説明

架橋ポリウレタン組成物

【課題】架橋していながら熱溶融成形可能であり、成形後も架橋構造を形成するウレタンフォーム等のウレタン成形体を形成することができる架橋ポリウレタン組成物を提供する。
【解決手段】2官能ポリオール、イソシアネート及び架橋剤を含む組成物よりなる架橋ポリウレタン組成物。ポリオール及びイソシアネートを含有するポリウレタン組成物において、該ポリオールの末端の水酸基が、脂肪族系水酸基、芳香族系水酸基、活性メチレン、チオール、酸アミド、酸イミド、尿素、オキシム、アミン、及びイミンからなる群から選択される1種又は2種以上の活性水素に変性された変性ポリオールであることを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、架橋していながら熱溶融成形可能であり、成形後も架橋構造を形成するウレタンフォーム等のウレタン成形体を形成することができる架橋ポリウレタン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ウレタンフォームのような熱硬化物は、その熱的安定性からリサイクルが難しく、燃やして熱エネルギーとして再利用(サーマルリサイクル)するか、アミン分解或いはグリコール分解してポリオールを再生(ケミカルリサイクル)するか、粉砕したチップをバインダーで固めてフォームとして再利用されている。
【0003】
特開平6−322055号公報、特開平7−34057号公報、特開平7−118362号公報には、ウレタン結合より耐熱性の低いアロファネート結合を有するイソシアネートを用いたウレタンフォームが記載されている。この組成物は、分解点はアロファネート変性イソシアネートの部分だけで、ポリオールの分岐やウレアセグメントの凝集による架橋が残るため、熱溶融性が不十分である。
【0004】
特開平6−157702号公報には、アゾ構造を有するポリオールからなるウレタンフォームであって、130℃で分解するものが記載されているが、この組成物は可逆架橋性は有していない。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−322055号公報
【特許文献2】
特開平7−34057号公報
【特許文献3】
特開平7−118362号公報
【特許文献4】
特開平6−157702号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、架橋していながら熱溶融成形可能であり、成形後も架橋構造を形成するウレタンフォーム等のウレタン成形体を形成することができる架橋ポリウレタン組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1発明の架橋ポリウレタン組成物は、2官能ポリオール、イソシアネート及び架橋剤を含む組成物よりなるものである。
【0008】
第2発明の架橋ポリウレタン組成物は、ポリオール及びイソシアネートを含有するポリウレタン組成物において、該ポリオールは末端の水酸基が、脂肪族系水酸基、芳香族系水酸基、活性メチレン、チオール、酸アミド、酸イミド、尿素、オキシム、アミン、及びイミンからなる群から選択される1種又は2種以上の活性水素に変性された変性ポリオールであることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
第1発明(請求項1)の架橋ポリウレタン組成物は、2官能ポリオール、イソシアネート及び架橋剤を含む組成物よりなるものであり、添加された架橋剤によって3次元構造が形成される。ウレタン結合の分解温度はウレタン結合に隣接する構造の影響を受け、イソシアネートが脂肪族系のものより芳香族系の方が分解温度が低くなり、また、活性水素化合物の酸性度が高くなるほど分解温度が低くなる傾向がある。このような酸性度の高い活性水素を含む架橋剤を用いることで、架橋点のウレタン結合が比較的低温で解離し、熱溶融成形が可能となる。また、溶融成形後は解離したウレタン結合が再結合し、再び3次元構造が形成される。酸性度の高い活性水素化合物は、脂肪族系アルコール、芳香族系アルコール、活性メチレン、メルカプタン、酸アミド、酸イミド、尿素、オキシム、アミン、及びイミンからなる群から選ばれる1種又は2種以上の活性水素を含む2官能以上の化合物であり、例えば、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)エタン、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパン、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、α−ベンジルオキシム、ジメチルグリオキシム、フリルジオキシムなどが挙げられるが、この限りではない。これら架橋剤は単独で用いても、複数混合して用いてもよい。
【0010】
また、特に脂肪族系アルコール等では、α、β、及びγ位にハロゲンやニトロ基等の電子吸引基を導入して酸性度を高めてもよい。
【0011】
フェノールノボラック樹脂としては分子量400〜2000程度の2核体以上が好ましく、特に3核体のものが好ましい。フェノールノボラック樹脂の配合量は1〜30phr程度が好ましく、この配合量が1phrよりも少ないと架橋効果が小さく、30phrよりも多いと樹脂が硬くなる。軟質フォームとする場合は5〜10phrが好ましい。
【0012】
2官能ポリオールとしては、ポリエーテル系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等のものを用いることができる。例えば、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコール、ポリ(オキシプロピレン)グリコール、ポリ(エチレンアジペート)グリコール、ポリ(ブチレン−1,4−アジペート)グリコール、ポリ(ヘキサンジオール−1,6−カーボネート)グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が例示されるがこれに限定されない。また、これらポリオールは単独で用いても、複数混合して用いてもよい。この2官能のポリオールの分子量は500〜10000程度が好ましく、特に1000〜5000程度が好ましい。
【0013】
イソシアネートとしては、2官能であるイソシアネートが好適であり、TDI(2,4−または2,6−トルエンジイソシアネート)、MDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート)、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート等すべてのジイソシアネートを用いることができ、単独で用いても複数混合してもかまわない。MDIの場合は使いやすさの観点からクルードMDIとの混合、変性MDI等の2官能以上のイソシアネートを用いることもできる。イソシアネートの配合量はポリオールや架橋剤に対する等量の0.7〜2.0倍程度となるように調整するのが好ましく、特に0.9〜1.5倍程度にするのが好ましい。
【0014】
また、鎖延長剤としてエチレングリコール、1,4−ブタンジオール等を配合してもよい。
【0015】
さらに、溶融促進剤として有機酸や有機酸塩を0.05〜10phr特に0.3〜3phr程度添加してもよく、単独で用いても、複数混合してもよい。
【0016】
有機酸や有機酸塩としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、酢酸亜鉛等が例示されるがこれに限定されない。
【0017】
触媒としてはポリウレタン(スラブ、TPU、ウレタンゴム等)に使われる全ての触媒を使用することが可能である。その他、必要に応じて、ポリウレタン(スラブ、TPU、ウレタンゴム等)に使われる上記以外の各種添加剤を使用することが可能である。
【0018】
この架橋ポリウレタン組成物は、発泡剤によって発泡させてもよく、発泡剤としては、低沸点化合物(フロン、代替フロン、ジクロロメタン等)、超臨界二酸化炭素の他、水を用いてもよい。水発泡の場合、水の添加量は1phr以下例えば0.1〜1phrが好適であり、1phrよりも多いと架橋ポリウレタンの溶融性が低下する。また、メカニカルフロス発泡を行う場合には、オークスミキサーやホーバルトミキサーを用いてウレタンフォーム原料中に攪拌下、空気を吹き込むことにより行うことができ、その吹き込み量や攪拌速度・時間は得られるフォームの密度に応じて決定される。
【0019】
次に、第2発明(請求項11)に係る架橋ポリウレタン組成物について説明する。
【0020】
この架橋ポリウレタン組成物は、ポリオール及びイソシアネートを含有するポリウレタン組成物において、該ポリオールは末端の水酸基が、脂肪族系水酸基、芳香族系水酸基、活性メチレン、メルカプタン、酸アミド、酸イミド、尿素、オキシム、アミン、及びイミンからなる群から選択される1種又は2種以上の活性水素に変性された変性ポリオールであることを特徴とするものである。
【0021】
この架橋ポリウレタン組成物は、ポリオールとして末端水酸基を変性した変性ポリオールを用いたもので、ポリオールの分岐やウレアセグメントの凝集等により3次元構造が形成される。変性ポリオールでは元のポリオールより末端の活性水素の酸性度が高くなっており、比較的低温で解離することから熱溶融成形が可能となる。熱溶融成形後は解離したウレタン結合が再結合することにより再び3次元構造を形成する。また、水発泡の場合は不融のウレアセグメントを生成するが、ウレアセグメント凝集体間のウレタン結合が解離するため、熱溶融成形が可能となる。なお、この場合、通常のポリウレタンフォームの製造方法(ワンショット法等)が適用可能である。
【0022】
変性ポリオールは、例えば水酸基と反応可能な官能基と酸性度の高い活性水素を併せ持つ化合物とポリオールとを反応させることによって得られる。酸性度の高い活性水素は、脂肪族系アルコール、芳香族系アルコール、活性メチレン、メルカプタン、酸アミド、酸イミド、尿素、オキシム、アミン、及びイミン等由来の活性水素であり、水酸基と反応可能な官能基はカルボキシル基、エステル、イソシアネート基、スルホン酸等が挙げられる。例えば、サリチル酸、m−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸エチル、p−ヒドロキシ安息香酸メチル等が例示されるがこれに限定されない。
【0023】
該ポリオールがヒドロキシ安息香酸またはヒドロキシ安息香酸エステル類とのエステル結合によって導入されたものの一例を下記化1に示す。ポリオールの末端変性率は好ましくは10〜100%である。
【0024】
【化1】

【0025】
この変性ポリオールに使用するポリオールは通常使用されるものが使用できるが、3次元構造を得るために3官能以上のものが好ましい。このポリオールの分子量は500〜10000特に1000〜5000程度が好ましい。
【0026】
ポリオールの末端を変性するには、例えばポリオールとp−ヒドロキシ安息香酸メチルのようなフェノール化合物とをモル比4/1〜1/4程度の割合で加熱攪拌し、触媒例えば濃硫酸のような酸や、ジブチルスズジラウレート、チタニウムイソプロポキシドのようなルイス酸を加え、加温下で反応させればよい。
【0027】
フェノール化合物としてサリチル酸を用いた場合、未反応のサリチル酸は除去せずに架橋ポリウレタン組成物中に変性ポリオールと共に配合されてもよい。
【0028】
イソシアネートとしては、上記第1発明の場合と同様の各種のイソシアネートを用いることができ、また3官能以上のポリイソシアネートを用いてもよい。
【0029】
イソシアネートの配合量は、変性ポリオールや水等に対する等量の0.7〜2.0倍程度になるように調整するのが好ましく、特に0.9〜1.5倍程度にするのが好ましい。
【0030】
この架橋ポリウレタン組成物においては、前記第1発明と同様に、鎖延長剤、溶融促進剤、触媒、各種添加剤を使用することができる。溶融促進剤の配合量は0.05〜10phr特に0.3〜3phr程度が好ましい。
【0031】
第2発明の架橋ポリウレタン組成物も前記第1発明の架橋ポリウレタン組成物と同様にして発泡成形することができる。特に水発泡を行う場合、水の添加量が1phrを超えても溶融性が損なわれることは無く、水の添加量は好ましくは10phr以下、さらに好ましくは0.5〜5phrであるが、これはフォームの密度や硬さの要求に応じて決定される。
【0032】
【実施例】
以下、実施例及び比較例について説明する。
【0033】
なお、各物性の評価方法は次の通りである。
(1)圧縮残留歪:発泡体の圧縮残留歪(Cs)はJIS K6400に準拠し、50%圧縮、70℃、22時間の条件で行った。
(2)引張強度 :溶融成形シートの引張強度はJIS K6251に準拠して評価した。
(3)膨潤度 :溶融成形シートの試料重量をW、テトロヒドロフランに24時間浸漬した後の試料重量をWとし、膨潤度(%)=(W・W)/W×100として算出した。
【0034】
実施例1(第1発明)
ポリオールとして分子量2000の2官能ポリエーテルポリオール(旭硝子ウレタン(株)製 EXCENOL2020T)を用い、イソシアネートとしてMDIとクールドMDIの混合物を用い、フェノールノボラックとして分子量700(ポリスチレン換算)の住友ベークライト(株)製PR−NMD−103を用いた。これらを下記触媒、溶融促進剤等と共に下記割合で配合した。
ポリプロピレングリコール(MW 2000 F=2) 100(phr)
フェノールノボラック樹脂 8
変性MDI 36
ジブチルスズジラウレート 0.1
ステアリン酸亜鉛 1
モンタン酸エステルワックス 1
【0035】
この配合物をメカニカルフロス法にて空気を吹き込み攪拌した後、型に流し込み、120℃で10分間硬化させ発泡体を作製した。
【0036】
このポリウレタンフォームの発泡倍率は5倍、発泡体の圧縮残留歪は5%であり、熱プレスによる成形性は良好であった。
【0037】
このポリウレタンフォームを150℃×2minにて繰り返し熱プレスし、
各回の成形後の成形体の物性(引張強度と膨潤度)を測定した結果を図1に示す。
【0038】
実施例2(第2発明)
変性ポリオールとして、分子量5000の3官能のポリエーテルポリオール(旭硝子ウレタン(株)製 EXCENOL828)を用いた。
【0039】
即ち、500mLの三口丸底フラスコに分子量5000のポリプロピレングリコール200gとp−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル22g、チタニウムイソプロポキシド0.05gを仕込み、窒素気流下、150℃でエタノールを留去した後、減圧下で未反応のp−ヒドロキシ安息香酸エチルエステルを留去し、目的の末端変性ポリオールを得た。
【0040】
配合は次の通りとした。
変性ポリオール 100
1,4−ブタンジオール 8
変性MDI(三井武田ケミカル(株)製 コスモネートLL) 48
ジブチルスズジラウレート 0.1
ステアリン酸亜鉛 1
モンタン酸エステルワックス 1
【0041】
この配合物を用い、実施例1と同様にしてポリウレタンフォームを製造した。得られた発泡体の発泡倍率は5倍、圧縮残留歪は12%であった。
【0042】
このポリウレタンフォームを190℃×3minにて繰り返し熱プレス成形し、各回の成形体についての物性測定結果を図2に示した。
【0043】
実施例3(第2発明)
変性ポリオールとして、下記のように合成したサリチル酸変性ポリオールを用いた。
【0044】
即ち、500mLの三口丸底フラスコに分子量5000の3官能のポリエーテルポリオール(旭硝子ウレタン(株)製 EXCENOL828)300gとサリチル酸27.3gをいれ、120℃で攪拌溶解させた。ジブチルスズジラウレートを0.9g添加し、120℃で1時間加熱攪拌した後、減圧下で1時間過熱攪拌し、目的の末端変性ポリオールを得た。未反応のサリチル酸は除去せずに使用した。
【0045】
配合は下記の通りとした。
変性ポリオール 100
水 3
変性MDI(三井武田ケミカル(株)製 コスモネートLL) 40
ジブチルスズジラウレート 0.1
ステアリン酸亜鉛 1
モンタン酸エステルワックス 1
界面活性剤 1
【0046】
この配合物を、混合、攪拌後、直ちに発泡してポリウレタンフォームが得られた。発泡倍率は20倍、発泡体の圧縮残留歪は8%であった。
【0047】
このポリウレタンフォームを190℃×3minにて繰り返し熱プレス成形し、各回の成形後の物性を測定した。結果を図3に示す。
【0048】
比較例1
市販の熱可塑性ポリウレタン(エーテル系、硬度80A)100phrに対しADCA(アゾジカーボネート)10phrと滑剤0.5phrとの配合物を単軸押出機にて混練し、シート状に成形した。このシートを200℃で3分間処理し、発泡体を得た。発泡倍率は8倍、発泡体の圧縮残留歪は48%であった。
【0049】
比較例2
ポリオールとして変性していないポリエーテルポリオール(旭硝子ウレタン(株)製 EXCENOL828)を用いたこと以外は実施例2と同様にしてポリウレタンフォームを製造した。このウレタンフォームの圧縮残留歪は5%であった。このポリウレタンフォームについて190℃にて熱プレス成形を試みたが、成形できなかった。
【0050】
比較例3
ポリオールとして変性していないポリエーテルポリオール(旭硝子ウレタン(株)製 EXCENOL828)を用いたこと以外は実施例3と同様にしてポリウレタンフォームを製造した。このウレタンフォームの圧縮残留歪は5%であった。このポリウレタンフォームについて190℃にて熱プレス成形を試みたが、成形できなかった。
【0051】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によると、架橋していながら熱溶融成形可能であり、成形後も架橋構造を形成するウレタンフォーム等のウレタン成形体を形成することができる架橋ポリウレタン組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の物性測定結果を示すグラフである。
【図2】実施例の物性測定結果を示すグラフである。
【図3】実施例の物性測定結果を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2官能ポリオール、イソシアネート及び架橋剤を含む組成物よりなる架橋ポリウレタン組成物。
【請求項2】
請求項1において、分子内に活性水素を2つ以上含む架橋剤を用いることを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項3】
請求項2において、架橋剤の活性水素が、脂肪族系アルコール、芳香族系アルコール、活性メチレン、チオール、酸アミド、酸イミド、尿素、オキシム、アミン、及びイミンからなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項4】
請求項2又は3において、架橋剤がトリメチロールアルカン、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ジオキシムであることを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項5】
請求項4において、フェノールノボラック樹脂及び/又はクレゾールノボラック樹脂の分子量が400〜2000であることを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項6】
請求項4又は5において、2官能ポリオール100phrに対し、フェノールノボラック樹脂及び/又はクレゾールノボラック樹脂1〜30phrを含むことを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項において、ポリオール及び架橋剤に対する等量の0.7〜2.0倍のイソシアネートを含むことを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項において、該ポリオールの分子量が500〜10000であることを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれか1項において、さらに鎖延長剤を含有することを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれか1項において、さらに有機酸及び/又は有機酸塩を含有することを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項11】
ポリオール及びイソシアネートを含有するポリウレタン組成物において、該ポリオールは末端の水酸基が、脂肪族系水酸基、芳香族系水酸基、活性メチレン、チオール、酸アミド、酸イミド、尿素、オキシム、アミン、及びイミンからなる群から選択される1種又は2種以上の活性水素に変性された変性ポリオールであることを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項12】
請求項11において、該ポリオールの分子量が500〜10000であることを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項13】
請求項11又は請求項12において、該ポリオールが2官能以上であることを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項14】
請求項11ないし13のいずれか1項において、該ポリオールがヒドロキシ安息香酸類又はヒドロキシ安息香酸エステル類とのエステル結合によって導入されたものであり、ポリオール末端変性率が10〜100%であることを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項15】
請求項11ないし14のいずれか1項において、ポリオールに対する等量の0.7〜2.0倍のイソシアネートを含有することを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項16】
請求項11ないし15のいずれか1項において、さらに鎖延長剤を含有することを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。
【請求項17】
請求項11ないし16のいずれか1項において、さらに有機酸及び/又は有機酸塩を含有することを特徴とする架橋ポリウレタン組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−199719(P2006−199719A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−127247(P2003−127247)
【出願日】平成15年5月2日(2003.5.2)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】