説明

植物活性材および植物栽培容器

【課題】珪藻土焼成顆粒、ゼオライト、植物質破片に植物活性材、植物成長調整剤を充填し植物の生育を促進を図り、植物活性材および植物栽培容器の構造に給水管理を容易にし、ハイドロカルチャーとして使用可能な植物栽培容器を提供する。
【解決手段】珪藻土焼成粒、ゼオライト、植物質破片に植物活性材、成長調整剤を充填させた顆粒状植物活性材である。珪藻土焼成顆粒は高温で焼成しているため清潔であることから園芸、食卓、テーブル,テラス等では、ハイドロカルチャーが適している。植物栽培容器の構造に貯水、通水孔、通気孔を設置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物活性材、植物成長調整剤を珪藻土焼成顆粒、ゼオライト、植物質破片に充填し、植物の生育を促進させるための植物活性材および給水管理を容易にした植物栽培容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
植物育成促進において、病害、害虫対応に有機合成農薬等が使用され、また、植物成長促進に肥料が使用されている。植物栽培容器においては、底に通気兼排水孔をあけているものが市場に提供されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来作業の煩雑さと有機合成農薬、肥料等が無駄に使用されることからの汚染が環境問題となり、生体系の破壊が社会問題になっている。
環境悪化の対策として設備、機材の投入はされているものの農業汚泥処理は難しく農業汚泥処理量の処理対策に苦慮をしている。環境問題の解決について数多くの提案がなされ、実用化されてはいるものの設備投資額と多大なる費用を要している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記の課題でもある植物の給水管理、通気性が損なわれて発生する根腐れの問題の解決にある。珪藻土焼成顆粒、ゼオライト、植物質破片に植物活性材、植物成長調整剤を充填したことを特徴とした。加えて植物栽培容器を提供することで上記目的を達成する。
本発明は、これを解決する。
【0005】
本発明の植物栽培容器の構造は、給水、排水、通気を適度に管理を有する技術を提供したもの。
【0006】
本発明の珪藻土焼成顆粒は、秋田県北秋田市から産出される埋蔵量の多い安定供給のできる良質な多孔質構造の珪藻土を用いるのが望ましい。
ゼオライトは、秋田県能代市から産出される良質なものを用いるのが望ましい。
植物質破片は、地域資源の活用が望ましい。
【0007】
本発明は、多孔質の機能、性能を発揮する珪藻土焼成顆粒、ゼオライト,植物質破片を植物栽培容器の給水部構造部に充填することで構成され、植物の有用性と環境用材としての提供を目的とする。
【0008】
ハイドロカルチャーの植え込み材として活用できる多孔質構造。そのため、適度な水分と空気を保持し植物の根を活性化させる。低照度環境への適応性も増加させる。
【0009】
ハイドロカルチャーは、土を使用しないため、根腐れ、カビ、悪臭の心配がない。
また、虫がつきにくいので清潔である。水やりの頻度も少なくてよく、メンテナンスが簡単であることと、また、軽量のため移動が楽である。植物の根を寒さから保護をするので、植物を何年も楽しむことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の植物活性材は、珪藻土焼成顆粒、ゼオライト、植物質破片に植物活性材、植物成長調整剤を充填することで有機合成農薬、肥料等による環境汚染の影響を低減する。植物活性材による肥料の効率化、土壌作業を焼成顆粒珪藻土の気孔内の植物活性材、植物成長調整剤、水分等の保持により土壌内においても植物に効果が安定供給される。よって、作業軽減となる。
【0011】
天然素材の珪藻土、ゼオライト、植物質破片の有用な特徴と細孔部と吸着保存効果はこれまでにない優れた用材を得ることができる。
さらに市販の栽培容器に本発明の給、排水、通気孔を適合することで植物栽培をすることができる。
【0012】
多孔質に植物活性材を充填させることにより安定し、しかも安全性、経済性に優れた実用用材が出来た。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、珪藻土、ゼオライト、植物質破片を直径2ミリメートル程度の略均一粒状に形成する。多孔質セラミックの個々の孔は連続している。その体積は微細な気孔で占められており、目詰まりのない最大の特性から植物活性材、植物成長調整剤を充填することにより構成されている。
【0014】
上記、珪藻土焼成顆粒、ゼオライト,植物質破片に植物活性材、植物成長調整剤を充填するが、漢方農材とする植物成長調整剤の、多くの種類の内一種を用いるのが好ましいが漢方農材の混在はより好ましい。漢方農材に制限はもたない。
【0015】
本発明は、植物栽培容器構造に植物活性材を珪藻土焼成顆粒、ゼオライト、植物質破片の天然多孔質物質に充填したことを特徴とする。
【産業上の利用可能性】
【0016】
本発明は、植物栽培容器に植物の生育促進をするための珪藻土焼成顆粒、ゼオライト、植物質破片に植物活性材を用いた。また、植物栽培容器構造は、給水、排水、通気等を容易にし、しかも、環境用材に関するものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】多孔質構造
【図2】珪藻土の組成分析表
【図3】ゼオライトの組成分析表
【図4】植物栽培容器の断面図
【図5】植物栽培容器の透視図
【図6】植物栽培容器の全体図
【図7】上面の仕切り図
【符号の説明】
1、植物栽培容器
2、珪藻土焼成顆粒
3、貯水
4、通水孔
5、給水
6、給水孔
7、通気孔
8、仕切り板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
珪藻土焼成顆粒に植物活性材、植物成長調整剤を充填させたことを特徴とする顆粒状植物活性材。
【請求項2】
ゼオライト、植物質破片に植物活性材、植物成長調整剤を充填させたことを特徴とする顆粒状植物活性剤。
【請求項3】
植物活性材、植物成長調整剤の一種類、もしくは、二種類以上の充填を珪藻土焼成顆粒、ゼオライト、植物質破片に用いる顆粒状植物活性材。
【請求項4】
請求項1、請求項2、請求項3の単一、もしくは、複合によるハイドロカルチャーの植え込み材としての活用。
【請求項5】
上記の栽培容器として栽培用水の貯水、給水、通気孔を有することを特徴とする植物栽培容器構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−246518(P2010−246518A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−118014(P2009−118014)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【出願人】(305058494)
【Fターム(参考)】