説明

操作手法提供システム、携帯端末、操作手法提供方法および携帯端末制御プログラム

【課題】利用者に対して携帯端末の操作手法を理解させることができる操作手法提供システム、携帯端末、操作手法提供方法および携帯端末制御プログラムを提供すること。
【解決手段】第一の携帯端末が、操作手法の問い合わせを行う旨の要求を受け付けた場合に、利用者によって行われた操作とかかる操作に応じて行った処理とを含む操作ログを第二の携帯端末へ送信し、第二の携帯端末が、第一の携帯端末から操作ログを受信した場合に、かかる操作ログに基づいて、第一の携帯端末によって行われた処理を再現した画面である操作再現画面を表示部に表示制御し、かかる操作再現画面上に、第一の携帯端末の操作手法である操作ガイドが入力された場合に、入力された操作ガイドを第一の携帯端末へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作手法提供システム、携帯端末、操作手法提供方法および携帯端末制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話やPHS(Personal Handy-phone System)などの携帯端末は、幅広い年齢層に用いられている。このような状況に伴って、特定の年齢層に特化した携帯端末が開発されつつある。例えば、高齢者をターゲットとした携帯端末は、老眼対策として表示文字を大きくする等の考慮がなされている場合がある。
【0003】
また、最近では、利用者にとって使い慣れたメニュー構成を特定のサーバで保持する技術が提案されている。かかる技術を用いた場合、利用者は、携帯端末の機種を変更した際に、自身が使い慣れたメニュー構成をサーバから取得する。これにより、利用者は、携帯端末の機種を変更した場合であっても、使い慣れたメニュー構成を継続して利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−236780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術には、利用者によっては、携帯端末の操作手法が分からない場合があるという問題があった。具体的には、携帯端末に搭載される機能は飛躍的に進歩しているので、利用者に対して複雑な操作を強要せざるを得ない状況にある。このため、多くの利用者は、複雑な操作が求められる機能や、使い慣れない機能を利用したい場合であっても、操作手法が分からない場合があった。
【0006】
なお、一般に、携帯端末の購入時に、携帯端末の操作手法が詳細に記載されているマニュアル本が添付されている。しかし、携帯端末の高機能化に伴って、マニュアル本は膨大なページ数となっているため、マニュアル本から不明な操作を探し出すことは困難であった。さらに、マニュアル本は、一般に小さい文字で記載されているので、特に高齢者などの利用者にとっては、マニュアル本を読めない場合があった。このようなことから、現状ではマニュアル本が用いられないことが多かった。
【0007】
また、画面上に操作手法を表示するヘルプ機能を有する携帯端末も開発されているが、利用者によってはヘルプ機能を起動する操作自体を知らない場合があった。また、利用者によっては、ヘルプ機能を起動できた場合であっても、専門用語を用いて説明がなされているために操作手法を理解できない場合があった。このようなことから、従来のヘルプ機能では、利用者に携帯端末の操作を理解させるという目的を達成できない場合があった。
【0008】
また、利用者が使い慣れたメニュー構成をサーバから取得する技術には、利用者単位でメニュー構成等のデータをサーバで管理するという問題があった。さらに、かかる技術では、メニュー構成やリンク情報だけを保持するので、ユーザインタフェースが大幅に変更された機種には対応できない場合があった。
【0009】
また、一般に、携帯端末の操作に慣れている利用者が、携帯端末の操作に不慣れである利用者に対して、口頭やメール通知などで操作手法を教える場合がある。しかし、双方の携帯端末は、一般に、異なる機種であったり、異なる通信事業者によって提供されているものであったりする。このような場合、携帯端末の操作に慣れている利用者であっても、不明な操作を質問されただけでは、自身が使い慣れていない携帯端末の操作手法を教えることは困難であった。
【0010】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者に対して携帯端末の操作手法を理解させることができる操作手法提供システム、携帯端末、操作手法提供方法および携帯端末制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願の開示する操作手法提供システムは、一つの態様において、第一の携帯端末と第二の携帯端末とを有する操作手法提供システムであって、前記第一の携帯端末が、利用者によって行われた操作と、該操作に応じて行った処理とを含む操作ログを記憶する操作ログ記憶部と、操作手法の問い合わせを行う旨の要求を受け付けた場合に、前記操作ログ記憶部に記憶されている操作ログを前記第二の携帯端末へ送信する操作ログ送信部とを備え、前記第二の携帯端末が、前記操作ログ送信部によって送信された操作ログを受信した場合に、該操作ログに基づいて、前記第一の携帯端末によって行われた処理を再現した画面である操作再現画面を所定の表示部に表示制御するエミュレータ部と、前記エミュレータ部によって表示制御された操作再現画面上に、前記第一の携帯端末の操作手法である操作ガイドが入力された場合に、該操作ガイドを前記第一の携帯端末へ送信する操作ガイド送信部とを備える。
【発明の効果】
【0012】
本願の開示する操作手法提供システムの一つの態様によれば、利用者に対して携帯端末の操作手法を理解させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、実施例1に係る操作手法提供システムの構成例を示す図である。
【図2】図2は、実施例2に係る操作手法提供システムの構成例を示す図である。
【図3】図3は、図2に示した携帯端末の構成例を示す図である。
【図4】図4は、操作ログのタグに設定される情報の一例を示す図である。
【図5】図5は、操作ログの一例を示す図である。
【図6】図6は、操作手法を問い合わせる操作例を説明するための図である。
【図7】図7は、問合せボタンを有する携帯端末の一例を示す図である。
【図8】図8は、図2に示した携帯端末の構成例を示す図である。
【図9】図9は、エミュレータプログラムの格納先URLの一例を示す。
【図10】図10は、図8に示したエミュレータ部による画面表示処理の一例を示す図である。
【図11】図11は、図8に示したエミュレータ部による画面表示処理の一例を示す図である。
【図12】図12は、図8に示したエミュレータ部および基盤ソフトウェアによる操作再現画面表示処理の一例を説明するための図である。
【図13】図13は、図8に示したエミュレータ部および基盤ソフトウェアによる操作再現画面表示処理の一例を説明するための図である。
【図14】図14は、図8に示したエミュレータ部および基盤ソフトウェアによる操作再現画面表示処理の一例を説明するための図である。
【図15】図15は、図8に示したエミュレータ部および基盤ソフトウェアによる操作再現画面表示処理の一例を説明するための図である。
【図16】図16は、図8に示したエミュレータ部および基盤ソフトウェアによる操作再現画面表示処理の一例を説明するための図である。
【図17】図17は、図8に示したエミュレータ部および基盤ソフトウェアによる操作再現画面表示処理の一例を説明するための図である。
【図18】図18は、図8に示したエミュレータ部および基盤ソフトウェアによる操作再現画面表示処理の一例を説明するための図である。
【図19】図19は、図8に示したエミュレータ部および基盤ソフトウェアによる操作再現画面表示処理の一例を説明するための図である。
【図20】図20は、操作ガイド送信部によって送信される操作ログおよび操作ガイドの一例を示す図である。
【図21】図21は、図3に示した携帯端末制御部による操作ガイド表示処理の一例を示す図である。
【図22】図22は、図3に示した携帯端末制御部による操作ガイド表示処理の一例を示す図である。
【図23】図23は、実施例2に係る操作手法提供システムによる操作手法提供処理手順を示すフローチャートである。
【図24】図24は、基盤ソフトウェアによるエミュレータプログラム取得処理手順を示すフローチャートである。
【図25】図25は、エミュレータ部による操作再現画面表示処理手順を示すフローチャートである。
【図26】図26は、操作ガイドをヘルプ機能に追加する処理の一例を示す図である。
【図27】図27は、図2に示した携帯端末の構成例を示す図である。
【図28】図28は、携帯端末制御プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本願の開示する操作手法提供システム、携帯端末、操作手法提供方法および携帯端末制御プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本願の開示する操作手法提供システム、携帯端末、操作手法提供方法および携帯端末制御プログラムが限定されるものではない。
【実施例1】
【0015】
[実施例1に係る操作手法提供システムの構成]
まず、図1を用いて、実施例1に係る操作手法提供システムの構成について説明する。図1は、実施例1に係る操作手法提供システムの構成例を示す図である。図1に示すように、実施例1に係る操作手法提供システム1は、携帯端末100aと、携帯端末100bとを有する。
【0016】
図1に示した例において、携帯端末100aの利用者Aは、携帯端末100aの操作手法を熟知していないものとする。また、携帯端末100bの利用者Bは、携帯端末100bの操作手法を熟知しているものとする。また、携帯端末100aと携帯端末100bとは、異なる機種であるか、異なる通信事業者によって提供されているものとする。
【0017】
図1に示すように、携帯端末100aは、操作ログ記憶部110aと、操作ログ送信部120aとを有する。また、携帯端末100bは、エミュレータ部110bと、操作ガイド送信部120bとを有する。
【0018】
携帯端末100aの操作ログ記憶部110aは、利用者Aによって行われた操作や、かかる操作に応じて携帯端末100aによって行われた処理などを記憶する。なお、以下では、利用者によって行われた操作や、かかる操作に応じて携帯端末によって行われた処理などを「操作ログ」と表記することがある。
【0019】
そして、携帯端末100aの操作ログ送信部120aは、利用者Aによって、操作手法の問い合わせを行う旨の操作が行われた場合に、操作ログ記憶部110aに記憶されている操作ログを携帯端末100bへ送信する。
【0020】
携帯端末100bのエミュレータ部110bは、携帯端末100aの操作ログ送信部120aから受信した操作ログに基づいて、携帯端末100aによって行われた処理を擬似的に再現して、再現した処理を所定の表示部に表示制御する。なお、以下では、操作ログに基づいて再現された処理を表示する画面を「操作再現画面」と表記することがある。
【0021】
このとき、携帯端末100bは、エミュレータ部110bによって表示制御されている操作再現画面上で、操作手法を説明するための情報である操作ガイドの入力を利用者Bから受け付ける。そして、携帯端末100bの操作ガイド送信部120bは、利用者Bによって入力された操作ガイドや、携帯端末100aから受信した操作ログを携帯端末100aへ送信する。
【0022】
携帯端末100aは、操作ガイド送信部120bから受信した操作ログに基づいて、操作手法の問い合わせを行った直前に携帯端末100aによって行われた処理を擬似的に再生するとともに、操作ガイドを表示する。これにより、利用者Aは、利用者Bによって入力された操作ガイドを確認することができ、かかる操作ガイドに基づいて、携帯端末100aの操作手法を知ることができる。
【0023】
[実施例1の効果]
このように、実施例1に係る操作手法提供システム1において、携帯端末100aは、操作ログを記憶しておき、利用者Aによって操作手法の問い合わせを行う旨の操作が行われた場合に、操作ログを携帯端末100bへ送信する。そして、携帯端末100bは、携帯端末100aから受信した操作ログに基づいて、携帯端末100aによって行われた処理を再現した操作再現画面を表示部に表示制御する。
【0024】
これにより、携帯端末100bの利用者Bは、利用者Aが不明であった操作手法を視覚的に確認することができるので、利用者Aにとって不明である操作を容易に特定することができる。その結果、利用者Bは、利用者Aが分からない操作に対して、的確に操作ガイドを入力することができる。このため、実施例1に係る操作手法提供システム1を用いると、上記例のように携帯端末100aと携帯端末100bとが異なる機種などである場合であっても、利用者Bは、利用者Aに対して的確な操作手法を伝達することができる。以上のことから、実施例1に係る操作手法提供システム1は、利用者に対して携帯端末の操作手法を理解させることができる。
【実施例2】
【0025】
次に、上記実施例1において説明した操作手法提供システムについて具体例を用いて説明する。以下の実施例2では、まず、実施例2に係る操作手法提供システムの構成について説明し、次に、実施例2における携帯端末の構成について説明し、次に、実施例2に係る操作手法提供システムによる処理手順について説明する。
【0026】
[実施例2に係る操作手法提供システムの構成]
まず、図2を用いて、実施例2に係る操作手法提供システムの構成について説明する。図2は、実施例2に係る操作手法提供システムの構成例を示す図である。図2に示すように、実施例2に係る操作手法提供システム2は、エミュレータサーバ20と、携帯端末200aと、携帯端末200bとを有する。
【0027】
図2に示した例において、携帯端末200aの利用者Aは、携帯端末200aの操作手法を熟知していないものとする。また、携帯端末200bの利用者Bは、携帯端末200bの操作手法を熟知しているものとする。また、携帯端末200aと携帯端末200bとは、異なる機種であるか、異なる通信事業者によって提供されているものとする。
【0028】
図2に示すように、エミュレータサーバ20は、エミュレータプログラムを有する。エミュレータプログラムは、操作再現画面を表示制御する機能を実現するためのプログラムである。
【0029】
かかるエミュレータプログラムは、携帯端末の機種ごとに異なるプログラムである場合がある。例を挙げて説明すると、例えば、携帯端末A上で行われた操作を携帯端末Bにおいて再現するエミュレータプログラムと、携帯端末Aによって行われた操作を携帯端末Cにおいて再現するエミュレータプログラムとは異なる場合がある。また、例えば、携帯端末Aによって行われた操作を携帯端末Bにおいて再現するエミュレータプログラムと、携帯端末Cによって行われた操作を携帯端末Bにおいて再現するエミュレータプログラムとは異なる場合がある。
【0030】
図2に示したエミュレータサーバ20は、携帯端末の機種ごとに、エミュレータプログラムを有する。例えば、エミュレータサーバ20は、携帯端末A上で行われた操作を携帯端末Bにおいて再現するエミュレータプログラムを有する。さらに、エミュレータサーバ20は、携帯端末A上で行われた操作を携帯端末Cにおいて再現するエミュレータプログラムと、携帯端末C上で行われた操作を携帯端末Bにおいて再現するエミュレータプログラムとを有する。なお、図2に示した例では、エミュレータサーバ20は、少なくとも携帯端末200a上で行われた操作を携帯端末200bにおいて再現するエミュレータプログラムを有するものとする。
【0031】
携帯端末200aは、利用者Aによって行われた操作の履歴や、自装置で行われた処理の履歴などを、操作ログとして記憶する。図2に示した例では、携帯端末200aは、利用者Aによって行われた操作Op11およびOp12と、操作Op11およびOp12に応じて行った処理とを、操作ログとして記憶している(ステップS11)。
【0032】
そして、携帯端末200aは、利用者Aによって操作手法の問い合わせを行う旨の操作が行われた場合に、記憶しておいた操作ログを携帯端末200bへ送信する。図2に示した例では、携帯端末200aは、操作Op11およびOp12と、操作Op11およびOp12に応じて行った処理とを、操作ログとして携帯端末200bへ送信している(ステップS12)。このとき、携帯端末200aは、例えば、操作ログをメールに添付して携帯端末200bへ送信する。
【0033】
携帯端末200bは、携帯端末200aから操作ログを受信した場合に、受信した操作ログに基づいて、操作再現画面を表示制御できるか否かを判定する。言い換えれば、携帯端末200bは、携帯端末200a上で行われた操作を携帯端末200bにおいて再現するためのエミュレータプログラムを有しているか否かを判定する。
【0034】
そして、携帯端末200bは、携帯端末200aの操作を再現するためのエミュレータプログラムを有していない場合、かかるエミュレータプログラムをエミュレータサーバ20から取得する(ステップS13)。
【0035】
ここで、エミュレータプログラム取得処理について例を挙げて説明する。エミュレータプログラム取得処理の一例として、携帯端末200bは、例えば、携帯端末200aを識別するための端末識別番号と、携帯端末200bを識別するための端末識別番号との組合せをエミュレータサーバ20へ送信する。そして、エミュレータサーバ20は、携帯端末200aおよび200bの端末識別番号の組合せに対応するエミュレータプログラムを携帯端末200bへ送信する。
【0036】
また、エミュレータプログラム取得処理の他の例として、携帯端末200bは、例えば、エミュレータサーバ20によって公開されているダウンロード用のURL(Uniform Resource Locator)のうち、携帯端末200aと携帯端末200bとの組合せに対応するURLにアクセスする。そして、携帯端末200bは、携帯端末200a上で行われた操作を再現するためのエミュレータプログラムをエミュレータサーバ20から取得する。
【0037】
続いて、携帯端末200bは、操作再現画面上で、利用者Bによって操作ガイドが入力された場合に(ステップS14)、入力された操作ガイドや、ステップS12において受信した操作ログなどを、携帯端末200aへ送信する(ステップS15)。
【0038】
そして、携帯端末200aは、携帯端末200bから受信した操作ログに基づいて、操作Op11およびOp12や、操作Op11およびOp12に応じて行った処理を擬似的に再生するとともに、操作ガイドを表示する。これにより、携帯端末200aの利用者Aは、利用者Bによって入力された操作ガイドを確認することができ、かかる操作ガイドに基づいて、携帯端末200aの操作手法を理解することができる。
【0039】
[実施例2における携帯端末200aの構成]
次に、図3を用いて、図2に示した携帯端末200aの構成について説明する。図3は、図2に示した携帯端末200aの構成例を示す図である。図3に示すように、携帯端末200aは、入力部210aと、表示部220aと、通信部230aと、操作ログ記憶部240aと、基本ソフトウェア250aと、基盤ソフトウェア260aと、携帯端末制御部270aとを有する。
【0040】
入力部210aは、各種情報や操作指示を入力するための入力デバイスであり、例えば、数字および文字等を入力するテンキーや、メニュー選択および表示スクロール等に用いられるカーソルキーなどである。表示部220aは、各種情報を出力する出力デバイスであり、例えば、液晶ディスプレイやスピーカである。
【0041】
通信部230aは、携帯端末200bとの間で各種データを送受する処理を制御する。例えば、通信部230aは、携帯端末200bとの間で、操作ログや操作ガイドなどが添付されたメールを送受する処理を制御する。
【0042】
操作ログ記憶部240aは、携帯端末200aの利用者Aによって行われた操作や、かかる操作に応じて携帯端末200aによって行われた処理などを記憶する。なお、操作ログの例については、後に説明する。
【0043】
基本ソフトウェア250aは、携帯端末200aにおいて動作するアプリケーションの基本となるレイヤである。例えば、基本ソフトウェア250は、OS(Operating System)である。基盤ソフトウェア260aは、例えば、ドライバや、ミドルゥエアである。
【0044】
携帯端末制御部270aは、各種の算出処理手順などを規定したプログラムを記憶するための内部メモリを有し、種々の算出処理を実行する。実施例2における携帯端末制御部270aは、図3に示すように、表示制御部271aと、操作ログ格納部272aと、操作ログ送信部273aとを有する。
【0045】
表示制御部271aは、各種情報を表示部220aに表示制御する。例えば、表示制御部271aは、各種機能を起動するためのメインメニュー画面を表示部220aに表示制御したり、受信メールや送信メールを表示部220aに表示制御したりする。また、例えば、表示制御部271aは、携帯端末200bから操作ガイドを受信した場合に、受信した操作ガイドを表示部220aに表示制御したりする。
【0046】
操作ログ格納部272aは、携帯端末200aの利用者Aによって行われた操作や、かかる操作に応じて携帯端末200aによって行われた処理などを、操作ログ記憶部240aに記憶させる。操作ログ格納部272aによって記憶される操作ログは、「タグ」、「区切り文字」、「タグ補足情報」、「タグ内容」などを有する。
【0047】
ここで、図4に、操作ログのタグに設定される情報の一例を示す。図4に示すように、操作ログに含まれる「タグ」には、『機種』、『時刻』、『事象』、『操作』、『データ』といった情報が設定される。
【0048】
タグが『機種』である場合、「タグ内容」には、携帯端末200aの機種名が設定される。また、タグが『時刻』である場合、「タグ内容」には、利用者Aによって操作が行われた時刻や、携帯端末200aによって処理が実行された時刻が設定される。また、タグが『事象』である場合、「タグ内容」には、携帯端末200aによって実行された処理の名称が設定される。また、タグが『操作』である場合、「タグ内容」には、利用者Aによって行われた操作の名称が設定される。また、タグが『データ』である場合、「タグ内容」には、利用者Aによって行われた操作において用いられたデータや、携帯端末200aによって実行された処理において用いられたデータ、表示部220aに表示されるデータなどが設定される。
【0049】
ここで、図5に、操作ログの一例を示す。なお、図5に示した例では、操作ログの「区切り文字」は『:』である。図5に示した操作ログの1行目の「タグ」は『機種』であり、「タグ内容」は「携帯端末200a」である。すなわち、図5に示した操作ログの1行目は、操作ログが携帯端末200aによって生成されたことを示している。
【0050】
また、図5に示した操作ログの2行目の「タグ」は『時刻』であり、「タグ内容」は「YYYY年MM月DD日 hh時mm分ss秒」である。また、図5に示した操作ログの3行目の「タグ」は『事象』であり、「タグ内容」は「メール受信」である。すなわち、図5に示した操作ログの2行目および3行目は、2行目に記載の時刻に、携帯端末200aがメールを受信したことを示している。
【0051】
また、図5に示した操作ログの5行目の「タグ」は『操作』であり、「タグ内容」は「メール一覧選択」である。すなわち、図5に示した操作ログの4行目および5行目は、4行目に記載の時刻に、利用者Aによって、メールの一覧を表示するための操作が行われたことを示している。
【0052】
このように、操作ログ格納部272aは、操作ログとして、携帯端末200aの機種名や、利用者Aによって行われた操作や、携帯端末200aによって実行された処理などを、時刻とともに記憶する。
【0053】
なお、操作ログ格納部272aは、過去に発生した全ての操作ログを操作ログ記憶部240aに記憶させなくてもよい。例えば、操作ログ格納部272aは、操作ログ記憶部240aに記憶させた操作ログのうち、記憶させてから所定の時間が経過した操作ログを操作ログ記憶部240aから削除してもよい。また、例えば、操作ログ格納部272aは、任意のアプリケーションが起動されるたびに、操作ログ記憶部240aに記憶されている操作ログを削除した後に、アプリケーションが起動されてから停止するまでの間に発生した操作ログを操作ログ記憶部240aに記憶させてもよい。また、例えば、操作ログ格納部272aは、操作ログ記憶部240aに記憶されている操作ログの行数や、容量が所定の値より大きくなった場合に、過去に記憶させた操作ログを削除しながら、新たに発生した操作ログを記憶させてもよい。
【0054】
図3の説明に戻って、操作ログ送信部273aは、利用者によって操作手法の問い合わせを行う旨の操作が行われた場合に、操作ログ記憶部240aに記憶されている操作ログを携帯端末200bへ送信する。例えば、操作ログ送信部273aは、操作ログ記憶部240aに記憶されている操作ログを、メールに添付して携帯端末200bへ送信したり、P2P(Peer to Peer)通信等のプロトコルを用いて、携帯端末200bへ送信したりする。
【0055】
ここで、図6を用いて、操作手法を問い合わせる操作について説明する。図6は、操作手法を問い合わせる操作例を説明するための図である。携帯端末200aが起動した場合、表示制御部271aは、まず、待受画面を表示部220に表示制御する。そして、携帯端末200aがメールを受信した場合、図6に示した例のように、表示制御部271aは、メールを受信したことを示す「メールあり」といった吹き出しを付与した待受画面SC11を表示部220に表示制御する。
【0056】
この後に、携帯端末200aの利用者Aは、受信したメールを表示する操作を行ったものとする。これにより、表示制御部271aは、図6に示した例のように、受信メール表示画面SC12を表示部220に表示制御する。そして、携帯端末200aの利用者Aは、受信メール表示画面SC12を確認する。
【0057】
ここで、図6に示した例のように、メール本文にURLのみが記載されている場合、利用者によっては、メールの内容を理解できない場合がある。例えば、携帯端末200aの操作を熟知している利用者であれば、メール本文に記載されているURLを選択することで、かかるURLに対応するウェブサイトを閲覧できることを知っていると考えられる。
【0058】
しかし、携帯端末200aの操作に不慣れな利用者は、英数字のみで記載されたメール本文を見た場合であっても、メールの内容を理解できない可能性がある。なお、図6に例示した受信メール表示画面SC12のように、「ヘルプ」メニューが設けられている場合もある。携帯端末200aは、「ヘルプ」メニューが選択された場合に、操作手法を表示するが、利用者Aが求める操作手法を表示できるとは限らない。例えば、携帯端末200aは、受信メール表示画面SC12において「ヘルプ」メニューが選択された場合、画面SC13に示した例のように、返信メールを送信するための操作手法や、受信メールを削除するための操作手法を表示することが考えられる。しかし、携帯端末200aは、「メール本文に記載されているURLを選択することでウェブサイトを閲覧できます」といった操作手法を表示できるとは限らない。
【0059】
このような場合に、実施例2における携帯端末200aは、利用者Aから操作手法を問い合わせる操作を受け付ける。例えば、携帯端末200aは、図6に例示したメニューMB10が選択された場合に、「操作問合せ」といったサブメニューを表示する。そして、携帯端末200aは、かかる「操作問合せ」メニューが選択された場合に、図6に例示した操作問合せ画面SC14を表示制御する。
【0060】
利用者Aは、操作問合せ画面SC14上で、宛先を選択するとともに、メール本文に質問の内容を入力する。図6に示した例では、利用者は、宛先に「Bさん」を選択し、メール本文に「やり方が分からないので教えてください。」といった情報を入力している。かかる操作問合せ画面SC14上で「送信する」ボタンが押下された場合に、操作ログ送信部273aは、操作ログ記憶部240aに記憶されている操作ログとともに、宛先に設定された携帯端末200bへメールを送信する。なお、図6に示した例において、宛先「Bさん」は、携帯端末200bの利用者Bであるものとする。
【0061】
なお、図6では、受信メール表示画面において操作手法を問い合わせる場合を例に挙げて説明したが、携帯端末200aは、例えば、ウェブサイトを表示している画面や、スケジュール帳を表示している画面などでも操作手法を問い合わせる操作を受け付ける。そして、携帯端末200aは、各画面において操作手法を問い合わせる操作を受け付けた場合に、図6に例示したような操作問合せ画面SC14を表示する。
【0062】
また、図6では、メニューMB10が選択された場合に、「操作問合せ」といったサブメニューを表示する例を説明したが、携帯端末200aは、操作手法を問い合わせるためのボタンを有してもよい。図7を用いて具体的に説明する。図7は、問合せボタンを有する携帯端末の一例を示す図である。図7に示した携帯端末は、「問合せ」ボタンB20を有する。図7に示した携帯端末は、かかる「問合せ」ボタンB20を押下された場合に、図6に例示したような操作問合せ画面SC14を表示部220aに表示する。これにより、利用者は、操作手法が分からなくなった場合に、「問合せ」ボタンB20を押下するだけで、操作問合せ画面SC14を表示させることができる。
【0063】
[実施例2における携帯端末200bの構成]
次に、図8を用いて、図2に示した携帯端末200bの構成について説明する。図8は、図2に示した携帯端末200bの構成例を示す図である。図8に示すように、携帯端末200bは、入力部210bと、表示部220bと、通信部230bと、操作ガイド記憶部240bと、基本ソフトウェア250bと、基盤ソフトウェア260bと、携帯端末制御部270bとを有する。
【0064】
入力部210bは、図2に示した入力部210aと同様であるため、説明を省略する。また、表示部220bは、図2に示した表示部220aと同様であるため、説明を省略する。
【0065】
通信部230bは、携帯端末200aやエミュレータサーバ20との間で各種データを送受する処理を制御する。例えば、通信部230bは、携帯端末200aとの間で操作ログや操作ガイドを送受する処理や、エミュレータサーバ20からエミュレータプログラムを受信する処理を制御する。
【0066】
操作ガイド記憶部240bは、携帯端末200aから受信した操作ログや、携帯端末200bの利用者によって操作再現画面上に入力された操作ガイドなどを記憶する。なお、操作ガイドの入力例については、後に説明する。
【0067】
基本ソフトウェア250bは、図2に示した基本ソフトウェア250aと同様であるため、説明を省略する。基盤ソフトウェア260bは、例えば、ドライバや、ミドルゥエアであり、エミュレータサーバ20からエミュレータプログラムを取得するエミュレータプログラム取得処理を行う。
【0068】
具体的には、基盤ソフトウェア260bは、携帯端末200aから操作ログを受信した場合に、受信した操作ログを再生するためのエミュレータプログラムを有しているか否かを判定する。そして、基盤ソフトウェア260bは、携帯端末200a上で行われた操作を再現するためのエミュレータプログラムを有していない場合に、かかるエミュレータプログラムをエミュレータサーバ20から取得する。
【0069】
具体的には、基盤ソフトウェア260bは、携帯端末の機種ごとに、エミュレータプログラムが格納されている格納先のURLを保持する。そして、基盤ソフトウェア260bは、携帯端末200aから操作ログを受信した場合に、携帯端末200aに対応するURLにアクセスすることにより、エミュレータプログラムをエミュレータサーバ20から取得する。
【0070】
ここで、図9に、エミュレータプログラムの格納先URLの一例を示す。図9に示した例のように、基盤ソフトウェア260bは、携帯端末の機種名に対応付けて、エミュレータプログラムの格納先URLを保持する。図9に示した例では、機種名が「200a」である携帯端末200a上で行われた操作を再現するためのエミュレータプログラムは、URL「http://xxxx.xxxx.xxxx/bbb.exe」に格納されていることを示している。また、図9に示した例では、機種名が「200c」である携帯端末200cの操作を再現するためのエミュレータプログラムは、URL「ftp://xxx.xxx.xxxxx/ccc.exe」に格納されていることを示している。
【0071】
すなわち、基盤ソフトウェア260bは、携帯端末200aの操作を再現するためのエミュレータプログラムを有していない場合、URL「http://xxxx.xxxx.xxxx/bbb.exe」にアクセスする。これにより、基盤ソフトウェア260bは、携帯端末200a上で行われた操作を再現するためのエミュレータプログラムをエミュレータサーバ20から取得する。
【0072】
携帯端末制御部270bは、各種の算出処理手順などを規定したプログラムを記憶するための内部メモリを有し、種々の算出処理を実行する。実施例2における携帯端末制御部270bは、図8に示すように、表示制御部271bと、エミュレータ部274bと、操作ガイド送信部275bとを有する。
【0073】
表示制御部271bは、各種情報を表示部220に表示制御する。例えば、表示制御部271bは、各種機能を起動するためのメインメニュー画面を表示部220bに表示制御したり、受信メールや送信メールを表示部220bに表示制御したりする。また、例えば、表示制御部271bは、携帯端末200aから操作ログを受信した場合に、操作再現画面を表示部220bに表示制御する。
【0074】
エミュレータ部274bは、携帯端末200aから操作ログを受信した場合に、受信した操作ログに基づいて、携帯端末200aによって行われた処理を再現する。そして、エミュレータ部274bは、表示制御部271bに対して、再現した操作再現画面を表示部220に表示制御させる。
【0075】
具体的には、エミュレータ部274bは、携帯端末200aと携帯端末200bとの機種が異なる場合であっても、携帯端末200a上で行われた操作を、表示部220bに擬似的に表示制御する。
【0076】
ここで、図10および図11を用いて、エミュレータ部274bによる画面表示処理について簡単に説明する。図10および図11は、図8に示したエミュレータ部274bによる画面表示処理の一例を示す図である。
【0077】
図10に示したメインメニュー画面SC21は、携帯端末200aによって表示されるものとする。また、図11の上段に示したメインメニュー画面SC31は、携帯端末200bによって表示されるものとする。このように、メインメニュー画面は、一般に、携帯端末の機種によって異なる。
【0078】
ここで、携帯端末200bは、携帯端末200aによって表示されるメインメニュー画面SC21を再現して、再現した操作再現画面を表示部220bに表示制御させるものとする。かかる場合、エミュレータ部274bは、図11の下段に示した操作再現画面SC32のように、携帯端末200bの表示部220bに、携帯端末200aによって表示されるメインメニュー画面SC21を表示制御する。
【0079】
具体的には、携帯端末200bのエミュレータ部274bは、表示部220bの表示エリアサイズに合わせた描画処理手順が組み込まれており、携帯端末200aの画面を仮想的に描画する。例えば、エミュレータ部274bは、携帯端末200aの画面サイズと携帯端末200bの画面サイズの倍率を計算し、計算した倍率に合わせて、携帯端末200aにおいてプログラムされている描画座標を変換し、変換後の座標を携帯端末200bの描画座標に指定する。これにより、エミュレータ部274bは、表示部220bに携帯端末200aの直線や曲線を描画する。また、エミュレータ部274bは、計算した画面サイズの倍率を用いて、画面表示の際に描画する画像データの拡張表示や縮小表示も行う。
【0080】
続いて、図12〜図19を用いて、上述したエミュレータ部274bおよび基盤ソフトウェア260bによる操作再現画面表示処理について説明する。図12〜図19は、図8に示したエミュレータ部274bおよび基盤ソフトウェア260bによる操作再現画面表示処理の一例を説明するための図である。なお、図12〜図19では、図6に示した受信メール表示画面において操作手法の問い合わせが行われたことにより、携帯端末200aから操作ログを受信した場合を例に挙げて説明する。
【0081】
まず、エミュレータ部274bは、操作ログが添付されたメールを受信した場合に、図12に例示した画面SC41のように、携帯端末200a上で行われた操作を再現するためのエミュレータを起動するか否かを利用者に確認する。
【0082】
なお、基盤ソフトウェア260bは、携帯端末200aの操作を再現するためのエミュレータプログラムを有していない場合に、図13に例示した画面SC42のように、エミュレータプログラムをエミュレータサーバ20から取得するか否かを利用者に確認する。かかる画面SC42上で、エミュレータプログラムを取得する旨の操作が行われた場合、基盤ソフトウェア260bは、エミュレータプログラムをエミュレータサーバ20から取得する。その後、携帯端末200bは、図14に例示した画面SC43のように、携帯端末200a上で行われた操作を再現するためのエミュレータを起動するか否かを利用者に確認する。
【0083】
図12に示した画面SC41、または、図14に示した画面SC43において、エミュレータを起動する旨の操作が行われた場合、エミュレータ部274bは、図15に例示したように、エミュレータ画面SC44を表示部220bに表示制御する。エミュレータ画面SC44は、図15に示した例のように、「操作ログの再生」、「操作手順の記録」、「返信メール作成」といったメニューを有する。
【0084】
図15に例示したエミュレータ画面SC44において、メニュー「操作ログの再生」が選択された場合、エミュレータ部274bは、図16に例示したように、操作再現画面SC45を表示部220bに表示制御する。具体的には、エミュレータ部274bは、携帯端末200aから受信した操作ログに基づいて、図6に示した画面SC11や、画面SC12等の画面を順に表示制御する。
【0085】
また、図15に例示したエミュレータ画面SC44において、メニュー「操作手順の記録」が選択された場合、エミュレータ部274bは、図17に例示したように、操作記録画面SC46を表示部220bに表示制御する。エミュレータ部274bは、操作記録画面SC46上で、利用者Bから操作を受け付け、受け付けた操作を記録する。例えば、図17に示した例において、エミュレータ部274bは、操作記録画面SC46上で、メール本文に記載されているURLを選択する操作等を受け付け、メール本文に記載されているURLを選択する操作が行われたことを記録する。
【0086】
また、図17に例示した操作記録画面SC46において、「ガイド編集」メニューが押下された場合、エミュレータ部274bは、図18に例示したように、ガイド編集画面SC47を表示部220bに表示制御する。エミュレータ部274bは、ガイド編集画面SC47上で、文字列等の情報の入力を受け付け、受け付けた情報を記憶する。図18に示した例では、利用者は、ガイド編集画面SC47上に、メール本文にURLが記載されている場合における操作手法について文字列で入力している。
【0087】
また、図15に例示したエミュレータ画面SC44において、メニュー「返信メール作成」が選択された場合、エミュレータ部274bは、図19に例示したように、メール作成画面SC48を表示部220bに表示制御する。エミュレータ部274bは、メール作成画面SC48上で、文字列等の情報の入力を受け付ける。
【0088】
このようにして、エミュレータ部274bは、携帯端末200aから操作ログを受信した場合に、エミュレータを起動して、携帯端末200aの操作を再現する操作再現画面SC45や、操作記録画面SC46、ガイド編集画面SC47等を表示する。そして、エミュレータ部274bは、操作再現画面SC45上などで、利用者から操作ガイドの入力を受け付ける。
【0089】
図8の説明に戻って、操作ガイド送信部275bは、利用者によって操作ガイドが入力され、操作ガイドを送信する旨の操作が行われた場合に、入力された操作ガイドや、携帯端末200aから受信した操作ログを携帯端末200aへ送信する。
【0090】
ここで、図20に、操作ガイド送信部275bによって送信される操作ログおよび操作ガイドの一例を示す。図20に示した例では、操作ガイド送信部275bは、携帯端末200aから受信した操作ログとともに、操作ガイドを携帯端末200aへ送信している。図20に示した例では、操作ガイド送信部275bは、図20中のタグ「ガイド編集」に示した部分に、利用者によって入力された操作ガイドを設定している。
【0091】
そして、図3に示した携帯端末200aの携帯端末制御部270aは、操作ガイド送信部275bから受信した操作ログおよび操作ガイドに基づいて、携帯端末200aによって行われた操作を再現するとともに、操作ガイドを表示部220に表示制御する。
【0092】
ここで、図21および図22を用いて、携帯端末制御部270aによる操作ガイド表示処理について説明する。図21および図22は、図3に示した携帯端末制御部270aによる操作ガイド表示処理の一例を示す図である。
【0093】
図21に例示したように、携帯端末制御部270aは、操作ログおよび操作ガイドが添付されたメールを受信した場合に、操作ガイドを含むメールを受信したことを示す「お助けメールあり」といった吹き出しを付与した待受画面SC51を表示部220に表示制御する。
【0094】
続いて、携帯端末制御部270aは、図21に例示した画面SC52のように、携帯端末200bから送信された操作ログおよび操作ガイドに基づいて、操作ログを再生するか否かを利用者に確認する。そして、携帯端末制御部270aは、画面SC52において、操作ログを再生する旨の操作が行われた場合に、図21に例示した画面SC53のように、携帯操作ログを再生する。図21では、携帯端末200bの利用者Bによって操作記録画面SC46上に入力された操作を再現している例を示している。具体的には、携帯端末制御部270aは、メール本文に記載されているURLを選択する操作を再現している。
【0095】
なお、図21では図示することを省略したが、携帯端末制御部270aは、画面SC53の任意の箇所に、操作ガイドを吹き出しなどで表示制御する。または、携帯端末制御部270aは、「操作ガイド表示」メニュー等が選択された場合や、携帯端末200aが有する「操作ガイド表示」ボタン等が押下された場合に、操作ガイドを吹き出しなどで表示制御してもよい。
【0096】
また、携帯端末制御部270aは、図22に示した例のように、操作ログの再生が終了した後に、操作ログを再度再生するか否かを利用者に確認してもよい。図22に示した例では、画面SC61において、操作ログを再度再生する旨の操作が行われたので、携帯端末制御部270aは、画面SC62に示すように、操作ログを再度再生している。
【0097】
[操作手法提供処理手順]
次に、図23を用いて、実施例2に係る操作手法提供システム2による操作手法提供処理の手順について説明する。図23は、実施例2に係る操作手法提供システム2による操作手法提供処理手順を示すフローチャートである。なお、図23では、図2に示した携帯端末200aおよび200bを用いて、操作手法提供システム2による操作手法提供処理手順について説明する。
【0098】
図23に示すように、携帯端末200aの操作ログ送信部273aは、利用者によって操作手法の問い合わせを行う旨の操作が行われた場合に(ステップS101肯定)、操作ログ記憶部240aに記憶されている操作ログを携帯端末200bへ送信する(ステップS102)。
【0099】
続いて、携帯端末200bの基盤ソフトウェア260bは、携帯端末200aから操作ログを受信した場合に、エミュレータプログラム取得処理を行う(ステップS103)。なお、基盤ソフトウェア260bによるエミュレータプログラム取得処理については、図24を用いて後述する。
【0100】
続いて、携帯端末200bのエミュレータ部274bは、携帯端末200aから受信した操作ログを再生する操作再現画面表示処理を行う(ステップS104)。なお、エミュレータ部274bによる操作再現画面表示処理については、図25を用いて後述する。
【0101】
続いて、携帯端末200bの操作ガイド送信部275bは、利用者によって操作ガイドを送信する旨の操作が行われた場合に(ステップS105肯定)、操作ログや操作ガイドを添付したメールを携帯端末200aへ送信する(ステップS106)。
【0102】
そして、携帯端末200aは、携帯端末200bから受信した操作ログに基づいて、ステップS101において操作手法の問い合わせを行った直前に携帯端末200aによって行われた処理を擬似的に再生するとともに、操作ガイドを表示する(ステップS107)。
【0103】
[エミュレータプログラム取得処理手順]
次に、図24を用いて、図23のステップS103に示したエミュレータプログラム取得処理の手順について説明する。図24は、基盤ソフトウェア260bによるエミュレータプログラム取得処理手順を示すフローチャートである。
【0104】
図24に示すように、携帯端末200bの基盤ソフトウェア260bは、携帯端末200aから受信した操作ログのうち、タグが『機種』であるタグ内容を読み出す(ステップS201)。
【0105】
そして、基盤ソフトウェア260bは、読み出したタグ内容に記載されている携帯端末に対応するエミュレータプログラムを有しているか否かを判定する(ステップS202)。かかる判定の結果、エミュレータプログラムを有していると判定した場合に(ステップS202肯定)、基盤ソフトウェア260bは、処理を終了する。一方、エミュレータプログラムを有していないと判定した場合に(ステップS202否定)、基盤ソフトウェア260bは、エミュレータサーバ20に対して、エミュレータプログラム取得要求を送信する(ステップS203)。
【0106】
例えば、携帯端末200bが、図5に示した操作ログを携帯端末200aから受信したものとする。かかる場合、基盤ソフトウェア260bは、図5に示した操作ログの1行目に記載されている「機種:携帯端末200a」を読み出し、携帯端末200aの操作ログに基づいてエミュレータ処理を行うことができるエミュレータプログラムを有しているか否かを判定する。そして、基盤ソフトウェア260bは、携帯端末200aに対応するエミュレータプログラムを有していないと判定した場合に、エミュレータサーバ20に対して、携帯端末200aに対応するエミュレータプログラムを要求する。
【0107】
エミュレータサーバ20は、携帯端末200bからエミュレータプログラム取得要求を受信した場合に、要求対象のエミュレータプログラムを保持しているか否かを判定する(ステップS204)。
【0108】
そして、エミュレータサーバ20は、要求対象のエミュレータプログラムを保持していない場合に(ステップS204否定)、エミュレータプログラムを保持していない旨のエラー通知を携帯端末200bへ送信する(ステップS205)。一方、エミュレータサーバ20は、要求対象のエミュレータプログラムを保持している場合に(ステップS204肯定)、要求対象のエミュレータプログラムを携帯端末200bへ送信する(ステップS206)。
【0109】
このようにして、携帯端末200bは、操作ログを再生するためのエミュレータプログラムを有していない場合であっても、エミュレータサーバ20からエミュレータプログラムを取得することができる。
【0110】
[操作再現画面表示処理]
次に、図25を用いて、図23のステップS104に示した操作再現画面表示処理の手順について説明する。図25は、エミュレータ部274bによる操作再現画面表示処理手順を示すフローチャートである。
【0111】
携帯端末200bのエミュレータ部274bは、携帯端末200aから操作ログを受信した場合に、図15に示したエミュレータ画面SC44を表示部220bに表示制御する。かかるエミュレータ画面SC44上で、「操作ログの再生」が選択された場合、エミュレータ部274bは、携帯端末200aから受信した操作ログを、時刻の昇順に1行ずつ読み出す。
【0112】
具体的には、エミュレータ部274bは、図25に示すように、操作ログのうち、タグが『時刻』であるタグ内容を読み出す(ステップS301)。そして、エミュレータ部274bは、読み出した時刻と、前回の事象や操作が発生した時刻との差分を算出する(ステップS302)。
【0113】
続いて、エミュレータ部274bは、タグが『事象』または『操作』であるタグ内容を読み出す(ステップS303)。続いて、エミュレータ部274bは、ステップS302において算出した時刻の差分を用いて、再現表示リストを生成する(ステップS304)。なお、ここで言う「再現表示リスト」とは、操作ログを再現するための情報を示す。
【0114】
そして、エミュレータ部274bは、操作ログに含まれる全ての情報を読み出していない場合(ステップS305否定)、ステップS301〜S304における処理手順を繰り返し行う。
【0115】
例えば、携帯端末200bが、図5に示した操作ログを携帯端末200aから受信したものとする。かかる場合、エミュレータ部274bは、まず、図5に示した操作ログの2行目に記載されている「時刻:YYYY・・・」を読み出す(ステップS301)。なお、このとき、エミュレータ部274bは、操作ログを1行読み出しただけであり、前回の事象や操作を読み出していないので、ステップS302における処理を行わない。続いて、エミュレータ部274bは、図5に示した操作ログの3行目に記載されている「事象:メール受信」を読み出す(ステップS303)。そして、エミュレータ部274bは、まず、「メール受信」が行われたことを示す情報を、再現表示リストに設定する(ステップS304)。
【0116】
続いて、エミュレータ部274bは、図5に示した操作ログの4行目に記載されている「時刻:YYYY・・・」を読み出す(ステップS301)。続いて、エミュレータ部274bは、操作ログの2行目に記載されている時刻と、操作ログの4行目に記載されている時刻との差分を算出する(ステップS302)。続いて、エミュレータ部274bは、図5に示した操作ログの5行目に記載されている「操作:メール一覧選択」を読み出す(ステップS303)。
【0117】
そして、エミュレータ部274bは、「メール受信」が行われた後に、「メール一覧選択」といった操作が行われたことを示す情報を、再現表示リストに設定する(ステップS304)。このとき、エミュレータ部274bは、事象「メール受信」と操作「メール一覧選択」との間に、前述において算出した時間差が存在することを示す情報を再現表示リストに設定する。
【0118】
このようにして、エミュレータ部274bは、携帯端末200aから受信した操作ログを正確に再現することができる再現表示リストを生成する。
【0119】
図25の説明に戻って、エミュレータ部274bは、操作ログに含まれる全ての情報を読み出した場合(ステップS305肯定)、ステップS304において生成した再現表示リストに基づいて、タイマを設定する(ステップS306)。具体的には、エミュレータ部274bは、上記ステップS302において算出した時間差が経過するたびに起動するようにタイマを設定する。
【0120】
続いて、エミュレータ部274bは、ステップS304において生成した再現表示リスト、および、ステップS306において設定したタイマに基づいて、操作ログを再生する(ステップS307)。
【0121】
図5に示した操作ログの場合、エミュレータ部274bは、まず、携帯端末200aが「メール受信」をしたことを視覚的に認識できるように、携帯端末200bの表示部220bに表示制御する。そして、エミュレータ部274bは、操作ログの2行目に記載されている時刻と、操作ログの4行目に記載されている時刻との時間差が経過した後に、「メール一覧選択」といった操作が行われたことを視覚的に認識できるように、携帯端末200bの表示部220bに表示制御する。同様にして、エミュレータ部274bは、図5に示した操作ログの6行目以降の事象や操作についても再生する。
【0122】
[実施例2の効果]
上述してきたように、実施例2に係る操作手法提供システム2において、携帯端末200aは、利用者Aによって操作手法の問い合わせを行う旨の操作が行われた場合に、操作ログ記憶部240aに記憶されている操作ログを携帯端末100bへ送信する。そして、携帯端末200bは、携帯端末200aから受信した操作ログに基づいて、携帯端末200aによって行われた処理を再現した操作再現画面を表示部220bに表示制御する。
【0123】
これにより、携帯端末200bの利用者Bは、利用者Aが不明であった操作手法を視覚的に確認することができるので、利用者Aにとって不明である操作を容易に特定することができる。その結果、利用者Bは、利用者Aが分からない操作に対して、的確に操作ガイドを入力することができる。以上のことから、実施例2に係る操作手法提供システム2は、利用者に対して携帯端末の操作手法を理解させることができる。
【実施例3】
【0124】
ところで、本願の開示する操作手法提供システム等は、上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、実施例3では、本願の開示する操作手法提供システム等の他の実施例について説明する。
【0125】
[ヘルプ機能]
上記実施例1および2では、操作ガイドを受信した携帯端末が操作ガイドを表示する例を示した。ここで、携帯端末は、受信した操作ガイドをヘルプ機能に追加してもよい。図26を用いて具体的に説明する。図26は、操作ガイドをヘルプ機能に追加する処理の一例を示す図である。図26に示すように、例えば、上記実施例2における携帯端末200aは、携帯端末200bから操作ガイドを受信した場合に、かかる操作ガイドをヘルプに登録するか否かを利用者に確認するための画面SC71を表示する。そして、携帯端末200aは、画面SC71において、操作ガイドをヘルプに登録する旨の操作が行われた場合に、操作ガイドをヘルプに登録する。これにより、携帯端末200aの利用者Aは、その後に、画面SC72に示した例のように、過去に利用者Bに問合せを行った操作手法をヘルプ機能から参照することができる。このため、利用者Aは、過去に問合せを行った操作手法を忘れた場合であっても、利用者Bに再度問合せを行うことなく、操作手法を調べることができる。
【0126】
[携帯端末の構成]
また、上記実施例2では、図3および図8に示したように、携帯端末200aの構成と、携帯端末200bの構成とが異なる例を示した。しかし、携帯端末200aは、操作問合せを行うことができるとともに、操作ガイドを送信することができてもよい。また、携帯端末200bは、操作ガイドを送信することができるとともに、操作問合せを行うことができてもよい。かかる場合、携帯端末200aおよび200bは、同一の構成となる。
【0127】
図27を用いて具体的に説明する。図27は、図2に示した携帯端末200の構成例を示す図である。なお、図27に示した携帯端末200は、図2に示した携帯端末200aと、携帯端末200bとの双方の機能を有する。具体的には、図27に示すように、携帯端末200は、入力部210と、表示部220と、通信部230と、操作ログ記憶部240aと、操作ガイド記憶部240bと、基本ソフトウェア250と、基盤ソフトウェア260と、携帯端末制御部270とを有する。
【0128】
通信部230は、通信部230aおよび230bに対応し、基本ソフトウェア250は、基本ソフトウェア250aおよび250bに対応し、基盤ソフトウェア260は、基盤ソフトウェア260aおよび260bに対応する。また、携帯端末制御部270は、携帯端末制御部270aおよび270bに対応する。
【0129】
[操作ログの実行]
また、上記実施例1および2では、操作ログおよび操作ガイドを受信した携帯端末100aまたは200aが、操作ログを再生するとともに、操作ガイドを表示する例を示した。しかし、操作ログおよび操作ガイドを受信した携帯端末は、操作ログを再生するだけでなく、実際に、操作ログに記載されている処理を実行してもよい。例えば、図21に示した例において、携帯端末200aは、画面SC53でメール本文のURLが選択される処理を再生するとともに、実際にメール本文のURLを選択する処理を実行してもよい。かかる場合、携帯端末200aは、メール本文のURLを選択して、かかるURLに対応するウェブサイトに接続することになる。
【0130】
[プログラム]
また、上記実施例1〜3で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図28を用いて、図27に示した携帯端末200と同様の機能を有する携帯端末制御プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。
【0131】
図28は、携帯端末制御プログラムを実行するコンピュータを示す図である。図28に示すように、コンピュータ1000は、RAM(Random Access Memory)1010と、キャッシュ1020と、HDD1030と、ROM(Read Only Memory)1040と、CPU(Central Processing Unit)1050とを有する。RAM1010、キャッシュ1020、HDD1030、ROM1040、CPU1050は、バス1060によって接続されている。
【0132】
ROM1040には、図27に示した携帯端末200と同様の機能を発揮する携帯端末制御プログラムが予め記憶されている。具体的には、ROM1040には、表示制御プログラム1041と、操作ログ格納プログラム1042と、操作ログ送信プログラム1043と、エミュレータプログラム1044と、操作ガイド送信プログラム1045とが記憶されている。
【0133】
そして、CPU1050は、これらの表示制御プログラム1041と、操作ログ格納プログラム1042と、操作ログ送信プログラム1043と、エミュレータプログラム1044と、操作ガイド送信プログラム1045とを読み出して実行する。これにより、図28に示すように、表示制御プログラム1041は、表示制御プロセス1051になり、操作ログ格納プログラム1042は、操作ログ格納プロセス1052になり、操作ログ送信プログラム1043は、操作ログ送信プロセス1053になる。また、エミュレータプログラム1044は、エミュレータプロセス1054になり、操作ガイド送信プログラム1045は、操作ガイド送信プロセス1055になる。
【0134】
なお、表示制御プロセス1051は、図27に示した表示制御部271に対応し、操作ログ格納プロセス1052は、図27に示した操作ログ格納部272に対応し、操作ログ送信プロセス1053は、図27に示した操作ログ送信部273に対応する。また、エミュレータプロセス1054は、図27に示したエミュレータ部274に対応し、操作ガイド送信プロセス1055は、図27に示した操作ガイド送信部275に対応する。
【0135】
また、HDD1030には、図28に示すように、操作ログデータ1031と、操作ガイドデータ1032とが設けられる。操作ログデータ1031は、図27に示した操作ログ記憶部240aに対応し、操作ガイドデータ1032は、図27に示した操作ガイド記憶部240bに対応する。
【0136】
なお、上記した各プログラム1041〜1045については、必ずしもROM1040に記憶させなくてもよい。例えば、コンピュータ1000に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にプログラム1041〜1045を記憶させてもよい。または、コンピュータ1000の内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などの「固定用の物理媒体」にプログラム1041〜1045を記憶させてもよい。または、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ1000に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」にプログラム1041〜1045を記憶させてもよい。そして、コンピュータ1000は、上述したフレキシブルディスク等から各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【0137】
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0138】
(付記1)第一の携帯端末と第二の携帯端末とを有する操作手法提供システムであって、
前記第一の携帯端末が、
利用者によって行われた操作と、該操作に応じて行った処理とを含む操作ログを記憶する操作ログ記憶部と、
操作手法の問い合わせを行う旨の要求を受け付けた場合に、前記操作ログ記憶部に記憶されている操作ログを前記第二の携帯端末へ送信する操作ログ送信部と
を備え、
前記第二の携帯端末が、
前記操作ログ送信部によって送信された操作ログを受信した場合に、該操作ログに基づいて、前記第一の携帯端末によって行われた処理を再現した画面である操作再現画面を所定の表示部に表示制御するエミュレータ部と、
前記エミュレータ部によって表示制御された操作再現画面上に、前記第一の携帯端末の操作手法である操作ガイドが入力された場合に、該操作ガイドを前記第一の携帯端末へ送信する操作ガイド送信部と
を備えたことを特徴とする操作手法提供システム。
【0139】
(付記2)携帯端末の機種ごとに、該携帯端末によって行われた処理が再現された操作再現画面を表示制御するためのプログラムであるエミュレータプログラムを保持するエミュレータサーバをさらに備え、
前記エミュレータ部は、前記第一の携帯端末によって行われた処理を再現するためのエミュレータプログラムを保持していない場合に、前記エミュレータサーバから、前記第一の携帯端末に対応するエミュレータプログラムを取得することを特徴とする付記1に記載の操作手法提供システム。
【0140】
(付記3)前記第一の携帯端末は、
前記操作手法の問い合わせを行う旨の情報を受け付ける操作問合せ画面を前記表示部に表示制御する表示制御部をさらに備え、
前記操作ログ送信部は、前記表示制御部によって表示制御された操作問合せ画面上で、前記操作手法の問い合わせを行う旨の情報が入力された場合に、前記操作ログ記憶部に記憶されている操作ログを前記第二の携帯端末へ送信することを特徴とする付記1または2に記載の操作手法提供システム。
【0141】
(付記4)前記第一の携帯端末は、
前記操作手法の問い合わせを行う旨の要求を受け付ける問合せボタンをさらに備え、
前記操作ログ送信部は、前記問合せボタンを介して前記操作手法の問い合わせを行う旨の要求が入力された場合に、前記操作ログ記憶部に記憶されている操作ログを前記第二の携帯端末へ送信することを特徴とする付記1または2に記載の操作手法提供システム。
【0142】
(付記5)前記エミュレータ部は、前記第一の携帯端末の操作手法を受け付ける画面である操作記録画面を前記表示部に表示制御し、
前記操作ガイド送信部は、前記エミュレータ部によって表示制御された操作記録画面上で受け付けた操作を前記第一の携帯端末へ送信することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の操作手法提供システム。
【0143】
(付記6)前記表示制御部は、前記操作ガイド送信部によって、前記操作記録画面上で受け付けた操作が送信された場合に、該操作を実行することを特徴とする付記5に記載の操作手法提供システム。
【0144】
(付記7)前記表示制御部は、前記操作ガイド送信部によって送信された操作ガイドを表示制御することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の操作手法提供システム。
【0145】
(付記8)他の携帯端末との間でデータ送受を行う携帯端末であって、
利用者によって行われた操作と、該操作に応じて行った処理とを含む操作ログを記憶する操作ログ記憶部と、
操作手法の問い合わせを行う旨の要求を受け付けた場合に、前記操作ログ記憶部に記憶されている操作ログを前記他の携帯端末へ送信する操作ログ送信部と、
任意の携帯端末によって送信された操作ログを受信した場合に、該操作ログに基づいて、前記任意の携帯端末によって行われた処理を再現した画面である操作再現画面を所定の表示部に表示制御するエミュレータ部と、
前記エミュレータ部によって表示制御された操作再現画面上に、前記任意の携帯端末の操作手法である操作ガイドが入力された場合に、該操作ガイドを前記任意の携帯端末へ送信する操作ガイド送信部と
を備えたことを特徴とする携帯端末。
【0146】
(付記9)第一の携帯端末と第二の携帯端末とにおける操作手法提供方法であって、
前記第一の携帯端末が、
操作手法の問い合わせを行う旨の要求を受け付けた場合に、利用者によって行われた操作と該操作に応じて行った処理とを含む操作ログを前記第二の携帯端末へ送信する操作ログ送信ステップを含み、
前記第二の携帯端末が、
前記操作ログ送信ステップによって送信された操作ログを受信した場合に、該操作ログに基づいて、前記第一の携帯端末によって行われた処理を再現した画面である操作再現画面を所定の表示部に表示制御するエミュレータステップと、
前記エミュレータステップによって表示制御された操作再現画面上に、前記第一の携帯端末の操作手法である操作ガイドが入力された場合に、該操作ガイドを前記第一の携帯端末へ送信する操作ガイド送信ステップと
を含んだことを特徴とする操作手法提供方法。
【0147】
(付記10)他の携帯端末との間でデータ送受を行う携帯端末を制御する携帯端末制御プログラムであって、
操作手法の問い合わせを行う旨の要求を受け付けた場合に、利用者によって行われた操作と該操作に応じて行った処理とを含む操作ログを前記他の携帯端末へ送信する操作ログ送信手順と、
任意の携帯端末によって送信された操作ログを受信した場合に、該操作ログに基づいて、前記任意の携帯端末によって行われた処理を再現した画面である操作再現画面を所定の表示部に表示制御するエミュレータ手順と、
前記エミュレータ手順によって表示制御された操作再現画面上に、前記任意の携帯端末の操作手法である操作ガイドが入力された場合に、該操作ガイドを前記任意の携帯端末へ送信する操作ガイド送信手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする携帯端末制御プログラム。
【符号の説明】
【0148】
1、2 操作手法提供システム
20 エミュレータサーバ
100a、100b、200、200a、200b 携帯端末
110a 操作ログ記憶部
110b エミュレータ部
120a 操作ログ送信部
120b 操作ガイド送信部
210、210a、210b 入力部
220、220a、220b 表示部
230、230a、230b 通信部
240a 操作ログ記憶部
240b 操作ガイド記憶部
250、250a、250b 基本ソフトウェア
260、260a、260b 基盤ソフトウェア
270、270a、270b 携帯端末制御部
271、271a、271b 表示制御部
272、272a 操作ログ格納部
273、273a 操作ログ送信部
274、274b エミュレータ部
275、275b 操作ガイド送信部
1000 コンピュータ
1010 RAM
1020 キャッシュ
1030 HDD
1031 操作ログデータ
1032 操作ガイドデータ
1040 ROM
1041 表示制御プログラム
1042 操作ログ格納プログラム
1043 操作ログ送信プログラム
1044 エミュレータプログラム
1045 操作ガイド送信プログラム
1050 CPU
1051 表示制御プロセス
1052 操作ログ格納プロセス
1053 操作ログ送信プロセス
1054 エミュレータプロセス
1055 操作ガイド送信プロセス
1060 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の携帯端末と第二の携帯端末とを有する操作手法提供システムであって、
前記第一の携帯端末が、
利用者によって行われた操作と、該操作に応じて行った処理とを含む操作ログを記憶する操作ログ記憶部と、
操作手法の問い合わせを行う旨の要求を受け付けた場合に、前記操作ログ記憶部に記憶されている操作ログを前記第二の携帯端末へ送信する操作ログ送信部と
を備え、
前記第二の携帯端末が、
前記操作ログ送信部によって送信された操作ログを受信した場合に、該操作ログに基づいて、前記第一の携帯端末によって行われた処理を再現した画面である操作再現画面を所定の表示部に表示制御するエミュレータ部と、
前記エミュレータ部によって表示制御された操作再現画面上に、前記第一の携帯端末の操作手法である操作ガイドが入力された場合に、該操作ガイドを前記第一の携帯端末へ送信する操作ガイド送信部と
を備えたことを特徴とする操作手法提供システム。
【請求項2】
携帯端末の機種ごとに、該携帯端末によって行われた処理が再現された操作再現画面を表示制御するためのプログラムであるエミュレータプログラムを保持するエミュレータサーバをさらに備え、
前記エミュレータ部は、前記第一の携帯端末によって行われた処理を再現するためのエミュレータプログラムを保持していない場合に、前記エミュレータサーバから、前記第一の携帯端末に対応するエミュレータプログラムを取得することを特徴とする請求項1に記載の操作手法提供システム。
【請求項3】
前記第一の携帯端末は、
前記操作手法の問い合わせを行う旨の情報を受け付ける操作問合せ画面を前記表示部に表示制御する表示制御部をさらに備え、
前記操作ログ送信部は、前記表示制御部によって表示制御された操作問合せ画面上で、前記操作手法の問い合わせを行う旨の情報が入力された場合に、前記操作ログ記憶部に記憶されている操作ログを前記第二の携帯端末へ送信することを特徴とする請求項1または2に記載の操作手法提供システム。
【請求項4】
前記エミュレータ部は、前記第一の携帯端末の操作手法を受け付ける画面である操作記録画面を前記表示部に表示制御し、
前記操作ガイド送信部は、前記エミュレータ部によって表示制御された操作記録画面上で受け付けた操作を前記第一の携帯端末へ送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の操作手法提供システム。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記操作ガイド送信部によって、前記操作記録画面上で受け付けた操作が送信された場合に、該操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の操作手法提供システム。
【請求項6】
他の携帯端末との間でデータ送受を行う携帯端末であって、
利用者によって行われた操作と、該操作に応じて行った処理とを含む操作ログを記憶する操作ログ記憶部と、
操作手法の問い合わせを行う旨の要求を受け付けた場合に、前記操作ログ記憶部に記憶されている操作ログを前記他の携帯端末へ送信する操作ログ送信部と、
任意の携帯端末によって送信された操作ログを受信した場合に、該操作ログに基づいて、前記任意の携帯端末によって行われた処理を再現した画面である操作再現画面を所定の表示部に表示制御するエミュレータ部と、
前記エミュレータ部によって表示制御された操作再現画面上に、前記任意の携帯端末の操作手法である操作ガイドが入力された場合に、該操作ガイドを前記任意の携帯端末へ送信する操作ガイド送信部と
を備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項7】
第一の携帯端末と第二の携帯端末とにおける操作手法提供方法であって、
前記第一の携帯端末が、
操作手法の問い合わせを行う旨の要求を受け付けた場合に、利用者によって行われた操作と該操作に応じて行った処理とを含む操作ログを前記第二の携帯端末へ送信する操作ログ送信ステップを含み、
前記第二の携帯端末が、
前記操作ログ送信ステップによって送信された操作ログを受信した場合に、該操作ログに基づいて、前記第一の携帯端末によって行われた処理を再現した画面である操作再現画面を所定の表示部に表示制御するエミュレータステップと、
前記エミュレータステップによって表示制御された操作再現画面上に、前記第一の携帯端末の操作手法である操作ガイドが入力された場合に、該操作ガイドを前記第一の携帯端末へ送信する操作ガイド送信ステップと
を含んだことを特徴とする操作手法提供方法。
【請求項8】
他の携帯端末との間でデータ送受を行う携帯端末を制御する携帯端末制御プログラムであって、
操作手法の問い合わせを行う旨の要求を受け付けた場合に、利用者によって行われた操作と該操作に応じて行った処理とを含む操作ログを前記他の携帯端末へ送信する操作ログ送信手順と、
任意の携帯端末によって送信された操作ログを受信した場合に、該操作ログに基づいて、前記任意の携帯端末によって行われた処理を再現した画面である操作再現画面を所定の表示部に表示制御するエミュレータ手順と、
前記エミュレータ手順によって表示制御された操作再現画面上に、前記任意の携帯端末の操作手法である操作ガイドが入力された場合に、該操作ガイドを前記任意の携帯端末へ送信する操作ガイド送信手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする携帯端末制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2011−10140(P2011−10140A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−152958(P2009−152958)
【出願日】平成21年6月26日(2009.6.26)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】