説明

断面U字形ウェブを備えたトルク検出器

【課題】可能な限り廉価にかつ簡単に形成されているにもかかわらず、敏感であると共に精確であるトルク検出器を提供する。
【解決手段】トルク検出器10は内側のボディ12を有している。この内側のボディ12は外側の環状体14によって取り囲まれている。内側のボディ12は外側の環状体14に、半径方向に延びるウェブ(結合部)16を介して結合されている。このウェブ16は断面U字形部17としてU字形に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トルク検出器であって、該トルク検出器が、内側のボディと、該内側のボディを同心的に取り囲む外側の環状体と、内側のボディを外側の環状体に放射状に結合する複数のウェブと、トルク導入のための手段と、ウェブに設けられた、変形量を検出するための少なくとも1つの測定素子とを有している形式のものに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にトルクセンサと呼ばれるトルク検出器は、測定体の形状変化を介してトルクを測定する測定値検出器である。一般的なトルク検出器は歪みゲージによって作業する。その他には、圧電原理、磁気弾性原理または光学原理により機能するトルク検出器も存在する。
【0003】
トルク検出器は、伝達されるトルクを測定するために、回転軸または固定軸に使用されるものの、トルクレンチの校正装置にも使用される。校正したい極めて剛性的な短構造の工具、たとえばトルクレンチに対して、しばしば、いわゆる「トルク測定フランジ」が使用される。このトルク測定フランジは、冒頭で述べた形式のトルク検出器において、インナハブを有している。このインナハブは複数のスポークによってアウタリングに結合されている。スポークは測定値センサ、たとえば歪みゲージを支持している。この測定値センサは、トルクが加えられた場合の曲げ荷重を測定する。このような形式のトルク検出器では、剪断力(Querkraft)および剪断モーメントの影響が十分に相殺されることが望ましい。さらに、トルク検出器は、少ない質量慣性モーメントおよび高い測定感度の点で優れていることが望ましい。
【0004】
ドイツ連邦共和国特許第4208522号明細書に記載のトルク検出器では、曲げ力ではなく、剪断力が測定される。トルク検出器は、内側のボディもしくは内部に位置するインナハブと、同心的な外側の環状体とを有している。内側のボディは外側の環状体に、放射状に延びるウェブを介して結合されている。このウェブには、ねじれ量を検出するための測定センサ、たとえば歪みゲージが装着されている。
【0005】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第19525231号明細書には、トルク検出器が記載されている。このトルク検出器は、互いに反対の側に位置する2つのフランジを有している。両フランジはウェブを介して互いに結合されている。同明細書では、結合するウェブに歪みゲージが設けられている。この従来例のトルク検出器の製造コストも同じく比較的高い。さらに、このようなトルク検出器における動特性は極めて不十分である。さらに、同明細書に記載されたトルク検出器の欠点は、回転数が高い場合に相変わらずゼロ点の移動が生じることと共にこのようなトルク検出器の製造コストが極端に高いことである。
【0006】
ドイツ連邦共和国実用新案第20209850号明細書には、ウェブを備えたトルク検出器が開示されている。このトルク検出器は内側のボディと外側の環状体とを有している。この外側の環状体は内側のボディを同心的に取り囲んでいる。それぞれ異なる幅を有するウェブは内側のボディを環状体に放射状に結合している。ウェブに位置する測定素子は、トルクが加えられた場合に生じるウェブのねじれ量を検出する。
【0007】
上述したトルク検出器の欠点は、トルク検出器の製造コストがその精度に関係していることである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許第4208522号明細書
【特許文献2】ドイツ連邦共和国特許出願公開第19525231号明細書
【特許文献3】ドイツ連邦共和国実用新案第20209850号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明の課題は、上述した公知先行技術の欠点を排除して、可能な限り廉価にかつ簡単に形成されているにもかかわらず、敏感であると共に精確であるトルク検出器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題を解決するために本発明に係るトルク検出器では、ウェブが、断面U字形部として形成されている。
【0011】
本発明に係るトルク検出器の有利な態様によれば、断面U字形部が、該断面U字形部の幅と断面U字形部の高さとの比において1〜1.5で形成されている。
【0012】
本発明に係るトルク検出器の有利な態様によれば、断面U字形部が、トルク検出器の半径とトルク検出器の中心からのウェブ中心の半径との比において1.5〜2.5で配置されている。
【0013】
本発明に係るトルク検出器の有利な態様によれば、断面U字形部が、その高さおよび/または幅において、互いに異なる厚さを有している。
【0014】
本発明に係るトルク検出器の有利な態様によれば、測定素子が、それぞれ断面U字形部に配置されている。
【0015】
本発明に係るトルク検出器の有利な態様によれば、トルク検出器が、多角穴を有している。
【0016】
本発明に係るトルク検出器の有利な態様によれば、前記多角穴が、所定の面に凹部を有している。
【0017】
本発明に係るトルク検出器の有利な態様によれば、内側のボディと外側の環状体とが、互いに異なる質量を有している。
【0018】
本発明に係るトルク検出器の有利な態様によれば、外側の環状体が、内側のボディよりも大きな質量を有している。
【0019】
本発明に係るトルク検出器の有利な態様によれば、トルク検出器が、2つのウェブを有している。
【0020】
本発明に係るトルク検出器の有利な態様によれば、測定素子が、歪みゲージとして形成されている。
【0021】
本発明に係るトルク検出器の有利な態様によれば、内側のボディと外側の環状体とが、互いに異なる密度を有している。
【0022】
本発明に係るトルク検出器の有利な態様によれば、外側の環状体が、内側のボディよりも大きな密度を有している。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、トルク検出器に力導入手段を介して加えられる剪断力およびトルクを、変形量を検出するための測定素子を備えたウェブに最適に分配するという原理に基づいている。断面U字形部が剪断力に対して極めて高い剛性を有していることが重要であり、これによって、ウェブが局所的な安定性を達成し、測定の間の剪断力の影響を著しく小さく抑える。この手段によって、ウェブの個数を減少させることができる。なぜならば、各ウェブ自体が著しく安定性に形成されているからである。
【0024】
本発明の有利な態様では、断面U字形部が、この断面U字形部の幅と断面U字形部の高さとの比において1〜1.5で形成されている。この比によって、測定素子に与えられる剪断力の影響を少なくして高い曲げ剛性が得られる。
【0025】
断面U字形部が、トルク検出器の半径とトルク検出器の中心からのウェブ中心の半径との比において1.5〜2.5で配置されていると特に有利である。これによって、トルクピークが回避され、導入された力が均質に分配される。
【0026】
本発明の有利な態様では、断面U字形部がその高さおよび/または幅において、互いに異なる厚さを有している。これによって、ウェブの静力学とウェブの重量分配とに関する更なる可変性が可能となる。これによって、トルク検出器の改善された測定結果が達成される。
【0027】
本発明の有利な態様では、測定素子が、それぞれ断面U字形部に配置されている。この手段によって、トルクがトルク検出器に加えられた場合に、ねじれ量もしくは変形量を特に良好に測定することができる。
【0028】
本発明の別の有利な態様では、トルク検出器が多角穴を有している。この多角穴は、測定時にトルクレンチの多角頭を形状接続的に収容する。
【0029】
多角穴はその面に凹部を有している。この凹部は、たとえばトルクレンチの多角頭のばね弾性的なボールを収容する。凹部によって、多角頭が多角穴内で自由にセンタリングされる。これによって、センタリング誤差に起因する測定誤差が著しく減少させられる。つまり、これによって、剪断力が十分に除去される。
【0030】
動的な特性を改善するためには、内側のボディの質量が外側のボディに対して異なって形成されている。このことは、たとえば内側のボディと外側の環状体とが、互いに異なる体積または互いに異なる密度を有している場合に達成される。互いに異なる密度によって存在する互いに異なる慣性に基づき、トルク検出器の測定精度を改善するための付加的な調整可能なパラメータが得られる。適切な態様では、外側の環状体が内側のボディよりも大きな質量を有している。内側のボディと外側の環状体とが、互いに異なる密度を有しており、特に外側の環状体が、内側のボディよりも大きな密度を有していると特に有利である。これによって、トルク検出器が内側のボディにおいて外側の環状体と異なる慣性モーメントを獲得する。このことは、トルク検出器の動的な特性の改善に繋がる。
【0031】
トルク検出器が、2〜4つの断面U字形部を備えて形成されていると特に有利であると判った。ウェブの個数を介して、形状剛性と弾性変形量との比に影響を与えることができ、トルク検出器を種々異なる使用態様に極めて良好に適合させることができる。通常、剪断力の影響はウェブの個数の減少時に高められる。
【0032】
剪断力の作用は断面U字形部によって相殺される。この断面U字形部は、このような力に対して特に高い剛性を有しており、これによって、ウェブの個数を測定動作時の精度を維持したまま減少させることができる。さらに、2つの断面U字形部へのウェブの減少によって、トルク検出器のより廉価な製造を達成することができる。
【0033】
本発明の1つの態様は、測定素子が歪みゲージとして形成されていることにある。この歪みゲージによって、変形量を特に簡単に検出することができる。
【0034】
更なる利点は、従属請求項の対象ならびに図面に対応した説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係るトルク検出器の原理を示す正面図である。
【図2】トルク検出器の原理を示す横断面図である。
【図3】トルク検出器の原理を示す立体正面図である。
【図4】トルク検出器の原理を示す立体背面図である。
【図5】断面U字形部の原理を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下に、本発明を実施するための形態を図面につき詳しく説明する。
【0037】
図1には、本発明に係るトルク検出器10が正面図で示してある。このトルク検出器10は内側のボディ12を有している。この内側のボディ12は外側の環状体14によって取り囲まれている。内側のボディ12は外側の環状体14に、半径方向に延びるウェブ(結合部)16を介して結合されている。このウェブ16は断面U字形部17としてU字形に形成されている。ウェブ16は内側のボディ12を外側の環状体14に結合している。本実施の形態では、中間室18が、丸み付けられた端領域を備えた部分円環の形を有している。
【0038】
トルク検出器10の内側のボディ12の中心には、突出部20を認めることができる。この突出部20は座ぐり部22と孔24とを有している。本実施の形態では、この孔24が四角穴として形成されている。さらに、この四角穴の面には、たとえばトルクレンチの四角頭のばね弾性的なボールまたはピンを収容するための半円形のフライス削り部の形の凹部26が位置している。トルクレンチはその四角頭に一般的にばね弾性的なボールまたはピンを有している。このボールまたはピンは工具の取付け時に内方に移動させられ、係止時に挿入部の四角穴に向かって押圧される。これによって、トルクレンチと挿入部もしくはトルク検出器とが結合され、測定動作時に最適な力導入が保証される。
【0039】
外側の環状体14に設けられた別の貫通孔28は、静力学および重量削減のために働くかまたはトルク伝達の目的で相応の軸フランジにねじ締結可能である。
【0040】
断面U字形部17には、ウェブ16の変形量を検出するための測定素子32が設けられている。有利には、この測定素子32は歪みゲージである。この歪みゲージは、変形量に相応する電気的な信号を評価装置(図示せず)に供給する。トルク検出器10にトルクが適切に加えられることによって、力がウェブ16に最適に分配される。その際、断面U字形部17が、トルクレンチの緊締および傾倒によってトルク導入時に生じることがある横力もしくは剪断力を除去する。なぜならば、この剪断力が測定素子32において断面U字形部17の脚部によって直接相殺されるからである。
【0041】
有利には、各断面U字形部17に、2つの測定格子を備えた1つの歪みゲージが取り付けられる。格子角はウェブ長手方向軸線に対して45°に設定されている。(歪みゲージは概略的に図示してある。)特に高い出力信号は、測定素子32が結線されてホイートストン測定ブリッジが形成される場合に得られる。トルク検出器10にトルクが加えられると、歪みゲージの配置形態によって、周方向への剪断荷重(Scherbelastung)を高い感度で検出することができる。
【0042】
内側のボディ12は外側の環状体14よりも小さな質量を有している。このことは、たとえば互いに異なる密度の材料によって得られる。
【0043】
さらに、図面には、トルク検出器10の半径19とウェブ中心の半径21とのそれぞれ異なる比R/rが示してある。トルク検出器10の付加的な安定性最適化のためには、比が1.5〜2.5に設定されている。
【0044】
図2には、トルク検出器10の横断面図が原理的に示してある。断面平面はウェブ16の領域に案内されている。図2でも、図1に示した同じ構成部材には、同じ符号が付してある。図面には、外側の環状体14と内側のボディ12とから成るトルク検出器10の比較的簡単な構造が示してある。測定素子32はウェブ16の断面U字形部17に位置している。これによって、トルク検出器10の廉価な製造が与えられている。なぜならば、手間のかかるフライス削り部または孔が存在していないからである。さらに、突出部20と、座ぐり部22と、孔24と、トルクレンチのばね弾性的なボールを収容するためのフライス削り部26とを認めることができる。断面U字形部17の高さ36および幅38(図5参照)が図面に示してある。
【0045】
図3(正面図)および図4(背面図)におけるトルク検出器10の斜視図から、更なる詳細が明らかとなる。トルク検出器10の裏面(図4参照)において、断面U字形部17の輪郭を特に良好に認めることができる。これに対して、測定素子32はトルク検出器10の表(おもて)面に配置されている。
【0046】
外側の環状体14には、軸方向に配置された中実のリング34(図4参照)が配置されている。内側のリング12は外側の環状体14に比べて広幅に形成されている。これによって、回動装置への歪み影響が減少させられる。なぜならば、フランジに対する緊締面が、従来のトルク検出器に比べて増加させられているからである。測定検出器の直径は、たとえば150mmに設定されており、ブローチ削りされた四角穴を取り囲むつばは、約75mmに設定されている。これによって、力導入時の個々のトルクピークがフィルタリングされ、ひいては、力分配のより高い均質性が保証されていることが確保される。
【0047】
さらに、立体図には、丸み付けられた端領域を備えた部分円環の形を有する中間室18が貫通していることが示してある。これによって、特に内側のボディ12の重量削減が可能となる。
【0048】
図5には、断面U字形部17の横断面図が示してある。この断面U字形部17はその高さ36および/または幅38において、互いに異なる厚さを有している。これによって、ウェブ16の特別な安定性、曲げ強さおよび剪断強さが保証されている。なぜならば、断面U字形部17の幅、すなわち、周方向への延び量と、高さ、すなわち、軸方向への延び量とが、1〜1.5の比b/hで付与されているからである。これによって、トルク検出器10における静力学もしくは重量分配に関する更なる可変性が得られる。
【符号の説明】
【0049】
10 トルク検出器
12 内側のボディ
14 外側の環状体
16 ウェブ
17 断面U字形部
18 中間室
19 トルク検出器の半径(R)
20 突出部
21 ウェブ中心の半径(r)
22 座ぐり部
24 孔
26 凹部
28 貫通孔
32 測定素子
34 リング
36 断面U字形部の高さ(h)
38 断面U字形部の幅(b)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トルク検出器(10)であって、該トルク検出器(10)が、内側のボディ(12)と、該内側のボディ(12)を同心的に取り囲む外側の環状体(14)と、前記内側のボディ(12)を前記外側の環状体(14)に放射状に結合する複数のウェブ(16)と、トルク導入のための手段と、前記ウェブ(16)に設けられた、変形量を検出するための少なくとも1つの測定素子(32)とを有している形式のものにおいて、
前記ウェブ(16)が、断面U字形部(17)として形成されていることを特徴とする、トルク検出器。
【請求項2】
前記断面U字形部(17)が、該断面U字形部(17)の幅(38)と前記断面U字形部(17)の高さ(36)との比において1〜1.5で形成されている、請求項1記載のトルク検出器。
【請求項3】
前記断面U字形部(17)が、前記トルク検出器(10)の半径(19)と前記トルク検出器(10)の中心からのウェブ中心の半径(21)との比において1.5〜2.5で配置されている、請求項1または2記載のトルク検出器。
【請求項4】
前記断面U字形部(17)が、その高さ(36)および/または幅(38)において、互いに異なる厚さを有している、請求項1から3までのいずれか1項記載のトルク検出器。
【請求項5】
前記測定素子(32)が、それぞれ前記断面U字形部(17)に配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のトルク検出器。
【請求項6】
前記トルク検出器(10)が、多角穴を有している、請求項1から5までのいずれか1項記載のトルク検出器。
【請求項7】
前記多角穴が、所定の面に凹部(26)を有している、請求項6記載のトルク検出器。
【請求項8】
前記内側のボディ(12)と前記外側の環状体(14)とが、互いに異なる質量を有している、請求項1から7までのいずれか1項記載のトルク検出器。
【請求項9】
前記外側の環状体(14)が、前記内側のボディ(12)よりも大きな質量を有している、請求項1から8までのいずれか1項記載のトルク検出器。
【請求項10】
前記トルク検出器(10)が、2つの前記ウェブ(16)を有している、請求項1から9までのいずれか1項記載のトルク検出器。
【請求項11】
前記測定素子(32)が、歪みゲージとして形成されている、請求項1から10までのいずれか1項記載のトルク検出器。
【請求項12】
前記内側のボディ(12)と前記外側の環状体(14)とが、互いに異なる密度を有している、請求項1から11までのいずれか1項記載のトルク検出器。
【請求項13】
前記外側の環状体(14)が、前記内側のボディ(12)よりも大きな密度を有している、請求項1から12までのいずれか1項記載のトルク検出器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2011−257404(P2011−257404A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−130505(P2011−130505)
【出願日】平成23年6月10日(2011.6.10)
【出願人】(593087949)エドゥアルト ヴィレ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (8)
【氏名又は名称原語表記】Eduard Wille GmbH & Co.KG
【住所又は居所原語表記】Lindenallee 27, D−42349 Wuppertal, Germany