説明

根菜類収穫機の補助コンベヤおよびこれを備えた根菜類収穫機

【課題】 大きな根菜類が掘り取られても堀取コンベアと補助コンベアとの間に容易に取り込むことができ、大きさが相当に異なる根菜類が同時に搬送されてもこぼれ落とさないように狭持して搬送することができる根菜類収穫機の補助コンベヤおよびこれを備えた根菜類収穫機を提供する。
【解決手段】 堀取側のプーリー23の近傍位置において補助コンベアベルト24を内側から堀取コンベア6側に押し出して取込用傾斜面15aを形成するとともに、この取込用傾斜面15aに沿って取り込まれる根菜類に押されて引っ込むことにより根菜類の大きさに応じた適正な狭持間隔を保持する取込用狭持補助手段15を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掘り取ったビート等の根菜類を次工程へ移送するための根菜類収穫機のコンベヤに関する技術であり、特に大小様々な大きさの根菜類であっても、取りこぼしせずに移送し得る根菜類収穫機の補助コンベヤおよびこれを備えた根菜類収穫機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ビート等の根菜類を収穫する場合、図5および図6に示すような根菜類収穫機101が使用されている。この根菜類収穫機101は、ヒッチ3を介してトラクタの3点支持装置に連結されるとともに、トラクタ後部の外部動力取出軸(PTO軸)と前記根菜類収穫機101の動力取入軸(PIC軸)とをユニバーサルジョイントによって連結し、トラクタの駆動動力が取り入れられるようになっている。そして、根菜類を収穫する場合、地面から露出した根部周辺の茎葉や夾雑物をクリーナ装置4によって除去した後、根菜掘取部5の掘取刃5aを使って根菜類を掘り出し、この根菜類を堀取コンベヤ6と補助コンベヤ102との間に狭持しながら次工程の昇降機7へと搬送し、この昇降機7内のロータリーバケット8によって上部の送りコンベヤ9へと移送して収容タンク10内に収容するようになっている。
【0003】
以上のような根菜類収穫機101において、根菜類を搬送する従来のコンベヤ装置は、図7に示すように、根菜掘取部5の後方位置において搬送方向を高くして機枠11に傾斜支持された堀取コンベヤ6を有するとともに、この堀取コンベヤ6の上方に根菜類を狭持し得る間隔を隔てて補助コンベヤ102を延在させている。堀取コンベヤ6は、傾斜配置された堀取コンベアフレーム61の両端位置に送り駆動プーリー62および送り従動プーリー63を回転自在に軸支しており、これらのプーリー62,63に堀取コンベアベルト64が巻回されている。
【0004】
また、補助コンベヤ102は、傾斜配置された補助コンベアフレーム102aの両端側に補助駆動プーリー102bおよび補助従動プーリー102cを回転自在に軸支しており、これらプーリー102b,102cに補助コンベアベルト102dが巻回されている。また、送出側に支持されている補助駆動プーリー102bは機枠11に対して固定されているが、取込側に支持されている補助従動プーリー102cは、根菜類の大きさに応じて高さが可動されるように支持されている。つまり、補助従動プーリー102cの回転軸102eが二股状の二股支持体12に軸支されており、この二股支持体12が機枠11に固定されている支持ロッド13にその軸線方向に沿って摺動可能に取り付けられている。そして、前記支持ロッド13の同軸に圧縮バネ14が巻回されており、大きな根菜類が掘り上げられた場合、その根菜類によって補助コンベア102が押し上げられて当該根菜類を移送するようになっている。
【0005】
そして、根菜類を移送する場合、堀取コンベア6が機枠11に対して固定されているため、収穫する根菜類の大きさや生育の深さに応じて機体の傾きを変えることにより、堀取深さを変えて使用する。そして、根菜掘取部5の掘取刃5aにより掘り出された根菜類を堀取コンベヤ6に載せ、補助コンベヤ102とともに当該根菜類を上下から狭持して搬送し、途中で根菜類が転がり落ちないようにしている。
【0006】
一方、前述した根菜類収穫機101のコンベヤ装置に関する特許文献としては、特開2003−116310号公報に記載のコンベヤ装置が挙げられる(特許文献1)。この発明は、コンベヤ装置と一体又は連動して上下変位する支持フレームに、コンベヤ装置の昇降位置を感知するセンサを設け、このセンサの降下検出信号でコンベヤ装置を作動させ、上昇検出信号でコンベヤ装置の作動を停止させる制御手段を備えている。これにより、コンベヤ装置の上下移動に伴ってコンベヤが駆動・停止するため、コンベヤ装置の運転操作が簡単になるとされる。
【0007】
【特許文献1】特開2003−116310号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載された発明を含め、従来のコンベヤ装置101においては、大きな根菜類が掘り取られた場合、その根菜類が補助コンベア102の取込側に支持された補助従動プーリー102cに押され、堀取コンベア6と補助コンベア102との間で挟み込むことができず、横に弾かれてしまうことがある。
【0009】
また、仮に大きな根菜類が堀取コンベア6と補助コンベア102によって挟み込まれた場合でも、その大きな根菜類によって補助コンベヤ102が上方に大きく押し上げられ、これに伴って補助コンベアフレーム102aが持ち上がってしまうことがある。このような事態になると、搬送途中の小さい根菜類が狭持されなくなり、堀取コンベア6の横からこぼれ落ちてしまうという問題がある。
【0010】
このような結果、大きな根菜類が掘り取られると、根菜類が収穫機に収納されずに圃場にこぼれて散乱するため、人手により拾い集めなければならず、きわめて手間のかかる作業となっている。
【0011】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、大きな根菜類が掘り取られても堀取コンベアと補助コンベアとの間に容易に取り込むことができ、大きさが相当に異なる根菜類が同時に搬送されてもこぼれ落とさないように狭持して搬送することができる根菜類収穫機の補助コンベヤおよびこれを備えた根菜類収穫機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る根菜類収穫機の補助コンベヤの特徴は、掘り取った根菜類を搬送する堀取コンベアの長手方向に沿って所定の間隔を隔てて延在される補助コンベアフレームと、この補助コンベアフレームの掘取側および送出側の端部にそれぞれ回転自在に支持されるプーリーと、これらのプーリーに巻回される補助コンベアベルトとを有し、掘り取った根菜類を前記堀取コンベアと共に狭持して移送する補助コンベアであって、堀取側のプーリーの近傍位置において前記補助コンベアベルトを内側から前記堀取コンベア側に押し出して取込用傾斜面を形成するとともに、この取込用傾斜面に沿って取り込まれる根菜類に押されて引っ込むことにより前記根菜類の大きさに応じた適正な狭持間隔を保持する取込用狭持補助手段を有している点にある。
【0013】
また、本発明では、取込用狭持補助手段よりも後方位置において補助コンベアベルトを内側から堀取コンベア側に押し出しているとともに、搬送途中の根菜類に押されることで引っ込み可能に設けられており当該根菜類の大きさに応じた適正な狭持間隔を保持する搬送途中用狭持補助手段を有していることが好ましい。
【0014】
また、本発明では、前記取込用狭持補助手段または前記搬送途中用狭持補助手段は、前記補助コンベアベルトを前記堀取コンベア側に押し出しつつ案内する押出ガイド体と、この押出ガイド体を揺動自在に支持する揺動支持体と、前記押出ガイド体を前記堀取コンベア側に押し出す方向に前記揺動支持体を付勢する付勢部材とを有しており、前記取込用狭持補助手段の揺動支持体は、根菜類に押された際に堀取側方向に回動するように軸支されており、前記搬送途中用狭持補助手段の揺動支持体は、根菜類に押された際に送出側方向に回動するように軸支されているように構成してもよい。
【0015】
さらに、本発明では、前記取込用狭持補助手段または前記搬送途中用狭持補助手段は、前記補助コンベアベルトを前記堀取コンベア側に押し出しつつ案内する押出ガイド体と、この押出ガイド体を軸方向に進退可能に支持する進退支持体と、前記押出ガイド体を前記堀取コンベア側に押し出す方向に前記支持体を付勢する付勢部材とを有しているように構成してもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、大きな根菜類が掘り取られても堀取コンベアと補助コンベアとの間に容易に取り込むことができ、大きさが相当に異なる根菜類が同時に搬送されてもこぼれ落とさないように狭持して搬送することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係る根菜類収穫機の補助コンベヤおよびこれを備えた根菜類収穫機の実施形態について図面を用いて説明する。なお、根菜類収穫機の構成のうち従来のものと同一若しくは相当する構成については同一の符号を付して説明する。
【0018】
図1は、本発明に係る根菜類収穫機1に搭載された補助コンベア2の実施形態を示す斜視図であり、図2は補助コンベア2の要部拡大図であり、図3は補助コンベア2を備えた根菜類収穫機1を示す側面図である。本実施形態の補助コンベア2を備えた根菜類収穫機1は、ヒッチ3を介してトラクタの3点支持装置に連結されるとともに、トラクタ後部の外部動力取出軸(PTO軸)と根菜類収穫機1の動力取入軸(PIC軸)とをユニバーサルジョイントによって連結し、トラクタの駆動動力が取り入れられるようになっている。そして、根菜類を収穫する場合、地面から露出した根部周辺の茎葉や夾雑物をクリーナ装置4によって除去した後、根菜掘取部5の掘取刃5aを使って根菜類を掘り出し、この根菜類を堀取コンベヤ6および補助コンベア2との間で狭持して次工程の昇降機7へと搬送し、この昇降機7内のロータリーバケット8によって上部の送りコンベヤ9へと移送して収容タンク10内に収容するようになっている。
【0019】
堀取コンベヤ6は、根菜堀取部5を先端側に取り付けた堀取コンベヤフレーム61を搬送方向が高くなるように機枠11に支持させている。この堀取コンベヤフレーム61には、送出側の端部に送り駆動プーリー62が回転自在に軸支されているとともに、根菜堀取部5のすぐ後方に送り従動プーリー63が回転自在に軸支されている。これら送り駆動プーリー62および送り従動プーリー63には堀取コンベヤベルト64が巻回されている。この堀取コンベヤベルト64は左右2本のゴムベルト64a,64aを備えており、これらのゴムベルト64a,64aを跨ぐようにして複数の直棒ロッド64bが搬送方向に根菜類を落下させない間隔を隔てて固定されている。堀取コンベヤベルト64は、下方に回転自在に支持された複数のテンションローラ65およびテンション調整ローラ66にも巻回されており、張力が適宜調整される。
【0020】
補助コンベア2は、根菜掘取部5から堀取コンベヤ6の終端部に至る行程をカバーするように根菜類の通過空間の間隔を隔てて上方に配置されており、根菜掘取部5における根菜類の掘りこぼしを防止するとともに、搬送中に根菜類が堀取コンベヤ6からこぼれ落ちるのを防止する役割を果たすものである。
【0021】
図1および図2に示すように、補助コンベア2は、堀取コンベヤ6の長手方向に沿って所定の間隔を隔てて機枠11に支持されている補助コンベアフレーム21と、この補助コンベアフレーム21の送出側および掘取側の端部に回転自在に軸支されている補助送り駆動プーリー22および補助送り従動プーリー23と、これらの補助送り駆動プーリー22および補助送り従動プーリー23に巻回されている補助コンベアベルト24とを有している。
【0022】
また、堀取側に支持されている補助送り従動プーリー23は、その回転軸23aを二股状の二股支持体12によって軸支されており、この二股支持体12が支持ロッド13に支持されている。この支持ロッド13は、機枠11に固定されているとともに、二股支持体12を摺動溝などによって軸線方向に摺動可能に支持している。また、前記支持ロッド13の外周には同軸上に圧縮バネ14が巻回されており、前記二股支持体12を下方に付勢するようになっている。これらの構成により補助コンベア2が想定以上に大きく上方に押された場合に堀取側部分を上方側に退避させられるようになっている。なお、支持ロッド13に対する二股支持体12の支持位置を変更することによって、補助コンベアフレーム21の位置を上下に変更させられるため、根菜類の種類に応じて堀取コンベヤ6と補助コンベア2との初期間隔を調整することができる。
【0023】
また、補助コンベアベルト24は、補助送り駆動プーリ−22および補助送り従動プーリー23に巻回された2本のゴムベルト24a,24aと、これらのゴムベルト24a,24aを跨ぐようにして搬送方向に所定間隔を隔てて固定された複数のコンベヤロッド24bとから構成されている。
【0024】
さらに、補助コンベア2は、先端側に根菜類の取り込みを補助する取込用狭持補助手段15と、これよりも後方側の搬送途中に根菜類のこぼれ落ちを防止する搬送途中用狭持補助手段16とを備えている。
【0025】
取込用狭持補助手段15は、補助送り従動プーリー23の近傍位置において補助コンベアベルト24を内側から堀取コンベヤ6側に押し出して取込用傾斜面15aを形成するとともに、この取込用傾斜面15aに沿って取り込まれる根菜類に押されて退避することにより前記根菜類の大きさに応じた適正な狭持間隔を保持する構成を備えている。
【0026】
また、搬送途中用狭持補助手段16は、前記取込用狭持補助手段15よりも後方位置において前記補助コンベアベルト24を内側から前記堀取コンベヤ6側に押し出しているとともに、搬送途中の根菜類に押されることで引っ込み可能に設けられて当該根菜類の大きさに応じた適正な狭持間隔を保持する構成を備えている。
【0027】
より具体的には、取込用狭持補助手段15および搬送途中用狭持補助手段16は、前記補助コンベアベルト24を内側から堀取コンベヤ6側に押し出しつつ案内するローラや摺動プレート等から構成される押出ガイド体17と、この押出ガイド体17を揺動自在に支持する左右一対のリンクプレート等から構成される揺動支持体18と、前記押出ガイド体17を前記堀取コンベヤ6側に押し出す方向に前記揺動支持体18を付勢するコイル状の引張バネ等から構成される付勢部材19とを有している。
【0028】
そして、補助送り従動プーリー23から押出ガイド体17にかけて堀取コンベヤ6側に下降傾斜された取込用傾斜面15aが形成されている。また、本実施形態では、図1および図2に示すように、押出ガイド体17は一対のローラを採用しているが、滑り性の良い樹脂製プレート等の摺動材によって構成してもよい。
【0029】
また、前記取込用狭持補助手段15の揺動支持体18は、根菜類に押された際に堀取側方向に回動するように軸支されており、前記搬送途中用狭持補助手段16の揺動支持体18は、根菜類に押された際に送出側方向に回動するように軸支されている。
【0030】
つぎに、本実施形態における補助コンベア2を備えた根菜類収穫機1の作用を説明する。
【0031】
本実施形態の根菜類収穫機1は、根菜掘取部5の掘取刃5aを土中に差し込んで根菜類を掘り出すと、補助コンベア2のコンベヤロッド24bによって根菜類を上方から押さえつつ取込用傾斜面15aに沿って堀取コンベヤ6の始端部へと搬送する。根菜類が取込用傾斜面15aを通過する際、その根菜類は押出ガイド体17を補助コンベアベルト24を介して押動し、これによって揺動支持体18が付勢部材19の付勢力に対抗しつつ取込側に回動する。このため、堀取コンベヤ6と補助コンベア2との狭持間隔は前記根菜類の大きさに応じて広がり、当該根菜類を弾くことなく堀取コンベヤ6と補助コンベア2との間に容易に取り込むことができる。
【0032】
つぎに、掘取コンベヤ6へ搬送された根菜類は、補助コンベア2によって上方から狭持され、傾斜面から転がり落ちるのを防止されながら上方へと搬送される。搬送途中においては、中間に配置されている案内ガイド体は、根菜類が通過する際に、揺動支持体18の支点を中心に送出側に揺動退避して根菜類の大きさに合わせて狭持間隔を拡大する。これによって根菜類を適正な狭持力をもって搬送することができる。
【0033】
このようにして根菜類が堀取コンベヤ6の終端部まで搬送されて次工程へと受け渡され、昇降機7および上部の送りコンベヤ9を経て収容タンク10に収容される。
【0034】
以上のような本実施形態によれば、大きな根菜類が掘り取られても補助コンベア2の取込口の取込用傾斜面15aが当該根菜類の大きさに応じて上方に移動し得るため、当該根菜類を弾き出すことなく容易に取り込むことができる。
【0035】
また、搬送途中の根菜類についても当該根菜類の大きさに応じて適正な狭持力をもって搬送することができる。
【0036】
さらに、搬送途中の根菜類よりも相当に大きな根菜類を掘り取って取り込んだとしても、想定内の大きさであれば、補助コンベアフレーム21の位置を変えることなく取込用傾斜面15aを上方に移動できるので、同時に搬送されている根菜類をこぼれ落とさずに狭持して搬送することができる。
【0037】
なお、本発明に係る根菜類収穫機1の補助コンベア2は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。例えば、本実施形態における取込用狭持補助手段15および搬送途中用狭持補助手段16は、揺動支持体18と引張バネを例に説明したが、図4に示すように、補助コンベアフレーム21に補助支持ロッド31を固定し、この補助支持ロッド31の軸方向に形成した摺動孔31aに沿って摺動可能に進退支持体32を支持し、この進退支持体32によって一対の押出ガイド体17たるローラを軸支させ、前記進退支持体32の動軸上に圧縮バネ33を巻回させてなるようにしてもよい。これにより、根菜類が通過する際、その大きさに応じて進退支持体32が圧縮バネ33の付勢力に抗して退避し、適正な狭持間隔を保持するようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係る根菜類収穫機に搭載された補助コンベアの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本実施形態における補助コンベアの要部を示す斜視図である。
【図3】本実施形態における補助コンベアを搭載した根菜類収穫を示す側面図である。
【図4】本実施形態における補助コンベアの他の実施例の要部を示す斜視図である。
【図5】従来の根菜類収穫機を示す正面図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】従来の根菜類収穫機に搭載された補助コンベアを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0039】
1 根菜類収穫機
2 補助コンベア
3 ヒッチ
4 クリーナ装置
5 根菜掘取部
5a 掘取刃
6 堀取コンベヤ
7 昇降機
8 ロータリーバケット
9 上部の送りコンベヤ
10 収容タンク
11 機枠
12 二股支持体
13 支持ロッド
14 圧縮バネ
15 取込用狭持補助手段
15a 取込用傾斜面
16 搬送途中用狭持補助手段
17 押出ガイド体
18 揺動支持体
19 付勢部材
21 補助コンベアフレーム
22 補助送り駆動プーリー
23 補助送り従動プーリー
23a 回転軸
24 補助コンベアベルト
24a ゴムベルト
24b コンベヤロッド
31 補助支持ロッド
31a 摺動孔
32 進退支持体
33 圧縮バネ
61 堀取コンベヤフレーム
62 送り駆動プーリー
63 送り従動プーリー
64 堀取コンベヤベルト
64a ゴムベルト
64b 直棒ロッド
65 テンションローラ
66 テンション調整ローラ
101 従来の根菜類収穫機
102 従来の補助コンベア
102a 補助コンベアフレーム
102b 補助駆動プーリー
102c 補助従動プーリー
102d 補助コンベアベルト
102e 回転軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
掘り取った根菜類を搬送する堀取コンベアの長手方向に沿って所定の間隔を隔てて延在される補助コンベアフレームと、この補助コンベアフレームの掘取側および送出側の端部にそれぞれ回転自在に支持されるプーリーと、これらのプーリーに巻回される補助コンベアベルトとを有し、掘り取った根菜類を前記堀取コンベアと共に狭持して移送する補助コンベアであって、
堀取側のプーリーの近傍位置において前記補助コンベアベルトを内側から前記堀取コンベア側に押し出して取込用傾斜面を形成するとともに、この取込用傾斜面に沿って取り込まれる根菜類に押されて引っ込むことにより前記根菜類の大きさに応じた適正な狭持間隔を保持する取込用狭持補助手段を有していることを特徴とする根菜類収穫機の補助コンベア。
【請求項2】
請求項1において、前記取込用狭持補助手段よりも後方位置において前記補助コンベアベルトを内側から前記堀取コンベア側に押し出しているとともに、搬送途中の根菜類に押されることで引っ込み可能に設けられており当該根菜類の大きさに応じた適正な狭持間隔を保持する搬送途中用狭持補助手段を有していることを特徴とする根菜類収穫機の補助コンベア。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記取込用狭持補助手段または前記搬送途中用狭持補助手段は、前記補助コンベアベルトを前記堀取コンベア側に押し出しつつ案内する押出ガイド体と、この押出ガイド体を揺動自在に支持する揺動支持体と、前記押出ガイド体を前記堀取コンベア側に押し出す方向に前記揺動支持体を付勢する付勢部材とを有しており、前記取込用狭持補助手段の揺動支持体は、根菜類に押された際に堀取側方向に回動するように軸支されており、前記搬送途中用狭持補助手段の揺動支持体は、根菜類に押された際に送出側方向に回動するように軸支されていることを特徴とする根菜類収穫機の補助コンベア。
【請求項4】
請求項1または請求項2において、前記取込用狭持補助手段または前記搬送途中用狭持補助手段は、前記補助コンベアベルトを前記堀取コンベア側に押し出しつつ案内する押出ガイド体と、この押出ガイド体を軸方向に進退可能に支持する進退支持体と、前記押出ガイド体を前記堀取コンベア側に押し出す方向に前記支持体を付勢する付勢部材とを有していることを特徴とする根菜類収穫機の補助コンベア。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の補助コンベアを備えていることを特徴とする根菜類収穫機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−28983(P2007−28983A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−216243(P2005−216243)
【出願日】平成17年7月26日(2005.7.26)
【出願人】(000222978)東洋農機株式会社 (27)
【Fターム(参考)】