説明

易開閉プラスチックキャップ

【課題】容器に係合するプラスチックキャップが小さく手指で掴みづらく開封し難い場合でも、容易に開封することが出来る易開封プラスチックキャップを提供する。
【解決手段】容器口部に液密に螺着し、円形天面壁とこれの周縁から垂下するスカート壁とからなり、スカート壁下部に周状破断部を有し、スカート壁は周状破断部より上部の主部と下部のタンパーエビデントバンドとに分かれ、主部内周面に、容器口部の雄螺条と螺合する雌螺条があり、タンパーエビデントバンドの内周面に、容器口部の顎部に下方より係止する係止片が周方向に複数設けられ、タンパーエビデントバンドの外方には間隔をおいて環状張り出し部が設けられており、環状張り出し部とタンパーエビデントバンドとは径方向に延びる複数の連結部又は環状の連結部によって接続されていることで、掴む力の分散を防ぎ、プラスチックキャップを容易に開封出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状物を充填している容器の口部に螺着して密封し、且つタンパーエビデントバンド付きの易開閉プラスチックキャップに関し、より詳しくは、容器に係合するプラスチックキャップが小さく手指で掴みづらく開封し難い場合でも、容易に開封することが出来る易開閉プラスチックキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のタンパーエビデントバンド付きのプラスチックキャップは、図8に示すように、円形天面壁50とこれの周縁から垂下するスカート壁51とからなり、このスカート壁51は下部に周状破断部52を有し、このスカート壁51は破断部52より上方の主部53と、下方のタンパーエビデントバンド54とからなって、この主部53の内周面には、容器口部55の外周面に形成されている雄螺条56と螺合する雌螺条57が形成されており、さらに、タンパーエビデントバンド54の内周面には、容器口部55の雄螺条56より下方に形成されている顎部58に、下方より係止する係止片59が周方向に所定の間隔をおいて複数個設けられてなるものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1は、開封時には、雌螺条57と雄螺条56との螺合解除に応じて容器口部55に対してスカート壁51の主部53が上昇していき、タンパーエビデントバンド54に配設されている係止片59が口部55の顎部58の下面に係止され、これによってタンパーエビデントバンド54の上昇が阻止される。キャップの開封方向への回転を続けると、応力によって破断部52が破断され、タンパーエビデントバンド54が主部53から分離される。開封方向への回転を更に続けると、タンパーエビデントバンド54を口部55に残留せしめてキャップ主部53が口部55から離脱されるというものである。
しかしながら、プラスチックキャップは、コストダウンを目的とした樹脂量低減が推進されていることもあり、近年、キャップ高さが従来高さよりも低いキャップも一部市場に出回っている状況である。特に、プラスチックキャップのスカート壁51の外径(r1)も高さ寸法(h)も小さい場合、容器口部55の外周面に形成しているネックリング60をスカート壁51と一緒に誤って掴んでしまうことがあり、掴む力がスカート壁51とネックリング60とに分散するため、開封しづらいことがあった。また、タンパーエビデントバンド54自体を掴んでしまった場合も、同様のおそれがあった。したがって、スカート壁51のタンパーエビデントバンド54の外径(r2)を大きくして、ネックリング60も一緒に掴んでしまわないようにすることが考えられる。
【0004】
例えば、図9に示すように、スカート壁51の主部53の外方側に容器口部55の顎部58への係止片59を内面に有するタンパーエビデントバンド54が位置し、主部53の裾部53aに破断部52で連結してなるプラスチックキャップがある。(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−191206号公報
【特許文献2】特開2000−128199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2のプラスチックキャップは、確かにタンパーエビデントバンド54がスカート壁51の主部53より、外側に張り出した形状であるが、容器口部55のネックリングやタンパーエビデントバンド54を掴んでしまわないようにするといった目的のものではなく、容器口部55にプラスチックキャップを装着後、破断部52の切断の有無が上方から直接見えるから容易に判定できて、不正開封の事実が即座にわかるという目的で出願されたものである。そして、外側に張り出すタンパーエビデントバンド54の内面に係止片59が形成されているため、係止される側の容器口部55の顎部58の位置も外側にしなくてはならず、専用の特殊形状の容器が必要となってしまう問題や、主部53とタンパーエビデントバンド54が破断部52のみによって接続されているため、容器口部55へのキャップの装着時に破断部を誤って破断してしまう問題、といった大きな課題が存在する。
【0007】
そこで、本発明の目的は、容器形状を変更することなく、容器に係合するプラスチックキャップが小さく手指で掴みづらく開封し難い場合でも、容易に開封することが出来る易開封プラスチックキャップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなるものである。
すなわち、本発明によれば、円形天面壁と該円形天面壁の周縁から垂下するスカート壁から成り、該スカート壁は下部に周状破断部を有し、前記スカート壁は前記周状破断部より上部の主部と、下部のタンパーエビデントバンドとからなり、主部の内周面には、容器口部の外周面に形成されている雄螺条と螺合する雌螺条が形成されており、前記タンパーエビデントバンドの内周面には、前記容器口部の雄螺条より下方に形成されている鍔部に下方より係止する係止片が周方向に間隔をおいて複数個設けられているプラスチックキャップであって、前記タンパーエビデントバンドの外方には間隔をおいて環状張り出し部が設けられており、該環状張り出し部と前記タンパーエビデントバンドとは径方向に延びる複数の連結部又は環状の連結部によって接続されていることを特徴とする易開閉プラスチックキャップが提供される。
【0009】
また、本発明によれば、前記連結部は、少なくとも前記タンパーエビデントバンドの内周面に設けられている複数の係止片の隣り合う2つの係止片間に対応する位置で接続されている易開閉プラスチックキャップが提供される。
【0010】
また、本発明によれば、前記連結部は、前記タンパーエビデントバンドの内周面に設けられている複数の係止片の隣り合う2つの係止片のそれぞれの端部を跨るように接続されている易開閉プラスチックキャップが提供される。さらに、本発明によれば、前記環状張り出し部の外径(R1)が、少なくとも前記容器口部の鍔部より下方にあるネックリングの外径(R2)と同等以上である易開閉プラスチックキャップが提供される。
【0011】
上記第1の課題解決手段による作用は、次の通りである。
すなわち、本願のプラスチックキャップは、スカート壁は下部に周状破断部を有し、周状破断部より上部の主部と、下部のタンパーエビデントバンドとからなり、タンパーエビデントバンドの内周面には、容器口部の雄螺条より下方に形成されている鍔部に下方より係止する係止片が周方向に間隔をおいて複数個設けられており、そのタンパーエビデントバンドの外方には間隔をおいて環状張り出し部が設けられており、環状張り出し部とタンパーエビデントバンドとは径方向に延びる複数の連結部又は環状の連結部によって接続されているため、開封時に手で掴む力の大半がスカート壁主部にかかるよう、容器口部のネックリング及びタンパーエビデントバンドを一緒に掴んでしまわない形状になっているとともに、専用の特殊形状の容器を必要とせず、従来のボトル容器に対応した構成となっている。
【0012】
また、第2の課題解決手段による作用は、連結部を、少なくともタンパーエビデントバンドの隣り合う2つの係止片間に対応する位置で接続しているため、タンパーエビデントバンド自体の肉厚を薄く軽量化した場合においても、係止片の存在しないバンド部分を環状張り出し部により外側から補強することが可能となり、タンパーエビデントバンド全体の強度が増し、その分タンパーエビデントバンドの肉厚(t1)を薄くして素材量を減らせる。
【0013】
また、第3の課題解決手段による作用は、連結部を、タンパーエビデントバンドの内周面に設けられている複数の係止片の隣り合う2つの係止片のそれぞれの端部に対応する位置まで跨るように接続されているため、タンパーエビデントバンド自体の肉厚を薄く軽量化した場合においても、バンドの係止片も環状張り出し部により外側から補強することが可能となり、開封時にタンパーエビデントバンドが口部に残留せずに、スカート壁主部と一緒に離脱されてしまう現象(所謂すっぽ抜け現象)を発生させることのないタンパーエビデントバンド全体の強度を持つこととなる。
【0014】
また、第4の課題解決手段による作用は、すなわち、環状張り出し部の外径(R1)が、容器口部のネックリングの外径(R2)と同等以上(R1≧R2)であるため、掴む力の大半が、確実にスカート壁主部にかかることになって開封に関与することになる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の易開封プラスチックキャップは、容器に被せるプラスチックキャップが小さく手指で掴みづらく開封し難い場合でも、容易に開封することが出来る効果がある。
【0016】
また、本発明の易開封プラスチックキャップは、上記効果に加えて、連結部の位置を係止片間に位置させたことにより、タンパーエビデントバンドを補強する効果がある。
【0017】
本発明の易開封プラスチックキャップは、上記効果に加えて、連結部の位置を係止片にまで一部跨るように位置させたことにより、タンパーエビデントバンド及び係止片を補強する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態を示す易開封プラスチックキャップを容器の口部に螺着した状態の半裁縦断面図(連結部断面)である。
【図2】図1の易開封プラスチックキャップ単独の半裁縦断面図(肉抜き部断面)である。
【図3】図1の易開封プラスチックキャップの下面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す易開封プラスチックキャップ単独の半裁縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す易開封プラスチックキャップ単独の半裁縦断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す易開封プラスチックキャップの下面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す易開封プラスチックキャップの下面図である。
【図8】特許文献1に示された従来例を示す半裁縦断面図である。
【図9】特許文献2に示された従来例を示す半裁縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
【0020】
図面において、1は易開閉プラスチックキャップであり、この易開閉プラスチックキャップ1は、容器2の口部3に液密に螺着するものであり、円形天面壁4とこの円形天面壁4の周縁から垂下するスカート壁5とからなり、このスカート壁5は下部に周状破断部6を有して、スカート壁5は周状破断部6より上部の主部7と、下部のタンパーエビデントバンド8とからなり、主部7の内周面には、容器口部3の外周面に形成されている雄螺条9と螺合する雌螺条10が形成されており、タンパーエビデントバンド8の内周面には、容器口部3の雄螺条10より下方に形成されている顎部11に下方より係止する係止片12が周方向に間隔をおいて複数個設けられているプラスチックキャップであって、タンパーエビデントバンド8の外方には間隔をおいて環状張り出し部13を形成し、この環状張り出し部13とタンパーエビデントバンド8の間には径方向に延びる破断不能な連結部24が両者を連結するように接続していることを特徴とするものである。
【0021】
前記容器2としては、乳飲料、コーヒー飲料、果汁飲料などの液状物を充填出来るものであり、且つ容器2の口部3に本発明の易開封プラスチックキャップ1を液密に螺着出来るものであれば、形状やプラスチックの種類などに特に限定がない。
【0022】
前記円形天面壁4は、その下面に容器2の口部3の内周面をシールするインナーリング20及びその外側に口部3の上端面に当接してシールするシールリング21が同心的に設けられ、容器2の液密性を完全にしている。
【0023】
前記スカート壁5は、すでに述べたとおり、周状破断部6を境として上の主部7と、下のタンパーエビデントバンド8とに分かれ、主部7の内周面には容器口部3の外周面に刻設された雄螺条9に対応する雌螺条10が形成されて、容器口部3への螺着を可能とし且つ開封後の主部7を螺着脱自在として、それらの螺着及び螺脱を補助するために、主部7の外周面にスベリ止め22が設けられている。
【0024】
一方、前記タンパーエビデントバンド8は、すでに述べたとおり、その外周面下部に環状張り出し部13を有し、図1、2を参照すると、外方に間隔をおいた環状張り出し部13とタンパーエビデントバンド8との間には径方向に延びる複数の破断不能な連結部24が両者を連結するように接続しており、図3を参照してわかるように、8個の連結部24が周方向に等間隔で配置され、そして、連結部24と隣り合う連結部24との間は、肉抜き部23が周方向に等間隔で配置されている。このように肉抜き部23があることによって、素材量が増えるのを軽減しているものである。
この環状張り出し部13の外径(R1)は、スカート壁5の主部7の外径より大きく、また、容器口部3のネックリング14の外径(R2)と同等以上(R1≧R2)であるため、開封時に手で掴む力の大半が主部7にかかるよう、容器口部のネックリング14及びタンパーエビデントバンド8を一緒に掴んでしまわない形状となっている。
【0025】
また、タンパーエビデントバンド8の内周面には、容器口部3の顎部11に下方より係止する係止片12が周方向に間隔をおいて複数個設けられているのであるが、この係止片12間(係止片が存在しない部分)は、係止片12が形成されているタンパーエビデントバンド8の強度より、その強度が若干弱くなってしまう傾向にあり、特に素材量低減を目的にタンパーエビデントバンド8の厚みを薄くすると、その傾向は顕著となり、バンド8の変形、強度不足に起因するキャップ開封時のすっぽ抜け現象が発生するおそれがある。
本願のキャップは、図3を参照してわかるように、連結部24を、少なくともタンパーエビデントバンド8の隣り合う2つの係止片12間に対応する位置で接続しているため、タンパーエビデントバンド8自体の肉厚を薄く軽量化した場合においても、係止片12の存在しないバンド部分を環状張り出し部13により外側から補強することが可能となり、そして、係止片12が形成されている位置のタンパーエビデントバンド8はもともと強度が増幅しているから、上記の連結部24による強度上昇と相俟って、タンパーエビデントバンド8の肉厚をかなり薄肉にすることが可能になっている。
【0026】
また、連結部24は、図4のように、環状の連結部として設けることも可能である。その場合、素材量が著しく増えるのを軽減するため、環状の連結部24をタンパーエビデントバンド8の外面上部で接続し、環状の連結部24の下部全周を溝状の肉抜き部23として形成することも出来る。この場合、連結部24の接続位置をタンパーエビデントバンド8の外面下部にすると、そこに充填殺菌後のシャワー殺菌水等の液体が凹部に溜まってしまうため、バンド8の外面上部に接続することが好ましい。
また、同様に、図1における複数の連結部24の下部を部分的に肉抜きすることで、さらに素材量の低減を図ることも可能である(図5参照)。
【0027】
また、連結部24は、図6にように、係止片12間で接続するだけでなく、さらに、隣り合う2つの係止片12のそれぞれの端部に対応する位置まで跨るように接続されていても良い。タンパーエビデントバンド8自体の肉厚を薄く軽量化した場合においても、バンドの係止片12も環状張り出し部13により外側から補強することが可能となる。
また、図7のように連結部24間にさらに補助連結部25を設けることも可能である。その場合、接続位置は、図からわかるように、周方向に形成されている係止片12に対して、ほぼ中間に対応する位置で接続することが好ましい。
【0028】
次に、図面を参照して、上記構成の易開封プラスチックキャップ1の利用状況を説明する。
この易開封プラスチックキャップ1は、円形天面壁4の周縁からスカート壁5を垂下させてなり、容器2の口部3に液密に螺着するものである(図1参照)。したがって、容器2の口部3から乳飲料、コーヒー飲料、果汁飲料などの液状物を充填したあと、容器2の口部3に易開封プラスチックキャップ1をあてがい、閉栓方向に回転させて容器2の口部3に液密に螺着して、飲料製品として市場に出荷される。
【0029】
次に、この容器2内の液状物を消費するには、易開閉プラスチックキャップ1のスカート壁5上部の主部7におけるすべり止め22に手指を掛け、開封方向に回転させる。その際、易開閉プラスチックキャップ1の外径(R1)も高さ寸法(H)も小さい場合であっても、スカート壁5にはタンパーエビデントバンド8の外周面下部から外方に張り出した環状張り出し部13があり、しかも、この環状張り出し部13の外径(R1)は、容器口部3の下部にあるネックリング14の外径(R2)と同等以上(R1≧R2)であるから、上記掴む力がネックリング14側に分散するのを著しく軽減することになり、スカート壁5の主部7のすべり止め22による効果と相俟って、易開閉プラスチックキャップ1の主部7をスムーズに開封方向に回転させることができる。
【0030】
そして、タンパーエビデントバンド8の複数の係止片12が容器2の顎部11に係止するから、周状破断部6の極薄肉部が破断し、主部7とタンパーエビデントバンド8とを分離して、主部7を容器2の口部3から取り外して、易開封プラスチックキャップ1の開封が終了し、容器2内の液状物を消費することができる。この易開封プラスチックキャップ1を一旦開封すると、主部7から分離されたタンパーエビデントバンド8は、容器2の口部3のネックリング14上に落下して残留し、不正開封がなされたかどうかが、すぐにわかる。さらに、容器2内に液状物が残り一時保管したい場合は、容器2の口部3に主部7をあてがい、手指にて閉栓方向に回転させ、易開封プラスチックキャップ1を口部3に螺着させれば良い。
【0031】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更は適宜可能であることは理解されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明のプラスチックキャップは、容器形状を変更することなく、容器に被せるプラスチックキャップが小さく手指で掴みづらく開封し難いような場合に、極めて高い利用可能性がある。
【符号の説明】
【0033】
1 易開閉プラスチックキャップ
2 容器
3、55 口部
4、50 円形天面壁
5、51 スカート壁
6、52 周状破断部
7、53 主部
8、54 タンパーエビデントバンド
9、56 雄螺条
10、57 雌螺条
11、58 顎部
12、59 係止片
13 環状張り出し部
14、60 ネックリング
20 インナーリング
21 シールリング
22 スベリ止め
23 肉抜き部
24 連結部
25 補助連結部
53a 裾部
h スカート壁の高さ寸法
R1 鍔部の外径
R2 ネックリングの外径
r1 スカート壁の外径
r2 タンパーエビデントバンドの外径
t1 タンパーエビデントバンドの肉厚
t2 主部の肉厚


【特許請求の範囲】
【請求項1】
円形天面壁4と該円形天面壁4の周縁から垂下するスカート壁5から成り、
該スカート壁5は下部に周状破断部6を有し、前記スカート壁5は前記周状破断部6より上部の主部7と、下部のタンパーエビデントバンド8とからなり、
主部7の内周面には、容器口部3の外周面に形成されている雄螺条9と螺合する雌螺条10が形成されており、
前記タンパーエビデントバンド8の内周面には、前記容器口部3の雄螺条9より下方に形成されている鍔部11に下方より係止する係止片12が周方向に間隔をおいて複数個設けられているプラスチックキャップであって、
前記タンパーエビデントバンド8の外方には間隔をおいて環状張り出し部13が設けられており、該環状張り出し部と前記タンパーエビデントバンド8とは径方向に延びる複数の連結部24に又は環状の連結部によって接続されていることを特徴とする易開閉プラスチックキャップ。
【請求項2】
前記連結部24は、少なくとも前記タンパーエビデントバンド8の内周面に設けられている複数の係止片12の隣り合う2つの係止片間に対応する位置で接続されている請求項1記載の易開閉プラスチックキャップ。
【請求項3】
前記連結部24は、前記タンパーエビデントバンド8の内周面に設けられている複数の係止片12の隣り合う2つの係止片のそれぞれの端部を跨るように接続されている請求項2記載の易開閉プラスチックキャップ。
【請求項4】
前記環状張り出し部13の外径R1が、少なくとも前記容器口部3の鍔部11より下方にあるネックリング14の外径R2と同等以上である請求項1乃至3の何れかに記載の易開閉プラスチックキャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−171665(P2012−171665A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−36644(P2011−36644)
【出願日】平成23年2月23日(2011.2.23)
【出願人】(000228442)日本クラウンコルク株式会社 (382)
【Fターム(参考)】