説明

楽曲再生システム及び楽曲再生プログラム

【課題】ユーザの希望に沿う選曲を行うことが可能な楽曲再生システム及び楽曲再生プログラムを提供する。
【解決手段】ユーザから推薦曲の提示要求があると(S10:YES)、ユーザが過去に聞いた楽曲リストに楽曲IDを付したID付端末記録曲リストを生成する(S30)。次に、S30で生成されたID付端末記録曲リストとユーザが過去に歌唱した楽曲をジャンル別に分類したリストである個人歌唱分類リストとからユーザに推薦曲を提示する推薦曲リストを作成する(S50)。そして、前記推薦曲リストの中からユーザによって歌唱楽曲が選択され予約されると、選択された歌唱楽曲の予約を受け付け選択された歌唱楽曲の予約を行う(S70)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲を再生する際に、楽曲の候補一覧をユーザに提示する楽曲再生システム及び楽曲再生プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、楽曲再生装置で再生するコンテンツを、広域ネットワークを介してコンテンツ配信用のサーバから全国のカラオケ店舗(例えばカラオケボックス)に設置された楽曲再生装置へ配信するカラオケネットワークシステムが広く普及している。
【0003】
ところで、近年、カラオケで歌唱される楽曲は膨大な量となり、ユーザが楽曲を予約する際は、演奏対象の楽曲を電子選曲装置等から予約する必要があるが、膨大な量の楽曲から、所望する楽曲を探し出すのは大変である。そこで、ユーザのパーソナル楽曲演奏装置の再生楽曲に対するアーチストの割合に応じて、そのアーチストの楽曲の再生履歴から選曲リストを作成して表示する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−286842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、聞く曲と歌唱する曲とは異なることが多く、このような場合、ユーザの希望に沿わない選曲リストを作成して提示してしまう問題がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ユーザの希望に沿う選曲を行うことが可能な楽曲再生システム及び楽曲再生プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一の態様の楽曲再生システムでは、楽曲リストを表示する表示部を備えた端末装置と、前記端末装置と通信可能に構成され、ユーザが歌唱した楽曲である歌唱履歴を歌唱履歴情報として記憶する楽曲再生装置とからなる楽曲再生システムであって、前記楽曲再生装置は、前記歌唱履歴から、前記ユーザが歌唱した楽曲を分類した歌唱履歴分類リストを作成する歌唱履歴分類作成手段を備え、前記端末装置は、前記ユーザが前記端末装置を介して聴いた楽曲情報を取得し楽曲履歴情報として楽曲履歴記憶部に記憶させる楽曲履歴取得手段と、前記楽曲履歴取得手段によって取得され前記楽曲履歴記憶部に記憶された前記楽曲履歴情報に含まれる個々の楽曲情報に、楽曲IDを対応付けることによって楽曲IDリストを作成する楽曲ID作成手段と、前記歌唱履歴分類手段によって作成された前記歌唱履歴分類リストを前記楽曲再生装置から取得する歌唱履歴取得手段と、前記歌唱履歴取得手段によって取得された前記歌唱履歴分類リストと、前記楽曲ID作成手段によって作成された前記楽曲IDリストとから、前記ユーザに推薦楽曲を提示する推薦曲リストを、複数のジャンルの重み付けによって作成する推薦曲リスト作成手段と、前記推薦曲リスト作成手段によって作成された前記推薦曲リストを前記表示部に表示させる表示制御手段と、前記表示部に表示された前記推薦曲リストから歌唱する楽曲の予約を前記ユーザから受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けた前記楽曲の楽曲IDを前記楽曲再生装置に送信する楽曲予約手段とを備える。この場合の楽曲再生システムでは、ユーザは聞いた楽曲と歌唱した楽曲とから推薦曲リストが作成されるのでユーザは希望する楽曲を選択することができる。
【0008】
本態様の楽曲再生システムでは、前記楽曲再生システムは、前記端末装置及び前記楽曲再生装置と通信可能に構成され、個々の楽曲を識別する識別IDである楽曲IDを記憶するデータベースを有するサーバを備え、前記サーバは、前記端末装置の代わりに、前記楽曲履歴取得手段及び前記楽曲ID作成手段を備えても良い。この場合の楽曲再生システムでは、楽曲再生装置の代わりにサーバに処理をさせることができるので、複数の楽曲再生装置がある場合であっても、推薦リストの作成処理をサーバに集中して行うことができる。
【0009】
本態様の楽曲再生システムでは、前記端末装置は、前記ユーザが楽曲を検索する楽曲検索手段と、前記楽曲検索手段からの前記楽曲の検索回数を数えて検索回数情報として検索回数記憶部に記憶させる検索計数手段と、前記検索回数記憶部に記憶されている前記検索回数情報を用いて、前記ユーザからの前記検索回数が所定回数以上であるか否かを判定する判定手段とをさらに備え、前記判定手段によって、前記検索回数が所定回数以上であると判定された場合、前記表示制御手段は、前記表示部に前記推薦曲リストを表示させるとしても良い。この場合の楽曲再生システムでは、ユーザからの操作部の操作が所定回数超えたら自動的に推薦曲リストの生成が開始されるのでユーザが推薦曲リストの生成指示を行う煩わしさから解放される。
【0010】
本態様の楽曲再生システムでは、前記検索計数手段は、前記検索回数記憶部に検索回数情報として記憶させた前記検索回数をリセットするリセット手段をさらに備え、前記楽曲予約手段を介して前記楽曲の予約を受け付けた場合、前記リセット手段は前記検索回数記憶部に検索回数情報として記憶させた前記検索回数の値を零にリセットするとしても良い。この場合の楽曲再生システムでは、次の楽曲を検索する場合に前回の検索回数がリセットされるので、必要以上に推薦曲リストが表示されることがない。
【0011】
本態様の楽曲再生システムでは、前記歌唱履歴情報は楽曲に関するジャンル情報を含み、前記歌唱履歴情報に含まれる前記楽曲の数を前記ジャンル毎に分類して数えるジャンル分類手段と、前記ジャンル分類手段による分類結果により、前記歌唱履歴情報に含まれる前記ジャンルの頻出順位を算出する順位算出手段とをさらに備え、前記推薦曲リスト作成手段は、前記順位算出手段によって算出されたジャンルの頻出順位と前記楽曲IDリストとから前記推薦曲リストを作成するとしても良い。この場合の楽曲再生システムでは、ジャンルの頻出順位に従って推薦曲リストが作成されるのでユーザが好みのジャンルの楽曲を容易に選択できる。
【0012】
本態様の楽曲再生システムでは、前記サーバは、前記ユーザに同伴する同伴者のグループ属性を前記ユーザから受け付けるグループ属性受付手段と、前記グループ属性受付手段により受け付けた前記グループ属性と、前記グループ属性を受け付けた際に前記ユーザによって歌唱された楽曲の前記楽曲IDとを対応付けて作成してグループ楽曲記憶部にグループ楽曲情報として記憶させるグループ楽曲記憶手段とをさらに備え、前記ユーザから前記グループ属性受付手段を介して前記グループ属性を受け付けた場合、前記推薦曲リスト作成手段は、受け付けた前記グループ属性と、前記グループ楽曲記憶手段によって前記グループ楽曲記憶部に記憶された前記グループ楽曲情報とから前記推薦曲リストを作成するとしても良い。この場合の楽曲再生システムでは、場面に応じて歌唱する楽曲を使い分けることができる。
【0013】
本発明の第二の態様の楽曲再生プログラムでは、ユーザが歌唱した楽曲の歌唱履歴のリストである歌唱履歴リストを記憶する楽曲再生装置に接続された端末装置よって実行される楽曲再生プログラムであって、前記ユーザが前記端末装置を介して聴いた楽曲情報を取得し楽曲履歴情報として楽曲履歴記憶部に記憶させる楽曲履歴取得ステップと、前記楽曲履歴取得ステップおいて取得され前記楽曲履歴記憶部に記憶された前記楽曲履歴情報に含まれる個々の楽曲情報に、楽曲IDを対応付けることによって楽曲IDリストを作成する楽曲ID作成ステップと、前記歌唱履歴リストを、前記楽曲再生装置から取得する歌唱履歴取得ステップと、前記歌唱履歴取得ステップにおいて取得された前記歌唱履歴リストと、前記楽曲ID作成ステップにおいて作成された前記楽曲IDリストとから、前記ユーザに推薦楽曲を提示する推薦曲リストを、複数のジャンルの重み付けによって作成する推薦曲リスト作成ステップと、前記推薦曲リスト作成ステップにおいて作成された推薦曲リストを前記端末装置が備える表示部に表示させる表示制御ステップと、前記表示部に表示された前記推薦曲リストから歌唱する楽曲の予約を前記ユーザから受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにおいて受け付けた前記楽曲の楽曲IDを前記楽曲再生装置に送信する楽曲予約ステップとを端末装置のコンピュータに実行させる。この場合の楽曲再生プログラムでは、楽曲再生システムの各処理手段として端末装置のコンピュータを機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1実施の形態に係る楽曲再生システム1の全体構成を示す図である。
【図2】端末装置2の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】端末記録曲記憶領域242に記憶されているデータを関連付け模式的に示した端末記録曲リスト10である。
【図4】推薦曲数記憶領域243に記憶されているデータを関連付け模式的に示した推薦曲数リスト50である。
【図5】カラオケ装置4の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】分類付楽曲リスト55を示した図である。
【図7】歌唱履歴リスト57を示した図である。
【図8】基本処理1のフローチャートである。
【図9】必要情報作成処理のフローチャートである。
【図10】ID付端末記録曲リスト11である。
【図11】個人歌唱分類リスト13の一例を示す図である。
【図12】推薦曲生成処理のフローチャートである。
【図13】推薦曲リスト14の一例を示す図である。
【図14】推薦曲リスト14の表示部261への表示例を示す図である。
【図15】曲演奏予約処理のフローチャートである。
【図16】基本処理2のフローチャートである。
【図17】第2実施の形態に係る楽曲再生システム1Aの全体構成を示す図である。
【図18】サーバ80の電気的構成を示すブロック図である。
【図19】グループ歌唱履歴リスト100を示した図である。
【図20】グループ情報リスト105の一例を示す図である。
【図21】サーバ側リスト作成処理のフローチャートである。
【図22】グループ特定リスト110の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る楽曲再生装置システム及び楽曲再生プログラムを具現化した楽曲再生システム1及び楽曲再生プログラムについて、図面を参照して説明する。なお、これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置、端末の構成、各種処理のフローチャートなどは、特に特定的な記載がない限り、単なる説明例である。
【0016】
はじめに、本発明の第1実施の形態に係る楽曲再生システムを説明する。図1に示すように、楽曲再生システム1は、例えばスマートフォン等である端末装置2、端末装置2にネットワーク3を介して接続可能とされたカラオケ装置4から構成される。
【0017】
次に、図1を参照して、端末装置2とカラオケ装置4とで行われる通信データのやり取りを説明する。はじめに、端末装置2は、楽曲の再生が可能であり、ユーザが端末装置2を介して過去に再生した楽曲のリストである端末記録曲リスト10と、カラオケ装置4の分類付楽曲ID記憶領域441から取得した、楽曲を識別する楽曲IDと楽曲のジャンル等を示す分類データとから、ID付端末記録曲リスト11を作成する。次に、カラオケ装置4は歌唱履歴記憶領域442に記憶されている歌唱履歴から個人歌唱分類リスト13を作成し、端末装置2に送信する。端末装置2は、後述するように、個人歌唱分類リスト13とID付端末記録曲リスト11とから推薦曲リスト14を作成し、端末装置2を介してユーザに提示する。ユーザは提示された推薦曲リスト14に記載されている楽曲から端末装置2を用いて歌唱を希望する楽曲を選択してカラオケ装置4に予約をする。カラオケ装置4は該予約を受け付けるとカラオケ装置4に記憶されている楽曲データを再生することによって演奏が開始される。
【0018】
次に、図2を参照して、端末装置2の電気的構成を説明する。端末装置2は、端末装置2の全体制御を実行するCPU21、CPU21が実行するプログラムが記憶されたROM22、データ等を一時的に保存するRAM23及び記憶部24を備える。CPU21は、ROM22、RAM23及び記憶部24の各記憶領域にアクセス可能である。記憶部24は、CPU21が実行する処理のプログラム等が記憶されたプログラム記憶領域241、端末記録曲リスト10(図1に示す)を記憶する端末記録曲記憶領域242、及びユーザに提示する楽曲の最大分類数Nの値や推薦曲数Mの値等を記憶する推薦曲数記憶領域243等から構成される。
【0019】
端末装置2は、さらに、操作部251に接続された入力制御部25、表示部261に接続された出力制御部26、及び通信制御部27を備える。操作部251は、ユーザが歌唱楽曲を検索したり、カラオケ装置4に楽曲の予約をしたりする際に使用される。入力制御部25は、操作部251の操作の検知を行う。表示部261は、推薦曲リスト14を表示する。出力制御部26は、表示部261の制御を行う。通信制御部27は、ネットワーク3を介してカラオケ装置4との間でデータの送受信を行う。なお、本実施の形態においては、表示部261と操作部251とを備えるものとしたが、これらの代わりにタッチパネルを備える構成とし、タッチパネルを操作することにより歌唱楽曲の検索やカラオケ装置4に楽曲の予約をしても良い。
【0020】
次に、図3を参照して、端末記録曲記憶領域242(図2に示す)に記憶されている端末記録曲リスト10について説明する。図3に示すように、端末記録曲リスト10は、楽曲名、歌手名、再生回数、楽曲ID、分類1、及び分類2から構成される。再生回数は、ユーザが端末装置2を介して楽曲を聞いた回数を示す。楽曲IDは、楽曲を一意に識別する識別番号を示す。分類1及び分類2は、楽曲のジャンルを含む楽曲の関連情報示す。分類1は、各楽曲に対して必ず付随する分類項目である。また、分類2は、分類1とは異なる観点からの分類であり分類1の補助的な役割を果たす項目である。そのため、必ずしも全ての楽曲に対して付随していない。例えば、図3の点線31内には、楽曲名が「m4」、歌手名が「M4」、再生回数が「16回」、楽曲IDが「x4」、及び分類1が「ロック/男声」それぞれ記載されている。
【0021】
次に、図4を参照して、推薦曲数記憶領域243(図2に示す)に記憶されている推薦曲数リスト50について説明する。図4に示すように、推薦曲数リスト50は、分類順位(i)及び分類毎の最大推薦曲数(m(i))から構成される。分類順位(i)は、楽曲をジャンル別に分類して集計した中で楽曲数の多いジャンルの順番を示す。最大推薦曲数(m(i))は、ジャンル別に抽出してユーザに推薦する楽曲の最大数を示す。
【0022】
次に、図5を参照して、カラオケ装置4の電気的構成を説明する。図5に示すようにカラオケ装置4は、カラオケ装置4の全体を制御するCPU41、CPU41が実行するプログラムが記憶されたROM42、予約情報等を一時的に保存するRAM43、ハードディスクから構成される記憶部44を備える。CPU41は、ROM42、RAM43及び記憶部44の各記憶領域にアクセス可能である。
【0023】
記憶部44は、分類付楽曲ID記憶領域441、歌唱履歴記憶領域442、楽曲データ記憶領域443、CPU41が実行するプログラム等を記憶するプログラム記憶領域444、及びディスプレイ475に表示する背景映像等を記憶する背景画像記憶領域445から構成される。分類付楽曲ID記憶領域441は、楽曲の分類データ、楽曲ID、楽曲名及び歌手名が関連付けられて記憶されている。歌唱履歴記憶領域442は、ユーザがカラオケ装置4を介して過去に歌唱した楽曲の楽曲IDが記憶されている。楽曲データ記憶領域443には、楽曲の演奏データ及び歌詞データが楽曲IDと対応付けられて記憶されている。
【0024】
カラオケ装置4は、さらに、通信制御部45、入力機器461に接続された入力制御部46、アンプ471に接続されたプリアンプ47、ディスプレイ475に接続された映像制御部474、ユーザからの音声を集音するマイク481に接続されマイクアンプ48、及び音源部473を備える。通信制御部45は、ネットワーク3を介して端末装置2と通信を行う。入力制御部46は、入力機器461の制御を行う。入力機器461は、例えばキー入力部等からなり、演奏曲の音程の調整等を行う際に利用される。プリアンプ47は、音源で再生された楽曲を所定の出力に増幅する。アンプ471は、プリアンプ47プリアンプ47からの出力を増幅する。マイクアンプ48は、マイク481からの音声データを所定の増幅率で増幅する。音源部473は、楽曲データ記憶領域443からの楽曲データに基づいて音を生成し、プリアンプ47に出力する。アンプ471に接続されたスピーカ472は、音源部473からの音を出力する。
【0025】
次に、図6を参照して、分類付楽曲ID記憶領域441(図5に示す)に記憶されている分類付楽曲リスト55について説明する。分類付楽曲リスト55とは、各楽曲に該楽曲が属するジャンルを付与したリストである。図6に示す分類付楽曲リスト55は、楽曲ID、楽曲名、歌手名、分類1及び分類2から構成される。例えば、図6の点線56内には、楽曲IDが「z2」、楽曲名が「a2」、歌手名が「A2」、分類1が「ポップ/女声」、及び分類2が「CM/女声」であることが示されている。
【0026】
次に、図7を参照して、歌唱履歴記憶領域442(図5に示す)に記憶されている歌唱履歴リスト57について説明する。歌唱履歴リスト57は、ユーザがカラオケ装置4を介して歌唱した過去の楽曲の履歴を示す。歌唱履歴リスト57は、楽曲ID、楽曲名、歌手名、楽曲のジャンルの分類を示す分類1、及び分類1とは異なる視点から分類した楽曲のジャンルを示す分類2から構成される。例えば、図7の点線58内には、楽曲IDが「z2」、曲名が「a2」、歌手名が「A2」、分類1が「ポップ/女声」、また分類2が「CM/女声」であることが示されている。
【0027】
次に、図8を参照して、端末装置2で実行される基本処理1を説明する。この処理は、CPU21がROM22に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。はじめに、基本処理1では、CPU21は、ユーザが操作部251(図2に示す)を操作して推薦曲の提示要求があったか否かを判断する(S10)。CPU21が推薦曲の提示要求がないと判断した場合(S10:NO)、ステップ90に進み、終了要求があれば処理を終了する。一方、CPU21が推薦曲の提示要求があると判断した場合(S10:YES)、CPU21は必要情報作成処理を行う(S30)。
【0028】
次に、図9を参照して、必要情報作成処理を説明する。この処理は、CPU21がROM22に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。はじめに、必要情報作生成理では、CPU21は端末記録曲記憶領域242に記憶されている端末記録曲リスト10を読み出し(S31)、読み出した端末記録曲リスト10の中から楽曲ID及び分類情報がない楽曲を抽出し、抽出した楽曲の楽曲名及び歌手名をカラオケ装置4に送信する(S33)。カラオケ装置4は、受信した楽曲名及び歌手名と、分類付楽曲ID記憶領域441に記憶されている分類付楽曲リスト55とを照合することにより端末装置2から問い合わせのあった楽曲名及び歌手名を特定し、該当する楽曲ID及び分類情報を端末装置2に送信する。CPU21は楽曲ID及び分類情報をカラオケ装置4から受信する(S34)。CPU21は、送信した楽曲名及び歌手名と受信した楽曲IDと分類情報とを対応付けることにより、図1に示すID付端末記録曲リスト11を作成して(S35)、処理を終了し、図8のステップS30に戻る。具体的には、図3に示す端末記録曲リスト10において、楽曲m1は楽曲IDが、また楽曲m3には楽曲IDと分類1が、楽曲m6には、楽曲IDと分類1がそれぞれ記載されていない。端末装置2は、楽曲名「m1」と歌手名「M1」、楽曲名「m3」と歌手名「M3」、及び楽曲名「m6」と歌手名「M6」をカラオケ装置4に送信する。カラオケ装置4は、送信されてきた楽曲名及び歌手名と分類付楽曲ID記憶領域441に記憶されているデータとを対応付けることにより、送信されてきた楽曲名と歌手名に対応する楽曲ID及び分類情報を端末装置2に送信する。例えば、分類付楽曲リスト55(図6に示す)には、送信されてきた楽曲名「m1」及び歌手名「M1」に対応する項目が存在し、これに対応する楽曲ID「x1」及び分類1「ホップ/女声」を端末装置2に送信する。この送信されてきた楽曲IDと分類情報とに基づいて端末装置2は、図10に示す後述するID付端末記録曲リスト11を作成する。ここで、図10に示すID付端末記録曲リスト11には、楽曲名「m3」及び楽曲名「m6」の項目が存在しない。これは、分類付楽曲ID記憶領域441には、これらの楽曲名及び歌手名に該当するデータがないためである。従って、端末装置2は、該識別ID及び分類情報が取得できないので、これら楽曲のリストが作成できなかったからである。
【0029】
次に、図10を参照して、ID付端末記録曲リスト11を説明する。ID付端末記録曲リスト11は、端末記録曲リスト10に記載されている各楽曲に対して楽曲ID及び分類を付したリストである。図10に示すように、ID付端末記録曲リスト11は、楽曲名、歌手名、再生回数、楽曲ID、分類1及び分類2から構成される。例えば、図10の点線60の中には、曲名が「m5」、歌手名が「M5」、再生回数が「15回」、楽曲IDが「x4」、分類1が「ポップ/女声」、及び分類2が「CM/女声」であることが示されている。
【0030】
次に、図11を参照して、個人歌唱分類リスト13を説明する。個人歌唱分類リスト13は、図7に示す歌唱履歴リスト57に含まれる楽曲をジャンル毎に分類し、ジャンル別の楽曲数を集計し、楽曲数の多いジャンルから順に並べたものであり、カラオケ装置4において作成される。例えば、図11の個人歌唱分類リスト13おいて、楽曲数が1番多いジャンルは、ポップ/男声であり、楽曲数は28である。また、楽曲数が2番目に多いジャンルは、ロック/男声であり、楽曲数は23である。さらに、楽曲数が3番目に多いジャンルは洋楽/男声であり、楽曲数は18である。
【0031】
図8に示す必要情報作成処理(S30)の次に推薦曲生成処理S50を行う。図12を参照して、推薦曲生成処理(S50)を説明する。この処理は、CPU21がROM22に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。はじめに、推薦曲生成処理S50では、CPU21は推薦曲数記憶領域243(図2参照)に記憶されているユーザに提示する楽曲の最大分類数Nと、ユーザに提示する推薦曲数Mの値を取得し(S51)、CPU21は分類順位を示す変数iに1を代入し(S53)、CPU21は変数iに代入された値が、最大分類数Nよりも大きいか否かを判断する(S55)。CPU21が大きいと判断した場合(S55:YES)、ステップS63に進む。一方、CPU21が大きくないと判断した場合(S55:NO)、CPU21はID付端末記録曲リスト11に含まれる楽曲の中から、i番目の個人歌唱分類に含まれる楽曲を最大m(i)個選択し(S57)、CPU21は推薦曲数Mを満たすか否かを判定する(S59)。CPU21が満たさないと判定した場合(S59:NO)、CPU21はiに1を加え(S61)、ステップS55に戻る。一方、CPU21が満たすと判定した場合(S59:YES)、CPU21は推薦曲リスト14を表示部261に表示し(S63)、処理を終了して、図8のステップS50に戻る。
【0032】
次に、推薦曲生成処理を、具体例を挙げて説明する。例えば、最大分類数N=3、推薦曲数M=6とした場合、図11において、分類順位が1位であるジャンルは「ポップ/男声」である。図10に示すID付端末記録曲リスト11からジャンルが「ポップ/男声」に分類されている楽曲の中から再生回数が多い順に3曲が選択される。即ち、図10において、「ホップ/男声」のジャンルの中で再生回数が多い楽曲名は、「m2」、「m8」及び「m11」の順であり、この3曲が選択される。次に、図11において分類順位が2位であるジャンルは「ロック/男声」である。図10に示すように「ロック/男声」のジャンルの中で再生回数が多い楽曲名は「m4」及び「m9」であり、この2曲が選択される。さらに、図11において、分類順位が3位であるジャンルは「洋楽/男声」であり、このジャンルからは「m10」が選択される。以上のようにして、図13に示す推薦曲リスト14が作成される。なお、分類1の「ポップ/男声」に属する楽曲で再生回数が「2回」であるものが「m11」、「m12」、及び「m13」と3曲あるが、この場合この中から任意に楽曲が選択される。
【0033】
推薦曲リスト14が作成されると、図14に示すように、端末装置2の表示部261には、推薦曲選択画面65、予約キー66、及びキャンセルキー67が表示される。予約キー66は、推薦曲選択画面65から楽曲の予約をする際に選択される。また、キャンセルキー67は、推薦曲選択画面65の表示をキャンセルする際に利用される。
【0034】
次に、図15を参照して、図8の曲演奏予約処理(S70)を説明する。この処理は、CPU21がROM22に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。はじめに、曲演奏予約処理では、CPU21はユーザから表示部261に表示された予約キー66が選択されることによって楽曲の予約の指示を受け付けたか否かを判断する(S71)。CPU21が予約を受け付けていないと判断した場合(S71:NO)、予約の受け付けを監視する。一方、CPU21が予約を受け付けたと判断した場合(S71:YES)、CPU21は予約された楽曲の楽曲IDを取得し(S73)、CPU21は該楽曲IDをカラオケ装置4に送信し(S75)、図8のステップS70に戻る。これによって、ユーザからの楽曲の予約が完了する。この後、楽曲の予約を受信したカラオケ装置4は、予約された楽曲の楽曲データを楽曲データ記憶領域443(図5参照)から読み出し、演奏を開始する。
【0035】
次に、第2実施の形態を説明する。第2実施の形態は、ユーザが操作部251(図2に示す)を所定回数以上操作した場合に、基本処理2を開始するものである。なお、この処理は、CPU21がROM22に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。また、端末装置、楽曲再生装置の電気的構成は、第1実施の形態におけるものと同じなので、ここでの詳しい説明は割愛する。
【0036】
図16を参照して、基本処理2を説明する。はじめに、CPU21は操作部251の操作回数を示す変数bに0を代入し、操作回数をリセットする(S200)。次いで、CPU21はユーザから操作部251の操作を検知したか否かを判定し(S201)、CPU21が検知していないと判定した場合(S201:NO)、ステップS207に進む。一方、ステップS201で、CPU21が操作部251の操作を検知したと判定した場合(S201:YES)、CPU21は変数bの値に1を加え(S203)、CPU21は変数bの値が所定回数(例えば、30回)を超えたか否かを判定する(S205)。CPU21が所定回数を超えていないと判定した場合(S205:NO)、ステップS207に進む。一方、CPU21が所定回数を超えたと判定した場合(S205:YES)、CPU21は必要情報作成処理を行い(S30)、次に推薦曲生成処理を行う(S50)。推薦曲生成処理では、端末装置2の表示部261に推薦曲リスト14(図1参照)を表示してユーザから楽曲の選択を受け付ける推薦曲選択画面65(図14に示す)を表示する。表示された推薦曲リスト14の中から、ユーザによって歌唱楽曲が選択され、予約キー66が選択されると、曲演奏予約処理が行われ(S70)、ステップS200に戻る。ステップS200では、操作回数を示す変数bの値が0にリセットして、ステップS201に進み、操作部251の操作を監視する。S207では、CPU21はユーザから終了指示があるか否かを判断し(S207)、終了指示がない場合(S207:NO)、ステップS201に戻り、操作部251の操作を監視する。一方、終了指示がある場合(S207:YES)、処理を終了する。
【0037】
以上のように、第2実施の形態では、ユーザが楽曲の選択を迷うこと等によってユーザからの操作部の操作が所定回数超えたら自動的に推薦曲リストの生成が開始される。これにより、ユーザが推薦曲リストの生成指示を行う煩わしさから解放される。
【0038】
次に、第3実施の形態を説明する。図17に示すように、楽曲再生システム1Aは、イントラネットやインターネット等のネットワークに接続され、お互いに通信可能である、端末装置70、サーバ80、及びカラオケ装置90から構成される。
【0039】
次に、図17を参照して、端末装置70、サーバ80、及びカラオケ装置90の通信データのやり取りについて説明する。図17に示すように、端末装置70は、ユーザAに所有されておりカラオケ装置90に対して楽曲の予約が可能となっている。また、カラオケ装置90は、楽曲データを記憶しており、ユーザAによって歌唱された歌唱履歴をサーバ80に送信する。さらに、サーバ80は、分類付楽曲ID記憶領域842、及びカラオケ装置90から受信した歌唱履歴データ等を記憶するグループ歌唱履歴記憶領域843を備える。端末装置70は、サーバ80に端末記録曲リスト10を送信する。端末記録曲リスト10を受信したサーバ80は、楽曲ID及び分類情報と、受信した端末記録曲リスト10とからID付端末記録曲リスト11を作成し、端末装置2に送信する。次に、サーバ80は歌唱履歴から個人歌唱分類リスト13を作成し、端末装置2に送信する。端末装置2は、個人歌唱分類リスト13とID付端末記録曲リスト11とから推薦曲リスト14を作成する。
【0040】
次に、図18を参照して、サーバ80の電気的構成を説明する。図18に示すように、サーバ80は、サーバ80の全体を制御するCPU81、CPU81が実行するプログラムを記憶するROM82、入力データ等が一時的に記憶されるRAM83、記憶部84、入力機器851に接続された入力制御部85、出力機器861に接続された出力制御部86、及び通信制御部87を備える。CPU81とROM82、RAM83、記憶部84、入力制御部85、出力制御部86及び通信制御部87とは、其々電気的に接続されている。また、CPU81は、ROM82、RAM83、及び記憶部84の各記憶領域に対してアクセスすることが可能となっている。
【0041】
記憶部84は、プログラム記憶領域841、分類付楽曲ID記憶領域842、及びグループ歌唱履歴記憶領域843、及びグループ情報記憶領域844を備える。プログラム記憶領域841及び分類付楽曲ID記憶領域842は、図5に示すプログラム記憶領域444及び分類付楽曲ID記憶領域441と同じなので詳しい説明は、割愛する。グループ歌唱履歴記憶領域843は、ユーザAがカラオケ装置90を介して過去に歌唱した楽曲の履歴を、ユーザAの同伴グループに関連付けて記憶する。グループ情報記憶領域844は、ユーザAが同伴したグループの情報を記憶する。
【0042】
次に、図19を参照して、グループ歌唱履歴記憶領域843に記憶されているグループ歌唱履歴リスト100について説明する。グループ歌唱履歴リスト100とは、過去にユーザが同伴者を伴ってグループでカラオケ装置90を利用した際の該ユーザの歌唱履歴である。なお、このグループ歌唱履歴リスト100は、ユーザAが、カラオケ装置90が設置されている、例えばカラオケ店に来店した際に、端末装置70からサーバ80にグループ名を送信する。グループ名を受信したサーバ80は、受信したグループ名とその際に歌唱された楽曲とを対応付けて登録することによってグループ歌唱履歴リスト100を作成する。グループ歌唱履歴リスト100は、楽曲ID、楽曲名、歌手名、分類1、分類2、及び同伴グループIDから構成される。同伴グループIDは、ユーザAの同伴者のグループを識別するものである。例えば、図19の点線101内には、楽曲IDには「z2」が、曲名には「a2」が、歌手名には「A2」が、分類1には「ポップ/女声」が分類2には「CM/女声」が、同伴グループIDには「g2」が、それぞれ記載されている。
【0043】
次に、図20を参照して、グループ情報記憶領域844に記憶されているグループ情報リスト105について説明する。グループ情報リスト105とは、ユーザAが過去に同伴者とカラオケ装置90が設定されたカラオケ店等に来店した際のグループ名及び該同伴者のユーザID等が登録されたリストである。グループ情報リスト105には、ユーザ名、ユーザID、グループID、グループ名、ユーザID1、ユーザID2、及びユーザID3から構成される。ユーザIDは、ユーザを識別するものである。グループIDは、グループ関係を識別するものである。グループ名は、グループ関係の名前を示すものである。ユーザID1、ユーザID2、及びユーザID3は、同伴者を識別するものである。例えば、図20の点線106内には、ユーザ名「A」、ユーザID「u2」、グループID「g1」、グループ名「会社関係」、ユーザID1「u2」(ユーザB)、ユーザID2「u3」(ユーザC)、及びユーザID3「u4」(ユーザD)が記憶されている。これは、ユーザAが、過去に「会社関係」でユーザB、ユーザC、及びユーザDとカラオケ装置90を利用したことを示している。これらグループ情報は、ユーザA、ユーザB、ユーザC、及びユーザDがサーバ80にアクセスすることにより、グループ情報記憶領域844に記憶される。なお、グループ名は、例えばユーザAが最初にそのグループ(ユーザB、ユーザC、ユーザD)でカラオケ店に来店したときに、自己の端末装置からそのとき来店したグループ関係を、表示画面に表示されるグループ名選択画面から「会社関係」「友人関係」等を選択してサーバ80へ送信することによって記憶される。
【0044】
次に、カラオケ装置90の電気的構成を説明する。カラオケ装置90は、図5に示すカラオケ装置4の電気的構成と同様に、CPU41、ROM42、RAM43、入力機器461に接続された入力制御部46、アンプ471に接続されたプリアンプ47、通信制御部45、音源部473、ディスプレイ475に接続された映像制御部474、及びマイク481に接続されたマイクアンプ48から構成される。アンプ471は、スピーカ472に接続されている。また、カラオケ装置90は記憶部49を備え、記憶部49は、楽曲データ記憶領域443、プログラム記憶領域444、及び背景画像記憶領域445からなる。
【0045】
次に、図21を参照して、サーバ80において実行されるサーバ側リスト作成処理
を説明する。なお、この処理は、CPU81がROM82に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。ユーザA、ユーザB、及びユーザCはカラオケ装置90が設置してあるカラオケ店に来店するすると、自己の端末装置からサーバ80にアクセスすることによってユーザIDをサーバ80のRAM83に一時的に登録する。はじめに、基本処理3では、CPU81はユーザAの端末装置70から楽曲IDリスト及び分類情報の送信要求があるか否かを判断し(S101)、CPU81は送信要求があると判断した場合(S101:YES)、CPU81は端末装置70から楽曲名及び歌手名を受信し(S103)、CPU81は、受信した楽曲名及び歌手名と分類付楽曲ID記憶領域842に記憶されている楽曲名及び歌手名とを対応付けることによって、図10に示すID付端末記録曲リスト11を生成する(S105)。次に、CPU81はID付端末記録曲リスト11を端末装置70に送信し(S107)、ステップS101に戻る。一方、CPU81が端末装置70から送信要求がないと判断した場合(S101:NO)、CPU81は端末装置70から個人歌唱分類の送信要求があるか否かを判断する(S109)。CPU81が端末装置70から送信要求がないと判断した場合(S109:NO)、ステップS101に戻る。一方、CPU81が端末装置70から送信要求があると判断した場合(S109:YES)、CPU81は同伴者のユーザIDをRAM83から取得し(S111)、CPU81は後述する方法によってグループ関係を特定し(S113)、CPU81は特定したグループ関係と歌唱履歴とから個人歌唱分類リスト13を生成し(S115)、CPU81は個人歌唱分類リスト13を端末装置2に送信し(S117)、ステップS101に戻る。
【0046】
具体的には、ユーザAが、ユーザB及びユーザCと一緒にカラオケ装置90の設置してあるカラオケ店に来店すると、サーバ80にアクセスしてサーバ80にユーザIDを登録する。サーバ80は、ユーザAから個人歌唱分類の送信要求を受け付けると(S109:YES)、同伴者であるユーザB及びユーザCのユーザIDをRAM83から取得し(S111)、ユーザAのユーザIDに基づいてグループ情報記憶領域844から、ユーザAのグループ情報リスト105(図20に示す)を読み出す。グループ情報リスト105には、ユーザB及びユーザCはいずれも過去にユーザAとグループID「g1」、換言すれば「会社関係」で来店したことが記載されている。従って、ユーザAのグループ関係を特定するグループ特定リスト110(図22に示す)の点線111内に示されるように、グループID「g1」、即ちグループ名「会社関係」の該当者数は「2」(ユーザBとユーザC)となり、今回のグループ関係は、「会社関係」と特定される(S113)。
【0047】
次に、グループ関係が「会社関係」と特定されると、グループ歌唱履歴リスト100から、グループID「g1」が割り振られた楽曲だけを抽出し、ジャンル毎に分類して、第1実施の形態と同様にして図11に示す個人歌唱分類リスト13を作成して(S155)、端末装置2に送信する(S117)。歌唱分類リストを受信した端末装置70は、第1実施の形態と同様にして、受信した個人歌唱分類リスト13とID付端末記録曲リスト11とから推薦曲リスト14を作成する。
【0048】
以上のように、本実施の形態では、過去に来店した際のグループ情報に基づいて推薦曲リストが作成される。これによって、例えばプライベートでカラオケ店に来店した時と仕事でカラオケ店に来店したのとで、異なる推薦曲リストが提示されるので場の雰囲気に応じた選曲が容易になる。
【0049】
なお、本実施の形態では、楽曲を分類する際に楽曲のジャンルに基づいて、推薦曲リスト14を作成した。しかし、これには限定されず例えば、歌手名等に基づいて推薦曲リスト14を作成しても良い。
【符号の説明】
【0050】
1 楽曲再生システム
2 端末装置
3 インターネット
4 カラオケ装置
10 端末記録曲リスト
11 ID付端末記録曲リスト
13 個人歌唱分類リスト
14 推薦曲リスト
21 CPU
24 記憶部
44 記憶部
50 推薦曲数リスト
57 歌唱履歴リスト
65 推薦曲選択画面
66 予約キー
67 キャンセルキー
241 プログラム記憶領域
242 端末記録曲記憶領域
243 推薦曲数記憶領域
261 表示部
441 分類付楽曲ID記憶領域
442 歌唱履歴記憶領域
443 楽曲データ記憶領域
444 プログラム記憶領域
445 背景画像記憶領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽曲リストを表示する表示部を備えた端末装置と、前記端末装置と通信可能に構成され、ユーザが歌唱した楽曲である歌唱履歴を歌唱履歴情報として記憶する楽曲再生装置とからなる楽曲再生システムであって、
前記楽曲再生装置は、
前記歌唱履歴から、前記ユーザが歌唱した楽曲を分類した歌唱履歴分類リストを作成する歌唱履歴分類作成手段を備え、
前記端末装置は、
前記ユーザが前記端末装置を介して聴いた楽曲情報を取得し楽曲履歴情報として楽曲履歴記憶部に記憶させる楽曲履歴取得手段と、
前記楽曲履歴取得手段によって取得され前記楽曲履歴記憶部に記憶された前記楽曲履歴情報に含まれる個々の楽曲情報に、楽曲IDを対応付けることによって楽曲IDリストを作成する楽曲ID作成手段と、
前記歌唱履歴分類手段によって作成された前記歌唱履歴分類リストを前記楽曲再生装置から取得する歌唱履歴取得手段と、
前記歌唱履歴取得手段によって取得された前記歌唱履歴分類リストと、前記楽曲ID作成手段によって作成された前記楽曲IDリストとから、前記ユーザに推薦楽曲を提示する推薦曲リストを、複数のジャンルの重み付けによって作成する推薦曲リスト作成手段と、
前記推薦曲リスト作成手段によって作成された前記推薦曲リストを前記表示部に表示させる表示制御手段と、
前記表示部に表示された前記推薦曲リストから歌唱する楽曲の予約を前記ユーザから受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けた前記楽曲の楽曲IDを前記楽曲再生装置に送信する楽曲予約手段と
を備えることを特徴とする楽曲再生システム。
【請求項2】
前記楽曲再生システムは、前記端末装置及び前記楽曲再生装置と通信可能に構成され、個々の楽曲を識別する識別IDである楽曲IDを記憶するデータベースを有するサーバを備え、
前記サーバは、
前記端末装置の代わりに、前記楽曲履歴取得手段及び前記楽曲ID作成手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の楽曲再生システム。
【請求項3】
前記端末装置は、前記ユーザが楽曲を検索する楽曲検索手段と、
前記楽曲検索手段からの前記楽曲の検索回数を数えて検索回数情報として検索回数記憶部に記憶させる検索計数手段と、
前記検索回数記憶部に記憶されている前記検索回数情報を用いて、前記ユーザからの前記検索回数が所定回数以上であるか否かを判定する判定手段と
をさらに備え、
前記判定手段によって、前記検索回数が所定回数以上であると判定された場合、前記表示制御手段は、前記表示部に前記推薦曲リストを表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の楽曲再生システム。
【請求項4】
前記検索計数手段は、前記検索回数記憶部に検索回数情報として記憶させた前記検索回数をリセットするリセット手段をさらに備え、前記楽曲予約手段を介して前記楽曲の予約を受け付けた場合、前記リセット手段は前記検索回数記憶部に検索回数情報として記憶させた前記検索回数の値を零にリセットすることを特徴とする請求項3に記載の楽曲再生システム。
【請求項5】
前記歌唱履歴情報は楽曲に関するジャンル情報を含み、
前記歌唱履歴情報に含まれる前記楽曲の数を前記ジャンル毎に分類して数えるジャンル分類手段と、
前記ジャンル分類手段による分類結果により、前記歌唱履歴情報に含まれる前記ジャンルの頻出順位を算出する順位算出手段と
をさらに備え、
前記推薦曲リスト作成手段は、前記順位算出手段によって算出されたジャンルの頻出順位と前記楽曲IDリストとから前記推薦曲リストを作成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の楽曲再生システム。
【請求項6】
前記サーバは、
前記ユーザに同伴する同伴者のグループ属性を前記ユーザから受け付けるグループ属性受付手段と、
前記グループ属性受付手段により受け付けた前記グループ属性と、前記グループ属性を受け付けた際に前記ユーザによって歌唱された楽曲の前記楽曲IDとを対応付けて作成してグループ楽曲記憶部にグループ楽曲情報として記憶させるグループ楽曲記憶手段と
をさらに備え、
前記ユーザから前記グループ属性受付手段を介して前記グループ属性を受け付けた場合、前記推薦曲リスト作成手段は、受け付けた前記グループ属性と、前記グループ楽曲記憶手段によって前記グループ楽曲記憶部に記憶された前記グループ楽曲情報とから前記推薦曲リストを作成することを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の楽曲再生システム。
【請求項7】
ユーザが歌唱した楽曲の歌唱履歴のリストである歌唱履歴リストを記憶する楽曲再生装置に接続された端末装置によって実行される楽曲再生プログラムであって、
前記ユーザが前記端末装置を介して聴いた楽曲情報を取得し楽曲履歴情報として楽曲履歴記憶部に記憶させる楽曲履歴取得ステップと、
前記楽曲履歴取得ステップおいて取得され前記楽曲履歴記憶部に記憶された前記楽曲履歴情報に含まれる個々の楽曲情報に、楽曲IDを対応付けることによって楽曲IDリストを作成する楽曲ID作成ステップと、
前記歌唱履歴リストを、前記楽曲再生装置から取得する歌唱履歴取得ステップと、
前記歌唱履歴取得ステップにおいて取得された前記歌唱履歴リストと、前記楽曲ID作成ステップにおいて作成された前記楽曲IDリストとから、前記ユーザに推薦楽曲を提示する推薦曲リストを、複数のジャンルの重み付けによって作成する推薦曲リスト作成ステップと、
前記推薦曲リスト作成ステップにおいて作成された推薦曲リストを前記端末装置が備える表示部に表示させる表示制御ステップと、
前記表示部に表示された前記推薦曲リストから歌唱する楽曲の予約を前記ユーザから受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにおいて受け付けた前記楽曲の楽曲IDを前記楽曲再生装置に送信する楽曲予約ステップと
を端末装置のコンピュータに実行させるための楽曲再生プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate