説明

旋回作業機の運転席保護装置

【課題】 天窓枠形成部材の強度が向上し、運転者の視界を妨げることなくルーフを補強することができるようにする。
【解決手段】 旋回台上に下部側が左右軸廻りに回動自在に支持されたブームの左右側方に設けられた運転席4を保護していて、この運転席4の側方に立設された運転席保護フレーム24と、この運転席保護フレーム24の下部で運転席4とブーム3との間に設けられた側壁5と、運転席保護フレーム24の上部で側壁5からコーナ部6を介して運転席4の上方に延伸するルーフ7とを有する。側壁5に側窓39を有する側窓枠形成部材38を取り付け、コーナ部6からルーフ7にかけて天窓8を有する天窓枠形成部材42を取り付ける。側窓枠形成部材38の上端と天窓枠形成部材42の下端とは接合されていて、この接合部43に前部から後部にわたって外側方へ突出したとゆ部45を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、旋回作業機の運転席保護装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自走可能な下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体に、オペレータを保護するために設置したキャノピを備えた超小旋回機などの建設機械が知られている。
この建設機械の運転席を上方から覆うキャノピは、運転席の前側に取付けられる前側取付部材と、この前側取付部材に固着され上下方向に延びた右前支柱と、運転席の後側に取付けられる後側取付部材と、この後側取付部材に固着され上下方向に延びた右後支柱及び左後支柱と、これら右前支柱、右後支柱及び左後支柱に取付けられ運転席を覆うルーフとにより構成されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、走行装置の上部に旋回可能に取り付けた旋回台の一側方側に運転席を配設し、該運転席の上方をキャノピルーフで覆った超小旋回作業機が知られている。
この超小旋回作業機のキャノピルーフは、1本の前部支柱及び2本の後部支柱の上端に取り付けられており、後部支柱のうちの1本をキャノピルーフの左側端における前後方向中央部に連結することで、ひさし状に張り出したキャノピルーフを支えている(特許文献2の図1、2等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−050720号公報
【特許文献2】特開2000−073404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたキャノピは、左後支柱の上端と、右後支柱のL字状の湾曲部における左右方向に延びた部分とが連結されており、ひさし状に張り出したルーフの左側端を支える部材はない。
また、特許文献2に記載されたキャノピルーフは、その左側端の前後方向中央部を支える後部支柱が運転席の左側に立設されており、運転者の左方の視界の妨げになっている。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みて、ルーフ枠一側端の側梁の前後方向中途部と、運転席よりも後方に立設した後支柱の上端とを連結することで、運転者の左方の視界を妨げることなくルーフを補強することができる旋回作業機の運転席保護装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、側梁の前後方向中途部と、運転席の側方でかつ前方に位置する前支柱又は後方に位置する後支柱とを連結する部材を設けることで、運転者の左方の視界を妨げることなくルーフを補強することができる旋回作業機の運転席保護装置を提供することも目的とする。
【0007】
本発明は、運転者の視界を妨げることなくルーフを補強することができる旋回作業機の運転席保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明は、以下の技術的手段を採用した。
第1に、旋回台2上に下部側が左右軸廻りに回動自在に支持されたブーム3の左右側方に設けられた運転席4を保護していて、この運転席4の側方に立設された運転席保護フレーム24と、この運転席保護フレーム24の下部で運転席4とブーム3との間に設けられた側壁5と、運転席保護フレーム24の上部で側壁5からコーナ部6を介して運転席4の上方に延伸するルーフ7とを有しており、
前記側壁5には側窓39を有する側窓枠形成部材38が取り付けられ、前記コーナ部6からルーフ7にかけて天窓8を有する天窓枠形成部材42が取り付けられており、
前記側窓枠形成部材38の上端と天窓枠形成部材42の下端とは接合されていて、この接合部43に前部から後部にわたって外側方へ突出したとゆ部45が設けられていることを特徴とする。
【0009】
第2に、前記側窓枠形成部材38及び天窓枠形成部材42は板状材で形成されていて、互いに接合される側窓枠形成部材38の上端又は天窓枠形成部材42の下端の一方を外側方へ折り曲げて前記とゆ部45を形成していることを特徴とする。
第3に、前記天窓枠形成部材42には、天窓8を上方で横切る上方補強部材9と天窓8を下方で横切る下方補強部材10の少なくとも一方が設けられていることを特徴とする。
【0010】
第4に、前記運転席保護フレーム24は、運転席4とブーム3との間に立設されていて側窓枠形成部材38が取り付けられる前支柱27及び後支柱28と、この前支柱27及び後支柱28の上部と連結されていて前支柱27及び後支柱28の上部とともに天窓枠形成部材42が取り付けられるルーフ枠30と、このルーフ枠30の前後方向中間位置から前支柱27のコーナ部27aと後支柱28のコーナ部28aとの間を通っていて前支柱27又は後支柱28に連結された補強枠46とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、ルーフ枠一側端の側梁の前後方向中途部と、運転席より後方に立設した後支柱の上端とを連結すること、又はルーフ枠一側端の側梁の前後方向中途部と、運転席の側方でかつ前方に位置する前支柱若しくは後方に位置する後支柱とを連結する部材を設けることで、運転者の左方の視界を妨げることなくルーフの一側端の支持を強固にすることができる。
【0012】
請求項1に係る発明は、側窓枠形成部材38の上端と天窓枠形成部材42の下端との接合部43に前端から後端にわたって外側方へ突出したとゆ部45が設けられていることにより、とゆ部45で側窓39への雨水の垂れを防止し、かつ、とゆ部45が補強リブの役目をするので、天窓枠形成部材42の強度が向上し、運転者の視界を妨げることなくルーフを補強することができ、しかも側窓枠形成部材38も補強でき、ひいては運転席保護フレーム24全体の強度を向上できる。
【0013】
請求項2に係る発明は、互いに接合される側窓枠形成部材38の上端又は天窓枠形成部材42の下端の一方を外側方へ折り曲げてとゆ部45を形成しているので、とゆ部45を簡単かつ容易に形成できる。
請求項3に係る発明は、天窓枠形成部材42には、天窓8を上方で横切る上方補強部材9と天窓8を下方で横切る下方補強部材10の少なくとも一方が設けられているので、天窓枠形成部材42を補強でき、ひいては運転席保護フレーム24の強度を向上できる。
【0014】
請求項4に係る発明は、運転席保護フレーム24は、ルーフ枠30の前後方向中間位置から前支柱27のコーナ部27aと後支柱28のコーナ部28aとの間を通っていて前支柱27又は後支柱28に連結された補強枠46とを備えているので、運転席保護フレーム24の強度を向上でき、しかも側窓枠形成部材38及び天窓枠形成部材42の補強も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】運転席保護装置の天窓付近の拡大正面図。
【図2】運転席保護装置の天窓付近の拡大平面図。
【図3】運転席保護装置の天窓付近の拡大側面図。
【図4】運転席保護装置を備えた旋回作業機の側面図。
【図5】運転席保護装置の正面図。
【図6】運転席保護装置の平面図。
【図7】運転席保護装置の側面図。
【図8】運転席保護装置のとゆ部の拡大正面図。
【図9】第1実施形態に係る運転席保護フレームの左下方斜視図。
【図10】後第1支柱及び後第2支柱の下部の左下方拡大斜視図。
【図11】第2実施形態に係る運転席保護フレームの右上方斜視図。
【図12】運転席保護フレームの側面図。
【図13】運転席保護フレームの平面図。
【図14】第3実施形態に係る運転席保護フレームの左下方斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1〜10には、本発明の第1実施形態に係る運転席保護フレーム24を備えた超小旋回型の旋回作業機11を例示している。
この旋回作業機11は、クローラ式走行装置によって構成された下部の走行装置12と、上部の旋回体13とから構成されている。
【0017】
旋回体13は、走行装置12上に旋回ベアリング14を介して上下方向の旋回軸心回りに回動自在に支持された旋回台2と、この旋回台2に設けられた掘削装置15、運転席4、運転席保護装置1を有する。
運転席4及び運転席保護装置1は旋回台2の左側に配置されており、運転席4の前方側には走行装置12を操縦する走行装置操縦レバー16が設けられている。また、この走行装置操縦レバー16の左側にサービスポートペダル17が設けられ、運転席4の左右には、掘削装置15を操作する掘削装置操作レバー18が配置されている。
【0018】
旋回台2は、骨格となる旋回フレームと、この旋回フレームの後端側に取り付けられていて旋回台2の後部を構成すると共に掘削装置15との重量バランスを図るバランスウエイトの機能を有するプロテクタ19と、旋回フレームの左右の側面のプロテクタ19の前方側及び前面側を覆う旋回カバー20と、運転席4前方側の旋回フレーム上面側を覆うステップ21等を備えて主構成されている。
【0019】
旋回フレームは、旋回台2の底部を構成する厚板からなる旋回基板を有し、この旋回基板上の右側であって左右方向中央に寄った位置には、前後方向中央側から前方に延びる左右一対の縦リブ(図示省略)が設けられ、この左右縦リブ間に、掘削装置15のブーム3の基部(下部)が左右軸回りに揺動自在に取り付けられるブーム取付部が設けられている。
【0020】
また、エンジンやラジエータ等の機器、燃料タンクや作動油タンク等のタンク類などは旋回台2の上面から上方へ突出しており、これらの機器及びタンク類などはカバー体22によって覆われている。
カバー体22は、エンジンルームを構成しかつエンジンを覆うボンネット23と、ラジエータ、燃料タンク、作動油タンク及びバッテリーなどを覆う右側部カバー体とによって構成されている。
【0021】
運転席保護装置1は、図1〜10に示すように、運転席4の右(ブーム3に近づく方向)側の側方に立設された運転席保護フレーム24と、この運転席保護フレーム24下部に取り付けられた側壁5と、この側壁5からコーナ部6を介して延伸し運転席保護フレーム24上部に設けられたルーフ7と、運転席保護フレーム24の前下部から前述した走行装置操縦レバー16の左(ブーム3から離れる方向)前方に連結された前手摺り25と、運転席保護フレーム24の左外方の後下部から運転席4の左前側部に連結した後手摺り26とから構成されている。
【0022】
運転席保護フレーム24は、パイプ材にて形成され運転席保護装置1全体を支持するものであり、運転席4とブーム3との間であって運転席4の右前方に立設された前支柱27と、運転席4とブーム3との間であって前支柱27の後方に所定の間隔をおいて立設された後第1支柱28と、この後第1支柱28の左外側方であって後第1支柱28と共に運転席4の後方に立設された後第2支柱29と、前支柱27、後第1支柱28及び後第2支柱29の上部をつなぐルーフ枠30と、前支柱27と後第1支柱28とを連結している前後枠材31と、後第1支柱28と後第2支柱29とを連結している第1横枠材32及び第2横枠材33とを備えている。
【0023】
前支柱27、後第1支柱28及び後第2支柱29は、互いに略平行であって、それぞれ上下方向に延設されている。
前支柱27は、前述した旋回基板の左縦リブ前端側の左側面から上方に向けて延出するように設けられている。また、前支柱27は、その下端部が前取付板34を介して、左縦リブにボルト等にて固定されている。さらに、前支柱27は、その上部が旋回作業機11の左方へ屈曲した前コーナ部27aを介して左(側壁5から離れる方向)側方に延伸されてルーフ枠30に接続されている。
【0024】
後第1支柱28は、その下端が運転席4後方の右(側壁5に近づく方向)側方に位置しており、後述する後取付板32aを介して旋回台2に固定されている。また、後第1支柱28は、その上部が旋回作業機11の左方へ屈曲した後第1コーナ部28aを介して左側方に延伸されてルーフ枠30に接続している。
後第2支柱29は、その下端が運転席4後方の左寄りに位置しており、後述する後取付板32aを介して旋回台2に固定されている。また、後第2支柱29の上部は、第2横枠材33と後第2支柱29とが連結した部分から前方かつ左(後第1支柱28から離れる方向)側方へ屈曲した後第2コーナ部29aを介して、前方かつ左側方へ腕部29bが延設されている。さらに、後第2支柱29の腕部29b上端は、接続部29cを介して、ルーフ枠30に接続している。
【0025】
また、後第2支柱29の接続部29cは、運転席4左外方の後寄りに位置している。
ルーフ枠30は、前側に配置され略直線状に左右方向に延びる前梁30aと、後側に配置され略直線状に左右方向に延びる後梁30bと、これら前梁30a及び後梁30bの左端を連結し前後方向中途部が左方に膨出している側梁30cとから構成されている。したがって、ルーフ枠30全体は、前支柱27の上部及び後第1支柱28の上部から左方へ延在する平面視略U字状に形成されている。
【0026】
また、ルーフ枠30は、前支柱27の上部を前コーナ部27aを経て左外方へ延設することで、ルーフ枠30の前梁30aの左右方向中途部までが前支柱27と一体成形され、ルーフ枠30の側梁30cの前部を前支柱27側へ屈曲して右内方へ延設することで、ルーフ枠30の前梁30aの左右方向中途部までが側梁30cと一体成形されている。さらに、ルーフ枠30の前梁30aは、前支柱27側の前梁部分と側梁30c側の前梁部分とを前連結部材35aを介して連結している。
【0027】
さらに、ルーフ枠30は、後第1支柱28の上部を後第1コーナ部28aを経て左外方へ延設することで、ルーフ枠30の後梁30bの左右方向中途部までが後第1支柱28と一体成形され、ルーフ枠30の側梁30cの後部を後第1支柱28側へ屈曲して右内方へ延設することで、ルーフ枠30の後梁30bの左右方向中途部までが後第1支柱28と一体成形されている。さらに、ルーフ枠30の後梁30bは、後第1支柱28側の後梁部分と側梁30c側の後梁部分とを後連結部材35bを介して連結している。
【0028】
そして、ルーフ枠30と後第2支柱29とは、側梁30cの前後方向中途部において連結されている。
詳しくは、ルーフ枠30の側梁30cにおける前後方向中央部と後端との中間に位置する箇所と、後第2支柱29上端の接続部29cとが連結されている。なお、ルーフ枠30の側梁30cの前後方向中央部と、後第2支柱29上端の接続部29cとが連結されていてもよい。
【0029】
また、ルーフ枠30は、前梁30aの左右方向中途部と後梁30bの左右方向中途部とを前後方向に連結する補強梁36を有している。この補強梁36は、断面略コ字状の枠材であって、前梁30aの前支柱27側と側梁30c側とを連結した箇所の左側部分と、後梁30bの後第1支柱28側と側梁30c側とを連結した箇所の左側部分とを結んでいる。つまり、補強梁36は、側梁30c側の前梁30aと側梁30c側の後梁30bとを連結している。
【0030】
これにより、ルーフ枠30のねじれを防止でき、前後方向の負荷に対するルーフ枠30の強度を確保できる。
前後枠材31は、断面略コ字状の枠材であって、前支柱27の下寄りの上下方向中途部と後第1支柱28の下端部とを連結するものである。また、前後枠材31は、後方に行くに従って位置が高くなるように配置されている。
【0031】
これにより、前後方向の負荷に対する前支柱27及び後第1支柱28の強度を向上できる。
なお、前後枠材31は、パイプ材にて形成されていてもよく、前梁30aと後梁30bとを水平方向にまっすぐに連結するものであってもよい。また、前後枠材31は、前支柱27の下部と後第1支柱28の下部とを互いに連結するもの、又は前支柱27の上下方向
中途部と後第1支柱28の上下方向中途部とを互いに連結するものであってもよい。
【0032】
第1横枠材32は、左右方向に長い略矩形状の後取付板32aと、この後取付板32aの前後方向略中央に立設していて左右方向に長い略矩形状の補助板32bとを側面視逆T字状に接続したものであり、後第1支柱28の下部と後第2支柱29の下部とを連結している。
後取付板32aは、左後方の角のみが斜めに切り欠かれた略矩形状の板状体であって、後取付板32aの右端側に後第1支柱28の下端が固定され、後取付板32aの左端側に後第2支柱29の下端が固定されている。また、後取付板32aは、運転席4後部側の旋回台2の固定カバー体(図示省略)にボルト等にて取り付けられている。
【0033】
補助板32bは、その上端部が前方に折り曲げられており、その左右両端が後第1支柱28の下部と後第2支柱29の下部とにそれぞれ接続されている。
これにより、補助板32bは、後第1支柱28、後第2支柱29及び後取付板32aの3つの部材と同時に接続して、後第1支柱28と後第2支柱29とのねじれを防ぎ、後第1支柱28と後第2支柱29と後取付板32aとの接続を補強している。
【0034】
なお、補助板32bは、その上端部が折り曲げられていない一様に平らな板状体にて形成されていてもよい。
第2横枠材33は、左右方向に延びるパイプ材にて形成されており、その左右両端は後第1支柱28の上下方向中途部と後第2支柱29の上下方向中途部とにそれぞれ接続されている。また、第2横枠材33と後第1支柱28と、第2横枠材33と後第2支柱29とをそれぞれ結ぶ略直角三角形状のコーナ板37が設けられている。
【0035】
これにより、後第1支柱28と後第2支柱29とのねじれを防ぎ、左右方向の負荷に対する後第1支柱28及び後第2支柱29の強度を確保できる。
前述したように、運転席保護フレーム24は、前後方向に延設するルーフ枠30の側梁30cの前後方向中途部と、左右方向(つまり、側梁30cの延設方向とは異なる方向)に延設する第1横枠材32とを連結する後第2支柱29を有することで、前後、左右及び上下方向などのいかなる方向からの負荷に対しても強度を発揮することができ、運転席4を前後、左右及び上下から保護している。
【0036】
なお、図9、10に示すように、運転席保護フレーム24における後第1支柱28及び後第2支柱29の下端部は、その下端から所定範囲を略十字状に断面形状を変形、つまりパイプ材の側面を左前、右前、左後及び右後等の所定の4方向から押し潰し、前後左右等の4方向に延びる略十字状の断面形状としていてもよい。
これにより、補助板32bを用いなくとも、後第1支柱28及び後第2支柱29を後取付板32aに十分な強度で取り付けることができる。よって、部材点数を減らし、運転席保護装置1のコストダウン及び軽量化を図ることができる。
【0037】
側壁5は、運転席4とブーム3との間、つまり左縦リブの左側方でかつ運転席4の右側方に立設されており、運転席保護フレーム24の前支柱27と後第1支柱28とにわたって側窓枠形成部材38が取り付けられている。
側窓枠形成部材38は、板状材にて形成され、前支柱27及び後第1支柱28の右側でかつ旋回基板の左縦リブ左側に配置されている。側窓枠形成部材38の前後端縁は、前支柱27及び後第1支柱28に固着されていると共に、前部下端側が左縦リブにボルト等にて固定されている。
【0038】
また、側窓枠形成部材38上部のほぼ全体にわたって形成された開口部に、トリムゴムを介して平板状のガラス等を嵌め込んでなる側窓39が設けられている。また、ガラス等は接着されていてもよい。
側窓39の左側の上下方向中途部には、前支柱27と後第1支柱28とを連結する中間枠材40(本実施形態においては3本)が設けられ、この中間枠材40の上2本の前部側を連結するように取っ手41が設けられている。
【0039】
ルーフ7は、側壁5上端から旋回作業機11の左方へ湾曲したコーナ部6を経て左外方へ突出するよう延設されており、側壁5からルーフ7にかけては滑らかに連続している。また、運転席保護フレーム24における前支柱27と後第1支柱28との上端部から前コ
ーナ部27a、後第1コーナ部28a及びルーフ枠30にかけて、天窓枠形成部材42が上方から被せられている。
【0040】
さらに、ルーフ7は、運転席4全体を上方から覆っており、ひさし状に張り出したルーフ7の左側端は、運転席4よりも左外方に位置している。
天窓枠形成部材42は、板状材にて形成され、前支柱27及び後第1支柱28上端の右側、前コーナ部27a及び後第1コーナ部28aの右上側、かつルーフ枠30の上側に配置されている。天窓枠形成部材42の右下端は、接合部43を介して側窓枠形成部材38に接合されていると共に、前支柱27及び後第1支柱28の上端部に固着されている。また、天窓枠形成部材42の前後端縁は、前支柱27と後第1支柱28との上端部、前コーナ部27a、後第1コーナ部28a及びルーフ枠30の左方へ突出した部分に固着されている。さらに、天窓枠形成部材42の左端縁は、ルーフ枠30の側梁30cに固着されている。
【0041】
また、図1に示すように、天窓枠形成部材42には、天窓8と、この天窓8を上方で横切る上方補強部材9と、天窓8を下方で横切る下方補強部材10とが設けられている。
天窓8は、天窓枠形成部材42の前寄り右下端から補強梁36右側にかけて形成された開口部に、トリムゴムを介してコーナ部6に沿うように湾曲した形状のガラス等を嵌め込んで形成されている。また、ガラス等は接着されていてもよい。
【0042】
上方補強部材9は、帯幅方向を縦、つまり上下方向に向けた帯板(帯状の板材)2枚によって構成されており、天窓8の上方を前後にわたるように配置されている。また、上方補強部材9は、天窓8の前後であって天窓枠形成部材42の上面に、板状の取付部44を介して、2枚の帯板が左右方向に間隔をおいてボルト等にて固定されている。
なお、上方補強部材9は、帯板を天窓枠形成部材42の上面に直接固定していてもよい。
【0043】
下方補強部材10は、前後方向に延びる2本の棒状体によって構成されており、各棒状体の前後端は、略直角に上方に折り曲げられている。また、下方補強部材10は、天窓8の下方を前後にわたるように配置され、2本の棒状体が左右方向に間隔をおいて併設されている。すなわち、下方補強部材10は、天窓8前後の天窓枠形成部材42下面に2本の棒状体の折り曲げられた両端が左右方向に並んで固定されている。よって、下方補強部材10は、天窓8の下方で折り曲げた両端の長さだけ離れて前後方向に延設されている。
【0044】
これにより、下方補強部材10は、天窓8を跨いでその下方からも、ルーフ7の開口部周辺を補強することができる。
また、下方補強部材10両端の取付位置は側面視において上方補強部材9の取付部44の略下方に位置しており、下方補強部材10は、上方補強部材9と略平行である。
さらに、下方補強部材10は、上方補強部材9に対して併設方向(左右方向)にずれた位置に配置されている。さらに、下方補強部材10は、上方補強部材9と運転席4に着座した運転者の右上向き視線の延長上にて重なる、すなわち、上方補強部材9と運転者の視点とを結ぶ線上に配置していてもよい。
【0045】
これにより、下方補強部材10による運転者の視界の妨げを最小限にして、下方補強部材10を設けることができる。
一方、下方補強部材10は、上方補強部材9に対応する位置、つまり、上方補強部材9の各帯板における取り付け位置直下の天窓枠形成部材42下面に配置していてもよい。これにより、天窓8前後のルーフ7を上下から強固に補強できる。
【0046】
なお、上方補強部材9及び下方補強部材10は、1本であってもよく、所定間隔をおいて左右方向に帯板を3本以上併設していてもよい。
また、下方補強部材10は、帯板によって構成されていてもよい。
図8に示すように、側窓枠形成部材38と天窓枠形成部材42との接合部43において、天窓枠形成部材42下端縁の所定幅を前端から後端にわたって略直角に右方へ折り曲げ、とゆ部(雨とい部)45としている。また、折り曲げた下端縁の下面に側窓枠形成部材38の上端を溶接等により固着している。
【0047】
これにより、側窓枠形成部材38の前後端まで雨水等がとゆ部45をつたって流れ、側
窓39に滴が垂れるのを防ぐことができる。また、側窓枠形成部材38と天窓枠形成部材42との接合部43において、別途接合部材を介することなく、側窓枠形成部材38と天窓枠形成部材42とを強固に繋ぐことができる。
なお、側窓枠形成部材38上端縁の所定幅を右方へ折り曲げ、とゆ部45としてもよい。
【0048】
前手摺り25は、パイプ材にて形成されており、運転席4の前方にある走行装置操縦レバー16の前方側であってサービスポートペダル17の前上方に配置されている。また、前手摺り25は、上部25a、中途部25b及び下部25cにて構成されている。
前手摺り25の上部25aは、運転席保護フレーム24の前支柱27の下部(前述した前後枠材31前端と前支柱27との連結した箇所の左上部分)から運転席4の略正面まで左方へ略水平方向に延出するように配置されている。
【0049】
前手摺り25の中途部25bは、正面視略コ字形状をしており、上部25aの左端から左後方へ略水平方向に延出し、運転席4左端前方にて下方に向けて略直角に折り曲げられ所定距離(つまり、中途部25b下方にサービスポートペダル17を配置できる空間を確保する)だけ下方に延出した後、その下端から右前方に向けて略直角に折り曲げられ運転席4の略正面まで略水平方向に延出するように配置されている。
【0050】
前手摺り25の下部25cは、中途部25bの下方の右端から走行装置操縦レバー16左前方でかつサービスポートペダル17右前方まで下方へ延出した後、ステップ21の上面にボルト等にて固定されている。
前手摺り25の中途部25bの下方には、サービスポートペダル17が位置しており、運転者のペダル操作に支障をきたさず、運転者の足を中途部25b下部に置くこともできる。
【0051】
後手摺り26は、パイプ材にて形成されており、運転席4の後方から左方にわたって配置されている。また、後手摺り26は、上部26a、中途部26b及び下部26cにて構成されている。
後手摺り26の上部26aは、運転席保護フレーム24の後第2支柱29の下部から運転席4の左後方まで左方へ略水平方向に延出するように配置されている。
【0052】
後手摺り26の中途部26bは、上部26aの左端から左方にいくに従って下方に移行する傾斜方向でかつ前方にいくに従って下方に移行する傾斜方向に延びるように配置されている。
後手摺り26の下部26cは、中途部26bの前端から下方へ所定長さだけ延出し、次に右方に向けて略直角に折り曲げられ運転席4の左側下方まで略水平方向に延出した後、運転席4の土台部分の左側面にボルト等にて固定されている。
【0053】
図11〜13に本発明の第2実施形態に係る運転席保護フレーム24を示す。
第2実施形態の運転席保護フレーム24が第1実施形態と最も異なるところは、ルーフ枠30の側梁30cの前後方向中途部と、上下方向に延設する前支柱27とを連結する補強枠46を有している点である。
補強枠46は、パイプ材にて形成されており、ルーフ枠30の前後梁30a、30b間の中間位置から前支柱27の前コーナ部27aと後第1支柱28の後第1コーナ部28aとの間の中間位置を通っていて前支柱27と後第1支柱28との間に配置されている。
【0054】
また、補強枠46は、ルーフ枠30の側梁30cの前後方向中央部から左方に延設する上部46aと、この上部46aの右端から下方へ屈曲された中央コーナ部46bと、この中央コーナ部46bの下端から下方へ延設する中途部46cと、この中途部46cの下端から前方へ延設して前支柱27の上下方向中途部に連結する下部46dとから構成されている。
【0055】
補強枠46の上部46aは、その左端がルーフ枠30の側梁30cの前後方向中央部(ルーフ枠30の側梁30cと後第2支柱29の接続部29cとの接続箇所の直前部分)に連結している。また、上部46aは、ルーフ枠30の前梁30a及び後梁30b間の前後方向の略中間位置で左右方向に延びるように配置されている。
補強枠46の中央コーナ部46bは、上部46aの右端から前支柱27の前コーナ部2
7aと後第1支柱28の後第1コーナ部28aと平行となるように下方に屈曲されている。
【0056】
補強枠46の中途部46cは、中央コーナ部46bの下端から下方へ延びており、前支柱27及び後第1支柱28間の前後方向の略中間位置で上下方向に延設するよう配置されている。また、中途部46cは、前支柱27及び後第1支柱28と略平行に上下方向中途部まで垂下しており、中途部46cの下端は、側壁5における側窓39の略中央に位置している。
【0057】
補強枠46の下部46dは、中途部46cの下端から前下方へ延設されている。下部46dの下端は、前支柱27の上下方向中途部(前手摺り25と前支柱27との連結した箇所の直上部分)に連結している。
つまり、補強枠46は、ルーフ枠30と後第2支柱29の接続部29cとの接続箇所付近から右方へ延設して前コーナ部27a及び後第1コーナ部28aと平行となるよう略同一に下方へ湾曲し、前支柱27及び後第1支柱28と略平行に上下方向中途部まで垂下した後、前後枠材31と略平行に前下方へ延設して前支柱27の上下方向中途部に連結している。
【0058】
また、補強枠46は天窓8の後方を左右方向に通過しており、補強枠46の上方には天窓枠形成部材42が被せられている。
これにより、運転席保護装置1におけるルーフ7先端からコーナ部6を経て側壁5にわたる強度を向上させることができる。
なお、第2実施形態においては、補強梁36は設けられていない。
【0059】
また、補強枠46は、その右下端が後第1支柱28の上下方向中途部に連結していてもよい。さらに、第2横枠材33及びコーナ板37を設けていなくてもよい。
側窓枠形成部材38は、補強枠46の中途部46c及び下部46dと前支柱27とにわたって取り付けられる前上方部分と、補強枠46の中途部46c、下部46d及び前支柱27と後第1支柱28とにわたって取り付けられる略L字型部分とに分かれていてもよい。また、中間枠材40は前後に分けて配置されていてもよい。
【0060】
図14に本発明の第3実施形態に係る運転席保護フレーム24を示す。
第3実施形態の運転席保護フレーム24が第1及び2実施形態と最も異なるところは、側梁30cの前後方向中途部と運転席4の側方でかつ前方に位置する前支柱27とを連結する補強枠46を備えつつ、後第2支柱29の上部が上方へ延びてルーフ枠30に連結している点である。
【0061】
後第2支柱29は、その上部が前方へ湾曲することなく略まっすぐ上方へ延びており、後第2コーナ部29a及び腕部29bを有しておらず、後第2支柱29は、ルーフ枠30における後梁30bと側梁30cとにわたる屈曲した部分と、接続部29cを介して接続されている。
また、補強枠46は、ルーフ枠30の側梁30cの前後方向中途部から、前コーナ部27a及び後第1コーナ部28a間の前後方向の略中間位置と、前支柱27及び後第1支柱28間の前後方向の略中間位置とを通って、延設して前支柱27の上下方向中途部に連結している。
【0062】
なお、後第2支柱29の接続部29cは、ルーフ枠30の側梁30cと補強枠46との接続箇所の後方に位置している。
これにより、ひさし状に左方へ張り出したルーフ7の左側端を支えつつ、運転者の左方の視界を確保することができる。
また、第3実施形態には、補強枠46と共に補強梁36が設けられている。
【0063】
詳しくは、補強梁36は、ルーフ枠30の前梁30aと補強枠46の上部46aとをつなぐ前補強梁36aと、補強枠46の上部46aとルーフ枠30の後梁30bとをつなぐ後補強梁36bとから構成される。
前補強梁36aは、ルーフ枠30における前梁30aの左右方向中央部と、補強枠46における上部46aの左右方向中央部とを真っ直ぐに連結している。
【0064】
後補強梁36bは、補強枠46における上部46aの左右方向中央部と、ルーフ枠30
における後梁30bの左右方向中央部とを真っ直ぐに連結している。
これにより、運転席保護装置1におけるルーフ7先端からコーナ部6を経て側壁5にわたる強度、及びルーフ7の前後方向の強度を向上させることができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。運転席保護装置1等の各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【0065】
運転席4、運転席保護装置1及び運転席保護フレーム24は、旋回台2の右側に配置されていてもよく、それにともなって、運転席保護装置1及び運転席保護フレーム24は、左右が逆になった形状となっていてもよい。
ルーフ枠30の側梁30cは、直線状、平面視略三角形状又は平面視略台形状としてもよく、ルーフ枠30全体は、平面視略コ字状又は平面視略ホームベース状等に形成されていてもよい。
【0066】
補強梁36は、パイプ材にて形成されていてもよい。
また、補強梁36は、前梁30aの前支柱27側と側梁30c側とを連結した箇所の右側部分と、後梁30bの後第1支柱28側と側梁30c側とを連結した箇所の右側部分とを連結するものであってもよい。つまり、補強梁36は、前支柱27側の前梁30aと後第1支柱28側の後梁30bとを連結するものであってもよい。
【0067】
さらに、補強梁36は、前梁30aと後梁30bとを斜めに連結するものであってもよく、補強梁36を設けなくてもよい。
補強枠46は、断面略コ字状の枠材であってもよい。また、補強枠46の左端とルーフ枠30の側梁30cとの接続箇所は、側梁30cの前後方向中央部から前後にずれていてもよい。さらに、補強枠46と側梁30cとの接続箇所は、後第2支柱29の接続部29cと側梁30cとの接続箇所と同位置であってもよい。そして、補強枠46は、後第2支柱29の接続部29cと側梁30cとの接続箇所から補強梁36の前後方向中央部までのみをつないだ短いものであってもよい。
【符号の説明】
【0068】
2 旋回台
3 ブーム
4 運転席
24 運転席保護フレーム
27 前支柱
27a 前支柱の前コーナ部
28 後第1支柱
28a 後第1支柱の後第1コーナ部
29 後第2支柱
30 ルーフ枠
30a ルーフ枠の前梁
30b ルーフ枠の後梁
30c ルーフ枠の側梁
31 前後枠材
32 第1横枠材
33 第2横枠材
35a 前梁の前連結部材
35b 後梁の後連結部材
36 補強梁
46 補強枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
旋回台(2)上に下部側が左右軸廻りに回動自在に支持されたブーム(3)の左右側方に設けられた運転席(4)を保護していて、この運転席(4)の側方に立設された運転席保護フレーム(24)と、この運転席保護フレーム(24)の下部で運転席(4)とブーム(3)との間に設けられた側壁(5)と、運転席保護フレーム(24)の上部で側壁(5)からコーナ部(6)を介して運転席(4)の上方に延伸するルーフ(7)とを有しており、
前記側壁(5)には側窓(39)を有する側窓枠形成部材(38)が取り付けられ、前記コーナ部(6)からルーフ(7)にかけて天窓(8)を有する天窓枠形成部材(42)が取り付けられており、
前記側窓枠形成部材(38)の上端と天窓枠形成部材(42)の下端とは接合されていて、この接合部(43)に前部から後部にわたって外側方へ突出したとゆ部(45)が設けられていることを特徴とする旋回作業機の運転席保護装置。
【請求項2】
前記側窓枠形成部材(38)及び天窓枠形成部材(42)は板状材で形成されていて、互いに接合される側窓枠形成部材(38)の上端又は天窓枠形成部材(42)の下端の一方を外側方へ折り曲げて前記とゆ部(45)を形成していることを特徴とする請求項1に記載の旋回作業機の運転席保護装置。
【請求項3】
前記天窓枠形成部材(42)には、天窓(8)を上方で横切る上方補強部材(9)と天窓(8)を下方で横切る下方補強部材(10)の少なくとも一方が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の旋回作業機の運転席保護装置。
【請求項4】
前記運転席保護フレーム(24)は、運転席(4)とブーム(3)との間に立設されていて側窓枠形成部材(38)が取り付けられる前支柱(27)及び後支柱(28)と、この前支柱(27)及び後支柱(28)の上部と連結されていて前支柱(27)及び後支柱(28)の上部とともに天窓枠形成部材(42)が取り付けられるルーフ枠(30)と、このルーフ枠(30)の前後方向中間位置から前支柱(27)のコーナ部(27a)と後支柱(28)のコーナ部(28a)との間を通っていて前支柱(27)又は後支柱(28)に連結された補強枠(46)とを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の旋回作業機の運転席保護装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−64323(P2013−64323A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−7241(P2013−7241)
【出願日】平成25年1月18日(2013.1.18)
【分割の表示】特願2008−329658(P2008−329658)の分割
【原出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】