説明

旅客案内システム

【課題】旅客が円滑に鉄道を利用できるよう必要な複数種類の案内情報の提供を行うこと。
【解決手段】表示装置131〜133と、案内情報配信装置110とを備え、案内情報配信装置110は、要求データ受信部と、案内情報特定部と、位置特定部と、複数種類の表示装置131〜133のうち、位置特定部が特定した位置の近傍の表示装置131〜133であって、案内情報特定部が特定した種類の案内情報を表示している1以上の表示装置131〜133を特定する表示装置特定部と、表示装置特定部が特定した1以上の表示装置131〜133にそれぞれ表示されている案内情報を、案内情報管理装置150、170、190から取得する案内情報取得部と、案内情報取得部が取得した1以上の案内情報を統合して表示させる案内情報データを、携帯情報端末Mへ配信する案内情報データ配信部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、旅客案内システムに関する。特に本発明は、旅客が円滑に鉄道を利用できるよう必要な複数種類の案内情報の提供を行う旅客案内システムに関する。
【背景技術】
【0002】
駅においては、施設の複雑化に伴い、案内表示板等の充実が求められている。また、近年では、駅構内に各種情報機器を用いた旅客案内システムが設置されつつある。ここで、旅客案内システムとは、旅客が円滑に鉄道を利用できるよう必要な種々の情報提供を行うシステムのことである。旅客案内システムにて提供される情報には、出入口の場所、列車の出発到着時刻、駅構内地図、路線図、及び注意喚起等がある。
【0003】
旅客案内システムに関する技術としては、様々なものが知られている(例えば、特許文献1、2、及び非特許文献1参照。)。特許文献1には、鉄道の駅構内や路上等に設置され、地図等の案内情報を表示して利用者に希望する目的地への案内を行うタッチパネルを用いた案内情報表示装置が記載されている。特許文献2には、出発地と到着地との間の移動経路を検索する移動経路検索装置が記載されている。非特許文献1には、運行情報だけでなく振替輸送情報の提供や、列車在線位置の提供システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−020465号公報
【特許文献2】特開2010−036721号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】角田 史記、外1名、”運行情報の提供に関する研究・開発”、[online]、平成18年、東日本旅客鉄道株式会社、[平成23年10月19日検索]、インターネット、<URL:http://www.jreast.co.jp/development/tech/pdf_16/Tech−16−65−71.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、旅客案内システムは、いかに情報源から適切迅速に情報を収集し、タイムリーに旅客に提供できるかが問題である。しかしながら、先行技術文献に記載されているような案内情報の表示装置によってのみ情報を案内する場合、旅客は、情報を取得するにあたり、案内情報の表示装置が設けられている場所まで移動しなければならないことになる。その一方で、駅構内にて旅客に案内される情報は、その旅客がいる駅構内に設けられた案内情報の表示装置にて案内されている情報であることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によると、旅客が円滑に鉄道を利用できるよう必要な種々の案内情報の提供を行う旅客案内システムであって、鉄道の各駅に設けられて、案内情報を表示する複数種類の表示装置と、表示装置に表示される案内情報を管理する1以上の案内情報管理装置と、旅客の携帯情報端末へ案内情報を配信する案内情報配信装置とを備え、案内情報配信装置は、旅客が所望する1以上の案内情報の種類を特定するための案内情報特定用情報と、当該旅客の携帯情報端末の位置を特定するための位置特定用情報とを少なくとも含む、案内情報の配信を要求する旨の要求データを、携帯情報端末から受信する要求データ受信部と、要求データ受信部が受信した要求データに含まれる案内情報特定用情報に基づいて、旅客が所望する1以上の案内情報の種類を特定する案内情報特定部と、要求データ受信部が受信した要求データに含まれる位置特定用情報と、案内情報特定部が特定した1以上の案内情報の種類とに基づいて、携帯情報端末の位置を特定する位置特定部と、複数種類の表示装置のうち、位置特定部が特定した位置の近傍の表示装置であって、案内情報特定部が特定した種類の案内情報を表示している1以上の表示装置を特定する表示装置特定部と、表示装置特定部が特定した1以上の表示装置にそれぞれ表示されている案内情報を、案内情報管理装置から取得する案内情報取得部と、案内情報取得部が取得した1以上の案内情報を統合して表示させる案内情報データを、携帯情報端末へ配信する案内情報データ配信部とを有する。
【0008】
要求データ受信部は、旅客が所望する案内情報の表示言語を特定するための言語特定用情報を更に含む要求データを受信し、案内情報配信装置は、要求データ受信部が受信した要求データに含まれる言語特定用情報に基づいて、旅客が所望する案内情報の表示言語を特定する言語特定部を更に有し、案内情報取得部は、言語特定部が特定した表示言語の案内情報を取得する。
【0009】
要求データ受信部は、携帯情報端末の種類を特定するための端末特定用情報を更に含む要求データを受信し、案内情報配信装置は、要求データ受信部が受信した要求データに含まれる端末特定用情報に基づいて、携帯情報端末の種類を特定する端末特定部を更に有し、案内情報データ配信部は、端末特定部が特定した種類の携帯情報端末にて案内情報を閲覧し易く表示させる案内情報データを配信する。
【0010】
なおまた、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
【発明の効果】
【0011】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、旅客は、自分がいる駅に設けられた表示装置にて案内されている案内情報を、自分の携帯情報端末にて閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】一実施形態に係る旅客案内システム100の利用環境の一例を示す図である。
【図2】案内情報配信装置110のブロック構成の一例を示す図である。
【図3】表示装置情報格納部119に格納されている情報の一例をテーブル形式で示す図である。
【図4】案内情報管理装置150のブロック構成の一例を示す図である。
【図5】案内情報格納部155に格納されている情報の一例をテーブル形式で示す図である。
【図6】案内情報管理装置170aのブロック構成の一例を示す図である。
【図7】案内情報格納部175aに格納されている情報の一例をテーブル形式で示す図である。
【図8】案内情報管理装置190aのブロック構成の一例を示す図である。
【図9】案内情報格納部195aに格納されている情報の一例をテーブル形式で示す図である。
【図10】要求データDの一例を示す図である。
【図11】表示装置131、及び案内情報管理装置150の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図12】表示装置132、及び案内情報管理装置170の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図13】表示装置133、及び案内情報管理装置190の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図14】案内情報配信装置110、案内情報管理装置150、170、190、及び携帯情報端末Mの動作シーケンスの一例を示す図である。
【図15】案内情報配信装置110、及び案内情報管理装置150、170、190をコンピュータ等の電子情報処理装置で構成した場合のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
図1は、一実施形態に係る旅客案内システム100の利用環境の一例を示す。旅客案内システム100は、旅客が円滑に鉄道を利用できるよう必要な複数種類の案内情報の提供を行うシステムである。
【0015】
旅客案内システム100は、案内情報配信装置110、複数の表示装置131a、b、・・・(以下、表示装置131と総称する。)、複数の表示装置132aa、ab、ba、bb、・・・(以下、表示装置132と総称する。)、複数の表示装置133aa、ab、ba、bb、・・・(以下、表示装置133と総称する。)、案内情報管理装置150、複数の案内情報管理装置170a、b、・・・(以下、案内情報管理装置150と総称する。)、及び複数の案内情報管理装置190a、b、・・・(以下、案内情報管理装置190と総称する。)を備える。
【0016】
案内情報配信装置110は、旅客の携帯情報端末Ma、b、c、・・・(以下、携帯情報端末Mと総称する。)へ通信回線Nを介して案内情報を配信する。ここで、携帯情報端末Mは、例えば、スマートフォンやタブレット型コンピュータ等の端末である。また、通信回線Nは、インターネット等のコンピュータネットワーク、通信事業者のコアネットワーク、及び種々のローカルネットワークを含む。
【0017】
表示装置131〜133は、案内情報を表示する装置である。より具体的に説明すると、表示装置131は、駅Sa、b、・・・(以下、駅Sと総称する。)に設けられている。そして、表示装置131は、案内情報として、列車の遅れに関する情報を表示する。一方、表示装置132は、駅Sの改札口の近傍に設けられている。そして、表示装置132は、案内情報として、駅Sの構内や周辺の施設に関する情報を表示する。一方、表示装置133は、駅Sの改札口の内側や外側に設けられている。そして、表示装置133は、案内情報として、鉄道の乗換案内に関する情報を表示する。
【0018】
案内情報管理装置150、170、190は、案内情報を管理する装置である。より具体的に説明すると、案内情報管理装置150は、表示装置131に表示される案内情報として、列車の遅れに関する情報を管理している。一方、案内情報管理装置170は、表示装置132に表示される案内情報として、駅Sの構内や周辺の施設に関する情報を管理している。一方、案内情報管理装置190は、鉄道の乗換案内に関する情報を管理している。
【0019】
なおまた、本実施形態においては、説明が煩雑になることを防ぐことを目的として、旅客案内システム100が一の案内情報配信装置110、及び案内情報管理装置150を備える構成について説明する。しかしながら、旅客案内システム100は、複数の案内情報配信装置110、及び案内情報管理装置150を備えてよい。
【0020】
図2は、案内情報配信装置110のブロック構成の一例を示す。案内情報配信装置110は、要求データ受信部111、案内情報特定部112、位置特定部113、言語特定部114、端末特定部115、表示装置特定部116、案内情報取得部117、案内情報データ配信部118、及び表示装置情報格納部119を有する。以下、各構成要素の機能及び動作を説明する。
【0021】
要求データ受信部111は、旅客が所望する1以上の案内情報の種類を特定するための案内情報特定用情報と、旅客の携帯情報端末Mの位置を特定するための位置特定用情報とを少なくとも含む、案内情報の配信を要求する旨の要求データを、携帯情報端末Mから受信する。より具体的に説明すると、要求データ受信部111は、旅客が所望する案内情報の表示言語を特定するための言語特定用情報を更に含む要求データを受信する。また、要求データ受信部111は、携帯情報端末Mの種類を特定するための端末特定用情報を更に含む要求データを受信する。
【0022】
案内情報特定部112は、要求データ受信部111が受信した要求データに含まれる案内情報特定用情報に基づいて、旅客が所望する1以上の案内情報の種類を特定する。
【0023】
位置特定部113は、要求データ受信部111が受信した要求データに含まれる位置特定用情報と、情報特定部112が特定した1以上の案内情報の種類とに基づいて、携帯情報端末Mの位置を特定する。
【0024】
言語特定部114は、要求データ受信部111が受信した要求データに含まれる言語特定用情報に基づいて、旅客が所望する案内情報の表示言語を特定する。
【0025】
端末特定部115は、要求データ受信部111が受信した要求データに含まれる端末特定用情報に基づいて、携帯情報端末Mの種類を特定する。
【0026】
表示装置特定部116は、複数種類の表示装置131〜133のうち、位置特定部113が特定した位置の近傍であって、案内情報特定部112が特定した種類の案内情報を表示している1以上の表示装置131〜133を特定する。
【0027】
案内情報取得部117は、表示装置特定部116が特定した1以上の表示装置131〜133にそれぞれ表示されている案内情報を、案内情報管理装置150、170、190から取得する。より具体的に説明すると、案内情報取得部117は、言語特定部114が特定した表示言語の案内情報を取得する。
【0028】
案内情報データ配信部118は、案内情報取得部117が取得した1以上の案内情報を統合して表示させる案内情報データを、携帯情報端末Mへ配信する。より具体的に説明すると、案内情報データ配信部118は、端末特定部115が特定した種類の携帯情報端末Mにて案内情報を閲覧し易く表示させる案内情報データを配信する。
【0029】
図3は、表示装置情報格納部119に格納されている情報の一例をテーブル形式で示す。表示装置情報格納部119には、表示装置、駅、改札口、改札口内外、案内情報の種類、及び案内情報管理装置の各情報が対応付けられて格納されている。
【0030】
表示装置の情報は、表示装置131〜133を示す情報である。駅の情報は、表示装置の情報によって示される表示装置131〜133が設けられている駅Sを示す情報である。改札口の情報は、表示装置の情報によって示される表示装置132、133が近傍に設けられている駅Sの改札口を示す情報である。改札口内外の情報は、表示装置の情報によって示される表示装置133が設けられている場所が改札口の内側であるか外側であるかを示す情報である。案内情報の種類の情報は、表示装置の情報によって示される表示装置131〜133に表示されている案内情報の種類を示す情報である。案内情報管理装置の情報は、表示装置の情報によって示される表示装置131〜133に表示されている案内情報を管理している装置を示す情報である。
【0031】
図4は、案内情報管理装置150のブロック構成の一例を示す。案内情報管理装置150は、案内情報データ配信部151、リクエスト受信部152、案内情報特定部153、案内情報データ送信部154、及び案内情報格納部155を有する。以下、各構成要素の機能及び動作を説明する。
【0032】
案内情報データ配信部151は、案内情報格納部155に格納されている案内情報を示すデータを、表示装置131に配信する。
【0033】
リクエスト受信部152は、表示装置131に表示されている案内情報を送信するよう要求する旨のリクエストを、案内情報配信装置110から受信する。
【0034】
案内情報特定部153は、案内情報格納部155に格納されている案内情報の中から、案内情報配信装置110からリクエストされた案内情報を特定する。
【0035】
案内情報データ送信部154は、案内情報特定部153が特定した案内情報を示すデータを、案内情報配信装置110へ送信する。
【0036】
図5は、案内情報格納部155に格納されている情報の一例をテーブル形式で示す。案内情報格納部155には、表示装置、及び案内情報の各情報が対応付けられて格納されている。
【0037】
表示装置の情報は、表示装置131を示す情報である。案内情報は、表示装置の情報によって示される表示装置131に表示される案内情報である。
【0038】
図6は、案内情報管理装置170aのブロック構成の一例を示す。案内情報管理装置170aは、案内情報データ配信部171a、リクエスト受信部172a、案内情報特定部173a、案内情報データ送信部174a、及び案内情報格納部175aを有する。以下、各構成要素の機能及び動作を説明する。
【0039】
なおまた、案内情報管理装置170a以外の案内情報管理装置170b、・・・も、案内情報管理装置170aが有する構成要素と同じ構成要素を有する。以後の説明では、案内情報管理装置170が有する構成要素がいずれの案内情報管理装置170の構成要素であるかを区別する場合には、各構成要素を有する案内情報管理装置170と同じ添え字(a、b、・・・)を各構成要素の末尾に付して区別する。例えば、案内情報データ配信部171a、及び案内情報データ配信部171bは、それぞれ案内情報管理装置170a、及び案内情報管理装置170bの構成要素であることを示す。
【0040】
また、以後の説明において、添え字が付されていない構成要素の機能及び動作は、同じ符号が付されたいずれの構成要素の機能及び動作を示す。例えば、案内情報データ配信部171で説明された機能及び動作は、案内情報データ配信部171a、b、・・・の機能及び動作を示す。
【0041】
案内情報データ配信部171は、案内情報格納部175に格納されている案内情報を示すデータを、表示装置132に配信する。
【0042】
リクエスト受信部172は、表示装置132に表示されている案内情報を送信するよう要求する旨のリクエストを、案内情報配信装置110から受信する。
【0043】
案内情報特定部173は、案内情報格納部175に格納されている案内情報の中から、案内情報配信装置110からリクエストされた案内情報を特定する。
【0044】
案内情報データ送信部174は、案内情報特定部173が特定した案内情報を示すデータを、案内情報配信装置110へ送信する。
【0045】
図7は、案内情報格納部175aに格納されている情報の一例をテーブル形式で示す。案内情報格納部175には、表示装置、及び案内情報の各情報が対応付けられて格納されている。
【0046】
表示装置の情報は、表示装置132を示す情報である。案内情報は、表示装置の情報によって示される表示装置132に表示される案内情報である。
【0047】
図8は、案内情報管理装置190aのブロック構成の一例を示す。案内情報管理装置190aは、案内情報データ配信部191a、リクエスト受信部192a、案内情報特定部193a、案内情報データ送信部194a、及び案内情報格納部195aを有する。以下、各構成要素の機能及び動作を説明する。
【0048】
なおまた、案内情報管理装置190a以外の案内情報管理装置190b、・・・も、案内情報管理装置190aが有する構成要素と同じ構成要素を有する。以後の説明では、案内情報管理装置190が有する構成要素がいずれの案内情報管理装置190の構成要素であるかを区別する場合には、各構成要素を有する案内情報管理装置190と同じ添え字(a、b、・・・)を各構成要素の末尾に付して区別する。例えば、案内情報データ配信部191a、及び案内情報データ配信部191bは、それぞれ案内情報管理装置190a、及び案内情報管理装置190bの構成要素であることを示す。
【0049】
また、以後の説明において、添え字が付されていない構成要素の機能及び動作は、同じ符号が付されたいずれの構成要素の機能及び動作を示す。例えば、案内情報データ配信部191で説明された機能及び動作は、案内情報データ配信部191a、b、・・・の機能及び動作を示す。
【0050】
案内情報データ配信部191は、案内情報格納部195に格納されている案内情報を示すデータを、表示装置133に配信する。
【0051】
リクエスト受信部192は、表示装置133に表示されている案内情報を送信するよう要求する旨のリクエストを、案内情報配信装置110から受信する。
【0052】
案内情報特定部193は、案内情報格納部195に格納されている案内情報の中から、案内情報配信装置110からリクエストされた案内情報を特定する。
【0053】
案内情報データ送信部194は、案内情報特定部193が特定した案内情報を示すデータを、案内情報配信装置110へ送信する。
【0054】
図9は、案内情報格納部195aに格納されている情報の一例をテーブル形式で示す。案内情報格納部195には、表示装置、及び案内情報の各情報が対応付けられて格納されている。
【0055】
表示装置の情報は、表示装置133を示す情報である。案内情報は、表示装置の情報によって示される表示装置133に表示される案内情報である。
【0056】
図10は、要求データDの一例を示す。要求データDには、案内情報特定用情報D1、位置特定用情報D2、言語特定用情報D3、及び端末特定用情報D4が含まれている。
【0057】
図11は、表示装置131、及び案内情報管理装置150の動作シーケンスの一例を示す。この動作シーケンスは、列車の遅れに関する案内情報を、表示装置131に表示させる動作を示すものである。この動作シーケンスの説明においては、図1から図10を共に参照する。
【0058】
旅客案内システム100の事業者は、旅客に案内すべき列車の遅れに関する案内情報を、案内情報管理装置150の案内情報格納部155に格納する。例えば、旅客案内システム100の事業者は、各駅Sに設けられた表示装置131毎に表示させるべき案内情報を格納する。
【0059】
案内情報管理装置150の案内情報データ配信部151は、上記のようにして案内情報格納部155に格納された案内情報を示すデータを、表示装置131に配信する(S101)。例えば、案内情報データ配信部151は、案内情報格納部155に格納されている案内情報が更新されたときに、その新たな案内情報を示すデータを、表示装置131に配信するようにしてもよいし、所定時間毎に配信するようにしてもよい。なおまた、案内情報データ配信部151は、案内情報を配信するにあたり、その案内情報と対応付けて案内情報格納部155に格納されている表示装置の情報によって示される表示装置131に対して、その案内情報を配信する。
【0060】
表示装置131は、案内情報管理装置150から配信されたデータを受信すると、そのデータによって示される案内情報を表示する。このようにして、各駅Sに設けられた表示装置131には、列車の遅れに関する案内情報が表示されることになる。
【0061】
図12は、表示装置132、及び案内情報管理装置170の動作シーケンスの一例を示す。この動作シーケンスは、駅Sの構内や周辺の施設に関する案内情報を、表示装置132に表示させる動作を示すものである。この動作シーケンスの説明においては、図1から図11を共に参照する。
【0062】
旅客案内システム100の事業者は、駅Sの構内や周辺の施設に関する案内情報を、案内情報管理装置170の案内情報格納部175に格納する。例えば、旅客案内システム100の事業者は、駅Sの改札口の近傍に設けられた表示装置132毎に表示させるべき案内情報を格納する。
【0063】
案内情報管理装置170の案内情報データ配信部171は、上記のようにして案内情報格納部175に格納された案内情報を示すデータを、表示装置132に配信する(S201)。例えば、案内情報データ配信部171は、案内情報格納部175に格納されている案内情報が更新されたときに、その新たな案内情報を示すデータを、表示装置132に配信するようにしてもよいし、所定時間毎に配信するようにしてもよい。なおまた、案内情報データ配信部171は、案内情報を配信するにあたり、その案内情報と対応付けて案内情報格納部175に格納されている表示装置の情報によって示される表示装置132に対して、その案内情報を配信する。
【0064】
表示装置132は、案内情報管理装置170から配信されたデータを受信すると、そのデータによって示される案内情報を表示する。このようにして、駅Sの改札口の近傍に設けられた表示装置132には、駅Sの構内や周辺の施設に関する案内情報が表示されることになる。
【0065】
図13は、表示装置133、及び案内情報管理装置190の動作シーケンスの一例を示す。この動作シーケンスは、鉄道の乗換案内に関する案内情報を、表示装置133に表示させる動作を示すものである。この動作シーケンスの説明においては、図1から図12を共に参照する。
【0066】
旅客案内システム100の事業者は、鉄道の乗換案内に関する案内情報を、案内情報管理装置190の案内情報格納部195に格納する。例えば、旅客案内システム100の事業者は、駅Sの改札口の内外に設けられた表示装置133毎に表示させるべき案内情報を格納する。
【0067】
案内情報管理装置190の案内情報データ配信部191は、上記のようにしてあんない情報格納部195に格納された案内情報を示すデータを、表示装置133に配信する(S301)。例えば、案内情報データ配信部191は、案内情報格納部195に格納されている案内情報が更新されたときに、その新たな案内情報を示すデータを、表示装置133に配信するようにしてもよいし、所定時間毎に配信するようにしてもよい。なおまた、案内情報データ配信部191は、案内情報を配信するにあたり、その案内情報と対応付けて案内情報格納部195に格納されている表示装置の情報によって示される表示装置133に対して、その案内情報を配信する。
【0068】
表示装置133は、案内情報管理装置190から配信されたデータを受信すると、そのデータによって示される案内情報を表示する。このようにして、駅Sの改札口の内外に設けられた表示装置133には、鉄道の乗換案内に関する案内情報が表示されることになる。
【0069】
図14は、案内情報配信装置110、案内情報管理装置150、170、190、及び携帯情報端末Mの動作シーケンスの一例を示す。この動作フローは、旅客の近傍の表示装置131〜133に表示されている案内情報を、旅客の携帯情報端末Mに配信する動作を示すものである。この動作フローの説明においては、図1から図13を共に参照する。
【0070】
旅客は、駅Sの構内において、所望の案内情報を取得するにあたり、例えば、携帯情報端末Mを操作して、旅客案内システム100用のアプリケーションソフトにより、所望の案内情報の配信要求を行う。その際、携帯情報端末Mからは、旅客が所望する1以上の案内情報の種類を特定するための案内情報特定用情報と、携帯情報端末Mの位置を特定するための位置特定用情報とを少なくとも含む、案内情報の配信を要求する旨の要求データが案内情報配信装置110へ送信されることになる(S401)。なおまた、要求データには、旅客が所望する案内情報の表示言語を特定するための言語特定用情報や、携帯情報端末Mの種類を特定するための端末特定用情報が含まれていてもよい。
【0071】
ここで、案内情報特定用情報は、例えば、アプリケーションソフトにより提供される案内情報の種類の選択メニューの中から旅客に選択された選択結果とすることができる。例えば、1:運行情報、2:施設案内情報、3:乗換案内情報の選択メニューの中から、1:運行情報が選択されたとすると、携帯情報端末Mは、図10に示すような案内情報特定用情報D1を含む要求データDを送信する。なおまた、案内情報特定用情報は、所望の案内情報が表示されている表示装置130の表示画面が撮像されることによって得られる画像としてもよい。
【0072】
また、位置特定用情報は、省電力GPS(Global Positioning System)チップによって常時測位することにより取得することができる。しかしながら、GPSには、屋内で使えないという大きな欠点が残る。携帯電話は、GPSが使えない場所でも携帯電話基地局による測位で現在位置を取得できるが精度は低い。そこで、駅Sの構内の測位には、GPSとは別の仕組みが求められる。例えば、駅Sの構内の測位には、IMES(Indoor MEssaging System)、QR(Quick Response)コード、RFID(Radio Frequency IDentification)タグ、可視光通信、赤外線通信、及び無線LAN(Local Area Network)等の方式を採用することができる。このような方式によって携帯情報端末Mの位置が測位されたとすると、携帯情報端末Mは、図10に示すような位置特定用情報D2を含む要求データDを送信する。
【0073】
また、言語特定用情報は、例えば、アプリケーションソフトにより提供される表示言語の選択メニューの中から旅客に選択された選択結果とすることができる。例えば、JP:日本語、EN:英語、AR:アラビア語、・・・の選択メニューの中から、JP:日本語が選択されたとすると、携帯情報端末Mは、図10に示すような言語特定用情報D3を含む要求データDを送信する。なおまた、言語特定用情報は、携帯情報端末Mのオペレーティングシステムの言語としてもよい。
【0074】
また、端末特定用情報は、例えば、ユーザーエージェントとすることができる。その場合、携帯情報端末Mは、図10に示すような端末特定用情報D4を含む要求データDを送信する。
【0075】
案内情報配信装置110の要求データ受信部111は、携帯情報端末Mから送信された要求データを受信すると、その要求データに含まれる案内情報特定用情報を示すデータを、案内情報特定部113へ送る。また、要求データ受信部111は、要求データに含まれる位置特定用情報を示すデータを、位置特定部112へ送る。また、要求データに言語特定用情報が含まれている場合、要求データ受信部111は、その言語特定用情報を示すデータを、言語特定部114へ送る。また、要求データに端末特定用情報が含まれている場合、要求データ受信部111は、その端末特定用情報を含むデータを、端末特定部115へ送る。
【0076】
案内情報配信装置110の案内情報特定部112は、要求データ受信部111から送られたデータを受け取ると、そのデータによって示される案内情報特定用情報に基づいて、旅客が所望する案内情報の種類を特定する(S402)。例えば、案内情報特定用情報がアプリケーションソフトの選択メニューの中から選択された案内情報の種類の選択結果である場合、案内情報特定部112は、その選択結果の案内情報の種類を、旅客が所望する案内情報の種類として特定する。また、例えば、案内情報特定用情報が表示装置130の表示画面を撮像した画像である場合、案内情報特定部112は、既知の画像認識技術を用いて画像認識することによって、その画像に写っている案内情報の種類を特定する。なおまた、旅客が複数の案内情報を所望している場合、案内情報特定部112は、その各案内情報の種類をそれぞれ特定する。そして、案内情報特定部112は、特定した案内情報の種類を示すデータを、位置特定部113、及び表示装置特定部116へ送る。
【0077】
案内情報配信装置110の位置特定部113は、要求データ受信部111、及び案内情報特定部112から送られたデータをそれぞれ受け取ると、それらデータによって示される位置特定用情報と、旅客が所望する案内情報の種類とに基づいて、携帯情報端末Mの位置を特定する(S403)。例えば、旅客が所望する案内情報の種類が運行情報である場合、位置特定部113は、位置特定用情報に基づいて、携帯情報端末Mがいずれの駅Sに位置しているかを特定する。また、例えば、旅客が所望する案内情報の種類が施設案内情報である場合、位置特定部113は、位置特定用情報に基づいて、携帯情報端末Mがいずれの駅Sのいずれの改札口の近傍に位置しているかを特定する。また、例えば、旅客が所望する案内情報の種類が乗換案内情報である場合、位置特定部113は、携帯情報端末Mがいずれの駅Sのいずれの改札口の内側又は外側のいずれに位置しているかを特定する。そして、位置特定部113は、特定した携帯情報端末Mの位置を示すデータを、表示装置特定部116へ送る。
【0078】
案内情報配信装置110の言語特定部114は、要求データ受信部111から送られたデータを受け取ると、そのデータによって示される言語特定用情報に基づいて、旅客が所望する案内情報の表示言語を特定する(S404)。例えば、言語特定用情報がアプリケーションソフトの選択メニューの中から選択された表示言語の選択結果である場合、言語特定部114は、その選択結果の表示言語を、旅客が所望する案内情報の表示言語として特定する。そして、言語特定部114は、特定した表示言語を示すデータを、案内情報取得部117へ送る。
【0079】
案内情報配信装置110の端末特定部115は、要求データ受信部111から送られたデータを受け取ると、そのデータによって示される端末特定用情報に基づいて、携帯情報端末Mの種類を特定する(S405)。
【0080】
案内情報配信装置110の表示装置特定部116は、案内情報特定部112、及び位置特定部113から送られたデータを受け取ると、表示装置情報格納部119に格納されている情報を参照して、複数の表示装置130のうち、携帯情報端末Mの近傍の表示装置130であって、旅客が所望する種類の案内情報を表示している表示装置130を特定する(S406)。例えば、表示装置特定部116は、案内情報の種類として、案内情報の種類「施設案内情報」を示すデータを、案内情報特定部112から受け取り、携帯情報端末Mの位置として、駅「Sa」、改札口「東口」、改札口内外「−」を示すデータを、位置特定部113から受け取ったとする。その場合、表示装置特定部116は、表示装置情報格納部119に格納されている表示装置IDの情報のうち、案内情報の種類「運行情報」、駅「Sa」、改札口「東口」、改札口内外「−」の各情報と対応付けられて格納されている表示装置「表示装置132aa」を、携帯情報端末Mの近傍の表示装置であって、旅客が所望する種類の案内情報を表示している表示装置として特定する。なおまた、旅客が複数の案内情報を所望している場合、表示装置特定部116は、その各種類の案内情報を表示している表示装置をそれぞれ特定する。そして、表示装置特定部116は、特定した表示装置131〜133の情報と、それに対応付けられて表示装置情報格納部119に格納されている案内情報管理装置150、170、190の情報を示すデータを、案内情報取得部117へ送る。
【0081】
案内情報配信装置110の案内情報取得部117は、言語特定部114、及び表示装置特定部116から送られたデータをそれぞれ受け取ると、表示装置特定部116から受け取ったデータによって示される表示装置131〜133に言語特定部114から受け取ったデータによって示される表示言語にて表示されている案内情報を送信するよう要求する旨のリクエストを、表示装置特定部116から受け取ったデータによって示される案内情報管理装置150、170、190に対して行う(S407)。
【0082】
案内情報管理装置150のリクエスト受信部152は、案内情報配信装置110から送信されたリクエストを受信すると、要求されている対象の表示装置131と表示言語とを示すデータを、案内情報特定部153へ送る。
【0083】
案内情報管理装置150の案内情報特定部153は、リクエスト受信部152から送られたデータを受け取ると、案内情報格納部155に格納されている情報を参照して、要求されている対象の表示装置131に表示されている案内情報の中から、要求されている表示言語による案内情報を特定する(S408)。そして、案内情報特定部153は、特定した案内情報を示すデータを、案内情報データ送信部154へ送る。
【0084】
案内情報管理装置150の案内情報データ送信部154は、案内情報特定部153から送られたデータを受け取ると、そのデータを、案内情報配信装置110へ送信する(S409)。なおまた、上述したステップS407〜S409に関連する処理は、案内情報管理装置170、及び案内情報管理装置190も同様の処理を行うため、その詳細な説明を省略する。
【0085】
案内情報配信装置110の案内情報取得部117は、案内情報管理装置150、170、190から送信されたデータを受信すると、そのデータを、案内情報データ配信部118へ送る。
【0086】
案内情報配信装置110の案内情報データ配信部118は、案内情報取得部117から送られたデータを受け取ると、そのデータを、案内情報の配信要求を行った携帯情報端末Mへ配信する(S410)。その際、案内情報データ配信部118は、端末特定部115から受け取ったデータによって示される種類の携帯情報端末Mにて表示するのに適したレイアウトとなるように加工を施したデータを配信する。なおまた、案内情報データ配信部118は、案内情報を示す複数のデータを案内情報取得部117から受け取った場合、その各データによって示される案内情報を統合して表示させる案内情報データを、携帯情報端末Mへ配信する。
【0087】
このようにして、携帯情報端末Mには、複数の表示装置130のうち、携帯情報端末Mの近傍の表示装置130であって、旅客が所望する種類の案内情報を表示している表示装置130に表示されている案内情報が表示されることになる。
【0088】
以上説明したように、旅客案内システム100によれば、旅客は、自分がいる駅Sに設けられた表示装置130にて案内されている案内情報を、自分の携帯情報端末Mにて閲覧することができる。
【0089】
図15は、案内情報配信装置110、及び案内情報管理装置150、170、190をコンピュータ等の電子情報処理装置で構成した場合のハードウェア構成の一例を示す。案内情報配信装置110は、CPU(Central Processing Unit)周辺部と、入出力部と、レガシー入出力部とを備える。CPU周辺部は、ホスト・コントローラ801により相互に接続されるCPU802、RAM(Random Access Memory)803、グラフィック・コントローラ804、及び表示装置805を有する。入出力部は、入出力コントローラ806によりホスト・コントローラ801に接続される通信インターフェース807、ハードディスクドライブ808、及びCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ809を有する。レガシー入出力部は、入出力コントローラ806に接続されるROM(Read Only Memory)810、フレキシブルディスク・ドライブ811、及び入出力チップ812を有する。
【0090】
ホスト・コントローラ801は、RAM803と、高い転送レートでRAM803をアクセスするCPU802、及びグラフィック・コントローラ804とを接続する。CPU802は、ROM810、及びRAM803に格納されたプログラムに基づいて動作して、各部の制御をする。グラフィック・コントローラ804は、CPU802等がRAM803内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得して、表示装置805上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ804は、CPU802等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
【0091】
入出力コントローラ806は、ホスト・コントローラ801と、比較的高速な入出力装置であるハードディスクドライブ808、通信インターフェース807、CD−ROMドライブ809を接続する。ハードディスクドライブ808は、CPU802が使用するプログラム、及びデータを格納する。通信インターフェース807は、ネットワーク通信装置891に接続してプログラム又はデータを送受信する。CD−ROMドライブ809は、CD−ROM892からプログラム又はデータを読み取り、RAM803を介してハードディスクドライブ808、及び通信インターフェース807に提供する。
【0092】
入出力コントローラ806には、ROM810と、フレキシブルディスク・ドライブ811、及び入出力チップ812の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM810は、案内情報配信装置110が起動時に実行するブート・プログラム、あるいは案内情報配信装置110のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ811は、フレキシブルディスク893からプログラム又はデータを読み取り、RAM803を介してハードディスクドライブ808、及び通信インターフェース807に提供する。入出力チップ812は、フレキシブルディスク・ドライブ811、あるいはパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
【0093】
CPU802が実行するプログラムは、フレキシブルディスク893、CD−ROM892、又はIC(Integrated Circuit)カード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。記録媒体に格納されたプログラムは圧縮されていても非圧縮であってもよい。プログラムは、記録媒体からハードディスクドライブ808にインストールされ、RAM803に読み出されてCPU802により実行される。CPU802により実行されるプログラムは、案内情報配信装置110を、図1から図14に関連して説明した要求データ受信部111、案内情報特定部112、位置特定部113、言語特定部114、端末特定部115、表示装置特定部116、案内情報取得部117、案内情報データ配信部118、及び表示装置情報格納部119として機能させ、案内情報管理装置150を、図1から図14に関連して説明した案内情報データ配信部151、リクエスト受信部152、案内情報特定部153、案内情報データ送信部154、及び案内情報格納部155として機能させ、案内情報管理装置170を、図1から図14に関連して説明した案内情報データ配信部171、リクエスト受信部172、案内情報特定部173、案内情報データ送信部174、及び案内情報格納部175として機能させ、案内情報管理装置190を、図1から図14に関連して説明した案内情報データ配信部191、リクエスト受信部192、案内情報特定部193、案内情報データ送信部194、及び案内情報格納部195として機能させる。
【0094】
以上に示したプログラムは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク893、CD−ROM892の他に、DVD(Digital Versatile Disk)又はPD(Phase Disk)等の光学記録媒体、MD(MiniDisk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークあるいはインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶媒体を記録媒体として使用して、ネットワークを介したプログラムとして提供してもよい。
【0095】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0096】
100 旅客案内システム
110 案内情報配信装置
111 要求データ受信部
112 案内情報特定部
113 位置特定部
114 言語特定部
115 端末特定部
116 表示装置特定部
117 案内情報取得部
118 案内情報データ配信部
119 表示装置情報格納部
131 表示装置
132 表示装置
133 表示装置
150 案内情報管理装置
151 案内情報データ配信部
152 リクエスト受信部
153 案内情報特定部
154 案内情報データ送信部
155 案内情報格納部
170 案内情報管理装置
171 案内情報データ配信部
172 リクエスト受信部
173 案内情報特定部
174 案内情報データ送信部
175 案内情報格納部
190 案内情報管理装置
191 案内情報データ配信部
192 リクエスト受信部
193 案内情報特定部
194 案内情報データ送信部
195 案内情報格納部
801 ホスト・コントローラ
802 CPU
803 RAM
804 グラフィック・コントローラ
805 表示装置
806 入出力コントローラ
807 通信インターフェース
808 ハードディスクドライブ
809 CD−ROMドライブ
810 ROM
811 フレキシブルディスク・ドライブ
812 入出力チップ
891 ネットワーク通信装置
892 CD−ROM
893 フレキシブルディスク
D 要求データ
M 携帯情報端末
N 通信回線
S 駅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
旅客が円滑に鉄道を利用できるよう必要な複数種類の案内情報の提供を行う旅客案内システムであって、
鉄道の各駅に設けられて、前記複数種類の案内情報をそれぞれ個別に表示する複数の表示装置と、
前記表示装置に表示される前記案内情報を管理する1以上の案内情報管理装置と、
旅客の携帯情報端末へ前記案内情報を配信する案内情報配信装置と
を備え、
前記案内情報配信装置は、
旅客が所望する1以上の前記案内情報の種類を特定するための案内情報特定用情報と、当該旅客の前記携帯情報端末の位置を特定するための位置特定用情報とを少なくとも含む、前記案内情報の配信を要求する旨の要求データを、前記携帯情報端末から受信する要求データ受信部と、
前記要求データ受信部が受信した要求データに含まれる案内情報特定用情報に基づいて、旅客が所望する1以上の前記案内情報の種類を特定する案内情報特定部と、
前記要求データ受信部が受信した要求データに含まれる位置特定用情報と、前記案内情報特定部が特定した1以上の前記案内情報の種類とに基づいて、前記携帯情報端末の位置を特定する位置特定部と、
複数種類の前記表示装置のうち、前記位置特定部が特定した位置の近傍の表示装置であって、前記案内情報特定部が特定した種類の前記案内情報を表示している1以上の前記表示装置を特定する表示装置特定部と、
前記表示装置特定部が特定した1以上の前記表示装置にそれぞれ表示されている前記案内情報を、前記案内情報管理装置から取得する案内情報取得部と、
前記案内情報取得部が取得した1以上の前記案内情報を統合して表示させる案内情報データを、前記携帯情報端末へ配信する案内情報データ配信部と
を有する旅客案内システム。
【請求項2】
前記要求データ受信部は、旅客が所望する前記案内情報の表示言語を特定するための言語特定用情報を更に含む要求データを受信し、
前記案内情報配信装置は、
前記要求データ受信部が受信した要求データに含まれる言語特定用情報に基づいて、旅客が所望する前記案内情報の表示言語を特定する言語特定部
を更に有し、
前記案内情報取得部は、前記言語特定部が特定した表示言語の前記案内情報を取得する
請求項1に記載の旅客案内システム。
【請求項3】
前記要求データ受信部は、前記携帯情報端末の種類を特定するための端末特定用情報を更に含む要求データを受信し、
前記案内情報配信装置は、
前記要求データ受信部が受信した要求データに含まれる端末特定用情報に基づいて、前記携帯情報端末の種類を特定する端末特定部
を更に有し、
前記案内情報データ配信部は、前記端末特定部が特定した種類の前記携帯情報端末にて前記案内情報を閲覧し易く表示させる案内情報データを配信する
請求項1又は2に記載の旅客案内システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−91396(P2013−91396A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234220(P2011−234220)
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(000221616)東日本旅客鉄道株式会社 (833)
【Fターム(参考)】