説明

放電ランプ

電極保持棒および電極ヘッドを備える電極をそれぞれ支持する2つの互いに直径上に配置された管球軸部を有するランプ管球を備えた放電ランプ、特にキセノン高圧放電ランプまたは水銀高圧放電ランプが開示されており、電極保持棒は封着部によって管球軸部の端部区域で気密に固定されている。本発明によると、管球軸部は電極を支持するために少なくとも部分的に電極保持棒に当接する少なくとも2つの支持突起を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文に記載されている放電ランプ、および、請求項14の前文に記載されているこの種の放電ランプの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明による放電ランプは、原理的に、数多くの異なるランプ型式で適用することができる。ただしこの放電ランプの主要利用分野は、高ワット型のキセノン高圧放電ランプまたは水銀高圧放電ランプの製造にあると考えられる。
【0003】
この種の放電ランプは、たとえば出願人のドイツ特許出願公開第3029824号明細書から公知である。両側に口金をもつこの高圧放電ランプでは、互いに直径上に配置された電極が封着部によって、放電ランプのランプ容器の管球軸部で気密に固定される。この種の電極は、基本的に、たとえばろう付け接合によって電極保持棒に取り付けられるか、またはこれと一体的に構成される電極ヘッドで構成されている。電極封着部の領域は、特に電極の重量が大きい高ワットの高圧放電ランプの場合、当該領域でランプ容器の破損につながりかねない高い負荷を受けるので、ランプ管球のほうを向いている管球軸部端で、電極保持棒に追加的に装着された支持部材によって、たとえば石英ガラスからなる支持ロールによって、電極を管球軸部の内壁にそれぞれ支持することが必要であることが判明している。そのために管球軸部には、ランプ管球への移行部のところに狭隘部が構成されており、この狭隘部は、ランプ管球の放電室と反対を向いているほうの側が、内側に位置する斜面を有するようになっていて、この斜面に支持ロールが位置決めされた状態で当接するようになっている。支持ロールは長手方向へ移動可能なように電極保持棒に配置されており、封着部と支持ロールの間に配置されたそれぞれ1つの圧縮ばねを介して、ランプ容器の斜面に向かって初期応力をかけられており、それにより、電極は支持ロールを介して管球軸部に対して支持されている。
【0004】
この種の放電ランプの欠点は、第1に、圧縮ばねと支持ロールを必要とするために製造に関して費用がかかってコストが集中し、製造の自動化が難しくなることにある。第2に、たとえば放電ランプの輸送中に、支持ロールと管球軸部内壁との間に高い力が発生し、この力がガラス表面の磨減や損傷につながり、それによってこの領域におけるランプの安定性の低下につながり、ひいてはランプ破損につながりかねないことが欠点である。さらに、支持ロールに沿った排気経路の断面積が比較的狭くなるのが欠点であり、そのためにランプ管球の洗浄・排気プロセスが難しくなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、従来の解決法に比べて改良された電極保持が装置技術上最小のコストで可能となる放電ランプ、および、この種の放電ランプの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
放電ランプに関する課題は請求項1の構成要件の組合せによって解決され、この種の放電ランプの製造方法に関する課題は請求項14の構成要件によって解決される。本発明の格別に好ましい実施態様は従属請求項に記載されている。
【0007】
本発明による放電ランプは、電極保持棒と電極ヘッドとを備える電極をそれぞれ支持する2つの互いに直径上に配置された管球軸部を備えたランプ管球を備え、電極保持棒は封着部によって管球軸部の端部区域で気密に固定されている。本発明によると、管球軸部は、電極を支持するために少なくとも部分的に電極保持棒に当接する少なくとも2つの支持突起を有している。本発明は、ドイツ特許出願公開第3029824号明細書の従来技術に比べて、支持突起を介して電極が追加的に支持されるので、両方の圧縮ばねと支持ロールならびにその組付けが省略されることによる製造の大幅な簡素化を可能にする。支持ロールが使用されないので、放電ランプの輸送中に、当該領域におけるランプの安定性の低下につながりひいてはランプ破損にまでつながりかねない管球軸部内壁の損傷が起こることがない。支持突起に沿った排気経路の断面積が比較的大きいことがさらに利点であり、それにより、ランプ管球の洗浄・排気プロセスが本発明により容易になる。
【0008】
格別に好ましい実施態様では、支持突起は、電極保持棒に向かうように内方へ変形して電極保持棒に支持面を介して当接する、管球軸部の壁領域によって形成されている。すなわち支持突起は管球軸部と一体的に形成されており、それによって製造技術的に容易に、しかも良好に自動化可能なように、管球軸部に形成可能である。
【0009】
支持突起は、管球軸部を変形温度まで局所的に加熱し、たとえばマンドレルなどの工具を用いてガラスを凹ませることによって、管球軸部に形成されていると格別に好ましいことが判明している。ガラスの熱変形により、支持突起の支持面が電極保持棒の輪郭に合わせられるので、少なくとも部分的に嵌合結合による電極の保持が実現される。
【0010】
支持突起は実質的に円筒状のエンボスとして形成されているのが好ましい。円筒状の形状付与に基づき、マンドレルを用いて製造技術的に有利に支持突起をガラス材料に形成することができ、ならびに、支持突起の領域における応力最大値が回避される。
【0011】
本発明の1つの好ましい実施態様では、支持突起は管球軸部からランプ管球への移行領域で管球軸部に形成される。支持突起は電極保持棒の端部区域の封着部に対して軸方向に間隔をおきながら配置されるので、好都合なてこ比および力比が実現され、それにより、機械的に繊細な電極封着部の大幅な負担軽減が支持突起によって実現されるとともに、大幅に向上したランプ耐用寿命が実現される。
【0012】
支持突起は、電極が実質的にランプ長手軸船に沿って延びるように管球軸部に形成されているのが好ましい。
【0013】
1つの実施態様では、管球軸部は2つの互いに直径上に配置された支持突起をそれぞれ有している。
【0014】
格別に好ましい実施態様では、それぞれ3つの支持突起が管球軸部に形成されている。この場合、支持突起は互いに120°ずらされた状態で配置されるのが好ましく、それにより、電極保持棒が管球軸部の中心に位置決めされて安定的に支持される。
【0015】
支持突起は、電極保持棒がランプ長手軸船に沿って軸方向へ移動可能に管球軸部内に支承されるように構成されているのが好ましい。それにより、ランプ点灯時の熱膨張に基づく電極の長手方向移動(浮動軸受)が可能となる。1つの好ましい変形例では、さらに支持突起は、電極保持棒が半径方向の遊びをもって管球軸部内に支承されるように構成されている。このことは、たとえば製造装置のCNC制御により、管球軸部へのマンドレルの規定された侵入深さによって実現することができる。さらに、ガラスと金属との異なる熱膨張率を、規定された遊びのために利用することができる。電極の金属は冷めたときにランプガラスよりも強く収縮するので、ガラスの種類を適当に選択すれば、規定された遊びが支承部に生じるからである。
【0016】
管球軸部は、本発明の1つの実施例では、支持突起の領域に狭隘部を備えている。この狭隘部に基づき、電極保持棒に当接するために必要な、管球軸部への支持突起の侵入深さを減らすことができ、それによって支持突起の形成が容易になる。
【0017】
本発明の1つの実施例では、狭隘部はほぼU字型の断面を有している。
【0018】
成形ロールを用いて狭隘部を構成し、次いで、支持突起をこの狭隘部に形成するのが格別に好ましいことが判明している。
【0019】
本発明による放電ランプの製造方法は、次の各ステップによって行われる。
a)管球軸部へ電極を挿入するステップ
b)管球軸部の端部区域で電極保持棒を封着するステップ
c)少なくとも2つの支持突起を管球軸部に形成するステップ
d)ランプ管球を洗浄して充填するステップ
【0020】
このとき支持突起を構成するために必要な熱量は、ガス式の溶融バーナーによって管球軸部のガラス材料へ送り込まれるのが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、好ましい実施例を参照しながら本発明について詳しく説明する。
【0022】
以下においては、たとえばヘッドライトや医療技術で適用されるキセノン高圧放電ランプを用いて本発明を説明する。しかしながら、すでに冒頭に述べたとおり、本発明による放電ランプは決してこの種のランプ型式に限定されない。
【0023】
図1は、両側に口金をもつ短アーク技術のキセノン高圧放電ランプ1の模式図を示している。このキセノン高圧放電ランプは、内部空間4と、直径上に配置された2つの管球軸部6,8とを備える石英ガラス製ランプ管球2を有しており、管球軸部の自由端区域10,12はそれぞれ封着部14によって封止されるとともに口金スリーブ16を備えている。内部空間4には、直径上に配置された2つの電極18,20が突入しており、電極18,20間でランプ点灯中にガス放電が形成される。そのためにランプ管球2の内部空間4には、実質的に純粋なキセノンガスからなるイオン化可能な充填剤が封入されている。電極18,20は、電流供給をするロッド状の電極保持棒22,24と、この電極保持棒22,24にろう付けされた放電側の電極ヘッド(陽極)26ないし電極ヘッド(陰極)28とで構成されるように、それぞれ2部分で製作されている。図1では、一方の電極ヘッド(陰極)28は高温を生成するために円錐状の陰極ヘッドとして製作されており、それにより、熱放出と電界放出に基づいて(リチャードソン方程式)、規定されたアーク発生と十分な電子流とを保証する。図1における他方の電極ヘッド(陽極)26は、熱による高い負荷を受ける樽状の陽極ヘッドとして製作されており、電極サイズの十分な寸法設定によって放射出力が改善されている。放電容器2内で電極18,20を保持するために、これらの電極18,20は石英ガラスからなる保持部材30に挿入されており、これらの保持部材30は、電極保持棒22,24を収容するための軸方向に延びる貫通孔を備えるとともに、管球軸部6,8ならびに電極保持棒22,24と気密に封着されている。電極18,20の電極保持棒22,24は、内部空間に達してそこで電極ヘッド26ないし28を支持するように、貫通孔に挿通されている。電極保持棒22,24は、口金側では電極システムの電気接触のために、図示しない口金ピンまたは素線を介して供給電圧と接続されている。
【0024】
本発明によると、電極18,20を追加的に支持するために、支持突起32が部分的に電極保持棒22,24に当接するように管球軸部6,8に形成されている。支持突起32による電極18,20の支持に基づき、従来技術では必要であった圧縮ばねと支持ロールおよびこれらの組付けが省略されることによって、製造の大幅な簡素化が実現される。しかも、支持ロールが使われないので、放電ランプ1の輸送中に、当該領域におけるランプ1の安定性の低下や、ひいてはランプ破損にまでつながりかねない管球軸部内壁の損傷が起こることがない。さらに、支持突起32に沿った排気経路の断面積が比較的広いという利点があり、それにより、ランプ管球2の洗浄・排気工程が本発明により容易になる。支持突起32は、管球軸部6,8からランプ管球2への移行領域に形成されており、それにより、電極保持棒22,24の端部区域10,12の封着部14に対する軸方向間隔に基づき、好都合なてこ比および力比が実現され、それにより、機械的に繊細な電極封着部14の大幅な負担軽減が支持突起32によって実現されるとともに、大幅に向上したランプ耐用寿命が実現される。
【0025】
図1のA−A断面の拡大図を示す図2では、それぞれ120°互いにずらされた状態で配置され共通の接線平面上に位置する3つの支持突起32が管球軸部に形成されており、これらの支持突起32は、電極支持棒22,24に向かって内方へ変形し、支持面34を介して電極支持棒22,24に当接する、管球軸部6,8の壁領域36によって構成されている。支持突起32は、電極18,20が実質的にランプ1の長軸38(図1参照)に沿って延びるように、管球軸部6,8へ形成されている。支持突起32は、変形温度まで管球軸部6,8を局所的に加熱し、マンドレルを用いて実質的に円筒状のエンボスとしてガラスを凹ませることによって管球軸部6,8に形成されている。ガラスの熱変形により、支持突起32の支持面34は電極保持棒22,24の輪郭に合わせられるので、電極18,20の嵌合結合による保持が部分的に実現される。支持突起32は、電極保持棒22,24がランプ長手軸船38に沿って軸方向へ移動可能に管球軸部6,8内に支承されるように構成されている。それにより、ランプ点灯時における熱膨張に基づく電極18,20の長手方向移動(浮動軸受)が可能となる。このとき遊びは、製造装置のCNC制御により管球軸部6,8へのマンドレルの規定された侵入深さによって実現され、または、ガラスと電極18,20の金属との異なる熱膨張率によって実現される。電極18,20の金属は冷めたときにランプガラスよりも強く収縮するため、ガラスの種類を適切に選択すれば、規定された遊びが支承部に生じるからである。
【0026】
図3には、互いに直径上に配置されたそれぞれ2つの支持突起32が管球軸部6,8へ形成されていることによってのみ、図1および図2で説明した実施例と異なる、キセノン高圧放電ランプ40の別の実施例が示されている。図3のB−B断面の拡大図を示す図4では、互いに直径上に配置された支持突起32はほぼ腎臓形に構成されるとともに、凹面状の支持面34を介して電極保持棒22,24と当接しており、それにより、電極保持棒は突起32によって管球軸部6,8の中央で嵌合結合により支持されている。
【0027】
図5は、管球軸部6,8が支持突起32の領域に狭隘部44を備えていることによってのみ、図1および図2で説明した放電ランプ1と異なる、キセノン高圧放電ランプ42の実施例を示している。図5の部分Cの拡大図を示している図6では、狭隘部44はランプ管球2と管球軸部6,8の間で管球軸部6,8に設けられており、ほぼU字型の断面を有している。成形ロールを用いて狭隘部44を構成し、次いで、支持突起32をこの狭隘部44に形成するのが格別に好ましいことが判明している。狭隘部44に基づいて、電極保持棒22,24へ当接するために必要な、管球軸部6,8への支持突起32の侵入深さが減り、それによって支持突起32の形成が容易になる。
【0028】
図7には、製造プロセス中における図1の高圧放電ランプ1の断面図が示されている。この高圧放電ランプは製造中に管球軸部6,8が装置50の2つの保持プリズム46,48に挿入され、そこで位置固定される。さまざまな放電ランプサイズに合わせるために、保持プリズム46,48は調整可能な長手方向間隔を有するように製作されている。
【0029】
次に、高圧放電ランプ1の製造について、主要な方法ステップを用いて一例として説明する。第1の作業ステップでは、石英ガラスからなる保持部材30内へ挿入された電極18,20が、コレットチャック52,54により、装置50に固定された高圧放電ランプ1の管球軸部6,8内へ挿入され、そこでxy光学系(図示せず)を通じて調節される。次いで、電極保持棒22,24が管球軸部6,8の端部区域10,12へ封着され、支持突起32が形成される。電極保持棒22,24を封着するのに必要な熱注入は、ランプ長手軸船38を中心として回転するガス式の溶融バーナー56により、管球軸部6,8のガラス材料へ送り込まれる。支持突起32を形成するために必要な熱注入は、ランプ長手軸船38に沿って移動可能なガス式の溶融バーナー58によって管球軸部6,8のガラス材料へ送り込まれる。支持突起32は、各管球軸部6,8が変形温度まで局所的に加熱された後、溶融バーナー58のマンドレル(図示せず)を用いてガラスを凹ませることにより、管球軸部6,8に形成される。最後の作業ステップでは、ポンプステム60に接続された洗浄ガス接続部62を介してランプ管球2が洗浄され、高純度のキセノンガスが充填されて、ポンプステム60が封着される。これに代わる図5および図6に示す高圧放電ランプ42の変形例では、支持突起32の形成の前に、ランプ管球2の領域で狭隘部44が管球軸部6,8へ設けられ、それにより、電極保持棒22,24へ当接するために必要な、管球軸部6,8への支持突起32の侵入深さが減り、それによって支持突起32の形成が大幅に容易になる。
【0030】
本発明による放電ランプ1,40,42は、上述した数や配置の支持突起32に限定されるものではなく、むしろ、それぞれ管球軸部6,8の円周周りに配分された2つないし3つよりも多い、たとえば4つの支持突起32を適用することもできる。さらにこの突起技術は、従来技術から知られているあらゆる放電ランプ型式および口金型式に適用することができる。本発明の要部となるのは、電極18,20を支持するために管球軸部6,8が支持突起32を備えており、この支持突起は少なくとも部分的に電極保持棒22,24に当接していることである。
【0031】
電極保持棒22,24および電極ヘッド26,28を備える電極18,20をそれぞれ支持する2つの互いに直径上に配置された管球軸部6,8を有するランプ管球2を備えた放電ランプ1,40,42、特にキセノン高圧放電ランプまたは水銀高圧放電ランプが開示されており、電極保持棒22,24は封着部14によって管球軸部6,8の端部区域10,12で気密に固定されている。本発明によると、管球軸部6,8は電極18,20を支持するために少なくとも部分的に電極保持棒22,24に当接する少なくとも2つの支持突起32を有している。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】3つの支持突起を備えた実施例に基づく本発明による放電ランプを示す模式図
【図2】図1の放電ランプを示す断面図
【図3】2つの支持突起を備えた実施例に基づく本発明による放電ランプを示す模式図
【図4】図3の放電ランプを示す断面図
【図5】1つの狭隘部を備えた実施例に基づく本発明による放電ランプを示す模式図
【図6】図5の放電ランプを示す断面図
【図7】製造プロセス中の図1の放電ランプを示す断面図
【符号の説明】
【0033】
1,40,42 放電ランプ
6,8 管球軸部
10,12 端部区域
14 封着部
22,24 電極保持棒
26,28 電極ヘッド
32 支持突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極保持棒(22,24)と電極ヘッド(26,28)とを備える電極(18,20)をそれぞれ支持する2つの互いに直径上に配置された管球軸部(6,8)を有するランプ管球(2)を備え、電極保持棒(22,24)は封着部(14)によって管球軸部(6,8)の端部区域(10,12)に気密に固定されている放電ランプ(1,40,42)、特にキセノン高圧放電ランプまたは水銀高圧放電ランプにおいて、管球軸部(6,8)は電極(18,20)を支持するために少なくとも部分的に電極保持棒(22,24)に当接する少なくとも2つの支持突起(32)を有していることを特徴とする放電ランプ。
【請求項2】
支持突起(32)は電極保持棒(22,24)に向かうように内方へ変形して電極保持棒(22,24)に支持面(34)を介して当接する、管球軸部(6,8)の壁領域(36)によって形成されている請求項1に記載の放電ランプ。
【請求項3】
支持突起(32)は、管球軸部(6,8)を変形温度まで局所的に加熱し、工具を用いてガラスを凹ませることによって管球軸部(6,8)に形成されている請求項1又は2に記載の放電ランプ。
【請求項4】
支持突起(32)は実質的に円筒状のエンボスとして形成されている請求項1乃至3の1つに記載の放電ランプ。
【請求項5】
支持突起(32)は管球軸部(6,8)からランプ管球(2)への移行領域に形成されている請求項1乃至4の1つに記載の放電ランプ。
【請求項6】
支持突起(32)は、電極(18,20)が実質的にランプ長手軸船(38)に沿って延びるように管球軸部(6,8)に形成されている請求項1乃至5の1つに記載の放電ランプ。
【請求項7】
管球軸部(6,8)は2つの互いに直径上に配置された支持突起(32)をそれぞれ有している請求項1乃至6の1つに記載の放電ランプ。
【請求項8】
管球軸部(6,8)は3つの支持突起(32)をそれぞれ有している請求項1乃至6の1つに記載の放電ランプ。
【請求項9】
支持突起(32)は120°互いにずらされた状態で管球軸部(6,8)に形成されている請求項8に記載の放電ランプ。
【請求項10】
支持突起(32)は、電極保持棒(22,24)がランプ長手軸船(38)に沿って軸方向へ移動可能に管球軸部(6,8)内に支承されるように形成されている請求項1乃至9の1つに記載の放電ランプ。
【請求項11】
支持突起(32)は、電極保持棒(22,24)が半径方向の遊びをもって管球軸部(6,8)内に支承されるように形成されている請求項1乃至10の1つに記載の放電ランプ。
【請求項12】
管球軸部(6,8)は支持突起(32)の領域に狭隘部(44)を有している請求項1乃至11の1つに記載の放電ランプ。
【請求項13】
狭隘部(44)はほぼU字型の断面を有している請求項12に記載の放電ランプ。
【請求項14】
請求項1乃至13の1つに記載の放電ランプ(1,40,42)、特にキセノン高圧放電ランプまたは水銀高圧放電ランプの製造方法において、
a)管球軸部(6,8)内へ電極(18,20)を挿入するステップと、
b)管球軸部(6,8)の端部区域(10,12)で電極保持棒(22,24)を封着するステップと、
c)少なくとも2つの支持突起(32)を管球軸部(6,8)に形成するステップと、
d)ランプ管球(2)を洗浄して充填するステップと
を有している放電ランプの製造方法。
【請求項15】
支持突起(32)は、管球軸部(6,8)を変形温度まで局所的に加熱し、工具を用いてガラスを凹ませることによって管球軸部(6,8)に形成される請求項14に記載の方法。
【請求項16】
支持突起(32)を形成するために必要な熱量はガス式の溶融バーナー(58)によって管球軸部(6,8)へ送り込まれる請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
成形ロールを用いて管球軸部(6,8)の狭隘部(44)が構成され、次いで該狭隘部に支持突起(32)が形成される請求項14乃至16の1つに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2009−510681(P2009−510681A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−532762(P2008−532762)
【出願日】平成18年9月26日(2006.9.26)
【国際出願番号】PCT/EP2006/066735
【国際公開番号】WO2007/036518
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(391045794)パテント−トロイハント−ゲゼルシヤフト フユア エレクトリツシエ グリユーランペン ミツト ベシユレンクテル ハフツング (15)
【氏名又は名称原語表記】PATENT−TREUHAND−GESELLSCHAFT FUR ELEKTRISCHE GLUHLAMPEN MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【Fターム(参考)】