説明

文字入りのベロの部位を容器本体に一体化してなる食品容器

【課題】 本発明は、弁当・惣菜のような平面的な食品容器では一目で食品の中身がわかりにくいので、一目で中身が判別できる食品容器の改善をすることにある。
一目で中身が判別できる食品容器として、カップ容器の縁に立て札代わりに文字表示ができるほどに大きくしたベロの部位を容器本体に設け、文字入りのベロの部位を容器に一体化してなる食品容器を提供する。
【解決手段】 本発明は、カップ容器の縁に文字表示ができるほどに大きくしたベロを設け、ベロに文字を入れて容器本体に一体化して作成してみたところ、文字入りのベロの部位が容器本体に立面的に位置し、文字入りの表示が一目で分かりやすく見栄えの良いように設計された食品容器を得たのである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁当・惣菜の食品容器の分野で新しい食品容器を提供する。すなわち、文字の入ったベロの部位を容器本体に一体化してなる食品容器を提供する。
【背景技術】
【0002】
これまで食品容器は、食品の中身を包む目的で色々な食品分野で使用されている。従来の食品容器は、プラスチック容器、アルミカップ容器、紙容器などが主であるが、これらは、食品の中身を入れる容器と蓋との組み合わせた蓋付き容器、あるいは、惣菜などを入れる蓋のない容器、又は、袋状の物などで構成されているのが実情である。従って、消費者に販売される商品としては、その訴求する内容を示すために食品容器の表面又は裏面に色々なデザイン、表示をしている。小売店では商品そのものが平面的であるので、店頭ではそのまま陳列すると消費者の視線に留まりにくい。そのために、商品を傾斜させるとか懸垂したりして陳列し販売している状況である。また、商品名を記載した立て札標示を設置し、消費者に分かりやすくするなどの工夫をしている。さらに、スタンディングパウチ容器のようなものもある。これら食品容器は全体的に平面的な容器が多いので、一目で商品の中身がわかるように陳列状態を工夫したものであるが、一目では商品の中身が判別しにくいという欠点があり、一目で中身が判別できる食品容器の改善が求められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、弁当・惣菜のような平面的な食品容器では一目で食品の中身がわかりにくいので、一目で中身が判別できる食品容器の改善をすることにある。
一目で中身が判別できる食品容器として、カップ容器の縁に立て札代わりに文字表示ができるほどに大きくしたベロの部位を容器本体に設け、文字入りのベロの部位を容器に一体化してなる食品容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明者は、食品容器の蓋についているベロに着目し、従来ベロは手でつまめる程度の大きさであるが、ベロを文字表示ができるほどに大きくし、文字入りのベロの部位を容器本体に一体化した図面を防水加工紙やアルミ箔に図案化して、折れ線を設けて切り抜きし、ベロ付きの容器の成型品を得た。
【0005】
従って、本発明は、ベロを立て札代わりに文字表示ができるほどに大きくし、ベロに文字を入れて容器本体の縁に一体化して作成してみたところ、一目で食品の中身がわかる食品容器を見出したものである。
【0006】
従って、本発明は、文字入りのベロの部位を容器本体に一体化してなることから、文字入りのベロの部位が立面的に容器本体に位置し、文字入りの表示が一目で分かりやすく見栄えの良いように設計された食品容器である。
【0007】
通常、食品容器はナフサ原料からペレットを作り、このペレットから色々な成型加工法によりプラスチック容器が成形される。例えば、射出成型法で原料ペレットを押し出し機で加熱工程の加熱シリンダーへ押し出し、ショットし、金型成型機で成型し、冷却・取り出すことによって成型品が得られる。
本発明品は、この手段で、金型成型機でベロの部位を成型品に一体化して成型することによって得られる。
【発明の効果】
【0008】
本発明品は、文字入りのベロの部位を容器本体と一体化してなる食品容器であり、文字入りのベロの部位が立面的に位置し、文字入りの表示が一目で分かりやすく見栄えの良い商品価値の高い食品容器である。
また、ベロには文字と絵を組み合わせた文字・絵入りの印刷をすることもできるので、容器の美粧性を高めることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は、紙の容器本体▲1▼の縁に沿って文字入りのベロ▲2▼の部位を設けて切り取り成型することを特徴とする、本発明に係る食品容器の模式図である。容器本体▲1▼は惣菜品を入れる形状で丸型、四角形、直方体をしている。ベロ▲2▼の部位に文字を入れ、容器本体▲1▼に入れたものが何かを一目でわかるようにした食品容器である。
【0010】
【産業上の利用可能性】
【0011】
本発明品は、食品容器として文字入りの表示が一目で分かりやすく見栄えの良い商品価値の高い食品容器であり、弁当・惣菜などの容器として使うと、ベロに記載された表示により中身が一目でわかりやすくなり、また、小売店頭で平面的に陳列しておいても大きなベロに記載された表示により、内容物が一目でわかりやすくなり、販売効率の向上が得られる。
【0012】
また、本発明品は、最近商品の小型化により食品の表示が容易でないところ、容器の縁に沿って大きくしたベロの部位を設けることによって表示できるようになり、内容物が一目でわかりやすく見た目の外観もよく、商品価値の向上した食品容器として産業上の利用可能性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】 本発明に係る食品容器の立面図である。
【符号の説明】
【0014】
▲1▼ 食品容器の容器本体
▲2▼ ベロの部位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字入りのベロの部位を容器本体に一体化してなることを特徴とする食品容器。

【図1】
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【公開番号】特開2012−232796(P2012−232796A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−112847(P2011−112847)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(507166391)
【出願人】(511123108)
【Fターム(参考)】