説明

新規化合物

【課題】農薬(agrochemicals)活性成分の生物学的性能(bioperformance)を改善するための新規な補助剤の提供。
【解決手段】親油性農薬と共に使用するのに適当な補助剤は、式(I)、R1-(CO)m-O-[-R2O-]n-R3(式中、R1はC16〜C20直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル基であり、R2はエチル又はイソプロピルであり、nは8〜30であり、mは0又は1であり、そして、R2がエチルである場合、R3はC1〜C7アルキル基であり、R2がイソプロピルである場合、R3は水素又はC1〜C7アルキル基である;但し、R1がオレイルであり、R2がイソプロピルでありそしてR3が水素である場合は、nは10ではないものとする)で表される。該補助剤は、表面活性剤特性を少ししか有していないか又は全く有していないにも拘わらず、効果的な生物学的性能の増大性を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は新規化合物、特に、新規補助剤(adjuvant)及び農薬組成物におけるその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
農薬(agrochemicals)のごとき活性成分の生物学的性能(bioperformance)を改善するために、当業者は多数の補助剤を利用し得る。生物学的性能への影響の他に、補助剤の物理的性質は極めて重要であり、当該製剤との適合性を考慮して選択しなければならない。例えば、一例を示すと、固体補助剤を水溶性又は水分散性顆粒のごとき固体製剤に配合することは、一般的に、より簡単である。一般的に、生物学的性能を増大させるために、補助剤は表面活性剤としての性質が利用されており、典型的な種類の補助剤の一つは親油性部分を提供するためのアルキル基又はアリール基と、親水性部分を提供するための(ポリ)エトキシ鎖を含有している。種々の目的のために補助剤を選択することについては多数の刊行物が刊行されており、例えば、Hess, F.D. 及びFoy, C.L., Weed Technology,2000, 14,807-813には、親油性農薬からなる活性成分と共に使用するための補助剤は、一般的に、比較的低い分子量を有し、かつ、親水性-親油性バランス(HLB)が8又はそれ以下になるエトキシル化度を有することが開示されている。この補助剤は、その親油性分子鎖中に12個の炭素原子を含有し、親水性部分に2及び3モルのエトキシレートを含有する表面活性剤に相当する。同様に、原子数が18という長い炭素鎖を有する表面活性剤は4モル又はそれ以下のエトキシレートを含有するであろう。
【0003】
プロポキシレート基は親油性であると考えられる。炭化水素鎖とプロポキシレート基とを有する分子はHLB値を有すると考えられず、通常、表面活性剤とは考えられないであろう。
【0004】
活性成分のマイクロカプセル化製剤中に配合するための、生物学的性能増大性補助剤を選択する場合には、特別な注意を必要とする;その理由は、多くの慣用のエトキシル化補助剤は油/水界面でのマイクロカプセル壁形成反応を阻害するからである。かかる補助剤を使用した場合には、マイクロカプセルが弱体化するか又は破損し、従って、かかる補助剤を存在させることは好ましくないことである。
【0005】
特許文献1にはダニ又は外部寄生虫又はその卵を死滅させるのに適当な、ある種のポリプロピレングリコール誘導体が開示されている。表3にはプロポキシル化(10) オレイルアルコールが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】英国特許2024626号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
今般、本発明者は、ある種の新規なアルコキシル化長鎖アルコール又は酸及びそのエンドキャップされた(end-capped)誘導体は、表面活性剤としての性質を少ししか有していないか又は全く有していないにも拘わらず、予期しなかったほど効果的な生物学的性能増大性補助剤であり、かつ、ある種の製剤用ビヒクル中で特に効果的なものにせしめる物理的性質と属性を有することを知見した。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、式(I)
R1-(CO)m-O-[-R2O-]n-R3 (I)
(式中、R1はC16〜C20 直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル基であり、R2はエチル又はイソプロピルであり、nは8〜30であり、mは0又は1であり、そして、R2がエチルである場合、R3はC1〜C7アルキル基であり、R2がイソプロピルである場合、R3は水素又はC1〜C7アルキル基である;但し、R1がオレイルであり、R2がイソプロピルであり、R3が水素である場合は、nは10ではないものとする)で表される補助剤が提供される。
【0009】
本発明の別の要旨によれば、除草剤又は殺菌剤と、式(I)
R1-(CO)m-O-[-R2O-]n-R3 (I)
(式中、R1はC16〜C20 直鎖又は分岐鎖アルキル又はアルケニル基であり、R2はエチル又はイソプロピルであり、nは8〜30であり、mは0又は1であり、そして、R2がエチルである場合、R3はC1〜C7アルキル基であり、R2がイソプロピルである場合、R3は水素又はC1〜C7アルキル基でる)で表される補助剤とを含有する農薬組成物が提供される。
【0010】
農薬は親油性除草剤又は殺菌剤であることが好ましい。
【0011】
R1がアルケニル基である場合、この基は1個又はそれ以上の二重結合を有し得る;この二重結合はcis型又はtrans型の立体配置であり得る。R1は1〜3個の二重結合を有することが好ましい。二重結合はcis型の立体配置であることが一般的に好ましい。R1はC18分岐鎖アルキル又はC18アルケニル基、例えば、オレイル又はイソステアリル(アルコール、2-ヘキシル-ドデカン-1-オールから誘導される)であることが特に好ましい。
【0012】
nの値は、好ましくは10〜30、特に、10〜20である。nの値は、特定のかつ一定の数のR2O基が導入された場合には整数であるか、又は、かかる基がある範囲の数、導入された場合には平均値であり得る。
【0013】
mは0であることが好ましい。
【0014】
R3が水素でない場合、この基は、C1〜C4アルキル基、特に、メチル又はブチル基であることが好ましい。ブチル基が特に好ましい。アルキル基R3は、基:
-O-[-R2O-]n-H
の末端ヒドロキシル基についての“エンドキャップ”(“end-cap”)を表すことは当業者に理解されるであろう。末端エチレンオキシド基(R2がエチル)を“エンドキャップする”ことにより、本明細書で述べられているごときある種の望ましくない性質(例えば、マイクロカプセル化反応の阻害)が除去されるので、本発明の目的を達成するためには、R2がエチルである場合、実質的に全ての末端ヒドロキシル基を“エンドキャップする”ことが望ましい。従って、R2がエチルである場合、R3は水素でない。一方、R2がイソプロピルである場合は、R3は水素又はアルキルであり得る;これは、両者の場合に本発明の目的を達成できるからである。従って、ある割合の末端ヒドロキシル基を“エンドキャップする”ことにより、R3が水素とアルキル基の混合物であるようにすることができる。
【0015】
本発明者はプロポキシル化オレイル及びイソステアリルアルコール(mの値が0の場合)及び酸(mの値が1の場合)の両者及びそのエンドキャップ均等物は、有意の表面活性剤特性を示さないことを発見した。これらの物質は親水性部分を有しておらず、HLB等級を有するとは考えられない。これらの物質をデカンのごとき単純な油を水中で乳化するために使用する試みにおいては、激しく振盪した後においても、2つの相への分離が生起することが示された。少量の乳化が観察された場合においても、この乳化は短時間しか存続しなかった。驚くべきことに、特に親油性農薬についての生物学的性能の増大は、表面活性剤特性が存在しないにも拘わらず、優れていた。更に、表面活性剤特性が存在しないことにより、スプレードリフト(spray drift)の減少、製剤の目的(例えば分散固体の懸濁)で添加された表面活性剤との望ましくない相互反応の減少及び製剤のゲル化の減少のごとき多数の利点がもたらされる。更に、この補助剤は、通常、実質的に水に不溶性の液体(油)であり、例えば、油性相中に補助剤が溶解しているエマルジョン濃厚液と容易に混和することができる。又、この補助剤は油溶性であるため、スタンドアローンタンク混合物用補助剤(stand-alone tank mix adjuvant)として容易に使用し得る。例えば、ブチル エンドキャッピングを使用してかつnの値をその範囲の上限値に近ずけることによって分子量を増大させることにより、例えば、水溶性又は水分散性顆粒のごとき固体製剤中に配合するのに適当な固体補助剤を製造し得る。一般的に、本発明のプロポキシル化補助剤は液体であるのに対し、エトキシル化物は固体又は半固体である。例外はブチルエンドキャップを有するオレイル 10 EOであり、これは液体である。
【0016】
同様に、本発明者は、エトキシル化オレイル及びイソステアリルエンドキャップメチル及びブチルエーテルは有意な表面活性剤特性を有していないことを知見した。これらは、有利に使用し得る、キャップされていない均等物と異なる物理的特性を有する。例えば、オレイル 10 EO エンドキャップ ブチル エーテルは油状液体であり、これは水中で容易に乳化し、これに対し、キャップされていない10 EO 均等物は水と接触したとき、粘稠な液晶を形成する。例えば、ブチル エンドキャッピングを使用してかつnの値をその範囲の上限値に近ずけることによって分子量を増大させることにより、例えば、水溶性又は水分散性顆粒のごとき固体製剤中に配合するのに適当な固体補助剤を製造し得る。本発明のかかる固体補助剤の例はブチルでエンドキャップされたオレイル 20 EO(即ち、R1がオレイルであり、 R2がエチルであり、nが20であり、R3がブチルである化合物)である。
【0017】
本発明の補助剤又は本発明の農薬組成物中で使用し得る補助剤の特定の例としては、オレイル 10 プロピレンオキシド(即ち、R1がオレイルであり、 mが0であり、R2がイソプロピレンであり、nが10であり、R3が水素である式(I)の化合物)、オレイル 10 プロピレンオキシド エンドキャップ ブチルエーテル(即ち、R1がオレイルであり、 mが0であり、R2がイソプロピレンであり、nが10であり、R3がブチルである式(I)の化合物)、オレイル 20 プロピレンオキシド、オレイル 20 プロピレンオキシド エンドキャップ ブチルエーテル、イソステアリル 10 プロピレンオキシド、イソステアリル 20 プロピレンオキシド、オレイル 10 エチレンオキシド エンドキャップ ブチルエーテル、オレイル 20 エチレンオキシド エンドキャップ ブチルエーテル、オレイン酸 10 エチレンオキシド エンドキャップ メチルエーテル(即ち、R1がオレイルであり、 mが1であり、R2がエチレンであり、nが10であり、R3がメチルである式(I)の化合物)、オレイン酸 20 エチレンオキシド エンドキャップ メチルエーテルが挙げられる。
【0018】
本発明の補助剤は、一般的に、マイクロカプセル化法に適合しており、マイクロカプセル特性を損なうことなしに、生物学的性能増大性補助剤としてマイクロカプセル化農薬組成物中に配合し得る。これと反対に、慣用のエトキシル化アルコール表面活性剤は多くの慣用のマイクロカプセル化法にとって重要な界面重合体壁形成反応を阻害する。
【0019】
本発明の補助剤は多数の用途を有するが、特に、除草剤、殺菌剤及び殺虫剤を包含する親油性農薬の生物学的性能を増強させるのに適当である。適当な親油性農薬の例としては下記のものが挙げられる:除草剤、例えば、フルジフォプ、メソトリオン、フォメサフェン、トラルコキシジム、ナプロパミド、アミトラズ、プロパニル、シプロダニル、ピリメタニル、ジクロラン、テクナゼン、トクロフォス メチル、フラムプロプ M、2,4-D、MCPA、メコプロプ、クロジナフォプ-プロパルギル、シハロフォプ-ブチル、ジクロフォプ-メチル、ハロキシフォプ、キザロフォプ-P、インドール-3-イル酢酸、1-ナフチル酢酸、イソキサベン、テブタム、クロルタル ジメチル、ベノミル、ベンフレセート、ジカンバ、ジクロベニル、ベナゾリン、トリアゾキシド、フルアズロン、テフルベンズロン、フェンメジファム、アセトクロル、アラクロル、メトラクロル、プレチラクロル、テニルクロル、アロキシジム、ブトロキシジム、クレトジム、シクロジム、セトキシジム、テプラロキシジム、ペンジメタリン、ジノテルブ、ビフェノックス、オキシフルオルフェン、アシフルオルフェン、フルオログリコフェン-エチル、ブロモキシニル、イオキシニル、イマザメタベンズ-メチル、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマザピック、イマザモックス、フルミオキサジン、フルミクロラック-ペンチル、ピクロラム、アモドスルフロン、クロルスルフロン、ニコスルフロン、リムスルフロン、トリアスルフロン、トリアレート、ペブレート、プロスルフォカルブ、モリネート、アトラジン、シマジン、シアナジン、アメトリン、プロメトリン、テルブチラジン、テルブトリン、スルコトリオン、イソプロツロン、リヌロン、フェヌロン、クロロトルロン、メトクスロン、8-(2,6-ジエチル-4-メチル-フェニル)テトラヒドロピラゾロ[1,2-d][1,4,5]オキサジアゼピン-7,9-ジオン及び2,2-ジメチル-プロピオン酸-8-(2,6-ジエチル-4-メチル-フェニル)-9-オキソ-1,2,4,5-テトラヒドロ-9H-ピラゾロ[1,2-d][1,4,5]オキサジアゼピン-7-イル エステル;殺菌剤、例えば、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、クレソキシム メチル、ファモキサドン、メトミノストロビン、ピコキシストロビン、ジモキシストロビン、フルオキサストロビン、オリサストロビン、メトミノストロビン、プロチオコナゾール、カルベンダジム、チアベンダゾール、ジメトモルフ、ビンクロゾリン、イプロジオン、ジチオカルバメート、イマザリル、プロクロラズ、フルキノコナゾール、エポキシコナゾール、フルトリアフォル、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェンコナゾール、ヘキサコナゾール、パクロブトラゾール、プロピコナゾール、テブコナゾール、トリアジメフォン、トリチコナゾール、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、マンコゼブ、メチラム、クロロタロニル、チラム、ジラム、カプトフォル、カプタン、フォルペット、フルアジナム、フルトラニル、カルボキシン、メタラキシル、ブピリメート、エチリモール;及び、殺虫剤、例えば、チアメトキサム、イミダクロプリド、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、ニテンピラム、フィプロニル、アバメクチン、エマメクチン、ベンジオカルブ、カルバリル、フェノキシカルブ、イソプロカルブ、ピリミカルブ、プロポクスル、キシリルカルブ、アスラム、クロルプロファム、エンドスルファン、ヘプタクロル、テブフェノジド、ベンスルタプ、ジエトフェンカルブ、ピリミフェオス メチル、アルジカルブ、メトミル、シプルメトリン、ビオアレトリン、デルタメトリン、ランバダ シハロトリン、シハロトリン、シフルトリン、フェンバレレート、イミプロトリン、ペルメトリン、ハルフェンプロックス。
【0020】
本発明の補助剤は慣用の方法で製造し得る。即ち、例えば、エトキシル化又はプロポキシル化アルコール又は酸は、適切なアルコール又は酸(例えば、オレイル又はイソステアリルアルコール又は酸)とエチレンオキシド(又は、場合に応じて、プロピレンオキシド)とを塩基触媒の存在下で縮合することにより調製し得る。エンドキャップ誘導体はエトキシル化又はプロポキシル化アルコール又は酸と、適当なハロゲン化アルキル(例えば塩化ブチル)とを塩基の存在下で反応させることにより得ることができる。
【0021】
補助剤と活性成分の比率は目的とする用途を満足させるように当業者によって容易に選択され得る。典型的には補助剤と活性成分の比率は、1:50〜200:1、好ましくは、1:5〜20:1であろう。
【0022】
本発明を以下の実施例により例示する;実施例中、部及び%は、特に説明のない限り、重量によるものである。
【0023】
実施例1〜10
本発明の化合物又は本発明の農薬組成物中で使用するための化合物の特徴を以下に示す。各々の場合、NMRスペクトルはバリアン イノバ(Varian Inova)400分光計を使用して、CDCl3中の10重量%溶液として測定した。肉太活字で記載されているかつ下線が引かれている水素は、関連するシグナルに対応する水素であることを示す。
【0024】
オレイル 10 プロピレンオキシド
δ5.34 多重項 2H オレイル 9 & 10CH
δ4-3 多重項 32H オレイル 1CH2 & プロポキシル 1CH2 & 2CH
δ2.01 多重項 4H オレイル 8 & 11CH2
δ1.56 多重項 2H オレイル 2CH2
δ1.26 多重項 22H オレイル 3-7 & 12-17CH2
δ1.14 多重項 30H プロポキシレート 3CH3
δ0.88 三重項 J=6.9Hz 3H オレイル 18CH3
オレイル 10 プロピレンオキシド エンドキャップ ブチルエーテル
δ5.34 多重項 2H オレイル 9 & 10CH
δ4-3 多重項 34H ブチル 1CH2, オレイル 1CH2 & プロポキシル
1CH2 & 2CH
δ2.02 多重項 4H オレイル 8 & 11CH2
δ1.55 多重項 4H オレイル 2CH2 & ブチル 2CH2
δ1.35 セクスチュプレット 2H ブチル 3CH2
δ1.26 多重項 22H オレイル 3-7 & 12-17CH2
δ1.14 多重項 30H プロポキシレート 3CH3
δ0.92 三重項 J=7.3Hz 3H ブチル 4CH3
δ0.88 三重項 J=7.0Hz 3H オレイル 18CH3
オレイル 20 プロピレンオキシド
δ5.34 多重項 2H オレイル 9 & 10CH
δ4-3 多重項 62H オレイル 1CH2 & プロポキシル 1CH2 & 2CH
δ2.01 多重項 4H オレイル 8 & 11CH2
δ1.56 多重項 2H オレイル 2CH2
δ1.26 多重項 22H オレイル 3-7 & 12-17CH2
δ1.14 多重項 60H プロポキシレート 3CH3
δ0.88 三重項 J=6.9Hz 3H オレイル 18CH3
オレイル 20 プロピレンオキシド エンドキャップ ブチルエーテル
δ5.34 多重項 2H オレイル 9 & 10CH
δ4-3 多重項 64H ブチル 1CH2, オレイル 1CH2 & プロポキシル
1CH2 & 2CH
δ2.02 多重項 4H オレイル 8 & 11CH2
δ1.55 多重項 4H オレイル 2CH2 & ブチル 2CH2
δ1.35 セクスチュプレット 2H ブチル 3CH2
δ1.26 多重項 22H オレイル 3-7 & 12-17CH2
δ1.14 多重項 60H プロポキシレート 3CH3
δ0.92 三重項 J=7.3Hz 3H ブチル 4CH3
δ0.88 三重項 J=7.0Hz 3H オレイル 18CH3
イソステアリル(2-ヘキシル-ドデカン-1-オール) 10 プロピレンオキシド
δ4-3 多重項 32H ドデシル 1CH2 & プロポキシル 1CH2 & 2CH
δ1.56 多重項 2H ドデシル 2CH2
δ1.26 多重項 27H ドデシル 3-11CH2,6CH & ヘキシル 1-5CH2
δ1.14 多重項 30H プロポキシレート 3CH3
δ0.88 三重項 J=6.9Hz 3H デシル 12CH3 & ヘキシル 6CH3
イソステアリル(2-ヘキシル-ドデカン-1-オール) 20 プロピレンオキシド
δ4-3 多重項 62H ドデシル 1CH2 & プロポキシル 1CH2 & 2CH
δ1.56 多重項 2H ドデシル 2CH2
δ1.26 多重項 27H ドデシル 3-11CH2,6CH & ヘキシル 1-5CH2
δ1.14 多重項 60H プロポキシレート 3CH3
δ0.88 三重項 J=6.9Hz 3H デシル 12CH3 & ヘキシル 6CH3
オレイル 10 エチレンオキシド エンドキャップ ブチル エーテル
δ5.35 多重項 2H オレイル 9 & 10CH
δ3.65 一重項 32H ポリエトキシル 中間鎖(mid chain) CH2
δ3.63 多重項 4H ポリエトキシル-O-CH2CH2OR
δ3.58 多重項 4H ポリエトキシル-O-CH2CH2OR
δ3.46 三重項 J=6.5Hz 2H ブチル 1CH2
δ3.46 三重項 J=6.5Hz 2H オレイル 1CH2
δ2.01 多重項 4H オレイル 8 & 11CH2
δ1.57 多重項 4H オレイル 2CH2 & ブチル 2CH2
δ1.35 セクスチュプレット 2H ブチル 3CH2
δ1.26 多重項 22H オレイル 3-7 & 12-17CH2
δ0.92 三重項 J=7.3Hz 3H ブチル 4CH3
δ0.88 三重項 J=7.0Hz 3H オレイル 18CH3
オレイル 20 エチレンオキシド エンドキャップ ブチル エーテル
δ5.35 多重項 2H オレイル 9 & 10CH
δ3 65 一重項 72H ポリエトキシル 中間鎖 CH2
δ3.63 多重項 4H ポリエトキシル-O-CH2CH2OR
δ3.58 多重項 4H ポリエトキシル-O-CH2CH2OR
δ3.46 三重項 J=6.5Hz 2H ブチル 1CH2
δ3.46 三重項 J=6.5Hz 2H オレイル 1CH2
δ2.01 多重項 4H オレイル 8 & 11CH2
δ1.57 多重項 4H オレイル 2CH2 & ブチル 2CH2
δ1.35 セクスチュプレット 2H ブチル 3CH2
δ1.26 多重項 22H オレイル 3-7 & 12-17CH2
δ0.92 三重項 J=7.3Hz 3H ブチル 4CH3
δ0.88 三重項 J=7.0Hz 3H オレイル 18CH3
オレイン酸 10 エチレンオキシド エンドキャップ メチル エーテル
δ5.33 多重項 2H オレイル 9 & 10CH
δ4.22 三重項 J=4.9Hz 2H ポリエトキシル-O-CH2CH2OC=O
δ3.70 三重項 J=4.9Hz 2H ポリエトキシル-O-CH2CH2OC=O
δ3.65 一重項 34H ポリエトキシル中間鎖 CH2
δ3.55 三重項 J=4.9Hz 2H ポリエトキシル-OCH2CH2OCH3
δ3.38 一重項 2H -OCH3
δ2.33 三重項 J=7.5Hz 2H オレイル 2CH2
δ2.01 多重項 4H オレイル 8 & 11CH2
δ1.62 多重項 2H オレイル 3CH2
δ1.28 多重項 20H オレイル 4-7 & 12-17CH2
δ0.88 三重項 J=7.0Hz 3H オレイル 18CH3
オレイン酸 20 エチレンオキシド エンドキャップ メチル エーテル
δ5.33 多重項 2H オレイル 9 & 10CH
δ4.22 三重項 J=4.9Hz 2H ポリエトキシル-O-CH2CH2OC=O
δ3.70 三重項 J=4.9Hz 2H ポリエトキシル-O-CH2CH2OC=O
δ3.65 一重項 74H ポリエトキシル中間鎖 CH2
δ3.55 三重項 J=4.9Hz 2H ポリエトキシル-OCH2CH2OCH3
δ3.38 一重項 2H -OCH3
δ2.33 三重項 J=7.5Hz 2H オレイル 2CH2
δ2.01 多重項 4H オレイル 8 & 11CH2
δ1.62 多重項 2H オレイル 3CH2
δ1.28 多重項 20H オレイル 4-7 & 12-17CH2
δ0.88 三重項 J=7.0Hz 3H オレイル 18CH3

実施例11〜14
4種の異なる濃度の一つの濃度で乳化されたフルアジフォプ P ブチルを含有するトラックスプレイヤー中に0.2重量%の補助剤を含有する農薬組成物を調製した。2.3葉段階まで成長させた雑草に200l/haの容量を使用してで散布した。各々の試料について3回反復した。下記の雑草を試験した。:
AVEFA アベナ ファツア(Avena fatua) (野生カラス麦)
LOLRI ロリウム リジドゥム(Lolium rigidum)(ライグラス)
TRZAW トリチクム アエスチブム(Triticum aestivum)(コムギ)
SETVI セタリア ビリジス(Setaria viridis)(エノコログサ)
活性は処置してから21日後に測定し、フルアジフォプ-p-ブチルだけを含有する標準組成物と比較した。90%の殺草率を示すのに必要な濃度を算出し、この種の全体に亘っての平均ED90と共に表1に示した。
【0025】

【0026】
実施例15〜25
本発明の他の補助剤をフルアジフォプ-p-ブチルと組合せた場合の活性を試験した。活性(殺草率%)は処置から21日後に測定し、フルアジフォプ-p-ブチルを4種の比率で使用しかつ3回の反復試験を行ってその平均値として示した。補助剤は0.2重量%の濃度で適用した。結果を補助剤を含有していない組成物と比較して表2に示す。
【0027】

【0028】
実施例26〜27
表示した補助剤を薄葉雑草(thin leaved grass)除草剤、2,2-ジメチル-プロピオン酸-8-(2,6-ジエチル-4-メチル-フェニル)-9-オキソ-1,2,4,5-テトラヒドロ-9H-ピラゾロ[1,2-d][1,4,5]オキサジアゼピン-7-イル エステルと組合わせて評価した。雑草に表に示す生長段階で、トラックスプレイヤーを使用してかつ200/haの容量で農薬エマルジョンを散布した。補助剤はタンク混合物として、5重量%を添加した。各々の結果は2回の反復試験の平均である。
【0029】

【0030】
実施例28
この実施例は、温室試験で新規補助剤を適用した場合、殺菌剤、アゾキシストロビンの活性が改善されることを示す。表示した結果は、プシニア レコンジタ(Puccinia recondita)を接種したオオムギについての4つの反復試験から得られた平均病害抑制率である。アゾキシストロビンは市販の製剤、クアドリス(Quadris)25 SCを表に示す濃度に稀釈して使用することにより適用した。補助剤は0.5重量%のタンク混合物として添加した。
【0031】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
除草剤又は殺菌剤と、
オレイル10エチレンオキシドエンドキャップブチルエーテル及び
オレイル20エチレンオキシドエンドキャップブチルエーテル
より選択される補助剤とを含有する農薬組成物。
【請求項2】
前記除草剤又は殺菌剤は、親油性である、請求項1に記載の農薬組成物。
【請求項3】
前記除草剤又は殺菌剤は、
フルアジフォプ−p−ブチル、
アゾキシストロビン又は
2,2−ジメチル−プロピオン酸−8−(2,6−ジエチル−4−メチル−フェニル)−9−オキソ−1,2,4,5−テトラヒドロ−9H−ピラゾロ[1,2−d][1,4,5]オキサジアゼピン−7−イルエステル
である、請求項2に記載の農薬組成物。
【請求項4】
前記除草剤又は殺菌剤は、
フルアジフォプ−p−ブチル又は
アゾキシストロビン
である、請求項3に記載の農薬組成物。

【公開番号】特開2013−79269(P2013−79269A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−282358(P2012−282358)
【出願日】平成24年12月26日(2012.12.26)
【分割の表示】特願2003−526190(P2003−526190)の分割
【原出願日】平成14年8月23日(2002.8.23)
【出願人】(500371307)シンジェンタ リミテッド (141)
【Fターム(参考)】