説明

新規麺及び麺の製造方法

【課題】栄養化が高く栄養を吸収しやすい上に、麺の太さや茹で時間を変えることで、1種類の麺から、こしや、食感の違う、すべての麺料理を可能とする、また、栄養バランスがとれ、添加物、かんすい、卵等も使用せず、アレルギーの方や妊婦、乳幼児が安心して食せる麺の提供。
【解決手段】小麦粉及びデュラムセモリナ粉及びおからを主成分材料とし、塩、植物種子発酵食品、オリーブ油、サフラン他天然植物の着色料を用い混合する。該麺生地を生成する麺生地生成ステップと、該麺生地を熟成するステップと、を含む麺の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、麺の太さや麺の茹で時間により、一種類の麺で、すべての麺に使用できる様に材料を配合して用いた麺及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
うどんはうどんであり、中華そばは中華そばであり、パスタはパスタであるのが、今までの麺でした。お客様は、それぞれの麺の食材を購入し、それぞれの料理をしていました。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
すべての特徴を1つの麺にすることで生まれた事は、麺の太さや、茹で時間を変えることで、そばやうどん料理及びパスタ料理等が簡単にできることで、茹で時間を延ばすことで乳幼児の離乳食などに使用でき、茹で時間を短縮することで、焼きそばや焼きうどん、パスタ料理を可能にする麺を提供することである。
本発明の他の目的は、1つの麺で、すべての麺料理に使用できる麺の製造方法を提供することである。
【0004】
本発明の麺は従来の麺との違いは、添加物やかんすいや卵などを使用せず、小麦粉、デュラムセモリナ粉、おから、植物種子発酵食品、オリーブ油及びサフランなど天然由来食材のみを用いた麺を提供することである。
本発明の他の目的は、栄養価が高く、安心して食することができる麺の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に記載の麺は、小麦粉とデュラムセモリナ粉を主成分材料とし、主成分材料におから若しくは乾燥おからを混合し、さらに、植物種子発酵食品と塩と水及びオリーブ油、サフランを添加して麺生地を生成し、この麺生地を熟成させて形成したことを特徴とする。
【0006】
この麺においては、小麦粉3種類とデュラムセモリナ粉及びおからを主成分材料として麺生地を生成するので、生成された麺は、従来の麺に比してカルシウム、カリウム
蛋白質、食物繊維を多く含んだ栄養価の高いものとなる。特に主成分材料のデュラムセモリナ粉はイタリア産でパスタに用いる全粒粉です。栄養価は食物繊維をより多く含み、鉄分、ビタミンB1、ビタミンE等,非常に栄養価の高い麺となり、手軽な健康増進食品として、提供することができる。主成分材料に、植物種子発酵食品、オリーブ油及びサフランを用いて混合するので、さらに、栄養価が高い食品となる。
【0007】
また、本発明の請求項2に記載の天然植物着色料の1つはサフランで、サフランはハーヴの一種で、婦人病や冷え性などの効能が言われ、二つ目のうこんに付いては、カレー等に使われている、ターメリックであり、健胃・肝臓の働きを促進するなどと言われている。
【0008】
請求項5の植物種子発酵食品においては、ミネラル類13種、微量栄養素〈有機酸(酢酸以外)10種・ビタミン13種・アミノ酸18種・生理活性物質〉等を含み、水溶性でイオン化されている為に、吸収力が高められるという利点が望まれ、オリーブ油に於いては、一価不飽和脂肪酸、飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸が含まれており、ビタミンやミネラルの吸収を助け、体の粘膜を保護するという働きがあると言われ、この麺には、非常に多くの栄養素が含まれるため、栄養化の高い麺となり、妊婦さんや乳幼児からお年寄りまですべての方への健康増進食品として提供できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明請求項4に記載の麺では、主成分材料として、小麦粉は3種の混合をし、薄力粉、中力粉、強力粉の重量混合比率が、1:1.5:6.5であることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項4に記載の麺では、おからは麺製造の原料粉の重量比で3%乃至5%程度混合混練りし、デュラムセモリナ粉は原料粉の小麦粉に対しての重量比は18%乃至25%程度混合混練りします。おから5%以上に増やすと麺のパサパサ感が目立ち粘りやこしがそこなわられ、デュラムセモリナ粉も25%を超えると、うどんの食感がなくなり、25%以下に規制したほうが良いと味で確認された。
【0011】
この麺においては、植物種子発酵食品は水に対して、1%乃至2%程度を混合する。植物種子発酵食品を加えることにより、茹で時間が短縮され、麺の伸び時間は加えない麺より遅くなることがテストの結果確認された。伸び時間は汁麺にした所、本発明の麺は食べ初めから食べ終わるまで麺のこしや固さが同じであったことを確認した。
【0012】
本発明の請求項3のサフラン及びうこんを使用することで、中華そばの色に近づける事が目的の1つであり、もう1つの目的は天然植物を使用することで、好適な麺を提供することができる。
【0013】
本発明の請求項7のオリーブ油を使用することで、つなぎの役割と粘りの役割と香りづけの役割を求め、水に対して0.1%乃至0.2%の範囲とし、気温、湿度により変化します。0.2%の範囲を超えると粘りの役割はなく、べたべたした弾力のない麺になる。
【発明を実施するための最良の形】

【実施例】
【0014】
【0015】
A 3種類の小麦粉とおから及び、デュラムセモリナ粉をミキサーに入れ空気を入れ、良く混合する。
【0016】
B 水、塩、水溶性カルシウム、サフラン、オリーブオイルをAに入れ混合煉りにする。
【0017】
C 混合煉りした麺の素材をひとまとめにして、空気に触れないように、冷えすぎない様に冷蔵庫又は常温で寝かし、なじます。
【0018】
D 麺の延ばし、寝かし、延ばし、カットして、商品化となる。
商品は生麺、冷凍麺、乾燥麺の3種類である。
【発明の効果】
【0019】
本発明の請求項1に記載の麺によれば、小麦粉及びデュラムセモリナ粉及びおからを主成分材料として麺生地を生成するので、生成された麺は、従来の麺に比してカルシウム、カリウム、たんぱく質、食物繊維を多く含んだ栄養化の高いヘルシーなものとなり、また、この主成分材料に、塩、植物種子発酵食品、オリーブ油、サフランを用い混合するので、さらに栄養化が高く吸収しやすい麺となる。
【0020】
また、本発明の請求項8に記載の麺によれば、麺の太さや茹で時間を変えることで、1種類の麺で、うどんの柔らかさやこしもあり、中華そばの硬さ食感もあり、パスタ料理にも合う麺です。茹で時間が短縮され、家族それぞれに合わせて簡単に料理ができ今までに無かった麺で、消費者が望んでいる麺である。
【0021】
また、本発明の麺は、栄養化が高く、栄養のバランスがとれ、添加物、かんすい、卵等も使用せず、アレルギーの方や妊婦さん乳幼児にも安心して食して頂ける麺である。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明の請求項1に記載の麺の販売形態は、生麺、冷凍麺、乾麺のいずれの販売が見込まれる。カルシウム強化麺のため、主に学校給食及び健康食品店及び老人介護関連及び一般食品コーナーでの販売可能であり、又、お土産としての販売も可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小麦粉とデュラムセモリナ粉を主成分材料とし、主成分材料におから若しくは乾燥おからを混合し、さらに、カルシウム植物種子発酵食品と塩と水及びオリーブ油、サフランを添加して麺生地を生成し、麺生地を熟成させて形成したことを特徴とする麺。
【請求項2】
請求項1記載の麺において、天然植物を着色料に添加したことを特徴とする麺。
【請求項3】
前記天然植物の着色料がサフラン及びうこんの単独又は混合したものであることを特徴とする麺。
【請求項4】
請求項1記載の小麦粉は薄力粉と中力粉及び強力粉の3種類の小麦粉をオリジナルブレンドし、デュラムセモリナ粉を加えさらにおからを混合したことを特徴とする麺。
【請求項5】
前記おから若しくは乾燥おからの混合は麺の粘り及びパサパサ感を出すために混合したものであることを特徴とする麺。
【請求項6】
請求項1記載のカルシウムは調味液である植物種子発酵食品を添加したことを特徴とした麺。
【請求項7】
請求項1記載のオリーブ油を添加したことを特徴とした麺。
【請求項8】
請求項1〜6のいずれかに記載の麺であり、麺がうどんでもあり、そばでもあり、パスタでもあり、すべての麺の特徴をかなえた麺。
【請求項9】
3種類の小麦粉とデュラムセモリナ粉とおからを混ぜ合わせるステップと水と塩と植物種子発酵食品とオリーブ油及び天然植物のサフラン及びうこんを混ぜ合わせるステップで、麺生地を生成する麺生地生成ステップと、麺生地を熟成ステップと、を含むことを特徴とする麺の製造方法。

【公開番号】特開2008−178373(P2008−178373A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−41420(P2007−41420)
【出願日】平成19年1月24日(2007.1.24)
【出願人】(507056586)
【Fターム(参考)】