柔軟面を改善するためのシステムおよびその方法
本発明は、柔軟面改善のためのシステムおよび方法である。具体的には、柔軟面改善とは住居内の室内装飾用品、掛け布、およびカーテンなどの表面から、塵埃、イエダニ、毛状物、および悪臭などの汚染物を抑制することを指す。本発明のシステムは、汚染物の除去、汚染物の移動、汚染物の処分、及び汚染物の消毒/新鮮化を含む処理メカニズムの4段階システムに基づいている。四つの主要な処理メカニズムは、機械式、静電式、音響式、強制空気式、および化学方式などの、一つ以上の技術的メカニズムの使用を介して成し遂げられる。さらに、技術的メカニズムおよび処理メカニズムは、技術的メカニズムおよび処理メカニズム両方の組合せを利用して柔軟面改善を成し遂げる総合的なシステムによって表されることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柔軟(軟質)面の改善(修復)に、より詳しくは、住居内の室内装飾用品、掛け布、およびカーテンなどの柔軟面の改善に関する。
【背景技術】
【0002】
社会的な傾向、公衆安全の問題、および経済的状況のため、人々はますます、より多くの私的な時間を、住居の閉ざされた境界内で家族と共に過ごすことを好んでいる。人々がより多くの時間を住居内で過ごすにつれて、住居、特にテレビ、厨房、および浴室周りの領域の通常の使用および摩耗のため、住居環境はより汚くなる。住居における使用および摩耗は、塵埃、人間の皮膚の剥片、ペットの毛、カーペットの繊維、室内装飾用品、イエダニの糞、髪の毛、糸くず、アレルゲン、糸状菌/白かび、花粉、黴菌/細菌、イエダニ、電子装置からの微粒子、家庭用化学薬品、ラドン、一酸化炭素、鉛、アスベスト、および煙などの、空中浮遊汚染物の増大につながる。さらに、今日では住居はエネルギー効率のため、できるだけ気密性が高くなるよう設計及び建造されており、したがって空中浮遊汚染物は、住居内に留まり、さらには経時的に蓄積し、そのためイエダニなどのある種の汚染物は、人間の皮膚の剥片などの他の汚染物を餌にして増殖する。さらに、45%以上の住居にはペットが居ることが知られているが、80%以上の住居でペットの毛が発見されており、これは空中浮遊汚染物の持続性と輸送可能性を証明するものである。
【0003】
住居における多くの空中浮遊汚染物は、短時間の間、空気中を漂うのに十分なほど軽い、比較的小さな汚染物、と定義される「微粒子」の形で存在している。微粒子は、軽いペットの毛、皮膚の剥片、イエダニ、危険なガス、塵埃、カビ、および臭気として、さらに分類できる。微粒子より大きく、より重い他の汚染物としては、重いペットの毛、穀物のくず、パンくず、および砂礫などがある。ここでは、「汚染物」は、空中浮遊微粒子として見出すことができるあらゆる種類の可能な汚染物を含んでいる、と定義する。
【0004】
空中浮遊微粒子の存在は、空気の体積当りの汚染物の重量濃度(例えば、Xポンド/立
方フィート)として測定できる。空中浮遊微粒子の濃度が高いと、アレルギー反応、疾病、および一般に望ましくない住居内環境を生ずる場合がある。気密性の高いた住居に高濃度のアレルゲンおよび病気の原因となる汚染物を生じる傾向は、「シックハウス症候群」と呼ばれている。したがって、空中浮遊微粒子の濃度を減らすことによって、シックハウス症候群を治療及び/又は防止する必要がある。
【0005】
一般に、通常の環境上のサイクル(例えば、皮膚の剥片の脱落、泥の住居内への持込み、ペットの毛の脱落)で生じた「全ての」汚染物を住居内で除去することは、不可能であるし、実際上その必要はない。したがって、汚染物の存在を完全に無くす必要はなく、その代わり、汚染物の導入、生成、および滞留を抑制する(すなわち、最小限に抑える)ためのメカニズムが必要とされる。
【0006】
一般に、汚染物は、住居の三つの主要な領域に存在し、これらの領域は、硬質面、柔軟(軟質)面、および空気を含んでいる。硬質面は、壁、テーブル、硬質の木製床、厨房の戸棚、および皮製家具などのある種の滑らかな表面の家具などの「物理的に硬い領域」を含んでいる。柔軟面は、布、繊維質の、または、編み物、又は織布面で形成されている物理的に軟らかい表面領域であって、例えば、室内装飾用品(ソファ、椅子など)、マットレス、掛け布、およびカーペットなどのそれである。一般に、空気は、住居内の開いた環境である。汚染物は、複数の表面によって性質が異なる。例えば、塵埃は、硬質面、柔軟面の上、および空気中に存在することができるが、一酸化炭素は、空気中にのみ存在し得る。現在、硬質面および空気から汚染物を除去するための製品は多数あるが、柔軟面上に積もった、また、その中に沈んだ汚染物に対する有用な解決策はほとんど無い。
【0007】
柔軟面を改善して、シックハウス症候群を防ぐための効果的な解決策が必要とされている。さらに、柔軟面上、またはその中への汚染物の導入、生成、および滞留を抑制する(すなわち、最小限に抑える)ための効果的な解決策も同様に必要とされている。加えて、汚染物は、各種の形状および大きさで存在するので、塵埃、髪の毛、微生物、生物体および臭気などの多種多様な汚染物を柔軟面上で抑制するメカニズムも同様に必要とされる。
【0008】
柔軟面を改善する一般的なプロセスは、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の四つの主要な工程を含んでいる。一般に、汚染物の除去とは、汚染物を表面から取り除くことを指す。一般に、汚染物の移動とは、除去された汚染物をその元の場所からより望ましい場所に移動することを指す。一般に、汚染物の処分とは、汚染物を処分または該表面から離れた領域に捨てることを指す。一般に、消毒/新鮮化とは、(1)汚染物の再付着を防ぐ又は遅らせること、(2)悪臭を抑制し、管理し、又は減らすこと、(3)汚染物として働くか、又はそれを作り出し得る生物体(イエダニ、糸状菌、または白かびなど)を抑制し、管理し、又は減らすこと、および(または)(4)好ましい、あるいは快適な臭いを加えること、を指す。
【0009】
例えば、SC Johnson & Son社が販売している製品、Windex(登録商標)Originalは、ガラス、鏡、クロム、プラスチック、ビニール、およびステンレス鋼などの滑らかな硬質面に使用することができる重要な配合剤、Ammonia-D(登録商標)を有する液体である。代表的な操作方法では、ユーザは、Windex(登録商標)を硬質面に噴霧して前記面から汚染物を除去し、布を用いてWindex(登録商標)を拭き取ることにより、硬質面から汚染物を処分することができる。しかしながら、一般的なユーザは、Windex(登録商標)を柔軟面上では用いないであろう。なぜなら、そうすると柔軟面を濡らし、汚染物を再分配又は再配置することによって、柔軟面に物理的に影響を与えることになるからである。Windex(登録商標)で浸漬された柔軟面は魅力を失うばかりでなく、実際に残留湿分がさらなる空中浮遊汚染物を吸引し、及び/又は、ユーザが除去したいと望む有機汚染物の成長を促進することになるであろう。
【0010】
柔軟面に物理的に影響を与えずに柔軟面から汚染物を除去する別の例は、短いハンドルにローラ要素を備えている、一般的な設計の「糸くずブラシ」である。この装置は、ハンドルと平行な垂直軸上でロールし、汚染物を吸引及び保持(除去、移動、及び処分)するための、外方を向いた、マスキング・テープと同様の穏やかな付着面を有している。
【0011】
しかしながら、糸くずブラシによって除去及び移動される汚染物の量は、「接触領域」の大きさ(任意の所与の瞬間に表面に接触する糸くずブラシの面積)と直接関係する。接触領域に完全に到達しない汚染物は、糸くずブラシによって除去、または処分されず、これは糸くずブラシを非能率的にし、多くの場合に効果をなくさせるものである。必要とされるのは、柔軟面を損なうことなしに、各種の汚染物を除去することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムである。また、表面を損なうことなしに、汚染物を処分することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムも必要とされる。
【0012】
SC Johnson & Son, Inc.がまた販売している別の製品、Pluglns(登録商標)は、芳香油を住居の空気中に放出し、好ましい積極的な芳香により、汚染物によって生じた臭気から空気を改善する電気エア・フレッシュナーである。一般的な動作モードでは、電気によりエネルギーを与えて芳香油を加熱し、それにより芳香油を蒸発させると共に周囲の空気中に拡散させ、さらに、悪臭を生じる汚染物から周囲の空気を新鮮化する。しかしながら、芳香油および装置を用いて、柔軟面を改善、あるいは新鮮化することはできない。したがって、表面を損なうことなしに、汚染物を消毒/新鮮化することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムが必要とされる。
【0013】
また別の製品が、「真空クリーナ」と題する米国特許出願第US20030070251号(以後、「’251特許出願」という)に記載されており、ここには、(1)吸入口を画定する表面清掃ヘッド、(2)汚れおよび塵埃を捕集するための容器、および清掃ヘッドの吸入口を容器に接続する主通路、および(3)清掃ヘッドの吸入口を通して、主通路に沿って、容器へと、汚れおよび塵埃を吸引するための吸引メカニズムを備える真空クリーナが記載されている。清掃ヘッドの吸入口から離れた真空クリーナの表面上には、空中浮遊する汚れおよび塵埃を吸引するための、一つ以上の副吸入口が設けられている。
【0014】
’251特許出願の真空クリーナは、汚染物を除去するために真空ヘッドを、汚染物を移動するために吸引メカニズムを、汚染物を処分するためのメカニズムとして泥および塵埃を捕集するための容器を利用している。しかしながら、’251特許出願の汚染物を移動するための吸引メカニズムは、柔軟でデリケートな表面、具体的には、掛け布および繊細な室内装飾用織物などの表面に対して、過大な吸引力による損傷を生じる場合がある。したがって、’251特許の真空クリーナは、柔軟面に対してよりも、硬質面または、頑丈なカーペットまたは絨毯などの「半硬質」面に対してより効果的である。柔軟面を損なうことなしに、汚染物を除去し、移動し、さらに処分することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムが必要とされている。
【0015】
「表面を清掃するための物品」と題する米国特許第5,968,204号(以後、「’204特許」という)は、各種の表面清掃動作に使用される、正の静電荷を生じることができるシートについて記載している。不織布でありアクリル・ラテックスと化学的に結合されたポリエステル織物が、布、家具、およびカーペットを清掃するための塵埃面に使用されている。イソプロパノールなどの軽い溶剤を、シートと共に用いて、粘着性のある汚れをほぐすことができる。一つの方法では、このシートを、熱風衣類ドライヤ内で用いて、汚れおよび屑を衣類から除去する。各種の織物および硬質面を清掃するための処理が、このシートを用いて行われる。
【0016】
’204特許は、汚れおよび屑を衣類(すなわち、柔軟面)から除去し、移動し、処分するメカニズムを説明しているが、’204特許は、衣類を消毒するメカニズムを説明していない。同時の除去、移動、処分、および消毒は、ユーザにとって非常に有用でありうる。さらに、上述したように、柔軟面上には、多種多様な汚染物が存在する場合があり、’204特許の静電荷メカニズムは、大部分の種類の汚染物について、それらの除去方法を示していない。例えば、砂は通常の塵埃より重く、震動を掛けて織物内の繊維から解放する必要がある。また、沈んで表面上には存在しない塵埃もまた、うまく除去されるよう、繊維から移動させる必要がある。表面を損なうことなしに、また、場合によっては最小限の表面インパクトを与えて、汚染物を同時に除去、移動、処分、及び消毒/新鮮化することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムが必要とされる。
【0017】
以下に引用する従来の米国特許および出願の全ての開示は、本発明の背景を示し、技術水準を示すことを含むが、これらには限定されない目的のために、引用によってその全体が本出願に明白に組み込まれるものである。
【0018】
アートセンター・デザイン大学(Art Center College of Design、カリフォルニア州パサデナ)に譲渡された米国特許第6,746,166号と題する「表面を清掃するための装置」は、電力の必要無しに、カーペットおよび室内装飾用品などの表面から汚れを効率的に清掃し、清掃用流体を除去する装置について記載している。この発明は、カーペットから小さな汚れを除去するのに、ディープ・クリーナを持ち出し、清掃用流体を充填し、コンセントに差し込む不便さを無くすものである。この発明の実施形態は、こすり洗いおよび流体除去機能に加えて、清掃用流体を汚れに掛けるための噴霧器を備えている。噴霧器は、例えば、取り付けられている清掃用溶液の再充填可能なタンクから、流体を受け取ることができる。こすり洗いの間、ポンプ・アクチュエータの頂部は、ユーザの掌の手首に近い部分の置き場所となる。ポンプ・アクチュエータは、こすり洗いの際はロックされ、流体の吸引のためにポンプ送りするためにロックを外すことができる。チャンバー内のピストンは、流体を細管(剛毛の小さい束の間に点在する)を通して流体を引き上げ、逆止弁を通過させてから、廃棄物容器に入れるための吸引力を与えることができる。ピストンに対する下向きの力は吸引力を生じ、それにより細管が吸引中、表面と接触することを保証する。廃棄物容器は、廃棄物容器のプラグを介して、空にすることができる。
【0019】
Monti-Werkzeuge GmbH社(ドイツ、ケーニヒスヴィンター)に譲渡された「特にカーペットおよび室内装飾用品を清掃するためのハンドブラシ」と題する米国特許第5,515,569号は、室内装飾用品およびカーペット用のハンドブラシであって、そのブラシ本体を、ハンドルと同一直線上に、少なくとも一つの弾性的に屈曲可能な剛毛バンドで形成し、バンド上で前方に突出することができる剛毛を備えるハンドブラシについて記載している。
【0020】
クリストファー・S・バトラー(Christopher S. Butler、テキサス州ダラス)によって発明された「家具処理用装置」と題する米国特許第4,961,271号は、湿式清掃された、あるいは、水または煙で損傷された家具を処理するための装置について述べている。この装置は、床、複数の側部、および頂部を有し、囲い込まれたチャンバーを形成するテントである。家具を、側部内の床上に置き、その側部に、頂部を取り付ける。次いで、空気またはオゾンをチャンバー内に吹き込んで、テントを膨らませる。テントの頂部の複数の孔、または、テントの側部の排気ブーツにより、空気またはオゾンを選択した速度でチャンバーから漏出させて、テントの膨張を維持することができる。
【0021】
キャサリン・A・シルバーストーン(Catherine A. Silverstrone、マサチューセッツ州ベッドフォード)によって発明された「清掃ツール」と題する米国特許第4,703,538号は、敷物、床、布掛け家具およびその他の表面から、泥、糸くずなどを拾い上げるのに特に適している清掃ツールについて記載している。この清掃ツールは、発明の一実施形態において、細長く延びた棒状のハンドル、ハンドルの一端部から外側に伸張する一対の脚部、ベルクロ(登録商標)で形成された外表面を有する円筒形の清掃部品、前記ローラ形の清掃部品の各端部で固定的に取り付けられた周辺部に歯を有する円板、および各脚部の外側端部に固定的に取り付けられた溝を有する円板を備えている。各溝付き円板は、清掃部品の端部の円板のうちの一つと固定的かつかみ合うように係合するように構成されている。使用の際には、清掃ツールを、清掃すべき表面上に押しつけることになる。
【0022】
ジャスパー社(Jasper Corporation、オハイオ州ハスキンズ)に譲渡された「覆い掛け清浄室シート」と題する米国特許第4,671,567号は、産業用清浄室の清浄度についての厳しい連邦規格を満たすのを助けるため、封止した覆い掛けシートを、その下の、シートの頑丈なパネルに取り付けられたシート・パンによって保持された、比較的浅い吸排口バッグと連通させて設置することを記載している。吸排口バッグは、シートが圧縮されると、覆い掛けシートから空気を受け取り、同じ空気をシートが膨張するにつれてシートに戻す。シートの使用中、微粒子物体のシートから大気への漏出は起こらない。シート・スタンダードはパンの開口を通して受け取られ、吸排口バッグの二つの間隔を空けた部分の間を通過する。スタンダードの頂部は、シート・パネルの底部に取り付けられたサイド・フランジを有するチャンネル部材の側壁の間に溶接されている。
【0023】
Magiview Pty. Ltd.(オーストラリア)に譲渡された「真空クリーナ」と題する世界知的所有権機関への出願第WO9708983号は、真空クリーナ・ヘッド(10)において、その内部に流体が循環できる湾曲した本体(15)を含み、該湾曲した本体は、使用時に真空化される領域に隣接して存在するように構成されている下側の部分(17)を有している真空クリーナ・ヘッド(10)について述べている。下側の部分は、より低い圧力面となるよう寸法決定されている。湾曲した本体もまた、より高い圧力面となるよう寸法決定されている上側の部分(18)を有している。流体加速手段(21)が、湾曲した本体内の流体を加速する。流体ストリーム・スプリッタ(31)が、湾曲した本体の上側の部分で、流体を湾曲した本体内を移動し続けるよう再循環部分へと分割する。廃棄部分は廃棄物を塵埃捕集チャンバー(32)に通し、そこから排出する。
【0024】
「スクレーパ部品を含む物品手入れ用装置」と題する世界知的所有権機関への出願第WO0187113号はヨルダン・グスタフ(Jordan Gustav、ドイツ)によって発明された。この出願は、物品手入れ用装置、具体的には支持体(1)に配列された剛毛(2)を用いて、カーペット、布掛け家具またはその類似物をブラシ掛けし、清掃するための、及び/又は生き物の毛を梳くための物品手入れ用装置について述べている。この発明によれば、剛毛(2)の間に少なくとも部分的にスクレーパ部品(6)を設けて、不純物、具体的には、毛状物、糸くずなどを掻き取るようになっている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0025】
したがって要約すれば、本発明の一態様は、柔軟面を改善して、シックハウス症候群を防ぐ効果的な解決策を提供する。
【0026】
本発明の別の態様は、柔軟面における汚染物の導入、生成、および滞留を抑制する(すなわち最小限に抑える)効果的な解決策を提供する。
【0027】
本発明のまた別の態様は、柔軟面における塵埃、髪の毛、微生物、および臭気などの各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0028】
本発明のまた別の態様は、柔軟面を損なうことなしに汚染物を除去することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0029】
本発明のまた別の態様は、柔軟面を損なうことなしに汚染物を移動することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0030】
本発明のまた別の態様は、柔軟面を損なうことなしに汚染物を処分することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0031】
本発明のまた別の態様は、柔軟面を損なうことなしに汚染物を消毒/新鮮化することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0032】
本発明のまた別の態様は、柔軟面を損なうことなしに汚染物を同時に除去、移動、処分、及び消毒/新鮮化することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0033】
本発明のこれらの態様および他の態様は、以下の説明および添付の図面と共に考察すると、よりよく評価され、理解されよう。しかしながら、以下の説明は、本発明の好適な実施形態を示してはいるが、これは説明のためであり、限定のためではないことを理解されたい。本発明の範囲内で、その趣旨から逸脱することなしに、多くの変更および修正を行うことができ、本発明はそのような修正の全てを含んでいる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
本発明を構成する利点および特徴、および本発明に設けられている代表的なメカニズムの構造および動作の明確な概念は、この明細書の一部を形成する添付の図面で説明する好適な、したがって非限定的な、実施形態を参照することによって、より容易に明らかとなろう。なお、同様の参照番号は、いくつかの図において同じ要素を表す。
【0035】
図面で図解されている本発明の好適な実施形態を説明する際、明確さのため、特定の用語を使用する。しかしながら、本発明を選択された特定の用語に限定する意図はなく、各特定の用語は、同様のやり方で同様の目的を達するよう作用する全ての技術的等価物を含むことを理解されたい。例えば、「接続される(connected)」という用語またはそれと同様の用語がよく使用される。それらは、直接的な接続に限定されず、当業者によって等価と認識される他の要素を介しての接続を含む。さらに、この開示の目的のため、用語「清掃すること(cleaning)」または「清掃される(cleaned)」を広く敷衍して、柔軟面改善(SSR:soft surface remediation)と関連した動作を含める。さらなる清掃に使用される材料は、清掃用化学薬品、除臭剤、しみ抜き、織物保護剤、清浄剤、および消毒剤を含み、これらのいずれも、液体、ガス、固体、ゲル、基板および/又は粉体、またはそれらの組合せの形で存在することができる。
【0036】
本発明、および各種の特徴とその有利な詳細を、以下の説明で詳しく述べる限定されない実施形態を参照して、より詳細に説明する。
【0037】
1.システム概要
本発明は、柔軟面改善のためのシステムまたは一組のシステム、および方法である。本発明のシステムは、除去、移動、処分(廃棄)、および消毒/新鮮化を含む処理メカニズムの4段階に基づいており、これらは、好ましくは、機械式、音響式、静電式、強制空気式、および化学的メカニズムを含む技術メカニズムのうちの少なくとも一つ(またはその組合せ)を利用するシステムを介して達成される。
【0038】
2.本発明の詳細な説明
第一の好適な実施形態では、本発明は、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化を含む処理メカニズムの4段階を含む汎用柔軟面改善システムである。図1は、除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120を備えている柔軟面改善システム100の機能ブロック図を示す。柔軟面改善システム100は、本明細書で述べる他の柔軟面改善のためのシステム構成が導き出される基本システムを示す。
【0039】
除去メカニズム105は、汚染物(不図示)を、柔軟面(不図示)から、または、その近傍から取り除くメカニズムを指す。除去メカニズム105は、汚染物を柔軟面から離脱させるツール、力、および界(電磁界など)のうちの少なくとも一つであり、この離脱には、一般に、汚染物の柔軟面に対する付着またはそれへの吸引力を上回るだけの十分な力が必要である。除去メカニズム105の例としては、機械式の「叩打(スラッパー)」ツール、静電式の吸引材料、空気流ツールなどが挙げられる。
【0040】
移動メカニズム110は、汚染物が柔軟面から、または、その近傍から取り除かれた後、汚染物を移動させることを指し、多くの場合一つの装置が、除去メカニズム105および移動メカニズム110両方の機能を備えることができる。移動メカニズム110の例としては、除去メカニズム105と同様のツールであるが、改善された柔軟面から汚染物を移動し去るのに十分な力を有しているものが挙げられる。
【0041】
処分メカニズム115は、汚染物が柔軟面から、または、その近傍から取り除かれ、移動された後の、汚染物の捕獲、除去、および廃棄を指す。処理メカニズム115の例としては、フィルター、織布、不織布、汚染物捕集カップまたは容器、粘着テープ、ハエ取り紙、汚染物吸引ゲルなどが挙げられる。
【0042】
消毒/新鮮化メカニズム120は、イエダニ、バクテリア、カビなどを抑制するため、あるいは、臭気を除去するか、または柔軟面の香りまたは知覚される「新鮮度」を改善するための処理の適用を指す。殺生物剤から審美的要素まで(臭気および臭い)の範囲のニーズがあるため、用語「消毒する」は、殺生物能力という厳密な定義よりもゆるく解する。消毒/新鮮化メカニズム120の例としては、除臭、生物毒性、有機体成長の阻害、または積極的な着香などの結果をもたらす化学薬品(スプレー、液体、泡、エアロゾル)または技術(例えば、イオン風、ガス注入など)が挙げられる。
【0043】
別の好適な実施形態では、保護および(または)更新メカニズムを追加することができる。このようなメカニズムは、柔軟面に保護層を加える、あるいは、汚染物を柔軟面に付着させない何らかの被覆または障壁を付与するSCOTCHGUARD(登録商標)のような物質とすることができる。
【0044】
柔軟面を改善するための除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120に対して、複数の技術的なメカニズムが存在している。一例では、汚染物を抑制し、柔軟面を改善する除去メカニズム105、移動メカニズム110、および処分メカニズム115として、機械的アプローチでは、機械式の(すなわち、物理的な)力を捕集トレイとの組み合わせで利用するツールを含む。別の例では、静電式アプローチが電荷を含むことによって、移動メカニズム110が、汚染物を抑制し、かつ、柔軟面を改善するようにしている。別の例では、共振バストーンなどの音響的アプローチを用いて、除去メカニズム105および移動メカニズム110が、汚染物を抑制し、柔軟面を改善するようにしている。別の例では、空気フィルターおよび衛生化流体と併用される空気ファンなどの空気式アプローチを用いて、除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120が、汚染物を抑制し、柔軟面を改善するようにしている。別の例では、化学的アプローチを用いて、消毒/新鮮化メカニズム120が、汚染物を抑制し、柔軟面を改善するようにしている。上記の技術的なメカニズムは、図2、3、4、および5を参照して、より詳しく説明する。
【0045】
要するに、柔軟面を損なうことを避けるよう選択された複数の技術的なメカニズムを利用して、除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120を実現することにより、柔軟面を改善し、したがって、シックハウス症候群を防ぎ、かつ、柔軟面における汚染物の導入、発生、および滞留を抑制する(すなわち、最小限度にする)。これらの技術的なメカニズムの組合せを、本発明の最終的な実施形態としてより詳しく説明する。
【0046】
第二の実施形態では、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の4段階を成し遂げるため、機械ベースのシステムが提供される。図2Aは、機械式除去メカニズム205、機械式移動メカニズム210、機械式処分メカニズム215、および機械式消毒/新鮮化メカニズム220を含む第一の機械式柔軟面改善システム200を示す。これら四つのメカニズムのそれぞれは、システム内の別個の、異なる装置であるものとする。
【0047】
機械式除去メカニズム205、機械式移動メカニズム210、機械式処分メカニズム215、および機械式消毒/新鮮化メカニズム220は、それぞれ、図1で説明した柔軟面改善システム100の除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120と同様に定義される。
【0048】
機械式除去メカニズム205は、衝撃、擦り、ブラシ掛け、および圧力などの機械的なエネルギーを利用して除去機能を果たすツールから構成されている。機械式除去メカニズム205の例としては、叩打ツール、ビーティング・ツール、強打ツール、ブラシ掛けツール、震動ツール、または回転または回転力ツールが挙げられる。
【0049】
叩打ツール、ブラシ掛けツール、乱打ツール、震動ツール、または回転物理力ツールなどの、同様の種類のツールが、機械式移動メカニズム210に適している。移動の場合には、移動を成し遂げるのに必要な力またはエネルギーは、除去に必要なそれよりも大きい場合がある。機械式移動メカニズム210に供給する機械的なエネルギーは、各種の物理的または電気的形式(例えば、巻上げ機構、AC/DC電源など)で与えることができる。
【0050】
機械式処分メカニズム215は、汚染物を捕集し、廃棄する装置で構成されている。機械式処分メカニズム215の例としては、真空クリーナ、サイクロン・カップ、布フィルターなどで使用されている高性能粒子エア(HEPA)フィルター等が挙げられる。高空気流(HAF)フィルターも使用することができる。
【0051】
機械式消毒/新鮮化メカニズム220で、消毒/新鮮化を成功裡に成し遂げる形態はより限定されている。機械的設計は、柔軟面に消毒または新鮮化力のいずれかを送り出すエネルギー源を設けている。例としては、例えば電気的に加熱されるコイルなどの発熱体を用いて、熱い、湿気を与えられた空気(例えば蒸気)を柔軟面に当てるための熱源が挙げられる。別の例では、機械的分与システムにより、柔軟面に対して、化学薬品製剤(不図示)を噴霧することができる。別の例では、モータの周囲の熱空気を取り込み、それを触媒として用いて、消毒/着香の化学的処理を開始することができる。他の例では、空気または活性ガスの注入が行なわれる。
【0052】
全四つの処理・メカニズム、すなわち、機械式除去メカニズム205、機械式移動メカニズム210、機械式処分メカニズム215、および機械式消毒/新鮮化メカニズム220のさらなる形態は、当業者なら容易に想い付くことができよう。
【0053】
動作の際、柔軟面は、機械式除去メカニズム205を用いて、十分なエネルギーを柔軟面に送り出し、汚染物を柔軟面から取り除くことによって改善される。次いで、機械式移動メカニズム210がエネルギーを与えて、汚染物を柔軟面から移動させて離し、機械式処分メカニズム215が汚染物を捕集し、汚染物が柔軟面上に放出されるのを、あるいは、再沈降するのを妨げる。最終的には、機械式の消毒/新鮮化メカニズム220が、好ましくは汚染物を(全体的に、あるいは、部分的に)柔軟面上で殺すエネルギーを与える。
【0054】
このように、第一の機械式柔軟面改善システム200は、汚染物を同時に除去、移動、処分、及び消毒/新鮮化することによって、柔軟面を損なうことなしに、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0055】
図2Bに示した第二の例では、第二の機械式柔軟面改善システム230は、機械式除去メカニズム232、機械式移動メカニズム234、機械式処分メカニズム236、機械式消毒/新鮮化メカニズム238を備えている。この場合には、機械式除去メカニズム232は、機械式移動メカニズム234と組み合わされて、単一の装置となっている。ある設計では、第二の機械式の柔軟面改善システム230は、機械式除去メカニズム232と機械式移動メカニズム234の両方の機能を果たす一組の叩打バーを内蔵しており、すなわち、叩打バーの動作は汚染物を除去し、かつ柔軟面から汚染物を移動し取り去るのに十分な力を与える。織布フィルターまたは同様の濾過装置が、機械式処分メカニズム236として働き、機械式ポンプ・スプレー装置が機械式消毒/新鮮化メカニズム238の機能を果たす。このように、第二の機械式の柔軟面改善システム230は、結合された要素構成で全四つの処理・メカニズムを含むことができる。
【0056】
図2Cに示した第三の例では、第三の機械式柔軟面改善システム240は、機械式除去メカニズム242、機械式移動メカニズム244、および機械式処分メカニズム246を備えている。この例では、機械式消毒/新鮮化メカニズムは省かれており、第三の機械式の柔軟面改善システム240の設計には含まれていない。機械式除去メカニズム242、機械式移動メカニズム244、および機械式処分メカニズム246の例は、第一の機械式柔軟面システム240で述べたものと同じである。このように、第三の機械式柔軟面改善システム240は、その設計において全四つの処理・メカニズムより少ない構成とすることができる。
【0057】
図2Dに示した第四の例では、第四の機械式柔軟面改善システム250は、機械式除去メカニズム252、機械式移動メカニズム254、機械式処分メカニズム256、および機械式消毒/新鮮化メカニズム258を備えている。この例では、機械式消毒/新鮮化メカニズムは、省かれており、第四の機械式の柔軟面改善システム240の設計には含まれておらず、また、機械式除去メカニズム252は、機械式移動メカニズム254と結合されて、単一の装置となっている。上記の第二および第三の例で言及された例は、この例にも当てはまる。このように、第四の機械式の柔軟面改善システム250は、その設計において、全四つの処理・メカニズムより少ない構成とすることができ、かつ処理・メカニズムを結合した設計にすることもできる。
【0058】
第三の実施形態では、静電気ベースのシステムが提供される。本実施形態には消毒/新鮮化メカニズムが含まれていないことに注目されたい。静電式メカニズムは消毒/新鮮化に使用することができないため、本明細書で述べた他のタイプから別の処理メカニズムを用いて、4段階の改善を完了させる必要がある。図3は、静電式除去メカニズム305、静電式移動メカニズム310、および静電式処分メカニズム315を備えている第一の静電式柔軟面改善システム300を示す。
【0059】
静電式除去メカニズム305、静電式移動メカニズム310、および静電式処分メカニズム315は、図1で説明した除去メカニズム105、移動メカニズム110、および処分メカニズム115と同様に定義される。
【0060】
静電式除去メカニズム305は、静的エネルギー(一定の経路に沿った帯電電子の移動によって生じる磁界に関わる)などの静電エネルギーを利用するツールである。静電式の除去メカニズム305の例としては、電荷を蓄え、使用時にそれを放電する電荷発生器または充電バッテリが挙げられる。
【0061】
上記したものと同様の種類のツールは、静電式移動メカニズム310のために適切な例でもある。汚染物を除去するのに加えられる力は、柔軟面から汚染物を移動するのにも十分でありうる。
【0062】
静電式処分メカニズム315は、静電エネルギーを利用して、汚染物を捕集し、廃棄するツールである。例えば、Swiffer(登録商標)(Procter & Gamble社が販売している製品)は、泥、塵埃、および毛状物(http://www.pg.com/product_card/brand_overview.jhtml?brand=swiffer&category=Household+Cleaners&brandImage=%2Fcontent%2Fimage%2Fbrand_logos%2Fswiffer.jpg)を捕捉するのに使用される使い捨て可能な静電布で、これを改変すれば静電式処分メカニズム315とすることができよう。
【0063】
全三つの処理メカニズム、すなわち、静電式除去メカニズム305、静電式移動メカニズム310、および静電式処分メカニズム315のさらなる形態は、当業者なら容易に想い付くことができよう。
【0064】
動作の際、柔軟面は、静電式除去メカニズム305を用いて、汚染物を柔軟面から取り除くのに十分なエネルギーを柔軟面に送り出すことによって改善される。次いで、静電式の移動メカニズム310が、エネルギーを与えて汚染物を柔軟面から移動させ、そこで、静電式処分メカニズム315が、汚染物を捕集し、かつ、汚染物が柔軟面上に放出されるのを、あるいは、再沈降するのを妨げる。所望により第一の静電式柔軟面改善システム300において、消毒/新鮮化のステップを成し遂げるためには、別の処理メカニズムを利用する必要がある。
【0065】
このように、第一の静電式柔軟面改善システム300は、汚染物を同時に除去、移動、及び処分することによって、柔軟面を損なうことなしに、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0066】
図3Bに示した第二の例では、第二の静電式柔軟面改善システム320は、静電式除去メカニズム322、静電式移動メカニズム324、および 静電式処分メカニズム326を備えている。この例では、静電式除去メカニズム232は、静電式移動メカニズム234および静電式処分メカニズム326の両方と一体化されて、単一の装置となっている。
【0067】
ある設計では、第二の静電式柔軟面改善システム320は、表面を擦ることによって静電エネルギーを発生させる織布または不織布材料の単一の装置である。この装置は、除去メカニズム322、静電式移動メカニズム324、および静電式処分メカニズム326の機能を果たすことができる。このように、第二の静電式柔軟面改善システム320は、全三つの可能な処理メカニズムを、一つの一体化された要素構成とすることができる。
【0068】
図3Cに示した第三の例では、第三の静電式柔軟面改善システム330は、静電式除去メカニズム332および静電式移動メカニズム334を備えている。この例では、静電式処分メカニズムおよび静電式消毒/新鮮化メカニズムは省かれており、第三の静電式柔軟面改善システム330の設計には含まれていない。静電式除去メカニズム332および静電式移動メカニズム324の例は、第一の静電式柔軟面システム300で述べたそれらと同じである。このように、第三の静電式柔軟面改善システム330は、その設計において全四つの処理メカニズムより少ない構成とすることができる。
【0069】
図3Dに示した第四の例では、第四の静電式柔軟面改善システム340は、静電式除去メカニズム342、静電式移動メカニズム344、静電式処分メカニズム346を備えている。この場合例では静電式消毒/新鮮化メカニズムは省かれて、第四の静電式柔軟面改善システム340の設計には含まれていず、また静電式除去メカニズム342は、静電式移動メカニズム344と組み合わされて、表面およびその中に含まれている汚染物に単一極性の電荷を与える電界を生成する電荷生成器のような、単一の装置となっている。電界は次いで反転されることにより、柔軟面から帯電した汚染物を吸引する。上術の第二および第三の例で言及された例が、この例にも当てはまる。このように、第四の静電式柔軟面改善システム340は、その設計において、全四つの処理メカニズムより少ない構成とすることができ、かつ処理メカニズム同士を組み合わせた設計にすることもできる。
【0070】
第四の実施形態では、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の四つの段階のうちの二つを成し遂げるため、音響ベースのシステムが提供される。音響式メカニズムは処分または消毒/新鮮化に使用することができないため、本明細書で述べた他のタイプから別の処理メカニズム(またはメカニズム群)を用いて、4段階の改善を完了させる必要がある。図4Aは、音響式除去メカニズム405および音響式移動メカニズム410を備えている第一の音響式柔軟面改善システム400を示す。音響式の除去メカニズム405および音響式移動メカニズム410は、図1で説明した除去メカニズム105および移動メカニズム110と同様に定義される。
【0071】
音響式除去メカニズム405は、音響エネルギーを利用して(広義には、音響を用いて空気中を移動する波形パターンを発生させ、その波形パターンにエネルギーを保存して)柔軟面から汚染物を取り除く。音響式除去メカニズム405により、さまざまな周波数および波長が、単一又は組合せで生成可能である。音響式除去メカニズム405の一例は、単一の低周波数の波長を生成することにより、柔軟面から汚染物を除去する音響式サブウーファ・スピーカ膜である。
【0072】
音響式移動メカニズム410は、音響式除去メカニズム405と同様に定義されるが、周波数および波長などのパラメータの特性、および波形パターンが、汚染物の柔軟面から移動し去ることを助けるように選択されるため、それらは音響式除去メカニズム405に使用されるものとは全く異なる場合がある。
【0073】
両方の処理メカニズム、すなわち、音響式除去メカニズム405および音響式移動メカニズム410のさらなる形態は、当業者なら容易に想い付くことができよう。
【0074】
動作の際、柔軟面は、音響式処分メカニズム405を用いて、汚染物を柔軟面から取り除くのに十分なエネルギーを柔軟面に送り出すことによって改善される。次いで、音響式移動メカニズム410がエネルギーを与えて、汚染物を柔軟面から移動させて離す。所望により第一の音響式柔軟面改善システム400において、処分、および消毒/新鮮化のステップを成し遂げるためには、別の処理・メカニズムを利用する必要がある。このように、第一の音響式柔軟面改善システム400は、汚染物を同時に除去及び移動することによって、柔軟面を損なうことなしに、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0075】
図4Bに示した第二の例では、第二の音響式柔軟面改善システム420は、音響式除去メカニズム422と音響式移動メカニズム424とを一つの装置に組み合わせたものを備えている。例えば、一つの波形発生器で、除去と移動の両方を成し遂げる音響エネルギー波形を発生させることができる。このように、第二の音響式の柔軟面改善システム420は、両方の可能な処理メカニズムを一体化させて、組合せ式の要素構成とすることができる。
【0076】
図4Cに示した第三の例では、第三の音響式柔軟面改善システム430は、音響式除去メカニズム432のみを備えている。音響式除去メカニズム432の例は、第一の音響式柔軟面システム300で述べたものと同じである。このように、第三の音響式柔軟面改善システム430は、その設計において全四つの処理メカニズムより少ない構成とすることができる。
【0077】
第五の実施形態では、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の四つの段階を成し遂げるため、強制空気ベースのシステムが提供される。図5Aは、強制空気式除去メカニズム505、強制空気式移動メカニズム510、強制空気式処分メカニズム515、および強制空気式消毒/新鮮化メカニズム520を備える強制空気式柔軟面改善システム500を示す。強制空気式消毒/新鮮化メカニズム520は、さらに化学薬品製剤(処方)521を備えている。
【0078】
強制空気式除去メカニズム505、強制空気式移動メカニズム510、強制空気式処分メカニズム515、および強制空気式消毒/新鮮化メカニズム520は、図1で説明した除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120と同様に定義される。
【0079】
強制空気式除去メカニズム505は、柔軟面に対して空気流または空気ジェットを発生させて表面に当てるなどの、空気流による汚染物を除去するための解決策である。これは、空気ファン、真空ポンプ、またはジェットストリームなどのツールにより成し遂げられる。同様のツールは、強制空気式移動メカニズム510に使用できる。
【0080】
強制空気式処分メカニズム515は、強制空気を利用して汚染物を、例えば、真空クリーナ又はサイクロン・カップで使用されているような高性能粒子エア(HEPA)フィルターまたはHAFフィルター、布フィルターなどの捕捉メカニズム内に向かわせる。別の例は、不織布材料を用いて空気ストリームをスクラブし、汚染物を廃棄する簡便なメカニズムを提供する例であろう。
【0081】
強制空気式消毒/新鮮化メカニズム520は、柔軟面へ、化学薬品製剤521の受動的または積極的な送出のいずれかを行う。受動的な送出の一例は、空気流を発生させて多孔性物質(例えば、ゲル)を通過させ、化学薬品製剤521の粒子を多孔性物質から柔軟面まで運ばせる例である。積極的な送出システムの一例は、エアロゾルで駆動される、化学薬品製剤521の間欠的なバーストであって、これはタイミング・システムにより、またはユーザによるオンデマンドで提供されることができる。受動的または積極的なシナリオのいずれにおいても、化学薬品製剤521は消毒/新鮮化メカニズム520に必要な化学的作用または処理である。化学薬品製剤521は、一例では、SC Johnson & Sons社製のGlade(登録商標)空気清浄器、または同様の組成物などの新鮮化処方品とすることができ、あるいは別の例では、同様にSC Johnson & Sons社製であるOust(登録商標)、または同様の組成物などの衛生化処方品とすることができる。
【0082】
全四つの処理メカニズム、すなわち、強制空気式除去メカニズム505、強制空気式移動メカニズム510、強制空気式処分メカニズム515、および強制空気式消毒/新鮮化メカニズム520のさらなる形態は、当業者なら容易に想い付くことができよう。
【0083】
動作の際、柔軟面は、強制空気式処分メカニズム505を用いて、十分なエネルギーを柔軟面に送り出し、汚染物を柔軟面から取り除くことによって改善される。次いで、強制空気式移動メカニズム510がエネルギーを与えて、汚染物を柔軟面から移動させて離し、強制空気式処分メカニズム515が汚染物を捕集し、汚染物が柔軟面上に放出されるのを、あるいは、再沈降するのを妨げる。最終的には、強制空気式消毒/新鮮化メカニズム520が、汚染物を(全体的に、あるいは、部分的に)柔軟面上で殺すエネルギーを与える。
【0084】
このように、第一の強制空気式の柔軟面改善システム500は、汚染物を同時に除去、移動、処分、及び消毒/新鮮化することによって、柔軟面を損なうことなしに、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0085】
図5Bに示した第二の例では、第二の強制空気式柔軟面改善システム530は、強制空気式除去メカニズム532、強制空気式移動メカニズム534、強制空気式処分メカニズム536、強制空気式消毒/新鮮化メカニズム538、および化学薬品製剤539を備えている。この場合には、強制空気式除去メカニズム532は、強制空気式移動メカニズム534と組み合わされて、単一の装置となっている。ある設計では、第二の強制空気式の柔軟面改善システム530は、強制空気式除去メカニズム532と強制空気式移動メカニズム534の両方の機能を果たすモータ装置、制御装置、およびファンを内蔵しており、すなわちモータはファンに動力を与えて、汚染物を除去するために十分な立方フィート/分の空気流を発生させ、柔軟面から汚染物を移動させて離すために十分な力も提供する。空気がそれを通過して流れる織布フィルターまたは同様の濾過装置が、強制空気式処分メカニズム536として動作し、強制空気式ポンプ・スプレー装置が、強制空気式消毒/新鮮化メカニズム538の機能を果たす。このように、第二の強制空気式の柔軟面改善システム530は、全四つの処理メカニズムを一体化された要素構成に含むことができる。
【0086】
この構成の特定の例は、「柔軟面改善装置およびその使用方法」と題する米国特許出願第11/090,438号の出願でより詳しく述べられている。
【0087】
図5Cに示した第三の例では、第三の強制空気式柔軟面改善システム540は、強制空気式除去メカニズム542、および強制空気式移動メカニズム544を備えている。この例では、強制空気式処分メカニズムおよび消毒/新鮮化メカニズムは省かれ、第三の強制空気式柔軟面改善システム540の設計には含まれていない。強制空気式除去メカニズム542および強制空気式移動メカニズム544の例は、第一の強制空気式柔軟面システム540で述べたものと同じである。このように、第三の強制空気式柔軟面改善システム540は、その設計において、全四つの処理メカニズムより少ない構成とすることができる。
【0088】
図5Dに示した第四の例では、第四の強制空気式柔軟面改善システム550は、強制空気式除去メカニズム552、強制空気式移動メカニズム554、および強制空気式消毒/新鮮化メカニズム556を備えており、さらに化学薬品製剤557を含んでいる。この例では、強制空気式処分メカニズムは省かれ、第四の強制空気式柔軟面改善システム540の設計には含まれておらず、また強制空気式除去メカニズム552は強制空気式移動メカニズム554と組み合わされて単一の装置となっている。上述の第二および第三の例で言及された例が、この例にも当てはまる。このように、第四の機械式柔軟面改善システム550は、その設計において全四つの処理メカニズムより少ない構成とすることができ、かつ処理メカニズム同士を組み合わせた設計にすることもできる。
【0089】
第六の実施形態では、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の四つの段階を成し遂げるため、化学ベースのシステムが提供されている。図6Aは、化学的除去メカニズム605、化学的移動メカニズム610、化学的処分メカニズム615、および化学的消毒/新鮮化メカニズム620を備える化学的柔軟面改善システム600を示す。
【0090】
化学的除去メカニズム605、化学的移動メカニズム610、化学的処分メカニズム615、および化学的消毒/新鮮化メカニズム620は、図1で説明した除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120と同様に定義される。
【0091】
化学的除去メカニズム605、化学的移動メカニズム610、化学的処分メカニズム615、および化学的消毒/新鮮化メカニズム620のそれぞれについて、各機能ごとに異なる化学薬品処方を考慮することができる。各ステップは異なる組成物によって別個に成し遂げることができ、それぞれ製剤の能力を用いて、柔軟面に対する汚染物の付着力を変更又は遮断し、さらに水性化学薬品を用いて柔軟面から汚染物を移動させて運び去り、収容、廃棄、消毒及び新鮮化することができる。柔軟面に対する所望の効果に合わせて特定の製剤を作成又は選択する。
【0092】
一つの製剤で、複数の処理メカニズム(以下の例参照)に対応することが理想的だが、四つの異なる製剤を別個に付与する、あるいは各製剤を適切な順序で選択的に付与する一つの装置を用いて付与することも可能である。
【0093】
全四つの処理メカニズム、すなわち、化学的除去メカニズム605、化学的移動メカニズム610、化学的処分メカニズム615、および化学的消毒/新鮮化メカニズム620のさらなる形態は、当業者なら容易に想い付くことができよう。
【0094】
動作の際、柔軟面は、化学的処理メカニズム605を用いて、十分なエネルギーを柔軟面に送り出し、汚染物を柔軟面から取り除くことによって改善される。次いで、化学的移動メカニズム610がエネルギーを与えて汚染物を柔軟面から移動させて離し、化学的処理メカニズム615が汚染物を捕集し、汚染物が柔軟面上に放出されるのを、あるいは再沈降するのを妨げる。最終的には、化学的消毒/新鮮化メカニズム620が、汚染物を(全体的に、あるいは、部分的に)柔軟面上で殺すエネルギーを与える。
【0095】
このように、第一の化学的柔軟面改善システム600は、汚染物を同時に除去、移動、処分、及び消毒/新鮮化することによって、柔軟面を損なうことなしに、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0096】
図6Bに示した第二の例では、第二の化学的柔軟面改善システム630は、化学的除去メカニズム632、化学的移動メカニズム634、化学的処分メカニズム636、化学的消毒/新鮮化メカニズム638を備えている。この例では、全四つの処理メカニズムが組み合わされて、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の工程を成し遂げる単一の化学薬品製剤となっている。単一の化学薬品製剤は、柔軟面上に付与され(例えば、噴霧され)、その中の汚染物に作用できるようにされる。このように、第二の化学的柔軟面改善システム630は、全四つの処理メカニズムを含んだ一体化した要素構成とすることができる。
【0097】
図6Cに示した第三の例では、第三の化学的柔軟面改善システム640は、化学的消毒/新鮮化メカニズム642のみを備えている。化学的消毒/新鮮化メカニズム642の例は、上の表5で述べたものと同じである。このように、第三の化学的柔軟面改善システム640は、その設計において、全四つの処理メカニズムより少ない構成とすることができる。
【0098】
図6Dに示した第四の例では、第四の化学的柔軟面改善システム650は、化学的除去メカニズム652、化学的移動メカニズム654、および化学的消毒/新鮮化メカニズム656を備えている。この例では、化学的処分メカニズムは省かれ、第四の化学的柔軟面改善システム640の設計には含まれておらず、また化学的除去メカニズム652は、化学的移動メカニズム654と組み合わされて、単一の製剤(処方)となっている。汚染物の柔軟面に対する付着力を断つ同じ化学薬品が、一つの組成で、柔軟面からの移動も行うことは実現可能である。例としては、柔軟面の界面活性剤のように働き、汚染物を繊維から引き離して表面に引き上げ、取り込み/回収し、除去することができる化学薬品が挙げられる。このように、第四の化学的柔軟面改善システム650は、その設計において全四つの処理・メカニズムより少ない構成とすることができ、かつ処理メカニズムを組み合わせた設計にすることもできる。
【0099】
図1、2、3、4、5、および6を引き続き参照した上で、図7は本発明の柔軟面改善システム100、200、300、400、500、および600を動作させる方法750のフロー図を示す。方法750は以下のステップを備えている。
【0100】
判定ステップ755では、柔軟面改善システム100の場合、ユーザが柔軟面からの汚染物の除去が必要かどうかを判定する。一般に、以前に除去が行なわれていない表面に対しては除去が必要である。一般にユーザは、本発明を利用して、柔軟面を改善することに興味のある、住居の所有者および/又は家庭の維持者などの人物である。肯定された場合、方法750はステップ760に進み、否定された場合、方法750はステップ765に進む。
【0101】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の機械的な除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ760に進み、否定された場合、方法750はステップ765に進む。
【0102】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の静電式の除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ760に進み、否定された場合、方法750はステップ765に進む。
【0103】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の音響式の除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ760に進み、否定された場合、方法750はステップ765に進む。
【0104】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の強制空気式の除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ760に進み、否定された場合、方法750はステップ765に進む。
【0105】
或いは、柔軟面改善システム600の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の化学的除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ760に進み、否定された場合、方法750はステップ765に進む。
【0106】
ステップ760において、柔軟面改善システム100の場合、汚染物が除去メカニズム105の使用により柔軟面から除去され、除去メカニズム105は、機械式、静電式、音響式、強制空気式、および化学的手法などの複数の技術的メカニズムのうちの一つ以上を使用する。方法750は、ステップ765に進む。
【0107】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、汚染物は機械式除去メカニズム205の使用により柔軟面から除去される。方法750は、ステップ765に進む。
【0108】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、汚染物は静電式除去メカニズム305の使用により柔軟面から除去される。方法750は、ステップ765に進む。
【0109】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、汚染物は、音響エネルギー・メカニズム406およびツール・メカニズム407を使用する音響式除去メカニズム405の使用により柔軟面から除去される。方法750は、ステップ765に進む。
【0110】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、汚染物は強制空気式除去メカニズム505の使用により柔軟面から除去される。方法750は、ステップ765に進む。
【0111】
或いは、柔軟面改善システム600の場合、汚染物は化学的除去メカニズム605の使用により柔軟面から除去される。方法750は、ステップ765に進む。
【0112】
判定ステップ765において、柔軟面改善システム100の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の移動が必要かどうかを判定する。一般に、以前に除去および/又は移動が行なわれていない表面に対しては、移動が必要となる。当業者は、除去および移動を同時に行い得る場合があることを理解するであろう。肯定された場合、方法750はステップ770に進み、否定された場合、方法750はステップ775に進む。
【0113】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の機械式の除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ770に進み、否定された場合、方法750はステップ775に進む。
【0114】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の静電式の除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ770に進み、否定された場合、方法750はステップ775に進む。
【0115】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の音響式の除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ770に進み、否定された場合、方法750はステップ775に進む。
【0116】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の強制空気式の除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ770に進み、否定された場合、方法750はステップ775に進む。
【0117】
或いは、柔軟面改善システム600の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の化学的除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ770に進み、否定された場合、方法750はステップ775に進む。
【0118】
ステップ770において、柔軟面改善システム100の場合、汚染物は移動メカニズム110の使用により柔軟面から移動され、移動メカニズム110は、機械式、静電式、音響式、強制空気式、および化学的手法などの複数の技術的メカニズムのうちの一つ以上を使用する。方法750は、ステップ775に進む。
【0119】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、汚染物は機械式移動メカニズム210の使用により、柔軟面から移動される。方法750は、ステップ775に進む。
【0120】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、汚染物は静電式移動メカニズム310の使用により、柔軟面から移動される。方法750は、ステップ775に進む。
【0121】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、汚染物は、音響エネルギー・メカニズム406およびツール・メカニズム407を使用する音響式移動メカニズム410の使用により、柔軟面から移動される。方法750は、ステップ775に進む。
【0122】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、汚染物は強制空気式移動メカニズム510の使用により、柔軟面から移動される。方法750は、ステップ775に進む。
【0123】
或いは、柔軟面改善システム600の場合には、汚染物は化学的移動メカニズム610の使用により、柔軟面から移動される。方法750は、ステップ775に進む。
【0124】
判定ステップ775において、柔軟面改善システム100の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の処分が必要かどうかを判定する。一般に、以前に除去および/又は移動が行なわれた表面に対しては、処分理が必要となる。肯定された場合、方法775はステップ780に進み、否定された場合、方法775はステップ785に進む。
【0125】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の機械式の処分が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法775はステップ780に進み、否定された場合、方法775はステップ785に進む。
【0126】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の静電式の処分が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法775はステップ780に進み、否定された場合、方法775はステップ785に進む。
【0127】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、この方法ステップは必要ない。
【0128】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の強制空気式の処分が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法775はステップ780に進み、否定された場合、方法775はステップ785に進む。
【0129】
或いは、柔軟面改善システム600の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の化学的処理が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法775はステップ780に進み、否定された場合、方法775はステップ785に進む。
【0130】
このステップ780において、柔軟面改善システム100の場合、汚染物は処分メカニズム115の使用により柔軟面から廃棄され、処分メカニズム115は、機械式、静電式、音響式、強制空気式、および化学的手法の複数の技術的メカニズムのうちの一つ以上を使用する。方法750は、ステップ785に進む。
【0131】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、汚染物は機械式処分メカニズム215の使用により、柔軟面から機械式に処分される。方法750は、ステップ785に進む。
【0132】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、汚染物は静電式処分メカニズム315の使用により、柔軟面から静電式に処分される。方法750は、ステップ785に進む。
【0133】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、この方法ステップは、必要ない。
【0134】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、汚染物は強制空気式処分メカニズム515の使用により、柔軟面から処分される。方法750は、ステップ785に進む。
【0135】
或いは、柔軟面改善システム600の場合、汚染物は化学的処理メカニズム615の使用により、柔軟面から化学的に処分される。方法750は、ステップ785に進む。
【0136】
判定ステップ785において、柔軟面改善システム100の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の消毒が必要かどうかを判定する。一般に、以前に除去、移動、および処分の少なくとも一つが行なわれた表面に対しては、消毒が必要である。肯定された場合、方法750はステップ790に進み、否定された場合、方法750は終了する。
【0137】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の機械式の消毒が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ790に進み、否定された場合、方法750は終了する。
【0138】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、この方法ステップは必要ない。
【0139】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、この方法ステップは必要ない。
【0140】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の強制空気式の消毒が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ790に進み、否定された場合、方法750は終了する。
【0141】
或いは、柔軟面改善システム600の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の化学的消毒が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ790に進み、否定された場合、方法750は終了する。
【0142】
ステップ790において、柔軟面改善システム100の場合、柔軟面は消毒/新鮮化メカニズム120の使用により、汚染物から消毒される。方法750は終了する。
【0143】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、柔軟面は機械式消毒/新鮮化メカニズム220の使用により、汚染物から消毒される。方法750は、終了する。
【0144】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、この方法ステップは必要ない。
【0145】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、この方法ステップは必要ない。
【0146】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、柔軟面は強制空気式消毒/新鮮化メカニズム520の使用により、汚染物から消毒される。方法750は、終了する。
【0147】
或いは、柔軟面改善システム600の場合、柔軟面は化学的消毒/新鮮化メカニズム620の使用により、汚染物から消毒される。方法750は、終了する。
【0148】
上記のように、汚染物は多種多様であり、柔軟面改善システム100、200、300、400、500、および600並びに方法750は、多種多様な汚染物を抑制するのに使用されるメカニズムを示している。
【0149】
第七の実施形態においては、一システム内で、柔軟面改善のためのメカニズムの多数の組合せを用いて、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の四つの段階を成し遂げることができることが示されている。
【0150】
図8は、一連の処理メカニズム801および一連の技術的メカニズム802を備える組合せシステム800を示す。処理メカニズム801は、さらに、除去メカニズム805、移動メカニズム810、処分メカニズム815、および消毒/新鮮化メカニズム820を備えている。技術的メカニズム802は、さらに、機械式の技術的メカニズム825、静電式の技術的メカニズム830、音響式の技術的メカニズム835、強制空気式の技術的メカニズム840、および化学的な技術的メカニズム845を備えている。
【0151】
図8にはさらに、組合せシステム800内にオプション「A」850、オプション「B」855、およびオプション「C」860が示されている。これらの組合せは、処理メカニズム801および技術的カニズム802の特定の選択を表わし、以下、それらをより詳細に論ずる。
【0152】
処理メカニズム801は、柔軟面を改善するのに使用される一連の処理工程を表わす。除去メカニズム805、移動メカニズム810、処分メカニズム815、および消毒/新鮮化メカニズム820は、図1で説明した除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120と同様に定義される。しかしながら、当業者であれば、柔軟面改善に必要なものとして認識されるさらなる処理工程を容易に追加できよう。
【0153】
技術的メカニズム802は、前述の六つの実施形態で説明した処理メカニズム801を可能にするためのメカニズムを備えている。
【0154】
以下の表1に示したように、利用可能な各柔軟面改善メカニズム(例えば、機械式、静電式、音響式、強制空気式、化学方式の)および柔軟面改善の四つの段階の各ステップは、利用できる各種の技術的メカニズム間の各種の組合せを提供することが理解できる。
【0155】
【表1】
【0156】
表1では、機械式、静電式、音響式、強制空気式、および化学方式の技術的メカニズムのそれぞれのうちの少なくとも一つを選択して、処理メカニズムの4段階、すなわち、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化/保護/更新(renew)を成し遂げることができることが分かる。表1には、適用できない交点がいくつかある(例えば、静電式メカニズムは、消毒/新鮮化には使用できない)ことに注目されたい。
【0157】
しかしながら、各技術的メカニズムの多数の構成(配置)が可能であることも推定できる。技術的メカニズム(この例では機械式の)が4段階の柔軟面改善システムでいかに使用できるかの一例については、下の表2を参照されたい。実際に利用できる組合せの数は2nであり、ここで「n」は、柔軟面改善のための処理メカニズムの数に等しい。この4段階の柔軟面改善処理の場合、機械式メカニズムが柔軟面改善で使用される構成は24=16種類ある。
【0158】
一つの構成が、四つの処理メカニズム全てに対処取り組まない技術的メカニズムについて選択された場合(例えば以下の表2に示した第六の構成)は、4段階の柔軟面改善を完了させるために、複数の可能な選択肢があることに注目することも重要である。第六の構成の例では、完了すべき処理メカニズムがさらに二つある。一つの技術的なメカニズムが、対処すべき処理メカニズムの合計数より少ない数の処理メカニズムのために選択された場合は、残りの処理メカニズムは、追加的な1以上の技術的メカニズムを選択することによって対処されるので、この場合も複数の選択肢が与えられる。
【0159】
このように、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の四つの処理メカニズムが、利用可能な技術的メカニズムの任意の可能な組合せによってカバーできることが分かる。さらなる技術的メカニズムが柔軟面改善において効果的であると分かった場合でも、これらの技術的メカニズムの体系的な組合せ利用は本発明の主旨に含まれる。表1で分かるように、保護/更新の機能/メカニズムはオプション(任意選択可能)である。
【0160】
【表2】
【0161】
組合せシステム800の例
オプションA850、オプションB855、およびオプションC860は、各種の処理メカニズム801および技術的メカニズム802が、柔軟面改善を成し遂げるため、どのように選択されるかについての三つの例を示し、上記の表1および表2の原理を説明するものである。
【0162】
第一の例(オプションA850):各技術的メカニズムのうちの一つによって成し遂げられる完全な柔軟面改善
オプションA850は、複数の処理メカニズム801が、利用可能な各技術的メカニズム802によって実行できることを示すものである。例えば、オプションA850の場合、(1)機械式の技術的メカニズム825が除去メカニズム805に使用されており、(2)音響式の技術的メカニズム830が移動メカニズム810に使用されており、(3)静電式の技術的メカニズム835が処分メカニズム815に使用されており、(4)化学的技術的なメカニズム840が消毒/新鮮化メカニズム820に使用されている。
【0163】
第二の例(オプションB855):一つの技術的メカニズムによって成し遂げられる、柔軟面改善のための選択された処理メカニズム
オプションB855は、複数の技術的メカニズム802を用いていくつかの処理メカニズム801が実行でき、さらに、一つの技術的メカニズム802で二つ以上の処理メカニズム801が実行できる例示的オプションである。例えば、オプションB855の場合は、機械式の技術的メカニズム825は、除去メカニズム805および移動メカニズム810の両方として使用される。静電式の技術的メカニズム830は処分メカニズム815に使用され、また、強制空気式の技術的メカニズム840は消毒/新鮮化メカニズム820に使用される。
【0164】
第三の例:(オプションC860): 一つの技術的メカニズムによって成し遂げられる、柔軟面改善のための単一の選択された処理メカニズム
オプションC860は、単一の技術的メカニズム802を用いて単一の処理メカニズムが実行され、他のいかなる機能も必要とされない例示的オプションである。例えばオプションC860の場合、化学的技術的なメカニズム845が、消毒/新鮮化メカニズム820として使用される。
【0165】
以上では、発明者が本発明を実施するための最良の形態と考えるものを開示したが、本発明の実施はこれらに限定されない。本発明の特徴の各種の追加、修正および再構成を、基本的な発明思想の趣旨および範囲から逸脱することなしに行うことができることは明らかであろう。
【0166】
加えて、個々の構成要素は開示された材料から製造する必要はなく、実質的にいかなる適当な材料からも製造することができる。
【0167】
さらに、個々の構成要素は開示された形状に形成する必要はなく、あるいは開示された構成に組み立てる必要はなく、実質的にいかなる形状で作ることもでき、また実質的にいかなる構成で組み立てることもできる。さらに、本明細書では多くの構成要素を物理的に分離したモジュールとして説明したが、それらが関連する装置に一体化されることができることは明らかであろう。さらに、開示された各実施形態の全ての開示された特徴は、あらゆる他の開示された実施形態の開示された特徴と組み合わせること、あるいは置換することが、その特徴が相互に排他的である場合を除き、可能である。
【0168】
添付のクレームは、全てのこのような追加、修正および再構成をカバーすることが意図されている。本発明の便宜的な実施形態は、添付のクレームによって分化されている。
【図面の簡単な説明】
【0169】
【図1】本発明による柔軟面改善システムを示す図である。
【図2A】本発明による機械式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図2B】本発明による機械式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図2C】本発明による機械式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図2D】本発明による機械式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図3A】本発明による静電式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図3B】本発明による静電式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図3C】本発明による静電式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図3D】本発明による静電式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図4A】本発明による音響式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図4B】本発明による音響式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図4C】本発明による音響式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図5A】本発明による強制空気式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図5B】本発明による強制空気式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図5C】本発明による強制空気式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図5D】本発明による強制空気式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図6A】本発明による化学的技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図6B】本発明による化学的技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図6C】本発明による化学的技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図6D】本発明による化学的技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図7】本発明による柔軟面改善システムを実行する方法を示す図である。
【図8】本発明による一連の処理メカニズム、一連の技術的メカニズム、オプションA、オプションB、およびオプションCを含む組合せシステムを示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、柔軟(軟質)面の改善(修復)に、より詳しくは、住居内の室内装飾用品、掛け布、およびカーテンなどの柔軟面の改善に関する。
【背景技術】
【0002】
社会的な傾向、公衆安全の問題、および経済的状況のため、人々はますます、より多くの私的な時間を、住居の閉ざされた境界内で家族と共に過ごすことを好んでいる。人々がより多くの時間を住居内で過ごすにつれて、住居、特にテレビ、厨房、および浴室周りの領域の通常の使用および摩耗のため、住居環境はより汚くなる。住居における使用および摩耗は、塵埃、人間の皮膚の剥片、ペットの毛、カーペットの繊維、室内装飾用品、イエダニの糞、髪の毛、糸くず、アレルゲン、糸状菌/白かび、花粉、黴菌/細菌、イエダニ、電子装置からの微粒子、家庭用化学薬品、ラドン、一酸化炭素、鉛、アスベスト、および煙などの、空中浮遊汚染物の増大につながる。さらに、今日では住居はエネルギー効率のため、できるだけ気密性が高くなるよう設計及び建造されており、したがって空中浮遊汚染物は、住居内に留まり、さらには経時的に蓄積し、そのためイエダニなどのある種の汚染物は、人間の皮膚の剥片などの他の汚染物を餌にして増殖する。さらに、45%以上の住居にはペットが居ることが知られているが、80%以上の住居でペットの毛が発見されており、これは空中浮遊汚染物の持続性と輸送可能性を証明するものである。
【0003】
住居における多くの空中浮遊汚染物は、短時間の間、空気中を漂うのに十分なほど軽い、比較的小さな汚染物、と定義される「微粒子」の形で存在している。微粒子は、軽いペットの毛、皮膚の剥片、イエダニ、危険なガス、塵埃、カビ、および臭気として、さらに分類できる。微粒子より大きく、より重い他の汚染物としては、重いペットの毛、穀物のくず、パンくず、および砂礫などがある。ここでは、「汚染物」は、空中浮遊微粒子として見出すことができるあらゆる種類の可能な汚染物を含んでいる、と定義する。
【0004】
空中浮遊微粒子の存在は、空気の体積当りの汚染物の重量濃度(例えば、Xポンド/立
方フィート)として測定できる。空中浮遊微粒子の濃度が高いと、アレルギー反応、疾病、および一般に望ましくない住居内環境を生ずる場合がある。気密性の高いた住居に高濃度のアレルゲンおよび病気の原因となる汚染物を生じる傾向は、「シックハウス症候群」と呼ばれている。したがって、空中浮遊微粒子の濃度を減らすことによって、シックハウス症候群を治療及び/又は防止する必要がある。
【0005】
一般に、通常の環境上のサイクル(例えば、皮膚の剥片の脱落、泥の住居内への持込み、ペットの毛の脱落)で生じた「全ての」汚染物を住居内で除去することは、不可能であるし、実際上その必要はない。したがって、汚染物の存在を完全に無くす必要はなく、その代わり、汚染物の導入、生成、および滞留を抑制する(すなわち、最小限に抑える)ためのメカニズムが必要とされる。
【0006】
一般に、汚染物は、住居の三つの主要な領域に存在し、これらの領域は、硬質面、柔軟(軟質)面、および空気を含んでいる。硬質面は、壁、テーブル、硬質の木製床、厨房の戸棚、および皮製家具などのある種の滑らかな表面の家具などの「物理的に硬い領域」を含んでいる。柔軟面は、布、繊維質の、または、編み物、又は織布面で形成されている物理的に軟らかい表面領域であって、例えば、室内装飾用品(ソファ、椅子など)、マットレス、掛け布、およびカーペットなどのそれである。一般に、空気は、住居内の開いた環境である。汚染物は、複数の表面によって性質が異なる。例えば、塵埃は、硬質面、柔軟面の上、および空気中に存在することができるが、一酸化炭素は、空気中にのみ存在し得る。現在、硬質面および空気から汚染物を除去するための製品は多数あるが、柔軟面上に積もった、また、その中に沈んだ汚染物に対する有用な解決策はほとんど無い。
【0007】
柔軟面を改善して、シックハウス症候群を防ぐための効果的な解決策が必要とされている。さらに、柔軟面上、またはその中への汚染物の導入、生成、および滞留を抑制する(すなわち、最小限に抑える)ための効果的な解決策も同様に必要とされている。加えて、汚染物は、各種の形状および大きさで存在するので、塵埃、髪の毛、微生物、生物体および臭気などの多種多様な汚染物を柔軟面上で抑制するメカニズムも同様に必要とされる。
【0008】
柔軟面を改善する一般的なプロセスは、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の四つの主要な工程を含んでいる。一般に、汚染物の除去とは、汚染物を表面から取り除くことを指す。一般に、汚染物の移動とは、除去された汚染物をその元の場所からより望ましい場所に移動することを指す。一般に、汚染物の処分とは、汚染物を処分または該表面から離れた領域に捨てることを指す。一般に、消毒/新鮮化とは、(1)汚染物の再付着を防ぐ又は遅らせること、(2)悪臭を抑制し、管理し、又は減らすこと、(3)汚染物として働くか、又はそれを作り出し得る生物体(イエダニ、糸状菌、または白かびなど)を抑制し、管理し、又は減らすこと、および(または)(4)好ましい、あるいは快適な臭いを加えること、を指す。
【0009】
例えば、SC Johnson & Son社が販売している製品、Windex(登録商標)Originalは、ガラス、鏡、クロム、プラスチック、ビニール、およびステンレス鋼などの滑らかな硬質面に使用することができる重要な配合剤、Ammonia-D(登録商標)を有する液体である。代表的な操作方法では、ユーザは、Windex(登録商標)を硬質面に噴霧して前記面から汚染物を除去し、布を用いてWindex(登録商標)を拭き取ることにより、硬質面から汚染物を処分することができる。しかしながら、一般的なユーザは、Windex(登録商標)を柔軟面上では用いないであろう。なぜなら、そうすると柔軟面を濡らし、汚染物を再分配又は再配置することによって、柔軟面に物理的に影響を与えることになるからである。Windex(登録商標)で浸漬された柔軟面は魅力を失うばかりでなく、実際に残留湿分がさらなる空中浮遊汚染物を吸引し、及び/又は、ユーザが除去したいと望む有機汚染物の成長を促進することになるであろう。
【0010】
柔軟面に物理的に影響を与えずに柔軟面から汚染物を除去する別の例は、短いハンドルにローラ要素を備えている、一般的な設計の「糸くずブラシ」である。この装置は、ハンドルと平行な垂直軸上でロールし、汚染物を吸引及び保持(除去、移動、及び処分)するための、外方を向いた、マスキング・テープと同様の穏やかな付着面を有している。
【0011】
しかしながら、糸くずブラシによって除去及び移動される汚染物の量は、「接触領域」の大きさ(任意の所与の瞬間に表面に接触する糸くずブラシの面積)と直接関係する。接触領域に完全に到達しない汚染物は、糸くずブラシによって除去、または処分されず、これは糸くずブラシを非能率的にし、多くの場合に効果をなくさせるものである。必要とされるのは、柔軟面を損なうことなしに、各種の汚染物を除去することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムである。また、表面を損なうことなしに、汚染物を処分することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムも必要とされる。
【0012】
SC Johnson & Son, Inc.がまた販売している別の製品、Pluglns(登録商標)は、芳香油を住居の空気中に放出し、好ましい積極的な芳香により、汚染物によって生じた臭気から空気を改善する電気エア・フレッシュナーである。一般的な動作モードでは、電気によりエネルギーを与えて芳香油を加熱し、それにより芳香油を蒸発させると共に周囲の空気中に拡散させ、さらに、悪臭を生じる汚染物から周囲の空気を新鮮化する。しかしながら、芳香油および装置を用いて、柔軟面を改善、あるいは新鮮化することはできない。したがって、表面を損なうことなしに、汚染物を消毒/新鮮化することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムが必要とされる。
【0013】
また別の製品が、「真空クリーナ」と題する米国特許出願第US20030070251号(以後、「’251特許出願」という)に記載されており、ここには、(1)吸入口を画定する表面清掃ヘッド、(2)汚れおよび塵埃を捕集するための容器、および清掃ヘッドの吸入口を容器に接続する主通路、および(3)清掃ヘッドの吸入口を通して、主通路に沿って、容器へと、汚れおよび塵埃を吸引するための吸引メカニズムを備える真空クリーナが記載されている。清掃ヘッドの吸入口から離れた真空クリーナの表面上には、空中浮遊する汚れおよび塵埃を吸引するための、一つ以上の副吸入口が設けられている。
【0014】
’251特許出願の真空クリーナは、汚染物を除去するために真空ヘッドを、汚染物を移動するために吸引メカニズムを、汚染物を処分するためのメカニズムとして泥および塵埃を捕集するための容器を利用している。しかしながら、’251特許出願の汚染物を移動するための吸引メカニズムは、柔軟でデリケートな表面、具体的には、掛け布および繊細な室内装飾用織物などの表面に対して、過大な吸引力による損傷を生じる場合がある。したがって、’251特許の真空クリーナは、柔軟面に対してよりも、硬質面または、頑丈なカーペットまたは絨毯などの「半硬質」面に対してより効果的である。柔軟面を損なうことなしに、汚染物を除去し、移動し、さらに処分することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムが必要とされている。
【0015】
「表面を清掃するための物品」と題する米国特許第5,968,204号(以後、「’204特許」という)は、各種の表面清掃動作に使用される、正の静電荷を生じることができるシートについて記載している。不織布でありアクリル・ラテックスと化学的に結合されたポリエステル織物が、布、家具、およびカーペットを清掃するための塵埃面に使用されている。イソプロパノールなどの軽い溶剤を、シートと共に用いて、粘着性のある汚れをほぐすことができる。一つの方法では、このシートを、熱風衣類ドライヤ内で用いて、汚れおよび屑を衣類から除去する。各種の織物および硬質面を清掃するための処理が、このシートを用いて行われる。
【0016】
’204特許は、汚れおよび屑を衣類(すなわち、柔軟面)から除去し、移動し、処分するメカニズムを説明しているが、’204特許は、衣類を消毒するメカニズムを説明していない。同時の除去、移動、処分、および消毒は、ユーザにとって非常に有用でありうる。さらに、上述したように、柔軟面上には、多種多様な汚染物が存在する場合があり、’204特許の静電荷メカニズムは、大部分の種類の汚染物について、それらの除去方法を示していない。例えば、砂は通常の塵埃より重く、震動を掛けて織物内の繊維から解放する必要がある。また、沈んで表面上には存在しない塵埃もまた、うまく除去されるよう、繊維から移動させる必要がある。表面を損なうことなしに、また、場合によっては最小限の表面インパクトを与えて、汚染物を同時に除去、移動、処分、及び消毒/新鮮化することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムが必要とされる。
【0017】
以下に引用する従来の米国特許および出願の全ての開示は、本発明の背景を示し、技術水準を示すことを含むが、これらには限定されない目的のために、引用によってその全体が本出願に明白に組み込まれるものである。
【0018】
アートセンター・デザイン大学(Art Center College of Design、カリフォルニア州パサデナ)に譲渡された米国特許第6,746,166号と題する「表面を清掃するための装置」は、電力の必要無しに、カーペットおよび室内装飾用品などの表面から汚れを効率的に清掃し、清掃用流体を除去する装置について記載している。この発明は、カーペットから小さな汚れを除去するのに、ディープ・クリーナを持ち出し、清掃用流体を充填し、コンセントに差し込む不便さを無くすものである。この発明の実施形態は、こすり洗いおよび流体除去機能に加えて、清掃用流体を汚れに掛けるための噴霧器を備えている。噴霧器は、例えば、取り付けられている清掃用溶液の再充填可能なタンクから、流体を受け取ることができる。こすり洗いの間、ポンプ・アクチュエータの頂部は、ユーザの掌の手首に近い部分の置き場所となる。ポンプ・アクチュエータは、こすり洗いの際はロックされ、流体の吸引のためにポンプ送りするためにロックを外すことができる。チャンバー内のピストンは、流体を細管(剛毛の小さい束の間に点在する)を通して流体を引き上げ、逆止弁を通過させてから、廃棄物容器に入れるための吸引力を与えることができる。ピストンに対する下向きの力は吸引力を生じ、それにより細管が吸引中、表面と接触することを保証する。廃棄物容器は、廃棄物容器のプラグを介して、空にすることができる。
【0019】
Monti-Werkzeuge GmbH社(ドイツ、ケーニヒスヴィンター)に譲渡された「特にカーペットおよび室内装飾用品を清掃するためのハンドブラシ」と題する米国特許第5,515,569号は、室内装飾用品およびカーペット用のハンドブラシであって、そのブラシ本体を、ハンドルと同一直線上に、少なくとも一つの弾性的に屈曲可能な剛毛バンドで形成し、バンド上で前方に突出することができる剛毛を備えるハンドブラシについて記載している。
【0020】
クリストファー・S・バトラー(Christopher S. Butler、テキサス州ダラス)によって発明された「家具処理用装置」と題する米国特許第4,961,271号は、湿式清掃された、あるいは、水または煙で損傷された家具を処理するための装置について述べている。この装置は、床、複数の側部、および頂部を有し、囲い込まれたチャンバーを形成するテントである。家具を、側部内の床上に置き、その側部に、頂部を取り付ける。次いで、空気またはオゾンをチャンバー内に吹き込んで、テントを膨らませる。テントの頂部の複数の孔、または、テントの側部の排気ブーツにより、空気またはオゾンを選択した速度でチャンバーから漏出させて、テントの膨張を維持することができる。
【0021】
キャサリン・A・シルバーストーン(Catherine A. Silverstrone、マサチューセッツ州ベッドフォード)によって発明された「清掃ツール」と題する米国特許第4,703,538号は、敷物、床、布掛け家具およびその他の表面から、泥、糸くずなどを拾い上げるのに特に適している清掃ツールについて記載している。この清掃ツールは、発明の一実施形態において、細長く延びた棒状のハンドル、ハンドルの一端部から外側に伸張する一対の脚部、ベルクロ(登録商標)で形成された外表面を有する円筒形の清掃部品、前記ローラ形の清掃部品の各端部で固定的に取り付けられた周辺部に歯を有する円板、および各脚部の外側端部に固定的に取り付けられた溝を有する円板を備えている。各溝付き円板は、清掃部品の端部の円板のうちの一つと固定的かつかみ合うように係合するように構成されている。使用の際には、清掃ツールを、清掃すべき表面上に押しつけることになる。
【0022】
ジャスパー社(Jasper Corporation、オハイオ州ハスキンズ)に譲渡された「覆い掛け清浄室シート」と題する米国特許第4,671,567号は、産業用清浄室の清浄度についての厳しい連邦規格を満たすのを助けるため、封止した覆い掛けシートを、その下の、シートの頑丈なパネルに取り付けられたシート・パンによって保持された、比較的浅い吸排口バッグと連通させて設置することを記載している。吸排口バッグは、シートが圧縮されると、覆い掛けシートから空気を受け取り、同じ空気をシートが膨張するにつれてシートに戻す。シートの使用中、微粒子物体のシートから大気への漏出は起こらない。シート・スタンダードはパンの開口を通して受け取られ、吸排口バッグの二つの間隔を空けた部分の間を通過する。スタンダードの頂部は、シート・パネルの底部に取り付けられたサイド・フランジを有するチャンネル部材の側壁の間に溶接されている。
【0023】
Magiview Pty. Ltd.(オーストラリア)に譲渡された「真空クリーナ」と題する世界知的所有権機関への出願第WO9708983号は、真空クリーナ・ヘッド(10)において、その内部に流体が循環できる湾曲した本体(15)を含み、該湾曲した本体は、使用時に真空化される領域に隣接して存在するように構成されている下側の部分(17)を有している真空クリーナ・ヘッド(10)について述べている。下側の部分は、より低い圧力面となるよう寸法決定されている。湾曲した本体もまた、より高い圧力面となるよう寸法決定されている上側の部分(18)を有している。流体加速手段(21)が、湾曲した本体内の流体を加速する。流体ストリーム・スプリッタ(31)が、湾曲した本体の上側の部分で、流体を湾曲した本体内を移動し続けるよう再循環部分へと分割する。廃棄部分は廃棄物を塵埃捕集チャンバー(32)に通し、そこから排出する。
【0024】
「スクレーパ部品を含む物品手入れ用装置」と題する世界知的所有権機関への出願第WO0187113号はヨルダン・グスタフ(Jordan Gustav、ドイツ)によって発明された。この出願は、物品手入れ用装置、具体的には支持体(1)に配列された剛毛(2)を用いて、カーペット、布掛け家具またはその類似物をブラシ掛けし、清掃するための、及び/又は生き物の毛を梳くための物品手入れ用装置について述べている。この発明によれば、剛毛(2)の間に少なくとも部分的にスクレーパ部品(6)を設けて、不純物、具体的には、毛状物、糸くずなどを掻き取るようになっている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0025】
したがって要約すれば、本発明の一態様は、柔軟面を改善して、シックハウス症候群を防ぐ効果的な解決策を提供する。
【0026】
本発明の別の態様は、柔軟面における汚染物の導入、生成、および滞留を抑制する(すなわち最小限に抑える)効果的な解決策を提供する。
【0027】
本発明のまた別の態様は、柔軟面における塵埃、髪の毛、微生物、および臭気などの各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0028】
本発明のまた別の態様は、柔軟面を損なうことなしに汚染物を除去することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0029】
本発明のまた別の態様は、柔軟面を損なうことなしに汚染物を移動することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0030】
本発明のまた別の態様は、柔軟面を損なうことなしに汚染物を処分することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0031】
本発明のまた別の態様は、柔軟面を損なうことなしに汚染物を消毒/新鮮化することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0032】
本発明のまた別の態様は、柔軟面を損なうことなしに汚染物を同時に除去、移動、処分、及び消毒/新鮮化することによって、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0033】
本発明のこれらの態様および他の態様は、以下の説明および添付の図面と共に考察すると、よりよく評価され、理解されよう。しかしながら、以下の説明は、本発明の好適な実施形態を示してはいるが、これは説明のためであり、限定のためではないことを理解されたい。本発明の範囲内で、その趣旨から逸脱することなしに、多くの変更および修正を行うことができ、本発明はそのような修正の全てを含んでいる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
本発明を構成する利点および特徴、および本発明に設けられている代表的なメカニズムの構造および動作の明確な概念は、この明細書の一部を形成する添付の図面で説明する好適な、したがって非限定的な、実施形態を参照することによって、より容易に明らかとなろう。なお、同様の参照番号は、いくつかの図において同じ要素を表す。
【0035】
図面で図解されている本発明の好適な実施形態を説明する際、明確さのため、特定の用語を使用する。しかしながら、本発明を選択された特定の用語に限定する意図はなく、各特定の用語は、同様のやり方で同様の目的を達するよう作用する全ての技術的等価物を含むことを理解されたい。例えば、「接続される(connected)」という用語またはそれと同様の用語がよく使用される。それらは、直接的な接続に限定されず、当業者によって等価と認識される他の要素を介しての接続を含む。さらに、この開示の目的のため、用語「清掃すること(cleaning)」または「清掃される(cleaned)」を広く敷衍して、柔軟面改善(SSR:soft surface remediation)と関連した動作を含める。さらなる清掃に使用される材料は、清掃用化学薬品、除臭剤、しみ抜き、織物保護剤、清浄剤、および消毒剤を含み、これらのいずれも、液体、ガス、固体、ゲル、基板および/又は粉体、またはそれらの組合せの形で存在することができる。
【0036】
本発明、および各種の特徴とその有利な詳細を、以下の説明で詳しく述べる限定されない実施形態を参照して、より詳細に説明する。
【0037】
1.システム概要
本発明は、柔軟面改善のためのシステムまたは一組のシステム、および方法である。本発明のシステムは、除去、移動、処分(廃棄)、および消毒/新鮮化を含む処理メカニズムの4段階に基づいており、これらは、好ましくは、機械式、音響式、静電式、強制空気式、および化学的メカニズムを含む技術メカニズムのうちの少なくとも一つ(またはその組合せ)を利用するシステムを介して達成される。
【0038】
2.本発明の詳細な説明
第一の好適な実施形態では、本発明は、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化を含む処理メカニズムの4段階を含む汎用柔軟面改善システムである。図1は、除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120を備えている柔軟面改善システム100の機能ブロック図を示す。柔軟面改善システム100は、本明細書で述べる他の柔軟面改善のためのシステム構成が導き出される基本システムを示す。
【0039】
除去メカニズム105は、汚染物(不図示)を、柔軟面(不図示)から、または、その近傍から取り除くメカニズムを指す。除去メカニズム105は、汚染物を柔軟面から離脱させるツール、力、および界(電磁界など)のうちの少なくとも一つであり、この離脱には、一般に、汚染物の柔軟面に対する付着またはそれへの吸引力を上回るだけの十分な力が必要である。除去メカニズム105の例としては、機械式の「叩打(スラッパー)」ツール、静電式の吸引材料、空気流ツールなどが挙げられる。
【0040】
移動メカニズム110は、汚染物が柔軟面から、または、その近傍から取り除かれた後、汚染物を移動させることを指し、多くの場合一つの装置が、除去メカニズム105および移動メカニズム110両方の機能を備えることができる。移動メカニズム110の例としては、除去メカニズム105と同様のツールであるが、改善された柔軟面から汚染物を移動し去るのに十分な力を有しているものが挙げられる。
【0041】
処分メカニズム115は、汚染物が柔軟面から、または、その近傍から取り除かれ、移動された後の、汚染物の捕獲、除去、および廃棄を指す。処理メカニズム115の例としては、フィルター、織布、不織布、汚染物捕集カップまたは容器、粘着テープ、ハエ取り紙、汚染物吸引ゲルなどが挙げられる。
【0042】
消毒/新鮮化メカニズム120は、イエダニ、バクテリア、カビなどを抑制するため、あるいは、臭気を除去するか、または柔軟面の香りまたは知覚される「新鮮度」を改善するための処理の適用を指す。殺生物剤から審美的要素まで(臭気および臭い)の範囲のニーズがあるため、用語「消毒する」は、殺生物能力という厳密な定義よりもゆるく解する。消毒/新鮮化メカニズム120の例としては、除臭、生物毒性、有機体成長の阻害、または積極的な着香などの結果をもたらす化学薬品(スプレー、液体、泡、エアロゾル)または技術(例えば、イオン風、ガス注入など)が挙げられる。
【0043】
別の好適な実施形態では、保護および(または)更新メカニズムを追加することができる。このようなメカニズムは、柔軟面に保護層を加える、あるいは、汚染物を柔軟面に付着させない何らかの被覆または障壁を付与するSCOTCHGUARD(登録商標)のような物質とすることができる。
【0044】
柔軟面を改善するための除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120に対して、複数の技術的なメカニズムが存在している。一例では、汚染物を抑制し、柔軟面を改善する除去メカニズム105、移動メカニズム110、および処分メカニズム115として、機械的アプローチでは、機械式の(すなわち、物理的な)力を捕集トレイとの組み合わせで利用するツールを含む。別の例では、静電式アプローチが電荷を含むことによって、移動メカニズム110が、汚染物を抑制し、かつ、柔軟面を改善するようにしている。別の例では、共振バストーンなどの音響的アプローチを用いて、除去メカニズム105および移動メカニズム110が、汚染物を抑制し、柔軟面を改善するようにしている。別の例では、空気フィルターおよび衛生化流体と併用される空気ファンなどの空気式アプローチを用いて、除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120が、汚染物を抑制し、柔軟面を改善するようにしている。別の例では、化学的アプローチを用いて、消毒/新鮮化メカニズム120が、汚染物を抑制し、柔軟面を改善するようにしている。上記の技術的なメカニズムは、図2、3、4、および5を参照して、より詳しく説明する。
【0045】
要するに、柔軟面を損なうことを避けるよう選択された複数の技術的なメカニズムを利用して、除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120を実現することにより、柔軟面を改善し、したがって、シックハウス症候群を防ぎ、かつ、柔軟面における汚染物の導入、発生、および滞留を抑制する(すなわち、最小限度にする)。これらの技術的なメカニズムの組合せを、本発明の最終的な実施形態としてより詳しく説明する。
【0046】
第二の実施形態では、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の4段階を成し遂げるため、機械ベースのシステムが提供される。図2Aは、機械式除去メカニズム205、機械式移動メカニズム210、機械式処分メカニズム215、および機械式消毒/新鮮化メカニズム220を含む第一の機械式柔軟面改善システム200を示す。これら四つのメカニズムのそれぞれは、システム内の別個の、異なる装置であるものとする。
【0047】
機械式除去メカニズム205、機械式移動メカニズム210、機械式処分メカニズム215、および機械式消毒/新鮮化メカニズム220は、それぞれ、図1で説明した柔軟面改善システム100の除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120と同様に定義される。
【0048】
機械式除去メカニズム205は、衝撃、擦り、ブラシ掛け、および圧力などの機械的なエネルギーを利用して除去機能を果たすツールから構成されている。機械式除去メカニズム205の例としては、叩打ツール、ビーティング・ツール、強打ツール、ブラシ掛けツール、震動ツール、または回転または回転力ツールが挙げられる。
【0049】
叩打ツール、ブラシ掛けツール、乱打ツール、震動ツール、または回転物理力ツールなどの、同様の種類のツールが、機械式移動メカニズム210に適している。移動の場合には、移動を成し遂げるのに必要な力またはエネルギーは、除去に必要なそれよりも大きい場合がある。機械式移動メカニズム210に供給する機械的なエネルギーは、各種の物理的または電気的形式(例えば、巻上げ機構、AC/DC電源など)で与えることができる。
【0050】
機械式処分メカニズム215は、汚染物を捕集し、廃棄する装置で構成されている。機械式処分メカニズム215の例としては、真空クリーナ、サイクロン・カップ、布フィルターなどで使用されている高性能粒子エア(HEPA)フィルター等が挙げられる。高空気流(HAF)フィルターも使用することができる。
【0051】
機械式消毒/新鮮化メカニズム220で、消毒/新鮮化を成功裡に成し遂げる形態はより限定されている。機械的設計は、柔軟面に消毒または新鮮化力のいずれかを送り出すエネルギー源を設けている。例としては、例えば電気的に加熱されるコイルなどの発熱体を用いて、熱い、湿気を与えられた空気(例えば蒸気)を柔軟面に当てるための熱源が挙げられる。別の例では、機械的分与システムにより、柔軟面に対して、化学薬品製剤(不図示)を噴霧することができる。別の例では、モータの周囲の熱空気を取り込み、それを触媒として用いて、消毒/着香の化学的処理を開始することができる。他の例では、空気または活性ガスの注入が行なわれる。
【0052】
全四つの処理・メカニズム、すなわち、機械式除去メカニズム205、機械式移動メカニズム210、機械式処分メカニズム215、および機械式消毒/新鮮化メカニズム220のさらなる形態は、当業者なら容易に想い付くことができよう。
【0053】
動作の際、柔軟面は、機械式除去メカニズム205を用いて、十分なエネルギーを柔軟面に送り出し、汚染物を柔軟面から取り除くことによって改善される。次いで、機械式移動メカニズム210がエネルギーを与えて、汚染物を柔軟面から移動させて離し、機械式処分メカニズム215が汚染物を捕集し、汚染物が柔軟面上に放出されるのを、あるいは、再沈降するのを妨げる。最終的には、機械式の消毒/新鮮化メカニズム220が、好ましくは汚染物を(全体的に、あるいは、部分的に)柔軟面上で殺すエネルギーを与える。
【0054】
このように、第一の機械式柔軟面改善システム200は、汚染物を同時に除去、移動、処分、及び消毒/新鮮化することによって、柔軟面を損なうことなしに、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0055】
図2Bに示した第二の例では、第二の機械式柔軟面改善システム230は、機械式除去メカニズム232、機械式移動メカニズム234、機械式処分メカニズム236、機械式消毒/新鮮化メカニズム238を備えている。この場合には、機械式除去メカニズム232は、機械式移動メカニズム234と組み合わされて、単一の装置となっている。ある設計では、第二の機械式の柔軟面改善システム230は、機械式除去メカニズム232と機械式移動メカニズム234の両方の機能を果たす一組の叩打バーを内蔵しており、すなわち、叩打バーの動作は汚染物を除去し、かつ柔軟面から汚染物を移動し取り去るのに十分な力を与える。織布フィルターまたは同様の濾過装置が、機械式処分メカニズム236として働き、機械式ポンプ・スプレー装置が機械式消毒/新鮮化メカニズム238の機能を果たす。このように、第二の機械式の柔軟面改善システム230は、結合された要素構成で全四つの処理・メカニズムを含むことができる。
【0056】
図2Cに示した第三の例では、第三の機械式柔軟面改善システム240は、機械式除去メカニズム242、機械式移動メカニズム244、および機械式処分メカニズム246を備えている。この例では、機械式消毒/新鮮化メカニズムは省かれており、第三の機械式の柔軟面改善システム240の設計には含まれていない。機械式除去メカニズム242、機械式移動メカニズム244、および機械式処分メカニズム246の例は、第一の機械式柔軟面システム240で述べたものと同じである。このように、第三の機械式柔軟面改善システム240は、その設計において全四つの処理・メカニズムより少ない構成とすることができる。
【0057】
図2Dに示した第四の例では、第四の機械式柔軟面改善システム250は、機械式除去メカニズム252、機械式移動メカニズム254、機械式処分メカニズム256、および機械式消毒/新鮮化メカニズム258を備えている。この例では、機械式消毒/新鮮化メカニズムは、省かれており、第四の機械式の柔軟面改善システム240の設計には含まれておらず、また、機械式除去メカニズム252は、機械式移動メカニズム254と結合されて、単一の装置となっている。上記の第二および第三の例で言及された例は、この例にも当てはまる。このように、第四の機械式の柔軟面改善システム250は、その設計において、全四つの処理・メカニズムより少ない構成とすることができ、かつ処理・メカニズムを結合した設計にすることもできる。
【0058】
第三の実施形態では、静電気ベースのシステムが提供される。本実施形態には消毒/新鮮化メカニズムが含まれていないことに注目されたい。静電式メカニズムは消毒/新鮮化に使用することができないため、本明細書で述べた他のタイプから別の処理メカニズムを用いて、4段階の改善を完了させる必要がある。図3は、静電式除去メカニズム305、静電式移動メカニズム310、および静電式処分メカニズム315を備えている第一の静電式柔軟面改善システム300を示す。
【0059】
静電式除去メカニズム305、静電式移動メカニズム310、および静電式処分メカニズム315は、図1で説明した除去メカニズム105、移動メカニズム110、および処分メカニズム115と同様に定義される。
【0060】
静電式除去メカニズム305は、静的エネルギー(一定の経路に沿った帯電電子の移動によって生じる磁界に関わる)などの静電エネルギーを利用するツールである。静電式の除去メカニズム305の例としては、電荷を蓄え、使用時にそれを放電する電荷発生器または充電バッテリが挙げられる。
【0061】
上記したものと同様の種類のツールは、静電式移動メカニズム310のために適切な例でもある。汚染物を除去するのに加えられる力は、柔軟面から汚染物を移動するのにも十分でありうる。
【0062】
静電式処分メカニズム315は、静電エネルギーを利用して、汚染物を捕集し、廃棄するツールである。例えば、Swiffer(登録商標)(Procter & Gamble社が販売している製品)は、泥、塵埃、および毛状物(http://www.pg.com/product_card/brand_overview.jhtml?brand=swiffer&category=Household+Cleaners&brandImage=%2Fcontent%2Fimage%2Fbrand_logos%2Fswiffer.jpg)を捕捉するのに使用される使い捨て可能な静電布で、これを改変すれば静電式処分メカニズム315とすることができよう。
【0063】
全三つの処理メカニズム、すなわち、静電式除去メカニズム305、静電式移動メカニズム310、および静電式処分メカニズム315のさらなる形態は、当業者なら容易に想い付くことができよう。
【0064】
動作の際、柔軟面は、静電式除去メカニズム305を用いて、汚染物を柔軟面から取り除くのに十分なエネルギーを柔軟面に送り出すことによって改善される。次いで、静電式の移動メカニズム310が、エネルギーを与えて汚染物を柔軟面から移動させ、そこで、静電式処分メカニズム315が、汚染物を捕集し、かつ、汚染物が柔軟面上に放出されるのを、あるいは、再沈降するのを妨げる。所望により第一の静電式柔軟面改善システム300において、消毒/新鮮化のステップを成し遂げるためには、別の処理メカニズムを利用する必要がある。
【0065】
このように、第一の静電式柔軟面改善システム300は、汚染物を同時に除去、移動、及び処分することによって、柔軟面を損なうことなしに、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0066】
図3Bに示した第二の例では、第二の静電式柔軟面改善システム320は、静電式除去メカニズム322、静電式移動メカニズム324、および 静電式処分メカニズム326を備えている。この例では、静電式除去メカニズム232は、静電式移動メカニズム234および静電式処分メカニズム326の両方と一体化されて、単一の装置となっている。
【0067】
ある設計では、第二の静電式柔軟面改善システム320は、表面を擦ることによって静電エネルギーを発生させる織布または不織布材料の単一の装置である。この装置は、除去メカニズム322、静電式移動メカニズム324、および静電式処分メカニズム326の機能を果たすことができる。このように、第二の静電式柔軟面改善システム320は、全三つの可能な処理メカニズムを、一つの一体化された要素構成とすることができる。
【0068】
図3Cに示した第三の例では、第三の静電式柔軟面改善システム330は、静電式除去メカニズム332および静電式移動メカニズム334を備えている。この例では、静電式処分メカニズムおよび静電式消毒/新鮮化メカニズムは省かれており、第三の静電式柔軟面改善システム330の設計には含まれていない。静電式除去メカニズム332および静電式移動メカニズム324の例は、第一の静電式柔軟面システム300で述べたそれらと同じである。このように、第三の静電式柔軟面改善システム330は、その設計において全四つの処理メカニズムより少ない構成とすることができる。
【0069】
図3Dに示した第四の例では、第四の静電式柔軟面改善システム340は、静電式除去メカニズム342、静電式移動メカニズム344、静電式処分メカニズム346を備えている。この場合例では静電式消毒/新鮮化メカニズムは省かれて、第四の静電式柔軟面改善システム340の設計には含まれていず、また静電式除去メカニズム342は、静電式移動メカニズム344と組み合わされて、表面およびその中に含まれている汚染物に単一極性の電荷を与える電界を生成する電荷生成器のような、単一の装置となっている。電界は次いで反転されることにより、柔軟面から帯電した汚染物を吸引する。上術の第二および第三の例で言及された例が、この例にも当てはまる。このように、第四の静電式柔軟面改善システム340は、その設計において、全四つの処理メカニズムより少ない構成とすることができ、かつ処理メカニズム同士を組み合わせた設計にすることもできる。
【0070】
第四の実施形態では、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の四つの段階のうちの二つを成し遂げるため、音響ベースのシステムが提供される。音響式メカニズムは処分または消毒/新鮮化に使用することができないため、本明細書で述べた他のタイプから別の処理メカニズム(またはメカニズム群)を用いて、4段階の改善を完了させる必要がある。図4Aは、音響式除去メカニズム405および音響式移動メカニズム410を備えている第一の音響式柔軟面改善システム400を示す。音響式の除去メカニズム405および音響式移動メカニズム410は、図1で説明した除去メカニズム105および移動メカニズム110と同様に定義される。
【0071】
音響式除去メカニズム405は、音響エネルギーを利用して(広義には、音響を用いて空気中を移動する波形パターンを発生させ、その波形パターンにエネルギーを保存して)柔軟面から汚染物を取り除く。音響式除去メカニズム405により、さまざまな周波数および波長が、単一又は組合せで生成可能である。音響式除去メカニズム405の一例は、単一の低周波数の波長を生成することにより、柔軟面から汚染物を除去する音響式サブウーファ・スピーカ膜である。
【0072】
音響式移動メカニズム410は、音響式除去メカニズム405と同様に定義されるが、周波数および波長などのパラメータの特性、および波形パターンが、汚染物の柔軟面から移動し去ることを助けるように選択されるため、それらは音響式除去メカニズム405に使用されるものとは全く異なる場合がある。
【0073】
両方の処理メカニズム、すなわち、音響式除去メカニズム405および音響式移動メカニズム410のさらなる形態は、当業者なら容易に想い付くことができよう。
【0074】
動作の際、柔軟面は、音響式処分メカニズム405を用いて、汚染物を柔軟面から取り除くのに十分なエネルギーを柔軟面に送り出すことによって改善される。次いで、音響式移動メカニズム410がエネルギーを与えて、汚染物を柔軟面から移動させて離す。所望により第一の音響式柔軟面改善システム400において、処分、および消毒/新鮮化のステップを成し遂げるためには、別の処理・メカニズムを利用する必要がある。このように、第一の音響式柔軟面改善システム400は、汚染物を同時に除去及び移動することによって、柔軟面を損なうことなしに、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0075】
図4Bに示した第二の例では、第二の音響式柔軟面改善システム420は、音響式除去メカニズム422と音響式移動メカニズム424とを一つの装置に組み合わせたものを備えている。例えば、一つの波形発生器で、除去と移動の両方を成し遂げる音響エネルギー波形を発生させることができる。このように、第二の音響式の柔軟面改善システム420は、両方の可能な処理メカニズムを一体化させて、組合せ式の要素構成とすることができる。
【0076】
図4Cに示した第三の例では、第三の音響式柔軟面改善システム430は、音響式除去メカニズム432のみを備えている。音響式除去メカニズム432の例は、第一の音響式柔軟面システム300で述べたものと同じである。このように、第三の音響式柔軟面改善システム430は、その設計において全四つの処理メカニズムより少ない構成とすることができる。
【0077】
第五の実施形態では、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の四つの段階を成し遂げるため、強制空気ベースのシステムが提供される。図5Aは、強制空気式除去メカニズム505、強制空気式移動メカニズム510、強制空気式処分メカニズム515、および強制空気式消毒/新鮮化メカニズム520を備える強制空気式柔軟面改善システム500を示す。強制空気式消毒/新鮮化メカニズム520は、さらに化学薬品製剤(処方)521を備えている。
【0078】
強制空気式除去メカニズム505、強制空気式移動メカニズム510、強制空気式処分メカニズム515、および強制空気式消毒/新鮮化メカニズム520は、図1で説明した除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120と同様に定義される。
【0079】
強制空気式除去メカニズム505は、柔軟面に対して空気流または空気ジェットを発生させて表面に当てるなどの、空気流による汚染物を除去するための解決策である。これは、空気ファン、真空ポンプ、またはジェットストリームなどのツールにより成し遂げられる。同様のツールは、強制空気式移動メカニズム510に使用できる。
【0080】
強制空気式処分メカニズム515は、強制空気を利用して汚染物を、例えば、真空クリーナ又はサイクロン・カップで使用されているような高性能粒子エア(HEPA)フィルターまたはHAFフィルター、布フィルターなどの捕捉メカニズム内に向かわせる。別の例は、不織布材料を用いて空気ストリームをスクラブし、汚染物を廃棄する簡便なメカニズムを提供する例であろう。
【0081】
強制空気式消毒/新鮮化メカニズム520は、柔軟面へ、化学薬品製剤521の受動的または積極的な送出のいずれかを行う。受動的な送出の一例は、空気流を発生させて多孔性物質(例えば、ゲル)を通過させ、化学薬品製剤521の粒子を多孔性物質から柔軟面まで運ばせる例である。積極的な送出システムの一例は、エアロゾルで駆動される、化学薬品製剤521の間欠的なバーストであって、これはタイミング・システムにより、またはユーザによるオンデマンドで提供されることができる。受動的または積極的なシナリオのいずれにおいても、化学薬品製剤521は消毒/新鮮化メカニズム520に必要な化学的作用または処理である。化学薬品製剤521は、一例では、SC Johnson & Sons社製のGlade(登録商標)空気清浄器、または同様の組成物などの新鮮化処方品とすることができ、あるいは別の例では、同様にSC Johnson & Sons社製であるOust(登録商標)、または同様の組成物などの衛生化処方品とすることができる。
【0082】
全四つの処理メカニズム、すなわち、強制空気式除去メカニズム505、強制空気式移動メカニズム510、強制空気式処分メカニズム515、および強制空気式消毒/新鮮化メカニズム520のさらなる形態は、当業者なら容易に想い付くことができよう。
【0083】
動作の際、柔軟面は、強制空気式処分メカニズム505を用いて、十分なエネルギーを柔軟面に送り出し、汚染物を柔軟面から取り除くことによって改善される。次いで、強制空気式移動メカニズム510がエネルギーを与えて、汚染物を柔軟面から移動させて離し、強制空気式処分メカニズム515が汚染物を捕集し、汚染物が柔軟面上に放出されるのを、あるいは、再沈降するのを妨げる。最終的には、強制空気式消毒/新鮮化メカニズム520が、汚染物を(全体的に、あるいは、部分的に)柔軟面上で殺すエネルギーを与える。
【0084】
このように、第一の強制空気式の柔軟面改善システム500は、汚染物を同時に除去、移動、処分、及び消毒/新鮮化することによって、柔軟面を損なうことなしに、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0085】
図5Bに示した第二の例では、第二の強制空気式柔軟面改善システム530は、強制空気式除去メカニズム532、強制空気式移動メカニズム534、強制空気式処分メカニズム536、強制空気式消毒/新鮮化メカニズム538、および化学薬品製剤539を備えている。この場合には、強制空気式除去メカニズム532は、強制空気式移動メカニズム534と組み合わされて、単一の装置となっている。ある設計では、第二の強制空気式の柔軟面改善システム530は、強制空気式除去メカニズム532と強制空気式移動メカニズム534の両方の機能を果たすモータ装置、制御装置、およびファンを内蔵しており、すなわちモータはファンに動力を与えて、汚染物を除去するために十分な立方フィート/分の空気流を発生させ、柔軟面から汚染物を移動させて離すために十分な力も提供する。空気がそれを通過して流れる織布フィルターまたは同様の濾過装置が、強制空気式処分メカニズム536として動作し、強制空気式ポンプ・スプレー装置が、強制空気式消毒/新鮮化メカニズム538の機能を果たす。このように、第二の強制空気式の柔軟面改善システム530は、全四つの処理メカニズムを一体化された要素構成に含むことができる。
【0086】
この構成の特定の例は、「柔軟面改善装置およびその使用方法」と題する米国特許出願第11/090,438号の出願でより詳しく述べられている。
【0087】
図5Cに示した第三の例では、第三の強制空気式柔軟面改善システム540は、強制空気式除去メカニズム542、および強制空気式移動メカニズム544を備えている。この例では、強制空気式処分メカニズムおよび消毒/新鮮化メカニズムは省かれ、第三の強制空気式柔軟面改善システム540の設計には含まれていない。強制空気式除去メカニズム542および強制空気式移動メカニズム544の例は、第一の強制空気式柔軟面システム540で述べたものと同じである。このように、第三の強制空気式柔軟面改善システム540は、その設計において、全四つの処理メカニズムより少ない構成とすることができる。
【0088】
図5Dに示した第四の例では、第四の強制空気式柔軟面改善システム550は、強制空気式除去メカニズム552、強制空気式移動メカニズム554、および強制空気式消毒/新鮮化メカニズム556を備えており、さらに化学薬品製剤557を含んでいる。この例では、強制空気式処分メカニズムは省かれ、第四の強制空気式柔軟面改善システム540の設計には含まれておらず、また強制空気式除去メカニズム552は強制空気式移動メカニズム554と組み合わされて単一の装置となっている。上述の第二および第三の例で言及された例が、この例にも当てはまる。このように、第四の機械式柔軟面改善システム550は、その設計において全四つの処理メカニズムより少ない構成とすることができ、かつ処理メカニズム同士を組み合わせた設計にすることもできる。
【0089】
第六の実施形態では、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の四つの段階を成し遂げるため、化学ベースのシステムが提供されている。図6Aは、化学的除去メカニズム605、化学的移動メカニズム610、化学的処分メカニズム615、および化学的消毒/新鮮化メカニズム620を備える化学的柔軟面改善システム600を示す。
【0090】
化学的除去メカニズム605、化学的移動メカニズム610、化学的処分メカニズム615、および化学的消毒/新鮮化メカニズム620は、図1で説明した除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120と同様に定義される。
【0091】
化学的除去メカニズム605、化学的移動メカニズム610、化学的処分メカニズム615、および化学的消毒/新鮮化メカニズム620のそれぞれについて、各機能ごとに異なる化学薬品処方を考慮することができる。各ステップは異なる組成物によって別個に成し遂げることができ、それぞれ製剤の能力を用いて、柔軟面に対する汚染物の付着力を変更又は遮断し、さらに水性化学薬品を用いて柔軟面から汚染物を移動させて運び去り、収容、廃棄、消毒及び新鮮化することができる。柔軟面に対する所望の効果に合わせて特定の製剤を作成又は選択する。
【0092】
一つの製剤で、複数の処理メカニズム(以下の例参照)に対応することが理想的だが、四つの異なる製剤を別個に付与する、あるいは各製剤を適切な順序で選択的に付与する一つの装置を用いて付与することも可能である。
【0093】
全四つの処理メカニズム、すなわち、化学的除去メカニズム605、化学的移動メカニズム610、化学的処分メカニズム615、および化学的消毒/新鮮化メカニズム620のさらなる形態は、当業者なら容易に想い付くことができよう。
【0094】
動作の際、柔軟面は、化学的処理メカニズム605を用いて、十分なエネルギーを柔軟面に送り出し、汚染物を柔軟面から取り除くことによって改善される。次いで、化学的移動メカニズム610がエネルギーを与えて汚染物を柔軟面から移動させて離し、化学的処理メカニズム615が汚染物を捕集し、汚染物が柔軟面上に放出されるのを、あるいは再沈降するのを妨げる。最終的には、化学的消毒/新鮮化メカニズム620が、汚染物を(全体的に、あるいは、部分的に)柔軟面上で殺すエネルギーを与える。
【0095】
このように、第一の化学的柔軟面改善システム600は、汚染物を同時に除去、移動、処分、及び消毒/新鮮化することによって、柔軟面を損なうことなしに、各種の汚染物を抑制するメカニズムを提供する。
【0096】
図6Bに示した第二の例では、第二の化学的柔軟面改善システム630は、化学的除去メカニズム632、化学的移動メカニズム634、化学的処分メカニズム636、化学的消毒/新鮮化メカニズム638を備えている。この例では、全四つの処理メカニズムが組み合わされて、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の工程を成し遂げる単一の化学薬品製剤となっている。単一の化学薬品製剤は、柔軟面上に付与され(例えば、噴霧され)、その中の汚染物に作用できるようにされる。このように、第二の化学的柔軟面改善システム630は、全四つの処理メカニズムを含んだ一体化した要素構成とすることができる。
【0097】
図6Cに示した第三の例では、第三の化学的柔軟面改善システム640は、化学的消毒/新鮮化メカニズム642のみを備えている。化学的消毒/新鮮化メカニズム642の例は、上の表5で述べたものと同じである。このように、第三の化学的柔軟面改善システム640は、その設計において、全四つの処理メカニズムより少ない構成とすることができる。
【0098】
図6Dに示した第四の例では、第四の化学的柔軟面改善システム650は、化学的除去メカニズム652、化学的移動メカニズム654、および化学的消毒/新鮮化メカニズム656を備えている。この例では、化学的処分メカニズムは省かれ、第四の化学的柔軟面改善システム640の設計には含まれておらず、また化学的除去メカニズム652は、化学的移動メカニズム654と組み合わされて、単一の製剤(処方)となっている。汚染物の柔軟面に対する付着力を断つ同じ化学薬品が、一つの組成で、柔軟面からの移動も行うことは実現可能である。例としては、柔軟面の界面活性剤のように働き、汚染物を繊維から引き離して表面に引き上げ、取り込み/回収し、除去することができる化学薬品が挙げられる。このように、第四の化学的柔軟面改善システム650は、その設計において全四つの処理・メカニズムより少ない構成とすることができ、かつ処理メカニズムを組み合わせた設計にすることもできる。
【0099】
図1、2、3、4、5、および6を引き続き参照した上で、図7は本発明の柔軟面改善システム100、200、300、400、500、および600を動作させる方法750のフロー図を示す。方法750は以下のステップを備えている。
【0100】
判定ステップ755では、柔軟面改善システム100の場合、ユーザが柔軟面からの汚染物の除去が必要かどうかを判定する。一般に、以前に除去が行なわれていない表面に対しては除去が必要である。一般にユーザは、本発明を利用して、柔軟面を改善することに興味のある、住居の所有者および/又は家庭の維持者などの人物である。肯定された場合、方法750はステップ760に進み、否定された場合、方法750はステップ765に進む。
【0101】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の機械的な除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ760に進み、否定された場合、方法750はステップ765に進む。
【0102】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の静電式の除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ760に進み、否定された場合、方法750はステップ765に進む。
【0103】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の音響式の除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ760に進み、否定された場合、方法750はステップ765に進む。
【0104】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の強制空気式の除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ760に進み、否定された場合、方法750はステップ765に進む。
【0105】
或いは、柔軟面改善システム600の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の化学的除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ760に進み、否定された場合、方法750はステップ765に進む。
【0106】
ステップ760において、柔軟面改善システム100の場合、汚染物が除去メカニズム105の使用により柔軟面から除去され、除去メカニズム105は、機械式、静電式、音響式、強制空気式、および化学的手法などの複数の技術的メカニズムのうちの一つ以上を使用する。方法750は、ステップ765に進む。
【0107】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、汚染物は機械式除去メカニズム205の使用により柔軟面から除去される。方法750は、ステップ765に進む。
【0108】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、汚染物は静電式除去メカニズム305の使用により柔軟面から除去される。方法750は、ステップ765に進む。
【0109】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、汚染物は、音響エネルギー・メカニズム406およびツール・メカニズム407を使用する音響式除去メカニズム405の使用により柔軟面から除去される。方法750は、ステップ765に進む。
【0110】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、汚染物は強制空気式除去メカニズム505の使用により柔軟面から除去される。方法750は、ステップ765に進む。
【0111】
或いは、柔軟面改善システム600の場合、汚染物は化学的除去メカニズム605の使用により柔軟面から除去される。方法750は、ステップ765に進む。
【0112】
判定ステップ765において、柔軟面改善システム100の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の移動が必要かどうかを判定する。一般に、以前に除去および/又は移動が行なわれていない表面に対しては、移動が必要となる。当業者は、除去および移動を同時に行い得る場合があることを理解するであろう。肯定された場合、方法750はステップ770に進み、否定された場合、方法750はステップ775に進む。
【0113】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の機械式の除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ770に進み、否定された場合、方法750はステップ775に進む。
【0114】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の静電式の除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ770に進み、否定された場合、方法750はステップ775に進む。
【0115】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の音響式の除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ770に進み、否定された場合、方法750はステップ775に進む。
【0116】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の強制空気式の除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ770に進み、否定された場合、方法750はステップ775に進む。
【0117】
或いは、柔軟面改善システム600の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の化学的除去が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ770に進み、否定された場合、方法750はステップ775に進む。
【0118】
ステップ770において、柔軟面改善システム100の場合、汚染物は移動メカニズム110の使用により柔軟面から移動され、移動メカニズム110は、機械式、静電式、音響式、強制空気式、および化学的手法などの複数の技術的メカニズムのうちの一つ以上を使用する。方法750は、ステップ775に進む。
【0119】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、汚染物は機械式移動メカニズム210の使用により、柔軟面から移動される。方法750は、ステップ775に進む。
【0120】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、汚染物は静電式移動メカニズム310の使用により、柔軟面から移動される。方法750は、ステップ775に進む。
【0121】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、汚染物は、音響エネルギー・メカニズム406およびツール・メカニズム407を使用する音響式移動メカニズム410の使用により、柔軟面から移動される。方法750は、ステップ775に進む。
【0122】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、汚染物は強制空気式移動メカニズム510の使用により、柔軟面から移動される。方法750は、ステップ775に進む。
【0123】
或いは、柔軟面改善システム600の場合には、汚染物は化学的移動メカニズム610の使用により、柔軟面から移動される。方法750は、ステップ775に進む。
【0124】
判定ステップ775において、柔軟面改善システム100の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の処分が必要かどうかを判定する。一般に、以前に除去および/又は移動が行なわれた表面に対しては、処分理が必要となる。肯定された場合、方法775はステップ780に進み、否定された場合、方法775はステップ785に進む。
【0125】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の機械式の処分が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法775はステップ780に進み、否定された場合、方法775はステップ785に進む。
【0126】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の静電式の処分が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法775はステップ780に進み、否定された場合、方法775はステップ785に進む。
【0127】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、この方法ステップは必要ない。
【0128】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の強制空気式の処分が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法775はステップ780に進み、否定された場合、方法775はステップ785に進む。
【0129】
或いは、柔軟面改善システム600の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の化学的処理が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法775はステップ780に進み、否定された場合、方法775はステップ785に進む。
【0130】
このステップ780において、柔軟面改善システム100の場合、汚染物は処分メカニズム115の使用により柔軟面から廃棄され、処分メカニズム115は、機械式、静電式、音響式、強制空気式、および化学的手法の複数の技術的メカニズムのうちの一つ以上を使用する。方法750は、ステップ785に進む。
【0131】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、汚染物は機械式処分メカニズム215の使用により、柔軟面から機械式に処分される。方法750は、ステップ785に進む。
【0132】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、汚染物は静電式処分メカニズム315の使用により、柔軟面から静電式に処分される。方法750は、ステップ785に進む。
【0133】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、この方法ステップは、必要ない。
【0134】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、汚染物は強制空気式処分メカニズム515の使用により、柔軟面から処分される。方法750は、ステップ785に進む。
【0135】
或いは、柔軟面改善システム600の場合、汚染物は化学的処理メカニズム615の使用により、柔軟面から化学的に処分される。方法750は、ステップ785に進む。
【0136】
判定ステップ785において、柔軟面改善システム100の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の消毒が必要かどうかを判定する。一般に、以前に除去、移動、および処分の少なくとも一つが行なわれた表面に対しては、消毒が必要である。肯定された場合、方法750はステップ790に進み、否定された場合、方法750は終了する。
【0137】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の機械式の消毒が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ790に進み、否定された場合、方法750は終了する。
【0138】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、この方法ステップは必要ない。
【0139】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、この方法ステップは必要ない。
【0140】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の強制空気式の消毒が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ790に進み、否定された場合、方法750は終了する。
【0141】
或いは、柔軟面改善システム600の場合、ユーザは柔軟面からの汚染物の化学的消毒が必要かどうかを判定する。肯定された場合、方法750はステップ790に進み、否定された場合、方法750は終了する。
【0142】
ステップ790において、柔軟面改善システム100の場合、柔軟面は消毒/新鮮化メカニズム120の使用により、汚染物から消毒される。方法750は終了する。
【0143】
或いは、柔軟面改善システム200の場合、柔軟面は機械式消毒/新鮮化メカニズム220の使用により、汚染物から消毒される。方法750は、終了する。
【0144】
或いは、柔軟面改善システム300の場合、この方法ステップは必要ない。
【0145】
或いは、柔軟面改善システム400の場合、この方法ステップは必要ない。
【0146】
或いは、柔軟面改善システム500の場合、柔軟面は強制空気式消毒/新鮮化メカニズム520の使用により、汚染物から消毒される。方法750は、終了する。
【0147】
或いは、柔軟面改善システム600の場合、柔軟面は化学的消毒/新鮮化メカニズム620の使用により、汚染物から消毒される。方法750は、終了する。
【0148】
上記のように、汚染物は多種多様であり、柔軟面改善システム100、200、300、400、500、および600並びに方法750は、多種多様な汚染物を抑制するのに使用されるメカニズムを示している。
【0149】
第七の実施形態においては、一システム内で、柔軟面改善のためのメカニズムの多数の組合せを用いて、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の四つの段階を成し遂げることができることが示されている。
【0150】
図8は、一連の処理メカニズム801および一連の技術的メカニズム802を備える組合せシステム800を示す。処理メカニズム801は、さらに、除去メカニズム805、移動メカニズム810、処分メカニズム815、および消毒/新鮮化メカニズム820を備えている。技術的メカニズム802は、さらに、機械式の技術的メカニズム825、静電式の技術的メカニズム830、音響式の技術的メカニズム835、強制空気式の技術的メカニズム840、および化学的な技術的メカニズム845を備えている。
【0151】
図8にはさらに、組合せシステム800内にオプション「A」850、オプション「B」855、およびオプション「C」860が示されている。これらの組合せは、処理メカニズム801および技術的カニズム802の特定の選択を表わし、以下、それらをより詳細に論ずる。
【0152】
処理メカニズム801は、柔軟面を改善するのに使用される一連の処理工程を表わす。除去メカニズム805、移動メカニズム810、処分メカニズム815、および消毒/新鮮化メカニズム820は、図1で説明した除去メカニズム105、移動メカニズム110、処分メカニズム115、および消毒/新鮮化メカニズム120と同様に定義される。しかしながら、当業者であれば、柔軟面改善に必要なものとして認識されるさらなる処理工程を容易に追加できよう。
【0153】
技術的メカニズム802は、前述の六つの実施形態で説明した処理メカニズム801を可能にするためのメカニズムを備えている。
【0154】
以下の表1に示したように、利用可能な各柔軟面改善メカニズム(例えば、機械式、静電式、音響式、強制空気式、化学方式の)および柔軟面改善の四つの段階の各ステップは、利用できる各種の技術的メカニズム間の各種の組合せを提供することが理解できる。
【0155】
【表1】
【0156】
表1では、機械式、静電式、音響式、強制空気式、および化学方式の技術的メカニズムのそれぞれのうちの少なくとも一つを選択して、処理メカニズムの4段階、すなわち、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化/保護/更新(renew)を成し遂げることができることが分かる。表1には、適用できない交点がいくつかある(例えば、静電式メカニズムは、消毒/新鮮化には使用できない)ことに注目されたい。
【0157】
しかしながら、各技術的メカニズムの多数の構成(配置)が可能であることも推定できる。技術的メカニズム(この例では機械式の)が4段階の柔軟面改善システムでいかに使用できるかの一例については、下の表2を参照されたい。実際に利用できる組合せの数は2nであり、ここで「n」は、柔軟面改善のための処理メカニズムの数に等しい。この4段階の柔軟面改善処理の場合、機械式メカニズムが柔軟面改善で使用される構成は24=16種類ある。
【0158】
一つの構成が、四つの処理メカニズム全てに対処取り組まない技術的メカニズムについて選択された場合(例えば以下の表2に示した第六の構成)は、4段階の柔軟面改善を完了させるために、複数の可能な選択肢があることに注目することも重要である。第六の構成の例では、完了すべき処理メカニズムがさらに二つある。一つの技術的なメカニズムが、対処すべき処理メカニズムの合計数より少ない数の処理メカニズムのために選択された場合は、残りの処理メカニズムは、追加的な1以上の技術的メカニズムを選択することによって対処されるので、この場合も複数の選択肢が与えられる。
【0159】
このように、除去、移動、処分、および消毒/新鮮化の四つの処理メカニズムが、利用可能な技術的メカニズムの任意の可能な組合せによってカバーできることが分かる。さらなる技術的メカニズムが柔軟面改善において効果的であると分かった場合でも、これらの技術的メカニズムの体系的な組合せ利用は本発明の主旨に含まれる。表1で分かるように、保護/更新の機能/メカニズムはオプション(任意選択可能)である。
【0160】
【表2】
【0161】
組合せシステム800の例
オプションA850、オプションB855、およびオプションC860は、各種の処理メカニズム801および技術的メカニズム802が、柔軟面改善を成し遂げるため、どのように選択されるかについての三つの例を示し、上記の表1および表2の原理を説明するものである。
【0162】
第一の例(オプションA850):各技術的メカニズムのうちの一つによって成し遂げられる完全な柔軟面改善
オプションA850は、複数の処理メカニズム801が、利用可能な各技術的メカニズム802によって実行できることを示すものである。例えば、オプションA850の場合、(1)機械式の技術的メカニズム825が除去メカニズム805に使用されており、(2)音響式の技術的メカニズム830が移動メカニズム810に使用されており、(3)静電式の技術的メカニズム835が処分メカニズム815に使用されており、(4)化学的技術的なメカニズム840が消毒/新鮮化メカニズム820に使用されている。
【0163】
第二の例(オプションB855):一つの技術的メカニズムによって成し遂げられる、柔軟面改善のための選択された処理メカニズム
オプションB855は、複数の技術的メカニズム802を用いていくつかの処理メカニズム801が実行でき、さらに、一つの技術的メカニズム802で二つ以上の処理メカニズム801が実行できる例示的オプションである。例えば、オプションB855の場合は、機械式の技術的メカニズム825は、除去メカニズム805および移動メカニズム810の両方として使用される。静電式の技術的メカニズム830は処分メカニズム815に使用され、また、強制空気式の技術的メカニズム840は消毒/新鮮化メカニズム820に使用される。
【0164】
第三の例:(オプションC860): 一つの技術的メカニズムによって成し遂げられる、柔軟面改善のための単一の選択された処理メカニズム
オプションC860は、単一の技術的メカニズム802を用いて単一の処理メカニズムが実行され、他のいかなる機能も必要とされない例示的オプションである。例えばオプションC860の場合、化学的技術的なメカニズム845が、消毒/新鮮化メカニズム820として使用される。
【0165】
以上では、発明者が本発明を実施するための最良の形態と考えるものを開示したが、本発明の実施はこれらに限定されない。本発明の特徴の各種の追加、修正および再構成を、基本的な発明思想の趣旨および範囲から逸脱することなしに行うことができることは明らかであろう。
【0166】
加えて、個々の構成要素は開示された材料から製造する必要はなく、実質的にいかなる適当な材料からも製造することができる。
【0167】
さらに、個々の構成要素は開示された形状に形成する必要はなく、あるいは開示された構成に組み立てる必要はなく、実質的にいかなる形状で作ることもでき、また実質的にいかなる構成で組み立てることもできる。さらに、本明細書では多くの構成要素を物理的に分離したモジュールとして説明したが、それらが関連する装置に一体化されることができることは明らかであろう。さらに、開示された各実施形態の全ての開示された特徴は、あらゆる他の開示された実施形態の開示された特徴と組み合わせること、あるいは置換することが、その特徴が相互に排他的である場合を除き、可能である。
【0168】
添付のクレームは、全てのこのような追加、修正および再構成をカバーすることが意図されている。本発明の便宜的な実施形態は、添付のクレームによって分化されている。
【図面の簡単な説明】
【0169】
【図1】本発明による柔軟面改善システムを示す図である。
【図2A】本発明による機械式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図2B】本発明による機械式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図2C】本発明による機械式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図2D】本発明による機械式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図3A】本発明による静電式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図3B】本発明による静電式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図3C】本発明による静電式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図3D】本発明による静電式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図4A】本発明による音響式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図4B】本発明による音響式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図4C】本発明による音響式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図5A】本発明による強制空気式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図5B】本発明による強制空気式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図5C】本発明による強制空気式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図5D】本発明による強制空気式の技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図6A】本発明による化学的技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図6B】本発明による化学的技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図6C】本発明による化学的技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図6D】本発明による化学的技術的手段により実現される柔軟面改善システムを示す図である。
【図7】本発明による柔軟面改善システムを実行する方法を示す図である。
【図8】本発明による一連の処理メカニズム、一連の技術的メカニズム、オプションA、オプションB、およびオプションCを含む組合せシステムを示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
汚染物の柔軟面における導入、生成、および滞留を抑制する装置であって、
除去メカニズムと、
前記除去メカニズムと動作可能に接続された移動メカニズムと
前記除去メカニズムおよび移動メカニズムのうちの少なくとも一つと連通する処分メカニズムと、
別のメカニズムの少なくとも一つに動作可能に接続された消毒メカニズムと、
を含む装置。
【請求項2】
前記除去メカニズムは、汚染物を柔軟面又はその近傍から取り除き、前記汚染物の前記柔軟面への付着力を上回る十分な力を加えることによって、汚染物を柔軟面から離脱させるツールである、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記移動メカニズムは、汚染物が、前記柔軟面から取り除かれた後で、それを移動させる、請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記処分メカニズムは、汚染物が、前記柔軟面から取り除かれ、移動させられた後で、それを捕捉、除去、かつ、処分する能力を有する、請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記処分メカニズムは、フィルター、不織布材料、織布材料、汚染物捕集カップ、容器、粘着テープ、ハエ取り紙、および汚染物吸引ゲルまたは液体のうちの少なくとも一つである、請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記除去メカニズムは、機械式の叩打装置、静電式の吸引材料、および空気流ツールのうちの少なくとも一つである、請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記消毒メカニズムは、イエダニ、バクテリア、カビ、昆虫、細菌、白かびのうちの少なくとも一つに対する処理、および再新鮮化である、請求項1記載の装置。
【請求項8】
前記消毒メカニズムは臭気を除去するか、あるいは、前記柔軟面の臭い、または、知覚される新鮮度を改善する、請求項1記載の装置。
【請求項9】
前記消毒メカニズムは、除臭、生物毒性、有機体成長の阻害、または積極的な着香のうちの少なくとも一つをもたらすための、スプレー、液体、泡、粉体、およびエアロゾルのうちの少なくとも一つを含む、請求項1記載の装置。
【請求項10】
前記除去メカニズムは、ゲル、液、泡体、およびエアロゾル駆動製剤のうちの少なくとも一つを含む化学薬品製剤であり、
前記処分メカニズムは、帯電による静電式メカニズムを含む捕集トレイを備える、請求項1記載の装置。
【請求項11】
前記除去メカニズムは、共振バストーン、亜音速波形、音速波形、およびトーンの組合せのうちの一つを発生する装置を備えている音響式メカニズムである、請求項1記載の装置。
【請求項12】
前記空気流ツールは、空気ファン、前記ファンと連通している空気フィルター、および前記ファンと動作可能に連通する衛生化流体を備えている、請求項6記載の装置。
【請求項13】
前記除去メカニズムは、衝撃ツール、擦りツール、ブラシ掛けツール、空気圧力放出ツール、叩打ツール、強打ツール、震動ツール、および回転ツールのうちの少なくとも一つである、請求項1記載の装置。
【請求項14】
前記除去メカニズムは、巻取り装置、バッテリ、またはAC/DC電源によって供給される機械的なエネルギーを有する、請求項1記載の装置。
【請求項15】
前記処理メカニズムは、高性能粒子エアフィルター、濾過装置、サイクロン・カップ、布フィルター、または高空気流フィルターのうちの少なくとも一つであり、
前記移動メカニズムは、電界を生成して、前記柔軟面から汚染物を退ける電荷生成器を備える、
請求項1記載の装置。
【請求項16】
前記音響メカニズムは、単一の低周波数の波長を生成して、柔軟面から汚染物を除去する音響サブウーファ・スピーカを備える、請求項11記載の装置。
【請求項17】
前記音響メカニズムは、前記音響エネルギー波形を生成して、除去と移動の両方を成し遂げる波形生成器を備える、請求項11記載の装置。
【請求項18】
柔軟面から微粒子を同時に除去、移動、処分、及び消毒するための低衝撃の改善技術手段を含む、清掃のためのシステム。
【請求項19】
前記技術手段は、音響装置、強制空気装置、化学製剤、静電装置、および機械式ビーターのうちの少なくとも一つである、請求項18記載のシステム。
【請求項20】
表面から微粒子を除去するステップと、
前記微粒子を移動するステップと、
前記移動された微粒子を処分するステップと、
前記表面を消毒して、他の微粒子の再導入から保護するステップと、
を含む、柔軟面改善の方法。
【請求項1】
汚染物の柔軟面における導入、生成、および滞留を抑制する装置であって、
除去メカニズムと、
前記除去メカニズムと動作可能に接続された移動メカニズムと
前記除去メカニズムおよび移動メカニズムのうちの少なくとも一つと連通する処分メカニズムと、
別のメカニズムの少なくとも一つに動作可能に接続された消毒メカニズムと、
を含む装置。
【請求項2】
前記除去メカニズムは、汚染物を柔軟面又はその近傍から取り除き、前記汚染物の前記柔軟面への付着力を上回る十分な力を加えることによって、汚染物を柔軟面から離脱させるツールである、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記移動メカニズムは、汚染物が、前記柔軟面から取り除かれた後で、それを移動させる、請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記処分メカニズムは、汚染物が、前記柔軟面から取り除かれ、移動させられた後で、それを捕捉、除去、かつ、処分する能力を有する、請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記処分メカニズムは、フィルター、不織布材料、織布材料、汚染物捕集カップ、容器、粘着テープ、ハエ取り紙、および汚染物吸引ゲルまたは液体のうちの少なくとも一つである、請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記除去メカニズムは、機械式の叩打装置、静電式の吸引材料、および空気流ツールのうちの少なくとも一つである、請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記消毒メカニズムは、イエダニ、バクテリア、カビ、昆虫、細菌、白かびのうちの少なくとも一つに対する処理、および再新鮮化である、請求項1記載の装置。
【請求項8】
前記消毒メカニズムは臭気を除去するか、あるいは、前記柔軟面の臭い、または、知覚される新鮮度を改善する、請求項1記載の装置。
【請求項9】
前記消毒メカニズムは、除臭、生物毒性、有機体成長の阻害、または積極的な着香のうちの少なくとも一つをもたらすための、スプレー、液体、泡、粉体、およびエアロゾルのうちの少なくとも一つを含む、請求項1記載の装置。
【請求項10】
前記除去メカニズムは、ゲル、液、泡体、およびエアロゾル駆動製剤のうちの少なくとも一つを含む化学薬品製剤であり、
前記処分メカニズムは、帯電による静電式メカニズムを含む捕集トレイを備える、請求項1記載の装置。
【請求項11】
前記除去メカニズムは、共振バストーン、亜音速波形、音速波形、およびトーンの組合せのうちの一つを発生する装置を備えている音響式メカニズムである、請求項1記載の装置。
【請求項12】
前記空気流ツールは、空気ファン、前記ファンと連通している空気フィルター、および前記ファンと動作可能に連通する衛生化流体を備えている、請求項6記載の装置。
【請求項13】
前記除去メカニズムは、衝撃ツール、擦りツール、ブラシ掛けツール、空気圧力放出ツール、叩打ツール、強打ツール、震動ツール、および回転ツールのうちの少なくとも一つである、請求項1記載の装置。
【請求項14】
前記除去メカニズムは、巻取り装置、バッテリ、またはAC/DC電源によって供給される機械的なエネルギーを有する、請求項1記載の装置。
【請求項15】
前記処理メカニズムは、高性能粒子エアフィルター、濾過装置、サイクロン・カップ、布フィルター、または高空気流フィルターのうちの少なくとも一つであり、
前記移動メカニズムは、電界を生成して、前記柔軟面から汚染物を退ける電荷生成器を備える、
請求項1記載の装置。
【請求項16】
前記音響メカニズムは、単一の低周波数の波長を生成して、柔軟面から汚染物を除去する音響サブウーファ・スピーカを備える、請求項11記載の装置。
【請求項17】
前記音響メカニズムは、前記音響エネルギー波形を生成して、除去と移動の両方を成し遂げる波形生成器を備える、請求項11記載の装置。
【請求項18】
柔軟面から微粒子を同時に除去、移動、処分、及び消毒するための低衝撃の改善技術手段を含む、清掃のためのシステム。
【請求項19】
前記技術手段は、音響装置、強制空気装置、化学製剤、静電装置、および機械式ビーターのうちの少なくとも一つである、請求項18記載のシステム。
【請求項20】
表面から微粒子を除去するステップと、
前記微粒子を移動するステップと、
前記移動された微粒子を処分するステップと、
前記表面を消毒して、他の微粒子の再導入から保護するステップと、
を含む、柔軟面改善の方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図7】
【図8】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図7】
【図8】
【公表番号】特表2008−546504(P2008−546504A)
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−519495(P2008−519495)
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/025036
【国際公開番号】WO2007/002698
【国際公開日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/025036
【国際公開番号】WO2007/002698
【国際公開日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】
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