説明

映像音声記録再生装置

【課題】波形の記録のための装置を外部に接続することなく、且つ、装置の大幅な複雑化を招くことなく、入力されたアナログ信号の波形の記憶を行う。
【解決手段】映像用A/D変換部131から出力される信号または音声用A/D変換部132L,132Rから出力される信号のうちの少なくとも一方の信号を、波形情報として、情報記録手段2を介して情報記録媒体20,31に記録する波形記録制御手段28と、情報記録媒体20,31に記録された波形情報を情報記録手段2を介して読み出すとともに、読み出した波形情報により示される波形を示す画像信号を生成して出力することにより、映像信号を画像として表示する表示装置33に、波形情報により示される波形を表示する波形表示制御手段29とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アナログ映像信号をデジタル映像信号に変換する映像用A/D変換部と、アナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する左音声用A/D変換部とを備えた映像音声記録再生装置に係り、より詳細には、映像用A/D変換部から出力される信号については映像用A/D変換部に入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なし、音声用A/D変換部から出力される信号については音声用A/D変換部に入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なすことによって、映像用A/D変換部から出力される信号または音声用A/D変換部から出力される信号の少なくとも一方の信号を、波形情報として、情報記録媒体に記録する映像音声記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
信号波形を表示する装置としては、アナログ式やデジタル式のオシロスコープが一般的であるが、これらの装置は高価である。このため、これらの高価な装置を用いることなく、信号波形を表示可能にする技術が提案されている(第1の従来技術とする)。すなわち、この技術は、アナログ映像信号をデジタル映像信号に変換するA/D変換部と、A/D変換部から出力されるデジタル映像信号を処理するデータ処理部と、データ処理部から出力されるデジタル映像信号をアナログ映像信号に変換して、テレビ受像機に出力するD/A変換部とを備えた装置に適用したものとなっている。そして、A/D変換部の出力をCPUに取り込み、縦軸においてA/D変換部の出力値を示すグラフをビデオメモリ上に画像として生成している。且つ、ビデオメモリに生成した画像を所定方式で読み出し、D/A変換部によってアナログ映像信号に変換してテレビ受像機に出力している。このため、A/D変換部に入力される信号波形がテレビ受像機において、グラフとして表示される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、以下に示す技術が提案されている(第2の従来技術とする)。すなわち、この技術では、デジタルオシロスコープに内蔵された表示手段に入力される信号に基づき、前記表示手段に表示される信号波形と同じ波形形状が画像として示されるテレビ用の映像信号を生成している。従って、テレビ画面において信号波形を観測することが可能になる。また、この映像信号をビデオテープ等に録画するときでは、信号波形を長時間に渡って記録可能となることも併せて開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2003−315368号公報
【特許文献2】特開平4−332873号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記技術を用いる場合には、以下に示す問題を生じていた。すなわち、第1の従来技術においては、A/D変換部に入力される信号波形をテレビ受像機に表示することが開示されているに過ぎないので、信号波形を記録したいと思う場合では、第1の従来技術は、適用することが困難な技術となっている。
【0006】
また、第2の従来技術においては、信号波形を記録しようとする場合、生成された映像信号をビデオカセットレコーダに導き、記録する必要がある。すなわち、信号波形を記録しようとするときには、ビデオカセットレコーダを接続する必要があり、信号波形の記録時の装置のセッティングが煩わしいものになるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するため創案されたものであり、その目的は、アナログ信号のサンプリングに、アナログ映像信号をデジタル映像信号に変換するA/D変換部やアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換するA/D変換部を用いるとともに、サンプリングにより得られた信号を、圧縮されたデジタル映像音声信号の記録に使用される情報記録媒体に記録することにより、波形の記録のための装置を外部に接続することなく、且つ、装置の大幅な複雑化を招くことなく、入力されたアナログ信号の波形の記憶を行うことのできる映像音声記録再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明に係る映像音声記録再生装置は、アナログ映像信号をデジタル映像信号に変換して出力する映像用A/D変換部と、左チャンネルのアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して出力する左音声用A/D変換部と、右チャンネルのアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して出力する右音声用A/D変換部と、映像用A/D変換部から出力されるデジタル映像信号を圧縮した圧縮映像信号と、左音声用A/D変換部から出力されるデジタル音声信号と右音声用A/D変換部から出力されるデジタル音声信号とを圧縮した圧縮音声信号とを含む映像音声情報を生成する圧縮手段と、映像音声情報を情報記録媒体に記録する情報記録手段とを備えた映像音声記録再生装置に適用している。そして、映像用A/D変換部から出力される信号については映像用A/D変換部に入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なし、左音声用A/D変換部から出力される信号については左音声用A/D変換部に入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なし、右音声用A/D変換部から出力される信号については右音声用A/D変換部に入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なすことによって、映像用A/D変換部から出力される信号または左音声用A/D変換部から出力される信号または右音声用A/D変換部から出力される信号のうちの少なくともひとつの信号を、波形情報として、情報記録手段を介して情報記録媒体に記録する波形記録制御手段と、情報記録媒体に記録された波形情報を情報記録手段を介して読み出すとともに、読み出した波形情報により示される波形を示す画像信号を生成して出力することにより、商用放送等の映像信号を画像として表示する表示装置に、波形情報により示される波形を表示する波形表示制御手段とを備えている。
【0009】
すなわち、既に設けられているA/D変換部によってアナログ信号をサンプリングすることができる。また、既に設けられている情報記録手段を用いて、サンプリングにより得られた信号を情報記録媒体に記録することができる。また、3チャンネルのアナログ信号を同時にサンプリングして記録することができる。
【0010】
また本発明に係る映像音声記録再生装置は、アナログ映像信号をデジタル映像信号に変換して出力する映像用A/D変換部と、アナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して出力する左音声用A/D変換部と、映像用A/D変換部から出力されるデジタル映像信号を圧縮した圧縮映像信号と音声用A/D変換部から出力されるデジタル音声信号を圧縮した圧縮音声信号とを含む映像音声情報を生成する圧縮手段と、映像音声情報を情報記録媒体に記録する情報記録手段とを備えた映像音声記録再生装置に適用している。そして、映像用A/D変換部から出力される信号については映像用A/D変換部に入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なし、音声用A/D変換部から出力される信号については音声用A/D変換部に入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なすことによって、映像用A/D変換部から出力される信号または音声用A/D変換部から出力される信号のうちの少なくとも一方の信号を、波形情報として、情報記録手段を介して情報記録媒体に記録する波形記録制御手段と、情報記録媒体に記録された波形情報を情報記録手段を介して読み出すとともに、読み出した波形情報により示される波形を示す画像信号を生成して出力することにより、商用放送等の映像信号を画像として表示する表示装置に、波形情報により示される波形を表示する波形表示制御手段とを備えている。
【0011】
すなわち、既に設けられているA/D変換部によってアナログ信号をサンプリングすることができる。また、既に設けられている情報記録手段を用いて、サンプリングにより得られた信号を情報記録媒体に記録することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、既に設けられているA/D変換部によってアナログ信号をサンプリングすることができる。また、既に設けられている情報記録手段を用いて、サンプリングにより得られた信号を情報記録媒体に記録することができる。このため、波形の記録のための装置を外部に接続することなく、且つ、装置の大幅な複雑化を招くことなく、入力されたアナログ信号の波形の記憶を行うことのできる。また、3チャンネルのアナログ信号を同時にサンプリングして記録することもできるので、極めて高度な波形解析も容易に行うことができるという効果も併せて得ることができる。
【0013】
また、本発明によれば、既に設けられているA/D変換部によってアナログ信号をサンプリングすることができる。また、既に設けられている情報記録手段を用いて、サンプリングにより得られた信号を情報記録媒体に記録することができる。このため、波形の記録のための装置を外部に接続することなく、且つ、装置の大幅な複雑化を招くことなく、入力されたアナログ信号の波形の記憶を行うことのできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明に係る映像音声記録再生装置の一実施形態であるHDD一体型DVDレコーダの電気的構成を示すブロック線図である。なお、以下における説明では、映像信号(音声信号を含む)の記録や再生を行うときのモードを通常モードと称し、信号波形の表示や記録、記録された信号波形の表示を行うときのモードをオシロモードと称する(オシロモードは、工場において使用されるテストモード等の特殊モードのうちのひとつのモードとして設けられている)。
【0015】
図において、チューナ部1は、主制御手段5から指示されたチャンネルの商用放送を受信するとともに、受信して得られたアナログ映像信号をスイッチ111に出力する。また受信して得られた左チャンネルのアナログ音声信号をスイッチ112Lに出力し、右チャンネルのアナログ音声信号をスイッチ112Rに出力する。
【0016】
映像入力端子101には、通常モードとなるときではアナログ映像信号が入力され、オシロモードとなるときでは、信号波形の表示や記録の対象となるアナログ信号が入力される。そして、入力された信号はスイッチ111に送出される。音声入力端子102Lには、通常モードとなるときでは左チャンネルのアナログ音声信号が入力され、オシロモードとなるときでは、信号波形の表示や記録の対象となるアナログ信号が入力される。そして、入力された信号はスイッチ112Lに送出される。音声入力端子102Rには、通常モードとなるときでは右チャンネルのアナログ音声信号が入力され、オシロモードとなるときでは、信号波形の表示や記録の対象となるアナログ信号が入力される。そして、入力された信号はスイッチ112Rに送出される。
【0017】
スイッチ111は、チューナ部1から出力されるアナログ映像信号と、映像入力端子101に入力される信号(アナログ映像信号またはアナログ信号)とを切り換えてレベル設定部121に送出する。なお、スイッチ111から出力される信号は、通常モードではアナログ映像信号であり、オシロモードではアナログ信号となるが、以下では、説明を簡明とするため、スイッチ111から送出される信号については、アナログ信号と称する。
【0018】
スイッチ112Lは、チューナ部1から出力される左チャンネルのアナログ音声信号と、音声入力端子102Lに入力される信号(アナログ音声信号またはアナログ信号)とを切り換えてレベル設定部122Lに送出する。なお、スイッチ112Lから出力される信号は、通常モードでは左チャンネルのアナログ音声信号であり、オシロモードではアナログ信号となるが、以下では、説明を簡明とするため、スイッチ112Lから送出される信号については、アナログ信号と称する。
【0019】
スイッチ112Rは、チューナ部1から出力される右チャンネルのアナログ音声信号と、音声入力端子102Rに入力される信号(アナログ音声信号またはアナログ信号)とを切り換えてレベル設定部122Rに送出する。なお、スイッチ112Rから出力される信号は、通常モードでは右チャンネルのアナログ音声信号であり、オシロモードではアナログ信号となるが、以下では、説明を簡明とするため、スイッチ112Rから送出される信号については、アナログ信号と称する。
【0020】
レベル設定部121,122L,122Rは、減衰量が制御可能なアッテネータであり、レベル設定部121は、スイッチ111から出力されるアナログ信号を、主制御手段5から指示された減衰量でもってそのレベルを減衰させた後、映像用A/D変換部131に送出する。レベル設定部122Lは、スイッチ112Lから出力されるアナログ信号を、主制御手段5から指示された減衰量でもってそのレベルを減衰させた後、左音声用A/D変換部(音声用A/D変換部)132Lに送出する。レベル設定部122Rは、スイッチ112Rから出力されるアナログ信号を、主制御手段5から指示された減衰量でもってそのレベルを減衰させた後、右音声用A/D変換部(音声用A/D変換部)132Rに送出する。
【0021】
映像用A/D変換部131は、レベル設定部121から出力されるアナログ映像信号(アナログ信号)をデジタル映像信号(デジタル信号)に変換し、信号処理部3に出力する。左音声用A/D変換部132Lは、レベル設定部122Lから出力されるアナログ音声信号(アナログ信号)をデジタル音声信号(デジタル信号)に変換し、信号処理部3に出力する。右音声用A/D変換部132Rは、レベル設定部122Rから出力されるアナログ音声信号(アナログ信号)をデジタル音声信号(デジタル信号)に変換し、信号処理部3に出力する。
【0022】
ディスクドライブ部11は、通常モードとなるときでは、信号処理部3より出力される映像音声情報(映像用A/D変換部131から出力されるデジタル映像信号を圧縮した圧縮映像信号と、音声用A/D変換部132L,132Rから出力されるデジタル音声信号を圧縮した圧縮音声信号とを含む)を、DVD(情報記録媒体)31に記録する。また、DVD31に記録された映像音声情報を再生して信号処理部3に出力する。
【0023】
また、ディスクドライブ部11は、オシロモードとなるときでは、信号処理部3より出力され、映像用A/D変換部131に入力されたアナログ信号の信号波形を示す波形情報や、音声用A/D変換部132L,132Rに入力されたアナログ信号の信号波形を示す波形情報をDVD31に記録する。また、DVD31に記録された波形情報を再生して信号処理部3に出力する。
【0024】
ハードディスクドライブ部(以下では、HDD部と称する)12は、その内部に、情報記録媒体であるハードディスク20を備えており、通常モードとなるときでは、信号処理部3より出力される映像音声情報(映像用A/D変換部131から出力されるデジタル映像信号を圧縮した圧縮映像信号と、音声用A/D変換部132L,132Rから出力されるデジタル音声信号を圧縮した圧縮音声信号とを含む)をハードディスク20に記録する。また、ハードディスク20に記録された映像音声情報を再生して信号処理部3に出力する。
【0025】
また、HDD部12は、オシロモードとなるときでは、信号処理部3より出力され、映像用A/D変換部131に入力されたアナログ信号の信号波形を示す波形情報や、音声用A/D変換部132L,132Rに入力されたアナログ信号の信号波形を示す波形情報をハードディスク20に記録する。また、ハードディスク20に記録された波形情報を再生して信号処理部3に出力する。
【0026】
信号処理部3は、通常モードにおける記録動作となるときでは、映像用A/D変換部131から出力されるデジタル映像信号を、フレームメモリ21や圧縮手段23を用い、MPEG2方式で圧縮処理する。また、左音声用A/D変換部132Lから出力されるデジタル音声信号と、右音声用A/D変換部132Rから出力されるデジタル音声信号とをAC−3方式等によって圧縮処理する(音声信号をリニア記録するときでは、圧縮処理をしない)。そして、圧縮処理した映像信号や音声信号等をストリーム処理して得られた映像音声情報を、ディスクドライブ部11やHDD部12に出力する。
【0027】
また、通常モードの再生動作となるときでは、ディスクドライブ部11やHDD部12から出力される映像音声情報中の圧縮映像信号を、フレームメモリ21や伸長手段24を用い、MPEG2方式で伸長処理してデジタル映像信号を復調する。また、圧縮音声信号をAC−3方式等で伸長することにより、デジタル音声信号を復調する。そして、復調したデジタル映像信号とデジタル音声信号とをD/A変換部6に出力する。
【0028】
また、マイコン7からの指示に従い、ディスクドライブ部11から出力された映像音声情報をHDD部12に転送する。また、HDD部12から出力された映像音声情報をディスクドライブ部11に転送する。
【0029】
また、信号処理部3は、オシロモードにおける表示動作となるときでは、A/D変換部131,132L、132Rから出力されるデジタル信号の波形形状を示す画像信号を生成し、D/A変換部6に出力することによって、A/D変換部131,132L、132Rに入力されるアナログ信号の信号波形をテレビ受像機(表示装置)33に表示する。また、記録動作となるときでは、映像用A/D変換部131から出力されるデジタル信号、左音声用A/D変換部132Lから出力されるデジタル信号、右音声用A/D変換部132Rから出力されるデジタル信号を、信号波形を示す波形情報として、ディスクドライブ部11あるいはHDD部12に送出する。
【0030】
また、再生動作となるときでは、ディスクドライブ部11やHDD部12から出力される波形情報の波形を示す画像信号を生成し、D/A変換部6に出力することによって、DVD31やハードディスク20に記録された波形情報に基づく信号波形を、テレビ受像機33に表示する。このため、波形記録制御手段28と波形表示制御手段29とを備えている。
【0031】
詳細には、波形記録制御手段28は、映像用A/D変換部131から出力される信号については、映像用A/D変換部131に入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なし、左音声用A/D変換部132Lから出力される信号については、左音声用A/D変換部132Lに入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なし、右音声用A/D変換部132Rから出力される信号については、右音声用A/D変換部132Rに入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なすことによって、映像用A/D変換部131から出力される信号、左音声用A/D変換部132Lから出力される信号、右音声用A/D変換部132Rから出力される信号を、波形情報として、ディスクドライブ部11を介して、DVD31に記録する。あるいは、前記信号を、HDD部12を介して、ハードディスク20に記録する。
【0032】
波形表示制御手段29は、映像用A/D変換部131、左音声用A/D変換部132L、右音声用A/D変換部132Rに入力されたアナログ信号の波形表示となるときには、映像用A/D変換部131、左音声用A/D変換部132L、右音声用A/D変換部132Rのうち、ユーザによって指定されたA/D変換部から出力される信号をフレームメモリ21に記憶する。且つ、フレームメモリ21に記憶した信号に基づき、波形を示す画像を、OSD22のビットマップメモリ上に生成する。そして、OSD22上に生成した波形画像を、デジタル映像信号としてD/A変換部6に出力することにより、テレビ受像機33に信号波形を表示する。
【0033】
また、波形表示制御手段29は、DVD31に記録された波形情報の表示となるときには、DVD31に記録された波形情報を、ディスクドライブ部11を介して読み出し、フレームメモリ21に記憶する。そして、フレームメモリ21に記憶した波形情報に基づき、波形を示す画像を、オンスクリーンディスプレイ(以下ではOSDと称する)22のビットマップメモリ上に生成する。そして、OSD22上に生成した波形画像を、デジタル映像信号としてD/A変換部6に出力することにより、テレビ受像機33に信号波形を表示する。
【0034】
また、ハードディスク20に記録された波形情報の表示となるときでは、ハードディスク20に記録された波形情報を読み出してフレームメモリ21に記憶する。そして、同様の処理を行うことにより、ハードディスク20に記録された波形情報の波形をテレビ受像機33に表示する。
【0035】
なお、映像用A/D変換部131(以下では、チャンネル1とする)、左音声用A/D変換部132L(以下では、チャンネル2とする)、右音声用A/D変換部132R(以下では、チャンネル3とする)に入力されるアナログ信号に関しては、3つのチャンネルのそれぞれに入力されたアナログ信号の波形の同時表示や同時記録、あるいは、3つのチャンネルのうちの任意の2つのチャンネルのそれぞれに入力されたアナログ信号の波形の同時表示や同時記録、あるいは、任意の1つのチャンネルに入力されたアナログ信号の波形の表示や記録を行うことができるようになっている。すなわち、最大では、3チャンネルのアナログ信号の波形の表示や波形の記録を行うことが可能になっている。
【0036】
入力部4は、図2に示す装置本体41の前面パネルに設けられた電源キー等のキースイッチや、リモートコントローラ(以下では、リモコンと称する)32から送信される赤外線信号を受光する受光ユニット等を備えており、ユーザからの指示が入力される。また、入力されたユーザからの指示を主制御手段5に出力する。D/A変換部6は、信号処理部3から出力されるデジタル映像信号をアナログ映像信号に変換してテレビ受像機33に送出する。また、信号処理部3から出力されるデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換して、テレビ受像機33に出力する。
【0037】
主制御手段5は、マイクロコンピュータを主要部として構成されており、通常モードとなるときでは、HDD一体型DVDレコーダとしての主要動作を制御する。すなわち、リモコン32等に入力されたユーザの指示に従って、チューナ部1が受信するチャンネルを制御する。また、信号処理部3を制御(信号処理部3を介したディスクドライブ部11やHDD部12の制御を含む)することによって、DVD31に記録された映像音声情報を再生し、テレビ受像機33に表示する制御を行う。また、チューナ部1が受信した番組をDVD31に記録する制御を行う。
【0038】
また、ハードディスク20に記録された映像音声情報を再生して、テレビ受像機33に表示する制御を行う。また、チューナ部1が受信した番組をハードディスク20に記録する制御を行う。また、ディスクドライブ部11から出力される映像音声情報をHDD部12に転送して記録する制御、および、HDD部12から出力される映像音声情報をディスクドライブ部11に転送してDVD31に記録する制御を行う。
【0039】
また、主制御手段5は、オシロモードとなるときでは、アナログ信号の波形の表示や記録に必要となる制御を行う。すなわち、リモコン32に入力されたユーザの指示に従って、レベル設定部121,122L、122Rの減衰量を変更する。また、波形の表示や記録の対象となるチャンネルが、ユーザの指示に従ったチャンネルとなるように、信号処理部3の動作を制御する。また、入力されたアナログ信号の波形の表示、あるいは、DVD31やハードディスク20に記録された波形情報による波形の表示となるときには、波形表示制御手段29に、波形表示のための動作を行わせる。また、入力されたアナログ信号の波形の記録となるときには、波形記録制御手段28に、波形情報の記録のための動作を行わせる。
【0040】
以下に補足的な説明を行うと、ディスクドライブ部11とHDD部12とからなるブロック2は、請求項記載の情報記録手段となっている。
【0041】
上記構成からなる実施形態の通常モードにおける動作は、従来技術のHDD一体型DVDレコーダとしての動作と同一であるので説明を省略し(レベル設定部121,122L、122Rの減衰量は0に設定される)、図3に示すフローチャートを参照しつつ、オシロモードとなるときの実施形態の動作を説明する。
【0042】
いま、図2(A)に示すように、被測定機器42から出力されるアナログ信号が、映像入力端子101、音声入力端子102L,102Rに入力されているとする(時間的に高い分解能を必要とするアナログ信号については、映像入力端子101に入力する)。そして後、オシロモードに移行したとする。
【0043】
オシロモードに移行すると、スイッチ111は映像入力端子101に入力されたアナログ信号をレベル設定部121に送出し、スイッチ112Lは音声入力端子102Lに入力されたアナログ信号をレベル設定部122Lに送出し、スイッチ112Rは音声入力端子102Rに入力されたアナログ信号をレベル設定部122Rに送出する。
【0044】
なお、レベル設定部121,122L、122Rの減衰量(縦軸方向におけるディビジョン単位の電圧を設定する)は、オシロモードに移行したときでは、前回の設定値と同じ減衰量に設定される。また、波形表示における機能として不可欠となる時間軸方向のディビジョン単位の時間設定についても、前回の設定値と同じ値に設定される(時間軸のディビジョン単位の時間は100μSに設定されているとする)。
【0045】
また、3つのチャンネルのうち、どのチャンネルに入力されたアナログ信号の波形を表示するのかを選択するボタン(図示を省略)が表示されるので、このボタンを用いて、表示するチャンネルを選択する。すなわち、チャンネル1に入力されるアナログ信号の波形、チャンネル2に入力されるアナログ信号の波形、チャンネル3に入力されるアナログ信号の波形のうち、どのチャンネルに入力されるアナログ信号の波形を表示させるのかを選択する(同時に3つのチャンネルを表示することも可能)(ステップS1)。
【0046】
いま、波形表示されるチャンネルとして、チャンネル1とチャンネル2とが選択されたとする。このときでは、映像用A/D変換部131から出力されるデジタル信号と左音声用A/D変換部132Lから出力されるデジタル信号とがフレームメモリ21に記憶される。そして、波形表示制御手段29は、フレームメモリ21に記憶されたデジタル信号に基づき、チャンネル1に入力されたアナログ信号の波形、および、チャンネル2に入力されたアナログ信号の波形の双方を示す画像を、OSD22上に生成する。このため、テレビ受像機33の画面の波形表示エリア333には、2つの波形が表示される(ステップS2)。
【0047】
なお、このときでは、波形の表示と併せて、縦軸方向のディビジョン単位の電圧と、時間軸方向のディビジョン単位の時間とが表示される(331,332により示す)。このときの波形表示において、表示される波形の振幅が適切でないときには、リモコン32を用いて電圧軸の変更を指示すると、ディビジョン単位の電圧を変更するためのボタンがテレビ受像機33の所定のエリアに表示される(図示を省略)ので、そのボタンを用いてディビジョン単位の電圧の変更を指示する。ディビジョン単位の電圧の変更を指示されると、波形表示制御手段29は、変更の対象となったチャンネルに対応するレベル設定部(121,122L、122Rのうちのひとつ)の減衰量を変更する(ステップS3,S11)。そして後、動作をステップS2に移行する。このため、テレビ受像機33には、ディビジョン単位の電圧が変更されて波形が表示される。
【0048】
また、波形が表示された状態において、ディビジョン単位の時間の変更を指示すると、ディビジョン単位の時間を変更するためのボタンがテレビ受像機33の所定のエリアに表示される(図示を省略)ので、そのボタンを用いてディビジョン単位の時間の変更を指示する。ディビジョン単位の時間の変更を指示されると、波形表示制御手段29は、対象となるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部の出力の間引き率を変更することによって、ディビジョン単位の時間を変更する(ステップS4,S12)。そして後、動作をステップS2に移行する。このため、テレビ受像機33には、ディビジョン単位の時間が変更されて、波形が表示される。
【0049】
なお、ディビジョン単位の時間については、間引き率を最小とする(表示におけるドット数との関係で、時間軸方向における全情報の表示はできないので、最少限度の間引き(例えば、10%等)は必要となっている。)ときの値が、設定することが可能なディビジョン単位の最小時間となっている(最大の時間的分解能が得られる)。
【0050】
時間的分解能の最大値について説明すると、映像用A/D変換部131のサンプリング周波数は13.5MHzであり、音声用A/D変換部132L,132Rのサンプリング周波数は192KHzとなっていて、映像用A/D変換部131のサンプリング周波数は、音声用A/D変換部132L,132Rのサンプリング周波数の約70倍となっている。このため、チャンネル1のディビジョン単位の設定可能な最小時間は、チャンネル2やチャンネル3のディビジョン単位の設定可能な最小時間の1/50となっている。つまり、チャンネル1を使用するときでは、チャンネル2やチャンネル3を使用する場合よりも、50倍も高い分解能に設定することができる。
【0051】
図3を参照した説明に戻ると、表示するチャンネルの変更を指示すると、動作はステップS5からステップS1に移行する。従って、テレビ受像機33の画面には、表示するチャンネルを選択するためのボタンが表示されるので、このボタンを用いて、波形を表示するチャンネルを変更する。そして後、動作はステップS2に移行する。このため、テレビ受像機33には、変更されたチャンネルの波形が表示される。
【0052】
上記した動作により、所望の波形がテレビ受像機33に表示された状態において、リモコン32を用いて記録の指示を入力すると、動作は、ステップS6からステップS15に移行し、波形情報を記録するための情報記録媒体を選択するためのボタン(DVD31とハードディスク20とのうちの一方を選択するボタン)が所定エリアに表示される(図示を省略)。このボタンを用いて情報記録媒体を選択した後、記録開始の指示を入力すると、選択された情報記録媒体に、対応するA/D変換部から出力されるデジタル信号が、波形情報として記録される(ステップS16,S17)。
【0053】
波形情報の記録は、記録停止の指示が入力されるまで継続される。このため、リモコン32を用いて記録停止の指示を入力すると、波形情報の記録は停止される(ステップS18,S19)。そして後、記録した波形情報を識別するための情報を入力すると、入力された情報は、波形情報が記録された情報記録媒体と同じ情報記録媒体に、記録された波形情報に対応付ける形で記録される。
【0054】
なお、チャンネル1のディビジョン単位の時間の最小値、すなわち、時間的な分解能の最高値については、記録を行うときでは、表示のみを行うときほどに高くすることはできなくなっている。これは、映像用A/D変換部131から出力されるデジタル信号について、表示に対応するデジタル信号の全てをDVD31やハードディスク20に記録するには、映像用A/D変換部131から出力されるデジタル信号の単位時間当たりのビット量が多過ぎるためである。
【0055】
すなわち、チャンネル1の分解能については、表示のみを行うときでは最も高い分解能とすることができる。しかし、ハードディスク20に記録するときでは、ハードディスク20に記録するときのビットレートの制限のため、分解能は、表示のみのときよりも低い値に制限される。また、DVD31に記録するときでは、DVD31に記録するときのビットレートの最大値が、ハードディスク20に記録するときのビットレートの最大値よりも小さいため、その分解能は、ハードディスク20に記録するときの分解能よりも低い値に制限される。
【0056】
なお、ディビジョン単位の時間が上記した制限を超える値に設定されている場合、本実施形態では、情報記録媒体を選択した時点で、ディビジョン単位の時間の変更を求める(ディビジョン単位の時間を大きくする(分解能を低くする)ことを求める)メッセージを表示するようになっている。且つ、選択された情報記録媒体に対して、設定可能となるディビジョン単位の時間の範囲を表示するようにしている。
【0057】
なお、チャンネル1を使用することなく、チャンネル2やチャンネル3を使用する場合では、音声用A/D変換部132L,132Rから出力される単位時間当たりのビット量が少ない(上位の10ビットのみが使用され、それより下位のビットは無視される)ので、表示のみとなるときのディビジョン単位の時間の最小値と、DVD31やハードディスク20に記録するときのディビジョン単位の時間の最小値とは、同じ値となっていて、記録時に制限される事態は生じないようになっている。
【0058】
なお、ステップS3〜S7のループ動作において、終了が指示されたときには、情報記録媒体への波形情報の記録を行うことなく、動作を終了する(ステップS7)。
【0059】
図4は、情報記録媒体に記録された波形情報を表示させるときの実施形態の主要動作を示すフローチャートである。必要に応じて同図を参照しつつ、記録された波形情報の表示時の動作を説明する。なお、このときでは、図2(B)に示したように、装置本体41から出力されるアナログ映像信号をテレビ受像機33に接続するのみでよい。
【0060】
記録された波形情報の表示を指示したときには、どの情報記録媒体の波形情報を表示するのかを指示するためのボタンが表示される。すなわち、DVD31に記録された波形情報の表示か、ハードディスク20に記録された波形情報の表示かを選択するためのボタン(図示を省略)が表示されるので、このボタンを操作することにより、DVD31かハードディスク20かを選択する(ステップS21)。表示させようとする波形情報が記録された情報記録媒体を選択すると、選択された情報記録媒体に記録されている波形情報の一覧(対応付けられた識別情報の一覧)が表示されるので、この一覧から、表示させたい波形情報を選択する(ステップS22,S23)。
【0061】
波形情報を選択すると、記録されたときの時間の流れに沿って、選択された波形情報により示される波形が、テレビ受像機33に表示される。すなわち、記録時にテレビ受像機33に表示されていた波形変化と同じ波形変化がテレビ受像機33において再現される。(ステップS24)。そして、以下では、表示する波形の時間位置の変更かどうか(ステップS25)、現在の表示波形を静止表示するかどうか(ステップS26)、静止表示を解除するかどうか(ステップS27)、表示の終了かどうか(ステップS28)を調べるループ動作に移行する。
【0062】
このループ動作において、時間位置の変更を指示したときでは、動作は、ステップS25からステップS32に移行する。そして、ステップS32においては、波形情報の全時間分を示す時間軸バーと、時間軸バーにおいて、現在の表示の時間位置を示すマーカとが表示される。このため、ユーザは、マーカを、表示させたい時間位置に移動させることでもって、表示の時間位置を変更する。
【0063】
すなわち、例えば、現在表示されている波形より5分前に記録された波形を表示させたいときでは、マーカを、時間軸バーにおける現在位置から、5分前の位置に移動させる。この操作が終了すると、動作は、ステップS24に移行する。従って、変更された時間位置からの波形が表示される。
【0064】
また、静止表示を指示したときでは、動作は、ステップS26からステップS31に移行し、現在テレビ受像機33に表示されている1画面分の波形が、静止画として表示される。つまり、表示される波形が変化しなくなる。このため、波形の詳細な解析を容易に行うことができるようになる。また、静止解除を指示(静止画として表示しているときにのみ有効となる)したときでは、動作は、ステップS27からステップS24に移行し、テレビ受像機33には、記録時の時間経過に沿って変化する波形が表示される。すなわち、記録時にテレビ受像機33に表示されていた波形変化と同じ波形変化がテレビ受像機33に再現して表示される。また、ループ動作において、終了を指示したときでは、波形の表示の終了となる。
【0065】
以上説明したように、波形情報は、大容量の情報を記録可能なDVD31やハードディスク20に記録されるので、オシロモードとするときでは、HDD一体型DVDレコーダを、長時間に渡って波形を記録することが可能な、簡易型のデータロガーとして使用することができる。
【0066】
また、過渡的な波形情報についても、長時間に渡る記録を行うときでは、容易に波形情報として補足し、記録できるので、高価なデジタルストレージオシロスコープを用いることなく、過渡的な現象の解析をも、容易に行うことができるようになっている。
【0067】
また、テレビ受像機33に表示された波形から、波形出力が規定の形状となっているかどうかの確認を容易に行うことができるので、そのレベルが規定されている映像信号の波形を表示させるときでは、波形表示の機能を、より有用なものとすることとができる。
【0068】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、情報記録媒体としては、DVD31とハードディスク20との双方を使用可能とする構成とした場合について説明したが、情報記録媒体としてDVD31のみを使用可能とする構成(DVDレコーダ)の場合にも、同様に適用することができる。
【0069】
また、選択された情報記録媒体に対して、設定可能となるディビジョン単位の時間の範囲(時間的分解能の範囲)については、例えば、ステップS2において波形を表示するとき、画面の所定エリアに、DVD31を情報記録媒体として選択するときに設定可能となるディビジョン単位の時間の範囲(時間的分解能の範囲)と、ハードディスク20を情報記録媒体として選択するときに設定可能となるディビジョン単位の時間の範囲(時間的分解能の範囲)とを表示する構成とすることもできる。
【0070】
また、レベル設定部121,122L、122Rについては、構成を簡単とするため、減衰のみを行う構成とした場合について説明したが、増幅率が可変な増幅回路とすることができる。そして、この構成とするときでは、増幅回路の増幅率を1よりも大きく設定すると、微少レベルのアナログ信号にもついても、精度良く波形の記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明に係る映像音声記録装置の一実施形態であるHDD一体型DVDレコーダの電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】測定対象となる機器と実施形態の装置本体とテレビ受像機との互いの接続状態を示す説明図である。
【図3】A/D変換部に入力されたアナログ信号の波形の表示と記録とを行うときの実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
【図4】情報記録媒体に記録された波形情報を表示させるときの実施形態の主要動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
2 情報記録手段
20 ハードディスク(情報記録媒体)
23 圧縮手段
28 波形記録制御手段
29 波形表示制御手段
31 DVD(情報記録媒体)
131 映像用A/D変換部
132L 左音声用A/D変換部(音声用A/D変換部)
132R 右音声用A/D変換部(音声用A/D変換部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アナログ映像信号をデジタル映像信号に変換して出力する映像用A/D変換部と、
左チャンネルのアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して出力する左音声用A/D変換部と、
右チャンネルのアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して出力する右音声用A/D変換部と、
映像用A/D変換部から出力されるデジタル映像信号を圧縮した圧縮映像信号と、左音声用A/D変換部から出力されるデジタル音声信号と右音声用A/D変換部から出力されるデジタル音声信号とを圧縮した圧縮音声信号とを含む映像音声情報を生成する圧縮手段と、
映像音声情報を情報記録媒体に記録する情報記録手段とを備えた映像音声記録再生装置において、
映像用A/D変換部から出力される信号については映像用A/D変換部に入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なし、左音声用A/D変換部から出力される信号については左音声用A/D変換部に入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なし、右音声用A/D変換部から出力される信号については右音声用A/D変換部に入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なすことによって、映像用A/D変換部から出力される信号または左音声用A/D変換部から出力される信号または右音声用A/D変換部から出力される信号のうちの少なくともひとつの信号を、波形情報として、情報記録手段を介して情報記録媒体に記録する波形記録制御手段と、
情報記録媒体に記録された波形情報を情報記録手段を介して読み出すとともに、読み出した波形情報により示される波形を示す画像信号を生成して出力することにより、商用放送等の映像信号を画像として表示する表示装置に、波形情報により示される波形を表示する波形表示制御手段とを備えたことを特徴とする映像音声記録再生装置。
【請求項2】
アナログ映像信号をデジタル映像信号に変換して出力する映像用A/D変換部と、
アナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して出力する左音声用A/D変換部と、
映像用A/D変換部から出力されるデジタル映像信号を圧縮した圧縮映像信号と音声用A/D変換部から出力されるデジタル音声信号を圧縮した圧縮音声信号とを含む映像音声情報を生成する圧縮手段と、
映像音声情報を情報記録媒体に記録する情報記録手段とを備えた映像音声記録再生装置において、
映像用A/D変換部から出力される信号については映像用A/D変換部に入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なし、音声用A/D変換部から出力される信号については音声用A/D変換部に入力されたアナログ信号の波形を示す情報であると見なすことによって、映像用A/D変換部から出力される信号または音声用A/D変換部から出力される信号のうちの少なくとも一方の信号を、波形情報として、情報記録手段を介して情報記録媒体に記録する波形記録制御手段と、
情報記録媒体に記録された波形情報を情報記録手段を介して読み出すとともに、読み出した波形情報により示される波形を示す画像信号を生成して出力することにより、商用放送等の映像信号を画像として表示する表示装置に、波形情報により示される波形を表示する波形表示制御手段とを備えたことを特徴とする映像音声記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−58932(P2007−58932A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−239787(P2005−239787)
【出願日】平成17年8月22日(2005.8.22)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】