説明

既製杭に取り付ける杭保持具、既製杭の連結埋設方法

【課題】杭保持具を装着して、既製杭の吊り上げ、連結などでの取り扱いを容易にして、既製杭の埋設作業を効率化させる。
【解決手段】係止突起31を設けた既製杭30A、30Bに、半円ドーナツ状の保持具片16、16aからなる杭保持具1が嵌装されている(a)。杭保持具1にワイヤー33を掛けて、既製杭30Aを吊り上げ、予め掘削した杭穴28まで移動して(b)(c)、従来の方法で既製杭30Aを埋設する。杭保持具1を取り付けた既製杭30Aを杭穴28の開口部で地面36に置いた保持台37で保持する(d)。続いて、既製杭30Bを吊り上げ、既製杭30Aの直上まで移動し(d)、既製杭30A、30Bを上下に重ねて、連結する(e)。既製杭30Aから杭保持具1を取り外して、連結した既製杭30A、30Bを杭穴28内に、下降させる(f)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、既製杭の外面に装着できる既製杭に取り付ける杭保持具、およびこの杭保持具を使った既製杭の連結埋設方法
【背景技術】
【0002】
従来、予め掘削した杭穴内に既製杭を上下に連結して、埋設する工法では、下杭をある程度杭穴内に下降した後、下杭の杭頭部を地面付近で支えて、上杭を下ろして、上杭と下杭とを連結して、その後に下杭の保持を解除して、連結した上杭と下杭とを杭穴内に下降させていた。
【0003】
この場合、下杭にワイヤーを巻いて、そのワイヤーを地面上の架台に係止していた(特許文献1の従来例)。また、杭仮受装置を杭穴の開口部に設置して、杭仮受装置の2つの杭保持アームで下杭を挟んで、保持していた(特許文献1)。
【0004】
また、現場敷地内で、杭を移動する場合には、杭にワイヤーを巻いて、杭を吊り上げて移動させていた。この場合に、杭を大径として重量が増加した場合に対応して、ワイヤーを杭に巻く代わりに、締付管を内挿し、吊りワイヤーを係着する摺動管とを組み合わせた杭吊り治具が提案されている(特許文献2)。
【0005】
また、2つ割にした部分リング状の部材を既製杭に着脱自在に取り付けて、任意の位置に環状突起を形成できる発明も提案されている(特許文献3)。
【0006】
また、既製杭の杭頭部に環状凸状を形成して、環状凸状の下方に保持筒片(保持筒を半割にした構造)を取り付けて、杭頭部で保持筒を支持して、上下杭の連結に適用していた(特許文献4)。
【特許文献1】実開平6−854383号
【特許文献2】特開2007−2567
【特許文献3】特開2001−11856
【特許文献4】特開2005−226269
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1では、杭保持アームは摩擦で既製杭を挟む構造であるので、装置が大型化する問題点があった。また、特許文献2では、外径の異なる杭を吊り上げることを目的としたものであり、二重管構造であるので、現場での着脱が簡易ではなく、また杭穴開口部での既製杭の保持を考慮していない問題点があった。また、特許文献3では、杭に着脱して任意位置に支持力を発揮できる環状突起を形成できるが、環状突起を施工に生かす提案はされていなかった。また、特許文献4では、ワイヤーを係止する環状凸状、杭穴の開口部で保持する保持筒片は提案があるが、施工効率を考えた保持筒片の着脱構造、一連の施工については提案されていなかった。
【0008】
総じて、現場に保管された既製杭を杭穴内に埋設するまでの一連の作業の中で、杭に着脱して有効に使用できる杭保持具、また杭保持具を使用した杭の埋設方法については、提案されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
然るにこの発明は、開閉自在の2つのリング基材片から杭保持具を構成し、吊り上げ、と杭穴開口部での保持に使用したので、前記問題点を解決した。
【0010】
即ちこの発明は、既製杭の外壁に嵌装できる所定円径の内周壁を有するドーナツ状のリング基材を形成し、前記リング基材を、半円状の2つのリング基材片の基端を回転自在に取り付けて構成し、前記両リング基材片の先端にピン挿入孔を形成し、前記両ピン挿入孔に共通するピンを着脱自在に挿入してなり、前記既製杭に対して上方への移動を規制するストッパー手段を形成したことを特徴とする既製杭に取り付ける杭保持具である。また、前記において、リング基材片に、ワイヤーを係止するリングを回転自在に取り付けた杭保持具である。
【0011】
また、他の発明は、以下のように埋設することを特徴とする既製杭の埋設方法である。
(1) 杭頭部に係止突起を有する既製杭を横設し、該既製杭の係止突起周辺に、着脱可能でかつ上方への移動を規制して、杭保持具を装着する。
(2) 第一の既製杭の杭保持具にワイヤーを掛けて、前記第一の既製杭を吊り上げて所定位置に移動して、
(3) 杭打ち機を使用し、あるいは使用せずに従来の方法により、既製杭を杭穴内に下降させて、杭穴開口部で前記杭保持具を係止して、地上付近で前記第一の既製杭の杭頭部を保持する。
(4) 同様にして、第二の既製杭の杭保持具にワイヤーを掛けて、前記第二の既製杭を吊り上げて所定位置に移動する。
(5) 地上付近で保持している前記第1の既製杭の上端に、前記第二の既製杭の下端を一体に連結して、前記第一の既製杭から杭保持具を外して、従来の方法により連結した既製杭を下降して埋設する。
【発明の効果】
【0012】
この発明の発明は、2つのドーナツ状のリング基材片を基端で回転自在に連結して先端部にピンを挿入できるように杭保持具を形成したので、1つの杭保持具が分離せずに、かつ既製杭に着脱容易に構成できる効果がある。
【0013】
また、開閉着脱自在の杭保持具を既製杭(下杭)の杭頭部に取り付けて、吊り上げて、杭穴内に下降して、杭穴の開口部で一旦保持して、同様に杭保持具を取り付けて他の既製杭(上杭)を吊り上げ、杭穴の開口部に保持してある既製杭(下杭)に連結して、既製杭(下杭)の杭保持具を取り外して、連結した既製杭(下杭及び上杭)を杭穴内に埋設するので、既製杭の取り扱いを容易として、既製杭の埋設作業を効率化できる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(1) 既製杭30(30A、30B)の杭頭部に予め係止突起31が形成されている(図2(d))。既製杭30に嵌装して取り付けできる杭保持具1は、半円ドーナツ状の保持具片16、16aを基端17、17で回動自在に連結し、先端17a、17aを閉じて係止ピン22で閉状態を維持できるようになっている(図1)。
【0015】
(2) 載置されている既製杭(下杭。第一の既製杭)30Aで、係止突起31の下方に、杭保持具1を装着して、杭保持具1の吊り金具(ワイヤーを係止するリング)12にワイヤー33を掛けて、ワイヤー33で、既製杭30Aを吊り上げる(図2(b))。予め掘削した杭穴28内直上まで移動して(図2(c))、従来の方法で既製杭30Aを埋設して、杭保持具1を取り付けた既製杭30Aを杭穴28の開口部で地面36に置いた保持台37で保持する。杭保持具1は係止突起31の下方に取り付けられ、杭保持具1の内周4側の係止縁5が係止突起31に当接して、既製杭30Aの落下を防止している(図2(d)下側)。
【0016】
(3) 載置されている既製杭(上杭。第二の既製杭)30Bで、係止突起31の下方に、杭保持具1を装着して、杭保持具1の吊り金具(ワイヤーを係止するリング)12にワイヤー33を掛けて、ワイヤー33で、既製杭30Bを吊り上げ(図2(a)(b))、既製杭30Aの直上まで移動する(図2(d))。
【0017】
(4) 続いて、既製杭30Aの上面に、既製杭30Bの下面を重ねて、溶接や各種連結具などの従来の方法により、既製杭30A、30Bを連結する(図2(e))。
【0018】
(5) 続いて、連結が完了したならば、既製杭30Bの吊り上げ状態を維持して、既製杭30Aから杭保持具1を取り外して、連結した既製杭30A、30Bを杭穴28内に、従来の方法により下降させる(図2(f))。
【0019】
(6) 以下同様に、所定数の既製杭30を連結しながら、埋設する。
【0020】
(7) 前記において、既製杭30を回転しながら埋設するような場合には、従来のように、既製杭30(30A、30B)の上端部を杭打ち機に連結して埋設することもできる(図示していない)。
【実施例1】
【0021】
1.杭保持具1
【0022】
(1) 半円ドーナツ板3、3を所定距離Hだけ空けて配置し、半円ドーナツ板3、3の間に、半円ドーナツ板3の内周4に沿った半円筒形のリブ6、他の位置に、リブ6に連結した長方形のリブ7、7を放射状に配置して、保持具片(半円状のリング基材)16、16aを構成する。各保持具片16の中間部に、透孔9が穿設された厚板状のリブ8を放射状に設ける。リブ8の透孔に、U字状の吊り金具12の両基端13、13の透孔を合わせて、両透孔に、ピン(回転軸)を挿入して、リブ8、8に吊り金具12を回転自在に取り付ける(図1(b)(c))。
【0023】
一方の保持具片16の基端17の高さ方向(厚さ方向)中央に、上下端軸筒18a、18aを軸を上下に固定する。また、他方の保持具片16aの基端17で、ドーナツ板の付近の高さに、中軸筒18を、軸を上下に配置して、保持具片16aに固定する。
【0024】
また、他方の保持具片16aの先端17aの高さ方向中央に、中軸筒19を軸を上下に固定し、また、一方の保持具片16の先端17aで、ドーナツ板の付近の高さに、上下端軸筒19a、19aを、軸を上下に配置して、保持具片16aに固定する。基端17側で中軸筒18の上下に上下端軸筒18a、18aが位置して重なり、中空部が連通できるようにする。同様に、先端17a側で、中軸筒19の上下に上下端軸筒19a、19aが位置して重なり、中空部を連通できる(図1(b)(c))。
【0025】
保持具片16、16aの基端17、17を合わせて、中軸筒18と上下端軸筒18a、18aとを連通させて、中軸筒18と上下端軸筒18a、18aとに共通する軸ピン21を挿入して、保持具片16、16aを基端17の軸ピン21の周りに回動自在に連結する。この際、保持具片16、16aを閉じた状態(円が閉じた状態)で、先端17a側で、保持具片16の中軸筒19と、保持具片16の上下端軸筒19a、19aとも中空部が連通するので、中軸筒19、上下端軸筒19a、19aに着脱自在に係止ピン22を挿入すれば、閉じた状態を維持できる(図1(c)(a))。
【0026】
以上のようにして、杭保持具1を構成する(図1)。前記において、上側に位置する半円ドーナツ板3の内周4の上縁が係止縁(ストッパー手段)5を構成する。
【0027】
2.埋設方法
【0028】
(1) コンクリート製の既製杭30の杭頭部で、杭端板に連結した鋼板製のバンドの外面に、バナナ型(部分円弧状)の係止突起31、31を、溶接などにより固定する(図1(b)(c)、図2(b))。係止突起31は、既製杭の外面で、点対称な位置に少なくとも2つ配置される。
【0029】
(2) 通常、既製杭30は、現場敷地内の杭置き場で、横になった状態で保管され(図2(a))、使用する場合には、杭置き場で、ワイヤー33を掛けて既製杭30を吊り上げて、埋設位置に移動する(図2(b)(c))。従って、使用する既製杭30の杭頭部で、係止突起31の下方に杭保持具1を取り付ける。この際、係止ピン22を抜いて、開いた保持具片16、16aを既製杭30の外周に被せて(図1(c))、保持具片16、16aを閉じて、先端側の上下端軸筒19a、中軸筒19に係止ピン22を差して、杭保持具を仮止めする(図1(a))。
【0030】
この場合、少なくとも使用する既製杭30を吊り上げる直前に杭保持具1を取り付ければ良いが、通常、杭置き場では、既製杭30に土が付着しないように、地面と杭との間に置き台(例えば木角材)34、34を介装してあるので、杭置き場に載置する際に、杭保持具1を取り付けてれば、置き台34、34を削減あるいは省略できる(図2(a))。
【0031】
(3) 杭埋設位置では、従来の方法により、予め杭穴28が掘削されている(図2(c))。
【0032】
(4) 続いて、杭保持具1の吊り金具12、12にワイヤーを通して、既製杭30を吊り上げ、杭埋設位置まで移動して、杭穴28内に既製杭30を下降する。この際、既製杭30の係止突起31が杭保持具1の半円ドーナツ板3の係止縁5に当接するので、杭保持具1の上方への移動が規制され(既製杭30が杭保持具1の下方に落下せずに)、既製杭30を吊り上げることができる。
【0033】
また、この際、既製杭30を回転させながら埋設する場合には、従来と同様に、ワイヤー33で吊ったまま、既製杭30を杭打ち機に連結して、杭穴28内で下降することもできる(図示していない)。また、この場合、ワイヤー33を吊る重機と杭打ち機とを共通の重機から構成することもできる(図示していない)。
【0034】
(5) 下降している既製杭30で、杭保持具1が地面36付近に来たならば、地面36に、杭穴28の開口部を跨ぐ保持台37を置き、保持台37に杭保持具1を載置して係止する。保持台37は、既製杭30の外径より大きい開口が形成され、開口の縁に杭保持具1を係止できるようになっている(図2(d)下側)。
【0035】
(6) 続いて、あるいは(3)(4)と並行して、連結すべき既製杭(上杭)30Bを杭置き場から杭保持具1の吊り金具12、12にワイヤー33を掛けて、吊り上げて、既製杭(下杭)30Aの上方に位置させる(図2(a)〜(d))。既製杭30Aの上面に、既製杭30Bの下面を一致させ、溶接や各種接合バンドなどの従来の方法により既製杭30Aと既製杭30Bとを接合して一体とする(図2(e))。この作業中に、既製杭30Aが杭保持具1、保持台37で杭穴28の開口部付近に保持されているので、既製杭30Aが自重で杭穴28内に落下することがない。
【0036】
(7) (6)が修了した後、あるいは(5)と並行して、既製杭30Bの上端を杭打ち機35に連結して、既製杭30Bに取り付けてあった杭支持具1を取り外して、連結した既製杭30A、30Bを従来の方法により、杭穴28内を下降させる。
【0037】
(8) 以下同様に、必要本数の既製杭30を連結して、杭保持台37に杭保持具1を保持して、既製杭30A、30B、・・・の自重での落下を防止する。根固め液や杭周固定液が固化発現したならば、一番上方の既製杭30から杭支持具1を取り外して、既製杭20A、30B、・・・の埋設が完了する。
【0038】
(9) 前記実施例において、使用する既製杭30の総てに杭保持具1を取り付けて、杭置き場に配置すれば理想的であるが、少なくとも1つの杭穴28に対して、1つの杭保持具1が用意されていれば、最低限の目的を達成できる。
【0039】
また、前記において、杭保持具1の上縁に当接するストッパーとして、バナナ形の係止突起31を溶接したが、更に、杭保持具1の下縁に当接するストッパーとして、係止突起31aを溶接することもできる(図2(e)鎖線図示31a)。この場合には杭保持具1の下方への動きも規制でき、係止突起31aは杭保持具1の重さを支えて落下を防げば良いので、形状大きさも係止突起31よりも小さく、かつ1つ設ければ良い。
【0040】
3.他の実施例において、
【0041】
(1) 前記実施例において、保持具片16、16aは、半円ドーナツ板3、3をリブ6、7、8で連結したが、半円ドーナツ板3、3を所定間隔Hで固定できれば、リブの構造は任意である(図示していない)。
【0042】
(2) また、前記実施例において、保持具片16、16aは、一端で回転自在に連結され、閉状態で既製杭30に嵌装して他端で締めて閉状態を維持できる構造で、かつ開状態で既製杭から外すことができる構造であれば、その構造は任意である(図示していない)。
【0043】
(3) また、前記実施例において、杭保持具1の上側の半円ドーナツ板3の内周4に、既製杭30の係止突起31を係止する係止縁5を形成したが、杭保持具1の半円筒のリブ6に、既製杭30の係止突起31を嵌挿できる凹部(開口部)を形成することもできる(図示していない)。この場合には、係止突起31のみで、既製杭30に取り付けた杭保持具1の上下の移動が規制されるので、係止突起31aは不要である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明の杭保持具の実施例で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)はリングを開いた状態のA−A断面図である。
【図2】はこの発明の施工方法を説明する図で、(a)は杭を保管した状態、(b)は杭を吊り上げ始めた状態、(c)は杭を吊り上げた状態、(d)は上杭を下杭の上方に位置させた状態、(e)は上杭を下杭に連結した状態、(f)は下杭を連結した上杭を杭打ち機に連結した状態、を夫々表す。
【符号の説明】
【0045】
1 杭保持具
3 半円ドーナツ板
6、7、8、10 リブ
12 吊り金具(ワイヤーを係止するリング)
14 ピン(吊り金具)
16、16a 保持具片(半円状のリング基材)
17 保持具片の基端
17a 保持具片の先端
21 軸ピン
22 係止ピン
28 杭穴
30、30A、30B 既製杭
31 係止突起
33 ワイヤー
34 置き台
36 地面
37 保持台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既製杭の外壁に嵌装できる所定円径の内周壁を有するドーナツ状のリング基材を形成し、前記リング基材を、半円状の2つのリング基材片の基端を回転自在に取り付けて構成し、前記両リング基材片の先端にピン挿入孔を形成し、前記両ピン挿入孔に共通するピンを着脱自在に挿入してなり、前記既製杭に対して上方への移動を規制するストッパー手段を形成したことを特徴とする既製杭に取り付ける杭保持具。
【請求項2】
リング基材片に、ワイヤーを係止するリングを回転自在に取り付けた請求項1記載の杭保持具。
【請求項3】
以下のように埋設することを特徴とする既製杭の埋設方法。
(1) 杭頭部に係止突起を有する既製杭を横設し、該既製杭の係止突起周辺に、着脱可能でかつ上方への移動を規制して、杭保持具を装着する。
(2) 第一の既製杭の杭保持具にワイヤーを掛けて、前記第一の既製杭を吊り上げて所定位置に移動して、
(3) 杭打ち機を使用し、あるいは使用せずに従来の方法により、既製杭を杭穴内に下降させて、杭穴開口部で前記杭保持具を係止して、地上付近で前記第一の既製杭の杭頭部を保持する。
(4) 同様にして、第二の既製杭の杭保持具にワイヤーを掛けて、前記第二の既製杭を吊り上げて所定位置に移動する。
(5) 地上付近で保持している前記第1の既製杭の上端に、前記第二の既製杭の下端を一体に連結して、前記第一の既製杭から杭保持具を外して、従来の方法により連結した既製杭を下降して埋設する。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2008−248493(P2008−248493A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−88093(P2007−88093)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000176512)三谷セキサン株式会社 (91)
【Fターム(参考)】