説明

最終ブレーキポイント指示ライン

【課題】交差点において、信号機が黄色になったらもう
ブレーキをかけた方がよい地点と、前後左右に注意して
わたるのが適正な地点を、運転手に知らせる方法および
、事故後においてその時の信号機が何色であったかわか
る方法の提供。
【解決手段】制限速度で走っていて、信号機の黄色が点
灯した場合、交差点で求められる停止位置から逆に、空
走距離+制動距離=停止距離を置いた、車がブレーキを
掛けるべき最終地点に、最終ブレーキポイント指示ライ
ン2を設けるおよび交差点に速度取締装置5を併設し、
信号機1と速度取締装置5を連動して、1機か2機の高
性能カメラ6、7で、赤色の点灯時に、信号機の赤色の
廂の一部に透明の窓8を設けた信号機1の上の6と、運
転者の顔が写る場所の7から、その交差点の停止位置上
を、その付近では止まれないようなスピード、たとえば
10キロメートル以上で通過する車等の写真を1枚か同
時に2枚、撮り得るようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
信号機のある交差点に向かって走っていて、信号機の黄色が点灯した場合、車が通常のブ
レーキを掛けて、交差点で求められる停止位置から逆に、空走距離+制動距離=停止距離
を置いた、車が通常のブレーキを掛けるべき最終地点に、仮に黄色で道路に線を引く技術
と、信号機のある交差点に速度取締装置を併設し、信号機と速度取締装置を連動して、高
性能カメラで、赤色の点灯時に、その交差点で求められる停止位置上を、その付近では止
まれないようなスピードで通過する車等の写真を撮り得るようにする技術に関するもので
ある。
【背景技術】
【0002】
従来の技術では、信号機のある交差点は、とくに危険な場所に無くても危険であった。そ
れは、信号機の点滅によって、交通法規上適法行為が、秒単位で違法行為になり得るとい
う点にある。
交通の教則−運転者用−(監修・警視庁交通局)平成14年6月1日第6改訂版P11に
よると、
「信号の意味−黄色の灯火−車や路面電車は停止位置から先へ進んではいけません。しか
し、黄色の灯火にかわったときに停止位置に近づいていて、安全に停止することができな
い場合は、そのまま進むことができます。」
と、記されているが、安全に停止できるかどうかは、感覚の問題で、それぞれの交差点で
信号機の色が変わるとき、常に、急に、その判断が出来るのか、という問題がある。
また、事故後の調査においても、ブレーキやタイヤの痕等はわかっても、信号機がその時
何色だったのか、という問題は多くの場合重要な問題となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭48−85991号公報
【特許文献2】特開2001−295228号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】実開昭61−106518号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
車を運転していて交差点に近づいているとき、信号機が黄色になったらもうこのへんでブ
レーキをかけた方がよい地点と、もう間に合わないから、前後左右に注意してわたるのが
適正な地点を、なにか、普段青信号でわたるときには影響がない形で運転手に知らせる方
法はないか、これがなかなか無いのが1つめの欠点。
それから、事故後においてその時の信号機が何色であったかわかるはっきりとしたもの、
例えば写真が無いのが2つめの欠点。
本発明は、この2つの欠点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
信号機(1)のある交差点に向かって、その道路の制限速度で走っていて、信号機の黄色
が点灯した場合、車が通常のブレーキを掛けて、通常の乾燥した路面で、性能を十分発揮
できるタイヤをはいている場合の、交差点で求められる停止位置から逆に、空走距離+制
動距離=停止距離を置いた、車が通常のブレーキを掛けるべき最終地点に、色は何でも良
いが、仮に黄色で道路に線を引く最終ブレーキポイント指示ライン(2)

信号機(1)のある交差点に向かって、その道路の制限速度で走っていて、信号機の黄色
が点灯した場合、車が通常のブレーキを掛けて、通常の乾燥した路面で、性能を十分発揮
できるタイヤをはいている場合と、雨に濡れた路面で、法律で許される範囲内で、タイヤ
がすり減った状態での場合の2つの場合の、交差点で求められる停止位置から逆に、空走
距離+制動距離=停止距離を置いた、車が通常のブレーキを掛けるべき、それぞれの最終
地点に、色は何でも良いが、仮に黄色で道路に2本の線を引く最終ブレーキポイント指示
ライン(2)。

最終ブレーキポイント指示ライン(2)の幅の線の太さは、道路交通法関係で決められた
幅の線の太さとするか、その時代々々のブレーキの性能の差を、そのまま、当該最終ブレ
ーキポイント指示ライン(2)の幅の線の太さとする。

先に求めた2本の最終ブレーキポイント指示ライン(2)の1方を、点線にするか、色を
変えるか、あるいは両方を施してラインを引く最終ブレーキポイント指示ライン(2)。

また、その2本の最終ブレーキポイント指示ライン(2)を、あわせて
1、1本の太いライン、結果的には長方形の区間とするか、
2、長方形の内部は左右どちらかの側からの斜線にする、
3、左右からの斜線で長方形の内部に×印が1箇所か複数箇所ある様にする、
4、指示ラインを段々太くするか細くする、(範囲を示す長方形はある場合と無い場合がある)
5、長方形の内部に、B(頭文字)、BRAKE(英語)、BREMSE(ドイツ語)、
F(頭文字)、FREIN(フランス語)、FRENO(スペイン語、イタリア語)、等
の文字を入れて示す、
最終ブレーキポイント指示ライン(2)。

車等が通常走り、曲がり、止まるのには何ら影響はなく、運転手に不快感は与えないが、
運転手がそのうえを走ったことは明確に解るよう、段差舗装や道路ビョウ等の技術を取り
(5) 込んだ最終ブレーキポイント指示ライン(3)。

運転手にも最終ブレーキポイント指示ライン(2)に達したことが、解りやすい様に、運
転席からも容易に見えるように幅を広くとった最終ブレーキポイント指示ライン(2)。

運転手にも最終ブレーキポイント指示ライン(2)に達したことが、解りやすい様に、運
転席からも容易に見えるように、最終ブレーキポイント指示ライン(2)を、道路上から
路側帯を通り越して歩道の上まで引き、そこに1、5メートル程度のポール(4)をたて
た最終ブレーキポイント指示ライン(2)。

信号機(1)のある交差点に速度取締装置(5)を併設し、信号機(1)と速度取締装置
(5)を連動して、1機か2機の高性能カメラ(6、7)で、赤色の点灯時に、(信号機
の)3色のライトの内、赤色の廂(11)の一部に透明の窓(8)を設けた信号機(1)
の上の1機(6)と、運転者の顔が写る場所の1機(7)から、その交差点で求められる
停止位置上を、その付近では止まれないようなスピード、たとえば10キロメートル以上
で通過する車か、交差点の内部に侵入している車等の写真{当然登録番号(12)ととも
に}を1枚か同時に2枚、撮り得るようにする。

また、2枚撮影する場合その2枚は、同一の時間に撮ったことがわかるよう、撮影の日付
と時間(9)を、また、赤信号になってから何秒後の出来事かわかるよう、信号機の赤色
の点灯後の経過秒数(10)も、写真と同時に写真内にプリントする。

最後に、特定方向、特に右折可能の青い矢印(→)を表示する信号機(1)の場合、青い
矢印(→)を表示するタイミングを、現在の黄色から赤色に変わるタイミングから、青色
から黄色に変わるタイミングに早める。
現状では、右折予定で右折可能の青い矢印(→)を表示する信号機(1)のある交差点に
近付いた場合、黄色の灯火を見た時点で、可能であれば一旦停止すべくブレーキ操作をし
、止まるか止まらないかで青い矢印(→)の灯火を見て再度出発しなければならない。
これは、交差点内を安全に通行するためのブレーキ操作とは微妙に異なり、また、信号機
(1)が本来の最初の青信号時に通過する場合とは違った操作を運転手に求めることにも
なり、不適切かつ不必要である。
本発明は、以上の構成よりなる「最終ブレーキポイント指示ライン」である。
【発明の効果】
【0007】
信号機が黄色になったらもうこのへんでブレーキをかけた方がよい地点か、もう間に合わ
ないから、前後左右に注意してわたるのが適正な地点かが、感覚ではなく視覚で、はっき
りと解り、また、赤信号を無視すれば、きっちり写真を撮られるようになれば、当然確信
犯的信号無視、あるいはそれと気付かずに、犯してしまっている信号無視の件数が激減し
、本当の意味での交通安全に一歩近づける。
ブレーキの性能にももちろん差はあるが、先の「交通の教則−運転者用」にも「速度と停
止距離のめやす」−P36、としてでているように、ある一定のめやすは示し得るもので
あり、それが交通安全に資するものであれば、これを拒む理由はない。

また、その時代々々のブレーキの性能の差がそのまま、当該最終ブレーキポイント指示ラ
イン(2)の幅の太さとなってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】信号機のある交差点の図
【図2】段差舗装や道路ビョウ等の技術を取り込んだ最終ブレーキポイント指示ラインの図
【図3】ポールをたてた最終ブレーキポイント指示ラインの図
【図4】速度取締装置(高性能カメラ)を併設した信号機の図
【図5】高性能カメラで撮った写真の図
【図6】速度取締装置を併設した信号機のある交差点の図
【図7】2本の最終ブレーキポイント指示ラインを合わせた図(1)
【図8】2本の最終ブレーキポイント指示ラインを合わせた図(2)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
車を運転していて交差点に近づいているとき、信号機(1)が黄色になったらもうこのへ
んでブレーキをかけた方がよい地点か、もう間に合わないから、前後左右に注意してわた
るのが適正な地点かが、感覚ではなく視覚で、はっきりと、例えば黄色いラインの、最終
ブレーキポイント指示ライン(2)で解る。
不幸にして事故後においても、どちらかの側の信号機が赤であれば、すなわち常に、その
時の信号機(1)が何色であったかわかるはっきりとしたもの、すなわち写真が厳然とし
て存在する。
【0010】
ここで、全国の信号機(1)のある交差点に速度取締装置(5)を備えるのが無理であれ
ば、当然、事故発生率の高い交差点か事故件数の多い交差点だけでもよく、また、高性能
カメラのフィルム代が問題になる場合には、運転者の前方の信号機が黄色から赤色に変わ
って、その後数秒間を置いて左右の信号機が赤から青にかわる、すなわち一般的な3、4
つ角の交差点において、その交差点のすべての信号機が赤、赤から赤、青にかわるが、そ
の全時間が無理ならば、後半の、すなわちより危険な、赤、青の時間の前後のみ写真に残
す方法もある。
【符号の説明】
【0011】
1 信号機
2 最終ブレーキポイント指示ライン
3 段差舗装や道路ビョウ等の技術を取り込んだ最終ブレーキポイント指示ライン
4 ポール
5 速度取締装置
6 信号機に取り付けた高性能カメラ
7 高性能カメラ
8 透明の窓
9 撮影の日付と時間
10 赤色の点灯後の経過秒数
11 信号機の赤色の廂
12 登録番号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号機のある交差点に速度取締装置を併設し、信号機と速度取締装置を連動して1機か数機の高性能カメラで、赤色の点灯時に、信号機上もしくは運転者の顔が写る場所の1機か数機から、その交差点で求められる停止位置上をその付近では止まれないようなスピードで通過する車と、交差点の内部に侵入している車の写真を、自動車登録番号 標もしくは車両番号標とともに、1枚が数枚撮り得るようにすることを特徴とする防犯カメラ。
【請求項2】
請求項1に記載した交差点で、写真を撮影する場合、該写真は同一の時間に撮ったことがわかるよう撮影の日時と、又複数枚に及ぶ場合、赤信号になる何秒前後の出来事かわかるよう信号機の赤色の点灯前後の秒数も、写真に残すことを特徴とする防犯カメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−134353(P2011−134353A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−68609(P2011−68609)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【分割の表示】特願2007−300451(P2007−300451)の分割
【原出願日】平成16年2月28日(2004.2.28)
【出願人】(596115894)
【Fターム(参考)】