説明

板状端子及び接続固定構造

【課題】 接続固定される相手側の接続端子部に対し、常に電気接触部が良好な状態で接触する構造の板状端子及び接続固定構造を提供する。
【解決手段】 ねじ挿通孔を有する電気接触部24に連続して電線接続部23を設ける。電気接触部24の軸方向に沿う両側縁には相対向する一対の回動制止片27を設ける。電気接触部24には相手側の接続端子部を回動制止片27側に付勢する弾性接触片26を設ける。回動制止片27には相手側の接続端子部に対する支持片28を設ける。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒューズボックス等の電気接続箱に配索されたブスバーやプリント基板の電路などの相手側の接続端子部にねじ締め固定される板状端子及び接続固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来における板状端子を示すものである(実開平4−47274号)。板状端子1は、リード線2等を接続する電線接続部3と、この電線接続部3に連成されて中央にねじ挿通孔9を設けた電気接触部4とで構成されている。
【0003】電気接触部4の両側には、一対の制止片5,5が設けられている。制止片5,5は、電気接触部4の側方に耳片部6を突出させ、耳片部6から腕片部7が垂設され、更に腕片部7の先端に鉤部8が連成されている。
【0004】図8乃至図10は、板状端子1がボルト10によって電気接続箱本体11に接続固定される状態を示す図である。
【0005】この電気接続箱本体11には、パネル壁12に沿ってL字状のブスバー回路13が設けられている。ブスバー回路13には、パネル壁12に設けた孔に連通するねじ挿通孔14を設け、パネル壁12の裏面にはナット15が固設される。更に、ブスバー回路13には、ねじ挿通孔14の左右にパネル壁12に設けたスリット状の孔に連通する一対の取付孔16,16が設けられている。
【0006】このような電気接続箱本体11に対し、板状端子1の制止片5,5をブスバー回路13の取付孔16,16に挿入してリード線2側(イ方向)に引き下げると、鉤部8がパネル壁12の裏面に当接係合される。そして、板状端子1のねじ挿通孔9側から挿入されたボルト10がナット15に螺合して板状端子1はブスバー回路13に固定される。また、取付孔16,16に挿入された制止片5,5は、ボルト10がねじ込まれる際に生じる端子の廻りを制止する。
【0007】他の従来例として実開昭61−197662号公報には、上記従来技術と同様の板状端子(図示しない)が開示されている。この板状端子には、電気接触部の側部から制止片が垂設され、制止片の先端には、プリント基板に対する抜け止め部が設けられている。また、プリント基板には、電路に連成されて中央にねじ挿通孔を有する環状接続部が設けられ、ねじ挿通孔の左右に一対の取付孔が設けられている。板状端子は、制止片を取付孔に挿入し、ボルトをねじ挿通孔に挿入してプリント基板にねじ締め固定される。板状端子は制止片によって端子の廻り止めがされるとともに、制止片の先端に設けられた抜け止め部により、プリント基板から端子が抜けてしまうことを規制している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術にあっては、制止片の先端に設けられた鉤部や抜け止め部は、その寸法が規定されているので、上記したブスバーやプリント基板などに肉厚のバラツキがあると、板状端子との接触が確保できなくなる。即ち、板状端子をねじ締め固定する際に、ボルトの締め付けが不完全であると、板状端子が電気導体に対して十分な接触が確保できず、接触不良を引き起こしてしまうといった問題点があった。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するため、接続固定される電気導体に対し、常に電気接触部が良好な状態で接触する構造の板状端子及び接続固定構造を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明により成された板状端子は、請求項1に記載されたように、ねじ挿通孔を有する電気接触部に連続して電線接続部を設け、該電気接触部の軸方向に沿う両側縁には相対向する一対の回動制止片を設け、該電気接触部の前記回動制止片側に相手側の接続端子部を重ねた状態でねじ締め固定する板状端子において、前記電気接触部には前記接続端子部を前記回動制止片側に付勢する弾性接触片を設け、前記回動制止片には前記接続端子部に対する支持片を設けたことを特徴としている。
【0011】上記構成において、電気接触部には相手側の接続端子部を回動制止片側に付勢する弾性接触片を設け、回動制止片には接続端子部に対する支持片を設けたので、弾性接触片が支持片に支持された相手側の接続端子部を付勢する。従って、常に板状端子と該接続端子部との接触が十分に確保できる。
【0012】請求項2の本発明は、前記弾性接触片が前記電気接触部の軸方向先端部から前記回動制止片側に向けて斜めに折り返し形成されていることを特徴としている。
【0013】弾性接触片が電気接触部の軸方向先端部から回動制止片側に向けて斜めに折り返し形成されているので、簡単な構造で弾性接触片を形成することができるとともに、板状端子と相手側接続端子部との接触を確保するために効果的な弾性接触片の構造を適用することができる。
【0014】請求項3の本発明は、前記弾性接触片に前記電気接触部のねじ挿通孔と連通する第2のねじ挿通孔が設けられていることを特徴としている。
【0015】請求項2の発明において、弾性接触片に電気接触部のねじ挿通孔と連通する第2のねじ挿通孔が設けられているので、弾性接触片がねじ締めによって安定した接触を得られることとなり、更に効果的な弾性接触片の構造を適用することができる。
【0016】請求項4の本発明は、前記弾性接触片が前記電気接触部の周縁から前記回動制止片側に向けて菊座状に複数個設けられていることを特徴としている。
【0017】弾性接触片が電気接触部の周縁から回動制止片側に向けて菊座状に複数個設けられているので、相手側接続端子部との接触面積が大きくなり、接触を十分に確保するために効果的な弾性接触片の構造を適用することができる。
【0018】請求項5の本発明は、前記弾性接触片が前記電気接触部の周縁と前記ねじ挿通孔との間に設けたC字状のスリットを介して前記回動制止片側に向けて切り起こし形成されていることを特徴としている。
【0019】弾性接触片が電気接触部の周縁とねじ挿通孔との間に設けたC字状のスリットを介して回動制止片側に向けて切り起こし形成されているので、簡単な構造で材料の歩留りも良く弾性接触片を形成することができ、また弾性接触片がねじ締め部になり、安定した接触が得られ、効果的な弾性接触片の構造を適用することができる。
【0020】請求項6の本発明は、前記支持片が前記回動制止片の自由端から前記電気接触部に向けて内側に折り返し形成されていることを特徴としている。
【0021】支持片が回動制止片の自由端から電気接触部に向けて内側に折り返し形成されているので、簡単な構造で支持片を形成することができ、回動制止片間に収容されるような巾の狭い相手側接続端子部であっても支持可能であることから、十分な接触を得るために効果的な支持片の構造を適用することができる。
【0022】請求項7の本発明は、前記支持片が前記回動制止片からスリットを介して内側に向けて切り起こし形成されていることを特徴としている。
【0023】支持片が回動制止片からスリットを介して内側に向けて切り起こし形成されているので、請求項6に記載された支持片の構造に対して、更に材料の歩留りが良い支持片の構造を適用することができる。
【0024】請求項8の本発明は、前記支持片が弾性変形可能に形成されていることを特徴としている。
【0025】支持片が弾性変形可能に形成されているので、相手側の接続端子部に肉厚のバラツキがあっても、弾性変形可能な範囲内でそのバラツキを吸収し、安定した接触が得られる効果的な支持片の構造を適用することができる。
【0026】請求項9の本発明は、前記電気接触部が丸形に形成されていることを特徴としている。
【0027】請求項10の本発明は、前記電気接触部と固定される接続端子部には前記一対の回動制止片に対する取付孔が設けられていることを特徴としている。
【0028】請求項11の本発明は、前記相手側の接続端子部は前記一対の回動制止片間に挿脱可能な横巾を有して形成されるとともに、その両側縁には前記支持片と係合する係合突起を設け、前記接続端子部は断面コ字状に形成されていることを特徴としている。
【0029】電気接触部が丸形に形成され、電気接触部と固定される相手側の接続端子部には一対の回動制止片に対する取付孔が設けられている。また、相手側の接続端子部は一対の回動制止片間に挿脱可能な横巾を有して形成されるとともに、その両側縁には支持片と係合する係合突起を設け、該接続端子部は断面コ字状に形成される。従って、従来と同様に電気接触箱やプリント基板にねじ締め固定することができ、更には、一対の回動制止片間に挿脱可能な横巾を有した相手側の接続端子部ともねじ締め固定することができる。
【0030】上記課題を解決するため本発明により成された板状端子と相手側接続端子部との接続固定構造は、請求項12に記載されたように、ねじ挿通孔を有する電気接触部に連続して電線接続部を設け、該電気接触部の軸方向に沿う両側縁には相対向する一対の回動制止片を設けた板状端子と、ねじ挿通孔の両側を挟んで前記一対の回動制止片に対する取付孔を設けた接続端子板部と、前記一対の回動制止片間に挿脱可能な巾を有する接続端子部を有する電気部品との接続固定構造であって、前記板状端子の電気接触部が丸形に形成され、該電気接触部には、その周縁と前記ねじ挿通孔との間に設けたC字状のスリットを介して前記回動制止片に向けて切り起こし形成された弾性接触片を設け、前記回動制止片にはスリットを介して内側に向けて切り起こし形成された支持片を設け、前記板状端子は、前記弾性接触片が前記接続端子板を前記回動制止片側に付勢するとともに、前記支持片が前記取付孔を介して前記接続端子部を支持し、前記電気接触部の前記回動制止片側に前記接続端子板と前記接続端子部を重ねた状態でねじ締め固定されていることを特徴としている。
【0031】上記構成において、板状端子は電気接触部が丸形に形成される。電気接触部には、その周縁とねじ挿通孔との間に設けたC字状のスリットを介して回動制止片に向けて切り起こし形成された弾性接触片が設けられる。回動制止片にはスリットを介して内側に向けて切り起こし形成された支持片が設けられる。板状端子は、弾性接触片が接続端子板を回動制止片側に付勢するとともに、支持片が取付孔を介して接続端子部を支持し、電気接触部の回動制止片側に接続端子板と接続端子部を重ねた状態でねじ締め固定されている。従って、この接続固定構造により板状端子と接続端子板及び接続端子部との接触が十分確保できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図3は、本発明の板状端子の一実施の形態を示す図であり、図4乃至図6は、図1に示した板状端子が接続固定される状態を示す図である。
【0033】板状端子21は自動車用丸形板端子であって、リード線22等を加締て接続する電線接続部23と、これに連成される丸形板状の電気接触部24とで構成されている。この板状端子21は、銅または銅合金(ベリリウム−銅、黄銅等)などの弾性を有する金属薄板からプレス加工によって製造される。
【0034】電気接触部24の中央にはボルトを挿通するねじ挿通孔25が穿設され、また、その外周縁24aとねじ挿通孔25との中間に位置して、即ち、ねじ挿通孔25を囲むようにC字状のスリット24bを設けて弾性接触片26を形成し、この弾性接触片26を下向きに傾斜するよう折曲部24cから折り曲げている。
【0035】電気接触部24の両側には、相対向するように一対の回動制止片27,27が垂設されている。回動制止片27には、スリット27aを介して互いに内部上方に向けて弾性変形可能な支持片28が形成されている。
【0036】上記構成において、板状端子21は、例えば図4に示すヒュージブルリンクボックス30に接続される。その本体31には、本体31の上半部に上端部が開口したヒュージブルリンク収容室31aが設けられ、下半部には収容室31aの下方に形成した隔壁31b(図5)にブスバー33が設けられている。
【0037】ブスバー33には、ねじ挿通孔34とともにその両側に位置して板状端子21の回動制止片27が挿入される取付孔35が設けられている。また、ブスバー33の裏側において、隔壁31bにはねじ挿通孔34と中心軸を同一にするナット36が固設されている。
【0038】図5は、ヒュージブルリンク32を収容した本体31に、板状端子21が接続された状態を示す。板状端子21の回動制止片27をブスバー33の取付孔35に挿入すると、下向きの弾性接触片26は、上方に弾性変形しながらブスバー33を下方(回動制止片27側)に付勢し、支持片28は、下向きに付勢されているヒュージブルリンク32のコ字状接続端子32aの係合部と係合してこれを上向きに付勢する。弾性接触片26と支持片28とによって、これらの間に挟れたブスバー33及び接続端子32aは、各々十分に接触し、更にボルト37がねじ挿通孔25,34及びヒュージブルリンク32のねじ挿通孔32bを介してナット36にねじ込まれる(図6)と、一層強く接触し合うことになる。
【0039】尚、板状端子21は図5で示すように、ねじ止め前であっても、弾性接触片26と支持片28とによって十分にブスバー33と接続端子32aとの接触が確保されており、仮に、ブスバー33や接続端子32aの肉厚等にバラツキがあっても、弾性接触片26及び支持片28の弾性変形可能な範囲内においてバラツキを吸収することができ、上述と同様に十分な接触が確保できる。
【0040】以上は、板状端子21により、ブスバー33とヒュージブルリンク32のコ字状接続端子32aの3つの部材とを組合せて接続した例について説明したが、板状端子21とコ字状接続端子32a、あるいは、板状端子21と取付孔35が設けられたブスバー33の2つの部材と接続するようにしてもよい。また、板状端子21を取付孔が設けられ電路が配索されたプリント基板に接続することも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載された本発明によれば、電気接触部には相手側の接続端子部を回動制止片側に付勢する弾性接触片を設け、回動制止片には接続端子部に対する支持片を設けたので、弾性接触片が支持片に支持された相手側の接続端子部を付勢する。従って、常に板状端子と該接続端子部との接触が十分に確保される。
【0042】請求項2の本発明によれば、弾性接触片が電気接触部の軸方向先端部から回動制止片側に向けて斜めに折り返し形成されているので、簡単な構造で弾性接触片を形成することができるとともに、板状端子と相手側接続端子部との接触を確保するために効果的な弾性接触片の構造を適用した板状端子である。
【0043】請求項3の本発明によれば、請求項2の発明において、弾性接触片に電気接触部のねじ挿通孔と連通する第2のねじ挿通孔が設けられているので、弾性接触片がねじ締めによって安定した接触を得られることとなり、更に効果的な弾性接触片の構造を適用した板状端子である。
【0044】請求項4の本発明によれば、弾性接触片が電気接触部の周縁から回動制止片側に向けて菊座状に複数個設けられているので、相手側接続端子部との接触面積が大きくなり、接触を十分に確保するために効果的な弾性接触片の構造を適用した板状端子である。
【0045】請求項5の本発明によれば、弾性接触片が電気接触部の周縁とねじ挿通孔との間に設けたC字状のスリットを介して回動制止片側に向けて切り起こし形成されているので、簡単な構造で材料の歩留りも良く弾性接触片を形成することができ、また、弾性接触片がねじ締め部になり、安定した接触が得られ、効果的な弾性接触片の構造を適用した板状端子である。
【0046】請求項6の本発明によれば、支持片が回動制止片の自由端から電気接触部に向けて内側に折り返し形成されているので、簡単な構造で支持片を形成することができ、回動制止片間に収容されるような巾の狭い相手側接続端子部であっても支持可能であることから、十分な接触を得るために効果的な支持片の構造を適用した板状端子である。
【0047】請求項7の本発明によれば、支持片が回動制止片からスリットを介して内側に向けて切り起こし形成されているので、請求項6に記載された支持片の構造に対して、更に材料の歩留りが良い支持片の構造を適用した板状端子である。
【0048】請求項8の本発明によれば、支持片が弾性変形可能に形成されているので、相手側の接続端子部に肉厚のバラツキがあっても、弾性変形可能な範囲内でそのバラツキを吸収し、安定した接触が得られる効果的な支持片の構造を適用した板状端子である。
【0049】請求項9ないし請求項11の本発明によれば、電気接触部が丸形に形成され、電気接触部と固定される相手側の接続端子部には一対の回動制止片に対する取付孔が設けられている。また、相手側の接続端子部は一対の回動制止片間に挿脱可能な横巾を有して形成されるとともに、その両側縁には支持片と係合する係合突起を設け、該接続端子部は断面コ字状に形成される。従って、従来と同様に電気接触箱やプリント基板にねじ締め固定することができ、更には、一対の回動制止片間に挿脱可能な横巾を有した相手側の接続端子部ともねじ締め固定することができる。
【0050】請求項12の本発明によれば、板状端子は電気接触部が丸形に形成される。電気接触部には、その周縁とねじ挿通孔との間に設けたC字状のスリットを介して回動制止片に向けて切り起こし形成された弾性接触片が設けられる。回動制止片にはスリットを介して内側に向けて切り起こし形成された支持片が設けられる。板状端子は、弾性接触片が接続端子板を回動制止片側に付勢するとともに、支持片が取付孔を介して接続端子部を支持し、電気接触部の回動制止片側に接続端子板と接続端子部を重ねた状態でねじ締め固定されている。従って、この接続固定構造により板状端子と接続端子板及び接続端子部との接触が十分確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による板状端子の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1の板状端子を接続固定するヒュージブルリンクボックスの斜視図である。
【図5】図4において、板状端子を接続した状態のC−C断面図である。
【図6】図5のD−D断面図である。
【図7】従来例の板状端子の斜視図である。
【図8】従来例の板状端子が接続固定される電気接続箱の斜視図である。
【図9】従来例の接続状態を示す正面図である。
【図10】図9に対するE−E断面図である。
【符号の説明】
23…電線接続部
24…電気接触部
25…ねじ挿通孔
26…弾性接触片
27…回動制止片
28…支持片

【特許請求の範囲】
【請求項1】 ねじ挿通孔を有する電気接触部に連続して電線接続部を設け、該電気接触部の軸方向に沿う両側縁には相対向する一対の回動制止片を設け、該電気接触部の前記回動制止片側に相手側の接続端子部を重ねた状態でねじ締め固定する板状端子において、前記電気接触部には前記接続端子部を前記回動制止片側に付勢する弾性接触片を設け、前記回動制止片には前記接続端子部に対する支持片を設けたことを特徴とする板状端子。
【請求項2】 前記弾性接触片が前記電気接触部の軸方向先端部から前記回動制止片側に向けて斜めに折り返し形成されていることを特徴とする請求項1記載の板状端子。
【請求項3】 前記弾性接触片に前記電気接触部のねじ挿通孔と連通する第2のねじ挿通孔が設けられていることを特徴とする請求項2記載の板状端子。
【請求項4】 前記弾性接触片が前記電気接触部の周縁から前記回動制止片側に向けて菊座状に複数個設けられていることを特徴とする請求項1記載の板状端子。
【請求項5】 前記弾性接触片が前記電気接触部の周縁と前記ねじ挿通孔との間に設けたC字状のスリットを介して前記回動制止片側に向けて切り起こし形成されていることを特徴とする請求項1記載の板状端子。
【請求項6】 前記支持片が前記回動制止片の自由端から前記電気接触部に向けて内側に折り返し形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5記載の板状端子。
【請求項7】 前記支持片が前記回動制止片からスリットを介して内側に向けて切り起こし形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5記載の板状端子。
【請求項8】 前記支持片が弾性変形可能に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7記載の板状端子。
【請求項9】 前記電気接触部が丸形に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項8記載の板状端子。
【請求項10】 前記電気接触部と固定される接続端子部には前記一対の回動制止片に対する取付孔が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項9記載の板状端子。
【請求項11】 前記相手側の接続端子部は前記一対の回動制止片間に挿脱可能な横巾を有して形成されるとともに、その両側縁には前記支持片と係合する係合突起を設け、前記接続端子部は断面コ字状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項9記載の板状端子。
【請求項12】 ねじ挿通孔を有する電気接触部に連続して電線接続部を設け、該電気接触部の軸方向に沿う両側縁には相対向する一対の回動制止片を設けた板状端子と、ねじ挿通孔の両側を挟んで前記一対の回動制止片に対する取付孔を設けた接続端子板部と、前記一対の回動制止片間に挿脱可能な巾を有する接続端子部を有する電気部品との接続固定構造であって、前記板状端子の電気接触部が丸形に形成され、該電気接触部には、その周縁と前記ねじ挿通孔との間に設けたC字状のスリットを介して前記回動制止片に向けて切り起こし形成された弾性接触片を設け、前記回動制止片にはスリットを介して内側に向けて切り起こし形成された支持片を設け、前記板状端子は、前記弾性接触片が前記接続端子板を前記回動制止片側に付勢するとともに、前記支持片が前記取付孔を介して前記接続端子部を支持し、前記電気接触部の前記回動制止片側に前記接続端子板と前記接続端子部を重ねた状態でねじ締め固定されていることを特徴とする接続固定構造。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図6】
image rotate


【図7】
image rotate


【図10】
image rotate


【図5】
image rotate


【図8】
image rotate


【図9】
image rotate