説明

敷鉄板把持用アタッチメント

【課題】比較的小さなサイズでありながら敷鉄板を確実に把持でき、種々の幅の敷鉄板にも対応できる構成の敷鉄板把持用アタッチメントを提供する。
【解決手段】作業機の作業用アームに、油圧シリンダにより回動可能にアタッチメント本体16を取付ける。アタッチメント本体16の両端の下端部にそれぞれ固定して固定爪23を取付ける。各固定爪23の上面にそれぞれ対向して可動爪30を、アタッチメント本体16に設けた枢着軸31中心に回動可能に取付ける。アタッチメント本体16に取付けた油圧シリンダ32により、可動爪30をその枢着軸31中心に回動させて固定爪23に対して近接、離反させることにより、敷鉄板28を把持、解放する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工事現場において、仮設道路を構築したり、地面を保護したり、地下工事部分を覆う等の目的を持って用いられる敷鉄板を把持する敷鉄板把持用アタッチメントに関する。
【背景技術】
【0002】
敷鉄板把持用アタッチメントは、作業機の作業用アームに取付けられ、工事現場において、トラックにより運ばれる敷鉄板の積み上げ、積み下ろし、および設置箇所への運搬、設置ならびに撤去等を行なうものである。このような敷鉄板の作業を行なう従来のアタッチメントとして特許文献1に記載のものがある。これは固定爪と、この固定爪に対向する可動爪とを有し、油圧シリンダによって可動爪を固定爪に対して近接させることにより、固定爪と可動爪との間で敷鉄板を把持する構成を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−262609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の敷鉄板把持用アタッチメントにおいては、アタッチメントのサイズ、異なる幅の敷鉄板の把持等について改良すべき点があった。
【0005】
本発明は、比較的小さなサイズでありながら敷鉄板を確実に把持でき、種々の幅の敷鉄板にも対応できる構成の敷鉄板把持用アタッチメントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の敷鉄板把持用アタッチメントは、
作業機の作業用アームに取付けられる敷鉄板掴み用アタッチメントにおいて、
前記作業用アームに、前記作業用アームに備えた油圧シリンダにより回動可能に取付けられるアタッチメント本体と、
前記アタッチメント本体の左右両端における下端部にそれぞれ作業機本体側である後方に向けて固定して取付けられた固定爪と、
前記各固定爪の上面にそれぞれ対向して前記アタッチメント本体に設けられ、枢着軸中心に上下方向に回動可能に取付けられて前記固定爪との間で敷鉄板を把持する可動爪と、
前記アタッチメント本体に取付けられ、前記可動爪を回動させる油圧シリンダとを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2の敷鉄板把持用アタッチメントは、請求項1に記載の敷鉄板把持用アタッチメントにおいて、
前記アタッチメント本体の左右両端における前記固定爪の上部に、下面開口のボックスを設け、
前記ボックス内に、前記可動爪および前記油圧シリンダを収容すると共に、
前記固定爪と前記ボックスとの間に、敷鉄板の一部を差し込む隙間を形成したことを特徴とする。
【0008】
請求項3の敷鉄板把持用アタッチメントは、請求項1または2に記載の敷鉄板把持用アタッチメントにおいて、
前記可動爪の回動中心から、前記可動爪と前記油圧シリンダとの連結ピンまでの距離を、前記回動中心から前記可動爪と敷鉄板との接触部までの距離より長く設定したことを特徴とする。
【0009】
請求項4の敷鉄板把持用アタッチメントは、請求項1に記載の敷鉄板把持用アタッチメントにおいて、
前記可動爪は敷鉄板を把持する際に、敷鉄板との接触部が前方に回動する構成を有し、
前記可動爪の敷鉄板との接触部に、回動軌跡方向に並ぶ複数の歯を備え、
前記歯は、先端部を前方に向けて傾斜させた形状を有することを特徴とする。
【0010】
請求項5の敷鉄板把持用アタッチメントは、請求項1から4までのいずれか1項に記載の敷鉄板把持用アタッチメントにおいて、
前記アタッチメント本体に、前記油圧シリンダの敷鉄板挟み状態におけるボトム室内の油圧を保持するアキュムレータを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、アタッチメント本体の両端にそれぞれ対をなす固定爪と可動爪を設け、油圧シリンダで各可動爪を対応する各固定爪に近接させることにより、これらの対をなす爪の間でそれぞれ敷鉄板を片持ち式に把持するようにしたので、敷鉄板を撓ませることなく強固かつ確実に把持することができる。また、敷鉄板を片持ち式に把持するため、敷鉄板の幅の大小にかかわらず、敷鉄板の把持が可能となる。また、アタッチメント本体の両端の2箇所で敷鉄板が確実に把持されるので、アタッチメントを大型化することなく、小型のサイズのアタッチメントにより広幅の敷鉄板を把持することができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、アタッチメント本体の両端にそれぞれ可動爪や油圧シリンダを収容したボックスを設け、各ボックスと固定爪との間に敷鉄板を差し込む隙間を形成したので、何らかの原因で油圧シリンダによる把持力が低下した場合であっても、敷鉄板がアタッチメントから離脱し難くなり、より確実な敷鉄板の保持がなされる。
【0013】
請求項3の発明によれば、前記可動爪の回動中心から、前記可動爪と前記油圧シリンダとの連結ピンまでの距離を、前記回動中心から前記可動爪と敷鉄板との接触部までの距離より長く設定したので、梃子の原理により、比較的小型の油圧シリンダで敷鉄板を強固に把持することができ、アタッチメントの小型化が達成できる。
【0014】
請求項4の発明によれば、可動爪の敷鉄板との接触部に、歯の先端部を前方に向けて傾斜させた形状に歯を形成したので、爪による敷鉄板把持時に歯が敷鉄板に食い込み、強い力で敷鉄板をより確実に把持することができる。また、歯が前記方向に傾斜しているので、敷鉄板を解放する方向に可動爪を回動させる時には、可動爪を敷鉄板から円滑に外すことができる。
【0015】
請求項5の発明によれば、アタッチメント本体に、爪による敷鉄板把持状態における油圧シリンダのシリンダ室内の油圧を保持するアキュムレータを備えたので、オペレータは一旦敷鉄板を把持する油圧シリンダの操作を行なった後は、例えば操作レバーやスイッチによる把持操作を持続する必要がなくなり、操作が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の敷鉄板把持用アタッチメントの一実施の形態を示す作業機の側面図である。
【図2】この実施の形態の敷鉄板把持用アタッチメントを示す側面図である。
【図3】この実施の形態の敷鉄板把持用アタッチメントを示す斜視図である。
【図4】(A)はこの実施の形態の固定爪の取付け構造を示す断面図、(B)は固定爪の取付け部を示す側面図である。
【図5】この実施の形態の敷鉄板把持部を開放状態で示す断面図である。
【図6】この実施の形態の敷鉄板把持部を敷鉄板把持状態で示す断面図である。
【図7】この実施の形態の敷鉄板把持のための油圧回路図である。
【図8】本発明の他の実施の形態の可動爪を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は本発明の敷鉄板把持用アタッチメントの一実施の形態を示す作業機の側面図である。この作業機は、クローラ式(ホイール式でもよい)下部走行体2上に旋回装置3を介して上部旋回体4を設置して作業機本体1を構成する。上部旋回体4は、旋回フレーム4a上に油圧パワーユニット5や運転室6等を搭載して構成される。
【0018】
旋回フレーム4aには作業用アーム7を取付け、作業用アーム7の先端に敷鉄板把持用アタッチメント8を取付ける。作業用アーム7は、通称ブームと称される第1のアーム7aと、通称アームと称される第2のアーム7bと、これらを回動させるブームシリンダ10、アームシリンダ11と、敷鉄板把持用アタッチメント8を回動角増大用のリンク12,13を介して回動させる作業具用シリンダ14とからなる。
【0019】
敷鉄板把持用アタッチメント8の構造を図2の側面図および図3の斜視図に示す。図2、図3において、16は作業用アーム7の先端に取付けられるアタッチメント本体である。このアタッチメント本体16は、左右方向、すなわち把持する敷鉄板の長手方向に長く形成された主フレーム17と、この主フレーム17の長手方向の中央部に間隔を有してボルトまたは図示例のように溶接によって取付けた一対のブラケット18,18とを備える。これらのブラケット18,18は、アタッチメント本体16を第2のアーム7bに取付けるためのものであり、ブラケット18,18間に第2のアーム7bの先端を挟み、第2のアーム7bにブラケット18,18をピン20により回動可能に連結する。また、一端を作業具用シリンダ14に連結したリンク13の他端にブラケット18,18をピン21により回動可能に連結する。
【0020】
アタッチメント本体16の左右の両端の下端部にはそれぞれ固定爪23を後方、すなわち作業機本体1側に向けて取付ける。この実施の形態においては、これらの固定爪23を取付けるため、アタッチメント本体16の主フレーム17の左右両端における下端部の作業機本体1側の面(背面)に、断面形状が矩形をなす筒状の取付け部24を溶接により取付けている。
【0021】
そして図4(A)に示すように、固定爪23の根本部を取付け部24に挿入し、固定爪23と取付け部24にそれぞれ設けた貫通孔23a,24aにボルト25を挿通してナット26に螺合し締結することにより、固定爪23を取付け部24に交換可能に取付ける。この取付け構造により、図4(B)に示すように、厚みがt1,t2のように異なる固定爪23を取付け部24に交換可能に取付けることができる。
【0022】
27はアタッチメント本体16の主フレーム17の背面における各取付け部24の上部に溶接により取付けた下面開口構造のボックスである。このボックス27に、固定爪23との間で敷鉄板28を挟持するカム状の可動爪30を、ボックス27に取付けた枢着軸31を中心として回動可能に、ボックス27に収容して取付ける。可動爪30は、敷鉄板28との接触部30aが弧状をなす。32はこの可動爪30を回動させる油圧シリンダである。この油圧シリンダ32は、ボックス27内に収容され、この油圧シリンダ32のヘッドを、ボックス27に取付けたピン33を中心として回動可能に取付ける。また、この油圧シリンダ32のピストンロッドを、可動爪30にピン34により連結する。
【0023】
図5に示すように、固定爪23とボックス27との間に、敷鉄板28を差し込むための隙間gが形成される。この隙間gの上下幅は、把持対象となる敷鉄板28の厚みよりもやや大きく設定する。また、図5に示すように、油圧シリンダ32を収縮させた状態においては、可動爪30は前記隙間gに突出しないか、あるいはわずかにしか突出しない。そして、図3に示すように、敷鉄板28の長辺側を固定爪23とボックス27の底面との間に挿入し、油圧シリンダ32を伸長することにより、図6に示すように、固定爪23と可動爪30との間で敷鉄板28を挟持することができる。
【0024】
図2、図3において、35は敷鉄板28を固定爪23と可動爪30との間で挟持する際の油圧シリンダ32のボトム室側の油圧を蓄圧するアキュムレータである。36はこのアキュムレータ35を取付けるための取付け板であり、この取付け板36は、アタッチメント本体16におけるブラケット18,18間にボルト付けあるいは溶接により取付けられる。アキュムレータ35は、取付け板36にU形ボルト、ナット(いずれも図示せず)により取付ける。
【0025】
この実施の形態においては、可動爪30の回動中心(枢着軸31の軸心)から、可動爪30と油圧シリンダ32との連結ピン34までの距離X1を、可動爪30の回動中心から可動爪30と敷鉄板28との接触部30aまでの距離X2より長く設定している。
【0026】
図7は油圧シリンダ32に関する油圧回路図である。図7において、37は旋回フレーム4a上に搭載した油圧パワーユニット5に含まれる油圧ポンプ、39は油圧シリンダ32のコントロール弁であり、運転室6に設けられた操作手段(コントロール弁39は油圧操作式でもよいが、この例ではコントロール弁39を電気操作式としているため、操作手段はスイッチである。)により切換え操作される。アキュムレータ35は、油圧シリンダ32のボトム室32aとコントロール弁39との間の油圧管路41に取付けられる。
【0027】
この作業機において、敷鉄板28を把持する際には、オペレータの操作により作業機を走行、旋回させ、トラック上あるいは地面上に置かれた敷鉄板28の長辺をアタッチメント本体16の向きにし、作業用アーム7の操作により敷鉄板28の片側を固定爪23とボックス27との間の隙間gに差し込む。そして、オペレータが図7に示したコントロール弁39を右位置に切換えると、油圧ポンプ37から油圧シリンダ32のボトム室32aに作動油が供給されて油圧シリンダ32が伸長する。このため、可動爪30が図5の矢印R方向に回動し、可動爪30がボックス27の下面開口部から下方に突出して敷鉄板28を固定爪23と可動爪30との間で挟持する。このとき、作動油の油圧がアキュムレータ35に蓄圧され、コントロール弁39を元の中立位置(クローズド位置)に戻してもこの敷鉄板28の挟持状態が維持される。
【0028】
続いて作業機の走行、旋回および作業用アーム7の操作により敷鉄板28を所定の位置に下ろし、コントロール弁39を前記と逆位置に切換えることにより、アキュムレータ35に蓄えられていた作動油も油タンクに放出され、油圧シリンダ32のロッド室32bに作動油が供給されて可動爪30を矢印Rの逆方向に回動させる。これにより、敷鉄板28から可動爪30が離れ、敷鉄板28が解放され、作業用アーム7をアタッチメント8が敷鉄板28から離れる方向に操作することにより、敷鉄板28を所定の箇所に置くことができる。
【0029】
このように、この実施の形態においては、アタッチメント本体16の両端にそれぞれ対をなす固定爪23と可動爪30を設け、油圧シリンダ32で各可動爪30,30を対応する各固定爪23,23に近接させることにより、これらの対をなす爪23,30の間でそれぞれ敷鉄板28を片持ち式に把持するようにしたので、敷鉄板28を撓ませることなく強固かつ確実に把持することができる。また、敷鉄板28を片持ち式に把持するため、敷鉄板28の幅の大小にかかわらず、敷鉄板28の把持が可能となる。また、敷鉄板28がアタッチメント本体16の両端の2箇所で確実に把持されるので、アタッチメント8を大型化することなく、小型のサイズのもので広幅の敷鉄板28も把持することができる。
【0030】
また、この実施の形態においては、アタッチメント本体16の両端にそれぞれ可動爪30や油圧シリンダ32を収容したボックス27を設け、各ボックス27,27と固定爪23,23との間で敷鉄板28を差し込む隙間gを形成したので、何らかの原因で油圧シリンダ32による把持力が低下した場合であっても、敷鉄板28がアタッチメント8から離脱し難くなり、より確実な敷鉄板28の保持がなされる。
【0031】
また、この実施の形態においては、可動爪30の回動中心から、可動爪30と油圧シリンダ32との連結ピン34までの距離X1を、回動中心から可動爪30と敷鉄板28との接触部30aまでの距離X2より長く設定したので、梃子の原理により、比較的小型の油圧シリンダ32で敷鉄板28を強固には把持することができ、アタッチメントの小型化が達成できる。
【0032】
また、この実施の形態においては、アタッチメント本体16に、油圧シリンダ32の敷鉄板挟み状態におけるボトム室32a内の油圧を保持するアキュムレータ35を備えたので、オペレータは一旦敷鉄板28を把持する油圧シリンダ32の操作を行なった後は、例えば操作レバーやスイッチによる把持操作を持続する必要がなく、操作が容易となる。
【0033】
また、図4に示すように、固定爪23を取付け部24に着脱可能に取付けたので、厚みの異なる固定爪23を備えておき、同じ構成のアタッチメントを用い、取付け部24に取付ける固定爪23の厚みを変更することにより、異なる厚みの敷鉄板28を把持することが可能となる。また、敷鉄板28の厚みの如何にかかわらず、固定爪23とボックス27との隙間が作業対象の敷鉄板28に合う寸法に設定され、可動爪30が敷鉄板28を把持していない状態でも敷鉄板28を把持することなく隙間に保持することが可能となる。
【0034】
図8は本発明による可動爪30の他の例を示す図である。この可動爪30は、可動爪30の敷鉄板28との接触部に、接触部の回動軌跡方向に並べて複数の歯30bを形成したものである。各歯30bは、先端が前方、すなわちアタッチメント本体16側に向く傾斜した形状を有する。
【0035】
このように可動爪30に歯30bを設け、この歯30bの先端部を前方に向けて傾斜させた形状に形成したので、敷鉄板28を把持する際に、歯30bの先端部が敷鉄板28に食い込み、強い力で敷鉄板28をより確実に把持することができる。また、歯30bが傾斜しているので、敷鉄板28を解放するため、可動爪30を矢印Rの反対方向に回動させる時には、可動爪30を敷鉄板28から円滑に外すことができる。
【0036】
以上本発明を実施の形態により説明したが、本発明は、上記実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更、付加が可能である。
【符号の説明】
【0037】
1:作業機本体、2:下部走行体、3:旋回装置、4:上部旋回体、4a:旋回フレーム、5:パワーユニット、6:運転室、7:作業用アーム、7a:第1のアーム、7b:第2のアーム、8:敷鉄板把持用アタッチメント、10:ブームシリンダ、11:アームシリンダ、12,13:リンク、14:作業具用シリンダ、16:アタッチメント本体、17:主フレーム、18:ブラケット、20,21:ピン、23:固定爪、24:取付け部、25:ボルト、26:ナット、27:ボックス、28:敷鉄板、30:可動爪、30a:接触部、30b:歯、31:枢着軸、32:油圧シリンダ、33,34:ピン、35:アキュムレータ、36:取付け板、37:油圧ポンプ、39:コントロール弁、42:可動爪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機の作業用アームに取付けられる敷鉄板掴み用アタッチメントにおいて、
前記作業用アームに、前記作業用アームに備えた油圧シリンダにより回動可能に取付けられるアタッチメント本体と、
前記アタッチメント本体の左右両端における下端部にそれぞれ作業機本体側である後方に向けて固定して取付けられる固定爪と、
前記各固定爪の上面にそれぞれ対向して前記アタッチメント本体に設けられ、枢着軸中心に上下方向に回動可能に取付けられて前記固定爪との間で敷鉄板を把持する可動爪と、
前記アタッチメント本体に取付けられ、前記可動爪を回動させる油圧シリンダとを備えたことを特徴とする敷鉄板把持用アタッチメント。
【請求項2】
請求項1に記載の敷鉄板把持用アタッチメントにおいて、
前記アタッチメント本体は、その左右両端における前記固定爪の上部に、下面開口のボックスを有し、
前記ボックス内に、前記可動爪および前記油圧シリンダを収容すると共に、
前記固定爪と前記ボックスとの間に、敷鉄板の一部を差し込む隙間を形成したことを特徴とする敷鉄板把持用アタッチメント。
【請求項3】
請求項1または2に記載の敷鉄板把持用アタッチメントにおいて、
前記可動爪の回動中心から、前記可動爪と前記油圧シリンダとの連結ピンまでの距離を、前記回動中心から前記可動爪と敷鉄板との接触部までの距離より長く設定したことを特徴とする敷鉄板把持用アタッチメント。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれか1項に記載の敷鉄板把持用アタッチメントにおいて、
前記可動爪は敷鉄板を把持する際に、敷鉄板との接触部が前方に回動する構成を有し、
前記可動爪の敷鉄板との接触部に、回動軌跡方向に並ぶ複数の歯を備え、
前記歯は、先端部を前方に向けて傾斜させた形状を有することを特徴とする敷鉄板把持用アタッチメント。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれか1項に記載の敷鉄板把持用アタッチメントにおいて、
前記アタッチメント本体に、前記油圧シリンダの敷鉄板挟み状態におけるボトム室内の油圧を保持するアキュムレータを備えたことを特徴とする敷鉄板把持用アタッチメント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−101907(P2012−101907A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252399(P2010−252399)
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】