説明

有価価値供給方法

【課題】遊技起動装置へ有価価値を供給でき、遊技店内におけるキャッシュレス化を実現することができる有価価値供給方法の提供。
【解決手段】遊技店Hは、遊技起動装置3及び遊技店口座5に接続されたファイル管理装置1が備えられ、該ファイル管理装置1は、外部通信ネットワーク100を介して金融機関7,7,…と通信可能に接続されており、遊技起動装置3にて入力を受け付けた遊技者口座情報及び供給指示情報に基づき、遊技店口座5が有する遊技者口座から遊技起動装置3へ有価価値を供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技店に設置された遊技機にて遊技に用いる有価価値に関する情報が記録された複数の遊技店ファイルから、前記有価価値を遊技者の要求に応じて供給し、また、金融機関における口座から前記遊技店ファイルへ前記有価価値を移し替えるための有価価値供給方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特にパチンコなどの遊技機を取り扱う遊技店において、遊技の対価としての金銭的な支払いを行うにあたり現金(有価価値)を使用する機会を極力省く、いわゆるキャッシュレス化が図られている。例えば、磁気記録領域を備えた磁気カード等の記録媒体をプリペイドカード(以下、カードという)として用い、前記記録媒体に記録されている記録情報を管理することにより、遊技機にて現金を使用する必要がないシステムが実現されている。また、磁気カードに比しより多くの情報を記録するために、半導体メモリを備えたICカード等のカードを用いたシステムも構築されるようになっている。
【0003】
前述したシステムにおいて有価価値に関する情報を記録したカードを入手する場合、遊技店などに設置された発券機に現金を投入することにより購入する、又は、予め入手したカード及び現金を前記発券機等の専用装置に投入することにより、投入金額に相当する有価価値情報をカードに記録する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述したシステムの場合、カードを用いることにより遊技機での現金の使用は不要となるが、有価価値に関する情報を記録したカードを遊技者が入手するためには、前述した通り、遊技店内での現金の使用は避けられず、本来意味するところの遊技店内でのキャッシュレス化は実現できていないのが現状である。
【0005】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、有価価値(例えば、現金、パチンコ玉)に関する情報が記録された複数の遊技店ファイルと、該遊技店ファイルにおける有価価値の移動を管理するファイル管理装置と、有価価値の数値に応じて遊技機(パチンコ機)での遊技を可能にする遊技起動装置(台間機)とを用い、遊技者が遊技起動装置にて入力した前記遊技者の遊技店ファイルを特定する情報に基づき、ファイル管理装置は遊技店ファイルに記録された有価価値に関するファイル情報を遊技起動装置へ送信し、遊技者が遊技起動装置にて更に入力した有価価値を供給する指示である供給指示情報に基づき、ファイル管理装置は供給指示情報に応じた有価価値を遊技起動装置へ送信することにより、遊技者の要求に応じて遊技店ファイルから遊技起動装置へ有価価値を供給でき、遊技店内において現金を使用せずとも遊技が可能となり、本来の意味でのキャッシュレス化を実現することのできる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0006】
また、ファイル管理装置が有価価値に関する複数の管理情報を記録し、遊技起動装置が入力を受け付けた、前記複数の管理情報のうちの一の管理情報を特定する管理特定情報に基づき、ファイル管理装置が特定された前記管理情報を遊技起動装置へ送信することにより、遊技店ファイルの他、ファイル管理装置に記録された有価価値を遊技者の要求に応じて遊技機に送信し、遊技店内において現金を使用せずとも遊技が可能となる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0007】
また、前記遊技起動装置が更に、汎用のプリペイドカード等の有価価値の情報を記録している価値記録媒体、又はデビットカード若しくはクレジットカードなど遊技店外の有価価値の供給元を識別する情報を記録している供給用記録媒体を受け付け、前記価値記録媒体から有価価値の供給を受ける、又は前記供給元からファイル管理装置を介して有価価値の供給を受けることにより、遊技店内において現金を使用せずとも遊技が可能となる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0008】
また、前記遊技起動装置が更に、ICカード等の可搬型記録媒体に有価価値に関する情報が記録されているか否かを判定し、記録されている場合は、遊技店ファイルを特定する前記情報の入力を受け付けることなく前記可搬型記録媒体に記録された有価価値の数値に応じて遊技機での遊技を可能とすることにより、遊技者は、遊技店ファイルに優先し、ICカード等の可搬型記録媒体に記録された有価価値に関する情報に基づき、遊技機にて遊技を行うことが可能である有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0009】
また、前記ファイル管理装置が更に、金融機関における口座を特定する口座情報、及び、前記口座から遊技店ファイルへ有価価値を振り替える振替命令の入力を受け付け、受け付けた前記口座情報及び振替命令に基づいて有価価値を振り替えることにより、遊技店ファイルに記録された有価価値が不足している場合であっても、金融機関における口座から有価価値を移し替えることができる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0010】
また、前記遊技起動装置が更に、前記口座情報及び振替命令の入力を受け付け、ファイル管理装置が更に、前記情報及び命令に基づき通信ネットワークを利用して口座から遊技店ファイルへ有価価値を振り替えることにより、遊技店ファイルに記録された有価価値が不足している場合であっても、遊技者の要求に応じて口座から有価価値を移し替えることができ、遊技機での遊技において現金の使用が不要とすることができる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0011】
また、前記通信ネットワークとの間にて通信可能に接続された携帯電話機等の通信装置を備え、該通信装置が前記通信ネットワークを介してファイル管理装置に接続し、前記口座情報及び振替命令の入力を受け付けて前記ファイル管理装置へ送信することにより、遊技店内以外であっても遊技者が所有する通信装置により、遊技者の要求に応じて金融機関における口座から遊技店ファイルへ有価価値を移し替えることができる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0012】
また、ファイル管理装置との間にて通信可能に接続され、他の装置へ有価価値に関する情報を記録するために有価価値の供給を受け付ける受付装置を更に備え、該受付装置が、有価価値の供給及び記録先を指定する記録先情報の入力を受け付け、指定された記録先に応じて有価価値に関する情報を記録又は送信することにより、現金、パチンコ玉等の有価価値を、可搬型記録媒体、ファイル管理装置及び遊技店ファイルの何れかに、追加して記録させることができる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0013】
また、前記受付装置が更に、前記価値記録媒体又は前記供給用記録媒体を受け付け、前記価値記録媒体から有価価値の供給を受ける、又は前記供給元からファイル管理装置を介して有価価値の供給を受けることにより、可搬型記録媒体、ファイル管理装置及び遊技店ファイルの何れかに記録すべき有価価値を現金を使用せずに得ることができる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0014】
また、前記受付装置が更に、前記口座情報及び前記振替命令の入力を受け付けて前記ファイル管理装置へ送信することにより、受付装置においても、金融機関における口座から遊技店ファイルへ有価価値を移し替えることができる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0015】
また、前記通信装置が、遊技店ファイル又はファイル管理装置に記録された有価価値に関する情報を、ファイル管理装置へ要求し、該要求に応じて前記ファイル管理装置から送信された前記有価価値に関する情報を表示することにより、遊技者は遊技店外であっても、遊技店ファイル又はファイル管理装置に記録された有価価値に関する情報を、遊技者が有する通信装置を用いて確認することができる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0016】
また、前記遊技起動装置が更に、遊技後に残った遊技起動装置が所有する有価価値の所有情報をファイル管理装置へ送信し、該ファイル管理装置が更に、前記情報を記憶することにより、遊技後に使用せずに残った有価価値をファイル管理装置に記録することができる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0017】
また、前記遊技起動装置が更に、前記口座情報と遊技店ファイルから前記口座へ有価価値を精算して振り替える精算振替命令との入力を受け付け、ファイル管理装置が更に、前記口座情報および前記精算振替命令に基づき通信ネットワークを利用して遊技店ファイルから口座へ有価価値を振り替えることにより、遊技用に記録した有価価値を一般の口座へ移し替えることができる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0018】
また、前記遊技起動装置が更に、遊技店ファイルが有する前記ファイル情報、又は、遊技後に遊技起動装置が有する前記所有情報を、可搬型記録媒体へ記録することにより、遊技者は有価価値に関する情報をICカード等の可搬型記録媒体に記録でき、該可搬型記録媒体を遊技機での遊技に供することが可能となる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0019】
また、ファイル管理装置との間にて通信可能に接続され、可搬型記録媒体に記録された有価価値の精算を行う精算装置を更に備え、該精算装置が、可搬型記録媒体の挿入、及び精算方法を指定する情報の入力を受け付け、指定された精算方法に従って、現金の排出、又はファイル管理装置もしくは遊技店ファイルへの有価価値の記録により、可搬型記録媒体に記録された有価価値を精算することができる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0020】
また、前記精算装置が更に、前記口座情報と遊技店ファイルから前記口座へ有価価値を精算して振り替える精算振替命令との入力を受け付け、ファイル管理装置が更に、前記口座情報および前記精算振替命令に基づき通信ネットワークを利用して遊技店ファイルから口座へ有価価値を振り替えることにより、遊技用に記録した有価価値を一般の口座へ移し替えることができる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【0021】
また、前記ファイル管理装置が更に、該ファイル管理装置を介する有価価値の移動に関する履歴情報を記憶することにより、遊技店は有価価値の移動を把握することができ、遊技者は、有価価値に関する情報を記録したICカード等の前記可搬型記録媒体を紛失した場合であっても、履歴情報に基づき、有価価値に関する情報を改めて可搬型記録媒体へ記録することができる有価価値供給方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
第1発明に係る有価価値供給方法は、遊技店に設置された遊技機にて遊技に用いる有価価値の情報が記録された複数の遊技店ファイルから、前記有価価値の数値に応じて前記遊技機での遊技を可能にする遊技起動装置へ、前記有価価値を供給する有価価値供給方法であって、前記遊技起動装置は、前記複数の遊技店ファイルのうち一の遊技店ファイルを特定する遊技店ファイル情報の入力を受け付け、受け付けた前記遊技店ファイル情報を、前記複数の遊技店ファイルにおける有価価値の移動を管理するファイル管理装置へ送信し、前記ファイル管理装置は、前記遊技店ファイル情報を受信し、受信した前記遊技店ファイル情報に対応する前記一の遊技店ファイルを特定し、特定した遊技店ファイルに記録された有価価値に関するファイル情報を前記遊技起動装置へ送信し、前記遊技起動装置は更に、前記ファイル情報を受信し、有価価値の供給を指示する供給指示情報の入力を受け付け、受け付けた前記供給指示情報を前記ファイル管理装置へ送信し、前記ファイル管理装置は更に、前記供給指示情報を受信し、前記遊技店ファイルの記録内容を、前記ファイル情報が示す有価価値の数値から前記供給指示情報が示す有価価値の数値を差し引いた数値の有価価値に関する差引ファイル情報に書き換え、受信した前記供給指示情報に対応して供給する有価価値に関する供給情報を前記遊技起動装置へ送信し、前記遊技起動装置は更に、前記ファイル管理装置から送信された前記供給情報を受信し、前記ファイル管理装置は更に、金融機関における口座を特定する口座情報の入力と、前記口座から前記遊技店ファイルへ有価価値を振り替える振替命令の入力とを受け付け、受け付けた前記口座情報及び振替命令に基づき、前記通信ネットワークを使用して有価価値を前記口座から前記遊技店ファイルへ振り替えることを特徴とする。
【0023】
第2発明に係る有価価値供給方法は、第1発明に係る有価価値供給方法において、前記ファイル管理装置は更に、前記有価価値に関する複数の管理情報を記録し、前記遊技起動装置は、前記複数の管理情報のうちの一の管理情報を特定する管理特定情報の入力を受け付け、受け付けた前記管理特定情報を前記ファイル管理装置へ送信し、ファイル管理装置は更に、前記管理特定情報を受信し、受信した前記管理特定情報に対応する前記管理情報を特定し、特定した管理情報を前記遊技起動装置へ送信し、前記遊技起動装置は更に、前記管理情報を受信し、前記ファイル管理装置は更に、前記管理情報の記録内容を、前記管理情報が示す有価価値の数値から前記供給指示情報が示す有価価値の数値を差し引いた数値の有価価値に関する差引管理情報に書き換えることを特徴とする。
【0024】
第3発明に係る有価価値供給方法は、第1又は第2発明に係る有価価値供給方法において、前記遊技起動装置は更に、有価価値の情報を記録している価値記録媒体、又は遊技店外の有価価値の供給元を識別する情報を記録している供給用記録媒体を受け付け、前記供給指示情報が示す有価価値の数値に応じて、前記価値記録媒体に記録されている有価価値の供給、又は前記ファイル管理装置を介した前記供給元からの有価価値の供給を受けることを特徴とする。
【0025】
第4発明に係る有価価値供給方法は、第1乃至第3発明の何れかに係る有価価値供給方法において、前記遊技起動装置は更に、可搬型記録媒体に有価価値に関する情報が記録されているか否かを判定し、記録されていると判定した場合は、前記遊技店ファイル情報の入力を受け付けることなく前記可搬型記録媒体に記録された有価価値の数値に応じて前記遊技機での遊技を可能にすることを特徴とする。
【0026】
第5発明に係る有価価値供給方法は、第1乃至第4発明の何れかに係る有価価値供給方法において、前記遊技起動装置は更に、前記口座情報及び振替命令の入力を受け付け、受け付けた前記口座情報及び振替命令を前記ファイル管理装置へ送信し、前記ファイル管理装置は更に、受信した前記口座情報及び振替命令に基づき、通信ネットワークを使用して有価価値を前記口座から前記遊技店ファイルへ振り替えることを特徴とする。
【0027】
第1発明による場合は、遊技者が遊技起動装置(台間機)にて入力した一の遊技店ファイルを特定する遊技店ファイル情報に基づき、ファイル管理装置は前記一の遊技店ファイルに記録された有価価値に関するファイル情報を前記遊技起動装置へ送信し、遊技者が遊技起動装置にて更に入力した有価価値(例えば、現金、パチンコ玉)の供給を指示する供給指示情報に基づき、ファイル管理装置は更に、遊技店ファイルの記録内容を書き換え、また、前記供給指示情報に対応する有価価値を遊技起動装置へ送信することにより、遊技者による遊技店ファイル情報及び供給指示情報の入力がある場合に、遊技起動装置へ有価価値を供給でき、遊技者は、遊技店内において現金を使用せずとも遊技機(パチンコ機)にて遊技をすることができる。
【0028】
又、第1発明による場合は、ファイル管理装置が更に、金融機関における口座を特定する口座情報及び口座から遊技店ファイルへ有価価値を振り替える振替命令の入力を受け付け、受け付けた前記口座情報及び振替命令に基づいて有価価値を振り替えることにより、遊技店ファイルに記録された有価価値が不足している場合であっても、金融機関における口座から有価価値を振り替えることができる。
【0029】
第2発明による場合は、ファイル管理装置が有価価値に関する複数の管理情報を記録し、遊技起動装置が入力を受け付けた、前記複数の管理情報のうちの一の管理情報を特定する管理特定情報に基づき、ファイル管理装置が特定された前記管理情報を遊技起動装置へ送信することにより、遊技店ファイルの他、ファイル管理装置に記録された有価価値を遊技者の要求に応じて遊技機に送信し、遊技店内において現金を使用せずとも遊技が可能となる。
【0030】
第3発明による場合は、遊技起動装置が更に、汎用のプリペイドカード等の有価価値の情報を記録している価値記録媒体、又はデビットカード若しくはクレジットカード等の遊技店外の有価価値の供給元を識別する情報を記録している供給用記録媒体を受け付け、価値記録媒体から有価価値の供給を受ける、又は前記供給元からファイル管理装置を介して有価価値の供給を受けることにより、遊技店内において現金を使用せずとも遊技が可能となる。
【0031】
第4発明による場合は、遊技起動装置が更に、ICカード等の可搬型記録媒体に有価価値に関する情報が記録されているか否かを判定し、記録されていると判定した場合は、遊技店ファイル情報の入力を受け付けることなく可搬型記録媒体に記録された有価価値の数値に応じて遊技機での遊技を可能とすることにより、遊技店ファイルに優先し、可搬型記録媒体に記録された有価価値の情報に基づき、遊技機での遊技を可能とすることができる。
【0032】
第5発明による場合は、遊技起動装置が更に、金融機関における口座を特定する口座情報及び口座から遊技店ファイルへ有価価値を振り替える振替命令の入力を受け付けてファイル管理装置へ送信し、ファイル管理装置が更に、前記口座情報及び振替命令に基づき、通信ネットワークを利用して有価価値を口座から遊技店ファイルへ振り替えることにより、遊技店ファイルに記録された有価価値が不足している場合であっても、遊技者が所定の情報を遊技起動装置にて入力することにより口座から有価価値を振り替えることができ、遊技機での遊技において現金の使用を不要とすることができる。
【発明の効果】
【0033】
第1発明による場合は、遊技者による遊技店ファイル情報及び供給指示情報の入力がある場合に、遊技起動装置へ有価価値を供給でき、遊技者は、遊技店内において現金を使用せずとも遊技機(パチンコ機)にて遊技をすることができる。
又、遊技店ファイルに記録された有価価値が不足している場合であっても、金融機関における口座から有価価値を振り替えることができる。
【0034】
第2発明による場合は、遊技店ファイルの他、ファイル管理装置に記録された有価価値を遊技者の要求に応じて遊技機に送信し、遊技店内において現金を使用せずとも遊技が可能となる。
【0035】
第3発明による場合は、遊技起動装置が、価値記録媒体または供給用記録媒体を用いて有価価値の供給を受けることにより、遊技店内において現金を使用せずとも遊技が可能となる。
【0036】
第4発明による場合は、遊技店ファイルに優先し、可搬型記録媒体に記録された有価価値の情報に基づき、遊技機での遊技を可能とすることができる。
【0037】
第5発明による場合は、遊技店ファイルに記録された有価価値が不足している場合であっても、遊技者が所定の情報を遊技起動装置にて入力することにより口座から有価価値を振り替えることができ、遊技機での遊技において現金の使用を不要とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
(実施の形態1)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る有価価値供給システムの構成を示すブロック図である。図中1は、各遊技店Hに備えられた本発明に係るファイル管理装置であり、該ファイル管理装置1は、遊技店Hが複数備えるパチンコ台(遊技機)2,2,…における2台の隣り合うパチンコ台2,2の間に備えられた台間機(遊技起動装置)3に接続されている。該台間機3は、半導体メモリを備えたICカード等の可搬型記録媒体であるカード4の挿入口を有し、該カード4に記録された情報を読み込み、また、カード4に情報を記録することができる。また、ファイル管理装置1は、遊技店Hが備え、パチンコ台2,2,…での遊技を可能とする有価価値(例えば、現金、パチンコ玉)に関する情報を記録する遊技店口座(遊技店ファイル)5に接続されている。
【0039】
なお、本実施の形態では遊技店口座5を遊技店H内に備えるシステム構成を示しているが、遊技店口座5を遊技店Hの外部に備え、外部通信ネットワーク100を利用してファイル管理装置1と通信可能に接続してもよい。この場合、例えばカード会社等が遊技店口座5と同様の機能を備えることが可能であり、前記カード会社等と遊技店Hとの間にて有価価値の供給に関する契約を結ぶ形態をなすことが可能である。また、遊技店Hが系列会社の1つである場合は、系列会社が前記カード会社との間にて各遊技店H,H,…への有価価値の供給に関する契約を結ぶ形態であってもよい。
【0040】
また、ファイル管理装置1は、図示しないルータを介してインターネット等の外部通信ネットワーク100に接続されており、該外部通信ネットワーク100には、遊技店Hにて遊技を行う遊技者、その他の個人及び会社等が開設した口座を管理する金融機関7,7,…の他、前記外部通信ネットワーク100を介してファイル管理装置1へ、金融機関7から遊技店口座5へ有価価値を振り替える旨の指示を送信するための携帯電話、PHS等のPDA(Personal Digital Assistant)である、本発明に係る通信装置6が通信可能に接続されている。前記金融機関7,7,…は、遊技店Hとの間にて特定の契約を結んでおり、遊技店Hが備えるファイル管理装置1からの要求に応じて金融機関7,7,…が有する口座から遊技店口座5へ有価価値を振り替えることができる。
【0041】
図2はファイル管理装置1の構成を示すブロック図である。ファイル管理装置1はCPU10を備え、該CPU10はRAM11、ハードディスク(HD)12、外部記憶装置13、第1通信インタフェース14、第2通信インタフェース15、第3通信インタフェース16の動作を制御する。RAM11は、SRAM、フラッシュメモリ等で構成されており、CPU10の演算処理中に発生する一時的なデータを記憶する他、第1乃至第3通信インタフェースを介して送受信されるデータ等を記憶する。HD12には、パチンコ台2,2,…での遊技後に残った有価価値に関する各遊技者毎の情報の他、各種プログラムが格納されており、また、ファイル管理装置1を介して行われる有価価値の移動に関する履歴情報が記録されている。
【0042】
図3はHD12に記録された有価価値の移動に伴う使用限度に関する履歴情報12aを示す模式図である。履歴情報12aには、例えば、遊技店Hの会員である遊技者Aが有する2枚のカードに加算して記録された有価価値としてのカード加算有価価値、遊技者Aが使用することができる遊技店口座5に記録された有価価値としての遊技店口座設定有価価値、及び前記両者を合わせた有価価値としての使用可能有価価値合計が、有価価値の種類により分類されて最新の履歴情報が記録されている。なお、この他にも振り替えの有無、有価価値の支出額等、必要に応じて各種履歴情報を記録してもよい。
【0043】
外部記憶装置13は、ファイル管理装置1を実現するためのコンピュータプログラムが記録されたCD−ROM等の記録媒体REC1から記録内容を読み込むためのCD−ROMドライブ等であり、外部記憶装置13により読み込まれたデータは前記HD12に記録される。また、第1通信インタフェース14は、外部通信ネットワーク100を介して金融機関7,7,…との間で通信可能に接続され、第2通信インタフェース15は遊技店口座5と、第3通信インタフェース16は台間機3との間にてLANなどの通信回線により通信可能に接続されている。
【0044】
図4は遊技店口座5に記録された記録内容を説明するためのブロック図である。遊技店口座5は、遊技店Hにて遊技を行う各遊技者A,B,…に対応する複数の遊技者口座51,51,…を有しており、該遊技者口座51,51,…には各遊技者が遊技をする際に使用することができる有価価値として、使用限度額、及び、使用限度玉数に関する情報(例えば、遊技者A、¥100,000 、2,000 個)が記録されている。
【0045】
図5は台間機3の構成を示すブロック図である。台間機3はCPU30を備え、該CPU30は、RAM31、入力部32、ディスプレイ33、リーダ/ライタ34、第1通信インタフェース35、第2通信インタフェース36、ハードディスク(HD)37及び外部記憶装置38の動作を制御する。入力部32は、遊技店口座5内に記録された複数の遊技者口座51,51,…のうち一の遊技者口座51を特定するための遊技者口座情報、遊技店口座5から台間機3へ供給する有価価値の要求額に関する情報、金融機関7から遊技店口座5へ有価価値を振り替える旨の指示等、遊技者によりなされる様々の情報等の入力を受け付ける。リーダ/ライタ34は、台間機3の挿入口にカード4が挿入された場合、遊技者が前記入力部32を操作することにより、カード4に記録された情報を読み込み、及び、カード4へデータの書き込みを行う。
【0046】
第1通信インタフェース35はLANを介してファイル管理装置1に、第2通信インタフェース36はLANを介してパチンコ台2に接続されており、前記第1又は第2通信インタフェース35,36を介して送受信される有価価値等に関するデータはディスプレイ33に表示される。また、外部記憶装置38は、台間機3を実現するためのコンピュータプログラムが記録されたCD−ROM等の記録媒体REC3から記録内容を読み込むためのCD−ROMドライブ等であり、外部記憶装置38が読み込んだデータはHD37に記録される。
【0047】
図6はカード4の構成を示すブロック図である。カード4はCPU40を備え、該CPU40はRAM41、ROM42及び入出力インタフェース43の動作を制御する。ROM42は読み出し及び書き込みが可能なEEPROM等のメモリであり、有価価値に関する情報を記録することができ、カード4の種類を示すカード識別情報、遊技店Hが会員制を採用している場合における各会員の識別情報、また、入出力インタフェース43を介して入力された情報などを記憶することができる。
【0048】
次に、上述したような構成をなす有価価値供給システムの動作について説明する。図7及び図8は、本実施の形態における有価価値供給システムの動作を説明するためのフローチャートである。ユーザが台間機3の挿入口にカード4を挿入した場合(S101)、台間機3は該カード4におけるカード識別情報をリーダ/ライタ34により読み込んで受け付け、挿入されたカード4が適正なものであるか否かを判断する。不正カードであれば、台間機3の使用を不可とするなどの不正使用防止処理を施す。
【0049】
カード4が適正なものである場合、台間機3は、カード4内に有価価値に関する情報が記録されているか否かを判断し(S102)、有価価値が記録されている場合はカード4から有価価値に関する情報を読み込む(S103)。カード4に有価価値に関する情報が記録されていない場合、入力部32を用いてユーザが入力した遊技店口座5におけるユーザが所有する遊技者口座51を特定するための遊技者口座情報を受け付け、受け付けた遊技者口座情報をファイル管理装置1へ送信する(S104)。ファイル管理装置1は、遊技者口座情報を受信し(S201)、これに基づいて該当する遊技者口座51を特定し(S202)、特定した遊技者口座51に記録された有価価値の残額に関する残額情報(ファイル情報)を台間機3へ送信する(S203)。残額情報を受信した台間機3は(S105)、残額情報に基づいて遊技者口座51に記録されている有価価値の残額をディスプレイ33に表示し、ユーザはディスプレイ33にて前記有価価値の残額を参照することができる。
【0050】
残額情報を受信した後、台間機3は、金融機関7においてユーザが有する金融口座から遊技店口座5における遊技者口座51へ有価価値を振り替えるべき命令として、金融口座及び振替金額を指定する情報を含む振替命令の入力を受け付けたか否かを判断する(S106)。振替命令の入力を受け付けた場合、振替命令に従って金融口座から遊技者口座51への振替処理を行う(S107)。振替命令の入力を受け付けなかった場合、又は、振替命令の入力があり、振替処理が完了した場合、遊技者口座51から台間機3へ供給すべき有価価値の数値に関する供給指示の入力を受け付けたか否かを判断する(S108)。
【0051】
台間機3が供給指示の入力を受け付けなかった場合、台間機3は有価価値の供給に関する動作を終了する。供給指示の入力を受け付けた場合、供給指示の内容を示す供給指示情報をファイル管理装置1へ送信する(S109)。供給指示情報を受信したファイル管理装置1は(S204)、遊技者口座51に記録された有価価値の数値に関する情報を、供給指示情報に対応する有価価値の数値を差し引いた額の情報に書き換え(S205)、前記供給指示情報に対応する有価価値の情報である有価価値情報(供給情報)を台間機3へ送信する(S206)と共に、ファイル管理装置1から台間機3へ有価価値を供給したことに関する履歴情報をHD12に記録する(S207)。台間機3は前記有価価値情報を受信し(S110)、ユーザは台間機3にて遊技者口座51から受信した有価価値情報に基づき、パチンコ台2にて遊技を行うことができる。
【0052】
なお、前記ステップ104において遊技者口座情報に代わり、ファイル管理装置1が複数有する有価価値に関する管理情報を特定する管理特定情報の入力を受け付けた場合、ステップ105において台間機3は、ファイル管理装置1の管理情報に記録された各遊技者が有する有価価値の残額をディスプレイ33に表示することができる。更に、ステップ108において受け付けた供給指示が、ファイル管理装置1が有する管理情報に記録された有価価値を台間機3へ供給すべき指示である場合、台間機3はステップ110においてファイル管理装置1の管理情報に記録された有価価値情報を受信することができる。
【0053】
また、前記ステップ104からステップ105に至る台間機3が行う処理動作を、携帯電話などの通信装置6が行うことにより、遊技店H外であっても通信装置6を用い、遊技者口座51に記録された有価価値の残額情報を閲覧することができる。
【0054】
次に、前記ステップ107における振替処理における動作について説明する。図9は有価価値の振り替えにおける処理を説明するためのフローチャートである。ユーザが台間機3の入力部32を操作することにより、金融機関7においてユーザが有する金融口座から遊技店口座5における遊技者口座51へ有価価値を振り替えるべき命令として、金融口座及び振替金額を指定する情報を含む振替命令を入力した場合、台間機3は前記振替命令の入力を受け付け(S301)、振替命令に対応する振替命令情報をファイル管理装置1へ送信する(S302)。
【0055】
振替命令情報を受信したファイル管理装置1は(S401)、振替命令情報に基づいてユーザの金融機関7及び金融口座を特定する(S402)。特定した金融機関7及び金融口座について、預金額が振替金額より少額でないかなど、有価価値の振り替えにおける適正を判断し(S403)、適正ではないと判断した場合は、振り替えを行うことができない旨の振替不可情報を台間機3へ送信する(S404)。振替不可情報を受信した台間機3は(S303)、再び振替命令の入力を受け付ける状態(S301)となる。
【0056】
金融機関7及び金融口座が適正なものであると判断した場合、ファイル管理装置1は振替命令情報に従い、金融口座から遊技者口座51へ有価価値を振り替え(S405)、振り替えが完了した旨の振替完了情報を台間機3へ送信し(S406)、台間機3が振替完了情報を受信する(S304)ことにより、振替処理を終了する。
【0057】
なお、ステップ301乃至304に示す台間機3が行った処理を、携帯電話等の通信装置6、又は、遊技店Hに設置された発券機等が行うようにしてもよい。また、ステップ301に示す振替命令の入力の受け付けをファイル管理装置1が行い、受け付けた振替命令に基づき、ステップ402乃至405に示す処理を行うようにしてもよく、この場合は、ファイル管理装置1にて有価価値の振替処理を行うことができる。
【0058】
次に、ユーザが遊技を終了した場合に、台間機3が所有する有価価値に関する所有情報の保存処理について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。遊技が終了した場合(S501)、ユーザは台間機3の入力部32を操作することにより、前記所有情報を、カード4、ファイル管理装置1及び遊技者口座51の何れに記録するかを示す記録先情報を入力する(S502)。台間機3は、記録先情報に基づき、所有情報をカード4に記録するのか否かを判断する(S503)。記録先情報がカード4に記録すべき旨の情報である場合、台間機3はカード4に所有情報を記録して保存する(S504)。
【0059】
ステップ503にて、記録先情報がカード4へ所有情報を記録しない旨である場合、台間機3は所有情報及び記録先情報をファイル管理装置1へ送信する(S505)。ファイル管理装置1は、台間機3から所有情報及び記録先情報を受信し(S601)、該記録先情報に基づいて記録先がファイル管理装置1であるか否かを判断する(S602)。記録先情報が示す記録先がファイル管理装置1である場合、ファイル管理装置1へ所有情報を記録して(S603)保存する。また、記録先情報が示す記録先が遊技者口座51である場合、ファイル管理装置1は遊技店口座5内の指定された遊技者口座51に所有情報を記録する(S604)ことにより保存する。
【0060】
なお、カード4及びファイル管理装置1への所有情報の記録は、遊技終了後である必要はなく、ユーザが台間機3にて記録先情報を入力することにより、遊技の途中に所有する有価価値の一部を記録することも可能である。
【0061】
本実施に係る有価価値供給システムによれば、遊技店Hが有価価値を記録するファイル管理装置1及び遊技店口座5を有し、ユーザが台間機3に入力した情報に基づきファイル管理装置1又は遊技店口座5に記録された有価価値を台間機3へ供給するため、ユーザは現金を一切所有せずとも遊技店口座5に記録された有価価値を用いて遊技機2にて遊技を行うことができ、遊技店H内でのキャッシュレス化を実現することができる。
【0062】
また、カード4に有価価値に関する情報が記録されている場合に、遊技者口座51に記録された情報に対してカード4に記録された有価価値に関する情報を優先するため、ユーザが異なる遊技店Hにて遊技する場合であっても、最新の有価価値に関する情報に基づいて遊技を行うことができる。
【0063】
また、ファイル管理装置1、台間機3及び通信装置6を操作することにより、外部通信ネットワーク100を介して金融機関7における金融口座から遊技店口座5へ有価価値を振り替えるため、遊技店口座5に記録された有価価値が不足した場合であっても、遊技店H内外での操作に基づき、金融口座から遊技店口座5へ有価価値を振り替えることができる。
【0064】
また、台間機3が有する有価価値に関する情報を、ファイル管理装置1又は遊技者口座51に記録して保存することができるため、未使用の有価価値に関する情報をファイル管理装置1に保存でき、次に遊技を行う場合に使用することができる。更に、台間機3が有する有価価値に関する情報をカード4に記録し保存することができるため、異なる遊技店Hにて遊技する場合であっても、有価価値に関する情報を記録したカード4を用いることにより、最新の有価価値に関する情報に基づいて遊技を行うことができる。
【0065】
(実施の形態2)
図11は、本発明に係る有価価値供給システムの構成を示すブロック図である。図中1は各遊技店Hに備えられたファイル管理装置であり、実施の形態1におけるものと同様の機能を有し、インターネット等の外部通信ネットワーク100を介して遊技店口座5との間にて通信可能に接続されている。また、ファイル管理装置1は、遊技店Hが複数備えるパチンコ台(遊技機)2,2,…における2台の隣り合うパチンコ台2,2の間に備えられた台間機(遊技起動装置)3に接続されている。なお、前記遊技店口座5、パチンコ台2,2,…及び台間機3は、実施の形態1におけるものと同様の機能を有している。
【0066】
ファイル管理装置1は更に、LAN等の通信回線により遊技店H内に設置された入金装置(受付装置)8に接続されており、該入金装置8は、ユーザが夫々所有するICカード等の可搬型記録媒体であるカード4の挿入口と、現金、パチンコ玉等の有価価値を投入するための投入口を有している。ユーザは前記投入口に有価価値を投入し、所定の操作を行うことにより、ファイル管理装置1、遊技者口座51及びカード4の何れかに有価価値情報を記録し、入金処理を行うことができる。
【0067】
なお、本実施の形態における遊技店口座5は遊技店H外に存在し、外部通信ネットワーク100を介して遊技店Hが備えるファイル管理装置1に接続しているものを示したが、遊技店口座5を遊技店H内に設置し、LAN等によりファイル管理装置1に接続する構成としてもよい。また、本実施の形態における入金装置8は、有価価値に関する情報を記録したICカード又は磁気カード等をユーザが購入するための発券機を兼ねるものであってもよい。更に、入金装置8として、遊技店H内に設置しLAN等によりファイル管理装置1に接続しているものを示したが、コンビニエンスストア、デパート等、遊技店H外に設置し、外部通信ネットワーク100又は専用回線等を介してファイル管理装置1に接続する構成としてもよい。
【0068】
図12は、入金装置8の構成を示すブロック図である。入金装置8はCPU80を備え、該CPU80はRAM81、入力部82、ディスプレイ83、現金投入部84、リーダ/ライタ85、通信インタフェース86、ハードディスク(HD)87及び外部記憶装置88の動作を制御する。
【0069】
入力部82は、本実施の形態におけるシステムを動作させるにあたり、ユーザが所定の操作を行うためのものであり、ディスプレイ83に表示される指示に従って、ユーザにより操作される。なお、ディスプレイ83をタッチパネル機能を備える液晶ディスプレイとすることにより、前記入力部82を兼ねることもできる。現金投入部84は、ユーザが遊技店口座5に預け入れするために投入した現金を受け付けるものであり、受け付けた現金はCPU80によりその金額が算出され、有価価値情報としてRAM81に記録される。
【0070】
リーダ/ライタ85はカード4に記録されたデータを読み込み、また、カード4にデータを書き込むためのハードウェアである。通信インタフェース86はLAN等を介してファイル管理装置1との間にて通信可能に接続されている。外部記憶装置88は、入金装置8を実現するためのコンピュータプログラムが記録されたCD−ROM等の記録媒体REC8から記録内容を読み込むためのCD−ROMドライブ等であり、外部記録装置88により読み込まれたデータはHD87に記録される。
【0071】
次に、上述したような構成をなす有価価値供給システムにおける入金処理の動作について説明する。図13は本実施の形態における有価価値供給システムにおける入金処理を説明するためのフローチャートである。ユーザが入金装置8のカード挿入口にカード4を挿入した場合(S701)、リーダ/ライタ85により、カード4に記録されたカード識別情報等に基づき、挿入されたカード4が適正なものであるか否かを判断する。適正なカードである場合、入金装置8は、現金、パチンコ玉等の有価価値情報の記録先を特定するための入金先情報のユーザによる入力を受け付ける(S702)。本実施の形態における入金先としては、カード4、ファイル管理装置1及び遊技店口座5が有する遊技者口座51の何れかを指定することができる。
【0072】
入金先情報の入力を受け付けた後、ユーザによる現金の投入を受け付け(S703)、受け付けた現金の額に応じた有価価値情報を取得する(S704)。次にステップ702にて受け付けた入金先情報が示す入金先がカード4であるか否かを判断し(S705)、カード4に記録すべき旨の情報である場合、入金装置8は取得した有価価値情報をカード4へ記録する(S706)。
【0073】
入金先がカード4ではない場合、入金先情報及び有価価値情報をファイル管理装置1へ送信する(S707)。入金先情報及び有価価値情報を受信したファイル管理装置1は(S801)、入金先情報に基づき、有価価値の入金先がファイル管理装置1であるか否かを判断する(S802)。ファイル管理装置1に入金すべき旨の情報である場合、ファイル管理装置1は、受信した有価価値情報をHD12に記録する(S803)。入金先がファイル管理装置1ではない場合、つまり入金先情報が指定する入金先が遊技者口座51である場合、受信した有価価値情報を遊技者口座51へ記録する(S804)。
【0074】
なお、入金装置8の現金投入部84に代わり、又は、現金投入部84と別に、パチンコ玉等、他の有価価値を投入するためのハードウェアを入金装置8に備え、ステップ703において現金に代わりパチンコ玉等、他の有価価値の投入を受け付け、受け付けた有価価値に関する有価価値情報を各記録先に記録するようにしてもよい。
【0075】
また、入金装置8は、実施の形態1において説明した台間機3と同様に、振替命令の入力を受け付け、受け付けた振替命令をファイル管理装置1へ送信することにより、金融口座から遊技者口座51へ有価価値を振り替えることも可能である(図9参照)。
【0076】
本実施に係る有価価値供給システムによれば、ファイル管理装置1との間にて通信可能に接続された入金装置8を備えているため、投入した現金に対応した有価価値情報を、カード4、ファイル管理装置1及び遊技者口座51の何れかを選択して記録することができる。
【0077】
(実施の形態3)
図14は、実施の形態3に係る有価価値供給システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態においては、デビットカード又はクレジットカード等の金融カードを用いた遊技を可能にし、遊技に用いるカードに記録された有価価値の精算を可能にする。図中1は各遊技店Hに備えられたファイル管理装置であり、実施の形態1におけるものと同様の機能を有し、遊技店H内に備えられた遊技店口座5との間にて通信可能に接続されている。また、ファイル管理装置1は、インターネット等の外部通信ネットワーク100を介して金融機関7,7,…が接続されている。更に、ファイル管理装置1は、遊技店Hが複数備えるパチンコ台2,2,…における2台の隣り合うパチンコ台2,2の間に備えられた台間機3に接続されている。なお、前記遊技店口座5及びパチンコ台2,2,…は、実施の形態1又は2におけるものと同様の機能を有しており、台間機3は、実施の形態1又は2におけるものと同様の機能に加えて、金融機関7,7,…を通じて出金を行うことができる出金元を識別する情報を記録した記録媒体であるデビットカード又はクレジットカード等の金融カード(供給用記録媒体)を受け付ける機能を有している。
【0078】
ファイル管理装置1は更に、LAN等の通信回線により遊技店H内に設置された入金装置(受付装置)8と精算装置9とに接続されている。入金装置8は、実施の形態2におけるものと同様の機能に加えて、金融カードを受け付ける機能を有している。また、精算装置9は、ユーザが夫々所有するICカード等の可搬型記録媒体であるカード4を受け付けて、カード4に記録されている有価価値を精算する機能を有しており、ユーザはカード4を受け付けさせて所定の操作を行うことにより、カード4に記録されている有価価値を現金の形で精算するか、又はファイル管理装置1、遊技者口座51、及びユーザが金融機関7に有する金融口座の何れかへ前記有価価値の情報を記録して精算を行うことができる。
【0079】
図15は、実施の形態3における台間機3の構成を示すブロック図である。台間機3は金融カードを受け付ける金融カード受付部39を備えており、その他の構成は実施の形態1と同様であるので、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。台間機3は、金融カード受付部39にて受け付けた金融カードに記録されている情報を読み込み、読み込んだ情報および入力部32にてユーザからの入力を受け付けた情報を含む情報を第1通信インタフェース35を介してファイル管理装置1との間で交換し、ファイル管理装置1を介して有価価値の情報を受信し、受信した有価価値の情報をリーダ/ライタ34にてカード4へ記録することができる。
【0080】
図16は、実施の形態3における入金装置8の構成を示すブロック図である。入金装置8は金融カードを受け付ける金融カード受付部89を備えており、その他の構成は実施の形態2と同様であるので、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。入金装置8は、金融カード受付部89にて受け付けた金融カードに記録されている情報を読み込み、読み込んだ情報および入力部82にてユーザからの入力を受け付けた情報を含む情報を通信インタフェース86を介してファイル管理装置1との間で交換し、ファイル管理装置1を介して有価価値の情報を受信し、受信した有価価値の情報をリーダ/ライタ85にてカード4へ記録することができる。
【0081】
図17は、本発明の精算装置9の構成を示すブロック図である。精算装置9はCPU90を備え、該CPU90はRAM91、入力部92、ディスプレイ93、現金排出部94、リーダ/ライタ95、通信インタフェース96、ハードディスク(HD)97、及び外部記憶装置98の動作を制御する。入力部92は、本実施の形態におけるシステムを動作させるにあたり、ユーザが所定の操作を行うためのものであり、ディスプレイ93に表示される指示に従って、ユーザにより操作される。なお、ディスプレイ93をタッチパネル機能を備える液晶ディスプレイとすることにより、前記入力部92を兼ねることもできる。リーダ/ライタ95はカード4に記録されたデータを読み込み、また、カード4にデータを書き込むためのハードウェアである。現金排出部94は、ユーザが精算した現金を排出するためのものであり、リーダ/ライタ95にてカード4から読み込まれた有価価値の情報に応じた額の現金を排出する。通信インタフェース96はLAN等を介してファイル管理装置1との間にて通信可能に接続されている。外部記憶装置98は、精算装置9を実現するためのコンピュータプログラムが記録されたCD−ROM等の記録媒体REC9から記録内容を読み込むためのCD−ROMドライブ等の装置であり、外部記憶装置98により読み込まれたデータはHD97に記録される。
【0082】
次に、本実施の形態に係る有価価値供給システムにおける入金処理を説明する。図18は実施の形態3における有価価値供給システムにおける入金処理を説明するためのフローチャートである。ユーザが入金装置8のカード挿入口に金融カードを挿入した場合(S901)、入金装置8は、金融カード受付部89により、金融カードに記録された、口座番号またはクレジット番号など出金元を識別する情報を読み込む。次に、入金装置8は、暗証番号など金融カードを認証するための情報、前記出金元から入金装置8へ供給すべき有価価値の数値を指定する供給指示情報、及び有価価値情報の記録先を特定するための入金先情報のユーザによる入力を受け付ける(S902)。
【0083】
次に、入金装置8は、出金元を識別する情報、金融カードを認証するための情報、及び供給指示情報をファイル管理装置1へ送信し(S903)、ファイル管理装置1は、入金装置8から情報を受信し(S904)、ユーザの金融口座を有する銀行またはクレジット会社などの金融機関7である出金元から、受信した供給指示情報が示す数値に応じた有価価値の供給を受ける決済処理を行う(S905)。このとき、ファイル管理装置1は、外部通信ネットワーク100を介して金融機関7との間で通信を行い、リアルタイムで有価価値を金融機関7から引き出す決済処理を行っても良く、決済に関する情報を記憶しておいて閉店後などの所定の時期に非リアルタイムで決済処理を行ってもよい。次に、ファイル管理装置1は、前記出金元から供給を受けた有価価値の情報を入金装置8へ送信し(S906)、入金装置8は有価価値の情報を受信する(S907)。
【0084】
入金装置8は、次に、ステップ902にて受け付けた入金先情報が示す入金先がカード4であるか否かを判断し(S908)、カード4に記録すべき旨の情報である場合、受信した有価価値の情報を、ユーザによって予め挿入されているカード4又は入金装置8に予め収納されているカード4へ記録する(S909)。このとき、カード4に予め記録されている有価価値の情報が無価値であった場合には、入金装置8はカード4へ有価価値の情報を記録することによってカード4を発行する。入金先がカード4ではない場合、入金装置8は、入金先情報及び有価価値情報をファイル管理装置1へ送信する(S910)。ファイル管理装置1は、入金先情報及び有価価値情報を受信し(S911)、入金先情報に基づき、有価価値の入金先がファイル管理装置1であるか否かを判断する(S912)。ファイル管理装置1に入金すべき旨の情報である場合、ファイル管理装置1は、受信した有価価値情報をHD12に記録する(S913)。入金先がファイル管理装置1ではない場合、つまり入金先情報が指定する入金先が遊技者口座51である場合、受信した有価価値情報を遊技者口座51へ記録する(S914)。以上の入金処理により、ユーザは、金融カードを用いて遊技に用いるための有価価値を得ることができ、特に、金融カードを用いて有価価値の情報が記録されたカード4の発行を受けることができる。
【0085】
なお、入金装置8は、出金元を識別する情報を金融カードから読み込むのではなく、ユーザが入力部82を操作することによって前記情報の入力を受け付けて入金処理を行う機能を有していてもよい。また、ステップ901乃至903及びステップ907乃至909に示す入金装置8が行った処理を、台間機3が行うようにしてもよい。台間機3が入金処理を行う場合は、ステップ910以降の処理は行わず、台間機3は、カード4に記録しなかった有価価値情報をRAM31に記録する。この場合においては、ユーザは、パチンコ台から離れることなく、金融カードを用いて有価価値の情報が記録されたカード4の発行を受けることができる。
【0086】
次に、本実施の形態における有価価値供給システムにおける精算処理を説明する。図19は実施の形態3における有価価値供給システムにおける精算処理を説明するためのフローチャートである。ユーザが精算装置9のカード挿入口にカード4を挿入した場合(S1001)、リーダ/ライタ95により、カード4に記録されたカード識別情報等に基づき、挿入されたカード4が適正なものであるか否かを判断する。適正なカードである場合、精算装置9は、カード4に記録されている有価価値のうちどれだけの額を精算するかを示す精算額情報、及び有価価値をどのような形で精算するかを示す精算方法情報のユーザによる入力を受け付ける(S1002)。本実施の形態における精算方法としては、現金による精算、又はファイル管理装置1若しくは遊技店口座5が有する遊技者口座51への入金の何れかを指定することができる。
【0087】
精算装置9は、次に、受け付けた精算額情報が示す数値の有価価値を、カード4に記録されている有価価値から減算し、減算した数値に応じた有価価値情報を取得する(S1003)。次に精算装置9は、ステップ1002にて受け付けた精算方法情報が示す精算方法が現金による精算であるか否かを判断し(S1004)、現金による精算をすべき旨の情報である場合、精算装置9は取得した有価価値情報に応じた額の現金を排出する(S1005)。このとき、カード4に記録されている有価価値が、遊技玉の情報として記録されている場合は、精算装置9は、遊技玉の情報を金額の情報へ変換して現金を排出する。
【0088】
精算方法が現金による精算ではない場合、精算装置9は、精算方法情報及び有価価値情報をファイル管理装置1へ送信する(S1006)。ファイル管理装置1は、精算方法情報及び有価価値情報を精算装置9から受信し(S1007)、精算方法情報に基づき、有価価値の入金先がファイル管理装置1であるか否かを判断する(S1008)。ファイル管理装置1に入金すべき旨の情報である場合、ファイル管理装置1は、受信した有価価値情報をHD12に記録する(S1009)。入金先がファイル管理装置1ではない場合、つまり精算方法情報が指定する入金先が遊技者口座51である場合、受信した有価価値情報を遊技者口座51へ記録する(S1010)。なお、遊技玉の情報としてカード4に記録されている有価価値を、金額の情報へ変換してファイル管理装置1又は遊技者口座51へ記録することもできる。以上の精算処理により、ユーザは、遊技によって獲得して台間機3にてカード4に記録された有価価値、又は未使用のままカード4に記録されている有価価値を精算することができる。
【0089】
次に、本実施の形態における有価価値供給システムにおける精算振替処理を説明する。図20は、実施の形態3における有価価値供給システムにおける精算振替処理を説明するためのフローチャートである。ユーザが精算装置9の入力部92を操作することにより、遊技店口座5における遊技者口座51から金融機関7においてユーザが有する金融口座へ有価価値を振り替えて有価価値の精算を行うための命令として、金融口座及び精算額を指定する情報を含む精算振替命令を入力した場合、精算装置9は前記精算振替命令の入力を受け付け(S1101)、精算振替命令に対応する精算振替命令情報をファイル管理装置1へ送信する(S1102)。ファイル管理装置1は、精算振替命令情報を受信し(S1103)、精算振替命令情報に基づいてユーザの金融機関7及び金融口座の特定を試みる(S1104)。金融口座が特定できなかった場合は、ファイル管理装置1は、金融口座が特定できなかった旨の不可情報を精算装置へ送信し(S1105)、精算装置9は、不可情報を受信して(S1106)、再び精算振替命令の入力を受け付ける状態となる。
【0090】
金融機関7及び金融口座が特定できた場合は、ファイル管理装置1は、精算振替命令情報に従い、遊技者口座51から特定した金融口座へ有価価値を振り替える(S1107)。このとき、振り替えるべき有価価値が、遊技玉の情報として遊技者口座51に記録されている場合は、ファイル管理装置1は、遊技玉の情報を金額の情報へ変換して、変換した有価価値を振り替える。ファイル管理装置1は、振替による精算が完了した旨の精算振替完了情報を精算装置9へ送信し(S1108)、精算装置9が精算振替完了情報を受信する(S1109)ことにより、精算振替処理を終了する。以上の精算振替処理により、ユーザは、遊技により獲得して遊技者口座51に記録した有価価値を精算して金融口座に記録することが可能となり、前記有価価値を遊技以外の他の目的に用いることができる。
【0091】
なお、精算振替処理において精算装置9が行った処理を台間機3が行うようにしてもよい。また、ステップ1101に示す精算振替命令の入力の受け付けをファイル管理装置1が行い、受け付けた精算振替命令に基づいて精算振替の処理を行うようにしても良い。
【0092】
以上詳述した如く、本実施の形態においては、ユーザは、入金装置8又は台間機3に金融カードを挿入することにより、金融機関7,7,…を通じて出金を行うことができる出金元から、遊技に用いるための有価価値を得ることができ、特に、金融カードを用いて有価価値の情報が記録されたカード4の発行を受けることができる。これにより、キャッシュレスでカード4を購入して遊技を行うことが可能となり、遊技のキャッシュレス化がより促進される。なお、本発明の有価価値供給システムは、本実施の形態における金融カード以外に、汎用プリペイドカード又は電子マネーカードなど、有価価値の情報を記録している本発明に係る価値記録媒体を用いて、有価価値の供給を受ける形態としてもよい。この場合は、価値記録媒体に記録されている有価価値の情報を引き出してカード4に記録する処理を行うことにより、同様にキャッシュレスでカード4を購入して遊技を行うことが可能となる。
【0093】
また、本実施の形態においては、ユーザは、有価価値が記録されているカード4を精算装置9に挿入することにより、遊技によって獲得して台間機3にてカード4に記録された有価価値、又は未使用のままカード4に記録されている有価価値を精算することができる。特に、有価価値を現金として精算することができるため、有価価値を遊技以外の目的に使用することができる。更に、本実施の形態においては、台間機3又は精算装置9からの指示により、遊技店口座5に記録された有価価値を金融機関7の金融口座へ振り替える精算を行うことができるため、ユーザは、遊技によって獲得して遊技店口座5に記録された有価価値を、金融口座を介して遊技以外の目的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本発明に係る有価価値供給システムの実施の形態1における構成を示すブロック図である。
【図2】ファイル管理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】ファイル管理装置が備えるハードディスクに記録された履歴情報を示す模式図である。
【図4】遊技店口座に記録された記録内容を説明するためのブロック図である。
【図5】台間機の構成を示すブロック図である。
【図6】カードの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明に係る有価価値供給システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明に係る有価価値供給システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明に係る有価価値供給システムにおける有価価値の振り替え処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】台間機が所有する有価価値に関する所有情報の保存処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明に係る有価価値供給システムの実施の形態2における構成を示すブロック図である。
【図12】入金装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明に係る有価価値供給システムにおける入金処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】実施の形態3に係る有価価値供給システムの構成を示すブロック図である。
【図15】実施の形態3における台間機の構成を示すブロック図である。
【図16】実施の形態3における入金装置の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の精算装置の構成を示すブロック図である。
【図18】実施の形態3における有価価値供給システムにおける入金処理を説明するためのフローチャートである。
【図19】実施の形態3における有価価値供給システムにおける精算処理を説明するためのフローチャートである。
【図20】実施の形態3における有価価値供給システムにおける精算振替処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0095】
1 ファイル管理装置
2 パチンコ台(遊技機)
3 台間機(遊技起動装置)
4 カード(可搬型記録媒体)
5 遊技店口座
6 通信装置
51 遊技者口座(遊技店ファイル)
7 金融機関
8 入金装置(受付装置)
9 精算装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技店に設置された遊技機にて遊技に用いる有価価値の情報が記録された複数の遊技店ファイルから、前記有価価値の数値に応じて前記遊技機での遊技を可能にする遊技起動装置へ、前記有価価値を供給する有価価値供給方法であって、
前記遊技起動装置は、前記複数の遊技店ファイルのうち一の遊技店ファイルを特定する遊技店ファイル情報の入力を受け付け、受け付けた前記遊技店ファイル情報を、前記複数の遊技店ファイルにおける有価価値の移動を管理するファイル管理装置へ送信し、
前記ファイル管理装置は、前記遊技店ファイル情報を受信し、受信した前記遊技店ファイル情報に対応する前記一の遊技店ファイルを特定し、特定した遊技店ファイルに記録された有価価値に関するファイル情報を前記遊技起動装置へ送信し、
前記遊技起動装置は更に、前記ファイル情報を受信し、有価価値の供給を指示する供給指示情報の入力を受け付け、受け付けた前記供給指示情報を前記ファイル管理装置へ送信し、
前記ファイル管理装置は更に、前記供給指示情報を受信し、前記遊技店ファイルの記録内容を、前記ファイル情報が示す有価価値の数値から前記供給指示情報が示す有価価値の数値を差し引いた数値の有価価値に関する差引ファイル情報に書き換え、受信した前記供給指示情報に対応して供給する有価価値に関する供給情報を前記遊技起動装置へ送信し、
前記遊技起動装置は更に、前記ファイル管理装置から送信された前記供給情報を受信し、
前記ファイル管理装置は更に、金融機関における口座を特定する口座情報の入力と、前記口座から前記遊技店ファイルへ有価価値を振り替える振替命令の入力とを受け付け、受け付けた前記口座情報及び振替命令に基づき、前記通信ネットワークを使用して有価価値を前記口座から前記遊技店ファイルへ振り替えることを特徴とする有価価値供給方法。
【請求項2】
前記ファイル管理装置は更に、前記有価価値に関する複数の管理情報を記録し、前記遊技起動装置は、前記複数の管理情報のうちの一の管理情報を特定する管理特定情報の入力を受け付け、受け付けた前記管理特定情報を前記ファイル管理装置へ送信し、ファイル管理装置は更に、前記管理特定情報を受信し、受信した前記管理特定情報に対応する前記管理情報を特定し、特定した管理情報を前記遊技起動装置へ送信し、前記遊技起動装置は更に、前記管理情報を受信し、前記ファイル管理装置は更に、前記管理情報の記録内容を、前記管理情報が示す有価価値の数値から前記供給指示情報が示す有価価値の数値を差し引いた数値の有価価値に関する差引管理情報に書き換えることを特徴とする請求項1に記載の有価価値供給方法。
【請求項3】
前記遊技起動装置は更に、有価価値の情報を記録している価値記録媒体、又は遊技店外の有価価値の供給元を識別する情報を記録している供給用記録媒体を受け付け、前記供給指示情報が示す有価価値の数値に応じて、前記価値記録媒体に記録されている有価価値の供給、又は前記ファイル管理装置を介した前記供給元からの有価価値の供給を受けることを特徴とする請求項1又は2に記載の有価価値供給方法。
【請求項4】
前記遊技起動装置は更に、可搬型記録媒体に有価価値に関する情報が記録されているか否かを判定し、記録されていると判定した場合は、前記遊技店ファイル情報の入力を受け付けることなく前記可搬型記録媒体に記録された有価価値の数値に応じて前記遊技機での遊技を可能にすることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の有価価値供給方法。
【請求項5】
前記遊技起動装置は更に、前記口座情報及び振替命令の入力を受け付け、受け付けた前記口座情報及び振替命令を前記ファイル管理装置へ送信し、前記ファイル管理装置は更に、受信した前記口座情報及び振替命令に基づき、通信ネットワークを使用して有価価値を前記口座から前記遊技店ファイルへ振り替えることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の有価価値供給方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2006−280995(P2006−280995A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−206669(P2006−206669)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【分割の表示】特願2002−60595(P2002−60595)の分割
【原出願日】平成14年3月6日(2002.3.6)
【出願人】(591085972)日本ゲームカード株式会社 (144)
【Fターム(参考)】