説明

【課題】横向き寝時に枕の高さが十分に高くなり、仰向き寝時に枕の高さが十分に低くなる枕を提供する。
【解決手段】枕1は、内部に空洞2aを有する可撓部材から形成される扁平な直方体形状の頭載部材2と、頭載部材2の空洞2aの上方部分を上方に付勢して支持するように、空洞2aに設けられた付勢装置4とを有する。付勢装置4は、左右間距離が保持されるように固定され、横向き寝時に上面が最上昇位置に位置し、仰向向き寝時に上面が最下降位置に位置した状態になる左右一対のリンク機構6,6と、両リンク機構6,6の下部にて左右両端部が固定され、両リンク機構6,6の外側を経由して上面間に張り渡たされたメッシュ布20とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寝具として用いる枕に関するものであり、さらに詳しくは仰向き寝時と横向き寝時とで高さが変化する枕に関する。
【背景技術】
【0002】
人の睡眠時の姿勢は、直立状態をそのまま倒して仰向きとした状態が最も自然で好ましい。このとき、頭部の内で最も低い位置となる後頭部は、背中よりやや高い位置となる。そこで、寝具として用いる枕は、人が仰向きに寝ているとき(以下、仰向き寝時という)、後頭部の位置を背中よりやや高い位置とすることが望まれる。
【0003】
一方、人が睡眠時に寝返りを打って横向きに寝ているとき(以下、横向き寝時という)には、頭部は肩部により支えられるので、仰向き寝時よりも頭部の位置が高くなる。従って、枕は、仰向き寝時と横向き寝時とに応じて、高さが自動的に変化することが望まれる。
【0004】
そこで、枕にかかる荷重が仰向き寝時と横向き寝時とで異なることを利用して、自動的に高さが変化する枕が提案されている。例えば、特許文献1には、内部に空洞を有する可撓部材から形成される扁平な直方体形状の頭載部材と、頭載部材の空洞の上方部分を上方に付勢して支持するように空洞に設けられた付勢装置とを有する枕が開示されている。
【0005】
この付勢装置は、左右間距離が保持されるように固定された左右一対の変形矩形リンク機構を備えており、
左右両変形矩形リンク機構を構成する各後側リンク及び上側リンクの間にメッシュ布が張り渡されている。このメッシュ布により、横向き寝時に、頭載部材の上に載せた頭部が沈み込むことが防止される。なお、略U字状に形成された硬質樹脂平板から成る上板が、両上側リンク及び該上側リンクの後部を連結する上部連結部材の上面に固定されている。
【0006】
また、特許文献2には、内部に空洞を有する可撓部材から形成される扁平な直方体形状の頭載部材と、頭載部材の空洞の上方部分を上方に付勢して支持するように空洞に設けられた付勢装置とを有する枕が開示されている。
【0007】
この付勢装置は、左右間距離が保持されるように固定された左右一対のリンク機構を備えており、
左右両リンク機構を構成する各荷重支持リンク及び該荷重支持リンクの後部を連結する上部連結部材の上面に、略U字状に形成された硬質樹脂平板から成る上板が固定されている。そして、上板の切除された前部と中央部の開口を補うように、上板の開口にメッシュ布が張り渡されている。このメッシュ布により、横向き寝時に、頭載部材の上に載せた頭部が沈み込むことが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第4286902号公報
【特許文献2】特許第4286907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1及び2に開示された枕においては、仰向き寝時にもメッシュ布により頭部の沈み込みが抑制される。そのため、仰向き寝時に、使用者がメッシュ布の存在を感じ取り違和感を抱くと共に、枕の高さが十分に低くならないという課題がある。このような課題は、後頭部が突出した形状の使用者にとって、特に顕著である。
【0010】
メッシュ布の張り具合を緩めると、前記の課題を解決することが可能となる。しかし、横向き寝時に側頭部が過大に沈み込む。そのため、横向き寝時に、枕の高さが十分に高くならないという課題が生じる。
【0011】
本発明は、以上の点に鑑み、横向き寝時に枕の高さが十分に高くなり、仰向き寝時に枕の高さが十分に低くなる枕を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の枕は、内部に空洞を有する可撓部材から形成される扁平な直方体形状の頭載部材と、頭載部材の空洞の上方部分を上方に付勢して支持するように、空洞に設けられた付勢装置とを有し、頭載部材の上方に人の頭部を仰向きに載せた状態で頸部が位置する側を前側、頭頂部が位置する側を後側として、頭載部材の上に人の頭部を載せて寝たとき、上面視で少なくとも頭部及び頸部の下方に硬質部材が存在しない枕であって、付勢装置は、左右間距離が保持されるように固定され、頭載部材の上に人の頭部を横向きに載せて寝たとき上面が上昇位置に位置し、頭載部材の上に人の頭部を仰向きに載せて寝たとき上面が下降位置に位置した状態になる左右一対の上下動機構と、左右両上下動機構の上面間に張り渡たされ、左右両上下動機構の外側を経由して下部まで延在すると共に、左右両上下動機構の下部にて固定されたシート状部材とを備え、左右両上下動機構の上面が上昇位置に位置するとき、前記上面間に張り渡されたシート状部材が頭部への支持力を有し、前記上面が下降位置に位置するとき、前記上面と前記下部との間で弛緩が生じ、前記上面間で撓むシート状部材が頭部への支持力を喪失することを特徴する。
【0013】
本発明の枕によれば、左右両上下動機構の上面間に張り渡たされ、左右両上下動機構の外側を経由して下部まで延在すると共に、左右両上下動機構の下部にて固定されたシート状部材を備えている。そして、左右両上下動機構の上面が上昇位置に位置するとき、前記上面間に張り渡されたシート状部材が頭部への支持力を有する。そのため、横向き寝時には、頭部がシート状部材によって高い位置に支持され、枕の高さを高くすることが可能となる。
【0014】
一方、左右両上下動機構の上面が下降位置に位置するとき、シート状部材は、前記上面と前記下部との間で弛緩が生じ、前記上面間で撓み、頭部への支持力を喪失する。そのため、仰向き寝時に、頭部がシート状部材によって支持されずに沈み込むので、枕の高さを低くすることが可能であると共に、使用者が違和感を抱かない。さらに、頭載部材の上に人の頭部を載せて寝たとき、上面視で少なくとも頭部及び頸部の下方に硬質部材が存在しない。そのため、仰向き寝時、頭載部材の空洞の上方部分の沈み込みが硬質部材によって制限されず、自由に沈み込むので、枕の高さを低くすることが可能となると共に、柔らかな感触を得ることが可能となる。
【0015】
また、本発明の枕において、シート状部材は、左右両上下動機構の上面前側端部にも固定されることが好ましい。
【0016】
この場合、上下動機構の上面の上下動に伴うシート状部材の前後方向のずれ動きを防止することができる。なお、上下動機構の上面が下降位置に位置するとき、シート状部材の前後方向中間部は、前記上面と前記下部との間で弛緩が生じ、前記上面間で非常に緩く張り渡され、頭部への支持力を喪失する。そのため、仰向き寝時、突出する後頭部がシート状部材の前後方向中間部によって支持されずに沈み込むので、枕の高さを低くすることが可能となる。一方、シート状部材の前側部は、上下動機構の上面が下降位置に位置するとき、前記上面間に張り渡されるが、その上方には頸頭が位置しており、仰向き寝時の頭部の沈み込みに影響を及ぼさない。
【0017】
また、本発明の枕において、左右両上下動機構の上面後側部間が連結部材により連結されていることが好ましい。
【0018】
この場合、連結部材によって左右両上下動機構の上面間の距離が確実に維持されるので、横向き寝時に、頭部の重みによって前記上面間の距離が狭くならず、シート状部材によって頭部を確実に支持することが可能となる。
【0019】
また、本発明の枕において、シート状部材は、左右両上下動機構を包み込む袋状に形成され、通気孔を有することが好ましい。
【0020】
この場合、通気孔を介して、空洞が枕の外部と連通する。これにより、枕の上面が沈み込むとき、空洞の体積が減少し、空洞内部の空気は通気孔を介して外部に流出する。そこで、通気孔の個数とサイズを適宜形成し、単位時間当たりの空気流出量を設定することによって、枕上面の上下速さが適切なものとなり、急速な上下動を抑制できると共に、枕の上面が沈み込むときに発生する衝撃を抑制できる。また、枕上面の上下動により、空洞は膨張、収縮を繰り返し、空洞内部の空気が通気孔から吸排気されるため、枕の熱、湿気が減少し、睡眠がさらに快適となる。
【0021】
また、本発明の枕において、上下動機構は、前後水平に延びる下側リンクと、下側リンクの前端部に下端部が回動自在に連結され、前方に傾斜する前側リンクと、下側リンクの後端部に下端部が回動自在に連結され、前方に傾斜する後側リンクと、前側リンクの上端部に前端部が、後側リンクの中間部に後端部がそれぞれ互いに回動自在に連結された上側リンクと、後端側が後側リンクの上端部に滑動自在に載り、前端側が上側リンクの前端部に回動自在に連結された荷重支持リンクとからなるリンク機構と、上側リンク及び荷重支持リンクを上方に押し上げるように付勢する付勢手段とを備えることが好ましい。
【0022】
この場合、荷重支持リンクの上面が上下動機構の上面となる。そして、横向き寝時に荷重支持リンクが最上昇位置に安定的に位置し、仰向き寝時に荷重支持リンクが最下降位置に安定的に位置すると共に、寝姿の変化に応じて、荷重支持リンクの位置がスムースに変化する。そのため、横向き寝時に前記上面が最上昇位置に安定的に位置し、仰向き寝時に前記上面が最下降位置に安定的に位置すると共に、寝姿の変化に応じて、前記上面の位置がスムースに変化する枕を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態に係る枕の外観斜視図。
【図2】図1のII−II線における切断断面図。
【図3】図2のIII−III線における切断断面図。
【図4】枕の部分破断上面図。
【図5】最上昇時におけるリンク機構の側面図。
【図6】最下降時におけるリンク機構の側面図。
【図7】仰向き寝時における枕の概略縦断面図。
【図8】仰向き寝時における枕の概略横断面図。
【図9】横向き寝時における枕の概略縦断面図。
【図10】横向き寝時における枕の概略横断面図。
【図11】本発明の他の実施形態に係る枕の切断断面図。
【図12】袋状のシート状部材を示す外観斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施形態に係る枕1を、図面を参照して説明する。
【0025】
枕1は、図1乃至図4に示すように、内部に空洞2aを有する可撓部材から形成される扁平な大略直方体形状の頭載部材2と、頭載部材2の後側に配置され、頭載部材2の空洞2aの後方を覆う蓋部材3と、頭載部材2の空洞2a上部部分2bを上方に付勢支持するように、空洞2aに設けられた付勢装置4とを有している。なお、ここでは、枕1に人の頭部を載せた状態で頭頂部が位置する側を後側、人の頸部が位置する側を前側としている。さらに、枕1は、空洞2a内に付勢装置4を配設し、頭載部材2の後端に蓋部材3を接着させた状態で、外側全体が外被布5で被覆される。
【0026】
頭載部材2は、可撓部材から形成されるが、ここでは、低反発ウレタンフォーム製の成形体から成っている。低反発ウレタンフォームは、反発力が小さく、馴染み性に優れているので、枕用の素材として普及している。ただし、頭載部材2は、高反発ウレタンフォーム製等であってもよい。
【0027】
頭載部材2の外観は、図1及び図4に示すように、平面視の形状が左右方向横長の略長方形となる扁平な大略直方体状となっており、図2及び図3に示すように、上面が前上がりに、前面下部が後方に傾き、前上角面が曲率半径の大きな丸みを帯びるように形成されている。なお、頭載部材2の形状は、扁平な大略直方体形状に形成されていればよく、図示した形状に限定されず、例えば、上面視楕円状であってもよい。
【0028】
空洞2aは、後方を開口させて形成されている。頭載部材2は、空洞部2a上部部分2bの中央部に、空洞2aと外部とを連通する通気孔2cが多数形成されており、空洞2aに熱がこもることが防止されている。なお、通気孔2cの上方に位置する部分の外被布5には、立体編み物5a(図2及び図3参照)を配して、通気孔2cからの通気を通気孔2cの存しない部分にも作用させている。さらに、空洞2a内部の空気が通気孔2cを介して吸排気される通気量によって、枕1の上下速さを適切なものとしている。
【0029】
人の頭部を枕1の上に載せたときに、空洞2a内に配置された付勢装置4の存在を感じ取って違和感を抱かないように、頭載部材2の空洞2a上部部分2bは所定以上の厚さ、例えば2cmから3cm程度の厚さを必要とする。しかし、枕1の全体高さが高過ぎると、仰向き寝時に充分な低さが得られず好ましくない。そこで、頭載部材2は、その空洞2a下部部分2dの厚みを空洞2a上部部分2bの厚みよりも薄くしている。この空洞2a下部部分2dの厚さは、例えば1cm程度に薄くすることが好ましい。
【0030】
ただし、空洞2a下部部分2dを薄くすると、十分な強度が得られず、特に成形時に裂け易い。そのため、空洞2a用内型枠の外周に布2eを被覆して頭載部材2を成形することにより、空洞2aの内面全体に布2eを添着し、頭載部材2を補強している。また、布2eを設けたことによって、頭載部材2の通気孔2c以外からの空気漏洩と空洞2aの過度の膨らみや破損を防止することができる。
【0031】
蓋部材3は、頭載部材2と同様に可撓部材から形成され、ここでは、低反発ウレタンフォーム製の成形体から成っている。蓋部材3は、頭載部材2の前側部分2hと同程度の厚さを有し、その前端面が頭載部材2の後端面の形状に合うようにして、前後方向に短い扁平な大略直方体形状に形成されている。頭載部材2の後端面は、略垂直に形成されており、空洞2a内に付勢装置4等を配置した状態で、この後端面に蓋部材3の前端面を合わせて、その接合面が接着剤等で密着固定されることにより、空洞2aが蓋部材3によって密封されている。蓋部材3は、枕1の後側端部に位置するので、その上方に頭部が載ることがなく、接着剤等が硬化しても、使用者はその存在を感じ取ることがないため、枕1の高さを薄くすることが可能となる。
【0032】
付勢装置4は、空洞2aに横方向に離隔させて配置した一対のリンク機構6,6を備えている。各リンク機構6は、図5も参照して、前後水平に延びる下側リンク7と、下側リンク7の前端部に下端部が回動自在に連結された前側リンク8と、下側リンク7の後端部に下端部が回動自在に連結された後側リンク9と、前側リンク8の上端部に前端部が、後側リンク9の中間部に後端部がそれぞれ互いに回動自在に連結された上側リンク10と、後部が後側リンク9の上端部に滑動自在に載り、前部が上側リンク10の前端部に回動自在に連結された荷重支持リンク11とから成るものである。
【0033】
ここで、後側リンク9は、所定の前倒れ略垂直状態に起立するよう、即ち、0度を超えて30度以下、好ましくは15度以上25度以下の前方への傾斜角βを有するよう構成されている。一方、前側リンク8の前方への傾斜角αは、後側リンク9の前方への傾斜角βよりも大きくなるように構成されている。より、詳細には、前側リンク8の前方への傾斜角αの正弦と前側リンク8のリンク長との積が、後側リンク9の前方への傾斜角βの正弦と後側リンク9のリンク長との積よりも2倍以上、好ましくは2.5倍以上大きくなるように構成されている。そして、前側リンク8は、荷重支持リンク11は前上がりに傾斜するように構成されており、前側リンク8のリンク長が、後側リンク9のリンク長よりも長くなっている。付勢装置4を空洞2aに配置したとき、荷重支持リンク11は空洞2a上部部分2bと対向する。
【0034】
下側リンク7、前側リンク8、後側リンク9及び荷重支持リンク11は、それぞれ同幅の細長い金属平板から成るものであり、下側リンク7と前側リンク8、及び前側リンク8と荷重支持リンク11の各リンク間は、詳細は図示しないが、ヒンジ機構によって回動自在に連結されている。下側リンク7と後側リンク9間は、下側リンク7の後端部に左右両端部から上方に突出するように一体に形成された後側リンク取付片7a,7aを用いて、ピン機構によって回動自在に連結されている。
【0035】
一方、上側リンク10は、一対の細長い金属平板を下側リンク7等の幅を超える距離離間させて成るものである。上側リンク10の後端部は、後側リンク9の中間部に左右両端から前方に突出するように一体に形成された上側リンク取付片9a,9aにピン機構によって回動自在に連結されている。また、上側リンク10の前端部は、荷重支持リンク11の前端部に左右両端から下方に突出するように一体に形成された上側リンク取付片11a,11aにピン機構によって回動自在に連結されている。
【0036】
後側リンク9は、上側リンク10との回動連結部を上方に延長した上端部に、ポリテトラフルオロエチレン等の低摩擦材で被覆された滑動部9bを備えており、この滑動部9bの上に荷重支持リンク11が載置されている。後側リンク9の滑動部9bは、低摩擦材で被覆されているので、前後方向にスムースに滑動し、且つ滑動時に発する騒音が抑えられる。なお、滑動部9bは、低摩擦材で被覆しなくとも、上端部を単に丸みを帯びさせたものであってもよい。
【0037】
左右の両下側リンク7,7は、図3及び図4に示すように、下部連結部材12によって左右間に所定の離間距離を保つように互いに平行に連結されている。下部連結部材12は、細長い長方形状の金属平板から成るものであり、溶接等によって固定され、両下側リンク7,7の後側リンク9,9との回動連結部より後方に延長した延長部7b同士を連結している。
【0038】
左右の両後側リンク9,9は、中間部連結部材13によって左右間に所定の離間距離を保つように互いに平行に連結されている。中間部連結部材13は、細長い長方形状の金属平板から成るものであり、溶接等によって固定されて、両後側リンク9,9の下側リンク7,7との回動連結部分と上側リンク10,10との回動連結部との間に位置する部分同士を連結している。
【0039】
左右の両荷重支持リンク11,11は、上部連結部材14によって左右間に所定の離間距離を保つように互いに平行に連結されている。上部連結部材14は、細長い長方形状の金属平板から成るものであり、溶接等によって固定されて、両荷重支持リンク11,11の後側リンク9,9の滑動部9bと当接する部分より後方の部分同士を連結している。なお、各連結部材12,13,14は、それぞれ両各リンク7,9,11と一体化して形成されるものであってもよい。
【0040】
上述のように構成された各リンク機構6は、図2及び図5に示すように、全体の荷重を受ける下側リンク7と、下向きの小さな荷重で前側に倒れ込み易いよう前方に大きく傾斜した前側リンク8と、下向きの大きな荷重に耐えることが可能なよう前倒れ略垂直に起立した後側リンク9と、前側リンク8と後側リンク9とを連結する上側リンク10とを備えており、これら各リンク7,8,9,10はそれぞれ回動自在に連結され、略矩形リンクを構成している。
【0041】
しかし、傾斜角βの大きな前側リンク8と傾斜角αが小さく前倒れ略垂直の後側リンク9とでは倒れ込み時の移動量が異なる。従って、移動量の少ない前側リンク8に合わせて、後側リンク9の上部回動部と前側リンク8の上部回動部を上側リンク10で連結した場合、上側リンク10は大きく後下がり状態となり、上側リンク10を頭載部材2の空洞2a上部部分2bを支持するリンクとすると、枕1の上面が大きく傾斜する不都合が生じる。
【0042】
そこで、本枕1のリンク機構6では、前記支持するリンクが大きく後下がりにならないと共に、最下降時に薄くなるように、後側リンク9を上側リンク10との回動連結部よりさらに上方に延長すると共に、延長した上端部である滑動部9bに滑動自在に荷重支持リンク11を載せ、荷重支持リンク11の前部を上側リンク10の前端部に回動自在に連結している。このようにリンク機構6を構成したことにより、頭載部材2の空洞2a上部部分2bを支持するリンクは荷重支持リンク11となり、その傾斜を水平に近づけて任意に設定することが可能となる。
【0043】
付勢装置4は、図2乃至図4に示すように、上側リンク10,10及び荷重支持リンク11,11を上方に押し上げるように付勢する付勢手段としての引張ばね15,15を備えている。各引張ばね15は、その一端側が下側リンク7の後側リンク9との回動連結部より後方外側に固定され、他端側が荷重支持リンク11の前側リンク8との回動連結部より前方外側に固定されることにより、張設されている。
【0044】
ここでは、引張ばね15の一端側のフックは、下側リンク7の延長部7bの左右外側端部に上方に突出するように一体に形成されたばね取付片7cの孔に引っ掛けられている。そして、引張ばね15の他端側のフックが、荷重支持リンク11の前側リンク8との回動連結部より前方に延長された延長部11bから左右方向外側に下方に突出するように一体に形成されたばね取付片11cの孔に引っ掛けられている。このようにして、引張ばね15は、荷重支持リンク11を上方に押し上げ、且つ、前側リンク8を起き上がらせるように付勢している。
【0045】
また、荷重支持リンク11は、前記回動連結部より前方に突出する延長部11bに引張ばね15の前端が固定されているので、引張ばね15の付勢力により延長部11bが下降し、前記回動連結部より後方の本体部は持ち上がるように作用される。この結果、荷重支持リンク11は、滑動部9bとの接触圧が小さくなり、滑動部9b上を滑動することが容易となっている。
【0046】
付勢装置4は、後側リンク9,9の後方への傾斜を規制する規制手段としてのストッパ16,16を備えている。各ストッパ16は、前記回動連結部の近傍に設けられている。ここでは、荷重支持リンク11の後方所定部分の下面に下方突出部を設けた板片を固定させることによって、ストッパ16を構成している。前記下方突出部に後側リンク9が当接することにより、後側リンク9が、所定の前倒れ略垂直状態から、後方に傾斜することが規制されている。後側リンク9が後倒れ状態になると、前側リンク8と反対の後方に倒れ易くなり、リンク機構6が破損するおそれがあるため、ストッパ16はこれを防止している。
【0047】
なお、下側リンク7の後側リンク9との回動連結部の近傍にストッパを設けてもよい。この場合、例えば、下側リンク7の後側リンク9との回動連結のための後側リンク取付片7aの後部から上方に突出させた先端部を内方に折り曲げることによって、ストッパを構成すればよい。
【0048】
このように構成されたリンク機構6,6は、上記特許文献1に詳説されているように、横向き寝時及び枕1の上に何も載せていない不使用時に、荷重支持リンク11,11が最上昇位置に安定的に位置し、仰向き寝時に、荷重支持リンク11,11が最下降位置に安定的に位置すると共に、寝姿の変化に応じて、荷重支持リンク11,11の位置がスムースに変化する。そして、荷重支持リンク11,11の上面が、リンク機構6,6の上面である。従って、リンク機構6,6は、横向き寝時に上面が最上昇位置に位置し、仰向き寝時に上面が最下降位置に位置した状態になる上下動機構となっている。
【0049】
さらに、付勢装置4は、衝撃吸収ブロック17,17、下板18、上板19、メッシュ布20、スポンジ部材21、及び柔軟シート22を備えている。
【0050】
衝撃吸収ブロック17,17は、荷重支持リンク11,11が下降したときに、前側リンク8,8及び後側リンク9,9の倒れ込みによって生じる衝撃を吸収し、衝撃音の発生を抑制する。衝撃吸収ブロック17,17は、可撓部材から形成され、ここでは、低反発ウレタンフォーム製の成形体から成っている。
【0051】
衝撃吸収ブロック17,17は、前側リンク8及び後側リンク9が倒れ込むとき、これら各リンク8,9と下側リンク7との間とに位置するように、ここでは、下側リンク7の上面に接着等により固定されている。前側リンク8用の衝撃吸収ブロック17は、下側リンク7の前側リンク8との回動連結部より前方に延長させた延長部7eの上面に設けられている。なお、衝撃吸収ブロック17,17は、前側リンク8や後側リンク9の下面に接着等により固定して設けてもよい。
【0052】
前側リンク8及び後側リンク9が倒れ込み、これら各リンク8,9が衝撃吸収ブロック17,17を最小厚さまで撓み込ませたときの位置が、荷重支持リンク11の最下降位置となる。また、撓み込んだ衝撃吸収ブロック17,17は、復元力を有するので、前側リンク8及び後側リンク9に上方に変位するよう付勢力を与え、引張ばね15,15による上方への付勢を補助する。なお、衝撃吸収ブロック17,17として、コイルばねや板ばね等のばね部材を用いてもよい。
【0053】
下板18は、PET(ポリエチレンテレフタレート)等からなる硬質樹脂平板から成り、空洞2aの下面と略同一の略長方形状から前部と枕1上面に載置される頭部の下方に位置する中央部を切除した形状、即ち、前方が開放された略U字状に形成されている。下板18は、両下側リンク7,7及び下部連結部材12の下面に図示しないリベット等によって固定されている。空洞2aの下面に下板18を載置することにより、空洞2a内の所定位置に付勢装置4を配置することが可能となっている。また、細幅の金属製部材である下側リンク7,7及び下部連結部材12の下面を下板18で覆ったので、使用者は枕1の下部の金属製部材の存在を感知せず、違和感を抱かない。
【0054】
上板19は、PET等からなる硬質樹脂平板から成り、両荷重支持リンク11,11及び上部連結部材14の上面を覆い、下板18と同様に、前部と中央部が切除された略U字状に形成されている。上板19は、両荷重支持リンク11,11及び上部連結部材14の上面に図示しないリベット等によって固定されている。このように、細幅の金属製部材である荷重支持リンク11,11及び上部連結部材14の上面を上板19で覆ったので、使用者は枕1の上部から金属製部材の存在を感知せず、違和感を抱かない。
【0055】
メッシュ布20は、1枚のメッシュ状の布からなるシート状部材であり、左右両リンク機構6,6の上面間に張り渡たされ、左右両リンク機構6,6の外側を経由して下部まで延在すると共に、その左右両端部が左右両リンク機構6,6の下部に固定されている。
【0056】
実施形態では、メッシュ布20は、その左右両端部のみが下板18の左右両端部の下面に接着剤等を用いて固着されており、他の部分は固定されていない。そして、メッシュ布20は、上板19の切除した前部と中央部に延在して、上板19の上面を覆うように設けられている。このように、メッシュ布20は、その左右一端部が下板18の左右一端部の下面に固着され、左右両荷重支持リンク11,11の外側を経由してその上方を通るように、上板19の上面を通過して、その左右他端部が下板18の左右他端部の下面に固着されている。そして、メッシュ布20は、リンク機構6,6の上面が最上昇位置に位置するとき、上板19の左右両側間に強く張り渡されるように、その長さが定められている。
【0057】
なお、メッシュ布20の固定位置は、下板19の下面に限定されず、リンク機構6,6の下部、即ち、リンク機構6,6の上面の上下動に伴い上下動しない部分、又は上面の上下動より上下動が少ない部分であればよい。例えば、メッシュ布20を、下側リンク7,7、下部連結部材12、あるいは下板18の上面に固定してもよい。また、メッシュ布20は、上板19の上面を覆うことに限定されず、リンク機構6,6の上面間に張り渡たされていればよい。例えば、上板19を設けない場合、メッシュ布20を、荷重支持リンク11,11の上面間に張り渡せばよい。また、メッシュ布20は、シート状部材であればよく、メッシュ状でない布、樹脂製シート、網などであってもよい。
【0058】
スポンジ部材21は、可撓部材としての高反発ウレタンフォームから形成されおり、付勢装置4の最上面に位置するように設けられている。このようなスポンジ部材21を設けたことにより、頭載部材2を充分柔らかく、且つある程度空洞2a上部部分2bを薄くしても、使用者は枕1上面から上板19の硬さを感じることがない。なお、スポンジ部材21には、頭載部材2の通気孔2cと連通する通気孔が形成されている。
【0059】
柔軟シート22は、ウレタン等からなる1枚の軟質樹脂シートから形成されており、両荷重支持リンク11,11の前部上面と両下側リンク7,7の前部下面との間を左右に渡って張り渡されている。柔軟シート22は、メッシュ布20の前側部分を補強すると共に、前面に張り出す円弧形状を形成して、横向き寝時の使用者の肩部に当たる枕1の感触を向上させている。
【0060】
以上のように構成された枕1は、不使用時及び横向き寝時、リンク機構6,6の上面が最上昇位置に位置するため、枕1の上面も最上昇位置に存することとなる。一般的に、横向き寝時の枕の高さ(後頭部と蒲団の距離)は、8cmから16cmが適している。
【0061】
一方、仰向き寝時、リンク機構6,6の上面が最下降位置に位置するため、枕1の上面も最下降位置に存することとなる。一般的に、仰向き寝時の枕の高さは、1cmから3cmが適しており、後頭部と蒲団との間に硬質部材が入ると使用者は違和感が生じる。
【0062】
リンク機構6,6の上面が最下降位置に位置するとき、これら左右上面間に位置するメッシュ布20が強く張り渡されていると、頭部がメッシュ布20で支持され、枕1の高さを1cm程度に低くすることができない。しかし、メッシュ布20を緩く張り渡すと、横向き寝時に、側頭部が過度に沈み込み、違和感を生じる。従って、仰向き寝時にはメッシュ布20が緩く張り渡され、横向き寝時にはメッシュ布20が強く張り渡されることが必要となる。
【0063】
そこで、本枕1のメッシュ布20は、前述したように、上板19の上面を覆うように設けられると共に、その左右両端部のみが下板18の左右両端部の下面に固着され、他の部分は固定されない。従って、リンク機構6,6の上面が最上昇時に位置するときには、メッシュ布20は上板19の左右両側間に十分に強く張り渡され、頭部への支持力を有する。そのため、頭部の過度の沈み込みが防止され、使用者が違和感を抱かない。
【0064】
一方、リンク機構6,6の上面が最下降位置に位置するときには、図8に示すように、下板18と上板19との上下方向距離が短くなるので、メッシュ布20は、下板18と上板19との間で弛緩が生じ、上板19の左右両側間に非常に緩く張り渡され、頭部への支持力を喪失する。そのため、頭部が大きく沈む込み、枕1の高さが充分に低くなる。
【0065】
なお、実施形態では、メッシュ布20は、その左右両端部のみが下板18の左右両端部の下面に固着されて、他の部分は固定されていないものとした。しかし、付勢装置4の上下動に伴うメッシュ布20の前後方向のずれ動きを防止するために、メッシュ布20の他の部分を固定してもよい。例えば、メッシュ布20を上板19の左右の両前側端部にも接着剤等を用いて固着してもよい。
【0066】
この場合も、リンク機構6,6の上面が最下降位置に位置するとき、メッシュ布20の前後方向中間部は、下板18と上板19との間で弛緩が生じ、上板19の左右両側間に非常に緩く張り渡されるようになる。そのため、突出する後頭部がメッシュ布20の前後方向中間部によって支持されずに沈み込むので、枕1の高さが充分に低くなる。一方、メッシュ布20の前側部は、リンク機構6,6の上面が最下降位置に位置するとき、上板19の左右両側間に強く張り渡されているが、その上方には頸頭が位置しており、頭部の沈み込みに影響を及ぼさない。
【0067】
さらに、上面視で頭部及び頸部の下方には、頭載部材2、外被布5、メッシュ布20、スポンジ部材21及び柔軟シート22が存在するが、これらは全て軟質部材であり、硬質部材は存在しない。硬質部材である下板18及び上板19は、略U字状に形成されており、上面視で頭部及び頸部の下方に位置する前部と中央部とが切除されている。そのため、枕1の上面に頭部を載せて寝たとき、その下方の硬質部材を感知して不快と感じることがないと共に、柔らかな感触を得ることができる。また、頭部や頸部の下方に軟質部材しかないので、頭載部材2の空洞2a上部部分2bの厚みを厚くしなくとも、柔らかな感触を得ることができる。また、空洞2a上部部分2bに厚みのある頭載部材2を用いることなく、柔らかな感触を得ることができるので、枕1の高さを低く抑えることが可能となる。
【0068】
以下、本発明の他の実施形態に係る枕1Aを、図面を参照して説明する。枕1Aは、前述した枕1と類似するので、同一部材には同じ符号を付し、相違点に関してのみ説明する。
【0069】
枕1Aは、図11及び図12に示すように、メッシュ布20の代わりに、袋状のシート状部材31を備えている。このシート状部材31は、大略直方形の袋状に形成されており、柔軟シート22を除く付勢装置4を全て包み込んでいる。例えば、シート状部材31を底面の一部を開口した略直方形の袋状に形成し、この開口から付勢装置4をシート状部材31の内部に入れ込み、開口周縁部を下板18に接着剤などで固着すればよい。
【0070】
シート状部材31の上側中央部には通気孔31aが形成されており、頭載部材2の通気孔2cと連携して、空洞2aを枕1の外部と連通している。これにより、枕1の上面が沈み込むとき、空洞2aの体積が減少し、空洞2a内部の空気は通気孔2c,31aを介して外部に流出する。そこで、通気孔2c,31aの個数とサイズを適宜形成し、単位時間当たりの空気流出量を設定することによって、枕1上面の上下速さが適切なものとなり、急速な上下動を抑制できると共に、枕1上面が最下降位置に沈み込むときに発生する衝撃を抑制できる。また、枕1の上面の上下動により、空洞2aは膨張、収縮を繰り返し、空洞2a内部の多量の空気が通気孔2c,31aから吸排気されるため、枕1の熱、湿気が減少し、睡眠がさらに快適となる。
【0071】
以上、本発明の実施形態について説明したが、これに限定されず、適宜種々変形することができる。
【0072】
例えば、実施形態では、付勢装置4がリンク機構6,6を備える場合について説明した。しかし、横向き寝時に上面が上昇位置に位置し、仰向き寝時に上面が下降位置に位置する上下動機構であれば、リンク機構6,6に限定されない。例えば、上記特許文献1に記載された変形矩形リンク機構などのリンク機構を上下動機構として付勢装置4が備えるものであってもよい。また、電動や流体圧動によって上面が上下動する上下動機構を付勢装置4が備えるものであってもよい。
【符号の説明】
【0073】
1,1A…枕、 2…頭載部材(軟質部材)、 2a…空洞、 4…付勢装置、 5…外被布(軟質部材)、 6…リンク機構(上下動機構)、 7…下側リンク、 8…前側リンク、 9…後側リンク、 10…上側リンク、 11…荷重支持リンク、 14…上部連結部材、 15…引張ばね(付勢手段)、 18…下板、 19…上板、 20…メッシュ布(シート状部材、軟質部材)、 21…スポンジ部材(軟質部材)、 22…柔軟シート(軟質部材)、 31…袋状のシート状部材、 31a…通気孔。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に空洞を有する可撓部材から形成される扁平な直方体形状の頭載部材と、
頭載部材の空洞の上方部分を上方に付勢して支持するように、空洞に設けられた付勢装置とを有し、
頭載部材の上方に人の頭部を仰向きに載せた状態で頸部が位置する側を前側、頭頂部が位置する側を後側として、頭載部材の上に人の頭部を載せて寝たとき、上面視で少なくとも頭部及び頸部の下方に硬質部材が存在しない枕であって、
付勢装置は、左右間距離が保持されるように固定され、頭載部材の上に人の頭部を横向きに載せて寝たとき上面が上昇位置に位置し、頭載部材の上に人の頭部を仰向きに載せて寝たとき上面が下降位置に位置した状態になる左右一対の上下動機構と、
左右両上下動機構の上面間に張り渡たされ、左右両上下動機構の外側を経由して下部まで延在すると共に、左右両上下動機構の下部にて固定されたシート状部材とを備え、
左右両上下動機構の上面が上昇位置に位置するとき、前記上面間に張り渡されたシート状部材が頭部への支持力を有し、前記上面が下降位置に位置するとき、前記上面と前記下部との間で弛緩が生じ、前記上面間で撓むシート状部材が頭部への支持力を喪失することを特徴する枕。
【請求項2】
シート状部材は、左右両上下動機構の上面前側端部にても固定されることを特徴とする請求項1に記載の枕。
【請求項3】
左右両上下動機構の上面後側部間が連結部材により連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の枕。
【請求項4】
シート状部材は、左右両上下動機構を包み込む袋状に形成され、通気孔を有することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の枕。
【請求項5】
上下動機構は、前後水平に延びる下側リンクと、下側リンクの前端部に下端部が回動自在に連結され、前方に傾斜する前側リンクと、下側リンクの後端部に下端部が回動自在に連結され、前方に傾斜する後側リンクと、前側リンクの上端部に前端部が、後側リンクの中間部に後端部がそれぞれ互いに回動自在に連結された上側リンクと、後端側が後側リンクの上端部に滑動自在に載り、前端側が上側リンクの前端部に回動自在に連結された荷重支持リンクとからなるリンク機構と、
上側リンク及び荷重支持リンクを上方に押し上げるように付勢する付勢手段とを備えることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の枕。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−152318(P2011−152318A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−16453(P2010−16453)
【出願日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(391009718)株式会社医研工業 (9)
【出願人】(500314728)
【Fターム(参考)】