説明

整線構造を有するマウス

【課題】 整線構造を有するマウスを提供する。
【解決手段】本発明のマウス100は、ハウジング110と、ベース120と、連結ユニット130及びワイヤ140とを備える。ハウジング110は開口111と開口縁112を有する。ベース120はハウジング110に対応し、ベース120は第一位置と第二位置との間に移動する。ベース120が第一位置に位置した時、ベース120は開口縁112に接することで開口111を覆う。ベース120が第二位置に位置した時、ベース120は開口縁112と分離する。連結ユニット130はハウジング110とベース120とを連結することで、ベース120がハウジング110に相対して移動することができる。ワイヤ140はジョイント141を含み、ワイヤ140が収納状態にある時、ワイヤ140は連結ユニット130に巻きつけられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有線マウスに関し、特に、整線構造(wire arrangement structure)を有するマウスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の有線マウスはマウス本体とワイヤを含み、ワイヤはマウス本体と電子装置(例えば、コンピューター)を接続する。公知技術において、有線マウスが使用されない時、或いは持ち運ばれる時、ワイヤはマウス本体の上に巻きつけられる。従来のワイヤ収納方式は、ワイヤのジョイントが固定されていないので、落ち易く、ユーザーが持ち運ぶのに不便をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的はワイヤを収容することができる整線構造(wire arrangement structure)を有するマウスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は公知技術の問題を解決するために、整線構造(wire arrangement structure)を有するマウスを提供する。マウスはハウジングと、ベースと、連結ユニット、及びワイヤを含み、ハウジングは開口と開口縁を有する。ベースはハウジングに対応し、ベースは第一位置と第二位置との間に移動する。ベースが第一位置に位置した時、ベースは開口縁に接することで開口を覆い、ベースが第二位置に位置した時、ベースは開口縁と分離する。連結ユニットはハウジングとベースを連結することで、ベースがハウジングに相対して移動することができる。ワイヤはジョイントを含み、ワイヤが収納状態にある時、ワイヤは連結ユニットに巻きつける。
【発明の効果】
【0005】
本発明の実施態様を応用すると、ワイヤとジョイントはハウジングとベースにより構成されたチェンバーの中に適切に収納し固定されるので、ワイヤは落ちるという問題がなく、ユーザーが持ち運びに便利である。また、ワイヤの一部のみを連結柱に巻きつけることによって、マウスの外に露出するワイヤを減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1A】本発明第一実施例のマウスを示す図であり、ベースは第一位置に位置する。
【図1B】本発明第一実施例のマウスを示す図であり、ベースは第二位置に位置する。
【図1C】ワイヤをハウジングの中に収納した状態を示す図である。
【図2】第一アーム、制限ブロック、第一制限スロットの細部構造を示す図である。
【図3A】本発明第二実施例のマウスを示す図であり、ベースは第一位置に位置する。
【図3B】本発明第二実施例のマウスを示す図であり、ベースは第二位置に位置する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明についての目的、特徴、長所が一層明確に理解されるよう、以下に実施形態を例示し、図面を参照にしながら、詳細に説明する。
【実施例】
【0008】
図1A、図1Bを参照すると、本発明の第一実施例の整線構造(wire arrangement structure)を有するマウス100を示している。マウス100はハウジング110と、ベース120と、連結ユニット130、及びワイヤ140とを含み、ハウジング110は開口111と開口縁112を有する。ベース120はハウジング110に対応し、ベース120は第一位置(図1Aに示す位置)と第二位置(図1Bに示す位置)との間に移動する。ベース120が第一位置に位置した時、ベース120は開口縁112に接することで開口111を覆い、ベース120が第二位置に位置した時、ベース120は開口縁112と分離することで開口111を開く。連結ユニット130はハウジング110とベース120を連結することで、ベース120がハウジング110に相対して移動することができる。ワイヤ140はジョイント141を含み、ワイヤ140が収納状態にある時、ワイヤ140は連結ユニット130に巻きつける。
【0009】
連結ユニット130は連結柱132と連結座131を含み、連結柱132はベース120の上に設けられ、連結座131はハウジング110の内面に設けられ、連結柱132はスライド可能{かのう}な方式で連結座131と接続する。
【0010】
連結座131は第一制限スロット1311と、第二制限スロット1312と、制限ブロック1313とを含む。連結柱132は第一アーム1321と第二アーム1322を含む。第一アーム1321は第一制限スロット1311の中でスライドし、ベース120は第一位置に位置した時、制限ブロック1313は第一アーム1321に接することで、連結柱132を制限する。ベース120が第二位置に向けて移動する時、第一アーム1321は力で変形したことによって、制限ブロック1313から分離し、且つ第一制限スロット1311の中でスライドする。第二アーム1322は第二制限スロット1312の中でスライドする。ベース120が第二位置に位置した時、第一アーム1321と第二アーム1322は第一制限スロット1311と第二制限スロット1312の底部にそれぞれ接する。
【0011】
一つの実施例において、マウス100は弾性部材133を更に含み、弾性部材133はハウジング110と第二アーム1322に接する。第一アーム1321はプッシング部材114によって押された力で変形した時、第一アーム1321は制限ブロック1313から分離すると同時に、弾性部材133は連結柱132とベース120を押すことで第二位置に向けて移動させる。
【0012】
一つの実施例において、連結柱132はリブ1323を更に含み、ワイヤ140が収納状態にある時、ワイヤ140は連結柱132の上に巻きつけ、且つリブ1323とベース120との間に位置する。
【0013】
ハウジング110はノッチ113を更に有し、開口縁112に形成され、ワイヤ140が使用状態にある時、ワイヤ140はノッチ113に接する。
【0014】
マウス100はジョイント固定部150(joint fixer)を更に含み、ジョイント固定部150はベース120の上に設けられ、ワイヤ140が収納状態にある時、ジョイント141はジョイント固定部150に係合する。
【0015】
図1Cを参照すると、ワイヤ140をハウジング110の中に収納した状態を表し、この時、ベース120は第二位置に位置する。本発明の実施例を応用すると、ワイヤとジョイントはハウジング110とベース120により構成されたチェンバーの中に適切に収納し固定されるので、ワイヤは落ちるという問題がなく、ユーザーが持ち運びに便利である。また、ワイヤの一部のみを連結柱132に巻きつけることによって、マウスの外に露出するワイヤを減少することができる。
【0016】
図2は第一アーム1321と、制限ブロック1313と、第一制限スロット1311の細部構造を表している。図に示すように、連結柱132と連結座131はいずれも円柱状である。
【0017】
図3A、図3Bを参照すると、本発明の第二実施例の整線構造を有するマウス100’を開示している。マウス100’はハウジング110と、ベース120と、ワイヤ140とを含み、ハウジング110は開口111と、開口縁112と、連結座131’とを有する。ベース120は連結柱132’を有し、連結柱132’は取り外し可能な方式で連結座131’に接続し、ベース120はハウジング110に対応し、連結柱132’が連結座131’に係合した時、ベース120は開口縁112に接することで開口111を覆い、連結柱132’が連結座131’と分離した時、ベース120は開口縁112から離れる。ワイヤ140はジョイント141を含み、ワイヤ140が収納状態にある時、ワイヤ140は連結柱132’に巻きつけられている。
【0018】
第一実施例と同じように、連結柱132’はリブ1323を更に含み、ワイヤ140が収納状態にある時、ワイヤ140は連結柱132’の上に巻きつけられ、且つリブ1323とベース120との間に位置する。
【0019】
本発明の第二実施例のマウス100’の特徴は、連結柱132’が取り外し可能な方式で連結座131’と接続することである。第一実施例と第二実施例はいずれも開口111を開くことによって、ワイヤとジョイントがハウジング110とベース120により構成されたチェンバーの中に適切に収納し固定することができる。
【0020】
以上、本発明の好適な実施例を例示したが、図または実施例の説明では、類似または同一の部分は、同一の符号を用いている。また、図では、実施例の形状または厚さは拡大することができ、表示を簡易化することができる。また、図中の各構成要素の部分はそれぞれ説明されるが注意するのは、これは本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいては、当業者であれば行い得る少々の変更や修飾を付加することが可能である。従って、本発明が請求する保護範囲は、特許請求の範囲を基準とする。
【符号の説明】
【0021】
100、100’ マウス
110 ハウジング
111 開口
112 開口縁
113 ノッチ
114 プッシング部材
120 ベース
130 連結ユニット
131、131’ 連結座
1311 第一制限スロット
1312 第二制限スロット
1313 制限ブロック
132、132’連結柱
1321 第一アーム
1322 第二アーム
1323 リブ
133 弾性部材
140 ワイヤ
141 ジョイント
150 ジョイント固定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口と開口縁を有するハウジングと、
前記ハウジングに対応し、第一位置と第二位置との間に移動されるベースであり、前記第一位置に位置した時、前記開口縁に接することで前記開口を覆い、前記第二位置に位置した時、前記開口縁と分離するベースと、
前記ハウジングと前記ベースとを連結することで、前記ベースが前記ハウジングに相対して移動される連結ユニットと、
ジョイントを有するワイヤと、を備え、
前記ワイヤが収納状態にあるとき、前記ワイヤは前記連結ユニットに巻きつけられることを特徴とする整線構造を有するマウス。
【請求項2】
前記連結ユニットは連結柱と連結座を含み、前記連結柱は前記ベースの上に設けられ、前記連結座は前記ハウジングの内面に設けられ、前記連結柱はスライド可能{かのう}な方式で前記連結座と接続することを特徴とする請求項1に記載の整線構造を有するマウス。
【請求項3】
プッシング部材を更に含み、前記連結座は第一制限スロットと制限ブロックを含み、前記連結柱は第一アームを含み、前記ベースは前記第一位置に位置した時、前記制限ブロックは前記第一アームに接することで、前記連結柱を制限し、前記プッシング部材が前記第一アームに押した時、前記第一アームは力で変形したことによって前記制限ブロックと分離し、且つ前記第一制限スロットの中でスライドしたことで前記ベースを前記第二位置に向けて移動させることを特徴とする請求項2に記載のワイヤは配置構造を有するマウス。
【請求項4】
前記連結座は第二制限スロットを更に含み、前記連結柱は第二アームを更に含み、前記第二アームは前記第二制限スロットの中でスライドすることを特徴とする請求項3に記載の整線構造を有するマウス。
【請求項5】
弾性部材を更に含み、前記弾性部材は前記ハウジングと前記第二アームに接することを特徴とする請求項4に記載の整線構造を有するマウス。
【請求項6】
前記連結柱はリブを更に含み、前記ワイヤが前記収納状態にある時、前記ワイヤは前記連結柱の上に巻きつけ、且つ前記リブと前記ベースとの間に位置することを特徴とする請求項2に記載の整線構造を有するマウス。
【請求項7】
前記ハウジングはノッチを更に有し、前記開口縁に形成され、前記ワイヤが使用状態にある時、前記ワイヤは前記ノッチに接することを特徴とする請求項2に記載の整線構造を有するマウス。
【請求項8】
ジョイント固定部を更に含み、前記ジョイント固定部は前記ベースの上に設けられ、前記ワイヤが前記収納状態にある時、前記ジョイントは前記ジョイント固定部に係合することを特徴とする請求項1に記載の整線構造を有するマウス。
【請求項9】
開口と開口縁、及び連結座とを有するハウジングと、
連結柱を有し、前記連結柱は取り外し可能な方式で前記連結座に接続し、前記ハウジングに対応されるベースであり、前記連結柱が前記連結座に係合した時、前記開口縁に接することで前記開口を覆い、前記連結柱が前記連結座と分離した時、前記開口縁から離れるベースと、
ジョイントを含むワイヤと、を備え、
前記ワイヤが収納状態にある時、前記ワイヤは前記連結柱に巻きつけられることを特徴とする整線構造を有するマウス。
【請求項10】
前記連結柱はリブを更に含み、前記ワイヤが前記収納状態にある時、前記ワイヤは前記連結柱の上に巻きつけられ、且つ前記リブと前記ベースとの間に位置することを特徴とする請求項9に記載の整線構造を有するマウス。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【公開番号】特開2012−155381(P2012−155381A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−11616(P2011−11616)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【出願人】(502361706)技嘉科技股▲ふん▼有限公司 (111)
【氏名又は名称原語表記】GIGA−BYTE TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,Bao Chiang Road,Hsin−Tien District,New Taipei City 231,Taiwan
【Fターム(参考)】