説明

撮像装置、及びその制御方法とそのプログラム

【課題】画像データに付加する位置情報の精度を保ちつつ、電池の消費を低減する。
【解決手段】撮影処理を行う撮影手段と、撮像装置の位置を取得する測位手段と、取得された位置情報を、取得された画像データに対応づける対応付け手段と、取得された位置情報に基づきログデータを生成するログデータ生成手段と、第1の時間間隔で測位処理を行い、取得された位置情報を、画像データに対応づけるよう制御する第1の制御手段と、第2の時間間隔で前記測位手段により測位処理を行い、ログデータ生成手段によりログデータを生成するよう制御する第2の制御手段とを有し、第1の制御手段は、位置情報が取得されたか否かに関わらず、第1の時間間隔で測位処理を行うよう制御し、第2の制御手段は、位置情報が取得できないと判断した場合、測位処理を行う間隔を、第2の時間間隔よりも長い時間間隔である第3の時間間隔に変更するよう制御することを特徴とする撮像装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置情報を取り扱い可能な撮像装置、及びその制御方法とそのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、GPSのような位置情報を取得するための測位処理を行う測位装置を備えたカメラが知られている。例えば、特許文献1には、位置情報をログデータとして記録し、後にPCなどを使用してユーザの移動した経路を生成できるようなロガー機能を有する測位装置を備えたカメラが記載されている。このようなカメラでは、測位処理を一定の時間間隔(測位間隔)で行うよう制御する。しかしこのような制御を続けていると常に電力を消費してしまう。カメラとして重要な役割である撮影動作にも電力は必要であるため、測位処理による電力消費は極力少なくしたい。
【0003】
これを解決するために、例えば特許文献1では、GPS衛星からの信号の受信状況によって測位間隔を変化させている。具体的には、信号が受信できない状況になった場合や受信できる信号が少なくなった場合は、信号が受信できる状況に比べて測位間隔を長くするという方法をとっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−063451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の発明では、カメラの動作状態に依らず、測位の状態に基づいて測位間隔を変化させている。しかしながら、例えばカメラの動作状態によっては、受信状態が良くない状況であっても短い間隔で測位したい場合もある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解決するために、本発明の測位装置は、被写体を撮影して画像データを取得する撮影処理を行う撮影手段と、前記撮像装置の位置を示す位置情報を取得する測位処理を行う測位手段と、前記測位手段により取得された位置情報を、前記撮影手段により取得された画像データに対応づける対応付け手段と、前記測位手段により取得された位置情報に基づきログデータを生成するログデータ生成手段と、第1の時間間隔で前記測位手段により測位処理を行い、前記対応付け手段により画像データに対応づけるよう制御する第1の制御手段と、第2の時間間隔で前記測位手段により測位処理を行い、前記ログデータ生成手段によりログデータを生成するよう制御する第2の制御手段とを有し、前記第1の制御手段は、前記測位処理にて位置情報が取得されたか否かに関わらず、第1の時間間隔で測位処理を行うよう制御し、前記第2の制御手段は、前記測位処理にて位置情報が取得できないと判断した場合、前記測位処理を行う間隔を、第2の時間間隔よりも長い時間間隔である第3の時間間隔に変更するよう制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、カメラの動作状態を考慮して、測位間隔を適切に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1および第2の実施形態におけるデジタルカメラのブロック図である。
【図2】その他の実施形態における測位間隔の設定画面の例である。
【図3】第1および第2の実施形態におけるデジタルカメラの各モードの遷移図である。
【図4】第1および第2の実施形態におけるデジタルカメラの撮影モードの動作を示したフローチャートである。
【図5】第1の実施形態におけるデジタルカメラのロギングモードの動作を示したフローチャートである。
【図6】第2の実施形態におけるデジタルカメラのロギングモードの動作を示したフローチャートである。
【図7】第1および第2の実施形態におけるデジタルカメラの撮影モードの動作を示したフローチャートである。
【図8】第1および第2の実施形態におけるデジタルカメラの再生モードの動作を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明を実施するための形態について、添付の図面を用いて詳細に説明する。
【0010】
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されてもよい。また、各実施の形態は適宜組み合わされることも可能である。
【0011】
[第1の実施形態]
本実施形態では、本発明が適用される一例として、撮影モード及び再生モードでは測位間隔を一定とし、ロギングモードでは位置情報の取得の可否に応じて測位間隔を変化させる、測位装置を備えた撮像装置について述べる。
【0012】
はじめに、本実施形態の、測位装置を備えた撮像装置の一例である、GPSを備えたデジタルカメラについて説明する。該デジタルカメラの構成を図1に示す。
【0013】
デジタルカメラ100において、中央演算装置(CPU)101は、入力された信号や、後述のプログラムに従ってデジタルカメラ100の各部を制御する。なお、本実施形態におけるデジタルカメラ100は、撮影モード、再生モード、ロギングモード、通信モード、電源オフの五つの動作モードを有し、それぞれのモードにおける動作はCPU101により制御される。それぞれのモードについては後述する。なお、CPU101の行う制御は一つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
【0014】
撮像部102は撮影処理を行う。撮影処理とは、撮像部102に含まれるレンズで結像された被写体光を電気信号に変換し、ノイズ低減処理などを行いデジタルデータを画像データとして出力する処理である。
【0015】
不揮発性メモリ103は、デジタルカメラ100の各部を制御するためのプログラム(ファームウェア)や各種の設定情報を記憶している。後述する各フローチャートに示す処理をCPU101が制御するためのプログラムも、この不揮発性メモリ103に記録されている。
【0016】
作業用メモリ104は、不揮発性メモリ103に保存されているプログラムを、展開・実行するためのメモリである。作業用メモリ104はCPU101のワークエリアとして使用される。
【0017】
表示部105は、撮影の際のビューファインダー画像の表示、撮影した画像の表示、対話的な操作のための文字表示などを行う。なお、表示部105はデジタルカメラ100が備える必要はなく、デジタルカメラ100は表示部105と接続することができ、表示部105の表示を制御する表示制御機能を少なくとも有していればよい。
【0018】
操作部106はユーザがデジタルカメラの動作を指示するために用いられる。操作部106は、例えば、デジタルカメラの電源のON/OFFを指示するための電源ボタンや、撮影処理を行うためのレリーズスイッチ、画像データを閲覧するための再生ボタン、メニューの項目を選択するための選択ボタンなどの操作部材を含むよう構成される。
【0019】
記録媒体107には、撮像部102から出力された画像データや、後述のGPS108にて取得した位置情報や日時情報を記録することができる。記録媒体107は、デジタルカメラ100に着脱可能なよう構成してもよいし、デジタルカメラ100に内蔵されていてもよい。すなわち、デジタルカメラ100は少なくとも記録媒体107にアクセスする手段を有していればよい。
【0020】
GPS108は、測位処理を行う。測位処理とは、GPS衛星から信号を受信し、受信した信号からGPS108の位置情報と日時情報とを取得する処理である。なお、GPS108は、例えば携帯電話の基地局や加速度センサなどにより位置情報を取得する装置であってもよい。つまり、デジタルカメラ100は、少なくとも位置情報を取得する機能を備えていればよい。
【0021】
通信部109は、外部装置と通信するための接続部である。デジタルカメラ100は、通信部109を介することで、外部装置とデータのやりとりを行うことができる。例えば、記録媒体107に記録されている画像データなどを外部装置へ送信したり、外部装置から画像データを受信したりすることができる。なお、外部装置との通信は、有線で行ってもよいし、無線でおこなってもよい。
【0022】
以上が、本実施形態におけるデジタルカメラの構成である。
【0023】
次に、本実施形態のデジタルカメラ100の動作モードについて説明する。
【0024】
本実施例にて説明する動作モードは、撮影モード、ロギングモード、再生モード、通信モード、電源オフの五つである。
【0025】
撮影モードは、撮像部102にて画像データを取得するためのモードである。このモードでは、CPU101は、画像データに位置情報を付加するために以下の処理を行う。この処理は第1の制御の一例である。まず、CPU101は、GPS108により一定の時間間隔で測位処理を行い、画像データに付加するための位置情報を取得するよう制御する。GPS108で取得された位置情報は、一旦、作業用メモリ104に保持される。この動作を測位の度に行い、作業用メモリ104には最新の位置情報を保持しておく。このように作業用メモリ104に保持された位置情報は、撮像部102にて画像データが取得されることに応じて読みだされ、該画像データのメタデータとして付加される。つまり、撮影した画像データには、その時点で作業用メモリ104に保持されている最新の位置情報が付加される。本実施形態の撮影モードでは、デジタルカメラ100は以上のような処理を行うため、画像データに付加するための位置情報の取得のタイミングと、該位置情報を付加する対象となる画像を取得するタイミングとが異なる。そのため、画像データに付加される位置情報と、実際に撮影を行った位置とに多少のずれが生じる。このずれを小さくするために、一定の時間間隔は、例えば1秒程度の短い時間間隔であることが望ましい。なぜなら、一定の時間間隔が短いほど、画像データに付加される位置情報と実際に撮影を行った位置とのずれは小さくなる、つまり画像データに付加される位置情報の精度が高くなるからである。
【0026】
ロギングモードは、GPS108により、撮影処理を行うタイミングとは関係なく一定の時間間隔で測位処理を行い、ログデータを記録するロギング機能を実行するモードである。このモードでは、CPU101は、ログデータを生成するために以下の処理を行う。この処理は第2の制御の一例である。まず、CPU101は、GPS108により一定の時間間隔で測位処理を行い、位置情報と日時情報とを取得するよう制御する。CPU101は、GPS108により取得した位置情報と日時情報とを対応付けてログデータを生成し記録媒体107に記録する。生成されたログデータには、該ログデータが生成された日が終了するまで、一定の時間間隔で取得された位置情報と日時情報とが追記される。CPU101により日付の変更が検知されると、新たなログデータが生成され、日付の変更後に取得された位置情報及び日時情報は該新たなログデータに追記されていく。このようにして生成されるログデータに含まれる複数の位置情報および日時情報は、デジタルカメラ100の移動軌跡を示すことになる。つまり、ログデータを参照すれば撮影していない間のデジタルカメラ100の移動軌跡も把握できることになる。なお、本実施形態ではログデータに記録される位置情報は、画像データに付加される撮影位置を示す位置情報のように何かの動作が起きた瞬間の位置を示す性格の情報ではなく、複数の位置情報の集まりによって移動軌跡を示す情報である。そのため、前述の画像データに付加する位置情報ほど短い時間間隔で位置情報を取得する必要はなく、むしろ定期的に継続して位置情報を取得することが好ましい。そこで本実施形態では、ロギングモードでの一定の時間間隔は、例えば15秒・30秒・45秒など、撮影モードでの時間間隔よりも長い時間間隔とし、消費電力を抑えながら継続して位置情報を取得する。なお、消費電力は多くなってしまうが、この時間間隔は撮影モードでの時間間隔と同じ時間間隔としてもよい。
【0027】
本実施形態におけるロギングモードは撮像部102や、表示部105といった、ログデータの記録に必要のない装置への電力供給を停止し、電力消費を抑えた状態で動作する。また、ロギング機能は、操作部106を介してユーザが任意にON/OFFを切り替えることができる。なお、ON/OFFを示すパラメータは不揮発性メモリ103に保存される。
【0028】
再生モードは、記録媒体107に記録されている画像データや動画データを閲覧するモードである。このモードでは、撮影モードと同様の測位処理を行い、一定の時間間隔で取得された位置情報は、作業用メモリ104に記録される。
【0029】
通信モードは、撮像部102や、表示部105といった部位への電力供給を停止し、通信部109を介して外部装置との通信を行うモードである。このモードでは、GPS108への電力供給も停止する。したがって、位置情報の取得は行わない。
【0030】
電源オフは、CPU101およびGPS108を含むデジタルカメラ100の各部への電力供給を停止している状態である。
【0031】
次に、図3にそれぞれのモードおよび状態の遷移について示す。
【0032】
電源オフの状態及びロギングモードにおいて、CPU101が操作部106に含まれる電源ボタンが押されたことを検知した場合、撮影モードへの遷移302及び304が生じ、デジタルカメラ100は撮影モードとなる。
また、電源オフの状態、撮影モード及びロギングモードにおいて、CPU101が操作部106に含まれる再生ボタンが押されたことを検知した場合、307、308及び316の遷移が生じ、デジタルカメラ100は再生モードとなる。
【0033】
撮影モード及び再生モードにおいて、CPU101が、電源ボタンが押されたことや一定時間操作部106が操作を受け付けなかったことを検知した場合、かつロギング機能がOFFに設定されていた場合は、301及び306の遷移が生じる。これにより、デジタルカメラ100は電源オフの状態になる。また、CPU101が電源の残量が一定量以下になったことを検知した場合も、302及び306の遷移が生じ、デジタルカメラ100は電源オフの状態になる。
【0034】
撮影モード及び再生モードにおいて、電源ボタンが押されたことや一定時間操作部106が操作を受け付けなかった場合、かつデジタルカメラ100のロギング機能がONとなっていた場合、303及び317の遷移が生じる。これにより、デジタルカメラ100はロギングモードとなる。
【0035】
再生モードにおいて、CPU101がレリーズスイッチが押下されたことを検知した場合、309の遷移が生じ、デジタルカメラ100は撮影モードとなる。
【0036】
ロギングモードにおいて、CPU101が電源の残量が一定量以下になったことを検知した場合、または記録媒体107の容量が所定値を超えた場合に、305の遷移が生じ、デジタルカメラ100は電源オフ状態となる。なお、上記の所定値については予め定められていてもよいし、ユーザが設定可能なよう構成してもよい。
【0037】
撮影モード、再生モード、ロギングモードにおいて、CPU101がデジタルカメラ100が外部装置と接続されたことを検知した場合、311、312、315の遷移が生じ、デジタルカメラ100は、通信モードとなる。
【0038】
通信モードにおいて、CPU101が、外部装置との接続が切断されたことを検知した場合、かつ通信モードに遷移する前のモードが再生モードであった場合、313の遷移が生じ、デジタルカメラ100は再生モードとなる。
【0039】
通信モードにおいて、CPU101が、外部装置との接続が切断されたことを検知した場合、かつ通信モードに遷移する前のモードが撮影モードであった場合、310の遷移が生じ、デジタルカメラ100は撮影モードとなる。
【0040】
通信モードにおいて、CPU101が、外部装置との接続が切断されたことを検知した場合、かつ通信モードに遷移する前のモードがロギングモードであった場合、314の遷移が生じ、デジタルカメラ100はロギングモードとなる。
【0041】
以上が本実施形態におけるデジタルカメラの動作モードと、モード遷移の説明である。
【0042】
次に、撮影モードにおけるデジタルカメラ100の測位処理に関する動作に関して説明する。
【0043】
図4は撮影モードにおけるデジタルカメラ100の測位処理に関する動作を示したフローチャートである。このフローチャートの各ステップに示す処理は、CPU101が、不揮発性メモリ103に保存されているプログラムをロードし、作業用メモリ104に展開してプログラムに従いデジタルカメラ100の各部を制御することで実現される。以降のフローチャートに示す各処理についても同様である。
【0044】
また、このフローチャートに示す処理は、デジタルカメラ100の動作モードが撮影モードとなった際に開始され、ステップS406およびステップS408以外の処理は撮影処理と並行して実行される。
【0045】
まずステップS401において、GPS108へ電力を供給する。既にGPS108に電力が供給されていた場合はこの処理は行わずステップS402に進む。
【0046】
次に、ステップS402にて、CPU101は、撮影モードに遷移した際に時間間隔Tを時間間隔T1に設定する。この時間間隔Tは、GPS108が測位処理を行う間隔(測位間隔)を示す。また、時間間隔T1は第1の時間間隔の一例である。このステップにて設定された時間間隔は、不揮発性メモリ103に保存される。
【0047】
次にステップS403にて、CPU101は、撮影モードを終了するか否かを判断する。CPU101が撮影モードを終了すると判断する場合は、CPU101が、以下のことを検知した場合である。すなわち、電源ボタンが押されたこと、一定時間操作部106にて操作を受け付けなかったこと、電源の残量が一定量以下になったこと、通信部109を介して外部装置と接続されたこと、および再生ボタンが押下されたこと、のいずれかを検知した場合である。それ以外の場合は、CPU101は撮影モードを終了しないと判断する。CPU101が撮影モードを終了すると判断した場合はステップS409に進む。
【0048】
ステップS409では、CPU101はステップS403での検知の結果に基づき、モードの遷移先を判断する。
【0049】
ステップS409にて、CPU101がロギングモードへ遷移すると判断した場合、GPS108や撮像部102などへの電力供給を停止し、デジタルカメラ100はロギングモードへ遷移する。
【0050】
ステップS409にて、CPU101が再生モードへ遷移すると判断した場合、撮像部102への電力供給を停止し、かつ表示部105などへの電力供給を開始し、デジタルカメラ100は再生モードへ遷移する。
【0051】
ステップS409にて、遷移先がロギングモードでも再生モードでもないと判断された場合、処理はステップS410に進む。
【0052】
ステップS410では、ステップS403での検知の結果に基づき、CPU101はモードの遷移先を判断する。
【0053】
ステップS410にて、CPU101が通信モードへ遷移すると判断した場合、GPS108や撮像部102などへの電力供給を停止し、デジタルカメラ100は通信モードへ遷移する。
【0054】
ステップS410にて、CPU101が電源オフの状態へ遷移すると判断した場合、デジタルカメラ100の各部への電力供給を停止し、デジタルカメラ100は電源オフの状態となる。
【0055】
上記のステップS403、ステップS409、ステップS410にて行われる処理は、さらに複数の処理に分けて行っても、一度にまとめて行ってもよい。
【0056】
一方、ステップS403にて、CPU101が撮影モードを終了しないと判断した場合はステップS404へ進む。
【0057】
ステップS404では、CPU101は時間間隔T1の計時を開始する。
【0058】
続いて、ステップS405ては、CPU101は、時間間隔T1が経過したか否かを判断する。CPU101が、時間間隔T1が経過していないと判断した場合、時間間隔T1が経過するまで待機する。CPU101が、時間間隔T1が経過したと判断した場合、ステップS406に進む。
【0059】
ステップS407では、CPU101は、GPS108により測位処理を行い、位置情報を取得するよう制御する。
【0060】
続くステップS407にてCPU101は、ステップS406にて位置情報を取得できたか否かを判断する。CPU101が、位置情報を取得できなかったと判断した場合はステップS403に戻る。CPU101が、位置情報を取得できたと判断した場合はステップS408へ進む。
【0061】
ステップS408ではステップS406で取得した位置情報を、作業用メモリ104へ保持しておく。その後、処理はステップS403に戻る。
【0062】
以上が、撮影モードにおけるデジタルカメラ100の測位処理に関する動作の説明である。
【0063】
以上のように、撮影モードにおいては、位置情報が得られない状況であっても、ユーザが急に位置情報が得られる場所に移動して撮影することも考えられるため、測位間隔を短く保つようにした。
【0064】
次に、撮影モードにおけるデジタルカメラ100の撮影処理に関する動作について説明する。
【0065】
図7に撮影モードにおけるデジタルカメラ100の撮影処理に関するフローチャートを示す。このフローチャートに示す処理は、デジタルカメラ100の動作モードが撮影モードの場合に、操作部106に含まれるレリーズスイッチが押下されたことにより撮影指示が行われたことに応じて開始される。
【0066】
まず、ステップS701にてCPU101は、撮像部102により撮影処理を行い、画像データを取得するよう制御する。
【0067】
次に、ステップS702にて、CPU101は、位置情報を作業用メモリ104から取得する。この処理において取得する位置情報は、前述の図4のステップS407にて作業用メモリ104に保存された位置情報である。
【0068】
続いて、ステップS703にて、CPU101は、ステップS702にて取得した位置情報を、ステップS701にて取得した画像データに対応づける。本実施形態では、画像データをExif形式で扱うこととし、このステップの処理では、位置情報は画像データのヘッダ部に記録される。
【0069】
ステップS704では、CPU101は、ステップS703にて位置情報が対応づけられた画像データを記録媒体107に記録する。
【0070】
以上が、撮影モードにおけるデジタルカメラ100の撮影処理に関する動作の説明である。本実施形態の撮影モードにおいては、撮影処理は、前述の測位処理のステップS404およびステップS406以外の処理と並行して実行される。
【0071】
以上が、撮影モードにおけるデジタルカメラ100の動作の説明である。
【0072】
次に、再生モードにおけるデジタルカメラ100の測位処理の動作を説明する。
【0073】
図8に再生モードにおけるデジタルカメラ100の測位処理のフローチャートを示す。再生モードにおける測位処理の動作は、前述の撮影モードにおける測位処理の動作と共通する部分が多いため、撮影モードにおける測位処理の動作と異なる部分を中心に説明する。
【0074】
このフローチャートに示す処理は、デジタルカメラ100の動作モードが再生モードとなったことに応じて開始される。
【0075】
ステップS803にて、CPU101は、再生モードを終了するか否かを判断する。CPU101が再生モードを終了すると判断する場合は、CPU101が、以下のことを検知した場合である。すなわち、電源ボタンが押されたこと、一定時間操作部106にて操作を受け付けなかったこと、電源の残量が一定量以下になったこと、通信部109を介して外部装置と接続されたこと、およびレリーズスイッチが押下されたことのいずれかを検知した場合である。それ以外の場合は、CPU101は再生モードを終了しないと判断する。CPU101が再生モードを終了すると判断した場合はステップS809に進む。
【0076】
ステップS809では、ステップS803での検知の結果に基づき、CPU101はモードの遷移先を判断する。
【0077】
ステップS809にて、CPU101がロギングモードへ遷移すると判断した場合、GPS108や表示部105などへの電力供給を停止し、デジタルカメラ100はロギングモードへ遷移する。
【0078】
ステップS809にて、CPU101が撮影モードへ遷移すると判断した場合、表示部105への電力供給を停止し、かつ撮像部102などへの電力供給を開始し、デジタルカメラ100は撮像モードへ遷移する。
【0079】
ステップS809にて、遷移先がロギングモードでも撮像モードでもないと判断された場合、処理はステップS810に進む。
【0080】
ステップS810では、ステップS803での検知の結果に基づき、CPU101はモードの遷移先を判断する。
【0081】
ステップS810にて、CPU101が通信モードへ遷移すると判断した場合、GPS108や表示部105などへの電力供給を停止し、デジタルカメラ100は通信モードへ遷移する。
【0082】
ステップS810にて、CPU101が電源オフの状態へ遷移すると判断した場合、デジタルカメラ100の各部への電力供給を停止し、デジタルカメラ100は電源オフの状態となる。
【0083】
上記のステップS803、ステップS809、ステップS810にて行われる処理は、さらに複数の処理に分けて行っても、一度にまとめて行ってもよい。
【0084】
他のステップの処理については撮影モードと同様の動作を行う。
【0085】
以上が再生モードにおけるデジタルカメラ100の動作の説明である。
【0086】
次にロギングモードにおけるデジタルカメラ100の動作に関して説明する。
【0087】
図5はロギングモードにおけるデジタルカメラ100の動作を示したフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、デジタルカメラ100の動作モードがロギングモードとなった場合に開始される。
【0088】
まず、ステップS501にて、CPU101は、ロギングモードに遷移した際に時間間隔Tを時間間隔T2に設定する。この時間間隔T2は第2の時間間隔の一例である。ただし、本実施形態においては時間間隔T2は時間間隔T1よりも長い時間に設定されるよう制御される。すなわち、ロギングモードでの測位間隔は撮影モードでの測位間隔よりも長く設定される。ここで設定された時間間隔T2は、不揮発性メモリ103に保存される。
【0089】
ステップS502では、CPU101は、ロギングモードを終了するか否かを判断する。ロギングモードを終了する場合とは、例えばCPU101が以下のことを検知した場合である。すなわち、電池の残量が残りわずかとなったことや、電源ボタンが押下されたこと、再生ボタンが押下されたこと、および通信部109を介して外部装置と接続されたことのいずれかを検知した場合である。CPU101が、ロギングモードを終了すると判断した場合はステップS511に進む。それ以外の場合は、CPU101は、ロギングモードを終了しないと判断する。
【0090】
ステップS511では、CPU101は、ステップS502での検知の結果に基づき、遷移先のモードを判断する。
【0091】
ステップS511にて、CPU101が、再生モードへ遷移すると判断した場合、表示部105などへの電力供給を開始し、デジタルカメラ100は再生モードとなる。
【0092】
ステップS511にて、CPU101が、撮影モードへ遷移すると判断した場合、撮像部102などへの電力供給を開始し、デジタルカメラ100は撮影モードとなる。
【0093】
ステップS511にて、撮影モードでも再生モードでもないと判断された場合は、ステップS512に進む。
【0094】
ステップS512では、CPU101は、ステップS502での検知の結果に基づき、遷移先のモードを判断する。
【0095】
ステップS512にて、CPU101が、通信モードへ遷移すると判断した場合、デジタルカメラ100は通信モードとなる。
【0096】
ステップS512にて、CPU101が、電源オフの状態へ遷移すると判断した場合、デジタルカメラ100の各部への電力供給を停止し、デジタルカメラ100は電源オフの状態となる。
【0097】
一方、ステップS502にて、CPU101がロギングモードを終了しないと判断した場合はステップS503へ進む。
【0098】
ステップS503では、CPU101は、時間間隔T2の計時を開始する。
【0099】
続くステップS504にて、CPU101は、時間間隔T2が経過したか否かを判断する。CPU101が、時間間隔T2が経過していないと判断した場合、時間間隔T2が経過するまで待機する。CPU101が、時間間隔T2が経過したと判断した場合、ステップS505へ進む。
【0100】
ステップS505では、CPU101は、GPS108へ電力を供給し、測位処理を行う。
【0101】
ステップS506では、CPU101は、ステップS505にて位置情報が取得できたか否かを判断する。CPU101が、位置情報が取得できなかったと判断した場合はステップS509に進む。CPU101が、位置情報が取得できたと判断した場合はステップS507へ進む。
【0102】
ステップS507では、CPU101は、ステップS505にて取得した位置情報をログデータに追記し、記録媒体107に記録する。なお、追記すべきログデータがない場合、例えば日付が変わって初めての測位処理であった場合や新たな記録媒体に交換した場合は、新たにログデータ生成処理を行い、位置情報を該新たなログデータに記録する。そしてステップS508へ進む。
【0103】
ステップS508ではCPU101は、時間間隔Tを時間間隔T2に設定する。その後、処理はS510へ進む。
【0104】
一方、ステップS506にて、ステップS509に進んだ場合、ステップS509では、CPU101は、時間間隔Tを時間間隔T3に設定する。この時間間隔T3は第3の時間間隔の一例である。本実施例においては時間間隔T3>時間間隔T2のように設定する。すなわち、位置情報が取得できなかった場合は、測位間隔を長くする。その後、ステップS510に進む。
【0105】
ステップS510では、CPU101はGPS108への電力の供給を停止しステップS502へ戻る。
【0106】
以上の処理により、デジタルカメラ100は、位置情報が取得できる間は時間間隔T2で測位処理を行い、位置情報が取得できない間は時間間隔T3で測位処理を行うよう動作することとなる。なお、所定の回数位置情報が取得できなかった場合に時間間隔をT3にするよう構成してもよい。
【0107】
以上がロギングモードにおけるデジタルカメラ100の動作の説明である。このようにステップS505にて位置情報が取得できなかった場合は、ステップS508にて測位間隔を長くするよう構成する。これにより、デジタルカメラ100が位置情報を取得しにくい場所にある場合、測位間隔を長くする、つまり測位処理を行う頻度を下げることで電池の消耗を低減することができる。
【0108】
以上、本実施形態におけるデジタルカメラ100の各モードにおける動作について説明した。
【0109】
上述のような構成とすることにより、撮影モードおよび再生モードにおいては位置情報が得られない状況であっても、測位処理の間隔を変化させずに一定の測位間隔で測位処理を行うことで、画像データに付加される位置情報の精度を保つことができる。これに対し、ロギングモードにおいては位置情報が得られない場合には測位間隔を長くすることにより、電池の消耗を低減することができる。このように、撮影モードとロギングモードにおいて測位間隔を異ならせることにより、より適切に測位精度と消費電力をバランスよく制御することが可能となる。
【0110】
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、ロギングモードにおいて位置情報が得られなかった場合に、測位間隔を長くする構成について説明した。それに対し、本実施形態では、T3の時間間隔で測位処理を行っている間において、連続して位置情報が得られなかった回数をカウントし、一定の回数、位置情報を得ることができなかった場合、ロギングモードを終了する構成のデジタルカメラについて説明する。
【0111】
本実施形態は、第1の実施形態と共通する部分が多いため、本実施形態に特有の部分を中心に説明する。
【0112】
本実施形態におけるロギングモードでのデジタルカメラ100の動作に関して説明する。
【0113】
図6は本実施形態におけるロギングモードでのデジタルカメラ100の動作を示したフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、デジタルカメラ100の動作モードがロギングモードとなった場合に開始される。
【0114】
ステップS601からステップS605までの処理はS501からS505までの処理と同様であるため説明を省略する。
【0115】
ステップS606では、図5のステップS506と同様に、CPU101が、ステップS605にて位置情報が取得できたか否かを判断する処理を行う。
【0116】
まず、ステップS606にて、CPU101が位置情報を取得できなかったと判断した場合について述べる。
【0117】
ステップS606にて、CPU101が位置情報を取得できなかったと判断した場合、処理はステップS609に進む。
【0118】
ステップS609では、CPU101は時間間隔Tを時間間隔T3に設定する。この処理は図5のステップS509と同様の処理である。その後、ステップS610に進む。
【0119】
ステップS610では、測位NGカウンタに1を加える。測位NGカウンタとは、連続して位置情報を取得することができなかった回数を示すパラメータである。ここでは、測位NGカウンタは作業用メモリ104の一部の領域に設定され、初期値は0とする。
【0120】
次にステップS611にて、CPU101は測位NGカウンタの値を参照し、その値が所定値を超えたか否かを判断する。
【0121】
ステップS611にて、CPU101が、測位NGカウンタの値が所定値を超えたと判断した場合、CPU101はデジタルカメラ100の各部への電力供給を停止し、デジタルカメラ100は電源オフの状態へ遷移する。
【0122】
一方、ステップS611にて、CPU101が、測位NGカウンタの値が所定値を超えていないと判断した場合、処理はステップS613に進む。
【0123】
ステップS613では、CPU101は、図5のステップS510と同様に、GPS108への電力の供給を停止し、処理はステップS602に戻る。
【0124】
以上が、ステップS606にて、CPU101が位置情報を取得できなかったと判断した場合における本実施形態のデジタルカメラ100の動作である。
【0125】
次に、ステップS606にて、CPU101が位置情報を取得できたと判断した場合について述べる。
【0126】
ステップS606にて、CPU101が位置情報を取得できたと判断した場合、処理はステップS607に進む。
【0127】
ステップS607およびステップS608は、図5のステップS507およびステップS508と同様の処理のため説明は省略する。ステップS608の処理を終えると、処理はステップS612に進む。
【0128】
ステップS612では、前述の測位NGカウンタの値を初期値に戻す(0にする)。その後、処理はステップS613に進む。
【0129】
以上が、本実施形態のデジタルカメラ100の動作の説明である。
【0130】
上述のように、撮影を行う際には、デジタルカメラは撮影モードで動作する。一般的に、デジタルカメラのユーザは、長時間撮影モードにしておくことは少なく、撮影を行うタイミングで撮影モードを起動し、撮影が終わったら電源をオフにすることが多い。つまり、デジタルカメラにおいて、撮影モードである時間はロギングモードである時間よりもはるかに短いと考えられる。したがって、撮影モードにおいて測位処理を行い続けてもそれは短時間であり、消費電力は大幅に増加する可能性は低いと考えられる。そのため、撮影モードの間は測位処理を停止せずに続行することとした。
【0131】
一方、移動軌跡を記録する際には、デジタルカメラはロギングモードで動作する。上述のように、一般的に、デジタルカメラがロギングモードである時間は撮影モードである時間よりもはるかに長いと考えられる。そのため、たとえ位置情報が取得できない状況であっても電池を使いきるまで測位処理が繰り返されてしまう恐れがある。このような場合でも、本実施形態のように構成することで、位置情報が取得できない場合には自動的にロギングモードを終了し、無駄な電池の消耗を低減することができる。
【0132】
[その他の実施形態]
上述の実施形態では、時間間隔T1および、時間間隔T2は予め定められたものとして説明した。これについては、予めユーザが設定することができるよう構成してもよい。例えば図2のように、表示部105にメニューを表示し、操作部106を介してユーザの操作を受け付けることで、時間間隔T1および時間間隔T2を設定することができる。なお、このようにユーザがそれぞれの時間間隔を設定できるよう構成した場合、時間間隔T1は時間間隔T2より短い値しか設定できないよう制御されるようにしてもよい。または、時間間隔T2は時間間隔T1より長い値しか設定できないよう制御されるようにしてもよい。例えば、CPU101は、図2のように、それぞれの時間間隔をユーザが選択できるよう制御した場合を考えると、時間間隔T2は、時間間隔T1よりも長い時間間隔しか選択できないよう制御される。
【0133】
上述の実施形態では、再生モードにおける測位処理は撮影モードと同様の処理を行う例について説明した。これについては、再生モードにおける測位処理はロギングモードの動作と同様の処理を行うよう構成してもよい。このようにすることで、例えば車や電車の移動などで画像を閲覧しながら、位置情報をログデータとして残すことも可能となる。
【0134】
なお、上述の実施形態においてロギングモードでは、消費電力を抑える状態で動作すると説明した。これについて、デジタルカメラ100はCPU101とは異なるCPUを含む計時部を備え、該計時部以外のCPU101を含むデジタルカメラ100の各部への電力供給を停止した状態で時間間隔Tを経過するよう構成してもよい。具体的には、GPS108による測位処理の後、該計時部以外のデジタルカメラ100の各部への電力供給を停止する。そして、計時部により時間間隔Tを計時し、時間Tの経過に応じてCPU101及びGPS108を起動する。起動後、測位処理を行い、その後、再びCPU101及びGPS108への電力供給を停止する。以上の処理を繰り返すことにより、時間間隔Tの間は計時部のみが動作することとなるため、より消費電力を抑えることができる。
【0135】
なお、上述の実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置であって、
被写体を撮影して画像データを取得する撮影処理を行う撮影手段と、
前記撮像装置の位置を示す位置情報を取得する測位処理を行う測位手段と、
前記測位手段により取得された位置情報を、前記撮影手段により取得された画像データに対応づける対応付け手段と、
前記測位手段により取得された位置情報に基づきログデータを生成するログデータ生成手段と、
第1の時間間隔で前記測位手段により測位処理を行い、該測位処理により取得された位置情報を、前記対応付け手段により画像データに対応づけるよう制御する第1の制御手段と、
第2の時間間隔で前記測位手段により測位処理を行い、前記ログデータ生成手段によりログデータを生成するよう制御する第2の制御手段とを有し、
前記第1の制御手段は、前記測位処理にて位置情報が取得されたか否かに関わらず、第1の時間間隔で測位処理を行うよう制御し、
前記第2の制御手段は、前記測位処理にて位置情報が取得できないと判断した場合、前記測位処理を行う間隔を、第2の時間間隔よりも長い時間間隔である第3の時間間隔に変更するよう制御することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記第1の時間間隔および前記第2の時間間隔はユーザの操作に基づき設定することができることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記第2の制御手段は、前記第3の時間間隔で測位処理を行っている際に位置情報を取得することができた場合、測位処理を行う間隔を、前記第3の時間間隔から前記第2の時間間隔に変更するよう制御することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記第2の制御手段は、前記第3の時間間隔で測位処理を行っている際に位置情報を取得することができないと判断した回数を示す値を保持する保持手段と、
前記第2の制御手段は、前記保持手段により保持される値が所定の値を超えた場合、前記測位処理を停止するよう制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第2の制御手段は、前記第3の時間間隔で測位処理を行っている際に位置情報を取得することができた場合、前記保持手段により保持されている値を初期値に変更するよう制御することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記第1の時間間隔は、前記第2の時間間隔よりも短いことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
撮像装置の制御方法であって、
被写体を撮影して画像データを取得する撮影処理を行う撮影工程と、
前記撮像装置の位置を示す位置情報を取得する測位処理を第1の時間間隔で行う第1の測位工程と、
前記第1の測位工程にて取得された位置情報を、前記撮影工程にて取得された画像データに対応づける対応付け工程と、
前記撮像装置の位置を示す位置情報を取得する測位処理を第2の時間間隔で行う第2の測位工程と、
前記第2の測位工程にて取得された位置情報に基づきログデータを生成するログデータ生成工程と
を有し、
前記第1の測位工程では、前記測位処理にて位置情報が取得されたか否かに関わらず、第1の時間間隔で測位処理を行い、
前記第2の測位工程では、前記測位処理にて位置情報が取得できないと判断された場合、前記測位処理を行う間隔を、第2の時間間隔よりも長い時間間隔である第3の時間間隔に変更することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項8】
コンピュータを請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置として機能させるための、コンピュータが読み取り可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−165120(P2012−165120A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−22859(P2011−22859)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】