説明

映像配信装置及び映像配信システム

【課題】複数の映像表示装置に同じ映像を同一時に表示させる際の各映像表示装置間での映像再生の遅延のばらつきを抑える。
【解決手段】映像配信システムの管理を行う管理端末1及び複数の配信映像表示装置9と通信ネットワークを介して通信可能に形成し、配信映像データ切替待受部7と、複数の配信映像表示装置9のそれぞれに映像データを配信する複数の配信セッション処理部6と、映像データを格納するストレージ8とを備え、配信映像データ切替待受部7は、管理端末1から送信された配信映像データ切替指示10を受信し、配信セッションIDに対応する配信セッション処理部6に映像データの配信ファイルリスト及び配信映像データ切替時刻を出力し、配信セッション処理部6は、それぞれ、ストレージ8から配信ファイルリストに対応する映像データを取り出し、配信映像データ切替時刻に配信映像表示装置9に配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像表示装置に通信ネットワークを介して映像データを配信する映像配信装置及び映像配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを利用した映像配信サービスにおいて、配信中の番組コンテンツに対し、指定したタイミングで広告別の映像コンテンツを挿入することで広告効果を高めることを目的とした映像コンテンツ配信切替装置が利用されている。例えば、特許文献1では、スタック構造を利用して指定したタイミングで別の映像コンテンツ挿入を行う動画像コンテンツ配信切替装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−169311号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、街頭広告を表示する目的のデジタルサイネージが注目されている。デジタルサイネージは、ビルの壁面、店舗、駅等に設置された映像表示装置に通信ネットワークを介して広告等の映像を配信するシステムである。広告効果を高めることを目的として、並べて配設された又は同一視野内に配設された複数の映像表示装置に、同じ映像を同一時に表示させるデジタルサイネージへの要望がある。
【0005】
しかし、上記デジタルサイネージにおいて、映像表示装置に再生中の映像から新たな映像への配信切り替えをする際に、各映像表示装置間で映像の切り替えのタイミングにずれが生じて映像再生の遅延が起こり、広告効果が下がることが懸念される。また、遅延の少ない映像切り替えが必要な場合、例えば、映像配信中に時報のような時刻に依存する映像を挟む場合に、映像切り替え時の遅延が問題になる場合が考えられる。
【0006】
前述した従来技術では、複数の映像表示装置に同じ映像を同一時に表示させることは考慮されておらず、したがって、映像切り替えの時の遅延について考慮されていなかった。
【0007】
本発明は、複数の映像表示装置に同じ映像を同一時に表示させる際の各映像表示装置間での映像再生の遅延のばらつきを抑えることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の映像配信装置は、映像配信システムの管理を行う管理端末及び複数の映像表示装置と通信ネットワークを介して通信可能に形成されてなり、配信映像データ切替待受部と、複数の映像表示装置のそれぞれに映像データを配信する複数の配信セッション処理部と、映像データを格納するストレージとを備え、配信映像データ切替待受部は、管理端末から送信された、映像データを表示する複数の映像表示装置を指定する複数の指定番号と映像データの識別番号と映像データの切替時刻とからなる映像データ切替指示を受信し、指定番号に対応するそれぞれの配信セッション処理部に識別番号及び切替時刻をそれぞれ出力し、複数の配信セッション処理部は、それぞれ、ストレージから識別番号を有する映像データを取り出し、切替時刻に映像表示装置に配信することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、複数の映像表示装置のそれぞれに映像データを配信する複数の配信セッション処理部を設けたことで、それぞれの配信セッション処理部が同一時に各映像表示装置に映像データを配信することができ、映像データを配信する際の遅延のばらつきを抑えることができる。なお、複数の映像表示装置に対して配信セッション処理部を1つしか設けなかった場合、各映像表示装置に順番に映像データを配信することになり、映像データの配信する際に遅延のばらつきが生じる。
【0010】
また、配信映像データ切替待受部が、それぞれの配信セッション処理部に対して映像表示装置に表示すべき映像データの識別番号及び切替時刻を出力する機能を持っているので、管理端末からそれぞれの配信セッション処理部に映像データ切替指示を送信する必要がなく、映像データ切替指示の送信数は映像配信装置の数だけで済む。これにより、ネットワークトラフィックを減少させることができる。
【0011】
また、配信セッション処理部が数ミリ秒の短い間隔で切替時刻を監視しておけば、さらに遅延のばらつきを抑えることができるので望ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数の映像表示装置に同じ映像を同一時に表示させる際の各映像表示装置間での映像再生の遅延のばらつきを抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の映像配信システムを実施例に基づいて図面を参照して説明する。
【実施例】
【0014】
図1は、本発明の映像配信システムの実施例を示す構成図である。図1に示すように、映像配信システムは、映像配信システムの管理を行う管理端末1と、管理端末1とインターネットを介して通信可能に形成され、配信制御部3を有する配信制御装置2と、配信制御装置2とインターネットを介して通信可能に形成された複数の映像配信装置4と、複数の映像配信装置4とインターネットを介して通信可能に形成された複数の配信映像表示装置9とを備えて構成されている。
【0015】
管理端末1は、配信映像データ切替指示10を配信制御装置2に送信するようになっている。配信映像データ切替指示10のメッセージフォーマット及びその一例を図2(a)に示す。配信映像データ切替指示10は、配信セッションID13を含む対象セッションIDリスト21と、配信映像データ切替を実行する時刻である配信映像データ切替時刻19と、配信映像データ切替後の配信ファイルリスト14作成の元となるファイル識別子リスト23より構成される。配信セッションID13と、配信ファイルリスト14と、配信映像データ切替時刻19については、後に詳述する。
【0016】
配信制御装置2の配信制御部3は、管理端末1からの配信映像データ切替指示10を解釈し、複数の映像配信装置4に映像データの配信の開始、あるいは停止命令を出す機能を有している。
【0017】
ここで、本発明の特徴部である映像配信装置4について、図1及び図2(b)、(c)を参照して説明する。映像配信装置4は、配信映像データ切替待受部7とM個(Mは1以上の整数)の配信セッション処理部6とで構成される配信エンジン5と、映像データを格納するストレージ8とを備えて構成されている。それぞれの配信セッション処理部6は、M台の配信映像表示装置9のそれぞれに映像データを配信するようになっている。また、映像配信装置4は、図示していない演算処理装置、記憶装置、通信装置を備えており、演算処理装置は記憶装置に格納されているプログラムにしたがって、図4乃至7で詳述する処理フローを実行し、通信装置を介して配信制御装置2及び複数の配信映像表示装置9と通信を行うようになっている。なお、図1に記載の、L個(Lは1以上の整数)の配信セッション処理部6を備える映像配信装置4及び、K個(Kは1以上の整数)の配信セッション処理部6を備える映像配信装置4との違いは、配信セッション処理部6の数のみであり、構成は同一である。M個の配信映像表示装置9、L個の配信映像表示装置9、K個の配信映像表示装置9は、それぞれ並べて配設されているか、あるいは、同一視野内に配設されている。
【0018】
配信映像データ切替待受部7は、配信制御装置2からの映像データ切替指示10を受信し、それに基づいてそれぞれの配信セッション処理部6に映像データ切替の指示を出力するようになっており、動作については図4を参照して後述する。
【0019】
図2(b)に配信セッション処理部6の構成を示す。配信セッション処理部6は、映像データの配信処理を行う映像配信処理部11と、配信映像データ切替の実行処理を行う配信映像データ切替制御部12と、配信セッション処理部6の起動時に配信セッション処理部6の識別のために割り当てられる配信セッションID13とで構成されている。
【0020】
図2(b)に映像配信処理部11の構成を示す。映像配信処理部11は、配信ファイルリスト14と、配信ファイルリスト先頭ポインタ15とで構成される。配信ファイルリスト先頭ポインタ15は、配信ファイルリスト14へアクセスするためのポインタであり、配信ファイルリスト14の先頭要素へアクセスするようになっている。そのため、配信ファイルリスト先頭ポインタ15は配信中の映像データを含むファイルを指すことになる。
【0021】
図2(c)に配信ファイルリスト14の構成を示す。配信ファイルリスト14は、ストレージ8に保存されている映像データファイルの識別子である配信ファイル識別子16−1〜16−nからなるリスト構造である。配信ファイル識別子16−1〜16−nを介して、ストレージ8内に格納されている映像データファイルへアクセスすることができる。
【0022】
図3に配信映像データ切替制御部12の構成を示す。配信映像データ切替制御部12は、配信映像データ切替のために必要な情報を含む配信映像データ切替情報リスト17を保持している。配信映像データ切替情報リスト17は、配信映像データ切替情報18−1〜18−nからなるリスト構造である。配信映像データ切替指示10を受信した際には、配信映像データ切替情報18−1〜18−nを順に処理するようになっている。配信映像データ切替情報18は、配信映像データ切替のために必要な情報として、配信映像データ切替を実行する時刻である配信映像データ切替時刻19と、配信ファイルリスト20とを保持している。配信ファイルリスト20は、図2(b)、(c)の配信ファイルリスト14と同じ構造であり、ファイル識別子16−1〜16−nからなるリスト構造である。
【0023】
このように構成される映像配信装置4の動作について、図1乃至7を参照して説明する。図4に配信映像データ切替待受部7における処理フローを示す。配信映像データ切替待受部7は、起動時に配信制御部3からの配信映像データ切替指示10を待ち受ける(ステップS20)。配信映像データ切替指示10を受信すると、配信映像データ切替指示10に基づいて配信映像データ切替情報18を作成し、配信映像データ切替指示10にて指定された配信セッション制御部6の配信映像データ切替制御部12が保持する配信映像データ切替情報リスト17へ登録する(ステップS21)。
【0024】
配信映像データ切替情報18作成後に配信映像データ切替情報リスト17のソート処理を実行する(ステップS22)。これにより、配信映像データ切替情報リスト17内の配信映像データ切替情報18を、配信映像データ切替時刻19の昇順にソートし、配信映像データ切替情報リスト17の先頭の配信映像データ切替情報18が、次に実行すべき配信映像データ切替処理のための情報となる。
【0025】
その後、配信映像データ切替指示10にて指定された配信セッション制御部6の配信映像データ切替制御部12へ時刻確認指示を送信し、時刻確認処理を開始させる(ステップS23)。ステップS23実行後、ステップS20へ戻る。
【0026】
図5に配信映像データ切替制御部12の処理フローを示す。配信映像データ切替制御部12は、配信セッション制御部6の起動時に配信映像データ切替情報待受処理を実行し、配信映像データ切替待受部7からの配信映像データ切替情報18が、配信映像データ切替情報リスト17へ登録されるまで待機する(ステップS30)。
【0027】
配信映像データ切替情報18が配信映像データ切替情報リスト17へ登録されると、配信映像データ切替情報取得処理を実行し、配信映像データ切替情報リスト17の先頭の配信映像データ切替情報18を取得する(ステップS31)。ステップS31の後、現在時刻取得処理を実行し、映像配信装置4内のシステム時刻を取得する(ステップS32)。
【0028】
次に、取得した現在時刻と配信映像データ切替情報18内の配信映像データ切替時刻19との比較を行い(ステップS33)、配信映像データ切替時刻19に到達していなければ、数ミリ秒間隔の一定時間、例えば8ミリ秒程度待機(ステップS34)後、再びステップS32へ戻る。ステップS33において、現在時刻が配信映像データ切替時刻19に到達していれば、配信映像データ切替処理を行う(ステップS35)。ステップS35については、後に図6で詳述する。ステップS35実行後、配信映像データ切替情報リスト17を確認(ステップS36)し、配信映像データ切替情報リスト17が空であれば、ステップS30へ戻り、再び待機状態となる。ステップS36において、配信映像データ切替情報リスト17が空でなければ、ステップS31へ戻り、配信映像データ切替時刻19まで時刻確認処理を行う。
【0029】
図6にステップS35の処理フローを示す。まず、配信ファイルリスト切替処理を実行し、配信映像データ切替制御部12内の配信映像データ切替情報リスト17の先頭の配信映像データ切替情報18が保持する配信ファイルリスト14を、映像配信処理部11がもつ配信ファイルリスト14と切り替える(ステップS40)。
【0030】
ステップS40の後、次ファイル配信処理を実行し、映像配信処理部11に対して現在の配信処理を停止させ、配信ファイルリスト14内の次のファイルに含まれる映像データの配信処理を開始させる(ステップS41)。ステップS41については、後に図7で詳述する。その後、前配信ファイルリスト開放処理を実行し、ステップS40にて切り替えた古い配信ファイルリスト14の削除を行う(ステップS42)。
【0031】
図7にステップS41の処理フローを示す。まず、通常時(ステップS41未実行時)の処理フローを説明する。通常時では、配信セッション処理部6の起動時に配信ファイルリスト14に、配信対象となるファイル識別子16が存在するか確認する。ファイル識別子16が存在しなければ、配信ファイルがなくなったとみなし、配信セッション処理部6が正常終了する。ファイル識別子16が存在すれば、配信ファイルオープン処理(ステップS51)を実行して配信準備を行った後、配信ファイル読込処理を実行して配信ファイル内の映像データを読み込み(ステップS53)、配信処理を実行して配信映像表示装置9へ映像データを配信する(ステップS54)。映像配信処理部11は、配信処理が終了した時点で前述した配信ファイルリスト先頭ポインタ15を、配信ファイルリスト14内の次の要素(図2(c)では16−2)を指すよう切り替えた後、配信ファイルリスト14より配信終了したファイル識別子(図2(c)では16−1)を削除する。ステップS54の後、ファイル終端の確認(ステップS55)を行い、ファイル終端であれば、配信ファイルクローズ処理(ステップS56)を実行した後、ステップS50へ戻る。ステップS55実行時にファイル終端でなければ、ステップS53、S54、S55をステップS55でファイル終端に達するまで繰り返す。以上により、通常時の映像データ配信が実行される。
【0032】
ステップS41実行時では、ステップS53、S54、S55の繰り返し実行時にステップS53実行前の段階で、配信ファイルリスト14の切り替えが検出(ステップS52)される。この際には、直ちに、ステップS56を実行し、その後、ステップS50へ戻り、配信ファイルリスト14切り替え後の新たな配信ファイルリスト14より次のファイル識別子16を取得し、ステップS51以降を再度実行する。
【0033】
以上説明したように、本実施例では、映像配信装置4を、配信制御装置2及びM個の配信映像表示装置9とインターネットを介して通信可能に形成し、配信映像データ切替待受部7と、M個の配信映像表示装置9のそれぞれに映像データを配信するM個の配信セッション処理部6と、映像データを格納するストレージ8とを備え、配信映像データ切替待受部7は、配信制御装置2から送信された、映像データを表示するM個の配信映像表示装置9を指定する対象セッションIDリスト21とファイル識別子リスト23と配信映像データ切替時刻19とからなる配信映像データ切替指示10を受信し、配信セッションID13に対応するそれぞれの配信セッション処理部6に配信ファイルリスト20及び配信映像データ切替時刻19をそれぞれ出力し、M個の配信セッション処理部6は、それぞれ、ストレージ8から配信ファイルリスト20に対応する映像データを取り出し、配信映像データ切替時刻19に配信映像表示装置9に配信するように構成した。
【0034】
本実施例によれば、M個の配信映像表示装置9のそれぞれに映像データを配信するM個の配信セッション処理部6を設けたことで、それぞれの配信セッション処理部6が同一時に各配信映像表示装置9に映像データを配信することができ、映像データを配信する際の遅延のばらつきを抑えることができる。
【0035】
また、配信映像データ切替待受部7が、それぞれの配信セッション処理部6に対して配信映像表示装置9に表示すべき映像データのファイル識別子16及び配信映像データ切替時刻19を出力する機能を持っているので、配信制御装置2からそれぞれの配信セッション処理部6に配信映像データ切替指示10を送信する必要がなく、配信映像データ切替指示10の送信数は映像配信装置4の数だけで済む。これにより、ネットワークトラフィックを減少させることができる。
【0036】
また、配信映像データ切替情報18−1〜18−nをリスト構造で保持しているため、複数の配信映像データ切替指示10を短い間隔で受信した際にも、配信映像データ切替情報リスト17内の配信映像データ切替情報18-1〜18-nを順に処理することで対応できる。
【0037】
本発明は、大規模な映像配信システムにおいて、映像配信中に時報を流す場合や、テレビのようなタイムスケジュールに則った放送のような時刻に依存する映像を、多数の配信映像表示装置9上に少ない遅延で表示することが求められる場合に有益である。
【0038】
以上、本実施例の映像配信システムについて説明したが、本発明は、この実施例に限らず適宜構成を変更して適用することができる。
【0039】
例えば、本実施例では、管理端末1と配信制御装置2、配信制御装置2と映像配信装置4、映像配信装置4と配信映像表示装置9とをそれぞれインターネットを用いて接続しているが、有線LAN、無線LAN、あるいは専用回線を用いてもよい。
【0040】
また、本実施例の映像配信装置4は、配信映像表示装置9と同数の配信セッション処理部6を備え、それぞれの配信セッション処理部6が配信映像表示装置9に映像データを配信するようになっているが、映像データの配信の遅延が小さければ、必ずしも同数である必要はなく、例えば、配信映像表示装置9の半数の配信セッション処理部6を備え、それぞれの配信セッション処理部6が2つの配信映像表示装置9に映像データを配信するよう構成してもよい。
【0041】
なお、本実施例のように、映像配信装置4と配信映像表示装置9とをインターネットを用いて接続すると、その混雑具合によって映像データの配信の遅延が大きくなる可能性がある。この場合、配信映像表示装置9に本実施例のストレージ8のような記憶装置を設け、それに映像データを記憶させておき、映像配信装置4からの配信映像データ切替情報等にしたがって映像を切り替えるように配信映像表示装置9を構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明を適用してなる実施例の映像配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は配信映像データ切替指示のフォーマットであり、(b)は配信セッション処理部の機能構成を説明するブロック図であり、(c)は配信ファイルリストの構成図である。
【図3】配信映像データ切替制御部の機能構成を説明するブロック図である。
【図4】配信映像データ切替待受部における処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】配信映像データ切替制御部の処理を示すフローチャートである。
【図6】配信映像データ切替処理を示すフローチャートである。
【図7】次配信ファイル切替処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
1 管理端末
2 配信制御装置
3 配信制御部
4 映像配信装置
5 配信エンジン
6 配信セッション処理部
7 配信映像データ切替待受部
8 ストレージ
9 配信映像表示装置
10 配信映像データ切替指示
11 映像配信処理部
12 配信映像データ切替制御部
13 配信セッションID
14,20 配信ファイルリスト
15 配信ファイルリスト先頭ポインタ
16 ファイル識別子
17 配信映像データ切替情報リスト
18 配信映像データ切替情報
19 配信映像データ切替時刻
21 対象セッションIDリスト
23 ファイル識別子リスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像配信システムの管理を行う管理端末及び複数の映像表示装置と通信ネットワークを介して通信可能に形成されてなり、配信映像データ切替待受部と、前記複数の映像表示装置のそれぞれに映像データを配信する複数の配信セッション処理部と、前記映像データを格納するストレージとを備え、
前記配信映像データ切替待受部は、前記管理端末から送信された、前記映像データを表示する複数の映像表示装置を指定する複数の指定番号と前記映像データの識別番号と前記映像データの切替時刻とからなる映像データ切替指示を受信し、前記指定番号に対応するそれぞれの配信セッション処理部に前記識別番号及び前記切替時刻をそれぞれ出力し、
前記複数の配信セッション処理部は、それぞれ、前記ストレージから前記識別番号を有する前記映像データを取り出し、前記切替時刻に前記映像表示装置に配信する映像配信装置。
【請求項2】
映像配信システムの管理を行う管理端末と、配信された映像データを表示する複数の映像表示装置と、前記管理端末及び前記複数の映像表示装置と通信ネットワークを介して通信可能に形成され、配信映像データ切替待受部と、前記複数の映像表示装置のそれぞれに前記映像データを配信する複数の配信セッション処理部と、前記映像データを格納するストレージとを備えてなる映像配信装置とを備えてなり、
前記配信映像データ切替待受部は、前記映像データを表示する複数の映像表示装置を指定する複数の指定番号と、前記映像データの識別番号と、前記映像データの切替時刻とを受信し、前記指定番号に対応するそれぞれの配信セッション処理部に前記識別番号と前記切替時刻とをそれぞれ出力し、
前記複数の配信セッション処理部は、それぞれ、前記ストレージから前記識別番号を有する映像データを取り出し、前記切替時刻に前記映像表示装置に配信する映像配信システム。
【請求項3】
前記配信セッション処理部は、数ミリ秒間隔で前記切替時刻を監視し検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の映像配信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−68340(P2010−68340A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−233770(P2008−233770)
【出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【出願人】(000153443)株式会社日立情報制御ソリューションズ (359)
【Fターム(参考)】