核酸増幅
【課題】目的の核酸配列の増幅のための組成物および方法を提供する。
【解決手段】標的配列を含む核酸を高温にて、鎖置換活性を有する熱不安定性核酸ポリメラーゼ、添加剤、および一組のプライマーの存在下で、核酸の複製を促進する条件下でインキュベートすることを含み、核酸の複製が、複製された鎖を結果として生じ、複製中に、複製された核酸鎖のうち少なくとも1つが、別の複製された鎖の鎖置換複製によって置換され、標的配列からの複製された鎖の形成が、非標的配列からの複製された鎖の形成よりも有利であることを特徴とする方法。
【解決手段】標的配列を含む核酸を高温にて、鎖置換活性を有する熱不安定性核酸ポリメラーゼ、添加剤、および一組のプライマーの存在下で、核酸の複製を促進する条件下でインキュベートすることを含み、核酸の複製が、複製された鎖を結果として生じ、複製中に、複製された核酸鎖のうち少なくとも1つが、別の複製された鎖の鎖置換複製によって置換され、標的配列からの複製された鎖の形成が、非標的配列からの複製された鎖の形成よりも有利であることを特徴とする方法。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
核酸を増幅する方法であって、標的配列を含む核酸を高温にて、鎖置換活性を有する熱不安定性核酸ポリメラーゼ、添加剤、および一組のプライマーの存在下で、核酸の複製を促進する条件下でインキュベートすることを含み、核酸の複製が、複製された鎖を結果として生じ、複製中に、複製された核酸鎖のうち少なくとも1つが、別の複製された鎖の鎖置換複製によって置換され、標的配列からの複製された鎖の形成が、非標的配列からの複製された鎖の形成よりも有利であることを特徴とする方法。
【請求項2】
高温が、核酸ポリメラーゼが添加剤の非存在下で実質的にテンプレート依存性重合を行うことができない温度であることを特徴とする請求項1の方法。
【請求項3】
高温が摂氏30度より高い温度であることを特徴とする請求項2の方法。
【請求項4】
高温が摂氏32度より高い温度であることを特徴とする請求項2の方法。
【請求項5】
高温が摂氏35度より高い温度であることを特徴とする請求項2の方法。
【請求項6】
高温が摂氏37度より高い温度であることを特徴とする請求項2の方法。
【請求項7】
熱不安定性核酸ポリメラーゼがファイ29DNAポリメラーゼであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項の方法。
【請求項8】
熱不安定性核酸ポリメラーゼがファイ29DNAポリメラーゼ、大腸菌(E.coli)DNAポリメラーゼ、Bst大断片DNAポリメラーゼ、BcaDNAポリメラーゼ、ファージM2DNAポリメラーゼ、ファージφPRD1DNAポリメラーゼ、DNAポリメラーゼIのクレノー断片、T5DNAポリメラーゼ、T4DNAポリメラーゼホロ酵素、または組み合わせであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項の方法。
【請求項9】
プライマーの組が少なくとも2種類のプライマーを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項の方法。
【請求項10】
プライマーの組が少なくとも10種類のプライマーを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項の方法。
【請求項11】
プライマーの組が少なくとも50種類のプライマーを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項の方法。
【請求項12】
プライマーの組が200種類より多いプライマーを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項の方法。
【請求項13】
プライマーの組が1023種類より多いプライマーを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項の方法。
【請求項14】
プライマーの組に含まれるプライマーがそれぞれ長さ6ヌクレオチドであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項の方法。
【請求項15】
プライマーの組に含まれるプライマーがそれぞれ長さ8ヌクレオチドであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項の方法。
【請求項16】
プライマーの組に含まれるプライマーがそれぞれ8ヌクレオチドより長いことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項の方法。
【請求項17】
プライマーの組に含まれるプライマーのうち2種類以上が異なる長さであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項の方法。
【請求項18】
添加剤が糖または糖の組み合わせを含むことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項の方法。
【請求項19】
添加剤がトレハロース、グルコース、スクロース、または組み合わせを含むことを特徴とする請求項18の方法。
【請求項20】
添加剤が糖、シャペロン、タンパク質、または組み合わせを含むことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項の方法。
【請求項21】
鎖置換複製が前記添加剤の存在下で行われることを特徴とする請求項1〜20のいずれか一項の方法。
【請求項22】
添加剤がトレハロースを含むことを特徴とする請求項21の方法。
【請求項23】
核酸、核酸ポリメラーゼ、添加剤、およびプライマーの組のインキュベートがデオキシリボヌクレオチド三リン酸の存在下であることを特徴とする請求項1〜22のいずれか一項の方法。
【請求項24】
標的配列から複製された鎖の非標的配列から複製された鎖に対する比率が、核酸が同一の核酸ポリメラーゼおよびプライマーの組の存在下でおよび高温以外は同一の条件下でインキュベートされる場合、標的配列から複製された鎖の非標的配列から複製された鎖に対する比率より小さいことを特徴とする請求項1〜23のいずれか一項の方法。
【請求項25】
高温が、添加剤、dNTP、およびテンプレート核酸の非存在下で核酸ポリメラーゼがそれ以上の温度で明らかに不活性化される温度であることを特徴とする請求項1〜24のいずれか一項の方法。
【請求項26】
高温が、添加剤、dNTP、およびテンプレート核酸の非存在下で核酸ポリメラーゼがそれ以上の温度で相当に不活性化される温度であることを特徴とする請求項1〜24のいずれか一項の方法。
【請求項27】
高温が、添加剤、dNTP、およびテンプレート核酸の非存在下で核酸ポリメラーゼがそれ以上の温度で顕著に不活性化される温度であることを特徴とする請求項1〜24のいずれか一項の方法。
【請求項1】
核酸を増幅する方法であって、標的配列を含む核酸を高温にて、鎖置換活性を有する熱不安定性核酸ポリメラーゼ、添加剤、および一組のプライマーの存在下で、核酸の複製を促進する条件下でインキュベートすることを含み、核酸の複製が、複製された鎖を結果として生じ、複製中に、複製された核酸鎖のうち少なくとも1つが、別の複製された鎖の鎖置換複製によって置換され、標的配列からの複製された鎖の形成が、非標的配列からの複製された鎖の形成よりも有利であることを特徴とする方法。
【請求項2】
高温が、核酸ポリメラーゼが添加剤の非存在下で実質的にテンプレート依存性重合を行うことができない温度であることを特徴とする請求項1の方法。
【請求項3】
高温が摂氏30度より高い温度であることを特徴とする請求項2の方法。
【請求項4】
高温が摂氏32度より高い温度であることを特徴とする請求項2の方法。
【請求項5】
高温が摂氏35度より高い温度であることを特徴とする請求項2の方法。
【請求項6】
高温が摂氏37度より高い温度であることを特徴とする請求項2の方法。
【請求項7】
熱不安定性核酸ポリメラーゼがファイ29DNAポリメラーゼであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項の方法。
【請求項8】
熱不安定性核酸ポリメラーゼがファイ29DNAポリメラーゼ、大腸菌(E.coli)DNAポリメラーゼ、Bst大断片DNAポリメラーゼ、BcaDNAポリメラーゼ、ファージM2DNAポリメラーゼ、ファージφPRD1DNAポリメラーゼ、DNAポリメラーゼIのクレノー断片、T5DNAポリメラーゼ、T4DNAポリメラーゼホロ酵素、または組み合わせであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項の方法。
【請求項9】
プライマーの組が少なくとも2種類のプライマーを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項の方法。
【請求項10】
プライマーの組が少なくとも10種類のプライマーを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項の方法。
【請求項11】
プライマーの組が少なくとも50種類のプライマーを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項の方法。
【請求項12】
プライマーの組が200種類より多いプライマーを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項の方法。
【請求項13】
プライマーの組が1023種類より多いプライマーを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項の方法。
【請求項14】
プライマーの組に含まれるプライマーがそれぞれ長さ6ヌクレオチドであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項の方法。
【請求項15】
プライマーの組に含まれるプライマーがそれぞれ長さ8ヌクレオチドであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項の方法。
【請求項16】
プライマーの組に含まれるプライマーがそれぞれ8ヌクレオチドより長いことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項の方法。
【請求項17】
プライマーの組に含まれるプライマーのうち2種類以上が異なる長さであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項の方法。
【請求項18】
添加剤が糖または糖の組み合わせを含むことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項の方法。
【請求項19】
添加剤がトレハロース、グルコース、スクロース、または組み合わせを含むことを特徴とする請求項18の方法。
【請求項20】
添加剤が糖、シャペロン、タンパク質、または組み合わせを含むことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項の方法。
【請求項21】
鎖置換複製が前記添加剤の存在下で行われることを特徴とする請求項1〜20のいずれか一項の方法。
【請求項22】
添加剤がトレハロースを含むことを特徴とする請求項21の方法。
【請求項23】
核酸、核酸ポリメラーゼ、添加剤、およびプライマーの組のインキュベートがデオキシリボヌクレオチド三リン酸の存在下であることを特徴とする請求項1〜22のいずれか一項の方法。
【請求項24】
標的配列から複製された鎖の非標的配列から複製された鎖に対する比率が、核酸が同一の核酸ポリメラーゼおよびプライマーの組の存在下でおよび高温以外は同一の条件下でインキュベートされる場合、標的配列から複製された鎖の非標的配列から複製された鎖に対する比率より小さいことを特徴とする請求項1〜23のいずれか一項の方法。
【請求項25】
高温が、添加剤、dNTP、およびテンプレート核酸の非存在下で核酸ポリメラーゼがそれ以上の温度で明らかに不活性化される温度であることを特徴とする請求項1〜24のいずれか一項の方法。
【請求項26】
高温が、添加剤、dNTP、およびテンプレート核酸の非存在下で核酸ポリメラーゼがそれ以上の温度で相当に不活性化される温度であることを特徴とする請求項1〜24のいずれか一項の方法。
【請求項27】
高温が、添加剤、dNTP、およびテンプレート核酸の非存在下で核酸ポリメラーゼがそれ以上の温度で顕著に不活性化される温度であることを特徴とする請求項1〜24のいずれか一項の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【公開番号】特開2010−158250(P2010−158250A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−42086(P2010−42086)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【分割の表示】特願2005−510007(P2005−510007)の分割
【原出願日】平成15年12月19日(2003.12.19)
【出願人】(599072611)キアゲン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (83)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【分割の表示】特願2005−510007(P2005−510007)の分割
【原出願日】平成15年12月19日(2003.12.19)
【出願人】(599072611)キアゲン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (83)
【Fターム(参考)】
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