説明

検査アダプター

本発明は、無線通信装置を検査するのに適した検査アダプターに関する。この検査アダプターは、第1の接点部材(102A)と、第2の接点部材(102B)とを有し、この第1の接点部材(102A)と第2の接点部材(102B)とは、互いに関連した少なくとも1つの自由度を有し、これら少なくとも1つの自由度に基づいて、無線通信装置の部品リセスの面と着脱可能に機械的にカップリングするように位置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信装置を検査するための検査アダプターに関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信装置の製造には、無線通信装置が検査装置に位置されて機械的かつ電子的な検査を受ける場合の複雑な検査手順が含まれる。そして、このような検査手順には、無線通信装置を位置付けて取り扱うために、検査装置と無線通信装置との間の機械的な接触が含まれる。このような機械的な接触の形成により、検査手順に使用される時間と、無線通信装置の検査インターフェイスにアクセスするのに必要とされる技術とが生じる。従って、無線通信装置を検査するための技術を検討することが、有用である。
【発明の開示】
【0003】
本発明の目的は、改良された検査アダプターを提供することである。本発明の態様に係われば、第1の接点部材と第2の接点部材とを具備し、この第1の接点部材と第2の接点部材とは、互いに関連した少なくとも1つの自由度を有し、これら少なくとも1つの自由度に基づいて無線通信装置の部品リセスの面と着脱可能に機械的にカップリングするように配置される、無線通信装置を検査するための検査アダプターが提供される。
【0004】
本発明は、様々な利点を与える。検査アダプターと無線通信装置との間の機械的な接触面として部品リセスを使用することにより、検査環境で無線通信装置を取り扱う効率的な方法が与えられる。更に、機械的な接触面として部品リセスを使用することにより、機械的な歪みや見た目の不具合におけるワイヤレス通信装置のカバーを露出させることが低減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
本発明が、実施形態と添付図面とを参照して、より詳細に以下に説明される。
【0006】
本発明の一実施形態に係わる検査アダプター100の構造の一例が、図1を参照して説明される。この検査アダプター100は、第1の接点部材102Aと、第2の接点部材102Bとを有している。この第1の接点部材102Aと、第2の接点部材102Bとは、検査アダプター100が無線通信装置110の部品リセス(component recess)124中に装着され得るように互いに配置され、ディメンションが設定されている。
【0007】
前記無線通信装置110は、また、移動電話、携帯電話、ユーザー装置、移動局、携帯端末、並びに/若しくは無線通信モデムとして称されても良い。しかし、本解決策は、列挙されたこれら装置に限定されず、無線通信ネットワークに接続可能な無線通信装置に適用されることができる。
【0008】
前記第1の接点部材102Aと、第2の接点部材102Bとは、この第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとの相対的な位置が変更されて、着脱可能な機械的カップリングが、検査アダプター100と、部品リセス部分124の面120Aないし120Dとの間に与えられ得るように、互いに関連した少なくとも1つの自由度104を有している。
【0009】
前記自由度104は、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとの間の相対的な回動を可能にする回動の自由度であり得る。このような相対的な回動は、検査アダプター100のディメンション全体が、相対的な回動の間に変更されて、検査アダプター100を部品リセス124に対して着脱させ得るような回動であり得る。
【0010】
前記少なくとも1つの自由度104は、部品リセス124の面120Aないし120Dのうちの互いに対向した部分間のラインに平行な成分を有している。これら互いに対向した部分は、例えば、部分120Cと部分120Dである。
【0011】
前記第1の接点部材102Aと、第2の接点部材102Bとは、この第1の接点部材102A並びに/若しくは第2の接点部材102Bに組み込まれ得るアクチュエータメカニズム112により制御されることができる。
【0012】
この検査アダプター100は、検査アダプター100の非係合位置で、部品リセス124中へと導入方向106に押される。この非係合位置では、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとの間の離隔距離(separation)は、部品リセス124の互いに対向した部分120C,120D間の離隔距離未満である。尚、この第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとの間の離隔距離は、増加される。この離隔距離が、機械的なカップリングを与えるのに十分であるときに、係合位置が確保され、無線通信装置110は、検査アダプター100により機械的に支持される。この係合位置は、無線通信装置110が検査手順を受けることを可能にする。この検査手順は、例えば、無線通信装置110のユーザインターフェイス、データバス、並びに/若しくは電力接続へのアクセスを含むことができる。この検査手順は、また、検査システム並びに/若しくは検査要員により、無線通信装置110の目視検査を含むことができる。
【0013】
この検査アダプター100は、図1Aに示されていない検査システムに装着されることができる。この検査システムは、検査システム並びに/若しくは検査要員に適した位置に検査アダプター100を位置付けるためのスタンドを有することができる。
【0014】
前記部品リセス124は、代表的に、バッテリ若しくはメモリーカードのような着脱可能な部品のための中空部分である。この部品リセス124は、また、実施形態に応じて、バッテリ用の穴部(grave)又はカード用のスロットとして称され得る。検査アダプター100は、十分な機械的カップリングを確実にするために、部品リセス124の面120Aないし120Dの形状に従って適合されることができる。
【0015】
前記第1の接点部材102Aと、第2の接点部材102Bとは、プラスチック、セラミック、又は金属のような固体材料からなっている。
【0016】
更に、図1Aに示されているように、この検査アダプター100は、部品リセス124中に配設された電気接点108,116との電気的なカップリングを与えるための少なくとも1つの電気接点部材114を有することができる。前記電気接点部材114は、電気コネクタ122に接続され、この電気コネクタ122は、更に、検査システムに接続される。電気接点部材114は、検査システムから、無線通信装置110の電力源、SIMカードスロット(加入者識別モジュール)、マザーボード接触点、又は検査パッドのような電気的検査対象物への電気的なアクセスを与える。この電気的なアクセスにより、検査信号が、無線通信装置110へと入力されたり、応答信号が、無線通信装置から出力されたりすることができる。電気接点部材114は、前記電気接点108,116の位置に従って配設されることができる。
【0017】
図1Bには、検査アダプター100が、部品リセス側から示されている。この部品リセス124の底部に配設された電気接点116に接触する電気接点部材118が、示されている。前記電気接点部材114,118は、電気接点108,116との十分な電気的カップリングを確実にするように、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとから夫々わずかに延びることができる。これら電気接点部材114,118には、検査アダプター100が係合位置にあるときに、電気接点部材114,118と電気接点108,116との間の機械力を制限する懸架メカニズム(suspension mechanism)が設けられ得る。
【0018】
図2は、スタンドのような外部の支持体126に接続された検査アダプター100の例を示している。この例では、検査アダプター100が、係合位置にあり、また、電気接点部材114,118が、電気接点108,116に夫々接続されている。
【0019】
図3ないし12に示されている本発明の実施形態の例では、検査アダプター100が、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとにカップリングされた力変換メカニズム(force transforming mechanism)を有している。この力変換メカニズムは、第1の力成分304を第2の力成分302に変換する。この第1の力成分304は、検査アダプター100が部品リセス124中へと押されたときに、発生される。また、第2の力成分302は、部品リセス124の面の互いに対向した部分120C,120D間のラインに平行であり、かくして、部品リセス124の部分120Dと、第1の接点部材102Aとの間に機械的なカップリングを与え、また、部品リセス124の部分120Cと、第2の接点部材102Bとの間に機械的なカップリングを与える。
【0020】
この検査アダプター100は、検査要員により、又は、ロボットアームのような自動メカニズムにより、部品リセス124中へと押されることができる。
【0021】
図3に示されているように、力変換メカニズムは、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとを互いに設定して第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとの間に保持接点306を導入することにより、実施されることができる。検査アダプター100の非係合位置では、この保持接点306近くの検査アダプターの一点は、部品リセス124の底部から離れ、また、第1の接点部材102Aの一端部と、第2の接点部材102Bの一端部とは、部品リセス124の底部近くに位置されている。この場合、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとは、可撓性のV字形状の検査アダプター100を形成している。これら接点部材の端部は、第1の力成分304が検査アダプター100に加えられたときに、部品リセス124の面の互いに対向した部分120C,120Dに夫々接近する。
【0022】
本発明の実施形態では、機械的な伝達メカニズムは、第1の接点部材102Aに接続された第1の歯車300Aと、第2の接点部材102Bに接続された第2の歯車300Bとを有している。この第1の歯車300Aと第2の歯車300Bとは、例えば歯部のサイズ及び歯部の離隔距離に関して、互いに互換性がある。第1の歯車300Aと第2の歯車300Bとは、互いにカップリングされ、互いの間で回転力を伝達するように配置されている。これら歯車300A,300Bは、前記保持接点306の必要性にとって代えられ、かくして、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとの間での回転角度の大きなスケールで、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとの間に固定の接点を与えることができる。
【0023】
図4に示されている例では、図3の検査アダプター100が、係合位置に示されている。第1の接点部材102Aは、面の部分120Dと接触し、また、第2の接点部材は、面の部分120Cと接触し、かくして、検査アダプター100は、無線通信装置110と機械的にカップリングされている。また、前記電気接点部材114は、部品リセス124の電気接点108と接触している。図4は、また、電気接点部材114の延出部400の一部分を示している。この延出部400は、電気接点部材114を検査システムに電気的に接続するためのワイヤー又は他の手段に接続されることができる。
【0024】
図5に示されている例では、図3並びに4の検査アダプターの構成が、他の視点から示されている。図5は、また、延出部400と、部品リセス124の底部に位置された電気接点118に接続するための更なる電気接点部材500とを示している。また、検査アダプター100を無線通信装置110に対して正確に機械的に位置付けるための位置付け手段504が、示されている。
【0025】
図6ないし9に示されている本発明の実施形態の例では、第1の接点部材102Aは、第1の案内手段600を有している。この第1の案内手段は、検査アダプターが部品リセス124中へと押されて、機械的なカップリングが検査アダプター100と、部品リセス124の面120C,120Dとの間に夫々形成されるときに、第2の接点部材102Bを第1の接点部材102Aから離すように案内する。
【0026】
この第1の案内手段600は、第1の接点部材102Aの側部に形成された溝部600を有している。また、第2の接点部材102Bは、この第2の接点部材102Bの本体から溝部600中へと延びているバーのような延出部602を有することができる。
【0027】
この案内手段600は、第1の接点部材102Aから延びる、案内レールのような突出された案内構造であっても良い。このような場合、第2の接点部材102Bは、突出された案内構造と互換性のある接点構造を有する。
【0028】
前記案内手段600は、第2の接点部材102Bを案内手段600に沿って移動させるときに、第2の接点部材102Bが湾曲経路(curved trajectories)を有するように、湾曲形状を有することができる。第1の力成分304を第1の接点部材102Aに加えたとき、第2の接点部材102Bは、第1の接点部材102Aに対して湾曲経路に従い、かくして、第2の力成分302を発生させる。この第2の力成分は、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとの相対的な位置付けを向上させる。図6では、検査アダプター100は、非係合位置にあり、また、図7では、検査アダプター100は、係合位置にある。
【0029】
図8では、図6並びに7の検査アダプターは、係合位置にある。図8は、電気接点108と電気的にカップリングされた電気接点部材114を示している。また、部品リセス124の底部の電気接点118に接続された電気接点部材800と電気接点部材114の延出部400とが、示されている。
【0030】
図9は、図6ないし8の検査アダプターを他の視点から示している。電気接点部材108の複数の延出部400が、図示されている。検査アダプター100は、部品リセス124の底部に配設された電気接点118に夫々接続している複数の電気接点部材800を更に有することができる。
【0031】
図10ないし12に示されている本発明の実施形態の例では、検査アダプター100は、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとにカップリングされた本体920を有している。この本体920は、第2の案内手段926,928を有している。この第2の案内手段は、検査アダプター100が部品リセス124中へと押されて、機械的なカップリングが検査アダプター100と、部品リセス124の面120C,120Dとの間に夫々形成されるときに、第2の接点部材102Bを第1の接点部材102Aから離すように案内する。
【0032】
本発明の実施形態では、前記本体920は、第1の接点部材102Aを案内するための第2の案内手段926を有し、第2の接点部材102Bは、本体920に接続される。このような場合、第2の接点部材102Bを案内するための第2の案内手段928は、存在しなくて良い。
【0033】
前記第2の案内手段926,928は、本体920に形成された溝部であって良い。第2の案内手段926,928は、また、突出された案内構造であって良い。
【0034】
第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとは、第2の案内手段926,928により案内される延出部922,924を夫々有することができる。
【0035】
これら案内手段926,928は、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとを案内手段926,928に沿って移動させるときに、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bが湾曲経路を有するように、湾曲形状を有することができる。第1の力成分304を本体920に加えたとき、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとは、前記湾曲経路に従い、かくして、第2の力成分302を発生させる。この第2の力成分は、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとの相対的な位置付けを向上させる。図10では、検査アダプター100が、非係合位置にあり、また、図11並びに12では、検査アダプター100は、係合位置にある。
【0036】
図11は、電気接点108に接続された電気接点部材114と延出部400とを更に示している。部品リセス124の底部に位置された電気接点118に接触している電気接点部材800が、図示されている。
【0037】
図12では、図10並びに11の他の斜視図が、示されている。図12は、歯車940A,940Bを示している。これら歯車の機能と構造とは、図3ないし5に関連して説明された歯車と同様であり得る。
【0038】
図13に示されている本発明の実施形態では、第1の接点部材102Aは、案内レールのような第3の案内手段944を有している。この第3の案内手段は、部品リセス124の面の互いに対向した部分120C,120D間のラインに平行な方向成分を有する方向へと第2の接点部材102Bを案内する。検査アダプター100は、第1の接点部材102A又は第2の接点部材102Bとカップリングされた力伝達手段(force transmission means)942を更に有している。この力伝達手段942は、第1の接点部材102Aを第2の接点部材102Bに対して摺動させるための外力948を伝達する。この力伝達手段942は、第1の接点部材102A又は第2の接点部材102Bから延びているバーと、外部の構造体950からの円滑な支持に備えるためのベアリング952とを有することができる。
【0039】
第2の接点部材102Bは、第1の接点部材102Aと第2の接点部材102Bとの間に十分な機械的接触を与えるために、案内手段944と互換性のある開口溝部を有することができる。
【0040】
検査アダプター100は、更に、外部の構造体950に対して軸方向で枢動されることができる。力伝達手段942は、検査アダプター100がアキシャルピボット940を中心として回動されて、第1の接点部材102Aを第3の案内手段944に沿って摺動させるとき、外部の構造体950により支持される。図13の例では、検査アダプター100は、力伝達手段942の所で外部の支持体950から方向付けられた力が減少されたときに係合位置を与えるように、配置されている。外部の支持体950からの力は、矢印946により示されている方向へと無線通信装置110を回動させることにより、制御されることができる。検査アダプター100は、ばねのような力付与手段を更に有することができる。この力手段は、外部の支持体950が適用されないときに、検査アダプター100を係合位置へと押圧する。検査アダプター100は、外部の支持体950に検査アダプター100を支持させるとき、係合位置から開放される。
【0041】
本発明は、添付図面に係わる例を参照して上述されたが、本発明が、これに限定されず、添付の請求項の範囲内で様々な形態に変更され得ることは、明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1A】第1の実施形態に係わる検査アダプターの構造の第1の例を示している。
【図1B】第1の実施形態に係わる検査アダプターの構造の第2の例を示している。
【図2】第1の実施形態に係わる検査アダプターの構造の第3の例を示している。
【図3】第2の実施形態に係わる検査アダプターの構造の第1の例を示している。
【図4】第2の実施形態に係わる検査アダプターの構造の第2の例を示している。
【図5】第2の実施形態に係わる検査アダプターの構造の第3の例を示している。
【図6】第3の実施形態に係わる検査アダプターの構造の第1の例を示している。
【図7】第3の実施形態に係わる検査アダプターの構造の第2の例を示している。
【図8】第3の実施形態に係わる検査アダプターの構造の第3の例を示している。
【図9】第3の実施形態に係わる検査アダプターの構造の第4の例を示している。
【図10】第4の実施形態に係わる検査アダプターの構造の第1の例を示している。
【図11】第4の実施形態に係わる検査アダプターの構造の第2の例を示している。
【図12】第4の実施形態に係わる検査アダプターの構造の第3の例を示している。
【図13】第5の実施形態に係わる検査アダプターの構造の一例を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信装置を検査するための検査アダプターにおいて、第1の接点部材(102A)と、第2の接点部材(102B)とを具備し、この第1の接点部材(102A)と第2の接点部材(102B)とは、互いに関連した少なくとも1つの自由度を有し、これら少なくとも1つの自由度に基づいて、前記無線通信装置の部品リセスの面と着脱可能に機械的にカップリングするように配置されることを特徴とする検査アダプター。
【請求項2】
前記部品リセス内に配設された電気接点と電気的にカップリングするための少なくとも1つの電気接点部材(114,118)を更に具備していることを特徴とする請求項1の検査アダプター。
【請求項3】
前記第1の接点部材(102A)と第2の接点部材(102B)とは、バッテリ用の穴部、カード用のスロットを含むグループから選択された部品リセスと機械的にカップリングするように配置されることを特徴とする請求項1の検査アダプター。
【請求項4】
前記第1の接点部材(102A)と第2の接点部材(102B)とに機械的にカップリングされた力変換メカニズムを更に具備し、この力変換メカニズムは、第1の力成分(304)を第2の力成分(302)に変換し、前記第1の力成分(304)は、検査アダプターが前記部品リセス中へと押されたときに発生され、また、前記第2の力成分(302)は、部品リセスの前記面の互いに対向した部分間のラインに平行であり、かくして、部品リセスの面と第1の接点部材(102A)との間に機械的なカップリングを与え、また、部品リセスの面と第2の接点部材(102B)との間に機械的なカップリングを与えることを特徴とする請求項1の検査アダプター。
【請求項5】
機械的な前記力変換メカニズムは、前記第1の接点部材(102A)に接続された第1の歯車(300A)と、前記第2の接点部材(102B)に接続された第2の歯車(300B)とを有し、前記第1の歯車(300A)と第2の歯車(300B)とは、これら歯車間で回転力を伝達するように配置されていることを特徴とする請求項4の検査アダプター。
【請求項6】
前記第1の接点部材(102A)は、第1の案内手段(600)を有し、この第1の案内手段は、この検査アダプターが前記部品リセス中へと押されて、機械的なカップリングがこの検査アダプターと部品リセスの面との間に形成されるときに、前記第2の接点部材(102B)を第1の接点部材(102A)から離すように案内することを特徴とする請求項4の検査アダプター。
【請求項7】
前記第1の接点部材(102A)と第2の接点部材(102B)とにカップリングされた本体(920)を有し、この本体(920)は、第2の案内手段(926,928)を有し、この第2の案内手段は、検査アダプターが前記部品リセス中へと押されて、機械的なカップリングが検査アダプターと部品リセスの面との間に形成されるときに、第2の接点部材(102B)を第1の接点部材(102A)から離すように案内することを特徴とする請求項4の検査アダプター。
【請求項8】
前記第1の接点部材(102A)は、第3の案内手段(944)を有し、この第3の案内手段は、前記部品リセスの面の互いに対向した部分間のラインに平行な方向成分を有する方向へと前記第2の接点部材(102B)を案内し、また、この検査アダプターは、前記第1の接点部材(102A)又は第2の接点部材(102B)とカップリングされた力伝達手段(942)を更に具備し、この力伝達手段は、第1の接点部材(102A)を第2の接点部材(102B)に対して摺動させるための外力を伝達し、この検査アダプターは、更に、外部の構造体に対して軸方向で枢動され、また、前記力伝達手段(942)は、検査アダプターがアキシャルピボットを中心として回動されて、第1の接点部材(102A)を前記第3の案内手段(944)に沿って摺動させるときに前記外部の構造体により支持されることを特徴とする請求項1の検査アダプター。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2009−520422(P2009−520422A)
【公表日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−546498(P2008−546498)
【出願日】平成17年12月20日(2005.12.20)
【国際出願番号】PCT/FI2005/050469
【国際公開番号】WO2007/071807
【国際公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(508187104)
【氏名又は名称原語表記】JOT Automation Oy
【住所又は居所原語表記】Paulaharjuntie 20, FI−90530 OULU, Finland
【Fターム(参考)】