説明

【課題】使用者自身が購入後の適時に簡易に高さ調整して、常に最適な使用感が得られるようにする。
【解決手段】枕Pは、上面を頭部受面とした枕本体10と、枕本体10の下側に着脱可能に装着される板状のベース体20と、枕本体10およびベース体20を積み重ね状態で収納可能な枕カバー30とからなる。そして、枕本体10にベース体20を装着するか否かにより、高さの調整を簡易に行ない得る。ベース体20は複数から構成され、枕本体10に対する該ベース体20の装着数を変更することで、高さ調整を数段階で行ない得る。なお、枕本体10は低反発性素材から形成され、ベース体20は高弾性素材から形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、高さ調整を行ない得る枕に関するものである。
【背景技術】
【0002】
枕は、快適な睡眠を得るためにとても重要な寝具の一つであり、形状、サイズ、デザイン、素材等が異なる多種多様のものが市販されている。そして近年に至っては、枕販売店において、使用者の体格(頸椎等)を測定して、当該使用者にフィットする枕をオーダーメードする場合もある。更に枕本体が、蕎麦殻やビーズ等を充填したものの他に、ウレタンフォーム等の低反発性素材から形成されたものも好適に実施されつつある。このような枕に関しては、例えば特許文献1等に開示されている。
【特許文献1】実用新案登録第3103115号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、現在販売されている多くの枕は、オーダーメードの枕であっても、通常販売されている既成の枕であっても、その高さを簡易に調整し得るようになっているものは殆どなかった。特に、低反発性素材から形成された枕は、使用者自身が最適な使用感が得られるように、購入直後または使用途中の適時に高さを調整することが不可能であった。従って、例えば(1)身体にフィットすると思って購入したにも拘わらず、実際に使用してみたらフィットしていなかった場合、(2)季節が変わり寝具を交換したことに伴って枕の高さが変化した場合、(3)その日の気分や体調等により枕の高さを調整したい場合等には、枕の高さを調整できないため、身体にフィットしないままで止むを得ず使用している場合が多かった。
【0004】
本発明は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたもので、使用者自身が購入後の適時に簡易に高さ調整を行ない得る構成として、常に最適な使用感が得られるようにした枕を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
上面を頭部受面とした枕本体と、
前記枕本体の下側に着脱可能に装着される板状のベース体とからなり、
前記枕本体に対する前記ベース体の装着・非装着により、高さの調整を行ない得るよう構成したことを要旨とする。
【0006】
従って、請求項1に係る発明によれば、枕本体とベース体とから構成したことにより、枕の高さを低くして使用したい場合はベース体を装着せずに枕本体のみで使用し、枕の高さを高くして使用したい場合は枕本体の下側にベース体を装着して使用すればよい。しかも、枕の高さ調整は、使用者が購入直後または使用途中の適時に簡易に行なうことが可能であり、寝具を交換した場合や、気分や体調等に合わせて自由に行ない得る等の利点がある。
【0007】
請求項2に記載の発明は、
上面を頭部受面とした枕本体と、
前記枕本体の下側に着脱可能に装着される板状のベース体と、
前記枕本体およびベース体を積み重ね状態で収納可能な枕カバーとからなり、
前記枕本体に対する前記ベース体の装着・非装着により、高さの調整を行ない得るよう構成したことを要旨とする。
【0008】
従って、請求項2に係る発明によれば、枕本体とベース体とから構成したことにより、枕の高さを低くして使用したい場合はベース体を装着せずに枕本体のみで使用し、枕の高さを高くして使用したい場合は枕本体の下側にベース体を装着して使用すればよい。そして、枕の高さ調整は、使用者が購入直後または使用途中の適時に簡易に行なうことが可能であり、寝具を交換した場合や、気分や体調等に合わせて自由に行ない得る利点がある。しかも、枕本体およびベース体は、積み重ねた状態でを枕カバーへ収納して使用するようになっているため、これら枕本体とベース体とが使用中に分離してしまう不都合を好適に防止できる等の利点もある。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、
前記ベース体は複数から構成され、該ベース体の装着数を変更することで高さの調整を行ない得ることを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、ベース体の装着数を変更することで枕の高さを数段階に調整することが可能となり、使用者のニーズに幅広く対応することができる利点がある。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記枕本体の下面に第1係合部を設けると共に、前記ベース体の上面に第2係合部を設け、これら第1係合部と第2係合部とを互いに整合させることで、枕本体とベース体との位置決めおよびずれ動きを防止することを要旨とする。
従って、請求項4に係る発明によれば、枕本体とベース体とは、第1係合部と第2係合部とを整合させることで、装着する際には適切な位置決めが図られる一方、使用時にはずれ動きを好適に防止し得る利点がある。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記枕カバーは、前記枕本体を収納して該枕本体の上面を覆う本体部と、該枕本体の下面またはベース体の下面を覆う蓋部とからなり、前記蓋部は伸縮性に富んだ素材から形成されていることを要旨とする。
従って、請求項5に係る発明によれば、枕カバーの蓋部を伸縮性に富んだ素材から形成したため、枕の高さが変化したとしても単一の枕カバーで好適に対応できる利点がある。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の発明において、
前記枕本体は低反発性素材から形成され、前記ベース体は高弾性素材から形成されたことを要旨とする。
従って、請求項6に係る発明によれば、枕本体が頭部の形状に適切にフィットするように変形して使用感の向上を図り得る一方、ベース体が頭部の重さを適切に受け止めて枕本体の不必要な変形や沈み込み等を防止し得る。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る枕によれば、使用者自身が購入後の適時に簡易に高さ調整を行ない得るので、常に最適な使用感が得られるようになる利点がある。
【0014】
次に、本発明に係る枕につき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら、以下に説明する。
【実施例】
【0015】
図1は、好適実施例に係る枕を、枕カバーの一部を破断省略して示した斜視図、図2は図1のII−II線断面図である。本実施例の枕Pは、低反発性素材から所要形状に形成され、上面を頭部受面とした枕本体10と、高弾性素材から所要厚に形成され、枕本体10の下側に着脱可能に装着される板状のベース体20と、これら枕本体10およびベース体20を積み重ね状態で収納可能な枕カバー30とから構成されている。そして枕Pは、後述するように、枕カバー30に収納した枕本体10の下側に対するベース体20の装着・非装着(ベース体20の有無)により、その高さHを調整し得るようになっている。
【0016】
枕本体10は、例えば図3に例示するように、横(幅方向)Wが500mm程度、縦(前後方向)Lが300mm程度、厚さDが60mmに設定されている。このような枕本体10は、図示しない発泡成形型を利用した発泡成形により得られたものであり、JIS K6400−3:2004に準拠するボールリバウンドが、0〜30%好ましくは0〜15%の値を有する所謂低反発性のウレタンフォームから形成されている。また、頭部受面として機能する上面12は、後頭部が快適にフィットするように、中央部分が若干陥凹した滑らかな三次曲面形状に形成されている。なお、符号16は縦方向へ貫通的に穿設された多数の通気孔であり、また符号18は横方向に貫通的に穿設された通気孔であり、就寝時の頭部の蒸れを防止するために機能する。
【0017】
ベース体20は、枕Pの高さHの調整を行なうために使用するもので、本実施例では2枚が標準的に装備されている。これらベース体20は、前述した枕本体10の下面14の形状と同一の平面形状に形成されており、何れも厚さSが15mmに設定されている。このようなベース体20は、図示しない発泡成形型を利用してバッチ成形したり、大型の原反フォーム材から切り出して得られたものであり、JIS K6400−2:A法による値が、176±16Nの硬度を有する所謂高弾性のウレタンフォームから形成されている。
【0018】
そして枕本体10の下面14には、図3に例示するように、合計6個の係合凹部(第1係合部)40が陥設されている。また、各ベース体20の上面22には、前述した各係合凹部40に夫々対応するよう位置した合計6個の係合凸部(第2係合部)42が突設されている。従って、枕本体10とベース体20とを、夫々の下面14と上面22とを対向させるようにして装着するに際し、各係合凸部42を対応の係合凹部40へ整合させるようにすることで、これら枕本体10とベース体20との位置決めが容易に図られる。また、枕本体10の下側にベース体20を装着したもとで枕Pを使用している際には、図5に例示するように、夫々の係合凸部42と係合凹部40が互いに係合的に整合していることにより、これら枕本体10とベース体20とのずれ動きが好適に防止される。
【0019】
また、両ベース体20の下面24には、該ベース体20の上面22に形成した前述の係合凸部42に夫々対応する合計6個の係合凹部(第3係合部)44が陥設されている。この係合凹部44は、枕本体10の下面に陥設された係合凹部40と同一形状および同一位置に配置されている。従って、両ベース体20,20を重ね合わせるに際し、上方のベース体20の各係合凹部44へ下方のベース体20の各係合凸部42を対応的に整合させるようにすることで、両ベース体20,20の位置決めが容易に図られる。また、枕本体10の下側に両ベース体20,20を重ね合わせて装着したもとで枕Pを使用している際には、図2に例示するように、夫々の係合凸部42と係合凹部44が互いに係合的に整合していることにより、両ベース体20,20のずれ動きが好適にされる。
【0020】
このような枕本体10および2枚のベース体20,20から構成された本実施例の枕Pでは、枕本体10を常に使用することを前提として、この枕本体10の下側に対するベース体20を装着するかまたは装着しないか(ベース体20の有無)、或いは装着する場合はその装着数により、高さHを3段階に調整することが可能である。すなわち、(1)枕本体10だけを使用した場合、(2)枕本体10と1枚のベース体20とを重ね合わせて使用した場合、(3)枕本体10と2枚のベース体20,20とを夫々重ね合わせて使用した場合、の何れかに選択できる。
【0021】
(1)の場合は、図6に例示したように、枕本体10の厚さD分だけとなるから、枕Pの高さH=H1(60mm)となる。(2)の場合は、図5に例示したように、枕本体10の厚さDと1枚のベース体20の厚さSを合計したものとなり、枕Pの高さH=H2(60+15=75mm)となる。更に(3)の場合は、図2に例示したように、枕本体10の厚さDと2枚ベース体20の各厚さS,Sを合計したものとなり、枕Pの高さH=H3(60+15+15=90mm)となる。
【0022】
枕カバー30は、図1および図4に例示するように、枕本体10を収納して該枕本体10の上面を覆う本体部32と、収納した枕本体10の下面14またはベース体20の下面24を覆う蓋部34とからなり、横方向における一方の端縁同士が縫合されていると共に、残りの三方の端縁部分にはファスナー36が延設されている。本体部32は、例えば綿やポリエステル繊維等の素材からなる布製であり、肌触りがよく柔軟性に富んだものが好適に使用される。また、蓋部34は、例えばジャージ布やネル布等を丸編みした伸縮性に富む織布から形成されており、望ましくは滑り難いものが好適に使用される。
【0023】
このような枕カバー30は、図6に例示するように、本体部32の内側へ枕本体10だけを収納してファスナー36を閉めると、蓋部34が殆ど引き伸ばされることなく該枕本体10の下面14に密着する形状・サイズに設定されている。また、図5に例示したように、本体部32へ収納した枕本体10の下側に、前述したベース体20を1枚だけ装着したもとでファスナー36を閉めると、伸縮性に富んだ蓋部34は、該ベース体20の下面24および側面に密着するように適宜引き伸ばされ、これら枕本体10およびベース体20を好適に収納し得る。更に、図2に例示したように、本体部32へ収納した枕本体10の下側に、前述した2枚のベース体20,20を装着したもとでファスナー36を閉めると、伸縮性に富んだ蓋部34は、下側のベース体20の下面24および両ベース体20,20の側面に密着するように大きく引き伸ばされ、これら枕本体10および両ベース体20,20を好適に収納し得る。すなわち枕カバー30は、枕Pの高さHの違いに対し、蓋部34の伸縮により対応するようになっている。
【0024】
なお、枕本体10およびベース体20は、前述した枕カバー30とは別に、通気性の高い薄手のナイロン製のトリコット生地等を縫製した袋体を別途準備して、この袋体にこれら枕本体10およびベース体20を各々個別に収納し、当該袋体の開口部分を縫合するようにしてもよい。このような袋体へ枕本体10およびベース体20を収納させた形態では、これら枕本体10とベース体20とが密着することを防止できると共に、枕カバー30へ収納するに際して適度な滑りが発現されて容易に収納し得る効果がある。また、発泡体からなる枕本体10およびベース体20が袋体により保護されるから、これらの部分的な裂け等を防止できる等の利点もある。
【0025】
前述した本実施例の枕Pでは、次のような作用効果を奏する。先ず、枕本体10とベース体20とから構成したことにより、枕Pの高さHを低くして使用したい場合はベース体20を装着せずに枕本体10のみで使用すればよく、枕Pの高さHを高くして使用したい場合は枕本体10の下側にベース体20を装着して使用すればよい。しかも、枕Pの高さ調整は、使用者が購入直後または使用途中の適時に簡易に行なうことが可能であり、寝具を交換した場合や気分や体調等、状況に合わせて自由に行ない得る。
【0026】
そして、枕本体10およびベース体20は、積み重ねた状態で枕カバー30へ収納して使用するようになっているため、これら枕本体10とベース体20とが使用中に分離してしまう不都合を好適に防止できる。しかも、枕カバー30の蓋部34を伸縮性に富んだ素材から形成したため、枕Pの高さが変化したとしても単一の枕カバー30で好適に対応できる。
【0027】
また、ベース体20を複数から構成したことにより、該ベース体20の装着数を変更することで枕Pの高さHを数段階に調整することが可能となり、使用者のニーズに幅広く対応することができる。更に、枕本体10とベース体20とは、各係合凸部42と各係合凹部40とを整合させることで、装着する際には適切な位置決めが図られる一方、使用時にはずれ動きを好適に防止し得る。同様に、ベース体20とベース体20とは、各係合凸部42と各係合凹部44とを整合させることで、装着する際には適切な位置決めが図られる一方、使用時にはずれ動きを好適に防止し得る。
【0028】
更にまた、枕本体10が前述した低反発性のウレタンフォームから形成されているため、頭部の形状に適切にフィットするように変形して使用感の向上を図り得る。また、ベース体20が高弾性のウレタンフォームから形成されているため、頭部の重さを適切に受け止めて枕本体10の不必要な変形や沈み込み等を防止し得る。
【0029】
なお、前述した実施例では、ベース体20を2枚から構成した場合を例示したが、このベース体20の構成数はこれに限定されるものではなく、図示省略するが、3枚またはこれ以上の適宜数としてもよい。このようにベース体20の構成数を増した場合には、枕本体10の下側に対するベース体20の装着数のバリエーションが増え、枕Pの高さ調整の段階を更に多くすることができる。
【0030】
また、前述した実施例では、各ベース体20の厚さSを同一とした場合を例示したが、例えば図7に例示するように、各ベース体20,20の厚さSを異なったS1,S2(S1<S2)としてもよい。このように各ベース体20,20の厚さSを異なるように設定した場合には、(1)枕本体10だけを使用した場合、(2)枕本体10に厚さS1のベース体20を装着して使用した場合、(3)枕本体10に厚さS2のベース体20を装着して使用した場合、(4)枕本体10に両ベース体20,20を装着して使用した場合、の合計4段階に、枕Pの高さHの調整を行ない得る。
【0031】
更に、前述した実施例では、各ベース体20,20は、全体的に厚さが均一(上面22と下面24とが平行)に形成されたものを例示したが、両ベース体20,20の両方または何れか一方を、下面24に対して上面22が傾斜するよう形成したものとしてもよい。この場合には、図8(a)および図8(b)に例示するように、枕本体10を適宜傾斜した状態とすることができる(図8(a)は、一方のベース体20だけを傾斜形態とした場合であり、図8(b)は、両方のベース体20,20を傾斜形態とした場合を例示している)。なお、両ベース体20,20をこのように傾斜形態とした場合には、これらの積み重ね態様により、枕本体10の傾斜を更に大きくしたり(図8(b))、或いは水平にする(図8(c))ことも可能である。
【0032】
更にまた、前述した実施例では、枕カバー30を有する枕Pを例示したが、枕本体10とベース体20とが、係合凹部40と係合凸部42との係合により分離することなく安定的に装着固定され、ベース体20とベース体20とが、係合凸部42と係合凹部44との係合により分離することなく安定的に装着固定され得る構造とすれば、この枕カバー30を省略した枕Pとして実施することも可能である。
【0033】
一方、前述した実施例および各変更例では、係合凹部40と係合凸部42とを係合させて枕本体10とベース体20とを装着すると共に、係合凸部42と係合凹部44とを係合させてベース体20とベース体20とを装着する場合を例示したが、これら係合凹部40、係合凸部42および係合凹部44は必ずしも設ける必要はない。特に、枕カバー30を使用するタイプの枕Pの場合は、図9に例示するように、これら係合凹部40、係合凸部42および係合凹部44を設けなくとも、単に積み重ねた状態で該枕カバー30へ収納するだけで、分離したりずれ動くことを防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】実施例に係る枕を、枕カバーの一部を破断省略して示した斜視図。
【図2】図1のII−II線断面図であって、枕本体の下側に2枚のベース体を装着して実施される状態を示している。
【図3】枕本体およびベース体の形態を示した斜視図。
【図4】枕カバーへ枕本体およびベース体を収納する状態を示した説明図。
【図5】枕本体の下側に1枚のベース体を装着して実施される枕の断面図。
【図6】ベース体を装着せずに枕本体のみで使用して実施される枕の断面図。
【図7】枕本体の下側に、厚さが異なる2枚のベース体を装着して実施される枕の断面図。
【図8】枕本体および傾斜したベース体を装着して実施される枕の断面図。
【図9】係合凹部および係合凸部を設けないタイプの枕の断面図。
【符号の説明】
【0035】
10 枕本体,14 下面,20 ベース体,22 上面,24 下面,30 枕カバー,
32 本体部,34 蓋部,40 係合凹部,42 係合凸部,H 高さ(枕の)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面を頭部受面とした枕本体と、
前記枕本体の下側に着脱可能に装着される板状のベース体とからなり、
前記枕本体に対する前記ベース体の装着・非装着により、高さの調整を行ない得るよう構成した
ことを特徴とする枕。
【請求項2】
上面を頭部受面とした枕本体と、
前記枕本体の下側に着脱可能に装着される板状のベース体と、
前記枕本体およびベース体を積み重ね状態で収納可能な枕カバーとからなり、
前記枕本体に対する前記ベース体の装着・非装着により、高さの調整を行ない得るよう構成した
ことを特徴とする枕。
【請求項3】
前記ベース体は複数から構成され、該ベース体の装着数を変更することで高さの調整を行ない得る請求項1または2記載の枕。
【請求項4】
前記枕本体の下面に第1係合部を設けると共に、前記ベース体の上面に第2係合部を設け、これら第1係合部と第2係合部とを互いに整合させることで、枕本体とベース体との位置決めおよびずれ動きを防止する請求項1〜3の何れか一項に記載の枕。
【請求項5】
前記枕カバーは、前記枕本体を収納して該枕本体の上面を覆う本体部と、該枕本体の下面またはベース体の下面を覆う蓋部とからなり、前記蓋部は伸縮性に富んだ素材から形成されている請求項2記載の枕。
【請求項6】
前記枕本体は低反発性素材から形成され、前記ベース体は高弾性素材から形成された請求項1〜5の何れか一項に記載の枕。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−7432(P2007−7432A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−206314(P2006−206314)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3114244号
【原出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(000119232)株式会社イノアックコーポレーション (1,145)
【Fターム(参考)】