説明

棒金収容トレイおよび棒金収納ドロワ

【課題】 長尺の棒金を容易に取り出すことのできる棒金収納トレイおよび棒金収納ドロワを提供する。
【解決手段】 収納溝4aに収納された棒金13の一端部を手指で押圧して引き上げる際に利用される間隙6、あるいは、棒金13の一端部を上から下に向けて押圧することで棒金13の他端部を収納溝4aから上方に突出させるための棒金支持部12を設けることによって、棒金13の端部を収納溝4aの上方に容易に突出させられるようにする。また、収納溝4aの左右両側壁8,9に切欠部10,11を形成することで、収納溝4aから上方に突出した棒金13を径方向外側から把持して容易に摘み出せるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、同一種の硬貨を纏めた棒金を収納する棒金収納トレイおよび棒金収納ドロワの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット,デパート,コンビニエンスストア等のレジで使用される棒金収納トレイおよび棒金収納ドロワは既に公知である。
【0003】
棒金収納トレイおよび棒金収納ドロワは、同一種の硬貨を棒状に纏めてセロファン等で包装した棒金あるいはチューブ状のカセットに同一種の硬貨を重層して収めた棒金を収納するためのもので、レジに置かれたPOSのキャッシュドロワの近くに設置してキャッシュドロワと併用して利用される。具体的には、釣銭の払い戻し等でキャッシュドロワ内の硬貨が不足した際あるいは硬貨の不足が予測された際に棒金収納トレイや棒金収納ドロワから棒金を取り出して包装を崩し、1包装分あるいは1カセット分の硬貨をキャッシュドロワに補充するようにしている。
【0004】
この種の棒金収納トレイおよび棒金収納ドロワは、棒金を収納するための収納溝を硬貨の種別毎たとえば1円,5円,10円,50円,100円,500円といった金種毎に備えているが、多数の棒金を収容するためには棒金を収納するための収納溝を密接して配備する必要があり、収納溝に納められた棒金を取り出す際に棒金を掴み出し難いといった問題があった。
【0005】
また、これに類似する技術としては、例えば、特許文献1に開示されるようなマネーケースが公知である。
【0006】
このマネーケースは、乱雑に投入された硬貨を一時的に貯溜するための硬貨収納部と該硬貨収納部に連絡する溝状の硬貨計数部とによって構成され、硬貨収納部の硬貨を手指で掻き集めて硬貨計数部に整列させることで硬貨の合計枚数なり合計金額なりを目視確認するようになっている。
【0007】
溝状の硬貨計数部の一端は硬貨収納部に連絡し、また、その他端部の側には手指を差し入れるための間隙が形成されているので、硬貨計数部に整列させた硬貨群の両端部を硬貨の厚み方向から指で挾持することによって計数の終った硬貨を纏めて取り出すことができる構成を有するが、硬貨群の両端部を指で挾持しなければ硬貨の取り出しが行なえないので、整列硬貨の全長が長くなると硬貨の取り出しに適切に対処できず、これをそのまま棒金収納トレイや棒金収納ドロワに転用することは難しい。棒金は纏めて包装され或いはチューブ状のカセットに収められているので取り出しに際して崩れる心配はないが、全長が長いため、その両端部を手指で支えること自体が難しいといった事情がある。
【0008】
【特許文献1】特開2001−195637号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、前記従来技術の不都合を改善し、長尺の棒金を容易に取り出すことのできる棒金収納トレイおよび棒金収納ドロワを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の棒金収納トレイは、同一種の硬貨を纏めた棒金を収納するための収納溝を硬貨の種別毎に備えた棒金収納トレイであり、前記課題を達成するため、特に、
前記収納溝の長手方向の端部に手指を差し入れるための間隙を形成すると共に、
前記収納溝の左右両側壁には、手指を差し入れるための切欠部を形成したことを特徴とする構成を有する。
【0011】
棒金収納トレイの収納溝から棒金を取り出す際には、まず、収納溝の長手方向の一端部に形成された間隙から手指を差し入れ、棒金の一端部を押圧して棒金の他端部を収納溝の他端部に押し付けるようにしながら棒金の一端部を引き上げることにより棒金の姿勢を傾斜させ、棒金を収納溝から上方に突出させる。
そして、収納溝の左右両側壁に形成された切欠部から他の手指を差し入れて棒金を径方向外側から把持し、棒金を収納溝から取り出す。
棒金を左右両側から把持するようにして摘み出せるので、長尺の棒金であっても容易に取り出すことができる。
【0012】
あるいは、手指を差し入れるための間隙を収納溝の長手方向の一端部に形成する代わりに、収納溝の底面部分に、少なくとも収納溝の長手方向の一端側を除いて棒金を支えるための棒金支持部を突出して設けるようにしてもよい。
【0013】
このような構成を適用した場合、収納溝に収納された棒金は、その下面側を底面部分の棒金支持部で支えられた状態で収納溝の底面部分に載置されることになる。
棒金収納トレイの収納溝から棒金を取り出す際には、まず、棒金支持部で支持されていない側の棒金の一端部を上から下に向けて押さえ付け、棒金支持部の端部を支点として棒金を揺動させるようにして棒金の姿勢を傾斜させ、棒金を収納溝から上方に突出させる。
そして、収納溝の左右両側壁に形成された切欠部から他の手指を差し入れて棒金を径方向外側から把持し、棒金を収納溝から取り出す。
前記と同様、棒金を左右両側から把持するようにして摘み出せるので、長尺の棒金であっても容易に取り出すことができる。
【0014】
更に、収納溝の長手方向の端部に手指を差し入れるための間隙を形成し、収納溝の底面部分に、少なくとも収納溝の長手方向の一端側を除いて棒金を支えるための棒金支持部を突出して設けると共に、
収納溝の左右両側壁に、手指を差し入れるための切欠部を形成するようにしてもよい。
【0015】
このような構成を適用した場合には、収納溝の長手方向の一端部に形成された間隙から手指を差し入れて棒金の一端部を引き上げることによって棒金の姿勢を傾斜させるか、あるいは、棒金支持部で支持されていない側の棒金の一端部を上から下に向けて押さえ付けて棒金の姿勢を傾斜させることによって棒金を収納溝から上方に突出させ、収納溝の左右両側壁に形成された切欠部から他の手指を差し入れて棒金を径方向外側から把持し、棒金を収納溝から取り出す。
【0016】
また、棒金を上下複数列に重合して収納できる深さに収納溝を形成した場合には、収納溝の左右両側壁の切欠部を左右両側壁の下端部にまで形成するようにする。
【0017】
上下複数列に重合して収納された棒金のうち上段に位置する棒金の取り出し操作に関しては前記と同様である。
一般に、棒金収納トレイからキャッシュドロワに補充される硬貨の枚数には金種毎の相違が生じるので、棒金を満杯状態で収納した収納溝によって挟まれた収納溝から2段目,3段目の棒金を取り出す必要に迫られる場合があるが、収納溝の左右両側壁の切欠部を側壁の下端部にまで形成することにより、隣接する収納溝に収納された棒金との間の隙間を利用して収納溝の奥まで手指を差し入れることが可能となり、最下層に位置する棒金の取り出しが容易化される。
【0018】
本発明の棒金収納ドロワは、前述したような棒金収納トレイと、この棒金収納トレイを引き出し可能に内包した筐体とによって構成される。
【0019】
棒金収納トレイの部分に関わる構造および機能は既に述べた通りであり、棒金収納トレイを引き出し可能に内包した筐体は、棒金を収納した状態の棒金収納トレイの保管や持ち運びの際に便利である。
【発明の効果】
【0020】
本発明の棒金収納トレイおよび棒金収納ドロワは、収納溝に収納された棒金の姿勢を傾斜させて棒金を収納溝から上方に突出させた状態で収納溝の左右両側壁に形成された切欠部から手指を差し入れて棒金を径方向外側から把持して摘み出せるので、長尺の棒金であっても容易に取り出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、本発明を実施するための最良の形態について一例を挙げて具体的に説明する。図1は本発明を適用した一実施形態の棒金収納ドロワ1の外観を示した斜視図、図2は棒金収納ドロワ1の筐体2から棒金収納トレイ3を引き出した状態で示した斜視図、図3は棒金収納トレイ3に設けられた硬貨の種別毎の収納溝に棒金を収納した状態を示した斜視図である。
【0022】
図1〜図3に示されるように、この実施形態の棒金収納ドロワ1は、同一種の硬貨を棒状に纏めてセロファン等で包装した棒金やチューブ状のカセットに同一種の硬貨を重層して収めた棒金を収納するための収納溝を硬貨の種別毎に備えた棒金収納トレイ3と、この棒金収納トレイ3を引き出し可能に内包した筐体2によって構成される。
【0023】
棒金収納トレイ3には、図2に示されるように、1円硬貨を纏めてセロファン等で包装した棒金を収納するための収納溝4aと,5円硬貨を纏めてセロファン等で包装した棒金を収納するための収納溝4bと,10円硬貨を纏めてセロファン等で包装した棒金を収納するための収納溝4cと,50円硬貨を纏めてセロファン等で包装した棒金を収納するための収納溝4dと,100円硬貨を纏めてセロファン等で包装した棒金を収納するための収納溝4eと,500円硬貨を纏めてセロファン等で包装した棒金を収納するための収納溝4f、および、チューブ状のカセットに1円硬貨を重層して収めた棒金を収納するための収納溝4a’と,チューブ状のカセットに5円硬貨を重層して収めた棒金を収納するための収納溝4b’と,チューブ状のカセットに10円硬貨を重層して収めた棒金を収納するための収納溝4c’と,チューブ状のカセットに50円硬貨を重層して収めた棒金を収納するための収納溝4d’と,チューブ状のカセットに100円硬貨を重層して収めた棒金を収納するための収納溝4e’と,チューブ状のカセットに500円硬貨を重層して収めた棒金を収納するための収納溝4f’が、複数の列に亘って密接して設けられている。
【0024】
各収納溝4a,4b,4c,4d,4e,4f,4a’,4b’,4c’,4d’,4e’,4f’の構造は、硬貨の種別や棒金の包装の態様すなわちカセットの有無によって溝径や溝の長さが異なる点を除き、基本的に同一である。
【0025】
棒金収納トレイ3は合成樹脂等によって一体成形されたもので、通常は、図2あるいは図3に示されるようにして筐体2の一部を構成する引き出し部2a内に載置されているが、引き出し部2aから棒金収納トレイ3のみを取り外してレジのキャッシュドロワにセットすることも可能である。
【0026】
棒金収納トレイ3の手前に形成された矩形状のスペースは、崩された硬貨を一時的に貯溜するような場合に使用される予備貯溜部5として機能する。
【0027】
図4は棒金収納トレイ3を簡略化して示した正断面図であり、この実施形態においては、各収納溝4a,4b,4c,4d,4e,4f,4a’,4b’,4c’,4d’,4e’,4f’の深さは、上下2列に重合して棒金を収納するに適した深さとなっている。
【0028】
前述した通り、各収納溝4a,4b,4c,4d,4e,4f,4a’,4b’,4c’,4d’,4e’,4f’の構造は基本的に同一であるので、ここでは、1円硬貨を纏めてセロファン等で包装した棒金を収納するための収納溝4aを例にとって図5を参照して具体的な構造を説明する。
【0029】
収納溝4aの溝幅Dは、棒金の収納と取り出しに支障のないように1円硬貨の直径を僅かに上回る大きさとされる一方、収納溝4aの全長Lは、規定枚数の1円硬貨を纏めて包装した棒金を傾斜させて取り出す際に水平投影面内で見かけ上の長さを増大させる棒金の両端部が溝の端部に干渉することがないよう、棒金の全長を上回る長さとされ、収納溝4aの長手方向の一端部には、手指を差し入れて棒金を引き上げる際に利用される間隙6が形成されている。
【0030】
収納溝4aに収納された棒金は収納溝4aの端部と間隙6との間に形成された段差部7によって長手方向の位置ずれが規制されるので、棒金が間隙6に突入する心配はない。この実施形態では間隙6を収納溝4aの長手方向の一端部にのみ設けているが、スペースが許すのであれば収納溝4aの長手方向の両端部に間隙6を設けても構わない。
【0031】
また、収納溝4aの左右両側壁8,9の各々の長手方向略中央部には、手指を差し入れて棒金を取り出すための切欠部10,11が形成されている。切欠部10,11の形状は、図6に示されるように、その上半部で略円弧状、また、下半部で略矩形状を呈し、略矩形状の切欠部分は左右両側壁8,9の下端部にまで至っている。
【0032】
そして、収納溝4aの底面部分には、収納溝4aの長手方向の両端側を除いた中央位置に、棒金を支えるための平坦な棒金支持部12が、図5あるいは図4に示されるようにして突出して設けられている。この実施形態では収納溝4aの長手方向の両端側を除いた中央位置に棒金支持部12を設けているが、収納溝4aの長手方向の一端側を除く底面部分の全てを棒金支持部12としても構わない。
【0033】
1円硬貨を纏めて包装した2本の棒金13を上下2列に亘って収納溝4a内に重合して格納した状態を図7に、また、下段側に1本の棒金13を格納した状態を図6に示す。
【0034】
他の収納溝4b,4c,4d,4e,4f,4a’,4b’,4c’,4d’,4e’,4f’についても基本的な構造は収納溝4aの場合と同様である。
【0035】
次に、収納溝4aから棒金13を取り出す際の操作について簡単に説明する。
【0036】
前述した通り、この実施形態では、収納溝4aの長手方向の端部から手指を差し入れるための間隙6と、棒金の端部を上から下に向けて押圧する力を利用して棒金を傾斜させるための棒金支持部12が併設されている。
【0037】
従って、収納溝4aの長手方向の端部に形成された間隙6から手指を差し入れ、棒金13の右端部を図7中の右から左に向けて押圧し、棒金13の他端部を収納溝4aの他端部に押し付けながら棒金13の右端部を引き上げて棒金13の姿勢を傾斜させることによって、棒金13の右端部を収納溝4aから上方に簡単に突出させることができる。
【0038】
このようにして棒金13の右端部を収納溝4aの上方に突出させた状態で、収納溝4aの左右両側壁8,9に形成された切欠部10,11から他の手指を差し入れて棒金13を径方向外側から把持することにより、長尺の棒金13であっても極めて簡単に収納溝4aから取り出すことができる。
【0039】
このような取り出し操作は上段に格納された棒金13を取り出す際にも、下段に格納された棒金13を取り出す際にも適用可能である。
【0040】
しかも、手指を差し入れるための間隙6は収納溝4aの底面部分に至る区間に渡って形成されているので、上下段に亘って重合して棒金13が格納されている状況下においては、下段側に位置する棒金13の右端部を押圧しながら引き上げて2本の棒金13の姿勢を同時に傾斜させることにより、上下2段に亘って収納された棒金13を纏めて取り出すことができる。
【0041】
硬貨の金種によって釣銭等として利用される枚数に相違があるので、棒金を上下2段に亘って収納した左右の収納溝によって挟まれた収納溝4aから2段目の棒金13を取り出す必要に迫られる場合もあるが、収納溝4aの左右両側壁8,9の切欠部10,11が側壁8,9の下端部にまで形成され、特に其の上半部が下に凸の円弧状に形成されていることから、隣接する左右両側の収納溝に収納された棒金に邪魔されることなく、収納溝4aの奥まで容易に手指を差し入れることができ、下段側に収納された棒金13も難なく取り出すことができる。
【0042】
あるいは、棒金13の一端部を引き上げる代わりに、棒金13の一端部を上から下に向けて押圧する力と棒金支持部12の端部を利用して棒金13を傾斜させ、該棒金13の他端部を収納溝4aの上方に突出させるようにしてもよい。
【0043】
この場合、まず、棒金支持部12で支持されていない棒金13の一端部、例えば、図8(a)に示される棒金13の左端部を上から下に向けて押さえ付け、棒金支持部12の端部12aを支点として棒金13を揺動させるようにして棒金13の姿勢を図8(b)に示されるような状態に傾斜させ、棒金13を収納溝4aから上方に突出させる。
【0044】
そして、収納溝4aの左右両側壁8,9に形成された切欠部10,11から他の手指を差し入れて棒金13を径方向外側から把持し、前記と同様にして棒金13を収納溝4aから取り出すようにする。
【0045】
図8(a)および図8(b)では収納溝4aの下段側に収納された棒金13を取り出す場合の操作について示しているが、収納溝4aの上下の段に2本の棒金13が重合して収納されている場合であっても、基本的には、これと同様の操作で上段側の棒金13を取り出すことが可能である。
但し、その場合、上下2段の棒金13を同時に姿勢変化させる際に上段側の棒金13の下面と下段側の棒金13の上面との間で滑りが生じ、この際、両者間の摩擦が負荷として作用するので、棒金13の一端部を上から下に向けて押圧するために強い力が必要とされる。
このため、棒金13を3段以上に亘って上下に重合して格納するような構造においては、上段側の棒金13の取り出しに際しては、前述したように、間隙6から手指を差し入れて棒金13の右端部を引き上げて姿勢を傾斜させて棒金13を取り出す方法を適用した方が楽に取り出し作業を行うことができる。
【0046】
以上、一実施形態として、棒金収納トレイ3と一体に収納溝4a,4b,4c,4d,4e,4f,4a’,4b’,4c’,4d’,4e’,4f’を形成した例について説明したが、1円,5円,10円,50円,100円,500円といった金種さらにはカセットの有無に応じた収納溝を1つだけ形成した同一外形の独立したモジュールを幾つも設け、枠体からなる棒金収納トレイに此れらのモジュールを自由に着脱したり、更には、モジュールの組み換え作業を自由に行えるようにしたモジュラータイプの棒金収納トレイを構成するようにしてもよい。
このような構成を適用した場合には、キャッシュドロワにおける釣銭の払い戻し状況等に応じ、頻繁に使用される種別の硬貨に対応したモジュールを多めに組み付けるといった調整も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明を適用した一実施形態の棒金収納ドロワの外観を示した斜視図である。
【図2】同実施形態の棒金収納ドロワの筐体から棒金収納トレイを引き出した状態で示した斜視図である。
【図3】同実施形態の棒金収納トレイの収納溝に棒金を収納した状態を示した斜視図である。
【図4】同実施形態の棒金収納トレイの構造を簡略化して示した正断面図である。
【図5】同実施形態の棒金収納トレイに設けられた収納溝の構成を示した斜視図である。
【図6】同実施形態の棒金収納トレイに設けられた収納溝の構成を示した斜視図である(1本の棒金を格納した状態)。
【図7】同実施形態の棒金収納トレイに設けられた収納溝の構成を示した斜視図である(2本の棒金を格納した状態)。
【図8】棒金収納トレイから棒金を取り出す際の操作について示した作用原理図である。
【符号の説明】
【0048】
1 棒金収納ドロワ
2 筐体
2a 引き出し部
3 棒金収納トレイ
4a,4b,4c,4d,4e,4f 収納溝
4a’,4b’,4c’,4d’,4e’,4f’ 収納溝
5 予備貯溜部
6 手指を差し入れるための間隙
7 段差部
8,9 収納溝の側壁
10,11 切欠部
12 棒金支持部
12a,12b 棒金支持部の端部
13 棒金

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一種の硬貨を纏めた棒金を収納するための収納溝を硬貨の種別毎に備えた棒金収納トレイであって、
前記収納溝の長手方向の端部に手指を差し入れるための間隙を形成すると共に、
前記収納溝の左右両側壁には、手指を差し入れるための切欠部を形成したことを特徴とする棒金収納トレイ。
【請求項2】
同一種の硬貨を纏めた棒金を収納するための収納溝を硬貨の種別毎に備えた棒金収納トレイであって、
前記収納溝の底面部分には、少なくとも前記収納溝の長手方向の一端側を除いて前記棒金を支えるための棒金支持部を突出して設けると共に、
前記収納溝の左右両側壁には、手指を差し入れるための切欠部を形成したことを特徴とする棒金収納トレイ。
【請求項3】
同一種の硬貨を纏めた棒金を収納するための収納溝を硬貨の種別毎に備えた棒金収納トレイであって、
前記収納溝の長手方向の端部に手指を差し入れるための間隙を形成し、前記収納溝の底面部分には、少なくとも前記収納溝の長手方向の一端側を除いて前記棒金を支えるための棒金支持部を突出して設けると共に、
前記収納溝の左右両側壁には、手指を差し入れるための切欠部を形成したことを特徴とする棒金収納トレイ。
【請求項4】
前記収納溝が前記棒金を上下複数列に重合して収納できる深さに形成され、前記切欠部が前記左右両側壁の下端部にまで形成されていることを特徴とする請求項1,請求項2または請求項3記載の棒金収納トレイ。
【請求項5】
請求項1,請求項2,請求項3または請求項4記載の棒金収納トレイと該棒金収納トレイを引き出し可能に内包した筐体とからなる棒金収納ドロワ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−59109(P2008−59109A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−233014(P2006−233014)
【出願日】平成18年8月30日(2006.8.30)
【出願人】(000168285)エヌイーシーコンピュータテクノ株式会社 (572)
【Fターム(参考)】