説明

改良された温度制御バルブアセンブリ及びこれを備えた飲料調製装置

バルブアセンブリ8は、飲料製造装置1の熱交換部分において加熱又は冷却された或る流体の温度を微調整する。バルブアセンブリ8は、熱交換部分6の出口と流体連結される第1の入口21と、前記流体のより温かいか又はより冷たいバージョンのソースと流体連結される第2の入口22と、第1及び第2の入口をそれぞれ通る流量を変えるための第1及び第2の閉鎖手段と、混合バルブを通る全体流量が実質的に一定のままになるように、前記入口のうち一方の入口を通る流量の増大が、他方の入口を通る流量の実質的に同様のサイズの減少により整合されるような態様で、第1及び第2の閉鎖手段を制御する制御手段とをもつ混合バルブ10を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブアセンブリ及び斯様なバルブアセンブリを使用する装置、特に所望の温度の飲料を調製するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの飲料調製装置においては、調製プロセスにおける幾つかのステージで、飲料又はその幾つかの流体原料が、前記の流体を所望の温度に加熱又は冷却するために熱交換部分を通る。例えば、水及びフォーミュラ(formula)から赤ちゃん用ミルクを調製するときには、水は、最初に、水を消毒するために加熱手段を通り、次に、適切な消費温度に水を冷却するために冷却手段を通る。前記熱交換部分を出る流体の正確な温度は、例えばその部分に入るときの流体の温度、その部分を通る流量等に依存して変化し得る。
【0003】
より正確に前記温度を制御するために、流体を自己のより冷たいか又はより熱いバージョンと混合するためのバルブアセンブリが提供される。より冷たいか又はより熱いバージョンは、装置又は或る外部ソースにおいて或る上流又は下流ポイントからタップされ得る。前記流体間の適切な混合比率を設定するために、既知の混合バルブは、混合された流体の温度が所望の温度から外れるときに膨張する感熱体を備えている。この膨張は、一方の流体の流入が削減され、従って、混合比率及び生ずる混合温度が変化されることをもたらす。
【0004】
これらの既知の混合バルブの欠点は、感熱体が適切に機能するためにかなり大きな流量を必要とすることである。斯様な大きな流量は、多くの場合、本発明の装置において利用可能ではないだろう。そして、利用可能であるときには、斯様な大きな流量は、バルブが最適な設定に達する時までに、大量の冷た過ぎるか又は熱過ぎる流体をバルブに通過させることをもたらすだろう。また、既知の混合バルブの出力フローは、選択された混合比率に依存して変化する。従って、(本発明の装置の場合にしばしば当てはまる)混合バルブが特定量の流体を供給すべきときには、特別な流量センサ又は他の適切なセンサが所望の量を測定するために必要とされるだろう。これは、装置をより高価で複雑なものにする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
それ故、飲料を調製するための装置のような、比較的小さいが好ましくは一定の流量で動作する装置で使用する改良された温度制御バルブアセンブリの必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明の装置は、熱交換部分を通る流体を冷却又は加熱するための少なくとも1つの熱交換部分を備えた流体供給システムと、混合バルブをもつバルブアセンブリとを有する。前記混合バルブは、当該装置の前記熱交換部分の出口と流体連結された第1の入口と、前記流体のより熱いか又はより冷たいバージョンのソースと流体連結された第2の入口と、前記第1及び第2のバルブのそれぞれを通る流量を変える第1及び第2の閉鎖手段と、一方の前記入口を通る流量の増大が、他方の前記入口を通る流量の実質的に同様のサイズの減少により整合されるような態様で、前記第1及び第2の閉鎖手段を制御するように設けられた制御手段とをもつ。
【0007】
斯様なバルブアセンブリのおかげで、混合バルブを通る全体流量は、出力流体の温度を制御するために必要な混合比率に関わらず、実質的に一定のままであるだろう。従って、本発明のバルブアセンブリによれば、バルブアセンブリが開口されている間の時間を簡単に制御することにより、正確に制御された温度の予め決められた量の流体を供給することが可能となる。
【0008】
更に、混合比率が、或る感熱体によっては設定されないが、例えばバルブアセンブリを出る流体の温度測定に基づいて第1及び第2の閉鎖手段の位置を積極的に制御する制御手段により設定されるアセンブリは、小さな流量で機能することができる。
【0009】
第1及び第2の閉鎖手段は、別個の駆動手段により制御され得る。しかしながら、有利な態様によれば、第1及び第2の閉鎖手段が機械的に相互接続され、1つの駆動手段により制御され得る。斯様な場合において、第1の閉鎖手段及び第1の入口は、第2の閉鎖手段及び第2の入口の鏡像(mirror image)になるように設計され、その結果、第1の閉鎖手段の位置の変化、及び、第1の入口の通路の付随する変化は、同様のサイズであるが反対符号の第2の入口の通路の変化をもたらす。しかしながら、第1の入口を通って混合バルブに入る流体が、第2の入口を通って混合バルブに入る流体とは異なる圧力で前記バルブに入る場合には、第1の閉鎖手段のデザインは、第2の閉鎖手段のデザインとは若干異なるだろう。第1の入口でのより高い圧力の場合において、第1の閉鎖手段及び第2の閉鎖手段の各デザインは、前記閉鎖手段の位置を変化させる時に、第1の入口の通路のサイズが、第2の入口の通路のサイズの付随する減少又は増大と比較して、少ししか増大又は減少しないようになる。
【0010】
本発明の他の有利な態様によれば、2つの方向のうちいずれかの混合バルブを出る流量を再指向するように設けられた第2のバルブが提供されてもよい。それ故、この第2のバルブは、所望の温度の流体を通過させ、他の温度の流体をそらすことができる。
【0011】
本発明の更に他の有利な態様によれば、第2のバルブは、混合バルブと同一の構成をもってもよい。これは、バルブアセンブリのコストを削減するのに役立つ。
【0012】
本発明の他の有利な態様によれば、第2のバルブ及び混合バルブの制御が同一の駆動手段で行われてもよい。これは、アセンブリのコストを削減するのに非常に役立つ。
【0013】
本発明は、更に、本発明の飲料製造装置で使用する前述された特徴のいずれかを備えたバルブアセンブリに関する。
【0014】
本発明の装置及びバルブアセンブリの他の有利な実施形態が従属請求項に記載されている。
【0015】
本発明を説明するために、その例となる実施形態が添付図面を参照して後述されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】飲料を調製するための本発明の装置のレイアウトを概略的に示す。
【図2a】図1の装置で用いるための本発明の混合バルブを断面図で概略的に示す。
【図2b】図1の装置で用いるための本発明の他の混合バルブを断面図で概略的に示す。
【図3】図1の装置で使用する本発明のバルブアセンブリを断面図で示す。
【図4】各バルブが1つの駆動手段で動作され得る、図3のバルブアセンブリの代替実施形態を断面図で示す。
【図5a】図4のバルブアセンブリにおける各バルブを駆動させるために用いられ得るカムの一実施形態を更に詳細に示す。
【図5b】図4のバルブアセンブリにおける各バルブを駆動させるために用いられ得るカムの一実施形態を更に詳細に示す。
【図5c】図4のバルブアセンブリにおける各バルブを駆動させるために用いられ得るカムの一実施形態を更に詳細に示す。
【図5d】図4のバルブアセンブリにおける各バルブを駆動させるために用いられ得るカムの一実施形態を更に詳細に示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の説明では、本発明のバルブアセンブリ8が、飲料を調製するための装置1におけるそのアプリケーションを参照して述べられるだろう。しかしながら、バルブアセンブリ8が他のアプリケーション、特に、流体が所望の温度に加熱及び/又は冷却される必要がある任意の装置において有利に用いられることが理解されるべきである。
【0018】
図1は、例えば水及びフォーミュラから赤ちゃん用ミルクを調製する、飲料を調製するための装置1を概略的に示している。本装置1は、所望の量の水及びフォーミュラを混合システム3にそれぞれ投与するための水供給システム2及び(矢印Aで概略的に示された)フォーミュラ供給システム、又は、後に混合が手動で行われ得る哺乳瓶20のような容器を有する。
【0019】
水供給システム2は、水容器4、第1の熱交換部分5、第2の熱交換部分6、バルブアセンブリ8、並びに、前述された構成要素を通って水を輸送するための適切な供給ライン及びポンピング手段9を有する。水容器4の代わりに又はこれに加えて、水供給システム2は、タップウォータメイン(tap water main)への直接接続を有してもよい。
【0020】
本実施形態において、第1の熱交換部分5は、バクテリアを死滅又は不活性化させるために、水を加熱するように設けられる。この部分5は、例えば、ボイラ、電気コイル又は任意の他の加熱手段を有し得る。
【0021】
第2の熱交換部分6は、水を所望の温度、例えば消費状態の温度まで冷却するために設けられる。赤ちゃん用ミルクに関して、斯様な温度は、例えば、室温からおよそ摂氏45℃の範囲にあり、好ましくはおおよそ摂氏37℃である。この第2の熱交換部分6は、冷却されるべき水と冷却流体とが互いに対向するフロー方向で流される、例えば熱交換器、より特に逆流熱交換器を含む。斯様な逆流熱交換器によれば、比較的大量の熱が温水から除去され、比較的短い冷却時間をもたらす。有利な実施形態によれば、冷却流体は、第1の熱交換部分5に向かって進む水を有する。それ故、第1の熱交換部分5に入る水が既に予め加熱されるので、エネルギが節約され得る。従って、少量のエネルギだけがこの水を所望の温度に加熱するために必要とされるだろう。
【0022】
バルブアセンブリ8は、前の水の温度を所望のバルブに微調整させるために、第2の熱交換部分6を出る冷却された水をより温かい水と混合するために設けられる。この目的を達成するために、バルブアセンブリ8は、図2に最も良く示されるように、2つの入口21,22、出口24及びピストン25を備えた混合バルブ10を有する。第1の入口21は、第2の熱交換部分6の出口と流体連結されている。第2の入口22は、第1の熱交換部分5の出口と流体連結されている。各入口21,22を通る流量比率を制御するために、ピストン25は、入口21,22のうち一方が完全に開口されて他方が完全に閉鎖されるような2つの最終位置、及び、任意の中間位置の間で移動される。
【0023】
代替実施形態によれば、第2の入口22は、他の温水ソース、例えば外部ソース又は水供給システム2の他の部分と流体連結され得る。しかしながら、第1の熱交換部分5の水を用いることは、この水が概して十分に知られた及び/又は十分に制御された温度であるという利点を提供する。これは、混合バルブ10の制御、特に正確な混合比率の設定を容易に提供するだろう。更に、前記温水は、温度が制御される水と同じ浄化処理を第1の熱交換部分5において行うという点で、きれいなものであることが保証されるだろう。
【0024】
バルブアセンブリ8は、特定の温度を通過させ、全ての他の水をそらすための第2のバルブ12を更に有する。この目的を達成するために、第2のバルブ12は、図3に最良に示されるような、入口26、2つの出口27,28、及びピストン30を備えた3方向バルブとして構成される。入口26は、混合バルブ10の出口24に流体連結されている。第1の出口27は、混合システム3の入口と流体連結されている。第2の出口28は、容器4と流体連結されている。ピストン30は、第1の出口27が完全に開口されて第2の出口28が完全に閉鎖されるか、又は、第1の出口27が完全に閉鎖されて第2の出口28が完全に開口されるかのいずれかであるような2つの最終位置の間でのみ移動される。
【0025】
バルブアセンブリ8は、例えば混合バルブ10の出口24の近くに設けられ得る温度センサ32と、前記センサ32から受信された測定データに基づいて各ピストン25,30の移動を制御するための制御ユニット(図示省略)とを更に含み得る。
【0026】
前述された装置は以下のように機能する。赤ちゃん用ミルクが調製されるべき場合には、容器4からの水が、バクテリアを死滅させるために水が加熱される第1の熱交換部分5を通ってポンピングされる。その後、水は、所望の温度、例えば消費温度まで水を冷却するための第2の熱交換部分6を通過する。好ましくは、この第2の熱交換部分6は、この部分を出る水の温度が所望の温度とある低い値との間で変化するように寸法される。そして、この水は、水温がセンサ32で測定されるバルブアセンブリ8を通過する。水温が所望の値である場合には、制御ユニットは、混合システム3に水を通すために、第2のバルブ12の第1の出口27を完全に開口するようにピストン30を制御するだろう。一方、実際の水温が所望の温度から外れた場合には、制御ユニットは、前記水を容器4に戻すために、第2の出口28を完全に開口するようにピストン30を制御するだろう。同時に、制御ユニットは、混合バルブ10の混合比率を変えるために、より特に、第1の入口21を通る水の流れを削減させ、第2の入口22を通る温水の流れを増大させるために、ピストン25の位置を変えるだろう。水が所望の温度に達したときには、ピストン30の位置は、この水を混合システム3に通過させるために、再びシフトされ得る。
【0027】
図2aから、ピストン25並びに第1及び第2の入口21,22のデザインが左右対称であることが見られる。これは、入口21,22のうち一方を通る流量の増大が、他方の入口22,21を通る流量の同等サイズの減少により達成されるという利点を提供する。それ故、混合バルブ10を出る全体流量は、実質的に一定のままである。2つの方向(即ち、混合システム3又は容器4)のうちの一方にこの全体流量を再指向させるように単純に機能する第2のバルブ12についても同じである。従って、バルブアセンブリ8を出る流量は、実質的に一定であるだろう。これは、水供給システム2が(しばしば飲料調製装置の場合に当てはまる)特定の予め決められた量の流体を供給する場合に特に有益である。バルブアセンブリ8を出る流量が一定であるので、斯様な予め決められた量は、第1の出口27が開口される時間を制御することにより容易に制御され得る。従って、追加の流量センサの必要性が省略され得る。図2bにおいて、ピストンの異なるデザイン、この場合においてはプランジャ25が示される。この非対称のプランジャ25は、第1の入口21を通って供給された水と第2の入口22を通って供給された水との圧力が異なる場合において用いられる。第1の入口21を介して混合バルブ10に入る水が比較的高い圧力で供給され、第2の入口22を介して混合バルブ10に入る水が比較的低い圧力で供給される場合において、前記入口21,22の流量の増大及び減少は、依然として同等サイズであり、バルブアセンブリ8を出る一定流量をもたらすだろう。しかしながら、各通路は、この場合においては、同等サイズではない。混合バルブ10を通過させるためにプランジャ25の高圧側25bで水を配分する通路は、混合バルブ10を通過させるためにプランジャ25の低圧側25aで水を配分する付随する通路よりも小さなサイズで増大又は減少するだろう。これは、図2bで示される非対称構造をもつプランジャ25で達成され得る。前記プランジャ25のデザインは、各入口21,22を通過する供給水のそれぞれ異なる圧力に適合されることが明らかである。プランジャ25の位置の変化、例えば、第1の入口21に向かうプランジャ25のシフトは、第1の入口21での通路のサイズの変化、それ故にサイズのより小さな減少に比べて、第2の入口22での通路のサイズのより大きな変化、それ故にサイズのより大きな増大をもたらし、及び、その逆をもたらす。プランジャ25が図2bに示されたものとは異なる形状をもつことができ、これにより、述べられたような2つの入口21,22の通路を制御する同一の手法を依然として提供することが明らかである。
【0028】
図3の実施形態において、混合バルブ10及び第2のバルブ12は実質的に同一の構成のものである。これは、バルブアセンブリ8の生産コストを最小限にするのに役立つ。更に、各バルブ10,12のピストン25,30は、2つの別個のモータM1,M2により駆動されることに留意されたい。図4の実施形態8´に従って(モータ自体は示されていない)、1つのモータMにより双方のピストン25,30を駆動させることにより、更なる生産コストが節約され得る。ピストン25,30が互いに独立して移動されることを可能にするために、特別なカム35が用いられ、その実施形態が図5に示される。
【0029】
カム35は、ピストン25を駆動させるための上部リング状カム面40と、ピストン30を駆動させるための下部リング状カム面42とを有する。カム面40,42は、カム35の主回転軸Sに対して偏心して設けられ、それぞれが、直径方向で向かい合う対となる4つのセグメントI〜IVに分割される。セグメントII,IVの第2の対の円周の長さは、第1の対I,IIIのものよりも大幅に長い。各セグメントI〜IVにおいて、カム面40,42の半径Rは、予め決められた経路に従って異なる。
【0030】
上部カム面40は、セグメントIに最小の半径R(a)をもち、セグメントIIIに最大半径R(b)をもつ。中間セグメントII,IVにおいて、半径Rは、最小値R(a)から最大値R(b)まで非常に緩やかに増大する。反対に、下部カム面42は、セグメントIVに最小半径R(a)をもち、セグメントIIに最大半径R(b)をもつ。中間セグメントI,IIIにおいて、その半径Rは、最小値R(a)から最大値R(b)まで非常に急速に増大する。
【0031】
最小半径R(a)と最大半径R(b)との間の差分は、ピストン25,30の最大可能ストロークに対応する。付勢手段45は、各カム面40,42に向かってピストン25,30を付勢するために設けられる(図4参照)。
【0032】
スペシャルカムデザインのおかげで、ピストン25,30は、互いに独立して調節され得る。より特に、セグメントIは、ピストン25が影響を受けることなく入口21をブロックする最終位置のままでありながら、その2つの最終位置の間でピストン30を素早く移動させるために用いられる(これは、図4に示された位置に対応する)。セグメントIIIは、ピストン25が影響を受けることなく入口22をブロックする他方の最終位置のままでありながら、その2つの最終位置の間でピストン30を素早く移動させるために用いられる。同様の手法において、セグメントII及びIVは、ピストン30が影響を受けることなく第2の出口28及び第1の出口27をそれぞれ完全にブロックするこれらの最終位置のうち一方のままでありながら、その最終位置と各中間位置との間でピストン25を移動させるために用いられる。
【0033】
本発明は、如何なる手法においても、説明及び図面で提示された例となる実施形態に限定されるものではない。示された及び説明された実施形態の(部分の)全ての組み合わせは、この説明の範囲内に組み込まれることが明確に理解され、本発明の範囲内に収まることが明確に理解される。更に、多くのバリエーションが、特許請求の範囲で記載されたような本発明の範囲内で可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料を調製する装置であって、
熱交換部分を通って流体を冷却又は加熱するための少なくとも1つの熱交換部分を備えた流体供給システムと、
混合バルブを備えたバルブアセンブリとを有し、
前記混合バルブは、
前記熱交換部分の出口と流体連結される第1の入口と、
前記流体のより温かいか又はより冷たいバージョンのソースと流体連結される第2の入口と、
前記第1の入口及び前記第2の入口をそれぞれ通る流量を変えるための第1の閉鎖手段及び第2の閉鎖手段と、
前記混合バルブを通る全体流量が実質的に一定のままになるように、前記入口のうち一方の入口を通る流量の増大が、他方の入口を通る流量の実質的に同様のサイズの減少により整合されるような態様で、前記第1の閉鎖手段及び前記第2の閉鎖手段を制御する制御手段とを有する、装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記混合バルブの出口の近くに設けられた温度センサを有する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の閉鎖手段及び前記第2の閉鎖手段は、機械的に相互接続される、請求項1又は請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の閉鎖手段及び前記第2の閉鎖手段は、プランジャの部分を形成し、前記ブランジャは、前記第1の入口及び前記第2の入口のうち一方が完全に閉鎖されて他方が完全に開口される2つの最終位置、並びに、任意の中間位置の間で移動される、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記バルブアセンブリは、入口及び2つの出口をもつ第2のバルブを有し、
前記入口は、前記混合バルブの出口と流体連結され、
閉鎖手段は、前記2つの出口のうち一方の出口を選択的にブロックするために設けられる、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記混合バルブ及び前記第2のバルブは、実質的に同様の構成である、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記混合バルブの前記閉鎖手段、及び、前記第2のバルブの前記閉鎖手段は、1つのモータにより動作される、請求項5又は請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記混合バルブ及び前記第2のバルブの前記閉鎖手段を実質的に互いに独立して動作させるように設けられた、第1及び第2の偏心カム面をもつカムが設けられる、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1及び第2の偏心カム面は、それぞれ、前記カムが回転される間に関連する閉鎖手段を動作させるため専用の、変動半径をもつ少なくとも第1の部分と、前記カムが回転される間に関連する閉鎖手段を一の位置に維持させるため専用の、実質的に一定半径をもつ少なくとも第2の部分とを有し、
前記第1及び第2の偏心カム面の前記第1の部分及び前記第2の部分は、前記第2のバルブの前記閉鎖手段が一の位置に維持されながら、前記混合バルブの前記閉鎖手段が動作され、逆の場合も同じであるように、カムの円周に沿って配向される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第1及び第2の偏心カム面は、直径方向で向かい合う対となる4つのセグメントに分割され、
前記第1の偏心カム面の半径は、セグメントの第1の対において一定であり、セグメントの第2の対において変化し、
前記第2の偏心カム面の半径は、セグメントの第2の対において一定であり、セグメントの第1の対において変化する、請求項8又は請求項9に記載の装置。
【請求項11】
セグメントの前記第1の対は、セグメントの前記第2の対の円周の長さよりも小さい、より特に、セグメントの前記第2の対の円周の長さの半分よりも小さい円周の長さをもつ、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
請求項1〜11のうちいずれか一項に記載の装置において述べられたバルブアセンブリの特徴を有する、バルブアセンブリ。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図5d】
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【公表番号】特表2011−501995(P2011−501995A)
【公表日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−530617(P2010−530617)
【出願日】平成20年10月28日(2008.10.28)
【国際出願番号】PCT/IB2008/054433
【国際公開番号】WO2009/057037
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】