説明

放電灯、放電管、口金及び光源装置

【課題】冷陰極蛍光放電灯において口金をガラス管から熱的に分離することが困難であった。
【解決手段】放電灯は、対の電極と対のリードとを伴ったガラス管4と、対のリードを外部回路に接続するための口金11とを有する。口金11をガラス管4に対して所定の間隔を有して配置するために、口金11よりも熱伝導性の悪い樹脂から成るスペーサ17がガラス管4の外周面に固着されている。これにとり、ガラス管4の熱が口金11に逃げることが防止され、ガラス管4の温度の安定化が図れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば冷陰極蛍光放電灯(CCFL)等の放電灯、及びこの放電灯を使用する放電管及び口金、及び放電灯を使用した光源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
TVモニター、パソコン等の液晶表示装置のバックライト光源として使用する冷陰極蛍光放電灯(CCFL)は、例えば特開2007−234551号公報(特許文献1)、WO2008/001562号(特許文献2)等で公知である。図1に特許文献1に開示されたものと実質的に同一の口金無し冷陰極蛍光放電管1(以下、単に放電管と呼ぶ。)が示されている。この放電管1は、対の電極2,3を包囲し且つ水銀が封入されている円筒状のガラス管4と、このガラス管4の内壁に形成された蛍光体層5と、ガラス管4の対の端部の中心からガラス管4の軸方向外側に導出された対のリード6,7とから成る。図1の放電管1を点灯させるためには、図示されていない電源から対のリード6,7に所定の電圧を印加しなければならない。放電管1を電源に容易に接続するために、図1の放電管1に図示されていないベース又はキャップ又はランプベース又はコネクタと呼ぶこともできる口金を装着して口金付き放電管即ち放電灯を構成し、基板又は固定板に配置されている対のコネクタ(ホルダー)に放電灯を装着する。対のコネクタ(ホルダー)は電源に接続されているので、図1の放電管1の対のリード6,7は対の口金と対のコネクタ(ホルダー)とを介して電源に接続される。
【0003】
ところで、特許文献1に開示されているように、安定した放電を得るために 放電管の電極近傍の温度を安定化させることが望ましい。放電管に装着する口金は比較的熱伝導性が良いので、放電管を構成しているガラス管に口金を直接接触させると、ガラス管の熱が口金を通って逃げ、電極近傍の温度を安定化させることが困難になる。特許文献1には、上記の問題を解決することを目的として口金に突起を設けることが開示されている。この突起は口金の加工時に同時に形成でき、比較的安価に得ることができる。しかし、突起は口金と同じ金属であり、突起のガラス管に対する接触面積が大きい場合には、突起を介してガラス管の熱が逃げ、放電管の電極近傍の温度の安定化を阻害する。
【特許文献1】特開2007−234551号公報
【特許文献2】WO2008/001562号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明の目的は、ガラス管の熱の口金への伝導を抑制することができる放電灯、放電管、口金及び光源装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明は、
対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管と、
前記ガラス管の一部を覆っており且つ前記対のリードの一方に接続されている筒状の口金と、
前記口金と前記ガラス管との間に配置され且つ前記口金よりも悪い熱伝導性を有する材料で形成されたスペーサと
を備えていることを特徴とする放電灯に係わるものである。
【0006】
なお、前記スペーサは、前記ガラス管の外周面に固着されていることが望ましい。
また、前記スペーサは、前記ガラス管の外周面に固着された複数の突起から成ることが望ましい。
また、前記ガラス管の外周面に固着された前記スペーサを、リング状に形成することができる。
また、前記筒状の口金の内周面にスペーサを固着することができる。
また、前記筒状の口金の内周面に固着されたスペーサを、複数の突起とすることが望ましい。
また、前記筒状の口金の内周面に固着されたスペーサを、リング状に形成することができる。
また、各スペーサは、樹脂から成ることが望ましい。
また、前記筒状の口金本体は、この一端から他端まで延びるスリットを有していることが望ましい。
また、前記筒状の口金本体は、この一端から前記リードの軸方向に延び且つこの他端に至らない長さに形成された単数又は複数のスリットを有していることが望ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明に従う放電灯においては、口金に金属の突起を形成してガラス管に対して口金を所定の間隔に保つのではなく、口金よりも悪い熱伝導性を有する材料で形成されたスペーサをガラス管の外周面又は口金の内周面に固着してガラス管に対して口金を所定の間隔に保っている。従って、ガラス管から口金への熱伝導が抑制され、放電管の電極近傍の温度の安定化を良好に達成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
次に、図面を参照して本発明の実施形態に従う口金、放電管及びこれを使用した放電灯及び光源装置を説明する。
【実施例1】
【0009】
実施例1に従う放電灯10が図2〜図7に示され、放電灯10に使用されている本発明に従うスペーサ17を伴った放電管1が図8に示され、放電灯10に使用されている口金11が図9〜図11に示され、拡大された接続補助部材19が図12に示され、拡大されたリード接続部13及び連結部14が図13に示され、光源装置30の一部が図14に示され、コネクタ31に装着された放電灯10が図15に示されている。
【0010】
放電灯10は、図2〜図7に示すように放電管1と口金11と接続補助部材19との組立体から成る。実施例1の放電灯10を構成する放電管1は、図1において同一符号で示すものと同一に構成され、対の電極2,3を包囲し且つ水銀が封入されている円筒状のガラス管4と、このガラス管4の内壁に形成された蛍光体層5と、ガラス管4の対の端部からガラス管4の軸方向に直線状に導出された対のリード6,7とから成る。図2、図3、図6には、図示を簡略化するために放電灯10の一部のみが示され、一方のリード6に接続された一方の口金11のみが示されているが、図2、図3、図6に図示されていない他方のリード7に対しても図2、図3、図6に示す口金11と同一構成の別な口金が接続されている。
なお、放電管1の対のリード6,7に対して互いに異なる構成の口金を接続することもできる。また、場合によっては、ガラス管4の他端側に口金を装着しないで、他方のリード7を口金を介さないで外部回路に接続することもできる。
【0011】
本実施例の放電管1は、図7及び図8に示すように本発明に従う3個の半球状又は円錐台状のスペーサ17を伴っている。3個のスペーサ17は、図7から明らかなようにガラス管4の外周面の異なる角度位置に互いに離間して配置されている。更に詳しく説明すると、3個のスペーサ17は、その周方向において互いに約120度間隔を有し且つ互いに離間して配置されている。3個のスペーサ17の外接円の直径は、口金本体12にガラス管4を挿入する前における口金本体12の内径よりも少し大きい。各スペーサ17のガラス管4からの突出の高さは、口金本体12にガラス管4を挿入することができるように決定され、例えば0.25mmである。即ち、スペーサ17の外接面の径が、口金本体12の径が増大する方向の弾性変形可能量の範囲内において口金本体12の内周面の径よりも大きくなるようにスペーサ17の高さが決定されている。
各スペーサ17は、口金本体12よりも熱伝導性が悪い樹脂(好ましくはポリイミド)から成るペースト(インク)をガラス管4の外周面に印刷(又は塗布)し、焼き付け又は乾燥することによって形成されている。なお、印刷の代りに樹脂(好ましくはポリイミド)から成る所定形状のテープをガラス管4の外周面に張り付けることによって各スペーサ17を形成することもできる。また、ポリイミド樹脂以外の別の材料、例えば発泡性樹脂で各スペーサ17を形成することもできる。スペーサ17を発泡性樹脂で形成すると、スペーサ17の中に空気層形成され、ガラス管4から口金本体12への熱伝導を良好に抑制することができる。各スペーサ17の形状は、口金本体12へのガラス管4の挿入を容易にするために半球状又は円錐台状であることが望ましい。しかし、各スペーサ17の断面形状及び平面形状を種々変形することが可能であり、例えば、角錐台状、円柱状、角柱状等に変形することができる。
なお、ガラス管4の軸方向においてスペーサ17と異なる位置に、スペーサ17と同じ形状又は異なる形状の別のスペーサを追加して設けることができる。この場合、異なる軸方向位置における複数のスペーサの周方向位置は、図7のスペーサ17の周方向位置と同一であっても良いし、異なっても良い。
【0012】
口金11は、これのみを示す図9〜図11から明らかなように、ガラス管4を挿入することができる内径を有する金属性の円筒状口金本体12と、リード6に接続されるリード接続部13と、リード接続部13を口金本体12に電気的及び機械的に結合している連結部14と、放電管1の位置を制限するための突出片15とを有する。この口金11は、例えば表面にニッケルメッキが施された燐青銅から成る厚み0.3mmの金属板をプレス加工することによって形成されている。勿論、口金11を別の金属板(例えば金メッキが施された銅合金)で形成することもできる。また、口金本体12とリード接続部13と連結部14との少なくとも1つを他と別々に作成し、溶接等で互いに接続しても良い。
【0013】
口金本体12は、放電灯10を図15に示されているコネクタ31に電気的及び機械的に結合させるものであり、円筒状のガラス管4を挿入するためにガラス管4の外径(例えば4.4mm)よりも大きい内径(例えば4.6mm)を有する円筒状に形成されている。但し、この実施例1の口金本体12は、図11から明らかなように軸方向に延び且つ口金本体12の一端面23から他端面24に至るように形成されているスリット16を有している。従って、口金本体12は完全な円筒では無く、スリット16を有する円筒である。口金本体12の円周方向におけるスリット16の幅は例えば0.2mmであり、口金本体12の円周の数十分の1以下であるので、口金本体12は全体として円筒と見なせる形状を有する。本願において、円筒状又は筒状の口金本体は、スリット16を有するものと有さないものとの両方を意味している。口金本体12はスリット16を有するので、口金本体12はこの径が大きくなる方向に弾性変形可能である。口金本体12の軸方向の長さは例えば7mmであり、図6から明らかなようにガラス管4の端部18から一方の電極2の右端までのガラス管4の一端部分を覆うように決定されている。しかし、口金本体12の軸方向の長さを、図6よりも短く又は長くなるように変えることもできる。この口金本体12の外周面が、放電灯10を図15に示されているコネクタ31に電気的及び機械的に結合させるために使用される。
【0014】
図9〜図11から明らかなように口金本体12に特許文献1に示されている突起に相当するものが設けられていない。しかし、ガラス管4にスペーサ17が設けられているので、口金本体12はガラス管4に直接に接触しない。口金本体12にスペーサ17を伴ったガラス管4を挿入すると、スペーサ17が口金本体12の内周面に接触し、口金本体12にスペーサ17を介してガラス管4が保持される。更に、口金本体12とガラス管4とは、スペーサ17を介して微小面積で接触(点接触)し、ガラス管4のスペーサ17が設けられていない部分においてガラス管4と口金本体12との間に空気層(空隙)が生じている。この空気層(空隙)はスペーサ17よりも熱伝導性が悪いので、ガラス管4と口金本体12との間の熱伝導がより良好に抑制されている。
【0015】
放電管11のリード6を口金本体12に接続するためにリード6を接続するためのリード接続部13と、該リード接続部13を口金本体12に電気的及び機械的に連結させるための連結部14とを有する帯状導体が口金本体12から導出されている。
リード接続部13と口金本体12との間に配置された連結部14は、口金本体12の周方向長さ(幅)よりも十分に狭い例えば0.5〜1.0mmの幅を有する帯状導体であり、図11及び図13から明らかなように口金本体12からこの軸方向(水平方向)に導出された部分と傾斜を有してリード6の方向に屈曲された部分とを有し、リード6の軸方向と径方向とのいずれの方向にも僅かに弾性変形可能に形成されている。図6の口金本体12の径方向における連結部14の高さは、口金本体12とリード6との間隔よりも低い。なお、図9の連結部14を、例えば、傾斜を有する部分を設ける代りにリード6の径方向(垂直方向)に延びるように変形すること、又は図9の連結部14の傾斜を有する部分とリード接続部13との間にリード6の径方向(垂直方向)に延びる部分を追加すること、又はリード6の軸方向(水平方向)に延びる部分とリード6の径方向(垂直方向)に延びる部分と傾斜を有する部分とリード6の軸方向(水平方向)に延びる部分とを順次に設けることが可能である。
【0016】
リード接続部13は、口金本体12及び連結部14と一体に形成され、この実施例1では、リード6の軸方向(水平方向)において連結部14と同じ幅を有してリード6の軸方向(水平方向)に延びている。このリード接続部13を連結部14の延長部と呼ぶことも可能である。勿論、リード接続部13を連結部14と異なる幅に形成することも可能である。リード接続部13は図2〜図6から明らかなように筒状の接続補助部材19を伴ってリード6に電気的及び機械的に結合されている。
【0017】
金属円筒から成る接続補助部材19は、リード6に当接し且つリード6を介してリード接続部13に対向配置されている上半分(第1の部分)と、リード6を介さないでリード接続部13に電気的及び機械的に結合されている下半分(第2の部分)とを有する。この接続補助部材19は、加熱によって溶融し易い材料、例えばニッケル(Ni)メッキされた銅(Cu)、から成り、且つ塑性変形可能な厚み(例えば0.2mm)を有する金属板をプレス加工することによって形成されている。勿論、接続補助部材19の厚みを変更すること、又はステンレス等の金属材料に変更することが可能である。また、接続補助部材19の材料を、少なくともリード6に対してリード接続部13を固定することができる別な材料に変更することができる。
金属円筒から成る接続補助部材19の一端面21から他端面22に貫通している孔20にリード6及びリード接続部13が挿通されている。接続補助部材19の孔20に対するリード6及びリード接続部13の挿入は圧入であってもよいし、余裕を有した挿入であっても良い。圧入の場合には、これにより接続補助部材19とリード6及びリード接続部13との電気的及び機械的結合が良好に成立する。この実施例では、リード6とリード接続部13とを接続補助部材19の孔20に挿入した後に、リード6とリード接続部13とが重ねられている方向(図2の垂直方向)の圧力を接続補助部材19に加えて接続補助部材19を押し潰すように塑性変形(カシメ)させ、しかる後レーザーを接続補助部材19に照射して接続補助部材19をリード6及びリード接続部13に溶接した。図4に接続補助部材19を塑性変形及び溶接する前の状態が示され、図5に塑性変形及び溶接した後の接続補助部材19´及びリード6及びリード接続部13が説明的に示されている。図5に塑性変形及び溶接した後の接続補助部材19´の端面22´は非円形である。
なお、接続補助部材19のみならずリード6及びリード接続部13を塑性変形加工(カシメ)及び溶接によって変形させることもできる。
また、接続補助部材19の一端面21から他端面22に延びるスリットを設け、接続補助部材19を更に容易に塑性変形できるようにすることが可能である。
【0018】
放電灯10を製造する時には、スペーサ17を伴ったガラス管4を含む放電管1と口金11と接続補助部材19とを用意する。口金11を製造する時には、既に説明したように金属板を周知のプレス加工を施し、しかる後、リード接続部13及び連結部14を形成し、また金属板を円筒状に成形して口金本体11を完成させる。接続補助部材19も口金11と同様に金属板を加工して形成する。
【0019】
図2〜図7に示す口金付き放電灯10を製造する時には、口金本体12を固定して口金本体12のリード接続部13が配置されている側と反対の端面24側からスペーサ17を伴った放電管1を口金本体12の中に挿入する。又は、放電管1を固定して放電管1の例えばリード6側からガラス管4側に口金本体12を移動して口金本体12をガラス管4に嵌合させる。又は、放電管1と口金本体12との両方を互いに接近する方向に移動して口金本体12をガラス管4に嵌合させる。既に説明したように口金11の装着前において、口金本体12の内接円の直径はスペーサ17の外接円の直径よりも小さいので、口金11をガラス管4に装着すると、口金本体12がその直径は大きくなる方向に弾性変形し、3個のスペーサ17に弾性を有して接触し、口金本体12とガラス管4との嵌合が成立する。
【0020】
口金本体12をガラス管4に装着すると、放電管1のリード6はリード接続部13の上に配置される。次に、リード6とリード接続部13を接続補助部材19に挿入する。次に、図示されていないカシメ工具によって接続補助部材19の少なくとも一部を塑性変形し、変形された接続補助部材19´によってリード6及びリード接続部13を挟持して、これ等の電気的且つ機械的結合を成立させる。しかる後、レーザーを接続補助部材19´に照射して接続補助部材19´をリード6はリード接続部13を溶着する。これにより、リード6とリード接続部13との直接的な電気的及び機械的結合と、接続補助部材19´を介したリード6とリード接続部13との間接的な電気的及び機械的結合とが成立する。
なお、必要に応じてリード6とリード接続部13と接続補助部材19´とを、図6で点線で示すろう接剤(例えば半田)100で結合することもできる。また、接続補助部材19の塑性変形と溶接とのいずれか一方又は両方を省いてリード6とリード接続部13と接続補助部材19とをろう接剤(例えば半田)100で結合することもできる。また、レーザー溶接の代わりにスポット溶接することもできる。また、必要に応じて、接続補助部材19を取り付ける前にリード6とリード接続部13とを塑性変形して互いに結合させることができる。
【0021】
図2〜図7に示す口金付き放電灯10は例えば図14に示す液晶表示装置のバックライト光源装置30として使用される。この光源装置30は、複数の放電灯10を並置することにより構成された面光源である。各放電灯10の両端の口金11の口金本体12の外周面はそれぞれの金属性ホルダーと呼ぶこともできるコネクタ31に保持されている。各コネクタ31は、共通の固定基板32に固着されており、図15に示すように口金11を弾性的に保持するための対の金属製バネ片33,34を有する。各コネクタ31は図示されていない電源に接続されているので、コネクタ31に対して放電灯10の口金11の外周面を接触させると、放電灯10のリード6、7間に電圧が印加され、放電灯10が点灯する。
【0022】
本実施例は次の効果を有する。
(1)口金10の口金本体12に金属製突起を形成してガラス管4に対して口金本体12を所定の間隔に保つのではなく、ガラス管4の外周面に形成された熱伝導性の悪いスペーサ17によってガラス管4と口金本体12との所定間隔が保たれている。従って、ガラス管4から口金本体12への熱伝導が抑制され、放電管10の電極2の近傍の温度の安定化を良好に達成できる。
(2)口金本体12とガラス管4とは、スペーサ17を介して微小面積で接触し、ガラス管4のスペーサ17が設けられていない部分においてガラス管4と口金本体12との間に空気層(空隙)が生じている。この空気層(空隙)はスペーサ17よりも熱伝導性が悪いので、ガラス管4と口金本体12との間の熱伝導がより良好に抑制されている。
(3)スペーサ17は、樹脂(好ましくはポリイミド)から成るペースト(インク)をガラス管4の外周面に印刷(塗布)して形成されている。従って、スペーサ17を比較的容易に形成できる。
(4)スペーサ17は口金本体12よりも悪い熱伝導性(熱伝導率)を有するので、ガラス管4の外周面におけるスペーサ17の被着面積が比較的大きくても、ガラス管4から口金本体12への熱伝導が比較的小さい。この結果、スペーサ17の口金本体12に対する接触面積を比較的大きくして口金本体12によるガラス管4の保持の安定性を高めることが可能になる。
(5)スペーサ17は半球状又は円錐台状であり、ガラス管4の軸方向においてスペーサ17の厚みが口金本体12の入口側端面24に向って徐々に薄くなっているので、口金本体12にガラス管4を円滑に挿入することができる。
(6)放電灯10のリード6とリード接続部13との電気的及び機械的結合は、接続補助部材19を使用して達成されているので、リード6とリード接続部13のみによる従来の接続に比べて強固であり、高い信頼性を有する。また、接続補助部材19を使用するので、カシメ工程を伴わないでリード6とリード接続部13との電気的及び機械的結合を達成することもできる。この場合には、カシメによるストレスがリード6とガラス管4との界面に及ぶことが抑制され、ガラス管4にクラックが発生することが抑制される。
(7)スペーサ17を弾性変形可能に形成することによって口金本体12によるガラス管4の保持の安定化が増大し、口金本体12からガラス管4側へのストレスの波及を抑制することができる。
【実施例2】
【0023】
次に、図16〜図18を参照して実施例2に従う放電灯10aを説明する。但し、実施例2を示す図16〜図18、及び別の実施例を示す図19〜図22において、実施例1を示す図1〜図15と実質的に同一の部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。また、実施例2及び後述する別の実施例の説明において必要に応じて図1〜図15を参照する。
実施例2に従う放電灯10aは、変形されたスペーサ17aを除いて図2〜図7の放電灯10と同一に構成されている。実施例2に従う変形されたスペーサ17aは、実施例1に従う3個の半球状又は円錐台状スペーサ17の代わりにものであって、図17及び図18から明らかなようにガラス管4の外周面に固着され且つガラス管4の外周面をリング状に囲んでいる。リング状のスペーサ17aのガラス管4の軸方向における配置位置は実施例1に従う3個の半球状又は円錐台状スペーサ17の軸方向における配置位置とほぼ同一である。リング状スペーサ17aの外周面の径は、口金本体12の径の増大方向の弾性変形可能量の範囲内において口金本体12の内径よりも大きく設定されている。
【0024】
変形されたスペーサ17aは、実施例1に従う3個の半球状又は台形状スペーサ17と同様に口金本体12よりも熱伝導率が小さい樹脂(好ましくはポリイミド)から成るペースト(インク)をガラス管4の外周面に印刷(塗布)し、焼き付け又は乾燥することによって形成されている。なお、印刷の代りに樹脂(好ましくはポリイミド)から成る所定形状のテープをガラス管4の外周面に張り付けることによってスペーサ17aを形成することもできる。また、ポリイミド樹脂以外の別の材料、例えば発泡性樹脂で各スペーサ17aを形成することもできる。スペーサ17aを発泡性樹脂で形成すると、スペーサ17aの中に空気層形成され、ガラス管4から口金本体12への熱伝導を良好に抑制することができる。
実施例2に従うリング状スペーサ17aは、実施例1に従う突起のスペーサ17に比べて口金本体12に対する接触面積が大きいので、口金本体12によるガラス管4の保持の安定性が向上する。
実施例2に従う放電灯は、基本的構造において実施例1と同一であるので、実施例1と同一の効果も得ることができる。
【0025】
なお、ガラス管4の軸方向における異なる位置に、スペーサ17aと同一形状又は異なる形状を有する別なスペーサを配置することができる。この異なる形状を有する別なスペーサとして、実施例1の半球状又は台形状のスペーサ17と同一のものを配置することができる。
また、スペーサ17aをガラス管4の周方向において複数に分割することができる。この場合には、ガラス管4に同心状に湾曲した球面を有する複数スペーサがガラス管4の周方向に分布する。
また、スペーサ17aのガラス管4の軸方向における幅を口金本体12とほぼ同一にすることができる。これにより、口金本体12によるガラス管4の保持がより安定化される。
また、スペーサ17aをガラス管4の外周面に固着する代わりに、口金本体12の内周面に固着することができる。この場合には、口金本体12の内周面に固着したスペーサの内周面の径を、口金本体12の径方向の弾性変形可能量の範囲内でガラス管4の外周面の径よりも小さく設定し、リング状スペーサを伴った口金本体12にガラス管4を挿入する時には、リング状スペーサを伴った口金本体12をその径が大きくなる方向に弾性変形させる。
【実施例3】
【0026】
図19に実施例3に従う放電灯10bが示されている。図19の放電灯10bは、変形されたスペーサ17bを有する他は、図2〜図7の実施例1の放電灯10と同一に構成されている。
図19の変形された半球状又は台形状のスペーサ17bは口金本体12の内周面に固着され、図7に示すガラス管4に設けたスペーサ17と同様な機能を有する。この変形された半球状又は台形状のスペーサ17bは、口金本体12を円筒状に成形する前の金属板に口金本体12よりも熱伝導性が悪い樹脂(好ましくはポリイミド)から成るペースト(インク)を印刷(塗布)し、焼き付け又は乾燥することによって形成されている。なお、印刷の代りに樹脂(好ましくはポリイミド)から成る所定形状のテープを金属板に張り付けることによって各スペーサ17bを形成することもできる。また、ポリイミド樹脂以外の別の材料、例えば発泡性樹脂で各スペーサ17bを形成することもできる。スペーサ17bを発泡性樹脂で形成すると、スペーサ17bの中に空気層形成され、ガラス管4から口金本体12への熱伝導を良好に抑制することができる。各スペーサ17bの形状は、口金本体12へのガラス管4の挿入を容易にするために半球状又は円錐台状であることが望ましい。しかし、各スペーサ17bを、例えば角錐台状、円柱状、角柱状等に変形することができる。また、半球状又は円錐台状のスペーサ17bを実施例2のスペーサ17aのようにリング状に変形することができる
なお、口金本体12の軸方向においてスペーサ17bと異なる位置に、スペーサ17bと同じ形状又は異なる形状の別のスペーサを追加して設けることができる。
【0027】
実施例3のスペーサ17bは、実施例1のスペーサ17と同様に口金本体12とガラス管4との間に断熱用の空隙を作ることに寄与する。
実施例3に従う放電灯10bは、基本的構造において実施例1の放電灯10と同一であるので、実施例1と同一の効果を有する。
【実施例4】
【0028】
図20に実施例4に従う変形された口金11aの一部が示されている。この変形された口金11aは、変形された口金本体12aを有する他は図9〜図11の口金11と同一に構成され、図9〜図11に示すリード接続部13及び連結部14に相当するものも有している。但し、図20においてリード接続部13及び連結部14の図示が省かれている。変形された口金本体12aは、図11に示すスリット16を有さない代わりに、この一方の端面24から図示されていない連結部14側の端面23の方向に延びている3個のスリット41を有している。この3個のスリット41の働きによって口金本体12aはこの径が大きくなる方向に弾性変形可能なバネ性を有する。口金本体12aをガラス管4に装着する前の口金本体12aの内径は、ガラス管4に固着されたスペーサ17の外接円の径よりも少し小さい。口金本体12aにスペーサ17を伴ったガラス管4を装着すると、口金本体12aがその径が大きくなる方向に弾性変形し、口金本体12aの内周面にスペーサ17が密着する。
【0029】
実施例4に従う口金11aは基本的構造において実施例1の口金11と同一であるので、実施例1と同一の効果を有する。
なお、図20の口金11aを、図16及び図19の実施例2及び3の口金11の代わりに使用することもできる。
【実施例5】
【0030】
図21に実施例5に従う放電灯10cが示されている。この実施例5に従う放電灯10cは変形された口金11bを有する他は図2に示す実施例1の放電灯10と同一に構成されている。
変形された口金11bは、図4の口金11と同様に点線で示す口金本体12bの一端面24から他端面23に至る長いスリット16を有し且つ口金本体12bの一端面24から他端面23に至らない追加された2つの短いスリット51を有する他は、図9〜図11に示す口金11と同一に構成されている。スリット16を基準にして図21の2つのスリット51の内の一方は120度の角度位置に形成され、他方は240度の角度位置に形成されている。従って、スリット16と2つのスリット51の内の一方との間、スリット16と2つのスリット51の内の他方との間、2つのスリット51の相互間にスペーサ17がそれぞれ配置されている。長いスリット16と2つの短いスリット51とで区画された口金本体12bの3つの部分(羽状部分)はその径が大きくなる方向に容易に弾性変形する。この結果、スペーサ17を伴ったガラス管4を口金本体12bに円滑に挿入することができる。
実施例5に従う放電灯10cは、基本的構造において実施例1の放電灯10と同一であるので、実施例1と同一の効果も得ることができる。
なお、図21においてガラス管4に設けられている半球状又は台形状のスペーサ17を省いて、口金本体12bの内周面に図19のリング状スペーサ17bに相当するものを設けることができる。
また、口金本体12bの長いスリット16と2つの短いスリット51とで区画された口金本体12bの3つの部分(羽状部分)を、WO2008/001562号公報(特許文献2)に開示されている弾性保持片に置き換えることができる。換言すれば、特許文献2の弾性保持片とガラス管との間に本発明に従うスペーサを配置することができる。
【実施例6】
【0031】
図22に実施例6に従う放電灯10dが示されているこの実施例6に従う放電灯10dは変形された口金11cを有する他は図2に示す実施例1の放電灯10と同一に構成されている。
変形された口金11cは、変形された口金本体12cとこの延長部60を有する他は、図2〜図10に示す口金11と同一に構成されている。変形された口金本体12cは図2の他端面23に相当する開放端面を有さず、延長部60に連結されている。図22に示すガラス管4の端部18を通る鎖線によって、口金本体12cと延長部60とが区画されている。延長部60はリード接続部13及び接続補助部材19を保護する機能を有し、口金本体12cと同様に円筒状に形成され、リード6の周方向においてリード接続部13及び接続補助部材19の少なくとも一部を覆うように形成されている。図22においてガラス管4の端部18を基準にして、延長部60はリード6よりも左側に突出している。しかし、リード6の軸方向においてリード接続部13の20%以上覆うように変形できる。このように20%以上覆うと、リード接続部13の保護を達成できる。
延長部60には、接続補助部材19を塑性変形(カシメ)及び溶接を容易に達成するための対の切り欠きから成る開口61,62が設けられている。塑性変形(カシメ)及び溶接は対の開口61,62を通して行われる。なお、開口61,62を孔にすることもできる。また、対の開口61,62の一方を省くことができる。また、開口61,62に相当するものを更に追加して設けることもできる。
口金本体12cの延長部60は、放電灯10dの製造工程中、又はその後にリード接続部13及び接続補助部材19に異常なストレスが加わることを防ぐ。これにより、リード接続部13及び接続補助部材19及びガラス管4等の損傷を防ぐことができる。
【0032】
実施例6に従う放電灯10dは、基本的構造において実施例1の放電灯10と同一であるので、実施例1と同一の効果も得ることができる。
なお、図22の延長部60を図20の口金本体12a、及び図21の口金本体12bにも設けることができる。
【0033】
本発明は、上述の実施例に限定されるものでなく、例えば、次の変形が可能なものである。
(1)図1に示す口金無し冷陰極蛍光放電管1以外のこれに類似した形状を有する別の放電管にも本発明を適用することができる。
(2)ガラス管4又はこの端部を円筒形以外の別な形状、例えば断面形状4角形等の筒状に変形することができる。
(3)各実施例において接続補助部材のリード及びリード接続部に対する結合を相互間の圧接、溶接、及びろう接から選択された1つ又は2つ又は全部を行うことができる。
(4)溶接はレーザー溶接に限ることなく、これ以外の例えばスポット溶接等であっても良い。
(5)各実施例の口金本体にWO2008/001562号公報(特許文献2)の図1に示されているリブ状の大径部53、リブ状の接触部52と同様なものを設けることができる。
(6)各実施例の口金の連結部(導出片)の近くに、WO2008/001562号公報(特許文献2)の図1に示されている保護片55と同様なものを設けることができる。また、各実施例の口金に特許文献2の図1に示されている前止まり片56と同様なものを設けることができる。
(7)各実施例の口金のリード接続部及び連結部を口金本体と別に形成し、しかる後口金本体に電気的及び機械的結合させることができる。また、リード接続を連結部と別に形成し、しかる後連結部に電気的及び機械的結合させることができる。
(8)各実施例では、接続補助部材19を使用してリード6にリード接続部13を接続したが、接続補助部材19を使用しないでリード6にリード接続部13を接続する構造に変形できる。例えば、特許文献1の図10に示されている孔を有する接続部13、図11に示されているU字状溝を有する接続部13等に相当するものを設け、ここにリード6をカシメ又は半田又は溶接又はこれ等の組み合わせで接続することができる。
(9)口金本体12、12bのスリット16を省き、口金本体12、12bをスリット無し円筒にすることができる。この場合には、口金本体12、12bにガラス管4を圧入する。又はスペーサ17,17a,17bを弾性変形可能に形成する。
(10)口金本体12、12bのスリット16に隣接する部分を口金本体12、12bの内側に曲げ、スリット16に生じる可能性のあるバリが口金本体12、12bの外側に突出することを防ぐことができる。
(11)スペーサ17,17a,17bをスポンジ状にし、スペーサ17,17a,17b内に空気(気泡)を閉じ込めた構造とし、スペーサ17,17a,17bの熱伝導を悪くすることができる。
(12)スペーサ17,17a,17bを複数の層の積層体で形成することができる。この場合、熱伝導の悪い材料の層と口金本体12、12bに対する密着性の良い層とを組み合わせることが望ましい。
(13)スペーサ17,17a、17bを弾性変形し易い材料で形成することができる。
(14)特開2007−234551号公報(特許文献1)のビート(突起)11とガラス管との間にスペーサ17,17a、17bに相当するものを配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】各実施例において使用する口金無し放電管を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例1に従う放電灯の一部を、接続補助部材を塑性変形する前の状態で示す正面図である。
【図3】図2の放電灯を、接続補助部材を塑性変形する前の状態で示す平面図である。
【図4】図2の放電灯を、接続補助部材を塑性変形する前の状態で示す左側面図である。
【図5】図2の放電灯を、接続補助部材を塑性変形した後の状態で示す左側面図である。
【図6】接続補助部材を塑性変形した後の放電灯を図3のA−A線で示す断面図である。
【図7】図3の放電灯のB−B線断面図である。
【図8】図2のスペーサを伴った放電管の一部を示す正面図である。
【図9】図2の放電灯の口金のみを示す正面図である。
【図10】図9の口金を示す平面図である。
【図11】図10の口金のC−C線断面図である。
【図12】図2の接続補助部材を示す拡大斜視図である。
【図13】図2のリード接続部及び連結部を示す拡大斜視図である。
【図14】実施例1に従う光源装置を概略的に示す平面図である。
【図15】図14の光源装置の一部を拡大して示す断面図である。
【図16】実施例2に従う放電灯の一部を、接続補助部材を塑性変形する前の状態で示す正面図である。
【図17】図16のスペーサを伴った放電管の一部を示す正面図である。
【図18】図16の放電灯のD−D線断面図である。
【図19】実施例3に従う放電灯を図7と同様に示す断面図である。
【図20】実施例4に従う口金の一部を示す斜視図である。
【図21】実施例5に従う放電灯の一部を、接続補助部材を塑性変形する前の状態で示す正面図である。
【図22】実施例6に従う放電灯の一部を、接続補助部材を塑性変形する前の状態で示す正面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 放電管
6,7 リ−ド
11 口金
12 口金本体
13 リード接続部
14 連結部
17,17a、17b スペーサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管と、
前記ガラス管の一部を覆っており且つ前記対のリードの一方に接続されている筒状の口金と、
前記口金と前記ガラス管との間に配置され且つ前記口金よりも悪い熱伝導性を有する材料で形成されたスペーサと
を備えていることを特徴とする放電灯。
【請求項2】
前記スペーサは、前記ガラス管の外周面に固着されていることを特徴とする請求項1記載の放電灯。
【請求項3】
前記スペーサは、前記ガラス管の外周面に固着された複数の突起から成ることを特徴とする請求項2記載の放電灯。
【請求項4】
前記スペーサは、前記ガラス管の外周面に固着され且つ前記ガラス管の外周面をリング状に囲んでいることを特徴とする請求項2記載の放電灯。
【請求項5】
前記スペーサは、前記筒状の口金の内周面に固着されていることを特徴とする請求項1記載の放電灯。
【請求項6】
前記スペーサは、前記筒状の口金の内周面に固着された複数の突起から成ることを特徴とする請求項5記載の放電灯。
【請求項7】
前記スペーサは、前記筒状の口金の内周面に固着され且つ前記ガラス管の外周面をリング状に囲んでいることを特徴とする請求項5記載の放電灯。
【請求項8】
前記スペーサは、樹脂から成ることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の放電灯。
【請求項9】
対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードと、前記ガラス管に対して所定に間隔を有して口金を装着するためのものであって、前記ガラス管の外周面に固着され且つ前記口金よりも悪い熱伝導性を有する材料で形成されたスペーサと
を備えていることを特徴とする放電管。
【請求項10】
対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管に対して装着するための口金であって、
前記ガラス管の一部を覆うように形成された筒状の口金本体と、
前記ガラス管に対して所定に間隔を有して前記口金本体を装着するために前記口金本体の内周面に固着され且つ前記口金本体よりも悪い熱伝導性を有する材料で形成されたスペーサと
を備えていることを特徴とする口金。
【請求項11】
前記筒状の口金本体は、この一端から他端まで延びるスリットを有していること特徴とする請求項10記載の口金。
【請求項12】
前記筒状の口金本体は、この一端から前記リードの軸方向に延び且つこの他端に至らない長さに形成された単数又は複数のスリットを有していること特徴とする請求項10又は11記載の口金。
【請求項13】
対の電極と、該対の電極を包囲しているガラス管と、前記対の電極にそれぞれ接続され且つ前記ガラス管の両端部から前記ガラス管の外側にそれぞれ導出された対のリードとを有する放電管と、
前記ガラス管の一部を覆っており且つ前記対のリードの一方に接続されている筒状の口金と、
前記口金と前記ガラス管との間に配置され且つ前記口金よりも悪い熱伝導性を有する材料で形成されたスペーサと
から成る放電灯を複数個配置した光源装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2010−114050(P2010−114050A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−288244(P2008−288244)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【出願人】(000106276)サンケン電気株式会社 (982)
【Fターム(参考)】