説明

昇降移載装置

【課題】トロリーコンベヤ1からスラットコンベヤ7への自動車車体などの移載装置の構成を簡単にしてコストダウンを図る。
【解決手段】昇降搬送手段9は、左右一対の昇降体12bと、これらに支持された左右一対の前後移動体14bと、これら各前後移動体14bに被搬送物支持姿勢と退避姿勢とに切換自在に設けられた前輪支持手段15及び後輪支持手段16と、各前後移動体14bをスラットコンベヤ7の搬送方向とは逆方向にホームポジションまで後退移動させる戻し用駆動手段27と、各前後移動体14bに設けられた同期用被係合部30を備え、同期手段10は、水平前後移動自在な可動体51と、同期用被係合部30が上下方向に係合離脱自在に可動体51に設けられた左右一対の同期用係合部52と、可動体51をスラットコンベヤ7の搬送方向に所定距離同期移動させた後、ホームポジションまで後退移動させる可動体駆動手段53を備えた構成。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トロリーコンベヤのハンガーにより吊り下げ搬送されてきた被搬送物をスラットコンベヤ上に移載する昇降移載装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車組み立てラインなどにおいて、トロリーコンベヤのハンガーにより吊り下げ搬送されてきた自動車車体を、部品組み付けラインなどを構成するスラットコンベヤ上に移載する場合がある。このような移載場所に配設される昇降移載装置は、所定位置で停止したトロリーコンベヤのハンガーで吊り下げられている自動車車体を昇降搬送手段の左右一対の被搬送物支持具で受け取らせ、当該被搬送物支持具の降下により、当該被搬送物支持具で支持している自動車車体をスラットコンベヤ上に下ろすものであるが、連続運転させているスラットコンベヤ上に自動車車体を安全に下ろすためには、自動車車体をスラットコンベヤの搬送方向に同期移送させながらスラットコンベヤ上に下ろさなければならない。このため、特許文献1などに記載された従来周知の昇降移載装置では、スラットコンベヤ側にスラットコンベヤと同期運転できる同期台車を併設し、昇降搬送手段の被搬送物支持具の降下により当該被搬送物支持具で支持している自動車車体を一旦同期台車上の昇降自在な被搬送物支持台上に移載し、この同期台車をスラットコンベヤと同期運転させながら被搬送物支持台を降下させて自動車車体をスラットコンベヤに乗り移らせるように構成していた。
【特許文献1】特開平2−286515号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記構成の従来の昇降移載装置では、スラットコンベヤ側に併設されてスラットコンベヤと同期運転される同期台車に、昇降自在な被搬送物支持台を介して自動車車体を支持させる必要があるため、被搬送物に見合った耐荷重性能を備えた大型大重量の同期台車となり、しかも昇降自在な被搬送物支持台を設けなければならないことにより、同期台車にかかる設備コストが非常に高くつく問題点があった。又、自動車車体を昇降搬送手段から一旦同期台車上に移載し、それから同期台車をスラットコンベヤと同期運転させながら同期台車上の自動車車体をスラットコンベヤ上に下ろさなければならないので、自動車車体をスラットコンベヤ上に移載し終わるまでのサイクルタイムも長くなる問題点もあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る昇降移載装置を提供することを目的とするものであって、請求項1に記載の昇降移載装置は、後述する実施形態の参照符号を付して示すと、トロリーコンベヤ1のハンガー5により吊り下げ搬送されてきた被搬送物(自動車車体W)をスラットコンベヤ7上に移載する昇降移載装置8であって、昇降搬送手段9と同期手段10とを備え、昇降搬送手段9は、スラットコンベヤ7上の搬送経路を挟むように左右一対並設されて互いに同期して昇降する左右一対の昇降体12a,12bと、これら各昇降体12a,12bにスラットコンベヤ7の搬送方向に沿って水平前後移動自在に支持された左右一対の前後移動体14a,14bと、これら各前後移動体14a,14bに被搬送物支持姿勢と退避姿勢とに切換自在に設けられた被搬送物支持具(前輪支持アーム31a,31b及び後輪支持アーム33a,33b)と、各前後移動体14a,14bをスラットコンベヤ7の搬送方向とは逆方向にホームポジションまで後退移動させる戻し用駆動手段27と、各前後移動体14a,14bに設けられた同期用被係合部30を備え、同期手段10は、スラットコンベヤ7の搬送方向に沿って水平前後移動自在な可動体51と、各前後移動体14a,14bの同期用被係合部30が上下方向に係合離脱自在に前記可動体51に設けられた左右一対の同期用係合部52と、前記可動体51をスラットコンベヤ7の搬送方向に所定距離同期移動させた後、ホームポジションまで後退移動させる可動体駆動手段53を備えた構成となっている。
【0005】
上記構成の本発明を実施するについて、具体的には請求項2に記載のように、同期手段10の可動体51は、スラットコンベヤ7の上側往行経路部7aと下側復行経路部7bとの間の空間に、この可動体51の左右両端部がスラットコンベヤ7の左右両側に突出するように配設し、この可動体51の左右両端部に前記同期用係合部52を設けることができる。
【0006】
又、請求項3に記載のように、昇降搬送手段9の同期用被係合部30は水平軸ローラー29を備えた構造とし、同期手段10の同期用係合部52は、前記水平軸ローラー29が昇降自在に嵌合する案内溝部56を形成する一対のレール部材56a,56bで構成することができる。
【0007】
更に、請求項4に記載のように、同期手段10の可動体駆動手段53は、スラットコンベヤ7に設けられたアタッチメント57を後押しする起立姿勢と当該アタッチメント57から外れる退避姿勢とに切換自在に前記可動体51に設けられたプッシャー58と、可動体51をスラットコンベヤ7の搬送方向に付勢する付勢状態と当該可動体51をホームポジションまで後退移動させる後退駆動状態とに切り換え自在なアクチュエーター(シリンダーユニット59)とから構成することができる。
【0008】
又、請求項5に記載のように、下降限位置に達した昇降体12a,12bに対してスラットコンベヤ7の搬送方向に前進移動した状態の前後移動体14a,14bの前端部を支持する支持手段69を床側に設けることができる。具体的には、請求項6に記載のように、前記支持手段69は水平軸ローラー71を備えた構造とし、前後移動体14a,14bの前端部には、前記水平軸ローラー71が当接転動する帯状板72を前後方向に沿って敷設しておくことができる。
【0009】
又、被搬送物が車輪を備えた自動車車体Wである場合、請求項7に記載のように、スラットコンベヤ7には、自動車車体Wの前輪fwを位置決めする前輪位置決め用アタッチメント68a,68bを付設し、昇降搬送手段9の被搬送物支持具は自動車車体Wの各車輪fw,rwに対応して設け、これら被搬送物支持具はそれぞれ一対の水平開閉自在な車輪支持アーム(前輪支持アーム31a,31b及び後輪支持アーム33a,33b)を備えた構造とし、自動車車体Wの後輪rwを支持する被搬送物支持具(後輪支持アーム33a,33b)は、自動車車体Wの前輪fwを支持する被搬送物支持具(前輪支持アーム31a,31b)に対して前後方向に位置調整自在に設けることができる。
【発明の効果】
【0010】
上記請求項1に記載の構成の本発明に係る昇降移載装置によれば、トロリーコンベヤのハンガーにより吊り下げ搬送されてきた被搬送物を、昇降搬送手段の左右一対の昇降体を上昇させて、ホームポジションにある左右一対の前後移動体の被搬送物支持具で受け取らせ、左右一対の昇降体を降下させて被搬送物をスラットコンベヤ上に下ろすのであるが、被搬送物がスラットコンベヤ上に乗り移る前に、左右一対の前後移動体側の同期用被係合部とホームポジションにある可動体側の同期用係合部との係合により、左右一対の前後移動体と可動体とを前後方向に関して互いに連動する状態とし、係る状態で可動体を可動体駆動手段でスラットコンベヤの搬送方向に同期移動させ、この間の昇降搬送手段の昇降体(左右一対の前後移動体)の降下により、左右一対の前後移動体に被搬送物支持具を介して支持されている被搬送物をスラットコンベヤ上に下ろすことができる。この後は、被搬送物支持具を退避姿勢に切り換えた状態で昇降体を上昇させ、左右一対の前後移動体側の同期用被係合部を可動体側の同期用係合部から上方に離脱させると共に、戻し用駆動手段により各前後移動体をホームポジションまで後退移動させ、可動体も可動体駆動手段で元のホームポジションまで後退移動させることにより、一連の移載作業を完了させることができる。
【0011】
而して、係る請求項1に記載の構成の本発明に係る昇降移載装置によれば、スラットコンベヤ側に設置される可動体は、昇降搬送手段側の前後移動体の同期用被係合部と係合する同期用係合部を介して当該前後移動体をスラットコンベヤの搬送方向に同期移動させるための手段であって、従来の同期台車のように、昇降搬送手段から受け取った被搬送物を支持してスラットコンベヤと同期移送させるものではない。従って前記可動体は、被搬送物に見合うような耐荷重性能は不要であり、小型軽量に構成することができ、従来の同期台車に必要であったような昇降自在な被搬送物支持台も不要である。換言すれば、本発明の構成では、昇降搬送手段が本来有する左右一対の昇降体に前後移動体を介して被搬送物支持具を支持させることで、当該昇降搬送手段の一部分で従来の同期台車を兼用させているので、制御系も簡単になり、大幅なコストダウンを図ることができる。しかも、昇降搬送手段で被搬送物をスラットコンベヤ上に下ろす際に、当該被搬送物をスラットコンベヤの搬送方向に同期移送させながらスラットコンベヤ上に下ろすのであるから、従来の同期台車上に一旦被搬送物を移載し、この後、当該被搬送物をスラットコンベヤの搬送方向に同期移送させながらスラットコンベヤ上に下ろす場合と比較して、スラットコンベヤ上への被搬送物の移載完了までに要する時間、即ち、サイクルタイムを短縮することができる。
【0012】
尚、請求項2に記載の構成によれば、スラットコンベヤの上側往行経路部と下側復行経路部との間の空間を同期手段の可動体の前後移動経路に活用し、スラットコンベヤの左右両側に位置する左右一対の前後移動体側の同期用被係合部に各別に係合させる左右一対の同期用係合部も容易に配設することができ、本発明の実施が容易になる。
【0013】
又、請求項3に記載の構成によれば、昇降搬送手段側の前後移動体を昇降体で降下させながら同期手段側の可動体によりスラットコンベヤの搬送方向に同期移動させる動作を円滑に行わせることができる。更に、請求項4に記載の構成によれば、スラットコンベヤ側に設けたアタッチメントを可動体側に設けた前後一対の開閉自在な挟持片で挟持させて、当該可動体をスラットコンベヤの搬送方向に同期移動させる場合と比較して、スラットコンベヤ側に、被搬送物を支持している昇降搬送手段側の前後移動体を負荷として作用させないで済む。従って、スラットコンベヤの駆動手段の能力アップや前記アタッチメントが付設されるスラット単体の補強も不要になると共に、スラットコンベヤに付設する前記アタッチメントも小型に構成できる。
【0014】
更に、請求項5に記載の構成によれば、被搬送物をスラットコンベヤ上に移載するときに、被搬送物を支持する前後移動体が昇降体からスラットコンベヤの搬送方向前方に片持ち状に延出するような状況であっても、当該前後移動体の前端部を床側の支持手段で支持させることができるので、昇降体を必要最小限の前後方向巾に抑えて構成することができ、しかも被搬送物移載の前後における前後移動体の昇降体に対する前後移動を無理なく円滑に行わせることができる。この場合、請求項6に記載の構成によれば、水平軸ローラーを前後移動体側に設け、床側の支持手段を前後方向に長いレール状部材で構成する場合と比較して、前後方向に長さのある前後移動体側には前後方向に長い帯状板を容易に取り付けることができるので、支持手段全体の構成が簡単で安価に実施することができる。
【0015】
尚、被搬送物が車輪を備えた自動車車体である場合、請求項7に記載の構成によれば、単にスラットコンベヤ上に対する前輪の移載位置さえ一定にするだけで、各種のホイールベースの自動車車体を問題なく取り扱うことができる。又、水平開閉自在な一対の車輪支持アームで車輪を支持させるものであるから、昇降搬送手段側の昇降体の下降限位置を当該車輪支持アームがスラットコンベヤに接触しない範囲で下げることができる。換言すれば、真横に出退移動自在な一対の車輪支持アームを利用する場合のように、車輪がスラットコンベヤ上に乗り移った後に車輪支持アームを降下させて真横に引き抜くような必要がないので、一対の車輪支持アームの間隔を十分に狭めて、小径の車輪でも支障なく支持できるように構成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に本発明の具体的実施例を添付図に基づいて説明すると、図1〜図3において、1は自動車車体Wを吊り下げて搬送する従来周知のトロリーコンベヤであり、天井側に架設されたガイドレール2に複数個のトロリー3を介して移動自在に支持された搬送用走行体4と、この搬送用走行体4を推進させるプッシャー付きのコンベヤチエン(図示省略)とから構成され、搬送用走行体4に自動車車体Wを吊り下げるハンガー5が吊り下げられている。ハンガー5は従来周知のように、左右一対前後二組の開閉自在なハンガーアーム6を備えており、これらハンガーアーム6により自動車車体Wの前輪fwと後輪rwとの間で車体の左右両側辺を支持する。
【0017】
7はスラットコンベヤであって、その搬送経路の始端部がトロリーコンベヤ1の真下床面上に、両コンベヤの搬送方向が同一向きで互いに平行となるように設置されている。このスラットコンベヤ7の搬送経路の始端部とその真上のトロリーコンベヤ1との間に本発明の昇降移載装置8が設けられている。この昇降移載装置8は、昇降搬送手段9と同期手段10とから構成されている。昇降搬送手段9は、スラットコンベヤ7の左右両側に立設された左右一対の支柱11a,11bのそれぞれに昇降自在に支持された左右一対の昇降体12a,12bと、これら両昇降体12a,12bを同期させて昇降駆動する昇降駆動手段13と、各昇降体12a,12bにスラットコンベヤ7の搬送方向と平行に前後移動自在に支持された左右一対の前後移動体14a,14bと、各前後移動体14a,14b上に設けられた前輪支持手段15と後輪支持手段16を備えている。
【0018】
昇降体12a,12bは、支柱11a,11bに対しスラットコンベヤ7の上方側から嵌合してこれら支柱11a,11bに付設された昇降用ガイドレール17に昇降自在に係合するもので、互いに対面する内側に前後移動体14a,14bを支持する支持台18が突設されている。昇降駆動手段13は、図2に示すように、片側の支柱11bに隣接して配設されたモーター駆動の駆動輪19と、3系統の吊下チエン20〜22と、各支柱11a,11bの上端部に軸支されて各吊下チエン20〜22を案内する複数個の案内輪23と、各支柱11a,11b内を昇降するカウンターウエイト24a,24bから構成されている。吊下チエン20,21は駆動輪19に掛け渡されてその一端でカウンターウエイト24bを吊り下げ、吊下チエン20の他端は昇降体12aを吊り下げると共に吊下チエン21の他端は昇降体12bを吊り下げ、吊下チエン22は、その一端で昇降体12aを吊り下げると共に他端でカウンターウエイト24aを吊り下げている。従って、吊下チエン20,21を駆動輪19で駆動することにより、両昇降体12a,12bを同期昇降させることができる。このときカウンターウエイト24a,24bは支柱11a,11b内を昇降体12a,12bとは逆方向に昇降する。
【0019】
前後移動体14a,14bは、図5及び図6にも示すように、底部に前後移動方向と平行に付設されたガイドレール25と、このガイドレール25に嵌合するように各昇降体12a,12bの支持台18上に付設されたスライドガイド26とによって、平面視においてスラットコンベヤ7の左右両外側の位置(図3参照)で、スラットコンベヤ7の搬送方向と平行に水平前後移動自在に各昇降体12a,12bに支持されている。これら各前後移動体14a,14bは、図3Aと図5に示すホームポジションと図3Bと図6に示す前進位置との間の移動範囲S(図3参照)内で、昇降体12a,12b側の支持台18に対し前後移動することができるが、前進位置まで移動した前後移動体14a,14bは、戻し用駆動手段27によりホームポジションまで戻される。この戻し用駆動手段27は、前後移動体14a,14bの前端下側と支持台18の前側辺との間に介装されたシリンダーユニット28から構成されている。又、前後移動体14a,14bの後端部には、左右方向水平軸で軸支された水平軸ローラー29から成る同期用被係合部30が突設されている。
【0020】
前後移動体14a,14b上の前端側に設けられた前輪支持手段15は、被搬送物(前輪)支持具として水平方向に開閉自在な前後一対の前輪支持アーム31a,31bと、当該前輪支持アーム31a,31bの開閉駆動手段32とを備え、前後移動体14a,14b上の後端側に設けられた後輪支持手段16は、被搬送物(前輪)支持具として水平方向に開閉自在な前後一対の後輪支持アーム33a,33bと、当該後輪支持アーム33a,33bの開閉駆動手段34と、後輪支持アーム33a,33bをスラットコンベヤ7の搬送方向と平行な前後方向に位置調整するための位置調整手段35を備えている。
【0021】
更に詳述すると、図10に示すように前輪支持アーム31a,31bは、それぞれ基部が垂直支軸36a,36bによって前後移動体14a,14b上に水平方向に開閉自在に軸支され、開閉駆動手段32は、垂直支軸36a,36bを介して前輪支持アーム31a,31bと連動する一対の平歯車37a,37bと、これら両平歯車37a,37b間においてこれら平歯車37a,37bと咬合する一対のラックギヤ38a,38bを備えた出退移動体39と、この出退移動体39を出退駆動するパワーシリンダー40から構成され、パワーシリンダー40により出退移動体39を出退移動させることにより、ラックギヤ38a,38b及び平歯車37a,37bを介して前輪支持アーム31a,31bを互いに逆方向に所定角度回転させ、実線で示す互いに平行姿勢でスラットコンベヤ7の上方位置に突出する車輪支持姿勢(閉じ姿勢)と、仮想線で示す退避姿勢(開き姿勢)との間で前輪支持アーム31a,31bを開閉させることができる。
【0022】
後輪支持アーム33a,33bは、図11に示すように、前後移動体14a,14b上に支持された基台41上に、それぞれ基部が垂直支軸42a,42bによって水平方向に開閉自在に軸支され、開閉駆動手段34は基台41上に設けられたもので、垂直支軸42a,42bを介して後輪支持アーム33a,33bのそれぞれと連動連結され且つ互いに咬合する一対の平歯車43a,43bと、一方の垂直支軸42bに取り付けられた駆動用平歯車44と、この駆動用平歯車44に咬合するラックギヤ45を備えた出退移動体46と、この出退移動体46を出退駆動するパワーシリンダー47と、出退移動体46を駆動用平歯車44との間で挟むバックアップローラー48から構成され、パワーシリンダー47により出退移動体46を出退移動させることにより、ラックギヤ45、駆動用平歯車44、及び平歯車43a,43bを介して後輪支持アーム33a,33bを互いに逆方向に所定角度回転させ、実線で示す互いに平行姿勢でスラットコンベヤ7の上方位置に突出する車輪支持姿勢(閉じ姿勢)と、仮想線で示す退避姿勢(開き姿勢)との間で後輪支持アーム33a,33bを開閉させることができる。又、位置調整手段35は、前記基台41を前後移動体14a,14b上でスラットコンベヤ7の搬送方向と平行な前後方向に移動自在に支持するガイドレール49と、前記基台41と前後移動体14a,14bとの間に介装されたパワーシリンダー50から構成され、このパワーシリンダー50により基台41(後輪支持手段16)を図3に示す調整範囲D内で前後方向に位置調整することにより、前輪支持手段15と後輪支持手段16との間の間隔を、取り扱う自動車車体Wにおける前輪fwと後輪rwとの間の距離、即ち、ホイールベースに応じて調整することができる。
【0023】
同期手段10について説明すると、図1、図2、及び図4に示すように、同期手段10は、スラットコンベヤ7の搬送方向に沿って水平前後移動自在な可動体51と、各前後移動体14a,14bの水平軸ローラー29(同期用被係合部30)が上下方向に係合離脱自在に前記可動体51に設けられた左右一対の同期用係合部52と、前記可動体51をスラットコンベヤ7の搬送方向に所定距離同期移動させた後、ホームポジションまで後退移動させる可動体駆動手段53を備えている。可動体51は、スラットコンベヤ7の搬送経路始端部における上側往行経路部7aと下側復行経路部7bとの間の空間内に配置され、左右両端部がスラットコンベヤ7から左右両側に突出する横長のものであって、同様に左右両端部がスラットコンベヤ7から左右両側に突出するように床面上に設置された架台54の左右両端部上に敷設のガイドレール55にスラットコンベヤ7の搬送方向に沿って水平前後移動自在に支持されている。左右一対の同期用係合部52は、可動体51のスラットコンベヤ7から左右両側に突出する左右両端部上に立設されたもので、前記水平軸ローラー29が昇降自在に嵌合する案内溝部56を形成する前後一対のレール部材56a,56bにより垂直レール状に構成され、案内溝部56の上端部は前後方向の巾が上方ほど広がるように形成されている。
【0024】
可動体駆動手段53は、図12に示すように、スラットコンベヤ7の所定間隔おきに位置するスラット7cの裏面側に突設されたアタッチメント57を後押しする起立姿勢と当該アタッチメント57から外れる退避姿勢とに切換自在なプッシャー58と、可動体51をスラットコンベヤ7の搬送方向に付勢する付勢状態と当該可動体51をホームポジションまで後退移動させる後退駆動状態とに切り換え自在なアクチュエーターとしてのシリンダーユニット59を備えている。前記プッシャー58は、図7及び図9に示すように、可動体51上に架設された左右一対のガイドレール60の前端部上に左右水平支軸61により上下起伏自在に軸支された上下揺動体62の遊端部から上向きに突設されている。プッシャー58(上下揺動体62)は、姿勢切換手段63により図7Aに示す倒伏退避姿勢と図7Bに示す起立姿勢とに切り換えられるものであり、姿勢切換手段63は、前記ガイドレール60に水平軸ローラー64を介して前後方向移動自在に支持されたカム65と、このカム65を前後方向に往復移動させるシリンダーユニット66と、上下揺動体62の遊端下部に軸支されたカム従動ローラー67とから構成され、シリンダーユニット66によりカム65を前進移動させることにより、カム従動ローラー7がカム65上に乗り上げてプッシャー58(上下揺動体62)が図7Bに示す起立姿勢に切り換えられ、シリンダーユニット66によりカム65を後退移動させることにより、カム従動ローラー7がカム65上から降下してプッシャー58(上下揺動体62)が図7Aに示す倒伏退避姿勢に切り換えられる。起立姿勢に切り換えられたプッシャー58は、スラットコンベヤ7側のアタッチメント57の移動経路内に突出し、倒伏退避姿勢に切り換えられたプッシャー58は、前記アタッチメント57の移動経路から下側に外れることになる。
【0025】
以下、上記構成の昇降移載装置8の使用方法と作用について説明すると、トロリーコンベヤ1の搬送用走行体4を制御して、ハンガー5で吊り下げられた自動車車体Wを昇降搬送手段9に対する移載用定位置で停止させる。この状態で昇降搬送手段9の昇降体12a,12bを昇降駆動手段13により上昇させるが、このとき昇降搬送手段9の前後移動体14a,14bは、図1及び図3Aに示すように戻し用駆動手段27(シリンダーユニット28)によりホームポジションまで後退せしめられ、前輪支持手段15の前輪支持アーム31a,31b、及び後輪支持手段16の後輪支持アーム33a,33bは、図3Aに示すように、開閉駆動手段32,34により互いに平行な姿勢でスラットコンベヤ7の上方に突出する車輪支持姿勢に切り換えられている。係る状態で昇降体12a,12bが上昇することにより、車輪支持姿勢の前輪支持アーム31a,31b及び後輪支持アーム33a,33bがハンガー5で吊り下げられた状態で停止している自動車車体Wの前輪fw及び後輪rwを掬い上げ、自動車車体Wをハンガー5から浮き上がらせることになるので、自動車車体Wがハンガー5から所定高さまで浮き上がった状態で昇降体12a,12bの上昇を停止させる。
【0026】
次にハンガー5のハンガーアーム6を、自動車車体Wの降下経路より外側に開動させた後、昇降搬送手段9の昇降体12a,12bを昇降駆動手段13により降下させ、前輪支持手段15と後輪支持手段16とで前輪fw及び後輪rwを介して支持している自動車車体Wを降下させる。一方、同期手段10の可動体51は、シリンダーユニット59によりホームポジションまで後退した位置にあり、係る状態で昇降体12a,12bが降下すると、図12に示すように、自動車車体Wの前輪fw及び後輪rwがスラットコンベヤ7の支持面より所定高さ上方の位置に達したとき、当該昇降体12a,12b上でホームポジションに位置している前後移動体14a,14bの同期用被係合部30(水平軸ローラー29)が、前記可動体51側の同期用係合部52の案内溝部56内に嵌合する。このとき、スラットコンベヤ7側の所定間隔おきに付設されているアタッチメント57の1つが、ホームポジションにある前記可動体51の倒伏退避姿勢にあるプッシャー58の真上に到達している。換言すれば、アタッチメント57とプッシャー58とが上記のような位置関係になるように、アタッチメント57が所定位置を通過するタイミングで昇降体12a,12bを降下させるのである。
【0027】
上記のように同期用被係合部30(水平軸ローラー29)が可動体51側の同期用係合部52の案内溝部56内に嵌合し且つスラットコンベヤ7側のアタッチメント57の1つが倒伏退避姿勢にあるプッシャー58の真上に到達したとき、前記プッシャー58を、図7に示すように姿勢切換手段63を稼働させて起立姿勢に切り換えると共に、図12に示すシリンダーユニット59に同期駆動方向に流体圧を供給して可動体51をスラットコンベヤ7の搬送方向に付勢し、起立姿勢のプッシャー58をスラットコンベヤ7の搬送速度よりも早い速度で前進移動させると、当該プッシャー58がスラットコンベヤ7側のアタッチメント57の後側面に当接し、当該アタッチメント57とプッシャー58とを介して可動体51がスラットコンベヤ7の搬送速度と同一速度で追従前進移動することになる。この結果、同期用係合部52に嵌合する同期用被係合部30(水平軸ローラー29)を介して可動体51とスラットコンベヤ7の搬送方向に関して連動状態にある昇降搬送手段9の前後移動体14a,14bが、昇降体12a,12bと一体に降下しながらスラットコンベヤ7と同期して昇降体12a,12b上でスラットコンベヤ7の搬送方向に前進移動することになる。尚、このとき前後移動体14a,14bの戻し用駆動手段27であるシリンダーユニット28はフリー状態に切り換えられており、当該前後移動体14a,14bは可動体51(スラットコンベヤ7)と連動して昇降体12a,12b上で支障なく前進移動することができる。
【0028】
従って、前輪支持アーム31a,31bと後輪支持アーム33a,33bとを介して前後移動体14a,14bに支持されている前輪wf及び後輪rw、即ち、自動車車体Wは、スラットコンベヤ7と同一速度でその搬送方向に前進移動しながら降下することになるので、自動車車体W側から見ると、停止しているスラットコンベヤ7上に降下するのと同じになる。而して、昇降体12a,12bの降下が進むことにより、図13に示すように自動車車体Wの前輪wf及び後輪rwがスラットコンベヤ7の支持面上に乗り移ることになるが、このときこれら車輪fw,rwを支持している前輪支持アーム31a,31bと後輪支持アーム33a,33bは、これら車輪fw,rwのスラットコンベヤ7に対する周面当接部の前後両側で当該車輪fw,rwの周面とスラットコンベヤ7の支持面との間に位置しているので、これら前輪支持アーム31a,31bと後輪支持アーム33a,33bが昇降体12a,12bの降下に伴ってスラットコンベヤ7の支持面に下向きに押し付けられる前に昇降体12a,12bの降下を自動停止させる。このときの前後移動体14a,14bのレベルが昇降体12a,12bの下降限位置となる。従って、この後は前後移動体14a,14bが可動体51と共にスラットコンベヤ7と同期して前進移動することになるので、これら可動体51及び前後移動体14a,14bが前進限位置に到達するまでの間に、図3B及び図6に示すように、前輪支持アーム31a,31bと後輪支持アーム33a,33bを、これらの開閉駆動手段32,34により車輪支持姿勢(閉じ姿勢)から退避姿勢(開き姿勢)に切り換えた後、可動体51をスラットコンベヤ7の搬送方向に付勢していたシリンダーユニット59に対する流体圧の供給を停止すると共に、姿勢切換手段63によりプッシャー58を起立姿勢から倒伏姿勢に切り換えて、可動体51及び前後移動体14a,14bを停止させる。
【0029】
上記作用で明らかなように、スラットコンベヤ7上での自動車車体Wの前輪fwの支持位置は、アタッチメント57に対して一定距離前方の位置に決まるので、スラットコンベヤ7上の前輪fwの支持位置には、図12及び図13に示すように、支持する前輪fwの前後に位置して当該前輪fwをスラットコンベヤ7の搬送方向に関して位置決めする前後一対の前輪位置決め用アタッチメント68a,68bを付設しておくことができる。この場合、当該前輪位置決め用アタッチメント68a,68bは、前輪支持アーム31a,31bと干渉しないように、前輪fwを支持している車輪支持姿勢(閉じ姿勢)の前輪支持アーム31a,31bより内側になるように配置すれば良い。
【0030】
自動車車体Wをスラットコンベヤ7上に乗り移らせたとき、図6に示すように前後移動体14a,14bは昇降体12a,12bに対してスラットコンベヤ7の搬送方向に移動して、当該昇降体12a,12bの支持台18から大きく前方に延出することになるので、図4〜図6に示すように、昇降体12a,12bが下降限位置に達したときの前後移動体14a,14bの支持台18から前方に延出する前端部を受け止める支持手段69を床側に設置しておくことができる。この支持手段69は、図示のように床側に立設された架台70上に左右水平方向軸で軸支された左右一対の水平軸ローラー71から構成し、各前後移動体14a,14bの前端部下側には、前後方向に沿って帯状板72を敷設し、下降限位置に達した前後移動体14a,14bが前方に移動するとき、水平軸ローラー71が帯状板72の下側面に当接して転動するように構成することができる。
【0031】
以上のようにして自動車車体Wをスラットコンベヤ7上の所定位置に移載し終わったならば、前進限位置にある可動体51を、可動体駆動手段53のシリンダーユニット59に対する後退駆動方向の流体圧の供給によりホームポジションまで後退移動させる。この結果、当該可動体51と同期用被係合部30(水平軸ローラー29)と同期用係合部52とを介して前後方向に関して連動状態にある昇降体12a,12b側の前後移動体14a,14bも可動体51と連動して前進限位置からホームポジションまで後退移動することになる。このときは、当該前後移動体14a,14bの全行程において支持手段69が、昇降体12a,12b側の支持台18に対して前方に延出している前後移動体14a,14bの前端部を支持することになる。可動体51及び前後移動体14a,14bが元のホームポジションに戻ったならば、昇降体12a,12bを昇降駆動手段13により上昇させ、当該昇降体12a,12bに対してホームポジションに位置する前後移動体14a,14bを、例えばトロリーコンベヤ1側からの自動車車体Wの受け取りレベルより下方の中間待機レベルで停止させて、次の移載作業に備えさせることができる。この昇降体12a,12bの上昇過程において、可動体51側の同期用係合部52の案内溝部56から前後移動体14a,14b側の同期用被係合部30(水平軸ローラー29)が上方に離脱する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】昇降移載装置の使用状態を、その昇降搬送手段が中間高さにある状態で示す縦断側面図である。
【図2】同状態での縦断背面図である。
【図3】A図は昇降搬送手段の前後移動体がホームポジションにあるときの横断平面図、B図は昇降搬送手段の前後移動体が前進位置にあるときの横断平面図である。
【図4】A図は同期手段の可動体がホームポジションにあるときの平面図、B図は同可動体が前進位置にあるときの平面図である。
【図5】昇降搬送手段の前後移動体が同期手段と係合し始めた状態での縦断側面図である。
【図6】昇降搬送手段の前後移動体が同期手段によってスラットコンベヤと同期移動して前進位置まで移動した状態を示す縦断側面図である。
【図7】A図は同期手段がスラットコンベヤと連係していない状態を示す要部の側面図、B図は同期手段がスラットコンベヤと連係した状態を示す要部の側面図である。
【図8】同期手段がスラットコンベヤと連係した状態での昇降移載装置の要部を示す背面図である。
【図9】同期手段の要部を示す平面図である。
【図10】昇降搬送手段の前輪支持手段を示す平面図である。
【図11】昇降搬送手段の後輪支持手段を示す平面図である。
【図12】同期開始直前の状態を示す要部の作用説明図である。
【図13】同期終了直前の状態を示す要部の作用説明図である。
【符号の説明】
【0033】
1 トロリーコンベヤ
4 搬送用走行体
5 ハンガー
7 スラットコンベヤ
8 昇降移載装置
9 昇降搬送手段
10 同期手段
11a,11b 支柱
12a,12b 昇降体
13 昇降駆動手段
14a,14b 前後移動体
15 前輪支持手段
16 後輪支持手段
18 支持台
25,49,55,60 ガイドレール
27 戻し用駆動手段
28,59,66 シリンダーユニット
29 水平軸ローラー
30 同期用被係合部
31a,31b 前輪支持アーム
32,34 開閉駆動手段
33a,33b 後輪支持アーム
35 位置調整手段
40,47,50 パワーシリンダー
51 可動体
52 同期用係合部
53 可動体駆動手段
56 案内溝部
56a,56b レール部材
57 アタッチメント
58 プッシャー
62 上下揺動体
63 姿勢切換手段
65 カム
67 カム従動ローラー
68a,68b 前輪位置決め用アタッチメント
69 支持手段
71 水平軸ローラー
72 帯状板
W 自動車車体
fw 前輪
rw 後輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トロリーコンベヤのハンガーにより吊り下げ搬送されてきた被搬送物をスラットコンベヤ上に移載する昇降移載装置であって、昇降搬送手段と同期手段とを備え、昇降搬送手段は、スラットコンベヤ上の搬送経路を挟むように左右一対並設されて互いに同期して昇降する左右一対の昇降体と、これら各昇降体にスラットコンベヤの搬送方向に沿って水平前後移動自在に支持された左右一対の前後移動体と、これら各前後移動体に被搬送物支持姿勢と退避姿勢とに切換自在に設けられた被搬送物支持具と、各前後移動体をスラットコンベヤの搬送方向とは逆方向にホームポジションまで後退移動させる戻し用駆動手段と、各前後移動体に設けられた同期用被係合部を備え、同期手段は、スラットコンベヤの搬送方向に沿って水平前後移動自在な可動体と、各前後移動体の同期用被係合部が上下方向に係合離脱自在に前記可動体に設けられた左右一対の同期用係合部と、前記可動体をスラットコンベヤの搬送方向に所定距離同期移動させた後、ホームポジションまで後退移動させる可動体駆動手段を備えている、昇降移載装置。
【請求項2】
同期手段の可動体は、スラットコンベヤの上側往行経路部と下側復行経路部との間の空間に、この可動体の左右両端部がスラットコンベヤの左右両側に突出するように配設され、この可動体の左右両端部に前記同期用係合部が設けられている、請求項1に記載の昇降移載装置。
【請求項3】
昇降搬送手段の同期用被係合部は水平軸ローラーを備え、同期手段の同期用係合部は、前記水平軸ローラーが昇降自在に嵌合する案内溝部を形成する一対のレール部材を備えている、請求項1又は2に記載の昇降移載装置。
【請求項4】
同期手段の可動体駆動手段は、スラットコンベヤに設けられたアタッチメントを後押しする起立姿勢と当該アタッチメントから外れる退避姿勢とに切換自在に前記可動体に設けられたプッシャーと、可動体をスラットコンベヤの搬送方向に付勢する付勢状態と当該可動体をホームポジションまで後退移動させる後退駆動状態とに切り換え自在なアクチュエーターを備えている、請求項1〜3の何れか1項に記載の昇降移載装置。
【請求項5】
下降限位置に達した昇降体に対してスラットコンベヤの搬送方向に前進移動した状態の前後移動体の前端部を支持する支持手段が床側に設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載の昇降移載装置。
【請求項6】
前記支持手段が水平軸ローラーを備え、前後移動体の前端部には、前記水平軸ローラーが当接転動する帯状板が前後方向に沿って敷設されている、請求項5に記載の昇降移載装置。
【請求項7】
被搬送物が車輪を備えた自動車車体であって、スラットコンベヤには、自動車車体の前輪を位置決めする前輪位置決め用アタッチメントが付設され、昇降搬送手段の被搬送物支持具は自動車車体の各車輪に対応して設けられたもので、それぞれ一対の水平開閉自在な車輪支持アームを備え、自動車車体の後輪を支持する被搬送物支持具は、自動車車体の前輪を支持する被搬送物支持具に対して前後方向に位置調整自在に設けられている、請求項1〜6の何れか1項に記載の昇降移載装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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