説明

椅子型ストレッチ機

【課題】より好適にストレッチを施すことができる椅子型ストレッチ機を提供する。
【解決手段】座部15は、ストレッチ手段としてのエアバッグ21,22の上面側を覆う可撓性のカバー部材15bを備え、カバー部材15bは、その後端部が座部本体15aの後部側で固定されるとともに、前端部側が移動自在に構成される。エアバッグ21,22の内の第2エアバッグ22は、カバー部材15bの前端部側に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着座した使用者に対してストレッチを行う椅子型ストレッチ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、使用者が着座可能な座部に膨縮動作可能なエアバッグ(ストレッチ手段)が設けられ、そのエアバッグの膨縮動作によって使用者の臀部若しくは大腿部をストレッチさせる椅子型ストレッチ機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−119558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のような椅子型ストレッチ機では、製品としての外観品位を高めるべくエアバッグを例えば座部内部に配置し、座部全体を表皮材(カバー部材)にて覆うことで使用者から見えないようにしている。
【0005】
しかしながら、座部の全体を表皮材で覆うことで、その表皮材にてエアバッグの膨張量が制限される傾向にあったため、ストレッチ効果が低く、より好適なストレッチを施す椅子型ストレッチ機の開発が望まれている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、より好適にストレッチを施すことができる椅子型ストレッチ機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、座部に着座した使用者に対し、前記座部に内蔵されたストレッチ手段による座部上面の上下動にて前記使用者の所定部位を押し上げてストレッチを行う椅子型ストレッチ機であって、前記座部は、前記ストレッチ手段の上面側を覆う可撓性のカバー部材を備え、前記カバー部材は、その後端部が座部本体の後部側で固定されるとともに、前端部側が移動自在に構成されたことをその要旨とする。
【0008】
この発明では、座部は、ストレッチ手段の上面側を覆う可撓性のカバー部材を備え、カバー部材は、その後端部が座部本体の後部側で固定されるとともに、前端部側が移動自在に構成される。このため、ストレッチ手段上下動時において、ストレッチ手段の動作が制限されることが抑えられるため、より好適なストレッチを施すことが可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の椅子型ストレッチ機において、前記カバー部材は、硬質の発泡部材から構成されたことをその要旨とする。
この発明では、カバー部材は、硬質の発泡部材(例えばウレタン等)から構成される。そのため、使用者の自重に抗してアクチュエータにて押し上げる際に、その当たり感を軽減でき、より好適且つ快適なストレッチを施すことができる。また、例えばアクチュエータを座部の幅方向に複数設けた場合であって、それらの内の一つのアクチュエータを大きく突出させた際に、各アクチュエータ間の段差が埋まるように変形されるため、動作中の違和感を軽減させることが可能となる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の椅子型ストレッチ機において、前記ストレッチ手段は、膨縮動作可能なエアバッグで構成されたことをその要旨とする。
この発明では、ストレッチ手段は、上方に向けて膨縮動作可能なエアバッグで構成される。このように、ストレッチ手段をエアバッグで構成することで、エアバッグ膨張時においては使用者に対して柔らかい当たり感を付与でき、またエアバッグを収縮状態とすることで使用者にエアバッグを意識させず良好な座り心地を提供することが可能となる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の椅子型ストレッチ機において、前記エアバッグは、少なくとも前記カバー部材の前端部側に配置されたことをその要旨とする。
この発明では、エアバッグは、少なくともカバー部材の前端部側に配置される。そのため、例えばエアバッグを膨張させる場合に、その膨張動作が規制されにくくなり、十分に膨張させて使用者の大腿部等を押し上げるストレッチを施すことができる。また、前端部側が押し上げられることで、使用者の臀部の移動が起こりにくくなり、例えば背もたれ部にマッサージ機構を備えた場合には効果的なマッサージを施すことも可能となる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4のいずれか一項に記載の椅子型ストレッチ機において、前記エアバッグは、第1エアバッグと、該第1エアバッグの下方側で前記カバー部材の前端部側に配置される第2エアバッグとで構成されたことをその要旨とする。
【0013】
この発明では、ストレッチ手段としてのエアバッグは、第1エアバッグと、その第1エアバッグの下方側でカバー部材の前端部側に配置される第2エアバッグとで構成される。このため、第2エアバッグの膨縮動作によって使用者の大腿部を押し上げるストレッチを施すことができるとともに、第2エアバッグの膨張動作によって臀部の位置ずれ抑制しつつ第1エアバッグによる膨縮動作による、より好適なストレッチを施すことができる。また、エアバッグを複数設けることで、動作のバリエーションを増やすことができる。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の椅子型ストレッチ機において、前記座部本体は、硬質の発泡部材を用いて前記使用者の臀部位置が他の位置よりも薄くなるように構成されたことをその要旨とする。
【0015】
この発明では、座部本体は、硬質の発泡部材を用いて使用者の臀部位置が他の位置よりも薄くなるように構成される。つまり、座部本体の臀部位置が他の位置よりも薄くなっているため、座部に着座した際に使用者の臀部が落ち込みやすく、本装置使用時における臀部の位置ずれを抑えることが可能となる。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の椅子型ストレッチ機において、前記座部本体は、硬質の発泡部材を用いて前記使用者の臀部位置の密度が他の位置の密度よりも低くなるように構成されたことをその要旨とする。
【0017】
この発明では、座部本体は、硬質の発泡部材を用いて使用者の臀部位置の密度が他の位置の密度よりも低くなるように構成される。つまり、座部本体の臀部位置の部材の密度が他の位置よりも低くなっているため、使用者の自重によって臀部の位置の発泡部材が窪みやすく、本装置使用時における臀部の位置ずれを抑えることが可能となる。
【0018】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の椅子型ストレッチ機において、前記座部の後部には、背もたれ部が設けられるものであり、前記背もたれ部には、着座した前記使用者に対してマッサージを行うマッサージ機構が設けられたことをその要旨とする。
【0019】
この発明では、背もたれ部には、着座した前記使用者に対してマッサージを行うマッサージ機構が設けられるため、請求項1〜8のいずれか一項に記載の効果に加えて使用者に対してマッサージ効果を付与することが可能となる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、より好適にストレッチを施すことができる椅子型ストレッチ機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本実施形態におけるストレッチ機の概略構成図である。
【図2】同上におけるカバー部材及び座部の斜視図である。
【図3】同上におけるカバー部材及び座部の斜視図である。
【図4】(a)(b)(c)は、第1及び第2エアバッグの膨張状態及び収縮状態について説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1には、本実施形態の椅子型ストレッチ機10の概略構成を示す。本実施形態の椅子型ストレッチ機10には、脚部11が床面に載置されるとともに、その脚部11には椅子型ストレッチ機10の幅方向両端にそれぞれ配置された側壁12が支持固定されている。この側壁12の上面における前後両端部には、上方に延びる支持部13がそれぞれ固定されるとともに、この支持部13には使用者の腕や肘等を置くためのアーチ状の肘掛け14が掛け渡されて固定されている。また、左右の側壁12間には使用者が着座可能な座部15が固定されるとともに、その座部15の前方下部には使用者の足乗せのためのオットマン16が設けられており、座部15の後部には、着座した使用者が背中をもたれ掛けさせるための背もたれ部17が傾動可能に設けられている。
【0023】
座部15は、図1及び図2に示すように、硬質の発泡部材(例えばウレタン等)からなる座部本体15aと、この座部本体15aの上面側に配置される硬質の発泡部材(例えばウレタン等)からなるカバー部材15bとで構成されている。座部本体15aには、図1及び図2に示すようにその上面にはストレッチ手段としてのエアバッグ20が複数設けられるとともに、そのエアバッグ20を覆うようにカバー部材15bが設けられている。尚、座部本体15aは、図3に示すように使用者着座時において使用者の臀部が位置すると想定される座部本体15aの臀部位置Dの厚みXが他の箇所の厚みYよりも薄くなるように構成されている。そのため、臀部位置Dが座部本体15aの他の箇所よりも窪みやすく、座部15に着座した使用者の臀部の位置ずれを抑制することができる。
【0024】
エアバッグ20は、図示しないエア給排装置によって上下方向に膨縮動作可能であり、座部15の後端部側から前端部側にかけて配置される第1エアバッグ21と、座部本体15aの前端部側で前記第1エアバッグ21の下側(座部本体15a側)に配置される第2エアバッグ22とで構成されている。尚、エアバッグ21,22の表面は、使用者の施療部位を押圧する押圧部位Pの変位を大きくするべく蛇腹形状となる蛇腹部23が形成されており、そのため前記エア給排装置による空気供給時にその蛇腹状の蛇腹部23及び押圧部位Pが膨張動作しやすくなっている。
【0025】
また、第1エアバッグ21は座部本体15aの幅方向中心より左側に配置される左側エアバッグ21aと、座部本体15aの幅方向中心より右側に配置される右側エアバッグ21bとを備え、それぞれのエアバッグ21a,21bが独立して膨縮動作可能に構成されている。また、第2エアバッグ22は座部本体15aの幅方向中心より左側に配置される左側エアバッグ22aと、座部本体15aの幅方向中心より右側に配置される右側エアバッグ22bとを備え、各エアバッグ22a,22bが同調して膨縮動作可能に構成されている。
【0026】
カバー部材15bは、その後端部が前記座部本体15aの後端部と固定され、前端部が移動自在とされるとともに、前記エアバッグ21,22及び座部本体15aの上面を覆うように設けられている。
【0027】
また、本実施形態の椅子型ストレッチ機10の背もたれ部17は、前面が開口された硬質樹脂材料からなる図示しない本体ケース内に、背もたれ部17の上下方向に沿って図示しないガイドレールが設けられ、このガイドレールに沿って上下方向にマッサージ機構30が組み付けられている。このマッサージ機構30には、図示しない各種駆動モータが備えられており、これら各種駆動モータの駆動によってマッサージ機構30の上下動や、該マッサージ機構30に備えられる一対の施療子30aによる所定の施療動作が行われるようになっている。
【0028】
上記のように構成された椅子型ストレッチ機10では、図示しないエア給排装置を制御して、図4(b)に示すように第1エアバッグ21のみの膨縮動作や、図4(c)に示すように第2エアバッグ22のみの膨縮動作等の各種の膨縮動作の組合せによって使用者にストレッチを施すようになっている。その一例としては、図示しないエア給排装置を制御して、例えば第1エアバッグ21の左側エアバッグ21aを先ず膨張させてカバー部材15bを押し上げ、その膨張状態を所定時間(例えば5秒〜10秒)保持する。次いで、左側エアバッグ21aを収縮させるとともに第1エアバッグ21の右側エアバッグ21bを膨張させてカバー部材15bを押し上げ、その膨張状態を所定時間(例えば5秒〜10秒)保持する。このように、左側エアバッグ21a及び右側エアバッグ21bを交互に膨縮動作させることで、使用者に対して捻りのストレッチ動作を施すことができる。
【0029】
また、上記ストレッチ動作において、カバー部材15bの後端部が座部本体15aの後端部と固定されるとともにカバー部材15bの前端部が移動自在とされているため、エアバッグ21,22の膨張動作を制限されることが抑えられ、好適なストレッチを施すことができる。また、例えば、上記ストレッチ動作において、第2エアバッグ22の左側エアバッグ22a及び右側エアバッグ22bを常時膨張させることで、図4(c)に示すようにカバー部材15bの前端部側が持ち上がり、使用者の臀部側(カバー部材15b及び座部本体15aの後端部側)が相対的に低くなるため、臀部の前方方向への位置ずれを抑えることが可能となる。このような状態において、前記マッサージ機構30の施療子30aによって例えば使用者の腰部付近を施療する場合に、施療子30aの当たり心地が強くなり、好適なマッサージ(施療)を行うことが可能となる。
【0030】
また、カバー部材15bが硬質の発泡部材で構成されているため、特に上述の様に交互に膨縮動作を行う場合は、
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
【0031】
(1)座部15は、ストレッチ手段としてのエアバッグ21,22の上面側を覆う可撓性のカバー部材15bを備え、カバー部材15bは、その後端部が座部本体15aの後部側で固定されるとともに、前端部側が移動自在に構成される。このため、ストレッチ手段上下動時であるエアバッグ21,22の膨縮動作時において、エアバッグ21,22の膨縮動作が制限されることが抑えられるため、より好適なストレッチを施すことが可能となる。
【0032】
(2)カバー部材15bは、硬質の発泡部材(例えばウレタン等)から構成される。そのため、使用者の自重に抗してエアバッグ21,22にて押し上げる際に、その当たり感を軽減でき、より好適且つ快適なストレッチを施すことができる。また、エアバッグ21を座部本体15aの幅方向に複数(左側エアバッグ21a及び右側エアバッグ21bを)設けており、それらの内の一つのエアバッグ21a,21bを大きく突出させた際に、カバー部材15bが各エアバッグ21a,21b間の段差が埋まるように変形されるため、動作中の違和感を軽減させることが可能となる。
【0033】
(3)膨縮動作可能なエアバッグ21,22にてストレッチ手段が構成される。このような構成とすることで、エアバッグ21,22膨張動作時においては使用者に対して柔らかい当たり感を付与でき、またエアバッグ21,22を収縮状態とすることで使用者にエアバッグ21,22を意識させず良好な座り心地を提供することが可能となる。
【0034】
(4)エアバッグ21,22の内の第2エアバッグ22は、カバー部材15bの前端部側に配置される。そのため、例えば第2エアバッグ22を膨張動作させる場合に、その膨張動作が規制(制限)されにくくなり、十分に膨張させて使用者の大腿部等を押し上げるストレッチを施すことができる。また、カバー部材15bの前端部側が押し上げられることで、使用者の臀部の移動が起こりにくくなり、背もたれ部17にマッサージ機構30を備えた場合には、マッサージ機構30による施療子30aが使用者の背部を押圧して効果的なマッサージを施すことも可能となる。
【0035】
(5)第1エアバッグ21と、その第1エアバッグ21の下方側でカバー部材15bの前端部側に配置される第2エアバッグ22とでストレッチ手段が構成される。このため、第2エアバッグ22の膨縮動作によって使用者の大腿部を押し上げるストレッチを施すことができるとともに、第2エアバッグ22の膨張動作によって臀部の位置ずれ抑制しつつ第1エアバッグ21による膨縮動作にて、より好適なストレッチを施すことができる。また、エアバッグ21,22を複数設けることで、動作のバリエーションを増やすことができる。
【0036】
(6)座部本体15aは、例えばウレタン等からなる硬質の発泡部材を用いて使用者の臀部位置Dが他の位置よりも薄くなるように構成される。つまり、座部本体15aの臀部位置Dが他の位置よりも薄くなっているため、座部本体15aに着座した際に使用者の臀部が落ち込みやすく、本装置10使用時における臀部の位置ずれを抑えることが可能となる。
【0037】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、使用者の臀部が座部15に落ち込みやすくするために、使用者着座時において使用者の臀部が位置すると想定される座部本体15aの臀部位置Dの厚みXが、座部本体15aの他の箇所の厚みYよりも薄くなるように構成したが、これに限らない。例えば臀部位置Dの厚みXと他の位置の厚みYが同じであってもよい。また、厚みによって使用者の臀部が座部15に落ち込みやすくするのではなく、座部本体15aを構成する発泡部材の構成密度を、使用者着座時において使用者の臀部が位置すると想定される臀部位置Dが他の箇所よりも低くなるように構成してもよい。勿論、座部本体15aの厚み及び座部本体15aの材料の構成密度の両方で対応してもよい。
【0038】
・上記実施形態では、座部本体15a及びカバー部材15bを硬質の発泡部材にて構成したが、その他の部材を用いる構成を採用してもよい。また、硬質の発泡部材として、ウレタン以外の材質を用いてもよい。
【0039】
・上記実施形態では、第1エアバッグ21及び第2エアバッグ22を設ける構成としたが、これに限らず、例えばいずれか一方のエアバッグ21,22を設ける構成を採用してもよい。また、更に第1エアバッグ21及び第2エアバッグ22を配置してもよい。また、座部15以外の背もたれ部17やオットマン16、肘掛け14等にエアバッグを配置してストレッチやマッサージを施す構成を採用してもよい。
【0040】
・上記実施形態では、第1エアバッグ21を構成する左側エアバッグ21a及び右側エアバッグ21bのそれぞれを独立して膨縮動作可能に構成したが、これに限らず、左側エアバッグ21a及び右側エアバッグ21bが同調して膨縮動作可能な構成を採用してもよい。
【0041】
・上記実施形態では、第2エアバッグ22を構成する左側エアバッグ22a及び右側エアバッグ22bが同調して膨縮動作可能に構成したが、これに限らず、左側エアバッグ22a及び右側エアバッグ22bのそれぞれが独立して膨縮動作可能な構成を採用してもよい。
【0042】
・上記実施形態では、エアバッグ21,22にてストレッチ手段を構成したが、これに限らない。
・上記実施形態では、特に言及していないが、エアバッグ21,22の膨縮動作とマッサージ機構30の施療子30aによる施療動作とを組み合わせて行ってもよい。
【0043】
・上記実施形態では、施療子30aを有するマッサージ機構30を備える構成としたが、これに限らず、マッサージ機構30を省略した構成を採用してもよい。
【符号の説明】
【0044】
10…椅子型ストレッチ機、15…座部、15a…座部本体、15b…カバー部材、17…背もたれ部、20…ストレッチ手段としてのエアバッグ、21…第1エアバッグ、21a…第1エアバッグを構成する左側エアバッグ、21b…第1エアバッグを構成する右側エアバッグ、22…第2エアバッグ、22a…第2エアバッグを構成する左側エアバッグ、22b…第2エアバッグを構成する右側エアバッグ、30…マッサージ機構、D…臀部位置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座部に着座した使用者に対し、前記座部に内蔵されたストレッチ手段による座部上面の上下動にて前記使用者の所定部位を押し上げてストレッチを行う椅子型ストレッチ機であって、
前記座部は、前記ストレッチ手段の上面側を覆う可撓性のカバー部材を備え、
前記カバー部材は、その後端部が座部本体の後部側で固定されるとともに、前端部側が移動自在に構成されたことを特徴とする椅子型ストレッチ機。
【請求項2】
請求項1に記載の椅子型ストレッチ機において、
前記カバー部材は、硬質の発泡部材から構成されたことを特徴とする椅子型ストレッチ機。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の椅子型ストレッチ機において、
前記ストレッチ手段は、膨縮動作可能なエアバッグで構成されたことを特徴とする椅子型ストレッチ機。
【請求項4】
請求項3に記載の椅子型ストレッチ機において、
前記エアバッグは、少なくとも前記カバー部材の前端部側に配置されたことを特徴とする椅子型ストレッチ機。
【請求項5】
請求項3又は4のいずれか一項に記載の椅子型ストレッチ機において、
前記エアバッグは、第1エアバッグと、該第1エアバッグの下方側で前記カバー部材の前端部側に配置される第2エアバッグとで構成されたことを特徴とする椅子型ストレッチ機。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の椅子型ストレッチ機において、
前記座部本体は、硬質の発泡部材を用いて前記使用者の臀部位置が他の位置よりも薄くなるように構成されたことを特徴とする椅子型ストレッチ機。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の椅子型ストレッチ機において、
前記座部本体は、硬質の発泡部材を用いて前記使用者の臀部位置の密度が他の位置の密度よりも低くなるように構成されたことを特徴とする椅子型ストレッチ機。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の椅子型ストレッチ機において、
前記座部の後部には、背もたれ部が設けられるものであり、
前記背もたれ部には、前記座部に着座した前記使用者に対してマッサージを行うマッサージ機構が設けられたことを特徴とする椅子型ストレッチ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−172477(P2010−172477A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−18024(P2009−18024)
【出願日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】