説明

撮影画像へのメモ書きシステムおよび撮影装置

【課題】 従来の撮影装置は、ビデオムービー本体に入力表示一体型装置が一体に備えられているため、入力ペンによるメモ書き操作を行うことによってビデオムービーの位置が動き、撮影記録中の動画像に振れが生じる等の悪影響が出る可能性があった。
【解決手段】 デジタルビデオカメラ1とは別に構成されたPC11において、マウス14によって動画にメモ書き情報が入力される。入力されたメモ書き情報は、PC11のCPU12によってデジタルビデオカメラ1の動画記録手段4に送信され、動画記録手段4により、撮影手段3によって撮影された動画データと共に記録される。このため、動画の撮影中にメモ書き情報を入力しても、従来のように、デジタルビデオカメラ1の位置が動いて記録中の動画に振れが生じる等の悪影響が出なくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画データと共にメモ書き情報を記録させる撮影画像へのメモ書きシステムおよび撮影装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の撮影装置としては、例えば、特許文献1に開示されたビデオムービーがある。このビデオムービーには、入力ペン、フラットディスプレイ、および入力表示一体型装置が備えられている。入力表示一体型装置は、フラットディスプレイ上に積層配置されている透明な座標入力部が一体化されている。このビデオムービーは、使用者が動画像の録画中あるいは再生中にメモ書きスイッチを押して、入力ペンで入力表示一体型装置にメモを書き込むことにより、書き込まれたメモは、1画面メモ書き情報記憶部に記憶されると同時に、画像情報と共に、ビデオテープに記録される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4−156791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の撮影装置は、ビデオムービー本体に入力表示一体型装置が一体に備えられているため、入力ペンによるメモ書き操作を行うことによってビデオムービーの位置が動き、撮影記録中の動画像に振れが生じる等の悪影響が出る可能性があった。また、ビデオムービー本体に入力表示一体型装置が備えられているため、動画像の撮影を行う者とメモ書き操作を行う者とがビデオムービーの使用者に限られてしまう。このため、上記従来の撮影装置は、動画像の撮影を行う者とメモ書き操作を行う者とに別れてメモ書きすることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、
動画を撮影する撮影手段、および撮影手段によって撮影される動画を記録する動画記録手段を備える撮影装置と、
撮影手段によって撮影される動画データを受信して動画を表示する表示手段、表示手段に表示される動画にメモ書き情報を入力するメモ書き入力手段、およびメモ書き入力手段で入力されたメモ書き情報を動画記録手段に送信して撮影手段によって撮影される動画データと共にメモ書き情報を動画記録手段に記録させるメモ書き記録手段を備える外部装置と
から、撮影画像へのメモ書きシステムを構成した。
【0006】
また、本発明は、動画を撮影する撮影手段、および撮影手段によって撮影される動画を記録する動画記録手段を備える撮影装置において、
動画記録手段が、外部装置から受信されるメモ書き情報を撮影手段によって撮影される動画データと共に記録することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、撮影装置とは別に構成された外部装置において、メモ書き入力手段によって動画にメモ書き情報が入力される。入力されたメモ書き情報は、外部装置のメモ書き記録手段によって撮影装置の動画記録手段に送信され、動画記録手段により、撮影手段によって撮影された動画データと共に記録される。このため、動画の撮影中にメモ書き情報を入力しても、従来のように、撮影装置の位置が動いて記録中の動画に振れが生じる等の悪影響が出なくなる。また、動画の撮影を行う者とメモ書き操作を行う者とに別れて、メモ書きすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態による撮影画像へのメモ書きシステムの構成を示した概略図である。
【図2】図1に示す撮影画像へのメモ書きシステムの電気回路構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す撮影画像へのメモ書きシステムの制御処理を示すフローチャートである。
【図4】(a)は、PC上でソフトウェアを起動させた際にPCのモニタに表示されるUI画面の構成を示す図、(b)は、メモ書きした際のUI画面を示す図である。
【図5】(a)は、ライブビューデータ表示領域にメモ書きの一部が入力されたUI画面を示す図、(b)は、(a)のメモ書き情報の内容を示したメモデータの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明による撮影画像へのメモ書きシステムを、デジタルビデオカメラとPC(Personal Computer:パーソナルコンピュータ)とを用いて構成した場合における、本発明を実施するための一形態について説明する。
【0010】
図1は、この一実施形態による撮影画像へのメモ書きシステムの構成を示した概略図である。
【0011】
撮影画像へのメモ書きシステムは、撮影装置を構成するデジタルビデオカメラ1、外部装置を構成するPC11、および、デジタルビデオカメラ1とPC11とを接続するケーブル21によって構成されている。
【0012】
デジタルビデオカメラ1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)2、撮影手段3、動画記録手段4、および通信ポート5を備えている。CPU2は、図示しない内蔵のデータROM(Read Only Memory)に格納されている制御プログラムに従い、図示しないRAM(Random Access Memory)を一時記憶作業領域として、デジタルビデオカメラ1内部の各回路について種々の制御処理を行う。
【0013】
CPU2は、動画を撮影する撮影手段3に接続されている。撮影手段3は、撮影レンズ、CCD(Charge Coupled Device)、TG(Timing Generator)、V−driver、およびAFE(Analog Front End)などから構成される。撮影レンズによってデジタルビデオカメラ内部に導かれた被写体光は、撮像素子を構成するCCDの受光面に入射する。なお、撮像素子はCCDを用いずにCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などを用いてもよい。CCDは、V−driverによって制御され、TGによって生成されるタイミングに従い、受光面に入射する被写体光を電荷として蓄積して、被写体像を撮像する。CCDの受光面に結像した被写体像はアナログの撮像信号に変換され、この撮像信号はTGによって生成されるタイミングに従ってAFEに入力される。AFEは、CCDが出力したアナログの撮像信号の雑音を除去し、その信号を増幅してデジタルの撮像信号に変換する。AFEによって変換されたデジタルの撮像信号は、TGによって生成されるタイミングに従ってCPU2に入力される。CPU2は、入力した撮像信号に対してホワイトバランス処理やガンマ補正などの画像処理を行って現像画像データを生成する。そして、現像画像データについて、フレーム間予測、動き補償等のアルゴリズムを組合せた圧縮処理を行い、MPEG(Motion Picture Experts Group)等の動画データを生成する。生成された動画データは、CPU2の制御に従い、メモリカード等の動画記録手段4に記録される。また、デジタルビデオカメラ1には、ケーブル21を介して外部装置との接続を行うための、USB(Universal Serial Bus)等のインターフェースで構成された通信ポート5が設けられている。
【0014】
PC11は、CPU12、キーボード13、マウス14、通信ポート15、およびモニタ16を備えている。CPU12は、キーボード13やマウス14の操作に応じて、図示しないHDD(Hard Disk Drive)に格納されているソフトウェアに従い、図示しないメモリを一時記憶作業領域として種々の制御処理を行う。
【0015】
PC11には、ケーブル21を介して外部装置との接続を行うための、USB等のインターフェースで構成された通信ポート15が設けられている。PC11は、撮影手段3によってデジタルビデオカメラ1で撮影された動画データを通信ポート5、ケーブル21および通信ポート15を介して受信すると、受信した動画データをCPU12の制御によって液晶ディスプレイであるモニタ16に表示させる。モニタ16は、撮影手段3によって撮影される動画データを受信して動画を表示する表示手段を構成している。このモニタ16に表示される動画には、マウス14を操作することによってメモ書き情報が入力される。マウス14は、モニタ16に表示される動画にメモ書き情報を入力するメモ書き入力手段を構成している。本実施形態では、このメモ書き入力手段は、動画を構成する静止画の順番を示したフレーム番号に対応して、メモ書き情報が入力された静止画における位置情報を後述するようにメモ書き情報として生成する。また、CPU11はメモ書き記録手段を構成しており、マウス14で入力されたメモ書き情報を通信ポート15、ケーブル21および通信ポート5を介してデジタルビデオカメラ1の動画記録手段4に送信し、撮影手段3によって撮影される動画データと共にメモ書き情報を動画記録手段4に記録させる。
【0016】
次に、図3に示すフローチャートを参照して、本実施形態による撮影画像へのメモ書きシステムにおける各CPU2、12による制御処理について説明する。
【0017】
PC11に備えられたCPU12は、S1において、HDD内に格納されたメモ書き情報を入力するソフトウェア(以下、ソフトウェアと言う)を起動させる使用者の操作が行われたか否かを、判定する。ソフトウェアを起動させる操作が行われておらず、S1の判定結果が“No”であった場合、CPU12は、S1の処理を繰り返す。
【0018】
一方、ソフトウェアを起動させる操作が行われてPC11上でソフトウェアが起動し、S1の判定結果が“Yes”であった場合、CPU12は、ソフトウェアに従った制御処理を行うようになり、モニタ16に例えば図4(a)に示す構成のUI(User Interface)画面31を表示させる。続いて、CPU12は、デジタルビデオカメラ1の撮影手段3で撮影された画像データをPC11へ送信させるコマンドを、通信ポート15を介してデジタルビデオカメラ1に送信する。デジタルビデオカメラ1のCPU2は、上記コマンドを受信すると、S2において、撮影手段3によって撮影された画像データを通信ポート5を介してPC11に送信する。CPU12は、画像データを受信すると、S3において、図4(a)に示すように、UI画面31のライブビューデータ表示領域32に受信した画像データを表示させる。このライブビューデータ表示領域32に表示される画像データは順次更新して表示され、撮影手段3で撮影される動画がUI画面31上でライブビュー表示される。
【0019】
CPU12は、S4において、キーボード13またはマウス14の操作によってUI画面31の右側に配置された録画開始釦33が、現在の操作位置を指し示すポインタ38によって押下操作されたか否かを、判定する。録画開始釦33が押下操作されず、S4の判定結果が“No”であった場合、処理はS2に戻る。一方、録画開始釦33が押下操作されて、S4の判定結果が“Yes”であった場合、CPU12は、動画記録を開始するコマンドをCPU2に送信する。CPU2は、このコマンドを受信すると、S5において、撮影手段3によって撮影される画像データを動画データとして記録し始める。続いて、CPU2は、S6において、動画記録手段4に動画データを記録しながら、デジタルビデオカメラ1からPC11に動画データをライブビューデータとして送信する。このライブビューデータには、動画データを構成する各静止画像データを識別するフレーム番号が含まれている。CPU12は、S7において、デジタルビデオカメラ1からライブビューデータを受信すると、UI画面31におけるライブビューデータ表示領域32の表示に受信したライブビューデータを反映させる。
【0020】
ライブビューデータ表示領域32に撮影手段3で撮影される動画がライブビュー表示されている最中に、キーボード13またはマウス14の操作によってUI画面31の右側に配置されたメモ釦35が押下操作されると、ポインタ38が図4(a)に示す矢印の形から図4(b)に示す鉛筆の形に切り換わる。この状態でマウス14の左釦14L(図1参照)をクリックしながらライブビューデータ表示領域32内でポインタ38をドラッグすると、その軌跡に応じてライブビュー画面上にメモ書きが行われる。このメモ書きは消去釦36が押下操作されると消去される。
【0021】
CPU12は、S8において、ライブビュー画面上にメモ書きがされたか否かを判定する。ライブビュー画面上にメモ書きがされて、S8の判定が“Yes”であった場合、CPU12は、S9において、ライブビューデータ表示領域32に例えば図4(b)に示すような被写体像の名前を指し示す“たなかさん↓”とのメモ書きを合成表示させる。そして、S10において、メモ書きされたメモ書き情報をメモデータとしてPC11のメモリまたはHDDに記録する。
【0022】
例えば、ライブビューデータ表示領域32に図5(a)に示すようなメモ書きが入力されると、図5(b)に示す内容のメモデータが作成される。メモリまたはHDDに記録されるメモデータは、動画データを構成する静止画の順番を示したフレーム番号、並びに、このフレーム番号に対応した、メモ書きの静止画における入力位置情報、および描画の種類の情報から構成されている。入力位置情報はX座標データおよびY座標データからなる。X座標データはライブビューデータ表示領域32の水平方向の位置を表しており、X座標の欄にはライブビューデータ表示領域32の枠の左端部から例えば1920ドット離れた枠の右端部までの範囲内の値が記録される。また、Y座標データはライブビューデータ表示領域32の垂直方向の位置を表しており、Y座標の欄にはライブビューデータ表示領域32の枠の上端部から例えば1080ドット離れた枠の下端部までの範囲内の値が記録される。また、描画の種類には始点・中点・終点・消去の4種類がある。種類の欄には、マウス14の左釦14Lを押したポインタ38のドラッグ開始点すなわちメモ書きの始点が“1”、ドラッグ中の移動点すなわちメモ書きの中点が“0”、マウス14の左釦14Lを離したドラッグ解除点すなわちメモ書きの終点が“2”、消去釦36の操作に応じたメモ書きの消去が“3”として、記録される。
【0023】
図5(b)に示すメモデータは、フレームレートを例えば毎秒30フレームとした場合の、図5(a)に示した軌跡41のメモ書き情報である。このメモデータを参照すると、種類の欄に“1”が記録されているフレーム番号1876の入力位置(1204、234)の始点P1でポインタ38のドラッグが開始され、種類の欄に“0”が記録されているフレーム番号1882からフレーム番号1886にかけて軌跡41がメモ書きされ、種類の欄に“2”が記録されているフレーム番号1906の入力位置(1260、218)の終点P2でポインタ38のドラッグが解除されている。データが記録されていないフレーム番号1877からフレーム番号1881間、およびフレーム番号1887からフレーム番号1905間は、ポインタ38のドラッグが停止していることを表し、フレーム番号が異なる同じ座標のデータが大量に作成されるのが避けられている。また、種類の欄に“3”が記録されているフレーム番号2244で消去釦36が操作されて軌跡41が消去されている。メモ書きが消去された際の位置情報は、X座標およびY座標データに固定値(0,0)が記録される。従って、図5(b)に示すメモデータは、軌跡41が、フレーム番号1876からフレーム番号1906の30フレーム、つまり、約1秒間かけて、始点P1から終点P2までの右上がりに書かれ、軌跡41を書き終えてから約10秒後に軌跡41が消去されていることを表している。
【0024】
CPU12は、S10のメモデータ記録処理を終えた後、またはメモ入力がなくてS8の判定結果が“No”であった場合、S11において、UI画面31の右側下部に配置された図4(a)に示す終了釦37が押下操作されたか否かを、判別する。終了釦37が押下操作されず、S11の判定が“No”であった場合、処理はS5に戻る。一方、終了釦37が押下操作されて、S11の判定が“Yes”であった場合、CPU12は、動画記録を終了させるコマンドをCPU2に送信して動画記録手段4への動画データの記録を終了させ、ステップ12において、PC11に記録したメモデータをデジタルビデオカメラ1へ送信する。デジタルビデオカメラ1のCPU2は、ステップ13において、動画データのベンダー独自情報格納領域にメモデータを追加し、動画データとメモデータとを1つの動画ファイルにまとめて動画記録手段4に記録し直す。このS13において作成された動画ファイルは、デジタルビデオカメラ1およびPC11上での再生時に、ベンダー独自情報格納領域に記録されたメモデータが参照され、フレーム毎の描画が再現されることにより、メモ書きのオーバーレイ表示が行われる。また、ベンダー独自情報格納領域に記録されたメモデータを感知しないデジタルビデオカメラやソフトウェアでの再生時には、メモ書きのオーバーレイ表示が行われず、動画のみが再生表示される。次に、CPU12は、S14において、ソフトウェアを終了させる操作が行われたか否かを判別する。この判別が“No”であった場合、処理はS2へ戻る。一方、ソフトウェアを終了させる操作が行われて、S14の判別が“Yes”であった場合、CPU12は、S15において、UI画面31を閉じてソフトウェアを終了させる。
【0025】
このような本実施形態によるメモ書きシステムによれば、上述したように、デジタルビデオカメラ1とは別に構成されたPC11において、マウス14によって動画に図4(b)に示すようなメモ書き情報が入力される。入力されたメモ書き情報は、図3,S12において、PC11のCPU12によってデジタルビデオカメラ1の動画記録手段4に送信され、S13において、動画記録手段4により、撮影手段3によって撮影された動画データと共に記録される。このため、本実施形態によるメモ書きシステムによれば、動画の撮影中にメモ書き情報を入力しても、従来のように、デジタルビデオカメラ1の位置が動いて記録中の動画に振れが生じる等の悪影響が出なくなる。また、動画の撮影を行う者とメモ書き操作を行う者とに別れて、メモ書きすることができるようになる。
【0026】
また、本実施形態によるメモ書きシステムによれば、メモ書き情報は、マウス14により、図5(b)に示すように、動画を構成する静止画の順番を示したフレーム番号に対応して、メモ書き情報が入力された静止画における位置情報として生成される。このため、メモ書き情報を参照することにより、メモ書き情報が入力されたタイミングや、静止画におけるメモ書き入力位置を把握することができる。従って、動画の再生時、このタイミングおよびメモ書き入力位置に基いて、メモ書き情報が再現される。
【0027】
なお、上記実施形態においては、メモ書き情報の入力を動画データの記録時に行う場合について説明したが、本発明はこれに限られることはない。例えば、動画データの再生時にメモ書き情報の入力を行うようにしてもよい。また、動画データの再生時にメモ書き情報の入力を行い、そのメモ書き情報を動画データの記録時に作成したメモデータとは別のメモデータとして作成してもよい。そして、その後の動画データ再生時において、動画データの記録時に作成したメモデータと動画データの再生時に作成した他のメモデータとを合わせて表示させたり、別々に表示させたり、色を変えて表示させたりしてもよい。
【0028】
また、上記実施形態においては、メモ書き情報の入力をマウス14で行う場合について説明したが、本発明はこれに限られることはない。例えば、マウス14に代えて、キーボード13によって文字等を入力したり、タッチパネル機能を有するモニタやタブレットを用いてメモ書き情報の入力をしたりするようにしてもよい。なお、タブレットを用いてメモ書き情報の入力を行った場合、筆圧に応じて線の太さを変える構成にしてもよい。
【0029】
また、上記実施形態においては、PC11のソフトウェアによって生成されるコマンドによって、動画データの記録開始や停止を制御する場合について説明したが、本発明はこれに限られることはない。例えば、デジタルビデオカメラ1に備えられた釦操作によって生成されるコマンドに応じて、動画データの記録開始や停止を制御してもよい。
【0030】
また、上記実施形態においては、撮影画像へのメモ書きシステムを構成するデジタルビデオカメラ1とPC11とをケーブル21で接続する構成について説明したが、本発明はこれに限られることはない。例えば、システムをデジタルビデオカメラ1とPC11とを赤外線などの無線通信で接続するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0031】
上記実施形態では、本発明による撮影画像へのメモ書きシステムを構成する撮影装置をデジタルビデオカメラに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限られることはない。例えば、動画データを記録する構成を備えた、静止画を撮影するデジタルカメラのような撮影装置に本発明を適用してもよい。このような撮影装置によっても、上記実施形態と同様な作用・効果が奏される。また、上記の実施形態においては、本発明による撮影画像へのメモ書きシステムを構成する外部装置をPCに適用した場合について説明したが、入力機能を備えた携帯型電子機器などの外部装置に、本発明を適用することも可能である。このような外部装置に本発明を適用した場合においても、上記実施形態と同様な作用・効果が奏される。
【符号の説明】
【0032】
1…デジタルカメラ、2,12…CPU、3…撮影手段、4…動画記録手段、5,15…通信ポート、11…PC、13…キーボード、14…マウス、16…モニタ、21…ケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画を撮影する撮影手段、および前記撮影手段によって撮影される動画を記録する動画記録手段を備える撮影装置と、
前記撮影手段によって撮影される動画データを受信して動画を表示する表示手段、前記表示手段に表示される動画にメモ書き情報を入力するメモ書き入力手段、および前記メモ書き入力手段で入力されたメモ書き情報を前記動画記録手段に送信して前記撮影手段によって撮影される動画データと共にメモ書き情報を前記動画記録手段に記録させるメモ書き記録手段を備える外部装置と
から構成される撮影画像へのメモ書きシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の撮影画像へのメモ書きシステムにおいて、
前記メモ書き入力手段は、動画を構成する静止画の順番を示したフレーム番号に対応して、メモ書き情報が入力された静止画における位置情報をメモ書き情報として生成することを特徴とする撮影画像へのメモ書きシステム。
【請求項3】
動画を撮影する撮影手段、および前記撮影手段によって撮影される動画を記録する動画記録手段を備える撮影装置において、
前記動画記録手段は、外部装置から受信されるメモ書き情報を前記撮影手段によって撮影される動画データと共に記録することを特徴とする撮影装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−135495(P2011−135495A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−295297(P2009−295297)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】