説明

業務処理フロー図作成編集支援システムおよび支援プログラム

【課題】 表形式データの編集に伴った画像の編集、および、画像中の図形や線の編集に伴った表形式データの編集の双方を可能とする。
【解決手段】 記憶装置18には、各レコードが作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図形部品を特定する図IDおよび図形部品の配置位置の項目の値を含む、表図状態ファイル36の図形部品ファイルと、各レコードが図形部品を接続する連結線についての線IDおよび接続される図形部品の図IDの項目の値を含む、表図状態ファイル36の連結線ファイルと、図形部品および連結線が配置された画像ファイル38が記憶される。利用者が表形式データを変更すると、業務処理フロー図作成編集支援サーバ10は、表図状態ファイル36および画像ファイル38を更新する。また、利用者が画像において図形部品などを変更すると、業務処理フロー図作成編集支援サーバ10は、表図状態ファイル36を更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務処理フロー図の作成、編集を支援するシステムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業などの組織は、国や地方公共団体が定めた法律、規則、条令や規格が定めた規程に従って、順序の定まった複数の作業についての業務処理フロー図を作成し文書とすることがある。
【0003】
業務処理フロー図は、一度作成すれば良いものではなく、定期的にあるいは適宜改訂を行わなければならない場合もある。また、業務処理フロー図を作成する際には、従来、コンピュータの描画ソフトウェア(たとえば、非特許文献1参照)が使用されていた。しかしながら、オペレータが、配置を考慮して描画を行えるようになるためには訓練を要し、熟達するには多くの時間が必要となる。また、業務処理フロー図を改訂する場合には、それが少量の改訂であっても、既存の図の配置変更が必要となる場合があり、作業負荷が多くなるという問題点がある。
【特許文献1】特開2004−246879号公報
【特許文献2】特開2002−258914号公報
【非特許文献1】Graham Wideman(グラハム・ワイドマン)著、秋田克彦訳、株式会社マイスター監修、「Microsoft OfficeVisio 2003 デベロッパーズバイブル」、翔泳社、2005年5月31日発行
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
たとえば、特許文献1には、物理現象・機器にかかわる因果関係や順序関係を二項形式で表現されたデータ集合を記憶した、二項関係記憶部を利用して、当該データ集合に基づいて、作業手順書やフローチャートなどのフローデータを作成する技術が開示されている。しかしながら、この技術ではフローデータから二項関係データへの逆変換を行うことができないという問題点がある。
【0005】
また、特許文献2には、表計算ソフトウェアのセルにシンボルを貼り付けることを繰り返すことにより流れ図を作成する描画システムが開示されている。しかしながら、このシステムでは、配置を考慮しながら枠の描画、シンボルや記号の貼付けまたは描画を行う必要があり、作業が困難であるという問題点がある。
【0006】
本発明は、表形式データの編集に伴った画像の編集、および、画像中の図形や線の編集に伴った表形式データの編集の双方が可能であり、かつ、その編集も容易である業務処理フロー図作成編集支援システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明においては、利用者がたとえば端末装置を操作して、表ファイルを作成し、或いは、記憶装置に記憶された表ファイルを指定すると、業務処理フロー図作成編集支援システムは、表ファイルに対応して図形部品や図形部品をつなぐ連結線を含む画像を生成する。
【0008】
本発明においては、業務処理の流れについて表形式データおよび図形部品を含む画像の双方を、たとえば端末装置の表示装置の画面上に表示するとともに、表形式データおよび図形部品を含む画像について、それぞれ、表図状態ファイルおよび画像ファイルとして記憶装置に記憶する。
【0009】
画面表示された業務処理の流れについて、利用者が表形式データを変更すると、本発明にかかる業務処理フロー図作成編集支援システムは、表図状態ファイルおよび画像を更新する。また、利用者が画像中の図形部品などを変更すると、業務処理フロー図作成編集支援システムは、表図状態ファイルを更新する。
【0010】
より詳細には、本発明の目的は、順序が定まった複数の作業の業務処理フローの作業名、作業の種類を示す記号、作業者に相当するプレイヤ、および、作業の順序を規定する順序規定情報の項目の値を含む表ファイルのレコードに基づいて、作業に対応する図形部品の配置位置を算出して、前記作業名、前記記号、前記プレイヤ、前記順序規定情報、図形部品を特定する図ID、および、図形部品の配置位置の項目の値を含む、表図状態ファイルの図形部品ファイルのレコードを生成して記憶装置に記憶し、かつ、前記表図状態ファイル中、図形部品ファイル中、少なくとも前記作業名、前記記号、前記プレイヤ、前記順序規定情報の項目の値を含む表形式データを表示装置に表示するために生成するとともに、
前記表図状態ファイルの図形部品ファイルのレコードにおける順序規定情報により定められる順序にしたがって、隣接する順序の2つの図形部品を接続する連結線について、当該連結線を特定する線ID、接続される2つの図形部品のそれぞれを特定する図IDの項目の値を含む、表図状態ファイルの連結線ファイルのレコードを生成する表図形変換手段と、
前記表図形変換手段により生成された図形部品ファイルのレコード、および、連結線ファイルのレコードにしたがって、表示装置に図形部品および連結線を配置する画像を生成する描画処理手段と、
前記表形式データの編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納し、前記編集にかかるレコードの情報に基づいて、前記描画処理手段に、前記画像を更新させる第1の編集手段と、
前記画像中の図形部品または連結線の編集があったときに、当該編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集された図形部品にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集された連結線にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納する第2の編集手段と、
前記描画処理手段により生成、更新された画像または編集があった画像を画像ファイルとして記憶装置に記憶する画像ファイル記憶処理手段と、を備えたことを特徴とする業務処理フロー図作成編集支援システムにより達成される。
【0011】
また、本発明の目的は、 それぞれのレコードが、順序が定まった複数の作業の業務処理フローの作業名、作業の種類を示す記号、作業者に相当するプレイヤ、作業の順序を規定する順序規定情報、当該図形部品を特定する図ID、並びに、作業に対応する図形部品の配置位置の項目の値を含む、表図状態ファイルの図形部品ファイルを記憶し、
それぞれのレコードが、前記表図状態ファイルの図形部品ファイルのレコードにおける順序規定情報により定められる順序にしたがって隣接する順序の2つの図形部品を接続する連結線について、当該連結線を特定する線ID、並びに、接続される2つの図形部品のそれぞれを特定する図IDの項目の値を含む、表図状態ファイルの連結線ファイルを記憶し、かつ、
前記図形部品ファイルのレコード、および、連結線ファイルのレコードにしたがって、表示装置に図形部品および連結線を配置する画像を生成する描画処理手段により生成された当該画像を画像ファイルとして記憶する記憶装置と、
前記表図状態ファイルの図形部品ファイル中、少なくとも前記作業名、前記記号、前記プレイヤ、前記順序規定情報の項目の値を含む表形式データの編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納し、前記編集にかかるレコードの情報に基づいて、前記描画処理手段に、前記画像を更新させる第1の編集手段と、
前記画像中の図形部品または連結線の編集があったときに、当該編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集された図形部品にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集された連結線にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納する第2の編集手段と、
前記描画処理手段により更新された画像または編集があった画像を画像ファイルとして記憶装置に記憶する画像ファイル記憶処理手段と、
を備えたことを特徴とする業務処理フロー図作成編集支援システムにより達成される。
【0012】
好ましい実施態様においては、前記第1の編集手段が、前記表形式データの編集の情報を受け付けて、
当該編集の情報が、表形式データのレコードの追加である場合に、前記図形部品ファイルにおいて、前記編集の情報にしたがって、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置を格納した新たなレコードを生成し、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの変更である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードにおいて、変更された項目の値を格納し、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの削除である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードを削除するように構成されている。
【0013】
より好ましい実施態様においては、前記第1の編集手段が、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの追加である場合に、前記図形部品ファイルのレコードの順序規定情報の値を参照して、前記新たに生成されたレコードにかかる図形部品に後続する順序規定情報の値を有するレコードが存在するときには、前記後続する順序規定情報の値を有するレコードの各々において、前記配置位置を更新するように構成されている。
【0014】
また、好ましい実施の形態においては、前記第1の編集手段が、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの追加である場合に、前記図形部品ファイルのレコードの順序規定情報の値を参照して、前記新たに生成されたレコードにかかる図形部品と、その直前の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品とを接続する連結線、および、前記新たに生成されたレコードにかかる図形部品と、その直後の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品とを接続する連結線をもつように、前記連結線ファイルのレコードを更新するように構成されている。
【0015】
別の好ましい実施態様においては、前記第1の編集手段が、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの削除である場合に、前記図形部品ファイルのレコードの順序規定情報の値を参照して、前記削除されたレコードにかかる図形部品の直前の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品と、前記削除されたレコードにかかる図形部品の直後の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品とを接続する連結線をもつように、前記連結線ファイルのレコードを更新するように構成されている。
【0016】
さらに別の好ましい実施態様においては、前記第2の編集手段が、
前記画像中の図形部品または連結線の編集の情報を受け付けて、
当該編集の情報が、図形部品の追加である場合に、前記図形部品ファイルにおいて、前記編集の情報にしたがって、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置を格納した新たなレコードを生成し、
前記編集の情報が、図形部品の変更である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードにおいて、変更された項目の値を格納し、
前記編集の情報が、図形部品の削除である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードを削除し、
前記編集の情報が、連結線の追加である場合に、前記連結線ファイルにおいて、線ID、および、接続される図形部品の図IDを格納した新たなレコードを生成し、かつ、必要に応じて、前記図形部品ファイルにおいて、前記接続される図形部品にかかるレコードにおいて、前記連結線による接続にしたがって、前記順序規定情報の値を更新し、
前記編集の情報が、連結線の変更である場合に、前記連結線ファイルにおいて特定されたレコードにおいて、変更された項目の値を格納し、かつ、必要に応じて、前記図形部品ファイルにおいて、前記接続される図形部品にかかるレコードにおいて、前記連結線による接続にしたがって、前記順序規定情報の値を更新し、
前記編集の情報が、連結線の削除である場合に、前記連結線ファイルにおいて特定されたレコードを削除するように構成されている。
【0017】
また、本発明の目的は、記憶装置中に、業務処理フロー図に含まれる図形部品に関する図形部品ファイルと、図形部品を接続する連結線に関する連結線ファイルと、を含む表図状態ファイルを記憶するコンピュータにおいて、前記コンピュータを、
順序が定まった複数の作業の業務処理フローの作業名、作業の種類を示す記号、作業者に相当するプレイヤ、および、作業の順序を規定する順序規定情報の項目の値を含む表ファイルのレコードに基づいて、作業に対応する図形部品の配置位置を算出して、前記作業名、前記記号、前記プレイヤ、前記順序規定情報、図形部品を特定する図ID、および、図形部品の配置位置の項目の値を含む、表図状態ファイルの図形部品ファイルのレコードを生成して記憶装置に記憶し、かつ、前記表図状態ファイル中、図形部品ファイル中、少なくとも前記作業名、前記記号、前記プレイヤ、前記順序規定情報の項目の値を含む表形式データを表示装置に表示するために生成するとともに、
前記表図状態ファイルの図形部品ファイルのレコードにおける順序規定情報により定められる順序にしたがって、隣接する順序の2つの図形部品を接続する連結線について、当該連結線を特定する線ID、接続される2つの図形部品のそれぞれを特定する図IDの項目の値を含む、表図状態ファイルの連結線ファイルのレコードを生成する表図形変換手段、
前記表図形変換手段により生成された図形部品ファイルのレコード、および、連結線ファイルのレコードにしたがって、表示装置に図形部品および連結線を配置する画像を生成する描画処理手段、
前記表形式データの編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納し、前記編集にかかるレコードの情報に基づいて、前記描画処理手段に、前記画像を更新させる第1の編集手段、
前記画像中の図形部品または連結線の編集があったときに、当該編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集された図形部品にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集された連結線にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納する第2の編集手段、並びに、
前記描画処理手段により生成、更新された画像または編集があった画像を画像ファイルとして記憶装置に記憶する画像ファイル記憶処理手段、
として機能させることを特徴とする業務処理フロー図作成編集支援プログラムにより達成される。
【0018】
また、本発明の目的は、それぞれのレコードが、順序が定まった複数の作業の業務処理フローの作業名、作業の種類を示す記号、作業者に相当するプレイヤ、作業の順序を規定する順序規定情報、当該図形部品を特定する図ID、並びに、作業に対応する図形部品の配置位置の項目の値を含む、表図状態ファイルの図形部品ファイルを記憶し、
それぞれのレコードが、前記表図状態ファイルの図形部品ファイルのレコードにおける順序規定情報により定められる順序にしたがって隣接する順序の2つの図形部品を接続する連結線について、当該連結線を特定する線ID、並びに、接続される2つの図形部品のそれぞれを特定する図IDの項目の値を含む、表図状態ファイルの連結線ファイルを記憶し、かつ、
前記図形部品ファイルのレコード、および、連結線ファイルのレコードにしたがって、図形部品および図形部品を接続する連結線を配置した画像を画像ファイルとして記憶する記憶装置を備えたコンピュータにおいて、前記コンピュータを、
前記図形部品ファイルのレコード、および、連結線ファイルのレコードにしたがって、表示装置に図形部品および連結線を配置する画像を生成する描画処理手段、
前記表図状態ファイルの図形部品ファイル中、少なくとも前記作業名、前記記号、前記プレイヤ、前記順序規定情報の項目の値を含む表形式データの編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納し、前記編集にかかるレコードの情報に基づいて、前記描画処理手段に、前記画像を更新させる第1の編集手段、
前記画像中の図形部品または連結線の編集があったときに、当該編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集された図形部品にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集された連結線にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納する第2の編集手段、並びに、
前記描画処理手段により更新された画像または編集があった画像を画像ファイルとして記憶装置に記憶する画像ファイル記憶処理手段、
として機能させることを特徴とする業務処理フロー図作成編集支援プログラムにより達成される。
【0019】
好ましい実施態様においては、前記コンピュータを前記第1の編集手段として機能させるときに、前記コンピュータを、
当該編集の情報が、表形式データのレコードの追加である場合に、前記図形部品ファイルにおいて、前記編集の情報にしたがって、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置を格納した新たなレコードを生成する手段、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの変更である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードにおいて、変更された項目の値を格納する手段、並びに、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの削除である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードを削除する手段、として機能させる。
【0020】
より好ましい実施態様においては、前記コンピュータを前記第1の編集手段として機能させるときに、
前記コンピュータを、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの追加である場合に、前記図形部品ファイルのレコードの順序規定情報の値を参照して、前記新たに生成されたレコードにかかる図形部品に後続する順序規定情報の値を有するレコードが存在するときには、前記後続する順序規定情報の値を有するレコードの各々において、前記配置位置を更新する手段として機能させる。
【0021】
また、好ましい実施態様においては、前記コンピュータを前記第1の編集手段として機能させるときに、前記コンピュータを、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの追加である場合に、前記図形部品ファイルのレコードの順序規定情報の値を参照して、前記新たに生成されたレコードにかかる図形部品と、その直前の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品とを接続する連結線、および、前記新たに生成されたレコードにかかる図形部品と、その直後の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品とを接続する連結線をもつように、前記連結線ファイルのレコードを更新する手段として機能させる。
【0022】
別の好ましい実施態様においては、前記コンピュータを前記第1の編集手段として機能させるときに、前記コンピュータを、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの削除である場合に、前記図形部品ファイルのレコードの順序規定情報の値を参照して、前記削除されたレコードにかかる図形部品の直前の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品と、前記削除されたレコードにかかる図形部品の直後の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品とを接続する連結線をもつように、前記連結線ファイルのレコードを更新する手段として機能させる。
【0023】
さらに別の好ましい実施態様においては、前記コンピュータを前記第2の編集手段として機能させるときに、前記コンピュータを、
前記画像中の図形部品または連結線の編集の情報を受け付けて、
当該編集の情報が、図形部品の追加である場合に、前記図形部品ファイルにおいて、前記編集の情報にしたがって、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置を格納した新たなレコードを生成する手段、
前記編集の情報が、図形部品の変更である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードにおいて、変更された項目の値を格納する手段、
前記編集の情報が、図形部品の削除である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードを削除する手段、
前記編集の情報が、連結線の追加である場合に、前記連結線ファイルにおいて、線ID、および、接続される図形部品の図IDを格納した新たなレコードを生成し、かつ、必要に応じて、前記図形部品ファイルにおいて、前記接続される図形部品にかかるレコードにおいて、前記連結線による接続にしたがって、前記順序規定情報の値を更新する手段、
前記編集の情報が、連結線の変更である場合に、前記連結線ファイルにおいて特定されたレコードにおいて、変更された項目の値を格納し、かつ、必要に応じて、前記図形部品ファイルにおいて、前記接続される図形部品にかかるレコードにおいて、前記連結線による接続にしたがって、前記順序規定情報の値を更新する手段、並びに、
前記編集の情報が、連結線の削除である場合に、前記連結線ファイルにおいて特定されたレコードを削除する手段として機能させる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、表形式データの編集に伴った画像の編集、および、画像中の図形や線の編集に伴った表形式データの編集の双方が可能であり、かつ、その編集も容易である業務処理フロー図作成編集支援システムおよびプログラムを提供することが可能となる。
【0025】
また、本発明によれば、業務処理の流れを表形式データにて記述すれば、自動的に図形部品を含む業務処理フロー図の画像を作成することができる。したがって、図形そのものを作成、編集する場合より、その作成や編集が容易である。また、表形式データ、或いは、図形部品を含む画像の何れか一方を編集すると同時に他方にもその編集が反映されるので、必要に応じて表形式データ、図形部品を含む画像の何れによる編集も可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
[全体構成]
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1に示すように、本発明の実施の形態にかかる業務処理フロー図作成編集支援サーバ(以下、単に「支援サーバ」と称する)10は、通信網14を介して、端末装置16−1、16−2、・・・に接続される。支援サーバ10は、端末装置16からの指示に従って処理を実行することができる。無論、支援サーバ10は、自身の入力装置(図示せず)に入力された指示にしたがって処理を実行することもできる。本実施の形態では、利用者が端末装置16を操作して指示を与え、支援サーバ10が当該指示にしたがって処理を実行する場合について説明する。
【0027】
支援サーバ10は、記憶装置18を有し、後述する種々のファイルを記憶することができる。図1に示すように、支援サーバ10は、図形作成編集部20、表図形変換部22、表変更支援部24、図形変更支援部26、および、描画処理部28を有する。また、記憶装置18には、表テンプレート30、表ファイル32、記号テーブル34、表図状態ファイル36、および、画像ファイル38を記憶する。
【0028】
本実施の形態においては、業務処理フロー図作成編集支援プログラムを、支援サーバ10にインストールして記憶装置18に記憶し(図1においては図示せず)、インストールされたプログラムを支援サーバ18が読み出すことで、プログラムが、支援サーバ10を、図形作成編集部20、表図形変換部22、表変更支援部24、図形変更支援部26として機能させる。また、市販の描画プログラムを、支援サーバ10にインストールして記憶装置18に記憶し、インストールされた描画プログラムを支援サーバ10が読み出すことで、描画プログラムが、支援サーバ10を、描画処理部28として機能させる。
【0029】
図2は、表テンプレートのデータ構成の一例を示す図である。表テンプレート200は、利用者が業務処理フローを表形式で記述するためのものであり、それぞれのレコード(たとえば、符号201参照)は、順序番号、組織名、プレイヤ、作業名、記号、後続、作業内容などの項目を含む。
【0030】
「順序番号」は作業順を示すものであり、例えば、数字(整数に限定されず、小数点以下を含むものであっても良い)および文字を順に繰り返す値を設定することができる。このような値が、利用者の入力により設定されると、同じ位置の数字について、その値が大きくなるのにしたがって順位が後ろとなるように作業順序が定まる。また、左側の数字が同じでそのすぐ右側に位置する文字が異なる場合は、同一順序での分岐を示す。図4(a)に示す例において、たとえば、順序番号「2A」、「2B」のレコードは、それぞれ、順序番号「2」に引き続く分岐に相当する。さらに、分岐後の作業順は、当該文字のすぐ右側の数字により決定される。この順序は、先述したものと同じであり、値が大きくなるのにしたがって順位が後ろとなるように作業順序が定まる。以後、右に向けて数字および文字を順次調べることにより作業順序に相当するレコードを決定することができる。
【0031】
或いは、図4(b)に示すように、レコードにおいて、「後続」の項目に値が格納されている場合には、「順序番号」に格納された値に優先して、「後続」の値が、次の作業順序に相当するレコードを決定する。
【0032】
「組織名」、「プレイヤ」の項目は、どの組織名に属するどのプレイヤが作業を行うかを示すものである。「作業名」は業務処理フローにおける作業の名称である。「記号」は予め定められた作業の種別を示す名称であり、「記号」には、図形部品が対応付けられている。
【0033】
図3は、記号テーブルのデータ構成の概略を示す図である。図3に示すように、記号テーブル300においては、記号ごとに図形部品の形状を示すデータ(たとえば、図形部品の頂点の座標や線の長さを示すデータ)が関連付けられている(符号301、302参照)。なお、「記号」には、連結線が含まれる(符号303参照)。この連結線については、後述するように、他の記号に対応する図形部品とは異なる処理が施される。
【0034】
端末装置16の利用者は、たとえば、表作成ソフトウェアなどを利用して、表テンプレート30を呼び出して、当該表テンプレートの各レコードの項目に値を入力する。各レコードの項目への値の入力が終了し、利用者が端末装置16を操作して、支援サーバ10に所定の指示を与えると、支援サーバ10は、各レコードの項目に値が入力された表テンプレートを、表ファイル32として記憶装置18に記憶する。したがって、表ファイル32のレコードの項目は、表テンプレート30のレコードの項目と一致する。また、表ファイル32には、利用者が入力した業務処理名が関連付けられる。
【0035】
図4(a)は、本実施の形態にかかる表ファイルの一例を示す図である。図4(a)においては、各レコードにより作業が特定される。また、図4(a)の例においては、「順序番号」の値によって、作業順を特定することができる。ここでは、「順序番号=1」のレコードの作業、「順序番号=2」のレコードの作業に次いで、「順序番号=2A」のレコード、および、「順序番号=2B」のレコードの作業への分岐が存在する。「順序番号=2A」のレコードの作業の次には、「順序番号=2A1」のレコードの作業が続く。
【0036】
図4(b)は、本実施の形態にかかる表ファイルの他の例を示す図である。この例では、「後続」の値によって作業順を特定することができる。つまり、「後続」を参照して、その値と同じ「順序番号」の値を有するようなレコードを特定すれば、次の作業の情報を格納したレコードを知ることができる。
【0037】
本実施の形態において、図形作成編集部20、表図形変換部22、表変更支援部24、或いは、図形変更支援部26は、図形部品、連結線や文字列を、画像ファイル上に配置し、図形部品やその位置を変更し、図形部品を削除し、或いは、画像ファイルの保存や保存された画像の表示にあたって、描画処理部28のメソッドを呼び出すように構成されている。図5は、本実施の形態にかかる描画処理部のメソッドの一例を示す図である。
【0038】
描画処理部28の図形部品の新規配置のメソッドは、記号、横方向と縦方向の配置位置(X座標、Y座標)を引数に指定して呼び出されると、記号に対応する図形部品を、画像の配置位置に生成し、当該図形部品のオブジェクトを返す。当該オブジェクトは属性値として「図ID(図形部品が連結線である場合は線IDと称することがある)」、「記号」、「配置位置(X座標、Y座標)」を持つ。したがって、図形作成編集部20、表図形変換部22、表変更支援部24、或いは、図形変更支援部26は、描画処理部28の処理の結果、これらの値を得ることができる。
[図形作成編集部の処理]
図6は、本発明の実施の形態にかかる図形作成編集部により実行される処理の例を示すフローチャートである。図6に示すように、支援サーバ10の図形作成編集部20は、端末装置16から、利用者の入力による業務処理名を受け付ける(ステップ601)。本実施の形態においては、前述したように、表ファイル32には業務処理名が関連付けられているが、そのほか、表図状態ファイル36、画像ファイル38にも業務処理名が関連付けられている。したがって、図形作成編集部20は、受け付けた業務処理名により、処理において参照すべき表ファイル32、表図状態ファイル36および画像ファイル38を特定することができる。
【0039】
図形作成編集部20は、記憶装置18を参照して、受け付けた業務処理名と関連付けられた表図状態ファイルの有無を判断する。このような表図状態ファイルが存在しなければ、ファイルの新規作成と判断し(ステップ602でYes)、後述する表図形変換部22による処理が実行される(ステップ603)。
【0040】
その一方、業務処理名を有するような表図状態ファイル36が存在すれば(ステップ602でNo)、図形作成編集部20は、業務処理名と関連付けられた表図状態ファイル36および画像ファイル38を記憶装置から読み出し、表図状態ファイル36に基づく表、および、画像ファイルに基づく画像を、端末装置16の表示装置の画面上に表示する(ステップ604)。
【0041】
利用者は、端末装置16の入力装置を操作して、表示装置の画面上に表示された表において、各レコードの項目の値を変更することができる。また、画像を直接編集し、画像中の図形部品を変更、削除、或いは、画像中に図形部品を追加することができる。
【0042】
なお、本明細書において、編集とは、基本的には、追加、変更、削除の何れも含むものとする。また、変更という場合に、上記追加、変更、削除のうちの変更のほか、編集と同義に使用する場合もある。
【0043】
利用者による操作により、端末装置16から支援サーバ10に表の編集を示す情報が伝達された場合には(ステップ605でYes)、後述する表変更支援部24による処理が実行される(ステップ606)。また、端末装置16から支援サーバ10に図形の編集を示す情報が伝達された場合には(ステップ607でYes)、後述する図形変更支援部26による処理が実行される(ステップ607)。
【0044】
支援サーバ10においては、端末装置16から終了の指示が与えられるまで(ステップ609参照)、ステップ605〜ステップ608の処理が繰り返される。
【0045】
以下、本実施の形態にかかる表図状態ファイル36についてより詳細に説明する。表図状態ファイル36は、表或いは図形の何れに編集が発生した場合であっても、常に双方の最新の状態を保持するためのファイルである。図7(a)〜(c)は、本実施の形態にかかる表図状態ファイルの一例を示す図である。図7(a)〜(c)に示すように、表図状態ファイル36は、第1のファイル700、第2のファイル710および第3のファイル720から構成される。第1のファイル700は、プレイヤデータ部であり、各レコードは「組織名」、「プレイヤ」、「X座標」および「空きY座標」などの項目を有する。プレイヤデータ部の「組織名」、「プレイヤ」は表テンプレート(図2参照)のものと同様である。また、プレイヤデータ部の「X座標」および「空きY座標」については後述するが、プレイヤデータ部のレコードは、画像における図形部品を配置する位置を特定するために利用される。
【0046】
図7(b)に示すように、第2のファイル710は、表データ部711および図データ部712から構成される。1つのレコード(たとえば、符号713参照)は、表データ部に属する第1の部分と、図データ部に属する第2の部分とからなる。レコードにおいて、表データ部に属する第1の部分の項目は、表テンプレート(図2)や表ファイル(たとえば、図4(a))のものと同一である。また、レコードにおいて、図データ部に属する第2の部分の項目のうち、「図IDまたは線ID」は、図形作成編集部20などが画像中に配置した図形部品を識別するための識別子(図ID)、或いは、図形部品をつなぐ連結線を識別するための識別子(線ID)である。「X座標」は、画像において図形部品の横方向の配置位置を示し、「Y座標」は、図形部品の方向の配置位置を示す。「X座標」、「Y座標」の値の単位は、ピクセル、長さ、行番号、列番号など、位置を確定できるものを利用することができる。
【0047】
図7(c)に示すように、第3のファイル720は、線データ部であり、各レコードは、「線ID」、「開始図ID」および「終了図ID」という項目を有する。線データ部のレコードは、それぞれ、連結線を特定する。本実施の形態において、連結線は、作業順序を示すための、一方の図形部品から他方の図形部品に向けた矢印であり、画像において2つの図形部品の間に配置される。「開始図ID」は連結線における出発側の図形部品の図IDを示し、「終了図ID」は、到着側の図形部品の図IDを示す。
【0048】
たとえば、利用者が端末装置を操作して、表示された表のうち、表図状態ファイル36の第1のファイル700のレコードの値を変更すると、支援サーバ10は、第2のファイル710においても、必要なレコードの値を変更するとともに、表示されている画像も変更する。また、表図状態ファイル36の第2のファイル710の表データ部711のレコードの値が変更されると、記憶装置18に、値が変更された状態で表図状態ファイル36が更新され、また、必要に応じて、描画処理部28のメソッドが呼び出され、端末装置16の画面上に表示された画像が更新されるとともに、記憶装置18中の画像ファイル38も更新される。
[表図形変換部の処理]
次に、表図形変換部22による処理(図6のステップ603)についてより詳細に説明する。図8は、本実施の形態にかかる表図形変換部により実行される処理の例を示すフローチャートである。
【0049】
図8に示すように、表図形変換部22は、業務処理名と関連付けられた表ファイル32を記憶装置18から読み出し、「順序番号」の値に基づいて、表ファイル32のレコードを作業順に並べ替える。また、表図形変換部22は、画像一時ファイルの画像に、組織名、プレイヤなどの文字列を配置する。また、表図形変換部22は、表ファイル32のレコードに基づいて、表図状態ファイル36を生成して、その第1のファイル(プレイヤデータ部)のレコードの値を生成する(ステップ801)。
【0050】
画像一時ファイルの生成およびプレイヤデータ部のレコードの値の生成について、より詳細に説明する。図9に示すように、表図形変換部22は、レコード順が並べ替えられた表ファイル32のレコードを参照して、各レコードの「組織名」および「プレイヤ」の値に基づいて、「組織名」をその出現順に並べ(ステップ901)、かつ、「プレイヤ」をその出現順に並べる(ステップ902)。次いで、表図形変換部22は、上記並べられた「組織名」の出現順、および、「プレイヤ」の出現順に、画像一時ファイルにおいて、「組織名」の文字列の配置位置よりも所定の値だけ縦方向に下側の位置に、横方向に一定の間隔で、「プレイヤ」の値に相当する文字列を配置していく(ステップ903)。また、表図形変換部22は、「組織名」の値に相当する文字列について、当該「組織名」が属する「プレイヤ」の値に相当する文字列のうち両端の文字列の横方向の位置を参照して、「プレイヤ」の文字列群の中央に位置するように、「組織名」の文字列を配置する(ステップ904)。
【0051】
本実施の形態において、「組織名」の値に相当する文字列を配置する縦方向の位置、および、「プレイヤ」の値に相当する文字列を配置する縦方向の位置は定められたものとする(たとえば、「組織名」の文字列が、縦方向に「50」(つまり、Y座標で「50」)の位置、「プレイヤ」の文字列が、縦方向に「100」(つまり、Y座標で「100」)の位置)。さらに、横方向の配置位置については、「プレイヤ」の値に相当する文字列では、初期位置(たとえば、横方向に「100」(つまり、X座標で「100」)の位置)から、所定の間隔(たとえば、横方向に「200」(つまり、X座標で「200」)の間隔)で、その出現順に文字列が配置される。その一方、「組織名」の値に相当する文字列は、当該「組織名」の値に属する「プレイヤ」の文字列の両端の配置位置の中央とする。
【0052】
次いで、表図形変換部22は、表図状態ファイル36の第1のファイル(プレイヤデータ部)の各レコードにおいて、「プレイヤ」の値に相当する文字列の横方向の配置位置(X座標)、および、「空きY座標」の初期値を格納する(ステップ905)。「空きY座標」は、「プレイヤ」について、以後に図形部品を配置可能な縦方向の位置を示す。初期値としては、「プレイヤ」の値に相当する文字列が配置されている縦方向の位置(たとえば、X座標「100」)に、所定の増分(たとえば、「100」、以後、「RegularInvervals」と称する)を与えた値(すなわち、X座標「200」)が用いられ、当該初期値がレコード中に格納される。
【0053】
次いで、表図形変換部22は、表図状態ファイル36の第2のファイルのレコードについて、表データ部に属する第1の部分に、作業順に並べられた表ファイル32のレコードの値を格納する(ステップ802)。つまり、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて、表データ部に属する第1の部分が、作業順に並べ替えられた表ファイル32と一致する状態となる。たとえば、ステップ802の状態で、端末装置16の表示装置の画面上に、表図状態ファイル36に基づく表を表示すればよい。
【0054】
次いで、表図形変換部22は、表図状態ファイル36の第2のファイルにおける処理対象となるレコードを特定し、その表データ部に属する第1の部分を取得する(ステップ803)。当該特定されたレコードを、「LineCurr」と称する。「LineCurr」にデータが存在しなければ、全てのレコードについて処理が終了しているため、ステップ804でNoと判断される。
【0055】
ステップ804でYesと判断された場合には、表図形変換部22は、レコード中の「記号」の値が「分岐」であるかどうかを判断する(ステップ805)。ステップ805でYesであれば、ステップ803に戻り、次のレコードのデータを取得する。ステップ805でNoと判断された場合には、表図形変換部22は、「LineCurr」中の「記号」が示す図形部品の配置位置を算出する(ステップ806)。
【0056】
ステップ806において、表図形変換部22は、まず、「LineCurr」中の「組織名」および「プレイヤ」と同じ値をもつ、表図状態ファイル36の第1のファイル中のレコードを参照して、題1のファイルのレコード中の「X座標」を得て、これを、図形部品の、画像一時ファイル中の横方向の位置とする。次いで、表図形変換部22は、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて、「順序番号」の値および/または「後続」の値を参照して、「LineCurr」の直前の作業順であるようなレコードを特定する。表図形変換部22は、特定されたレコード中の「組織名」および「プレイヤ」と同じ値をもつ、表図状態ファイル36の第1のファイル中のレコードを参照して、そのレコードの「空きY座標」の値を取得する。なお、「LineCurr」の直前の作業順にあるようなレコードが複数存在する場合には、それぞれの「空きY座標」を取得して、それらの最大値のものを採用する。得られた「空きY座標」が、図形部品の縦方向の配置位置となる。
【0057】
表図形変換部22は、描画処理部28のメソッドを呼び出し、画像一時ファイルにおいて、縦方向および横方向の配置位置に、図形部品を配置させる(ステップ807)。ステップ807において、図形部品のオブジェクトを得て、その属性値として「作業名」の値の文字列を設定すると、描画処理部28は、画像一時ファイルの画像において、文字列を図形部品に添えた形態で配置する。表図形変換部22は、オブジェクトの属性である「図ID」の値を得て、「LineCurr」の図データ部に属する第2の部分の「図ID」の値として格納する。
【0058】
また、表図形変換部22は、当該第2のファイルの第2の部分の「X座標」、「Y座標」に、それぞれ図形部品の横方向、縦方向の配置位置を格納する。さらに、表図形変換部22は、表図状態ファイル36の第1のファイルにおいて、図形部品の配置にかかる「組織名」および「プレイヤ」の値を含むようなレコードの「空きY座標」の値として、図形部品を配置した縦方向の位置(Y座標)に、「RegularIntervals」を加算した値を格納する(ステップ808)。
【0059】
その後、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて、「LineCurr」の直前の作業順にあるようなレコードが存在すれば(ステップ809でYes)、表図形変換部22は、表データ部の「順序番号」の値および/または「後続」の値に基づいて、直前の作業順にあるようなレコードを求め、描画処理部28のメソッドを呼び出し、画像一時ファイルの画像において、当該求めたレコードにかかる図形部品(「PrePiece」と称する。)と、「LineCurr」にかかる図形部品(「PostPiece」と称する。)と、をつなぐ連結線を生成して配置させる(ステップ810)。その後、表図形変換部22は、連結線の「線ID」の値を得て、表図状態ファイル36の第3のファイルのレコードにおいて、「線ID」の値、「開始図ID」として「PrePiece」の「図ID」の値、および、「終了図ID」として「PostPiece」の「図ID」の値を格納する(ステップ811)。なお、「PrePiece」が複数あれば、その数だけステップ811の処理は実行される。
【0060】
また、「PrePiece」に相当する「記号」の値が「判断」である場合に、「PostPiece」にかかる第2のファイルのレコードにおいて、「順序番号」の値の右端の数字を取り除いた値と同一の値を「順序番号」の値として持ち、かつ「記号」の値が「分岐」であるようなレコードが存在すれば、当該レコードの「作業名」の値の文字列が、画像一時ファイル中の連結線の付近に配置される。また、当該レコードの「図IDまたは線ID」の値として、連結線の「線ID」の値が格納される。
【0061】
表図状態ファイル36の第2のファイルの全てのレコードについて処理が終了すると(ステップ804でNo)、表図形変換部22は、その時点の画像一時ファイルを、画像ファイル38として記憶装置18に記憶する(ステップ812)。
【0062】
図10は、図4(a)に示す表ファイルに基づいて、本実施の形態にかかる表図形変換部22の処理により作成された画像の例を示す。この画像は、記憶装置18に記憶された画像ファイルに基づくものである。また、処理により作成された表図状態ファイル36が、図7(a)〜(c)に示すものとなる。なお、図11は、図10の画像に、便宜上、「X座標」、「Y座標」を示す目盛り、図7(a)〜(c)の表図状態ファイルにおける「順序番号」、「図IDまたは線ID」、「線ID」の値を重ねた説明図である。
[表変更支援部の処理]
次に、表変更支援部24の処理(図6のステップ606)についてより詳細に説明する。図12〜図15および図32は、本実施の形態にかかる表変更支援部により実行される処理の例を示すフローチャートである。
【0063】
表および画像が、端末装置16の表示装置の画面上に表示されているときに、利用者が端末装置18を操作して、表に行を追加等することができる。なお、表示される表は表図状態ファイル36の表データ部711に対応し、また、表示される画像は、画像ファイル38をコピーして一時的に記憶装置18に保存されている画像一時ファイルに対応する。以下に説明する処理は、利用者により表に行が追加され、行の値が変更され、或いは、行が削除されたときに実行される。
【0064】
端末装置16から、追加や変更にかかる行(ファイルにおけるレコード)の「順序番号」、「組織名」、「プレイヤ」、「記号」の値が妥当でなければ、表変更支援部24は、エラーメッセージを端末装置16の表示装置の画面上に表示して、利用者からの入力を受け付けない。妥当な値について、たとえば、「順序番号」の値では、数字と文字を順に繰り返す値を持つものをいう。また、「組織名」および「プレイヤ」では、表図状態ファイル36の第1のファイルのレコード中に値が存在するものである。また、「記号」では、記号テーブル34中に値が存在するものである。なお、「記号」の値が「分岐」の場合には、「組織名」、「プレイヤ」の値は空白であってもよい。
【0065】
たとえば、利用者が行を追加する場合には、表示装置の画面上に表示された表において、最下行の下の空白行に値を入力すればよい。また、行を変更、削除する場合には、利用者は、対象行を選択指定することにより、支援サーバ10が、表の最下行の下の空白行に、選択指定した行をコピーして表示し、利用者が、その行について、変更または削除を指定すればよい。
【0066】
利用者が端末装置16を操作して、表に行を追加した場合には(図12のステップ1201でYes)、表変更支援部24は、まず、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて、入力された「順序番号」の値が示す所定の位置にレコードを追加して、利用者が入力した値を格納する(ステップ1202)。
【0067】
次いで、表変更支援部24は、当該追加されたレコード中の「記号」の値に対応する図形部品の、画像一時ファイル中の配置位置を算出する(ステップ1203)。横方向の位置は、図8のステップ806の処理と同様にして算出することができる。また、縦方向の位置について、表変更支援部24は、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて、処理対象となったレコードの作業の直前の作業順の作業のレコードを見出し、見出されたレコード中の「Y座標」の値に、「RegularIntervals」を加える。得られた値が、図形部品の縦方向の配置位置となる。なお、直前の作業順の作業が複数存在する場合には、各レコードを参照して、Y座標の値が最大であるものが用いられる。また、ステップ1203において、表変更支援部24は、描画処理部28のメソッドを呼び出して、画像に新たな図形部品を追加したような新たな画像一時ファイルを生成させる。次いで、表変更支援部24は、ステップ1202にて追加されたレコードにおいて図データ部に属する第2の部分に、配置された図形部品について、「図IDまたは線ID」、「X座標」および「Y座標」の値を格納する(ステップ1204)。
【0068】
表変更支援部24は、表図状態ファイル36の第2のファイルのレコードを参照して、算出された図形部品の縦方向の配置位置から、同方向にプラスマイナス「RegularIntervals」の範囲内に、同じ「組織名」および「プレイヤ」にかかる他の図形部品が存在する場合には、図形部品の縦方向の移動が必要であると判断する(ステップ1205でYes)。つまり、新たな図形部品を配置した場合、その付近(一定の縦方向の範囲)に既に図形部品が存在する場合に、新たな図形部品の配置に伴って、既に存在する図形部品の配置位置をずらす。
【0069】
ステップ1205でYesと判断された場合には、表変更支援部24は、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて、移動が必要な図形部品にかかるレコード、つまり、後続する作業にかかるレコードを特定し、そのレコードの第2の部分の「Y座標」の値を、もとの値に「RegularIntervals」を加えたものに更新する(ステップ1206)。ステップ1206の処理により、画像においては、後続する作業の図形部品が「RegularIntervals」だけ移動する。
【0070】
ステップ1206の処理は、新たに配置された図形部品にかかる作業に後続する全ての作業にかかるレコードについて実行される。
【0071】
他の図形部品について縦方向の移動が不要であった場合や、所定の図形部品の配置位置の変更によるステップ1206の処理が終了すると(ステップ1205でNo)、表変更支援部24は、描画処理部28のメソッドを呼び出して、第2のファイルのレコードの更新に伴う、追加された図形部品や移動された図形部品を含む新たな画像一時ファイルを生成させる(ステップ3201)。生成された画像一時ファイルに基づく画像は、端末装置16の表示装置の画面上に表示される。また、表変更支援部24は、追加された図形部品の図IDを、描画処理部28から得て、第2のファイルの該当レコード中に格納する(ステップ3202)。
【0072】
次いで、表変更支援部24は、図形部品の追加に伴う新たな連結線などについて、第3のファイルのレコードを更新する(ステップ3203)。たとえば、新たに追加された図形部品の図IDがステップ3202で得られることで、元から存在する図形部品から新たに追加された図形部品までの連結線にかかる第3のファイルのレコードにおいて、終了図IDの値が格納される。また、新たに追加された図形部品から元から存在する図形部品までの連結線にかかる第3のファイルのレコードにおいても、開始図IDおよび終了図IDの値が格納される。なお、このレコードにおいては、連結線が描画される前の状態であるため、線IDは空白の状態である。これについても後により具体的に説明する。
【0073】
表変更支援部24は、描画処理部28のメソッドを呼び出して、第3のファイルの変更に伴う、新たな連結線などを含む画像一時ファイルを生成させる(ステップ3204)。生成された画像一時ファイルに基づく画像は、端末装置16の表示装置の画面上に表示される。また、表変更支援部24は、追加された連結線の線IDを、描画処理部28から得て、第3のファイルの該当レコードに格納する(ステップ3205)。
【0074】
以下、表変更支援部24の処理において、行追加のときの各種ファイルの状態について、具体例を参照しつつ説明する。
【0075】
図33(a)は、端末装置の表示装置の画面上に表示された表の部分の例、図33(b)は、表図状態ファイルの第2のファイルおよび第3のファイルの部分の例、図33(c)は、画像一時ファイルの部分の例を示す。この状態において、利用者が、図34(a)に示すように、「順序番号」が「1」である行(レコード)と、「2」である行(レコード)との間に、「順序番号」が「1.5」であるような行(レコード)を追加した場合に(符号3401参照)、表変更支援部24は、第2のファイルにレコードを追加して、各項目に値を格納する(符号3411参照)。なお、この時点では、図形部品が描画されていない(つまり、追加された図形部品を含む画像一時ファイルが生成されていない)ため、追加されたレコードの「図IDまたは線ID」の値は空白である(符号3413参照)。また、後続する作業の図形部品の配置位置が変更される(符号3412参照)。
【0076】
描画処理部28のメソッドが呼び出されることにより、第2のファイルのレコードの更新に基づき図形部品が描画される(図34(c)参照)。図34(c)では、第2のファイルの追加されたレコードに基づく「番号札交付」という「作業名」の図形部品(符号3421)が追加される。
【0077】
図形部品が追加されると、描画処理部28から追加された図形部品の「図ID」が表変更支援部24に与えられる(符号3422参照)。
【0078】
表変更支援部24は、第2のファイルの追加されたレコード(符号3511参照)中、「図IDまたは線ID」の項目の値として、追加された図形部品の「図ID」である「p23」を格納する(符号3513参照)。また、表変更支援部24は、第3のファイルにおいても、既に存在する連結線のレコード(符号3521参照)の「終了図ID」、および、追加される連結線のレコード(符合3522参照)の「開始図ID」として、追加された図形部品の「図ID」の値が格納される。また、追加される連結線のレコードの「終了図ID」にも所定の値が格納される。
【0079】
描画処理部28のメソッドが呼び出されることにより、第3のファイルのレコードの更新に基づき連結線が描画される(図35(b)参照)。描画処理部28からは、追加されたレコードに基づき描画された連結線(符号3531参照)の「線ID」が表変更処理部24に与えられる(符号3532参照)。
【0080】
表変更処理部24は、第3のファイルの追加されたレコード(図36の符号3601参照)中、「線ID」の項目の値として、追加された連結線の「線ID」である「p24」を格納する(符号3602参照)。このようにして、利用者による表中の行追加に伴って、表図状態ファイル36の状態と、画像一時ファイルに相当する描画の状態とを整合させることが可能となる。
【0081】
次に、利用者が表の行を変更する場合について、図13および図14を参照して説明する。利用者が表の行を変更すると(ステップ1301でYes)、表変更支援部24は、表において、「記号」の値が変更されているか否かを調べる。「記号」の値が変更されていた場合には(ステップ1302でYes)、表図状態ファイル36の第2ファイルにおいて、該当レコードの「記号」の値を変更する(ステップ1303)。ここで、表変更支援部24は、描画処理部28のメソッドを呼び出して、「記号」の値の変更に伴って、図形部品が変更されるように、新たな画像一時ファイルを生成させる。
【0082】
また、「組織名」および/または「プレイヤ」が変更されていた場合には(ステップ1304でYes)、表変更支援部24は、変更された「組織名」および「プレイヤ」にかかる図形部品のそれぞれを横方向に移動させたときの画像中の配置位置を算出する(ステップ1305)。次いで、表変更支援部24は、変更された「組織名」および/または「プレイヤ」にかかる、表図状態ファイル36の第2のファイルのレコードにおいて、「組織名」および/または「プレイヤ」の値、並びに、「X座標」の値を更新する(ステップ1306)。
【0083】
なお、図形部品の移動先(つまり、横方向に移動させたときの配置位置)に、既に他の図形部品が配置されている場合(ステップ1307でYes)には、表変更支援部24は、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて、移動が必要な図形部品にかかるレコード、つまり、新たに配置された図形部品にかかる作業に後続する作業にかかるレコードを特定し、そのレコードの第2の部分の「Y座標」の値を、もとの値に「RegularIntervals」を加えたものに更新する(ステップ1308)。ステップ1307の判断およびステップ1308の処理は、図12のステップ1205およびステップ1206にそれぞれ相当する。
【0084】
表変更支援部24は、「後続」の値の変更の有無を判断する。「後続」の値が変更されていれば(ステップ1401でYes)、表変更支援部24は、「後続」の値の変更にしたがって、表図状態ファイル36の第3のファイルの該当レコードを更新する(ステップ1402)。たとえば、「後続」の値が、空白であった状態から、「順序番号」の値が格納されるように変更された場合には、第3のファイルの該当レコードにおいて、「終了図ID」の値を、「順序番号」の値を含む第2のファイル中のレコードの「図ID」の値に変更する。その一方、「後続」の値が空白に変更された場合には、第2のファイルのレコードにおいて、「順序番号」を参照して、次の順序となるレコードを見出し、当該レコード中の「図ID」の値を、第3のファイルのレコードの「終了線ID」の値とする。
【0085】
さらに、表変更支援部24は、表における「作業名」などの変更があれば、当該変更に伴って、表図状態ファイルの該当レコードを更新する(ステップ1403)。なお、表において、「順序番号」が変更されている場合には、後述する行の削除処理(図15参照)および行の追加処理(図12のステップ1201〜1206、図32のステップ3201〜3205)を実行すれば良い。その後、表変更支援部24は、描画処理部28のメソッドを呼び出して、更新された表図状態ファイル36の内容を反映するように、新たな画像一時ファイルを生成させる(ステップ1404)。生成された画像一時ファイルに基づく画像は、端末装置16の表示装置の画面上に表示される。
【0086】
次に、利用者が表の行を削除する場合について、図15を参照して説明する。利用者が表の行を削除すると(ステップ1501でYes)、表変更支援部24は、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて、該当レコードを削除する(ステップ1502)。次いで、表変更支援部24は、上記表図状態ファイル36の第2のファイルの削除に伴う連結線について、第3のファイルのレコードを更新する(ステップ1503)。ここでは、表変更支援部24は、第2のファイルのレコードの「順序番号」の値などに基づいて、削除された図形部品と前の図形部品とをつなぐ連結線を、当該前の図形部品と、削除された図形部品の後の図形部品とをつなぐように、第3のファイルのレコードを更新し、かつ、削除された図形部品とその後の図形部品をつなぐ連結線に関する第3のファイルのレコードを削除する。
【0087】
次いで、表変更支援部24は、描画処理部28のメソッドを呼び出して、更新された表図状態ファイル36の内容を反映するように、新たな画像一時ファイルを生成させる(ステップ1504)。生成された画像一時ファイルに基づく画像は、端末装置16の表示装置の画面上に表示される。
【0088】
利用者により表に行が追加され、行の値が変更され、或いは、行が削除された場合にはいずれも、最終的には、表変更支援部24は、画像一時ファイルのデータを、画像ファイル38として記憶装置18に記憶して(ステップ1505)、処理を終了する。このように本発明によれば、表図状態ファイル36と画像ファイル38との相互の状態を反映して記憶することができる。
【0089】
図16(a)は、端末装置16の表示装置の画面上に表示された表の例、図16(b)は、利用者が端末装置16を操作して作成した、表における新たな行の例を示す図である。図16(b)に示すように、新たな行において、「順序番号」の値が「1.5」であるような作業の内容が格納されている。表における行の追加に伴って、表変更支援部24により図12に示す処理が実行される。
【0090】
その結果、表図状態ファイル36が更新されて、その表データ部711は、図16(c)に示すようなものとなる。また、端末装置16の表示装置の画面上の表も、図16(c)に示すように更新される。図16(c)において、太枠で囲った部分(符号1601参照)が、表データ部711において挿入されたレコードとなる。
【0091】
図17(a)は、端末装置の画面上に表示された画像の一部を示す図である。この画像の部分は、図10の「組織名」が「営業店フロント」で、かつ、「プレイヤ」が「テラー」の一番上および2番目の図形部品を示す部分に相当する。図17(b)は、図16(a)の表に利用者が図16(b)の行を追加した場合に、表変更支援部24による処理の結果、更新された画像の部分を示す図である。
【0092】
図18は、表図状態ファイル36の第2のファイルおよび第3のファイルの一部を示す図である。この第2のファイルおよび第3のファイルの部分は、図7(b)、(c)に示す表図状態ファイルの一部に相当する。図19は、図16(a)の表に利用者が図16(b)の行を追加した場合に、表変更支援部24による処理の結果、更新された第2のファイルおよび第3のファイルの部分を示す図である。図19において、太枠で囲った部分(符号1901〜1904)が、処理の結果、更新されたレコード(符号1902、1903)および追加されたレコード(符号1901、1904)を示す。
【0093】
表図状態ファイル36の第2のファイルでは、レコード1901の挿入に伴って、同じ「組織名」の値および「プレイヤ」の値を有し、かつ、挿入されたレコードに含まれる作業に後続するような作業に関するレコードについては、「Y座標」の値が更新されている(符号1902)。また、第3のファイルにおいて、図形部品の挿入に伴って、連結線の情報が書き換えられる(符号1903、1904)。
【0094】
なお、利用者が表の行を追加、変更、削除した場合に、当該表において「記号」の値が「分岐」であった場合には、図20、図21に示す処理が実行される。利用者が、端末装置16を操作して、表に「記号」の値が「分岐」であるような行を追加すると(ステップ2001でYes)、表変更支援部24は、利用者の入力にしたがって、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて、入力された「順序番号」の値が示す所定の位置にレコードを追加して、利用者が入力した値を格納する(ステップ2002)。
【0095】
表変更支援部24は、表図状態ファイル36の第2のファイルのレコードにおいて、「順序番号」の値を参照して、追加された作業である「分岐」の前後の「順序番号」の値を有するレコードを見出す。レコードが見出された場合には(ステップ2003でYes)、表変更支援部24は、当該前後に相当するレコードが示す作業にかかる図形部品を連結するような連結線について、表図状態ファイル36の第3のファイルにレコードを生成する(ステップ2004)。また、表変更支援部24は、上記連結線についての第3のファイルに追加されたレコードにしたがって、ステップ2002にて追加した第2のファイルのレコード中、その第2の部分において、「図IDまたは線ID」の項目の値として、ステップ2004にて生成した連結線の「線ID」の値を与える(ステップ2005)。
【0096】
表作成支援部24は、ステップ2006において、描画処理部28のメソッドを呼び出して、更新された表図状態ファイル36の内容を反映するように、新たな画像一時ファイルを生成させる。そして配置された新たな連結線について、表図状態ファイル36の第3のファイル720のレコードの「線ID」に描画処理部28から得た線IDの値を格納する。生成された画像一時ファイルに基づく画像は、端末装置16の表示装置の画面上に表示される。最終的には、表変更支援部24は、画像一時ファイルのデータを、画像ファイル38として記憶装置18に記憶して処理を終了する。
【0097】
利用者が、端末装置16を操作して、表中の「記号」の値が「分岐」であるような行を変更した場合(ステップ2101でYes)、当該「記号」の値を「分岐」から他の値に変更するような場合には、表変更支援部24は、変更を認めず(ステップ2102でYes)、処理を終了する。また、本実施の形態においては、「記号」の値を「分岐」に変更することも認められない。
【0098】
ステップ2102でNoと判断された場合には、表変更支援部24は、変更にしたがって、表図状態ファイル36の第2のファイルの該当レコードを変更する(ステップ2103)。その後、ステップ2006において、新たな画像一時ファイルが生成され、対応する画像が端末装置16の表示装置の画面上に表示される。たとえば、「作業名」などの変更があれば、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて「図IDまたは線ID」の「線ID」の値を持つ連結線に沿えた文字列の表示が変更されたような画像が表示される。
【0099】
また、利用者が、端末装置16を操作して、表中の「記号」の値が「分岐」である行を削除すると(ステップ2104でYes)、表変更支援部24は、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて、該当するレコードを削除する(ステップ2105)。また、表変更支援部24は、第3のファイルにおいて、削除されたレコードの「図IDまたは線ID」の値と同一の「線ID」を有するようなレコードを削除する(ステップ2106)。その後、ステップ2006において、新たな画像一時ファイルが生成され、画像一時ファイルに基づく画像が端末装置16の表示装置の画面上に表示される。
[図形変更支援部の処理]
業務処理フローの表形式及び図形が端末の画面に表示されているときに、利用者が図形を追加、変更、削除した場合に図形変更支援部が行う処理の一例について、図22に示す処理の流れに沿って説明する。利用者が、端末装置16の表示装置の画面上に表示された画像(図形部品や連結線を含む画像)中、図形部品の追加、変更、削除を行うと、描画処理部28は、画像一時ファイルを編集した上で図形変更支援部26を呼び出す。このときに、図形変更支援部26は、画像一時ファイルをもとにして画像ファイル38を更新する(ステップ2200)。また、描画処理部28から、追加、変更、削除の情報および対応する図形部品のオブジェクトを受け取る。このオブジェクトには、「図ID(線ID)」、「記号」、「配置位置(X座標およびY座標)」などの属性値が含まれる。
【0100】
なお、利用者が複数の図形部品および/または連結線をまとめて移動や削除した場合には、図形変更支援部26は複数のオブジェクトを得るので、繰返し処理にて当該オブジェクトごとに図22に示す処理を実行する。
【0101】
利用者が、画像において図形部品を追加すると(ステップ2201でYes)、描画処理部28により呼び出された図形変更支援部26は、表図状態ファイル36の第2のファイルにレコードを生成し、描画処理部28から引き渡されたオブジェクトの属性値に基づいて、「記号」、「X座標」、「Y座標」、「図IDまたは線ID」の値を格納する(ステップ2202)。また、ステップ2202において、第1のファイルのレコード中の「X座標」の値と、第2のファイルのレコードに格納した「X座標」の値とを比較して、値の差が最も近いような第1のファイルのレコードを特定して、特定された第1のファイルのレコードの、「組織名」および「プレイヤ」の値を、第2のファイルの追加されたレコードの、「組織名」および「プレイヤ」の値とする。
【0102】
利用者が、画像において図形部品の移動や作業名の変更を行うと(ステップ2203でYes)、図形変更支援部26は、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて、「図IDまたは線ID」の値として、オブジェクトに含まれる「図ID」と同じ値を有するようなレコードを特定し、オブジェクトに含まれる情報にしたがって、レコードにおいて該当する項目の値を変更する(ステップ2204)。たとえば、「X座標」或いは「Y座標」の値が異なっていれば、レコード中、これらの項目の値を変更する。なお、第1のファイルのレコード中の「X座標」の値と、第2のファイルのレコードに格納した新たな「X座標」の値とを比較して、値の差が最も近いような第1のファイルのレコードを特定することにより、第2のファイルのレコードにおいて、「組織名」や「プレイヤ」の値が変更される場合もある。また、「作業名」が変更されていれば、変更に応じて、第2のファイルのレコードにおいて、「作業名」の値を変更する。
【0103】
利用者が、画像において図形部品を削除すると(ステップ2205でYes)、図形変更支援部26は、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて、「図IDまたは線ID」の値として、オブジェクトに含まれる「図ID」と同じ値を有するようなレコードを特定し、特定されたレコードを削除する(ステップ2206)。なお、このとき、削除された図形部品につながっていた連結線の一方のつなぎ先が空くことになるが、これについては別途、連結線変更処理(ステップS2210)が行われる。
【0104】
利用者が、画像において連結線を追加すると(ステップ2207でYes)、図形変更支援部26は、連結線追加処理を実行する(ステップ2208)。図23は、連結線追加処理をより詳細に示すフローチャートである。
【0105】
図形変更支援部26は、表図状態ファイル36の第3のファイルにレコードを追加し、オブジェクトに含まれる情報にしたがって、レコードにおいて「線ID」、「開始図ID」および「終了図ID」の値を格納する(ステップ2301)。なお、連結線において、一方の端に接続される図形部品が存在しない場合には、「開始図ID」或いは「終了図ID」の値として「無し」が格納される。
【0106】
次いで、図形変更支援部26は、追加された第3のファイルのレコードの「開始図ID」および「終了図ID」の値を基づいて、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて、「図面IDまたは線ID」の値が、「開始図ID」の値と同一であるようなレコードの「順序番号」の値(第1の順序番号)、および、「図面IDまたは線ID」の値が、「終了図ID」の値と同一であるようなレコードの「順序番号」の値(第2の順序番号)を特定する(ステップ2302)。
【0107】
第1の順序番号が設定済みであり(つまり、値が存在し)、かつ、第2の順序番号が空白の(つまり、値が存在しなかった)場合には(ステップ2304でYes),図形変更支援部26は、「終了図ID」の値と同じ「図面IDまたは線ID」の値を有する第2のファイルのレコードにおいて、「順序番号」の値として、上記第1の順序番号の直後となるような値を格納する(ステップ2305)。
【0108】
その一方、第1の順序番号が空白であり、かつ、第2の順序番号が設定済みであった場合には(ステップ2306でYes),図形変更支援部26は、「開始図ID」の値と同じ「図面IDまたは線ID」の値を有する第2のファイルのレコードにおいて、「順序番号」の値として、第2の順序番号の直前となるような値を格納する(ステップ2307)。ステップ2305或いはステップ2307が実行されると、図形変更支援部26は、第2のファイルのレコード、特に、順序番号を設定したレコードについて、順序番号の順序となるように並び替える(ステップ2308)。
【0109】
次いで、図形変更支援部26は、追加された連結線でつながれた図形部品の実際の順序と、第2のファイルの、それぞれの図形部品に関するレコードの「順序番号」が示す順序とを比較する(ステップ2309)。これらが一致する場合には(ステップ2309でYes)、図形変更支援部26は、表図状態ファイル36の第2のファイル中、「図IDまたは線ID」の値が、「開始図ID」の値と同じであるようなレコードにおいて、「後続」の値を空白とする(ステップ2310)。これらが一致しない場合には(ステップ2309でNo)、第2のファイル中、「図IDまたは線ID」の値が「開始図ID」の値と同じであるようなレコードにおいて、「後続」の値として、「終了図ID」の値を「図IDまたは線ID」として持つようなレコードの「順序番号」の値を格納する(ステップ2311)。
【0110】
利用者が、画像において連結線を変更すると(ステップ2209でYes)、図形変更支援部26は、連結線変更処理を実行する(ステップ2210)。図24は、連結線変更処理をより詳細に示すフローチャートである。
【0111】
図24に示すように、図形変更支援部26は、オブジェクトに含まれる情報に基づいて、表図状態ファイル36の第3のファイルにおいて、オブジェクトに含まれる「線ID」の値と同じ「線ID」の値を有するレコードを特定する(ステップ2401)。次いで、オブジェクトに含まれる「開始線ID」および「終了線ID」の値と、第3のファイルの特定されたファイル中の「開始線ID」および「終了線ID」の値とを比較して、何れかの値に変化があったか否かを判断する(ステップ2402)。ステップ2402でYesと判断された場合には、図形変更支援部26は、ステップ2401で特定されたレコードにおいて、変更にしたがって値を格納する(ステップ2403)。
【0112】
図形変更支援部26は、表図状態ファイル26の第2のファイルにおいて、「図IDまたは線ID」の値として、オブジェクトに含まれる「開始図ID」の値を有するレコードを特定し、そのレコードの「後続」の値として、オブジェクトに含まれる「終了図ID」の値を有するレコードの「順序番号」の値を格納する(ステップ2404)。このような処理の後、図形編集支援部26は、図23のステップ2302〜ステップ23011と同様の処理を実行する(ステップ2405)。
【0113】
利用者が、画像において連結線を削除すると(ステップ2211でYes)、図形変更支援部26は、連結線削除処理を実行する(ステップ2212)。図25は、連結線削除処理をより詳細に示すフローチャートである。
【0114】
図25に示すように、図形変更支援部26は、オブジェクトに含まれる情報に基づいて、表図状態ファイル36の第3のファイルにおいて、オブジェクトに含まれる「線ID」の値と同じ「線ID」の値を有するレコードを特定する(ステップ2501)。次いで、図形変更支援部26は、特定された第3のファイルのレコードを削除する(ステップ2502)。次いで、図形変更支援部26は、表図状態ファイル36の第2のファイルにおいて、「図IDまたは線ID」の値として、オブジェクトに含まれる「開始図ID」の値と同じ値を有するレコードを特定し、当該レコードの「後続」の値を、「無し」に変更する(ステップ2503)。
【0115】
さらに、図形変更処理部26は、第2のファイルにおいて、「図IDまたは線ID」の値として、削除された連結線の「線ID」の値と同じ値を有するレコードを特定する(ステップ2504)。上述したようなレコードが存在し(ステップ2505でYes)、かつ、当該レコードにおいて、「記号」の値が「分岐」である場合には(ステップ2506でYes)、図形変更処理部26は、特定された第2のファイルのレコードを削除する(ステップ2507)。
【0116】
以下、図26(a)〜(e)および図27〜図31を参照して、利用者が端末装置16の表示装置の画面上に表示された画像において、図形部品を追加し、或いは、変更した具体例について説明する。図26(a)は、図10の左上(「組織名」が「営業店フロント」で、「プレイヤ」が「テラー」の先頭の2つの作業)に相当する。
【0117】
図26(a)〜(e)に示す例では、利用者は、端末装置16を操作して、段階的に、以下のように図形部品を追加等する。
(1)図形部品「金額確認」を縦方向に移動(図26(b))、
(2)図形部品「番号札交付」を追加(図26(c))、
(3)図形部品「受付」から出発し、「金額確認」へ到着する連結線を、「番号札交付」へ到着するように変更(図26(d))、
(4)図形部品「番号札交付」から出発し、「金額確認」へ到着する連結線を追加(図26(e))。
【0118】
たとえば、利用者の操作により、図26(a)に示す画像から図26(b)に示す画像に変更されたときに、図形変更支援部26は、図22のステップ2204に示す処理を実行する。図27〜図31には、それぞれ、表図状態ファイルの第2のファイルの部分および第3のファイルの部分を示している。ステップ2204の処理に伴って、表図状態ファイル36の第2のファイルは、図27に示す状態から、図28に示す状態に変更される。図形部品「金額確認」の縦方向の移動により、該当するレコード(符号2801参照)の「Y座標」が変更される(符号2802参照)。
【0119】
次いで、利用者の操作により、図26(b)に示す画像から図26(c)に示す画像に変更されたときに、図形変更支援部26は、図22のステップ2202に示す処理を実行する。ステップ2202の処理に伴って、表図状態ファイル36の第2のファイルは、図28に示す状態から図29に示す状態に変更される。図29においては、第2のファイルに新たなレコードが追加され(ステップ2901参照)。レコードに、「組織名」、「プレイヤ」、「作業名」、「記号」、「後続」の値、および、「図IDまたは線ID」、「X座標」、「Y座標」の値が格納される(符号2902、2903参照)。
【0120】
利用者の操作により、図25(c)に示す画像から図25(d)に示す画像に変更されたときに、図形変更支援部26は、図22のステップ2210(図24)に示す処理を実行する。ステップ2210(図24)の処理に伴って、表図状態ファイル36の第2のファイルおよび第3のファイルは、図29に示す状態から、図30に示す状態に変更される。図30に示すように、第3のファイルにおいては、「終了図ID」の変更に伴って、その値が変更されている(符号3002)。また、第2のファイルのレコード(符号3001)では、図29で追加されたレコードにおいて、「順序番号」の値が格納される。また、第2のファイルは順序番号にしたがってソートされている。
【0121】
利用者の操作により、図25(d)に示す画像から図25(e)に示す画像に変更されたときに、図形変更支援部26は、図22のステップ2208(図23)に示す処理を実行する。ステップ2208(図23)の処理に伴って、表図状態ファイル36の第2のファイルおよび第3のファイルは、図30に示す状態から、図31に示す状態に変更される。図31に示すように、第3のファイルにおいて、新たなレコードが生成されている(符号3103)。また、第2のファイルのレコード(符号3101参照)において、「後続」の値が空白になるような処理が施されている。
【0122】
このように本発明によれば、図形部品の移動(図26(b))、図形部品の追加(図26(c))、連結線の変更(図26(d))、連結線の追加(図26(e))の各処理の段階ごとに画像ファイル38が更新されるとともに、表図状態ファイル36が、画像の編集を反映するように更新される。このように変更の途中段階の状態を画像ファイル38と表図状態ファイル36に保存することができる。
【0123】
本実施の形態によれば、端末装置の画面上に表示された表の追加、変更、削除に伴って、表図状態ファイル36の各種ファイルのレコードが追加、変更、削除され、追加、変更、削除後の表図状態ファイル36に基づいて、端末装置の表示装置上の画像も更新され、また、画像ファイル38も更新される。これにより、利用者が表に対して施した行為にしたがった表図状態ファイル36および画像ファイル38を保持することができる。
【0124】
また、本実施の形態によれば、図形部品や連結線が配置された画像において、図形部品や連結線の追加、変更、削除により画像が編集されると、画像ファイル38が更新されるとともに、表図状態ファイル36が、画像の編集を反映するように更新される。したがって、利用者が画像に対して施した行為にしたがった表図状態ファイル36および画像ファイル38を保持することができる。
【0125】
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【0126】
たとえば、本実施の形態においては、図IDや線IDの値として、描画処理部26から返されるオブジェクトの属性値を利用しているが、これに限定されるものではなく、図形作成編集部20、表図形変換部22、表変更支援部24、図形変更支援部28において、新たな図形部品や連結線について、図IDや線IDを生成し、オブジェクトと、図IDまたは線IDとの対応テーブルを記憶装置に記憶することで、オブジェクトと、図IDまたは線IDとを関連付けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】図1は、本発明の実施の形態にかかる業務処理フロー図作成編集支援サーバ、通信網、および、端末装置の構成を示すブロックダイヤグラムである。
【図2】図2は、本実施の形態にかかる表テンプレートのデータ構成の一例を示す図である。
【図3】図3は、本実施の形態にかかる記号テーブルのデータ構成の概略を示す図である。
【図4】図4(a)、(b)は、本実施の形態にかかる表ファイルの例を示す図である。
【図5】図5は、本実施の形態にかかる描画処理部のメソッドの一例を示す図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態にかかる図形作成編集部により実行される処理の例を示すフローチャートである。
【図7】図7(a)〜(c)は、本実施の形態にかかる表図状態ファイルの一例を示す図である。
【図8】図8は、本実施の形態にかかる表図形変換部により実行される処理の例を示すフローチャートである。
【図9】図9は、本実施の形態にかかる画像一時ファイルの生成およびプレイヤデータ部のレコードの値の生成をより詳細に示すフローチャートである。
【図10】図10は、図4(a)に示す表ファイルに基づいて、本実施の形態にかかる表図形変換部22の処理により作成された画像の例を示す図である。
【図11】図11は、図10の画像に、便宜上、「X座標」、「Y座標」を示すメモリ、図7(a)〜(c)の表図状態ファイルにおける「順序番号」、「図IDまたは線ID」、「線ID」の値を重ねた説明図である。
【図12】図12は、本実施の形態にかかる表変更支援部により実行される処理の例を示すフローチャートである。
【図13】図13は、本実施の形態にかかる表変更支援部により実行される処理の例を示すフローチャートである。
【図14】図14は、本実施の形態にかかる表変更支援部により実行される処理の例を示すフローチャートである。
【図15】図15は、本実施の形態にかかる表変更支援部により実行される処理の例を示すフローチャートである。
【図16】図16(a)〜(c)は、端末装置の表示装置の画面上に表示された表の例を示す図である。
【図17】図17(a)は、端末装置の画面上に表示された画像の一部を示す図、図17(b)は、処理の結果、更新された画像の部分を示す図である。
【図18】図18は、表図状態ファイルの第2のファイルおよび第3のファイルの一部を示す図である。
【図19】図19は、処理の結果、更新された第2のファイルおよび第3のファイルの部分を示す図である。
【図20】図20は、本実施の形態にかかる表変更支援部により実行される処理の例を示すフローチャートである。
【図21】図21は、本実施の形態にかかる表変更支援部により実行される処理の例を示すフローチャートである。
【図22】図22は、本実施の形態にかかる図形変更支援部により実行される処理の例を示すフローチャートである。
【図23】図23は、本実施の形態において、連結線追加の際に実行される処理の例をより詳細に示すフローチャートである。
【図24】図24は、本実施の形態において、連結線変更の際に実行される処理の例をより詳細に示すフローチャートである。
【図25】図25は、本実施の形態において、連結線削除の際に実行される処理の例をより詳細に示すフローチャートである。
【図26】図26(a)〜(e)は、端末装置の表示装置の画面上に表示された画像の部分の例を示す図である。
【図27】図27は、本実施の形態にかかる表図状態ファイルの部分の例を示す図である。
【図28】図28は、本実施の形態にかかる表図状態ファイルの部分の例を示す図である。
【図29】図29は、本実施の形態にかかる表図状態ファイルの部分の例を示す図である。
【図30】図30は、本実施の形態にかかる表図状態ファイルの部分の例を示す図である。
【図31】図31は、本実施の形態にかかる表図状態ファイルの部分の例を示す図である。
【図32】図32は、本実施の形態にかかる表変更支援部により実行される処理の例を示すフローチャートである。
【図33】図33(a)〜(c)は、本実施の形態にかかる表変更支援部にて実行される処理を具体的に説明する図である。
【図34】図34(a)〜(c)は、本実施の形態にかかる表変更支援部にて実行される処理を具体的に説明する図である。
【図35】図35(a)、(b)は、本実施の形態にかかる表変更支援部にて実行される処理を具体的に説明する図である。
【図36】図36は、本実施の形態にかかる表変更支援部にて実行される処理を具体的に説明する図である。
【符号の説明】
【0128】
10 業務処理フロー図作成編集支援サーバ
14 通信網
16 端末装置
18 記憶装置
20 図形作成編集部
22 表図形変換部
24 表変更支援部
26 図形変更支援部
28 描画処理部
30 表テンプレート
32 表ファイル
34 記号テーブル
36 表図状態ファイル
38 画像ファイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
順序が定まった複数の作業の業務処理フローの作業名、作業の種類を示す記号、作業者に相当するプレイヤ、および、作業の順序を規定する順序規定情報の項目の値を含む表ファイルのレコードに基づいて、作業に対応する図形部品の配置位置を算出して、前記作業名、前記記号、前記プレイヤ、前記順序規定情報、図形部品を特定する図ID、および、図形部品の配置位置の項目の値を含む、表図状態ファイルの図形部品ファイルのレコードを生成して記憶装置に記憶し、かつ、前記表図状態ファイルの図形部品ファイル中、少なくとも前記作業名、前記記号、前記プレイヤ、前記順序規定情報の項目の値を含む表形式データを表示装置に表示するために生成するとともに、
前記表図状態ファイルの図形部品ファイルのレコードにおける順序規定情報により定められる順序にしたがって、隣接する順序の2つの図形部品を接続する連結線について、当該連結線を特定する線ID、接続される2つの図形部品のそれぞれを特定する図IDの項目の値を含む、表図状態ファイルの連結線ファイルのレコードを生成する表図形変換手段と、
前記表図形変換手段により生成された図形部品ファイルのレコード、および、連結線ファイルのレコードにしたがって、表示装置に図形部品および連結線を配置する画像を生成する描画処理手段と、
前記表形式データの編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納し、前記編集にかかるレコードの情報に基づいて、前記描画処理手段に前記画像を更新させる第1の編集手段と、
前記画像中の図形部品または連結線の編集があったときに、当該編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集された図形部品にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集された連結線にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納する第2の編集手段と、
前記描画処理手段により生成、更新された画像または編集があった画像を画像ファイルとして記憶装置に記憶する画像ファイル記憶処理手段と、
を備えたことを特徴とする業務処理フロー図作成編集支援システム。
【請求項2】
それぞれのレコードが、順序が定まった複数の作業の業務処理フローの作業名、作業の種類を示す記号、作業者に相当するプレイヤ、作業の順序を規定する順序規定情報、当該図形部品を特定する図ID、並びに、作業に対応する図形部品の配置位置の項目の値を含む、表図状態ファイルの図形部品ファイルを記憶し、
それぞれのレコードが、前記表図状態ファイルの図形部品ファイルのレコードにおける順序規定情報により定められる順序にしたがって隣接する順序の2つの図形部品を接続する連結線について、当該連結線を特定する線ID、並びに、接続される2つの図形部品のそれぞれを特定する図IDの項目の値を含む、表図状態ファイルの連結線ファイルを記憶し、かつ、
前記図形部品ファイルのレコード、および、連結線ファイルのレコードにしたがって、表示装置に図形部品および連結線を配置する画像を生成する描画処理手段により生成された当該画像を画像ファイルとして記憶する記憶装置と、
前記表図状態ファイルの図形部品ファイル中、少なくとも前記作業名、前記記号、前記プレイヤ、前記順序規定情報の項目の値を含む表形式データの編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納し、前記編集にかかるレコードの情報に基づいて、前記描画処理手段に、前記画像を更新させる第1の編集手段と、
前記画像中の図形部品または連結線の編集があったときに、当該編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集された図形部品にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集された連結線にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納する第2の編集手段と、
前記描画処理手段により生成、更新された画像または編集があった画像を画像ファイルとして記憶装置に記憶する画像ファイル記憶処理手段と、
を備えたことを特徴とする業務処理フロー図作成編集支援システム。
【請求項3】
前記第1の編集手段が、前記表形式データの編集の情報を受け付けて、
当該編集の情報が、表形式データのレコードの追加である場合に、前記図形部品ファイルにおいて、前記編集の情報にしたがって、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置を格納した新たなレコードを生成し、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの変更である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードにおいて、変更された項目の値を格納し、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの削除である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードを削除するように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の業務処理フロー図作成編集支援システム。
【請求項4】
前記第1の編集手段が、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの追加である場合に、前記図形部品ファイルのレコードの順序規定情報の値を参照して、前記新たに生成されたレコードにかかる図形部品に後続する順序規定情報の値を有するレコードが存在するときには、前記後続する順序規定情報の値を有するレコードの各々において、前記配置位置を更新するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の業務処理フロー図作成編集支援システム。
【請求項5】
前記第1の編集手段が、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの追加である場合に、前記図形部品ファイルのレコードの順序規定情報の値を参照して、前記新たに生成されたレコードにかかる図形部品と、その直前の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品とを接続する連結線、および、前記新たに生成されたレコードにかかる図形部品と、その直後の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品とを接続する連結線をもつように、前記連結線ファイルのレコードを更新するように構成されたことを特徴とする請求項3または4に記載の業務フロー図作成編集支援システム。
【請求項6】
前記第1の編集手段が、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの削除である場合に、前記図形部品ファイルのレコードの順序規定情報の値を参照して、前記削除されたレコードにかかる図形部品の直前の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品と、前記削除されたレコードにかかる図形部品の直後の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品とを接続する連結線をもつように、前記連結線ファイルのレコードを更新するように構成されたことを特徴とする請求項3ないし5の何れか1項に記載の業務フロー図作成編集支援システム。
【請求項7】
前記第2の編集手段が、
前記画像中の図形部品または連結線の編集の情報を受け付けて、
当該編集の情報が、図形部品の追加である場合に、前記図形部品ファイルにおいて、前記編集の情報にしたがって、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置を格納した新たなレコードを生成し、
前記編集の情報が、図形部品の変更である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードにおいて、変更された項目の値を格納し、
前記編集の情報が、図形部品の削除である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードを削除し、
前記編集の情報が、連結線の追加である場合に、前記連結線ファイルにおいて、線ID、および、接続される図形部品の図IDを格納した新たなレコードを生成し、かつ、必要に応じて、前記図形部品ファイルにおいて、前記接続される図形部品にかかるレコードにおいて、前記連結線による接続にしたがって、前記順序規定情報の値を更新し、
前記編集の情報が、連結線の変更である場合に、前記連結線ファイルにおいて特定されたレコードにおいて、変更された項目の値を格納し、かつ、必要に応じて、前記図形部品ファイルにおいて、前記接続される図形部品にかかるレコードにおいて、前記連結線による接続にしたがって、前記順序規定情報の値を更新し、
前記編集の情報が、連結線の削除である場合に、前記連結線ファイルにおいて特定されたレコードを削除するように構成されたことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載の業務処理フロー図作成編集支援システム。
【請求項8】
記憶装置中に、業務処理フロー図に含まれる図形部品に関する図形部品ファイルと、図形部品を接続する連結線に関する連結線ファイルと、を含む表図状態ファイルを記憶するコンピュータにおいて、前記コンピュータを、
順序が定まった複数の作業の業務処理フローの作業名、作業の種類を示す記号、作業者に相当するプレイヤ、および、作業の順序を規定する順序規定情報の項目の値を含む表ファイルのレコードに基づいて、作業に対応する図形部品の配置位置を算出して、前記作業名、前記記号、前記プレイヤ、前記順序規定情報、図形部品を特定する図ID、および、図形部品の配置位置の項目の値を含む、表図状態ファイルの図形部品ファイルのレコードを生成して記憶装置に記憶し、かつ、前記表図状態ファイルの図形部品ファイル中、少なくとも前記作業名、前記記号、前記プレイヤ、前記順序規定情報の項目の値を含む表形式データを表示装置に表示するために生成するとともに、
前記表図状態ファイルの図形部品ファイルのレコードにおける順序規定情報により定められる順序にしたがって、隣接する順序の2つの図形部品を接続する連結線について、当該連結線を特定する線ID、接続される2つの図形部品のそれぞれを特定する図IDの項目の値を含む、表図状態ファイルの連結線ファイルのレコードを生成する表図形変換手段、
前記表図形変換手段により生成された図形部品ファイルのレコード、および、連結線ファイルのレコードにしたがって、表示装置に図形部品および連結線を配置する画像を生成する描画処理手段、
前記表形式データの編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納し、前記編集にかかるレコードの情報に基づいて、前記描画処理手段に、前記画像を更新させる第1の編集手段、
前記画像中の図形部品または連結線の編集があったときに、当該編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集された図形部品にかかるレコードを特定し、当該レコードに作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集された連結線にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納する第2の編集手段、並びに、
前記描画処理手段により生成、更新された画像または編集があった画像を画像ファイルとして記憶装置に記憶する画像ファイル記憶処理手段、
として機能させることを特徴とする業務処理フロー図作成編集支援プログラム。
【請求項9】
それぞれのレコードが、順序が定まった複数の作業の業務処理フローの作業名、作業の種類を示す記号、作業者に相当するプレイヤ、作業の順序を規定する順序規定情報、当該図形部品を特定する図ID、並びに、作業に対応する図形部品の配置位置の項目の値を含む、表図状態ファイルの図形部品ファイルを記憶し、
それぞれのレコードが、前記表図状態ファイルの図形部品ファイルのレコードにおける順序規定情報により定められる順序にしたがって隣接する順序の2つの図形部品を接続する連結線について、当該連結線を特定する線ID、並びに、接続される2つの図形部品のそれぞれを特定する図IDの項目の値を含む、表図状態ファイルの連結線ファイルを記憶し、かつ、
前記図形部品ファイルのレコード、および、連結線ファイルのレコードにしたがって、図形部品および図形部品を接続する連結線を配置した画像を画像ファイルとして記憶する記憶装置を備えたコンピュータにおいて、前記コンピュータを、
前記図形部品ファイルのレコード、および、連結線ファイルのレコードにしたがって、表示装置に図形部品および連結線を配置する画像を生成する描画処理手段、
前記表図状態ファイルの図形部品ファイル中、少なくとも前記作業名、前記記号、前記プレイヤ、前記順序規定情報の項目の値を含む表形式データの編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納し、前記編集にかかるレコードの情報に基づいて、前記描画処理手段に、前記画像を更新させる第1の編集手段、
前記画像中の図形部品または連結線の編集があったときに、当該編集の情報を受け付けて、前記図形部品ファイルにおいて、編集された図形部品にかかるレコードを特定し、当該レコードに、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置の項目の値を格納し、或いは、前記連結線ファイルにおいて、編集された連結線にかかるレコードを特定し、当該レコードに、線ID、および/または、図IDの項目の値を格納する第2の編集手段、並びに、
前記描画処理手段により更新された画像または編集があった画像を画像ファイルとして記憶装置に記憶する画像ファイル記憶処理手段、
として機能させることを特徴とする業務処理フロー図作成編集支援プログラム。
【請求項10】
前記コンピュータを前記第1の編集手段として機能させるときに、
前記コンピュータを、
当該編集の情報が、表形式データのレコードの追加である場合に、前記図形部品ファイルにおいて、前記編集の情報にしたがって、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置を格納した新たなレコードを生成する手段、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの変更である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードにおいて、変更された項目の値を格納する手段、並びに、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの削除である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードを削除する手段、として機能させることを特徴とする請求項8または9に記載の業務処理フロー図作成編集支援プログラム。
【請求項11】
前記コンピュータを前記第1の編集手段として機能させるときに、
前記コンピュータを、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの追加である場合に、前記図形部品ファイルのレコードの順序規定情報の値を参照して、前記新たに生成されたレコードにかかる図形部品に後続する順序規定情報の値を有するレコードが存在するときには、前記後続する順序規定情報の値を有するレコードの各々において、前記配置位置を更新する手段として機能させることを特徴とする請求項10に記載の業務処理フロー図作成編集支援プログラム。
【請求項12】
前記コンピュータを前記第1の編集手段として機能させるときに、
前記コンピュータを、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの追加である場合に、前記図形部品ファイルのレコードの順序規定情報の値を参照して、前記新たに生成されたレコードにかかる図形部品と、その直前の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品とを接続する連結線、および、前記新たに生成されたレコードにかかる図形部品と、その直後の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品とを接続する連結線をもつように、前記連結線ファイルのレコードを更新する手段として機能させることを特徴とする請求項10または11に記載の業務フロー図作成編集支援プログラム。
【請求項13】
前記コンピュータを前記第1の編集手段として機能させるときに、
前記コンピュータを、
前記編集の情報が、表形式データのレコードの削除である場合に、前記図形部品ファイルのレコードの順序規定情報の値を参照して、前記削除されたレコードにかかる図形部品の直前の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品と、前記削除されたレコードにかかる図形部品の直後の順序規定情報の値を有するレコードにかかる図形部品とを接続する連結線をもつように、前記連結線ファイルのレコードを更新する手段として機能させることを特徴とする請求項10ないし12の何れか1項に記載の業務フロー図作成編集支援プログラム。
【請求項14】
前記コンピュータを前記第2の編集手段として機能させるときに、
前記コンピュータを、
前記画像中の図形部品または連結線の編集の情報を受け付けて、
当該編集の情報が、図形部品の追加である場合に、前記図形部品ファイルにおいて、前記編集の情報にしたがって、作業名、記号、プレイヤ、順序規定情報、図ID、および/または、配置位置を格納した新たなレコードを生成する手段、
前記編集の情報が、図形部品の変更である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードにおいて、変更された項目の値を格納する手段、
前記編集の情報が、図形部品の削除である場合に、前記図形部品ファイルにおいて特定されたレコードを削除する手段、
前記編集の情報が、連結線の追加である場合に、前記連結線ファイルにおいて、線ID、および、接続される図形部品の図IDを格納した新たなレコードを生成し、かつ、必要に応じて、前記図形部品ファイルにおいて、前記接続される図形部品にかかるレコードにおいて、前記連結線による接続にしたがって、前記順序規定情報の値を更新する手段、
前記編集の情報が、連結線の変更である場合に、前記連結線ファイルにおいて特定されたレコードにおいて、変更された項目の値を格納し、かつ、必要に応じて、前記図形部品ファイルにおいて、前記接続される図形部品にかかるレコードにおいて、前記連結線による接続にしたがって、前記順序規定情報の値を更新する手段、並びに、
前記編集の情報が、連結線の削除である場合に、前記連結線ファイルにおいて特定されたレコードを削除する手段として機能させることを特徴とする請求項8ないし13の何れか一項に記載の業務処理フロー図作成編集支援プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2008−59010(P2008−59010A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−231549(P2006−231549)
【出願日】平成18年8月29日(2006.8.29)
【出願人】(591030237)日本ユニシス株式会社 (38)
【Fターム(参考)】