撮像装置およびその制御方法
【課題】撮像装置において、イメージセンサの受光領域に対する有効領域が異なる複数の態様のうち、1以上の態様を選択して画像を記録する際に、ユーザが煩雑な操作を必要とされることを回避する。
【解決手段】撮像装置100において、撮影待機状態では、LCD22の第1の表示領域22Aには動画像用のスルー画像が表示され、第2の表示領域22Bには静止画像用のスルー画像が表示される。
【解決手段】撮像装置100において、撮影待機状態では、LCD22の第1の表示領域22Aには動画像用のスルー画像が表示され、第2の表示領域22Bには静止画像用のスルー画像が表示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関し、特に、撮像手段が撮影した画像から複数の態様で画像を切り出すことができ、かつ、当該複数の態様のうち1以上の態様で切り出された画像を記録する撮像装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置において、動画像と静止画像の双方の画像を記録する機能が備えられたものがある。
【0003】
このような動画像と静止画像の記録が可能な撮像装置において、CCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサの受光領域のうち記録に用いる有効領域が、動画像と静止画像で異なるのが一般的である。具体的には、動画像についての有効領域の方が、静止画像の有効領域より小さくなることが一般的である。ここで、有効領域とは、イメージセンサの受光領域から画像を切り出す領域をいう。
【0004】
上記のように有効領域が異なる要因の一つとして、動画像の方が、静止画像と比較して短時間で、記録の際に、イメージセンサにおいて発生した信号電荷を読み出す必要があることが挙げられる。なお、静止画像の記録の際には、撮像装置においてレリーズボタンが操作されたタイミングで上記信号電荷を読み出すだけで良いが、動画像の記録の際には、たとえば、VGA(Video Graphics Array)サイズで1/30秒程度の周期で、また、UXGA(Ultra eXtended Graphics Array)サイズで1/15秒程度の周期で、上記信号電荷を読み出すことを必要とされる。
【0005】
また、他の要因としては、記録される画像に対して手ぶれ補正を行なう機能が備えられることが挙げられる。手ぶれ補正の方式には、高感度による手ぶれ補正、電子式手ぶれ補正、レンズシフト式手ぶれ補正、イメージセンサ(撮像素子)シフト式手ぶれ補正等の種々の補正の方式があるが、特に、電子的手ぶれ補正が採用された場合、補正の際に受光領域の中で有効領域として採用する領域をずらす処理が含まれるため、動画像の方が静止画像よりも有効領域が小さくなる。
【0006】
そして、従来の撮像装置のカメラモードでは、有効領域の異なる複数の記録態様のうち1の記録態様(動画像または静止画像)のスルー画像が表示され、他の記録態様で記録をするための操作がなされると、当該他の記録態様のスルー画像へと表示が切り替えられていた。
【0007】
なお、撮像装置におけるスルー画像の表示についても、種々の技術が開示されている。たとえば、特許文献1(特開2008−22306号公報)には、撮像素子から出力された画像データの画像と、当該画像データから生成されたトリミング画像データの画像とを、同時に、同じサイズで、表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−22306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記したように、従来の撮像装置では、有効領域の異なる複数の記録態様のうち1の記録態様のスルー画像が表示されているときに他の記録態様で画像を記録させようとすると、ユーザは、スルー画像の表示を切り替えて、記録される画像の範囲を確認するという煩雑な操作を必要とされた。場合によっては、さらに、必要に応じてイメージセンサの撮影範囲を調整するという煩雑な操作を必要とされた。
【0010】
上記した特許文献1に記載の技術によれば、ユーザは、記録しようとする画像とその元画像の双方を視認することができた。
【0011】
しかしながら、当該技術では、上記したような、イメージセンサの受光領域に対する有効領域が異なる複数の態様のうち、1以上の態様を選択して画像を記録する際に必要とされた煩雑な操作を不要とすることはできなかった。
【0012】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、撮像装置において、イメージセンサの受光領域に対する有効領域が異なる複数の態様のうち、1以上の態様を選択して画像を記録する際の、ユーザに煩雑な操作を必要としないことである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に従った撮像装置は、撮像手段と、撮像手段によって撮影された画像を表示するための表示手段とを備え、表示手段は、撮像手段によって撮影された画像と当該撮影された画像から1以上の態様で切り出された画像とのうち、2以上の画像のそれぞれを順次表示する。
【0014】
好ましくは、撮像手段によって撮影された画像を記録媒体に記録するための記録手段をさらに備え、記録手段は、撮像手段によって撮影された画像と当該撮影された画像から1以上の態様で切り出された画像とのうち、1以上の画像を記録媒体に記録する。
【0015】
好ましくは、2以上の画像は、互いにアスペクト比、解像度、フレームレート、または、走査方式の少なくとも1つが異なる画像である。
【0016】
好ましくは、撮像手段は、第1の撮像手段と第2の撮像手段を含み、2以上の画像は、第1の撮像手段によって撮影される動画像と、第2の撮像手段によって撮影される静止画像とを含む。
【0017】
好ましくは、2以上の画像は、動画像と静止画像とを含む。
好ましくは、2以上の画像は、アスペクト比、解像度、フレームレート、または、走査方式の少なくとも1つが互いに異なる動画像を含む。
【0018】
好ましくは、2以上の画像は、アスペクト比、または、解像度の少なくとも1つが互いに異なる静止画像を含む。
【0019】
本発明に従った撮像装置の制御方法は、撮像手段を備える撮像装置の制御方法であって、撮像装置が、撮像手段によって撮影された画像と当該撮影された画像から1以上の態様で切り出された画像とのうち、2以上の画像のそれぞれを順次表示するステップを備える。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、撮像装置は、撮像手段が撮影した画像または当該画像から1以上の態様で切り出された画像のうち、2以上の画像のそれぞれを順次表示する。つまり、撮像装置では、上記2以上の画像のそれぞれのスルー画像が表示される。
【0021】
これにより、撮像装置において、イメージセンサの受光領域に対する有効領域が異なる複数の態様のうち、1以上の態様を選択して画像を記録する際に、2以上の態様のスルー画像を見ることができるため、スルー画像を切り替える等のユーザが煩雑な操作を必要とされることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1の実施の形態である撮像装置の外観図である。
【図2】図1の撮像装置の電気的な概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1の撮像装置のLCD(Liquid Crystal Display)に対して定義された複数の表示領域を説明するための図である。
【図4】図1の撮像装置において、CCDの受光領域からの複数の態様での撮像信号の切出態様を説明するための図である。
【図5】図1の撮像装置における撮影待機状態でのLCDの表示態様を説明するための図である。
【図6】図1の撮像装置において実行される撮影処理のフローチャートである。
【図7】図1の撮像装置における、静止画像が記録された直後のLCDの表示態様の一例を示す図である。
【図8】図1の撮像装置における、動画像の記録期間中のLCDの表示態様の一例を示す図である。
【図9】第1の実施の形態の変形例(1)の撮像装置における、動画像の記録期間中のLCDの表示態様の一例を示す図である。
【図10】第1の実施の形態の変形例(2)の撮像装置における、動画像の記録期間中のLCDの表示態様の一例を示す図である。
【図11】第1の実施の形態の変形例(3)の撮像装置における、動画像の記録期間中のLCDの表示態様の一例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態である撮像装置の電気的な概略構成を示すブロック図である。
【図13】VGAサイズおよびUXGAサイズの動画像の信号電荷の読出態様を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0024】
[第1の実施の形態]
(撮像装置の全体構成)
図1は、この発明の第1の実施の形態である撮像装置100の外観図である。なお、図1(A)は、撮像装置100を撮影レンズ側から見た外観図であり、図1(B)は、撮像装置100を表示装置の一例であるLCD側から見た外観図である。撮像装置100は、デジタルムービーカメラであってもよいし、または、ビデオカメラ機能を有する携帯通信端末であってもよい。
【0025】
撮像装置100は、撮影レンズ1を被写体側に向け、また、LCD22をユーザ側に向けることにより、ユーザは、LCD22を、撮影レンズ1を含む撮像ユニットのファインダとして利用することができる。
【0026】
撮像装置100には、また、動画像の撮影動作を開始/停止させる動画像撮影ボタン13Aと、静止画像の撮影動作を開始させるレリーズボタン13Bと、音声の記録動作を開始/停止させる音声記録ボタン13Cが配設されている。
【0027】
図2は、撮像装置100の電気的な概略構成を示すブロック図である。
撮像装置100は、撮影レンズ1、レンズ駆動ブロック3、絞り兼用シャッタ4、CCD5、TG(Timing Generator)6、ユニット回路7、DRAM(Dynamic Random Access Memory)8、メモリ9、CPU(Central Processing Unit)10、フラッシュメモリ11、LCD22、入力部13、音声処理部14、ストロボ駆動部15、ストロボ発光部16、カードI/F(インターフェイス)17を備えている。カードI/F17には、図示しない撮像装置100本体のカードスロットに着脱自在に装着されたメモリカード18が接続されている。
【0028】
撮影レンズ1は、図示しないフォーカスレンズ、ズームレンズを含み、レンズ駆動ブロック3が接続されている。レンズ駆動ブロック3は、図示しないフォーカスレンズ、ズームレンズをそれぞれ光軸方向に駆動させるモータと、CPU10からの制御信号に従ってフォーカスモータ、ズームモータをそれぞれ光軸方向に駆動させるフォーカスモータドライバ、ズームモータドライバから構成されている。
【0029】
絞り兼用シャッタ4は、図示しない駆動回路を含み、当該駆動回路はCPU10から送られてくる制御信号に従って絞り兼用シャッタを動作させる。この絞り兼用シャッタは、絞りとシャッタとして機能する。
【0030】
絞りとは、撮影レンズから入ってくる光の量を制御する機構のことを言い、シャッタとは、CCD5に光を当てる時間を制御する機構のことを言う。CCD5に光を当てる時間は、シャッタの開閉の速度(シャッタ速度)によって、変化する。露出は、この絞りとシャッタ速度によって定めることができる。
【0031】
CCD5は、撮影レンズ1、絞り兼用シャッタ4を介して投影された被写体の光を電気信号に変換し、撮像信号としてユニット回路7に出力する。また、CCD5は、TG6によって生成された所定周波数のタイミング信号に従って駆動する。TG6には、ユニット回路7が接続されている。
【0032】
ユニット回路7は、CCD5から出力される撮像信号を相関二重サンプリングして保持するCDS(Correlated Double Sampling)回路、そのサンプリング後の撮像信号の自動利得調整を行なうAGC(Automatic Gain Control)回路、その自動利得調整後のアナログの撮像信号をデジタル信号に変換するA/D(Analog/Digital)変換器から構成されており、CCD5の撮像信号が、ユニット回路7を経てデジタル信号としてCPU10に送られる。
【0033】
CPU10は、ユニット回路7から送られてきた画像データの画像処理(画素補間処理、γ補正、輝度色差信号の生成、ホワイトバランス処理、露出補正処理等)、画像データの圧縮・伸張(例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式やMPEG(Moving Picture Experts Group)形式の圧縮・伸張)の処理などを行う機能を有するとともに、撮像装置100の各部を制御する。CPU10は、たとえばワンチップマイコンにより実現される。
【0034】
DRAM8は、CCD5によって撮像された後、CPU10に送られてきた画像データを一時記憶するバッファメモリとして使用されるとともに、CPU10のワーキングメモリとして使用される。このDRAM8は、撮像画像記憶領域と、トリミング画像記憶領域と、合成画像記憶領域と、トリミング情報記憶領域の4つの記憶領域を有する。
【0035】
メモリ9には、CPU10による撮像装置100の各部の制御に必要なプログラム、及び各部の制御に必要なデータ(トリミング範囲情報のデフォルト値)が記録されており、CPU10は、このプログラムにしたがって処理を行なう。
【0036】
入力部13は、動画像撮影ボタン13A、レリーズボタン13B、および、音声記録ボタン13Cを含み、ユーザの操作に応じた操作信号をCPU10に出力する。なお、入力部13は、動画像撮影ボタン13Aのようなハードウェアキーのみでなく、LCD22の上にタッチセンサ等の入力デバイスが貼着されている場合には当該LCD22に表示されるソフトウェアキーを含んでも良く、また、ソフトウェアキーのみによって構成されても良い。
【0037】
フラッシュメモリ11やメモリカード18は、CCD5によって撮像された画像データなどを保存しておく記録媒体である。なお、本実施の形態では、画像データの書き込み(記録)は、専らフラッシュメモリ11を用いて説明しているが、ユーザの入力部13の操作により、画像データをフラッシュメモリ11に記録するか、メモリカード18に記録するかを選択することができる。
【0038】
LCD22は、カラーLCDとその駆動回路を含み、撮影待機状態にあるときには、CCD5によって撮像された被写体をスルー画像として表示し、記録画像の再生時には、フラッシュメモリ11やメモリカード18から読み出され、伸張された記録画像を表示させる。なお、スルー画像とは、CCD5によって撮影された画像であって、CCD5によって順次撮影された画像が順次LCD22に切り替えられて現われる態様で表示される画像を言う。
【0039】
音声処理部14は、内蔵マイク、アンプ、A/D変換器、D/A変換器、アンプ、内蔵スピーカ等を含み、音声付画像の撮影時には、内蔵マイクに入力された音声をデジタル信号に変換してCPU10に送る。CPU10は、送られてきた音声データを、バッファメモリ(DRAM8)に順次記憶させ、CCD5によって撮像された画像データとともにフラッシュメモリ11やメモリカード18に記録する。
【0040】
また、音声処理部14は、音声付画像の再生時には、各画像データに付属する音声データに基づく音声等を内蔵スピーカから放音する。
【0041】
ストロボ駆動部15は、CPU10の制御信号にしたがって、ストロボ発光部16を閃光駆動させ、ストロボ発光部16はストロボを閃光させる。なお、CPU10は、CCD5の出力信号又は図示しない測光回路によって撮影シーンが暗いか否かを判断する。そして、撮影シーンが暗いと判断したときには、撮影を行うと判断した時点で(シャッタボタン押下時)、ストロボ駆動部15に制御信号を送る。
【0042】
(撮像装置における画面表示)
本実施の形態の撮像装置100では、CPU10は、CCD5によって撮像された画像データを、複数の態様で、フラッシュメモリ11等の記録媒体に記録することができる。
【0043】
ここで、複数の態様には、たとえば、動画像と静止画像を含む。
本実施の形態では、動画像の形式の一例として、AVI(Audio Video Interleave)形式でCCD5から切り出される画像のアスペクト比が16:9の場合について説明する。また、本実施の形態において記録される静止画像の一例として、アスペクト比が4:3の静止画像ファイルを例示する。
【0044】
撮像装置100では、撮影待機状態にあるとき、LCD22に、記録され得る複数の態様のそれぞれについて、スルー画像が、LCD22に表示される。
【0045】
スルー画像の表示は、たとえば、CPU10が、CCD5によって撮影された画像を一時的にDRAM8に保存し、当該DRAM8から適切な範囲の画像を読み込んでLCD22に表示させることによって、実現される。
【0046】
このため、LCD22において、図3に示されるように、複数の態様のそれぞれのスルー画像を表示するための領域が定義されている。具体的には、図3に示されるように、LCD22には、第1の表示領域22Aと、第2の表示領域22Bとが定義されている。第1の表示領域22Aは、第2の表示領域22Bの上方に位置している。
【0047】
第1の表示領域22Aは、AVI形式の動画像に対応している。第2の表示領域22Bは、上記した静止画像に対応している。つまり、第1の表示領域22Aのアスペクト比は、16:9であり、第2の表示領域22Bのアスペクト比は、4:3である。
【0048】
撮像装置100において、撮影待機状態では、第1の表示領域22Aに動画像のスルー画像が表示され、第2の表示領域22Bに静止画像のスルー画像が表示される。ここで、これらのスルー画像がどのように生成されるかについて、図4(A)および図4(B)を参照して、説明する。
【0049】
図4(A)および図4(B)において、領域220は、CCD5の受光領域を模式的に表している。CPU10は、領域220で示される受光領域から、図4(A)に示される領域221の撮像信号を切出して、動画像用のスルー画像を表示し、また、動画像として記録する。また、CPU10は、領域220から、図4(B)において領域222の撮像信号を切出して、静止画像用のスルー画像として表示し、また、静止画像として記録する。図4(A)の領域221のアスペクト比は、AVI形式に対応して、16:9である。一方、図4(B)の領域222のアスペクト比は、上記した静止画像のアスペクト比に対応して、4:3である。
【0050】
そして、CPU10は、動画像用のスルー画像を、図3の第1の表示領域22Aに表示し、また、静止画像用のスルー画像を、図3の第2の表示領域22Bに表示させる。
【0051】
図5は、第1の表示領域22Aに動画像のスルー画像が表示され、また、第2の表示領域22Bに静止画像のスルー画像が表示された状態を模式的に示す図である。
【0052】
図5を参照して、第1の表示領域22Aに表示されている動画像用のスルー画像は、第2の表示領域22Bに表示されている静止画像用のスルー画像と、同じ元画像から切り出された画像とされている。なお、各領域におけるスルー画像は、同じ元画像から切り出されたものとされなくともよい。つまり、たとえば、動画像用するスルー画像と静止画像用スルー画像の更新頻度は異なってもよい。動画像用のスルー画像は、たとえば1/15秒ごとに更新され、静止画像用のスルー画像は、たとえば1/10秒ごとに更新されてもよい。
【0053】
撮像装置100のユーザは、図5に示されたようなLCD22の表示を視認することにより、動画像用のスルー画像と静止画像用のスルー画像を同時に視認することができる。つまり、フラッシュメモリ11等の記録媒体に記録されることが可能な複数の態様の画像であって、CCD5の受光領域から画像を切り出された態様が異なる複数の画像を、LCD22において視認することができる。これにより、動画像の記録を開始させる場合であっても、静止画像の記録を開始する場合であっても、記録させようとする画像のスルー画像をLCD22に表示させるための切換操作等の煩雑な操作を必要とされない。
【0054】
撮像装置100では、図5に示された状態で、動画像撮影ボタン13Aが操作されると、動画像の記録が開始される。なお、当該動画像の記録は、動画像撮影ボタン13Aが再度操作されるまで、継続される。
【0055】
また、図5に示された状態において、レリーズボタン13Bが操作されると、撮像装置100では、静止画像の記録が開始される。
【0056】
なお、LCD22において、第1の表示領域22Aと第2の表示領域22B以外の領域は、背景として、たとえば黒色で表示される。
【0057】
(撮影処理)
以下、撮像装置100における、動画像および/または静止画像の撮影(記録)が行なわれる際の、CPU10が実行する処理内容について、当該処理のフローチャートである図6を参照して説明する。なお、当該処理は、撮像装置100をカメラモードに移行させる操作がなされたことに応じて開始される。そのような操作の一例としては、たとえば、動画像撮影ボタン13Aまたはレリーズボタン13Bに対する押下操作が挙げられる。
【0058】
図6を参照して、撮像装置100がカメラモードに移行すると、CPU10は、まずステップS10で、図5に示したように、LCD22に、動画像用のスルー画像と静止画像用のスルー画像を表示させて、ステップS20へ処理を進める。
【0059】
ステップS20では、CPU10は、動画像撮影ボタン13Aに対して操作がなされたか否かを判断し、操作がなされたと判断するとステップS30へ処理を進め、当該ボタンに対する操作がなされていないと判断するとステップS60へ処理を進める。
【0060】
ステップS60では、CPU10は、レリーズボタン13Bに対して操作がなされたか否かを判断し、なされたと判断するとステップS70へ処理を進め、なされていないと判断すればステップS10へ処理を戻す。
【0061】
ステップS70では、CPUI0は、CCD5で撮影された画像を、静止画像としてフラッシュメモリ11等の記録媒体に記録させて、ステップS10へ処理を戻す。
【0062】
なお、ステップS70における静止画像の記録の際には、記録された静止画像を、一定時間、LCD22に表示させることが好ましい。図7は、静止画像が記録された直後のLCD22の表示態様の一例を示す図である。
【0063】
図7を参照して、LCD22には、領域22Pに、静止画像のみが表示されている。これにより、ユーザは、上記記録媒体に記録された静止画像を確認することができる。そして、CPU10は、ステップS70で記録した静止画像を一定時間(たとえば、3秒)、図7に示したようにLCD22に表示させた後、図5に示されたように、LCD22に、動画像用と静止画像用のスルー画像を表示させる(ステップS10)。
【0064】
一方、ステップS30では、CPU10は、CCD5によって撮影された画像の、動画像としての記録を開始する。このとき、CPU10は、一定周期で、CCD5の一部の画像(図4(A)の領域221)から信号電荷を繰返し読出し、上記記録媒体に記録する動作を繰返す。
【0065】
そして、ステップS40で、CPU10は、動画像撮影ボタン13Aが操作されか否かを判断し、操作されていないと判断するとステップS30へ処理を戻す。一方、ステップS40で、動画像撮影ボタン13Aが操作されたと判断すると、CPU10は、処理をステップS50へ進める。ステップS50では、CPU10は、動画像の記録を停止させて、ステップS10へ処理を戻す。
【0066】
なお、CPU10は、ステップS30で動画像の記録を繰返している期間中は、図8に示すように、LCD22において、動画像用のスルー画像のみを表示させることが好ましい。
【0067】
(変形例(1))
以上説明した本実施の形態では、図6を参照して説明した撮影処理において、動画像が記録される期間中、LCD22には動画像用のスルー画像のみが表示されていた(図8参照)。ここで、動画像が記録される期間中も、LCDには、図5を参照して説明したように、動画像用のスルー画像とともに静止画像用のスルー画像が表示されてもよい。ただし、LCD22にスルー画像を表示された動画像と静止画像のうち動画像の記録が行なわれていることを、LCD22において、報知する表示がなされることが好ましい。たとえば、図9に示されるように、動画像の記録が行なわれている期間中、LCD22の第1の表示領域22Aには動画像のスルー画像が表示され、第2の表示領域22Bには静止画像のスルー画像が表示され、さらに、第1の表示領域22Aは、動画像の記録が行なわれていることを示すために強調した表示(外枠が太線で表示される)がなされ、さらに、記録中であることを示す情報(「●REC」)、および、録画時間(「00:00:28」)が表示されている。
【0068】
このような表示が行なわれることにより、撮像装置100のユーザが、その時点で記録を行なっている動画像から、静止画像へと記録する画像を切換える場合であっても、そのスルー画像が第2の表示領域22Bに表示されているため、スルー画像の切換等の煩雑な操作を必要とされることが回避できる。
【0069】
(変形例(2))
以上説明した本実施の形態では、画像の記録を行なう際に、LCD22の表示領域を複数に分け、当該複数の領域のそれぞれに、CCD5が撮影した画像から切出態様の異なる複数のスルー画像が表示されていた。つまり、LCD22における複数の表示領域のそれぞれにおいて、異なる切出態様で切出されたそれぞれの画像が、順次表示されていた。そして、当該複数のスルー画像のうち、記録媒体に記録することを選択されなかった方のスルー画像は、図7または図8に示されたように、当該記録が行なわれている期間中(または記録の直後)にはLCD22に表示されなくなった。
【0070】
本変形例では、撮影待機状態においてLCD22にスルー画像を表示された複数の態様のうち、記録することを選択されなかった態様のスルー画像が表示されていた表示領域が、記録される画像についての作業領域として利用される。作業の具体例として、記録される画像のズーム領域の選択を挙げる。
【0071】
図6のステップS30で動画像の記録が開始されると、まず図8に示したように、LCDには、第1の表示領域22Aにおいて、動画像のスルー画像が表示される。そして、動画像の記録が行なわれている期間中に、画像を拡大して記録するための操作(ズーム操作)がなされると、LCD22には、図10に示されるように、記録中の動画像のスルー画像に重ねて、局在したい領域を示す枠22Cが表示される。そして、LCD22の、第2の表示領域22Bに対応する領域(表示領域22D)には、枠22C内の画像が拡大されて、表示される。
【0072】
CPU10は、入力部13に対して、枠22Cの、第1の表示領域22A内で位置を変更する操作がなされると、第1の表示領域22Aにおける枠22Cの表示位置を変更するとともに、表示領域22Dに表示される画像の切出位置を変更する。
【0073】
そして、入力部13に対して、記録する画像の拡大倍率の変更を確定する操作がなされると、フラッシュメモリ11等の記録媒体に記録する動画像を、当該変更後の拡大倍率で、記録する。
【0074】
表示領域22Dのアスペクト比は、当該動画像がAVI形式で記録される場合には、当該AVI形式に従った16:9とされることが好ましい。
【0075】
(変形例(3))
上記した変形例(2)では、撮影待機状態においてスルー画像を表示され、そして、記録することを選択されなかった態様のスルー画像を表示していた領域が、ズーム画像を表示する領域として利用された。
【0076】
本変形例では、当該領域において、記録が行なわれている画像についての、記録態様の設定情報の入力を受付けるための表示が行なわれる。図11は、本変形例における動画像の記録期間中のLCD22の表示態様の一例を示す図である。
【0077】
図11を参照して、図6のステップS30で動画像の記録が開始された後、入力部13に対して所定の操作がなされると、LCD22の動画像のスルー画像を表示する第1の表示領域22A以外の領域(表示領域22E)には、コントロール画面が表示される。
【0078】
当該コントロール画面には、画像とともに記録される音声についての左右のレベルを表示するレベルメータ504と、デジタルズームを調整するために操作されるズーム調整ボタン502と、サウンドズームを調整するためのサウンドズームボタン503と、露出補正についての調整を行なうための調整ボタン501Aと、ホワイトバランスを調整するためのアイコン501Bと、測光方式に操作されるアイコン501Cとが表示されている。表示領域22Eに表示された各種のボタンやアイコンは、たとえば、入力部13が適宜操作されることにより、表示領域22Eに表示されるポインタによって操作されてもよいし、LCD上にタッチセンサが設けられ、LCD22がタッチパネルとして機能する場合には、当該ボタンがタッチ操作されて、操作されてもよい。
【0079】
[第2の実施の形態]
図12は、本発明の第2の実施の形態の撮像装置100Aの電気的な概略構成を示すブロック図である。撮像装置100Aは、レンズとCCDを含む撮像ユニットを2つ有する、いわゆる2眼式の撮像装置である。撮像装置100Aは、たとえば、3D用の画像の撮影に用いられる。
【0080】
図12を参照して、撮像装置100Aは、図2を参照して説明した撮像装置100に対して、さらに、撮影レンズ31、レンズ駆動ブロック33、絞り兼用シャッタ34、CCD35、TG36、ユニット回路37、および、DRAM38を有する。レンズ駆動ブロック33は、図示しないフォーカスレンズ、ズームレンズをそれぞれ光軸方向に駆動させるモータと、CPU10からの制御信号に従ってフォーカスモータ、ズームモータをそれぞれ光軸方向に駆動させるフォーカスモータドライバ、ズームモータドライバから構成されている。本実施の形態では、レンズ駆動ブロック3は撮影レンズ1を駆動し、そして、レンズ駆動ブロック33は撮影レンズ31を駆動する。
【0081】
絞り兼用シャッタ34は、図示しない駆動回路を含み、当該駆動回路はCPU10から送られてくる制御信号に従って絞り兼用シャッタ4を動作させる。絞り兼用シャッタ34は、撮影レンズ31から入ってくる光の量を制御する機構(絞り)と、CCD35に光を当てる時間を制御する機構を有する。これにより、CCD35における露出が制御される。
【0082】
CCD35は、撮影レンズ31、絞り兼用シャッタ34を介して投影された被写体の光を電気信号に変換し、撮像信号としてユニット回路37に出力する。また、CCD35は、TG36によって生成された所定周波数のタイミング信号に従って駆動する。TG36にはユニット回路37が接続されている。
【0083】
ユニット回路37は、ユニット回路7と同様に、CCD35から出力される撮像信号を相関二重サンプリングして保持するCDS回路、そのサンプリング後の撮像信号の自動利得調整を行なうAGC回路、その自動利得調整後のアナログの撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器から構成されている。CCD35の撮像信号は、ユニット回路37を経て、デジタル信号としてCPU10に送られる。
【0084】
CPU10は、ユニット回路7から送られてきた画像データと同様に、ユニット回路37から送られてきた画像データの画像処理を行ない、また、当該画像データの圧縮・伸張の処理を行なう。
【0085】
DRAM38は、CCD35によって撮像された後、CPU10に送られた画像を一時記憶するバッファメモリとして使用されるとともに、CPU10のワーキングメモリとして使用される。
【0086】
本実施の形態の撮像装置100Aでは、CPU10は、CCD5の撮像信号とCCD35の撮像信号とを用いて、3D画像を生成することができる。つまり、撮影レンズ1と撮影レンズ31とは、撮像装置100Aにおいて、CCD5とCCD35の撮像信号によって1つの3D画像が生成できるような態様で配置されている。
【0087】
また、CPU10は、CCD5とCCD35のそれぞれの撮像信号を、互いに独立して、画像の記録に利用することができる。つまり、CPU10は、たとえば、CCD5の撮像信号を動画像の記録に用い、CCD35の撮像信号を静止画像の記録に用いることができる。
【0088】
そして、本実施の形態のCPU10は、図6を参照して説明した撮影処理において、ステップS10では、図5を参照して説明したように、第1の表示領域22Aに動画像用のスルー画像を表示させ、第2の表示領域22Bに静止画像用のスルー画像を表示させる。なお、第1の表示領域22Aに表示されるスルー画像は、CCD5の画像信号に基づいた画像であり、CCD5によって撮影されDRAM8に一時的に保存されている画像から適切な範囲が読み込まれてなる画像である。また、第2の表示領域22Bに表示されるスルー画像は、CCD35の撮像信号に基づいた画像であり、CCD35によって撮影されDRAM38に一時的に保存されている画像から適切な範囲が読み込まれてなる画像である。
【0089】
以上説明した本実施の形態では、撮像装置100Aには、複数のCCDが設けられ、そして、それぞれのCCDによって撮像された画像データが、互いに異なる態様(たとえば、動画像と静止画像)で、フラッシュメモリ11等の記録媒体に記録され得る。
【0090】
そして、本実施の形態の撮像装置100Aでは、LCD22には、これらの複数の態様で記録される画像についての、それぞれのスルー画像が、表示される。
【0091】
なお、本実施の形態では、撮像装置100Aにおいて複数のCCDが備えられていれば、それらは、必ずしも3D画像の撮影に用いられてなくてもよく、また、3D画像の撮影用に配置されていなくてもよい。
【0092】
[その他の変形例]
以上説明した撮像装置100および撮像装置100Aでは、記録待機状態には、複数の態様に対応するスルー画像が表示され、そして、その中から指定された態様の画像が、フラッシュメモリ11等の記録媒体に記録される。
【0093】
なお、記録待機状態にスルー画像を表示される画像についての「複数の態様」の画像には、CCD5が撮影された画像から所定のサイズで切出された画像に限定されず、CCD5から出力されるすべての撮像信号に対応した画像が含まれても良い。つまり、CCD5によって撮影された画像が、切り出されることなくそのまま、スルー画像を表示されたり、フラッシュメモリ11に記録されたりしても良い。
【0094】
また、本実施の形態において、撮像手段はCCDに限定されず、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなど、他のタイプのものであっても良い。
【0095】
この複数の態様の組合せとしては、上記した動画像と静止画像に特定されない。
たとえば、互いにデータ形式の異なる動画像であってもよい。具体的には、たとえば、一方がVGAサイズの動画像であり、また、他方がUXGAサイズの動画像であってもよい。前者の動画像は、図13(A)に示されるように、CCD5の一部の画素から1/30秒周期で信号電荷が繰返し読出され、30fpsのフレームレートで動画像が撮影される。動画像を構成する各フレームの画像データの画素数(解像度)が、VGAサイズ(640×480)になっている。一方、後者の動画像の撮影の際には、CCD5(または、CCD35)の一部または全部の画素から1/15秒周期で信号電荷が繰返し読出され、15fpsのフレームレートで動画像が撮影される。図13(B)に示されるように、動画像を構成する各フレームの画像データの画素数は、UXGAサイズ(1600×1200)になっている。
【0096】
また、互いに、アスペクト比、解像度、フレームレート、または、走査方式(インターレース、プログレッシブ、等)の少なくとも1つが異なる動画像であっても良い。
【0097】
また、上記した複数の態様は、互いに画素数が異なる静止画像であってもよい。
つまり、撮像装置100および撮像装置100Aでは、記録する静止画像の画素数を、2以上の複数の種類(たとえば、240×320、240×400、640×480、1280×960、1600×1200、等)から、2以上の解像度を選択することができる。撮影待機状態では、選択された2以上の解像度のそれぞれについてのスルー画像が、LCD22に表示される。そして、ユーザは、入力部13を適宜操作することにより、表示された複数のスルー画像のから記録する態様を選択することにより、当該選択された解像度での静止画像を、フラッシュメモリ11等の記録媒体に記録させることができる。
【0098】
また、互いにアスペクト比の異なる静止画像であっても良い。
これにより、複数のスルー画像を一度に視認し、記録媒体に記録する画素数を選択できる。したがって、記録する画素数を選択するために、複数種類の画素数の中から、待機状態においてLCD22に表示させるスルー画像を選択するという煩雑な操作を必要とされることが、回避される。
【0099】
また、以上説明した各実施の形態では、動画像撮影ボタン13A、レリーズボタン13B、および、音声記録ボタン13Cは、それぞれハードウェアボタンとして撮像装置100(または撮像装置100A)に配置されたが、これらの配置場所は図1(B)等に記載されたものに限定されず、さらには、LCD22に表示されるソフトウェアボタンとして実現されても良い。
【0100】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態で説明された技術的思想は、単独で実施されても良いし、可能な限り組み合わされて実施されることも意図される。
【符号の説明】
【0101】
1,31 撮影レンズ、11 フラッシュメモリ、13 入力部、13A 動画像撮影ボタン、13B レリーズボタン、22 LCD、22A 第1の表示領域、22B 第2の表示領域。
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関し、特に、撮像手段が撮影した画像から複数の態様で画像を切り出すことができ、かつ、当該複数の態様のうち1以上の態様で切り出された画像を記録する撮像装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置において、動画像と静止画像の双方の画像を記録する機能が備えられたものがある。
【0003】
このような動画像と静止画像の記録が可能な撮像装置において、CCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサの受光領域のうち記録に用いる有効領域が、動画像と静止画像で異なるのが一般的である。具体的には、動画像についての有効領域の方が、静止画像の有効領域より小さくなることが一般的である。ここで、有効領域とは、イメージセンサの受光領域から画像を切り出す領域をいう。
【0004】
上記のように有効領域が異なる要因の一つとして、動画像の方が、静止画像と比較して短時間で、記録の際に、イメージセンサにおいて発生した信号電荷を読み出す必要があることが挙げられる。なお、静止画像の記録の際には、撮像装置においてレリーズボタンが操作されたタイミングで上記信号電荷を読み出すだけで良いが、動画像の記録の際には、たとえば、VGA(Video Graphics Array)サイズで1/30秒程度の周期で、また、UXGA(Ultra eXtended Graphics Array)サイズで1/15秒程度の周期で、上記信号電荷を読み出すことを必要とされる。
【0005】
また、他の要因としては、記録される画像に対して手ぶれ補正を行なう機能が備えられることが挙げられる。手ぶれ補正の方式には、高感度による手ぶれ補正、電子式手ぶれ補正、レンズシフト式手ぶれ補正、イメージセンサ(撮像素子)シフト式手ぶれ補正等の種々の補正の方式があるが、特に、電子的手ぶれ補正が採用された場合、補正の際に受光領域の中で有効領域として採用する領域をずらす処理が含まれるため、動画像の方が静止画像よりも有効領域が小さくなる。
【0006】
そして、従来の撮像装置のカメラモードでは、有効領域の異なる複数の記録態様のうち1の記録態様(動画像または静止画像)のスルー画像が表示され、他の記録態様で記録をするための操作がなされると、当該他の記録態様のスルー画像へと表示が切り替えられていた。
【0007】
なお、撮像装置におけるスルー画像の表示についても、種々の技術が開示されている。たとえば、特許文献1(特開2008−22306号公報)には、撮像素子から出力された画像データの画像と、当該画像データから生成されたトリミング画像データの画像とを、同時に、同じサイズで、表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−22306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記したように、従来の撮像装置では、有効領域の異なる複数の記録態様のうち1の記録態様のスルー画像が表示されているときに他の記録態様で画像を記録させようとすると、ユーザは、スルー画像の表示を切り替えて、記録される画像の範囲を確認するという煩雑な操作を必要とされた。場合によっては、さらに、必要に応じてイメージセンサの撮影範囲を調整するという煩雑な操作を必要とされた。
【0010】
上記した特許文献1に記載の技術によれば、ユーザは、記録しようとする画像とその元画像の双方を視認することができた。
【0011】
しかしながら、当該技術では、上記したような、イメージセンサの受光領域に対する有効領域が異なる複数の態様のうち、1以上の態様を選択して画像を記録する際に必要とされた煩雑な操作を不要とすることはできなかった。
【0012】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、撮像装置において、イメージセンサの受光領域に対する有効領域が異なる複数の態様のうち、1以上の態様を選択して画像を記録する際の、ユーザに煩雑な操作を必要としないことである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に従った撮像装置は、撮像手段と、撮像手段によって撮影された画像を表示するための表示手段とを備え、表示手段は、撮像手段によって撮影された画像と当該撮影された画像から1以上の態様で切り出された画像とのうち、2以上の画像のそれぞれを順次表示する。
【0014】
好ましくは、撮像手段によって撮影された画像を記録媒体に記録するための記録手段をさらに備え、記録手段は、撮像手段によって撮影された画像と当該撮影された画像から1以上の態様で切り出された画像とのうち、1以上の画像を記録媒体に記録する。
【0015】
好ましくは、2以上の画像は、互いにアスペクト比、解像度、フレームレート、または、走査方式の少なくとも1つが異なる画像である。
【0016】
好ましくは、撮像手段は、第1の撮像手段と第2の撮像手段を含み、2以上の画像は、第1の撮像手段によって撮影される動画像と、第2の撮像手段によって撮影される静止画像とを含む。
【0017】
好ましくは、2以上の画像は、動画像と静止画像とを含む。
好ましくは、2以上の画像は、アスペクト比、解像度、フレームレート、または、走査方式の少なくとも1つが互いに異なる動画像を含む。
【0018】
好ましくは、2以上の画像は、アスペクト比、または、解像度の少なくとも1つが互いに異なる静止画像を含む。
【0019】
本発明に従った撮像装置の制御方法は、撮像手段を備える撮像装置の制御方法であって、撮像装置が、撮像手段によって撮影された画像と当該撮影された画像から1以上の態様で切り出された画像とのうち、2以上の画像のそれぞれを順次表示するステップを備える。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、撮像装置は、撮像手段が撮影した画像または当該画像から1以上の態様で切り出された画像のうち、2以上の画像のそれぞれを順次表示する。つまり、撮像装置では、上記2以上の画像のそれぞれのスルー画像が表示される。
【0021】
これにより、撮像装置において、イメージセンサの受光領域に対する有効領域が異なる複数の態様のうち、1以上の態様を選択して画像を記録する際に、2以上の態様のスルー画像を見ることができるため、スルー画像を切り替える等のユーザが煩雑な操作を必要とされることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1の実施の形態である撮像装置の外観図である。
【図2】図1の撮像装置の電気的な概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1の撮像装置のLCD(Liquid Crystal Display)に対して定義された複数の表示領域を説明するための図である。
【図4】図1の撮像装置において、CCDの受光領域からの複数の態様での撮像信号の切出態様を説明するための図である。
【図5】図1の撮像装置における撮影待機状態でのLCDの表示態様を説明するための図である。
【図6】図1の撮像装置において実行される撮影処理のフローチャートである。
【図7】図1の撮像装置における、静止画像が記録された直後のLCDの表示態様の一例を示す図である。
【図8】図1の撮像装置における、動画像の記録期間中のLCDの表示態様の一例を示す図である。
【図9】第1の実施の形態の変形例(1)の撮像装置における、動画像の記録期間中のLCDの表示態様の一例を示す図である。
【図10】第1の実施の形態の変形例(2)の撮像装置における、動画像の記録期間中のLCDの表示態様の一例を示す図である。
【図11】第1の実施の形態の変形例(3)の撮像装置における、動画像の記録期間中のLCDの表示態様の一例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態である撮像装置の電気的な概略構成を示すブロック図である。
【図13】VGAサイズおよびUXGAサイズの動画像の信号電荷の読出態様を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0024】
[第1の実施の形態]
(撮像装置の全体構成)
図1は、この発明の第1の実施の形態である撮像装置100の外観図である。なお、図1(A)は、撮像装置100を撮影レンズ側から見た外観図であり、図1(B)は、撮像装置100を表示装置の一例であるLCD側から見た外観図である。撮像装置100は、デジタルムービーカメラであってもよいし、または、ビデオカメラ機能を有する携帯通信端末であってもよい。
【0025】
撮像装置100は、撮影レンズ1を被写体側に向け、また、LCD22をユーザ側に向けることにより、ユーザは、LCD22を、撮影レンズ1を含む撮像ユニットのファインダとして利用することができる。
【0026】
撮像装置100には、また、動画像の撮影動作を開始/停止させる動画像撮影ボタン13Aと、静止画像の撮影動作を開始させるレリーズボタン13Bと、音声の記録動作を開始/停止させる音声記録ボタン13Cが配設されている。
【0027】
図2は、撮像装置100の電気的な概略構成を示すブロック図である。
撮像装置100は、撮影レンズ1、レンズ駆動ブロック3、絞り兼用シャッタ4、CCD5、TG(Timing Generator)6、ユニット回路7、DRAM(Dynamic Random Access Memory)8、メモリ9、CPU(Central Processing Unit)10、フラッシュメモリ11、LCD22、入力部13、音声処理部14、ストロボ駆動部15、ストロボ発光部16、カードI/F(インターフェイス)17を備えている。カードI/F17には、図示しない撮像装置100本体のカードスロットに着脱自在に装着されたメモリカード18が接続されている。
【0028】
撮影レンズ1は、図示しないフォーカスレンズ、ズームレンズを含み、レンズ駆動ブロック3が接続されている。レンズ駆動ブロック3は、図示しないフォーカスレンズ、ズームレンズをそれぞれ光軸方向に駆動させるモータと、CPU10からの制御信号に従ってフォーカスモータ、ズームモータをそれぞれ光軸方向に駆動させるフォーカスモータドライバ、ズームモータドライバから構成されている。
【0029】
絞り兼用シャッタ4は、図示しない駆動回路を含み、当該駆動回路はCPU10から送られてくる制御信号に従って絞り兼用シャッタを動作させる。この絞り兼用シャッタは、絞りとシャッタとして機能する。
【0030】
絞りとは、撮影レンズから入ってくる光の量を制御する機構のことを言い、シャッタとは、CCD5に光を当てる時間を制御する機構のことを言う。CCD5に光を当てる時間は、シャッタの開閉の速度(シャッタ速度)によって、変化する。露出は、この絞りとシャッタ速度によって定めることができる。
【0031】
CCD5は、撮影レンズ1、絞り兼用シャッタ4を介して投影された被写体の光を電気信号に変換し、撮像信号としてユニット回路7に出力する。また、CCD5は、TG6によって生成された所定周波数のタイミング信号に従って駆動する。TG6には、ユニット回路7が接続されている。
【0032】
ユニット回路7は、CCD5から出力される撮像信号を相関二重サンプリングして保持するCDS(Correlated Double Sampling)回路、そのサンプリング後の撮像信号の自動利得調整を行なうAGC(Automatic Gain Control)回路、その自動利得調整後のアナログの撮像信号をデジタル信号に変換するA/D(Analog/Digital)変換器から構成されており、CCD5の撮像信号が、ユニット回路7を経てデジタル信号としてCPU10に送られる。
【0033】
CPU10は、ユニット回路7から送られてきた画像データの画像処理(画素補間処理、γ補正、輝度色差信号の生成、ホワイトバランス処理、露出補正処理等)、画像データの圧縮・伸張(例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式やMPEG(Moving Picture Experts Group)形式の圧縮・伸張)の処理などを行う機能を有するとともに、撮像装置100の各部を制御する。CPU10は、たとえばワンチップマイコンにより実現される。
【0034】
DRAM8は、CCD5によって撮像された後、CPU10に送られてきた画像データを一時記憶するバッファメモリとして使用されるとともに、CPU10のワーキングメモリとして使用される。このDRAM8は、撮像画像記憶領域と、トリミング画像記憶領域と、合成画像記憶領域と、トリミング情報記憶領域の4つの記憶領域を有する。
【0035】
メモリ9には、CPU10による撮像装置100の各部の制御に必要なプログラム、及び各部の制御に必要なデータ(トリミング範囲情報のデフォルト値)が記録されており、CPU10は、このプログラムにしたがって処理を行なう。
【0036】
入力部13は、動画像撮影ボタン13A、レリーズボタン13B、および、音声記録ボタン13Cを含み、ユーザの操作に応じた操作信号をCPU10に出力する。なお、入力部13は、動画像撮影ボタン13Aのようなハードウェアキーのみでなく、LCD22の上にタッチセンサ等の入力デバイスが貼着されている場合には当該LCD22に表示されるソフトウェアキーを含んでも良く、また、ソフトウェアキーのみによって構成されても良い。
【0037】
フラッシュメモリ11やメモリカード18は、CCD5によって撮像された画像データなどを保存しておく記録媒体である。なお、本実施の形態では、画像データの書き込み(記録)は、専らフラッシュメモリ11を用いて説明しているが、ユーザの入力部13の操作により、画像データをフラッシュメモリ11に記録するか、メモリカード18に記録するかを選択することができる。
【0038】
LCD22は、カラーLCDとその駆動回路を含み、撮影待機状態にあるときには、CCD5によって撮像された被写体をスルー画像として表示し、記録画像の再生時には、フラッシュメモリ11やメモリカード18から読み出され、伸張された記録画像を表示させる。なお、スルー画像とは、CCD5によって撮影された画像であって、CCD5によって順次撮影された画像が順次LCD22に切り替えられて現われる態様で表示される画像を言う。
【0039】
音声処理部14は、内蔵マイク、アンプ、A/D変換器、D/A変換器、アンプ、内蔵スピーカ等を含み、音声付画像の撮影時には、内蔵マイクに入力された音声をデジタル信号に変換してCPU10に送る。CPU10は、送られてきた音声データを、バッファメモリ(DRAM8)に順次記憶させ、CCD5によって撮像された画像データとともにフラッシュメモリ11やメモリカード18に記録する。
【0040】
また、音声処理部14は、音声付画像の再生時には、各画像データに付属する音声データに基づく音声等を内蔵スピーカから放音する。
【0041】
ストロボ駆動部15は、CPU10の制御信号にしたがって、ストロボ発光部16を閃光駆動させ、ストロボ発光部16はストロボを閃光させる。なお、CPU10は、CCD5の出力信号又は図示しない測光回路によって撮影シーンが暗いか否かを判断する。そして、撮影シーンが暗いと判断したときには、撮影を行うと判断した時点で(シャッタボタン押下時)、ストロボ駆動部15に制御信号を送る。
【0042】
(撮像装置における画面表示)
本実施の形態の撮像装置100では、CPU10は、CCD5によって撮像された画像データを、複数の態様で、フラッシュメモリ11等の記録媒体に記録することができる。
【0043】
ここで、複数の態様には、たとえば、動画像と静止画像を含む。
本実施の形態では、動画像の形式の一例として、AVI(Audio Video Interleave)形式でCCD5から切り出される画像のアスペクト比が16:9の場合について説明する。また、本実施の形態において記録される静止画像の一例として、アスペクト比が4:3の静止画像ファイルを例示する。
【0044】
撮像装置100では、撮影待機状態にあるとき、LCD22に、記録され得る複数の態様のそれぞれについて、スルー画像が、LCD22に表示される。
【0045】
スルー画像の表示は、たとえば、CPU10が、CCD5によって撮影された画像を一時的にDRAM8に保存し、当該DRAM8から適切な範囲の画像を読み込んでLCD22に表示させることによって、実現される。
【0046】
このため、LCD22において、図3に示されるように、複数の態様のそれぞれのスルー画像を表示するための領域が定義されている。具体的には、図3に示されるように、LCD22には、第1の表示領域22Aと、第2の表示領域22Bとが定義されている。第1の表示領域22Aは、第2の表示領域22Bの上方に位置している。
【0047】
第1の表示領域22Aは、AVI形式の動画像に対応している。第2の表示領域22Bは、上記した静止画像に対応している。つまり、第1の表示領域22Aのアスペクト比は、16:9であり、第2の表示領域22Bのアスペクト比は、4:3である。
【0048】
撮像装置100において、撮影待機状態では、第1の表示領域22Aに動画像のスルー画像が表示され、第2の表示領域22Bに静止画像のスルー画像が表示される。ここで、これらのスルー画像がどのように生成されるかについて、図4(A)および図4(B)を参照して、説明する。
【0049】
図4(A)および図4(B)において、領域220は、CCD5の受光領域を模式的に表している。CPU10は、領域220で示される受光領域から、図4(A)に示される領域221の撮像信号を切出して、動画像用のスルー画像を表示し、また、動画像として記録する。また、CPU10は、領域220から、図4(B)において領域222の撮像信号を切出して、静止画像用のスルー画像として表示し、また、静止画像として記録する。図4(A)の領域221のアスペクト比は、AVI形式に対応して、16:9である。一方、図4(B)の領域222のアスペクト比は、上記した静止画像のアスペクト比に対応して、4:3である。
【0050】
そして、CPU10は、動画像用のスルー画像を、図3の第1の表示領域22Aに表示し、また、静止画像用のスルー画像を、図3の第2の表示領域22Bに表示させる。
【0051】
図5は、第1の表示領域22Aに動画像のスルー画像が表示され、また、第2の表示領域22Bに静止画像のスルー画像が表示された状態を模式的に示す図である。
【0052】
図5を参照して、第1の表示領域22Aに表示されている動画像用のスルー画像は、第2の表示領域22Bに表示されている静止画像用のスルー画像と、同じ元画像から切り出された画像とされている。なお、各領域におけるスルー画像は、同じ元画像から切り出されたものとされなくともよい。つまり、たとえば、動画像用するスルー画像と静止画像用スルー画像の更新頻度は異なってもよい。動画像用のスルー画像は、たとえば1/15秒ごとに更新され、静止画像用のスルー画像は、たとえば1/10秒ごとに更新されてもよい。
【0053】
撮像装置100のユーザは、図5に示されたようなLCD22の表示を視認することにより、動画像用のスルー画像と静止画像用のスルー画像を同時に視認することができる。つまり、フラッシュメモリ11等の記録媒体に記録されることが可能な複数の態様の画像であって、CCD5の受光領域から画像を切り出された態様が異なる複数の画像を、LCD22において視認することができる。これにより、動画像の記録を開始させる場合であっても、静止画像の記録を開始する場合であっても、記録させようとする画像のスルー画像をLCD22に表示させるための切換操作等の煩雑な操作を必要とされない。
【0054】
撮像装置100では、図5に示された状態で、動画像撮影ボタン13Aが操作されると、動画像の記録が開始される。なお、当該動画像の記録は、動画像撮影ボタン13Aが再度操作されるまで、継続される。
【0055】
また、図5に示された状態において、レリーズボタン13Bが操作されると、撮像装置100では、静止画像の記録が開始される。
【0056】
なお、LCD22において、第1の表示領域22Aと第2の表示領域22B以外の領域は、背景として、たとえば黒色で表示される。
【0057】
(撮影処理)
以下、撮像装置100における、動画像および/または静止画像の撮影(記録)が行なわれる際の、CPU10が実行する処理内容について、当該処理のフローチャートである図6を参照して説明する。なお、当該処理は、撮像装置100をカメラモードに移行させる操作がなされたことに応じて開始される。そのような操作の一例としては、たとえば、動画像撮影ボタン13Aまたはレリーズボタン13Bに対する押下操作が挙げられる。
【0058】
図6を参照して、撮像装置100がカメラモードに移行すると、CPU10は、まずステップS10で、図5に示したように、LCD22に、動画像用のスルー画像と静止画像用のスルー画像を表示させて、ステップS20へ処理を進める。
【0059】
ステップS20では、CPU10は、動画像撮影ボタン13Aに対して操作がなされたか否かを判断し、操作がなされたと判断するとステップS30へ処理を進め、当該ボタンに対する操作がなされていないと判断するとステップS60へ処理を進める。
【0060】
ステップS60では、CPU10は、レリーズボタン13Bに対して操作がなされたか否かを判断し、なされたと判断するとステップS70へ処理を進め、なされていないと判断すればステップS10へ処理を戻す。
【0061】
ステップS70では、CPUI0は、CCD5で撮影された画像を、静止画像としてフラッシュメモリ11等の記録媒体に記録させて、ステップS10へ処理を戻す。
【0062】
なお、ステップS70における静止画像の記録の際には、記録された静止画像を、一定時間、LCD22に表示させることが好ましい。図7は、静止画像が記録された直後のLCD22の表示態様の一例を示す図である。
【0063】
図7を参照して、LCD22には、領域22Pに、静止画像のみが表示されている。これにより、ユーザは、上記記録媒体に記録された静止画像を確認することができる。そして、CPU10は、ステップS70で記録した静止画像を一定時間(たとえば、3秒)、図7に示したようにLCD22に表示させた後、図5に示されたように、LCD22に、動画像用と静止画像用のスルー画像を表示させる(ステップS10)。
【0064】
一方、ステップS30では、CPU10は、CCD5によって撮影された画像の、動画像としての記録を開始する。このとき、CPU10は、一定周期で、CCD5の一部の画像(図4(A)の領域221)から信号電荷を繰返し読出し、上記記録媒体に記録する動作を繰返す。
【0065】
そして、ステップS40で、CPU10は、動画像撮影ボタン13Aが操作されか否かを判断し、操作されていないと判断するとステップS30へ処理を戻す。一方、ステップS40で、動画像撮影ボタン13Aが操作されたと判断すると、CPU10は、処理をステップS50へ進める。ステップS50では、CPU10は、動画像の記録を停止させて、ステップS10へ処理を戻す。
【0066】
なお、CPU10は、ステップS30で動画像の記録を繰返している期間中は、図8に示すように、LCD22において、動画像用のスルー画像のみを表示させることが好ましい。
【0067】
(変形例(1))
以上説明した本実施の形態では、図6を参照して説明した撮影処理において、動画像が記録される期間中、LCD22には動画像用のスルー画像のみが表示されていた(図8参照)。ここで、動画像が記録される期間中も、LCDには、図5を参照して説明したように、動画像用のスルー画像とともに静止画像用のスルー画像が表示されてもよい。ただし、LCD22にスルー画像を表示された動画像と静止画像のうち動画像の記録が行なわれていることを、LCD22において、報知する表示がなされることが好ましい。たとえば、図9に示されるように、動画像の記録が行なわれている期間中、LCD22の第1の表示領域22Aには動画像のスルー画像が表示され、第2の表示領域22Bには静止画像のスルー画像が表示され、さらに、第1の表示領域22Aは、動画像の記録が行なわれていることを示すために強調した表示(外枠が太線で表示される)がなされ、さらに、記録中であることを示す情報(「●REC」)、および、録画時間(「00:00:28」)が表示されている。
【0068】
このような表示が行なわれることにより、撮像装置100のユーザが、その時点で記録を行なっている動画像から、静止画像へと記録する画像を切換える場合であっても、そのスルー画像が第2の表示領域22Bに表示されているため、スルー画像の切換等の煩雑な操作を必要とされることが回避できる。
【0069】
(変形例(2))
以上説明した本実施の形態では、画像の記録を行なう際に、LCD22の表示領域を複数に分け、当該複数の領域のそれぞれに、CCD5が撮影した画像から切出態様の異なる複数のスルー画像が表示されていた。つまり、LCD22における複数の表示領域のそれぞれにおいて、異なる切出態様で切出されたそれぞれの画像が、順次表示されていた。そして、当該複数のスルー画像のうち、記録媒体に記録することを選択されなかった方のスルー画像は、図7または図8に示されたように、当該記録が行なわれている期間中(または記録の直後)にはLCD22に表示されなくなった。
【0070】
本変形例では、撮影待機状態においてLCD22にスルー画像を表示された複数の態様のうち、記録することを選択されなかった態様のスルー画像が表示されていた表示領域が、記録される画像についての作業領域として利用される。作業の具体例として、記録される画像のズーム領域の選択を挙げる。
【0071】
図6のステップS30で動画像の記録が開始されると、まず図8に示したように、LCDには、第1の表示領域22Aにおいて、動画像のスルー画像が表示される。そして、動画像の記録が行なわれている期間中に、画像を拡大して記録するための操作(ズーム操作)がなされると、LCD22には、図10に示されるように、記録中の動画像のスルー画像に重ねて、局在したい領域を示す枠22Cが表示される。そして、LCD22の、第2の表示領域22Bに対応する領域(表示領域22D)には、枠22C内の画像が拡大されて、表示される。
【0072】
CPU10は、入力部13に対して、枠22Cの、第1の表示領域22A内で位置を変更する操作がなされると、第1の表示領域22Aにおける枠22Cの表示位置を変更するとともに、表示領域22Dに表示される画像の切出位置を変更する。
【0073】
そして、入力部13に対して、記録する画像の拡大倍率の変更を確定する操作がなされると、フラッシュメモリ11等の記録媒体に記録する動画像を、当該変更後の拡大倍率で、記録する。
【0074】
表示領域22Dのアスペクト比は、当該動画像がAVI形式で記録される場合には、当該AVI形式に従った16:9とされることが好ましい。
【0075】
(変形例(3))
上記した変形例(2)では、撮影待機状態においてスルー画像を表示され、そして、記録することを選択されなかった態様のスルー画像を表示していた領域が、ズーム画像を表示する領域として利用された。
【0076】
本変形例では、当該領域において、記録が行なわれている画像についての、記録態様の設定情報の入力を受付けるための表示が行なわれる。図11は、本変形例における動画像の記録期間中のLCD22の表示態様の一例を示す図である。
【0077】
図11を参照して、図6のステップS30で動画像の記録が開始された後、入力部13に対して所定の操作がなされると、LCD22の動画像のスルー画像を表示する第1の表示領域22A以外の領域(表示領域22E)には、コントロール画面が表示される。
【0078】
当該コントロール画面には、画像とともに記録される音声についての左右のレベルを表示するレベルメータ504と、デジタルズームを調整するために操作されるズーム調整ボタン502と、サウンドズームを調整するためのサウンドズームボタン503と、露出補正についての調整を行なうための調整ボタン501Aと、ホワイトバランスを調整するためのアイコン501Bと、測光方式に操作されるアイコン501Cとが表示されている。表示領域22Eに表示された各種のボタンやアイコンは、たとえば、入力部13が適宜操作されることにより、表示領域22Eに表示されるポインタによって操作されてもよいし、LCD上にタッチセンサが設けられ、LCD22がタッチパネルとして機能する場合には、当該ボタンがタッチ操作されて、操作されてもよい。
【0079】
[第2の実施の形態]
図12は、本発明の第2の実施の形態の撮像装置100Aの電気的な概略構成を示すブロック図である。撮像装置100Aは、レンズとCCDを含む撮像ユニットを2つ有する、いわゆる2眼式の撮像装置である。撮像装置100Aは、たとえば、3D用の画像の撮影に用いられる。
【0080】
図12を参照して、撮像装置100Aは、図2を参照して説明した撮像装置100に対して、さらに、撮影レンズ31、レンズ駆動ブロック33、絞り兼用シャッタ34、CCD35、TG36、ユニット回路37、および、DRAM38を有する。レンズ駆動ブロック33は、図示しないフォーカスレンズ、ズームレンズをそれぞれ光軸方向に駆動させるモータと、CPU10からの制御信号に従ってフォーカスモータ、ズームモータをそれぞれ光軸方向に駆動させるフォーカスモータドライバ、ズームモータドライバから構成されている。本実施の形態では、レンズ駆動ブロック3は撮影レンズ1を駆動し、そして、レンズ駆動ブロック33は撮影レンズ31を駆動する。
【0081】
絞り兼用シャッタ34は、図示しない駆動回路を含み、当該駆動回路はCPU10から送られてくる制御信号に従って絞り兼用シャッタ4を動作させる。絞り兼用シャッタ34は、撮影レンズ31から入ってくる光の量を制御する機構(絞り)と、CCD35に光を当てる時間を制御する機構を有する。これにより、CCD35における露出が制御される。
【0082】
CCD35は、撮影レンズ31、絞り兼用シャッタ34を介して投影された被写体の光を電気信号に変換し、撮像信号としてユニット回路37に出力する。また、CCD35は、TG36によって生成された所定周波数のタイミング信号に従って駆動する。TG36にはユニット回路37が接続されている。
【0083】
ユニット回路37は、ユニット回路7と同様に、CCD35から出力される撮像信号を相関二重サンプリングして保持するCDS回路、そのサンプリング後の撮像信号の自動利得調整を行なうAGC回路、その自動利得調整後のアナログの撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器から構成されている。CCD35の撮像信号は、ユニット回路37を経て、デジタル信号としてCPU10に送られる。
【0084】
CPU10は、ユニット回路7から送られてきた画像データと同様に、ユニット回路37から送られてきた画像データの画像処理を行ない、また、当該画像データの圧縮・伸張の処理を行なう。
【0085】
DRAM38は、CCD35によって撮像された後、CPU10に送られた画像を一時記憶するバッファメモリとして使用されるとともに、CPU10のワーキングメモリとして使用される。
【0086】
本実施の形態の撮像装置100Aでは、CPU10は、CCD5の撮像信号とCCD35の撮像信号とを用いて、3D画像を生成することができる。つまり、撮影レンズ1と撮影レンズ31とは、撮像装置100Aにおいて、CCD5とCCD35の撮像信号によって1つの3D画像が生成できるような態様で配置されている。
【0087】
また、CPU10は、CCD5とCCD35のそれぞれの撮像信号を、互いに独立して、画像の記録に利用することができる。つまり、CPU10は、たとえば、CCD5の撮像信号を動画像の記録に用い、CCD35の撮像信号を静止画像の記録に用いることができる。
【0088】
そして、本実施の形態のCPU10は、図6を参照して説明した撮影処理において、ステップS10では、図5を参照して説明したように、第1の表示領域22Aに動画像用のスルー画像を表示させ、第2の表示領域22Bに静止画像用のスルー画像を表示させる。なお、第1の表示領域22Aに表示されるスルー画像は、CCD5の画像信号に基づいた画像であり、CCD5によって撮影されDRAM8に一時的に保存されている画像から適切な範囲が読み込まれてなる画像である。また、第2の表示領域22Bに表示されるスルー画像は、CCD35の撮像信号に基づいた画像であり、CCD35によって撮影されDRAM38に一時的に保存されている画像から適切な範囲が読み込まれてなる画像である。
【0089】
以上説明した本実施の形態では、撮像装置100Aには、複数のCCDが設けられ、そして、それぞれのCCDによって撮像された画像データが、互いに異なる態様(たとえば、動画像と静止画像)で、フラッシュメモリ11等の記録媒体に記録され得る。
【0090】
そして、本実施の形態の撮像装置100Aでは、LCD22には、これらの複数の態様で記録される画像についての、それぞれのスルー画像が、表示される。
【0091】
なお、本実施の形態では、撮像装置100Aにおいて複数のCCDが備えられていれば、それらは、必ずしも3D画像の撮影に用いられてなくてもよく、また、3D画像の撮影用に配置されていなくてもよい。
【0092】
[その他の変形例]
以上説明した撮像装置100および撮像装置100Aでは、記録待機状態には、複数の態様に対応するスルー画像が表示され、そして、その中から指定された態様の画像が、フラッシュメモリ11等の記録媒体に記録される。
【0093】
なお、記録待機状態にスルー画像を表示される画像についての「複数の態様」の画像には、CCD5が撮影された画像から所定のサイズで切出された画像に限定されず、CCD5から出力されるすべての撮像信号に対応した画像が含まれても良い。つまり、CCD5によって撮影された画像が、切り出されることなくそのまま、スルー画像を表示されたり、フラッシュメモリ11に記録されたりしても良い。
【0094】
また、本実施の形態において、撮像手段はCCDに限定されず、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなど、他のタイプのものであっても良い。
【0095】
この複数の態様の組合せとしては、上記した動画像と静止画像に特定されない。
たとえば、互いにデータ形式の異なる動画像であってもよい。具体的には、たとえば、一方がVGAサイズの動画像であり、また、他方がUXGAサイズの動画像であってもよい。前者の動画像は、図13(A)に示されるように、CCD5の一部の画素から1/30秒周期で信号電荷が繰返し読出され、30fpsのフレームレートで動画像が撮影される。動画像を構成する各フレームの画像データの画素数(解像度)が、VGAサイズ(640×480)になっている。一方、後者の動画像の撮影の際には、CCD5(または、CCD35)の一部または全部の画素から1/15秒周期で信号電荷が繰返し読出され、15fpsのフレームレートで動画像が撮影される。図13(B)に示されるように、動画像を構成する各フレームの画像データの画素数は、UXGAサイズ(1600×1200)になっている。
【0096】
また、互いに、アスペクト比、解像度、フレームレート、または、走査方式(インターレース、プログレッシブ、等)の少なくとも1つが異なる動画像であっても良い。
【0097】
また、上記した複数の態様は、互いに画素数が異なる静止画像であってもよい。
つまり、撮像装置100および撮像装置100Aでは、記録する静止画像の画素数を、2以上の複数の種類(たとえば、240×320、240×400、640×480、1280×960、1600×1200、等)から、2以上の解像度を選択することができる。撮影待機状態では、選択された2以上の解像度のそれぞれについてのスルー画像が、LCD22に表示される。そして、ユーザは、入力部13を適宜操作することにより、表示された複数のスルー画像のから記録する態様を選択することにより、当該選択された解像度での静止画像を、フラッシュメモリ11等の記録媒体に記録させることができる。
【0098】
また、互いにアスペクト比の異なる静止画像であっても良い。
これにより、複数のスルー画像を一度に視認し、記録媒体に記録する画素数を選択できる。したがって、記録する画素数を選択するために、複数種類の画素数の中から、待機状態においてLCD22に表示させるスルー画像を選択するという煩雑な操作を必要とされることが、回避される。
【0099】
また、以上説明した各実施の形態では、動画像撮影ボタン13A、レリーズボタン13B、および、音声記録ボタン13Cは、それぞれハードウェアボタンとして撮像装置100(または撮像装置100A)に配置されたが、これらの配置場所は図1(B)等に記載されたものに限定されず、さらには、LCD22に表示されるソフトウェアボタンとして実現されても良い。
【0100】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態で説明された技術的思想は、単独で実施されても良いし、可能な限り組み合わされて実施されることも意図される。
【符号の説明】
【0101】
1,31 撮影レンズ、11 フラッシュメモリ、13 入力部、13A 動画像撮影ボタン、13B レリーズボタン、22 LCD、22A 第1の表示領域、22B 第2の表示領域。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段と、
前記撮像手段によって撮影された画像を表示するための表示手段とを備え、
前記表示手段は、前記撮像手段によって撮影された画像と当該撮影された画像から1以上の態様で切り出された画像とのうち、2以上の画像のそれぞれを順次表示する、撮像装置。
【請求項2】
前記撮像手段によって撮影された画像を記録媒体に記録するための記録手段をさらに備え、
前記記録手段は、前記撮像手段によって撮影された画像と当該撮影された画像から1以上の態様で切り出された画像とのうち、1以上の画像を前記記録媒体に記録する、請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記2以上の画像は、互いにアスペクト比、解像度、フレームレート、または、走査方式の少なくとも1つが異なる画像である、請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記撮像手段は、第1の撮像手段と第2の撮像手段を含み、
前記2以上の画像は、前記第1の撮像手段によって撮影される動画像と、前記第2の撮像手段によって撮影される静止画像とを含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項5】
前記2以上の画像は、動画像と静止画像とを含む、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項6】
前記2以上の画像は、アスペクト比、解像度、フレームレート、または、走査方式の少なくとも1つが互いに異なる動画像を含む、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項7】
前記2以上の画像は、アスペクト比、または、解像度の少なくとも1つが互いに異なる静止画像を含む、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項8】
撮像手段を備える撮像装置の制御方法であって、
前記撮像装置が、前記撮像手段によって撮影された画像と当該撮影された画像から1以上の態様で切り出された画像とのうち、2以上の画像のそれぞれを順次表示するステップを備える、撮像装置の制御方法。
【請求項1】
撮像手段と、
前記撮像手段によって撮影された画像を表示するための表示手段とを備え、
前記表示手段は、前記撮像手段によって撮影された画像と当該撮影された画像から1以上の態様で切り出された画像とのうち、2以上の画像のそれぞれを順次表示する、撮像装置。
【請求項2】
前記撮像手段によって撮影された画像を記録媒体に記録するための記録手段をさらに備え、
前記記録手段は、前記撮像手段によって撮影された画像と当該撮影された画像から1以上の態様で切り出された画像とのうち、1以上の画像を前記記録媒体に記録する、請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記2以上の画像は、互いにアスペクト比、解像度、フレームレート、または、走査方式の少なくとも1つが異なる画像である、請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記撮像手段は、第1の撮像手段と第2の撮像手段を含み、
前記2以上の画像は、前記第1の撮像手段によって撮影される動画像と、前記第2の撮像手段によって撮影される静止画像とを含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項5】
前記2以上の画像は、動画像と静止画像とを含む、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項6】
前記2以上の画像は、アスペクト比、解像度、フレームレート、または、走査方式の少なくとも1つが互いに異なる動画像を含む、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項7】
前記2以上の画像は、アスペクト比、または、解像度の少なくとも1つが互いに異なる静止画像を含む、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項8】
撮像手段を備える撮像装置の制御方法であって、
前記撮像装置が、前記撮像手段によって撮影された画像と当該撮影された画像から1以上の態様で切り出された画像とのうち、2以上の画像のそれぞれを順次表示するステップを備える、撮像装置の制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−165090(P2012−165090A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−22392(P2011−22392)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
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