説明

時計

【課題】機械音がなく、暗中でも見え、時刻が認識し易い時計を提供する。
【解決手段】液晶及び各種電光表示により、従来のアナログ式時計のような図形表示を行い、機械音を失くすと共に、また大画面にし、二本の針のみを表示する(或いは全画面を表示する)などし、暗闇でもうっすら見える様に光の量を調節すれば、針表示であるから認識しやすく、眠気まなこでも時計から離れていても時刻が確認できる。アナログ式時計の短所を解決すると共に、暗中での睡眠時にも見やすくする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、見やすさ及び静音化及び安価化を図った時計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のアナログ式の時計には、秒針のカチカチ音(機械音)がうるさいという消費者の苦情に対応するため、連続回転式の秒針を開発し搭載した、時計機能がメインとなる商品がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
アナログ式の時計には、デジタル式の時計による、数値による表示(左脳が認識)よりも、図形によって視覚的にとらえる事が出来(右脳が認識)、人間にとって分かりやすく、時間感覚を認識しやすく、計画等も立てやすく、見やすい。しかし、アナログ式の時計は、従来までは機械仕掛けである為、必ず秒針のカチカチ音(機械音)が聞こえる。アナログ式の連続回転式の時計も、機械仕掛けである以上、機械音が発生する可能性をはらんでおり、現に暫らくすると変な音が耳障りになってくる場合が多い。安価な物は修理も不可能であり、修理が可能なものも有るが、安価ではないし、修理が必要である事自体面倒である。また、カタログを見て音を確認して選ぶ事は不可能である。神経質な人にとってはアナログ式の機械音は、時計全体について音が気になる場合があると言えるが、特に枕元において使用する目覚まし時計は、多くの人が気になる。ペーパー試験中に持っていく腕時計や置き時計も、気になる場合がある。静かな部屋で使用する掛け時計や置き時計も、気になる人がいる。
【0004】
夜中等、暗い場所で使用する時、眠りの途中で時間を確認しようとした場合、アナログ式の場合は夜光塗料が塗ってあっても、明け方近くになると光量も減って見にくいし、光の吸収が不十分であれば、光る量も不十分であり、不便である。随時明るくなる機能がついていても、近くに置いていないと操作できず、暗中周りを手さぐりで時計を探すのも不便。デジタル式の電光数字の場合、眠気まなこでは読みにくいし、読めるようにするにはかなり明るくする事や、大きい字にするといった、普段と異なった工夫が必要となるが、暗中いつも明るいとかえって眩しく不都合である。随時明るくなる機能が付いていても、不具合であるのはアナログ式と同様である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
液晶や各種電光表示により、従来のアナログ式の時計の様な図形型の表示を行い、機械音を失くすと共に、また大画面にし、二本の針のみを液晶または各種電光表示により表示する(或いは全画面を表示する)などし、暗闇でもうっすら見える様に光の量を調節すれば、針表示であるから認識しやすく、眠気まなこでも時計から離れていても時刻が確認できる。
【発明の効果】
【0006】
携帯電話等の小型端末機の場合、近くに置いていないと見られないし、また、その本来の使用目的からかんがえても電力消費の事を考えても大型化する事は無意味であり、常時一定の場所に置き遠くからうすら明かりで時刻を確認する事は不可能である。また、ペーパー試験には持ち込み不可であるため、試験時、静音を期待して使用する事は出来ない。パソコンに付属しているものは、大型表示が可能であるがパソコン特有の音が発生する場合もあるし、時計機能がメインでないため部屋の中にいる特定多数の人が常時時間を確認するには不適切である。本発明は端末付属のものに比べ、時計機能がメインであるため、安価で軽量で、消費電力が少なく(電池で十分長持ち)操作が簡単で、画面の大きさも自由に設計する事が出来、気軽にどこにでも(部屋や車の中にも)掛けたり置いたり出来、移動も簡単である。インテリアとしても斬新である。安価であるため気を使わずに気軽に使用できる。書類(特許請求の範囲)の請求項2で示したように、色んな工夫を盛り込む事が出来、画面内は勿論の事、画面自体の形や本体の形に関しても意匠を凝らしたものが製作出来る。以上の点において、新規性は十分に存在する。時計機能しかない、或いは時計機能がメインである製品で、この様な形態の時計は一般的でなく、時計専門店のカタログでも見たことが無い。仮にまぐれにも存在したとしても、おもちゃの様なものであり、当業者による、本発明の利点(課題の解決)についての宣伝は一般的に聞いた事が無いため、新規性のある発明である。また、連続回転式の秒針を開発・採用してからか、なりの年月がたつにもかかわらず、時計単独として、当課題を解決する目的で上記形態の製品が発売された事は長期間無かったので、当業者が容易に発明出来たものではない、進歩的な発明である。小型端末やパソコン付属のものは本課題を解決するために付属されたものでは無い。必要性を感じ、上記課題解決のプロセスに従って本発明がなされたため、当業者が容易に発明出来たものではない進歩的な発明である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
モノクロ液晶型では、従来のデジタル数字式時計の表示方法を、針図形表示に変える。カラー液晶型やその他電光図形表示のものは既存の電光表示技術を活用し、多種多様な方式・形態が考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械仕掛けでないため機械のカチカチ音がしない、しかし従来のアナログ型式と同様に,二本の針の回転で時間を表す、液晶及び電光図形表示による時計。あくまで時計機能がメインとなる製品で、個人又は部屋の中などの特定多数の人が常時使用する、掛け時計、置き時計、腕時計、目覚まし時計、持ち運び用時計など一般的な時計である(中位概念である)。秒針を付ける場合もある。但し、携帯電話やパソコンなどの端末機に付属する場合は時計機能がメインでないため除く。但し、テレビ画面に上記のものを付属させる場合は本課題を解決出来、新規性が有り操作も簡単なため、これに含めるものとする。街頭の電光掲示は、不特定多数の通りすがりのその場限りの一時的なサービスであり、個人又は特定多数の人が随時時刻を知るための製品では無いのでこれに含めない。
【請求項2】
上記液晶及び電光図形表示に関して、光の量を0から最大にまで自由に手動或いはセンサーにより自動で調節できたり、一部液晶及び電光表示でない部分を含んでいたり(例えば針だけが電光表示であり文字盤は電光表示で無いなど)、電光の色は任意であり、モノクロであったりカラーであったりし、或る時刻に特殊な図形表示が現れる(例えば鳩が飛ぶ動画或いは静止画の図形が現れる)など、自由な付加的図形表示機能を搭載し、また時報の音声(3時に3回鳴るなど)やアラーム機能や、その他安価な付属機能(例えばデジタルでの日付け機能・温度計機能、カレンダー機能など)が付いていたり、電波制御であったり、その他容易に考えられる安価な付属機能を搭載した、請求項1記載の時計。

【公開番号】特開2013−96977(P2013−96977A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−251076(P2011−251076)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(511279069)
【Fターム(参考)】