説明

植物栽培用の器具およびシステム

【課題】相対的に簡単な配置(配列)によってグリーンルーフ(緑化された屋上)の解決策を提供すること。
【解決手段】植物栽培器具(10,110)は、ベース(12,112)と、そのベースを取り囲んで植物栽培用の栽培容積ないし栽培容器を区画形成する周辺壁(14,114)と、当該器具の周辺壁を隣接する栽培器具の周辺壁に連結するための連結手段(18,18a,118a)とを備えている。この器具は、相対的に簡単な配置(配列)によってグリーンルーフ(緑化された屋上)の解決策を提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物栽培器具のような植物を栽培するための器具およびシステムに関する。特に本発明は、高層ビルの屋根上面(屋上)に植物を栽培するための屋上用植物栽培器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
様々な利点をもたらすグリーンルーフ(緑化された屋上)は、多くの現代の都市において一つのトレンドとなっている。しかしながら、特に高層ビルの屋根上面(屋上)においては相対的に限られた空間しか得られないために、給水(散水)および排水の設備を含む関連設備を維持することが困難である。現存の器具、例えばCN2850252YおよびCN200969781Yは、相対的に複雑であり、これらの器具のいくつかが同じ場所で使用されることがあるにしても一緒に設置して連結することは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許公報:CN2850252Y
【特許文献2】中国特許公報:CN200969781Y
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[発明の目的]
本発明の目的は、背景技術(欄)で述べた少なくとも1つ以上の問題点を解決することにある。特に本発明の目的は、構造において相対的にシンプルであると共に、一緒に設置および連結することが相対的に容易である植物を栽培する器具およびシステムを提供することにある。最小限として本発明の目的は、公衆に有益な選択を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[発明のサマリー]
本発明によれば、ベースと、前記ベースを取り囲んで植物栽培用の栽培容積ないし栽培容器を区画形成する周辺壁と、当該植物栽培器具の周辺壁を隣接する植物栽培器具の周辺壁に連結するための連結手段とを備えた植物栽培器具が提供される。ここで、前記周辺壁には、少なくとも一つの水入口および少なくとも一つの水出口が形成されている。前記連結手段はまた、連結された植物栽培器具の栽培容積ないし栽培容器が(それを通じて)連通可能な通路(channel)を区画形成する。
【0006】
この器具は、それが相対的に簡単な配置(配列)によってグリーンルーフ(緑化された屋上)の解決策を提供するので、大変有利である。例えば、その器具は屋上の場所で組み立てることができ、その場所の形に最大限に適合するよう構成することができ、その器具のモジュール的性質は、その器具をビルの限られた空間にある屋上に運ぶことをより容易にし、隣り合う器具を相互連結する排水孔ないし水分配孔のために水やりがより容易になる。最初の器具に導入された水は、相互連結された水分配孔を介して別の器具内に流れ込むことができるので、水分配孔は、簡易な水やり手段(灌漑手段)を提供する。かかる器具をもってすれば、短時間で植物栽培器具を組み立てることで、相対的に大きな領域(面積)をカバーすることができる。
【0007】
前記水出口は、前記ベースよりも上の高さに配置されたオーバーフロー用の出口でもあってもよい。そのオーバーフロー構造は、余分なエネルギーを必要とせずとも自動的に水が他の器具に流れて広がっていくことを可能ならしめる。
【0008】
過剰な水を排出すべく前記周辺壁に設けられた排水口を更に備えてもよい。そのような排水口はまた、相互連結された別の器具に水を広げるための第2の水出口として使用することもできる。
【0009】
前記連結手段は、水出口の穴サイズを変化させるべく当該水出口に対して移動可能なスライド可能ゲートを備えてもよい。
【0010】
前記周辺壁は、複数の相互連通可能な栽培セルを取り囲んでもよく、各栽培セルは、少なくとも一つの水入口および少なくとも一つの水出口が形成されるセル周辺壁、並びに、隣接する栽培セルを連結するための少なくとも一つの連結手段を備えてもよい。ここで、前記連結手段はまた、連結された栽培セルの栽培容積ないし栽培容器が連通可能な通路(channel)を区画形成する。個々のユニットを構造ユニットとして使用することで実質的にモジュール方式を提供するところの、当該構成は、器具の集合体が異なった空間の要請に適するように設けられることを可能にする。
【0011】
従って、本発明はまた、複数の壁に連結されたベースを具備した植物栽培器具を提供するものである。ベースおよび複数の壁は、水を蓄える空間を区画形成する。前記複数の壁の一つには少なくとも一つの第1の開口があり、その第1の開口は、本発明に従う別の植物栽培器具への連結用の連結部材を受け入れるように形成されている。前記空間内に蓄えられる水は、前記連結部材を介して当該植物栽培器具に出入りする。
【0012】
好ましくは、前記少なくとも一つの第1の開口は、前記複数の壁の一つに形成されている。
【0013】
代替的には、前記少なくとも一つの連結部材は、前記複数の壁から分離可能である。
【0014】
更に有利には、本発明の植物栽培器具は、複数の細孔を有する多孔性のサポートを備えており、そのサポートは前記ベースから所望の距離に保持されている。
より好ましくは、前記少なくとも一つの第1の開口は、前記ベースから第1の所定距離に位置決めされており、且つ、前記所望の距離は、前記第1の所定距離と実質的に同じである。
加えて、本発明の植物栽培器具は、植物栽培器具から過剰の水を排出するための少なくとも一つの第2の開口を備えており、当該少なくとも一つの第2の開口は、前記ベースから第2の所定距離に位置決めされており、且つ、その第2の所定距離は前記第1の所定距離よりも長い。
代替的には、前記所望の距離は調節可能である。
【0015】
好ましくは、前記ベースは、正方形、長方形(矩形)、三角形および六角形からなる群から選択される形状を有している。
【0016】
任意的には、前記少なくとも一つの連結部材および前記少なくとも一つの第1の開口はシール(seal)を形成する。より好ましくは、本発明の植物栽培器具は、前記シールを形成するための密閉スリーブ(sealing sleeve)を更に備える。
【0017】
本発明の別の観点は、複数の壁に連結されたベースを備え、当該ベースと当該複数の壁により水を蓄える空間を区画形成する植物栽培器具を提供することにある。複数の壁の一つから分離可能な少なくとも一つの連結部材が、当該植物栽培器具を別の植物栽培器具に連結するために設けられている。前記少なくとも一つの連結部材には、少なくとも一つの第1の開口が形成されており、前記空間内に蓄えられる水は、前記少なくとも一つの第1の開口を介して当該植物栽培器具に出入りする。
【0018】
本発明の別の観点は、上記植物栽培器具の複数個を相互連結してなることを含む植物栽培用システムを提供することにある。
【0019】
本発明の好ましい実施形態が、例示によって、および添付の図面を参照して以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、連結部材により互いに連結されて植物栽培システムを形成すべく構成された本発明の典型的な器具(4体)を示す。
【図2】図2は、別の連結部材を有すると共に多孔性のサポート(支持体)を具備した植物栽培システムを示す。
【図3】図3は、本発明の別例の器具の分解図を示す。
【図4】図4は、別の植物栽培システムを形成すべく、いくつかの図3の器具の設置状況を示す。
【図5】図5は、本発明の更に別例となる器具を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下の段落では、図面を参照して例示により本発明を説明する。以下の表1は、図面の部材参照番号が容易に参照できるような部材リストである。
【表1】

【0022】
本発明の目的、特徴および観点は、以下の記載に開示されており、以下の記載から明らかとなる。ここでの説明が例示的な実施例の説明に過ぎず、本発明のより広い観点(そのより広い観点は例示の構築で具体化される)を制限するものとして意図されていないことは、当業者によって理解されるべきである。
【0023】
本発明に従う例示の植物栽培器具およびシステムが図1〜図5に示されている。図1に示すように、本発明の植物栽培器具10は、複数の壁14につながれたベース12によって形成されており、複数の壁14は水を蓄えておく空間を区画形成する。ベースは、正方形、長方形(矩形)、三角形および六角形を含むどのような形状であってもよく、ベースに連結される壁の数はベースの形状に依存する。図5は、六角形状の本発明の植物栽培器具を示す。
【0024】
図1及び図2に示すように、壁14上には、別の植物栽培器具に連結するための連結部材18を受承するように形成された第1の開口16が設けられている。例えば、連結部材18が図1及び図2に示されるようなチューブ状(管状)の形状である場合には、第1の開口は円形状となる。図面では、連結部材18,118は壁14,114から分離可能となっている。ベース12および壁14で区画された空間に蓄えられた水は、連結部材18を介して当該空間を出入りする。この第1の開口16は、植物栽培器具10の中(間)に蓄えられた水の流れを促進するためのものである。そして、例えば、第1の開口16を連結部材18にフィットする適切なサイズに形作ることによって、及び/又は、第1の開口16と連結部材18とがシールを形成するような密閉スリーブ(シール用スリーブ)19を設けることによって、第1の開口16および連結部材18がシールを形成することは好ましい。その他の適切なシール機構が採用されてもよい。
【0025】
多孔性サポート(支持体)20,120が任意的に設けられ、ベースから所望の距離に維持(保持)される。図2では、多孔性サポート20は、ベース上に形成された複数の突起によって保持される。図3の例示的な器具では、多孔性サポート120が複数の突起を有しており、それらの突起が多孔性サポート120をベース112から所望の距離に保持する。多孔性サポート20,120は、その他の方法によって、例えば、ベースの壁14,114の上にある凹部またはレール、並びに、適当なサイズの多孔性サポート20,120をその凹部またはレールにフィット(適合)させることによって、所望の距離に保持されてもよい。植物を栽培するための土壌は多孔性サポート20,120の上面に置くことができ、水は、多孔性サポート20,120とベース12,112との間に所望の距離で区画された空間内に貯留されることができる。「所望の距離」は、土壌が、栽培されるべき植物に応じた適切な程度に堆積(dampen)されるように選択される。というわけで、所望の距離が調節可能であることは好ましい。これは、様々な方法によって、例えば、図1の例示的な器具の突起の高さないし厚みを調節することにより、あるいは、壁14,114上のいくつかの凹部もしくはレールを異なるレベル(高さ)で設けることにより、達成され得る。
【0026】
追加的には、第1の開口16,116は、ベースから第1の所定距離に位置決めされ、それは、前記所望の距離(多孔性サポート20,120がベースから離されている距離)とほぼ同じであることが好ましい。このことは、水位が多孔性サポート20,120の上にまで来たときに過剰の水が自動的に器具10,110を離れるのを許容することで、より効果的に土壌の堆積(dampening)の制御を可能にする。植物栽培器具10,110はまた、前記第1の開口よりも高所であってベースの上方に位置決めされた少なくとも一つの第2の開口(図3〜5に示す)を具備してもよく、その結果、例えば雨から生じた過剰の水が植物栽培器具10,110から排出され得る。
【0027】
本発明の別の実施形態では、第1の開口116は連結部材118上に形成されている。図3及び図4に示す特定の例では、第1の開口116及び第2の開口117の両方が連結部材118に形成されている。この実施形態では、第1の開口116は、連結部材118を受承するよう形成されることをもはや要求されない。代わりに、連結部材118は、それが二つの植物栽培器具110を一体連結できる限り、種々の適切な形態であることができる。例えば、図3の連結部材118は、植物栽培器具110の一壁部におけるU字型の溝部に挿入されるべく概してT字型のクランプ(留め具)の形態である。連結部材118は、その他の様々な形態、例えば植物栽培器具110を連結するためのクランプ部材の形態をとることができる。更に、植物栽培器具110間の連結を更に確実なものとするために、追加の係合機構が設けられてもよい。例えば、連結部材118および壁114における突起(群)および刻み目(ギザギザ)、あるいは、連結部材118および壁における結び用の穴(orifice)など。あるいは、連結部材18は(図3に示すように)分離可能であってもよく、植物栽培器具110と一体化されていてもよい。後者の場合、植物栽培器具110の壁の溝部はもはや必要ではないが、当該連結部材18に合うその他の係合機構で置き換えられてもよい。しかしながら、分離可能な連結部材118には、取替え及びメンテナンス(保守管理)がし易いという利点がある。
【0028】
図3に示すようなT字型の分離可能な連結クランプは、植物栽培器具110の壁の溝部に垂直に(あるいは垂直成分を持つ全ての方向に)挿入可能であるものであるが、そのことは、種々の植物栽培器具110間での緊密な連結を可能にして漏れを減らすという利点がある。しかしながら、図3及び4に示す実施形態は、図1及び2に示すものよりも構造的により複雑化する。
【0029】
好ましくは、ベース12,112の(地面に対する)高さも調節可能である。いくつかの可能性のある調節機構は既に上で説明されている。
【0030】
本発明の植物栽培器具10,110は相対的にシンプルであり、製造コストが低い。いくつかの例では、多孔性サポート20,120のベース12,112からの距離の調節を可能とすることにより、土壌堆積の異なるレベルを許容するという柔軟性がもたらされる。更に連結部材18,118は、本発明に従う多数の植物栽培器具が、器具間の排水機能を保ちながらも比較的容易に一体連結されるのを許容する。このことは、本発明の植物栽培器具が一つだけでも水で満たされることを可能にして、相互連結された器具の全てが同時に給水されることを可能にする。
【0031】
[結語]
本発明の好ましい実施形態が例示によって詳細に説明されたが、本発明の改変や改作が当業者には可能であることは明らかであろう。更に本発明の実施形態は、例や図だけによって限定解釈されるべきではない。ただし、そのような改変や改作が特許請求の範囲で述べられたような本発明の範囲内であり得ることは理解されるべきである。例えば、一つの実施形態の一部として説明された特徴点は、別の実施形態に使用されて、更に別の実施形態を生み出すことが可能である。このように、本発明が特許請求項およびその均等物の範囲に入るような改変やバリエーションをカバーすることが、意図されている。
【符号の説明】
【0032】
10,110…栽培器具
12,112…ベース
14,114…壁
16,116…第1の開口
117…第2の開口
18,18a,118…連結部材
19…密閉スリーブ(シール用スリーブ)
20,120…多孔性のサポート(支持体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物栽培器具であって、
ベースと、前記ベースを取り囲んで植物栽培用の栽培容積ないし栽培容器を区画形成する周辺壁と、当該植物栽培器具の周辺壁を隣接する植物栽培器具の周辺壁に連結するための連結手段とを備えており、
前記周辺壁には、少なくとも一つの水入口および少なくとも一つの水出口が形成されており、
前記連結手段はまた、連結された植物栽培器具の栽培容積ないし栽培容器が連通可能な通路を区画形成する、ことを特徴とする植物栽培器具。
【請求項2】
前記水出口は、前記ベースよりも上の高さに配置されたオーバーフロー用の出口でもある、ことを特徴とする請求項1に記載の植物栽培器具。
【請求項3】
過剰な水を排出すべく前記周辺壁に設けられた排水口を更に備えている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の植物栽培器具。
【請求項4】
前記連結手段は、前記水出口の穴サイズを変化させるべく当該水出口に対して移動可能なスライド可能ゲートを備えている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の植物栽培器具。
【請求項5】
前記周辺壁は複数の壁に分割され、その複数の壁は、矩形、五角形および六角形を含む多角形を区画形成する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の植物栽培器具。
【請求項6】
前記周辺壁は、複数の相互連通可能な栽培セルを取り囲んでおり、
各栽培セルは、少なくとも一つの水入口および少なくとも一つの水出口が形成されるセル周辺壁、並びに、隣接する栽培セルを連結するための少なくとも一つの連結手段を備えており、
前記連結手段はまた、連結された栽培セルの栽培容積ないし栽培容器が連通可能な通路を区画形成する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の植物栽培器具。
【請求項7】
一つの栽培セルの水入口は、前記連結手段を介して別の栽培セルの水出口に連結されている、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の植物栽培器具。
【請求項8】
植物栽培器具であって、
(i) 複数の壁に連結されたベースであって、当該ベースと当該複数の壁により水を蓄える空間が区画形成される、ベースと、
(ii) 前記複数の壁の一つに設けられた少なくとも一つの第1の開口であって、当該第1の開口は、別の植物栽培器具への連結用の連結部材を受け入れるように形成されており、前記空間内に蓄えられる水は、前記連結部材を介して当該植物栽培器具に出入りする、少なくとも一つの第1の開口と、
を備える、ことを特徴とする植物栽培器具。
【請求項9】
前記少なくとも一つの第1の開口は、前記複数の壁の一つに形成されている、ことを特徴とする請求項8に記載の植物栽培器具。
【請求項10】
前記少なくとも一つの連結部材は、前記複数の壁から分離可能である、ことを特徴とする請求項8または9に記載の植物栽培器具。
【請求項11】
複数の細孔を有する多孔性のサポートを更に備えており、そのサポートは前記ベースから所望の距離に保持されている、ことを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の植物栽培器具。
【請求項12】
前記少なくとも一つの第1の開口は、前記ベースから第1の所定距離に位置決めされており、且つ、前記所望の距離は、前記第1の所定距離と実質的に同じである、ことを特徴とする請求項11に記載の植物栽培器具。
【請求項13】
植物栽培器具から過剰の水を排出するための少なくとも一つの第2の開口を更に備えており、当該少なくとも一つの第2の開口は、前記ベースから第2の所定距離に位置決めされており、且つ、その第2の所定距離は前記第1の所定距離よりも長い、ことを特徴とする請求項12に記載の植物栽培器具。
【請求項14】
前記所望の距離は調節可能である、ことを特徴とする請求項11〜13のいずれか一項に記載の植物栽培器具。
【請求項15】
前記ベースは、正方形、長方形、三角形および六角形からなる群から選択される形状を有している、ことを特徴とする請求項8〜14のいずれか一項に記載の植物栽培器具。
【請求項16】
前記少なくとも一つの連結部材および前記少なくとも一つの第1の開口が、シールを形成する、ことを特徴とする請求項8〜15のいずれか一項に記載の植物栽培器具。
【請求項17】
前記シールを形成するための密閉スリーブを更に備える、ことを特徴とする請求項16に記載の植物栽培器具。
【請求項18】
植物栽培器具であって、
複数の壁に連結されたベースであって、当該ベースと当該複数の壁により水を蓄える空間が区画形成される、ベースと、
当該植物栽培器具を別の植物栽培器具に連結するための、前記複数の壁の一つから分離可能な少なくとも一つの連結部材と、
を備え、
前記少なくとも一つの連結部材には、少なくとも一つの第1の開口が形成されており、前記空間内に蓄えられる水は、前記少なくとも一つの第1の開口を介して当該植物栽培器具に出入りする、ことを特徴とする植物栽培器具。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれかに記載の植物栽培器具の複数個を相互連結してなる植物栽培用システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−517221(P2012−517221A)
【公表日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548803(P2011−548803)
【出願日】平成22年2月8日(2010.2.8)
【国際出願番号】PCT/IB2010/000237
【国際公開番号】WO2010/089663
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(511190801)
【Fターム(参考)】