説明

敷物用塗布型防滑剤および防滑性を有する敷物

【課題】 敷物、特に、パイル敷物の可撓性を損なうことなく、使用に際して、床面に接着したり、汚染させることがなく、汚れた際には、家庭においても容易に洗濯できる防滑性を有する敷物およびそのための防滑剤を提供する。
【解決手段】 防滑剤をキュラストメーターで測定される、温度150℃におけるT10値で示される架橋速度が、1.0分未満である液状シリコーンゴム配合物からなるものとし、該防滑剤を5g/m以上塗布し硬化させて、防滑性を有する敷物とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、敷物、特にパイル敷物に防滑性を付与することのできる敷物用塗布型防滑剤および当該防滑剤により防滑性が付与された敷物、特にパイル敷物に関するもので、マット製造技術に属するものである。
【背景技術】
【0002】
床面に敷設して使用されるキッチンマット、脱衣所マット、玄関マット、カーペット等の敷物は、通常、床に固定されていないため、使用中に移動し易く、注意しなければその移動によって人が転倒する危険を有している。
【0003】
そのため、従来から、それらの敷物の裏面に防滑層を設けて、敷物の移動を防止することが行われており、それに関して種々の提案もなされてきている。
例えば、実開平4−72129号公報(特許文献1)には、畳、ゴザ、カーペット、マット等のシート状、マット状の敷物の裏面に、発泡性マイクロカプセルを含有したもの、コロイダルシリカを含有したもの、あるいは低Tg(ガラス転移温度)の樹脂を含有したものからなる防滑層を設けることが提案されている。
【0004】
また、特開平11−35033公報(特許文献2)には、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのエチレン系樹脂やポリウレタンなどの熱可塑性エラストマーを、パイル敷物の基布に設けた弾性シートの裏面に、溶融状態での塗布、製膜したフィルムの貼り合せなどにより防滑性樹脂層を設けることが提案されている。
【0005】
また、特開2000−325215公報(特許文献3)には、ポリエチレン等の発泡樹脂からなる風呂マット等の裏に、シリコーンゴムを塗布又は貼ることにより防滑性を付与することが提案されている。
【0006】
さらに、特許第3509615公報(特許文献4)には、マット基材に用いられる、ゴム配合物を架橋処理してなる架橋ゴムから浸出する、硫黄、老化防止剤、加硫促進剤などのゴム配合物による、床の汚染を防止するために、架橋処理における架橋速度であってキュラストメーターで測定した150℃でのT10値が、1.0分以上である、シリコーンポリマーを主成分とするシリコーンゴム配合物を架橋処理してなる架橋ゴムからなるマット基材を用いることが提案されており、さらに、そのマット基材の床接触面に、弱い粘着性を付与することにより、マット上歩行時のマットの床面に対するずれを効果的に防止できることを開示している。
【特許文献1】実開平4−72129号公報(第5頁下から第5行〜第2行)
【特許文献2】特開平11−35033公報(請求項2、段落番号0019)
【特許文献3】特開2000−325215公報(特許請求の範囲)
【特許文献4】特許第3509615公報(特許請求の範囲;段落番号0091)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献で示された、マットなどの敷物に防滑性を付与する方法は、いずれも、敷物の裏面に、特にパイル敷物の基布の裏面に、樹脂ないしゴムの均一層を設けるというものである。
例えば、特許文献1では、発泡性マイクロカプセルを含有したもの、コロイダルシリカを含有したもの、あるいは低Tg(ガラス転移温度)の樹脂を含有したものからなる防滑層を設けるもので、特許文献4では、シリコーンポリマーを主成分とするシリコーンゴム配合物を架橋処理してなる架橋ゴムからなるマット基材を用いるものであるため、マット、特にパイル敷物の可撓性を損なうものであり、重量を増加させることと相俟って、製品としてのマットの取扱い性を悪くするものであった。
【0008】
また、防滑性の付与は、特許文献4に示されているように、マット基材の床接触面、すなわちマットの裏面に、弱い粘着性を付与することにより行われるものであるため、従来のマットは、使用するにしたがって、床面とマットの裏面が接着したり、床面を汚染することがあるものであった。
【0009】
さらに、一般家庭で使用されるマットは、汚れた際には、家庭で洗濯出来ることが望まれているが、現在市販されているものは、洗濯後の乾燥機での乾燥には耐えられないもので、家庭用洗濯乾燥機に耐えるものが求められている。
また、当然のことであるが、防滑性を付与したことにより、洗濯により表面が荒れるなどの変化が生じないものである必要がある。
【0010】
この発明は、上記のような現状に鑑み、敷物、特にパイル敷物の可撓性を損なうことなく、使用に際して、床面に接着したり、床面を汚染させることがなく、汚れた際には、家庭においても容易に洗濯できる敷物を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
発明者らは、上記特性を有する敷物が、特定の液状シリコーンゴムを敷物の裏面に塗布し、硬化させることにより得られることを見出し、この発明を完成したのである。
【0012】
すなわち、この発明の請求項1に記載の発明は、
キュラストメーターで測定される150℃でのT10値で示される架橋速度が、1.0分未満である液状シリコーンゴム配合物からなること
を特徴とする敷物用塗布型防滑剤である。
【0013】
また、この発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の敷物用塗布型防滑剤において、
前記液状シリコーンゴム配合物が、
10mPa・s以上の粘度を有するものであること
を特徴とするものである。
【0014】
また、この発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の敷物用塗布型防滑剤において、
前記敷物が、
パイル敷物であること
を特徴とするものである。
【0015】
さらに、この発明の請求項4に記載の発明は、
塗布されたのち加熱により硬化された、キュラストメーターで測定される150℃でのT10値で示される架橋速度が、1.0分未満である液状シリコーンゴム配合物の硬化体を裏面に有すること
を特徴とする防滑性を有する敷物である。
【0016】
また、この発明の請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載の防滑性を有する敷物において、
前記塗布が、
5g/m以上の塗布量で行われていること
を特徴とするものである。
【0017】
また、この発明の請求項6に記載の発明は、
請求項4又は5記載の防滑性を有する敷物において、
前記敷物が、
パイル敷物であること
を特徴とするものである。
【発明の効果】
【0018】
この発明においては、敷物用塗布型防滑剤として、特定の、言い換えれば、架橋速度の速い液状シリコーンゴム配合物、さらには粘度の高い液状シリコーンゴム配合物を用いたため、敷物の裏面への塗工が容易で、パイル敷物などの空孔性の大きい敷物においても、表面側へ防滑剤を浸み込ませることなく、加熱により容易に硬化させ、防滑効果を付与することができる。
【0019】
また、その防滑効果は、防滑剤を敷物の裏面、特にパイル敷物の底部に薄く塗布するだけで生じ、敷物、特にパイル敷物の可撓性を損なうこともなく、敷物の重量を増加させることもなく、製品としての敷物の取扱い性を低下させることのないものである。
【0020】
また、この発明の防滑剤は、架橋速度と低塗布量に起因するものと判断されるが、その硬化体は粘着性を殆ど有さず、床面と敷物の裏面が接着したり、床面を汚染することのないものであり、パイル敷物のパイルの短繊維の抜けやほつれの防止にも効果のあるものである。
【0021】
さらに、この発明の防滑剤で防滑性の付与された敷物は、一般家庭でも、汚れた際には洗濯出来るものである。
また、家庭用洗濯乾燥機での乾燥にも耐えるという優れた特性を有するものである。
【0022】
すなわち、この発明の防滑剤で防滑性の付与された敷物、特にパイル敷物は、パイル敷物特徴である可撓性をそのまま有するものであって、使用に際して、床面に接着したり、床面を汚染させることがなく、汚れた際には、家庭においても容易に洗濯できる敷物なのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
この発明の防滑剤は、液状シリコーンゴム配合物からなるもので、液状シリコーンゴム配合物は、シリコーンポリマー、触媒および架橋剤を主成分とするものであり、付加反応型と縮合反応型のものがあるが、この発明においては付加反応型のものが好ましい。
液状シリコーンゴム配合物には、必要に応じてその他の添加剤、充填剤、特性向上剤、顔料などが配合されている。
これら液状シリコーンゴム配合物は、種々のものが市販されているが、それら市販品から選択されたものが、この発明において用いることができ、この発明の実施に際して、格別な配合操作を必要とするものではない。
【0024】
シリコーンポリマーとしては、ジメチル系シリコーンポリマー、メチルビニル系シリコーンポリマー、メチルフェニルビニル系シリコーンポリマー、メチルフルオロアルキル系シリコーンポリマーなどが用いられている。
【0025】
付加反応の硬化触媒としては、塩化白金酸などの白金系触媒などが用いられている。
【0026】
架橋剤としては、SiH基含有化合物などが用いられる。
SiH基含有化合物としては、1分子中に、SiH基を3個以上有する比較的低分子量のポリマーなどが用いられている。
【0027】
充填剤としては、煙霧質シリカ、表面処理煙霧質シリカ、沈殿シリカ、珪藻土、石英粉、炭酸カルシウム、カーボンブラックなどが用いられている。
【0028】
特性向上剤としては、加工助剤、耐熱向上剤、架橋戻り防止剤、難燃性付与剤、流動調整剤、防かび剤、消臭剤、抗菌剤、接着向上剤などが用いられる。
加工助剤としては、末端にシラノール基やアルコシリル基を有する低粘度シリコーンオイル、レジン、シラン化合物などが用いられている。
耐熱向上剤としては、鉄オクトエート、酸化鉄、Mn系化合物、Ni系化合物、Cu系化合物、Zr系化合物、Ce系化合物、W系化合物、酸化チタン、煙霧質酸化チタンなど、架橋戻り防止剤としては、BaO、BaO2、CaO、MgO、ZnOなど、難燃性付与剤としては、白金化合物などが用いられる。
また、難燃効果を更に高めるために、酸化鉄、酸化チタン、カーボンブラック、リン化合物、窒素化合物などを併用され、更に、特性向上剤として、防かび剤などが用いられている。
【0029】
この発明に用いられる液状シリコーンゴム配合物としては、その架橋速度が、キュラストメーターで測定される150℃でのT10値で1.0分未満として示されるもので、好ましくは、T10値が0.01〜0.8、より好ましくはT10値が0.05〜0.5のものである。
T10値で1.0分以上を示す架橋速度を有する液状シリコーンゴム配合物は、硬化が完全には進まず、粘着性を敷物の裏面に与えることになり、粘着性を有する敷物は積み重ねられたときに、パイル敷物のパイルの短繊維が抜けたり、敷物の塗布面同士がブロッキングするため、避けなければならない。
また、極端に架橋速度の早いものは、塗工の際にトラブルを起こし易いので避けるのが望ましい。
【0030】
また、液状シリコーンゴム配合物は、その粘度が10mPa・s以上あるものが望ましく、より望ましくは500〜200,000mPa・sの範囲にあるもの、特に望ましいものは1,000〜100,000mPa・sの範囲にあるものである。
粘度の低いものは、敷物への塗工に際して、パイル敷物などのマット原反への浸み込みが多くなり、パイル表面を汚染するおそれがあり、防滑効果が低下する。
また、粘度が高過ぎると、塗布工程において、特別な塗工機が必要になったり、均一な塗布が出来なくなるおそれも生じる。
【0031】
この発明の防滑剤は、敷物の裏面に塗布して、敷物に防滑性を付与するもので、敷物としては、キッチンマット、脱衣所マット、玄関マット、カーペット等の一般家庭用のものから、自動車用マットや土木建材関連のマットなどの種々のものに適用可能であるが、パイル敷物からなるマット、すなわち、パイル糸が基布に植設されてなるマット原反に塗布して、マット原反に防滑性を付与するに適したものである。
【0032】
パイル敷物からなるマットとして、格別な制限はなく、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維等の合成繊維からなる織布もしくは不織布からなる基布に、パイル糸をタフティングしたもの、また、タフティングとしては、タフテッド、フック等の従来の手法が採用される。
さらに、その形状としては、レベルカット、カットアンドループ、オールループ、ハイカットローカットなどで形成されたものに適用可能である。
【0033】
敷物への防滑剤の塗工は、通常の塗工機、例えばロールコーターなどを用いて行えばよく、塗布量としては、5g/m以上塗布するのが望ましく、より望ましくは10〜500g/m、特に望ましくは30〜300g/m塗布することである。
塗布量が少な過ぎると、十分な防滑効果が得られにくく、パイル敷物などでは、パイルの抜けを助勢するおそれがある。
塗布量が多すぎると、硬化が十分に行き渡らず粘着性が生じるおそれがあるうえ、硬化に時間を多く必要とし、また、パイルの重量を重くし、あるいは敷物の厚みを大きくすることになり、コストも無視できないことになる。
【0034】
敷物へ塗布された防滑剤は、加熱炉などで加熱され硬化される。加熱条件は、液状シリコーンゴム配合物の架橋速度を勘案して決定される。
通常は、加熱炉で温度100〜250℃で5秒〜20分間の加熱により硬化が行なわれるが、この発明の防滑剤は、直接加熱、すなわち、加熱ロールや熱プレスで直接加熱硬化させることができ、それらの加熱硬化では、加熱時間を5秒以下、特には1〜2秒という短時間での加熱で硬化させることができる。
ただし、加熱ロールや熱プレスで加熱硬化させるときは、配合物の構成によっては、敷物がロールやプレスに粘着する、すなわち、ブロッキングすることがあり、それを防止するために、ロールやプレス板をフッ素樹脂加工する、あるいはロールやプレスに剥離用部材を設けることが望ましい。
【実施例】
【0035】
<実施例1>
ポリエステル不織布からなる基布にポリエステルパイルが植設されている、マット原反の裏面に、GE東芝シリコーン株式会社製液状シリコーンゴム配合物(XE15−C1690:架橋速度0.2分、粘度10,000mPa・s)を、ロールコーターを用いて塗布量が50g/mとなるようにして塗布した後、温度150℃のオーブン中で10分間加熱し、この発明にかかる防滑性を有する敷物を得た。
【0036】
得られた敷物の防滑性、耐洗濯性、表面汚染、残存粘着性および液状シリコーンゴム配合物の塗工性について表1にまとめた。
なお、表面汚染、残存粘着性および塗工性は、それぞれ塗布直後、加熱直後および塗工中の状態を目視で観察した結果である。
また、防滑性は、塗布後24時間室温に放置したものについて評価したもので、評価基準は以下の通りである
◎:片足を乗せ強く擦った時、少し滑る。
○:片足を乗せ強く擦った時、全く動かない。
△:片足を乗せ軽く擦った時、大きく滑る。
(なお、少し滑るのが、望ましい製品である。)
耐洗濯性は、液状シリコーンゴム配合物の塗布したのち、24時間室温に放置した敷物について、JIS L0217 103法に準じて、吊り干しを10回繰返すことにより評価したもので、評価基準は、以下の通りである
◎:敷物裏面の毛羽立ちは殆んど観察されない。
○:敷物裏面の毛羽立ちが少し観察される。
△:敷物裏面の毛羽立ちが激しい。
【0037】
【表1】

【0038】
<実施例2〜4、比較例1>
架橋速度および/または粘度の異なる液状シリコーンゴム配合物を用い、塗布量を表1に示す量として、実施例1に準じて防滑性を有する敷物を得、得られた敷物の性能を評価して表1に示した。
比較例1の敷物は、液状シリコーンゴムの硬化速度が遅いため、粘着性を有し、敷物を積み重ねた時、パイルの短繊維が抜けたり、塗布面同士であるとブロッキングするものであった。
【0039】
さらに、実施例1で得られた敷物について、その特性をエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の塗布された市販品の防滑性マットと、以下のように、比較した。
【0040】
<床材への影響>
床材として、フローリングと塩ビクッションフロアーを選択し、以下の条件で、床材と敷物を積層し200gf/cmの圧力下に、温度80℃で24時間放置したのち、両者の状態を観察した結果を表2に示した。
・床材に敷物(マット)を載置。
・床用ワックス(リンレイ「オール」)を塗布した床材に敷物(マット)を載置。
・床材に敷物(マット)を載置したのち、敷物(マット)のパイル面に食用油(日清「サラダ油」)を浸み込ます。
【0041】
【表2】

【0042】
<耐洗濯性>
JIS L0217 103法に準じ、乾燥は一般家庭用タンブラー乾燥機(ナショナル:NH−D40A1)を使用し、「強」で2時間乾燥した。
吊り干しを最高10回繰返し、マット裏面に対する摩擦抵抗の変化を測定した。
なお、発明品は、洗濯を繰り返すにつれて、敷物裏面の毛羽立ちが多くなり、防滑剤も乾燥により、毛羽と共に浮く傾向をしめしたが、乾燥による影響は認められなかった。
一方、市販品は、乾燥により、防滑剤が溶融し、形状を損なうので、摩擦抵抗の変化は測定できなかった。
摩擦抵抗の測定は、10cm×10cmの正方形の試験品を、温度20℃、湿度65%の測定室の、水平台の上に置かれた床材の上に、裏面を下にして載置し、試験品全体に1kgfの荷重をかける。
各辺の一辺を掴み、水平に30cmの距離を10秒かけて引張り、その時の最大荷重を測定し、それぞれ測定した四辺の最大荷重の平均値をその試験片の摩擦抵抗値とし、その結果を表3に示した。
【0043】
【表3】

【0044】
<実施例5>
実施例1において、加熱方法を加熱ロール(ロール温度220℃)による加熱に変更した以外は、同様にして、防滑性を有する敷物を得た。得られた敷物の特性は実施例1の敷物と同等であった。
なお、加熱ロールに敷物が接触している時間は1秒程度の短時間であった。
【0045】
この発明の防滑剤および防滑性を有する敷物は、キッチンマット、脱衣所マット、玄関マット、カーペット等の家庭用のマットに、あるいは自動車用や土木建材用のマットに、さらにはそれらのマットとして、従来にもまして、安全に、かつ清潔に利用できるものであり、それらの敷物製造産業や敷物・マットを取り扱う分野などにおいて、幅広く利用され得るものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キュラストメーターで測定される150℃でのT10値で示される架橋速度が、1.0分未満である液状シリコーンゴム配合物からなること
を特徴とする敷物用塗布型防滑剤。
【請求項2】
前記液状シリコーンゴム配合物が、
10mPa・s以上の粘度を有するものであること
を特徴とする請求項1に記載の敷物用塗布型防滑剤。
【請求項3】
前記敷物が、
パイル敷物であること
を特徴とする請求項1又は2に記載の敷物用塗布型防滑剤。
【請求項4】
塗布されたのち加熱により硬化された、キュラストメーターで測定される150℃でのT10値で示される架橋速度が、1.0分未満である液状シリコーンゴム配合物の硬化体を裏面に有すること
を特徴とする防滑性を有する敷物。
【請求項5】
前記塗布が、
5g/m以上の塗布量で行われていること
を特徴とする請求項4に記載の防滑性を有する敷物。
【請求項6】
前記敷物が、
パイル敷物であること
を特徴とする請求項4又は5に記載の防滑性を有する敷物。


【公開番号】特開2008−6262(P2008−6262A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−7224(P2007−7224)
【出願日】平成19年1月16日(2007.1.16)
【出願人】(399000317)アロンエバーグリップ・リミテッド (7)
【Fターム(参考)】