説明

撮像装置及び画像共有システム

【課題】 他の撮像装置との間で容易に画像を共有する。
【解決手段】 自装置と、自装置の位置を検出する位置検出手段と、自装置の向きを検出する方向検出手段と、位置検出手段によって検出される自装置の位置、及び方向検出手段により検出される自装置の向きから、自装置における撮影範囲を示す第1の撮影範囲を特定する特定手段と、特定手段により特定された第1の撮影範囲と、他の撮像装置に記憶された画像の撮影範囲を示す第2の撮影範囲とが重複する場合に、第1の撮影範囲と重複する第2の撮影範囲となる画像を、自装置と他の撮像装置との間で共有する共有手段と、を備えたことを特徴とする

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、他の電子機器と画像を共有する撮像装置及び画像共有システムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラに代表される撮像装置は、撮影により得られる画像をメモリカードなどの記憶媒体に記憶している。最近では、無線通信や通信ネットワークなどの通信機能を有し、該通信機能を用いてサーバやユーザが所有するPCなどに画像を送信し、該サーバやPCに記憶できるようにしたものもある。このような通信機能を備えた撮像装置を用いて、撮影により得られる画像を他の撮像装置との間で共有するシステムが考案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−228966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなシステムにおいては、ユーザが撮像装置を操作しながら他のユーザと共有したい画像を検索する、また、画像を共有する撮像装置のそれぞれを操作して、画像の送受信を行う必要があるなど、手間がかかり面倒である。
【0005】
本発明は、他の撮像装置との間で容易に画像を共有することができるようにした撮像装置及び画像共有システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の撮像装置は、自装置と、前記自装置の位置を検出する位置検出手段と、前記自装置の向きを検出する方向検出手段と、前記位置検出手段によって検出される前記自装置の位置、及び前記方向検出手段により検出される前記自装置の向きから、前記自装置における撮影範囲を示す第1の撮影範囲を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された前記第1の撮影範囲と、他の撮像装置に記憶された画像の撮影範囲を示す第2の撮影範囲とが重複する場合に、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像を、前記自装置と前記他の撮像装置との間で共有する共有手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、前記特定手段は、前記撮影における画角及び被写界深度を前記第1の撮影範囲として特定することが好ましい。
【0008】
また、複数のレンズを有する撮影光学系を備え、前記方向検出手段は、前記自装置の向きの他に、前記撮影光学系の光軸の傾きを検出することが好ましい。
【0009】
また、前記共有手段は、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像のうち、前記第1の撮影範囲が特定された時刻を含む所定期間内に取得された画像を共有することが好ましい。
【0010】
また、前記他の撮像装置が、前記共有手段による画像の共有を許可する撮像装置であるか、前記画像の共有を許可しない撮像装置であるかを設定する設定手段をさらに備え、前記共有手段は、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像が記憶される前記他の撮像装置が、前記設定手段により前記共有手段による画像の共有を許可する撮像装置であると設定されている場合に、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像を前記他の撮像装置と共有することが好ましい。
【0011】
また、本発明の画像共有システムは、複数の撮像装置を備え、少なくとも1つの撮像装置に記憶される画像を他の撮像装置との間で共有する画像共有システムであって、前記複数の撮像装置は、前記撮像装置の位置を検出する位置検出手段と、前記撮像装置の向きを検出する方向検出手段と、前記位置検出手段によって検出される前記撮像装置の位置、及び前記方向検出手段により検出される前記撮像装置の向きから、前記撮像装置における撮影範囲を示す第1の撮影範囲を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された前記第1の撮影範囲と、他の撮像装置に記憶された画像の撮影範囲を示す第2の撮影範囲とが重複する場合に、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像を、前記撮像装置と前記他の撮像装置との間で共有する共有手段と、をそれぞれ備え、前記少なくとも1つの撮像装置の前記特定手段により前記第1の撮影範囲が特定された場合に、前記他の撮像装置に対して該第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像の有無を検索させる検索信号を送信し、前記他の撮像装置は、前記検索信号を受けて、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2位の撮影範囲となる画像の有無を検索し、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像がある場合に、前記撮像装置に対して、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像を送信することを特徴とする。
【0012】
また、前記特定手段は、前記撮影における画角及び被写界深度を前記第1の撮影範囲として特定することが好ましい。
【0013】
また、複数のレンズを有する撮影光学系を備え、前記方向検出手段は、前記撮像装置の向きの他に、前記撮影光学系の光軸の傾きを検出することが好ましい。
【0014】
また、前記共有手段は、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像のうち、前記第1の撮影範囲が特定された時刻を含む所定期間内に取得された画像を共有することが好ましい。
【0015】
また、前記少なくとも1つの撮像装置は、前記他の撮像装置に対して、前記共有手段による画像の共有を許可する撮像装置であるか否かを設定する設定手段を備え、
前記共有手段は、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像が記憶される前記他の撮像装置が、前記設定手段により前記共有手段による画像の共有を許可する撮像装置であると設定されている場合に、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像を前記他の撮像装置と共有することが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ユーザが撮像装置の操作を行ってユーザ自身が所望する画像を検索しなくとも、他の撮像装置との間で目的の画像を共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のデジタルカメラの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】デジタルカメラにおける撮影可能領域を示す図である。
【図3】2台のデジタルカメラにおいて、同一被写体を撮影する場合について説明する図である。
【図4】画像を共有する処理の流れについて説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の撮像装置について説明する。なお、実施形態においては、撮像装置としてデジタルカメラ10を例に取り上げて説明する。
【0019】
デジタルカメラ10は、撮像光学系15、撮像素子16、A/D変換器17、レンズ駆動機構18、位置検出部19、タイミングジェネレータ(TG)20、バッファメモリ25、画像処理回路26、接続用I/F27、表示制御回路28、表示装置29、無線通信部30、通信アンテナ31、GPS32、受信アンテナ33、CPU35、内蔵メモリ36、レリーズボタン37、設定操作部38、加速度センサ39等を備えている。なお、A/D変換器17、バッファメモリ25、画像処理回路26、接続用I/F27、表示制御回路28、無線通信部30、GPS32、CPU35及び内蔵メモリ36は、バス40を介して接続される。
【0020】
撮像光学系15は、複数のレンズからなる。この撮像光学系15の各レンズは、ズーム倍率の変更時にレンズ駆動機構18によって光軸(L)方向に移動する。また、この撮像光学系15のうち、フォーカス調整用のレンズは、フォーカス調整時にレンズ駆動機構18によって光軸(L)方向に微小移動する。なお、撮像光学系15の各レンズの位置は、位置検出部19によって検出される。
【0021】
撮像素子16は、例えばCCDイメージセンサや、CMOSイメージセンサが用いられる。撮像素子16は、複数の画素を備えている。この撮像素子16は、撮像光学系15により取り込まれた被写体光(入射光)をそれぞれの画素にて受光し、信号電荷に変換する。この信号電荷に基づいた電圧が、それぞれの画素の画素信号として出力される。なお、複数の画素の画素信号を1つにまとめた信号が画像信号となる。なお、画像信号は、クランプ処理、相関二重サンプリング(CDS)処理などの処理が施された後、A/D変換器17に入力される。
【0022】
A/D変換器17は、撮像素子16から出力された画像信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。このデジタル化された画像信号はバッファメモリ25に書き込まれる。タイミングジェネレータ20は、撮像素子16やA/D変換器17に対して、パルス信号を出力することで、これらの動作タイミングを同期させる。
【0023】
画像処理回路26は、バッファメモリ25に書き込まれた画像信号に対して、ホワイトバランス処理、色補間処理、輪郭補償処理、ガンマ処理などの画像処理を施す。これにより、画像データが生成される。生成された画像データは、バッファメモリ25に一時記憶される。この画像処理回路26により画像処理が施された画像データは、圧縮符号化処理が施された後、接続用I/F27に接続された記憶媒体41に書き込まれる。
【0024】
接続用I/F27は、デジタルカメラ10に装着される記憶媒体41と電気的に接続されることで、記憶媒体41へのデータの書き込みや、記憶媒体41に記憶されたデータの読み出しを行うことが可能となる。なお、記憶媒体41としては、例えばフラッシュメモリからなるメモリーカード、光学ディスクなどが挙げられる。
【0025】
表示装置29は、例えばLCDやELディスプレイなどから構成される。この表示装置29は、スルー画像や、撮影により得られた画像の他に、設定を行う際の設定用の画像を表示する。なお、この表示装置29における画像表示は、表示制御回路28により制御される。
【0026】
無線通信部30は、CPU35と他のデジタルカメラ10との間で無線通信を行うためのものである。この無線通信部30としては、例えばWiFi(登録商標)に代表される無線LANネットワークを構築するための通信回路や、Bluetooth(登録商標)に代表される短距離無線通信用の通信回路が挙げられる。なお、この無線通信部30は、通信アンテナ31を介して他のデジタルカメラや電子機器との間で各種信号や画像データの送受信を実行する。
【0027】
GPS32は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)衛星からの測位信号を、受信アンテナ33を介して受信する。
【0028】
CPU35は、内蔵メモリ36に格納される制御プログラムを読み出し実行することで、デジタルカメラ10の各部を制御する。CPU35は、位置検出部19、レリーズボタン37、設定操作部38、加速度センサ39からの検出信号に基づいた制御を実行する。なお、レリーズボタン37は半押し操作及び全押し操作が可能な操作部材である。また、設定操作部38は、十字キーなどの操作部材からなり、各種設定の際に操作される。また、加速度センサ39は、例えばX軸、Y軸、Z軸の3方向の加速度を測定できる、所謂3軸の加速度センサが用いられる。
【0029】
CPU35は、範囲特定部45、画像検索部46、設定部47などの機能を有している。範囲特定部45は、撮影における撮影範囲を特定する。まず、範囲特定部45は、被写界深度を求める。周知のように、被写界深度は、被写体までの距離(以下、被写体距離)、焦点距離及び絞り値から算出される。ここで、被写体距離は、例えば撮像素子16から出力される画像信号を用いる、又は、デジタルカメラ10に測距センサを設け、該測距センサからの検出信号を用いることで算出される。また、焦点距離は、位置検出部19によって検出される撮像光学系15の各レンズの位置を用いることで求められる。さらに、絞り値は、予め撮影条件として設定される値である。
【0030】
また、範囲特定部45は、被写界深度を算出する際に求めた焦点距離を用いて画角を求める。なお、画角の算出についても周知であることから、その詳細については省略する。
【0031】
さらに、範囲特定部45は、加速度センサ39からの検出信号に基づいて、デジタルカメラ10の姿勢を求める。デジタルカメラ10の姿勢としては、カメラ本体10aの向き及び撮像光学系15の光軸Lの傾きが挙げられる。なお、カメラ本体10aの向きは、例えば撮像素子16の撮像面が地軸及び水平面のそれぞれに対して直交するときのデジタルカメラ10の向きを基準とし、該基準からデジタルカメラ10が水平面上で回転した角度を求めればよい。また、撮像光学系15の光軸Lの傾きは、撮像光学系15の光軸Lが、水平面に対して傾斜する角度(傾斜角)を求めればよい。
【0032】
範囲特定部45は、求めた被写界深度、画角、及びデジタルカメラ10の向きや撮像光学系の光軸Lの傾きの他に、GPS32にて受信した測位信号に基づくデジタルカメラ10の位置を用いて、撮影における撮影範囲を特定する。なお、図2においては、ハッチングで示す領域50が撮影範囲となる。
【0033】
画像検索部46は、無線通信部30にて他のデジタルカメラ10から送信された照会信号を受信した場合に、照会信号に付加された情報を満足する画像データがあるか否かを検索する。この照会信号には、撮影範囲50の情報及び撮影時刻Tの情報が付与されている。まず、画像検索部46は、撮影時刻T±αの範囲内に取得された画像データがあるか否かを検索する。このαは閾値であり、例えば1〜3分などに設定される。この閾値αは、ユーザが設定できる値であってもよいし、自動的に設定される値でもよい。この検索の後、画像検索部46は、撮影時刻Tの範囲内に取得された画像データのうち、照会信号に付加された撮影範囲と重複する画像データがあるか否かを検索する。
【0034】
設定部47は、画像を共有する、言い換えれば画像データや各種信号の送受信を行うことができる他のデジタルカメラ10を登録する処理や、画像データや各種信号の送受信時の設定を行う。なお、設定部47における設定情報は、内蔵メモリ36に格納される。
【0035】
次に、図3に示すように、2人のユーザが上述したデジタルカメラ10をそれぞれ用いて、同一の被写体Oを撮影する場合について説明する。なお、一方のユーザが使用するデジタルカメラ10及びデジタルカメラ10の各部に対して記号aを付し、他方のユーザが使用するデジタルカメラ10及びデジタルカメラ10の各部に対して記号bを付して説明する。このデジタルカメラ10a及びデジタルカメラ10bとの間で本発明の画像共有システムが構成される。なお、図3中、符号50aがデジタルカメラ10aにおける撮影範囲、符号50bがデジタルカメラ10bにおける撮影範囲をそれぞれ示す。
【0036】
以下、本発明の画像共有システムにおける処理の流れを図4のフローチャートに基づいて説明する。図4のフローチャートにおいては、デジタルカメラ10a,10bのそれぞれが、画像を共有する処理が実行されるように予め設定されている場合について説明する。図4のフローチャートの処理は、例えばデジタルカメラ10aにより撮影を行う場合を基準にして説明している。なお、デジタルカメラ10bで撮影が行われた場合であっても、同様の処理が実行される。
【0037】
ステップS101は、レリーズボタンの半押し操作があるか否かを判定する処理である。ユーザによりレリーズボタン37aが半押し操作されると、レリーズボタン10aから半押し操作が行われた旨を示す信号(半押し信号)が出力される。CPU35aは、半押し信号が入力されるか否かによって、このステップS101の判定処理を実行する。
【0038】
例えば、CPU35aに半押し信号が入力される場合には、CPU35aは、ステップS101の判定処理をYesとし、ステップS102に進む。一方、CPU35aに半押し信号が入力されない場合には、CPU35aはステップS101の判定処理をNoとする。この場合、ステップS101の判定処理がYesとなるまで、このステップS101の判定処理が繰り返し実行される。
【0039】
ステップS102は、フォーカス調整を行う処理である。CPU35aは、レンズ駆動機構18aを介して、撮像光学系15aのフォーカスレンズを光軸(L)方向に微小移動させたフォーカス調整を実行する。
【0040】
ステップS103は、撮影範囲を特定する処理である。位置検出部19aによって撮像光学系15aの各レンズの位置が検出されている。この位置検出部19aから出力される検出信号から、CPU35aは、焦点距離を算出する。また、CPU35aは、撮像素子16aから一定時間おきに出力される画像信号(スルー画像信号)から被写体距離を算出する。焦点距離及び被写体距離を求めた後、CPU35aは、求めた値と絞り値とを用いて被写界深度を算出する。また、CPU35aは、求めた焦点距離を用いて、画角を算出する。次に、CPU35aは、入力される加速度センサ39からの検出信号を用いて、デジタルカメラ10aの向き、及び撮像光学系15aの光軸Lの傾き、つまりデジタルカメラ10の姿勢を求める。最後に、CPU35aは、GPS32によって受信された測位信号に基づき、デジタルカメラ10aの位置を求める。これら被写界深度、画角、デジタルカメラ10aの姿勢、デジタルカメラ10aの位置を求めることで、デジタルカメラ10aにおける撮影範囲50aが特定される。なお、ステップS103により特定された撮影範囲50aの情報は、内蔵メモリ36aに記憶される。
【0041】
ステップS104は、レリーズボタンの全押し操作があるか否かを判定する処理である。ユーザによりレリーズボタン37aが全押し操作されると、レリーズボタン37aから全押し操作が行われた旨を示す信号(全押し信号)が出力される。CPU35aは、この全押し信号が入力されるか否かによって、このステップS104の判定処理を実行する。
【0042】
例えば、CPU35aに全押し信号が出力される場合には、CPU35aは、ステップS104の判定処理をYesとし、ステップS105に進む。一方、CPU35aに全押し信号が出力されない場合には、CPUはステップS104の判定処理をNoとする。この場合、ステップS104の判定処理がYesとなるまで、ステップS104の判定処理が繰り返し実行される。
【0043】
ステップS105は、撮像処理である。CPU35aは、予め設定された撮影条件に基づいて撮像処理を実行する。この撮像処理により、撮像素子16aから画像信号が出力される。なお、この画像信号は、A/D変換部17aによりアナログの画像信号からデジタルの画像信号に変換された後、バッファメモリ25aに記憶される。このバッファメモリ25aに記憶される画像信号は、画像処理回路26によって読み出され、各種画像処理が施される。この画像処理の後、圧縮符号化処理が実行され、画像データが生成される。CPU35aは、生成された画像データに対して、デジタルカメラ10aの基本情報(メーカー名、機種名など)の情報、撮影条件、撮影時刻Taの情報、及び撮影範囲50aの情報を付帯情報として付帯し、記憶媒体41aに記憶する。
【0044】
ステップS106は、照会信号を送信する処理である。CPU35aは、記憶媒体41aに記憶された画像データに付帯される付帯情報から、撮影時刻Ta及び撮影範囲50aの情報を取得する。そして、CPU35aは、撮影時刻Ta及び撮影範囲50aの情報を付加した照会信号を生成する。なお、照会信号は、他のデジタルカメラ(ここでは、デジタルカメラ10b)に対して、対象となる画像が記憶されているか否かを照会する信号である。CPU35aは、生成された照会信号を無線通信部30aに出力する。これを受けて、無線通信部30aは、通信アンテナ31aを介して照会信号を送信する。これにより、デジタルカメラ10aを中心とする所定範囲の領域(通信可能領域)に対して照会信号が送信される。なお、送信可能領域は、無線通信の形態によって設定される領域である。このステップS106の処理が実行されると、デジタルカメラ10aの状態は、後述するステップS110の照会終了信号が受信されるまで、撮影待機状態となる。
【0045】
一方、ステップS106によってデジタルカメラ10aから照会信号が送信されたときに、他のユーザによって使用されるデジタルカメラ10bが、デジタルカメラ10aの送信可能領域にあれば、ステップS107以降の処理が実行される。
【0046】
ステップS107は、照会信号を受信する処理である。デジタルカメラ10aから送信された照会信号は、デジタルカメラ10bによって受信される。つまり、無線通信部30bは、通信アンテナ31bを介して照会信号を受信する。
【0047】
ステップS108は、画像照会信号に基づく画像の検索を行う処理である。画像の検索としては、以下の流れで実行される。なお、このステップS108の処理においては、検索する画像は、静止画像であっても、動画像であってもよい。
(1)撮影時刻Ta−α≦撮影時刻Tb≦撮影時刻Ta+α(α:閾値)を満たす撮像処理が実行された画像であるか否かを判定する処理
CPU35bは、受信した照会信号に付加される撮影時刻Taの情報を読み出す。また、CPU35bは、記憶媒体41bに記憶された画像データの付帯情報から撮影時刻Tbの情報を読み出す。そして、CPU35bは、上述した期間で撮像された画像データがあるか否かを判定する。なお、画像データの付帯情報から撮影時刻Tbの情報を読み出すことで(1)の処理を実行しているが、各撮影の撮影時刻Tbの履歴を履歴情報として予め内蔵メモリ36bに記憶しておき、この履歴情報を参照することで(1)の処理を実行することも可能である。
(2)撮影範囲が重複している画像があるか否かを判定する処理
CPU35bは、照会信号に付加されている撮影範囲50aの情報を読み出す。また、CPU35bは、記憶媒体41bに記憶される画像データの撮影範囲50bの情報を読み出す。なお、CPU35bは、(1)の判定処理の結果により該当する画像データの付帯情報から撮影範囲50bの情報を読み出せばよい。これら読み出した情報に基づいて、照会信号に付加された撮影範囲50aと記憶媒体41bに記憶される画像データの撮影範囲50bが重複しているか否かを判定する。
【0048】
ステップS109は、照会終了信号を送信する処理である。CPU35bは、ステップS108における画像の検索結果の情報を付加した照会終了信号を生成する。なお、画像の検索において、対象となる画像データがある場合には、対象となる画像がある旨の情報と、対象となる画像のデータ名の情報とが、画像の検索結果の情報となる。一方、画像の検索において、対象となる画像データがない場合には、対象となる画像がない旨の情報が画像の検索結果の情報となる。CPU35bは、無線通信部30bに照会終了信号を出力する。これを受けて、無線通信部30bは、通信アンテナ31bを介して、照会終了信号を送信する。これにより、デジタルカメラ35bを中心とする通信可能領域に対して照会終了信号が送信される。
【0049】
ステップS110は、照会終了信号を受信する処理である。例えば、デジタルカメラ10bにおける通信可能領域内にデジタルカメラ10aがあれば、デジタルカメラ10bから送信される照会終了信号が、デジタルカメラ10aによって受信される。つまり、無線通信部30aは、通信アンテナ31aを介してデジタルカメラ10bから送信された照会終了信号を受信する。
【0050】
ステップS111は、対象となる画像があるか否かを判定する処理である。CPU35aは、受信した照会終了信号から、画像の検索結果の情報を読み出す。画像の検索結果の情報が対象となる画像がある旨の情報の場合、CPU35aは、ステップS111の判定処理をYesとする。この場合、ステップS112に進む。一方、画像の検索結果の情報が、対象となる画像がある旨の情報の場合、CPUは、ステップS111の判定処理をNoとする。この場合、デジタルカメラ10a及びデジタルカメラ10bの双方において共有する画像が無いことから、画像を共有する処理が終了する。
【0051】
ステップS112は、画像要求信号を送信する処理である。CPU35aは、該当する画像データを要求する旨の信号(画像要求信号)を生成し、無線通信部30aに出力する。無線通信部30aは、通信アンテナ31aを介して画像要求信号を送信する。
【0052】
ステップS113は、画像要求信号を受信したか否かを判定する処理である。例えば、デジタルカメラ10aを中心とする通信可能領域内にデジタルカメラ10bがあれば、デジタルカメラ10aから送信される画像要求信号がデジタルカメラ10bによって受信される。この場合、CPU35bは、ステップS113の判定処理をYesとし、ステップS114に進む。一方、デジタルカメラ10aから画像要求信号が送信されていない場合、デジタルカメラ10aの通信可能領域内にデジタルカメラ10bがない場合には、デジタルカメラからの画像要求信号は無線通信部30bでは受信できない。つまり、このような場合にはCPU35bは、ステップS113の判定処理をNoとし、画像を共有する処理を終了する。
【0053】
ステップS114は、画像を送信する処理である。CPU35bは、画像要求信号にて要求されている画像データを記憶媒体41bから読み出し、無線通信部30bに出力する。無線通信部30bは、通信アンテナ31bを介して、該画像データを送信する。
【0054】
ステップS115は、画像を受信する処理である。例えば、デジタルカメラ10bの通信可能領域内にデジタルカメラ10aがあれば、デジタルカメラ10bから送信される画像データが、デジタルカメラ10aによって受信される。つまり、無線通信部30aは、通信アンテナ31aを介して、デジタルカメラ10bから送信された画像データを受信する。
【0055】
ステップS116は受信した画像を記録する処理である。ステップS116により受信された画像データはバッファメモリ25aに一端記録される。そして、CPU35aは、バッファメモリ25aに記録された画像データを読み出し、記憶媒体41aに記録する。
【0056】
図3に示すように、例えば、同一の被写体を2人のユーザにより撮影した場合には、デジタルカメラ10aにおける撮影範囲50a及びデジタルカメラ10bにおける撮影範囲50bは重複している。例えばデジタルカメラ10aを用いた撮影により画像を取得したときに、デジタルカメラ10bを用いた撮影が行われていれば、デジタルカメラ10aは撮像範囲が重複する画像をデジタルカメラ10bから取得できる。なお、デジタルカメラにおける撮影範囲はそれぞれ異なることから、同一の被写体を撮影した画像であっても、構図が異なる画像が得られる。このため、ユーザがデジタルカメラ10aを用いた撮影が意図しない構図で撮影せざるを得ない場合には、画像を共有する他のデジタルカメラから、構図の異なる同一被写体の画像を取得することができ、ユーザの意図する構図の画像を得られる可能性が高くなる。
【0057】
本実施形態では、デジタルカメラ10aから送信された画像要求信号をデジタルカメラ10bにて受信した場合に、自動的に該当する画像データを送信するようにしているが、これに限定する必要はない。例えば、デジタルカメラ10bにおいて画像要求信号を受信したときに、画像が要求された旨の表示をデジタルカメラ10bの表示装置29bに行い、ユーザにより画像データを送信するか否かを選択させることも可能である。
【0058】
本実施形態では、画像検索が終了した場合に、デジタルカメラ10a及びデジタルカメラ10b間で照会終了信号を送受信する処理(ステップS109及びステップS110の処理)や、デジタルカメラ10a及びデジタルカメラ10b間で画像要求信号の送受信を行う処理(ステップS112及びステップS113の処理)などを行っているが、これに限定する必要はなく、画像を検索する処理を実行した結果、対象とする画像データがある場合には、上述した処理(ステップS109からステップS113の処理)を省略して、ステップS114の処理を実行することも可能である。
【0059】
本実施形態では、2台のデジタルカメラのそれぞれにおいて、予め画像を共有する設定がされている場合について説明している。しかしながら、これらのデジタルカメラを使用するユーザが互いを知らない他人の場合もある。このような場合には、画像を共有する他人の所有するデジタルカメラとの間には、画像を共有する設定はなされていない。例えば画像を共有する設定がされていないデジタルカメラからの信号を受信した場合には、その旨の信号を受信したことを示す画面や、受信した信号に基づく処理を許可するか否かの選択画面を上述した信号を受信したデジタルカメラの表示装置に表示させる、そして、これら選択画面が表示されたときに、ユーザがデジタルカメラを操作して、それら信号に係る処理を実行させるか否かを選択させればよい。
【0060】
具体的には、デジタルカメラにおいて照会信号を受信した場合、画像を検索する処理の前に、デジタルカメラの表示装置に、照会信号を受信した旨を示す画面や、照会信号に基づいた画像の検索処理を許可するか否かの選択画面を表示する。これを受けて、照会信号を受信したデジタルカメラの所有者が、例えば設定操作部を操作して、画像の検索処理を許可するか否かを選択する。この場合、画像の検索処理を許可する操作が実行された場合にのみ、CPUは、画像の検索処理を実行する。なお、画像の検索処理を許可しない操作が実行された場合、照会信号を送信したデジタルカメラに対しては、画像の検索処理を許可しない旨の信号を送信しても、送信しなくてもよい。
【0061】
同様にして、画像要求信号を受信したときには、画像を送信する処理の前に、画像要求信号を受信したことを示す画面や、画像の送信処理を許可するか否かの選択画面を表示する。これを受けて、画像要求信号を受信したデジタルカメラの所有者が、例えば設定操作部を操作して、画像の送信処理を許可するか否かを選択する。画像の送信処理を許可する操作が実行された場合にのみ、CPUは、画像の送信処理を実行する。なお、画像の送信処理を許可しない操作が実行された場合、画像要求信号を送信したデジタルカメラに対して、画像の送信処理を許可しない旨の信号を送信しても、送信しなくてもよい。
【0062】
本実施形態では、2台のデジタルカメラにて画像を共有する場合について説明しているが、画像を共有するデジタルカメラの台数は、2台に限定される必要はなく、3台以上であってもよい。
【0063】
本実施形態では、一方のデジタルカメラによって撮影が行われたことを契機にして、他のデジタルカメラに記憶された画像データのうち、撮影範囲が重複する画像データを他のデジタルカメラから受信することで画像を共有するようにしているが、これに限定される必要はない。上述したように、レリーズボタンの半押し操作が実行されたときに、撮影時の撮影範囲が特定されている。つまり、撮影時の撮影範囲が特定されれば、レリーズボタンの操作による撮像処理が実行されなくても、他のカメラに対して照会信号を送信することが可能である。つまり、ユーザの所有するデジタルカメラで撮影を行う前に、他のユーザのデジタルカメラによって取得される画像を共有することも可能となる。この場合、他のデジタルカメラとの間で共有する画像がユーザの意図する画像であれば、ユーザ自身が撮影を行わなくても意図する画像を取得することができる。また、逆に、共有する画像がユーザの意図する画像でない場合には、ユーザ自身がレリーズボタンを全押し操作して、撮影を行えばよい。
【0064】
本実施形態では、レリーズボタンが半押し操作されたときを契機にして、撮影範囲を特定する処理を実行しているが、これに限定される必要はなく、例えばデジタルカメラが撮影モードに設定され、且つユーザがデジタルカメラに対して撮影倍率などを設定し終えた段階で撮影範囲を特定することもできる。このような場合、撮影範囲を特定した後に、他のデジタルカメラとの間で、画像を共有することができるので、単にデジタルカメラを被写体に向けるだけで、他のデジタルカメラにて取得された画像を共有することができる。
【0065】
本実施形態においては、得られた画像を表示する、或いは、共有する画像を記録するか否かを確認する処理を省略しているが、これら処理を行ってよい。この共有する画像の表示としては、例えば本実施形態の場合には、受信した画像を表示装置の表示画面全体を使用して表示すればよい。また、レリーズボタンの半押し操作時に画像を共有する、又は、レリーズボタンを操作しなくても画像を共有する場合には、取り込まれる画像(スルー画像)を表示装置全体に表示させ、取得される画像を表示装置の一部領域を用いて表示すればよい。
【0066】
本実施形態では、画像を検索する処理において、照会信号を送信したデジタルカメラにより実行された撮影時刻を含む所定の期間内に得られた画像があるか否かの判定と、撮影範囲が重複している画像があるか否かの判定とを行っているが、撮影範囲が重複している画像があるか否かの判定を行えばよいので、照会信号を送信したデジタルカメラにより実行された撮影時刻を含む所定の期間内に得られた画像があるか否かの判定は必ずしも行う必要はない。
【0067】
本実施形態においては、複数のデジタルカメラの間で画像を共有する場合について説明しているが、必ずしも複数のデジタルカメラの間で画像を共有する必要はなく、例えばサーバなどの画像を記憶、保持することができる他の電子機器との間で画像を共有することも可能である。
【0068】
本実施形態においては、撮影範囲として、被写界深度を加味した撮影範囲を用いているが、これに限定される必要はなく、例えば取得される画像の一部の領域が重複する画像を撮影範囲が重複する画像とすることも可能である。この場合、取得される画像を付加した照会信号を生成し、他のデジタルカメラに送信する。照会信号を受信した他のデジタルカメラにおいては、照会信号に付加された画像データの特徴量、他のデジタルカメラの記憶媒体に記憶される画像データの特徴量をそれぞれ求め、各画像データの特徴量から類似度の高い領域の有無を判定することで、撮影範囲が重複する画像があるか否かを判定すればよい。
【0069】
本実施形態においては、撮影が実行されたデジタルカメラが、他のデジタルカメラから撮影範囲が重複する画像を受信することで、他のデジタルカメラとの間で画像を共有する場合について説明しているが、他のデジタルカメラから撮影範囲が重複する画像を受信する他に、撮影にて得られた画像を他のデジタルカメラに送信することで、互いのデジタルカメラにて取得される、撮影範囲が重複する画像を共有することもできる。
【0070】
本実施形態においては、デジタルカメラのモードについて詳細は記載していないが、例えば他のデジタルカメラとの間で、画像を共有することができる撮影モード(画像共有モード)を、一般的な撮影モードの他に設けることも可能である。この場合、画像共有モードでの撮影にて得られた画像のみを、画像の検索対象とし、他のデジタルカメラとの間で共有する。つまり、一般的な撮影モードで得られた画像を検索対象とした場合、友人であっても共有したくない画像もあることから、他人に共有させたくない画像を保護することができる。
【符号の説明】
【0071】
10…デジタルカメラ、15…撮像光学系、19…位置検出部、30…無線通信部、31…GPS、35…CPU、45…範囲特定部、46…画像検索部、47…設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置と、
前記自装置の位置を検出する位置検出手段と、
前記自装置の向きを検出する方向検出手段と、
前記位置検出手段によって検出される前記自装置の位置、及び前記方向検出手段により検出される前記自装置の向きから、前記自装置における撮影範囲を示す第1の撮影範囲を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記第1の撮影範囲と、他の撮像装置に記憶された画像の撮影範囲を示す第2の撮影範囲とが重複する場合に、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像を、前記自装置と前記他の撮像装置との間で共有する共有手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
請求項1に記載の撮像装置において、
前記特定手段は、前記撮影における画角及び被写界深度を前記第1の撮影範囲として特定する
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の撮像装置において、
複数のレンズを有する撮影光学系を備え、
前記方向検出手段は、前記自装置の向きの他に、前記撮影光学系の光軸の傾きを検出する
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
請求項1に記載の撮像装置において、
前記共有手段は、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像のうち、前記第1の撮影範囲が特定された時刻を含む所定期間内に取得された画像を共有する
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項5】
請求項1に記載の撮像装置において、
前記他の撮像装置が、前記共有手段による画像の共有を許可する撮像装置であるか、前記画像の共有を許可しない撮像装置であるかを設定する設定手段をさらに備え、
前記共有手段は、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像が記憶される前記他の撮像装置が、前記設定手段により前記共有手段による画像の共有を許可する撮像装置であると設定されている場合に、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像を前記他の撮像装置と共有する
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項6】
複数の撮像装置を備え、少なくとも1つの撮像装置に記憶される画像を他の撮像装置との間で共有する画像共有システムであって、
前記複数の撮像装置は、
前記撮像装置の位置を検出する位置検出手段と、
前記撮像装置の向きを検出する方向検出手段と、
前記位置検出手段によって検出される前記撮像装置の位置、及び前記方向検出手段により検出される前記撮像装置の向きから、前記撮像装置における撮影範囲を示す第1の撮影範囲を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記第1の撮影範囲と、他の撮像装置に記憶された画像の撮影範囲を示す第2の撮影範囲とが重複する場合に、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像を、前記撮像装置と前記他の撮像装置との間で共有する共有手段と、
をそれぞれ備え、
前記少なくとも1つの撮像装置の前記特定手段により前記第1の撮影範囲が特定された場合に、前記他の撮像装置に対して該第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像の有無を検索させる検索信号を送信し、
前記他の撮像装置は、前記検索信号を受けて、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2位の撮影範囲となる画像の有無を検索し、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像がある場合に、前記撮像装置に対して、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像を送信する
ことを特徴とする画像共有システム。
【請求項7】
請求項6に記載の画像共有システムにおいて、
前記特定手段は、前記撮影における画角及び被写界深度を前記第1の撮影範囲として特定する
ことを特徴とする画像共有システム。
【請求項8】
請求項6又は請求項7に記載の画像共有システムにおいて、
複数のレンズを有する撮影光学系を備え、
前記方向検出手段は、前記撮像装置の向きの他に、前記撮影光学系の光軸の傾きを検出する
ことを特徴とする画像共有システム。
【請求項9】
請求項6に記載の画像共有システムにおいて、
前記共有手段は、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像のうち、前記第1の撮影範囲が特定された時刻を含む所定期間内に取得された画像を共有する
ことを特徴とする画像共有システム。
【請求項10】
請求項6に記載の画像共有システムにおいて、
前記少なくとも1つの撮像装置は、前記他の撮像装置に対して、前記共有手段による画像の共有を許可する撮像装置であるか否かを設定する設定手段を備え、
前記共有手段は、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像が記憶される前記他の撮像装置が、前記設定手段により前記共有手段による画像の共有を許可する撮像装置であると設定されている場合に、前記第1の撮影範囲と重複する前記第2の撮影範囲となる画像を前記他の撮像装置と共有する
ことを特徴とする画像共有システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−216885(P2012−216885A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−78837(P2011−78837)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】