説明

有価証券管理方法、および有価証券管理システム

【課題】有価証券を回収し搬送して一定期間保管することなく、かつセキュリティ性を低下させることなく有価証券を管理することができる有価証券管理方法および有価証券管理システムを提供する。
【解決手段】読取装置3は、記憶装置36と、通信I/F31と、有価証券を読み取る読取部32と、読取部32による読み取り結果に基づいて発行元データD2および金額データD1等を含むテキストデータ、および画像データを生成して記憶装置36に関連付けて書き込み、記憶装置36から読み出したテキストデータおよび画像データ、並びに受取先データ(レジ番号データ)G1を関連付けて、通信I/F31を介して送信する制御回路37を有し、管理装置2は、記憶装置24と、通信I/F21と、読取装置3から受信したそれらデータを記憶装置24に関連付けて書き込み、それらのデータに基づいて有価証券Pの管理を行う制御回路25とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば商品券、金券、ギフト券等の有価証券を管理する有価証券管理方法、および有価証券管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば金券に関する処理を行うシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、例えば一般的に消費者が金券等を用いて取扱店の店舗にて商品を購入する場合には、店員がレジ操作部を操作して金券の金額データを入力する。その使用済み金券は金券の真贋判断処理やセキュリティ性を保つために、回収センタに搬送され一定期間保管される。
【特許文献1】特開平10−340368号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したように取扱店の店舗にて使用された金券を、一定期間回収センタに搬送し一定期間保管するので、搬送コストや保管コスト、搬送時間等がかかり、改善が望まれている。
また、金券を回収せずに例えば取扱店の店舗にて券番号のみで金券の真贋を判定するのは困難であり、セキュリティ性が低下してしまう。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、有価証券を回収し搬送して一定期間保管することなく、かつセキュリティ性を低下させることなく有価証券を管理することができる有価証券管理方法および有価証券管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために、本発明の第1の観点の有価証券管理方法は、有価証券の管理を行う有価証券管理方法であって、データ処理装置が、前記有価証券の発行元を示す発行元データ、および前記有価証券の金額を示す金額データを含む有価証券を読み取り、当該読み取り結果に基づいて、前記発行元データ、および金額データまたは券種データを含むテキストデータ、ならびに画像データを生成する第1のステップと、前記データ処理装置が、前記第1のステップにより生成したテキストデータおよび画像データ、ならびに前記有価証券の受取り先を示す受取先データを関連付けて記憶装置に書き込む第2のステップと、前記データ処理装置が、前記第2のステップにより関連付けて前記記憶装置に書き込んだテキストデータ、画像データ、および受取先データに基づいて前記有価証券を管理する第3のステップとを有する。
【0006】
さらに、前記目的を達成するために、本発明の第2の観点の有価証券管理システムは、有価証券を読み取る読取装置と、管理装置とが通信ネットワークを介して接続された有価証券管理システムであって、前記読取装置は、第1の記憶装置と、前記管理装置と前記通信ネットワークを介してデータ通信を行う第1の通信インタフェースと、前記有価証券の発行元を示す発行元データ、および前記有価証券の金額を示す金額データを含む有価証券を読み取る読取手段と、前記読取手段による読み取り結果に基づいて前記発行元データおよび金額データまたは券種データを含むテキストデータ、および画像データを生成して前記第1の記憶装置に関連付けて書き込み、当該第1の記憶装置から読み出したテキストデータおよび画像データ、ならびに当該有価証券の受取り先を示す受取先データを関連付けて、前記第1の通信インタフェースを介して前記管理装置に送信する第1の制御回路と、を含み、前記管理装置は、第2の記憶装置と、前記読取装置と前記通信ネットワークを介してデータ通信を行う第2の通信インタフェースと、前記第2の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信した前記テキストデータ、画像データ、および受取先データを前記第2の記憶装置に関連付けて書き込み、当該第2の記憶装置に書き込んだテキストデータ、画像データ、および受取先データに基づいて前記有価証券の管理を行う第2の制御回路と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、有価証券を回収し搬送して一定期間保管することなく、かつセキュリティ性を向上させ、効率的なデータ管理を行うことができる有価証券管理方法および有価証券管理システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る有価証券管理システム1の全体構成図である。
本実施形態に係る有価証券管理システム1において、例えば有価証券は、商品券、金券、ギフト券等の有価証券である。説明を簡潔にするため本実施形態では有価証券として紙に印刷された商品券を説明する。
【0009】
本実施形態に係る有価証券管理システム1は、例えば消費者等が有価証券を用いて商品等を購入する場合に、本発明に係るデータ処理装置が有価証券を読み取り、読み取り結果を基に金額データや発行元データ、券番号データ等を含むテキストデータ、ならびに画像データを生成して、記憶装置に書き込み記憶し、その記憶装置に書き込まれたテキストデータおよび画像データを基に有価証券を管理する。
つまり、画像データを記憶装置に記憶して管理を行うので使用済み有価証券を回収することなくかつセキュリティ性を低下させることなく有価証券を管理する。
以下、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
本実施形態に係る有価証券管理システム1は、例えば図1に示すように、発行元100、管理センタ200、取扱店(店舗)300、および卸商400等を有する。
発行元100、管理センタ200、店舗300、および卸商400等の各構成要素それぞれには、通信ネットワーク5を介してデータ通信を行うコンピュータが設けられている。
【0011】
発行元100は、本実施形態に係る有価証券の発行元である。
本実施形態に係る発行元100は、例えば図1に示すように、クレジット会社・信用販売会社(信販会社)101、サービス会社102、ビール・飲料会社103、メーカ会社104、団体系会社105、および組合・連合会106等を有する。
これら各発行元100は、例えばそれぞれ種類の異なる商品券や金券等の有価証券を発行する。
管理センタ200は、本発明に係る有価証券の管理を行う。管理センタ200には、管理装置2が設けられている。
【0012】
店舗300は、有価証券を取り扱い、例えば有価証券と引き換えに商品を販売する。つまり店舗300は有価証券の受取り先である。
具体的には店舗300は、有価証券を顧客(消費者)等から受取り、その有価証券の金額を発行元100から受け取る。詳細には店舗300は、手数料や加盟店登録料等を差し引いた金額を、発行元100から受け取る。
【0013】
本実施形態に係る店舗300は、例えば図1に示すように、百貨店301(本店3011,支店3012)、総合スーパーマーケット(GMS:General Merchandise Store)302、スーパ(SM:スーパーマーケット)3021、テナント管理事務所303、商店街組合304、および商店3041等を有する。
各店舗300には、本発明に係る通信ネットワーク5を介してデータ通信を行う読取装置3が設けられている。この読取装置3はキャッシュレジスタの機能を有する。
【0014】
卸商(卸商業者)400は、例えば店舗300により取り扱われる商品等の卸業者である。
本実施形態に係る卸商400は、例えば図1に示すように、酒類卸商401、商品卸商402、およびメーカ卸商403等を有する。
また、各卸商400には、例えば通信ネットワーク5を介して管理装置2とデータ通信を行うコンピュータが設けられている。
【0015】
図2は、図1に示した有価証券管理システム1の具体的な構成図である。
有価証券管理システム1は、例えば図2に示すように、管理装置2、読取装置3、ホスト装置6を有する。
管理装置2、および読取装置3は、通信ネットワーク5を介して接続されている。
管理装置2は本発明に係る管理装置の一例に相当し、読取装置3は本発明に係る読取装置の一例に相当する。
また、管理装置2および読取装置3は、本発明に係るデータ処理装置の一例に相当する。
【0016】
上述したように管理装置2は管理センタ200に設けられ、読取装置3は店舗300に設けられている。また、ホスト装置6は、管理センタ200や管理センタ200を管理するホスト系電算センタ600等に設けられており管理装置2の上位の管理を行う装置である。
簡単な説明のため管理装置2および読取装置3を中心に説明する。
【0017】
〔管理装置2〕
図3は、図2に示した有価証券管理システム1のハードウェアの機能ブロック図である。
管理装置2は、例えば図3に示すように、通信インタフェース(通信I/F)21、入力部22、出力部23、記憶装置24、および制御回路(CPU:central processing unit)25を有する。
【0018】
通信I/F21は本発明に係る第2の通信インタフェースの一例に相当し、記憶装置24は本発明に係る第2の記憶装置の一例に相当し、制御回路(CPU)25は本発明に係る第2の制御回路に相当する。
【0019】
通信I/F21は、例えば制御回路25の制御により、通信ネットワーク5を介して読取装置3やホスト装置6、各種コンピュータとデータ通信を行い、通信結果を制御回路25に出力する。
【0020】
入力部22は、例えば管理装置2のオペレータによる操作に応じた信号を、制御回路25に出力する。入力部22は、例えばキーボードや、マウス、タッチパネル等の操作入力装置により構成されている。
【0021】
出力部23は、例えば制御回路25の制御に応じた出力、例えば画像表示や印字等を行う。出力部23は、例えばディスプレイやタッチパネル、プリンタ等により構成されている。
【0022】
記憶装置24は、例えば制御回路25の制御により、本発明に係る機能を含むプログラムや、各種情報(データ)を記憶する。
制御回路25は、例えば記憶装置24からプログラムを読み出して、プログラムを実行することにより、本発明に係る処理を実現する。
【0023】
記憶装置24は、詳細には図3に示すように、メモリ241、請求フォーマットデータベース(DB)242、端末管理データベース(DB)243、ユーザデータデータベース(DB)244、レジ管理データデータベース(DB)245、券種情報データベース(DB)256、画像データデータベース(DB)247、テキストデータデータベース(DB)248、動作ログデータベース(DB)249、および偽造情報データベース(DB)2410を有する。
また、記憶装置24は、これらのデータを関連付けて記憶する。
【0024】
メモリ241は、例えば制御回路25の制御により、制御回路25の処理のワークスペースとして用いられる。例えば、メモリ241は、RAM(random access memory)やROM(read only memory)等の記憶装置により構成されている。
また、各データベース242〜2410は、磁気ディスクや光磁気ディスク、磁気テープ等の記録装置により構成されている。
【0025】
請求フォーマットDB242は、制御回路25の制御により、発行元100や取扱店(または店舗)300等に請求するための様式(フォーマット)や請求データが記憶されている。
【0026】
端末管理DB243は、制御回路25の制御により、例えば各管理装置(端末)2を管理するための管理情報が記憶されている。
ユーザデータDB244は、制御回路25の制御により、例えば管理装置2を操作するオペレータに関する管理情報が記憶されている。
レジ管理データDB245は、制御回路25の制御により、読取装置3等によるキャッシュレジスタ機能としての読取装置に入金された金銭の登録や有価証券に関する管理情報を記憶する。
【0027】
券種情報DB256は、制御回路25の制御により、例えば有価証券の種類に関する情報を記憶する。
画像データDB247は、制御回路25の制御により、例えば読取装置3から受信した、有価証券の読み取り結果に応じた画像データを記憶する。
テキストデータDB248は、制御回路25の制御により、例えば読取装置3から受信した、有価証券の読み取り結果に応じたテキストデータを記憶する。
【0028】
動作ログDB249は、制御回路25の制御により、読取装置3の処理状況を示すログや、読取装置3と管理装置2間の通信管理ログ等のログ(記録簿)を記憶する。
【0029】
偽造情報DB2410は、制御回路25の制御により、例えば有価証券の偽造を検出するためのデータを記憶する。
【0030】
制御回路25は、例えば記憶装置24に記憶されたプログラムを実行することにより本発明に係る機能を実現し、装置全体を統括的に制御する。
制御回路25は、例えば図3に示すように、照合部251、端末管理部252、売上集計部253、レジ集計部254、券種配信部255、請求処理部256、および偽造処理部257等の機能を有する。
【0031】
照合部251は、例えば通信I/F21を介して読取装置3から受信したテキストデータ、画像データ、受取先データ、および券種情報DB246に記憶されている券種情報等に基づいて、読取装置3により読み取られた有価証券の照合処理を行い、照合結果に応じた信号を通信I/F21を介して読取装置3に出力する。例えば照合部251は、照合の結果、適正を示す信号や不適を示す信号を読取装置3に出力する。読取装置3はその信号に基づいて照合結果を示す報知を行う。例えば読取装置3は照合結果を表示する。
【0032】
端末管理部252は、例えば読取装置3から受信したテキストデータや画像データを記憶装置24に記憶して管理を行う。
詳細には、端末管理部252は、例えば通信I/F21を介して読取装置3から受信したテキストデータ、画像データ、および受取先データを記憶装置24に関連付けて書き込み、当該記憶装置24に書き込んだテキストデータ、画像データ、および受取先データに基づいて有価証券の管理を行う。
【0033】
また、制御回路25は、通信I/F21を介して読取装置3から受信した複数個の画像データを、テキストデータと関連付けて記憶装置24に書き込むことで上述した管理を行う。
【0034】
また、端末管理部252は、通信I/F21を介して読取装置3から受信したログを記憶装置24に書き込み、そのログに基づいて読取装置3の処理状況を管理する。
【0035】
売上集計部253は、各読取装置3から受信したテキストデータに含まれる金額データ、受取り先データ、発行元データ等に基づいて、発行元や受取り先毎に設定期間毎やリアルタイムの金額データの総和を演算して、売上データを生成し、生成した決済情報や売り上げデータを記憶装置24に記憶する。また、売上集計部253は、売上データを通信I/F21によりホスト装置6に出力する。
また、売上集計部253は、各読取装置3から受信したテキストデータに含まれる金額データ、受取り先データ、発行元データ等に基づいて、設定期間毎やリアルタイムの金額データの相殺処理を行い、その処理結果を記憶装置24に記憶する。
【0036】
レジ集計部254は、例えばキャッシュレジスタとしての読取装置3から受信した、入金された金銭の登録に関する情報に基づいて、各読取装置(レジ)3毎に集計処理を行う。例えばレジ集計部254は、通信I/F21を介して複数の読取装置3から受信したデータを基に取扱店または店舗毎の集計処理を行う。
【0037】
券種配信部255は、例えば新たな券種情報登録時等に、券種情報を送信させる送信指示を受けると、例えば記憶装置24から券種情報を読み出して、読み出した券種情報を通信I/F21を介して読取装置3に送信する。読取装置3では、管理装置2から受信した券種情報を内部の記憶装置に書き込むことで券種情報を更新する。
【0038】
請求処理部256は、例えばテキストデータに基づいて、発行元100や店舗300等に請求する金額等を演算する処理を行う。
詳細には、例えば請求処理部256は、記憶装置24に書き込まれたテキストデータおよび受取先データに基づいて、発行元や受取り先毎に設定期間毎の金額データの総和を演算し、その演算の結果に基づいて、発行元が受取り先に支払う金額を示す決済情報を生成し、生成した決済情報を記憶装置24に書き込むことで有価証券の管理を行う。
【0039】
偽造処理部257は、例えば通信I/F21を介して読取装置3から受信した券番号データを含むテキストデータおよび画像データを関連付けて記憶装置24に書き込み、記憶装置24に書き込まれた券番号データに基づいて、有価証券の不正使用を検出する処理を行い、当該検出処理の結果、不正使用が検出された場合に有価証券の使用抑止処理を行う。
また、偽造処理部257は、有価証券の不正使用が検出された場合に、不正使用を示す信号を通信I/F21を介して読取装置3に送信する。読取装置3では、その不正使用を示す信号を受けると有価証券の使用抑止処理を行う。
【0040】
また、偽造処理部257は、有価証券毎の偽造情報に基づいて、有価証券の読取方法、例えば読取部分または解像度を決定し、決定した読取方法、例えば読取部分または解像度で有価証券を読み取らせる要求を通信I/F21を介して読取装置3に送信する。読取装置3では、その要求に応じて有価証券を読み取り、その読み取り結果に応じた画像データおよび偽造情報に基づいて偽造判定処理を行う。
【0041】
〔読取装置3〕
読取装置3は、例えば図3に示すように、通信インタフェース(通信I/F)31、読取部32、入力部33、出力部34、表示部35、記憶装置36、および制御回路(CPU)37を有する。
【0042】
通信I/F31は本発明に係る第1の通信インタフェースの一例に相当する。読取部32は本発明に係る読取手段の一例に相当する。記憶装置36は本発明に係る第1の記憶装置に相当する。また、制御回路37は本発明に係る第1の制御回路の一例に相当する。
記憶装置24および記憶装置36は本発明に係る記憶装置の一例に相当する。
【0043】
通信I/F31は、例えば制御回路37の制御により、管理装置2と通信ネットワーク5を介してデータ通信を行う。
【0044】
読取部32は、制御回路37の制御により有価証券を読み取り、読み取り結果に応じた信号を制御回路37に出力する。
詳細には、例えば読取部32は、有価証券の発行元を示す発行元データ、および前記有価証券の金額を示す金額データ、券番号データ等を含む有価証券を読み取り、読取結果に応じた信号を制御回路37に出力する。
つまり、読取部32は、有価証券の画像データ、および有価証券の属性データをテキストデータとして読み取り、読取結果に応じた信号を制御回路37に出力する。ここで有価証券に係る属性データとしては、例えば有価証券の発行元を示す発行元データ、有価証券の受取り先を示す受取先データ、券番号データ、および金額データまたは券種データである。
また、券種データは、例えば有価証券の券名、バージョン情報、金券情報、券番号のいずれかを含む。
また、読取部32は、有価証券から真贋を判別するためのデータ(例えば所定の波長等)を読み取る。
【0045】
読取部32は、例えば図3に示すように、ハードキー読取部321、画像読取部322、および管理情報読取部323を有する。
ハードキー読取部321は、例えばカードキー等のハードキーを読み取る装置である。
例えばハードキー読取部321は、読取開始時にオペレータの認証情報が記録されたカードキーから認証情報を読み取り、その認証情報を制御回路37に出力する。例えば制御回路37は、その認証情報を基に認証処理を行い、本人確認がとれた場合にオペレータに対して読取装置3の使用を許可する。
【0046】
画像読取部322は、有価証券を読み取り、読取結果に応じた画像データを生成し、画像データを制御回路37に出力する。
画像読取部322は、例えば撮像素子を有し、撮像素子により有価証券の画像に応じた電気信号を出力する。
【0047】
管理情報読取部323は、有価証券に含まれる管理情報、詳細には例えば金額データ、発行元データ、券番号データ等のデータを読み取り、読み取ったデータをテキストデータとして制御回路37に出力する
【0048】
入力部33は、例えば店舗300のオペレータ等による操作に応じた信号を制御回路37に出力する。例えば入力部33は、キーボード、マウス、タッチパネル等の操作入力装置により構成されている。
出力部34は、例えば制御回路37の制御に応じた出力を行う。例えば出力部34はプリンタ等や発音装置等の出力装置により構成される。
表示部35は、例えば制御回路37の制御に応じた表示を行う。表示部35は例えばLCD(液晶ディスプレイ装置)やCRTディスプレイ、タッチパネル等の表示装置により構成されている。
【0049】
記憶装置36は、例えば制御回路37の制御により、本発明に係る機能を含むプログラムや、各種情報(データ)を記憶する。
【0050】
記憶装置36は、例えば図3に示すように、メモリ361、券種情報データベース(DB)362、読取画像データデータベース(DB)363、読取テキストデータデータベース(DB)364、動作ログデータベース(DB)365、および偽造情報データベース(DB)366を有する。
また記憶装置36は、これらのデータを関連付けて記憶する。
【0051】
メモリ361、例えば制御回路37の制御により、記憶装置36の処理のワークスペースとして用いられる。例えば、メモリ361は、RAMやROM等の記憶装置により構成されている。
また、各データベース362〜366は、磁気ディスクや光磁気ディスク、磁気テープ等の記録装置により構成されている。
【0052】
券種情報DB362は、制御回路37の制御により、例えば有価証券の種類に関する券種情報を記憶する。券種情報は、有価証券の種類を判別する際に読み出される。
【0053】
読取画像データDB363は、制御回路37の制御により、読取部32による有価証券の読み取り結果に応じた画像データを記憶する。
読取テキストデータDB364は、制御回路37の制御により、読取部32による有価証券の読み取り結果に応じたテキストデータ、例えば金額データ、発行元データ、券番号データ等を記憶する。
動作ログDB365は、制御回路37の制御により読取装置3に関する処理状況を示すログや、管理装置2と読取装置3間のデータ通信に関するログを記憶する。
偽造情報DB366は、制御回路37の制御により、有価証券の偽造に関する偽造情報を記憶する。
【0054】
制御回路37は、例えば記憶装置36に記憶されたプログラムを実行することにより本発明に係る機能を実現し、装置全体を統括的に制御する。
【0055】
制御回路37は、読取部32による読み取り結果に基づいて発行元データおよび金額データや券種データ含むテキストデータ、および画像データを生成して記憶装置36に関連付けて書き込み、当該記憶装置36から読み出したテキストデータおよび画像データ、ならびに当該有価証券の受取り先を示す受取先データを関連付けて、通信I/F31を介して管理装置2に送信する。
ここで券種データは、例えば有価証券の券名、バージョン情報、金券情報、券番号のいずれかを含む。
【0056】
また、制御回路37は、テキストデータと関連付けられた複数個の画像データを、通信I/F31により通信ネットワーク5を介して管理装置2に送信する。管理装置2は、その受信した複数個の画像データをテキストデータと関連付けて記憶装置24に書き込むことで管理を行う。
【0057】
〔不正使用処理〕
制御回路37は、読取部32による読み取り結果に基づいて、券番号データを含むテキストデータを生成し、画像データを関連付けて記憶装置36に書き込み、当該記憶装置36から読み出したテキストデータを通信I/F31を介して管理装置2に送信する。
制御回路37は、通信I/F31を介して管理装置2から受信した不正使用を示す信号を受けると、有価証券の使用抑止処理を行う。例えば、制御回路37は、その読み取った有価証券が不正使用である旨を表示部35に表示する。
【0058】
〔無効化処理〕
また、制御回路37は、読取部32による有価証券の読み取り結果に基づいて生成した画像データを、記憶装置36に書き込んだ後、有価証券のうち画像データとして読み取った部分を、再度有効に画像データを生成することができないように有価証券を無効化する処理を行う。
有効に画像データを生成できないように行う無効化処理とは、例えば消費者(ユーザ)等が有価証券Pを利用するときに、読取装置3が、有価証券Pに含まれている金額データや、発行元データ、受取り先データ、券番号データ等の有価証券に係るデータを読み取れないように有価証券Pに対して行う無効化処理である。
この無効化処理は、例えば後述するようにインクで有価証券Pのそれらのデータを読み取れないように塗りつぶす処理や、有価証券Pにパンチ穴を開けて(穿穴)、それらのデータを読み取れないようにする処理等である。
【0059】
また、制御回路37は、記憶装置36が記憶する券種情報に基づいて、読取部32により読み取られる有価証券の券種を特定し、その特定した結果に応じて有価証券のうち読取部分を決定し、決定した読取部分を読取部32に読み取らせる。
【0060】
〔券種更新処理〕
また、制御回路37は、通信I/F31を介して管理装置2から受信した券種情報を記憶装置36、詳細には券種情報DB362に書き込むことで券種情報を更新する。
【0061】
〔偽造判定処理〕
また、制御回路37は、通信I/F31により管理装置2から受信した要求を受けて、当該要求に応じて読取部32に有価証券を読み取らせ、当該読み取り結果に応じた画像データおよび偽造情報に基づいて偽造判定処理を行う。
【0062】
〔ログ送信〕
また、制御回路37は、読取装置3に関する処理状況を示すログを記憶装置36に書き込み、設定されたタイミングで記憶装置36からログを読み出して通信I/F31を介して管理装置2に送信する。
【0063】
図4は、図3に示した読取装置3の全体構成の一具体例を説明するための図である。図5は、図4に示した読取装置3の有価証券を読み取る際の動作を説明するための図である。
【0064】
図4に示すように、読取装置3の本体部30の上面部に、入力部33および表示部35の一例に相当するタッチパネルが備えられている。上面部のタッチパネルの近傍には、出力部34に相当するレシートプリンタが設けられている。
本実施形態では本体部30の前面部には有価証券の挿入口TIN 、および返却口TOUTが設けられている。挿入口TINの近傍にはハードキー読取部321に相当するカードリーダが設けられている。
【0065】
本体部30には、制御装置370、電源回路371、および有価証券を収納する収納部CTが設けられている。
【0066】
制御装置370は、例えば図3に示した読取装置3の制御回路37や記憶装置36等の構成要素を有する。
電源回路371は、読取装置3の各構成要素に電力を供給する。
収納部CTは、例えば読取部32により読み取られた有価証券を収納する。また収納部CTは本体部30に対して着脱可能に設けられている。
【0067】
例えば、収納部CTとして複数個のカセットを設けても良い。例えば収納部(カセット)CTには破棄する有価証券(使用済み有価証券)が収められる。
【0068】
また、本体部30内部には、撮像装置324,325、複数個のローラRO1,RO2、およびインクローラIKRが設けられている。
【0069】
撮像装置324,325は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS等の撮像素子等を有する。
撮像装置324,325は、有価証券の表面や裏面を撮像するために、撮像方向が互いに対向して設けられている。
この撮像装置324,325は、画像読取部322および管理情報読取部323の一例に相当する。
【0070】
インクローラIKRは、例えば使用済み有価証券に無効化する処理を施す際に、有価証券の面にインクにより規定された印刷を行う。
例えば上述した無効化処理に限られるものではない。例えば制御回路37は有価証券にパンチ穴を開ける等の使用不可能となる無効化処理を行ってもよい。
【0071】
上述した構成の読取装置3の動作、特に有価証券の読み取り時の動作を図4,5を参照しながら説明する。
読み取り時には、制御回路37の制御により、不図示のローラにより、撮像装置324,325間に有価証券が移動し、撮像装置324,325により有価証券の表面と裏面が撮像され、読取結果が画像読取部322や管理情報読取部323に出力される。
画像読取部322は、撮像装置324,325による画像データを制御回路37に出力する。
【0072】
本実施形態に係る管理情報読取部323は、例えば撮像装置324による撮像結果の画像データに例えば画像認識処理を施して、金額データや、発行元データ、券番号データ等の属性データを読み取り、読み取り結果に基づいて、それらのデータを含むテキストデータを生成する。
【0073】
ローラRO1,RO2により紙送りされた有価証券は、インクローラIKRにより無効化処理(廃券処理)が施された後、収納部(カセット)CTに収納される。
また例えば有価証券を排出する必要が有る場合には、制御回路37の制御により排出口TOUTにより有価証券が排出される。
【0074】
〔ホスト装置6〕
ホスト装置6は、例えば図3に示すように、通信インタフェース(通信I/F)61、入力部62、表示部63、記録媒体64、プリンタ65、記憶装置66、および制御回路(CPU)67を有する。
【0075】
通信インタフェース(通信I/F)61は、例えば制御回路67の制御により、通信ネットワーク5を介して管理装置2等とデータ通信を行う。
入力部62は、例えばホスト装置6のオペレータによる操作に応じた信号を制御回路67に出力する。入力部62は、例えばキーボードや、マウス、タッチパネル等の操作入力装置により構成されている。
表示部63は、例えば制御回路67の制御に応じた出力、例えば画像表示や印字等を行う。表示部63は、例えばディスプレイやタッチパネル、プリンタ等により構成されている。
【0076】
記録媒体64は、例えば可搬性および着脱可能な記録媒体であり、具体的には磁気ディスクや光磁気ディスク、磁気テープ等の記録媒体を有し、制御回路67の制御によりデータを記録保持し、保持しているデータが読み出される。
【0077】
プリンタ65は、制御回路37の制御に応じた印刷を行う。
記憶装置66は、例えば制御回路67の制御により、本発明に係る機能を含むプログラムや、各種情報(データ)を記憶する。
制御回路67は、例えば記憶装置66からプログラムを読み出して、プログラムを実行することにより、本発明に係る処理を実現する。
【0078】
図6は、図1に示した有価証券管理システムで取り扱われる有価証券の一具体例を示す図である。図6(A)は、有価証券管理システムに用いられる有価証券(商品券)の表面の一具体例を説明するための図である。図6(B)は、図6(A)に示した商品券の裏面の一具体例を説明するための図である。
【0079】
有価証券(商品券)Pは、図6(A),(B)に示すように、金額データD1、発行元データD2、券種データD3、有効期限データD4、券番号データD5、真偽判別用データD6、取扱店データD7、および真偽判別用透かしデータD8を有する。
【0080】
金額データD1は本発明に係る金額データの一例に相当し、発行元データD2は本発明に係る発行元データの一例に相当し、券番号データD5は本発明に係る券番号データの一例に相当する。
【0081】
これらのデータは、番号や文字、バーコード等の画像データ等により、有価証券の面に通常インクやマグネティックインク等により印刷されている。またこれらのデータはホログラムや透かし等により有価証券に記されていてもよい。本実施形態に係る読取装置3は、有価証券に含まれるこれらのデータを読み取り、読み取り結果に応じてテキストデータや画像データを生成して記憶装置36に記憶する。
【0082】
金額データD1は、有価証券Pの金額を示すデータである。
発行元データD2は、有価証券Pの発行元を示すデータである。
券種データD3は、有価証券Pの種類を示すデータである。
有効期限データD4は、有価証券Pの有効期限を示すデータである。
券番号データD5は、有価証券Pそれぞれに割り当てられた券番号を示すデータである。
真偽判別用データD6は、例えば有価証券Pの真偽を検出するためのデータであり、例えば微細文字や微細画像、特殊インク等により有価証券Pに印刷されている。
取扱店データD7は、例えば有価証券Pを取り扱う店舗300を示すデータである。
真偽判別用透かしデータD8は、有価証券Pの真偽を検出するためのデータであり、例えば有価証券Pに透かしにより設けられている。
【0083】
例えば図6(A)に示すように、有価証券Pの表面には、周辺部に真偽判別用データD6が設けられ、その内側の中央部に券種データD3、金額データD1、有効期限データD4、発行元データD2、および真偽判別用透かしデータD8設けられている。
例えば図6(B)に示すように、有価証券Pの裏面には、例えばOCR文字やMICR文字(マグネティックインクによる文字)による券番号データD5、および取扱店データD7が設けられている。
【0084】
有価証券Pは、例えば印刷されたデータの配置位置や印刷形式等が種類により異なっている。
図6(C)は、有価証券管理システムに用いられる有価証券(商品券)の表面の他の具体例を説明するための図である。図6(D)は、図6(C)に示した商品券の裏面の一具体例を説明するための図である。
【0085】
有価証券Pには、例えば図6(C),(D)に示すように、各データD1〜D8が設けられていてもよい。
詳細には有価証券Pは、図6(C)に示すように、表面に金額データD1、発行元データD2、券種データD3、有効期限データD4、券番号データ(OCR文字)D5、真偽判別用データD6、真偽判別用透かしデータD8が設けられている。
また、有価証券Pの裏面には、図6(D)に示すように、券番号データ(MICR文字)D5、取扱店データD7s、真偽判別用透かしデータD8が設けられている。
【0086】
図7は、図1に示した有価証券管理システムの読取装置3による現物入力時の画面の一具体例を説明するための図である。
例えば読取装置3では、読取部32により有価証券Pが読み取れない場合にオペレータにより、有価証券Pに含まれる各種データを読み取り、表示部35に表示される例えば図7に示すような画面を見ながら、読み取ったデータを入力部33を操作して入力する。
【0087】
現物入力画面Gは、例えば図7に示すように、レジ番号(レジNo.)G1、レジ担当者名データG2、売り場名データG3、券種CD G4、発行元データ(発行会社名)G5、券種名(券種情報)G6、金額データG7、および券番号データG8を有する。
【0088】
レジ番号(レジNo.)G1は、例えば読取装置3のキャッシュレジスタとしての番号を示すデータである。
レジ担当者名G2は、例えば読取装置3を操作するオペレータの担当者を示すデータである。
売り場名データG3は、例えば店舗300内の読取装置3が設置されている売り場名を示すデータである。
【0089】
券種CD G4は、有価証券Pを示すデータであり、例えば発行元データG5、券種名(券種情報)G6、および金額額データG7を含むデータである。この券種CD G4が入力された場合には、一意的に発行元データG5、券種名データG6、および金額データG7が決定される。
【0090】
発行元データ(発行会社名)G5は、有価証券Pの発行元100を示すデータである。
券種名(券種情報)G6は、有価証券Pの券種を示すデータである。
金額データG7は、有価証券Pの金額を示すデータである。
また、発行元データG5、券種名(券種情報)G6、金額データG7は、一文字入力毎に選択候補が表示され、その選択候補の内から選択可能である。つまりセレクトボックス方式により入力可能である。
【0091】
券番号データG8は、有価証券Pの券番号を示すデータである。
また、複数個の有価証券Pに関するデータG4〜G8を入力可能である。この際、制御回路37は金額データD1を基に演算して合計金額データG9を生成して、合計枚数データG10と共に画面Gに表示する。
【0092】
また、読取装置3は、これらのデータG4〜G8を読取部32により読み取り、その読み取り結果に応じてテキストデータを生成してもよい。
【0093】
図8は、図1に示した有価証券管理システムの有価証券データの一具体例を説明するための図である。
読取装置3の記憶装置36や、管理装置2の記憶装置24に記憶されたデータは、例えば管理装置2や読取装置3により読み出されて表示部35や出力部23に表示可能である。
例えば読取装置3は、管理装置2にアクセスして有価証券Pに関するデータを検索した結果、図8に示すような画面表示を行う。
【0094】
検索結果画面G20は、例えば図8に示すように、レジ番号(No.)G1、券番号データG8、処理日時データG11、金額データG7、発行会社(発行元データ)G5、券種情報G6、入力タイプデータG12を有する。
図7に示したデータと同じデータに関しては同じ符号を付して説明を省略し、相違点のみ説明する。
【0095】
処理日時データG11は、読取装置3により有価証券Pの読み取り日時や、データ入力時の時間を示すデータである。
入力タイプデータG12は、有価証券Pの入力ソースを示すデータであり、詳細には有価証券Pが読取部32により読み取られた場合には”端末”を表示し、オペレータにより直接入力部33から入力された場合には、”手入力”を表示する。
【0096】
また制御回路37は、入力部33から入力された、処理単位毎の表示G13や券番号単位表示G14を指示する信号に応じた画面を表示部35に表示させる。
【0097】
図9は、図1に示した有価証券管理システムのレジ入金一覧を示す画面の一具体例を説明するための図である。
例えば管理装置2は、レジ毎の入金を確認する指示が入力された場合には、図9に示すように、レジ毎の入金一覧を示す画面表示を行う。
詳細には、管理装置2の制御回路25は、通信I/F21を介して読取装置3から受信したデータに基づいてレジ毎の有価証券の入金状況を確認する。
【0098】
レジ入金一覧画面G30は、例えば図9に示すように、レジ番号(No.)G1、状況データG31、時間データG11、金額データG7、および入力タイプデータG12を有する。
図7に示したデータと同じデータに関しては同じ符号を付して説明を省略し、相違点のみ説明する。
【0099】
状況データG31は、入力の有無を示すデータであり、未入力レジを示す場合には”×”文字、入力レジを示す場合には”O”文字を表示する。
【0100】
図10は、図1に示した有価証券管理システムの動作を説明するためのフローチャートである。図10を参照しながら、有価証券管理システム1の動作を、管理装置2、読取装置3の動作を中心に説明する。
例えば消費者が、発行元100により発行された図6(A),(B)に示すような有価証券(商品券)Pを用いて、店舗300にて商品を購入する場合を説明する。
【0101】
ステップST1において、有価証券Pを読み取る。
具体的には、制御回路37は、例えば図5に示すように読取部32により、有価証券Pを読み取らせる。
【0102】
ステップST2において、制御回路37は、読取部32による読み取り結果に基づいて、発行元データD2、金額データD1、有効期限データD4、券番号データD5等を含むテキストデータ、および画像データを生成する。
【0103】
ステップST3において、制御回路37は、生成したテキストデータ、および画像データを記憶装置36に関連付けて書き込む。
【0104】
ステップST4において、その後、制御回路37は、有価証券のうち画像データとして読み取った部分を、再度有効に画像データを生成することができないように有価証券を無効化する処理を行う。
具体的には、制御回路37は、例えば図5に示すように、インクローラIKRにより有価証券Pの面にインクにより読み取った部分に規定された印刷を行う。
【0105】
図11(A),(B)は、図2に示した読取装置3による有価証券Pの無効化処理を説明するための図である。
制御回路37は、例えば図6(A),(B)に示すような有価証券Pの表面に印刷された金額データD1や有効期限データD4等のデータ部分BD1に、図11(A)に示すように、インクローラIKRにより、再度有効に読み取り可能に画像データを生成することができないように印刷を施す。例えば黒インク等により印刷を行う。
【0106】
また、この際制御回路37は、有価証券Pの面全体にインクにより印刷を行うことで無効化処理を行ってもよい。
また、制御回路37は、図11(A)に示すように、使用済みを示す印刷BD2、例えば文字や記号、画像等を印刷することで無効化処理を行ってもよい。
【0107】
また、図11(A),(B)に示すように、制御回路37は、有価証券Pにパンチ穴PHを開ける等の無効化処理を施してもよい。
【0108】
その後、読取装置3では、無効化処理が施された有価証券Pが紙送りされて収納部CTに回収される。
【0109】
ステップST5において、制御回路37は、記憶装置36から読み出したテキストデータおよび画像データ、ならびに当該有価証券の受取り先を示す受取先データ(レジ番号データG1に相当する)とを関連付けて、通信I/F31,通信ネットワーク5を介して管理装置2に送信する。
【0110】
制御回路25は、上述したように、例えば照合部251、端末管理部252、売上集計部253、レジ集計部254、券種配信部255、請求処理部256、および偽造処理部257等の本発明に係る処理を行う。以下簡単に説明する。
【0111】
例えば具体的には、通信ネットワーク5,通信I/F21を介して読取装置3から受信したテキストデータ、画像データ、および受取先データを記憶装置24に関連付けて書き込み、当該第2の記憶装置に書き込んだテキストデータ、画像データ、および受取先データに基づいて有価証券Pの管理を行う。
【0112】
ステップST6において、偽造処理部257は、例えば通信I/F21を介して読取装置3から受信した券番号データを含むテキストデータおよび画像データを関連付けて記憶装置24に書き込み、記憶装置24に書き込まれた券番号データに基づいて、有価証券の不正使用を検出する処理を行い、当該検出処理の結果、不正使用が検出された場合に有価証券の使用抑止処理を行う(ST7)。
例えば偽造処理部257は、有価証券の不正使用が検出された場合に、不正使用を示す信号を通信I/F21を介して読取装置3に送信する。読取装置3では、その不正使用を示す信号を受けると有価証券の使用抑止処理、例えば有価証券Pが不正使用である旨を報知する。
【0113】
ステップST8において、制御回路25は、例えばテキストデータ等に基づいて、発行元100や店舗300等に請求する金額等を演算する処理を行う。
詳細には、例えば請求処理部256は、記憶装置24に書き込まれたテキストデータ、画像データ、および受取先データに基づいて、発行元や受取先毎に設定期間毎の金額データの総和を演算し、その総和の結果に基づいて発行元が受取り先に支払う金額を示す決済情報を生成して記憶装置24に書き込むことで有価証券Pの管理を行う。
【0114】
管理装置2,読取装置3は、上述した処理が終了すると、次の有価証券Pが読み込まれるまで待機を行い、ステップST1の処理に戻る。
【0115】
以上、説明したように、読取装置3は、記憶装置36と、管理装置2と通信ネットワーク5を介してデータ通信を行う通信I/F31と、有価証券の発行元を示す発行元データD2、および有価証券の金額を示す金額データD1、有効期限データD4、券番号データD5等を含む有価証券を読み取る読取部32と、読取部32による読み取り結果に基づいて発行元データD2および金額データD1等を含むテキストデータ、および画像データを生成して記憶装置36に関連付けて書き込み、当該記憶装置36から読み出したテキストデータおよび画像データ、ならびに当該有価証券の受取り先を示す受取先データ(レジ番号データ)G1を関連付けて、通信I/F31を介して管理装置2に送信する制御回路37とを有し、管理装置2は、記憶装置24と、読取装置3と通信ネットワーク5を介してデータ通信を行う通信I/F21と、通信I/F21を介して読取装置3から受信したテキストデータ、画像データ、および受取先データG1を記憶装置24に関連付けて書き込み、記憶装置24に書き込んだテキストデータ、画像データ、および受取先データG1に基づいて有価証券Pの管理を行う制御回路25とを設けたので、有価証券を回収し搬送して一定期間保管することなく、かつセキュリティ性を低下させることなく有価証券を管理することができる。
【0116】
つまり、一般的なシステム等でかかる回収費用や、搬送費用、保管費用等を削減することができ、かつ有価証券Pの読み取り結果に応じた画像データを保存しているので、セキュリティ性が低下することがない。
例えば後に有価証券Pの不具合発生時や真贋判別処理時等で、有価証券Pが必要となる場合であっても、有価証券Pの画像データを保存して管理を行っているので、その有価証券Pの画像データに基づいてそれらの事象に対応することができる。
【0117】
また、制御回路25は、記憶装置24に書き込まれたテキストデータおよび受取先データに基づいて、発行元や受取り先毎に設定期間毎の金額データの総和を演算し、その演算の結果に基づいて発行元が受取り先に支払う金額を示す決済情報を生成し、生成した決済情報を記憶装置24に書き込むことで有価証券Pの管理を行う。
【0118】
また、制御回路25は、記憶装置24に書き込まれた券番号データD5に基づいて有価証券Pの不正使用を検出する処理を行い、検出処理の結果、不正使用が検出された場合に有価証券の使用抑止処理を行うので、有価証券Pの不正使用、例えば2重使用等を抑止することができる。
【0119】
記憶装置36は、有価証券Pの読み取り結果に基づいて生成された画像データを記憶装置36に書き込んだ後、有価証券Pのうち画像データとして読み取った部分を、再度有効に画像データを生成することができないように有価証券を無効化する処理を行うので、例えば使用済みの商品券の2重使用を防止することができる。また、他の読み取り装置により、その有価証券Pを2重に読み取ることを防ぐことができる。
【0120】
図12は、図1に示した有価証券管理システム1の動作、特に読み取り動作を説明するためのフローチャートである。図12を参照しながら、管理装置2および読取装置3の動作を中心に説明する。
【0121】
制御回路37は、記憶装置36に複数の異なる種類の有価証券に関する券種情報を記憶し、記憶装置36が記憶する券種情報に基づいて、読取部32により読み取る有価証券Pの券種を特定し(ST11)、特定した結果に応じて有価証券Pのうち読取部分を決定し(ST12)、決定した読取部分を読み取る(ST13)。
【0122】
また、制御回路25は、上述したように券種情報を配信する機能を有し、例えば券種情報を送信させる送信指示を受けると、記憶装置24が記憶する券種情報を読み出して、読み出した券種情報を読取装置3に送信する。
制御回路37は、通信I/F31を介して管理装置2から受信した券種情報を記憶装置36に書き込み、券種情報を更新する。
こうすることで制御回路37は、更新された券種情報を基に本発明に係る処理を行うことができる。
【0123】
図13(A)〜(D)は、図6に示した有価証券管理システムに係る有価証券の券種情報を説明するための図である。図13(A)は、図6(A)に示した有価証券の表面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。図13(B)は、図6(B)に示した有価証券の裏面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。
図13(C)は、図6(C)に示した有価証券の表面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。図13(D)は、図6(D)に示した有価証券の裏面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。
【0124】
券種情報は、例えば有価証券Pの種類毎に各データが記されている部分が異なるために、有価証券Pの種類とそれらデータを有効に読み取る部分を示すデータとを関連付けて記憶する。
【0125】
具体的には券種情報は、例えば図6(A)〜(D)に示すような有価証券Pの場合には、データD1〜D5,D7が記されている位置や大きさに対応して、例えば図13(A)〜(D)に示すように、読み取り部分を示すデータRD1〜RD5,RD7を、有価証券Pの種類を示す情報と関連付けて記憶する。
【0126】
制御回路37は、例えばステップST11において、読取部32による読み取り結果、および券種情報に基づいて、例えば金額データの位置により有価証券Pの券種を特定し、特定した券種により読取部分を決定し(ST12)、その読取部分を読み取ることで(ST13)、各種データを含むテキストデータを生成する。
【0127】
以上、説明したように、制御回路37は、記憶装置36に複数の異なる種類の有価証券Pに関する券種情報を記憶し、記憶装置36が記憶する券種情報に基づいて、読み取る有価証券Pの券種を特定し、特定した結果に応じて有価証券Pのうち読取部分を決定し、前記決定した読取部分を読み取るので、例えば確実に各種データを読み取ることができる。
また、有価証券Pの全体を読み取った場合と比べて、画像データのデータサイズを低減することができる。
【0128】
また、制御回路37は、上述したように無効化処理を行う際に、この券種情報に基づいて決定した読取部分を重点的に無効化する処理を施すことにより、例えば有価証券Pの全体にインクを印刷する場合と比べて、消費するインク量を低減することができる。
【0129】
図14は、図3に示した有価証券管理システム1の動作、特に偽造判定処理に係る動作を説明するためのフローチャートである。図14を参照しながら、有価証券管理システム1の偽造判定処理に係る動作を、管理装置2および読取装置3の制御回路の動作を中心に説明する。
【0130】
ステップST31において、管理装置2に偽造情報が入力される。
具体的には、制御回路25は、例えばオペレータにより入力部22が操作され有価証券Pの券種それぞれに対応した偽造情報、例えば図6(A)〜(D)に示すように、真偽判別用データD6、真偽判別用透かしデータD8の位置や、形状データ、色データ、光度データ等により、偽造された有価証券Pと、本物の有価証券Pとを区別するための偽造情報が入力され、その偽造情報を記憶装置24に記憶する。
【0131】
制御回路25は、例えば入力部22からの転送指示や規定されたタイミングで、記憶装置24から偽造情報を読み出して、有価証券P毎の偽造情報に基づいて、有価証券の読取部分または解像度を決定し、決定した読取部分または解像度で有価証券を読み取らせる要求を通信I/F21を介して読取装置3に送信する。
【0132】
制御回路37は、通信I/F31を介して管理装置2から受信した要求を受けて、当該要求に応じて読取部32に有価証券Pを読み取らせ、当該読み取り結果に応じた画像データおよび偽造情報に基づいて偽造判定処理を行う(ST34)。
【0133】
上述したように、読取装置3は、有価証券毎の偽造情報に応じて決定された読取部分や解像度で有価証券Pを読み取り、その読み取り結果および偽造情報に基づいて偽造判定処理を行うので、読取装置3は確実に有価証券Pの真偽を判別することができる。
【0134】
また、制御回路25は、転送指示や規定されたタイミングで偽造情報を通信I/F21を介して読取装置3に送信し、読取装置3の制御回路37は、受信したその偽造情報を記憶装置36に書き込み記憶し、記憶装置36から読み出した偽造情報に基づいて読み取るための解像度や読取部分を決定して、決定した解像度で読取部分を読み取り、読み取り結果および偽造情報とを比較することで真偽判定を行ってもよい。
こうすることにより、読取装置3は記憶装置36から真偽情報を読み取って真偽判定を行うので、より高速に有価証券Pの真偽を判別することができる。
【0135】
〔第2実施形態〕
図15は、本発明の第2実施形態に係る有価証券管理システム1aの全体構成図である。
第1実施形態と第2実施形態の相違点は、第2実施形態はより具体的な装置構成を有する点である。第1実施形態との相違点を中心に説明する。第1実施形態と同じ構成および動作については同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る有価証券管理システム1aは、例えば図15に示すように、管理センタ200、店舗300、およびホスト系電算センタ600を有する。
【0136】
〔管理センタ〕
管理センタ200には、管理装置2aが備えられている。
本実施形態に係る管理装置2aは、例えば図15に示すように、受信サーバ装置201、ウェブ(WEB)サーバ装置202、データベース(DB)サーバ装置203、バックアップ(BK)サーバ装置204、サーバ管理端末装置205、およびファイアウォール装置(FW)206を有する。
【0137】
受信サーバ装置201、ウェブサーバ装置202、データベースサーバ装置203、バックアップサーバ装置204、サーバ管理端末装置205、およびファイアウォール装置206は、通信線Lにより接続されている。
【0138】
また、受信サーバ装置201、ウェブサーバ装置202、データベースサーバ装置203、バックアップサーバ装置204、およびサーバ管理端末装置205は、ファイアウォール装置206を介してルータRT1に接続され、通信ネットワーク5を介してホスト系電算センタ600内のデータ処理装置や、各店舗300のデータ処理装置に接続されている。
【0139】
各サーバ装置の具体的なハードウェア構成は、例えば他の構成要素と略同様の構成要素であり、例えば図3に示すように、通信I/F、入力部、出力部、表示部、記憶装置、制御回路(CPU)等により構成されており、各構成要素の説明は省略する。
【0140】
〔ホスト系電算センタ〕
ホスト系電算センタ600には、例えば図15に示すように、ホスト装置6aが設けられている。
ホスト装置6aは、例えば券管理システム601、店舗間統合ネットワークシステム602、および勘定系システム603、およびルータRT1を有する。
【0141】
券管理システム601、店舗間統合ネットワークシステム602、および勘定系システム603は、通信線Lにより接続されている。
また、券管理システム601、店舗間統合ネットワークシステム602、および勘定系システム603は、ルータRT1を介して、管理装置2aとデータ通信を行う。
ルータRT1は、ルータRT2を介して通信ネットワーク5と接続されている。
【0142】
券管理システム601は、管理装置2aの上位の管理を行うシステムであり、有価証券Pに関して統合的な管理を行う。
店舗間統合ネットワークシステム602は、券管理システム601と勘定系システム603の上位の管理を行うシステムであり、かつ各店舗300間の統合的な管理を行う。
勘定系システム603は、管理装置2aの上位の管理を行うシステムであり、有価証券Pの会計に関する処理を行う。
【0143】
〔店舗〕
本実施形態に係る店舗300には、例えば図15に示すように、出納部3001、および設置フロア3002が設けられている。
例えば店舗300内の商品の出納に関する出納部3001には、複数個の読取装置3および店舗管理端末装置3Bが設けられている。
複数個の読取装置3および店舗管理端末装置3Bは、ハブ(HUB1)を介して通信線Lにより接続されている。
【0144】
設置フロア3002には、複数個の読取装置3が設けられている。この複数個の読取装置3はハブ(HUB2)を介して通信線Lにより接続されている。
【0145】
ハブ(HUB1)およびハブ(HUB2)は、通信線Lを介してスイッチングハブ(SW)に接続されている。
スイッチングハブSWは、ルータRT3,RT4を介して、通信ネットワーク5に接続されている。
【0146】
店舗管理端末装置3Bは、例えば店舗300内の複数個の読取装置3を管理する装置である。
店舗管理端末装置3Bの具体的なハードウェア構成は、他のデータ処理装置と略同様の構成要素であり、例えば図3に示すように、通信I/F、入力部、出力部、表示部、記憶装置、制御回路(CPU)等により構成されており、各構成要素の説明は省略する。
以下、店舗300と管理センタ200の各データ処理装置について、図面を参照しながら、より詳細に説明する。
【0147】
図16は、図15に示した有価証券管理システム1aのより具体的な構成図である。
【0148】
バックアップサーバ装置204、サーバ管理端末装置205,およびファイアウォール装置206は、通信線Lを介してルータRT5およびルータRT5を介して、受信サーバ装置201およびウェブサーバ装置202に接続されている。
【0149】
受信サーバ装置201およびウェブサーバ装置202は、ルータRT1,RT2、およびファイアウォール装置206を介して通信ネットワーク5に接続されている。
読取装置3および店舗管理端末装置3Bは、通信線Lを介して通信ネットワーク5に接続されている。
以下、各サーバ装置や読取装置3、店舗管理端末装置3Bについて説明する。
【0150】
〔受信サーバ装置〕
受信サーバ装置201は、例えばFTP(file transfer protocol)等の予め規定された通信方式により、データ通信を行う。
また、受信サーバ装置201は、通信ネットワーク5を介して、読取装置3から受信したテキストデータや画像データをデータベースに記憶する。詳細には、受信サーバ装置201は、受信したテキストデータや画像データをデータベースサーバ装置203に送信する。DBサーバ装置は、受信サーバ装置から受信したテキストデータや画像データを内部の記憶装置に書き込むことで記憶する。
【0151】
〔ウェブサーバ装置〕
ウェブサーバ装置202は、通信ネットワーク5を介して、例えば店舗管理端末装置3Bから受信した現物入力データ(POST)を、データベースサーバ装置203に送信する。データベースサーバ装置203はウェブサーバ装置202から受信した現物入力データを内部の記憶装置に書き込むことで、記憶する。
【0152】
ウェブサーバ装置202は、例えば有価証券のデータを、入力するための入力画面を含むウェブページを通信ネットワーク5を介して提供する。この際データ通信のセキュリティ性の向上のために、SSL通信等により通信データに暗号化処理を施すことが好ましい。
【0153】
また、読取装置3や店舗管理端末装置3Bが送信するテキストデータや画像データまたは現物入力データが、既にデータベースサーバ装置203の記憶装置に登録済みである場合には、エラー制御処理を行う。
具体的には例えば、データベースサーバ装置203は、読取装置3により有価証券Pが読み取られて生成された読取データが、データベースサーバ装置203内の記憶装置に既に記憶済みの場合には、エラーを示す信号を受信サーバ装置201やウェブサーバ装置202に送信する。
受信サーバ装置201やウェブサーバ装置202は、そのエラーを示す信号を受信すると、通信ネットワーク5を介して読取装置3や店舗管理端末装置3Bに送信する。
読取装置3や店舗管理端末装置3Bは、そのエラーを示す信号を受信するとエラーを報知する処理、例えば有価証券が不正使用や無効である旨を示す表示を行う。
【0154】
また、ウェブサーバ装置202は、要求元の店舗管理端末装置に店舗毎のレジ入金情報表示画面を提供する。
また、ウェブサーバ装置202は、店舗管理端末装置3Bに店舗毎に登録データ編集画面を提供する。
また、ウェブサーバ装置202は、例えば複数個のデータ処理装置によりクラスタリング構成をとることで、処理負荷を各装置に分散することが好ましい。
【0155】
また、受信サーバ装置201やウェブサーバ装置202は、新しい種類の有価証券を取り扱う際には、その新たな種類の有価証券の種類を示す券種情報を、各読取装置3や店舗管理端末装置3Bに送信する。
【0156】
また、ウェブサーバ装置202は、店舗管理端末装置3Bからの要求に応じて認証処理(ログイン)を提供する。
具体的には、ウェブサーバ装置202は、店舗管理端末装置3Bから接続要求を受信すると、その要求に応じて認証処理を行い、認証が適正に行われて店舗管理端末装置が適正であると判断した場合に、本発明に係る処理に関するデータ通信を行う。
【0157】
また、受信サーバ装置201やウェブサーバ装置202は、データベースサーバ装置203が何らかのトラブル等により処理不能状態、いわゆるデータベースサーバ装置203がダウン状態の場合であっても、読取装置3や店舗管理端末装置3B間でデータ通信を行い、内部の記憶装置に書き込むことで、一時的に受信されたデータを蓄積し、データベースサーバ装置203との通信状態が復旧した場合に、内部の記憶装置からデータを読み出して、データベースサーバ装置203に送信する。このように各サーバ装置の状態に応じて分散処理を行うことにより、管理装置2a全体が効率よく動作する。
【0158】
〔データベースサーバ装置〕
データベースサーバ装置203は、読取装置3から受信した読取データ、詳細にはテキストデータや画像データ、オペレータにより有価証券のデータが直接入力された現物入力データを、内部の記憶装置に関連付けて記憶する。
また、データベースサーバ装置203は、本発明に係るデータを関連付けた各種テーブル情報を記憶する。
【0159】
〔バックアップサーバ装置〕
バックアップサーバ装置204は、データベースサーバ装置203に記憶された読取データ(テキストデータや画像データ)、現物入力データ等のデータを、設定されたタイミングで、内部の記憶装置に書き込むことでバックアップ処理を行う。
【0160】
〔サーバ管理端末装置205〕
サーバ管理端末装置205は、データベースサーバ装置203に記憶された読取データ(テキストデータや画像データ)を管理する。
詳細には、サーバ管理端末装置205は、データベースサーバ装置203に記憶されたデータを読み出して編集処理を行い、ホスト装置6に送信する。
サーバ管理端末装置205は、ホスト装置6、設定単位毎、例えば店舗単位毎や地域単位毎に、テキストデータや画像データを転送する。
サーバ管理端末装置205は、各種帳票、例えばレジ毎日報、券種別日報、回収高日報等を出力する。
また、サーバ管理端末装置205は、店舗300に設けられた読取装置3に券種情報を通信ネットワークを介して送信する。読取装置3は、通信ネットワーク5を介してサーバ管理端末装置205から受信した、券種情報を内部の記憶装置に書き込み記憶することで券種情報を更新する。
【0161】
〔読取装置〕
本実施形態に係る読取装置3は、例えば、有価証券を複数枚読み取り、読み取り結果に応じたテキストデータや画像データを規定された単位毎に1レコードとして、管理装置2aに送信する。
読取装置3は、読み取り結果に応じてレシート印字を行う。
読取装置3は、例えば通信ネットワーク5の通信状態が良好でなく、管理装置2と適正にデータ通信を行うことができない場合には、スタンドアロン動作を行い、読み取り結果のテキストデータや画像データを記憶装置に書き込むことで記憶する。読取装置3は、通信状態が良好時になると、記憶装置からテキストデータや画像データを読み出して管理装置2aに送信する。
【0162】
〔店舗管理端末装置〕
店舗管理端末装置3Bは、読取装置3と通信ネットワーク5を介して接続され、読取装置3を統括的に管理および制御を行う。
店舗管理端末装置3Bは、例えば通信ネットワーク5を介して、管理装置2とデータ通信を行う。
店舗管理端末装置3Bは、例えば読取装置3により有価証券Pを有効に読み取ることができない場合に、オペレータの操作により有価証券に関するデータを入力する場合に用いられる。
具体的には、店舗管理端末装置3Bは、ブラウザ等のウェブページ閲覧アプリケーションにより、管理センタ200のウェブサーバ装置202にアクセスし、現物入力データ、詳細には入力された金額データや、発行元データ、券番号データ、券種データ等をテキストデータとして、管理装置2に送信する。
【0163】
図17,18は、図15,16に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。図17,18,図4,図5等を参照しながら、第1実施形態との相違点を、読取装置3および管理装置2aの各構成要素の動作を中心に説明する。
【0164】
図18に示すように、ステップST101において、読取装置3のハードキー読取部321は、オペレータによりハードキーが挿入されたことを検出した場合に、カードキーからそのオペレータの認証情報を読み取り、その認証情報を制御回路37に出力する。制御回路37は、その認証情報を基に認証処理を行い、本人確認がとれた場合にオペレータに対して読取装置3の使用を許可する。
【0165】
〔読取処理〕
ステップST102において、図4,5に示すように、有価証券(商品券)Pが読取部32のフィーダにセットされると、制御回路37は、ローラIR1〜IR3を駆動させて有価証券Pを、撮像装置324,325の間に送り込み、有価証券Pの読み取りを開始する(ST103)。
【0166】
〔ログ生成〕
ステップST104において、制御回路37は、読取装置3に関する処理状況を示すログを生成して、生成したログを記憶装置36に書き込みログを蓄積する(ST105)。
【0167】
ステップST106において、制御回路37は、読取部32の撮像装置324,325による読み取り結果に応じて画像データを生成して、記憶装置36に画像データを書き込み、画像データを記憶する(ST107)。
【0168】
ステップST108において、制御回路37は、読取部32による読み取り結果に基づいて、例えば発行元データD2、金額データD1、券番号データD5等を含むテキストデータを生成して、そのテキストデータを、画像データと関連付けて記憶装置36に書き込み、テキストデータを記憶する(ST109)。
【0169】
ステップST110において、制御回路37は、フィーダにセットされた有価証券を全て読み取ったか否かを判別する。
詳細には、制御回路37は、例えば読取部32の撮像装置324,325の読み取り結果に基づいて全ての有価証券を読み取ったか否かを判別し、全て読み取っていないと判別した場合には、ステップST103の処理に戻る。
一方、全て読み取ったと判別した場合には、制御回路37は、例えば有価証券Pの読み取りが完了したか否かを判別する(ST111)。
例えば、制御回路37は、入力部33から完了指示を示す信号が入力されたか否かにより、読み取りが完了したか否かを判別する。読み取りが完了指定ない場合には、ステップST103の処理に戻る。
【0170】
一方、ステップST111おいて、制御回路37は、読み取りが完了したと判別した場合には、ステップST109により記憶装置36に記憶したテキストデータを読み出して、画像データと関連付けられたテキストデータを通信I/F31により通信ネットワーク5を介して管理装置2に送信する(ST112)。
例えば画像データと関連付けられたテキストデータとは、そのテキストデータに対応する画像データに関するデータを含むことである。
【0171】
ステップST113において、制御回路37は、ステップST105にて記憶装置36に記憶したログを読み出して、そのログを通信I/F21により、通信ネットワーク5を介して管理装置2に送信する。
【0172】
ステップST107において、制御回路37は、設定時間、例えば通信ネットワーク5の通信状態が良好な時間帯、例えば夜間設定時間等の通信ネットワーク5のデータトラフィック量が比較的少ない時に、記憶装置36に記憶されたテキストデータと関連付けられた複数個の画像データを読み出して、その画像データを送信する通信I/F31により通信ネットワーク5を介して管理装置2に送信する(ST114)。いわゆるバッチ送信処理を行う。
そして読取装置3による読取処理を完了する。
【0173】
ステップST121において、受信サーバ装置201は、ステップST112で読取装置3から送信されたテキストデータやログを受信し、そのテキストデータをデータベースサーバ装置203に送信する。データベースサーバ装置203は、その画像データと関連付けられたテキストデータを保存する(ST122)。この際、データベースサーバ装置203は、そのデータを解析してデータベース上のテーブルにデータ格納する。
【0174】
上述したように、読取装置3による読み取り結果に応じたテキストデータをリアルタイムで管理装置2に送信し、テキストデータに比べて大きなデータ量の画像データを例えば夜間、通信ネットワーク5のデータトラフィック量の少ない時間帯に、規定された複数個の画像データをまとめて管理装置2に送信することで、管理装置2は、リアルタイムで読取装置3による有価証券に関するデータを管理でき、さらに、夜間時に画像データをまとめて受信することで、管理装置2や読取装置3の処理負荷を分散して、効率よくシステムを運用することができる。
【0175】
〔通信ログ生成〕
ステップST123において、受信サーバ装置201は、読取装置3やデータベースサーバ装置203とのデータ通信に基づいて通信ログを生成し、その通信ログを内部の記憶装置に書き込み記憶する。
【0176】
ステップST124において、受信サーバ装置201は、ステップST114で読取装置3によりバッチ送信された、テキストデータと関連付けられた複数個の画像データを受信し、その受信した画像データをデータベースサーバ装置203に送信する(ST125)。
データベースサーバ装置203は、受信サーバ装置201から受信した、テキストデータと関連付けられた画像データを内部の記憶装置に記憶する。
また、受信サーバ装置201は、そのデータ通信に関するログを、内部の記憶装置に書き込むことで記憶する(ST123)。
【0177】
図19は、図15,16に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。図19,図17等を参照しながら、第1実施形態との相違点を、読取装置3および管理装置2a、各構成要素の動作を中心に説明する。
【0178】
ステップST201において、店舗管理端末装置3Bは、ウェブブラウザ等のウェブアプリケーション(WA)により、通信ネットワーク5を介してウェブサーバ装置202にアクセスを行いログイン処理を行う。
ステップST301において、ウェブサーバ装置202は、店舗管理端末装置3Bからログイン要求を受けると、データベースサーバ装置203のユーザDB244にアクセスして、例えばログイン要求に含まれるオペレータの氏名データやパスワード等と、ユーザDB244に記憶されている氏名データやパスワードとを比較して、比較結果に基づいてログインチェックを行う。
ウェブサーバ装置202は、その結果を示す信号を店舗管理端末装置3Bに送信する。
【0179】
店舗管理端末装置3Bは、ログインに成功した旨を示す信号を受信した場合には、オペレータに対して店舗管理端末装置3Bを使用することを許可する。
【0180】
〔ユーザ管理〕
ステップST202において、店舗管理端末装置3Bは、ユーザ管理を行うか否かを判別する。詳細には、店舗管理端末装置3Bは、ユーザ管理処理の開始を指示する信号が入力されたか否により、ユーザ管理を行うか否かを判別する。
ステップST202の判断において、ユーザ管理を行う場合には、店舗管理端末装置3Bは、例えばユーザ編集処理を行う(ST203)。
詳細には、読取装置3は、例えばウェブアプリケーション(WA)により、通信ネットワーク5を介してウェブサーバ装置202にアクセスを行い、例えばユーザを追加するためのデータやユーザデータを編集するためのデータをウェブサーバ装置202に送信する。
ステップST302において、ウェブサーバ装置202は、例えばデータベースサーバ装置203のユーザデータDB244に記憶されているデータに基づいて、店舗管理端末装置3Bから受信したデータのエラーチェックを行い、登録のためのエラーがない場合には、データベースサーバ装置203のユーザデータDB244に登録する処理を行う(ST303)。
データベースサーバ装置203は、ウェブサーバ装置202から受信したデータを登録する。
【0181】
〔現物入力〕
ステップST204において、店舗管理端末装置3Bは、その現物入力(有価証券Pに関するデータをオペレータにより直接入力)を行うか否かを判別する。詳細には、店舗管理端末装置3Bは、例えば不図示の入力装置から現物入力指示が入力されたか否かにより、現物入力を行うか否かを判別する。現物入力を行わない場合にはステップST206の処理に進む。
【0182】
その判別の結果、その現物入力を行う場合には、店舗管理端末装置3Bは、現物入力処理を行う(ST205)。
詳細には、店舗管理端末装置3Bは、例えばウェブアプリケーション(WA)により、通信ネットワーク5を介してウェブサーバ装置202にアクセスを行う。
ウェブサーバ装置202は、その店舗管理端末装置3Bからのアクセスに応じて、例えば図7に示すような現物入力画面を提供する(ST2051)。店舗管理端末装置3Bは、例えばウェブアプリケーション(WA)により表示部に現物入力画面を表示して、オペレータによる入力部の操作に応じた信号を基に有価証券Pの入力データを生成し、生成した入力データをウェブサーバ装置202に出力する(ST2052)。
ウェブサーバ装置202は、店舗管理端末装置3Bから入力データを受信し(ST304)、その入力データと、データベースサーバ装置203に記憶する有価証券に関するデータに基づいてエラーチェック処理、例えば既に登録されている有価証券Pか存在する券種IDか否か等の判別を行い、その判別の結果、エラーがない場合に、その入力データをデータベースサーバ装置203に送信して登録処理を行う(ST305)。データベースサーバ装置203は、その入力データを解析して、例えば読取テキストデータDB248に記憶する。
【0183】
〔データ確認処理およびデータ更新処理〕
ステップST206において、店舗管理端末装置3Bは、有価証券Pに関するデータ表示や編集を行うか否かを判別する。詳細には、店舗管理端末装置3Bは、入力部からその旨を示す指示が入力されたか否かを基に判別する。データ表示や編集を行わない場合には、ステップST210の処理に進む。
【0184】
一方、データ表示や編集を行うと判別した場合には、例えばウェブアプリケーション(WA)によりウェブサーバ装置202にアクセスして、データ検索処理(ST207)、データ表示処理(ST208)、およびデータ編集処理(ST209)を行う。
詳細には、ウェブサーバ装置202は、店舗管理端末装置3Bからの要求に応じて、データベースサーバ装置203にアクセスし必要に応じて、有価証券に関するデータを店舗管理端末装置3Bに提供する。
その際、ウェブサーバ装置202は、ステップSTST209により店舗管理端末装置3Bから送信された編集結果を示す信号を受信すると、その受信データと、データベースサーバ装置203に記憶されているデータに基づいて、例えば既に登録されているか否か等のエラーチェック処理を行い(ST306)、その結果エラーがない場合には、データベースサーバ装置203に登録する処理を行う(ST307)。データベースサーバ装置203は、ウェブサーバ装置202から受信したデータを内部の記憶装置のデータベースに登録する。
【0185】
〔レジ管理処理〕
ステップST210において、店舗管理端末装置3Bは、現金登録機能(レジスター)に関する管理を行うか否かを判別する。詳細には、店舗管理端末装置3Bは、入力部からレジスターに関する管理を行う指示が入力されたか否かを判別する。その判別の結果、レジ管理を行わない場合には、図20に示すステップST221の処理に進む。
【0186】
一方、その判別の結果、レジ管理を行う場合には、店舗管理端末装置3Bは例えばウェブアプリケーション(WA)によりウェブサーバ装置202を介してデータベースサーバ装置203にアクセスして、レジ入金一覧を表示させる処理を行う(ST211)。
具体的には、ウェブサーバ装置202は、データベースサーバ装置203のレジ管理データDB245にアクセスして、キャッシュレジスタに関するデータを取得し、例えばレジ情報の一覧画面を、要求元の店舗管理端末装置3Bに提供する(ST2111)。
店舗管理端末装置3Bは、例えばウェブアプリケーションにより、そのレジ情報の一覧画面を表示部に表示する(ST2112)。
【0187】
〔レジ登録処理〕
ステップST212において、店舗管理端末装置3Bは、現金登録(レジ登録)を行う場合には、例えばウェブアプリケーション(WA)により、ウェブサーバ装置202を介して、データベースサーバ装置203のレジ管理データDB245に登録を行う。
【0188】
図20は、図15に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。図20等を参照しながら、第1実施形態との相違点を、読取装置3および店舗管理端末装置3Bの各構成要素の動作を中心に説明する。
【0189】
〔データ吸出処理〕
ステップST221において、例えば読取装置3および店舗管理端末装置3Bと、管理装置2aとの間の通信ネットワーク5の通信状態が良好でなく適正にデータ通信が行えない場合に、一時的に、店舗管理端末装置3Bが読取装置3から有価証券Pの読取データを読み出して記録媒体に記録して保存する処理、いわゆるデータ吸出処理を行う(ST222)。
【0190】
店舗管理端末装置3Bは、データ吸出処理を行う場合には、読取装置3にデータ吸出を示す指示を送信する。読取装置3は、受信した指示に応じて内部の記憶装置36から読取データ、詳細にはテキストデータや画像データを、店舗管理端末装置3Bに送信する(ST2211)。この際、データ保持やデータ量削減の観点から、少なくともテキストデータを店舗管理端末装置3Bに送信する。
ステップST223において、店舗管理端末装置3Bは、店舗管理端末装置3Bから受信した読取データを例えば磁気ディスクや光磁気ディスク、磁気テープ等の記録媒体に記録する。
【0191】
〔券種登録〕
ステップST224において、店舗管理端末装置3Bは、例えば有価証券Pの券種を登録する場合には(ST225)、予め規定された形式を示す設定ファイルTFが必要か否かを判別し(ST226)、判別の結果、設定ファイルTFが必要であるときは、例えば記憶装置から読み出した設定ファイルTFに基づいて、有価証券Pに関する券種情報を生成して、その券種情報を読取装置3に送信する。
読取装置3は、店舗管理端末装置3Bから受信した券種情報を券種テンプレートとして記憶装置36に記憶して、以後の読取動作時に反映させる(ST2261)。
【0192】
また、券種情報を削除する場合にも同様の処理を行う。この際券種の削除は、例えば読取装置3間で券種情報を共有する共有フォルダを設けている場合には、その共有フォルダ内の券種情報を削除してもよい。
【0193】
一方、ステップST226の処理において、設定ファイルTFが必要でない場合に、例えば現物入力用の券種登録時等に設定ファイルを必要としない場合に、店舗管理端末装置3Bは、例えばデータベースサーバ装置203に、券種情報を送信する。
データベースサーバ装置203は、店舗管理端末装置3Bから受信した券種情報を、記憶装置24の券種情報DB246に記録して登録や変更を行う。
【0194】
一方、管理装置2aが、券種情報を読取装置3や店舗管理端末装置3Bに登録する場合には、例えば図17に示すように、ウェブサーバ装置202が、データベースサーバ装置203の券種情報DB246から券種情報を読み出して、例えば読取装置3や店舗管理端末装置3Bに送信する(ST230)。
読取装置3や店舗管理端末装置3Bは、券種情報をそれぞれの記憶装置に記憶することで、券種情報を登録する。
【0195】
図21は、図15に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
第2実施形態に係る有価証券管理システム1aは、管理装置2aが、例えば設定期間毎の各店舗300から登録された集計データや有価証券Pに関する券データ等をホスト装置6aに送信する。以下、図21等を参照しながら、ホスト装置6aに送信するデータ作成に関する動作の一具体例を説明する。
【0196】
〔ホスト向データ生成〕
例えば管理装置2aの制御回路は、記憶装置に記憶されているデータを読み出して、有価証券に関する処理を行う他のシステムに応じたデータフォーマットに適合するようにデータ変換処理を行い、当該データ処理結果を所定のタイミングで他のシステムに送信する処理を行う。
【0197】
詳細には、ステップST401において、例えば管理装置2a内のサーバ管理端末装置205はホスト装置6aに送信するデータを生成する場合には、例えばウェブアプリケーション(WA)を介して、データベースサーバ装置203にアクセスして、設定期間毎の券データに基づいたデータ(ホスト向データ)を生成し(ST402)、そのホスト向データをホスト装置6aに送信し(ST403)、その処理リストを表示出力する(ST404)。
ホスト装置6aは、サーバ管理端末装置205から受信したホスト向けデータを、内部の記憶装置に記憶して、その情報に基づいて、有価証券Pの管理を行う(ST405)。
【0198】
〔請求データ生成(決済情報)〕
ステップST411において、管理装置2aのサーバ管理端末装置205は、請求データを生成する場合には、データベースサーバ装置203にアクセスして、記憶装置24から券データや、読取テキストデータDB248等のデータを読み出して、それらデータに基づいて、各発行元向けのフォーマットに応じた請求書を生成するための請求データを生成し(ST412)、生成した請求データを例えば記録媒体等に記録し(ST413)、その請求データに応じた請求書を生成する(ST414)。
【0199】
〔帳票類生成〕
ステップST421において、管理装置2aのサーバ管理端末装置205は、各種日報や月報等の帳票類を生成する場合には、データベースサーバ装置203にアクセスして、記憶装置24から券データや、読取テキストデータDB248等のデータを読み出して、それらのデータに基づいて、レジ別日報を生成して出力(ST422)、券種別日報を生成して出力し(ST423)、回収高日報を生成して出力し(ST424)する。
【0200】
〔券種登録〕
管理装置2aが券種を読取装置3や店舗管理端末装置3Bに登録する他の実施例を説明する。
ステップST431において、管理装置2aのサーバ管理端末装置205が、読取装置3や店舗管理端末装置3Bに券種を登録する場合には、例えば入力部から券種登録情報が入力されると(ST432)、予め規定された形式を示す設定ファイルTFが必要か否かを判別し(ST433)、判別の結果、設定ファイルTFが必要であるときは、例えば記憶装置から読み出した設定ファイルTFに基づいて、有価証券Pに関する券種情報を生成して、その券種情報を読取装置3や店舗管理端末装置3Bに送信する。
読取装置3や店舗管理端末装置3Bは、管理装置2aから受信した券種情報を、内部の記憶装置に記憶して券種情報を更新する(ST434)。券種情報の削除も略同様な処理により行う。
【0201】
一方、ステップST433の処理において、設定ファイルTFが必要でない場合に、データベースサーバ装置203に券種情報を送信する。
データベースサーバ装置203は、登録された券種情報を、読取装置3や店舗管理端末装置3Bに送信して、それぞれの装置の券種情報を更新する。
つまり、全店舗向けに券種情報を設定、登録を行う。
【0202】
以上、説明したように本実施形態では、本発明を複数のサーバ装置や店舗管理端末装置3B等を新たに設けたことにより、管理装置2や読取装置3のそれぞれの処理負荷や機能を分散させて処理を行っているので、より効率よく本発明に係る処理を行うことができる。
【0203】
つまり、読取装置3により読み取ったデータを集中サーバ上で一元管理することができる。
詳細には、読取装置3のデータが管理装置2aに収集される為、例えば2重読み取り等の不正使用を回避することができる。つまり既に読み取られた事のある券は読取できないようにする事ができる。
また、管理センタ200や店舗300のネットワーク内のデータ処理装置であれば、どのデータ処理装置からも有価証券Pに関するデータを閲覧して管理することができるために利便性が向上する。この際、セキュリティ性向上のためにアクセス制限を別途設けることが好ましい。
【0204】
また、読取装置3により読み取ったデータを、管理装置2のサーバ装置上のアプリケーションで集計作業をおこなうことができるので、例えば全店舗の売上データの状況をリアルタイムで確認(集計)することができる。
また、全店舗のレジの入金情報をリアルタイムで確認(集計)することができる。
また、全店舗の日報・月報の作成を管理装置2にて行うことができる。
【0205】
また、読取装置3や有価証券管理システム1全体を管理装置2のサーバ装置上で一元監視することができる。
管理装置2は、例えば個々の読取装置3のログを一元管理するため、トラブル箇所の確認が遠隔地から行うことができる。
管理装置2は、読取装置3による読み取にくい有価証券Pの券種の情報などを収集することができる(ジャム情報など)。
また、管理装置2は、通信ネットワーク5の通信状態、例えば店舗300内のLAN(ローカルエリアネットワーク)や管理装置2と読取装置3間のWAN(ワイドエリアネットワーク)の通信状態を監視することができる。通信状態が良好でない場合には、例えば、読取装置3は、有価証券Pの読取データ(テキストデータや画像データ)を記録媒体に記録しておき、管理装置2はその記録媒体からデータを読み出して、そのデータを基に有価証券Pの管理を行ってもよい。
また、管理装置2は、読取装置3や店舗管理端末装置3Bが実行する本発明に係るプログラムの修正ファイルやアップデートモジュール等を一元配信することができる。
【0206】
また、管理装置2は、券種情報を読取装置3や店舗管理端末装置3Bに対して一元配信することで、券種情報を登録することができる。
また、管理装置2は、読取装置3毎やグループ(店舗300など)毎の券種情報の追加・削除を一括して行うことができる(券種の更新が容易である)。
また、管理装置2は、読取装置3毎やグループ(店舗300毎)毎の券種の追加・削除を、特定の装置(グループ)に対して行うことができる(券種の更新が容易である)。
【0207】
なお、本発明は本実施形態に限られるものではなく、任意好適な改変が可能である。
本実施形態では、管理装置2と読取装置3とが設けられた有価証券管理システム1を説明したがこの形態に限られるものではない。例えば管理装置2と読取装置3による本発明に係る機能を、まとめてデータ処理装置のみで実現してもよい。
【0208】
また、第2実施形態では、管理装置2aとして、受信サーバ装置201、ウェブサーバ装置202、データベースサーバ装置203、バックアップサーバ装置204、およびサーバ管理端末装置205を設けたがこの形態に限られるものではない。
【0209】
また、本発明に係る読取装置3のメモリ、各データベース、入力部等の構成要素は、別途パーソナルコンピュータやディスプレイにより実現してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0210】
本発明は、例えば商品券、金券、ギフト券等の有価証券を管理する有価証券管理方法、および有価証券管理システムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0211】
【図1】本発明の第1実施形態に係る有価証券管理システムの全体構成図である。
【図2】図1に示した有価証券管理システムの具体的な構成図である。
【図3】図2に示した有価証券管理システムのハードウェアの機能ブロック図である。
【図4】図3に示した読取装置3の全体構成の一具体例を説明するための図である。
【図5】図4に示した読取装置3の有価証券を読み取る際の動作を説明するための図である。
【図6】図1に示した有価証券管理システムで取り扱われる有価証券の一具体例を示す図である。(A)は有価証券管理システムに用いられる有価証券(商品券)の表面の一具体例を説明するための図である。(B)は(A)に示した商品券の裏面の一具体例を説明するための図である。(C)は有価証券管理システムに用いられる有価証券(商品券)の表面の他の具体例を説明するための図である。(D)は(C)に示した商品券の裏面の一具体例を説明するための図である。
【図7】図1に示した有価証券管理システムの読取装置3による現物入力時の画面の一具体例を説明するための図である。
【図8】図1に示した有価証券管理システムの有価証券データの一具体例を説明するための図である。
【図9】図1に示した有価証券管理システムのレジ入金一覧を示す画面の一具体例を説明するための図である。
【図10】図1に示した有価証券管理システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】(A),(B)は、図2に示した読取装置3による有価証券Pの無効化処理を説明するための図である。
【図12】図1に示した有価証券管理システム1の動作、特に読み取り動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】(A)〜(D)は、図6に示した有価証券管理システムに係る有価証券の券種情報を説明するための図である。(A)は、図6(A)に示した有価証券の表面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。(B)は、図6(B)に示した有価証券の表面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。(C)は、図6(C)に示した有価証券の表面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。(D)は、図6(D)に示した有価証券の表面の読み取り部分の一具体例を説明するための図である。
【図14】図3に示した有価証券管理システム1の動作、特に偽造判定処理に係る動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の第2実施形態に係る有価証券管理システム1aの全体構成図である。
【図16】図15に示した有価証券管理システム1aのより具体的な構成図である。
【図17】図15,16に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【図18】図15,16に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【図19】図15,16に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【図20】図15に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【図21】図15に示した有価証券管理システムの動作の一具体例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0212】
1…有価証券管理システム、2…管理装置、3…読取装置、5…通信ネットワーク、6…ホスト装置、21…通信インタフェース(通信I/F)、22…入力部、23…出力部、24…記憶装置、25…制御回路(CPU)、31…通信インタフェース、32…読取部、33…入力部、34…出力部、35…表示部、36…記憶装置、37…制御回路(CPU)、100…発行元、200…管理センタ、241…メモリ、242…請求フォーマットデータベース(DB)、243…端末管理データベース(DB)、244…ユーザデータデータベース(DB)、245…レジ管理データデータベース(DB)、256…券種情報データベース(DB)、247…画像データデータベース(DB)、248…テキストデータデータベース(DB)、249…動作ログベース(DB)、251…照合部、252…端末管理部、253…売上集計部、254…レジ集計部、255…券種配信部、256…請求処理部、257…偽造処理部、300…店舗、321…ハードキー読取部、322…画像読取部、323…管理情報読取部、361…メモリ、362…券種情報データベース(DB)、364…読取テキストデータデータベース(DB)、365…動作ログデータベース(DB)、400…卸商。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有価証券の管理を行う有価証券管理方法であって、
データ処理装置が、前記有価証券の発行元を示す発行元データ、および前記有価証券の金額を示す金額データを含む有価証券を読み取り、当該読み取り結果に基づいて、前記発行元データ、および金額データまたは券種データを含むテキストデータ、ならびに画像データを生成する第1のステップと、
前記データ処理装置が、前記第1のステップにより生成したテキストデータおよび画像データ、ならびに前記有価証券の受取り先を示す受取先データを関連付けて記憶装置に書き込む第2のステップと、
前記データ処理装置が、前記第2のステップにより関連付けて前記記憶装置に書き込んだテキストデータ、画像データ、および受取先データに基づいて前記有価証券を管理する第3のステップと
を有する有価証券管理方法。
【請求項2】
前記第1のステップにおいて、前記データ処理装置は、前記券種データとして前記有価証券の券名、バージョン情報、金種情報、券番号のいずれかを含む前記テキストデータを生成する
請求項1に記載の有価証券管理方法。
【請求項3】
前記データ処理装置は、前記第3のステップにおいて、前記記憶装置に書き込まれた前記テキストデータおよび受信先データに基づいて、前記発行元または前記受取り先毎に設定期間毎またはリアルタイムの前記金額データを用いて、前記発行元が受取り先に支払う金額を示す決済情報を生成し、当該決済情報を前記記憶装置に書き込むことで前記管理を行う
請求項1または2に記載の有価証券管理方法。
【請求項4】
前記有価証券は、有価証券毎に異なる券番号データを含み、
前記データ処理装置は、前記第1のステップにおいて、前記有価証券の読み取り結果に基づいて、前記券番号データを含むテキストデータを生成し、
前記第2のステップにおいて、前記券番号データを含むテキストデータおよび画像データを関連付けて前記記憶装置に書き込み、
前記第3のステップにおいて、前記記憶装置に書き込まれた券番号データまたは画像データに基づいて前記有価証券の不正使用を検出する処理を行い、前記検出処理の結果、不正使用が検出された場合に前記有価証券の使用抑止処理を行う
請求項1から3のいずれかに記載の有価証券管理方法。
【請求項5】
前記データ処理装置は、前記第1のステップにおいて、前記有価証券の読み取り結果に基づいて生成された画像データを前記記憶装置に書き込んだ後、前記有価証券のうち前記画像データとして読み取った部分を、再度有効に画像データを生成することができないように前記有価証券を無効化する処理を行う
請求項1から4のいずれかに記載の有価証券管理方法。
【請求項6】
前記データ処理装置は、前記第1のステップにおいて、前記記憶装置に複数の異なる種類の有価証券に関する券種情報を記憶し、前記記憶装置が記憶する券種情報に基づいて、前記読み取る有価証券の券種を特定し、前記特定した結果に応じて前記有価証券のうち読取部分を決定し、前記決定した読取部分を読み取る
請求項1から5のいずれかに記載の有価証券管理方法。
【請求項7】
前記データ処理装置は、前記第1のステップにおいて、前記有価証券の偽造情報に基づいて、前記有価証券の偽造を判別するための読取方法を決定し、前記決定した読取方法で前記有価証券を読み取り、当該読み取り結果に応じた画像データおよび前記偽造情報に基づいて偽造判定処理を行う
請求項1から6のいずれかに記載の有価証券管理方法。
【請求項8】
有価証券を読み取る読取装置と、管理装置とが通信ネットワークを介して接続された有価証券管理システムであって、
前記読取装置は、
第1の記憶装置と、
前記管理装置と前記通信ネットワークを介してデータ通信を行う第1の通信インタフェースと、
前記有価証券の発行元を示す発行元データ、および前記有価証券の金額を示す金額データを含む有価証券を読み取る読取手段と、
前記読取手段による読み取り結果に基づいて前記発行元データおよび金額データまたは券種データを含むテキストデータ、および画像データを生成して前記第1の記憶装置に関連付けて書き込み、当該第1の記憶装置から読み出したテキストデータおよび画像データ、ならびに当該有価証券の受取り先を示す受取先データを関連付けて、前記第1の通信インタフェースを介して前記管理装置に送信する第1の制御回路と、を含み、
前記管理装置は、
第2の記憶装置と、
前記読取装置と前記通信ネットワークを介してデータ通信を行う第2の通信インタフェースと、
前記第2の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信した前記テキストデータ、画像データ、および受取先データを前記第2の記憶装置に関連付けて書き込み、当該第2の記憶装置に書き込んだテキストデータ、画像データ、および受取先データに基づいて前記有価証券の管理を行う第2の制御回路と、を含む
有価証券管理システム。
【請求項9】
前記第1の制御回路は、前記券種データとして前記有価証券の券名、バージョン情報、金種情報、券番号のいずれかを含む前記テキストデータを生成する
請求項8に記載の有価証券管理システム。
【請求項10】
前記第1の制御回路は、前記テキストデータと関連付けられた複数個の前記画像データを、前記第1の通信インタフェースにより前記通信ネットワークを介して前記管理装置に送信し、
前記第2の制御回路は、前記第2の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信した前記複数個の画像データを、前記テキストデータと関連付けて前記第2の記憶装置に書き込むことで前記管理を行う
請求項8または9に記載の有価証券管理システム。
【請求項11】
前記第2の制御回路は、前記第2の記憶装置に書き込まれた前記テキストデータ、および受取先データに基づいて、前記発行元または前記受取り先毎に設定期間毎またはリアルタイムの前記金額データを用いて、前記発行元が受取り先に支払う金額を示す決済情報を生成し、当該決済情報を前記第2の記憶装置に書き込むことで前記管理を行う
請求項8から10のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項12】
前記有価証券は、有価証券毎に異なる券番号データを含み、
前記第1の制御回路は、前記読取手段による読み取り結果に基づいて、前記券番号データを含むテキストデータを生成し、前記画像データと前記第1の記憶装置に関連付けて書き込み、当該第1の記憶装置から読み出したテキストデータを前記第1の通信インタフェースを介して前記管理装置に送信し、
前記第2の制御回路は、前記第2の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信した前記券番号データを含むテキストデータおよび画像データを関連付けて前記第2の記憶装置に書き込み、前記第2の記憶装置に書き込まれた券番号データまたは画像データに基づいて、前記有価証券の不正使用を検出する処理を行い、当該検出処理の結果、不正使用が検出された場合に前記有価証券の使用抑止処理を行う
請求項8から11のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項13】
前記第2の制御回路は、前記有価証券の不正使用が検出された場合に、前記不正使用を示す信号を前記第2の通信インタフェースを介して前記読取装置に送信し、
前記第1の制御回路は、前記第1の通信インタフェースを介して前記管理装置から不正使用を示す信号を受信すると、前記有価証券の使用抑止処理を行う
請求項12に記載の有価証券管理システム。
【請求項14】
前記第1の制御回路は、前記読取手段による前記有価証券の読み取り結果に基づいて生成した画像データを前記第1の記憶装置に書き込んだ後、前記有価証券のうち前記画像データとして読み取った部分を、再度有効に画像データを生成することができないように前記有価証券を無効化する処理を行う
請求項8から13のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項15】
前記第1の記憶装置は、複数の異なる種類の有価証券に関する券種情報を記憶し、
前記第1の制御回路は、前記第1の記憶装置が記憶する券種情報に基づいて、前記読取手段により読み取られる有価証券の券種を特定し、前記特定した結果に応じて前記有価証券のうち読取部分を決定し、前記決定した読取部分を前記読取手段に読み取らせる
請求項8から14のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項16】
前記第2の記憶装置は、前記券種情報を記憶し、
前記第2の制御回路は、前記券種情報を送信させる送信指示を受けると、前記第2の記憶装置から前記券種情報を読み出して、前記読み出した券種情報を前記第2の通信インタフェースを介して前記読取装置に送信し、
前記第1の制御回路は、前記第1の通信インタフェースを介して前記管理装置から受信した券種情報を、前記第1の記憶装置に書き込む
請求項15に記載の有価証券管理システム。
【請求項17】
前記第2の制御回路は、前記有価証券毎の偽造情報に基づいて、前記有価証券の読取方法を決定し、前記決定した読取方法で前記有価証券を読み取らせる要求を前記第2の通信インタフェースを介して前記読取装置に送信し、
前記第1の制御回路は、前記第1の通信インタフェースにより前記管理装置から受信した要求を受けて、当該要求に応じて前記読取手段に前記有価証券を読み取らせ、当該読み取り結果に応じた画像データおよび偽造情報に基づいて偽造判定処理を行う
請求項8から16のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項18】
前記第2の制御回路は、前記有価証券毎の偽造情報に基づいて、前記有価証券の読取方法を決定し、前記決定した読取方法で前記有価証券を読み取らせる要求を前記第2の通信インタフェースを介して前記読取装置に送信し、前記第2の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信した前記読取結果に応じた画像データおよび偽造情報に基づいて偽造判定処理を行う
請求項8から16のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項19】
前記第1の制御回路は、前記読取装置に関する処理状況を示すログを前記第1の記録装置に書き込み、設定されたタイミングで前記第1の記録装置から前記ログを読み出して前記第1の通信インタフェースを介して前記管理装置に送信し、
前記第2の制御回路は、前記第2の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信したログを前記第2の記憶装置に書き込み、前記ログに基づいて前記読取装置の処理状況を管理する
請求項8から18のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項20】
取扱店または店舗毎に前記読取装置が設けられ、
前記第2の制御回路は、前記第2の通信インタフェースを介して複数の前記読取装置から受信したデータを基に前記取扱店または店舗毎の集計処理を行う
請求項8から19のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項21】
前記第2の制御回路は、前記第2の記憶装置に書き込んだテキストデータに基づいて、各発行元向けのフォーマットに応じた請求書を生成するための請求データを生成する
請求項8から20のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項22】
前記読取装置は、各店舗のレジに設けられ、
前記第2の制御回路は、前記第2の通信インタフェースを介して前記読取装置から受信したデータに基づいて前記レジ毎の前記有価証券の入金状況を確認する
請求項8から21のいずれかに記載の有価証券管理システム。
【請求項23】
第2の制御回路は、前記第2の記憶装置に記憶されているデータを読み出して、前記有価証券に関する処理を行う他のシステムに応じたデータフォーマットに適合するようにデータ変換処理を行い、当該データ処理結果を所定のタイミングで前記他のシステムに送信する処理を行う
請求項8から22のいずれかに記載の有価証券管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2006−163971(P2006−163971A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−356267(P2004−356267)
【出願日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】