関数としてのポンプ周波数が、母親と乳児にとって最良となるようにする。プログラムは、好ましくはコンピューターからポンプのメモリーユニットへダウンロードされ、及び/又はポンプの電子機器によって読まれるメモリーチップにロードされる。
【0008】
特許文献7は手動操作搾乳器と電動搾乳器の組み合わせを提案する。手動操作で所望のポンプ周波数は、学習モードで電動搾乳器の電子機器に送られる。自動操作に切り替えると、ポンプは学習モードで予め決められた値によって作動する。
【0009】
特許文献8は、胸カップ内に収まるように設計され、一体化している電気加熱装置を有する胸カップ挿入部を記載する。このようにすれば、胸カップを母親にとって快適な温度に加熱することができる。
【0010】
特許文献9は、測定電極を有し所定の位置に備えられる胸カップを提案する。これら電極は評価装置に接続され、評価装置は搾乳器と一体とすることができる。
【0011】
さらに、2005年12月7日のPCT出願(特許文献10)は未だ公開されていないが、吸引ポンプを操作する操作手段を有する胸カップを提案する。このようにすれば、母親は搾乳中に、吸引ポンプに手を届かせる必要なく吸引ポンプの機能を操作することができる。この操作手段を働かせるために、母親は胸カップを乳房に保持する手と同じ手を用いることができる。これは両乳房から同時に搾乳するときに特に有利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】US 2004/0024351
【特許文献2】US 4813932
【特許文献3】US 6706012
【特許文献4】US 6042560
【特許文献5】US 6110140
【特許文献6】US 6547756
【特許文献7】EP 1502610
【特許文献8】WO 2005/070476
【特許文献9】WO 2003/066133
【特許文献10】PCT/CH2005/000730
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従って本発明の目的は、母親による搾乳を可能な限り容易に、そしてさらに快適にすることである。
この目的は、請求項1,6,9の特徴を有する搾乳器セット又はシステム、請求項5,24の特徴を有する胸カップ、請求項27の特徴を有する吸引管、請求項28の特徴を有する方法により達成される。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明によれば、胸カップは送信機及び/又は受信機を備え、搾乳中に母親が胸カップの動作を開始し及び/又は制御し及び/又は監視すること、及び/又は情報を受信することを可能にする。母親はこれをするときに手を解放する必要がなく、代わりに乳房に胸カップを保持する手を用いることができる。さらに、胸カップは手動で生じたポンプ手順又はモードを、吸引ポンプユニットの制御装置又はメモリー又は他の保存媒体へ送信することができる。
【0015】
胸カップに面する送信ユニット及び/又は受信ユニットからの通信は、好ましくは無線である。一方向又は双方向通信が、好ましくは吸引ポンプユニット又は吸引ポンプユニットのコントロール装置に対して構築される。しかしながらこれは、代わりに又は加えてコンピューター又は他のデータ処理装置又はミルク回収容器に対して構築することもできる。後者の場合、例えば充填レベルセンサーをミルク回収容器内に設け、充填レベルの情報を、胸カップ側の受信機及び/又は吸引ポンプの受信機に送ることができる。さらに胸カップ側の受信機は、吸引時間を表示するための無線時計又は時間測定機を含むことができる。時刻又はポンプ作動時間を、吸引ポンプユニットから胸カップ側の受信機へ、信号として送信することも可能である。
【0016】
無線通信は、汚れやすく清掃が困難な接続プラグ、結合部又はケーブルを必要としない点で有利である。さらにその結果、製造のコストは低くなる。胸カップは衛生上の理由から短期間で1人のみに使用すべきであり、コストは胸カップに特に関連する。
【0017】
好ましい実施形態において、ヒト母乳を搾乳する本発明の搾乳器セットは、母親の乳房に設置され、ミルク回収容器に接続する結合部を有する少なくとも1つの胸カップと、電動吸引ポンプを有する吸引ポンプユニットを有し、吸引ポンプユニットに信号を送信する信号送信ユニットを胸カップ側に備える。本発明によると、この信号送信ユニットは、吸引ポンプユニットの手動又は自動プログラミングのプログラミング装置を含む。
【0018】
他の好ましい実施形態において、ヒト母乳を搾乳する本発明の搾乳器セットは、母親の乳房に設置され、ミルク回収容器に接続する結合部を有する少なくとも1つの胸カップと、電動吸引ポンプを有する吸引ポンプユニットを有し、この搾乳器セットは2つの信号送信ユニットを有し、2つのうちの第1の信号送信ユニットが胸カップ側に備えられ、第2の信号送信ユニットが吸引ポンプ側に備えられる。
【0019】
他の好ましい実施形態において、ヒト母乳を搾乳する本発明の搾乳器セットは、母親の乳房に設置され、ミルク回収容器に接続する結合部を有する少なくとも1つの胸カップと、電動吸引ポンプを有し、信号受信ユニットが胸カップ領域に設けられる。
【0020】
上記3つの実施形態において、胸カップ側の信号送信及び/又は受信ユニットは、好ましくは胸カップ、胸カップ上にある胸カップを減圧又は吸引管に接続する胸カップ側のプラグ接続部、又は減圧管そのものの上に設けられる。
【0021】
さらなる有利な実施形態は従属クレームに記載する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1の実施形態による搾乳器セットの概略図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による搾乳器セットの概略図である。
【図3】本発明の第3の実施形態による搾乳器セットの概略図である。
【図4】本発明の第4の実施形態による胸カップの斜視図である。
【図5】図1の搾乳器セットの第1の変形を示す図である。
【図6】図1の搾乳器セットの第2の変形を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明を図面に示される好適な実施形態を参照して以下に説明する。
【0024】
図1は本発明による搾乳器セット又はシステムの第1の実施形態を示す。この搾乳器セット又はシステムは基本的に少なくとも1つの胸カップ1、胸カップ1に固定することができるミルク受け又は回収容器2、吸引ライン3を介して胸カップ1に接続することができ、電気的に作動する吸引ポンプを有する吸引ポンプユニット4を含む。接続は好ましくはプラグ接続を用いる。
【0025】
同時に両方の乳房から搾乳するために2つの胸カップ1を用いる場合、同一のポンプ装置に接続する2つの吸引ラインが存在する。
【0026】
胸カップ1は胸カップ漏斗10を有し、使用時に胸カップ漏斗10を母親の乳房に設置する。漏斗10は胸カップネック11となり、胸カップネック11は第1及び第2の胸カップ結合部12,13に連結する。第1の胸カップ結合部12は、ミルク回収容器2(ここでは哺乳瓶)の外部ねじ山にねじ込み可能な内部ねじ山を有する。第2の胸カップ結合部13は、吸引ライン(ここでは管)3が取り付け可能な接続具を有する(図中では見ることができない)。管のもう一端は吸引ポンプ4に取り付けることができる。吸引ポンプで生じた真空又は減圧は、この管3によって胸カップに伝わり、ミルクは母親の乳房から搾乳され、ミルク回収容器2に回収される。
【0027】
図1は通常の使用位置を示す。第1の胸カップ結合部12は下を向き、第2の胸カップ結合部13は後方又は斜め下を向き、いずれの場合も母親の乳房から離れている。
【0028】
吸引ポンプユニット4として全ての公知のモーター駆動装置が使用できる。しかしながら、好ましくは商標名Symphonyで知られる出願人の吸引ポンプが使用できる。吸引ポンプユニットは好ましくは作動ボタンとキー40、ディスプレイ41を有する。図示する実施形態において、これは独立した持ち運び可能なユニットである。しかしながら、吸引ポンプユニットは吸引ライン3を略して胸カップ上に配置することもできる。このような装置は市販されている。
【0029】
本発明によれば、胸カップ1側に送信及び/又は受信ユニット5が備えられ、この例では送信及び/又は受信ユニット5は信号を送信又は受信するためのアンテナ50を有する。ここに示されるアンテナ50はユニットのハウジングから突出している。しかしながら、アンテナ50をハウジング内に設計することもできるし、特に平らな形状にすることもできる。無線アンテナの代わりに他の無線通信手段を用いることも可能である。例えば赤外線インターフェイス、ブルートゥース、光学又は音響学信号、パッシブ共振離調エレメント、RFID、又は他の公知の手段を用いることも可能である。
【0030】
送信及び/又は受信ユニット5は操作キー51,52,53を有し、これらは、好ましくは母親が胸カップから手を離すことなく容易にキーに届き、操作できるように配置される。キーの代わりに、ロータリーノブ、インダクティブタッチパネル、スライド、スイッチ又は他の公知の操作要素を用いてもよい。
【0031】
さらに、送信及び/又は受信ユニットに光学又は音響学ディスプレイを備えることができる。ディスプレイは、例えばポンプ周波数とポンプ容量、選択されたポンプのプログラム、又は実際にプログラムが実行されているか否か等の状況の情報を表示することが可能である。ディスプレイは適切な選択ができるように、例えば利用可能なポンプカーブプロフィールのような、吸引ポンプの多様な選択肢を表示することも可能である。
【0032】
ディスプレイは音響信号送信機を備えることも可能である。例えばセットの個々の部品の間違った操作を知らせるアラーム及び/又は信号の送受信を知らせる音発生機である。
【0033】
送信及び/又は受信ユニット5は、好ましくは胸カップ漏斗10の領域内に配置される。ここに示される例では、送信及び/又は受信ユニット5は漏斗10に隣接する胸カップネック11に固定又は埋め込まれる。ここに示される使用位置では、送信及び/又は受信ユニット5は、好ましくは上を向き、胸カップ1を乳房に保持する手と同一の手が送信及び/又は受信ユニット5に届く。しかしながら、ユニット5を、例えばネック11の側面や下面に配置することもできる。
【0034】
ユニット5は公知の手段で胸カップ1内又は上に固定される。胸カップ1の本体は、通常プラスティックからなり、1つの部材又は幾つかの部材から構成される。例えば、ユニット5はこの本体と一体形成できるし、又は取り付けることもできる。後者の場合、本体は、ユニット5が極端に突き出すことなく保護されるような、ユニット5と係合する適切なくぼみを有することができる。信号の送信のいかなるケーブルも同じ方法で胸カップ1に接続し又は埋め込むことができる。
【0035】
本発明によればユニット5は、受信機能がない純粋な信号送信ユニット、送信機能がない純粋な信号受信ユニット、又は信号送信及び受信ユニットの組み合わせのいずれかであることが可能である。吸引ポンプユニットは好ましくは信号送信及び/又は信号受信ユニットを有する。吸引ポンプユニットにおいても上記の3つの組み合わせが可能である。これらは、ユニット5との組み合わせで、一方向又は双方向通信が機能することを意図する。すなわち、例えば、一方が純粋な送信機である場合、他方は送信機等から送られた信号を受信することができる。もちろん、吸引ポンプユニット4はワイアレス通信のアンテナ又は他の適切なインターフェイスを有する。
【0036】
図1において、通信は双方向である。胸カップ側からの信号は、符号8で指定され、吸引ポンプ側からの信号は符号9で指定される。
【0037】
以下の変形が原則可能であり、これはこの実施形態に限らず、以下に記載される例と、本発明の全ての実施形態に適用される。
【0038】
吸引ポンプユニットへ信号を送る信号送信ユニットは胸カップ側に備えることができ、信号送信ユニットは吸引ポンプユニットの手動又は自動プログラミングのプログラミング装置を含む。プログラミング装置は、好ましくは吸引ポンプユニットへ手動ポンプ手順を送信する。プログラミング装置は、加えて又は代わりに、保存されたポンプ手順を吸引ポンプユニットに送り又は吸引ポンプユニット内で作動させる。
【0039】
2つの純粋な信号送信ユニットが存在することも可能であり、胸カップ側に備えられる第1の信号送信ユニットと、吸引ポンプ側に備えられる第2の信号送信ユニットである。胸カップの領域内で情報を表示するための信号を、データ評価のために例えばデータ処理ユニットに送ることも可能である。
【0040】
純粋な信号受信ユニットを胸カップ領域に設けることも可能であり、この場合、吸引ポンプユニット及び/又は外部データ処理装置が適切な送信機を有する。
【0041】
例えば、信号ユニットは、ポンプのオンオフを切り替えるため、又は周波数、ポンプ容量又は特別なポンププログラムを選択するために、吸引ポンプを作動させる作動手段を有することができる。作動手段によってプログラムされたポンプモード又は手動ポンプモードが送信されることができる。
【0042】
搾乳器は、信号送信ユニットを備えることができ、信号送信ユニットは胸カップ側の信号受信ユニットへ信号を送る。搾乳器は、信号送受信ユニットを備えることができ、これは胸カップ側の信号送受信ユニットへ信号を送り、胸カップ側の信号送受信ユニットからの信号を受信する。
【0043】
送信される情報は、例えば以下のグループから選択される1つ以上の項目である;吸引周波数、吸引容量、使用されるポンププログラム、選択可能なポンププログラム、ポンプ作動期間、時刻、ミルク回収容器の充填レベル、胸カップ温度、ミルク流量測定結果。例えば空気放出バルブ等の胸カップの部品もまた同様に制御又は調整される。
【0044】
図2は、第2の実施形態を示す。以下の実施形態において同一の部品には同一の符号を付し、繰り返しを避ける。胸カップ側の送信及び/又は受信ユニット5はこの例では胸カップ1上に設けられておらず、吸引ライン3上に設けられている。他の変形では、送信及び/又は受信ユニット5は胸カップ1と吸引ライン3の間のプラグ接続部上に設けることもできる。
【0045】
図3に記載の実施形態では、無線通信は一方向又は双方向のアナログ又はデジタルデータライン6によって置き換えられる。データライン6は、好ましくは吸引ライン3上に固定される。
【0046】
図4は胸カップ1の変形を示し、これは全ての実施形態で用いることができる。これは作動スイッチ又はレバー7を有する。作動スイッチ又はレバー7によって、ポンプモード又はリズム(吸引の時間プロフィール)を母親が手動で決めることができ、信号は吸引ポンプユニット4に送信される。
【0047】
図5はここではコンピューターである外部装置4’を有する双方向通信8’、9’を示す。この通信もまた一方向であることが可能であるが、図示される方向8’、9’のいずれかである。コンピューターの代わりに、他の既知の装置が使用できる。例えば、送受話器、携帯電話、電波時計、自由にプログラムできる遠隔制御装置である。
【0048】
図6では、外部装置4’と吸引ポンプユニット4の間で通信8’’、9’’を行う。もちろん、この通信は外部装置と胸カップの間、外部装置と吸引ポンプの間、胸カップと吸引ポンプユニットの間で同時に又は連続して行うことが可能である。送信及び/又は受信ユニット5はこの図では示されていない。送信及び/又は受信ユニット5は当然あってもよいが、代わりに上記の2つの装置間の通信により省いてもよい。
【0049】
本発明に係る搾乳器セットは、搾乳中に母親がポンプと胸カップを操作することを容易にする。
【符号の説明】
【0050】
1 胸カップ
10 胸カップ漏斗
11 胸カップネック
12 第1の胸カップ結合部
13 第2の胸カップ結合部
2 ミルク回収容器
3 吸引ライン
4 吸引ポンプユニット
4’ コンピューター
40 操作キー又はボタン
41 ディスプレイ
5 送信及び/又は受信ユニット
50 アンテナ
51 スイッチオンボタン
52 第1位の操作ボタン
53 第2位の操作ボタン
6 信号ライン
7 操作レバー
8 胸カップ信号
8’ 胸カップ信号
8’’ 吸引ポンプ信号
9 吸引ポンプ信号
9’ コンピューター信号
9’’ コンピューター信号


【特許請求の範囲】
【請求項1】
母親の乳房に設置され、ミルク回収容器に接続する結合部を有する少なくとも1つの胸カップと、
電動吸引ポンプを有する吸引ポンプユニットを有し、
吸引ポンプユニットに信号を送信する信号送信ユニットを胸カップ側に備える搾乳器セットにおいて、
信号送信ユニットが吸引ポンプユニットの手動又は自動プログラミングのプログラミング装置を含むことを特徴とする、ヒト母乳を搾乳するための搾乳器セット。
【請求項2】
プログラミング装置が手動ポンプ手順を検出し、これを吸引ポンプに送信する請求項1に記載の搾乳器セット。
【請求項3】
プログラミング装置が、保存されたポンプ手順を吸引ポンプユニットに送り、又は保存されたポンプ手順を吸引ポンプユニット内で作動させる請求項1又は2に記載の搾乳器セット。
【請求項4】
信号送信ユニットが信号無線通信用に設計された請求項1〜3のいずれかに記載の搾乳器セット。
【請求項5】
吸引ポンプユニットに信号を送信する信号送信ユニットを含み、
信号送信ユニットが吸引ポンプユニットの手動又は自動プログラミングのプログラミング装置を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の搾乳器セットの胸カップ。
【請求項6】
母親の乳房に設置され、ミルク回収容器に接続する結合部を有する少なくとも1つの胸カップと、
電動吸引ポンプを有する吸引ポンプユニットを有する搾乳器セットにおいて、
搾乳器セットが2つの信号送信ユニットを有し、
これら2つのユニットのうち第1の信号送信ユニットが胸カップ側に備えられ、第2の信号送信ユニットが吸引ポンプ側に備えられることを特徴とするヒト母乳を搾乳するための搾乳器セット。
【請求項7】
2つの信号送信ユニットが信号無線通信用に設計される請求項6に記載の搾乳器セット。
【請求項8】
胸カップ側の信号送信ユニットが、胸カップ上、胸カップと吸引ポンプの間の吸引管に胸カップを接続する胸カップ側のプラグ接続部上、又は吸引管上に設けられる請求項6又は7に記載の搾乳器セット。
【請求項9】
母親の乳房に設置され、ミルク回収容器に接続する結合部を有する少なくとも1つの胸カップと、
電動吸引ポンプを有する搾乳器セットにおいて、
信号受信ユニットが胸カップの領域に配置されることを特徴とするヒト母乳を搾乳するための搾乳器セット。
【請求項10】
信号受信ユニットが胸カップ上又は中に配置される請求項9に記載の搾乳器セット。
【請求項11】
それぞれの胸カップに吸引ラインがあり、吸引ラインが吸引ポンプを少なくとも1つの搾乳器に接続し、
信号受信ユニットが、結合する胸カップの隣にある吸引ライン上又は吸引ラインと胸カップの間のプラグ接続部上に配置される請求項9に記載の搾乳器セット。
【請求項12】
情報表示のためのディスプレイが胸カップ領域内にあり、
情報が信号受信ユニットからディスプレイに流れる請求項9〜11のいずれかに記載の搾乳器セット。
【請求項13】
ディスプレイが光学及び/又は音響学ディスプレイである請求項12に記載の搾乳器セット。
【請求項14】
信号受信ユニットがデータを搾乳器に送る送信機を有する請求項9〜13のいずれかに記載の搾乳器セット。
【請求項15】
信号送受信ユニットが吸引ポンプを操作する操作手段を有する請求項14に記載の搾乳器セット。
【請求項16】
操作手段によってプログラムされたポンプモード又は手動ポンプモードを、信号送受信ユニットから搾乳器へ信号として送信することができる請求項14又は15に記載の搾乳器セット。
【請求項17】
信号受信ユニットと吸引ポンプの間に信号を送信するためのアナログ又はデジタルの電気リード線がある請求項9〜16のいずれかに記載の搾乳器セット。
【請求項18】
信号受信ユニットが無線送信された信号のための受信機を有する請求項9〜16のいずれかに記載の搾乳器セット。
【請求項19】
信号送受信ユニットが、無線送信された信号を送受信する受信機及び送信機を有する請求項14〜16のいずれかに記載の搾乳器セット。
【請求項20】
ユニットが以下の方法;電波、ブルートゥース、赤外線、パッシブ共振離調エレメント、RFID、光学、音響学、の1つ以上の方法で信号を受信/送信する請求項18又は19に記載の搾乳器セット。
【請求項21】
搾乳器が、胸カップ側の信号受信ユニットに信号を送る信号送信ユニットを備える請求項9〜20のいずれかに記載の搾乳器セット。
【請求項22】
搾乳器が信号送受信ユニットを備え、この信号送受信ユニットは胸カップ側の信号送受信ユニットへ信号を送信し、胸カップ側の信号送受信ユニットからの信号を受信する、請求項21に記載の搾乳器セット。
【請求項23】
吸引ポンプユニットに加え、胸カップ側の信号受信ユニットに信号を送る信号送信ユニットを備える外部ユニットが存在する請求項9〜22のいずれかに記載の搾乳器セット。
【請求項24】
胸カップが信号受信ユニットを有する請求項9〜23のいずれかに記載の搾乳器セットの胸カップ。
【請求項25】
信号受信ユニットが信号送信ユニットを含む請求項24に記載の胸カップ。
【請求項26】
信号受信又は信号送信ユニットが、無線で送信された信号を送信又は受信するように設計された請求項24又は25に記載の胸カップ。
【請求項27】
吸引管が信号受信ユニットを有する請求項9〜23のいずれかに記載の搾乳器セットの吸引管。
【請求項28】
信号が胸カップ側の信号受信ユニットへ送信される請求項9〜23のいずれかに記載の搾乳システムの操作方法。
【請求項29】
以下の情報項目;吸引周波数、吸引容量、使用されるポンププログラム、選択可能なポンププログラム、ポンプ作動期間、時刻、ミルク回収容器の充填レベル、胸カップ温度、ミルク流量測定結果、の1つ以上が送信される請求項28に記載の搾乳システムの操作方法。
【請求項30】
信号が吸引ポンプユニットから送信される請求項28に記載の搾乳システムの操作方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2009−543618(P2009−543618A)
【公表日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−519773(P2009−519773)
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【国際出願番号】PCT/CH2007/000332
【国際公開番号】WO2008/009145
【国際公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(503465052)メデラ ホールディング アーゲー (40)
【Fターム(参考)】