説明

文書合成システム、データ処理装置、文書合成方法及びプログラム

【課題】複数の構造化文書を、利用者の要求する組み合わせ内容に沿って結合を行い、1つの構造化文書として生成し、生成された文書に対して共通するスタイルシートを付加することで、統一されたレイアウトを提供する。
【解決手段】利用者が少なくとも1つの対象物を指定するための入出力装置3と、前記対象物の指定に基づいて、前記対象物に対して行うべき作業内容が記述された全ての構造化文書ファイルを格納している記憶装置2と、前記構造化文書ファイルから前記作業内容に関する記述部分を取得し、取得した全ての前記記述部分を所定の順序で並べて、統一されたレイアウトで1つの合成済データファイルを作成するデータ処理装置1とを含み、前記データ処理装置1が、前記合成済データファイルを記憶装置2に格納し、前記合成済データファイルの内容を前記入出力装置3に表示、又はダウンロードする文書合成システムを用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の構造化文書を、利用者の要求する組み合わせ内容に沿って結合を行い、1つの構造化文書として生成を行う文書合成システム、データ処理装置、文書合成方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、作業順序を始め、一連となった作業内容を示す文書は、単一の作業について単一の紙面や文書ファイルとして作成することが多く、複数作業を組み合わせて一連の作業として行う場合に、複数の資料を参照する必要があり、煩雑さや読み落としによる作業漏れを生じる懸念があった。また、複数の資料を参照する場合に、一連の作業内での優先度や作業順序が不明確となるといった課題があった。
【0003】
そのため、作業漏れを防止するために、また、複数の資料を参照する場合に一連の作業内での優先度や作業順序が明確になるように、複数の資料の内容を単一の紙面や文書ファイルにまとめるための技術が必要となっている。
【0004】
関連する技術として特開2003−223304号公報に印刷システム、印刷処理方法、情報処理装置及びプログラムが開示されている。この印刷システムは、外部から受信したデータと指定された合成データとを合成する画像処理装置と、合成データと合成されるデータを前記画像処理装置に送信する情報処理装置とを含む。
前記情報処理装置は、書式情報記憶手段により、合成データと対応させて印刷する時の印刷形式を決定するための情報である書式情報を記憶し、認識手段により、使用される合成データを認識する。また、特定手段により、前記書式情報記憶手段に記憶されている書式情報の中から、前記認識手段により、認識された合成データに対応する書式情報を特定する。そして、送信手段により、前記特定手段により特定された書式情報と、合成データを指定する指定情報と、合成データと合成されるデータとを画像処理装置に送信する。
前記画像処理装置は、指定情報により指定された合成データと、前記情報処理装置から受信したデータとを合成する合成手段を有する。
【0005】
特開2004−139466号公報に電子ドキュメント印刷プログラム及び電子ドキュメント印刷システムが開示されている。この電子ドキュメント印刷プログラムは、マークアップ言語で記述された電子ドキュメントを印刷する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである。この電子ドキュメント印刷プログラムは、以下の処理をコンピュータに実行させることを特徴としている。
(1)アクセス処理
前記電子ドキュメントをマークアップ言語で記述する場合に用いられたテンプレート及び記述規則をもとに定められた解析をするための解析定義情報を記憶する解析定義情報記憶手段にアクセスする。
(2)表紙ファイル作成処理
前記ドキュメントファイルに記述されたタグ情報及びタグ要素をもとに前記電子ドキュメントの表紙に表示される表紙情報を抽出して前記電子ドキュメントの表紙ファイルを作成する。
(3)ファイル解析・加工処理
前記ドキュメントファイルの記述を前記解析定義情報に基づいて解析し、前記ドキュメントファイルから前記ドキュメントの印刷に不要な情報を削除し、前記電子ドキュメントの文書構造を解析し、解析された前記文書構造に従って前記ドキュメントファイルを前記文書構造を構成する項目単位に分割して加工済ファイルを作成する。
(4)印刷処理
前記電子ドキュメントの印刷要求に応じて、前記表紙ファイル及び前記加工済ファイルをもとに表紙付きドキュメントを印刷する。
【0006】
特開2004−248245号公報に文書処理装置が開示されている。この文書処理装置は、要素の配置位置が規定された文書データに対して、付加情報を埋込む文書処理装置である。この文書処理装置は、前記文書データのうち、少なくとも付加情報を埋込む対象となる部分をレンダリングして、レンダリング画像データを生成する手段と、前記レンダリング画像データに、付加情報を埋込む手段と、前記レンダリング画像データの前記埋込された部分の画像を、元の文書データの所定位置に合成する手段とを含む。
【0007】
特開2004−348428号公報に電子文書におけるヘッダ、フッタの挿入手段が開示されている。このヘッダ、フッタの挿入手段は、複数の異なる電子文書であるPDF(Portable Document Format)を保持する手段と各々の電子文書の構成ページ文書を抽出し所望のページを用いて新規電子文書を生成する手段と新規電子文書のページ単位の編集手段と作成した電子文書を保存する手段を持つ電子文書の編集システムにおいて使用される。
このヘッダ、フッタの挿入手段は、作成された文書に対し、文書情報であるヘッダ、フッタの挿入機能を持つ。また、ヘッダ、フッタを挿入する際、挿入する場所に何らかの画像がある場合、ヘッダ、フッタの背景部分が空白となる様、空白の背景を文書情報の最前面に挿入する手段を持つ。更に、ヘッダ、フッタを挿入する際、背景に存在する画像情報の上にヘッダ、フッタをそのまま追加するか、又は、ヘッダ、フッタの背景部分のみを空白として処理するかどうかの切り替え手段を持つ。
【0008】
特開2005−4726号公報に電子化サービスマニュアル生成方法、付加データ生成方法、電子化サービスマニュアル生成用プログラム、並びに付加データ生成用プログラムが開示されている。これは、部品を構成要素とする電気回路又は電子回路を有する所定の製品に係る文書情報及び図面情報が含まれる電子化サービスマニュアルをコンピュータに生成させるための電子化サービスマニュアル生成方法である。この電子化サービスマニュアル生成方法は、以下のステップを有する。
(1)元データ取得ステップ
コンピュータが、前記電子化サービスマニュアルの内容となる元データを取得する。
(2)構造定義取得ステップ
前記コンピュータが、前記電子化サービスマニュアルの構造定義が記述されている構造定義情報であって、前記コンピュータが参照可能な場所に格納されている前記構造定義情報を取得する。
(3)構造化データ生成ステップ
前記コンピュータが、前記構造定義取得ステップで取得された前記構造定義情報に基づいて、前記元データ取得ステップで取得された前記元データから、前記電子化サービスマニュアルの構成データであるとともに前記構造定義に準拠した構造化データを生成する。
【0009】
【特許文献1】特開2003−223304号公報
【特許文献2】特開2004−139466号公報
【特許文献3】特開2004−248245号公報
【特許文献4】特開2004−348428号公報
【特許文献5】特開2005−004726号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、構造化文書の合成方法を実現することにより、複数の作業内容を、使用者や作成者の求める組み合わせ順序によって文書内容の合成を行い、一連の流れを記載した1つの文書として要求者に提供をすることができる文書合成システム、データ処理装置、文書合成方法及びプログラムを提供することである。
本発明の他の目的は、複数作業内における重複部分の共通化や正しい優先度や順序の提供が可能となる文書合成システム、データ処理装置、文書合成方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。但し、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0012】
本発明の文書合成システムは、利用者が少なくとも1つの対象物を指定するための入力装置(3)と、前記対象物の指定に基づいて、前記対象物に対して行うべき作業内容が記述された全ての構造化文書ファイルから、前記作業内容に関する記述部分を取得し、取得した全ての前記記述部分を所定の順序で並べて、統一されたレイアウトで1つの合成済データファイルを作成するデータ処理装置(1)と、前記合成済データファイルの内容を出力するための出力装置(3)とを含む。
【0013】
本発明の文書合成システムは、前記データ処理装置(1)と通信する記憶装置(2)を更に含み、前記記憶装置(2)は、前記構造化文書ファイルを格納するための基礎データファイル格納部(21)と、前記合成済データファイルを格納するための合成済データファイル格納部(22)とを具備する。
【0014】
前記データ処理装置(1)は、前記記憶装置(2)から前記構造化文書ファイルを読み出すデータファイル読出部(11)と、前記読み出した構造化文書ファイルから前記記述部分を取得し、取得した全ての前記記述部分を前記所定の順序で並べて一時ファイルを生成するデータ合成部(12)と、前記一時ファイルに基づいて、前記統一されたレイアウトで前記合成済データファイルを作成し、前記合成済データファイル格納部(22)に格納するファイル生成部(13)とを具備する。
【0015】
前記データファイル読出部(11)は、前記出力装置(3)へ前記合成済データファイルの内容を表示、又はダウンロードする。
【0016】
前記データ合成部(12)は、前記構造化文書ファイルからヘッダ部及びフッタ部を除去する個別ヘッダ・フッタ除去部(121)と、前記構造化文書ファイルから前記ヘッダ部及び前記フッタ部を除去したデータを前記所定の順序で並べて前記一時ファイルへ書き出す合成データ生成部(122)と、前記一時ファイルに対して定型の書式として用意されている共通のヘッダ部及びフッタ部を付加する共通ヘッダ・フッタ付加部(123)とを具備する。
【0017】
前記ファイル生成部(13)は、前記共通のヘッダ部及びフッタ部が付加された前記一時ファイルを前記合成済データファイルとして前記合成済データファイル格納部(22)に格納する合成データ書出部(131)と、前記構造化文書ファイルに含まれる画像を収集し、前記合成済データファイル格納部(22)に格納する関連画像ファイル収集部(132)と、前記合成済データファイルにスタイルシートを付加する共通スタイルシート付加部(133)とを具備する。
【0018】
前記データ処理装置(1)は、前記対象物に対する作業を含む一連の作業について、前記一連の作業に含まれる各作業の作業手順及び優先順位に関する情報を管理する組み合わせ管理部(14)を更に具備する。
【0019】
前記組み合わせ管理部(14)は、単一作業時の基礎データファイル組み合わせ情報を保管する交換手順組み合わせ情報(141)と、複数作業を同時実施する場合に各作業手順の合成可否情報を保管する作業合成可否情報(142)と、前記各作業手順間の優先順位情報(143)を保管する基礎データ優先順位情報(143)とを有する。
【0020】
前記データ処理装置(1)は、前記交換手順組み合わせ情報(141)、作業合成可否情報(142)、及び前記基礎データ優先順位情報(143)を参照して前記所定の順序を決定する。
【0021】
本発明のデータ処理装置(1)は、利用者が入力装置(3)を用いて指定した少なくとも1つの対象物の識別情報に基づいて、前記対象物に対して行うべき作業内容が記述された全ての構造化文書ファイルを記憶装置(2)から読み出すデータファイル読出部(11)と、前記読み出した構造化文書ファイルから前記作業内容に関する記述部分を取得し、取得した全ての前記記述部分を所定の順序で並べて一時ファイルを生成するデータ合成部(12)と、前記一時ファイルに基づいて、統一されたレイアウトで合成済データファイルを作成し、前記記憶装置(2)に格納するファイル生成部(13)とを具備する。
【0022】
前記データファイル読出部(11)は、出力装置(3)へ前記合成済データファイルの内容を出力する。
【0023】
前記データ合成部(12)は、前記構造化文書ファイルからヘッダ部及びフッタ部を除去する個別ヘッダ・フッタ除去部(121)と、前記構造化文書ファイルから前記ヘッダ部及び前記フッタ部を除去したデータを前記所定の順序で並べて前記一時ファイルへ書き出す合成データ生成部(122)と、前記一時ファイルに対して定型の書式として用意されている共通のヘッダ部及びフッタ部を付加する共通ヘッダ・フッタ付加部(123)とを具備する。
【0024】
前記ファイル生成部(13)は、前記共通のヘッダ部及びフッタ部が付加された前記一時ファイルを前記合成済データファイルとして前記合成済データファイル格納部(22)に格納する合成データ書出部(131)と、前記構造化文書ファイルに含まれる画像を収集し、前記合成済データファイル格納部(22)に格納する関連画像ファイル収集部(132)と、前記合成済データファイルにスタイルシートを付加する共通スタイルシート付加部(133)とを具備する。
【0025】
本発明のデータ処理装置(1)は、前記対象物に対する作業を含む一連の作業について、前記一連の作業に含まれる各作業の作業手順及び優先順位に関する情報を管理する組み合わせ管理部(14)を更に具備する。
【0026】
前記組み合わせ管理部(14)は、単一作業時の基礎データファイル組み合わせ情報を保管する交換手順組み合わせ情報(141)と、複数作業を同時実施する場合に各作業手順の合成可否情報を保管する作業合成可否情報(142)と、前記各作業手順間の優先順位情報(143)を保管する基礎データ優先順位情報(143)とを有する。
【0027】
前記データ合成部(12)は、前記交換手順組み合わせ情報(141)、作業合成可否情報(142)、及び前記基礎データ優先順位情報(143)を参照して前記所定の順序を決定する。
【0028】
本発明の文書合成方法は、(a)利用者が入力装置(3)を用いて少なくとも1つの対象物を指定するステップと、(b)前記対象物の指定に基づいて、前記対象物に対して行うべき作業内容が記述された全ての構造化文書ファイルから、前記作業内容に関する記述部分を取得し、取得した全ての前記記述部分を所定の順序で並べて、統一されたレイアウトで1つの合成済データファイルを作成するステップと、(c)前記合成済データファイルの内容を出力するステップとを具備する。
【0029】
前記(b)ステップは、(b1)記憶装置(2)から前記構造化文書ファイルを読み出すステップと、(b2)前記読み出した構造化文書ファイルから前記記述部分を取得し、取得した全ての前記記述部分を前記所定の順序で並べて一時ファイルを生成するステップと、(b3)前記一時ファイルに基づいて、前記統一されたレイアウトで前記合成済データファイルを作成し、前記記憶装置(2)に格納するステップとを具備する。
【0030】
前記(c)ステップは、(c1)前記合成済データファイルの内容を表示、又はダウンロードするステップを具備する。
【0031】
前記(b2)ステップは、(b21)前記構造化文書ファイルからヘッダ部及びフッタ部を除去するステップと、(b22)前記構造化文書ファイルから前記ヘッダ部及び前記フッタ部を除去したデータを前記所定の順序で並べて前記一時ファイルへ書き出すステップと、(b23)前記一時ファイルに対して定型の書式として用意されている共通のヘッダ部及びフッタ部を付加するステップとを具備する。
【0032】
前記(b3)ステップは、(b31)前記共通のヘッダ部及びフッタ部が付加された前記一時ファイルを前記合成済データファイルとして前記記憶装置(2)に格納するステップと、(b32)前記構造化文書ファイルに含まれる画像を収集し、前記記憶装置(2)に格納するステップと、(b33)前記合成済データファイルにスタイルシートを付加するステップとを具備する。
【0033】
前記(b)ステップは、(b4)単一作業時の基礎データファイル組み合わせ情報を保管する交換手順組み合わせ情報(141)と、複数作業を同時実施する場合に各作業手順の合成可否情報を保管する作業合成可否情報(142)と、前記各作業手順間の優先順位情報(143)を保管する基礎データ優先順位情報(143)とを参照して前記所定の順序を決定するステップを更に具備する。
【0034】
本発明のプログラムは、上記のいずれかの文書合成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0035】
複数の構造化文書を、利用者の要求する組み合わせ内容に沿って結合を行い、1つの構造化文書として生成を行うことを可能とする。
また、結合によって生成された文書に対して共通するスタイルシートを付加することで、統一されたレイアウトでの提供を可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下に本発明の第1実施形態について添付図面を参照して説明する。
本発明の文書合成システムは、図1に示す通り、プログラム制御により動作するデータ処理装置1、基礎及び合成後のデータファイルを保存する記憶装置2、及び入出力装置3を有する。
【0037】
データ処理装置1は、入出力装置3からの要求に基づき基礎となるデータの読出を行うデータファイル読出部11、データの合成を行うデータ合成部12、合成されたデータをファイルとして出力するファイル生成部13を備える。
【0038】
記憶装置2は、基礎となるデータを保存する基礎データファイル格納部21、データ処理装置にて生成されたデータを保存する合成後データファイル格納部22を備える。
【0039】
入出力装置3は、データ処理装置1に対して、利用者が行った要求操作に応じた要求を示す信号を送信するための装置である。入出力装置3は、利用者が操作を行うための操作部と、操作内容及び操作結果を表示するための表示部を備える(図示されず)。なお、入出力装置3は、入力装置(操作部)と出力装置(表示部)とに分離されていても良い。データ処理装置1が外部の装置である場合、データ処理装置1と通信するための通信部も備える。入出力装置3として、例えば、操作部(キーボード及びマウス)と表示部(ディスプレイ)を備えたコンピュータを用いることが可能である。この時、操作部と表示部を一体化したタッチパネル(touch panel)を使用しても良い。その他の例として、携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistance)、双方向テレビ(Interactive TV)を始めとするデジタル家電の使用が考えられる。但し、実際には、これらの例に限定されるものではない。データ処理装置1と入出力装置3とが通信網を介して接続されている場合、入出力装置3は通信網に接続可能な通信機器であれば良い。通信網は有線、無線を問わない。
【0040】
本発明の文書合成システムについて、以下に詳述する。
データ処理装置1内のデータファイル読出部11は、入出力装置3からの要求操作に基づいて、記憶装置2内に格納されている基礎データファイル格納部21から合成処理を行う対象となる構造化文書のデータの読み出しを行う。構造化文書とは、コンピュータでの管理、処理を可能にするために、文書中に文書の構造を示すタグ(Tag)を付加した文書である。ここでは、構造化文書の1つであるHTML(Hyper Text Markup Language)言語にて記述されたハイパーテキスト文書を例に説明する。
【0041】
なお、本発明で使用するハイパーテキスト文書は、一般的にインターネット上で公開されているWebページではなく、例えば、独自に作業手順として提供するためにHTML形式で作成された構造化文書ファイルであり、予め基礎データファイル格納部21に格納されている。この時、格納されている各ハイパーテキスト文書には、個別の作業手順が記載されている。
【0042】
このハイパーテキスト文書の書式については、スタイルシートにて見栄えを統一するため、以下のようなルールに従って作成される。
(1)フォントサイズは指定しない。スタイルシートにて固定される。
(2)背景色は指定しない。印刷用途も想定し、無指定(白色)に固定される。
(3)テキスト配置は指定しない。スタイルシートにて両端揃えに固定される。
(4)イメージタグのリンク記載は相対パスで行う。
(5)使用する画像は「リンク元のファイル名.files」という名前のディレクトリに保存される。
これ以外については、作成者の自由に作成することができる。
【0043】
読み出されたデータに対して、データ処理装置1内のデータ合成部12に備えられている個別フッタ・データ除去部121は、各データファイルのヘッダ部及びフッタ部を示すタグを識別し、データのソース(source)からヘッダ部及びフッタ部の除去を行う。更に、合成データ生成部122は、ヘッダ部及びフッタ部を取り除いたデータの合成を行う。続いて共通ヘッダ・フッタ付加部123は、合成されたデータを1つの構造化文書として扱うためにヘッダ部及びフッタ部を示すタグを合成後のファイルのヘッダ部、及びフッタ部として付加する。
【0044】
データ処理装置1内のファイル生成部13は、データ合成部12にて生成されたデータを受ける。合成データ書出部131は、ファイルへの書き出しを行う。関連画像ファイル収集部132は、書き出しされたファイル内に記載された画像を示すイメージタグの識別を行い、リンク先に記載されている画像ファイルを収集する。続いて共通スタイルシート付加部133は、レイアウトを共通化するためのスタイルシートファイルを付加し、合成済データファイルとして合成済データファイル格納部22へ格納を行う。更に、入出力装置3へ合成済の構造化文書の内容を表示、又はダウンロードを行う。なお、合成済データファイル格納部22に格納された合成済データファイルは一時的に保存され、一定時間で削除される。
【0045】
図2は、本発明の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。
予め、記憶装置2の基礎データファイル格納部21に対して、作業順序といった一連の手順を分割して作成した構造化文書のデータを格納しておく。
【0046】
(1)ステップS101
利用者は、入出力装置3を使用して合成を行いたい構造化文書を指定する。例えば、指定の対象が部品の交換の作業手順に係る構造化文書である場合、利用者が、入出力装置3に表示された部品の一覧より、交換を実施したい部品を選択することで、一連の手順に関する構造化文書が組み合わされるようになっている。なお、入出力装置3に表示される部品の一覧には、部品の名称や製品番号といった部品の識別情報が含まれている。選択の方法としては、リストボックスから選択するようにしても良いし、ラジオボタンやチェックボックスで選択するようにしても良い。
(2)ステップS102
データ処理装置1のデータファイル読出部11は、基礎データファイル格納部21に対して、該当するデータのファイル名により、データの存在を確認する。データのファイル名には、部品の識別情報が含まれている。
(3)ステップS103
データファイル読出部11は、データの存在が確認できた場合には、基礎データファイル格納部21から指定された各データの読み出しを行う。
【0047】
(4)ステップS104
個別フッタ・データ除去部121は、読み出されたデータが構造化文書であるかどうかを、構造化文書を示すヘッダ部の記述有無により判断し、ヘッダ部及びフッタ部を示すHTMLタグの有無を確認する。
(5)ステップS105
データファイル読出部11は、データが存在しない場合、若しくは個別フッタ・データ除去部121によりヘッダ部及びフッタ部が無いと判断された場合には合成作業が不可である内容を入出力装置3に対して表示し、処理を終了する。
(6)ステップS106
個別フッタ・データ除去部121によりヘッダ部及びフッタ部を示すタグが確認された場合には、個別ヘッダ・フッタ除去部121は、読み出したデータの本文部分を示すBODYタグ内のデータのみを残し、それ以外の部分、すなわちヘッダ部及びフッタ部の除去を行う。
(7)ステップS107
また、合成データ生成部122は、作業用一時ファイルへ書き出しを行う。個別ヘッダ・フッタ除去部121によるヘッダ部及びフッタ部の除去処理時のデータ処理イメージを図3に示す。
【0048】
(8)ステップS108
データ処理装置1のデータファイル読出部11により該当するデータのファイル名にてデータの存在確認を行い、個別ヘッダ・フッタ除去部121によるヘッダ部及びフッタ部の除去、及び合成データ生成部122による作業用一時ファイルへ書き出し処理は指定されたデータ全てに対して実施する。指定された全てのデータについての処理完了時のデータイメージを図4に示す。
【0049】
(9)ステップS109
指定された全てのデータが、データファイル読出部11によるデータの存在確認から、個別ヘッダ・フッタ除去部121によるヘッダ部及びフッタ部の除去、及び合成データ生成部122による作業用一時ファイルへ書き出し処理までを終えると、共通ヘッダ・フッタ付加部123は、作業用一時ファイルに対して定型の書式として用意されている共通のヘッダ部及びフッタ部の付加を行う。合成後データへのヘッダ部及びフッタ部の付加処理イメージを図5に示す。
【0050】
(10)ステップS110
合成データ書出部131は、共通ヘッダ・フッタ付加部123によって共通のヘッダ部及びフッタ部の追加された作業用一時ファイルを、合成後データファイル格納部22へ格納される。
(11)ステップS111
関連画像ファイル収集部132は、この際に合成前の構造化文書内でイメージタグにより画像を表示する記述がされていた場合には同時に収集し、合成後データファイル格納部22へ格納を行う。
(12)ステップS112
共通スタイルシート付加部133は、合成後の構造化文書がいかなる組み合わせで合成を行っても文字サイズなどの体裁を設定する条件が異ならないよう、共通スタイルシート付加部133に定型の書式として用意されているスタイルシートを付加する。
(13)ステップS113
データファイル読出部11は、関連画像ファイル収集部132により収集された画像データと共に、合成済データファイル格納部22へ格納し、入出力装置3へ合成結果を表示させる。これによって、複数資料に跨る作業においても単一かつ一連となった情報を供給することが可能となる。
【0051】
次に、本発明の第2実施形態について添付図面を用いて説明する。
図6を参照すると、本実施形態は、データ処理装置4が、図1に示された実施例におけるデータ処理装置1の構成に加えて、組み合わせ管理部14を有する点で異なる。組み合わせ管理部14は、単一部品の交換手順組み合わせ情報141、作業合成可否情報142、及び基礎データ優先順位情報143を有する。
【0052】
単一部品の交換手順組み合わせ情報141は、単一作業時の基礎データファイル組み合わせ情報を保管する。作業合成可否情報142は、複数作業を同時実施する場合に各作業手順の合成可否情報を保管する。基礎データ優先順位情報143は、合成を行う際に各作業手順間の優先順位情報を保管する。
【0053】
単一部品の交換手順組み合わせ情報141について、以下に詳述する。
デスクトップ型のパソコンでハードディスクを交換する場合を例として、交換の流れを簡単に表すと、以下のような流れとなる。
1.パソコンの電源OFF
2.各種接続済みケーブルの取り外し
3.横側カバーの取り外し
4.前カバーの取り外し
5.ハードディスクの取り外し
6.取り付けるハードディスクの設定作業
7.ハードディスクの取り付け
8.前カバーの取り付け
9.横側カバーの取り付け
10.各種接続済みケーブルの取り付け
11.パソコンの電源ON
12.動作確認
このように、「ハードディスクの交換」という単一部品の交換作業であっても、複数の部品の取り外し/取り付けが組み合わされた作業である。この例では、「ハードディスク」が単一部品であり、「1.〜12.までの作業の組み合わせ」が交換手順組み合わせということになり、単一部品の交換手順組み合わせ情報141は、この組み合わせの内容を情報として保持していることになる。
【0054】
本実施例では、組み合わせ管理部14に対して、図1に示された実施例で操作者が入力を行っていた合成対象とする組み合わせ情報を、単一部品の交換手順組み合わせ情報141と、作業合成可否情報142と、基礎データ優先順位情報143に予め準備する。
これによって、操作者は交換作業を行う部品単位で作業手順の要求を行う点で図1に示された実施例と異なる。
【0055】
図7A,図7Bは、本発明の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。
予め、記憶装置2の基礎データファイル格納部21に対して、作業順序といった一連の手順を分割して作成した構造化文書のデータを格納しておく。
【0056】
(1)ステップS201
利用者は、入出力装置3を使用して交換作業を行う部品を指定する。例えば、指定の対象が部品の交換の作業手順に係る構造化文書である場合、利用者が、入出力装置3に表示された部品の一覧より、交換を実施したい部品を選択することで、一連の手順に関する構造化文書が組み合わされるようになっている。なお、入出力装置3に表示される部品の一覧には、部品の名称や製品番号といった部品の識別情報が含まれている。選択の方法としては、リストボックスから選択するようにしても良いし、ラジオボタンやチェックボックスで選択するようにしても良い。
(2)ステップS202
データ処理装置1のデータファイル読出部11は、基礎データファイル格納部21に対して、該当する交換部品のデータのファイル名により、データの存在を確認する。データのファイル名には、部品の識別情報が含まれている。
(3)ステップS203
データファイル読出部11は、データの存在が確認できた場合には指定された交換部品が複数であるか確認する。
(4)ステップS204
データファイル読出部11は、指定された交換部品が複数である場合、指定された交換部品の合成を実施するか確認する。この時、入出力装置3に表示された部品の一覧から、同時に交換を行いたい部品が複数選択されているか、且つ同時に交換を実施するか否かについて確認する。
なお、自動的に確認を行う場合、データファイル読出部11は、合成を実施すると判断する基準となる条件を予め設定されている。
(5)ステップS205
データファイル読出部11は、指定された交換部品の合成を実施する場合、作業合成可否情報142を参照するために読み出しを行う。
(6)ステップS206
データファイル読出部11は、各交換部品単位の作業手順が作業合成可否情報142に一致すれば合成可能であると判断する。
(7)ステップS207
データファイル読出部11は、交換部品が複数でない場合、交換部品が複数であっても合成を実施しない場合、若しくは合成が不可である場合には、単一部品の交換手順組み合わせ情報141を参照し、指定された交換部品それぞれの交換手順の合成を行う。
(8)ステップS208
データファイル読出部11は、合成が可能である場合、基礎データ優先順位情報143を参照するために読み出しを行う。
(9)ステップS209
データファイル読出部11は、基礎データ優先順位情報143を参照し、各交換部品間の作業順序を決定する。この際、共通する作業が存在する場合には一連の作業で重複が起きないように基礎データ優先順位情報143のデータを作成する。作業順序の決定処理のイメージを図8に示す。
【0057】
この時、基礎データ優先順位情報143は、単一部品の交換時の優先順位の情報と、複数部品を同時に交換する場合の優先順位(組み合わせ順序)の情報を保持している。この単一部品の交換時の優先順位の情報と複数部品を同時に交換する場合の優先順位の情報とを組み合わせ、実際に合成する順序で対象となる基礎データファイルの読み出し順を決定している。
【0058】
以降の処理は、第1実施形態のステップS103以降の処理と同様である。
(10)ステップS210
データファイル読出部11は、決定した各交換部品間の作業順序に基づいて、基礎データファイル格納部21から対象となるデータファイルの読み出しを行う。
(11)ステップS211
個別フッタ・データ除去部121は、読み出されたデータが構造化文書であるかどうかを、構造化文書を示すヘッダ部の記述有無により判断し、ヘッダ部及びフッタ部を示すHTMLタグの有無を確認する。
(12)ステップS212
データファイル読出部11は、単一部品の交換手順組み合わせ情報141に、指定された交換部品のデータが存在しない場合、若しくは個別フッタ・データ除去部121によりヘッダ部及びフッタ部が無いと判断された場合には合成作業が不可である内容を入出力装置3に対して表示し、処理を終了する(ステップS203)。
(13)ステップS213
個別フッタ・データ除去部121によりヘッダ部及びフッタ部を示すタグが確認された場合には、個別ヘッダ・フッタ除去部121は、読み出したデータの本文部分を示すBODYタグ内のデータのみを残し、それ以外の部分、すなわちヘッダ部及びフッタ部の除去を行う。
(14)ステップS214
また、合成データ生成部122は、作業用一時ファイルへ書き出しを行う。個別ヘッダ・フッタ除去部121によるヘッダ部及びフッタ部の除去処理時のデータ処理イメージを図3に示す。
【0059】
(15)ステップS215
データ処理装置1のデータファイル読出部11により該当するデータのファイル名にてデータの存在確認を行い、個別ヘッダ・フッタ除去部121によるヘッダ部及びフッタ部の除去、及び合成データ生成部122による作業用一時ファイルへ書き出し処理は指定されたデータ全てに対して実施する。指定された全てのデータについての処理完了時のデータイメージを図4に示す。
【0060】
(16)ステップS216
指定された全てのデータが、データファイル読出部11によるデータの存在確認から、個別ヘッダ・フッタ除去部121によるヘッダ部及びフッタ部の除去、及び合成データ生成部122による作業用一時ファイルへ書き出し処理までを終えると、共通ヘッダ・フッタ付加部123は、作業用一時ファイルに対して定型の書式として用意されている共通のヘッダ部及びフッタ部の付加を行う。合成後データへのヘッダ部及びフッタ部の付加処理イメージを図5に示す。
【0061】
合成後データへのヘッダ部については、単一部品の交換手順の場合、部品名(部品番号)の名称をタイトルタグとして追加し、共通スタイルシートの指定タグを記載する。複数部品の合成交換手順の場合、合成済み手順であることを示す名称をタイトルタグとして追加し、合成対象となった部品名と、共通スタイルシートの指定タグを記載する。
この時、タイトルに、合成を行った年月日を含むようにしても良い。あるいは、合成後データ毎に番号を割り振り、この番号を含むようにしても良い。
【0062】
(17)ステップS217
合成データ書出部131は、共通ヘッダ・フッタ付加部123によって共通のヘッダ部及びフッタ部の追加された作業用一時ファイルを、合成後データファイル格納部22へ格納される。
(18)ステップS218
関連画像ファイル収集部132は、この際に合成前の構造化文書内でイメージタグにより画像を表示する記述がされていた場合には同時に収集し、合成後データファイル格納部22へ格納を行う。
(19)ステップS219
共通スタイルシート付加部133は、合成後の構造化文書がいかなる組み合わせで合成を行っても文字サイズなどの体裁を設定する条件が異ならないよう、共通スタイルシート付加部133に定型の書式として用意されているスタイルシートを付加する。
(20)ステップS220
データファイル読出部11は、関連画像ファイル収集部132により収集された画像データと共に、合成済データファイル格納部22へ格納し、入出力装置3へ合成結果を表示させる。これによって、複数資料に跨る作業においても単一かつ一連となった情報を供給することが可能となる。
【0063】
なお、本発明の説明において、構造化文書の記法の例としてHTML言語を例にしているが、構造化文書を記述するための他の言語を用いても良い。例えば、XHTML(Extensible Hyper Text Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)、SGML(Standard Generalized Markup Language)を使用しても良い。但し、実際には、これらの例に限定されるものではなく、HTML言語のようにタグを使用する文書、あるいはタグと見なすことができる書式を使用する文書に対して、本発明を適用することが可能である。
【0064】
本発明の文書合成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを用いて、当該コンピュータを文書合成システムとして使用しても良い。例えば、データ処理装置1、記憶装置2及び入出力装置3が、それぞれコンピュータである場合、メモリに格納されたプログラムをCPUで実行することにより、各々の処理を行う。また、データ処理装置1、記憶装置2及び入出力装置3を全て含めて1台のコンピュータ上で本発明の文書合成システムを実現しても良い。
【0065】
以上のように、本発明の文書合成システムは、複数の構造化文書を、利用者の要求する組み合わせ内容に沿って結合を行い、1つの構造化文書として生成を行うことを可能とする。また、結合によって生成された文書に対して共通するスタイルシートを付加することで、統一されたレイアウトでの提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態の構成図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】図3は、ヘッダ部及びフッタ部の除去処理時のデータ処理イメージを示す図である。
【図4】図4は、指定された全てのデータについての処理完了時のデータイメージを示す図である。
【図5】図5は、合成後データへのヘッダ部及びフッタ部の付加処理イメージを示す図である。
【図6】図6は、本発明の第2実施形態の構成図である。
【図7A】図7Aは、本発明の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図7B】図7Bは、本発明の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図8】図8は、作業順序の決定処理のイメージを示す図である。
【符号の説明】
【0067】
1… データ処理装置
2… 記憶装置
3… 入出力装置
4… データ処理装置
11… データファイル読出部
12… データ合成部
13… ファイル生成部
21… 基礎データファイル格納部
22… 合成済データファイル格納部
121… 個別ヘッダ・フッタ除去部
122… 合成データ生成部
123… 共通ヘッダ・フッタ付加部
131… 合成データ書出部
132… 関連画像ファイル収集部
133… 共通スタイルシート付加部
141… 単一部品の交換手順組み合わせ情報
142… 作業合成可否情報
143… 基礎データ優先順位情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が少なくとも1つの対象物を指定するための入力装置と、
前記対象物の指定に基づいて、前記対象物に対して行うべき作業内容が記述された全ての構造化文書ファイルから、前記作業内容に関する記述部分を取得し、取得した全ての前記記述部分を所定の順序で並べて、統一されたレイアウトで1つの合成済データファイルを作成するデータ処理装置と、
前記合成済データファイルの内容を出力するための出力装置と
を含む
文書合成システム。
【請求項2】
請求項1に記載の文書合成システムにおいて、
前記データ処理装置と通信する記憶装置を更に含み、
前記記憶装置は、
前記構造化文書ファイルを格納するための基礎データファイル格納部と、
前記合成済データファイルを格納するための合成済データファイル格納部と
を具備する
文書合成システム。
【請求項3】
請求項2に記載の文書合成システムにおいて、
前記データ処理装置は、
前記記憶装置から前記構造化文書ファイルを読み出すデータファイル読出部と、
前記読み出した構造化文書ファイルから前記記述部分を取得し、取得した全ての前記記述部分を前記所定の順序で並べて一時ファイルを生成するデータ合成部と、
前記一時ファイルに基づいて、前記統一されたレイアウトで前記合成済データファイルを作成し、前記合成済データファイル格納部に格納するファイル生成部と
を具備する
文書合成システム。
【請求項4】
請求項3に記載の文書合成システムにおいて、
前記データファイル読出部は、前記出力装置へ前記合成済データファイルの内容を表示、又はダウンロードする
文書合成システム。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の文書合成システムにおいて、
前記データ合成部は、
前記構造化文書ファイルからヘッダ部及びフッタ部を除去する個別ヘッダ・フッタ除去部と、
前記構造化文書ファイルから前記ヘッダ部及び前記フッタ部を除去したデータを前記所定の順序で並べて前記一時ファイルへ書き出す合成データ生成部と、
前記一時ファイルに対して定型の書式として用意されている共通のヘッダ部及びフッタ部を付加する共通ヘッダ・フッタ付加部と
を具備する
文書合成システム。
【請求項6】
請求項3乃至5のいずれか一項に記載の文書合成システムにおいて、
前記ファイル生成部は、
前記共通のヘッダ部及びフッタ部が付加された前記一時ファイルを前記合成済データファイルとして前記合成済データファイル格納部に格納する合成データ書出部と、
前記構造化文書ファイルに含まれる画像を収集し、前記合成済データファイル格納部に格納する関連画像ファイル収集部と、
前記合成済データファイルにスタイルシートを付加する共通スタイルシート付加部と
を具備する
文書合成システム。
【請求項7】
請求項3乃至6のいずれか一項に記載の文書合成システムにおいて、
前記データ処理装置は、
前記対象物に対する作業を含む一連の作業について、前記一連の作業に含まれる各作業の作業手順及び優先順位に関する情報を管理する組み合わせ管理部を更に具備する
文書合成システム。
【請求項8】
請求項7に記載の文書合成システムにおいて、
前記組み合わせ管理部は、
単一作業時の基礎データファイル組み合わせ情報を保管する交換手順組み合わせ情報と、
複数作業を同時実施する場合に各作業手順の合成可否情報を保管する作業合成可否情報と、
前記各作業手順間の優先順位情報を保管する基礎データ優先順位情報と
を有する
文書合成システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の文書合成システムにおいて、
前記データ処理装置は、前記交換手順組み合わせ情報、作業合成可否情報、及び前記基礎データ優先順位情報を参照して前記所定の順序を決定する
文書合成システム。
【請求項10】
利用者が入力装置を用いて指定した少なくとも1つの対象物の識別情報に基づいて、前記対象物に対して行うべき作業内容が記述された全ての構造化文書ファイルを記憶装置から読み出すデータファイル読出部と、
前記読み出した構造化文書ファイルから前記作業内容に関する記述部分を取得し、取得した全ての前記記述部分を所定の順序で並べて一時ファイルを生成するデータ合成部と、
前記一時ファイルに基づいて、統一されたレイアウトで合成済データファイルを作成し、前記記憶装置に格納するファイル生成部と
を具備する
データ処理装置。
【請求項11】
請求項10に記載のデータ処理装置において、
前記データファイル読出部は、出力装置へ前記合成済データファイルの内容を出力する
データ処理装置。
【請求項12】
請求項10又は11に記載のデータ処理装置において、
前記データ合成部は、
前記構造化文書ファイルからヘッダ部及びフッタ部を除去する個別ヘッダ・フッタ除去部と、
前記構造化文書ファイルから前記ヘッダ部及び前記フッタ部を除去したデータを前記所定の順序で並べて前記一時ファイルへ書き出す合成データ生成部と、
前記一時ファイルに対して定型の書式として用意されている共通のヘッダ部及びフッタ部を付加する共通ヘッダ・フッタ付加部と
を具備する
データ処理装置。
【請求項13】
請求項10乃至12のいずれか一項に記載のデータ処理装置において、
前記ファイル生成部は、
前記共通のヘッダ部及びフッタ部が付加された前記一時ファイルを前記合成済データファイルとして前記合成済データファイル格納部に格納する合成データ書出部と、
前記構造化文書ファイルに含まれる画像を収集し、前記合成済データファイル格納部に格納する関連画像ファイル収集部と、
前記合成済データファイルにスタイルシートを付加する共通スタイルシート付加部と
を具備する
データ処理装置。
【請求項14】
請求項10乃至13のいずれか一項に記載のデータ処理装置において、
前記データ処理装置は、
前記対象物に対する作業を含む一連の作業について、前記一連の作業に含まれる各作業の作業手順及び優先順位に関する情報を管理する組み合わせ管理部を更に具備する
データ処理装置。
【請求項15】
請求項14に記載のデータ処理装置において、
前記組み合わせ管理部は、
単一作業時の基礎データファイル組み合わせ情報を保管する交換手順組み合わせ情報と、
複数作業を同時実施する場合に各作業手順の合成可否情報を保管する作業合成可否情報と、
前記各作業手順間の優先順位情報を保管する基礎データ優先順位情報と
を有する
データ処理装置。
【請求項16】
請求項15に記載のデータ処理装置において、
前記データ合成部は、前記交換手順組み合わせ情報、作業合成可否情報、及び前記基礎データ優先順位情報を参照して前記所定の順序を決定する
データ処理装置。
【請求項17】
(a)利用者が入力装置を用いて少なくとも1つの対象物を指定するステップと、
(b)前記対象物の指定に基づいて、前記対象物に対して行うべき作業内容が記述された全ての構造化文書ファイルから、前記作業内容に関する記述部分を取得し、取得した全ての前記記述部分を所定の順序で並べて、統一されたレイアウトで1つの合成済データファイルを作成するステップと、
(c)前記合成済データファイルの内容を出力するステップと
を具備する
文書合成方法。
【請求項18】
請求項17に記載の文書合成方法において、
前記(b)ステップは、
(b1)記憶装置から前記構造化文書ファイルを読み出すステップと、
(b2)前記読み出した構造化文書ファイルから前記記述部分を取得し、取得した全ての前記記述部分を前記所定の順序で並べて一時ファイルを生成するステップと、
(b3)前記一時ファイルに基づいて、前記統一されたレイアウトで前記合成済データファイルを作成し、前記記憶装置に格納するステップと
を具備する
文書合成方法。
【請求項19】
請求項18に記載の文書合成方法において、
前記(c)ステップは、
(c1)前記合成済データファイルの内容を表示、又はダウンロードするステップを具備する
文書合成方法。
【請求項20】
請求項18又は19に記載の文書合成方法において、
前記(b2)ステップは、
(b21)前記構造化文書ファイルからヘッダ部及びフッタ部を除去するステップと、
(b22)前記構造化文書ファイルから前記ヘッダ部及び前記フッタ部を除去したデータを前記所定の順序で並べて前記一時ファイルへ書き出すステップと、
(b23)前記一時ファイルに対して定型の書式として用意されている共通のヘッダ部及びフッタ部を付加するステップと
を具備する
文書合成方法。
【請求項21】
請求項18乃至20のいずれか一項に記載の文書合成方法において、
前記(b3)ステップは、
(b31)前記共通のヘッダ部及びフッタ部が付加された前記一時ファイルを前記合成済データファイルとして前記記憶装置に格納するステップと、
(b32)前記構造化文書ファイルに含まれる画像を収集し、前記記憶装置に格納するステップと、
(b33)前記合成済データファイルにスタイルシートを付加するステップと
を具備する
文書合成方法。
【請求項22】
請求項17乃至21のいずれか一項に記載の文書合成方法において、
前記(b)ステップは、
(b4)単一作業時の基礎データファイル組み合わせ情報を保管する交換手順組み合わせ情報と、複数作業を同時実施する場合に各作業手順の合成可否情報を保管する作業合成可否情報と、前記各作業手順間の優先順位情報を保管する基礎データ優先順位情報とを参照して前記所定の順序を決定するステップを更に具備する
文書合成方法。
【請求項23】
請求項17乃至22のいずれか一項に記載の文書合成方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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