説明

未塗着塗料回収システム及び未塗着塗料回収方法

【課題】未塗着塗料の回収に要する水量を減少させる。
【解決手段】未塗着塗料回収システム100は、塗装ブース103と第1回収池111Aとを循環する第1循環部131Aと、塗装ブース103と第2回収池111Bとを循環する第2循環部131Bとを備える。第1回収池111Aと第2回収池111Bとには、複数の塗装ブース103のそれぞれから送られる塗装ブース103内の未塗着塗料を含んだ水が貯留される。バルブ113A、113Bは、塗装ブース103から回収池111への水の流れを許容遮断する。ポンプ115は、回収池111から複数の塗装ブース103のそれぞれに水を送る。制御盤121は、一の循環部についてバルブを切り替えて回収池と複数の塗装ブースとの間で水を循環させ、残りの循環部についてバルブを切り替えて回収池内の水を浄化部116に送る。浄化部116は、水を浄化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水を用いて未塗着塗料を回収する未塗着塗料回収システム及び未塗着塗料回収方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、塗装ブース11を含む塗装系10、第一濃縮槽21と第一UF装置(限外ろ過装置)23とを含むNo1濃縮系20、及び、No2濃縮系30からなる水性塗料多色対応回収システムの発明が開示されている。以下、この水性塗料多色対応回収システムについて説明する。
【0003】
塗装ブース11では、被塗物への噴霧塗料の際に生じるオーバースプレーミストが、洗浄水に捕獲、回収される。洗浄水は、循環水槽15に貯留される。
【0004】
第一濃縮槽21は、循環水槽15から流れてくる洗浄水を貯留する。第一濃縮槽21に流入した洗浄水は、第一UF装置23に送られ、洗浄水中の塗料が限外ろ過される。洗浄水は、第一濃縮槽21と第一UF装置23とを循環する。また、第一UF装置23でろ過されたろ液は、希釈され、塗装ブース11へ戻される。
【0005】
第一濃縮槽21内で濃縮された塗料は、No2濃縮系30に含まれる塗料槽31A、31Bやドレイン槽32に送られ、第二色替式UF装置34によって限外ろ過される。第二色替式UF装置34で生じたろ液は、第二濃縮槽36に貯留され、塗料供給装置38や塗装系10の循環水槽15に洗浄水として供給される。また、第二色替式UF装置34で生じた塗料は、塗料供給装置38によって、塗装系10の塗装機12に供給される。
【0006】
特許文献1の段落0027には、「ドレイン槽32では、このように色替時の洗浄時に発生する残留塗料を回収して濃縮するが、濃縮された塗料は濃色系の塗料として調色されるか、或は第二色替式UF装置34の限界濃度まで濃縮し、スラッジ化される。スラッジ化した濃縮塗料は産業廃棄物として廃棄するが、ろ過装置限界濃度まで濃縮するために廃棄物容積が小さくなり、産業廃棄物の排出量を従来に比べて大幅に低減することが可能となる。」との記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−000894号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載の技術では、ドレイン槽32内に塗料が濃縮されてスラッジ化する。この点を、仮想例に基づいて説明する。
【0009】
図4は、仮想例の未塗着塗料回収システム901における、回収池903の非清掃時の水の流れを模式的に示す説明図である。未塗着塗料回収システム901は、塗装ブース902と、この塗装ブース902に対応する回収池903及びポンプ904と、これらを繋ぐ配管905とを有する。塗装ブース902には、ワーク906に対して塗装を行う塗装機907によりワーク906に対して塗装が行われる。ポンプ904は、回収池903から水を汲み上げて塗装ブース902に送る。塗装ブース902内の水は、ミスト化した塗装ブース902内の未塗着塗料を除去し、配管905を通って回収池903に流入する。回収池903の底には、水に含まれた未塗着塗料が沈殿し、堆積してスラッジ化する。スラッジ化した未塗着塗料は、スラッジ自動回収装置908により除去される。
【0010】
図5は、仮想例の未塗着塗料回収システム901における、回収池903の清掃時の水の流れを模式的に示す説明図である。スラッジ化した回収池903内の塗料は、以下のようにして回収される。まず、配管905による水の経路をバルブ(図示せず)により切換えられる。次に、洗浄用水910を回収池903に投入しながらポンプ904を駆動し、回収池903内の水を排水処理部911に送る。排水処理部911は、水を浄化し、配管905を通して河川等912に放出する。また、ポンプ904によって回収池903内の水を除いた後、スラッジ化した未塗着塗料は、手掘りによっても除去される。除去後、配管905による水の経路をバルブ(図示せず)により切り替えて、洗浄用水910を投入すること無く、塗装ブース902と回収池903との間で水を循環させ、塗装ブース902内の未塗着塗料を再び水に回収させる。
【0011】
仮想例の未塗着塗料回収システム901では、回収池903内で未塗着塗料を沈殿させるために回収池903が広大なものになり、設備投資やランニングコストが膨大になる。また、回収池903に貯留される水量が膨大なものとなり、回収池903の清掃を頻繁に行うことが難しく、循環水が腐敗したり悪臭913や虫類914が発生したりしないよう、塗装ブース902への薬品915の投入を余儀なくされる。また、回収池903の清掃時には、膨大な洗浄用水910が必要となる。
【0012】
本発明は、上記の点を鑑みてなされたものであり、未塗着塗料の回収に要する水量を減少させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の未塗着塗料回収システムは、複数の塗装ブースに対して設けられる未塗着塗料回収システムであって、回収池と、前記複数の塗装ブースのそれぞれから前記回収池に送られる、塗装ブース内の未塗着塗料を含んだ水の流れを許容遮断するバルブと、前記回収池から前記複数の塗装ブースのそれぞれに水を送るポンプと、を含む循環部を複数設け、前記回収池内の水を浄化する浄化部を更に備え、少なくとも一の前記循環部について前記バルブを切り替えて前記回収池と前記複数の塗装ブースとの間で水を循環させ、残りの前記循環部について前記バルブを切り替えて前記回収池内の水を前記浄化部により浄化する。
【0014】
本発明の未塗着塗料回収方法は、複数の塗装ブースのそれぞれから送られる塗装ブース内の未塗着塗料を含んだ水が貯留される回収池と、前記塗装ブースから前記回収池への水の流れを許容遮断するバルブと、前記回収池から前記複数の塗装ブースのそれぞれに水を送るポンプとをそれぞれ含む複数の循環部と、前記回収池内の水を浄化する浄化部とを備える未塗着塗料回収部においてなされる未塗着塗料回収方法であって、少なくとも一の前記循環部について前記バルブを切り替えて前記回収池と前記複数の塗装ブースとの間で水を循環させる工程と、残りの前記循環部について前記バルブを切り替えて前記回収池内の水を前記浄化部により浄化する工程と、を備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、バルブを切り替えて少なくとも一の回収池を経由して貯留水を循環させ、残りの回収池内の貯留水を浄化部で浄化することができ、回収池の底で未塗着塗料がスラッジ化しなくなり、回収池の小型化につながる。したがって、未塗着塗料の回収に要する水量が減少される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】未塗着塗料回収システムの模式図である。
【図2】第1回収池を模式的に示す断面図である。
【図3】制御盤による未塗着塗料回収部の各部の制御の流れを示すフローチャートである。
【図4】仮想例の未塗着塗料回収システムにおける、回収池の非清掃時の水の流れを模式的に示す説明図である。
【図5】仮想例の未塗着塗料回収システムにおける、回収池の清掃時の水の流れを模式的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
実施の一形態を、図1ないし図3に基づいて説明する。図1は、未塗着塗料回収システム100の模式図である。未塗着塗料回収システム100は、未塗着塗料回収部101と、制御部としての制御盤121とを備える。
【0018】
未塗着塗料回収部101は、車体等のワークWに塗装を行う塗装ライン102を構成する複数の塗装ブース103に対して設けられる。これらの塗装ブース103は、塗装ライン102の上流側から順に、ワークWに対し中塗を行うための中塗ブース103A、中塗後のワークWにベース塗装するためのベースブース103B、ベース塗装済のワークWにクリア塗装をするためのクリアブース103Cである。ワークWは、搬送装置104によって中塗ブース103A、ベースブース103B、クリアブース103Cの順に搬送され、それぞれの塗装ブース103内で塗装機105により塗装が施される。いずれの塗装ブース103においても、塗装機105から噴射されたもののワークWに塗着されなかった未塗着塗料は、塗装ブース103内で水に捕捉される。
【0019】
未塗着塗料回収部101は、二つの回収池111(第1回収池111A、第2回収池111B)と、排水管112と、二つのバルブ113(バルブ113A、113B)と、給水管114(第1給水管114A、第2給水管114B)と、二つのポンプ115(第1ポンプ115A、第2ポンプ115B)と、浄化部116とを有する。回収池111(第1回収池111A、第2回収池111B)については、図2に基づいて後述する。
【0020】
排水管112は、塗装ブース103のそれぞれから延びる第1支管112Aを有する。いずれの第1支管112Aも、主管112Bに連結される。主管112Bからは、第1回収池111Aまで延びる第1流入管112Cと、第2回収池111Bまで延びる第2流入管112Dとが延びる。排水管112は、未塗着塗料を含んだ塗装ブース103からの水を第1回収池111Aと第2回収池111Bとに導く。
【0021】
バルブ113Aは、第1流入管112Cに設けられる。バルブ113Bは、第2流入管112Dに設けられる。バルブ113A及びバルブ113Bのいずれも、制御盤121からの制御を受けて開閉し、未塗着塗料を含んだ塗装ブース103からの水の流れを許容遮断する。
【0022】
第1給水管114Aは、第1回収池111Aから延び、途中の分岐点114Cで三本に分岐し塗装ブース103のそれぞれに繋がる。第2給水管114Bは、第2回収池111Bから延び、途中の分岐点114Dで三本に分岐し塗装ブース103のそれぞれに繋がる。
【0023】
第1給水管114Aと分岐点114Cとの間には、第1回収池111Aの側から順に、第1ポンプ115A、第1浄化部用配管117Aの分岐点、バルブ118Aが設けられる。第2給水管114Bと分岐点114Dとの間には、第2回収池111Bの側から順に、第2ポンプ115B、第2浄化部用配管117Bの分岐点、バルブ118Bが設けられる。第1浄化部用配管117A及び第2浄化部用配管117Bのいずれも、浄化部116に繋がる。第1浄化部用配管117Aの途中には、バルブ119Aが設けられる。第2浄化部用配管117Bの途中には、バルブ119Bが設けられる。ポンプ115(第1ポンプ115A、第2ポンプ115B)は、回収池111(第1回収池111A、第2回収池111B)から、塗装ブース103のそれぞれや浄化部116に向けて水を送る。
【0024】
バルブ118A、118B、119A、119Bは、制御盤121からの制御を受けて開閉し、ポンプ115(第1ポンプ115A、第2ポンプ115B)によって回収池111(第1回収池111A、第2回収池111B)からの水の流れを許容遮断して、送り出される水の送り先を決定する。
【0025】
浄化部116は、ポンプ115(第1ポンプ115A、第2ポンプ115B)の駆動によって第1浄化部用配管117Aや第2浄化部用配管117Bを介して送られた回収池111(第1回収池111A、第2回収池111B)内の水を浄化する。浄化された水は、河川等120や塗装ブース103に送られる。なお、別の実施の形態として、浄化部116により浄化された水は、回収池111(第1回収池111A、第2回収池111B)に送られるようにしてもよい。
【0026】
ポンプ115(第1ポンプ115A、第2ポンプ115B)やバルブ113A、113B、118A、118B、119A、119Bは、配線121Aを介して制御盤121に接続される。制御盤121は、電子制御回路を有し、予め定められた処理信号を出力して、バルブ113A、113B、118A、118B、119A、119Bのそれぞれを別個独立に制御する。なお、図1では、配線121Aの一部が省略されている。また、ポンプ115(第1ポンプ115A、第2ポンプ115B)は、制御盤121の制御を受けずに常時駆動していてもよい。
【0027】
図2は、第1回収池111Aを模式的に示す断面図である。第1回収池111Aは、略直方体形状をなす。第1回収池111Aには、排水管112の第1流入管112Cを通って流れてくる未塗着塗料を含んだ塗装ブース103内の水が貯留される。この貯留された水を、貯留水122と呼ぶ。第1回収池111Aに貯留された貯留水122は、ストレーナ123を通過して、第1ポンプ115Aの駆動によって第1給水管114Aから汲み出される。第2回収池111Bの構成については、第1回収池111Aと同じであるため、説明を省略する。
【0028】
図1及び図2を参照する。上記のように未塗着塗料回収部101が構成されることで、二つの循環部131(第1循環部131A、第2循環部131B)が形成される。
【0029】
第1循環部131Aでは、水が、塗装ブース103(中塗ブース103A、ベースブース103B、クリアブース103C)のそれぞれから排水管112を通り、バルブ113Aを経て第1回収池111Aに入り、第1ポンプ115Aの駆動によって第1給水管114Aを通り、バルブ118Aを経て、再び塗装ブース103(中塗ブース103A、ベースブース103B、クリアブース103C)のそれぞれに入る。
【0030】
第2循環部131Bでは、水が、塗装ブース103(中塗ブース103A、ベースブース103B、クリアブース103C)のそれぞれから排水管112を通り、バルブ113Bを経て第2回収池111Bに入り、第2ポンプ115Bの駆動によって第2給水管114Bを通り、バルブ118Bを経て、再び塗装ブース103(中塗ブース103A、ベースブース103B、クリアブース103C)のそれぞれに入る。
【0031】
図3は、制御盤121による未塗着塗料回収部101の各部の制御の流れを示すフローチャートである。未塗着塗料回収部101では、制御盤121による制御によって、第1循環部131A及び第2循環部131Bの一方について、回収池と複数の塗装ブースとの間で水を循環させるようバルブを切り替え、第1循環部131A及び第2循環部131Bの他方について、回収池内の水を浄化部116に送るようバルブを切り替える。
【0032】
制御盤121による制御がなされる前、未塗着塗料回収部101では、バルブの開閉が予め設定されていて、一方の循環部(例えば、第1循環部131A)について回収池と複数の塗装ブースとの間で水を循環し、他方の循環部(この場合、第2循環部131B)について回収池内の水が浄化部116に送られている。
【0033】
制御盤121は、所定時間(一例として、24時間)の経過や操作部(図示せず)に入力された操作者による操作がなされるまで、処理を待機する(ステップS1のN)。
【0034】
所定時間が経過したり操作者による操作部への入力がなされたりすると(ステップS1のY)、制御盤121は、水を循環させていた循環部(この場合、第1循環部131A)について、水を浄化部116に送るようバルブを制御する(ステップS2)。詳細には、制御盤121は、バルブ113Aとバルブ118Aとを制御して閉じ、バルブ119Aを制御して開く。これにより、第1回収池111A内の貯留水122は第1ポンプ115Aに汲み出されて浄化部116に向かい、浄化部116によって浄化される。そして、第1回収池111A内の貯留水122が減少し、第1回収池111A内の清掃が容易になる。
【0035】
続いて、制御盤121は、浄化部116に水を送っていた循環部(この場合、第2循環部131B)について、水を循環させるようバルブを制御する(ステップS3)。詳細には、制御盤121は、バルブ113Bとバルブ118Bとを制御して開き、バルブ119Bを制御して閉じる。これにより、第2回収池111B内の貯留水122は、第2ポンプ115Bの駆動によって、塗装ブース103のそれぞれと第2回収池111Bとを循環する。
【0036】
続いて、制御盤121は、処理をステップS1に戻し、再び所定時間が経過したり操作者による操作部への入力がなされたりするまで処理を待機する(ステップS1)。
【0037】
本実施の形態では、上記のようにバルブを切り替えて一方の回収池を経由して貯留水122を循環させ、他方の回収池内の貯留水122を浄化部116で浄化することができ、回収池111の底で未塗着塗料がスラッジ化しなくなる。そして、回収池111に未塗着塗料を残留させる必要がなくなって、回収池111を小型化できる。したがって、未塗着塗料の回収に要する水量を減少させることができる。ひいては、貯留水122の腐敗を防止でき、悪臭や虫類の発生が抑えられ、回収池111への薬品投与も不要になる。さらに、設備投資やランニングコストも減少できる。
【0038】
また、本実施の形態では、浄化部116により浄化された水を、塗装ブース103や回収池111に還元するので、未塗着塗料回収システム100の全体で未塗着塗料の回収や各部の洗浄に用いる水量を一層抑えることができる。
【0039】
また、本実施の形態では、第1循環部131Aと第2循環部131Bとのいずれにおいても、水が主管112Bを経由していて、水の経路の一部が共用されていて、未塗着塗料回収システム100の小型化が図られている。
【0040】
なお、本実施の形態では、回収池111が二つ設けられ二つの循環部131が形成される未塗着塗料回収システム100について説明したが、回収池111を三つ以上備えていても良い。この場合、制御盤121は、少なくとも一の循環部についてバルブを切り替えて回収池と複数の塗装ブースとの間で水を循環させ、残りの循環部についてバルブを切り替えて回収池内の水を浄化部116に送るようにする。
【符号の説明】
【0041】
100 未塗着塗料回収システム
101 未塗着塗料回収部
103 塗装ブース
111 回収池
113 バルブ
115 ポンプ
116 浄化部
131 循環部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の塗装ブースに対して設けられる未塗着塗料回収システムであって、
回収池と、
前記複数の塗装ブースのそれぞれから前記回収池に送られる、塗装ブース内の未塗着塗料を含んだ水の流れを許容遮断するバルブと、
前記回収池から前記複数の塗装ブースのそれぞれに水を送るポンプと、
を含む循環部を複数設け、
前記回収池内の水を浄化する浄化部を更に備え、
少なくとも一の前記循環部について前記バルブを切り替えて前記回収池と前記複数の塗装ブースとの間で水を循環させ、残りの前記循環部について前記バルブを切り替えて前記回収池内の水を前記浄化部により浄化する、
未塗着塗料回収システム。
【請求項2】
前記浄化部により浄化された水は、前記複数の塗装ブース及び前記回収池の少なくともいずれかに還元される、
請求項1記載の未塗着塗料回収システム。
【請求項3】
前記複数の循環部では、水の経路の一部が共用されている、
請求項1又は2記載の未塗着塗料回収システム。
【請求項4】
複数の塗装ブースのそれぞれから送られる塗装ブース内の未塗着塗料を含んだ水が貯留される回収池と、前記塗装ブースから前記回収池への水の流れを許容遮断するバルブと、前記回収池から前記複数の塗装ブースのそれぞれに水を送るポンプとをそれぞれ含む複数の循環部と、前記回収池内の水を浄化する浄化部とを備える未塗着塗料回収部においてなされる未塗着塗料回収方法であって、
少なくとも一の前記循環部について前記バルブを切り替えて前記回収池と前記複数の塗装ブースとの間で水を循環させる工程と、
残りの前記循環部について前記バルブを切り替えて前記回収池内の水を前記浄化部により浄化する工程と、
を備える未塗着塗料回収方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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