支持装置
【課題】支持される部材の位置決めが安定し、アーム本体の操作性が俊敏かつ容易に行われる支持装置を提供する。
【解決手段】ベース装置3(医療機器に限定されない)に立ち状態に支持される、立ちアーム部4と該立ちアーム部4から横に延びた横アーム部5とからなる管、コードなどのフレキシブル部材6を支持する支持アーム部7と、ベッドの手摺り、テーブルの縁などの取付箇所に着脱自在形態で取り付けられ、主に前記フレキシブル部材6の先端などに設けられた吸引器、吸入器、電灯などの支持される部材11を直接的にあるいは、他の部材を介して間接的に支持する、前記支持アーム部から分離された固定手段8と、この固定手段8に設けられた、前記ベース装置3あるいは前記支持アーム部7の係止孔12を有する固定手段保持部9に前記固定手段8を着脱自在形態で係止しておくための、係止孔12に挿入される係止部10とからなっている。
【解決手段】ベース装置3(医療機器に限定されない)に立ち状態に支持される、立ちアーム部4と該立ちアーム部4から横に延びた横アーム部5とからなる管、コードなどのフレキシブル部材6を支持する支持アーム部7と、ベッドの手摺り、テーブルの縁などの取付箇所に着脱自在形態で取り付けられ、主に前記フレキシブル部材6の先端などに設けられた吸引器、吸入器、電灯などの支持される部材11を直接的にあるいは、他の部材を介して間接的に支持する、前記支持アーム部から分離された固定手段8と、この固定手段8に設けられた、前記ベース装置3あるいは前記支持アーム部7の係止孔12を有する固定手段保持部9に前記固定手段8を着脱自在形態で係止しておくための、係止孔12に挿入される係止部10とからなっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、人工呼吸器、延命装置(医療機器に限定されない)などのベース装置から伸びる吸入管(フレキシブル部材)とその先端の吸入器、電灯、ディスプレイなどの支持される部材を支持するのに適した支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人工呼吸器や延命装置の管(フレキシブル部材)を支持するアーム装置(支持装置)として、複数のアームを回動自在とする関節部によって連結し、関節部に棒の回動をロックするロック機構を有し、一方側がベース装置(テーブル、医療機器装置、機械装置など)に支持ないし固定され、他方側がフリー状態で支持される部材を支持する片側支持形態のアーム式支持装置が知られている。(例えば特許文献1)
また、ベッドの手摺りを挟持するバネ付勢力の強いクリップにフレキシブルアームが取り付けられた医療用器支持具が知られている。(例えば特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3166092号公報
【特許文献2】特開2011-19645号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】特になし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1の技術は、複数のアームが複数の関節部によって連結されたアーム本体が長尺であるために、フリー側先端のクリップ状の保持部20に支持される部材を支持するフリー側の振れが大きくなって、支持される部材の安定性、位置決め性が悪いという欠点を有するものであった。
また、ベース装置が移動するとフリーの他方側も一緒に移動するので、他方側の位置が変わってしまうという欠点を有するものであり、それを訂正するためには複数の関節部のロック解除→ロックという調節操作を行わなければならないという欠点を有するものであった。
また、支持される部材の位置決めおよび使用終了後の邪魔にならない状態とするためには、関節部およびアームの操作をしなければならず、その操作性が煩雑で時間が浪費され軽快操作性に欠けるという欠点があった。
また、特許文献2の技術は、女性など非力な人がその強いバネ付勢力に抗してクリップ(固定手段)を開くことが無理、苦痛であるないし強い精神的肉体的ストレスを感じるものであり、中には手の筋肉や筋を痛める人さえ生じるという欠点を有するものであった。
【0006】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、支持される部材の位置決めが安定し、アームの調節を必要としない支持装置の提供を目的としている。
また、本発明の他の目的は、支持される部材の位置決めが安定し、アームの調節操作を必要とせず、かつ、支持した管などのフレキシブル部材の高さ調節が自在に行える支持装置の提供を目的としている。
また、本発明の他の目的は、支持される部材の位置決めが安定し、アームの調節操作を必要とせず、かつ、非力な人手も容易で簡単で素早く軽快に取り付け取り外しができる固定手段を有する支持装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は次に述べるような構成としている。
<請求項1記載の発明>
ベース装置に立ち状態に支持される、立ちアーム部と該立ちアーム部から横に延びた横アーム部とからなる、水平方向に回動可能とされた支持アーム部と、
ベッドの手摺り(柵)、テーブルの縁などの取付箇所に着脱自在形態で取り付けられ、吸引器、吸入器、電灯、ディスプレイなどの支持される部材を直接的にあるいは、他の部材を介して間接的に支持する、前記支持アーム部から分離された固定手段と、
この固定手段に設けられた係止部と、
前記ベース装置あるいは前記支持アーム部に設けられた、前記係止部を着脱自在形態で係止するための固定手段保持部とからなることを特徴とする支持装置である。
<請求項2記載の発明>
固定手段がベッドの手摺り(ベッドの柵)などの手摺り(柵)に取り付けられる固定手段であり、この固定手段は、ベッドの手摺りの上手摺り部位(上横棒、下胴縁を含む)に載せ該上手摺り部位を嵌め形態として支持される上手摺り支持部と、この上手摺り支持部下部に設けられた立ち下がり部と、この立ち下がり部に設けられた縦穴、縦溝、縦突起軌条などの案内支持部と、この案内支持部に移動可能形態で支持されたロック・ロック解除操作手段と、前記下手摺り部位(下横棒、下胴縁を含む)を上方あるいは下方から支持するとともに、前記ロック・ロック解除操作手段の操作によって前記下手摺り部位の前記支持状態をロックする下手摺り支持部とからなるものであることを特徴とする請求項1記載の支持装置である。
「上手摺り・・・」は、「上横棒・・・」、「上胴縁・・・」と同義語であり、下手摺り・・・」は、「下横棒・・・」、「下胴縁・・・」と同義語である。
<請求項3記載の発明>
支持アーム部にフレキシブル部材を吊り状態とし、該フレキシブル部材を上げたり下げたりでき、かつ、好みの高さ位置に保持することを可能とする昇降吊り部を設けてなることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載の支持装置である。
「フレキシブル部材」とは、フレキシブルな管、通信コード、電線コード、紐、ロープなどである。
<請求項4記載の発明>
横アーム部に直接的にあるいは他の部材を介して間接的に、フレキシブル部材の2箇所を支持した吊り状態とする第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段を横方向に間隔をあけて設けてなる請求項1、2、3のいずれか1項に記載の支持装置である。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
ベース装置に立ち状態に支持される、立ちアーム部と該立ちアーム部から横に延びた横アーム部とからなる、水平方向に回動可能とされた支持アーム部と、ベッドの手摺り、テーブルの縁などの取付箇所に着脱自在形態で取り付けられ、吸引器、吸入器、電灯、ディスプレイなどの支持される部材を直接的にあるいは、他の部材を介して間接的に支持する、前記支持アーム部から分離された固定手段と、
この固定手段に設けられた係止部と、
前記ベース装置あるいは前記支持アーム部に設けられた、前記係止部を着脱自在形態で係止するための固定手段保持部とからなることを特徴とする支持装置であるので、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
支持アーム部で直接的ないし他の部材(例えばリール、紐など)を介してフレキシブル部材を支持(一般的には吊り支持)し、固定手段を固定手段保持部から外して取付箇所に取り付け固定し、フレキシブル部材の先端などに設けられた支持される部材を固定手段側で支持する取り付け支持形態を実現し、かつ、支持される部材を外しあるいは支持したまま固定手段を取付箇所から外し、固定手段保持部に係止部を係止させた取り外し形態を実現するものであり、その技術的思想は、支持アーム部と固定手段を分離形態とし、固定手段をベース装置側と取付箇所に係止出来るようにしたところにあるものである。
これによって、支持アーム部の調節操作を必要とせず、かつ、支持アーム部およびベース装置の振れや動きが固定手段に影響を与えない支持形態を実現し、よって、固定手段に直接的にあるいは間接的に支持されている支持される部材が動かない安定した支持状態を実現するという効果を奏する。
また、支持アーム部が水平方向に回動自在であるので、ベース装置の配置位置と固定手段の固定位置とのあいだにずれがあっても、あるいはずれが生じても支持アームが自動的に回動して適応することができ、ベース装置を移動のときや保管場所に保管するときは、支持アームを例えば90度ないし180度回動(図1、図2参照)させるという、単純簡単な回動操作だけで移動時や保管時に邪魔にならないようにできる。
<請求項2記載の発明の効果>
固定手段がベッドの手摺りなどの手摺りに取り付けられる固定手段であり、この固定手段は、ベッドの手摺りの上手摺り部位に載せ該上手摺り部位を嵌め形態として支持される上手摺り支持部と、この上手摺り支持部下部に設けられた立ち下がり部と、この立ち下がり部に設けられた縦穴、縦溝、縦突起軌条などの案内支持部と、この案内支持部に移動可能形態で支持されたロック・ロック解除操作手段と、前記下手摺り部位を上方あるいは下方から支持するとともに、前記ロック・ロック解除操作手段の操作によって前記下手摺り部位の前記支持状態をロックする下手摺り支持部とからなるものであることを特徴とする請求項1記載の支持装置であるので、請求項1記載の発明と同様な効果を奏するととものに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
上手摺り部位に上手摺り支持部を載せ、下手摺り支持部を下手摺り部位に当て、そのロック・ロック解除操作手段をロックするだけの力を殆ど必要としない簡単操作によって、固定手段の取り付け・取り外しができるという効果を奏する。
よって、非力な人が簡単、軽快、素早くかつ安心して固定手段の取り付け・取り外し操作ができるものである。
<請求項3記載の発明の効果>
支持アーム部にフレキシブル部材を吊り状態とし、該フレキシブル部材を上げたり下げたりでき、かつ、好みの高さ位置に保持することを可能とする昇降吊り部を設けてなることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載の支持装置であるので、請求項1、2のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するととものに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
フレキシブル部材の長さ、ベース装置と固定手段との距離などよって、フレキシブル部材のたるみが多様な状態となるが、好みの高さ位置に保持することを可能とする昇降吊り部によって、邪魔にならないたるみ状態に簡単にできるという効果を奏する。
<請求項4記載の発明の効果>
横アーム部に直接的にあるいは他の部材を介して間接的に、フレキシブル部材の2箇所を支持した吊り状態とする第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段を横方向に間隔をあけて設けてなる請求項1、2、3のいずれか1項に記載の支持装置であるので、請求項1、2、3のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
しなわち、
第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段の間にフレキシブル部材を好みの長さで垂れ下げる垂れ長さ調節形態を可能としているので、フレキシブル部材が引き回しができ難い長尺の場合でも、弧描き垂れ下がり形態での垂れ下がりを長くすることによりそれを解消し、好適な引き回し形態を実現することができる。
また、フレキシブル部材途中に薬品収納容器、流量計、電流計、温度計などの計器類、貯留槽などの中間器機が設けられている場合は、その中間機器を第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段の間の好みの下方にその姿勢を良くした状態で位置させて見る、操作することを実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例1の使用前の正面図。
【図2】本発明の実施例1の使用状態を示す正面図。
【図3】本発明の実施例1の固定手段の斜視図および部分拡大側面図。
【図4】本発明の実施例2の固定手段の斜視図。
【図5】本発明の実施例3の正面図。
【図6】本発明の実施例4の正面図。
【図7】本発明の実施例5の正面図。
【図8】本発明の実施例6の一部分を断面した一部正面図。
【図9】本発明の実施例7の正面図。
【図10】本発明の実施例8の昇降吊り部の正面図および紐通しロック手段の斜視図。
【図11】本発明の実施例8の昇降吊り部の部分拡大斜視図。
【図12】本発明の実施例8の昇降吊り部の使用状態例を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施例について説明する。但し、本発明をこれら実施例のみに限定する趣旨のものではない。また、後述する実施例の説明に当って、前述した実施例の同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【実施例1】
【0011】
図1、図2、図3に示す本発明の実施例において1は支持装置であり、支持装置1は以下のような構成となっている。
すなわち、
人工呼吸器、人工吸入器等であるベース装置3(医療機器に限定されない)に立ち状態に支持される立ちアーム部4、この立ちアーム部4から横に延びた横アーム部5とからなる、フレキシブル管やコードなどのフレキシブル部材6を支持する関節部を有さない支持アーム部2と、
ベッド25の手摺り26である取付箇所に着脱自在形態で取り付けられ、主に前記フレキシブル部材6a、6bの先端などに設けられた吸引器、吸入器、電灯、ディスプレイなどの支持される部材11を直接的にあるいは、他の部材を介して間接的に支持する、前記支持アーム部2から分離された固定手段8と、
この固定手段8に設けられた逆L字棒部材からなる係止部10と、
前記ベース装置3あるいは前記支持アーム部2に設けられた、前記係止部10が着脱自在形態で挿入係止される係止孔12を有する固定手段保持部9とからなっている。
【0012】
ベース装置3(ここでは、人工呼吸器)は棒部材からなるベース枠体13にディスプレイ、制御部、吸入駆動部、キャスターなどを取り付けた形態であり、ベース枠体13の正面右側には支持アーム部2を取り付ける支持アーム取付支持部14が設けられ、左側には係止孔12を有する固定手段保持部9が設けられている。
支持アーム取付け部14には締め付け摘み15が設けられ、支持アーム部2が回動しないように回動をロックできるようになっていて、締めつけ摘み15の締め付けにより主にベース装置3を移動走行させるときに支持アーム部2が回動振れないようにする。
【0013】
支持アーム部2の横アーム部5の先端には、吊り紐16を好みの位置でロックできる形態のリール17が設けられ、吊り紐16の先端には保持手段本体20にフレキシブル部材6a、6bを2本嵌め込む管嵌め込み部19a、19bを有するフレキシブル部材保持手段18が設けられている。
リール17、吊り紐16、フレキシブル部材保持手段18とで昇降吊り部21を形成している。
【0014】
固定手段8は次のような構成となっている。
ベッド25の手摺り26の上手摺り部位27に載り、該上手摺り部位27を下方から嵌め形態で支持される上手摺り支持部28と、
この上手摺り支持部28の下方向き立ち下げ形態で設けられた、ベッド25の床側に位置するように設けられた立ち下がり部30と、
この立ち下がり部30に縦孔形態で開口された案内支持部31と、
この案内支持部31に移動可能形態で通されたネジ棒32(ねじ穴でもよい)を有しベッド25の床側に位置されるように設けられた締め付け摘みであるロック・ロック解除操作手段34と、
前記ネジ棒32に螺合されたねじ穴35(ネジ棒でもよい)を有し、ベッド25の床側の反対側に設けられた、手摺り26の下手摺り部位36を下方からあるいは上方から嵌め形態で支持する下手摺り支持部37と、
立ち下がり部30の上方でベッド25の床側にナットやボルトなどの締め付け手段38によって取り付けられた水平棒40と、
この水平棒40の先端にベッドの床側に横向きで向いて設けられたフレキシブルアーム39と、
このフレキシブルアーム39の先端に設けられたクリップ41とからなるとともに、
下手摺り支持部37を上下移動可能としかつ好みの位置で固定状態とできるようにしてなるものである。
立ち下がり部30のベッドの床側には下向き棒部材からなる逆L字形態の立ち下がり部30が設けられている。
下手摺り支持部37は円形全周溝形態の構造であり、手摺りの立ち手摺り部位(図示せず省略)にも、その横から嵌め形態として支持できる。
【0015】
上手摺り支持部28を上手摺り部位27に載せ嵌め形態とし、下手摺り支持部37を持ち上げ移動させて下手摺り部位36に下から当て、ロック・ロック解除操作手段34を締め付け回して固定する。ロック・ロック解除操作手段34を緩めて下手摺り支持部37を降ろして手摺り26から簡単に外せる。
すなわち、女性のような非力な者でも、簡単・容易で素早く軽快に固定手段(固定具)の手摺りへの取付と取り外しができるものである。
これは、従来のベッドの手摺りを挟持するクリップと、このクリップにフレキシブルアームを設けた吸入器支持具(例えば、特開2010−201128号公報)の、クリップの付勢バネが強いために、女性など非力な者ではクリップを開くのが片手では無理、苦痛ないしストレスを強く感じさせるものであるという欠点を解消するものである。
すなわち、下手摺り部位36への下手摺り支持部37の下からの軽い当て状態にしないし上からの載せ状態とし、ロック・ロック解除操作手段であるロック・ロック解除操作手段34による軽い回動操作だけによるロック・ロック解除操作だけで、簡単で素早く取付取り外し操作が行える。
【0016】
立ち下がり部30が手摺り26の床側に位置され、下手摺り支持部37が立ち下がり部30の外側(床側に反対側)に位置されているので、水平棒40側の荷重によって、立ち下がり部30には常に床側に倒れ荷重形態にされている。よって、ロック・ロック解除操作手段34のネジ棒が緩んで下手摺り支持部37が下がり該ロック・ロック解除操作手段34のネジ棒が少し緩んで下手摺り支持部37による下手摺り部位36の支持が解除されても、固定手段8が動き難い形態を実現しかつ手摺り26から外れ難い形態を実現している。
【0017】
支持アーム部2は水平方向に回動自在とされており、図1と図2には180度水平方向に回動した状態が示されている。
支持アーム部2の水平方向回動可能形態によって、ベース装置3が動いたりしても支持アーム部2が回動して固定手段8に影響を与えることはない。また、ベース装置3の配置箇所の自由度を拡大するものである。
【0018】
案内支持部31は溝形態、突起軌条形態でもよく、ロック・ロック解除操作手段34は床側の反対側でも、横からの締め付け形態でもよい。
また、ネジによる締め付けロック、締め付け解除(ロック解除)という方法に限定されず、カムレバーによるレバーの回動操作、単なる面ファスナーバンドによる締め付け操作、紐による結束操作によるロックとロック解除など他の方法でもよい。
【0019】
立ち下がり部30を上手摺り支持部28の床側部位を下方に延長した形態で形成したものもよい。それは、下方にすぼめ形態のもの、立ち下がり部30のように横幅の狭い形態で形成したもの、幅の広い形態で形成したものなど多様な形態がある。
また、昇降吊り部は昇降機能の無い固定された単なる吊り部とするのもよい。
また、支持アーム部2の横アーム部5を立ちアーム部4は別体とし、横アーム部5の端に立ちアーム部4を通す形態と、立ちアーム部4上を昇降移動可能に設け、横アーム部5を締め付け摘みなどによって、好みの高さ位置にロックできるようにするのもよい。
【実施例2】
【0020】
図4に示す本発明の実施例2において前記実施例1と主に異なる点は、固定手段を、下手摺り支持部をフック型の下手摺り支持部49とし、下手摺り支持部49の上端部は下手摺り部位36の中央より上方に位置し、その先端部位は内側に突出した(湾曲突出も含む)突出部位50となっていて、ロック・ロック解除操作手段34のネジ棒が少し緩んで下手摺り支持部49が下がっても、突出部位50が下手摺り部位36に当りそれ以上下がらないようにされる。すなわち、ロック・ロック解除操作手段34のネジ棒が少し緩んでも下手摺り支持部49による下手摺り部位36の支持が保持されるようにしてなる固定手段51を形成した点にある。
突出部位50はゴム製部材からなっているが、下手摺り支持部49そのものの突出部位でもよい。
立ち上がり部30の上手摺り支持部28の上方は、幅広くかつ厚みにある構成とした、クリップで挟持できるクリップ挟持プレート部52を形成している。これにより、例えば、クリップにフレキシブルアームを設けた器具を取り付けることができる。
また、逆L字形状で下方から上げられる下手摺り支持部49のヘッド部位が上昇するのを避けるヘッド避け部47を有するとともに、下手摺り部位36に被さる手摺り部位被さり部48が設けられている。
手摺り部位被さり部48は下手摺り支持部49が下手摺り部位36から下方に離れても、下手摺り部位36の背面側に当り固定手段51の下方が動くのを阻止するようにしている。
【0021】
固定手段8、51(固定具)は、ベース装置、支持アーム部とは関係なく別体である単体でも使用できるものであり、その技術的思想は次のようである。
すなわち、
ベッドの手摺り(柵)などの取り付け箇所を形成する上手摺り部位(上横棒)に載せ該上手摺り部位(上横棒)を嵌め形態として支持される上手摺り支持部(上横棒支持部)と、
この上手摺り支持部(上横棒支持部)の下部に設けられた立ち下がり部と、
この立ち下がり部に設けられた縦穴、縦溝、縦突起軌条などの案内支持部と、
この案内支持部に移動可能形態で支持されたロック・ロック解除操作手段と、
前記上手摺り部位(上横棒)の下方に位置された前記取付箇所を形成する下手摺り部位(下横棒)を上方あるいは下方から支持するとともに、前記ロック・ロック解除操作手段の操作によって前記下手摺り部位(下横棒)の前記支持状態をロック・ロック解除する下手摺り支持部(下横棒支持部)とからなることを特徴とする固定手段(固定具)である。
前記固定手段(固定具)は、ベッドの手摺り(ベッドの柵)に限定されるものではく、機械などを囲う囲い(柵)の胴縁、建築・建造物の柵の胴縁、あるいは固定手段(固定具)を取り付けるために特別に設けられた上横棒(胴縁)と下横棒(胴縁)を設けた取付箇所などがある。
【実施例3】
【0022】
図5に示す本発明の実施例3において前記実施例1と主に異なる点は、昇降吊り部を昇降吊り部53とした点にある。
この昇降吊り部53は、横アーム部5の先端側に設けられた紐通し孔54の上部に固定されたないしフリー状態で配置された紐通しロック手段55と、この紐通しロック手段55に移動可能に通されて紐通し孔54に移動自在に通された紐56と、この紐56の紐通し孔54から下方に出された先端に設けられたフレキシブル部材保持手段18と、紐56の紐通しロック手段55の上方から出された側の先端に設けられたエンドストッパー57とからなっている。
紐通しロック手段55は、上下に紐56を移動自在に通す外側紐通し孔を有する外筒と、この外筒に筒長さ方向に移動可能に収納された紐56を移動自在に通す内側紐通し孔を有する指で押し込み操作するロックON・OFF駒と、このロックON・OFF駒を常に押し出し付勢している圧縮コイルバネとからなっている。ロックON・OFF駒を止まるまで押し込むと外側紐通し孔と内側紐通し孔は重なって紐移動自在孔を形成して紐56の移動を自在とし、ロックON・OFF駒を開放すると圧縮コイルバネの押し出し付勢力でロックON・OFF駒は外側に移動し、外側紐通し孔と内側紐通し孔はずれてその縁同士で紐56を付勢挟持したロック状態として、紐56が移動出来ないようにする。
横アーム部5の奥側上部には紐56を掛ける紐掛け部58が設けられている。
エンドストッパー57に面ファスナー牝側ないし雄側を設け、横アーム部5に面ファスナー雄側ないし牝側を設ける形態もよい。
【実施例4】
【0023】
図6に示す本発明の実施例4において前記実施例1と主に異なる点は、昇降吊り部を昇降吊り部60とした点にある。
この昇降吊り部60は、横アーム部5の先端下部側に設けられた紐案内滑車61と、この紐案内滑車61に案内される紐62と、紐案内滑車61から外側に垂れ下げられた紐62の端側に設けられたフレキシブル部材保持手段18と、紐案内滑車61の内側に出された紐62の端側に設けられた面ファスナ63(雄側ないし牝側)と、横アーム部5の下面に設けられた面ファスナ63が係着する長尺の面ファスナー64(牝側ないし雄側)とからなっている。
面ファスナ63の面ファスナー64への係着位置でフレキシブル部材保持手段18の高さ位置を好みの高さにできる。
【実施例5】
【0024】
図7に示す本発明の実施例5において前記実施例4と主に異なる点は、昇降吊り部を、面ファスナ63をリング65に替え、面ファスナー64を複数の引っ掛けるフック66a〜66eとした昇降吊り部67とした点にある
リング65のフック66a〜66eのいずれかの掛け位置によってフレキシブル部材保持手段18の高さ位置を好みの高さにできる。
【実施例6】
【0025】
図8に示す本発明の実施例6において前記実施例1と主に異なる点は、昇降吊り部を昇降吊り部70とした点にある。
この昇降吊り部70は、横アーム部5の先端に直接ないし他の部材を設けてそこに上下方向に貫通する貫通孔71a、71bを設け、横アーム部5の先端側開口から紐通しロック手段55を差し込み設け、横アーム部5の先端側上部にロック機構を有さない発条による付勢巻取りフリーのリール72を設け、そのリール72に付勢巻き取られた紐73を貫通孔71a→紐通しロック手段55の紐通し孔→貫通孔71bと通して貫通孔71bの下方に出し、その先端にフレキシブル部材保持手段18を設けた構成としてなるものである。ネジないしピンからなるロック手段止め部68によって紐通しロック手段55はそれ以上奥に行かないように止められている。
ロックON・OFF駒74を指で押し込むと貫通孔71a、紐通しロック手段55の紐通し孔、貫通孔71bが一直線に重なって紐73が移動自在となり、このロック解除状態でレキシブル部材保持手段18を持ち上下に移動させることが自在にでき、その際、持ち上げ時は紐73はリール72に自動的に付勢巻き取られ、引き下げ時は紐73はリール72の発条の付勢力に抗して引き出される。
ロックON・OFF駒74を解放すると、貫通孔71a、71bと紐通しロック手段55の紐通し孔とはずれる状態になり、その縁同士で紐73を挟持ロック状態とする。
リール72は該リール72と一体化された固定バー75を固定ベルト76によって横アーム部5に堅固に固定されている。
【0026】
リール72は横アーム部5に固定せずフリートする形態もよい。
紐通しロック手段55の外筒が無い形態、すなわち、横アーム部5の内部に圧縮コイルバネとロックON・OFF駒74を設けた形態もよい。
また、紐通しロック手段55を横アーム部5の先端に突出した形態で設けた形態もよい。この場合、貫通孔71a、71bは必要無い。また、この場合、紐通しロック手段55とリール72とが一体化した形態で取り付けられるのもよい。
また、紐通しロック手段55を横アーム部5の下部側に固定ないしフリーで配置してもよい。
また、紐通しロック手段55を横アーム部5とリール72の間に位置させてもよい。
【実施例7】
【0027】
図9に示す本発明の実施例7において前記実施例1と主に異なる点は、昇降吊り部を昇降吊り部77とした点にある。
この昇降吊り部77は、横アーム部5の先端下部側に設けられた紐案内滑車61と、この紐案内滑車61に案内される紐78と、この紐78の紐案内滑車61から外側に垂れ下げられたその端側に設けられたフレキシブル部材保持手段18と、紐案内滑車61の内側に出された紐78の端側に設けられた横アーム部5上をスライド可能に設けられ、かつ、スライドできないように固定するための締め付け摘み79を有するスライダー80とからなっている。
【0028】
スライダー80に替えて、紐78を付勢巻取りする、横アーム部5上面ないし下面の好みの位置に固定されたリールとするのもよい。
その場合、リールにはロック・ロック解除機構を設ける形態とする。
あるいは、リールの付勢巻取りをロック機構を有さないフリートし、紐78を通した紐通しロック手段(「株式会社ニフコ(東京証券取引所 第一部上場(証券コード7988))の、Cord−Adjuster:CL14」が好適)を滑車61の前部側(フレキシブル部材保持手段18との間)に設けるか、リール側(リールと滑車の間)に設け、一方の手で紐通しロック手段をロック解除操作し、他方の手でフレキシブル部材保持手段18を持って上下移動させて好みの高さとなったところで指を解放してロック状態にする操作とするのもよい。
【実施例8】
【0029】
図10、図11、図12に示す本発明の実施例8において前記実施例1と主に異なる点は、昇降吊り部を昇降吊り部81とした点にある。
この昇降吊り部81は、横アーム部5上をスライド移動可能とされたスライダー82と、
このスライダー82のスライドを止める締め付け摘み83と、
スライダー82の一方側下部に設けられたL字型で紐を通す通し孔ないし溝を有するロック手段支持部84aと、
スライダー82の他方側下部に設けられたL字型で紐を通す通し孔ないし溝を有するロック手段支持部84bと、
ロック手段支持部84a上に配置された紐通しロック手段93aと、
ロック手段支持部84b上に配置された紐通しロック手段93bと、
紐通しロック手段93aに通されロック手段支持部84aの紐を通す通し孔ないし溝を通された紐85と、この紐85の一方の端側に設けられたエンドストッパー86と、紐85の他方の端側に設けられた、フレキシブル部材6aを保持するフック形態の上部フック部87、該上部フック部87の下方に位置された下部フック部88、上部フック部87および下部フック部88(いずれか一方でもよい)の背面に設けられた、点滴管などの細い管、通信コード、電線コードなどのフレキシブル部材89を保持するプーリー形態の細フレキシブル部材支持部90とからなるフレキシブル部材保持手段91aと、
紐通しロック手段93bに通されロック手段支持部84bの紐を通す通し孔ないし溝を通された紐85と、この紐85の一方の端側に設けられたエンドストッパー86と、紐85の他方の端側に設けられた、フレキシブル部材6bを保持するフック形態の上部フック部87、該上部フック部87の下方に位置された下部フック部88、上部フック部87および下部フック部88(いずれか一方でもよい)の背面に設けられた、点滴管などの細い管、通信コード、電線コードなどのフレキシブル部材89を保持するプーリー形態の細フレキシブル部材支持部90とからなるフレキシブル部材保持手段91b(フレキシブル部材保持手段91aと同形態ないし対称形態)とからなっている。
【0030】
フレキシブル部材保持手段91a、91bを図11によってより詳細に説明する。
1本の針金部材からなる保持手段本体92を折り曲げて、一方の側に上部フック部87を形成し、他方の側に下部フック部88を形成し、上部フック部87と下部フック部88の背部に細フレキシブル部材支持部90を熔接で設けたものである。
紐85で吊る部位である最上部の折曲部位は、上部フック部87・下部フック部88の略中心当りに位置するように曲げ位置させ、フレキシブル部材6a、6bを支持した状態でフレキシブル部材保持手段91a、91bが垂直となるような重心位置合わせ形態とするのがよい。
合成樹脂製部材で射出成形、プレス成形したものなどでもよい。
フレキシブル部材保持手段91a、91bは同一形態ないし対称形態である。
【0031】
図12においてフレキシブル部材6aはその途中に収納された薬品を噴霧状態にして送るなどするための薬品収納容器94aを設けていて、フレキシブル部材6bはその途中に薬品収納容器94bを設けている。
このようなフレキシブル部材の途中に薬品収納容器を設け、フレキシブル部材が薬品収納容器から左右に分岐して出る形態にあって、昇降吊り部81は大いに役立つものである。
すなわち、薬品収納容器94aの天蓋から左側に延びたフレキシブル部材6aを左側の上部フック部87に掛け、右側に延びたフレキシブル部材6aを右側の上部フック部87に掛け、右側の上部フック部87と右側の上部フック部87の間下方に薬品収納容器94aを位置させる。さらに、薬品収納容器94bの天蓋から左右に延びたフレキシブル部材6b、6bに下部フック部88、88に掛けて、左側の下部フック部88と左側の下部フック部88の間下方で薬品収納容器94aの下方に薬品収納容器94bを位置させる。
左側の細フレキシブル部材支持部90と左側の細フレキシブル部材支持部90には点滴管、通信コード、電線コードなどの細目のフレキシブル部材89を載せ保持する。フレキシブル部材89の案内面が湾曲形態であるので、点滴管などの細管部材が折れ潰れる状態にならない。
このように薬品収納容器94a、94bという複数を略目線と同じないし少し下方に位置させておくことができるので、薬品収納容器94a、94b内の薬の状態が確認し易く、薬品収納容器94a、94bの取り外しての薬品の追加などの操作が行い易いものである。
【0032】
また、フレキシブル部材89を左側の細フレキシブル部材支持部90と左側の細フレキシブル部材支持部90間に長く垂れ下げる形態としていることからも明らかなように、フレキシブル部材89、フレキシブル部材6a、6bが長尺で引き回しに難がある場合は、フレキシブル部材89を左側の細フレキシブル部材支持部90と左側の細フレキシブル部材支持部90間に弧を描く垂れ下げる(弧描き垂れ下がり形態)ことによって、それを解消することが可能としているものである。
【0033】
その技術的思想は、横アーム部に直接的にありは他の部材を介して間接的に間隔をあけて、フレキシブル部材の2箇所を支持した吊り状態とする第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段を設けてなるところにあるものである。
これによって、第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段の間にフレキシブル部材を好みの長さで垂れ下げる垂れ長さ調節形態を可能としているので、フレキシブル部材が引き回しができ難い長尺の場合でも、弧描き垂れ下がり形態での垂れ下がりを長くすることによりそれを解消し、好適な引き回し形態を実現することができる。また、フレキシブル部材途中に薬品収納容器、流量計、電流計、温度計などの計器類、貯留槽などの中間器機が設けられている場合は、その中間機器を第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段の間の好みの下方にその姿勢を良くした状態で位置させて見る、操作することを実現するものである。
【0034】
紐通しロック手段93a、93bとして、「株式会社ニフコ(東京証券取引所 第一部上場(証券コード7988))の、Cord−Adjuster:CL14」が好適である。略図に示すような親指と人差し指で摘み、押し込みロック解除、解放しロックするのに適した形態をしている。
【0035】
フレキシブル部材保持手段91a、91bの両方をあるいはいずれか一方を、昇降しない固定された吊り状態とした吊り部とするのもよい。
また、紐通しロック手段93a、93bに替えてロック機構を有するロック機構付リールとし、該ロック機構付リールに紐85を付勢巻取り状態とする形態もよい。
また、紐通しロック手段93a、93bに替えてロック機構を有さない発条による付勢巻取りフリーの巻取りフリー式リールとし、該ロフリーの巻取りフリー式リールに紐85を付勢巻取り状態し、紐85を紐通しロック手段93a、93bに通し、紐通しロック手段93a、93bをロック手段支持部84a、84bの下部に位置させる形態もよい。
また、左側のエンドストッパー86と右側のエンドストッパー86を設けず、左側の紐85と右側の紐85を1本の紐からなる1本紐とし、ロック手段支持部84a、84bの間に前記1本紐からなる紐85を下げ垂らす形態とするのもよい。
また、スライダー82を設けず、フレキシブル部材保持手段91a、91bを横移動出来ない形態とするのもよい。この場合、フレキシブル部材保持手段91a、91bあるいはいずれか一方を昇降出来る形態、フレキシブル部材保持手段91a、91bのいずれも昇降出来ない形態、フレキシブル部材保持手段91a、91bを横アーム部5に略直接的に取り付けた形態などがある。
上部フック部87および下部フック部88のフレキシブル部材が載る部分にコロや湾曲体などの湾曲面部材を設け、フレキシブル部材が折れ潰れないようにするのがよい。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、主に医療補助具産業で利用される。
【符号の説明】
【0037】
1:支持装置、
2:支持アーム部、
3:ベース装置、
4:立ちアーム部、
5:横アーム部、
6a、6b:フレキシブル部材、
8:固定手段、
9:固定手段保持部、
10:係止部、
11:支持される部材、
12:係止孔、
13:ベース枠体13、
14:支持アーム取付支持部、
15:締めつけ摘み、
16:吊り紐、
17:リール、
18:フレキシブル部材保持手段、
19a、19b:管嵌め込み部、
20:保持手段本体、
21:昇降吊り部、
25:ベッド、
26:手摺り、
27:上手摺り部位、
28:上手摺り支持部、
30:立ち下がり部、
31:案内支持部、
32:ネジ棒、
34:ロック・ロック解除操作手段、
35:ねじ穴、
36:下手摺り部位、
37:下手摺り支持部、
38:締め付け手段38、
39:フレキシブルアーム、
40:水平棒、
41:クリップ、
47:ヘッド避け部、
48:手摺り部位被さり部、
49:下手摺り支持部、
50:突出部位、
51:固定手段、
52:クリップ挟持プレート部、
53:昇降吊り部、
54:紐通し孔、
55:紐通しロック手段、
56:紐、
57:エンドストッパー、
58:紐掛け部、
60:昇降吊り部、
61:紐案内滑車、
62:紐、
63:面ファスナ、
64:面ファスナー、
65:リング、
66a〜66e:フック、
67:昇降吊り部、
68:ロック手段止め部、
70:証拠吊り部、
71a、71b:貫通孔、
72:リール、
73:紐、
74:ロックON・OFF駒、
75:固定バー、
76:固定ベルト、
77:昇降吊り部、
78:紐、
79:締め付け摘み、
80:スライダー、
81:昇降吊り部、
82:スライダー、
83:締め付け摘み、
84a、84b:ロック手段支持部、
85:紐、
86:エンドストッパー、
87:上部フック部、
88:下部フック部、
89:フレキシブル部材、
90:細フレキシブル部材支持部、
91a、91b:レキシブル部材保持手段、
92:保持手段本体、
93a、93b:紐通しロック手段、
94a、94b:薬品収納容器。
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、人工呼吸器、延命装置(医療機器に限定されない)などのベース装置から伸びる吸入管(フレキシブル部材)とその先端の吸入器、電灯、ディスプレイなどの支持される部材を支持するのに適した支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人工呼吸器や延命装置の管(フレキシブル部材)を支持するアーム装置(支持装置)として、複数のアームを回動自在とする関節部によって連結し、関節部に棒の回動をロックするロック機構を有し、一方側がベース装置(テーブル、医療機器装置、機械装置など)に支持ないし固定され、他方側がフリー状態で支持される部材を支持する片側支持形態のアーム式支持装置が知られている。(例えば特許文献1)
また、ベッドの手摺りを挟持するバネ付勢力の強いクリップにフレキシブルアームが取り付けられた医療用器支持具が知られている。(例えば特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3166092号公報
【特許文献2】特開2011-19645号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】特になし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1の技術は、複数のアームが複数の関節部によって連結されたアーム本体が長尺であるために、フリー側先端のクリップ状の保持部20に支持される部材を支持するフリー側の振れが大きくなって、支持される部材の安定性、位置決め性が悪いという欠点を有するものであった。
また、ベース装置が移動するとフリーの他方側も一緒に移動するので、他方側の位置が変わってしまうという欠点を有するものであり、それを訂正するためには複数の関節部のロック解除→ロックという調節操作を行わなければならないという欠点を有するものであった。
また、支持される部材の位置決めおよび使用終了後の邪魔にならない状態とするためには、関節部およびアームの操作をしなければならず、その操作性が煩雑で時間が浪費され軽快操作性に欠けるという欠点があった。
また、特許文献2の技術は、女性など非力な人がその強いバネ付勢力に抗してクリップ(固定手段)を開くことが無理、苦痛であるないし強い精神的肉体的ストレスを感じるものであり、中には手の筋肉や筋を痛める人さえ生じるという欠点を有するものであった。
【0006】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、支持される部材の位置決めが安定し、アームの調節を必要としない支持装置の提供を目的としている。
また、本発明の他の目的は、支持される部材の位置決めが安定し、アームの調節操作を必要とせず、かつ、支持した管などのフレキシブル部材の高さ調節が自在に行える支持装置の提供を目的としている。
また、本発明の他の目的は、支持される部材の位置決めが安定し、アームの調節操作を必要とせず、かつ、非力な人手も容易で簡単で素早く軽快に取り付け取り外しができる固定手段を有する支持装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は次に述べるような構成としている。
<請求項1記載の発明>
ベース装置に立ち状態に支持される、立ちアーム部と該立ちアーム部から横に延びた横アーム部とからなる、水平方向に回動可能とされた支持アーム部と、
ベッドの手摺り(柵)、テーブルの縁などの取付箇所に着脱自在形態で取り付けられ、吸引器、吸入器、電灯、ディスプレイなどの支持される部材を直接的にあるいは、他の部材を介して間接的に支持する、前記支持アーム部から分離された固定手段と、
この固定手段に設けられた係止部と、
前記ベース装置あるいは前記支持アーム部に設けられた、前記係止部を着脱自在形態で係止するための固定手段保持部とからなることを特徴とする支持装置である。
<請求項2記載の発明>
固定手段がベッドの手摺り(ベッドの柵)などの手摺り(柵)に取り付けられる固定手段であり、この固定手段は、ベッドの手摺りの上手摺り部位(上横棒、下胴縁を含む)に載せ該上手摺り部位を嵌め形態として支持される上手摺り支持部と、この上手摺り支持部下部に設けられた立ち下がり部と、この立ち下がり部に設けられた縦穴、縦溝、縦突起軌条などの案内支持部と、この案内支持部に移動可能形態で支持されたロック・ロック解除操作手段と、前記下手摺り部位(下横棒、下胴縁を含む)を上方あるいは下方から支持するとともに、前記ロック・ロック解除操作手段の操作によって前記下手摺り部位の前記支持状態をロックする下手摺り支持部とからなるものであることを特徴とする請求項1記載の支持装置である。
「上手摺り・・・」は、「上横棒・・・」、「上胴縁・・・」と同義語であり、下手摺り・・・」は、「下横棒・・・」、「下胴縁・・・」と同義語である。
<請求項3記載の発明>
支持アーム部にフレキシブル部材を吊り状態とし、該フレキシブル部材を上げたり下げたりでき、かつ、好みの高さ位置に保持することを可能とする昇降吊り部を設けてなることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載の支持装置である。
「フレキシブル部材」とは、フレキシブルな管、通信コード、電線コード、紐、ロープなどである。
<請求項4記載の発明>
横アーム部に直接的にあるいは他の部材を介して間接的に、フレキシブル部材の2箇所を支持した吊り状態とする第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段を横方向に間隔をあけて設けてなる請求項1、2、3のいずれか1項に記載の支持装置である。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
ベース装置に立ち状態に支持される、立ちアーム部と該立ちアーム部から横に延びた横アーム部とからなる、水平方向に回動可能とされた支持アーム部と、ベッドの手摺り、テーブルの縁などの取付箇所に着脱自在形態で取り付けられ、吸引器、吸入器、電灯、ディスプレイなどの支持される部材を直接的にあるいは、他の部材を介して間接的に支持する、前記支持アーム部から分離された固定手段と、
この固定手段に設けられた係止部と、
前記ベース装置あるいは前記支持アーム部に設けられた、前記係止部を着脱自在形態で係止するための固定手段保持部とからなることを特徴とする支持装置であるので、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
支持アーム部で直接的ないし他の部材(例えばリール、紐など)を介してフレキシブル部材を支持(一般的には吊り支持)し、固定手段を固定手段保持部から外して取付箇所に取り付け固定し、フレキシブル部材の先端などに設けられた支持される部材を固定手段側で支持する取り付け支持形態を実現し、かつ、支持される部材を外しあるいは支持したまま固定手段を取付箇所から外し、固定手段保持部に係止部を係止させた取り外し形態を実現するものであり、その技術的思想は、支持アーム部と固定手段を分離形態とし、固定手段をベース装置側と取付箇所に係止出来るようにしたところにあるものである。
これによって、支持アーム部の調節操作を必要とせず、かつ、支持アーム部およびベース装置の振れや動きが固定手段に影響を与えない支持形態を実現し、よって、固定手段に直接的にあるいは間接的に支持されている支持される部材が動かない安定した支持状態を実現するという効果を奏する。
また、支持アーム部が水平方向に回動自在であるので、ベース装置の配置位置と固定手段の固定位置とのあいだにずれがあっても、あるいはずれが生じても支持アームが自動的に回動して適応することができ、ベース装置を移動のときや保管場所に保管するときは、支持アームを例えば90度ないし180度回動(図1、図2参照)させるという、単純簡単な回動操作だけで移動時や保管時に邪魔にならないようにできる。
<請求項2記載の発明の効果>
固定手段がベッドの手摺りなどの手摺りに取り付けられる固定手段であり、この固定手段は、ベッドの手摺りの上手摺り部位に載せ該上手摺り部位を嵌め形態として支持される上手摺り支持部と、この上手摺り支持部下部に設けられた立ち下がり部と、この立ち下がり部に設けられた縦穴、縦溝、縦突起軌条などの案内支持部と、この案内支持部に移動可能形態で支持されたロック・ロック解除操作手段と、前記下手摺り部位を上方あるいは下方から支持するとともに、前記ロック・ロック解除操作手段の操作によって前記下手摺り部位の前記支持状態をロックする下手摺り支持部とからなるものであることを特徴とする請求項1記載の支持装置であるので、請求項1記載の発明と同様な効果を奏するととものに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
上手摺り部位に上手摺り支持部を載せ、下手摺り支持部を下手摺り部位に当て、そのロック・ロック解除操作手段をロックするだけの力を殆ど必要としない簡単操作によって、固定手段の取り付け・取り外しができるという効果を奏する。
よって、非力な人が簡単、軽快、素早くかつ安心して固定手段の取り付け・取り外し操作ができるものである。
<請求項3記載の発明の効果>
支持アーム部にフレキシブル部材を吊り状態とし、該フレキシブル部材を上げたり下げたりでき、かつ、好みの高さ位置に保持することを可能とする昇降吊り部を設けてなることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載の支持装置であるので、請求項1、2のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するととものに、次に述べるような効果を奏する。
すなわち、
フレキシブル部材の長さ、ベース装置と固定手段との距離などよって、フレキシブル部材のたるみが多様な状態となるが、好みの高さ位置に保持することを可能とする昇降吊り部によって、邪魔にならないたるみ状態に簡単にできるという効果を奏する。
<請求項4記載の発明の効果>
横アーム部に直接的にあるいは他の部材を介して間接的に、フレキシブル部材の2箇所を支持した吊り状態とする第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段を横方向に間隔をあけて設けてなる請求項1、2、3のいずれか1項に記載の支持装置であるので、請求項1、2、3のいずれか1項に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、次に述べるような効果を奏する。
しなわち、
第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段の間にフレキシブル部材を好みの長さで垂れ下げる垂れ長さ調節形態を可能としているので、フレキシブル部材が引き回しができ難い長尺の場合でも、弧描き垂れ下がり形態での垂れ下がりを長くすることによりそれを解消し、好適な引き回し形態を実現することができる。
また、フレキシブル部材途中に薬品収納容器、流量計、電流計、温度計などの計器類、貯留槽などの中間器機が設けられている場合は、その中間機器を第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段の間の好みの下方にその姿勢を良くした状態で位置させて見る、操作することを実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例1の使用前の正面図。
【図2】本発明の実施例1の使用状態を示す正面図。
【図3】本発明の実施例1の固定手段の斜視図および部分拡大側面図。
【図4】本発明の実施例2の固定手段の斜視図。
【図5】本発明の実施例3の正面図。
【図6】本発明の実施例4の正面図。
【図7】本発明の実施例5の正面図。
【図8】本発明の実施例6の一部分を断面した一部正面図。
【図9】本発明の実施例7の正面図。
【図10】本発明の実施例8の昇降吊り部の正面図および紐通しロック手段の斜視図。
【図11】本発明の実施例8の昇降吊り部の部分拡大斜視図。
【図12】本発明の実施例8の昇降吊り部の使用状態例を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施例について説明する。但し、本発明をこれら実施例のみに限定する趣旨のものではない。また、後述する実施例の説明に当って、前述した実施例の同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【実施例1】
【0011】
図1、図2、図3に示す本発明の実施例において1は支持装置であり、支持装置1は以下のような構成となっている。
すなわち、
人工呼吸器、人工吸入器等であるベース装置3(医療機器に限定されない)に立ち状態に支持される立ちアーム部4、この立ちアーム部4から横に延びた横アーム部5とからなる、フレキシブル管やコードなどのフレキシブル部材6を支持する関節部を有さない支持アーム部2と、
ベッド25の手摺り26である取付箇所に着脱自在形態で取り付けられ、主に前記フレキシブル部材6a、6bの先端などに設けられた吸引器、吸入器、電灯、ディスプレイなどの支持される部材11を直接的にあるいは、他の部材を介して間接的に支持する、前記支持アーム部2から分離された固定手段8と、
この固定手段8に設けられた逆L字棒部材からなる係止部10と、
前記ベース装置3あるいは前記支持アーム部2に設けられた、前記係止部10が着脱自在形態で挿入係止される係止孔12を有する固定手段保持部9とからなっている。
【0012】
ベース装置3(ここでは、人工呼吸器)は棒部材からなるベース枠体13にディスプレイ、制御部、吸入駆動部、キャスターなどを取り付けた形態であり、ベース枠体13の正面右側には支持アーム部2を取り付ける支持アーム取付支持部14が設けられ、左側には係止孔12を有する固定手段保持部9が設けられている。
支持アーム取付け部14には締め付け摘み15が設けられ、支持アーム部2が回動しないように回動をロックできるようになっていて、締めつけ摘み15の締め付けにより主にベース装置3を移動走行させるときに支持アーム部2が回動振れないようにする。
【0013】
支持アーム部2の横アーム部5の先端には、吊り紐16を好みの位置でロックできる形態のリール17が設けられ、吊り紐16の先端には保持手段本体20にフレキシブル部材6a、6bを2本嵌め込む管嵌め込み部19a、19bを有するフレキシブル部材保持手段18が設けられている。
リール17、吊り紐16、フレキシブル部材保持手段18とで昇降吊り部21を形成している。
【0014】
固定手段8は次のような構成となっている。
ベッド25の手摺り26の上手摺り部位27に載り、該上手摺り部位27を下方から嵌め形態で支持される上手摺り支持部28と、
この上手摺り支持部28の下方向き立ち下げ形態で設けられた、ベッド25の床側に位置するように設けられた立ち下がり部30と、
この立ち下がり部30に縦孔形態で開口された案内支持部31と、
この案内支持部31に移動可能形態で通されたネジ棒32(ねじ穴でもよい)を有しベッド25の床側に位置されるように設けられた締め付け摘みであるロック・ロック解除操作手段34と、
前記ネジ棒32に螺合されたねじ穴35(ネジ棒でもよい)を有し、ベッド25の床側の反対側に設けられた、手摺り26の下手摺り部位36を下方からあるいは上方から嵌め形態で支持する下手摺り支持部37と、
立ち下がり部30の上方でベッド25の床側にナットやボルトなどの締め付け手段38によって取り付けられた水平棒40と、
この水平棒40の先端にベッドの床側に横向きで向いて設けられたフレキシブルアーム39と、
このフレキシブルアーム39の先端に設けられたクリップ41とからなるとともに、
下手摺り支持部37を上下移動可能としかつ好みの位置で固定状態とできるようにしてなるものである。
立ち下がり部30のベッドの床側には下向き棒部材からなる逆L字形態の立ち下がり部30が設けられている。
下手摺り支持部37は円形全周溝形態の構造であり、手摺りの立ち手摺り部位(図示せず省略)にも、その横から嵌め形態として支持できる。
【0015】
上手摺り支持部28を上手摺り部位27に載せ嵌め形態とし、下手摺り支持部37を持ち上げ移動させて下手摺り部位36に下から当て、ロック・ロック解除操作手段34を締め付け回して固定する。ロック・ロック解除操作手段34を緩めて下手摺り支持部37を降ろして手摺り26から簡単に外せる。
すなわち、女性のような非力な者でも、簡単・容易で素早く軽快に固定手段(固定具)の手摺りへの取付と取り外しができるものである。
これは、従来のベッドの手摺りを挟持するクリップと、このクリップにフレキシブルアームを設けた吸入器支持具(例えば、特開2010−201128号公報)の、クリップの付勢バネが強いために、女性など非力な者ではクリップを開くのが片手では無理、苦痛ないしストレスを強く感じさせるものであるという欠点を解消するものである。
すなわち、下手摺り部位36への下手摺り支持部37の下からの軽い当て状態にしないし上からの載せ状態とし、ロック・ロック解除操作手段であるロック・ロック解除操作手段34による軽い回動操作だけによるロック・ロック解除操作だけで、簡単で素早く取付取り外し操作が行える。
【0016】
立ち下がり部30が手摺り26の床側に位置され、下手摺り支持部37が立ち下がり部30の外側(床側に反対側)に位置されているので、水平棒40側の荷重によって、立ち下がり部30には常に床側に倒れ荷重形態にされている。よって、ロック・ロック解除操作手段34のネジ棒が緩んで下手摺り支持部37が下がり該ロック・ロック解除操作手段34のネジ棒が少し緩んで下手摺り支持部37による下手摺り部位36の支持が解除されても、固定手段8が動き難い形態を実現しかつ手摺り26から外れ難い形態を実現している。
【0017】
支持アーム部2は水平方向に回動自在とされており、図1と図2には180度水平方向に回動した状態が示されている。
支持アーム部2の水平方向回動可能形態によって、ベース装置3が動いたりしても支持アーム部2が回動して固定手段8に影響を与えることはない。また、ベース装置3の配置箇所の自由度を拡大するものである。
【0018】
案内支持部31は溝形態、突起軌条形態でもよく、ロック・ロック解除操作手段34は床側の反対側でも、横からの締め付け形態でもよい。
また、ネジによる締め付けロック、締め付け解除(ロック解除)という方法に限定されず、カムレバーによるレバーの回動操作、単なる面ファスナーバンドによる締め付け操作、紐による結束操作によるロックとロック解除など他の方法でもよい。
【0019】
立ち下がり部30を上手摺り支持部28の床側部位を下方に延長した形態で形成したものもよい。それは、下方にすぼめ形態のもの、立ち下がり部30のように横幅の狭い形態で形成したもの、幅の広い形態で形成したものなど多様な形態がある。
また、昇降吊り部は昇降機能の無い固定された単なる吊り部とするのもよい。
また、支持アーム部2の横アーム部5を立ちアーム部4は別体とし、横アーム部5の端に立ちアーム部4を通す形態と、立ちアーム部4上を昇降移動可能に設け、横アーム部5を締め付け摘みなどによって、好みの高さ位置にロックできるようにするのもよい。
【実施例2】
【0020】
図4に示す本発明の実施例2において前記実施例1と主に異なる点は、固定手段を、下手摺り支持部をフック型の下手摺り支持部49とし、下手摺り支持部49の上端部は下手摺り部位36の中央より上方に位置し、その先端部位は内側に突出した(湾曲突出も含む)突出部位50となっていて、ロック・ロック解除操作手段34のネジ棒が少し緩んで下手摺り支持部49が下がっても、突出部位50が下手摺り部位36に当りそれ以上下がらないようにされる。すなわち、ロック・ロック解除操作手段34のネジ棒が少し緩んでも下手摺り支持部49による下手摺り部位36の支持が保持されるようにしてなる固定手段51を形成した点にある。
突出部位50はゴム製部材からなっているが、下手摺り支持部49そのものの突出部位でもよい。
立ち上がり部30の上手摺り支持部28の上方は、幅広くかつ厚みにある構成とした、クリップで挟持できるクリップ挟持プレート部52を形成している。これにより、例えば、クリップにフレキシブルアームを設けた器具を取り付けることができる。
また、逆L字形状で下方から上げられる下手摺り支持部49のヘッド部位が上昇するのを避けるヘッド避け部47を有するとともに、下手摺り部位36に被さる手摺り部位被さり部48が設けられている。
手摺り部位被さり部48は下手摺り支持部49が下手摺り部位36から下方に離れても、下手摺り部位36の背面側に当り固定手段51の下方が動くのを阻止するようにしている。
【0021】
固定手段8、51(固定具)は、ベース装置、支持アーム部とは関係なく別体である単体でも使用できるものであり、その技術的思想は次のようである。
すなわち、
ベッドの手摺り(柵)などの取り付け箇所を形成する上手摺り部位(上横棒)に載せ該上手摺り部位(上横棒)を嵌め形態として支持される上手摺り支持部(上横棒支持部)と、
この上手摺り支持部(上横棒支持部)の下部に設けられた立ち下がり部と、
この立ち下がり部に設けられた縦穴、縦溝、縦突起軌条などの案内支持部と、
この案内支持部に移動可能形態で支持されたロック・ロック解除操作手段と、
前記上手摺り部位(上横棒)の下方に位置された前記取付箇所を形成する下手摺り部位(下横棒)を上方あるいは下方から支持するとともに、前記ロック・ロック解除操作手段の操作によって前記下手摺り部位(下横棒)の前記支持状態をロック・ロック解除する下手摺り支持部(下横棒支持部)とからなることを特徴とする固定手段(固定具)である。
前記固定手段(固定具)は、ベッドの手摺り(ベッドの柵)に限定されるものではく、機械などを囲う囲い(柵)の胴縁、建築・建造物の柵の胴縁、あるいは固定手段(固定具)を取り付けるために特別に設けられた上横棒(胴縁)と下横棒(胴縁)を設けた取付箇所などがある。
【実施例3】
【0022】
図5に示す本発明の実施例3において前記実施例1と主に異なる点は、昇降吊り部を昇降吊り部53とした点にある。
この昇降吊り部53は、横アーム部5の先端側に設けられた紐通し孔54の上部に固定されたないしフリー状態で配置された紐通しロック手段55と、この紐通しロック手段55に移動可能に通されて紐通し孔54に移動自在に通された紐56と、この紐56の紐通し孔54から下方に出された先端に設けられたフレキシブル部材保持手段18と、紐56の紐通しロック手段55の上方から出された側の先端に設けられたエンドストッパー57とからなっている。
紐通しロック手段55は、上下に紐56を移動自在に通す外側紐通し孔を有する外筒と、この外筒に筒長さ方向に移動可能に収納された紐56を移動自在に通す内側紐通し孔を有する指で押し込み操作するロックON・OFF駒と、このロックON・OFF駒を常に押し出し付勢している圧縮コイルバネとからなっている。ロックON・OFF駒を止まるまで押し込むと外側紐通し孔と内側紐通し孔は重なって紐移動自在孔を形成して紐56の移動を自在とし、ロックON・OFF駒を開放すると圧縮コイルバネの押し出し付勢力でロックON・OFF駒は外側に移動し、外側紐通し孔と内側紐通し孔はずれてその縁同士で紐56を付勢挟持したロック状態として、紐56が移動出来ないようにする。
横アーム部5の奥側上部には紐56を掛ける紐掛け部58が設けられている。
エンドストッパー57に面ファスナー牝側ないし雄側を設け、横アーム部5に面ファスナー雄側ないし牝側を設ける形態もよい。
【実施例4】
【0023】
図6に示す本発明の実施例4において前記実施例1と主に異なる点は、昇降吊り部を昇降吊り部60とした点にある。
この昇降吊り部60は、横アーム部5の先端下部側に設けられた紐案内滑車61と、この紐案内滑車61に案内される紐62と、紐案内滑車61から外側に垂れ下げられた紐62の端側に設けられたフレキシブル部材保持手段18と、紐案内滑車61の内側に出された紐62の端側に設けられた面ファスナ63(雄側ないし牝側)と、横アーム部5の下面に設けられた面ファスナ63が係着する長尺の面ファスナー64(牝側ないし雄側)とからなっている。
面ファスナ63の面ファスナー64への係着位置でフレキシブル部材保持手段18の高さ位置を好みの高さにできる。
【実施例5】
【0024】
図7に示す本発明の実施例5において前記実施例4と主に異なる点は、昇降吊り部を、面ファスナ63をリング65に替え、面ファスナー64を複数の引っ掛けるフック66a〜66eとした昇降吊り部67とした点にある
リング65のフック66a〜66eのいずれかの掛け位置によってフレキシブル部材保持手段18の高さ位置を好みの高さにできる。
【実施例6】
【0025】
図8に示す本発明の実施例6において前記実施例1と主に異なる点は、昇降吊り部を昇降吊り部70とした点にある。
この昇降吊り部70は、横アーム部5の先端に直接ないし他の部材を設けてそこに上下方向に貫通する貫通孔71a、71bを設け、横アーム部5の先端側開口から紐通しロック手段55を差し込み設け、横アーム部5の先端側上部にロック機構を有さない発条による付勢巻取りフリーのリール72を設け、そのリール72に付勢巻き取られた紐73を貫通孔71a→紐通しロック手段55の紐通し孔→貫通孔71bと通して貫通孔71bの下方に出し、その先端にフレキシブル部材保持手段18を設けた構成としてなるものである。ネジないしピンからなるロック手段止め部68によって紐通しロック手段55はそれ以上奥に行かないように止められている。
ロックON・OFF駒74を指で押し込むと貫通孔71a、紐通しロック手段55の紐通し孔、貫通孔71bが一直線に重なって紐73が移動自在となり、このロック解除状態でレキシブル部材保持手段18を持ち上下に移動させることが自在にでき、その際、持ち上げ時は紐73はリール72に自動的に付勢巻き取られ、引き下げ時は紐73はリール72の発条の付勢力に抗して引き出される。
ロックON・OFF駒74を解放すると、貫通孔71a、71bと紐通しロック手段55の紐通し孔とはずれる状態になり、その縁同士で紐73を挟持ロック状態とする。
リール72は該リール72と一体化された固定バー75を固定ベルト76によって横アーム部5に堅固に固定されている。
【0026】
リール72は横アーム部5に固定せずフリートする形態もよい。
紐通しロック手段55の外筒が無い形態、すなわち、横アーム部5の内部に圧縮コイルバネとロックON・OFF駒74を設けた形態もよい。
また、紐通しロック手段55を横アーム部5の先端に突出した形態で設けた形態もよい。この場合、貫通孔71a、71bは必要無い。また、この場合、紐通しロック手段55とリール72とが一体化した形態で取り付けられるのもよい。
また、紐通しロック手段55を横アーム部5の下部側に固定ないしフリーで配置してもよい。
また、紐通しロック手段55を横アーム部5とリール72の間に位置させてもよい。
【実施例7】
【0027】
図9に示す本発明の実施例7において前記実施例1と主に異なる点は、昇降吊り部を昇降吊り部77とした点にある。
この昇降吊り部77は、横アーム部5の先端下部側に設けられた紐案内滑車61と、この紐案内滑車61に案内される紐78と、この紐78の紐案内滑車61から外側に垂れ下げられたその端側に設けられたフレキシブル部材保持手段18と、紐案内滑車61の内側に出された紐78の端側に設けられた横アーム部5上をスライド可能に設けられ、かつ、スライドできないように固定するための締め付け摘み79を有するスライダー80とからなっている。
【0028】
スライダー80に替えて、紐78を付勢巻取りする、横アーム部5上面ないし下面の好みの位置に固定されたリールとするのもよい。
その場合、リールにはロック・ロック解除機構を設ける形態とする。
あるいは、リールの付勢巻取りをロック機構を有さないフリートし、紐78を通した紐通しロック手段(「株式会社ニフコ(東京証券取引所 第一部上場(証券コード7988))の、Cord−Adjuster:CL14」が好適)を滑車61の前部側(フレキシブル部材保持手段18との間)に設けるか、リール側(リールと滑車の間)に設け、一方の手で紐通しロック手段をロック解除操作し、他方の手でフレキシブル部材保持手段18を持って上下移動させて好みの高さとなったところで指を解放してロック状態にする操作とするのもよい。
【実施例8】
【0029】
図10、図11、図12に示す本発明の実施例8において前記実施例1と主に異なる点は、昇降吊り部を昇降吊り部81とした点にある。
この昇降吊り部81は、横アーム部5上をスライド移動可能とされたスライダー82と、
このスライダー82のスライドを止める締め付け摘み83と、
スライダー82の一方側下部に設けられたL字型で紐を通す通し孔ないし溝を有するロック手段支持部84aと、
スライダー82の他方側下部に設けられたL字型で紐を通す通し孔ないし溝を有するロック手段支持部84bと、
ロック手段支持部84a上に配置された紐通しロック手段93aと、
ロック手段支持部84b上に配置された紐通しロック手段93bと、
紐通しロック手段93aに通されロック手段支持部84aの紐を通す通し孔ないし溝を通された紐85と、この紐85の一方の端側に設けられたエンドストッパー86と、紐85の他方の端側に設けられた、フレキシブル部材6aを保持するフック形態の上部フック部87、該上部フック部87の下方に位置された下部フック部88、上部フック部87および下部フック部88(いずれか一方でもよい)の背面に設けられた、点滴管などの細い管、通信コード、電線コードなどのフレキシブル部材89を保持するプーリー形態の細フレキシブル部材支持部90とからなるフレキシブル部材保持手段91aと、
紐通しロック手段93bに通されロック手段支持部84bの紐を通す通し孔ないし溝を通された紐85と、この紐85の一方の端側に設けられたエンドストッパー86と、紐85の他方の端側に設けられた、フレキシブル部材6bを保持するフック形態の上部フック部87、該上部フック部87の下方に位置された下部フック部88、上部フック部87および下部フック部88(いずれか一方でもよい)の背面に設けられた、点滴管などの細い管、通信コード、電線コードなどのフレキシブル部材89を保持するプーリー形態の細フレキシブル部材支持部90とからなるフレキシブル部材保持手段91b(フレキシブル部材保持手段91aと同形態ないし対称形態)とからなっている。
【0030】
フレキシブル部材保持手段91a、91bを図11によってより詳細に説明する。
1本の針金部材からなる保持手段本体92を折り曲げて、一方の側に上部フック部87を形成し、他方の側に下部フック部88を形成し、上部フック部87と下部フック部88の背部に細フレキシブル部材支持部90を熔接で設けたものである。
紐85で吊る部位である最上部の折曲部位は、上部フック部87・下部フック部88の略中心当りに位置するように曲げ位置させ、フレキシブル部材6a、6bを支持した状態でフレキシブル部材保持手段91a、91bが垂直となるような重心位置合わせ形態とするのがよい。
合成樹脂製部材で射出成形、プレス成形したものなどでもよい。
フレキシブル部材保持手段91a、91bは同一形態ないし対称形態である。
【0031】
図12においてフレキシブル部材6aはその途中に収納された薬品を噴霧状態にして送るなどするための薬品収納容器94aを設けていて、フレキシブル部材6bはその途中に薬品収納容器94bを設けている。
このようなフレキシブル部材の途中に薬品収納容器を設け、フレキシブル部材が薬品収納容器から左右に分岐して出る形態にあって、昇降吊り部81は大いに役立つものである。
すなわち、薬品収納容器94aの天蓋から左側に延びたフレキシブル部材6aを左側の上部フック部87に掛け、右側に延びたフレキシブル部材6aを右側の上部フック部87に掛け、右側の上部フック部87と右側の上部フック部87の間下方に薬品収納容器94aを位置させる。さらに、薬品収納容器94bの天蓋から左右に延びたフレキシブル部材6b、6bに下部フック部88、88に掛けて、左側の下部フック部88と左側の下部フック部88の間下方で薬品収納容器94aの下方に薬品収納容器94bを位置させる。
左側の細フレキシブル部材支持部90と左側の細フレキシブル部材支持部90には点滴管、通信コード、電線コードなどの細目のフレキシブル部材89を載せ保持する。フレキシブル部材89の案内面が湾曲形態であるので、点滴管などの細管部材が折れ潰れる状態にならない。
このように薬品収納容器94a、94bという複数を略目線と同じないし少し下方に位置させておくことができるので、薬品収納容器94a、94b内の薬の状態が確認し易く、薬品収納容器94a、94bの取り外しての薬品の追加などの操作が行い易いものである。
【0032】
また、フレキシブル部材89を左側の細フレキシブル部材支持部90と左側の細フレキシブル部材支持部90間に長く垂れ下げる形態としていることからも明らかなように、フレキシブル部材89、フレキシブル部材6a、6bが長尺で引き回しに難がある場合は、フレキシブル部材89を左側の細フレキシブル部材支持部90と左側の細フレキシブル部材支持部90間に弧を描く垂れ下げる(弧描き垂れ下がり形態)ことによって、それを解消することが可能としているものである。
【0033】
その技術的思想は、横アーム部に直接的にありは他の部材を介して間接的に間隔をあけて、フレキシブル部材の2箇所を支持した吊り状態とする第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段を設けてなるところにあるものである。
これによって、第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段の間にフレキシブル部材を好みの長さで垂れ下げる垂れ長さ調節形態を可能としているので、フレキシブル部材が引き回しができ難い長尺の場合でも、弧描き垂れ下がり形態での垂れ下がりを長くすることによりそれを解消し、好適な引き回し形態を実現することができる。また、フレキシブル部材途中に薬品収納容器、流量計、電流計、温度計などの計器類、貯留槽などの中間器機が設けられている場合は、その中間機器を第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段の間の好みの下方にその姿勢を良くした状態で位置させて見る、操作することを実現するものである。
【0034】
紐通しロック手段93a、93bとして、「株式会社ニフコ(東京証券取引所 第一部上場(証券コード7988))の、Cord−Adjuster:CL14」が好適である。略図に示すような親指と人差し指で摘み、押し込みロック解除、解放しロックするのに適した形態をしている。
【0035】
フレキシブル部材保持手段91a、91bの両方をあるいはいずれか一方を、昇降しない固定された吊り状態とした吊り部とするのもよい。
また、紐通しロック手段93a、93bに替えてロック機構を有するロック機構付リールとし、該ロック機構付リールに紐85を付勢巻取り状態とする形態もよい。
また、紐通しロック手段93a、93bに替えてロック機構を有さない発条による付勢巻取りフリーの巻取りフリー式リールとし、該ロフリーの巻取りフリー式リールに紐85を付勢巻取り状態し、紐85を紐通しロック手段93a、93bに通し、紐通しロック手段93a、93bをロック手段支持部84a、84bの下部に位置させる形態もよい。
また、左側のエンドストッパー86と右側のエンドストッパー86を設けず、左側の紐85と右側の紐85を1本の紐からなる1本紐とし、ロック手段支持部84a、84bの間に前記1本紐からなる紐85を下げ垂らす形態とするのもよい。
また、スライダー82を設けず、フレキシブル部材保持手段91a、91bを横移動出来ない形態とするのもよい。この場合、フレキシブル部材保持手段91a、91bあるいはいずれか一方を昇降出来る形態、フレキシブル部材保持手段91a、91bのいずれも昇降出来ない形態、フレキシブル部材保持手段91a、91bを横アーム部5に略直接的に取り付けた形態などがある。
上部フック部87および下部フック部88のフレキシブル部材が載る部分にコロや湾曲体などの湾曲面部材を設け、フレキシブル部材が折れ潰れないようにするのがよい。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、主に医療補助具産業で利用される。
【符号の説明】
【0037】
1:支持装置、
2:支持アーム部、
3:ベース装置、
4:立ちアーム部、
5:横アーム部、
6a、6b:フレキシブル部材、
8:固定手段、
9:固定手段保持部、
10:係止部、
11:支持される部材、
12:係止孔、
13:ベース枠体13、
14:支持アーム取付支持部、
15:締めつけ摘み、
16:吊り紐、
17:リール、
18:フレキシブル部材保持手段、
19a、19b:管嵌め込み部、
20:保持手段本体、
21:昇降吊り部、
25:ベッド、
26:手摺り、
27:上手摺り部位、
28:上手摺り支持部、
30:立ち下がり部、
31:案内支持部、
32:ネジ棒、
34:ロック・ロック解除操作手段、
35:ねじ穴、
36:下手摺り部位、
37:下手摺り支持部、
38:締め付け手段38、
39:フレキシブルアーム、
40:水平棒、
41:クリップ、
47:ヘッド避け部、
48:手摺り部位被さり部、
49:下手摺り支持部、
50:突出部位、
51:固定手段、
52:クリップ挟持プレート部、
53:昇降吊り部、
54:紐通し孔、
55:紐通しロック手段、
56:紐、
57:エンドストッパー、
58:紐掛け部、
60:昇降吊り部、
61:紐案内滑車、
62:紐、
63:面ファスナ、
64:面ファスナー、
65:リング、
66a〜66e:フック、
67:昇降吊り部、
68:ロック手段止め部、
70:証拠吊り部、
71a、71b:貫通孔、
72:リール、
73:紐、
74:ロックON・OFF駒、
75:固定バー、
76:固定ベルト、
77:昇降吊り部、
78:紐、
79:締め付け摘み、
80:スライダー、
81:昇降吊り部、
82:スライダー、
83:締め付け摘み、
84a、84b:ロック手段支持部、
85:紐、
86:エンドストッパー、
87:上部フック部、
88:下部フック部、
89:フレキシブル部材、
90:細フレキシブル部材支持部、
91a、91b:レキシブル部材保持手段、
92:保持手段本体、
93a、93b:紐通しロック手段、
94a、94b:薬品収納容器。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース装置に立ち状態に支持される、立ちアーム部と該立ちアーム部から横に延びた横アーム部とからなる、水平方向に回動可能とされた支持アーム部と、
ベッドの手摺り、テーブルの縁などの取付箇所に着脱自在形態で取り付けられ、吸引器、吸入器、電灯、ディスプレイなどの支持される部材を直接的にあるいは、他の部材を介して間接的に支持する、前記支持アーム部から分離された固定手段と、
この固定手段に設けられた、この固定手段に設けられた係止部と、
前記ベース装置あるいは前記支持アーム部に設けられた、前記係止部を着脱自在形態で係止するための固定手段保持部とからなることを特徴とする支持装置。
【請求項2】
固定手段がベッドの手摺りなどの手摺りに取り付けられる固定手段であり、この固定手段は、ベッドの手摺りの上手摺り部位に載せ該上手摺り部位を嵌め形態として支持される上手摺り支持部と、この上手摺り支持部下部に設けられた立ち下がり部と、この立ち下がり部に設けられた縦穴、縦溝、縦突起軌条などの案内支持部と、この案内支持部に移動可能形態で支持されたロック・ロック解除操作手段と、前記下手摺り部位を上方あるいは下方から支持するとともに、前記ロック・ロック解除操作手段の操作によって前記下手摺り部位の前記支持状態をロックする下手摺り支持部とからなるものであることを特徴とする請求項1記載の支持装置。
【請求項3】
支持アーム部にフレキシブル部材を吊り状態とし、該フレキシブル部材を上げたり下げたりでき、かつ、好みの高さ位置に保持することを可能とする昇降吊り部を設けてなることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載の支持装置。
【請求項4】
横アーム部に直接的にあるいは他の部材を介して間接的に、フレキシブル部材の2箇所を支持した吊り状態とする第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段を横方向に間隔をあけて設けてなる請求項1、2、3のいずれか1項に記載の支持装置。
【請求項1】
ベース装置に立ち状態に支持される、立ちアーム部と該立ちアーム部から横に延びた横アーム部とからなる、水平方向に回動可能とされた支持アーム部と、
ベッドの手摺り、テーブルの縁などの取付箇所に着脱自在形態で取り付けられ、吸引器、吸入器、電灯、ディスプレイなどの支持される部材を直接的にあるいは、他の部材を介して間接的に支持する、前記支持アーム部から分離された固定手段と、
この固定手段に設けられた、この固定手段に設けられた係止部と、
前記ベース装置あるいは前記支持アーム部に設けられた、前記係止部を着脱自在形態で係止するための固定手段保持部とからなることを特徴とする支持装置。
【請求項2】
固定手段がベッドの手摺りなどの手摺りに取り付けられる固定手段であり、この固定手段は、ベッドの手摺りの上手摺り部位に載せ該上手摺り部位を嵌め形態として支持される上手摺り支持部と、この上手摺り支持部下部に設けられた立ち下がり部と、この立ち下がり部に設けられた縦穴、縦溝、縦突起軌条などの案内支持部と、この案内支持部に移動可能形態で支持されたロック・ロック解除操作手段と、前記下手摺り部位を上方あるいは下方から支持するとともに、前記ロック・ロック解除操作手段の操作によって前記下手摺り部位の前記支持状態をロックする下手摺り支持部とからなるものであることを特徴とする請求項1記載の支持装置。
【請求項3】
支持アーム部にフレキシブル部材を吊り状態とし、該フレキシブル部材を上げたり下げたりでき、かつ、好みの高さ位置に保持することを可能とする昇降吊り部を設けてなることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載の支持装置。
【請求項4】
横アーム部に直接的にあるいは他の部材を介して間接的に、フレキシブル部材の2箇所を支持した吊り状態とする第1のフレキシブル部材保持手段と第2のフレキシブル部材保持手段を横方向に間隔をあけて設けてなる請求項1、2、3のいずれか1項に記載の支持装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−31589(P2013−31589A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−169684(P2011−169684)
【出願日】平成23年8月2日(2011.8.2)
【出願人】(000212599)
【出願人】(509199225)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月2日(2011.8.2)
【出願人】(000212599)
【出願人】(509199225)
【Fターム(参考)】
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