説明

検出システム及び検出方法

【課題】複数の物品にそれぞれ設けられたRFIDタグの読み落としを判定する。
【解決手段】検出システム1では、複数の物品QごとのRFIDタグ2の重量情報を全て足し合わせて算出した算出重量と、複数の物品Qの総重量とが一致する場合に、RFIDタグ2が全て認識されていることを判定するようにした。これにより、リーダライタ部3のRFIDタグ2の検出結果に読み落としが発生しているか否かを把握できるようになり、物品Qを誤って管理してしまう等を未然に防止することができ、リーダライタ部3の検出信頼性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
検出システム及び検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、物品に、当該物品に関する情報を記憶させたRFID(Radio Frequency IDentification)タグを取り付けて、当該RFIDタグを検出する検出システムによる物品の管理が行われている(例えば、特許文献1を参照)。当該検出システムでは、RFIDタグと、例えば、PC(Personal Computer)等に接続されて制御されるリーダライタ部とを備える。
【0003】
このような検出システムでは、例えば、管理対象となる商品の情報(商品、管理番号等)を予め記憶させておいたRFIDタグを当該商品の外部に貼付し、RFIDタグが貼付された商品をダンボール等の梱包箱で梱包しておく。リーダライタ部が、梱包箱に電波を送信して当該電波に応じたRFIDタグからの電波を受信することで、各RFIDタグを検出し、商品の情報を取得することができる。このようにRFIDタグを利用すれば、非接触で、梱包箱を開封することなく、梱包箱内に梱包されている商品等の物品を管理することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−167613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、梱包箱内に梱包されている物品にそれぞれ貼付されたRFIDタグを検出するには次のような問題があった。
RFIDタグが貼付されている物品を梱包箱に雑然と入れてしまった場合には、例えば、物品の配置位置に応じてRFIDタグが、リーダライタ部からの電波を受信できない場合もある。このような場合には、リーダライタ部はRFIDタグの読み落としが生じ、全てのRFIDタグを読み取ることはできない。このため、リーダライタ部によって常に全てのRFIDタグが検出されるわけではないために、リーダライタ部の検出結果の信頼性が低下してしまうという問題点があった。
【0006】
一方、このような問題点に対して、RFIDタグの向きを注意して物品を梱包箱に入れることが考えられるが、物品の数が多い場合、多くの梱包箱に物品を入れる必要がある場合等は、物品の梱包作業が煩雑になり作業者に手間及び時間がかかってしまう。
【0007】
本件は、上記の点に鑑みて、複数の物品にそれぞれ設けられたRFIDタグの読み落としを判定する検出システム及び検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、RFIDタグを検出する検出システムが提供される。このような検出システムは、物品に設けられ、前記物品の重量情報を記憶する前記RFIDタグとの間で信号を送受信するリーダライタ部と、複数の物品の総重量を計量する計量部と、前記リーダライタ部が読み取った、前記複数の物品ごとの前記RFIDタグの前記重量情報を全て足し合わせて算出重量を算出する算出部と、前記算出部が算出した前記算出重量と前記計量部が計量した前記複数の物品の前記総重量との比較結果に応じて、前記リーダライタ部が前記RFIDタグを全て認識しているか否かを判定する判定部と、を有する情報処理装置とを備える。
【0009】
また、上記目的を達成するために、上記の検出システムで実行される検出方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
RFIDタグの検出信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施の形態に係る検出システムを説明するための概念図である。
【図2】第2の実施の形態に係る検出システムを説明するための図(その1)である。
【図3】第2の実施の形態に係る検出システムを説明するための図(その2)である。
【図4】第2の実施の形態に係る検出システムを説明するための図(その3)である。
【図5】第2の実施の形態に係る検出システムを構成するRFIDタグのハードウェア構成を説明するための図である。
【図6】第2の実施の形態に係るRFIDタグを構成するRFIDタグ回路部のハードウェア構成を説明するための図である。
【図7】第2の実施の形態に係るRFIDタグを構成するICチップに記憶されている情報を説明するための図である。
【図8】第2の実施の形態に係る検出システムを構成するリーダライタ部のハードウェア構成を説明するための図である。
【図9】第2の実施の形態に係る検出システムを構成する情報処理装置のハードウェア構成を説明するための図である。
【図10】第2の実施の形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。
【図11】第2の実施の形態に係る検出システムのRFIDタグ部の検出処理を実行するためのフローチャートである。
【図12】実施例1に係る検出システムのRFIDタグの検出処理に利用される物品情報を説明するための図(その1)である。
【図13】実施例1に係る検出システムのRFIDタグの検出処理に利用される物品情報を説明するための図(その2)である。
【図14】実施例2に係る検出システムのリーダライタ部を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る検出システムを説明するための概念図である。
【0013】
検出システム1は、複数の物品Qに設けられたRFIDタグ2を検出した際に、RFIDタグの読み落としが生じたか否かを判定することができるものである。
このような検出システム1は、図1に示されるように、複数の物品Qにそれぞれ設けられた、物品Qの重量情報を保持するRFIDタグ2、当該RFIDタグ2との間で信号を送受信するリーダライタ部3、複数の物品Qと梱包箱Pとの総重量を計量する計量部4、及びリーダライタ部3と通信可能であって、計量部4で計量された総重量の情報を受信する情報処理部5を備える。
【0014】
さらに、情報処理部5は、リーダライタ部3が読み取った、複数の物品QごとのRFIDタグ2と梱包箱Pとの重量情報を全て足し合わせて算出重量を算出する算出部5eと、算出部5eが算出した算出重量と計量部4が計量した複数の物品Qと梱包箱Pとの総重量との比較結果に応じて、複数の物品Qにそれぞれ設けられたRFIDタグ2が全て認識されていることを判定する判定部5dと、を有する。
【0015】
以下、このような検出システム1で行われる物品Qに設けられたRFIDタグ2の検出方法について説明する。
まず、物品QにRFIDタグ2を貼付して、当該物品Qの重量を各々計量する。リーダライタ部3が、計量した重量を表す重量情報をRFIDタグ2に記憶する。RFIDタグ2に重量情報の記憶が完了した物品Qを梱包箱Pに入れて梱包する。なお、RFIDタグ2には物品Qの重量情報と共に、RFIDタグ2ごとにRFIDタグ2の識別情報も記憶されている。
【0016】
このような物品Qを複数梱包する梱包箱Pを計量部4にセットする。梱包箱Pは、例えば図1に示されるように、リーダライタ部3と対向配置する。
リーダライタ部3が梱包箱P内の物品Qに設けられたRFIDタグ2に記憶されているRFIDタグ2の識別情報と、梱包箱Pと当該物品Qの重量情報とを読み取り、識別情報並びに重量情報を情報処理部5に送信する。
【0017】
情報処理部5の重量情報取得部5bは、送信された識別情報並びに重量情報を重量情報記憶部5aに記憶する。
算出部5eは重量情報記憶部5aに記憶されたRFIDタグ2の識別情報に対する重量情報を全て足し合わせて、算出重量を算出する。
【0018】
他方、計量部4はセットされた梱包箱Pの総重量を計量して、総重量の情報を情報処理部5に送信すると、情報処理部5の総重量取得部5cは、当該総重量の情報を取得する。
そして、判定部5dは算出部5eで算出した算出重量と、総重量取得部5cが取得した総重量とを比較する。
【0019】
判定部5dは、比較の結果、算出重量と総重量とが一致する場合には、物品Qに設けたRFIDタグ2が全て認識されていることを判定する。このような判定がなされると、リーダライタ部3で読み取られたRFIDタグ2の情報を利用して、物品の管理等を行うことができる。
【0020】
一方、比較の結果、算出重量と総重量とが一致しない場合には、物品Qに設けたRFIDタグ2が全て認識されていないことを判定する。この場合には、リーダライタ部3でのRFIDタグ2の情報の読み落としが生じている可能性がある。このため、例えば、読み取ったRFIDタグ2の情報の利用を中断する。
【0021】
このように、検出システム1では、複数の物品QごとのRFIDタグ2の重量情報を全て足し合わせて算出した算出重量と、複数の物品Qの総重量との比較結果に応じて、RFIDタグ2が全て認識されていることを判定するようにした。
【0022】
これにより、リーダライタ部3のRFIDタグ2の検出結果に読み落としが発生しているか否かを把握できるようになり、物品Qを誤って管理してしまう等を未然に防止することができ、リーダライタ部3の検出信頼性が向上する。
【0023】
なお、判定部5dによる判定結果が算出重量と総重量とが一致しない場合には、既述の通り、RFIDタグ2がリーダライタ部3からの電波を受信しない位置に配置されている場合等が考えられる。このため、リーダライタ部3の配置位置を変更して再び読み取りを行う等により、RFIDタグ2が正確に読み取られるようになる場合がある。
【0024】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、第1の実施の形態をより具体的に説明する。
図2〜図4は、第2の実施の形態に係る検出システムを説明するための図である。なお、図2及び図3は検出システム10の側面部及び上面部をそれぞれ示している。また、図4(A)は計量装置40の回転動作を、図4(B)は梱包箱Pに梱包されている複数の物品Qをそれぞれ示している。
【0025】
検出システム10は、図2及び図3に示されるように、リーダライタ部30と、RFIDタグ20が貼付された1つの梱包箱Pが所定位置にセットされる計量装置40と、リーダライタ部30及び計量装置40と通信可能に接続された情報処理装置50とを備える。なお、情報処理装置50は、梱包箱Pを搬送するベルトコンベア60を駆動させる図示しない駆動装置とも接続されている。
【0026】
このような検出システム10では、情報処理装置50からの制御信号に応じて回転するベルトコンベア60により梱包箱Pが図2中左方向(及び図3中下方向)に搬送されて、計量装置40の所定の位置にセットされる。計量装置40にセットされた梱包箱Pはリーダライタ部30により側面部及び上面部の三方から囲まれる。
【0027】
また、梱包箱Pがセットされた計量装置40は、必要に応じて情報処理装置50からの制御信号に基づき、図4(A)中時計回り方向に回転する。したがって、計量装置40の回転に伴って、計量装置40の所定位置にセットされた梱包箱Pを回転させることが可能となる。
【0028】
また、梱包箱Pには、図4(B)に示されるように、RFIDタグ20aが貼付された物品Qが梱包されている。この時のRFIDタグ20aの向きは物品Qの配置に応じて不規則である。
【0029】
なお、RFIDタグ20aが貼付される物品Qは金属、ビニール、プラスティック等によって構成される。また、物品Qを梱包する梱包箱Pは、リーダライタ部30とRFIDタグ20aとの信号の送受信の障害とならないような、例えば、金属以外のもので構成される必要がある。
【0030】
次に、検出システム10を構成するRFIDタグ20,20a、リーダライタ部30及び情報処理装置50のハードウェア構成について説明する。
図5は第2の実施の形態に係る検出システムを構成するRFIDタグのハードウェア構成を説明するための図、図6は第2の実施の形態に係るRFIDタグを構成するRFIDタグ回路部のハードウェア構成を説明するための図である。なお、図5及び図6では、RFIDタグ20,20aを共に表しており、例えば、「ICチップ22,22a」は、ICチップ22とICチップ22aの構成であることを表す。
【0031】
RFIDタグ20,20aは、図5に示されるように、アンテナ部21と、アンテナ部21と接続されたICチップ22,22aとを備え、例えば、貼付面側のみに粘着加工が施されている紙ラベル状のものである。
【0032】
アンテナ部21は、例えば、UHFの周波数帯の電磁波を送受信するためのアンテナである。アンテナ部21は、他の通信装置から受信した電磁波に含まれる受信信号をICチップ22,22aに出力する。また、アンテナ部21は、ICチップ22,22aから取得する送信信号を他の通信装置に送信する。
【0033】
ICチップ22,22aは、例えば、UHFの周波数帯での通信について、それぞれの通信可能距離が運用に際して適切な距離となるよう調整される。このために、例えば、RFIDタグ20,20aを誘電体により覆われた構成とする。誘電体の比誘電率は、インピーダンスマッチングにより各周波数帯の通信可能距離が適切な距離となるよう選択される。
【0034】
さらに、ICチップ22,22aは、図6に示されるように、RFIDタグ回路部23,23aが内蔵されている。
RFIDタグ回路部23,23aは、アンテナ部21に接続されたアンテナ端231、記憶部232,232a、電源制御部233、送信部234、受信部235及び制御部236を備える。
【0035】
アンテナ端231は、アンテナ部21と接続される。アンテナ端231は、アンテナ部21から取得する受信信号を電源制御部233及び受信部235にそれぞれ出力する。また、アンテナ端231は、送信部234から取得する送信信号をアンテナ部21に出力し、出力された送信信号はアンテナ部21から他の通信装置に送信される。
【0036】
記憶部232,232aは、制御部236の処理に必要なプログラムや他の通信装置から送信された送信信号の情報を格納するための不揮発性のメモリである。また、記憶部232には、当該RFIDタグ回路部23,23aが内蔵されたRFIDタグ20,20aが貼付される梱包箱の識別情報等の情報の他に、RFIDタグの個別識別情報であるタグID等が予め記憶されている。記憶部232,232aに記憶されている情報の例については後述する。
【0037】
電源制御部233は、RFIDタグ回路部23,23aに接続されるアンテナ部21がリーダライタ部30からの受信信号によりRFIDタグ回路部23,23aを駆動する電力を生成して、RFIDタグ回路部23,23aの各部に供給する。
【0038】
送信部234は、制御部236から取得する処理結果を変調及びUHFの周波数帯の送信信号に周波数変換してアンテナ端231に出力する。
受信部235は、アンテナ端231から取得するUHFの周波数帯の受信信号を周波数変換及び復調して、受信信号に含まれる処理要求を抽出し、制御部236に出力する。
【0039】
制御部236は、受信部235から取得する処理要求に応じた処理を実行し、その結果を送信部234に出力する。
このようなRFIDタグ回路部23を内蔵するRFIDタグ20が梱包箱Pに、また、RFIDタグ回路部23aを内蔵するRFIDタグ20aが物品Qにそれぞれ貼付される。なお、ここではRFIDタグ20,20aがパッシブタグである場合を例に挙げて説明したが、梱包箱Pの大きさ、梱包箱Pの保管等を行う場所の広さに応じて、長距離の通信が可能なアクティブタグを利用することも可能である。
【0040】
また、梱包箱P及び物品Qの記憶部232,232aに記憶される情報について説明する。
図7は、第2の実施の形態に係るRFIDタグを構成するICチップに記憶されている情報を説明するための図である。
【0041】
なお、図7(A)は梱包箱PのRFIDタグ20に、図7(B)は物品QのRFIDタグ20aにそれぞれ記憶される情報を表している。また、n及びmはそれぞれ整数を表す。
【0042】
梱包箱Pの場合には、記憶部232に、図7(A)に示されるように、RFIDタグ20を識別するためのタグIDのTnと共に、梱包箱Pを識別するための梱包箱IDのPnと、梱包箱P自身の重量を表す重量情報Anが予め記憶されている。RFIDタグ回路部23の記憶部232にはこのような梱包箱情報が記憶される。
【0043】
また、物品Qの場合には、図7(B)に示されるように、RFIDタグ20aを識別するためのタグIDのtmと共に、物品Qを梱包する梱包箱IDのPm、物品Qの種類を識別するための物品IDのXmと、梱包箱P自身の重量を表す重量情報amが予め記憶されている。RFIDタグ20aの記憶部232aにはこのような物品情報が記憶される。
【0044】
なお、いずれの場合も重量情報An,amは予め計量して、リーダライタ部30を用いて書き込まれる。
図8は、第2の実施の形態に係る検出システムを構成するリーダライタ部のハードウェア構成を説明するための図である。
【0045】
リーダライタ部30は、アンテナ部31aに接続されたアンテナ端31、記憶部32、送信部33、受信部34、制御部35及び通信インタフェース36を備える。
アンテナ部31aは、上記アンテナ部21と同様に、例えば、UHFの周波数帯の電磁波を送受信するためのアンテナである。アンテナ部31aは、RFIDタグ20,20aから受信した電磁波に含まれる受信信号をアンテナ端31に出力する。また、アンテナ部31aは、アンテナ端31から取得する送信信号をRFIDタグ20,20aに送信する。
【0046】
アンテナ端31は、アンテナ部31aと接続される。アンテナ端31は、アンテナ部31aから取得する受信信号を受信部34に出力する。また、アンテナ端31は、送信部33から取得する送信信号をアンテナ部31aに出力し、出力された送信信号はアンテナ部31aからRFIDタグ20,20aに送信される。
【0047】
記憶部32は、制御部35の処理に必要なプログラム等を格納するためのメモリである。
送信部33は、制御部35から取得する処理結果を変調及びUHFの周波数帯の送信信号に周波数変換してアンテナ端31に出力する。
【0048】
受信部34は、アンテナ端31から取得するUHFの周波数帯の受信信号を周波数変換及び復調して、受信信号に含まれる処理要求を抽出し、制御部35に出力する。
制御部35は、受信部34及び後述する情報処理装置50による処理要求に応じた処理を行う。
【0049】
通信インタフェース36は、制御部35及び情報処理装置50にそれぞれ接続されている。通信インタフェース36は情報処理装置50からの処理要求の信号を制御部35に送信し、制御部35からの信号を情報処理装置50に送信する。
【0050】
このようなリーダライタ部30がRFIDタグ回路部23,23aを内蔵するRFIDタグ20,20aの周辺に3つ配置されている。
図9は、第2の実施の形態に係る検出システムを構成する情報処理装置のハードウェア構成を説明するための図である。
【0051】
情報処理装置50は、CPU(Central Processing Unit)50aによって装置全体が制御されている。CPU50aには、バスを介してRAM(Random Access Memory)50b、HDD(Hard Disk Drive)50c、グラフィックインタフェース50d、入力インタフェース50e、通信インタフェース50f及び外部ユニット制御部50gがそれぞれ接続されている。
【0052】
RAM50bには、CPU50aに実行させるOS(Operating System)のプログラム及びアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM50bには、CPU50aによる処理に必要な各種情報及び処理の過程で生成される各種情報が格納される。
【0053】
HDD50cには、OSやアプリケーション及びアプリケーションが扱うデータが格納される。また、HDD50cには、CPU50aによる処理に必要な各種データが格納される。
【0054】
グラフィックインタフェース50dには、モニタ50d1が接続されている。グラフィックインタフェース50dは、CPU50aからの命令に従って、画像をモニタ50d1の画面に表示させる。
【0055】
入力インタフェース50eは、外部装置からのデータの入力を受け付けるインタフェースである。入力インタフェース50eには、キーボード50e1とマウス50e2とが接続されている。入力インタフェース50eは、キーボード50e1やマウス50e2から送られてくる信号をCPU50aに出力する。
【0056】
通信インタフェース50fは、各リーダライタ部30と、通信インタフェース50fを介して接続されている。リーダライタ部30に制御信号を送信し、リーダライタ部30から受信信号を受信する。
【0057】
外部ユニット制御部50gは、計量装置40及びベルトコンベア60を駆動させる駆動装置(図示を省略)の動作の制御を行う。計量装置40からの重量情報を取得し、計量装置40の回転等を実行させる。また、ベルトコンベア60を駆動させて、梱包箱Pを計量装置40の所定位置に搬送させる。
【0058】
次にこのようなハードウェア構成を備える情報処理装置50の機能について説明する。
図10は、第2の実施の形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。
検出システム10の情報処理装置50は、複数の物品Qに設けられたRFIDタグ20aを検出した際に、RFIDタグ20aの読み落としが生じたか否かを判定することができるものである。
【0059】
このような情報処理装置50は、図10に示されるように、物品情報記憶部51と、リーダライタ制御部52と、物品情報管理制御部53と、算出部54と、総重量取得部55と、判定部56と、搬送制御部57と、計量制御部58とを備える。
【0060】
物品情報記憶部51は、図7(B)で示した、物品Qに貼付されたRFIDタグ20aに記録されている、タグIDに対する物品ID及び重量情報の物品情報を梱包箱IDごとに記憶する。
【0061】
リーダライタ制御部52は、リーダライタ部30からRFIDタグ20,20aに対して送信信号を送信させて、また、RFIDタグ20,20aからの返信信号をリーダライタ部30に受信させて、受信信号を取得する。
【0062】
物品情報管理制御部53は、リーダライタ制御部52が取得したRFIDタグ20,20aからの物品Qに関する物品情報を取得し、取得した物品情報を物品情報記憶部51に記憶させる。
【0063】
算出部54は、物品情報記憶部51に記憶されている梱包箱Pごとの物品Qの重量情報を足し合わせて、算出重量情報を生成する。
総重量取得部55は、計量装置40で計量された物品Qを梱包する梱包箱Pの総重量を表す総重量情報を取得する。
【0064】
判定部56は、算出部54で生成された算出重量情報と、総重量取得部55が取得した総重量情報との差を取る。判定部56は差がない場合には、リーダライタ部30に梱包箱P内の物品Qに設けられたRFIDタグ部23aが全て正常に読み取られたことを判定する。また、差がある場合には、リーダライタ部30に梱包箱P内の物品Qに設けられたRFIDタグ20aが全て読み取られておらず、読み落としが発生していると判定する。
【0065】
搬送制御部57は、判定部56によりRFIDタグ20aが全て正常に読み取られていると判定された場合に、ベルトコンベア60を駆動させて、次の梱包箱Pを計量装置40の所定の位置に搬送する。
【0066】
計量制御部58は、判定部56が物品QのRFIDタグ20aの読み落としが生じていると判定した場合に、計量装置40を所定角度回転させて梱包箱Pを回転させて、再び、リーダライタ部30によって、前回とは違った通信角度で読み取りを実行させる。
【0067】
次に、このような構成を有する検出システム10において、RFIDタグ20aを検出するための検出処理について説明する。
検出システム10でRFIDタグ20aの検出を行うにあたり、以下の作業を事前に行っておく。
【0068】
まず、梱包箱PにRFIDタグ部23を備えるRFIDタグ20を貼付する。RFIDタグ20にはタグID及び梱包箱IDが記憶されている。当該RFIDタグ20が貼付された梱包箱Pの重量をそれぞれ計量する。リーダライタ部30により、梱包箱PのRFIDタグ20に、さらに、重量情報を記憶することで、梱包箱Pの梱包箱情報(図7(A)を参照)がそれぞれ記憶される。
【0069】
また、物品QにRFIDタグ20aを貼付する。RFIDタグ20aにもそれぞれタグIDが記憶されている。当該RFIDタグ20aが貼付された物品Qの重量をそれぞれ計量する。リーダライタ部30により、物品QのRFIDタグ20aに、さらに、物品Qの物品IDと重量情報とをそれぞれ記憶する。
【0070】
そして、物品Qを梱包する梱包箱Pの梱包箱IDもRFIDタグ20aに記憶することで、物品Qの物品情報(図7(B)を参照)がそれぞれ記憶される。
このような物品情報を記憶した物品QをRFIDタグ20aに記憶させた梱包箱IDに対応する梱包箱Pに梱包する。
【0071】
このような事前作業を行って、梱包箱Pにより梱包される物品QのRFIDタグ20aの検出処理が以下のフローに沿って実行される。
図11は、第2の実施の形態に係る検出システムのRFIDタグ部の検出処理を実行するためのフローチャートである。
【0072】
[ステップS11] 計量制御部58は、ベルトコンベア60により所定位置に搬送された梱包箱Pの重量を計量装置40に計量させて、総重量取得部55は、計量装置40から物品Qを梱包する梱包箱Pの総重量の総重量情報を取得する。
【0073】
[ステップS12] リーダライタ制御部52は、リーダライタ部30に、梱包箱Pと梱包箱P内の物品QとのRFIDタグ20,20aをそれぞれ検出させて読み取らせる。
物品情報管理制御部53は、リーダライタ制御部52がリーダライタ部30から取得した梱包箱Pと物品QとのRFIDタグ20,20aの記憶内容(図7(A),(B)を参照)を、物品情報記憶部51に梱包箱Pごとに記憶する。
【0074】
[ステップS13] 物品情報管理制御部53は、梱包箱Pごとに記憶した物品Qに記憶されている梱包箱IDが、検知対象の梱包箱Pの梱包箱IDと異なるものを含んでいるか否かを判定する。次の処理は、梱包箱Pごとに記憶した物品Qに記憶されている梱包箱IDが、全て、検知対象の梱包箱Pの梱包箱IDと一致する場合にはステップS14に進められ、一致しない場合には検出処理を終了する。
【0075】
[ステップS14] 算出部54は、物品情報記憶部51を参照して、検知対象の梱包箱Pの重量情報と、当該梱包箱P内の全ての物品Qの重量情報とを全て足し合わせて、算出重量情報を算出する。
【0076】
[ステップS15] 判定部56は、ステップS11で取得した梱包箱Pの総重量情報と、ステップS14で算出した算出重量情報とを比較する。次の処理は、ステップS11で取得した梱包箱Pの総重量情報と、ステップS14で算出した算出重量情報とが一致する場合には梱包箱P内の物品Qが全て認識されていることが判定されて検出処理が終了し、一致しない場合にはステップS16に進められる。
【0077】
なお、検出処理が終了すると、図示しない搬送機構により、計量装置40上の梱包箱Pが移動させられて、搬送制御部57がベルトコンベア60を駆動させて、次の梱包箱Pを計量装置40上の所定位置に搬送させて、必要に応じて、ステップS11から処理が再び実行される。
【0078】
[ステップS16] 計量制御部58は、計量装置40を所定角度回転させる。
[ステップS17] 計量制御部58は、ステップS16で計量装置40が回転して、計量装置40が一回転に至るか否かを判定する。次の処理は、計量装置40が一回転してしまった場合には検出処理が終了し、一回転に至っていない場合にはステップS12に進められて、物品Qに対して前回と異なる角度でリーダライタ部30がRFIDタグ部23aの検出処理を実行する。
【0079】
次に、上記処理フローに基づいて、検出システム10による物品QのRFIDタグ部23aの検出について具体的に説明する。
なお、以下では、梱包箱P自体の重量が4キロであって、当該梱包箱Pに物品Qが18個梱包されており、物品Qが3種類(物品IDはX1〜X3)で構成されている場合を例に挙げる。
【0080】
[実施例1]
図12及び図13は、実施例1に係る検出システムのRFIDタグ部の検出処理に利用される物品情報を説明するための図である。
【0081】
まず、計量装置40は所定位置にセットされた物品Qを梱包する梱包箱P1の重量(40キロ)を計量する(ステップS11)。
次いで、リーダライタ制御部52は、リーダライタ部30に、梱包箱P1のRFIDタグ20と梱包箱P1内の物品QのRFIDタグ20aとをそれぞれ検出させて読み取らせる。物品情報管理制御部53は、読み取った梱包箱P1のRFIDタグ20と物品QのRFIDタグ20aとの記憶内容を、物品情報記憶部51に記憶する(ステップS12)。
【0082】
物品情報記憶部51には、図12に示されるように、梱包箱P1から検出された物品Qの物品情報が、タグIDごとに物品情報記憶部51に記憶される。
例えば、図12では、RFIDタグ20aのタグIDがt2である物品Qは、梱包箱IDはP1で物品IDがX2の物品であって、重量が2キロである。
【0083】
次いで、物品情報管理制御部53は、梱包箱P1から検出された物品Qに対応づけられた梱包箱IDが全てP1であることを判定すると、算出部54は、物品情報記憶部51を参照して、梱包箱P1の算出重量情報(30キロ=物品Qの重量情報(26キロ)+梱包箱P1の重量情報(4キロ))を算出する(ステップS13,S14)。
【0084】
判定部56は、梱包箱Pの総重量(40キロ)と算出重量情報(30キロ)とが一致しないことから梱包箱P1内の物品Qが全て認識されていないことを判定する(ステップS15)。
【0085】
計量制御部58は梱包箱P1がセットされた計量装置40を例えば30度時計回り方向に回転させて、一回転させていないことを判定する(ステップS16,S17)。
再び、リーダライタ制御部52は、リーダライタ部30に、梱包箱P1のRFIDタグ20と梱包箱P1内の物品QのRFIDタグ20aとをそれぞれ検出させて読み取らせて、物品情報管理制御部53は、読み取った梱包箱P1のRFIDタグ20と物品QのRFIDタグ20aとの記憶内容を、物品情報記憶部51に記憶する(ステップS12)。
【0086】
すると、物品情報記憶部51には、図13に示されるように、前回の検出では検出されなかった、タグIDがt8、t11、t12のRFIDタグ20aの物品Qの物品情報が、タグIDごとに物品情報記憶部51に新たに記憶される。
【0087】
次いで、物品情報管理制御部53は、梱包箱P1から検出された物品Qに対応づけられた梱包箱IDが全てP1であることを判定すると、算出部54は、物品情報記憶部51を参照して、梱包箱P1の算出重量情報(40キロ=物品Qの重量情報(36キロ)+梱包箱P1の重量情報(4キロ))を算出する(ステップS13,S14)。
【0088】
判定部56は、梱包箱Pの総重量(40キロ)と算出重量情報(40キロ)とが一致することから梱包箱P1内の物品Qが全て認識されていることを判定する(ステップS15)。
【0089】
このようにリーダライタ部30で全てのRFIDタグ20aを認識できない場合には、物品Qに対するリーダライタ部30の検出位置を変化させることで、RFIDタグ20aからの電波を受信できるようになることがある。したがって、全てのRFIDタグ20aが認識できなかった場合には、RFIDタグ20aに対するリーダライタ部30の検出位置を変化させることで、RFIDタグ20aを全て認識できるようになり、検出システム10の検出信頼性が向上する。
【0090】
[実施例2]
実施例2では、上記とは異なる機構により、RFIDタグ20aに対するリーダライタ部30の検出位置を変化させる場合について説明する。
【0091】
図14は、実施例2に係る検出システムのリーダライタ部を説明するための図である。なお、図14(A)は梱包箱Pを取り囲むリーダライタ部30の側面図、図14(B)は同じく上面図をそれぞれ表している。
【0092】
梱包箱Pは、図14(A)に示されるように、重量を計量する計量装置40aの所定位置にセットされると、回転フレーム300に取り付けられたリーダライタ部30が梱包箱Pの上面部及び側面部に位置する。
【0093】
回転フレーム300に取り付けられたリーダライタ部30は、図14(B)に示されるように、上面部のリーダライタ部30を中心に、例えば、図14(B)中時計回り方向に回転することができる。
【0094】
したがって、リーダライタ部30の梱包箱Pに対する検出位置を変化させる場合には、例えば、図11のフローチャートのステップS16において、回転フレーム300を回転させることができる。このように梱包箱Pに対する検出位置を変化させて、変化前では検出できなかった、物品QのRFIDタグ20aを検出できる可能性が向上する。
【0095】
このように、検出システム10では、梱包箱P及び複数の物品QごとのRFIDタグ20aの重量情報を全て足し合わせて算出した算出重量と、梱包箱P及び複数の物品Qの総重量との比較結果に応じて、RFIDタグ20aが全て認識されていることを判定するようにした。
【0096】
これにより、リーダライタ部30のRFIDタグ20aの検出結果に読み落としが発生しているか否かを把握できるようになり、物品Qを誤って管理してしまう等を未然に防止することができ、リーダライタ部30の検出信頼性が向上する。
【0097】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、情報処理部5及び情報処理装置50が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RW等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)等がある。
【0098】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0099】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0100】
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等の電子回路で実現することもできる。
【符号の説明】
【0101】
1,10 検出システム
2,20,20a RFIDタグ
3,30 リーダライタ部
4 計量部
5 情報処理部
5a 重量情報記憶部
5b 重量情報取得部
5c,55 総重量取得部
5d,56 判定部
5e,54 算出部
21,31a アンテナ部
22,22a ICチップ
23,23a RFIDタグ回路部
31,231 アンテナ端
32,232,232a 記憶部
233 電源制御部
33,234 送信部
34,235 受信部
35,236 制御部
36,50f 通信インタフェース
40,40a 計量装置
50 情報処理装置
50a CPU
50b RAM
50c HDD
50d グラフィックインタフェース
50d1 モニタ
50e 入力インタフェース
50e1 キーボード
50e2 マウス
50g 外部ユニット制御部
51 物品情報記憶部
52 リーダライタ制御部
53 物品情報管理制御部
57 搬送制御部
58 計量制御部
60 ベルトコンベア
300 回転フレーム
P 梱包箱
Q 物品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFIDタグを検出する検出システムにおいて、
物品に設けられ、前記物品の重量情報を記憶する前記RFIDタグとの間で信号を送受信するリーダライタ部と、
複数の物品の総重量を計量する計量部と、
前記リーダライタ部が読み取った、前記複数の物品ごとの前記RFIDタグの前記重量情報を全て足し合わせて算出重量を算出する算出部と、前記算出部が算出した前記算出重量と前記計量部が計量した前記複数の物品の前記総重量との比較結果に応じて、前記リーダライタ部が前記RFIDタグを全て認識しているか否かを判定する判定部と、を有する情報処理装置と、
を備えることを特徴とする検出システム。
【請求項2】
前記情報処理装置の前記判定部は、前記算出部が算出した前記算出重量と前記計量部が計量した前記複数の物品の前記総重量とが一致した場合に、前記複数の物品にそれぞれ設けられた前記RFIDタグが全て認識されていると判定する、
ことを特徴とする請求項1記載の検出システム。
【請求項3】
前記情報処理装置の前記判定部は、前記算出部が算出した前記算出重量と前記計量部が計量した前記複数の物品の前記総重量とが一致しない場合に、前記複数の物品にそれぞれ設けられた前記RFIDタグが全て認識されていないと判定する、
ことを特徴とする請求項1記載の検出システム。
【請求項4】
前記判定部は、前記複数の物品に対する前記リーダライタ部の検出位置を変化させて、前記リーダライタ部に前記物品の重量情報を記憶する前記RFIDタグとの間で信号を送受信させる、
ことを特徴とする請求項3記載の検出システム。
【請求項5】
RFIDタグを検出する検出方法において、
物品に設けられ、前記物品の重量情報を記憶する前記RFIDタグとの間で信号を送受信するリーダライタ部が読み取った、複数の物品ごとの前記RFIDタグの前記重量情報を全て足し合わせて算出重量を算出し、
算出した前記算出重量と前記複数の物品の総重量との比較結果に応じて、前記リーダライタ部が前記RFIDタグを全て認識しているか否かを判定する、
ことを特徴とする検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−155665(P2012−155665A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−16530(P2011−16530)
【出願日】平成23年1月28日(2011.1.28)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)
【Fターム(参考)】