説明

日々草のスタンダード仕立方法及びその方法により仕立てられた日々草のスタンダード仕立

【課題】これまで市場にはない、また日々草の常識を覆す日々草のスタンダード仕立方法及びその方法により仕立てられた日々草のスタンダード仕立をを提供する。
【解決手段】茎の近傍に可撓性を有する支柱20を立設し環境温度を18℃以上に維持し、すべての茎について側芽が出る毎にこれを摘み取って背丈が捩じり合わせに適した寸法に達するまで上方へ伸張させ、各茎が当該背丈に達したならばこれらの茎同士を捩じり合わせて支柱20に仮固定し、以後茎の背丈が所定の高さ寸法に達するまで側芽の摘み取りと捩じり合わせと仮固定とを繰り返し行い、茎が観賞に適した高さに達した後は、各茎の頂芽を摘心するとともに側芽の摘み取りを止めて各茎の先端部に側枝を繁らせ、これら側枝に着花させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日々草のスタンダード仕立方法及びその方法により仕立てられた日々草のスタンダード仕立関する。
【背景技術】
【0002】
日々草(学名:Catharanthus rouseus(=Vinca rosea)旧学名:ビンカ)は、マダガスカル、ジャワ、ブラジルを原産地とするキョウチクトウ科に属する多年草の草花であるが、耐寒性がなく秋には枯死してしまうことが多いことから日本では春播きの1年草として取り扱われている。その反面、高温、強光と乾燥に強いことから、夏花壇を彩る代表的な草花の一つとされている。花の寿命は数日以内と短いのものの、古い花は自然に落下し次々と新しい花が咲くため、最盛期は花が絶えることがなく、このように毎日のように新しい花を咲かせるところからこの名がある。最近は矮性で大輪多花性の改良品種が出回っており、花色は赤紫、桃、白などで、中心目が濃く、葉は濃い緑色で楕円形をしており光沢があるものが普通である。
【0003】
このような日々草は、上記したように矮性の品種がほとんどであるため、その草丈がパンジーやビオラなどと同様極めて低い。したがって、これまで花壇かもしくはプランターや鉢植えで楽しまれてきているのが現状である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、日々草もパンジーやビオラなどと同様、ある程度の本数を群生させれば一度に多くの花を楽しむことができるが、そうするにはやはり花壇か或いは大型のプランターが必要となるため、たくさんの日々草を室内で楽しむことは実際のところ困難である。
【0005】
ところで、観葉植物の一種にベンジャミンがあるが、このベンジャミンは、その多くが複数本の茎を捩じり合わせて頂部に葉を繁茂させた形態のスタンダード仕立にされている。そこで、本願の発明者は、日々草もそのようなベンジャミンと同様なスタンダード仕立にすることができれば、花壇や大型のプランターで栽培した場合にも劣らぬ程の多数の花を室内で楽しむことができるのではないか、との着想を得た。
【0006】
しかしながら、最近市場に出回っている日々草の品種は、前記したように矮性のものばかりであり、しかも春に播種して夏に開花しても秋には枯れてしまうことから、仕立に要する期間に比べて生育期間が極めて短いため、上記の着想を実用化することは不可能とされていた。
【0007】
そこで、発明者は鋭意研究の結果、日々草が元々多年草であることに着目し、また越冬に適した温度条件を見出せば生育期間を仕立に要する期間よりも長くできるのではないかと予想し、さらに品種が矮性のものであっても側芽の摘み取りを工夫して行えば茎の背丈がスタンダード仕立として観賞に適した寸法(例えば、50cm以上)まで延びるのではないかと目論み、本発明を完成するに至った。
【0008】
そこで、本発明は、これまで市場にはない、また日々草の常識を覆す日々草のスタンダード仕立方法及びその方法により仕立てられた日々草のスタンダード仕立を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本願の請求項1の発明に係る日々草のスタンダード仕立方法は、複数個の種を相互に等間隔となるよう近接して播種し、環境温度を発芽に適した温度に維持してこれら前記複数個の種から発芽させ、発芽後は、茎の近傍に可撓性を有する支柱を立設するとともに環境温度を18℃以上に維持し、すべての茎について側芽が出る毎にこれを摘み取って背丈が捩じり合わせに適した寸法に達するまで上方へ伸張させ、各茎が当該背丈に達したならばこれらの茎同士を捩じり合わせて前記支柱に仮固定し、以後茎の背丈が所定の高さ寸法に達するまで前記側芽の摘み取りと捩じり合わせと仮固定とを繰り返し行い、茎が観賞に適した高さに達した後は、各茎の頂芽を摘心するとともに側芽の摘み取りを止めて各茎の先端部に側枝を繁らせ、これら側枝に着花させることを特徴とするものである。
【0010】
ここで、播種する種の数は、2個以上であって、茎同士の捩じり合わせが行える程度の数(茎の本数)が適している。また、播種間隔(種同士の離隔距離)は、その後の生育にお互い悪影響を及ぼし合わない程度の距離が適している。
【0011】
発芽後の環境温度を18℃以上としているのは、この温度より環境温度が下がると、日々草は生育が悪くなったり、また病気にかかり易くなったりして、最悪の場合枯死に至るからである。
【0012】
また、捩じり合わせに適した寸法とは、複数本の茎同士を捩じり合わせる作業が円滑に行える程度の寸法をいい、実際には茎の太さと個体固有の可撓性に応じて適宜決定すればよい。
【0013】
支柱を可撓性のものとしたのは、茎を捩じり合わせる際に、支柱がその作業の邪魔にならないよう、茎から遠ざけることができるようにするためである。
【0014】
茎の支柱への仮固定は、紐や合成樹脂製のテープ、樹脂被覆された金属線等、園芸の分野で広く使用されている部材であれば何を用いてもよい。
【0015】
観賞に適した高さとは、仕立全体のバランスを見て決定されるが、実際には用土表面から約40〜80cm程度が好ましい。
【0016】
また、本願の請求項2の発明に係る日々草のスタンダード仕立方法は、床土を充填した多数個の育苗ポットに、1ポット当たり1個の種を播種し、環境温度を発芽に適した温度に維持して各育苗ポット毎に発芽させ、発芽後は、すべての苗について側芽が出る毎にこれを摘み取って茎の背丈が15〜20cmに達するまで伸長させた後、これら多数の苗から上記伸長期間における茎の伸長速度が略同じもの同士を複数個選抜し、これら複数個の苗を相互に等間隔となるよう配置して定植地に移植するとともに、茎の近傍に可撓性を有する支柱を立設し、その後、環境温度を18℃以上に維持し、すべての茎について側芽が出る毎にこれを摘み取って背丈が捩じり合わせに適した寸法に達するまで上方へ伸張させ、各茎が当該背丈に達したならばこれらの茎同士を捩じり合わせて前記支柱に仮固定し、以後茎の背丈が所定の高さ寸法に達するまで前記側芽の摘み取りと捩じり合わせと仮固定とを繰り返し行い、茎が観賞に適した高さに達した後は、各茎の頂芽を摘心するとともに側芽の摘み取りを止めて各茎の先端部に側枝を繁らせ、これら側枝に着花させることを特徴とするものである。
【0017】
この請求項2に係る発明と前記した請求項1に係る発明との相違点は、請求項1に係る発明では、種を播種して発芽させ、そのまま移植を行うことなく最後まで育成するのに対し、この請求項2に係る発明では、育苗ポットで1ポット毎に苗を育成し、その育成過程(上記の伸長期間と同義)における茎の伸長速度を観察しておき、多数個の苗から伸長速度が略同じもの同士を複数個選抜して、定植地に移植する点で異なるだけであり、その余は同じ工程を行うものである。
【0018】
このように、育苗ポットでの苗の育成過程における茎の伸長速度を観て、これより茎の伸長速度が略同じもの同士を定植地に移植するようにしているので、育成の後半においても複数本の茎の背丈が略揃うこととなり、最後の方で行う頂芽の摘心をどの茎についても同時に行うことができ、作業性に富むこととなる。つまり、複数本の茎の伸長速度が不揃いであった場合、既に所定の背丈(観賞に適した高さ)に達した茎で頂芽の摘心を開始するとともに茎の先端部に側枝を繁らせ始めているところへ、伸長速度の遅い茎が上がってくることとなり、そうなると、伸長速度の遅い茎がやがて所定の背丈に達しこの茎に対して頂芽の摘心を開始しようとした場合に、先に頂芽の摘心を開始している茎では側枝が繁り始めているのでこの側枝が邪魔になり、伸長速度の遅い茎の頂芽の摘心がし辛くなる。しかし、苗の段階で茎の伸長速度が略同じもの同士はその後も略同じ速度で伸び続けることから、上記したように育苗ポットでの苗の育成過程における茎の伸長速度を観て、これより茎の伸長速度が略同じもの同士を定植地に移植することで、上記したような不具合の発生を防ぐことができる。
【0019】
なお、請求項1及び2のいずれの発明においても、側枝の摘み取りは、側枝が茎より芽吹くと同時に行う必要はなく、一定の期間側枝を伸ばさせてから行ってもよい。このように側枝を一定期間伸ばしたままにしてから摘み取りを行うようにすると、側枝によって生成される養分で茎を太らせることができ、鑑賞用花としての商品価値を高めることができる。
【0020】
また、側枝は、最近の品種が前記したように矮性のものであることから、他の植物と異なり、茎の下端部側の方で上端部側よりも盛んに芽吹くため、下端部側で芽吹く側枝の方を上端部側で芽吹く側枝よりも早めに摘み取った方が茎の伸びがよくなり、矮性のものであっても40〜80cm程度まで十分伸ばすことができる。
【0021】
さらに、本願の請求項3に係る発明は、上記した仕立方法により仕立てられた日々草のスタンダード仕立である。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、これまで市場にはない、極めて意外性に富む日々草を提供することができる。また、スタンダード仕立であるので頂部に花の塊を作ることができることから、室内においても多数の花を楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0024】
図1乃至図4は本発明に係る日々草のスタンダード仕立方法を説明するための概略工程図、図5は本発明に係る方法で栽培された日々草のスタンダード仕立の実物を示す斜視図(写真)である。
【0025】
まず、複数個の種を相互に等間隔となるよう近接して播種し、環境温度を発芽に適した温度に維持してこれら前記複数個の種から発芽させる。図示例では、鉢Pに用意した用土に3個の種を播種し、本葉を持った3本の茎1,2,3が伸び始めた状態を示している。なお、ここで、播種する種の数は、3個である必要はなく、2個でも、或いは4個以上であってもよいが、要は、茎同士の捩じり合わせが行える程度の数(茎の本数)が適している。また、播種間隔(種同士の離隔距離)は、その後の生育にお互い悪影響を及ぼし合わない程度の距離が適している。図示例では、3個の種を、正三角形の各頂点に位置するよう播種している。
【0026】
また、本実施の形態では、3個の種を所定の位置関係を持って播種して発芽させているが、これに限らず、例えば、従来と同様、育苗ポットで発芽させ、本葉が出た時点で3個の苗を上記したような位置関係となるように適当な大きさの鉢に定植してもよい。
【0027】
すなわち、床土を充填した多数個の育苗ポットに、1ポット当たり1個の種を播種し、環境温度を発芽に適した温度(20℃以上)に維持して各育苗ポット毎に発芽させ、発芽後は、すべての苗について側芽が出る毎にこれを摘み取って茎の背丈が15〜20cmに達するまで伸長させた後、これら多数の苗から伸長期間における茎の伸長速度が略同じもの同士を複数個選抜し、これら複数個の苗を相互に等間隔となるよう配置して定植地である適当な大きさの鉢に移植してもよい。
【0028】
このように、育苗ポットでの苗の育成過程における茎の伸長速度を観て、これより茎の伸長速度が略同じもの同士を定植地に移植するようにしているので、育成の後半においても複数本の茎の背丈が略揃うこととなり、最後の方で行う頂芽の摘心をどの茎についても同時に行うことができ、作業性に富むこととなる。つまり、複数本の茎の伸長速度が不揃いであった場合、既に所定の背丈(観賞に適した高さ)に達した茎で頂芽の摘心を開始するとともに茎の先端部に側枝を繁らせ始めているところへ、伸長速度の遅い茎が上がってくることとなり、そうなると、伸長速度の遅い茎がやがて所定の背丈に達しこの茎に対して頂芽の摘心を開始しようとした場合に、先に頂芽の摘心を開始している茎では側枝が繁り始めているのでこの側枝が邪魔になり、伸長速度の遅い茎の頂芽の摘心がし辛くなる。しかし、苗の段階で茎の伸長速度が略同じもの同士はその後も略同じ速度で伸び続けることから、上記したように育苗ポットでの苗の育成過程における茎の伸長速度を観て、これより茎の伸長速度が略同じもの同士を定植地に移植することで、上記したような不具合の発生を防ぐことができる。
【0029】
ところで、用土は、従来の日々草の場合と同様、水はけの良い土がよく、例えば赤玉土6に対して腐葉土4の割合で混ぜた土などが適しているが、これに限定されるものではない。
【0030】
発芽後、また、上記したように定植地に移植を行った場合は移植後、茎1,2,3の近傍に可撓性を有する支柱20を立設するとともに環境温度を18℃以上に維持し、すべての茎1,2,3について側芽(図示省略)が出る毎にこれを摘み取って背丈が捩じり合わせに適した寸法に達するまで上方へ伸張させる。そして、各茎1,2,3が当該背丈に達したならば、図2に示すように、これらの茎1,2,3同士を捩じり合わせる。このとき、支柱20は可撓性を有しているので、茎1,2,3を捩じり合わせる際に、その作業の邪魔にならないよう、茎1,2,3から遠ざけることができる。
【0031】
上記のようにして茎1,2,3の捩じり合わせができたならば、捩じり合わせた3本の茎1,2,3を、例えば、紐や合成樹脂製のテープ、樹脂被覆された金属線等、園芸の分野で広く使用されている部材Tを用いて支柱20に仮固定する。
【0032】
以後、茎1,2,3の背丈が所定の高さ寸法に達するまで側芽の摘み取りと捩じり合わせと仮固定とを繰り返し行う。図3は、その途上を示す概略斜視図である。
【0033】
なお、いずれの方法においても、上記した側枝の摘み取りは、側枝が茎より芽吹くと同時に行う必要はなく、一定の期間側枝を伸ばさせてから行ってもよい。このように側枝を一定期間伸ばしたままにしてから摘み取りを行うようにすると、側枝によって生成される養分で茎を太らせることができ、鑑賞用花としての商品価値を高めることができる。
【0034】
また、側枝は、最近の品種が前記したように矮性のものであることから、他の植物と異なり、茎の下端部側の方で上端部側よりも盛んに芽吹くため、下端部側で芽吹く側枝の方を上端部側で芽吹く側枝よりも早めに摘み取った方が茎の伸びがよくなり、矮性のものであっても40〜80cm程度まで十分伸ばすことができる。
【0035】
以上のようにして茎1,2,3が観賞に適した高さに達した後は、各茎1,2,3の頂芽を摘心するとともに側芽の摘み取りを止めて各茎の先端部に側枝を繁らせ、図4に示すように、これら側枝に着花させ、作業を完了する。
【0036】
このようにして、本発明に係る方法により仕立てられた日々草のスタンダード仕立は、図5に示すように、通常見られる日々草とは趣が全く異なるものに仕上がる。
【0037】
実際の育成にあたっては、発芽に適した環境温度下で2月頃に播種して発芽させる。その後、7月から8月にかけて約50〜70cm程の背丈になるので、頂芽を摘心するともに側芽の摘み取りを止めて各茎の先端部に側枝を繁らせ始める。ここで、夏期は外気温が高いので特に温度管理を要せず、晩夏から初秋にかけて気温が18℃を下回るようになったならば、温室内で管理し、温室内の室温を常に18℃以上に保つ。やがて、各側枝に多数の花が着花するので、この状態で4月上旬頃まで管理を続け、そのあと市場に出荷する。ユーザー側では、室内で管理し、適宜給水と施肥を行えば、秋までずっと咲き続ける花を楽しむことができる。
【0038】
尚、茎を伸長させている途中で、任意の高さ位置において側芽の摘み取りを故意に止めることにより、完成時に茎の途中に複数の花の塊を設けることができ、このようにすれば、さらに変化に富んだスタンダード仕立とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係る日々草のスタンダード仕立方法の一実施形態を説明する概略工程図である。
【図2】同じく概略工程図である。
【図3】同じく概略工程図である。
【図4】同じく概略工程図であり、仕立上がり状態を示す。
【図5】本発明に係る方法で栽培された日々草のスタンダード仕立の実物を示す斜視図(写真)である。
【符号の説明】
【0040】
1,2,3 茎
20 支柱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個の種を相互に等間隔となるよう近接して播種し、環境温度を発芽に適した温度に維持してこれら前記複数個の種から発芽させ、発芽後は、茎の近傍に可撓性を有する支柱を立設するとともに環境温度を18℃以上に維持し、すべての茎について側芽が出る毎にこれを摘み取って背丈が捩じり合わせに適した寸法に達するまで上方へ伸張させ、各茎が当該背丈に達したならばこれらの茎同士を捩じり合わせて前記支柱に仮固定し、以後茎の背丈が所定の高さ寸法に達するまで前記側芽の摘み取りと捩じり合わせと仮固定とを繰り返し行い、茎が観賞に適した高さに達した後は、各茎の頂芽を摘心するとともに側芽の摘み取りを止めて各茎の先端部に側枝を繁らせ、これら側枝に着花させることを特徴とする日々草のスタンダード仕立方法。
【請求項2】
床土を充填した多数個の育苗ポットに、1ポット当たり1個の種を播種し、環境温度を発芽に適した温度に維持して各育苗ポット毎に発芽させ、発芽後は、すべての苗について側芽が出る毎にこれを摘み取って茎の背丈が15〜20cmに達するまで伸長させた後、これら多数の苗から上記伸長期間における茎の伸長速度が略同じもの同士を複数個選抜し、これら複数個の苗を相互に等間隔となるよう配置して定植地に移植するとともに、茎の近傍に可撓性を有する支柱を立設し、その後、環境温度を18℃以上に維持し、すべての茎について側芽が出る毎にこれを摘み取って背丈が捩じり合わせに適した寸法に達するまで上方へ伸張させ、各茎が当該背丈に達したならばこれらの茎同士を捩じり合わせて前記支柱に仮固定し、以後茎の背丈が所定の高さ寸法に達するまで前記側芽の摘み取りと捩じり合わせと仮固定とを繰り返し行い、茎が観賞に適した高さに達した後は、各茎の頂芽を摘心するとともに側芽の摘み取りを止めて各茎の先端部に側枝を繁らせ、これら側枝に着花させることを特徴とする日々草のスタンダード仕立方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2の方法により仕立てられた日々草のスタンダード仕立。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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