説明

操作装置

【課題】ダイヤルから回転体への回転の伝達がギヤ機構を介さず直接的にできて、ダイヤルの操作を軽くできることを主とし、更には、そのものにおけるダイヤルの回転操作が内部部材を回転させずにできるようにする。
【解決手段】ダイヤル19の回転がダイヤルホルダ12を介してプーリ5(回転体)に伝達されるようにした。そして、内部部材23は、内部部材23の切欠部33(被係合部)に係合したストッパ16の係合部16cが、ダイヤル19の回転に伴い、ダイヤルホルダ12の係合解除部によって切欠部33から交互に離脱する構成で、内部部材23の切欠部33にはストッパ16の係合部16cが交互に係合して内部部材23の回転を制止することにより、内部部材23を回転させずにダイヤル19の回転操作ができるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイヤル式で且つ機械式の操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種の操作装置としては、例えば車両の空調操作に供するものが存在する。このものにおいては、操作部材としてダイヤルが具えられ、このダイヤルの回転を最終的にプーリなど所定の回転体に伝達し、それによって所要の空調操作をするようになっている。中でも、装置の中央部に空調操作用の表示を有する表示体やスイッチの操作子などの部材を有するものの場合には、それらの部材の外周にダイヤルが具えられ、このダイヤルの内周側から上記の部材を避けた位置にギヤ機構が設けられ、ダイヤルの回転をそのギヤ機構を介して上記回転体に伝達するようになっている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−96580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のものの場合、ギヤ機構におけるギヤの噛合摩擦のため、伝動する力にロスが生じ、その分、ダイヤルの操作が重く感じられていた。
【0005】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、ダイヤルから回転体への回転の伝達がギヤ機構を介さず直接的にできて、ダイヤルの操作を軽くできることを主とし、そして更には、そのものにおけるダイヤルの回転操作が内部部材を回転させることなくできる操作装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の操作装置は、基体と、この基体に回転操作可能に設けられた筒状のダイヤルと、このダイヤルにこれと回転をともにするように結合されたダイヤルホルダと、このダイヤルホルダを介して前記ダイヤルの回転が伝達されることにより回転され、その回転によって操作対象物を作動させる回転体と、前記ダイヤルの内部に回転自由状態に設けられた内部部材と、この内部部材が有する複数の被係合部に係合して内部部材の回転を制止する複数の係合部を有するストッパとを具備し、前記ダイヤルホルダに、前記ダイヤルの回転方向に延びて前記ストッパの係合部が出入りする長孔と、前記ダイヤルの回転に伴い前記ストッパに接離して前記係合部を前記内部部材の被係合部から交互に離脱させる係合解除部とを形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上記手段によれば、ダイヤルを回転操作すると、ダイヤルホルダが回転をともにし、このダイヤルホルダから回転体に回転が伝達される。かくして、ダイヤルから回転体への回転の伝達がギヤ機構を介さず直接的にでき、ギヤによる伝動する力のロスが生じないので、ダイヤルの操作を軽くすることができる。
【0008】
但し、このものの場合、ダイヤルの内部に位置する内部部材(空調操作用の表示を有する表示体やスイッチの操作子など)が、回転するダイヤルで囲われる関係上、内部部材を従来のようには固定して設けることができない。
【0009】
それに対して、上記手段によれば、内部部材の被係合部に係合したストッパの係合部が、ダイヤルの回転に伴い、ダイヤルホルダの係合解除部によって被係合部から交互に離脱する構成で、内部部材の被係合部にはストッパの係合部が交互に係合して内部部材の回転を制止するので、内部部材を回転させずにダイヤルの回転操作ができ、装置の使用に支障を生じることのないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施例を、ダイヤルを回転操作する前の状態で示す、正面図(a)と、それのA−A線に沿う断面図(b)
【図2】ダイヤルを回転操作した後の状態で示す図1相当図
【図3】ダイヤルを回転操作する前の状態で示す、図1(b)B−B線に沿う断面図(a)と、同部分の展開下面図(b)、並びに一部の状態説明図(c)
【図4】ダイヤルを回転操作した後の状態で示す図3相当図
【図5】分解斜視図
【図6】本発明の第2実施例を示す図5相当図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図5を参照して説明する。
まず、図1には、車両用、特には自動車用の、空調操作に供する操作装置を組立て状態で示しており、図5には、同装置を分解状態で示している。これらの図に示すボディ1は装置の基体であり、前側(図1では上側、図5では左側)がほゞ矩形容器状の主体部1aで、後側(図1では下側、図5では右側)が主体部1aより小さな矩形筒状のプーリ取付部1bとなっている。
【0012】
上記ボディ1のプーリ取付部1bには、左右の両側に孔2を形成しており、この孔2によってプーリ取付部1bにプーリユニット3を取付けている。詳細には、プーリユニット3は、ユニットケース4に、回転体であるプーリ5(図1参照)を収納して成るもので、プーリ5の軸部5aは、先端側がユニットケース4のプーリ軸収納部4aより前方に突出している。又、ユニットケース4には、プーリ軸収納部4aの左右両側に爪部6を形成していて、プーリ軸収納部4aを前記ボディ1のプーリ取付部1bに挿入し、爪部6をプーリ取付部1bの前記孔2に係合させることにより、プーリ取付部1bにプーリユニット3を取付けている。
【0013】
なお、プーリ5にはケーブル7を巻回して取付けており、ケーブル7には、この場合、車室内に対する空気の吹出しモードを決定する操作対象物であるダンパ(図示せず)を連結している。
【0014】
一方、前記ボディ1の主体部1aは前面が開口しており(図5参照)、その開口部の四隅部にそれぞれ爪部8を形成し、主体部1aの周側部の複数箇所にもそれぞれ爪部9を形成している。又、この主体部1aの中央部には円形の孔10を形成すると共に、この孔10と同心状に円筒状の筒部11を形成している。
【0015】
これに対して、前記プーリユニット3におけるユニットケース4のプーリ軸収納部4aから突出したプーリ5の軸部5aの先端側は、軸直角方向の断面形状がD形の筒状を成しており、この軸部5aの先端側を上記ボディ1の孔10から筒部11を通してボディ1の主体部1a内に挿入している(図1参照)。
【0016】
上記プーリ5の軸部5aの先端側の外周であって且つ前記ボディ1の主体部1aの筒部11の内周には、ダイヤルホルダ12の軸部12aを挿入している。このダイヤルホルダ12の軸部12aは、外周面が円筒状で、内周面が断面形状でD形の筒状を成しており、その外周面を上記ボディ1の主体部1aの筒部11の内周に嵌合することによって、回転可能で、内周面を上記プーリ5の軸部5aの先端側の外周に嵌合することによって、ダイヤルホルダ12の軸部12aとプーリ5の軸部5aとが回転をともにするようにしており、ひいてはダイヤルホルダ12とプーリ5とが回転をともにするようにしている。
【0017】
ダイヤルホルダ12は、詳細には、円形の基盤部12bに上記軸部12aを同心で一体に突設して成るもので、その基盤部12bには、周囲部に、ダイヤルホルダ12の回転方向に延びる例えば2つの長孔13を対称的に形成すると共に、円形の孔14(図5参照)を形成している。又、この基盤部12bの軸部12a側の裏面には、ダイヤルホルダ12の回転方向に延びる湾曲した突壁状の係合解除部15を、上記長孔13間の部分に位置させて対称的に形成している。なお、この係合解除部15のそれぞれ両端部には、図3に示す面取り15aを施している。
【0018】
ここで、ダイヤルホルダ12の前記軸部12aには、図1に示すように前記ボディ1の筒部11外の部分に、ストッパ16をあらかじめ嵌合して図示しない適宜の手段により回転不能に取付けている。このストッパ16は、図5に示すように、円形状のハブ16aの周囲部に複数例えば4本のアーム16bを一体に突設して成るもので、アーム16bの各先端部は、ダイヤルホルダ12の基盤部12b側に指向して係合部16cとなっており、そのうちの一部の係合部16cを前記ダイヤルホルダ12の長孔13に突入させてそれを貫通させている(後に詳述する)。又、他の一部の係合部16cを有するアーム16bには、前記ダイヤルホルダ12の係合解除部15が当接してそれを押し下げている(これも後に詳述する)。
【0019】
更に、ダイヤルホルダ12の基盤部12bの周囲部の2か所には、結合壁17を反軸部12a側に一体に突設し、この結合壁17の各外面に爪部18を形成して、この爪部18によりダイヤル19を連結している(図1参照)。
【0020】
上記ダイヤル19は、ほゞ円筒形の筒状を成すものであり、ダイヤルホルダ12側の基部の周囲部の2か所に取付孔20を形成していて、この取付孔20を上記ダイヤルホルダ12の結合壁17の爪部18に係合させることにより、ダイヤル19をダイヤルホルダ12に連結している。この結果、ダイヤル19は、ダイヤルホルダ12と回転をともにするように結合されており、且つ、そのダイヤルホルダ12を介して前記ボディ1上に回転操作可能に設けられている。
又、ダイヤル19の内周部の1か所から前部の1か所には、図5に示す凹部21を形成していて、この凹部21にダイヤル19とは色の異なる指示部材22を嵌着結合している。
【0021】
ダイヤル19の内部には、内部部材23を回転自由状態に配設している。この内部部材23は、この場合、表示体であって、表示パネル24とパネルホルダ25とから成るものであり、そのうちの表示パネル24は、円盤状で、空調操作用の表示、特には車室内に対する空気の吹出しモードを表す表示26を、透光性を有する構成で複数、環状に配列して設けている。
【0022】
一方、パネルホルダ25は、外筒部25aの内部に内筒部25bを一体に有する二重のほゞ円筒状で、それら両筒部25a,25bに共通の前端開口部に、その開口部を閉塞するように上記表示パネル24を取付けている。又、このパネルホルダ25の内筒部25bは底部を有するもので、その底部の中央部に孔27を形成し、この孔27に発光体であるランプ28を挿着している。なお、ランプ28には、先端部にコネクタ29を有するリード線30を接続していて、このリード線30を前記ダイヤルホルダ12の孔14に通している。
【0023】
加えて、パネルホルダ25の外筒部25aには、周側部に複数の孔31を形成し、後端部にフランジ32を形成して、このフランジ32の複数箇所例えば4箇所に、切欠部33を被係合部として形成している。そして、その被係合部たる切欠部33には、前記ストッパ16の係合部16cが係合し、あるいは臨んでいる(後に詳述する)。
【0024】
次に、上記構成のものの作用を述べる。
まず、図1及び図3はダイヤル19が操作始点(操作前)の位置にあるときの状態(常態)を示している。このとき、内部部材23の内部ではランプ28が発光し、その光で表示パネル24の表示26の全部を照明している。
【0025】
又、このとき、図3(a),(c)に示すように、ダイヤルホルダ12の係合解除部15がストッパ16の一部のアーム部16b(16b1,16b3)に当接することにより、当該アーム部16b(16b1,16b3)を奥方に押圧している。又、他のアーム部16b(16b2,16b4)からはその係合解除部15がダイヤルホルダ12の回転方向にずれていることにより、当該アーム部16b(16b2,16b4)を奥方に押圧することをしていない。
【0026】
これらの結果、図3(b)に示すように、奥方に押圧されたアーム部16b(16b1,16b3)の各先端部の係合部16c(16c1,16c3)が、ダイヤルホルダ12の基盤部12bの下方に離脱して内部部材23(パネルホルダ25)の切欠部33に係合せず、ダイヤルホルダ12の長孔13とも係合していない。
【0027】
一方、奥方に押圧されないアーム部16b(16b2,16b4)の各先端部の係合部16c(16c2,16c4)は、ダイヤルホルダ12の長孔13を貫通して内部部材23(パネルホルダ25)の切欠部33に係合し、もって内部部材23の回転を制止している。又、この係合部16c(16c2,16c4)は、ダイヤルホルダ12の長孔13の一回転方向(矢印R参照)側端部にも一部が掛かり、ダイヤルホルダ12(ひいてはそれと回転をともにするダイヤル19)のその一方向とは逆の方向(反矢印R方向)への回転を制止している。
【0028】
さて、上述のように回転が制止されたダイヤル19をその制止方向とは逆の方向(矢印R方向)に回転操作すると、ダイヤルホルダ12はその方向には長孔13の長さの余裕で回転し得るため、ダイヤル19の取付孔20とダイヤルホルダ12の爪部18との係合構造を介して、ダイヤルホルダ12が回転をともにする。更に、このダイヤルホルダ12の回転により、ダイヤルホルダ12の軸部12aとプーリ5の軸部5aの先端側との係合構造を介して、プーリ5が回転をともにする。このプーリ5の回転により、ケーブル7が巻き引かれ、このケーブル7に連結された図示しないダンパが動かされて、車室内に対する空気の吹出しモードが決定される。又、このとき、ダイヤル19は、指示部材22の先端部(指示部)22aによって、決定した車室内に対する空気の吹出しモードに合った表示26の一つ一つを選択指示する。
【0029】
この間、内部部材23は、前記切欠部33に対するストッパ16の係合部16c(16c2,16c4)による係合で回転を制止され続ける。
次いで、図2及び図4は、ダイヤル19を指示部材22の先端部22aが中央の表示26を指示する位置まで回転操作したときの状態を示している。このときにも、内部部材23の内部ではランプ28が発光し、その光で表示パネル24の表示26の全部を照明している状態は続いている。
【0030】
このとき、図4(a),(c)に示すように、ダイヤルホルダ12の係合解除部15がストッパ16の一部のアーム部16b(16b1,16b3)からダイヤルホルダ12の回転方向にずれることにより、当該アーム部16b(16b1,16b3)の奥方への押圧を解除している。又、他のアーム部16b(16b2,16b4)にはその係合解除部15が当接することにより、当該アーム部16b(16b2,16b4)を奥方に押圧している。
【0031】
これらの結果、図4(b)に示すように、奥方への押圧が解除されたアーム部16b(16b1,16b3)の各先端部の係合部16c(16c1,16c3)が、ダイヤルホルダ12の長孔13を貫通して内部部材23の切欠部33に係合し、もって内部部材23の回転を制止している。又、これらの係合部16c(16c1,16c3)は、ダイヤルホルダ12の長孔13にも一部が掛かっている。
【0032】
一方、奥方に押圧されたアーム部16b(16b2,16b4)の各先端部の係合部16c(16c2,16c4)は、内部部材23の切欠部33ダイヤルホルダ12基盤部12bの下方に離脱して内部部材23の切欠部33に係合せず、ダイヤルホルダ12の長孔13にも掛かっていない。
【0033】
このとき、ダイヤル19を回転操作すると、ダイヤルホルダ12は長孔13の長さの余裕で前記一方向(矢印R方向)及びそれとは逆の方向(反矢印R方向)の両方向に回転し得るため、前述のダイヤル19の取付孔20とダイヤルホルダ12の爪部18との係合構造を介して、ダイヤルホルダ12が回転をともにする。更に、このダイヤルホルダ12の回転により、前述のダイヤルホルダ12の軸部12aとプーリ5の軸部5aの先端側との係合構造を介して、プーリ5が回転をともにする。このプーリ5の回転により、前述同様に、ケーブル7が巻き引かれ、又は巻き戻されて、このケーブル7に連結された図示しないダンパが動かされ、車室内に対する空気の吹出しモードが決定される。又、このとき、ダイヤル19は、指示部材22の先端部22aによって、決定した車室内に対する空気の吹出しモードに合った表示26の一つ一つを選択指示する。
【0034】
この間も、内部部材23は、前記切欠部33に対するストッパ16の係合部16c(16c1,16c3)による係合で回転を制止され続ける。
なお、ダイヤル19を操作前の位置に戻せば、各部は前述の図1及び図3に示した状態に戻る。
【0035】
このように上記構成の操作装置によれば、ダイヤル19からプーリ5(回転体)への回転の伝達が従来のようなギヤ機構を介さず直接的にでき、ギヤによる伝動する力のロスが生じないので、ダイヤル19の操作を軽くすることができる。但し、このものの場合、ダイヤル19の内部に位置する内部部材23が、回転するダイヤル19で囲われる関係上、内部部材23を従来のようには固定して設けることができない。
【0036】
それに対して、上記構成の操作装置によれば、内部部材23の切欠部33(被係合部)に係合したストッパ16の係合部16cが、ダイヤル19の回転に伴い、ダイヤルホルダ12の係合解除部15によって切欠部33から交互に離脱する構成で、内部部材23の切欠部33にはストッパ16の係合部16cが交互に係合して内部部材23の回転を制止するので、内部部材23を回転させずにダイヤル19の回転操作ができ、装置の使用(特にこの場合、ダイヤル19の指示部材22の先端部22aによる表示26の選択指示)に支障を生じることのないようにできる。
【0037】
以上に対して、図6は本発明の第2実施例(第2の実施形態)を示すもので、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
このものの場合、第1実施例の表示体である内部部材23に代えて、スイッチ特にはエアコンスイッチの操作子である内部部材41を用いている。この内部部材41は、押ボタン42とボタンホルダ43から成り、押ボタン42は前端部が閉塞された円筒状を成している。この押ボタン42の前端面部にはエアコンスイッチを表す「A/C」の透光性のある文字による表示44を設けると共に、同じく透光性のある表示窓45を設けている。
【0038】
又、押ボタン42の外周部には、軸方向に延びる複数の突条46を設けており、この突条46を、ボタンホルダ43の内周部に同じく軸方向に延ばして形成した溝47に挿入しつつ、押ボタン42をボタンホルダ43内に挿入している。ボタンホルダ43は円筒状を成しており、このボタンホルダ43に、上記溝47のほか、第1実施例の内部部材23(パネルホルダ25)に形成した孔27と、孔31、フランジ32、及び切欠部33を形成している。
【0039】
なお、48は円盤状のインシュレータを示しており、前面にスイッチ素子であるタクトスイッチ49と、第1及び第2の発光体(発光ダイオード)50,51を装着し、後面にそれら用のリード線52を接続し、そのリード線52の先端部にコネクタ53を設けている。このインシュレータ48を上記ボタンホルダ43の内部に組込み、第1の発光体50が前記押ボタン42の表示44を照明する状態で、押ボタン42を押込み操作することにより、タクトスイッチ49を作動させるようにしている。
【0040】
又、54は透光体を示しており、上記押ボタン42の押込み操作でタクトスイッチ49を作動させたとき、第2の発光体51が発する光を当該透光体54で導き、押ボタン42の前記表示窓45を照明するようにしている。
このほかは第1実施例と同様である。
このように、内部部材41をスイッチの操作子としたものにおいても、その操作以外は第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0041】
このほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【符号の説明】
【0042】
図面中、1はボディ(基体)、5はプーリ(回転体)、12はダイヤルホルダ、13は長孔、15は係合解除部、16はストッパ、16cは係合部、19はダイヤル、23は内部部材、33は切欠部(被係合部)、41は内部部材を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体と、
この基体に回転操作可能に設けられた筒状のダイヤルと、
このダイヤルにこれと回転をともにするように結合されたダイヤルホルダと、
このダイヤルホルダを介して前記ダイヤルの回転が伝達されることにより回転され、その回転によって操作対象物を作動させる回転体と、
前記ダイヤルの内部に回転自由状態に設けられた内部部材と、
この内部部材が有する複数の被係合部に係合して内部部材の回転を制止する複数の係合部を有するストッパとを具備し、
前記ダイヤルホルダに、前記ダイヤルの回転方向に延びて前記ストッパの係合部が出入りする長孔と、前記ダイヤルの回転に伴い前記ストッパに接離して前記係合部を前記内部部材の被係合部から交互に離脱させる係合解除部とを形成したことを特徴とする操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−110957(P2011−110957A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−266197(P2009−266197)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】