説明

曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置

【課題】 利用者に対して適切な内容の曲間メッセージを出力することにより、利用者にとって有用な曲間メッセージを効率よく伝達する。
【解決手段】 カラオケ装置10のログイン利用者を管理するログイン利用者管理手段27、複数の曲間メッセージ25cをHDD25に記憶させる曲間メッセージ記憶手段33、出力期間を含む関連情報を曲間メッセージ毎に管理する曲間メッセージ管理手段34、各曲間メッセージの出力期間において、利用者がログインしている際に当該曲間メッセージが出力されると、当該利用者を当該曲間メッセージの視聴者とみなして管理する利用者別視聴管理手段28、演奏楽曲数が所定数に達する毎に、利用者別視聴管理手段28が管理する利用者別視聴管理リスト25eを参照し、未視聴者の割合が基準値以上である曲間メッセージを選択的に出力する曲間メッセージ出力制御手段29を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、演奏曲と次に演奏される予約曲との間に曲間メッセージを出力する機能を備えたカラオケ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カラオケ装置では、演奏曲と次に演奏される予約曲との間(いわゆる曲間)に、アーティスト情報、コンサート情報、新譜情報、店舗情報等の曲間メッセージを出力している。このような曲間メッセージは、利用者にとって有用なものではあるが、出力頻度が高すぎると、カラオケ装置を利用して歌唱を行おうとしている利用者を妨害することになる。そこで、従来のカラオケ装置では、演奏予約が途切れた場合や所定演奏数毎に曲間メッセージを出力している。
【0003】
適切な時期に曲間メッセージを出力する技術として、演奏曲と次の演奏曲との間に一定の周期をおいて定期的に曲間メッセージを出力する技術が開示されている(特許文献1参照)。この特許文献1に記載されている技術は、楽曲の演奏が終了した時点で、設定時間を経過しているか否かを判断し、設定時間が経過している場合に、曲間メッセージを出力するようにしたものである。
【0004】
【特許文献1】特開平6−102892号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来のカラオケ装置では、演奏楽曲数が所定数に達する毎に、何種類かの曲間メッセージを所定の順序で繰り返して出力するのが一般的である。したがって、カラオケ装置の利用者は、同一のメッセージを何度も見せつけられることになり、利用者にとって有用な情報であるはずの曲間メッセージがかえって煩わしいものとなって、情報の伝達効果を損ねてしまうおそれがあった。
【0006】
上述したように、従来の技術では、カラオケ装置の利用者に対して出力した曲間メッセージの内容については全く考慮しておらず、所定の周期で曲間メッセージを出力している。このため、利用者にとって有用な曲間メッセージを出力しているにもかかわらず、曲間メッセージが邪魔になり、情報を効率的に伝達できないという問題があった。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、利用者に対して適切な内容の曲間メッセージを出力することにより、利用者にとって有用な曲間メッセージを効率よく伝達することが可能な曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を有している。
すなわち、本発明の曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置は、演奏曲と次に演奏される予約曲との間に曲間メッセージを出力する機能を備えたカラオケ装置であって、ログイン利用者管理手段と、曲間メッセージ記憶手段と、曲間メッセージ管理手段と、利用者別視聴管理手段と、曲間メッセージ出力制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
ログイン利用者管理手段は、現に当該カラオケ装置にログインしている利用者を、利用者IDに基づき特定して管理するための手段である。曲間メッセージ記憶手段は、所定の記憶部に、複数の曲間メッセージを記憶させるための手段である。曲間メッセージ管理手段は、曲間メッセージ管理リストにて、複数の曲間メッセージについて少なくとも出力期間を含む関連情報を、曲間メッセージ毎に管理するための手段である。利用者別視聴管理手段は、利用者別視聴管理リストにて、任意の曲間メッセージについて設定された出力期間において、任意の利用者がログインしている際に、当該曲間メッセージが出力されると、当該利用者を当該曲間メッセージの視聴者とみなして管理するための手段である。曲間メッセージ出力制御手段は、演奏楽曲数が所定数に達する毎に、利用者別視聴管理リストを参照し、視聴者とみなされていない未視聴者の割合が所定の基準値以上となっている曲間メッセージを選択的に出力するように制御するための手段である。
【0010】
また、曲間メッセージ管理手段は、上述した機能に加えて、曲間メッセージ管理リストにて、複数の曲間メッセージ毎に、みなし視聴に対応する出力回数情報を管理するための手段として機能させることが可能である。この場合、利用者別視聴管理手段は、上述した機能に加えて、利用者別視聴管理リストにて、任意の曲間メッセージについて設定された出力期間において、任意の利用者がログインしている際に、当該曲間メッセージがみなし視聴に対応する出力回数以上出力されると、当該利用者を当該曲間メッセージの視聴者とみなして管理するための手段として機能させることが可能である。
【0011】
また、曲間メッセージ出力制御手段は、上述した機能に加えて、演奏楽曲数が所定数に達する毎に、利用者別視聴管理リストを参照し、未視聴者の割合が所定の基準値以上であり、かつ当該未視聴者の数が所定の基準値以上である曲間メッセージを選択的に出力するように制御するための手段として機能させることが可能である。
【0012】
本発明の曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置では、曲間メッセージ出力制御手段により、原則として、演奏楽曲数が所定数に達する毎(例えば演奏楽曲数が奇数回数に達した場合)に曲間メッセージを出力する。また、利用者別視聴管理手段により、所定期間(例えば1週間)における各曲間メッセージの視聴及び未視聴を利用者毎に管理する。そして、曲間メッセージの未視聴者(曲間メッセージを視聴していないため、視聴者としてみなされていない利用者)の割合が所定の基準値以上の曲間メッセージを選択して出力する。
【0013】
また、曲間メッセージ管理手段により、曲間メッセージの出力回数情報を管理し、利用者別視聴管理手段により、曲間メッセージの視聴者とみなされるための曲間メッセージの出力回数(例えば3回)以上、曲間メッセージを視聴した利用者を視聴者とみなす。そして、曲間メッセージの未視聴者の割合が所定の基準値以上の曲間メッセージを選択して出力する。
【0014】
また、未視聴者の数を判断基準に加えた場合には、未視聴者の割合が所定の基準値以上であり、かつ当該未視聴者の数が所定の基準値以上である曲間メッセージを選択して出力する。
【0015】
なお、曲間メッセージとは、アーティスト情報、コンサート情報、新譜情報、店舗情報、キャンペーン情報、サービス情報等のように、カラオケ装置の利用者にとって有用な情報のことである。また、曲間メッセージを出力するとは、カラオケ装置を構成する表示装置の表示画面に曲間メッセージを表示したり、スピーカから音声情報を発生したりすることをいう。
【発明の効果】
【0016】
本発明の曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置は、所定期間において曲間メッセージの視聴及び未視聴を管理し、曲間メッセージを出力する際に、未視聴者の割合が所定値以上の曲間メッセージを選択的に出力することにより、カラオケ装置を利用している視聴者の多くが既に視聴している曲間メッセージは出力されず、視聴者の多くが未視聴の曲間メッセージが出力されることになり、利用者にとって有用な情報である曲間メッセージの伝達効率を向上させることができる。
【0017】
また、予め設定した出力回数以上、曲間メッセージを視聴した利用者を視聴者とみなすことにより、複数回の出力回数が設定された曲間メッセージについては、利用者に対して複数回出力されるので、利用者にとって重要であろうと思われる曲間メッセージを確実に視聴させることができる。
【0018】
また、未視聴者の数を判断基準に加えた場合には、さらに一層、曲間メッセージの伝達効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施形態に係る曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置は、演奏曲と次に演奏される予約曲との間に曲間メッセージを出力する機能を備えている。
【0020】
<カラオケ装置>
図1に示すように、本発明の実施形態に係る曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置10は、カラオケ本体20、遠隔入出力端末41、利用者ID取得手段42、ミキシングアンプ44、スピーカ45、マイクロホン46、表示手段47を備えている。カラオケ本体20と表示手段47とは、有線方式又は無線方式により接続されている。
【0021】
<遠隔入出力端末>
遠隔入出力端末41は、ユーザインタフェース機能を備えており、カラオケ本体20のローカル送受信手段26に対して有線方式又は無線方式によりデータの送受信を行うようになっており、データの送受信を行うための回路基板及びプログラムと、楽曲検索手段41aとして機能させるためのプログラムと、楽曲索引データベース41bと、一時記憶領域であるフラッシュメモリ(図示せず)とを備えている。ここで利用される無線方式としては、例えば近接無線通信技術であるirDAやbluetooth(登録商標)等を挙げることができる。また、ユーザインタフェース機能として、例えば液晶ディスプレイとタッチセンサとを積層した入出力用表示部(図示せず)を備えており、入出力用表示部に表示されるアイコンや文字列にタッチすることにより、楽曲の選択やデータの入力を行うようになっている。
【0022】
<楽曲索引データベース>
楽曲検索手段41aが参照する楽曲索引データベース41bは、カラオケ装置10で演奏に供される楽曲についての属性情報を記述したデータベースであり、例えば、楽曲番号・曲名・歌手名・歌い出し部分の歌詞・流行時期・音楽ジャンル区分・デュエット曲か否かなど、種々の属性情報がこれに含まれている。なお、ネットワークカラオケシステムの場合には、カラオケ装置10がホスト装置と通信を行う際に、適宜なタイミングで楽曲索引データベース41bの内容が最新のものに更新される。
【0023】
<カラオケ本体>
カラオケ本体20は、バス21、中央制御手段22、ROM23、RAM24、HDD25、ローカル送受信手段26、ログイン利用者管理手段27、利用者別視聴管理手段28、曲間メッセージ出力制御手段29、選曲管理手段30、音楽曲出力手段31、再生制御手段32、曲間メッセージ記憶手段33、曲間メッセージ管理手段34を備えている。なお、HDD25には、楽曲データベース25a、映像データベース25b、曲間メッセージ25c、曲間メッセージ管理リスト25d、利用者別視聴管理リスト25eが格納されている。
【0024】
<中央制御手段>
中央制御手段22は、カラオケ装置10を総合的に制御するための手段であり、例えばCPU及びその周辺機器により構成されており、CPU等がROM23等に記憶されたアプリケーションプログラムに従って動作することにより、制御機能を発揮することができるようになっている。
【0025】
<ROM/RAM>
ROM23は、カラオケ装置10を構成する各機器を制御するためのアプリケーションプログラムデータや数値データを記憶するための機器で、例えば半導体メモリ等で構成される。また、RAM24は、アプリケーションプログラムや種々のデータを一時的に読み込む一時記憶領域として機能する機器で、例えば半導体メモリ等で構成される。なお、物理的な半導体メモリによりRAM24を構成するのではなく、ハードディスク記憶装置等を用いて仮想的なRAM24を構成してもよい。
【0026】
<HDD>
大容量記憶装置であるHDD25は、楽曲データベース25a、映像データベース25b、曲間メッセージ25c、曲間メッセージ管理リスト25d、利用者別視聴管理リスト25eを格納するための手段である。なお、大容量記憶装置としては、HDD25の他に、データを書き替え可能なDVD等を用いることができる。
【0027】
楽曲データベース25aは、演奏データ(MIDI(登録商標)データ)及び歌詞テロップデータが同期されて構成される楽曲データについて、楽曲IDと対応付けてそれぞれ格納したデータベースである。演奏データは各楽曲の演奏データをデジタル化したものであり、歌詞テロップデータは演奏データに同期された楽曲の歌詞文字データである。
映像データベース25bは、演奏される楽曲に対応した背景映像を、当該楽曲の楽曲IDに対応させた映像ファイルとして所定数格納したデータベースである。
【0028】
曲間メッセージ25cは、アーティスト情報、コンサート情報、新譜情報、店舗情報、キャンペーン情報、サービス情報等のように、カラオケ装置10の利用者にとって有用な情報からなり、必要に応じて更新される。曲間メッセージ管理リスト25d及び利用者別視聴管理リスト25eについては、後に詳述する。
【0029】
<送受信手段>
ローカル送受信手段26は、遠隔入出力端末41との間でデータの送受信を行うための電子回路及びプログラムからなる。なお、カラオケ装置10をスタンドアロンで使用するのではなく、ネットワークを介して複数のカラオケ装置10(カラオケ演奏端末)とホスト装置とを接続して、ネットワークカラオケシステムを構築する場合には、ローカル送受信手段26の他に、通信ネットワークにおける通信方式の整合性を保つための電子回路及びプログラムからなるネットワーク送受信手段を備える。
【0030】
<利用者ID取得手段>
利用者ID取得手段42は、利用者がカラオケ装置10を利用する際に、利用者が所持するID媒体43から利用者IDを取得するための電子回路及びプログラムからなる。利用者ID取得手段42で取得した利用者IDは、RAM24に一時的に記憶され、ログイン利用者管理手段27で管理される。ID媒体43は、例えば、非接触型のICカード、携帯電話、携帯情報端末等からなり、利用者IDを記憶して、利用者ID取得手段42との間でデータの送受信を行うことができるようになっている。
【0031】
<ログイン利用者管理手段>
ログイン利用者管理手段27は、現に当該カラオケ装置10にログインしている利用者を、利用者IDに基づき特定して管理するためのプログラムからなる。
【0032】
<曲間メッセージ記憶手段>
曲間メッセージ記憶手段33は、記憶部であるHDD25に、複数の曲間メッセージ25cを記憶させるためのプログラムからなる。曲間メッセージ25cは、適宜なタイミングでカラオケ装置10に入力される。入力元となる曲間メッセージ25cのデータは、DVDやCD−ROM等の記憶媒体に記憶されたものであってもよいし、通信手段を介して接続されたホスト装置に記憶されたものであってもよい。なお、本実施形態では、HDD25に曲間メッセージ25cを記憶させているが、DVDやCD−ROM等の記憶媒体に曲間メッセージ25cが記憶されている場合には、当該DVDやCD−ROM等をそのまま記憶部として利用することができる。
【0033】
<曲間メッセージ管理手段>
曲間メッセージ管理手段34は、曲間メッセージ管理リスト25dにて、複数の曲間メッセージについて少なくとも出力期間を含む関連情報を、曲間メッセージ毎に管理するためのプログラムからなる。図2を参照して、曲間メッセージ管理リスト25dについて説明する。図2は、曲間メッセージ管理リスト25d及び利用者別視聴管理リスト25eの構成を示す説明図である。
【0034】
曲間メッセージ管理リスト25dは、図2に示すように、各曲間メッセージについて、曲間メッセージを識別するための曲間メッセージIDと、出力期間の開始日及び終了日と、視聴者とみなすためのみなし視聴回数と、曲間メッセージを特定するための曲間メッセージデータとを関連付けて構成したリストである。
なお、みなし視聴回数についてはどのような値であってもよいが、例えば、1回、2回、3回、あるいはそれ以上の回数とする。また、みなし視聴回数は、すべての曲間メッセージに共通に設定してもよいし、曲間メッセージ毎に個別に設定してもよい。具体的には、特に視聴者にとって重要であると思われる曲間メッセージは、それ以外の曲間メッセージと比較して、みなし視聴回数を多く設定することが好ましい。これにより、利用者にとって重要であろうと思われる曲間メッセージを確実に視聴させることができる。さらに、みなし視聴回数を設定しなくてもよい。
【0035】
<利用者別視聴管理手段>
利用者別視聴管理手段28は、利用者別視聴管理リスト25eにて、複数の曲間メッセージについて、少なくとも出力期間を含む関連情報を、曲間メッセージ毎に管理するためのプログラムからなる。具体的には、曲間メッセージに設定された出力期間が開始すると、曲間メッセージ管理手段34の機能により、利用者別視聴管理リスト25eにおいて、当該曲間メッセージについて、各利用者を未視聴者として管理する。そして、曲間メッセージの出力期間が終了するまでの間、利用者がログイン中に曲間メッセージが出力されると、当該曲間メッセージについて利用者毎に視聴者として管理する。そして、当該曲間メッセージに設定された出力期間が経過すると、当該曲間メッセージに関する情報を利用者別視聴管理リスト25eから削除する。
【0036】
また、利用者別視聴管理手段28は、利用者別視聴管理リスト25eにて、任意の曲間メッセージについて設定された所定の出力期間において、任意の利用者がログインしている際に、当該曲間メッセージが所定回数以上出力された場合に、当該利用者を当該曲間メッセージの視聴者とみなして管理するように機能させてもよい。この場合、みなし視聴回数を「1」に設定すると、みなし視聴回数を設定しない場合と同様に、利用者がログイン中に曲間メッセージが出力されると、当該曲間メッセージについて当該利用者を視聴者とみなす。
【0037】
利用者別視聴管理リスト25eは、図2に示すように、曲間メッセージについて設定された出力期間において、利用者毎に各曲間メッセージの視聴回数と、みなし視聴者となった旨を表す視聴フラグとを管理するためのリストである。なお、曲間メッセージ管理リスト25dにおいて、みなし視聴回数を設定しない場合には、利用者別視聴管理リスト25eにおいて、視聴回数の管理は行われず、視聴の有無を表す視聴フラグのみが管理される。
【0038】
例えば、図2に示す例では、曲間メッセージ(1)及び曲間メッセージ(2)については、みなし視聴回数が「3」に設定され、曲間メッセージ(3)については、みなし視聴回数が「2」に設定されている。したがって、曲間メッセージ(1)については、利用者A、利用者D、利用者F、利用者Gが視聴者とみなされ、曲間メッセージ(2)については、利用者B、利用者D、利用者Jが視聴者とみなされ、曲間メッセージ(3)については、利用者A、利用者Bが視聴者とみなされ、それぞれ視聴フラグがセットされている。
【0039】
また、本実施形態において、曲間メッセージ管理リスト25d及び利用者別視聴管理リスト25eをHDD25に格納しているが、曲間メッセージ管理リスト25d及び利用者別視聴管理リスト25eをRAM24等の他の記憶手段に格納してもよい。また、ネットワークカラオケシステムの場合には、ホスト装置において曲間メッセージ管理リスト25d及び利用者別視聴管理リスト25eを管理しもよい。この場合には、ネットワークを構築する他のカラオケ装置においても、曲間メッセージの提供について同様のサービスを受けることができる。
【0040】
また、曲間メッセージの出力期間はどのような値であってもよいが、例えば、1週間、10日間、1ヶ月とする。なお、曲間メッセージの出力期間は、すべての曲間メッセージに共通に設定してもよいし、曲間メッセージ毎に個別に設定してもよい。具体的には、各曲間メッセージについて有効期間を設定し、この有効期間内において曲間メッセージの視聴を利用者別に管理することができる。
【0041】
<曲間メッセージ出力制御手段>
曲間メッセージ出力制御手段29は、演奏楽曲数が所定数に達する毎に、利用者別視聴管理リスト25eを参照し、未視聴者の割合が所定の基準値以上となっている曲間メッセージを選択的に出力するように制御するためのプログラムからなる。また、上記基準に加えて、未視聴者の数が所定の基準値以上である曲間メッセージを選択的に出力するように制御してもよい。
【0042】
なお、曲間メッセージの選択タイミングである演奏楽曲数の基準値は、どのような値であってもよく、例えば演奏楽曲数が奇数回数に達した場合とすることができる。また、曲間メッセージを選択する基準値は、どのような値であってもよく、例えば、存在率の基準値を「40%以上」、存在数の基準値を「3以上」に設定することができる。さらに、曲間メッセージ毎に異なる基準値を設定してもよい。例えば、曲間メッセージ(1)については、存在率の基準値を「40%以上」、存在数の基準値を「3以上」に設定し、曲間メッセージ(2)については、存在率の基準値を「50%以上」、存在数の基準値を「4以上」に設定し、曲間メッセージ(3)については、存在率の基準値を「30%以上」、存在数の基準値を「2以上」に設定する等である。
【0043】
<選曲管理手段>
選曲管理手段30は、利用者により遠隔入出力端末41における楽曲検索手段41aの機能を用いて選曲され、ローカル送受信手段26を介して送信された当該選曲者の利用者ID、及び選曲された楽曲IDを対応付けて予約待ち行列24aとしてRAM24に格納し、管理するためのプログラムである。なお、楽曲選択の表示や予約待ち行列24aの表示は、遠隔入出力端末41の入出力用表示部及び表示手段47のいずれか一方、あるいは双方で行うことができる。
予約待ち行列は、例えば、楽曲が予約された順番に、楽曲ID、利用者ID等を関連付けて記憶したもので、予約待ち行列に記憶された順番で楽曲が演奏される。
【0044】
<音楽曲出力手段>
音楽曲出力手段31は、楽曲IDに基づいて楽曲データベース25aから抽出された演奏データをデジタル再生すると共にアナログ変換してミキシングアンプ44に出力するための電子回路である。ミキシングアンプ44は、マイクロホン46から入力された歌唱者の歌唱音声と、音楽曲出力手段31から送出される演奏データとをミキシングすると共に、アンプ機能により増幅してスピーカ45より出力させるための装置である。なお、マイクロホン46の数は1本に限られず、2本以上であってもよい。
【0045】
<再生制御手段>
再生制御手段32は、カラオケ演奏中に、楽曲データベース25aから抽出された楽曲データのうちの歌詞テロップデータ(歌詞文字データ)を当該楽曲の演奏データに同期させて表示手段47に出力するための電子回路である。さらに、再生制御手段32は、遠隔入出力端末41を介した利用者からの操作指示による予約楽曲リストの表示等を表示手段47に表示させる機能も有している。
【0046】
<表示手段>
表示手段47は、カラオケ演奏時の映像、歌詞テロップ等を表示するための装置で、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等により構成される。
【0047】
図3を参照して、曲間メッセージの視聴管理処理について説明する。図3は、曲間メッセージ別視聴管理処理を示すフローチャートである。
曲間メッセージ別視聴管理処理は、曲間メッセージ別及び利用者別に行われる処理であって、図3に示すように、まず、任意の曲間メッセージの出力期間が開始すると(S1)、利用者別視聴管理リスト25eの当該曲間メッセージに関する利用者別視聴管理データを作成する(S2)。続いて、曲間メッセージに設定された出力期間が終了したか否かを判断する(S3)。ここで、出力期間が終了した場合には、処理を終了する。
【0048】
一方、出力期間が終了していない場合には、利用者がログインして利用者IDを取得したか否かを判断する(S4)。ここで、利用者がログインしない場合には、出力期間の終了判断処理(S3)に戻る。一方、利用者がログインした場合には、曲間メッセージが出力されたか否かを判断する(S5)。ここで、曲間メッセージが出力されると、利用者別視聴管理手段28の機能により、利用者別視聴管理リスト25eの当該曲間メッセージに関する利用者別視聴管理データにおいて、当該利用者を視聴者として管理する(S6)。
【0049】
この際、各曲間メッセージについて、視聴又は未視聴の区別のみを管理してもよいし、視聴回数を含めて管理してもよい。各曲間メッセージについて、視聴又は未視聴の区別のみを管理する場合には、曲間メッセージが出力された際にログインしている利用者が、当該曲間メッセージの視聴者とみなされる。また、視聴回数を含めて管理する場合には、利用者がログイン中に、曲間メッセージが所定回数以上出力されると、当該曲間メッセージについて当該利用者を視聴者とみなす。なお、みなし視聴回数を「1」に設定すると、みなし視聴回数を設定しない場合と同様に、利用者がログイン中に曲間メッセージが出力されると、当該曲間メッセージについて当該利用者を視聴者とみなす。
【0050】
曲間メッセージの出力判断処理(S5)及び視聴者管理処理(S6)は、利用者がログアウトするまでの間、繰り返して実行される(S5〜S8)。そして、利用者がログアウトすると(S7又はS8)、出力期間の終了判断処理(S3)に戻る。
【0051】
<曲間メッセージの出力制御処理(第1の実施形態)>
図4及び図5を参照して、第1の実施形態に係る曲間メッセージの出力制御処理を説明する。図4は、第1の実施形態に係る曲間メッセージの出力制御処理を示すフローチャート、図5は、第1の実施形態に係る曲間メッセージの出力判断を説明する説明図である。
【0052】
第1の実施形態は、曲間メッセージ出力の判断タイミングを予め定めておき、当該判断タイミングが到来すると、未視聴者の存在率に基づいて、曲間メッセージの出力判断を行うようにしたものである。第1の実施形態に係る曲間メッセージの出力制御処理では、図4に示すように、予約待ち行列に従い楽曲を演奏し(S11)、演奏楽曲数を積算し(S12)、演奏楽曲の積算値が所定値であるか否かを判断する(S13)。なお、曲間メッセージ出力の判断タイミングは、例えば、1曲目の演奏終了時、3曲目の演奏終了時、5曲目の演奏終了時、7曲目の演奏終了時、9曲目の演奏終了時のように、演奏楽曲数が奇数回数に達した場合とすることができる。
【0053】
ここで、演奏楽曲数の積算値が所定値でない場合には、予約待ち行列に従い次の楽曲を演奏する(S11)。一方、演奏楽曲の積算値が所定値である場合には、利用者別視聴管理リスト25eを参照し、未視聴者の存在率が所定の基準値以上の曲間メッセージが存在するか否かを判断する(S14)、ここで、未視聴者の存在率が所定の基準値以上の曲間メッセージが存在する場合には、次の予約曲が演奏される前に、基準を満たす曲間メッセージを出力する(S15)。一方、未視聴者の存在率が所定の基準値以上の曲間メッセージが存在しない場合には、曲間メッセージを出力しない。
【0054】
なお、基準を満たす曲間メッセージが複数存在する場合には、所定の基準を用いて曲間メッセージを選択的に出力する。この場合の基準は、例えば、未視聴者の存在率が同率の場合には、曲間メッセージに付されたID順に曲間メッセージを選択する。また、未視聴者の存在率が異なる場合には、存在率が高い曲間メッセージを優先して選択する。さらに、基準を満たす曲間メッセージが複数存在する場合は、基準を満たすすべての曲間メッセージを出力してもよい。
【0055】
具体的には、図5に示すように、演奏楽曲数が奇数回数に達する毎に未視聴者の存在率を判断し、未視聴者の存在率が所定の基準値以上の曲間メッセージを選択して出力する。ここで、判断基準として、未視聴者の存在率が40%以上の場合に曲間メッセージを出力するものとする。なお、存在率は小数点第1位以下で四捨五入した整数とする。
【0056】
図5に示す例では、第1曲目が演奏された際のログイン利用者はA、B、Cの3人であり、各利用者は、曲間メッセージ(1)、曲間メッセージ(2)、曲間メッセージ(3)のすべてを視聴していない。すなわち、曲間メッセージ(1)、曲間メッセージ(2)、曲間メッセージ(3)の未視聴者の存在率はそれぞれ100%である。したがって、曲間メッセージの順番(例えばID順)に従って、第1曲目と第2曲目との間に、曲間メッセージ(1)を出力する。
【0057】
第3曲目が演奏された際のログイン利用者はA、B、C、Dの4人である。そして、曲間メッセージ(1)については、A、B、Cが既に視聴しており、Dのみが未視聴であるため、未視聴者の存在率は25%である。また、曲間メッセージ(2)、曲間メッセージ(3)については、各利用者のすべてが未視聴であるため、未視聴者の存在率は100%である。したがって、曲間メッセージ(2)及び曲間メッセージ(3)が基準を満たすが、未視聴者の存在率が同率であるため、曲間メッセージの順番(例えばID順)に従って、第3曲目と第4曲目との間に、曲間メッセージ(2)を出力する。
【0058】
第5曲目が演奏された際のログイン利用者はB、C、D、Eの4人である。そして、曲間メッセージ(1)については、B、Cが既に視聴しており、D、Eが未視聴であるため、未視聴者の存在率は50%である。また、曲間メッセージ(2)については、B、C、Dが既に視聴しており、Eのみが未視聴であるため、未視聴者の存在率は25%である。また、曲間メッセージ(3)については、各利用者のすべてが未視聴であるため、未視聴者の存在率は100%である。したがって、曲間メッセージ(1)及び曲間メッセージ(3)が基準を満たすが、未視聴者の存在率が同率であるため、未視聴者の存在率が高い曲間メッセージを優先して、第5曲目と第6曲目との間に、曲間メッセージ(3)を出力する。
【0059】
第7曲目が演奏された際のログイン利用者はB、C、D、E、Fの5人である。そして、曲間メッセージ(1)については、B、Cが既に視聴しており、D、E、Fが未視聴であるため、未視聴者の存在率は60%である。また、曲間メッセージ(2)については、B、C、Dが既に視聴しており、E、Fが未視聴であるため、未視聴者の存在率は40%である。また、曲間メッセージ(3)については、B、C、D、Eが既に視聴しており、Fのみが未視聴であるため、未視聴者の存在率は20%である。したがって、曲間メッセージ(1)及び曲間メッセージ(2)が基準を満たすが、未視聴者の存在率が高い曲間メッセージを優先して、第7曲目と第8曲目との間に、曲間メッセージ(1)を出力する。
【0060】
第9曲目が演奏された際のログイン利用者はD、E、F、G、H、I、Jの7人である。そして、曲間メッセージ(1)については、D、E、F、Gが既に視聴しており、H、I、Jが未視聴であるため、未視聴者の存在率は43%である。また、曲間メッセージ(2)については、Dのみが既に視聴しており、E、F、G、H、I、Jが未視聴であるため、未視聴者の存在率は86%である。また、曲間メッセージ(3)については、D、Eが既に視聴しており、F、G、H、I、Jが未視聴であるため、未視聴者の存在率は71%である。したがって、曲間メッセージ(1)、曲間メッセージ(2)、曲間メッセージ(3)のすべてが基準を満たすが、未視聴者の存在率が高い曲間メッセージを優先して、第9曲目と第10曲目との間に、曲間メッセージ(2)を出力する。
【0061】
なお、上述した例は、第1曲目が演奏された時点において、すべての利用者がすべての曲間メッセージを未視聴であるとしているが、利用者別視聴管理手段28では、所定期間において曲間メッセージの視聴及び未視聴を管理している。したがって、第1曲目が演奏された時点において、いずれかの曲間メッセージについて既に視聴している利用者が存在する場合もある(第2の実施形態においても同様)。
【0062】
<曲間メッセージの出力制御処理(第2の実施形態)>
図6及び図7を参照して、第2の実施形態に係る曲間メッセージの出力制御処理を説明する。図6は、第2の実施形態に係る曲間メッセージの出力制御処理を示すフローチャート、図7は、第2の実施形態に係る曲間メッセージの出力判断を説明する説明図である。
【0063】
第2の実施形態は、曲間メッセージ出力の判断タイミングを予め定めておき、当該判断タイミングが到来すると、未視聴者の存在率及び未視聴者の存在数に基づいて、曲間メッセージの出力判断を行うようにしたものである。第2の実施形態に係る曲間メッセージの出力制御処理では、図6に示すように、予約待ち行列に従い楽曲を演奏し(S21)、演奏楽曲数を積算し(S22)、演奏楽曲の積算値が所定値であるか否かを判断する(S23)。なお、曲間メッセージ出力の判断タイミングは、例えば、1曲目の演奏終了時、3曲目の演奏終了時、5曲目の演奏終了時、7曲目の演奏終了時、9曲目の演奏終了時のように、演奏楽曲数が奇数回数に達した場合である。
【0064】
ここで、演奏楽曲数の積算値が所定値でない場合には、予約待ち行列に従い次の楽曲を演奏する(S21)。一方、演奏楽曲の積算値が所定値である場合には、利用者別視聴管理リスト25eを参照し、未視聴者の存在率が所定の基準値以上の曲間メッセージが存在するか否かを判断する(S24)。ここで、未視聴者の存在率が所定の基準値以上の曲間メッセージが存在する場合には、さらに、未視聴者の存在率が所定の基準値以上であって、かつ未視聴者の存在数が所定の基準値以上の曲間メッセージが存在するか否かを判断する(S25)。
【0065】
ここで、未視聴者の存在率が所定の基準値以上であって、かつ未視聴者の存在数が所定の基準値以上の曲間メッセージが存在する場合には、次の予約曲が演奏される前に、基準を満たす曲間メッセージを出力する(S26)。一方、未視聴者の存在率が所定の基準値以上の曲間メッセージが存在しない場合、及び未視聴者の存在率が所定の基準値以上の曲間メッセージが存在するが、当該曲間メッセージの中に未視聴者の存在数が所定の基準値以上の曲間メッセージが存在しない場合には、曲間メッセージを出力しない。
【0066】
なお、基準を満たす曲間メッセージが複数存在する場合には、所定の基準を用いて曲間メッセージを選択的に出力する。この場合の基準は、例えば、未視聴者の存在率及び存在数が同率の場合には、曲間メッセージに付されたID順に曲間メッセージを優先して選択する。また、未視聴者の存在率及び存在数が異なる場合には、存在率が高い曲間メッセージを優先して選択する。さらに、基準を満たす曲間メッセージが複数存在する場合は、基準を満たすすべての曲間メッセージを出力してもよい。
【0067】
具体的には、図7に示すように、演奏楽曲数が奇数回数に達する毎に未視聴者の存在率を判断し、未視聴者の存在率及び存在数が所定の基準値以上の曲間メッセージを選択して出力する。ここで、判断基準として、未視聴者の存在率が40%以上であって、かつ未視聴者の存在数が「3」以上の曲間メッセージが存在する場合に当該基準を満たす曲間メッセージを出力するものとする。なお、存在率は小数点第1位以下で四捨五入した整数とする。
【0068】
図7に示す例では、第1曲目が演奏された際のログイン利用者はA、B、Cの3人であり、各利用者は、曲間メッセージ(1)、曲間メッセージ(2)、曲間メッセージ(3)のすべてを視聴していない。すなわち、曲間メッセージ(1)、曲間メッセージ(2)、曲間メッセージ(3)の未視聴者の存在率はそれぞれ100%であり、未視聴者の存在数はそれぞれ「3」である。したがって、未視聴者の存在率及び存在数が同率であるため、曲間メッセージの順番(例えばID順)に従って、第1曲目と第2曲目との間に、曲間メッセージ(1)を出力する。
【0069】
第3曲目が演奏された際のログイン利用者はA、B、C、Dの4人である。そして、曲間メッセージ(1)については、A、B、Cが既に視聴しており、Dのみが未視聴であるため、未視聴者の存在率は25%であり、未視聴者の存在数は「1」である。また、曲間メッセージ(2)、曲間メッセージ(3)については、各利用者のすべてが未視聴であるため、未視聴者の存在率は100%であり、未視聴者の存在数は「4」である。したがって、曲間メッセージ(2)及び曲間メッセージ(3)が基準を満たすが、未視聴者の存在率及び存在数が同率であるため、曲間メッセージの順番(例えばID順)に従って、第3曲目と第4曲目との間に、曲間メッセージ(2)を出力する。
【0070】
第5曲目が演奏された際のログイン利用者はB、C、D、Eの4人である。そして、曲間メッセージ(1)については、B、Cが既に視聴しており、D、Eが未視聴であるため、未視聴者の存在率は50%であり、未視聴者の存在数は「2」である。また、曲間メッセージ(2)については、B、C、Dが既に視聴しており、Eのみが未視聴であるため、未視聴者の存在率は25%であり、未視聴者の存在数は「1」である。また、曲間メッセージ(3)については、各利用者のすべてが未視聴であるため、未視聴者の存在率は100%であり、未視聴者の存在数は「4」である。したがって、曲間メッセージ(3)のみが基準を満たすので、第5曲目と第6曲目との間に、曲間メッセージ(3)を出力する。
【0071】
第7曲目が演奏された際のログイン利用者はB、C、D、E、Fの5人である。そして、曲間メッセージ(1)については、B、Cが既に視聴しており、D、E、Fが未視聴であるため、未視聴者の存在率は60%であり、未視聴者の存在数は「3」である。また、曲間メッセージ(2)については、B、C、Dが既に視聴しており、E、Fが未視聴であるため、未視聴者の存在率は40%であり、未視聴者の存在数は「2」である。また、曲間メッセージ(3)については、B、C、D、Eが既に視聴しており、Fのみが未視聴であるため、未視聴者の存在率は20%であり、未視聴者の存在数は「1」である。したがって、曲間メッセージ(1)のみが基準を満たすので、第7曲目と第8曲目との間に、曲間メッセージ(1)を出力する。
【0072】
第9曲目が演奏された際のログイン利用者はD、E、F、G、H、I、Jの7人である。そして、曲間メッセージ(1)については、D、E、F、Gが既に視聴しており、H、I、Jが未視聴であるため、未視聴者の存在率は43%であり、未視聴者の存在数は「3」である。また、曲間メッセージ(2)については、Dのみが既に視聴しており、E、F、G、H、I、Jが未視聴であるため、未視聴者の存在率は86%であり、未視聴者の存在数は「6」である。また、曲間メッセージ(3)については、D、Eが既に視聴しており、F、G、H、I、Jが未視聴であるため、未視聴者の存在率は71%であり、未視聴者の存在数は「5」である。したがって、曲間メッセージ(1)、曲間メッセージ(2)、曲間メッセージ(3)のすべてが基準を満たすが、未視聴者の存在率が高い曲間メッセージを優先して、第9曲目と第10曲目との間に、曲間メッセージ(2)を出力する。
【0073】
<他の実施形態>
本発明の曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置10及びその周辺装置を構成する機器や手段は上述したものに限定されず、必要な機器や手段のみの構成としたり、適宜他の機器や手段を付加したりすることができる。また、各手段をそれぞれ別個のものとして構成するのではなく、複数の機能を統合した手段として構成してもよい。
【0074】
さらに、カラオケ装置10をスタンドアロンで使用するのではなく、ネットワークを介して複数のカラオケ装置10(カラオケ演奏端末)とホスト装置とを接続して、ネットワークカラオケシステムを構築してもよい。この場合には、ホスト装置に顧客データベースを設置し、この顧客データベースにより、利用者ID、氏名、セカンドネーム(例えば愛称)、住所、電話番号、生年月日、性別、職業、イメージデータ等の利用者情報を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の実施形態に係る曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置の構成を示すブロック図。
【図2】曲間メッセージ管理リスト及び利用者別視聴管理リストの構成を示す説明図。
【図3】曲間メッセージ別視聴管理処理を示すフローチャート。
【図4】第1の実施形態に係る曲間メッセージの出力制御処理を示すフローチャート。
【図5】第1の実施形態に係る曲間メッセージの出力判断を説明する説明図。
【図6】第2の実施形態に係る曲間メッセージの出力制御処理を示すフローチャート。
【図7】第2の実施形態に係る曲間メッセージの出力判断を説明する説明図。
【符号の説明】
【0076】
10 カラオケ装置
20 カラオケ本体
21 バス
22 中央制御手段
23 ROM
24 RAM
24a 予約待ち行列
25 HDD
25a 楽曲データベース
25b 映像データベース
25c 曲間メッセージ
25d 曲間メッセージ管理リスト
25e 利用者別視聴管理リスト
26 ローカル送受信手段
27 ログイン利用者管理手段
28 利用者別視聴管理手段
29 曲間メッセージ出力制御手段
30 選曲管理手段
31 音楽曲出力手段
32 再生制御手段
33 曲間メッセージ記憶手段
34 曲間メッセージ管理手段
41 遠隔入出力端末
41a 楽曲検索手段
41b 楽曲索引データベース
42 利用者ID取得手段
43 ID媒体
44 ミキシングアンプ
45 スピーカ
46 マイクロホン
47 表示手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
演奏曲と次に演奏される予約曲との間に曲間メッセージを出力する機能を備えたカラオケ装置であって、
ログイン利用者管理手段と、曲間メッセージ記憶手段と、曲間メッセージ管理手段と、利用者別視聴管理手段と、曲間メッセージ出力制御手段と、を備え、
前記ログイン利用者管理手段は、現に当該カラオケ装置にログインしている利用者を、利用者IDに基づき特定して管理し、
前記曲間メッセージ記憶手段は、所定の記憶部に、複数の曲間メッセージを記憶させ、
前記曲間メッセージ管理手段は、曲間メッセージ管理リストにて、前記複数の曲間メッセージについて少なくとも出力期間を含む関連情報を、曲間メッセージ毎に管理し、
前記利用者別視聴管理手段は、利用者別視聴管理リストにて、任意の曲間メッセージについて設定された出力期間において、任意の利用者がログインしている際に、当該曲間メッセージが出力されると、当該利用者を当該曲間メッセージの視聴者とみなして管理し、
前記曲間メッセージ出力制御手段は、演奏楽曲数が所定数に達する毎に、前記利用者別視聴管理リストを参照し、前記視聴者とみなされていない未視聴者の割合が所定の基準値以上となっている曲間メッセージを選択的に出力するように制御する、
ことを特徴とする曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置。
【請求項2】
前記曲間メッセージ管理手段は、前記曲間メッセージ管理リストにて、前記複数の曲間メッセージ毎に、みなし視聴に対応する出力回数情報を管理し、
前記利用者別視聴管理手段は、前記利用者別視聴管理リストにて、任意の曲間メッセージについて設定された出力期間において、任意の利用者がログインしている際に、当該曲間メッセージがみなし視聴に対応する出力回数以上出力されると、当該利用者を当該曲間メッセージの視聴とみなして管理する、
ことを特徴とする請求項1に記載の曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置。
【請求項3】
前記曲間メッセージ出力制御手段は、演奏楽曲数が所定数に達する毎に、前記利用者別視聴管理リストを参照し、未視聴者の割合が所定の基準値以上であり、かつ当該未視聴者の数が所定の基準値以上である曲間メッセージを選択的に出力するように制御する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の曲間メッセージ出力制御機能を備えたカラオケ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−222823(P2009−222823A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−65085(P2008−65085)
【出願日】平成20年3月14日(2008.3.14)
【出願人】(390004710)株式会社第一興商 (537)
【Fターム(参考)】