有価シート・ストアの分与
【課題】銀行券などの有価シートをスタックに貯蔵し、有価ノートをスタックから分与するためのストアを提供すること。
【解決手段】2つ以上の有価シートがスタックから分与されるとき、ストアは、有価シートの1つを除くすべてをスタックに戻し、一方、戻る有価シートとスタックの一番上の有価シートとの間の摩擦を低減するために、スタックを移動させる。スタックを固定する手段も提供され、スタックの支持体が固定され、および/または過剰な圧力がスタックに加えられる。ストアは、スタックが所定数を超える有価シートを含むときを示す手段、および、所定数の有価シートを超えるとき、ストアを固定するのを防止する手段を含む。
【解決手段】2つ以上の有価シートがスタックから分与されるとき、ストアは、有価シートの1つを除くすべてをスタックに戻し、一方、戻る有価シートとスタックの一番上の有価シートとの間の摩擦を低減するために、スタックを移動させる。スタックを固定する手段も提供され、スタックの支持体が固定され、および/または過剰な圧力がスタックに加えられる。ストアは、スタックが所定数を超える有価シートを含むときを示す手段、および、所定数の有価シートを超えるとき、ストアを固定するのを防止する手段を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有価のシートの貯蔵、具体的にはそのようなシートを分与するように適合された貯蔵に関する。本明細書において使用されるように、「有価シート」は、小切手、銀行券、クーポンなどのあらゆる有価シートを指す。
【背景技術】
【0002】
両替機または自動販売機、およびこのタイプの機械は、使用者から有価シートを受け取り、つり銭を有価シートの形態で与える。そのような機械は、本明細書では、「銀行券ハンドラ」または「有価シート・ハンドラ」と呼ばれる。有価シート・ハンドラは、いくつかの異なるタイプの有価シート・ストア、および使用者から受け取った有価シートの真正性を判断し、有価シートをつり銭の形態で使用者に戻すための手段を組み込む。有価シート・ハンドラは、1つの位置から他の位置に有価シートを輸送するのに適切な手段を含む。
【0003】
有価シート・ハンドラは、機械の管理者から地理的に離れていることが重要である。有価シート・ハンドラが動作する際、ハンドラにおける有価シートの割合が変化することが理解されるであろう。したがって、管理者は、有価シートを機械に持って行き、有価シートを機械から取り除く必要がある。
【0004】
本発明は、そのような有価シート・ハンドラに有価シートを輸送するのに適した有価シート・ストアに主に関する。管理者は、いくつかの有価シートでストアを充填することが可能であり、ストアおよびハンドラは、ストアがハンドラの中に挿入されることが可能であるように設計される。したがって、ストアは、有価シートを有価シート・ハンドラに分与することができることが必要である。そのような有価シート・ストアは、「ペイアウト」と呼ばれる。
【0005】
ペイアウトが有価シートを有価シート・ハンドラに分与することが可能であるいくつかの既知の方法が存在する。1つのそのような方法では、有価シートは、圧力プレートによって支持されたスタックにおいてペイアウトに貯蔵される。圧力プレートは、スタックの一番上の有価シートが取上げローラと接触するように偏向される。取上げローラは、スタックの一番上の有価シートをストアの外部に輸送するように回転する。
【0006】
これにより、有価シートが、摩擦および/または折り目のために互いに接着し、ローラの行為により2つ以上の有価シートがペイアウトの外部に輸送される可能性があるという欠点が呈示される。有価シートのそのような束は、有価シート・ハンドラまたはペイアウトにおいて詰まる可能性がある。この議論の残りにおいて、スタックから輸送されている1つまたは複数の有価シートの文脈では、輸送される有価シートは「束」と呼ばれるが、ある場合では、束は単一有価シートを備えることが可能であることが理解されるであろう。
【0007】
この問題を最小限にするために、束と係合する第1輸送ローラおよび第2輸送ローラを備えるローラの追加のセットを提供することが知られている。1つのそのような例では、第1輸送ローラは、束の一番上の有価シートと係合し、第2輸送ローラは、一番下の有価シートと係合する。束が両方のローラによって係合された後、第2輸送ローラの回転方向は、所定の時間、反対にされる。この行為により、一番上の有価シートを除くすべての有価シートは、ストアに戻る傾向がある。通常、第1輸送ローラは、第2輸送ローラより大きな摩擦係数を有し、それにより、第2輸送ローラが一番上の有価シートと係合するとき、このローラの行為は、一番上の有価シートを変位させない。
【0008】
これにより、束が少なくとも2つの有価シートを備え、有価シート間の変位が大き過ぎる場合、所定の時間反対方向に回転する第2ローラの行為は、下の有価シートを再びストアの中に駆動するには不十分になり、結果として、束は有価シート・ハンドラの中にさらに輸送され、関連する詰まりの危険性を有するという欠点を呈示する。
【0009】
一番上の有価シートを除くすべてが束から取り除かれるときでも、他の問題がある。戻る有価シートとスタック上の有価シートとの間の摩擦のために、有価シートは、スタックにおいてしわになる可能性があり、それにより、ペイアウトにおいて詰まりを生じることがある。
【0010】
有価シートを伴う詰まりは、一般に、人による介入を必要とし、関連するコストがかかる。さらに、機械は、詰まりが解消されるまで動作不能である可能性があり、詰まりのコストをさらに増大させる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、束からスタックに有価シートを戻すことによって生じる詰まりを防止することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1態様によれば、有価シート・ストアおよび有価シートを分与する関連方法が提供され、シートは、1つまたは複数のシートの束をスタックから取り除くことによって分与され、束の有価シートの1つを除くすべてがスタックに戻され、一方、スタックと分与手段との距離は増大される。
【0013】
束がスタック以外の手段によって支持される場合、スタックの相対移動により、戻る有価シートとスタックの一番上の有価シートとの間の接触面積は減少し、それにより、詰まりを生じる可能性がある戻り有価シートがしわになる可能性は減少する。
【0014】
束は、スタックの一番上の有価シートによって画定される平面にほぼ平行な方向において取り除くことが可能である。スタックは、取上げローラを含む分与手段と接触され、束は、取上げローラによってスタックから分与されることが好ましい。有価シートがスタックに戻るとき、スタックと分与手段との距離は、取上げローラから離れてスタックを移動させることによって増大する。
【0015】
分与手段は、束をスタックから離れて輸送するように作用する第1輸送ローラおよび第2輸送ローラをさらに含むことが可能である。有価シートは、第1輸送ローラおよび第2輸送ローラの行為によって、束からスタックに戻ることが可能である。第1輸送ローラは、束の一番上の有価シートと係合することが可能であり、一方、第2輸送ローラは、束の一番下の有価シートと係合する。有価シートがスタックに戻る最中、第2輸送ローラは、第1輸送ローラの方向とは反対の方向に回転することが好ましい。
【0016】
有価シートのスタックは、圧力プレートによって支持することが可能であり、スタックは、圧力プレートを移動させることによって移動することが可能である。圧力プレートの移動は、スタックが取上げローラと係合するように促進され、分与動作中の圧力プレートの移動が偏向を相殺するように偏向されることが好ましい。
【0017】
本発明の他の態様は、有価シートをスタックにおいて貯蔵するストアに関し、スタックを固定する手段を含むスタックは、分与動作中に移動する。これは、ストアが、輸送されているとき、特に有用であるが、その理由は、そうでない場合、輸送中の移動により、スタックに貯蔵されている有価シートの不良位置合わせが生じる可能性があるからである。
【0018】
スタックが、分与動作中に移動する圧力プレートによって支持される場合、固定手段は、圧力プレートが移動するのを防止するために、圧力プレートを固定することが可能である。
【0019】
代替または追加として、スタックを固定するために、圧力がスタックに加えられることが可能である。スタックが圧力プレートと重なりプレートとの間にはさまれている場合、圧力プレートに向かう方向に重なりプレートを移動させることによって、圧力をスタックに加えることが可能である。これは、重なりプレートと係合する旋回レバーによって達成することが可能である。
【0020】
ストアが1つの位置において充填され、ストアが有価シート・ハンドラにおいて装備されている有価シート・ハンドラに輸送されるように適合されている場合、固定手段は、ストアの輸送中に動作することが好ましい。したがって、固定手段は、リッドを上昇させることによってストアにアクセスするとき、および/またはストアが有価シート・ハンドラにおいて装備されているとき、脱係合することが可能である。同様に、固定手段は、リッドが閉じているとき、および/またはストアが有価シート・ハンドラから取り外されるとき、係合することが可能である。
【0021】
本発明の他の態様は、有価シートをスタックにおいて貯蔵するためのストアに関し、ストアが所定数より多い有価シートを含むときを使用者に示す手段を含むスタックは、分与動作中に移動する。スタックが分与動作中に移動する際、スタックを過剰充填し、分与動作中に移動するには不十分な余地を残すことが可能である。示す手段は、スタックが過剰である信号を使用者に与え、それにより、与えない場合には生じる有価シートの詰まりを回避する。
【0022】
ストアは、スタックが所定数を超える有価シートを含むとき、ストアを固定するのを防止する手段を含むことが好ましい。これは、使用者が、スタックを過剰充填し、有価シートを詰まらせ、ストアを損傷することになることがある構成においてストアを使用するのを防止する。
【0023】
ハウジングがリッドを含む場合、ストアは、スタックが所定数より少ない有価シートを含むときの第1位置と、スタックが所定数より多い有価シートを含むときの第2位置との間において動作可能なストップを含むことが可能である。リッドは、第2位置にあるときにストップと係合し、それによりリッドが閉じるのを防止して、ストアを固定する突起を含むことが可能である。ストップは、示す手段に関連付けることが可能である。
【0024】
ストアは、スタックが所定数より少ない有価シートを含むとき、インジケータと係合する、スタックに重なるプレートを含むことが好ましい。インジケータとの係合により、プレートは、第2位置から第1位置に移動する。ストップがインジケータに関連付けられている場合、インジケータの移動により、ストップは、第2位置から第1位置に移動することが可能であり、それにより、リッドを閉じることが可能になる。
【0025】
インジケータは、プレートが取り外されているとき、インジケータが第2位置に移動するように、第2位置に向かって偏向されることが好ましい。
【0026】
本発明の他の態様によれば、有価シート・ストアおよび有価シートを分与する関連方法が提供される。1つまたは複数の有価シートの束がスタックから輸送され、束の有価シートの1つを除くすべてがスタックに戻り、残りの有価シートは分与され、センサが束のシート数を決定する。
【0027】
有価シートは、第1輸送ローラおよび第2輸送ローラの行為によって束から取り除くことが可能である。第1輸送ローラは、束の一番上の有価シートと係合することが可能であり、第2輸送ローラは、束の一番下の有価シートと係合する。束から有価シートを取り除く際、第2輸送ローラは、静止していることが可能であり、または、第1ローラに対して異なる率で回転することが可能である。第2ローラは、第1ローラの方向と反対の方向に回転し、取り除かれた有価シートは、スタックに戻ることが好ましい。
【0028】
束の有価シートの数を検出することによって、第1ローラおよび/または第2ローラの行為は、単一の有価シートが束に残存するとき、変更することができる。第1輸送ローラおよび第2輸送ローラの行為は、残りの有価シートをスタックから取り除くように変更されることが好ましい。これにより、2つ以上のシートが輸送されることが回避され、それにより詰まりが回避される。さらに、一番上の有価シートに対する第2ローラの行為は、最小限にすることが可能であり、それにより、この有価シートに対する磨耗が低減される。
【0029】
本発明の他の態様によれば、サイズの異なる有価シートを収容するために少なくとも1つの調節可能横方向ガイドを含む有価シート・ストアが提供される。
【0030】
ストアは、長さおよび幅が異なる有価シートを収容するために、2つの調節可能横方向ガイドを含むことが好ましい。
【0031】
横方向ガイドの少なくとも1つは、下方部分に関して連接された上方部分を含むことが可能である。これにより、使用者は、ガイドを移動させることを必要とせずに、ストアへのアクセスを提供される。連接上方部分の移動が偏向されることが好ましい。
【0032】
本発明の他の態様は、側壁およびリッドを有するハウジングを含む有価シート・ストアに及び、側壁の1つの少なくとも一部は、リッドが取り外されているとき、側壁の一部がリッドと共に取り外されるように、リッドと一体的に形成される。これにより、使用者のストアへのアクセスは増大し、有価シートをストアから取り除き、かつストアに挿入することができる容易さが増大する。これにより、ストアの保全も補助され、保全担当者は、ストアの構成要素にはるかにより容易にアクセスするようになる。
【0033】
本発明の他の態様において、平面を記述する少なくとも1つの壁を備えるハウジング、および壁の平面に実質的にある少なくとも1つのヒンジによってハウジングに添付されたハンドルを有する有価シート・ストアが提供される。
【0034】
それぞれの壁の平面に位置するそれぞれのハンドルを有する2つのストアが共に搬送される場合、2つのストアは、それぞれの壁が互いに隣接するように配向させることが可能である。これにより、2つのストアを輸送することが可能である容易さが増大する。
【0035】
2つのそれぞれの壁は、ストアが輸送中に互いに対して移動しないように、凹みおよびアバットメントなどの相補手段を有して形成されることが好ましい。これにより、相対移動によりストアを動きにくくすることができるので、2つのストアの輸送の容易さがさらに増大する。
【0036】
本発明の他の態様は、有価シートが分与されるアパーチャを有するハウジングを含む、有価シートを分与することが可能である有価シート・ストアに関し、ストアは、アパーチャを遮断するように動作可能なシャッタをさらに含む。シャッタは、アパーチャと係合するように形成されることが好ましい。
【0037】
シャッタは、有価シートへの無許可アクセスを防止する。これは、ストアが有価シートを輸送するために使用されるとき、特に有用である。
【0038】
ストアが、1つの位置において充填され、ストアが有価シート・ハンドラにおいて装備されている有価シート・ハンドラに輸送されるように適合される場合、シャッタは、輸送中にアパーチャを遮断することが好ましい。ストアを有価シート・ハンドラに挿入することにより、シャッタが、アパーチャの遮断を解除することが好ましい。
【0039】
アパーチャを介してスタックにアクセスすることをさらに不可能にするために、ストアは、シャッタがアパーチャを遮断しない限り、有価シート・ハンドラからストアを取り外すのを防止する手段を含むことが可能である。これにより、1つまたは複数の有価シートがアパーチャに収容されている場合、ストアの取外しが防止される。これは、ストアを輸送する担当者が、有価シートへのアクセスを許可されるほど十分には信頼されていない場合、有用である。この状況では、詰まりを解消し、再充填のためにストアを取り外すことができるように、ストアを取り外す第2方式が提供されることが好ましい。
【0040】
他の態様によれば、本発明は、スタックにおいて有価シートを貯蔵するストア、およびスタックの高さを計算する手段を提供する。スタックは、圧力プレートによって支持され、計算は、圧力プレートによって横断される距離の測定に基づくことが好ましい。距離は、基準点と、スタックが分与手段によって係合される点との差とすることが可能である。
【0041】
ストアは、圧力プレートに対してスタックの反対側の端部において配向された、スタックに重なるプレートを含み、圧力プレートは、基準点から、スタックが重なりプレートと係合する点までスタックを移動させることが好ましい。
【0042】
これは、スタックに含まれる有価シートの数を評価するのに有用であり、それにより、スタックが所定数より少ない有価シートを含むときを使用者に通知することが可能になる。これを使用することによって、スタックの取除きおよび再充填を最適な時間についてスケジュールすることができ、ストアを取り外すために不必要に出向く回数を最小限にすることができる。
【0043】
本発明の好ましい実施形態について、以下の図面を参照して、本明細書において記述する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
図1Aは、ハウジング12を含む銀行券ストア10を示す。ハウジング12の内部には、銀行券のスタック16a、16b、16c、・・・、16nを支持する圧力プレート14が含まれる。圧力プレート14は、シザーズ構成を形成するように点22において連接された2つのレバー18および20によって支持される。
【0045】
レバー18は、ハウジング12に対して端部24において固定され、一方、レバー20の端部26の移動は、矢印30の方向の横方向移動を可能にするように制約される。圧力プレート14は、点28においてレバー20に固定され、点19においてレバー18に添付される。圧力プレート14に対するレバー18の移動は、点19において可能になる。
【0046】
圧力プレート14が上下に移動する際、レバー18および20は、点22の回りにおいて連接し、レバー20の端部26は、矢印30の方向に移動し、圧力プレート14は、圧力プレート14の高さを維持するために、レバー18に対して移動する。
【0047】
ばね32が、圧力プレート14の移動(図を参照)を下方に偏向させ、したがって、上方移動を促進する。ディスク34が、ピン36に接続され、ディスク34が回転する際、ピンは、矢印40の方向において軸38の回りに回転する。ピン36は、ディスク34の行為によって圧力プレート14を下方へ移動させるために、レバー18と係合し、ばね32の行為下において上方移動が生じる。
【0048】
ストア10は、矢印44の方向に回転する取上げローラ42、ならびに上方輸送ローラ46、および下方輸送ローラ48を備える銀行券ディスペンサをさらに含む。光源50および光検出器52も提供され、分与された銀行券が沿って進行する輸送経路の対向側面上において配向される。
【0049】
取上げローラ42、上方輸送ローラ46、および下方輸送ローラ48、ならびにディスク34は、これらの要素の適切な回転を提供するために、モータ(図示せず)によって駆動される。さらに、光源50および光検出器52は、センサ52の出力を処理するプロセッサ70に接続される(接続は図示されていない)。取上げローラ42、2つの輸送ローラ46および48、ならびにディスク34の回転を制御するモータも、プロセッサ70に接続され、プロセッサ70によって制御される。
【0050】
銀行券を分与するために、取上げローラ42は、矢印44の方向に回転する。ばね32は、一番上の銀行券16aが取上げローラ42と接触するように、圧力プレート14に対して作用する。したがって、取上げローラ42が矢印44の方向に回転することにより、一番上の銀行券16aは矢印54の方向に移動する。
【0051】
連続する銀行券の間の摩擦のために、取上げローラ42の行為下において一番上の銀行券16aが移動することにより、次にある銀行券16bが移動する可能性があり、これにより、次にある銀行券16cが移動する可能性がある。これは、各分与動作では生じず、一番上の銀行券16aと共に移動する可能性がある銀行券の数は、銀行券間の摩擦量に応じて変化することを理解されたい。これは、銀行券の品質、およびばね32によって圧力プレート14に及ぼされる圧力に依存する。図示された動作では、銀行券16a、16b、および16cは、共に分与される。
【0052】
銀行券16a、16b、および16cは、銀行券の束を構成する。より少ないまたは多い銀行券が、取上げローラ42の行為下において輸送されることが可能であり、本明細書において記述される原理は、3つより多いまたは少ない銀行券を備える束に等しく適用可能であることを理解されたい。
【0053】
図1Bに示されるように、銀行券16a、16b、および16cは、輸送ローラ46および48と係合するように、矢印54の方向に輸送される。輸送ローラ46および48は、矢印54の方向において銀行券16a、16b、および16cの束をさらに輸送するために、それぞれの矢印56および58の方向に回転する。
【0054】
図1Cに示されるように、プロセッサ70が、有価シートの束が光源50によって放出された光に入ることを検出するとき、取上げローラ42の回転と同様に、輸送ローラ46および48の回転は停止される。束16a、16b、および16cが静止しているとき、プロセッサ70は、センサ52の出力を測定することによって、束に存在する銀行券の数を決定する。センサ52の出力は、束の銀行券の数(平均透過率が既知である)に比例する。
【0055】
プロセッサ70が、束が2つ以上の有価シートを含むことを検出する場合、ディスク34は、矢印60の方向に回転し、これにより、ピン36がレバー18と係合し、圧力プレート14を矢印62の方向に下方に移動させる。図1Cに示されるように、圧力プレート14が下降することにより、束が輸送ローラ46および48によって支持されるので、銀行券16cとスタックに残存する一番上の銀行券16dとの間の接触面積が減少する。
【0056】
圧力プレート14が下降した後、下方輸送ローラ48は、矢印64の方向に回転し、一方、上方輸送ローラ46は、依然として静止している。
【0057】
図1Dに示されるように、下方輸送ローラ48が矢印58の方向に回転することにより、束の根底にある銀行券16bおよび16cは、矢印66の方向においてスタックに向かって再び駆動される。上方輸送ローラ46が静止している間、一番上の銀行券16aと上方輸送ローラ46とが係合していることにより、一番上の銀行券16aが適所に留まることが保証される。
【0058】
上方輸送ローラ46は、下方輸送ローラ48より大きい摩擦係数を有する。したがって、根底にある銀行券16bおよび16cがスタックに戻った後、下方輸送ローラ48と一番上の銀行券16aとの間の係合により、一番上の銀行券16aは移動しない。
【0059】
代替実施形態では、銀行券16aが移動しないことを保証するために、上方輸送ローラ46は、図1Bに示された矢印56の方向に回転することが可能である。
【0060】
他の実施形態では、銀行券16a、16b、および16cは、矢印56および58のそれぞれの方向においてであるが、異なる率において、上方輸送ローラ46および下方輸送ローラ48の回転によって互いから分離され、上方輸送ローラ46は、下方輸送ローラ48より速く回転する。この場合、銀行券16bおよび16cは、上方輸送ローラ46および下方輸送ローラ48の回転方向をその後反対にすることによって、銀行券16aが束から分離された後、スタックに戻る。
【0061】
プロセッサ70が、束の一番上の銀行券16aを除くすべてがスタックに戻ったことを検出した後、ディスク34は、矢印68の方向に回転し(図1E)、それにより、圧力プレート14は、ばね32の行為下において矢印72の方向に移動し、スタックの一番上の銀行券16bは、取上げローラ42と接触する。
【0062】
次いで、上方輸送ローラ46および下方輸送ローラ48は、それぞれの矢印56および58の方向に回転し、銀行券16aは、矢印54の方向にさらに輸送される。
【0063】
次いで、スタックは、スタック上の次の一番上の銀行券16bを分与する状態にある。
【0064】
図2は、前面壁104、左側壁106、およびリッド108を有するハウジング102を含む、本発明の好ましい実施形態による銀行券ストア100を示す。この図では見ることはできないが、ハウジングは、右側壁および後部側壁ならびに底部壁をも含む。側壁104の一部104aは、リッド108と一体的に形成される。
【0065】
リッド108は、シャフト110の回りに右側壁に対して旋回し、リッドがそのように旋回するとき、リッドは、線112に沿って側壁から分離される。側壁104の一部104aはリッド108の一部として形成されるので、リッドを開くことにより、使用者または保全者がストア100の内部にアクセスするようになる間隙が側壁104において提供される。
【0066】
凹み114が、リッド108において形成され、ハンドル116が、凹み114に配置される。ハンドル116は、ハンドル116のヒンジを形成する軸118および120の回りに旋回する。図2に示されるように、軸118および120は、側壁114とリッド108との間において縁115の上にある。
【0067】
リッド108は、2つの凹み130および2つの相補突起132を含む。凹み130および突起132は、リッド108の上に形成されて対称に配置され、それにより、ストア100などの2つのストアが、隣接するそれぞれのリッドを有して構成されるとき、1つのストアの突起は、他のストアの対応する凹みと係合する。これにより、たとえばストアが輸送されているとき、2つのストアが互いに対して移動するのが防止される。
【0068】
さらに、前述されたように、ハンドル116は、ハウジング102の縁115の上にある軸118および120によってハウジング102に添付される。したがって、2つのそのようなストアは、それぞれのリッドが隣接し、かつ、それぞれのハンドルが伸張されるとき、互いに隣接して伸張されるように、構成することができる。したがって、使用者は、片手で両方のハンドルを共につかむことによって、2つのそのようなストアを搬送することが可能であることが好都合である。
【0069】
図3は、リッド108が取り外されている銀行券ストア100を示す。右側壁120は、銀行券ストア100の動作中に銀行券が通って分与されるアパーチャ122を画定するように形成される。
【0070】
右側壁120は、シャフト110が通って延び、右側壁120とリッド108(図2)との間においてヒンジを形成する構成124を含む。
【0071】
ハウジング102の内部に含まれて、銀行券ストア100は、内部シャーシ140、スタック支持アセンブリ200、およびプレート300を含む。
【0072】
スタック支持アセンブリ200は、図5においてさらに示されている。アセンブリ200は、ピン206によって形成される軸の回りに互いに対して旋回するように、ピン206によって互いに接合された第1前面レバー202および第2前面レバー204を含む。
【0073】
アセンブリ200は、ピン210によって第2前面レバー204に添付された圧力プレート208をさらに含む。第2前面レバー204は、第2前面レバー204に対する圧力プレート208の移動が、凹み212におけるピン210の移動によって制約されるように、内部に形成された凹み212を有する。圧力プレート208は、ピン214によって第1前面レバー202に接続される。
【0074】
第1後面レバー218が、ピン217によって第2後面レバー216に接続される(図6参照)。第1後面レバー218および第2後面レバー216は、レバー216の凹み222に位置するピン220、ならびに第1後面レバー218および圧力プレート208を接続するピン224で、同様の方式で圧力プレート208に接続される。第2前面レバー204は、内部シャーシ140に不動に接続されるロッド260によって第2後面レバー216に接続される。レバー204および216は、このロッド260に旋回式に取り付けられる。
【0075】
らせんばね230(図5)が、圧力プレートと銀行券ストア100(図2)のハウジング102の底部壁との間において作用する。
【0076】
スタック支持アセンブリ200は、2つの横方向ガイド232および234をさらに含む(以下において図7を参照して記述される)。
【0077】
図6を参照すると、モータ240が、ハウジング102の後面壁126と内部シャーシ140との間に配置される。モータ240は、一連のコグ(図示せず)によってディスク242に接続され、ディスク242は、アーム244に接続される。アーム244は、第2後面レバー216と係合するピン246を有して形成される。
【0078】
第1前面レバー202は、ロッド226によって往復移動プレート228に接続され、第1後面レバー218は、ロッド248によってプレート228に接続される。
【0079】
モータ240は、ディスク242を回転させ、それにより、ピン246は、第2後面レバー216を移動させる。第2後面レバー216、圧力プレート208、第1後面レバー218および第1前面レバー202、ならびに第2前面レバー204の間の上述された接続により、また、レバー204および216を接続するロッド260が内部シャーシ140に対して不動であるので、圧力プレートは、ピン246が適切な方向に回転するとき、内部シャーシ140に対して矢印250(図5)の方向において下方に移動する。圧力プレート208に対するらせんばね230の行為により、圧力プレート208は、内部シャーシ140に対して矢印252(図5)の方向において上方に移動する。
【0080】
ストア100の使用時、圧力プレート208は、プレート208の上面上のスタックに配置された複数の銀行券を支持する。プレートが上下に移動する際、銀行券のスタックも同様に移動する。
【0081】
往復移動プレート228は、圧力プレート208が上下に移動する際、矢印262の方向において前後に移動する。アーム270が、内部シャーシ140に接続され、ピン272によって形成される軸の回りに旋回する。アーム270は、のこぎり歯表面を有するアバットメント274を含む。相補のこぎり歯表面276が、往復移動プレート228の上に形成される。
【0082】
アーム270を旋回させることによって、アバットメント274ののこぎり歯表面は、往復移動プレート228ののこぎり歯表面276と係合することができ、これにより、アーム270と往復移動プレート228との間の相対移動が防止される。これにより、圧力プレート208の移動が防止され、それにより、プレート208は任意の位置において固定される。
【0083】
これは、ストア100が輸送されるときに有用であるが、その理由は、分与動作が試行されるとき、銀行券のスタックを乱し、銀行券の不良位置合わせおよび詰まりを生じることがある、圧力プレート208の不必要な移動を防止するからである。
【0084】
図7を参照すると、取上げローラ302および上方輸送ローラ304が、プレート300に回転式に添付される。下方輸送ローラ306が、軸308によってプレート300に回転式に添付される。モータ309(図3に示されている)が、当技術分野において既知の方式で、ウォーム・ギア(図示せず)およびコグ・ギア312を介して、取上げローラ302ならびに上方輸送ローラ304および下方輸送ローラ306を駆動し、それにより、取上げローラ302ならびに上方輸送ローラ304および下方輸送ローラ306は、ストア100から銀行券を分与するように銀行券と相互作用する。モータ310は、必要に応じて、銀行券をスタックに戻す方向において、ギア313のチェーンを経てローラ306を駆動する。したがって、取上げローラ302ならびに上方輸送ローラ304および下方輸送ローラ306は、図1Aから1Dに示された取上げローラ42ならびに上方輸送ローラ46および下方輸送ローラ48を参照して上述された方式で、圧力プレート208によって支持されたスタックからの銀行券と相互作用する。
【0085】
再び図3を参照すると、銀行券ストア100は、図4においてより詳細に示されるように、内部シャーシ140に接続され、かつ光ガイド138を支持する支持体136を含む。点で外形が示されている2つのLED150および152は、光ガイド138に収容される。LED150および152が活動化されるとき、光ガイド138は、圧力プレート208によって支持された放出された光を収集し、スタックの上に貯蔵されている一番上の銀行券とアパーチャ122との間に延びる銀行券輸送経路に向かって下方に向ける。光は、光ガイド138のアパーチャ154および156を経て放出される。
【0086】
図8に示されるように、内部シャーシ140は、光ガイド138の対向するそれぞれのアパーチャ154および156に配置されたセンサ160および162を含む。したがって、LED150および152によって放出された光は、センサ160および162によって感知される。光ガイド138ならびにセンサ160および162は、銀行券輸送経路の対向側面上に配置されるので、1つまたは複数の銀行券が適切に配置されるとき、センサ160および162は、銀行券を透過した光を感知する。
【0087】
再び図7を参照すると、銀行券ストア100は、モータ310に接続された回路板350、ベルト、滑車およびクラッチ・システム312、ならびにモータ240(図6)を含む。回路板350は、コネクタ352を含み、メモリを有するプロセッサ354を備える。
【0088】
プロセッサ354は、モータ310、ベルト、滑車およびクラッチ・システム312、モータ240、ならびにLED150および152を制御し、図1Aから1Eの銀行券ストア10を参照して上述された方式でストア100に貯蔵されている銀行券を分与するために、これらの要素を動作するように、センサ160および162を監視する。
【0089】
図8は、銀行券ストア100の上面図であり、ハウジング102の左側壁106および前面側壁104に関する横方向ガイド232および234の配向を示す。
【0090】
横方向ガイド232は、垂直部分400および水平部分402を含む。2つの細長い凹み404および406が、水平部分402において形成される。2つのねじ408および410が、それぞれの凹み404および406に配置され、ガイド232を内部シャーシ140(相補穴(図示せず)が形成されている)のフロアに添付するように作用する。
【0091】
ねじ408および410は、使用者によってきつく締め、かつゆるめることができるように手動で動作可能である。ねじ408および410がゆるめられた後、ガイドは、矢印412の方向に移動し、ねじは、側壁232が望ましい位置にあるとき、きつく締めることが可能である。
【0092】
横方向ガイド234は、垂直部分414および水平部分416を含む。水平部分416は、凹み418を有して形成され、ねじ(図示せず)が、内部に形成された穴420を経て内部シャーシ140のフロアに水平部分416を添付する。使用者は、ねじをゆるめることによって、矢印424の方向に横方向ガイド234を移動させることができる。シャーシ140のフロアは、ガイド234の水平部分416の移動を制約するために、細長いアバットメントと422および424を有して形成される。ガイド234が望ましい位置にあるとき、ねじは再びきつく締められる。
【0093】
このようにして横方向ガイドを移動させることによって、銀行券ストア100は、異なる幅および長さの銀行券のスタックを収容することができ、スタックの銀行券の横方向移動は、ガイドによって防止される。
【0094】
シャーシ140のフロアは、それぞれのねじ408および406を収容するために穴426および428を有してさらに形成される。同様に、シャーシ140のフロアは、穴420と係合するねじを収容するために、穴430および432を有して形成される。これらの追加の穴426、428、430、および432は、間隔をおいて配置され、それにより、ガイドは、それぞれのねじを望ましい穴に挿入して、ねじに接して移動されるガイドの水平部分のそれぞれの凹みを隣接させることによって、所定の標準サイズの銀行券を収容するように迅速に移動することができる。
【0095】
図3および5に示されるように、横方向ガイド232の垂直部分400は、矢印440の方向において上方部分434が下方部分436に対して移動するのを可能にするヒンジ438によって互いに接続された上方部分434および下方部分436から形成される。ヒンジ438は、矢印440とは反対方向に上方部分434を移動させるために、ばね(図示せず)を含む。
【0096】
横方向ガイド232の垂直部分400の下方部分436に対する上方部分434の移動により、使用者は、横方向ガイド232を移動させることを必要とせずに、圧力プレート208によって支持された銀行券のスタックにアクセスすることができるようになる。
【0097】
図3および7を参照すると、プレート300は、突起450を含む。プレート300は、ロッド452によって内部シャーシ140に対して蝶番式に取り付けられる。プレート300がロッド452の回りに旋回する際、突起450は、内部シャーシ140において形成された間隙454において往復移動する。
【0098】
図9に示されるように、インジケータ456が、プレート300に対してシャーシ140の反対側において、軸458の回りに内部シャーシ140に旋回式に添付される。
【0099】
図10は、プレート300、内部シャーシ140、およびインジケータ456を分解図において示す。プレート300の突起450が間隙454において往復移動する際、突起450は、インジケータ456の延長部460と係合し、それにより、インジケータ456は、矢印462(図9)の方向において軸458の回りに旋回する。インジケータ456は、プレート300が上方に旋回する際、突起450が上昇されるときの矢印466の方向において、インジケータ456を反対方向に移動させるばね464を含む。それにより、インジケータは、静止位置(矢印466の方向)と動作位置(矢印462の方向)との間において移動する。
【0100】
再び図10を参照すると、インジケータ456は、第1インジケータ表面468および第2インジケータ表面470を有し、前記表面468および470はフラグを形成する。内部シャーシ140は、間隙472を有して形成され、間隙472を経て、インジケータが静止位置にあるとき、第1インジケータ表面468を見ることができ、インジケータ456が動作位置にあるとき、第2インジケータ表面470を見ることができる。
【0101】
図11は、銀行券ストア100のある部分の一部を示す。リッド108(点で外形が示されている)は、間隙482が形成される作動装置480を含む。レバー484が、スタック支持アセンブリ200の第2前面レバー204にリッド108を接続する。レバー484の上方端部のピン486が、作動装置480の間隙482において往復移動する。
【0102】
レバー484は、間隙488を含み、第2前面レバー204のピン490は、間隙488において往復移動する。リッド108が、シャフト110(図2)の回りに旋回することによって開かれる際、作動装置480は、レバー484を移動させるようにピン486と係合する。レバー484の移動により、ピン490は、第2前面レバー204を移動させるように、間隙488と係合する。前述されたように、レバー204の移動により、圧力プレート208は移動する。
【0103】
したがって、リッド108を開くことにより、圧力プレートが、側壁106に添付されたストップ492と係合するまで、圧力プレート208は、矢印250(図5および7)の方向において下方に移動する。リッドが完全に開かれた後、圧力プレート208は、この実施形態では圧力プレート208が分与動作中に下方に移動するように、51mmのリーウエイを提供するストップ492の配置によって決定される所定の位置に配置されることが理解されるであろう。リッドを閉じることにより、ストップは移動し、それにより、圧力プレート208は再び上方に移動することが可能になる(この機構は、図には示されていない)。
【0104】
使用者が、ストア100において銀行券のスタックを補充するとき、リッド108は開かれ、圧力プレート208は所定の位置に移動する。プレート300は、ロッド452の回りに旋回し、銀行券は、横方向ガイド232および234によって制約された圧力プレート208の上に配置される。次にプレート300は、図に示された位置に再び旋回する。
【0105】
過度に多くの銀行券がスタックに存在する場合、プレート300は、突起450がインジケータ456の延長部460と係合するのに十分には後方に旋回しない。この場合、第1インジケータ表面468は、間隙472と依然として位置合わせされている。図示された実施形態では、第1インジケータ表面468は、スタックが過度の銀行券を含むことを使用者に示すために、赤に着色される。
【0106】
銀行券スタックの高さが十分に短い場合、プレート300は、突起450がインジケータ456の延長部460と係合して、矢印462の方向にインジケータ456を移動させ、第2インジケータ表面470が間隙472と位置合わせされる位置に再び完全に旋回することができる。第2インジケータ表面470は、ストアを固定して使用することができることを使用者に示すために、緑に着色される。
【0107】
内部シャーシ140は、図10に示されるように、間隙472に隣接して位置する第2間隙474を含む。図12は、内部シャーシ140の間隙474と係合する突起476を含むリッド108の下面を示す。再び図10を参照すると、第1インジケータ表面468は、インジケータが静止位置にあるとき、第1インジケータ表面468が、リッド108の突起476が第2間隙474の中に完全に挿入されるのを遮断し、それによりリッド108が完全に閉じられるのを防止するように成形される。
【0108】
第2インジケータ表面470は、インジケータが動作位置に移動したとき、突起が第2間隙474に完全に挿入されることが可能であり、それにより、リッドを閉じることを可能にするように成形される。
【0109】
このようにして、静止位置と動作位置(ストア100に挿入されたスタック上の銀行券の数によって決定される)との間のインジケータの移動は、リッド108を閉じることができる、またはできないかを判定し、したがってストアを固定することができるかを判定する。インジケータ表面468および470の異なる色による視覚的インジケータが使用者に提供されない代替実施形態では、リッドを閉じる、および/またはロックする(以下において記述される)ことができないことは、過度に多くの銀行券がスタックに存在するというインジケータとして使用者に対して作用することが理解されるであろう。
【0110】
図2および3を再び参照すると、ストア100は、ロック500を含む。ロック500は、ストア100のハウジング102に添付され、適切なキーによって動作可能である、ホルダ504内において回転可能なカム502を含む。
【0111】
リッド108(図12)は、ねじおよびウォッシャ構成508および510によって添付されたプレート506を含み、それにより、プレート506は、矢印512の方向においてリッド108に対してスライドすることができる。プレートは、プレート506と共に移動する3つのキャッチ514、516、および518を含む。プレート506は、突出作動装置520をも含む。
【0112】
リッド108が閉じているとき、突出作動装置520は、ロック500のカム502と係合し、それにより、カム502が使用者によって回転するとき、突出作動装置520に対するカム502の行為により、プレート506は矢印512の方向にスライドする。ばね522は、反対方向にプレート506を促進する。
【0113】
図3を参照すると、ストア100は、側壁106に添付されたロック・プレート522を含む。ロック・プレートは、フランジ524、526、および528を含む。リッド108が閉じていて、プレート506がカム502の行為下においてスライドするとき、プレート506のキャッチ514、516、および518は、それぞれのフランジ514、516、および518と係合し、それにより、リッド108を側壁106に対してロックし、ハウジング102を固定する。
【0114】
前述されたように、スタックが、リッド108の突起476とインジケータ456との間の相互作用により、リッド108が完全に閉じられるには過度に多くの銀行券を含むとき、ラッチ514、516、および518は、フランジ524、526、および528と係合せず、それにより、ハウジング102の固定を防止する。
【0115】
図13は、ストア100の詳細を示す。上方自由ローラ530および下方自由ローラ540が、内部シャーシ140に取り付けられる(上方自由ローラ530の取付けを示す図8を参照されたい、下方自由ローラ540は、そのすぐ下に取り付けられている)。シャッタ554が、シャッタ554の形成された間隙560と相互作用するねじおよびウォッシャ構成556および558で側壁120の内表面にスライド式に取り付けられる。シャッタは、矢印562の方向において、ハウジング102の側壁120に対して上下に移動することが可能であるように取り付けられる。
【0116】
ハウジング102の側壁120のアパーチャ122は、側壁120(図3)に位置するブラケット560によって部分的に画定され、上方自由ローラ530および下方自由ローラ540によってさらに画定される。上方ローラ530および下方ローラ540は、それぞれの軸534および544に沿って互いから間隔をおいて位置するそれぞれの係合表面532および542を有して形成される。銀行券の分与中、係合表面532および542は、ストア10から分与される銀行券と係合する。
【0117】
上方自由ローラ530および下方自由ローラ540の係合表面532と542との間隔は、侵入者が、ストア10に貯蔵されている銀行券にアクセスすることを試行して、物体を挿入する可能性があるギャップを提供する。したがって、シャッタ554は、シャッタが上方位置にあるとき、アパーチャを遮断するために上方自由ローラ530および下方自由ローラ540が差し込まれる突起564を有して形成され、突起564は、上方自由ローラ530および下方自由ローラ540の係合表面532と542との間のギャップを充填する。
【0118】
これは、ストアが輸送されているとき、ストア100への無許可アクセスが可能ではないことを保証するセキュリティ・バイスとして作用する。これは、銀行券をフック留めして、銀行券をストアから抽出することを試行して、利用可能なアパーチャにワイヤが挿入される「フィッシング」を防止するのに特に有効である。
【0119】
図13には、歯567を有し、点568の回りに旋回式に取り付けられたコグ566も示されており、それにより、コグ566は、矢印570および572の方向において可動である。図14は、突起574を含むコグ566の反対側面を示す。
【0120】
図15は、シャッタ554の図であり、ピン578および580によってシャッタ554の上に取り付けられたスライド・フィンガ576を示す。フィンガ576は、矢印582および584の方向においてピン578および580に対してスライド式に可動である。フィンガ576およびシャッタ554に添付されたばね586が、矢印584の方向においてフィンガ576の移動を偏向させる。フィンガ576は、高さ上方表面590および傾斜下方表面592を有するフック588をさらに含む。
【0121】
再び図14を参照すると、コグ566が矢印572の方向に移動し、シャッタ554が上方位置にあるとき、突起574は、点568の回りに回転し、スライド・フィンガ576の傾斜下方表面592と接触し、矢印582の方向にフィンガを移動させる。表面592が傾斜しているので、シャッタ554のその後の下方移動により、フィンガ576は矢印582の方向においてさらに移動する。しかし、突起574がフィンガ576のフック588との係合から外れた後、フィンガ576は、ばね586の行為下において矢印584の方向にスライドし、突起574とフック588の上方高さ表面590との間の係合は、コグ566が矢印570の方向に回転することによって突起574が移動するまで、シャッタ554の上方移動を防止する。
【0122】
図13を参照すると、ウエッジ594が、軸595の回りの矢印596および598の方向の回転移動を可能にするために、内部シャーシ140に取り付けられる。レバー600が、ウエッジ594をシャッタ554に接続し、点602および604の回りに連接される。したがって、矢印598の方向におけるウエッジ594の移動により、シャッタ554は下降し、矢印596の方向における移動により、シャッタ554は上昇する。図13に示されるのとは反対のウエッジ594の側面において、ウエッジ594(外形が点で示されている)の突起606は、ばね608(やはり点で外形が示されている)と係合する。ばね608は、矢印596の方向におけるウエッジ594の移動、したがってシャッタ554の上方移動を促進する。
【0123】
ウエッジ594は、圧力プレート208(図4)の下面と係合する突出部材610をさらに含む。圧力プレート208の下方移動により、ウエッジ594は、矢印598の方向に回転し、それにより、シャッタ554は下方に移動する。
【0124】
シャッタ554が上方位置にあるとき、シャッタ554に対する行為によるシャッタ554の下方移動は、シャッタ554に対するレバー600の位置合わせ、および線形力を変換しないウエッジ594によって防止される。しかし、ウエッジ594の回転移動は、シャッタ554の下方移動に容易に変換される。シャッタ554が、上方位置にあるとき、アパーチャ122(図2)を遮断するので、ウエッジ594は、リッド108を開かずに(開くためにキーを必要とする)、ストア100の外部からアクセス可能ではない。したがって、シャッタ554は、上方位置にあるとき、ストア100への無許可アクセスを保証するように作用する。
【0125】
図14にも示されるように、コグ566は、外向きに突出するピン612を含む。シャッタ554は、シャッタ554が上方位置にあるとき、コグが、矢印570および572の方向において自由に回転するように成形されるフランジ614(図13および15)を含む。しかし、シャッタが下方位置にあるとき、フランジ614と突出ピン612との間の係合により、矢印570の方向のコグ566の回転は防止される。
【0126】
図3および6は、ハウジング102に対して回転移動するように取り付けられた円筒620を示し、円筒620は、アパーチャ622、および円筒620の周囲の一部の回りに構成された複数の歯624を含む。
【0127】
以下において記述されるように、図22を参照すると、ストア100は、銀行券ハンドラ800に挿入されることが可能である。図6に示されるように、印刷回路板350は、ストア100が銀行券ハンドラに挿入されるとき、銀行券ハンドラと接続されるコネクタ352を含む。プロセッサ354が、接続を検出する。
【0128】
銀行券ハンドラは、円筒620のアパーチャ622と係合するように成形された作動装置626(図3に示されている)を含む。アパーチャ622は、作動装置626がアパーチャ622に挿入されるとき、円筒620がハウジング102に対して回転するように、らせんとして形成される。
【0129】
コグ566(図13および14)の歯567は、円筒620の歯624と係合し、それにより、円筒620が回転することにより、コグは、矢印570および572の方向に移動する。らせんアパーチャ622は、ストア100を銀行券ハンドラに挿入することにより、円筒620が矢印572の方向に回転し、矢印570の方向において抽出されるように形成される。
【0130】
したがって、ストア100が銀行券ハンドラに挿入されるとき、作動装置626とアパーチャ622との間の係合により、ウエッジ566は矢印572の方向に回転する。これにより、突起574とスライド・フィンガ576の傾斜下方表面592との間が係合する。ストア100が銀行券ハンドラにおいて装備された後、プロセッサ354は、装備を検出して、モータ240を作動し、これにより、圧力プレート208は、初期設定段階中に下方に移動する。これにより、シャッタ554は下方に移動し、それにより、アパーチャ122が開き、内部に貯蔵されている銀行券を分与するようにストア100を準備する。
【0131】
銀行券がストア100から分与される際、圧力プレート208は、ばね230の行為下において上方に移動する。次いで、シャッタ554は、フィンガ576のフック588のレベル上方表面590が、シャッタ554のさらなる上方移動を阻止するウエッジ566の突起574と係合するまで、ばね608の行為下において上方に移動する。
【0132】
ストア100が銀行券ハンドラから抽出されるとき、作動装置626とアパーチャ622との間の係合により、ウエッジ566は、矢印570の方向に回転する。これにより、突起574は、フィンガ576との係合から外れ、シャッタ554は、アパーチャ122が閉じられるまで、ばね608の行為下において上昇移動を続行する。
【0133】
シャッタが、たとえば銀行券が分与動作中にアパーチャ122において詰まる場合に閉じることができない場合、ウエッジ566の突出ピン612とシャッタ554のフランジ614との間の係合は、ウエッジ566が矢印570の方向に回転するのを防止する。これにより、円筒620が作動装置626に対して回転するのが防止され、それにより、このような方式でストア100が銀行券ハンドラから取り外されるのを防止する。
【0134】
次いで、銀行券ハンドラからのストア100の取外しは、銀行券ハンドラにアクセスして、作動装置626を手動で回転させることによって、異なる方式で実施される。これは、抽出して銀行券ハンドラにアクセスすることによって銀行券ハンドラからストア100を取り外すことを、異なる信頼度を有する異なる人々に課すことができるので、有利である。
【0135】
図16は、内部シャーシ140およびプレート300を示す。円筒620は、アーム640に接続され、アーム640は、ピン644の回りに旋回移動するように、内部シャーシ140に取り付けられたレバー642に接続される。レバー642は、傾斜表面648を有するフランジ646を含む。
【0136】
図12は、リッド108に対するレバー642の位置を示す。リーフばね680が、傾斜表面648とプレート300との間に係合を生じる方向におけるレバー642の移動を促進する(以下において記述される)。線形カム682が、内部シャーシ140に取り付けられ、矢印686および688の方向において可動である。図7に示されるように、プレート300は、線形カム682が相互作用する表面690を含む。線形カム682が矢印688の方向に移動するとき、プレート300は、矢印684(図16)の方向において上方に移動するように促進される。レバー640は、線形カム682とも相互作用し、それによりカムは矢印686の方向に移動する(それにより、カムはプレート300と脱係合する)。
【0137】
円筒620の回転により、アーム640は、レバー642がピン644の回りに旋回するように移動する。アーム644の旋回により、フランジ646の傾斜表面648は、プレート300と係合し、また脱係合する。図7に示されるように、プレート300は、相補傾斜表面650および自由ローラ652を含む。レバー642の傾斜表面648は、傾斜表面650と自由ローラ652との間においてプレート300と係合する。
【0138】
円筒620は、ストア100を銀行券ハンドラに挿入することによって回転し(以前に記述されたように)、抽出によって反対方向に回転する。挿入により、円筒は、レバー640を作動させ、それにより、レバー642は、ばね680の行為下においてプレート300との係合から外れて移動する。同時に、線形カム682は、矢印688の方向に移動し、それにより、矢印684(図16)の方向にプレート300を上昇させる。抽出により、レバー642とプレート300との間が係合し、線形カム682は、プレート300との係合から外れて移動し、それにより、プレート300は下方に移動する。
【0139】
取上げローラは、プレート300が浮動するように、プレート300に対して取り付けられる。すなわち、取上げローラ302が、ある程度の量上下方向に移動することが可能になる(図を参照)。2つ以上の銀行券がスタックから取り除かれ、前述された方式で銀行券がスタックに戻るとき、取上げローラ302の自由移動は、取上げローラ302と戻り銀行券との間の摩擦を低減する。
【0140】
取上げローラ302のこの自由移動に対応するために、プレート300は、適所においてロックされた後、ある程度自由に移動することが可能である。図示された実施形態では、この自由度は、ストア100のハウジング102に対して6度の回転である。輸送中のスタックの移動を防止するために、プレート300は、ロック・ダウンされなければならず、これは、円筒620の適切な回転により、ストア100を銀行券ハンドラから取り外すことによって生じる、レバー642の傾斜表面648プレート300の相補傾斜表面650との間の相互作用によって達成される。
【0141】
同様に、円筒620の行為による挿入により、線形カム682は、プレート300と係合し、レバー642は、プレート300から脱係合し、これにより、分与動作中に取上げローラ302が自由に移動することが可能になる。
【0142】
図13を再び参照すると、ウエッジ566は、ウエッジ566のリムの付近に位置する突起630をさらに含む。前述されたように、図5を参照すると、圧力プレート208の下方移動は、アバットメント274ののこぎり歯表面が往復移動プレート228ののこぎり歯表面276と係合するとき、防止される。アーム270は、作動装置278を含む。ウエッジ566が矢印572の方向に移動するとき、突起630は、作動装置278と接触し、これにより、アーム270は、ピン272の回りに旋回し、アバットメント274ののこぎり歯表面を往復移動プレート228ののこぎり歯表面276から離れるように移動させる。したがって、ストア100を銀行券ハンドラに挿入することにより、圧力プレート208は自由に移動することが可能になる。
【0143】
ストア100が抽出によって銀行券ハンドラから取り外されるとき、アーム270は、ウエッジ566の突起630が矢印570の方向において移動するので、再び自由に旋回する。アーム270は、この反転移動を促進し、それにより、圧力プレート208の移動を防止することによって圧力プレート208をロックするばね(図示せず)を含む。
【0144】
図11に示されるように、リッド108を第2前面レバー204に接合するレバー484は、傾斜表面662を有する作動装置660を含む。リッド108が開閉される際、作動装置660は、矢印664の方向において上下に移動する(リッド108を開くことにより、上昇移動が生じ、閉じることにより、下降移動が生じる)。
【0145】
アーム270(図5)は、作動装置660の傾斜表面662と係合する構成666を含む。したがって、リッド108が開いているとき、作動装置660は構成660と係合し、アーム270は旋回し、のこぎり歯表面274および276と脱係合し、それにより、圧力プレート208をアンロックする。
【0146】
レバー484の間隙488、およびリッド108の作動装置480の間隙482は、リッド108を開くことにより、圧力プレート208が作動装置660の行為によってアンロックされる前に、圧力プレート208が下降しないことを保証する。
【0147】
図5および6に示されるように、ストア100は、ロッド260に取り付けられ、ロッド260に対して旋回することができるコグ286を含む。コグ286は、ピン288によって第2後面レバー216に接合される。したがって、第2後面レバー216が、圧力プレート208が上下に移動する際にロッド260の回りに旋回する際、コグ286もロッド260の回りに旋回する。
【0148】
コグ286は、図17においてより詳細に示される高さ検出器360と係合する。高さ検出器360は、ピン364、366、および368によって内部シャーシ140に接続されたフレーム362を含む。セグメント・コグ370が、回転移動するようにフレーム362に取り付けられ、摩擦ホイール372に接続される。摩擦ホイール372は、コーディング・ホイール376に添付される摩擦ホイール374と係合する。コーディング・ホイール376は、いくつかのアパーチャ378を含む。
【0149】
コグ286がロッド260の回りに旋回する際、コグ286は、セグメント・コグ370と係合してそれを回転させる。コグ370が回転することにより、摩擦ホイール372が回転し、これにより摩擦ホイール374が回転し、それによりコーディング・ホイール376が回転する。
【0150】
図18は、内部シャーシ140に取り付けられた高さ検出器360のフレーム362を示す。内部シャーシ140は、LED380の形態の光源を含む。図19は、プロセッサ354に接続されたセンサ382を含む、印刷回路板350に対する高さ検出器360の取付けを示す。
【0151】
LED380およびセンサ382は、センサ382が、コーディング・ホイール376のアパーチャ378を経てLED380によって放出された光を受光するように取り付けられる。コーディング・ホイール376の回転により、LED380によって放出された光ビームは断続的に遮断される。
【0152】
ストア100が銀行券ハンドラ(以下において記述される)に挿入されるとき、プロセッサ354は、初期設定シーケンスを初期化し、それにより、モータ240(図6)は作動され、圧力プレート208は、可能な最低位置まで下降する。記述されたように、これにより、シャッタ554は下降する。圧力プレート208がばね230の行為下において上方に移動する際、コーティング・ホイール376は回転し、LED380によって放出される光は、断続的に遮断される。
【0153】
圧力プレート208の上方移動は、圧力プレート208の上にあるスタックの一番上の銀行券がプレート300と接触するとき、断続される。圧力プレート208が移動を停止した後、プロセッサ354は、センサ382に当たる光が遮断された回数を計数する。プロセッサは、測定遮断回数と、銀行券がない場合に生じる光ビームの遮断回数(図示されていないメモリに記憶されている)とを比較する。それにより、プロセッサは、ストア100が銀行券ハンドラ800に最初に挿入されるとき、圧力プレート208の上にある銀行券のスタックの相対高さを測定することができる。
【0154】
プロセッサ830のメモリは、圧力プレート208の上に静止していることが可能である銀行券スタックの最大の高さを記憶し、これを測定遮断回数と比較することによって、スタックの高さを計算することも可能である。
【0155】
使用者は、プロセッサ354に含まれているソフトウエアを適切にプログラミングすることによって、ストア100によって記憶されている銀行券のスタックの高さを報告するために、上述されたプロセスを随時繰り返すようにプロセッサ354に命令することができ、または、プロセッサ354は、所定の間隔においてこのプロセスを繰り返すようにプログラムすることができる。ストア100は、印刷回路板350と統合された無線ラジオの形態のネットワーク接続を含む。それにより、プロセッサ354は、ストア100に貯蔵されている銀行券のスタックの高さを使用者に報告し、それにより、使用者は、必要と見なされるとき、ストアを再充填する(または、事前に充填されたストアと置き換える)ことができる。
【0156】
同じ金種および通貨のものでも、銀行券は、使用期間に応じて、厚さが異なる。しかし、銀行券スタックの計算された高さは、ストア100に貯蔵されている銀行券の数の妥当な推定を提供する。
【0157】
図20は、本発明による銀行券ストア101の代替実施形態を示す。同じ参照符号が、同じ構成要素を示すために使用されている。銀行券ストア101は、支持フレーム141に対してシャフト308上で回転するように取り付けられた下方輸送ローラ306を含み、支持フレーム141は、たとえば図7に示されるように、銀行券ストア100の下方輸送ローラ306に同じ位置および同じ方式において内部シャーシ140に添付される。
【0158】
下方輸送ローラ306は、銀行券ストア100を参照して前述されたように、ストア101の外部に銀行券を輸送し、2つ以上の銀行券がスタックから取り除かれている場合、銀行券をストアに戻すように作用する。したがって、この下方輸送ローラ306は、著しい量の磨耗および亀裂を受け、交換されなければならない。このローラの配置のために、容易にはアクセス可能ではない。
【0159】
ローラ306およびシャフト308の図である図21を参照すると、互いに変位している様々な構成要素が示されている。レバー314が、点316の回りに連接するために支持フレーム141に添付される。シャフト308は、第1部分318および第2部分320からなる。第1部分318は、ローラ306と係合するように成形される係合シャフト322をさらに含み、ローラ306がシャフト308と共に回転することを保証する。図示された実施形態では、係合シャフト322は、ローラ306の溝(図示せず)と係合するトング(図示せず)を含む。シャフト308は、ノブ324を含み、ノブ324に対する引く行為により、図21に示されるように、シャフト308の第1部分318は、第2部分320から分離される。レバー314は、ノブ324とストップ324との間においてシャフト308と係合し、それにより、レバー314が適所にあるとき、第1部分318がシャフト308の第2部分320に対して移動することが防止される。
【0160】
使用者がローラ306を変更することを望むとき、レバー314は、点316の回りに移動され、シャフト308は、第1部分318を第2部分320から分離するために、ノブ324に対する行為によって引かれる。ノブ324に対するさらに引く行為により、第1部分318および第2部分320は十分に分離し、それにより、ローラ306は、係合シャフト322から脱係合し、銀行券ストア101の内部に降下し、そこでローラ306を回収することが可能である。次いで、そのようにして空いた空間に代わりのローラを挿入し、ノブ324に対する押す行為(および必要であれば、代わりのローラとの係合を保証するために、第1部分318を回転させること)によって、第1部分を再び適所に置くことができる。第1部分318が再び適所にあるようになった後、レバー314は、適所に再び移動し、代わりのローラを使用する用意が整う。
【0161】
シャフトは、ローラ306の取外しを可能にするように劈開するので、このローラは、銀行券ストア101の主要部分を分解することを必要とせずに、交換することが可能であり、それにより、このローラを交換することが可能である容易さが向上する。
【0162】
図22は、いくつかの銀行券ストアを含む銀行券ハンドラ800、銀行券を受け取り、貯蔵するキャッシュボックス802、銀行券を貯蔵し、必要時に銀行券を分与するペイアウト804、および銀行券を受け取り、貯蔵し、分与するリサイクラ806を示す。銀行券ハンドラ800は、使用者が銀行券を挿入する入力808、および銀行券が使用者に分与される出力810をさらに備える。
【0163】
ヘッド部分812は、使用者によって挿入された銀行券、ならびにペイアウト804およびリサイクラ806から分与された銀行券の真正性を確認する銀行券認証装置814を含む。ゲート816は、所望の宛先に従って銀行券を再誘導する。ダイバータ818が、所望に応じて、バンドラ820、出力810、またはキャッシュボックス802に銀行券を誘導する。
【0164】
ばね部分822が、キャッシュボックス802、ペイアウト804、およびリサイクラ806に結合される。ヘッド部分812およびスパイン部分822は、図示された矢印の方向に銀行券を輸送するためのローラ、および当技術分野において既知の他の輸送手段(図示せず)を含む。したがって、スパイン部分822は、銀行券輸送装置として作用する。
【0165】
中央プロセッサ830が、キャッシュボックス802、ペイアウト804、およびリサイクラ806に接続され、これらの銀行券ストアの動作を制御し、銀行券が分与または貯蔵されるときを決定する。プロセッサ830は、銀行券ハンドラにおける銀行券の認証、束化、および輸送を制御するために、認証装置814、ゲート816、ダイバータ818、バンドラ820、ならびに様々なローラおよび輸送手段の動作も制御する。
【0166】
図2から19に示された銀行券ストア100は、図22に示されたペイアウト804と同様であることが理解されるであろう。銀行券ハンドラ800のスパイン部分822は、上述された方式でストア100と係合する作動装置626(図2および3)を含む。スパイン部分は、ストア100のコネクタ352と追合する電気コネクタ(図示せず)をも含む。それにより、プロセッサは、プロセッサ830に接続され、銀行券を分与および上述された他の機能が、銀行券ハンドラ800のプロセッサ830の制御下において実施される。
【図面の簡単な説明】
【0167】
【図1A】銀行券ストアの動作モードを示す概略図である。
【図1B】銀行券ストアの動作モードを示す概略図である。
【図1C】銀行券ストアの動作モードを示す概略図である。
【図1D】銀行券ストアの動作モードを示す概略図である。
【図1E】銀行券ストアの動作モードを示す概略図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態による銀行券ストアの等角投影図である。
【図3】図2の銀行券ストアの詳細の等角投影図である。
【図4】図2の銀行券ストアと共に使用される光ガイドおよび支持体を示す図である。
【図5】図2の銀行券ストアの詳細の等角投影図である。
【図6】図2の銀行券ストアの詳細の等角投影図である。
【図7】図2の銀行券ストアの詳細の等角投影図である。
【図8】図2に銀行券ストアの詳細の平面図である。
【図9】図2の銀行券ストアの詳細の斜め背面図である。
【図10】図9に示された詳細の分解図である。
【図11】図2の銀行券ストアの詳細の等角投影図である。
【図12】図2の銀行券ストアのリッドの下面の等角投影図である。
【図13】図2の銀行券ストアにおいて使用される構成要素を示す図である。
【図14】図2の銀行券ストアにおいて使用される構成要素を示す図である。
【図15】図2の銀行券ストアにおいて使用される構成要素を示す図である。
【図16】図2の銀行券ストアの詳細の等角投影図である。
【図17】図2の銀行券ストアにおいて使用される構成要素を示す図である。
【図18】図2の銀行券ストアにおいて使用される構成要素を示す図である。
【図19】図2の銀行券ストアにおいて使用される構成要素を示す図である。
【図20】本発明の他の好ましい実施形態による銀行券ストアの構成要素を示す図である。
【図21】本発明の他の好ましい実施形態による銀行券ストアの構成要素を示す図である。
【図22】銀行券ハンドラの概略図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、有価のシートの貯蔵、具体的にはそのようなシートを分与するように適合された貯蔵に関する。本明細書において使用されるように、「有価シート」は、小切手、銀行券、クーポンなどのあらゆる有価シートを指す。
【背景技術】
【0002】
両替機または自動販売機、およびこのタイプの機械は、使用者から有価シートを受け取り、つり銭を有価シートの形態で与える。そのような機械は、本明細書では、「銀行券ハンドラ」または「有価シート・ハンドラ」と呼ばれる。有価シート・ハンドラは、いくつかの異なるタイプの有価シート・ストア、および使用者から受け取った有価シートの真正性を判断し、有価シートをつり銭の形態で使用者に戻すための手段を組み込む。有価シート・ハンドラは、1つの位置から他の位置に有価シートを輸送するのに適切な手段を含む。
【0003】
有価シート・ハンドラは、機械の管理者から地理的に離れていることが重要である。有価シート・ハンドラが動作する際、ハンドラにおける有価シートの割合が変化することが理解されるであろう。したがって、管理者は、有価シートを機械に持って行き、有価シートを機械から取り除く必要がある。
【0004】
本発明は、そのような有価シート・ハンドラに有価シートを輸送するのに適した有価シート・ストアに主に関する。管理者は、いくつかの有価シートでストアを充填することが可能であり、ストアおよびハンドラは、ストアがハンドラの中に挿入されることが可能であるように設計される。したがって、ストアは、有価シートを有価シート・ハンドラに分与することができることが必要である。そのような有価シート・ストアは、「ペイアウト」と呼ばれる。
【0005】
ペイアウトが有価シートを有価シート・ハンドラに分与することが可能であるいくつかの既知の方法が存在する。1つのそのような方法では、有価シートは、圧力プレートによって支持されたスタックにおいてペイアウトに貯蔵される。圧力プレートは、スタックの一番上の有価シートが取上げローラと接触するように偏向される。取上げローラは、スタックの一番上の有価シートをストアの外部に輸送するように回転する。
【0006】
これにより、有価シートが、摩擦および/または折り目のために互いに接着し、ローラの行為により2つ以上の有価シートがペイアウトの外部に輸送される可能性があるという欠点が呈示される。有価シートのそのような束は、有価シート・ハンドラまたはペイアウトにおいて詰まる可能性がある。この議論の残りにおいて、スタックから輸送されている1つまたは複数の有価シートの文脈では、輸送される有価シートは「束」と呼ばれるが、ある場合では、束は単一有価シートを備えることが可能であることが理解されるであろう。
【0007】
この問題を最小限にするために、束と係合する第1輸送ローラおよび第2輸送ローラを備えるローラの追加のセットを提供することが知られている。1つのそのような例では、第1輸送ローラは、束の一番上の有価シートと係合し、第2輸送ローラは、一番下の有価シートと係合する。束が両方のローラによって係合された後、第2輸送ローラの回転方向は、所定の時間、反対にされる。この行為により、一番上の有価シートを除くすべての有価シートは、ストアに戻る傾向がある。通常、第1輸送ローラは、第2輸送ローラより大きな摩擦係数を有し、それにより、第2輸送ローラが一番上の有価シートと係合するとき、このローラの行為は、一番上の有価シートを変位させない。
【0008】
これにより、束が少なくとも2つの有価シートを備え、有価シート間の変位が大き過ぎる場合、所定の時間反対方向に回転する第2ローラの行為は、下の有価シートを再びストアの中に駆動するには不十分になり、結果として、束は有価シート・ハンドラの中にさらに輸送され、関連する詰まりの危険性を有するという欠点を呈示する。
【0009】
一番上の有価シートを除くすべてが束から取り除かれるときでも、他の問題がある。戻る有価シートとスタック上の有価シートとの間の摩擦のために、有価シートは、スタックにおいてしわになる可能性があり、それにより、ペイアウトにおいて詰まりを生じることがある。
【0010】
有価シートを伴う詰まりは、一般に、人による介入を必要とし、関連するコストがかかる。さらに、機械は、詰まりが解消されるまで動作不能である可能性があり、詰まりのコストをさらに増大させる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、束からスタックに有価シートを戻すことによって生じる詰まりを防止することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1態様によれば、有価シート・ストアおよび有価シートを分与する関連方法が提供され、シートは、1つまたは複数のシートの束をスタックから取り除くことによって分与され、束の有価シートの1つを除くすべてがスタックに戻され、一方、スタックと分与手段との距離は増大される。
【0013】
束がスタック以外の手段によって支持される場合、スタックの相対移動により、戻る有価シートとスタックの一番上の有価シートとの間の接触面積は減少し、それにより、詰まりを生じる可能性がある戻り有価シートがしわになる可能性は減少する。
【0014】
束は、スタックの一番上の有価シートによって画定される平面にほぼ平行な方向において取り除くことが可能である。スタックは、取上げローラを含む分与手段と接触され、束は、取上げローラによってスタックから分与されることが好ましい。有価シートがスタックに戻るとき、スタックと分与手段との距離は、取上げローラから離れてスタックを移動させることによって増大する。
【0015】
分与手段は、束をスタックから離れて輸送するように作用する第1輸送ローラおよび第2輸送ローラをさらに含むことが可能である。有価シートは、第1輸送ローラおよび第2輸送ローラの行為によって、束からスタックに戻ることが可能である。第1輸送ローラは、束の一番上の有価シートと係合することが可能であり、一方、第2輸送ローラは、束の一番下の有価シートと係合する。有価シートがスタックに戻る最中、第2輸送ローラは、第1輸送ローラの方向とは反対の方向に回転することが好ましい。
【0016】
有価シートのスタックは、圧力プレートによって支持することが可能であり、スタックは、圧力プレートを移動させることによって移動することが可能である。圧力プレートの移動は、スタックが取上げローラと係合するように促進され、分与動作中の圧力プレートの移動が偏向を相殺するように偏向されることが好ましい。
【0017】
本発明の他の態様は、有価シートをスタックにおいて貯蔵するストアに関し、スタックを固定する手段を含むスタックは、分与動作中に移動する。これは、ストアが、輸送されているとき、特に有用であるが、その理由は、そうでない場合、輸送中の移動により、スタックに貯蔵されている有価シートの不良位置合わせが生じる可能性があるからである。
【0018】
スタックが、分与動作中に移動する圧力プレートによって支持される場合、固定手段は、圧力プレートが移動するのを防止するために、圧力プレートを固定することが可能である。
【0019】
代替または追加として、スタックを固定するために、圧力がスタックに加えられることが可能である。スタックが圧力プレートと重なりプレートとの間にはさまれている場合、圧力プレートに向かう方向に重なりプレートを移動させることによって、圧力をスタックに加えることが可能である。これは、重なりプレートと係合する旋回レバーによって達成することが可能である。
【0020】
ストアが1つの位置において充填され、ストアが有価シート・ハンドラにおいて装備されている有価シート・ハンドラに輸送されるように適合されている場合、固定手段は、ストアの輸送中に動作することが好ましい。したがって、固定手段は、リッドを上昇させることによってストアにアクセスするとき、および/またはストアが有価シート・ハンドラにおいて装備されているとき、脱係合することが可能である。同様に、固定手段は、リッドが閉じているとき、および/またはストアが有価シート・ハンドラから取り外されるとき、係合することが可能である。
【0021】
本発明の他の態様は、有価シートをスタックにおいて貯蔵するためのストアに関し、ストアが所定数より多い有価シートを含むときを使用者に示す手段を含むスタックは、分与動作中に移動する。スタックが分与動作中に移動する際、スタックを過剰充填し、分与動作中に移動するには不十分な余地を残すことが可能である。示す手段は、スタックが過剰である信号を使用者に与え、それにより、与えない場合には生じる有価シートの詰まりを回避する。
【0022】
ストアは、スタックが所定数を超える有価シートを含むとき、ストアを固定するのを防止する手段を含むことが好ましい。これは、使用者が、スタックを過剰充填し、有価シートを詰まらせ、ストアを損傷することになることがある構成においてストアを使用するのを防止する。
【0023】
ハウジングがリッドを含む場合、ストアは、スタックが所定数より少ない有価シートを含むときの第1位置と、スタックが所定数より多い有価シートを含むときの第2位置との間において動作可能なストップを含むことが可能である。リッドは、第2位置にあるときにストップと係合し、それによりリッドが閉じるのを防止して、ストアを固定する突起を含むことが可能である。ストップは、示す手段に関連付けることが可能である。
【0024】
ストアは、スタックが所定数より少ない有価シートを含むとき、インジケータと係合する、スタックに重なるプレートを含むことが好ましい。インジケータとの係合により、プレートは、第2位置から第1位置に移動する。ストップがインジケータに関連付けられている場合、インジケータの移動により、ストップは、第2位置から第1位置に移動することが可能であり、それにより、リッドを閉じることが可能になる。
【0025】
インジケータは、プレートが取り外されているとき、インジケータが第2位置に移動するように、第2位置に向かって偏向されることが好ましい。
【0026】
本発明の他の態様によれば、有価シート・ストアおよび有価シートを分与する関連方法が提供される。1つまたは複数の有価シートの束がスタックから輸送され、束の有価シートの1つを除くすべてがスタックに戻り、残りの有価シートは分与され、センサが束のシート数を決定する。
【0027】
有価シートは、第1輸送ローラおよび第2輸送ローラの行為によって束から取り除くことが可能である。第1輸送ローラは、束の一番上の有価シートと係合することが可能であり、第2輸送ローラは、束の一番下の有価シートと係合する。束から有価シートを取り除く際、第2輸送ローラは、静止していることが可能であり、または、第1ローラに対して異なる率で回転することが可能である。第2ローラは、第1ローラの方向と反対の方向に回転し、取り除かれた有価シートは、スタックに戻ることが好ましい。
【0028】
束の有価シートの数を検出することによって、第1ローラおよび/または第2ローラの行為は、単一の有価シートが束に残存するとき、変更することができる。第1輸送ローラおよび第2輸送ローラの行為は、残りの有価シートをスタックから取り除くように変更されることが好ましい。これにより、2つ以上のシートが輸送されることが回避され、それにより詰まりが回避される。さらに、一番上の有価シートに対する第2ローラの行為は、最小限にすることが可能であり、それにより、この有価シートに対する磨耗が低減される。
【0029】
本発明の他の態様によれば、サイズの異なる有価シートを収容するために少なくとも1つの調節可能横方向ガイドを含む有価シート・ストアが提供される。
【0030】
ストアは、長さおよび幅が異なる有価シートを収容するために、2つの調節可能横方向ガイドを含むことが好ましい。
【0031】
横方向ガイドの少なくとも1つは、下方部分に関して連接された上方部分を含むことが可能である。これにより、使用者は、ガイドを移動させることを必要とせずに、ストアへのアクセスを提供される。連接上方部分の移動が偏向されることが好ましい。
【0032】
本発明の他の態様は、側壁およびリッドを有するハウジングを含む有価シート・ストアに及び、側壁の1つの少なくとも一部は、リッドが取り外されているとき、側壁の一部がリッドと共に取り外されるように、リッドと一体的に形成される。これにより、使用者のストアへのアクセスは増大し、有価シートをストアから取り除き、かつストアに挿入することができる容易さが増大する。これにより、ストアの保全も補助され、保全担当者は、ストアの構成要素にはるかにより容易にアクセスするようになる。
【0033】
本発明の他の態様において、平面を記述する少なくとも1つの壁を備えるハウジング、および壁の平面に実質的にある少なくとも1つのヒンジによってハウジングに添付されたハンドルを有する有価シート・ストアが提供される。
【0034】
それぞれの壁の平面に位置するそれぞれのハンドルを有する2つのストアが共に搬送される場合、2つのストアは、それぞれの壁が互いに隣接するように配向させることが可能である。これにより、2つのストアを輸送することが可能である容易さが増大する。
【0035】
2つのそれぞれの壁は、ストアが輸送中に互いに対して移動しないように、凹みおよびアバットメントなどの相補手段を有して形成されることが好ましい。これにより、相対移動によりストアを動きにくくすることができるので、2つのストアの輸送の容易さがさらに増大する。
【0036】
本発明の他の態様は、有価シートが分与されるアパーチャを有するハウジングを含む、有価シートを分与することが可能である有価シート・ストアに関し、ストアは、アパーチャを遮断するように動作可能なシャッタをさらに含む。シャッタは、アパーチャと係合するように形成されることが好ましい。
【0037】
シャッタは、有価シートへの無許可アクセスを防止する。これは、ストアが有価シートを輸送するために使用されるとき、特に有用である。
【0038】
ストアが、1つの位置において充填され、ストアが有価シート・ハンドラにおいて装備されている有価シート・ハンドラに輸送されるように適合される場合、シャッタは、輸送中にアパーチャを遮断することが好ましい。ストアを有価シート・ハンドラに挿入することにより、シャッタが、アパーチャの遮断を解除することが好ましい。
【0039】
アパーチャを介してスタックにアクセスすることをさらに不可能にするために、ストアは、シャッタがアパーチャを遮断しない限り、有価シート・ハンドラからストアを取り外すのを防止する手段を含むことが可能である。これにより、1つまたは複数の有価シートがアパーチャに収容されている場合、ストアの取外しが防止される。これは、ストアを輸送する担当者が、有価シートへのアクセスを許可されるほど十分には信頼されていない場合、有用である。この状況では、詰まりを解消し、再充填のためにストアを取り外すことができるように、ストアを取り外す第2方式が提供されることが好ましい。
【0040】
他の態様によれば、本発明は、スタックにおいて有価シートを貯蔵するストア、およびスタックの高さを計算する手段を提供する。スタックは、圧力プレートによって支持され、計算は、圧力プレートによって横断される距離の測定に基づくことが好ましい。距離は、基準点と、スタックが分与手段によって係合される点との差とすることが可能である。
【0041】
ストアは、圧力プレートに対してスタックの反対側の端部において配向された、スタックに重なるプレートを含み、圧力プレートは、基準点から、スタックが重なりプレートと係合する点までスタックを移動させることが好ましい。
【0042】
これは、スタックに含まれる有価シートの数を評価するのに有用であり、それにより、スタックが所定数より少ない有価シートを含むときを使用者に通知することが可能になる。これを使用することによって、スタックの取除きおよび再充填を最適な時間についてスケジュールすることができ、ストアを取り外すために不必要に出向く回数を最小限にすることができる。
【0043】
本発明の好ましい実施形態について、以下の図面を参照して、本明細書において記述する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
図1Aは、ハウジング12を含む銀行券ストア10を示す。ハウジング12の内部には、銀行券のスタック16a、16b、16c、・・・、16nを支持する圧力プレート14が含まれる。圧力プレート14は、シザーズ構成を形成するように点22において連接された2つのレバー18および20によって支持される。
【0045】
レバー18は、ハウジング12に対して端部24において固定され、一方、レバー20の端部26の移動は、矢印30の方向の横方向移動を可能にするように制約される。圧力プレート14は、点28においてレバー20に固定され、点19においてレバー18に添付される。圧力プレート14に対するレバー18の移動は、点19において可能になる。
【0046】
圧力プレート14が上下に移動する際、レバー18および20は、点22の回りにおいて連接し、レバー20の端部26は、矢印30の方向に移動し、圧力プレート14は、圧力プレート14の高さを維持するために、レバー18に対して移動する。
【0047】
ばね32が、圧力プレート14の移動(図を参照)を下方に偏向させ、したがって、上方移動を促進する。ディスク34が、ピン36に接続され、ディスク34が回転する際、ピンは、矢印40の方向において軸38の回りに回転する。ピン36は、ディスク34の行為によって圧力プレート14を下方へ移動させるために、レバー18と係合し、ばね32の行為下において上方移動が生じる。
【0048】
ストア10は、矢印44の方向に回転する取上げローラ42、ならびに上方輸送ローラ46、および下方輸送ローラ48を備える銀行券ディスペンサをさらに含む。光源50および光検出器52も提供され、分与された銀行券が沿って進行する輸送経路の対向側面上において配向される。
【0049】
取上げローラ42、上方輸送ローラ46、および下方輸送ローラ48、ならびにディスク34は、これらの要素の適切な回転を提供するために、モータ(図示せず)によって駆動される。さらに、光源50および光検出器52は、センサ52の出力を処理するプロセッサ70に接続される(接続は図示されていない)。取上げローラ42、2つの輸送ローラ46および48、ならびにディスク34の回転を制御するモータも、プロセッサ70に接続され、プロセッサ70によって制御される。
【0050】
銀行券を分与するために、取上げローラ42は、矢印44の方向に回転する。ばね32は、一番上の銀行券16aが取上げローラ42と接触するように、圧力プレート14に対して作用する。したがって、取上げローラ42が矢印44の方向に回転することにより、一番上の銀行券16aは矢印54の方向に移動する。
【0051】
連続する銀行券の間の摩擦のために、取上げローラ42の行為下において一番上の銀行券16aが移動することにより、次にある銀行券16bが移動する可能性があり、これにより、次にある銀行券16cが移動する可能性がある。これは、各分与動作では生じず、一番上の銀行券16aと共に移動する可能性がある銀行券の数は、銀行券間の摩擦量に応じて変化することを理解されたい。これは、銀行券の品質、およびばね32によって圧力プレート14に及ぼされる圧力に依存する。図示された動作では、銀行券16a、16b、および16cは、共に分与される。
【0052】
銀行券16a、16b、および16cは、銀行券の束を構成する。より少ないまたは多い銀行券が、取上げローラ42の行為下において輸送されることが可能であり、本明細書において記述される原理は、3つより多いまたは少ない銀行券を備える束に等しく適用可能であることを理解されたい。
【0053】
図1Bに示されるように、銀行券16a、16b、および16cは、輸送ローラ46および48と係合するように、矢印54の方向に輸送される。輸送ローラ46および48は、矢印54の方向において銀行券16a、16b、および16cの束をさらに輸送するために、それぞれの矢印56および58の方向に回転する。
【0054】
図1Cに示されるように、プロセッサ70が、有価シートの束が光源50によって放出された光に入ることを検出するとき、取上げローラ42の回転と同様に、輸送ローラ46および48の回転は停止される。束16a、16b、および16cが静止しているとき、プロセッサ70は、センサ52の出力を測定することによって、束に存在する銀行券の数を決定する。センサ52の出力は、束の銀行券の数(平均透過率が既知である)に比例する。
【0055】
プロセッサ70が、束が2つ以上の有価シートを含むことを検出する場合、ディスク34は、矢印60の方向に回転し、これにより、ピン36がレバー18と係合し、圧力プレート14を矢印62の方向に下方に移動させる。図1Cに示されるように、圧力プレート14が下降することにより、束が輸送ローラ46および48によって支持されるので、銀行券16cとスタックに残存する一番上の銀行券16dとの間の接触面積が減少する。
【0056】
圧力プレート14が下降した後、下方輸送ローラ48は、矢印64の方向に回転し、一方、上方輸送ローラ46は、依然として静止している。
【0057】
図1Dに示されるように、下方輸送ローラ48が矢印58の方向に回転することにより、束の根底にある銀行券16bおよび16cは、矢印66の方向においてスタックに向かって再び駆動される。上方輸送ローラ46が静止している間、一番上の銀行券16aと上方輸送ローラ46とが係合していることにより、一番上の銀行券16aが適所に留まることが保証される。
【0058】
上方輸送ローラ46は、下方輸送ローラ48より大きい摩擦係数を有する。したがって、根底にある銀行券16bおよび16cがスタックに戻った後、下方輸送ローラ48と一番上の銀行券16aとの間の係合により、一番上の銀行券16aは移動しない。
【0059】
代替実施形態では、銀行券16aが移動しないことを保証するために、上方輸送ローラ46は、図1Bに示された矢印56の方向に回転することが可能である。
【0060】
他の実施形態では、銀行券16a、16b、および16cは、矢印56および58のそれぞれの方向においてであるが、異なる率において、上方輸送ローラ46および下方輸送ローラ48の回転によって互いから分離され、上方輸送ローラ46は、下方輸送ローラ48より速く回転する。この場合、銀行券16bおよび16cは、上方輸送ローラ46および下方輸送ローラ48の回転方向をその後反対にすることによって、銀行券16aが束から分離された後、スタックに戻る。
【0061】
プロセッサ70が、束の一番上の銀行券16aを除くすべてがスタックに戻ったことを検出した後、ディスク34は、矢印68の方向に回転し(図1E)、それにより、圧力プレート14は、ばね32の行為下において矢印72の方向に移動し、スタックの一番上の銀行券16bは、取上げローラ42と接触する。
【0062】
次いで、上方輸送ローラ46および下方輸送ローラ48は、それぞれの矢印56および58の方向に回転し、銀行券16aは、矢印54の方向にさらに輸送される。
【0063】
次いで、スタックは、スタック上の次の一番上の銀行券16bを分与する状態にある。
【0064】
図2は、前面壁104、左側壁106、およびリッド108を有するハウジング102を含む、本発明の好ましい実施形態による銀行券ストア100を示す。この図では見ることはできないが、ハウジングは、右側壁および後部側壁ならびに底部壁をも含む。側壁104の一部104aは、リッド108と一体的に形成される。
【0065】
リッド108は、シャフト110の回りに右側壁に対して旋回し、リッドがそのように旋回するとき、リッドは、線112に沿って側壁から分離される。側壁104の一部104aはリッド108の一部として形成されるので、リッドを開くことにより、使用者または保全者がストア100の内部にアクセスするようになる間隙が側壁104において提供される。
【0066】
凹み114が、リッド108において形成され、ハンドル116が、凹み114に配置される。ハンドル116は、ハンドル116のヒンジを形成する軸118および120の回りに旋回する。図2に示されるように、軸118および120は、側壁114とリッド108との間において縁115の上にある。
【0067】
リッド108は、2つの凹み130および2つの相補突起132を含む。凹み130および突起132は、リッド108の上に形成されて対称に配置され、それにより、ストア100などの2つのストアが、隣接するそれぞれのリッドを有して構成されるとき、1つのストアの突起は、他のストアの対応する凹みと係合する。これにより、たとえばストアが輸送されているとき、2つのストアが互いに対して移動するのが防止される。
【0068】
さらに、前述されたように、ハンドル116は、ハウジング102の縁115の上にある軸118および120によってハウジング102に添付される。したがって、2つのそのようなストアは、それぞれのリッドが隣接し、かつ、それぞれのハンドルが伸張されるとき、互いに隣接して伸張されるように、構成することができる。したがって、使用者は、片手で両方のハンドルを共につかむことによって、2つのそのようなストアを搬送することが可能であることが好都合である。
【0069】
図3は、リッド108が取り外されている銀行券ストア100を示す。右側壁120は、銀行券ストア100の動作中に銀行券が通って分与されるアパーチャ122を画定するように形成される。
【0070】
右側壁120は、シャフト110が通って延び、右側壁120とリッド108(図2)との間においてヒンジを形成する構成124を含む。
【0071】
ハウジング102の内部に含まれて、銀行券ストア100は、内部シャーシ140、スタック支持アセンブリ200、およびプレート300を含む。
【0072】
スタック支持アセンブリ200は、図5においてさらに示されている。アセンブリ200は、ピン206によって形成される軸の回りに互いに対して旋回するように、ピン206によって互いに接合された第1前面レバー202および第2前面レバー204を含む。
【0073】
アセンブリ200は、ピン210によって第2前面レバー204に添付された圧力プレート208をさらに含む。第2前面レバー204は、第2前面レバー204に対する圧力プレート208の移動が、凹み212におけるピン210の移動によって制約されるように、内部に形成された凹み212を有する。圧力プレート208は、ピン214によって第1前面レバー202に接続される。
【0074】
第1後面レバー218が、ピン217によって第2後面レバー216に接続される(図6参照)。第1後面レバー218および第2後面レバー216は、レバー216の凹み222に位置するピン220、ならびに第1後面レバー218および圧力プレート208を接続するピン224で、同様の方式で圧力プレート208に接続される。第2前面レバー204は、内部シャーシ140に不動に接続されるロッド260によって第2後面レバー216に接続される。レバー204および216は、このロッド260に旋回式に取り付けられる。
【0075】
らせんばね230(図5)が、圧力プレートと銀行券ストア100(図2)のハウジング102の底部壁との間において作用する。
【0076】
スタック支持アセンブリ200は、2つの横方向ガイド232および234をさらに含む(以下において図7を参照して記述される)。
【0077】
図6を参照すると、モータ240が、ハウジング102の後面壁126と内部シャーシ140との間に配置される。モータ240は、一連のコグ(図示せず)によってディスク242に接続され、ディスク242は、アーム244に接続される。アーム244は、第2後面レバー216と係合するピン246を有して形成される。
【0078】
第1前面レバー202は、ロッド226によって往復移動プレート228に接続され、第1後面レバー218は、ロッド248によってプレート228に接続される。
【0079】
モータ240は、ディスク242を回転させ、それにより、ピン246は、第2後面レバー216を移動させる。第2後面レバー216、圧力プレート208、第1後面レバー218および第1前面レバー202、ならびに第2前面レバー204の間の上述された接続により、また、レバー204および216を接続するロッド260が内部シャーシ140に対して不動であるので、圧力プレートは、ピン246が適切な方向に回転するとき、内部シャーシ140に対して矢印250(図5)の方向において下方に移動する。圧力プレート208に対するらせんばね230の行為により、圧力プレート208は、内部シャーシ140に対して矢印252(図5)の方向において上方に移動する。
【0080】
ストア100の使用時、圧力プレート208は、プレート208の上面上のスタックに配置された複数の銀行券を支持する。プレートが上下に移動する際、銀行券のスタックも同様に移動する。
【0081】
往復移動プレート228は、圧力プレート208が上下に移動する際、矢印262の方向において前後に移動する。アーム270が、内部シャーシ140に接続され、ピン272によって形成される軸の回りに旋回する。アーム270は、のこぎり歯表面を有するアバットメント274を含む。相補のこぎり歯表面276が、往復移動プレート228の上に形成される。
【0082】
アーム270を旋回させることによって、アバットメント274ののこぎり歯表面は、往復移動プレート228ののこぎり歯表面276と係合することができ、これにより、アーム270と往復移動プレート228との間の相対移動が防止される。これにより、圧力プレート208の移動が防止され、それにより、プレート208は任意の位置において固定される。
【0083】
これは、ストア100が輸送されるときに有用であるが、その理由は、分与動作が試行されるとき、銀行券のスタックを乱し、銀行券の不良位置合わせおよび詰まりを生じることがある、圧力プレート208の不必要な移動を防止するからである。
【0084】
図7を参照すると、取上げローラ302および上方輸送ローラ304が、プレート300に回転式に添付される。下方輸送ローラ306が、軸308によってプレート300に回転式に添付される。モータ309(図3に示されている)が、当技術分野において既知の方式で、ウォーム・ギア(図示せず)およびコグ・ギア312を介して、取上げローラ302ならびに上方輸送ローラ304および下方輸送ローラ306を駆動し、それにより、取上げローラ302ならびに上方輸送ローラ304および下方輸送ローラ306は、ストア100から銀行券を分与するように銀行券と相互作用する。モータ310は、必要に応じて、銀行券をスタックに戻す方向において、ギア313のチェーンを経てローラ306を駆動する。したがって、取上げローラ302ならびに上方輸送ローラ304および下方輸送ローラ306は、図1Aから1Dに示された取上げローラ42ならびに上方輸送ローラ46および下方輸送ローラ48を参照して上述された方式で、圧力プレート208によって支持されたスタックからの銀行券と相互作用する。
【0085】
再び図3を参照すると、銀行券ストア100は、図4においてより詳細に示されるように、内部シャーシ140に接続され、かつ光ガイド138を支持する支持体136を含む。点で外形が示されている2つのLED150および152は、光ガイド138に収容される。LED150および152が活動化されるとき、光ガイド138は、圧力プレート208によって支持された放出された光を収集し、スタックの上に貯蔵されている一番上の銀行券とアパーチャ122との間に延びる銀行券輸送経路に向かって下方に向ける。光は、光ガイド138のアパーチャ154および156を経て放出される。
【0086】
図8に示されるように、内部シャーシ140は、光ガイド138の対向するそれぞれのアパーチャ154および156に配置されたセンサ160および162を含む。したがって、LED150および152によって放出された光は、センサ160および162によって感知される。光ガイド138ならびにセンサ160および162は、銀行券輸送経路の対向側面上に配置されるので、1つまたは複数の銀行券が適切に配置されるとき、センサ160および162は、銀行券を透過した光を感知する。
【0087】
再び図7を参照すると、銀行券ストア100は、モータ310に接続された回路板350、ベルト、滑車およびクラッチ・システム312、ならびにモータ240(図6)を含む。回路板350は、コネクタ352を含み、メモリを有するプロセッサ354を備える。
【0088】
プロセッサ354は、モータ310、ベルト、滑車およびクラッチ・システム312、モータ240、ならびにLED150および152を制御し、図1Aから1Eの銀行券ストア10を参照して上述された方式でストア100に貯蔵されている銀行券を分与するために、これらの要素を動作するように、センサ160および162を監視する。
【0089】
図8は、銀行券ストア100の上面図であり、ハウジング102の左側壁106および前面側壁104に関する横方向ガイド232および234の配向を示す。
【0090】
横方向ガイド232は、垂直部分400および水平部分402を含む。2つの細長い凹み404および406が、水平部分402において形成される。2つのねじ408および410が、それぞれの凹み404および406に配置され、ガイド232を内部シャーシ140(相補穴(図示せず)が形成されている)のフロアに添付するように作用する。
【0091】
ねじ408および410は、使用者によってきつく締め、かつゆるめることができるように手動で動作可能である。ねじ408および410がゆるめられた後、ガイドは、矢印412の方向に移動し、ねじは、側壁232が望ましい位置にあるとき、きつく締めることが可能である。
【0092】
横方向ガイド234は、垂直部分414および水平部分416を含む。水平部分416は、凹み418を有して形成され、ねじ(図示せず)が、内部に形成された穴420を経て内部シャーシ140のフロアに水平部分416を添付する。使用者は、ねじをゆるめることによって、矢印424の方向に横方向ガイド234を移動させることができる。シャーシ140のフロアは、ガイド234の水平部分416の移動を制約するために、細長いアバットメントと422および424を有して形成される。ガイド234が望ましい位置にあるとき、ねじは再びきつく締められる。
【0093】
このようにして横方向ガイドを移動させることによって、銀行券ストア100は、異なる幅および長さの銀行券のスタックを収容することができ、スタックの銀行券の横方向移動は、ガイドによって防止される。
【0094】
シャーシ140のフロアは、それぞれのねじ408および406を収容するために穴426および428を有してさらに形成される。同様に、シャーシ140のフロアは、穴420と係合するねじを収容するために、穴430および432を有して形成される。これらの追加の穴426、428、430、および432は、間隔をおいて配置され、それにより、ガイドは、それぞれのねじを望ましい穴に挿入して、ねじに接して移動されるガイドの水平部分のそれぞれの凹みを隣接させることによって、所定の標準サイズの銀行券を収容するように迅速に移動することができる。
【0095】
図3および5に示されるように、横方向ガイド232の垂直部分400は、矢印440の方向において上方部分434が下方部分436に対して移動するのを可能にするヒンジ438によって互いに接続された上方部分434および下方部分436から形成される。ヒンジ438は、矢印440とは反対方向に上方部分434を移動させるために、ばね(図示せず)を含む。
【0096】
横方向ガイド232の垂直部分400の下方部分436に対する上方部分434の移動により、使用者は、横方向ガイド232を移動させることを必要とせずに、圧力プレート208によって支持された銀行券のスタックにアクセスすることができるようになる。
【0097】
図3および7を参照すると、プレート300は、突起450を含む。プレート300は、ロッド452によって内部シャーシ140に対して蝶番式に取り付けられる。プレート300がロッド452の回りに旋回する際、突起450は、内部シャーシ140において形成された間隙454において往復移動する。
【0098】
図9に示されるように、インジケータ456が、プレート300に対してシャーシ140の反対側において、軸458の回りに内部シャーシ140に旋回式に添付される。
【0099】
図10は、プレート300、内部シャーシ140、およびインジケータ456を分解図において示す。プレート300の突起450が間隙454において往復移動する際、突起450は、インジケータ456の延長部460と係合し、それにより、インジケータ456は、矢印462(図9)の方向において軸458の回りに旋回する。インジケータ456は、プレート300が上方に旋回する際、突起450が上昇されるときの矢印466の方向において、インジケータ456を反対方向に移動させるばね464を含む。それにより、インジケータは、静止位置(矢印466の方向)と動作位置(矢印462の方向)との間において移動する。
【0100】
再び図10を参照すると、インジケータ456は、第1インジケータ表面468および第2インジケータ表面470を有し、前記表面468および470はフラグを形成する。内部シャーシ140は、間隙472を有して形成され、間隙472を経て、インジケータが静止位置にあるとき、第1インジケータ表面468を見ることができ、インジケータ456が動作位置にあるとき、第2インジケータ表面470を見ることができる。
【0101】
図11は、銀行券ストア100のある部分の一部を示す。リッド108(点で外形が示されている)は、間隙482が形成される作動装置480を含む。レバー484が、スタック支持アセンブリ200の第2前面レバー204にリッド108を接続する。レバー484の上方端部のピン486が、作動装置480の間隙482において往復移動する。
【0102】
レバー484は、間隙488を含み、第2前面レバー204のピン490は、間隙488において往復移動する。リッド108が、シャフト110(図2)の回りに旋回することによって開かれる際、作動装置480は、レバー484を移動させるようにピン486と係合する。レバー484の移動により、ピン490は、第2前面レバー204を移動させるように、間隙488と係合する。前述されたように、レバー204の移動により、圧力プレート208は移動する。
【0103】
したがって、リッド108を開くことにより、圧力プレートが、側壁106に添付されたストップ492と係合するまで、圧力プレート208は、矢印250(図5および7)の方向において下方に移動する。リッドが完全に開かれた後、圧力プレート208は、この実施形態では圧力プレート208が分与動作中に下方に移動するように、51mmのリーウエイを提供するストップ492の配置によって決定される所定の位置に配置されることが理解されるであろう。リッドを閉じることにより、ストップは移動し、それにより、圧力プレート208は再び上方に移動することが可能になる(この機構は、図には示されていない)。
【0104】
使用者が、ストア100において銀行券のスタックを補充するとき、リッド108は開かれ、圧力プレート208は所定の位置に移動する。プレート300は、ロッド452の回りに旋回し、銀行券は、横方向ガイド232および234によって制約された圧力プレート208の上に配置される。次にプレート300は、図に示された位置に再び旋回する。
【0105】
過度に多くの銀行券がスタックに存在する場合、プレート300は、突起450がインジケータ456の延長部460と係合するのに十分には後方に旋回しない。この場合、第1インジケータ表面468は、間隙472と依然として位置合わせされている。図示された実施形態では、第1インジケータ表面468は、スタックが過度の銀行券を含むことを使用者に示すために、赤に着色される。
【0106】
銀行券スタックの高さが十分に短い場合、プレート300は、突起450がインジケータ456の延長部460と係合して、矢印462の方向にインジケータ456を移動させ、第2インジケータ表面470が間隙472と位置合わせされる位置に再び完全に旋回することができる。第2インジケータ表面470は、ストアを固定して使用することができることを使用者に示すために、緑に着色される。
【0107】
内部シャーシ140は、図10に示されるように、間隙472に隣接して位置する第2間隙474を含む。図12は、内部シャーシ140の間隙474と係合する突起476を含むリッド108の下面を示す。再び図10を参照すると、第1インジケータ表面468は、インジケータが静止位置にあるとき、第1インジケータ表面468が、リッド108の突起476が第2間隙474の中に完全に挿入されるのを遮断し、それによりリッド108が完全に閉じられるのを防止するように成形される。
【0108】
第2インジケータ表面470は、インジケータが動作位置に移動したとき、突起が第2間隙474に完全に挿入されることが可能であり、それにより、リッドを閉じることを可能にするように成形される。
【0109】
このようにして、静止位置と動作位置(ストア100に挿入されたスタック上の銀行券の数によって決定される)との間のインジケータの移動は、リッド108を閉じることができる、またはできないかを判定し、したがってストアを固定することができるかを判定する。インジケータ表面468および470の異なる色による視覚的インジケータが使用者に提供されない代替実施形態では、リッドを閉じる、および/またはロックする(以下において記述される)ことができないことは、過度に多くの銀行券がスタックに存在するというインジケータとして使用者に対して作用することが理解されるであろう。
【0110】
図2および3を再び参照すると、ストア100は、ロック500を含む。ロック500は、ストア100のハウジング102に添付され、適切なキーによって動作可能である、ホルダ504内において回転可能なカム502を含む。
【0111】
リッド108(図12)は、ねじおよびウォッシャ構成508および510によって添付されたプレート506を含み、それにより、プレート506は、矢印512の方向においてリッド108に対してスライドすることができる。プレートは、プレート506と共に移動する3つのキャッチ514、516、および518を含む。プレート506は、突出作動装置520をも含む。
【0112】
リッド108が閉じているとき、突出作動装置520は、ロック500のカム502と係合し、それにより、カム502が使用者によって回転するとき、突出作動装置520に対するカム502の行為により、プレート506は矢印512の方向にスライドする。ばね522は、反対方向にプレート506を促進する。
【0113】
図3を参照すると、ストア100は、側壁106に添付されたロック・プレート522を含む。ロック・プレートは、フランジ524、526、および528を含む。リッド108が閉じていて、プレート506がカム502の行為下においてスライドするとき、プレート506のキャッチ514、516、および518は、それぞれのフランジ514、516、および518と係合し、それにより、リッド108を側壁106に対してロックし、ハウジング102を固定する。
【0114】
前述されたように、スタックが、リッド108の突起476とインジケータ456との間の相互作用により、リッド108が完全に閉じられるには過度に多くの銀行券を含むとき、ラッチ514、516、および518は、フランジ524、526、および528と係合せず、それにより、ハウジング102の固定を防止する。
【0115】
図13は、ストア100の詳細を示す。上方自由ローラ530および下方自由ローラ540が、内部シャーシ140に取り付けられる(上方自由ローラ530の取付けを示す図8を参照されたい、下方自由ローラ540は、そのすぐ下に取り付けられている)。シャッタ554が、シャッタ554の形成された間隙560と相互作用するねじおよびウォッシャ構成556および558で側壁120の内表面にスライド式に取り付けられる。シャッタは、矢印562の方向において、ハウジング102の側壁120に対して上下に移動することが可能であるように取り付けられる。
【0116】
ハウジング102の側壁120のアパーチャ122は、側壁120(図3)に位置するブラケット560によって部分的に画定され、上方自由ローラ530および下方自由ローラ540によってさらに画定される。上方ローラ530および下方ローラ540は、それぞれの軸534および544に沿って互いから間隔をおいて位置するそれぞれの係合表面532および542を有して形成される。銀行券の分与中、係合表面532および542は、ストア10から分与される銀行券と係合する。
【0117】
上方自由ローラ530および下方自由ローラ540の係合表面532と542との間隔は、侵入者が、ストア10に貯蔵されている銀行券にアクセスすることを試行して、物体を挿入する可能性があるギャップを提供する。したがって、シャッタ554は、シャッタが上方位置にあるとき、アパーチャを遮断するために上方自由ローラ530および下方自由ローラ540が差し込まれる突起564を有して形成され、突起564は、上方自由ローラ530および下方自由ローラ540の係合表面532と542との間のギャップを充填する。
【0118】
これは、ストアが輸送されているとき、ストア100への無許可アクセスが可能ではないことを保証するセキュリティ・バイスとして作用する。これは、銀行券をフック留めして、銀行券をストアから抽出することを試行して、利用可能なアパーチャにワイヤが挿入される「フィッシング」を防止するのに特に有効である。
【0119】
図13には、歯567を有し、点568の回りに旋回式に取り付けられたコグ566も示されており、それにより、コグ566は、矢印570および572の方向において可動である。図14は、突起574を含むコグ566の反対側面を示す。
【0120】
図15は、シャッタ554の図であり、ピン578および580によってシャッタ554の上に取り付けられたスライド・フィンガ576を示す。フィンガ576は、矢印582および584の方向においてピン578および580に対してスライド式に可動である。フィンガ576およびシャッタ554に添付されたばね586が、矢印584の方向においてフィンガ576の移動を偏向させる。フィンガ576は、高さ上方表面590および傾斜下方表面592を有するフック588をさらに含む。
【0121】
再び図14を参照すると、コグ566が矢印572の方向に移動し、シャッタ554が上方位置にあるとき、突起574は、点568の回りに回転し、スライド・フィンガ576の傾斜下方表面592と接触し、矢印582の方向にフィンガを移動させる。表面592が傾斜しているので、シャッタ554のその後の下方移動により、フィンガ576は矢印582の方向においてさらに移動する。しかし、突起574がフィンガ576のフック588との係合から外れた後、フィンガ576は、ばね586の行為下において矢印584の方向にスライドし、突起574とフック588の上方高さ表面590との間の係合は、コグ566が矢印570の方向に回転することによって突起574が移動するまで、シャッタ554の上方移動を防止する。
【0122】
図13を参照すると、ウエッジ594が、軸595の回りの矢印596および598の方向の回転移動を可能にするために、内部シャーシ140に取り付けられる。レバー600が、ウエッジ594をシャッタ554に接続し、点602および604の回りに連接される。したがって、矢印598の方向におけるウエッジ594の移動により、シャッタ554は下降し、矢印596の方向における移動により、シャッタ554は上昇する。図13に示されるのとは反対のウエッジ594の側面において、ウエッジ594(外形が点で示されている)の突起606は、ばね608(やはり点で外形が示されている)と係合する。ばね608は、矢印596の方向におけるウエッジ594の移動、したがってシャッタ554の上方移動を促進する。
【0123】
ウエッジ594は、圧力プレート208(図4)の下面と係合する突出部材610をさらに含む。圧力プレート208の下方移動により、ウエッジ594は、矢印598の方向に回転し、それにより、シャッタ554は下方に移動する。
【0124】
シャッタ554が上方位置にあるとき、シャッタ554に対する行為によるシャッタ554の下方移動は、シャッタ554に対するレバー600の位置合わせ、および線形力を変換しないウエッジ594によって防止される。しかし、ウエッジ594の回転移動は、シャッタ554の下方移動に容易に変換される。シャッタ554が、上方位置にあるとき、アパーチャ122(図2)を遮断するので、ウエッジ594は、リッド108を開かずに(開くためにキーを必要とする)、ストア100の外部からアクセス可能ではない。したがって、シャッタ554は、上方位置にあるとき、ストア100への無許可アクセスを保証するように作用する。
【0125】
図14にも示されるように、コグ566は、外向きに突出するピン612を含む。シャッタ554は、シャッタ554が上方位置にあるとき、コグが、矢印570および572の方向において自由に回転するように成形されるフランジ614(図13および15)を含む。しかし、シャッタが下方位置にあるとき、フランジ614と突出ピン612との間の係合により、矢印570の方向のコグ566の回転は防止される。
【0126】
図3および6は、ハウジング102に対して回転移動するように取り付けられた円筒620を示し、円筒620は、アパーチャ622、および円筒620の周囲の一部の回りに構成された複数の歯624を含む。
【0127】
以下において記述されるように、図22を参照すると、ストア100は、銀行券ハンドラ800に挿入されることが可能である。図6に示されるように、印刷回路板350は、ストア100が銀行券ハンドラに挿入されるとき、銀行券ハンドラと接続されるコネクタ352を含む。プロセッサ354が、接続を検出する。
【0128】
銀行券ハンドラは、円筒620のアパーチャ622と係合するように成形された作動装置626(図3に示されている)を含む。アパーチャ622は、作動装置626がアパーチャ622に挿入されるとき、円筒620がハウジング102に対して回転するように、らせんとして形成される。
【0129】
コグ566(図13および14)の歯567は、円筒620の歯624と係合し、それにより、円筒620が回転することにより、コグは、矢印570および572の方向に移動する。らせんアパーチャ622は、ストア100を銀行券ハンドラに挿入することにより、円筒620が矢印572の方向に回転し、矢印570の方向において抽出されるように形成される。
【0130】
したがって、ストア100が銀行券ハンドラに挿入されるとき、作動装置626とアパーチャ622との間の係合により、ウエッジ566は矢印572の方向に回転する。これにより、突起574とスライド・フィンガ576の傾斜下方表面592との間が係合する。ストア100が銀行券ハンドラにおいて装備された後、プロセッサ354は、装備を検出して、モータ240を作動し、これにより、圧力プレート208は、初期設定段階中に下方に移動する。これにより、シャッタ554は下方に移動し、それにより、アパーチャ122が開き、内部に貯蔵されている銀行券を分与するようにストア100を準備する。
【0131】
銀行券がストア100から分与される際、圧力プレート208は、ばね230の行為下において上方に移動する。次いで、シャッタ554は、フィンガ576のフック588のレベル上方表面590が、シャッタ554のさらなる上方移動を阻止するウエッジ566の突起574と係合するまで、ばね608の行為下において上方に移動する。
【0132】
ストア100が銀行券ハンドラから抽出されるとき、作動装置626とアパーチャ622との間の係合により、ウエッジ566は、矢印570の方向に回転する。これにより、突起574は、フィンガ576との係合から外れ、シャッタ554は、アパーチャ122が閉じられるまで、ばね608の行為下において上昇移動を続行する。
【0133】
シャッタが、たとえば銀行券が分与動作中にアパーチャ122において詰まる場合に閉じることができない場合、ウエッジ566の突出ピン612とシャッタ554のフランジ614との間の係合は、ウエッジ566が矢印570の方向に回転するのを防止する。これにより、円筒620が作動装置626に対して回転するのが防止され、それにより、このような方式でストア100が銀行券ハンドラから取り外されるのを防止する。
【0134】
次いで、銀行券ハンドラからのストア100の取外しは、銀行券ハンドラにアクセスして、作動装置626を手動で回転させることによって、異なる方式で実施される。これは、抽出して銀行券ハンドラにアクセスすることによって銀行券ハンドラからストア100を取り外すことを、異なる信頼度を有する異なる人々に課すことができるので、有利である。
【0135】
図16は、内部シャーシ140およびプレート300を示す。円筒620は、アーム640に接続され、アーム640は、ピン644の回りに旋回移動するように、内部シャーシ140に取り付けられたレバー642に接続される。レバー642は、傾斜表面648を有するフランジ646を含む。
【0136】
図12は、リッド108に対するレバー642の位置を示す。リーフばね680が、傾斜表面648とプレート300との間に係合を生じる方向におけるレバー642の移動を促進する(以下において記述される)。線形カム682が、内部シャーシ140に取り付けられ、矢印686および688の方向において可動である。図7に示されるように、プレート300は、線形カム682が相互作用する表面690を含む。線形カム682が矢印688の方向に移動するとき、プレート300は、矢印684(図16)の方向において上方に移動するように促進される。レバー640は、線形カム682とも相互作用し、それによりカムは矢印686の方向に移動する(それにより、カムはプレート300と脱係合する)。
【0137】
円筒620の回転により、アーム640は、レバー642がピン644の回りに旋回するように移動する。アーム644の旋回により、フランジ646の傾斜表面648は、プレート300と係合し、また脱係合する。図7に示されるように、プレート300は、相補傾斜表面650および自由ローラ652を含む。レバー642の傾斜表面648は、傾斜表面650と自由ローラ652との間においてプレート300と係合する。
【0138】
円筒620は、ストア100を銀行券ハンドラに挿入することによって回転し(以前に記述されたように)、抽出によって反対方向に回転する。挿入により、円筒は、レバー640を作動させ、それにより、レバー642は、ばね680の行為下においてプレート300との係合から外れて移動する。同時に、線形カム682は、矢印688の方向に移動し、それにより、矢印684(図16)の方向にプレート300を上昇させる。抽出により、レバー642とプレート300との間が係合し、線形カム682は、プレート300との係合から外れて移動し、それにより、プレート300は下方に移動する。
【0139】
取上げローラは、プレート300が浮動するように、プレート300に対して取り付けられる。すなわち、取上げローラ302が、ある程度の量上下方向に移動することが可能になる(図を参照)。2つ以上の銀行券がスタックから取り除かれ、前述された方式で銀行券がスタックに戻るとき、取上げローラ302の自由移動は、取上げローラ302と戻り銀行券との間の摩擦を低減する。
【0140】
取上げローラ302のこの自由移動に対応するために、プレート300は、適所においてロックされた後、ある程度自由に移動することが可能である。図示された実施形態では、この自由度は、ストア100のハウジング102に対して6度の回転である。輸送中のスタックの移動を防止するために、プレート300は、ロック・ダウンされなければならず、これは、円筒620の適切な回転により、ストア100を銀行券ハンドラから取り外すことによって生じる、レバー642の傾斜表面648プレート300の相補傾斜表面650との間の相互作用によって達成される。
【0141】
同様に、円筒620の行為による挿入により、線形カム682は、プレート300と係合し、レバー642は、プレート300から脱係合し、これにより、分与動作中に取上げローラ302が自由に移動することが可能になる。
【0142】
図13を再び参照すると、ウエッジ566は、ウエッジ566のリムの付近に位置する突起630をさらに含む。前述されたように、図5を参照すると、圧力プレート208の下方移動は、アバットメント274ののこぎり歯表面が往復移動プレート228ののこぎり歯表面276と係合するとき、防止される。アーム270は、作動装置278を含む。ウエッジ566が矢印572の方向に移動するとき、突起630は、作動装置278と接触し、これにより、アーム270は、ピン272の回りに旋回し、アバットメント274ののこぎり歯表面を往復移動プレート228ののこぎり歯表面276から離れるように移動させる。したがって、ストア100を銀行券ハンドラに挿入することにより、圧力プレート208は自由に移動することが可能になる。
【0143】
ストア100が抽出によって銀行券ハンドラから取り外されるとき、アーム270は、ウエッジ566の突起630が矢印570の方向において移動するので、再び自由に旋回する。アーム270は、この反転移動を促進し、それにより、圧力プレート208の移動を防止することによって圧力プレート208をロックするばね(図示せず)を含む。
【0144】
図11に示されるように、リッド108を第2前面レバー204に接合するレバー484は、傾斜表面662を有する作動装置660を含む。リッド108が開閉される際、作動装置660は、矢印664の方向において上下に移動する(リッド108を開くことにより、上昇移動が生じ、閉じることにより、下降移動が生じる)。
【0145】
アーム270(図5)は、作動装置660の傾斜表面662と係合する構成666を含む。したがって、リッド108が開いているとき、作動装置660は構成660と係合し、アーム270は旋回し、のこぎり歯表面274および276と脱係合し、それにより、圧力プレート208をアンロックする。
【0146】
レバー484の間隙488、およびリッド108の作動装置480の間隙482は、リッド108を開くことにより、圧力プレート208が作動装置660の行為によってアンロックされる前に、圧力プレート208が下降しないことを保証する。
【0147】
図5および6に示されるように、ストア100は、ロッド260に取り付けられ、ロッド260に対して旋回することができるコグ286を含む。コグ286は、ピン288によって第2後面レバー216に接合される。したがって、第2後面レバー216が、圧力プレート208が上下に移動する際にロッド260の回りに旋回する際、コグ286もロッド260の回りに旋回する。
【0148】
コグ286は、図17においてより詳細に示される高さ検出器360と係合する。高さ検出器360は、ピン364、366、および368によって内部シャーシ140に接続されたフレーム362を含む。セグメント・コグ370が、回転移動するようにフレーム362に取り付けられ、摩擦ホイール372に接続される。摩擦ホイール372は、コーディング・ホイール376に添付される摩擦ホイール374と係合する。コーディング・ホイール376は、いくつかのアパーチャ378を含む。
【0149】
コグ286がロッド260の回りに旋回する際、コグ286は、セグメント・コグ370と係合してそれを回転させる。コグ370が回転することにより、摩擦ホイール372が回転し、これにより摩擦ホイール374が回転し、それによりコーディング・ホイール376が回転する。
【0150】
図18は、内部シャーシ140に取り付けられた高さ検出器360のフレーム362を示す。内部シャーシ140は、LED380の形態の光源を含む。図19は、プロセッサ354に接続されたセンサ382を含む、印刷回路板350に対する高さ検出器360の取付けを示す。
【0151】
LED380およびセンサ382は、センサ382が、コーディング・ホイール376のアパーチャ378を経てLED380によって放出された光を受光するように取り付けられる。コーディング・ホイール376の回転により、LED380によって放出された光ビームは断続的に遮断される。
【0152】
ストア100が銀行券ハンドラ(以下において記述される)に挿入されるとき、プロセッサ354は、初期設定シーケンスを初期化し、それにより、モータ240(図6)は作動され、圧力プレート208は、可能な最低位置まで下降する。記述されたように、これにより、シャッタ554は下降する。圧力プレート208がばね230の行為下において上方に移動する際、コーティング・ホイール376は回転し、LED380によって放出される光は、断続的に遮断される。
【0153】
圧力プレート208の上方移動は、圧力プレート208の上にあるスタックの一番上の銀行券がプレート300と接触するとき、断続される。圧力プレート208が移動を停止した後、プロセッサ354は、センサ382に当たる光が遮断された回数を計数する。プロセッサは、測定遮断回数と、銀行券がない場合に生じる光ビームの遮断回数(図示されていないメモリに記憶されている)とを比較する。それにより、プロセッサは、ストア100が銀行券ハンドラ800に最初に挿入されるとき、圧力プレート208の上にある銀行券のスタックの相対高さを測定することができる。
【0154】
プロセッサ830のメモリは、圧力プレート208の上に静止していることが可能である銀行券スタックの最大の高さを記憶し、これを測定遮断回数と比較することによって、スタックの高さを計算することも可能である。
【0155】
使用者は、プロセッサ354に含まれているソフトウエアを適切にプログラミングすることによって、ストア100によって記憶されている銀行券のスタックの高さを報告するために、上述されたプロセスを随時繰り返すようにプロセッサ354に命令することができ、または、プロセッサ354は、所定の間隔においてこのプロセスを繰り返すようにプログラムすることができる。ストア100は、印刷回路板350と統合された無線ラジオの形態のネットワーク接続を含む。それにより、プロセッサ354は、ストア100に貯蔵されている銀行券のスタックの高さを使用者に報告し、それにより、使用者は、必要と見なされるとき、ストアを再充填する(または、事前に充填されたストアと置き換える)ことができる。
【0156】
同じ金種および通貨のものでも、銀行券は、使用期間に応じて、厚さが異なる。しかし、銀行券スタックの計算された高さは、ストア100に貯蔵されている銀行券の数の妥当な推定を提供する。
【0157】
図20は、本発明による銀行券ストア101の代替実施形態を示す。同じ参照符号が、同じ構成要素を示すために使用されている。銀行券ストア101は、支持フレーム141に対してシャフト308上で回転するように取り付けられた下方輸送ローラ306を含み、支持フレーム141は、たとえば図7に示されるように、銀行券ストア100の下方輸送ローラ306に同じ位置および同じ方式において内部シャーシ140に添付される。
【0158】
下方輸送ローラ306は、銀行券ストア100を参照して前述されたように、ストア101の外部に銀行券を輸送し、2つ以上の銀行券がスタックから取り除かれている場合、銀行券をストアに戻すように作用する。したがって、この下方輸送ローラ306は、著しい量の磨耗および亀裂を受け、交換されなければならない。このローラの配置のために、容易にはアクセス可能ではない。
【0159】
ローラ306およびシャフト308の図である図21を参照すると、互いに変位している様々な構成要素が示されている。レバー314が、点316の回りに連接するために支持フレーム141に添付される。シャフト308は、第1部分318および第2部分320からなる。第1部分318は、ローラ306と係合するように成形される係合シャフト322をさらに含み、ローラ306がシャフト308と共に回転することを保証する。図示された実施形態では、係合シャフト322は、ローラ306の溝(図示せず)と係合するトング(図示せず)を含む。シャフト308は、ノブ324を含み、ノブ324に対する引く行為により、図21に示されるように、シャフト308の第1部分318は、第2部分320から分離される。レバー314は、ノブ324とストップ324との間においてシャフト308と係合し、それにより、レバー314が適所にあるとき、第1部分318がシャフト308の第2部分320に対して移動することが防止される。
【0160】
使用者がローラ306を変更することを望むとき、レバー314は、点316の回りに移動され、シャフト308は、第1部分318を第2部分320から分離するために、ノブ324に対する行為によって引かれる。ノブ324に対するさらに引く行為により、第1部分318および第2部分320は十分に分離し、それにより、ローラ306は、係合シャフト322から脱係合し、銀行券ストア101の内部に降下し、そこでローラ306を回収することが可能である。次いで、そのようにして空いた空間に代わりのローラを挿入し、ノブ324に対する押す行為(および必要であれば、代わりのローラとの係合を保証するために、第1部分318を回転させること)によって、第1部分を再び適所に置くことができる。第1部分318が再び適所にあるようになった後、レバー314は、適所に再び移動し、代わりのローラを使用する用意が整う。
【0161】
シャフトは、ローラ306の取外しを可能にするように劈開するので、このローラは、銀行券ストア101の主要部分を分解することを必要とせずに、交換することが可能であり、それにより、このローラを交換することが可能である容易さが向上する。
【0162】
図22は、いくつかの銀行券ストアを含む銀行券ハンドラ800、銀行券を受け取り、貯蔵するキャッシュボックス802、銀行券を貯蔵し、必要時に銀行券を分与するペイアウト804、および銀行券を受け取り、貯蔵し、分与するリサイクラ806を示す。銀行券ハンドラ800は、使用者が銀行券を挿入する入力808、および銀行券が使用者に分与される出力810をさらに備える。
【0163】
ヘッド部分812は、使用者によって挿入された銀行券、ならびにペイアウト804およびリサイクラ806から分与された銀行券の真正性を確認する銀行券認証装置814を含む。ゲート816は、所望の宛先に従って銀行券を再誘導する。ダイバータ818が、所望に応じて、バンドラ820、出力810、またはキャッシュボックス802に銀行券を誘導する。
【0164】
ばね部分822が、キャッシュボックス802、ペイアウト804、およびリサイクラ806に結合される。ヘッド部分812およびスパイン部分822は、図示された矢印の方向に銀行券を輸送するためのローラ、および当技術分野において既知の他の輸送手段(図示せず)を含む。したがって、スパイン部分822は、銀行券輸送装置として作用する。
【0165】
中央プロセッサ830が、キャッシュボックス802、ペイアウト804、およびリサイクラ806に接続され、これらの銀行券ストアの動作を制御し、銀行券が分与または貯蔵されるときを決定する。プロセッサ830は、銀行券ハンドラにおける銀行券の認証、束化、および輸送を制御するために、認証装置814、ゲート816、ダイバータ818、バンドラ820、ならびに様々なローラおよび輸送手段の動作も制御する。
【0166】
図2から19に示された銀行券ストア100は、図22に示されたペイアウト804と同様であることが理解されるであろう。銀行券ハンドラ800のスパイン部分822は、上述された方式でストア100と係合する作動装置626(図2および3)を含む。スパイン部分は、ストア100のコネクタ352と追合する電気コネクタ(図示せず)をも含む。それにより、プロセッサは、プロセッサ830に接続され、銀行券を分与および上述された他の機能が、銀行券ハンドラ800のプロセッサ830の制御下において実施される。
【図面の簡単な説明】
【0167】
【図1A】銀行券ストアの動作モードを示す概略図である。
【図1B】銀行券ストアの動作モードを示す概略図である。
【図1C】銀行券ストアの動作モードを示す概略図である。
【図1D】銀行券ストアの動作モードを示す概略図である。
【図1E】銀行券ストアの動作モードを示す概略図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態による銀行券ストアの等角投影図である。
【図3】図2の銀行券ストアの詳細の等角投影図である。
【図4】図2の銀行券ストアと共に使用される光ガイドおよび支持体を示す図である。
【図5】図2の銀行券ストアの詳細の等角投影図である。
【図6】図2の銀行券ストアの詳細の等角投影図である。
【図7】図2の銀行券ストアの詳細の等角投影図である。
【図8】図2に銀行券ストアの詳細の平面図である。
【図9】図2の銀行券ストアの詳細の斜め背面図である。
【図10】図9に示された詳細の分解図である。
【図11】図2の銀行券ストアの詳細の等角投影図である。
【図12】図2の銀行券ストアのリッドの下面の等角投影図である。
【図13】図2の銀行券ストアにおいて使用される構成要素を示す図である。
【図14】図2の銀行券ストアにおいて使用される構成要素を示す図である。
【図15】図2の銀行券ストアにおいて使用される構成要素を示す図である。
【図16】図2の銀行券ストアの詳細の等角投影図である。
【図17】図2の銀行券ストアにおいて使用される構成要素を示す図である。
【図18】図2の銀行券ストアにおいて使用される構成要素を示す図である。
【図19】図2の銀行券ストアにおいて使用される構成要素を示す図である。
【図20】本発明の他の好ましい実施形態による銀行券ストアの構成要素を示す図である。
【図21】本発明の他の好ましい実施形態による銀行券ストアの構成要素を示す図である。
【図22】銀行券ハンドラの概略図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有価シートをスタックにおいて貯蔵する有価シート・ストアであって、2つ以上のシートの束が取り除かれるとき、前記束の前記有価シートの1つを除くすべてを前記スタックに戻すように動作可能である手段を含む、前記スタックからシートを取り除くことによってシートを分与する手段、およびシートが前記スタックに戻るとき、前記スタックと前記分与手段との間の距離を増大させる手段を含む、有価シート・ストア。
【請求項2】
前記分与手段が、前記スタックに対して移動するように少なくとも部分的に自由であり、前記分与手段に対する銀行券を戻す行為により、前記スタックと前記分与手段との距離が増大するように構成される、請求項1に記載のストア。
【請求項3】
有価シートの前記スタックを支持する手段を含み、前記スタックと前記分与手段との前記距離が、前記スタック支持手段を移動させる手段によって増大される、請求項1または請求項2に記載のストア。
【請求項4】
前記束が、前記分与手段によって支持され、前記スタックが、前記スタックと前記戻り有価シートとの間の摩擦を低減する方向に移動される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のストア。
【請求項5】
前記束における有価シートの数を決定するためのセンサを含む、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のストア。
【請求項6】
前記戻す手段が、前記束の対向側面と摩擦により係合する第1ローラおよび第2ローラを含み、前記第1ローラおよび前記第2ローラが、回転によって前記スタックから離れて前記束を輸送するように適合される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のストア。
【請求項7】
前記第1ローラの回転方向と反対の方向に前記第2ローラを回転させる手段を含む、請求項6に記載のストア。
【請求項8】
前記第1ローラと同じ方向に前記第2ローラを回転させ、および前記第1ローラの回転率より遅い率において前記第2ローラを回転させる手段を含む、請求項6に記載のストア。
【請求項9】
前記第1ローラが、前記第2ローラの摩擦係数より大きい摩擦係数を有する、請求項6乃至8のいずれか1項に記載のストア。
【請求項10】
請求項4に依拠するとき、前記第2ローラの前記回転率および/または前記回転方向が、前記センサの出力に依拠する、請求項6乃至9のいずれか1項に記載のストア。
【請求項11】
前記束を前記スタックから分与する前記手段が、前記スタックの一番上の有価シートと摩擦により係合するための取上げローラを含む、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のストア。
【請求項12】
前記スタックと前記分与手段との前記距離を増大させるための前記手段が、前記スタックを前記取上げローラから離れるように移動させる、請求項11に記載のストア。
【請求項13】
請求項2に依拠するとき、前記スタックの移動が、前記分与手段に向かって偏向されるように、前記スタックを支持する手段に接続されたバイアスを含み、前記スタックを移動させる前記手段が、前記バイアスの行為に対抗して前記支持手段を移動させる、請求項11または請求項12に記載のストア。
【請求項14】
前記スタックを保持するためのハウジングを含み、前記ハウジングが、側壁、および前記側壁の1つに旋回式に取り付けられたリッドを有する、請求項1乃至13のいずれか1項に記載のストア。
【請求項15】
請求項3に依拠するとき、前記リッドを開くことにより、前記スタック支持手段が移動するように、前記リッドを前記スタック支持手段に連結する手段をさらに含む、請求項14に記載のストア。
【請求項16】
請求項11に依拠するとき、前記連結手段が、前記リッドが開いているとき、前記スタック支持手段を前記取上げローラから離れるように移動させる、請求項15に記載のストア。
【請求項17】
前記スタックを固定するための手段をさらに含み、前記固定手段が、前記スタックが固定される固定位置と、前記ストアへのアクセスが提供されるアクセス位置との間において係合可能である、請求項1乃至16のいずれか1項に記載のストア。
【請求項18】
前記固定手段が前記固定位置にあるとき、圧力を前記スタックに加えるプレス手段をさらに含む、請求項17に記載のストア。
【請求項19】
前記プレス手段が、前記スタックに重なるプレート、およびスタックの方向において前記プレートに対して圧力を及ぼすためのレバーを含む、請求項18に記載のストア。
【請求項20】
前記スタックの移動を防止するためのロック手段を含む、請求項1乃至19のいずれか1項に記載のストア。
【請求項21】
請求項3に依拠するとき、前記ロック手段が、前記支持手段と係合して固定する、請求項20に記載のストア。
【請求項22】
請求項16に依拠するとき、前記ロック手段が、前記固定手段が前記固定位置にあるとき、前記支持手段をロックする、請求項20または請求項21に記載のストア。
【請求項23】
前記スタックの寸法が所定のサイズを超えるときを使用者に通知するために基準をさらに備える、請求項1乃至22のいずれか1項に記載のストア。
【請求項24】
前記スタックの寸法が所定のサイズを超えるとき、使用者が前記スタックを固定することを防止する手段をさらに備える、請求項1乃至23のいずれか1項に記載のストア。
【請求項25】
少なくとも1つの可変寸法を有する有価シートをスタックにおいて貯蔵するためのストアと共に使用される装置であって、前記可変寸法が所定のサイズを超えるときを示すインジケータを含む、装置。
【請求項26】
前記可変寸法が、前記スタックの高さである、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記インジケータが、前記スタックの固定を防止する、請求項25または請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記スタックへのアクセスが可能であるアクセス位置と固定位置との間において動作可能である前記スタックを固定する手段をさらに備え、前記スタックの前記寸法が前記所定のサイズを超えるとき、前記アクセス位置から前記固定位置に前記固定手段が動作するのを防止する遮断手段をさらに備える、請求項25乃至27のいずれか1項に記載の装置。
【請求項29】
前記遮断手段が、前記インジケータに関連付けられる、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記固定手段が、前記固定位置にあるとき、前記スタックへの無許可アクセスを防止する、請求項28または請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記インジケータが、フラグを含む、請求項25乃至30のいずれか1項に記載の装置。
【請求項32】
前記フラグが、前記スタックの寸法が前記所定のサイズより小さいことを示す第1位置と、前記スタックの寸法が前記所定のサイズを超えることを示す第2位置との間において可動である、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記インジケータが、前記スタックの高さが前記所定のサイズより小さいとき、前記第2位置から前記第1位置に前記フラグを移動させるために、前記スタックの上に重なり、前記フラグと係合するように配置されたプレートを含む、請求項26乃至32のいずれか1項に記載の装置。
【請求項34】
前記スタックを含むためのハウジングをさらに備え、前記ハウジングが、側壁、および前記側壁の1つに旋回式に接続されたリッドを含み、前記固定手段が前記リッドを含む、請求項28乃至33のいずれか1項に記載の装置。
【請求項35】
請求項31に依拠するとき、前記フラグが、前記フラグが前記第2位置にあるとき、前記リッドの固定を防止するために、前記リッドと係合するストップを含む、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
請求項25乃至35のいずれか1項に記載の装置を含む、請求項1乃至24のいずれか1項に記載のストア。
【請求項37】
請求項25乃至35のいずれか1項に記載の装置を含む、可変高さのスタックにおいて有価シートを貯蔵するためのストア。
【請求項38】
有価シートをスタックにおいて貯蔵するための有価シート・ストアであって、前記スタックと横方向係合するための少なくとも1つの調節可能ガイドを備える、有価シート・ストア。
【請求項39】
前記ガイドが、前記スタックを構成する有価シートのサイズに従って手動で調節可能である、請求項38に記載のストア。
【請求項40】
前記ガイドが、上方部分および下方部分を備え、前記上方部分が、前記下方部分に旋回式に取り付けられる、請求項38または請求項39に記載のストア。
【請求項41】
前記上方部分および前記下方部分に接続された偏向手段をさらに備える、請求項40に記載のストア。
【請求項42】
有価シートが分与されることが可能である有価シート・ストアであって、前記有価シートが分与されるアパーチャを有するハウジングを含み、前記ストアが、前記アパーチャを遮断するように動作可能なシャッタをさらに含む、有価シート・ストア。
【請求項43】
前記シャッタが、前記アパーチャを遮断するために、前記アパーチャを差し込まれるように形成される、請求項42に記載の有価シート・ストア。
【請求項44】
前記アパーチャが、少なくとも1つのローラによって少なくとも部分的に画定され、前記シャッタが、前記ローラを差し込まれるように形成される、請求項40または請求項41に記載の有価シート・ストア。
【請求項45】
有価シートを前記ストアに輸送し、または前記ストアから離れるように輸送するための有価シート輸送装置と取外し式に係合可能であるように適合された、請求項42乃至44のいずれか1項に記載の有価シート・ストア。
【請求項46】
前記シャッタが、前記ストアおよび前記輸送装置が係合していないとき、前記アパーチャを遮断するように前記シャッタを移動させ、前記ストアおよび前記輸送装置が係合しているとき、前記アパーチャを遮断しないように前記シャッタを移動させる手段を備える、請求項45に記載の有価シート・ストア。
【請求項47】
請求項42乃至46のいずれか1項の前記有価シート・ストア、および有価シート輸送装置を備える、有価シート・ハンドラ。
【請求項48】
前記ストアが、第1方式または第2方式において前記輸送装置から取り外されることが可能であるように、前記ストアが前記輸送装置と共動し、前記第1取外し方式が、前記シャッタが前記アパーチャを遮断しない限り、不可能である、請求項47に記載の有価シート・ハンドラ。
【請求項49】
前記輸送装置が、前記ストアが前記第2方式において取り外すことが可能であるように動作可能なアクセス制御を含む、請求項48に記載の有価シート・ハンドラ。
【請求項50】
有価シートのスタックを含むためのハウジングを含む有価シート・ストアであって、前記ハウジングが、側壁、および前記スタックへのアクセスを提供するためのリッドを有し、前記側壁の1つの少なくとも一部が、前記リッドと一体的に形成される、有価シート・ストア。
【請求項51】
前記リッドが、ヒンジによって前記側壁の他方に添付される、請求項48に記載の有価シート・ストア。
【請求項52】
前記ストアの長さを画定する側壁が、前記リッドと一体的に形成される、請求項50または請求項51に記載の有価シート・ストア。
【請求項53】
平面を記述する少なくとも1つの壁を備えるハウジング、および前記壁によって画定される前記ハウジングの縁において前記ハウジングに添付されたハンドルを有する、有価シート・ストア。
【請求項54】
前記ハンドルが、ヒンジによって前記ハウジングに添付され、動作位置と静止位置との間において可動であり、前記ハウジングが、前記静止位置にあるときに前記ハンドルを収容するように成形された少なくとも1つの凹みを含むように形成される、請求項53に記載の有価シート・ストア。
【請求項55】
前記壁の上に対象に配置された少なくとも2つの相補構成をさらに備える、請求項53または請求項54に記載の有価シート・ストア。
【請求項56】
前記相補構成が、突起および凹みを備える、請求項55に記載の有価シート・ストア。
【請求項57】
請求項53乃至56のいずれか1項に記載の第1有価シート・ストアおよび第2有価シート・ストアをそれぞれ備える、有価シート貯蔵システム。
【請求項58】
請求項55に依拠するとき、前記第1ストアの前記相補構成が、前記第2ストアの前記相補構成と係合する、請求項57に記載の有価シート貯蔵システム。
【請求項59】
前記スタックの高さを決定するための手段を含む、有価シートをスタックにおいて貯蔵するためのストアと共に使用される装置。
【請求項60】
前記高さ決定手段が、複数のアパーチャ、光エミッタ、および光センサを有するコーティング・ホイールを含み、前記コーディング・ホイールが、前記光源および前記光センサに対して回転するように構成され、前記コーディング・ホイールの回転により、前記エミッタによって放出された光が繰り返して遮断される、請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記コーディング・ホイールの回転により、前記アパーチャが、前記光エミッタによって放出され、前記光センサによって受光された光ビームと順次位置合わせされるように、前記コーディング・ホイールが構成される、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
請求項59乃至61のいずれか1項に記載の前記装置をさらに備える、請求項1乃至24または36のいずれか1項に記載のストア。
【請求項63】
請求項51乃至61のいずれか1項に記載の装置を備える、有価シートのスタックを貯蔵するための有価シート・ストア。
【請求項64】
前記スタックを支持する支持体をさらに備え、前記スタックの高さを決定する前記手段が、前記支持体によって横断された距離を決定する手段を含む、請求項63に記載の有価シート・ストア。
【請求項65】
前記スタックに重なるプレートをさらに備え、前記支持体が、前記スタックを前記プレートと係合させるように可動であり、前記距離計算手段が、最小の高さと、前記スタックが前記プレートと係合する高さとの間において前記支持体によって横断される距離を計算する、請求項64に記載の有価シート・ストア。
【請求項66】
請求項57に依拠するとき、前記コーディング・ホイールが、前記支持体が移動することにより前記コーディング・ホイールが回転するように、前記支持体と係合する、請求項64または請求項65に記載のストア。
【請求項67】
前記光エミッタによって放出された前記光が遮断される回数が、スタックの高さに比例する、請求項66に記載のストア。
【請求項68】
前記計算されたスタックの高さに基づいて、ストアに含まれる有価シートの数を推定する手段をさらに備える、請求項63乃至67のいずれか1項に記載のストア。
【請求項69】
前記スタックの前記計算された高さが所定の高さより低いときを使用者に通知する手段をさらに備える、請求項63乃至68のいずれか1項に記載のストア。
【請求項70】
スタックにおいて構成される有価シートを有価ストアから分与する方法であって、
(a)1つまたは複数の有価シートの束を前記スタックから取り除く工程と、
(b)前記スタックと前記束を取り除く手段との距離を増大させる工程と、
(c)前記有価シートの1つを除くすべてを前記スタックに戻す工程と、
(d)残りの有価シートを分与する工程とを含む、方法。
【請求項71】
前記束が、前記スタックの一番上の有価シートによって画定される平面に平行な方向において、前記スタックから取り除かれる、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記スタックが、前記束を前記スタックから取り除くための前記手段に対して移動される、請求項70または請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記スタックとハンドル取除き手段との間の距離が、前記スタックに戻されている第1有価シートと、前記スタックの上に残存している有価シートとの間、および前記スタックに戻されている後続の有価シート間の摩擦を低減するために増大される、請求項69乃至72のいずれか1項に記載の方法。
【請求項74】
前記有価シートを前記スタックに戻す前記工程が、前記束の一番上の有価シートと係合し、かつ前記束の一番下の有価シートと係合し、それにより、前記一番上のシートが前記束の前記一番下のシートに対して変位する工程をさらに含む、請求項70乃至73のいずれか1項に記載の方法。
【請求項75】
前記束の連続する有価シートが、前記一番上のシートに対して変位する、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記束における有価シートの数を決定する工程をさらに含み、有価シートが、前記束が2つ以上の有価シートを備える場合のみ、前記スタックに戻される、請求項70乃至75のいずれか1項に記載の方法。
【請求項77】
有価シートが、前記束が単一の有価シートを備えるまで、前記スタックに戻される、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
有価シート・ストアを取り扱う方法であって、前記ストアが、スタックにおいて有価シートを保持し、および分与動作中に前記スタックを移動させるように適合され、輸送のためのそのような移動に対して前記スタックを固定する工程を含む方法。
【請求項79】
前記スタックを固定する前記工程が、前記スタックの移動を防止する工程を含む、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記ストアが、前記スタックを支持する手段を含み、前記スタックを分与動作中に移動させることにより、前記支持手段を移動させることを含み、前記スタックの移動を防止する前記工程が、前記支持手段を固定することを備える、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記スタックを固定する前記工程が、前記スタックの移動を防止するために、前記スタックに圧力を加える工程を含む、請求項78乃至80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項82】
前記スタックが、過度に多くの有価シートを含むので、分与動作中に前記スタックを十分に移動させることが可能ではないときを使用者に示す工程を含む、請求項78乃至81のいずれか1項に記載の方法。
【請求項83】
前記スタックが過度に多くの有価シートを含むので、分与動作中に十分に移動させることができないとき、前記スタックの固定を防止する追加の工程を含む、請求項78乃至82のいずれか1項に記載の方法。
【請求項84】
アパーチャを経て有価シートを分与するように適合された有価シート・ストアを固定し、前記アパーチャを遮断する工程を含む方法。
【請求項85】
前記アパーチャを遮断する前記工程が、シャッタを前記アパーチャと係合させることを備える、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記ストアが、有価シート・ハンドラに装備され、それから取り外されるように適合され、前記ストアが取り外されているとき、前記アパーチャを遮断する工程、および前記ストアが装備されているとき、前記アパーチャを遮断しない工程をさらに含む、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記ストアが装備されているとき、前記アパーチャが遮断されない限り、第1方式において前記ストアの取外しを防止する工程をさらに含む、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
有価シート・ストアにおいて貯蔵されている有価シートのスタックの高さを決定する方法。
【請求項89】
前記ストアが、前記スタックに貯蔵されている有価シートを分与するように適合される、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記スタックが、支持手段によって支持され、前記スタックの前記高さが、前記支持手段によって横断される距離を測定することによって決定される、請求項88または請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記距離が、最小の高さと、前記支持手段が前記スタックを拘束と係合させる高さとの差であり、前記拘束が、前記支持手段に対して前記スタックの反対側の端部において配向される、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記スタックの前記高さが、前記距離と、前記スタックが空であるときに前記支持手段によって横断される距離全体とを比較することによって計算される、請求項90または請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記計算された高さに基づいて、前記スタックに貯蔵されている有価シートの数を推定する追加の工程をさらに含む、請求項88乃至92のいずれか1項に記載の方法。
【請求項94】
前記スタックの前記計算された高さが所定の高さより低いときを使用者に通知する工程をさらに含む、請求項88乃至93のいずれか1項に記載の方法。
【請求項95】
支持体に対して回転するシャフトの上に取り付けられたローラを含む、有価シートを輸送する輸送手段であって、前記シャフトが、前記ローラの取外しを可能にするように劈開する、輸送手段。
【請求項96】
前記シャフトが、第1部分および第2部分に劈開し、前記第1部分が、前記支持体に対して併進可能である、請求項95に記載の輸送手段。
【請求項97】
前記第1部分の併進により、前記ローラの取外しが可能になる、請求項96に記載の輸送手段。
【請求項98】
前記第1部分の輸送を選択的に防止するために、前記第1部分および前記支持体と係合する取外し可能ロックをさらに備える、請求項97に記載の輸送手段。
【請求項99】
請求項95乃至98のいずれか1項に記載の輸送手段を含む有価シート・ストア。
【請求項100】
前記輸送手段の前記ローラが、第2ローラの下に取り付けられる、請求項99に記載の有価シート・ストア。
【請求項1】
有価シートをスタックにおいて貯蔵する有価シート・ストアであって、2つ以上のシートの束が取り除かれるとき、前記束の前記有価シートの1つを除くすべてを前記スタックに戻すように動作可能である手段を含む、前記スタックからシートを取り除くことによってシートを分与する手段、およびシートが前記スタックに戻るとき、前記スタックと前記分与手段との間の距離を増大させる手段を含む、有価シート・ストア。
【請求項2】
前記分与手段が、前記スタックに対して移動するように少なくとも部分的に自由であり、前記分与手段に対する銀行券を戻す行為により、前記スタックと前記分与手段との距離が増大するように構成される、請求項1に記載のストア。
【請求項3】
有価シートの前記スタックを支持する手段を含み、前記スタックと前記分与手段との前記距離が、前記スタック支持手段を移動させる手段によって増大される、請求項1または請求項2に記載のストア。
【請求項4】
前記束が、前記分与手段によって支持され、前記スタックが、前記スタックと前記戻り有価シートとの間の摩擦を低減する方向に移動される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のストア。
【請求項5】
前記束における有価シートの数を決定するためのセンサを含む、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のストア。
【請求項6】
前記戻す手段が、前記束の対向側面と摩擦により係合する第1ローラおよび第2ローラを含み、前記第1ローラおよび前記第2ローラが、回転によって前記スタックから離れて前記束を輸送するように適合される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のストア。
【請求項7】
前記第1ローラの回転方向と反対の方向に前記第2ローラを回転させる手段を含む、請求項6に記載のストア。
【請求項8】
前記第1ローラと同じ方向に前記第2ローラを回転させ、および前記第1ローラの回転率より遅い率において前記第2ローラを回転させる手段を含む、請求項6に記載のストア。
【請求項9】
前記第1ローラが、前記第2ローラの摩擦係数より大きい摩擦係数を有する、請求項6乃至8のいずれか1項に記載のストア。
【請求項10】
請求項4に依拠するとき、前記第2ローラの前記回転率および/または前記回転方向が、前記センサの出力に依拠する、請求項6乃至9のいずれか1項に記載のストア。
【請求項11】
前記束を前記スタックから分与する前記手段が、前記スタックの一番上の有価シートと摩擦により係合するための取上げローラを含む、請求項1乃至10のいずれか1項に記載のストア。
【請求項12】
前記スタックと前記分与手段との前記距離を増大させるための前記手段が、前記スタックを前記取上げローラから離れるように移動させる、請求項11に記載のストア。
【請求項13】
請求項2に依拠するとき、前記スタックの移動が、前記分与手段に向かって偏向されるように、前記スタックを支持する手段に接続されたバイアスを含み、前記スタックを移動させる前記手段が、前記バイアスの行為に対抗して前記支持手段を移動させる、請求項11または請求項12に記載のストア。
【請求項14】
前記スタックを保持するためのハウジングを含み、前記ハウジングが、側壁、および前記側壁の1つに旋回式に取り付けられたリッドを有する、請求項1乃至13のいずれか1項に記載のストア。
【請求項15】
請求項3に依拠するとき、前記リッドを開くことにより、前記スタック支持手段が移動するように、前記リッドを前記スタック支持手段に連結する手段をさらに含む、請求項14に記載のストア。
【請求項16】
請求項11に依拠するとき、前記連結手段が、前記リッドが開いているとき、前記スタック支持手段を前記取上げローラから離れるように移動させる、請求項15に記載のストア。
【請求項17】
前記スタックを固定するための手段をさらに含み、前記固定手段が、前記スタックが固定される固定位置と、前記ストアへのアクセスが提供されるアクセス位置との間において係合可能である、請求項1乃至16のいずれか1項に記載のストア。
【請求項18】
前記固定手段が前記固定位置にあるとき、圧力を前記スタックに加えるプレス手段をさらに含む、請求項17に記載のストア。
【請求項19】
前記プレス手段が、前記スタックに重なるプレート、およびスタックの方向において前記プレートに対して圧力を及ぼすためのレバーを含む、請求項18に記載のストア。
【請求項20】
前記スタックの移動を防止するためのロック手段を含む、請求項1乃至19のいずれか1項に記載のストア。
【請求項21】
請求項3に依拠するとき、前記ロック手段が、前記支持手段と係合して固定する、請求項20に記載のストア。
【請求項22】
請求項16に依拠するとき、前記ロック手段が、前記固定手段が前記固定位置にあるとき、前記支持手段をロックする、請求項20または請求項21に記載のストア。
【請求項23】
前記スタックの寸法が所定のサイズを超えるときを使用者に通知するために基準をさらに備える、請求項1乃至22のいずれか1項に記載のストア。
【請求項24】
前記スタックの寸法が所定のサイズを超えるとき、使用者が前記スタックを固定することを防止する手段をさらに備える、請求項1乃至23のいずれか1項に記載のストア。
【請求項25】
少なくとも1つの可変寸法を有する有価シートをスタックにおいて貯蔵するためのストアと共に使用される装置であって、前記可変寸法が所定のサイズを超えるときを示すインジケータを含む、装置。
【請求項26】
前記可変寸法が、前記スタックの高さである、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記インジケータが、前記スタックの固定を防止する、請求項25または請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記スタックへのアクセスが可能であるアクセス位置と固定位置との間において動作可能である前記スタックを固定する手段をさらに備え、前記スタックの前記寸法が前記所定のサイズを超えるとき、前記アクセス位置から前記固定位置に前記固定手段が動作するのを防止する遮断手段をさらに備える、請求項25乃至27のいずれか1項に記載の装置。
【請求項29】
前記遮断手段が、前記インジケータに関連付けられる、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記固定手段が、前記固定位置にあるとき、前記スタックへの無許可アクセスを防止する、請求項28または請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記インジケータが、フラグを含む、請求項25乃至30のいずれか1項に記載の装置。
【請求項32】
前記フラグが、前記スタックの寸法が前記所定のサイズより小さいことを示す第1位置と、前記スタックの寸法が前記所定のサイズを超えることを示す第2位置との間において可動である、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記インジケータが、前記スタックの高さが前記所定のサイズより小さいとき、前記第2位置から前記第1位置に前記フラグを移動させるために、前記スタックの上に重なり、前記フラグと係合するように配置されたプレートを含む、請求項26乃至32のいずれか1項に記載の装置。
【請求項34】
前記スタックを含むためのハウジングをさらに備え、前記ハウジングが、側壁、および前記側壁の1つに旋回式に接続されたリッドを含み、前記固定手段が前記リッドを含む、請求項28乃至33のいずれか1項に記載の装置。
【請求項35】
請求項31に依拠するとき、前記フラグが、前記フラグが前記第2位置にあるとき、前記リッドの固定を防止するために、前記リッドと係合するストップを含む、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
請求項25乃至35のいずれか1項に記載の装置を含む、請求項1乃至24のいずれか1項に記載のストア。
【請求項37】
請求項25乃至35のいずれか1項に記載の装置を含む、可変高さのスタックにおいて有価シートを貯蔵するためのストア。
【請求項38】
有価シートをスタックにおいて貯蔵するための有価シート・ストアであって、前記スタックと横方向係合するための少なくとも1つの調節可能ガイドを備える、有価シート・ストア。
【請求項39】
前記ガイドが、前記スタックを構成する有価シートのサイズに従って手動で調節可能である、請求項38に記載のストア。
【請求項40】
前記ガイドが、上方部分および下方部分を備え、前記上方部分が、前記下方部分に旋回式に取り付けられる、請求項38または請求項39に記載のストア。
【請求項41】
前記上方部分および前記下方部分に接続された偏向手段をさらに備える、請求項40に記載のストア。
【請求項42】
有価シートが分与されることが可能である有価シート・ストアであって、前記有価シートが分与されるアパーチャを有するハウジングを含み、前記ストアが、前記アパーチャを遮断するように動作可能なシャッタをさらに含む、有価シート・ストア。
【請求項43】
前記シャッタが、前記アパーチャを遮断するために、前記アパーチャを差し込まれるように形成される、請求項42に記載の有価シート・ストア。
【請求項44】
前記アパーチャが、少なくとも1つのローラによって少なくとも部分的に画定され、前記シャッタが、前記ローラを差し込まれるように形成される、請求項40または請求項41に記載の有価シート・ストア。
【請求項45】
有価シートを前記ストアに輸送し、または前記ストアから離れるように輸送するための有価シート輸送装置と取外し式に係合可能であるように適合された、請求項42乃至44のいずれか1項に記載の有価シート・ストア。
【請求項46】
前記シャッタが、前記ストアおよび前記輸送装置が係合していないとき、前記アパーチャを遮断するように前記シャッタを移動させ、前記ストアおよび前記輸送装置が係合しているとき、前記アパーチャを遮断しないように前記シャッタを移動させる手段を備える、請求項45に記載の有価シート・ストア。
【請求項47】
請求項42乃至46のいずれか1項の前記有価シート・ストア、および有価シート輸送装置を備える、有価シート・ハンドラ。
【請求項48】
前記ストアが、第1方式または第2方式において前記輸送装置から取り外されることが可能であるように、前記ストアが前記輸送装置と共動し、前記第1取外し方式が、前記シャッタが前記アパーチャを遮断しない限り、不可能である、請求項47に記載の有価シート・ハンドラ。
【請求項49】
前記輸送装置が、前記ストアが前記第2方式において取り外すことが可能であるように動作可能なアクセス制御を含む、請求項48に記載の有価シート・ハンドラ。
【請求項50】
有価シートのスタックを含むためのハウジングを含む有価シート・ストアであって、前記ハウジングが、側壁、および前記スタックへのアクセスを提供するためのリッドを有し、前記側壁の1つの少なくとも一部が、前記リッドと一体的に形成される、有価シート・ストア。
【請求項51】
前記リッドが、ヒンジによって前記側壁の他方に添付される、請求項48に記載の有価シート・ストア。
【請求項52】
前記ストアの長さを画定する側壁が、前記リッドと一体的に形成される、請求項50または請求項51に記載の有価シート・ストア。
【請求項53】
平面を記述する少なくとも1つの壁を備えるハウジング、および前記壁によって画定される前記ハウジングの縁において前記ハウジングに添付されたハンドルを有する、有価シート・ストア。
【請求項54】
前記ハンドルが、ヒンジによって前記ハウジングに添付され、動作位置と静止位置との間において可動であり、前記ハウジングが、前記静止位置にあるときに前記ハンドルを収容するように成形された少なくとも1つの凹みを含むように形成される、請求項53に記載の有価シート・ストア。
【請求項55】
前記壁の上に対象に配置された少なくとも2つの相補構成をさらに備える、請求項53または請求項54に記載の有価シート・ストア。
【請求項56】
前記相補構成が、突起および凹みを備える、請求項55に記載の有価シート・ストア。
【請求項57】
請求項53乃至56のいずれか1項に記載の第1有価シート・ストアおよび第2有価シート・ストアをそれぞれ備える、有価シート貯蔵システム。
【請求項58】
請求項55に依拠するとき、前記第1ストアの前記相補構成が、前記第2ストアの前記相補構成と係合する、請求項57に記載の有価シート貯蔵システム。
【請求項59】
前記スタックの高さを決定するための手段を含む、有価シートをスタックにおいて貯蔵するためのストアと共に使用される装置。
【請求項60】
前記高さ決定手段が、複数のアパーチャ、光エミッタ、および光センサを有するコーティング・ホイールを含み、前記コーディング・ホイールが、前記光源および前記光センサに対して回転するように構成され、前記コーディング・ホイールの回転により、前記エミッタによって放出された光が繰り返して遮断される、請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記コーディング・ホイールの回転により、前記アパーチャが、前記光エミッタによって放出され、前記光センサによって受光された光ビームと順次位置合わせされるように、前記コーディング・ホイールが構成される、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
請求項59乃至61のいずれか1項に記載の前記装置をさらに備える、請求項1乃至24または36のいずれか1項に記載のストア。
【請求項63】
請求項51乃至61のいずれか1項に記載の装置を備える、有価シートのスタックを貯蔵するための有価シート・ストア。
【請求項64】
前記スタックを支持する支持体をさらに備え、前記スタックの高さを決定する前記手段が、前記支持体によって横断された距離を決定する手段を含む、請求項63に記載の有価シート・ストア。
【請求項65】
前記スタックに重なるプレートをさらに備え、前記支持体が、前記スタックを前記プレートと係合させるように可動であり、前記距離計算手段が、最小の高さと、前記スタックが前記プレートと係合する高さとの間において前記支持体によって横断される距離を計算する、請求項64に記載の有価シート・ストア。
【請求項66】
請求項57に依拠するとき、前記コーディング・ホイールが、前記支持体が移動することにより前記コーディング・ホイールが回転するように、前記支持体と係合する、請求項64または請求項65に記載のストア。
【請求項67】
前記光エミッタによって放出された前記光が遮断される回数が、スタックの高さに比例する、請求項66に記載のストア。
【請求項68】
前記計算されたスタックの高さに基づいて、ストアに含まれる有価シートの数を推定する手段をさらに備える、請求項63乃至67のいずれか1項に記載のストア。
【請求項69】
前記スタックの前記計算された高さが所定の高さより低いときを使用者に通知する手段をさらに備える、請求項63乃至68のいずれか1項に記載のストア。
【請求項70】
スタックにおいて構成される有価シートを有価ストアから分与する方法であって、
(a)1つまたは複数の有価シートの束を前記スタックから取り除く工程と、
(b)前記スタックと前記束を取り除く手段との距離を増大させる工程と、
(c)前記有価シートの1つを除くすべてを前記スタックに戻す工程と、
(d)残りの有価シートを分与する工程とを含む、方法。
【請求項71】
前記束が、前記スタックの一番上の有価シートによって画定される平面に平行な方向において、前記スタックから取り除かれる、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記スタックが、前記束を前記スタックから取り除くための前記手段に対して移動される、請求項70または請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記スタックとハンドル取除き手段との間の距離が、前記スタックに戻されている第1有価シートと、前記スタックの上に残存している有価シートとの間、および前記スタックに戻されている後続の有価シート間の摩擦を低減するために増大される、請求項69乃至72のいずれか1項に記載の方法。
【請求項74】
前記有価シートを前記スタックに戻す前記工程が、前記束の一番上の有価シートと係合し、かつ前記束の一番下の有価シートと係合し、それにより、前記一番上のシートが前記束の前記一番下のシートに対して変位する工程をさらに含む、請求項70乃至73のいずれか1項に記載の方法。
【請求項75】
前記束の連続する有価シートが、前記一番上のシートに対して変位する、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記束における有価シートの数を決定する工程をさらに含み、有価シートが、前記束が2つ以上の有価シートを備える場合のみ、前記スタックに戻される、請求項70乃至75のいずれか1項に記載の方法。
【請求項77】
有価シートが、前記束が単一の有価シートを備えるまで、前記スタックに戻される、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
有価シート・ストアを取り扱う方法であって、前記ストアが、スタックにおいて有価シートを保持し、および分与動作中に前記スタックを移動させるように適合され、輸送のためのそのような移動に対して前記スタックを固定する工程を含む方法。
【請求項79】
前記スタックを固定する前記工程が、前記スタックの移動を防止する工程を含む、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記ストアが、前記スタックを支持する手段を含み、前記スタックを分与動作中に移動させることにより、前記支持手段を移動させることを含み、前記スタックの移動を防止する前記工程が、前記支持手段を固定することを備える、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記スタックを固定する前記工程が、前記スタックの移動を防止するために、前記スタックに圧力を加える工程を含む、請求項78乃至80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項82】
前記スタックが、過度に多くの有価シートを含むので、分与動作中に前記スタックを十分に移動させることが可能ではないときを使用者に示す工程を含む、請求項78乃至81のいずれか1項に記載の方法。
【請求項83】
前記スタックが過度に多くの有価シートを含むので、分与動作中に十分に移動させることができないとき、前記スタックの固定を防止する追加の工程を含む、請求項78乃至82のいずれか1項に記載の方法。
【請求項84】
アパーチャを経て有価シートを分与するように適合された有価シート・ストアを固定し、前記アパーチャを遮断する工程を含む方法。
【請求項85】
前記アパーチャを遮断する前記工程が、シャッタを前記アパーチャと係合させることを備える、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記ストアが、有価シート・ハンドラに装備され、それから取り外されるように適合され、前記ストアが取り外されているとき、前記アパーチャを遮断する工程、および前記ストアが装備されているとき、前記アパーチャを遮断しない工程をさらに含む、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記ストアが装備されているとき、前記アパーチャが遮断されない限り、第1方式において前記ストアの取外しを防止する工程をさらに含む、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
有価シート・ストアにおいて貯蔵されている有価シートのスタックの高さを決定する方法。
【請求項89】
前記ストアが、前記スタックに貯蔵されている有価シートを分与するように適合される、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記スタックが、支持手段によって支持され、前記スタックの前記高さが、前記支持手段によって横断される距離を測定することによって決定される、請求項88または請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記距離が、最小の高さと、前記支持手段が前記スタックを拘束と係合させる高さとの差であり、前記拘束が、前記支持手段に対して前記スタックの反対側の端部において配向される、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記スタックの前記高さが、前記距離と、前記スタックが空であるときに前記支持手段によって横断される距離全体とを比較することによって計算される、請求項90または請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記計算された高さに基づいて、前記スタックに貯蔵されている有価シートの数を推定する追加の工程をさらに含む、請求項88乃至92のいずれか1項に記載の方法。
【請求項94】
前記スタックの前記計算された高さが所定の高さより低いときを使用者に通知する工程をさらに含む、請求項88乃至93のいずれか1項に記載の方法。
【請求項95】
支持体に対して回転するシャフトの上に取り付けられたローラを含む、有価シートを輸送する輸送手段であって、前記シャフトが、前記ローラの取外しを可能にするように劈開する、輸送手段。
【請求項96】
前記シャフトが、第1部分および第2部分に劈開し、前記第1部分が、前記支持体に対して併進可能である、請求項95に記載の輸送手段。
【請求項97】
前記第1部分の併進により、前記ローラの取外しが可能になる、請求項96に記載の輸送手段。
【請求項98】
前記第1部分の輸送を選択的に防止するために、前記第1部分および前記支持体と係合する取外し可能ロックをさらに備える、請求項97に記載の輸送手段。
【請求項99】
請求項95乃至98のいずれか1項に記載の輸送手段を含む有価シート・ストア。
【請求項100】
前記輸送手段の前記ローラが、第2ローラの下に取り付けられる、請求項99に記載の有価シート・ストア。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2007−172619(P2007−172619A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−340945(P2006−340945)
【出願日】平成18年12月19日(2006.12.19)
【出願人】(506258187)エムイーアイ インコーポレーテッド (27)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−340945(P2006−340945)
【出願日】平成18年12月19日(2006.12.19)
【出願人】(506258187)エムイーアイ インコーポレーテッド (27)
【Fターム(参考)】
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